お絞り製造装置
本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2の内側に結合される一対のブラケット10に生地を搬送させるガイド部12と生地を切断する生地切断部14が一体に設けられる単位生地形成ユニット4からなる。また、生地切断部14は、第1の切断刃62と第2の切断刃72を生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって漸進的に係合させることにより、切断刃の寿命が延びるとともに、生地が効率よく切断される。さらに、単位生地形成ユニット4に、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラシ80を設けて、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、且つ、第1の切断刃62を研磨することにより第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。さらにまた、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することにより、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はお絞り製造機に係り、さらに詳しくは、生地収納ユニットにロール状に収容された乾燥した生地を搬送させながら一定の長さに切断した後、水を吸収させ、多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、食堂、ファーストフード店、事務室などにおいて使い捨てされるお絞りは、生活レベルの向上と個人の衛生を重要視する社会的な雰囲気とが相まって、その需要が益々増加する傾向にあり、最近では、前記お絞りを即座に便利に製造して使用可能にする種々のお絞り製造装置が普及している。
【0003】
このため、本発明者は、ロール状に巻かれた乾布を搬送させながら使用し易い長さに切断した後、この切断された乾布を搬送させながら水を吹き付けて含湿させ、一定の形状にお絞りを形成して提供することによりお絞りを便利に使用可能にするために、大韓民国特許出願第100−2005−0013478号公報「お絞り供給装置及びそのためのベルト」、第100−2005−0020532号公報「お絞り供給装置の水噴射ノズル及びその製造方法」及び第100−2005−0013799号公報「お絞り供給装置」などのお絞り製造装置を提案して、従来のお絞り製造装置の機能と性能を向上させようとした。
【0004】
図1に示すように、この種のお絞り製造装置200は、筐体210内に乾燥した生地がロール状に巻かれて収容される生地収納ユニット220と、この生地収納ユニット220の生地を引っ張って搬送させる生地ガイドユニット230と、この生地ガイドユニット230により搬送される生地を所定の長さに切断する生地切断ユニット240と、生地に水を吹き付ける水噴射ユニット250と、生地を殺菌する殺菌ユニット260(選択的に設けられる)と、生地切断ユニット240により切断された生地を搬送させながら所定の形状にするお絞り形状形成ユニット270と、がこの順に設けられてなる。
【0005】
一方、大韓民国公開実用新案公報実2000−0020997号「即座お絞り製造機」などの従来のお絞り製造装置における生地切断ユニット240は、図2に示すように、筐体210上に回動自在に設けられるホルダー242上に設けられる上カッター244と、この上カッター244の下側において上カッター244の回動時に接触されながら切断動作が行われる下カッター246と、を備えて、上カッター244及び下カッター246の間に搬送される生地を一定の間隔に切断する。
【0006】
しかしながら、この種の従来のお絞り製造装置の生地切断ユニット240における上カッター244と下カッター246は、互いに平行に間隔aをあけて設けられた構造を有するため、生地が切断される過程において上カッター244の刃と下カッター246の上端線が同時に全体的に線接触されながら生地の切断動作が行われるため、生地を切断するためには大きなせん断力が必要となるが、お絞り製造機が比較的に小型に製作される点を考慮するとき、大きな動力を発生させる駆動手段とこの駆動手段を支持するための剛性を有するように内部フレームなどを構成することが困難であるだけではなく、製作コストが上がるという問題点があった。
【0007】
また、お絞りを製造する生地は、主として、綿や不織布のように微細な繊維組織により形成された乾布(乾燥した生地)であるため、その切断過程において上カッター244または下カッター246に組立て誤差が生じたり刃の一部が損傷された場合に切断できなくなるか、あるいは、刃の損傷された個所に相当する生地部位が未切断の状態において後工程に移動されるため、未切断の繊維組織が切断待ち中の生地を引っ張ることになり、生地が絡み合ったり偏心移動されて揃った大きさと形状に生地を切断することができないという問題点があった。
【0008】
さらに、上カッター244と下カッター246による生地の切断動作時に大きなせん断力が働くため、カッターの先端が損傷され易く、この大きな負荷が繰り返し適用されて関連する構成要素の構造的な安定性を損傷させ、その結果、お絞り製造機の耐久性が低下するという問題点があった。
【0009】
さらにまた、従来の技術によれば、生地の繰り返し切断過程において発生する生地破砕物(生地屑)が刃の周りに繰り返し付着することにより刃が鈍化し、その結果、生地の切断不良が発生するという問題点があった。
【特許文献1】大韓民国特許出願第100−2005−0013478号公報
【特許文献2】大韓民国特許出願第100−2005−0020532号公報
【特許文献3】大韓民国特許出願第100−2005−0013799号公報
【特許文献4】大韓民国公開実用新案公報実2000−0020997号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の如き従来の技術の問題点を解消するために提案されたものであり、その目的は、従来の技術に比べて相対的に小さなせん断力を用いて生地の切断動作を行うことにより、従来の技術に比べて相対的に駆動手段(モーター)の容量とフレームの剛性を低減してお絞りを製作し易くすると共に、製作コストを削減することのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【0011】
特に、本発明の他の目的は、上カッターと下カッターとの接触を漸進的に行うことにより切断動作を順次に行い、小さなせん断力によっても安定した切断動作を行うことのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【0012】
さらに、本発明のさらに他の目的は、上カッターと下カッターの損傷を最大限に防止すると共に、切断時における生地の搬送不良または生地の切断時に発生する生地破砕物による生地の切断不良を効率よく防止することのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
図3は、本発明によるお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図であり、図4は、本発明によるお絞り製造装置において生地を切断するメカニズムを説明するための図であり、図5から図7は、本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【0014】
先ず、図3を参照すると、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するものである。本発明のお絞り製造装置1は、生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12とこの生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて筐体2内の一対のブラケット10に設けられ、駆動手段5により作動される単位生地形成ユニット4を備えることを特徴とする。
【0015】
このとき、本発明によるお絞り製造装置1において、筐体2、生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、選択的に設けられる殺菌ユニット7、お絞り形状形成ユニット8及びその他の外部電源を入力するための構成、製造されたお絞りを引き出すための構成などは本発明者が先出願により提案したり従来に種々に提案された技術が適用可能であるため、これについての詳細な説明は省略する。
【0016】
本発明によれば、種々の技術的な特徴が個別的または複合的に有用な作用を示すお絞り製造装置が提案される。すなわち、上述したように、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2の内側に結合される一対のブラケット10に生地を搬送させるガイド部12と生地を切断する生地切断部14が一体に設けられる単位生地形成ユニット4からなることを特徴とする。このとき、駆動手段5は、通常、歯車の噛合により動作するものが採用可能である。また、本発明のお絞り製造装置1は、図4に示すように、生地切断部14の技術的な構成において、第1の切断刃62と第2の切断刃72との係合を生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって漸進的に行うことにより、切断刃の寿命が延びると共に、生地を効率よく切断することを特徴とする。そして、図6に示すように、単位生地形成ユニット4に、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラシ80を設けて、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、且つ、皮革などの材質を用いて第1の切断刃62を研磨することにより第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。また、図7に示すように、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することにより、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【0017】
本発明によるこれらの技術的な特徴は、好ましくは、本発明の好適な実施形態のように複合的に適用されるものであるが、各技術的な特徴は単独または複合的に適用されてお絞り製造装置に適用されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるお絞り製造装置によれば、筐体2の内側に結合される一対のブラケット10に生地を搬送させるガイド部12と生地を切断する生地切断部14が一体に設けられる単位生地形成ユニット4からなるので、筐体2からブラケット10を外すことにより単位生地形成ユニット4が取り外される。これにより、生地の搬送及び切断のための構成要素のメンテナンスが容易であり、組立て時における単位部品の管理が容易である。また、本発明のお絞り製造装置1は、生地切断部14における第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって漸進的に係合されることから、従来の全体の切断刃が係合される構造に比べて切断刃の寿命が延びると共に、生地を効率よく切断することが可能になる。さらに、単位生地形成ユニット4に、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラシ80を設けて、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されるので、第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、且つ、ブラシ80が第1の切断刃62を研磨する働きをするので、第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。さらにまた、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することから、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図3及び図4を参照すると、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座で製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記上カッター60の第1の切断刃62と前記下カッター70の第2の切断刃72のうち少なくとも一つは、前記ホルダー50の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃62と前記第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。
【0020】
この本発明によるお絞り製造装置1は、生地切断部14を構成するに当たって、第1の切断刃62と第2の切断刃72との接触が生地の幅方向(生地が切断される方向)に対して一方の側から他方の側に向かって順次にせん断力が働くようになされるので、第1の切断刃62、第2の切断刃72及び駆動手段に無理を与えることなく安定した切断過程が行われる。このように、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるような技術的な構成は種々に採用可能である。例えば、図4Aに示すように、第1の切断刃62をホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側にθの角度を有するように傾設し、下カッター70の第2の切断刃72及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成することにより、生地の切断時に、図4Bに示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72が一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地の幅方向に対して所定の傾斜角θが形成される。また、上記の原理により、図9に示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72は生地の幅方向に対して平行に形成され、取付溝52はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かってθの角度を有するように傾設されることにより、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。さらに、図11及び図12には、下カッター70の第2の切断刃72はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かって傾設され、上カッター60の第1の切断刃62及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成される例が示してある。すなわち、本発明のお絞り製造装置1における生地切断部14のかかる技術的な構成は、本発明の技術的な思想に基づき種々に実現可能である。
【0021】
さらに、本発明によるお絞り製造装置1は、図3及び図6に示すように、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記単位生地形成ユニット4は、前記上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するように前記ブラケット10に固設され、前記上カッター60が回転されるときに前記第1の切断刃62と接触されることにより前記第1の切断刃62の異物を除去するブラシ80をさらに備える。
【0022】
上記の構成により、本発明によるお絞り製造装置1は、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、第1の切断刃62を研磨することにより第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。このとき、ブラシ80としては鋼材のブラシが採用可能であるが、好ましくは、皮革を使用することにより、第1の切断刃62の損傷を防止すると共に、第1の切断刃62の効率よい研磨を図ることもできる。
【0023】
さらに、本発明によるお絞り製造装置1は、図3及び図7に示すように、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記生地ガイド部12は、前記ブラケット10に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー20と、被動ローラー34が回動自在に結合されたケース32が前記駆動ローラー20の上部に配設されて前記被動ローラー34を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー20と被動ローラー34を通過した生地の上側に近づくように前記ケース32から下方に向かって延設される停止レバー36を有し、前記ブラケット10にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート30と、前記下カッター70の上側に配設されて前記ブラケット10に固定され、前記駆動ローラー20を通過した生地の下側を支持する支持プレート40と、を備え、前記生地切断部14のホルダー50は、前記上カッター60の第1の切断刃62が前記下カッター70の第2の切断刃72と接触される前に前記ガイド止めプレート30を回動させて前記停止レバー36を前記支持プレート40上に密着させることにより、前記第1の切断刃62と第2の切断刃72の上側において生地を固定するストッププランジャー58をさらに備える。
【0024】
上記の構成により、本発明によるお絞り製造装置1は、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することにより、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【0025】
以下、図8から図12に基づき、本発明の好適な実施形態を詳述する。なお、図3から図12中、同じ構成要素に対しては同じ参照番号を付する。一方、各図には、本出願人が先出願を通じて提案した技術または通常のお絞り製造装置から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に理解可能な構成とそれについての作用の図示及び詳細な説明は簡略化または省略し、本発明と関連する部分を中心に示してある。
【0026】
図8は、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの斜視図であり、図9及び図10は、図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組み立て状態で示す斜視図であり、図11及び図12は、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【0027】
図8から図10を参照すると、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、金属板から形成されて筐体1の内側に平行に位置するように結合される一対のブラケット10の間に生地ガイド部12と生地切断部14が一対をなして設けられる。もちろん、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1には、図3に示すように、この単位生地形成ユニット4と連携して生地をボビンによりロール状に収納するための生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、殺菌ユニット7及びお絞り形状形成ユニット8がこの順に設けられている。また、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1における生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、殺菌ユニット7及びお絞り形状形成ユニット8には、本発明者が大韓民国登録特許第609099号公報「お絞り供給装置及びそのためのベルト」、第609100号公報「お絞り供給装置」、第609101号公報「お絞り供給装置の水噴射ノズル及びその製造方法」、第609102号公報「お絞り供給装置のための折たたみ型お絞り形成機構」、第700146号公報「お絞り製造装置」及び第637736号公報「お絞り製造装置のための乾布ロール状態表示機構」などを通じて提案した種々の技術が適用可能である。
【0028】
図8から図10に戻ると、この実施形態による単位生地形成ユニット40におけるブラケット10は、生地ガイド部12と生地切断部14の構成要素を固定または支持したままで筐体1に固定される。このために、ブラケット10には、各種の孔24’、38’、42’、46a’、51’及び係止片100が形成される。例えば、このブラケット10には、生地ガイド部12の駆動ローラー20の回転軸24が結合される孔24’、ガイド止めプレート30の回転軸38が結合される孔38’、支持プレート40の固定軸42が固定される孔42’、接続プレート46の固定軸46aが固定される孔46a’、ホルダー50の回転軸51が結合される孔51’、下カッター70に弾性力を与えるトーションバネ79の一端が支持される係止片100が形成される。もちろん、この種のブラケット10には、各種のセンサー、電源ライン、制御ラインなどのための孔が付設される。
【0029】
この実施形態において、単位生地形成ユニット4の生地ガイド部12と生地切断部14は駆動手段5により駆動される。この駆動手段5は、モーター5aと、図示はしないが、このモーター5aの駆動を制御するための制御部(例えば、お絞りの製造を開始するボタンなど)と、モーター5aの駆動力を生地ガイド部12と生地切断部14に伝える歯車5b、5c、5dと、を備えている。もちろん、この駆動手段5は、設計者の必要に応じて種々の形態に構成可能である。この実施形態において、駆動力の伝達により、モーター5が直接的に接続されて回転を行う駆動歯車5bに生地切断部14のホルダー50に接続される被動歯車5cと生地ガイド部12の駆動ローラー20に噛合された被動歯車5dが連続して噛合されて生地を搬送させ、切断時に生地の搬送の停止及び切断過程に必要となる動作が自動的に行われる。さらに、この駆動手段5は、お絞り形状形成ユニット8が単位生地形成ユニット4と連携して動作するように駆動歯車5bの駆動力を伝達する被動歯車5eをも備えている。この駆動手段5の作動原理は、本発明者が大韓民国特許登録番号第609102号公報「お絞り供給装置のための折たたみ型お絞り形成機構」において提案している駆動メカニズム(生地を必要な長さで搬送させ、停止した後に切断する一連の過程)を採用している。もちろん、かかる駆動メカニズムは、この分野において適用される種々の駆動及び制御技術を適用して様々な形態に構成することもできる。
【0030】
この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4における生地ガイド部12は、駆動ローラー20と、ガイド止めプレート30と、支持プレート40及び接続プレート46を備えている。ここで、駆動ローラー20はブラケット10に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の下側に密着して生地を搬送させる。この駆動ローラー20は、回転軸24上に多数のローラー22が一定の間隔をあけて結合されてなるものであって、各ローラー22の間には支持プレート40が配設されて搬送される生地を安定して支える。また、ガイド止めプレート30は、被動ローラー34が回動自在に結合されたケース32が駆動ローラー20の上部に配設されて被動ローラー34を生地の上側に密着させ、駆動ローラー20と被動ローラー34を通過した生地の上側に近づくようにケース32から下方に向かって延設される停止レバー36を有し、ブラケット10にヒンジ運動自在に結合される。このガイド止めプレート30における被動ローラー34はケース32内に配設される。すなわち、ケース32は、通常、上下組み立ての構造に形成され、被動ローラー34は、多数のローラーが一定の間隔をあけて回転軸35に嵌め込まれて上述した駆動ローラー20の各ローラー22と相対する。このとき、被動ローラー34は、ケース32の下側に穿孔された貫通孔33を介して外部に突出される。さらに、このガイド止めプレート30の停止レバー36はケース32から下方に向かって延びるものであって、この実施形態においてはケース32に一体に形成されているが、必要に応じて、組み立ての形態で採用されてもよい。この停止レバー36は、生地の搬送方向にボス37が突出されるように形成されて、以降ホルダー50により角運動(ヒンジ運動)されるときに生地を支持プレート40上に押し付ける。このガイド止めプレート30は、回転軸38によりブラケット10にヒンジ運動自在に結合される。また、支持プレート40は下カッター70の上側に配設されてブラケット10に固定され、駆動ローラー20を通過した生地の下側を支持する。この支持プレート40には上述した駆動ローラー20の複数のローラー22が配設される複数の凹部44が形成されて、図5に示すように、駆動ローラー20の下側に配置される。さらに、この支持プレート40は固定軸46aによりブラケット10に固定される。なお、接続プレート46は生地切断部14を通過した生地がお絞り形状形成ユニット8に移動されるように支持する。このとき、水噴射ユニット6と殺菌ユニット7は、通常、接続プレート46上、または、接続プレート46の手前に設けられる。
【0031】
一方、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4において、生地切断部14は、ホルダー50、上カッター60及び下カッター70を備えている。このとき、ホルダー50は生地の上側に配設されてブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5(図3参照)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が凹設される。また、上カッター60は、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されてホルダー50の取付溝52に係止される。さらに、下カッター70は生地の下側に配設されてブラケット10に結合され、第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される。
【0032】
このとき、本発明の好適な実施形態においては、本発明の技術的な思想に基づき、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72のうち少なくとも一方はホルダー50の回動中心軸Cに対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。特に、この実施形態においては、図9に示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72は生地の幅方向に対して平行に形成され、取付溝52はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、上カッター60をホルダー50に結合させたときに、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるようになっている。もちろん、図4に示す例の他にも、これらの第1の切断刃62と第2の切断刃72の構成は、図11及び図12に示すように、下カッター70の第2の切断刃72はホルダー50の回転方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾設され、上カッター60の第1の切断刃62及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成されることにより得られる。さらに、本発明の実施形態の具体例としては挙げていないが、上カッター60がホルダー50に結合される角度若しくは下カッター70がブラケット10に結合される角度を傾けることにより、生地の切断時に第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて、生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるようにしてもよい。
【0033】
一方、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1は、生地の切断時に発生する異物により第1の切断刃62が鈍化したり切断不良が発生する不都合を防止するためにブラシ80を設けることを特徴とする。このブラシ80は、好ましくは、皮革を使用することにより、あたかも第1の切断刃62を研磨するかのような効果が得られる。このブラシ80は、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラケット10に固設され、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去する。この実施形態において、このブラシ80は、生地ガイド部12のガイド止めプレート30に、両側の固定軸82に挟まれて固定される。もちろん、このブラシ80は、許容空間を用いて種々に設置可能である。
【0034】
一方、この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、生地の切断時に切断箇所の上側において生地を固定することにより、切断刃により生地の切断が行われるときに安定した切断が行われる。このために、生地切断部14のホルダー50は、上カッター60の第1の切断刃62が下カッター70の第2の切断刃72と接触される前にガイド止めプレート30を回動させて停止レバー36を支持プレート40上に密着させることにより、第1の切断刃62と第2の切断刃72の上側において生地を固定するストッププランジャー58を備える。このストッププランジャー58は第1の切断刃62と第2の切断刃72との干渉を回避してホルダー50の一方の側に形成される周縁56上に突設される。
【0035】
一方、この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、第1の切断刃62と第2の切断刃72の破損を防止するための構成を有する。特に、かかる効果は、この実施形態においては、第1の切断刃62と第2の切断刃72との間に常に一定の間隔を有し、且つ、第1の切断刃62と第2の切断刃72に過度な荷重がかかったときに第2の切断刃72が形成される下カッター70が後方に押されることにより得られる。このために、ホルダー50は、上カッター60の一方の側に配設され、ホルダー50に上カッター60が結合されたときに上カッター60の第1の切断刃62と同じ高さを有するように形成されるガイドリング54を備えている。さらに、下カッター70は、ブラケット10にヒンジ運動自在に結合されるシャフト71と、ガイドリング54と対応する位置において突設されてガイドリング54の外周面の上に接触されるガイドバー76と、を備える。なお、トーションバネ79はシャフト71に結合されて一端は下カッター70に支持され、他端はブラケット10(ブラケット10に形成された停止片100により支持される)に支持されることにより、ガイドバー76がガイドリング54に密着された状態が維持されるように下カッター70に弾性力を印加させ、上カッター70から過度の荷重がかかったときに逆方向に反り返ることを許容する。
【0036】
図3及び図5から図7に基づき、本発明の好適な実施形態による単位生地形成ユニット4を有するお絞り製造装置1の作用を説明する。先ず、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地は、初期状態において、ユーザーが生地の先端を生地ガイド部12に挟持する。この過程において、生地ガイド部12のガイド止めプレート30を前方に引っ張り、生地の先端を後押しすることにより、生地が駆動ローラー20と被動ローラー34に係合されて下方に向く。この状態において、電源を入れたりセットボタンを押すと(この過程は制御部のプログラムにより行われる)、駆動手段5の作動により初期切断を行った後、待ち状態となる。この後、お絞りを製造するために作動ボタンを押すと、図5に示すように、駆動ローラー20が作動して生地を所定の長さだけ搬送させる。このとき、ホルダー50も駆動手段5により回転される。さらに、ホルダー50が回転されるとき、上カッター60は、図6に示すように、ブラシ80を通過し、このとき、第1の切断刃62はブラッシングされる。また、ホルダー50の一方の側に形成されたストッププランジャー58により停止レバー36が支持プレート40に向かって回転軸38を中心に角運動する結果、生地が切断される部分(第1の切断刃62と第2の切断刃72が当接する部分)の上側において生地を押し付け、これと同時に生地は第1の切断刃62と第2の切断刃72により切断される。
【0037】
本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置を上記の説明及び図面により開示したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明の技術的な思想から逸脱しない範囲内において種々の変化及び変更が可能であるということはこの分野における通常の技術者にとって理解できるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明によるお絞り製造装置によれば、食堂、事務室、娯楽室、家庭など衛生上必要となるお絞りを便利に使用することができる。特に、本発明によるお絞り製造装置1は、生地を搬送させるための生地ガイド部12と生地を切断するための生地切断部14が筐体1内に別設されるブラケット10により別々に対をなして設けられることから、製造・管理がさらに容易であり、メンテナンスを簡単に行うことができる。また、切断刃の設置構造、ブラシの採用、生地の切断時に生地ガイド部のガイド止めプレートにより切断線の上側が固定されるような構造を採用することにより、切断刃の寿命が延びるとともに、生地の切断不良が低減され、その結果、使い勝手が良くなると共にメンテナンスの回数を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図である。
【図2】従来のお絞り製造装置における生地の切断メカニズムを説明するための図である。
【図3】本発明によるお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明によるお絞り製造装置における生地の切断メカニズムを説明するための図である。
【図5】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図6】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図7】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図8】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの斜視図である。
【図9】図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組立て状態で示す斜視図である。
【図10】図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組立て状態で示す斜視図である。
【図11】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【図12】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【技術分野】
【0001】
本発明はお絞り製造機に係り、さらに詳しくは、生地収納ユニットにロール状に収容された乾燥した生地を搬送させながら一定の長さに切断した後、水を吸収させ、多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、食堂、ファーストフード店、事務室などにおいて使い捨てされるお絞りは、生活レベルの向上と個人の衛生を重要視する社会的な雰囲気とが相まって、その需要が益々増加する傾向にあり、最近では、前記お絞りを即座に便利に製造して使用可能にする種々のお絞り製造装置が普及している。
【0003】
このため、本発明者は、ロール状に巻かれた乾布を搬送させながら使用し易い長さに切断した後、この切断された乾布を搬送させながら水を吹き付けて含湿させ、一定の形状にお絞りを形成して提供することによりお絞りを便利に使用可能にするために、大韓民国特許出願第100−2005−0013478号公報「お絞り供給装置及びそのためのベルト」、第100−2005−0020532号公報「お絞り供給装置の水噴射ノズル及びその製造方法」及び第100−2005−0013799号公報「お絞り供給装置」などのお絞り製造装置を提案して、従来のお絞り製造装置の機能と性能を向上させようとした。
【0004】
図1に示すように、この種のお絞り製造装置200は、筐体210内に乾燥した生地がロール状に巻かれて収容される生地収納ユニット220と、この生地収納ユニット220の生地を引っ張って搬送させる生地ガイドユニット230と、この生地ガイドユニット230により搬送される生地を所定の長さに切断する生地切断ユニット240と、生地に水を吹き付ける水噴射ユニット250と、生地を殺菌する殺菌ユニット260(選択的に設けられる)と、生地切断ユニット240により切断された生地を搬送させながら所定の形状にするお絞り形状形成ユニット270と、がこの順に設けられてなる。
【0005】
一方、大韓民国公開実用新案公報実2000−0020997号「即座お絞り製造機」などの従来のお絞り製造装置における生地切断ユニット240は、図2に示すように、筐体210上に回動自在に設けられるホルダー242上に設けられる上カッター244と、この上カッター244の下側において上カッター244の回動時に接触されながら切断動作が行われる下カッター246と、を備えて、上カッター244及び下カッター246の間に搬送される生地を一定の間隔に切断する。
【0006】
しかしながら、この種の従来のお絞り製造装置の生地切断ユニット240における上カッター244と下カッター246は、互いに平行に間隔aをあけて設けられた構造を有するため、生地が切断される過程において上カッター244の刃と下カッター246の上端線が同時に全体的に線接触されながら生地の切断動作が行われるため、生地を切断するためには大きなせん断力が必要となるが、お絞り製造機が比較的に小型に製作される点を考慮するとき、大きな動力を発生させる駆動手段とこの駆動手段を支持するための剛性を有するように内部フレームなどを構成することが困難であるだけではなく、製作コストが上がるという問題点があった。
【0007】
また、お絞りを製造する生地は、主として、綿や不織布のように微細な繊維組織により形成された乾布(乾燥した生地)であるため、その切断過程において上カッター244または下カッター246に組立て誤差が生じたり刃の一部が損傷された場合に切断できなくなるか、あるいは、刃の損傷された個所に相当する生地部位が未切断の状態において後工程に移動されるため、未切断の繊維組織が切断待ち中の生地を引っ張ることになり、生地が絡み合ったり偏心移動されて揃った大きさと形状に生地を切断することができないという問題点があった。
【0008】
さらに、上カッター244と下カッター246による生地の切断動作時に大きなせん断力が働くため、カッターの先端が損傷され易く、この大きな負荷が繰り返し適用されて関連する構成要素の構造的な安定性を損傷させ、その結果、お絞り製造機の耐久性が低下するという問題点があった。
【0009】
さらにまた、従来の技術によれば、生地の繰り返し切断過程において発生する生地破砕物(生地屑)が刃の周りに繰り返し付着することにより刃が鈍化し、その結果、生地の切断不良が発生するという問題点があった。
【特許文献1】大韓民国特許出願第100−2005−0013478号公報
【特許文献2】大韓民国特許出願第100−2005−0020532号公報
【特許文献3】大韓民国特許出願第100−2005−0013799号公報
【特許文献4】大韓民国公開実用新案公報実2000−0020997号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の如き従来の技術の問題点を解消するために提案されたものであり、その目的は、従来の技術に比べて相対的に小さなせん断力を用いて生地の切断動作を行うことにより、従来の技術に比べて相対的に駆動手段(モーター)の容量とフレームの剛性を低減してお絞りを製作し易くすると共に、製作コストを削減することのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【0011】
特に、本発明の他の目的は、上カッターと下カッターとの接触を漸進的に行うことにより切断動作を順次に行い、小さなせん断力によっても安定した切断動作を行うことのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【0012】
さらに、本発明のさらに他の目的は、上カッターと下カッターの損傷を最大限に防止すると共に、切断時における生地の搬送不良または生地の切断時に発生する生地破砕物による生地の切断不良を効率よく防止することのできる新規なお絞り製造装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
図3は、本発明によるお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図であり、図4は、本発明によるお絞り製造装置において生地を切断するメカニズムを説明するための図であり、図5から図7は、本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【0014】
先ず、図3を参照すると、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するものである。本発明のお絞り製造装置1は、生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12とこの生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて筐体2内の一対のブラケット10に設けられ、駆動手段5により作動される単位生地形成ユニット4を備えることを特徴とする。
【0015】
このとき、本発明によるお絞り製造装置1において、筐体2、生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、選択的に設けられる殺菌ユニット7、お絞り形状形成ユニット8及びその他の外部電源を入力するための構成、製造されたお絞りを引き出すための構成などは本発明者が先出願により提案したり従来に種々に提案された技術が適用可能であるため、これについての詳細な説明は省略する。
【0016】
本発明によれば、種々の技術的な特徴が個別的または複合的に有用な作用を示すお絞り製造装置が提案される。すなわち、上述したように、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2の内側に結合される一対のブラケット10に生地を搬送させるガイド部12と生地を切断する生地切断部14が一体に設けられる単位生地形成ユニット4からなることを特徴とする。このとき、駆動手段5は、通常、歯車の噛合により動作するものが採用可能である。また、本発明のお絞り製造装置1は、図4に示すように、生地切断部14の技術的な構成において、第1の切断刃62と第2の切断刃72との係合を生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって漸進的に行うことにより、切断刃の寿命が延びると共に、生地を効率よく切断することを特徴とする。そして、図6に示すように、単位生地形成ユニット4に、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラシ80を設けて、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、且つ、皮革などの材質を用いて第1の切断刃62を研磨することにより第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。また、図7に示すように、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することにより、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【0017】
本発明によるこれらの技術的な特徴は、好ましくは、本発明の好適な実施形態のように複合的に適用されるものであるが、各技術的な特徴は単独または複合的に適用されてお絞り製造装置に適用されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるお絞り製造装置によれば、筐体2の内側に結合される一対のブラケット10に生地を搬送させるガイド部12と生地を切断する生地切断部14が一体に設けられる単位生地形成ユニット4からなるので、筐体2からブラケット10を外すことにより単位生地形成ユニット4が取り外される。これにより、生地の搬送及び切断のための構成要素のメンテナンスが容易であり、組立て時における単位部品の管理が容易である。また、本発明のお絞り製造装置1は、生地切断部14における第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって漸進的に係合されることから、従来の全体の切断刃が係合される構造に比べて切断刃の寿命が延びると共に、生地を効率よく切断することが可能になる。さらに、単位生地形成ユニット4に、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラシ80を設けて、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されるので、第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、且つ、ブラシ80が第1の切断刃62を研磨する働きをするので、第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。さらにまた、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することから、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図3及び図4を参照すると、本発明によるお絞り製造装置1は、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座で製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記上カッター60の第1の切断刃62と前記下カッター70の第2の切断刃72のうち少なくとも一つは、前記ホルダー50の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃62と前記第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。
【0020】
この本発明によるお絞り製造装置1は、生地切断部14を構成するに当たって、第1の切断刃62と第2の切断刃72との接触が生地の幅方向(生地が切断される方向)に対して一方の側から他方の側に向かって順次にせん断力が働くようになされるので、第1の切断刃62、第2の切断刃72及び駆動手段に無理を与えることなく安定した切断過程が行われる。このように、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるような技術的な構成は種々に採用可能である。例えば、図4Aに示すように、第1の切断刃62をホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側にθの角度を有するように傾設し、下カッター70の第2の切断刃72及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成することにより、生地の切断時に、図4Bに示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72が一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地の幅方向に対して所定の傾斜角θが形成される。また、上記の原理により、図9に示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72は生地の幅方向に対して平行に形成され、取付溝52はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かってθの角度を有するように傾設されることにより、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。さらに、図11及び図12には、下カッター70の第2の切断刃72はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かって傾設され、上カッター60の第1の切断刃62及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成される例が示してある。すなわち、本発明のお絞り製造装置1における生地切断部14のかかる技術的な構成は、本発明の技術的な思想に基づき種々に実現可能である。
【0021】
さらに、本発明によるお絞り製造装置1は、図3及び図6に示すように、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記単位生地形成ユニット4は、前記上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するように前記ブラケット10に固設され、前記上カッター60が回転されるときに前記第1の切断刃62と接触されることにより前記第1の切断刃62の異物を除去するブラシ80をさらに備える。
【0022】
上記の構成により、本発明によるお絞り製造装置1は、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去して異物による切断不良を防止し、第1の切断刃62を研磨することにより第1の切断刃62の磨耗による切断不良を効率よく防止する。このとき、ブラシ80としては鋼材のブラシが採用可能であるが、好ましくは、皮革を使用することにより、第1の切断刃62の損傷を防止すると共に、第1の切断刃62の効率よい研磨を図ることもできる。
【0023】
さらに、本発明によるお絞り製造装置1は、図3及び図7に示すように、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット6において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット8において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、前記生地収納ユニット3から生地を搬送させるための生地ガイド部12と前記生地ガイド部12により搬送された生地を切断するための生地切断部14が平行に離隔されて前記筐体2内の一対のブラケット10に設けられる単位生地形成ユニット4を備えるが、前記生地切断部14は、生地の上側に配設されて前記ブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が形成されるホルダー50と、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されて前記ホルダー50の取付溝52に結合される上カッター60と、生地の下側に配設されて前記ブラケット10に結合され、前記第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される下カッター70と、を備え、前記生地ガイド部12は、前記ブラケット10に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー20と、被動ローラー34が回動自在に結合されたケース32が前記駆動ローラー20の上部に配設されて前記被動ローラー34を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー20と被動ローラー34を通過した生地の上側に近づくように前記ケース32から下方に向かって延設される停止レバー36を有し、前記ブラケット10にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート30と、前記下カッター70の上側に配設されて前記ブラケット10に固定され、前記駆動ローラー20を通過した生地の下側を支持する支持プレート40と、を備え、前記生地切断部14のホルダー50は、前記上カッター60の第1の切断刃62が前記下カッター70の第2の切断刃72と接触される前に前記ガイド止めプレート30を回動させて前記停止レバー36を前記支持プレート40上に密着させることにより、前記第1の切断刃62と第2の切断刃72の上側において生地を固定するストッププランジャー58をさらに備える。
【0024】
上記の構成により、本発明によるお絞り製造装置1は、生地ガイド部12が生地の切断時点で生地の上側を保持することにより、生地の上部が固定された状態において切断工程が行われ、その結果、切断工程が安定して行われる。
【0025】
以下、図8から図12に基づき、本発明の好適な実施形態を詳述する。なお、図3から図12中、同じ構成要素に対しては同じ参照番号を付する。一方、各図には、本出願人が先出願を通じて提案した技術または通常のお絞り製造装置から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に理解可能な構成とそれについての作用の図示及び詳細な説明は簡略化または省略し、本発明と関連する部分を中心に示してある。
【0026】
図8は、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの斜視図であり、図9及び図10は、図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組み立て状態で示す斜視図であり、図11及び図12は、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【0027】
図8から図10を参照すると、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、金属板から形成されて筐体1の内側に平行に位置するように結合される一対のブラケット10の間に生地ガイド部12と生地切断部14が一対をなして設けられる。もちろん、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1には、図3に示すように、この単位生地形成ユニット4と連携して生地をボビンによりロール状に収納するための生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、殺菌ユニット7及びお絞り形状形成ユニット8がこの順に設けられている。また、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1における生地収納ユニット3、水噴射ユニット6、殺菌ユニット7及びお絞り形状形成ユニット8には、本発明者が大韓民国登録特許第609099号公報「お絞り供給装置及びそのためのベルト」、第609100号公報「お絞り供給装置」、第609101号公報「お絞り供給装置の水噴射ノズル及びその製造方法」、第609102号公報「お絞り供給装置のための折たたみ型お絞り形成機構」、第700146号公報「お絞り製造装置」及び第637736号公報「お絞り製造装置のための乾布ロール状態表示機構」などを通じて提案した種々の技術が適用可能である。
【0028】
図8から図10に戻ると、この実施形態による単位生地形成ユニット40におけるブラケット10は、生地ガイド部12と生地切断部14の構成要素を固定または支持したままで筐体1に固定される。このために、ブラケット10には、各種の孔24’、38’、42’、46a’、51’及び係止片100が形成される。例えば、このブラケット10には、生地ガイド部12の駆動ローラー20の回転軸24が結合される孔24’、ガイド止めプレート30の回転軸38が結合される孔38’、支持プレート40の固定軸42が固定される孔42’、接続プレート46の固定軸46aが固定される孔46a’、ホルダー50の回転軸51が結合される孔51’、下カッター70に弾性力を与えるトーションバネ79の一端が支持される係止片100が形成される。もちろん、この種のブラケット10には、各種のセンサー、電源ライン、制御ラインなどのための孔が付設される。
【0029】
この実施形態において、単位生地形成ユニット4の生地ガイド部12と生地切断部14は駆動手段5により駆動される。この駆動手段5は、モーター5aと、図示はしないが、このモーター5aの駆動を制御するための制御部(例えば、お絞りの製造を開始するボタンなど)と、モーター5aの駆動力を生地ガイド部12と生地切断部14に伝える歯車5b、5c、5dと、を備えている。もちろん、この駆動手段5は、設計者の必要に応じて種々の形態に構成可能である。この実施形態において、駆動力の伝達により、モーター5が直接的に接続されて回転を行う駆動歯車5bに生地切断部14のホルダー50に接続される被動歯車5cと生地ガイド部12の駆動ローラー20に噛合された被動歯車5dが連続して噛合されて生地を搬送させ、切断時に生地の搬送の停止及び切断過程に必要となる動作が自動的に行われる。さらに、この駆動手段5は、お絞り形状形成ユニット8が単位生地形成ユニット4と連携して動作するように駆動歯車5bの駆動力を伝達する被動歯車5eをも備えている。この駆動手段5の作動原理は、本発明者が大韓民国特許登録番号第609102号公報「お絞り供給装置のための折たたみ型お絞り形成機構」において提案している駆動メカニズム(生地を必要な長さで搬送させ、停止した後に切断する一連の過程)を採用している。もちろん、かかる駆動メカニズムは、この分野において適用される種々の駆動及び制御技術を適用して様々な形態に構成することもできる。
【0030】
この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4における生地ガイド部12は、駆動ローラー20と、ガイド止めプレート30と、支持プレート40及び接続プレート46を備えている。ここで、駆動ローラー20はブラケット10に回動自在に結合され、駆動手段5の駆動力により回動され、生地の下側に密着して生地を搬送させる。この駆動ローラー20は、回転軸24上に多数のローラー22が一定の間隔をあけて結合されてなるものであって、各ローラー22の間には支持プレート40が配設されて搬送される生地を安定して支える。また、ガイド止めプレート30は、被動ローラー34が回動自在に結合されたケース32が駆動ローラー20の上部に配設されて被動ローラー34を生地の上側に密着させ、駆動ローラー20と被動ローラー34を通過した生地の上側に近づくようにケース32から下方に向かって延設される停止レバー36を有し、ブラケット10にヒンジ運動自在に結合される。このガイド止めプレート30における被動ローラー34はケース32内に配設される。すなわち、ケース32は、通常、上下組み立ての構造に形成され、被動ローラー34は、多数のローラーが一定の間隔をあけて回転軸35に嵌め込まれて上述した駆動ローラー20の各ローラー22と相対する。このとき、被動ローラー34は、ケース32の下側に穿孔された貫通孔33を介して外部に突出される。さらに、このガイド止めプレート30の停止レバー36はケース32から下方に向かって延びるものであって、この実施形態においてはケース32に一体に形成されているが、必要に応じて、組み立ての形態で採用されてもよい。この停止レバー36は、生地の搬送方向にボス37が突出されるように形成されて、以降ホルダー50により角運動(ヒンジ運動)されるときに生地を支持プレート40上に押し付ける。このガイド止めプレート30は、回転軸38によりブラケット10にヒンジ運動自在に結合される。また、支持プレート40は下カッター70の上側に配設されてブラケット10に固定され、駆動ローラー20を通過した生地の下側を支持する。この支持プレート40には上述した駆動ローラー20の複数のローラー22が配設される複数の凹部44が形成されて、図5に示すように、駆動ローラー20の下側に配置される。さらに、この支持プレート40は固定軸46aによりブラケット10に固定される。なお、接続プレート46は生地切断部14を通過した生地がお絞り形状形成ユニット8に移動されるように支持する。このとき、水噴射ユニット6と殺菌ユニット7は、通常、接続プレート46上、または、接続プレート46の手前に設けられる。
【0031】
一方、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4において、生地切断部14は、ホルダー50、上カッター60及び下カッター70を備えている。このとき、ホルダー50は生地の上側に配設されてブラケット10上に回動自在に結合され、駆動手段5(図3参照)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝52が凹設される。また、上カッター60は、先端に生地の幅方向に第1の切断刃62が形成されてホルダー50の取付溝52に係止される。さらに、下カッター70は生地の下側に配設されてブラケット10に結合され、第1の切断刃62と係合されて生地を切断する第2の切断刃72が形成される。
【0032】
このとき、本発明の好適な実施形態においては、本発明の技術的な思想に基づき、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72のうち少なくとも一方はホルダー50の回動中心軸Cに対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断される。特に、この実施形態においては、図9に示すように、上カッター60の第1の切断刃62と下カッター70の第2の切断刃72は生地の幅方向に対して平行に形成され、取付溝52はホルダー50の回転中心軸Cに対して一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、上カッター60をホルダー50に結合させたときに、第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるようになっている。もちろん、図4に示す例の他にも、これらの第1の切断刃62と第2の切断刃72の構成は、図11及び図12に示すように、下カッター70の第2の切断刃72はホルダー50の回転方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾設され、上カッター60の第1の切断刃62及び取付溝52は生地の幅方向に対して平行に形成されることにより得られる。さらに、本発明の実施形態の具体例としては挙げていないが、上カッター60がホルダー50に結合される角度若しくは下カッター70がブラケット10に結合される角度を傾けることにより、生地の切断時に第1の切断刃62と第2の切断刃72が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて、生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されるようにしてもよい。
【0033】
一方、本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置1は、生地の切断時に発生する異物により第1の切断刃62が鈍化したり切断不良が発生する不都合を防止するためにブラシ80を設けることを特徴とする。このブラシ80は、好ましくは、皮革を使用することにより、あたかも第1の切断刃62を研磨するかのような効果が得られる。このブラシ80は、上カッター60の第1の切断刃62の回転半径に位置するようにブラケット10に固設され、上カッター60が回転されるときに第1の切断刃62と接触されることにより第1の切断刃62の異物を除去する。この実施形態において、このブラシ80は、生地ガイド部12のガイド止めプレート30に、両側の固定軸82に挟まれて固定される。もちろん、このブラシ80は、許容空間を用いて種々に設置可能である。
【0034】
一方、この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、生地の切断時に切断箇所の上側において生地を固定することにより、切断刃により生地の切断が行われるときに安定した切断が行われる。このために、生地切断部14のホルダー50は、上カッター60の第1の切断刃62が下カッター70の第2の切断刃72と接触される前にガイド止めプレート30を回動させて停止レバー36を支持プレート40上に密着させることにより、第1の切断刃62と第2の切断刃72の上側において生地を固定するストッププランジャー58を備える。このストッププランジャー58は第1の切断刃62と第2の切断刃72との干渉を回避してホルダー50の一方の側に形成される周縁56上に突設される。
【0035】
一方、この実施形態によるお絞り製造装置1の単位生地形成ユニット4は、第1の切断刃62と第2の切断刃72の破損を防止するための構成を有する。特に、かかる効果は、この実施形態においては、第1の切断刃62と第2の切断刃72との間に常に一定の間隔を有し、且つ、第1の切断刃62と第2の切断刃72に過度な荷重がかかったときに第2の切断刃72が形成される下カッター70が後方に押されることにより得られる。このために、ホルダー50は、上カッター60の一方の側に配設され、ホルダー50に上カッター60が結合されたときに上カッター60の第1の切断刃62と同じ高さを有するように形成されるガイドリング54を備えている。さらに、下カッター70は、ブラケット10にヒンジ運動自在に結合されるシャフト71と、ガイドリング54と対応する位置において突設されてガイドリング54の外周面の上に接触されるガイドバー76と、を備える。なお、トーションバネ79はシャフト71に結合されて一端は下カッター70に支持され、他端はブラケット10(ブラケット10に形成された停止片100により支持される)に支持されることにより、ガイドバー76がガイドリング54に密着された状態が維持されるように下カッター70に弾性力を印加させ、上カッター70から過度の荷重がかかったときに逆方向に反り返ることを許容する。
【0036】
図3及び図5から図7に基づき、本発明の好適な実施形態による単位生地形成ユニット4を有するお絞り製造装置1の作用を説明する。先ず、筐体2内の生地収納ユニット3にロール状に収容された乾燥した生地は、初期状態において、ユーザーが生地の先端を生地ガイド部12に挟持する。この過程において、生地ガイド部12のガイド止めプレート30を前方に引っ張り、生地の先端を後押しすることにより、生地が駆動ローラー20と被動ローラー34に係合されて下方に向く。この状態において、電源を入れたりセットボタンを押すと(この過程は制御部のプログラムにより行われる)、駆動手段5の作動により初期切断を行った後、待ち状態となる。この後、お絞りを製造するために作動ボタンを押すと、図5に示すように、駆動ローラー20が作動して生地を所定の長さだけ搬送させる。このとき、ホルダー50も駆動手段5により回転される。さらに、ホルダー50が回転されるとき、上カッター60は、図6に示すように、ブラシ80を通過し、このとき、第1の切断刃62はブラッシングされる。また、ホルダー50の一方の側に形成されたストッププランジャー58により停止レバー36が支持プレート40に向かって回転軸38を中心に角運動する結果、生地が切断される部分(第1の切断刃62と第2の切断刃72が当接する部分)の上側において生地を押し付け、これと同時に生地は第1の切断刃62と第2の切断刃72により切断される。
【0037】
本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置を上記の説明及び図面により開示したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明の技術的な思想から逸脱しない範囲内において種々の変化及び変更が可能であるということはこの分野における通常の技術者にとって理解できるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明によるお絞り製造装置によれば、食堂、事務室、娯楽室、家庭など衛生上必要となるお絞りを便利に使用することができる。特に、本発明によるお絞り製造装置1は、生地を搬送させるための生地ガイド部12と生地を切断するための生地切断部14が筐体1内に別設されるブラケット10により別々に対をなして設けられることから、製造・管理がさらに容易であり、メンテナンスを簡単に行うことができる。また、切断刃の設置構造、ブラシの採用、生地の切断時に生地ガイド部のガイド止めプレートにより切断線の上側が固定されるような構造を採用することにより、切断刃の寿命が延びるとともに、生地の切断不良が低減され、その結果、使い勝手が良くなると共にメンテナンスの回数を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来のお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図である。
【図2】従来のお絞り製造装置における生地の切断メカニズムを説明するための図である。
【図3】本発明によるお絞り製造装置の全体的な構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明によるお絞り製造装置における生地の切断メカニズムを説明するための図である。
【図5】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図6】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図7】本発明によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの作動メカニズムを説明するための図である。
【図8】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における単位生地形成ユニットの斜視図である。
【図9】図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組立て状態で示す斜視図である。
【図10】図8に示す単位生地形成ユニットの主な構成を分解状態及び組立て状態で示す斜視図である。
【図11】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【図12】本発明の好適な実施形態によるお絞り製造装置における上カッターと下カッターの他の例を説明するための図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が凹設されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は、前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて、生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項2】
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が、前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のお絞り製造装置。
【請求項3】
前記ホルダー(50)は、前記上カッター(60)の一方の側に配設され、前記ホルダー(50)に前記上カッター(60)が結合されたときに前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と同じ高さを有するように形成されるガイドリング(54)をさらに備え、
前記下カッター(70)は、
前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるシャフト(71)と、
前記ガイドリング(54)と対応する位置において突設されて前記ガイドリング(54)の外周面上に接触されるガイドバー(76)と、
を備え、
前記シャフト(71)に結合されて一端は前記下カッター(70)に支持され、他端は前記ブラケット(10)に支持されることにより、前記ガイドバー(76)が前記ガイドリング(54)に密着された状態が維持されるように前記下カッター(70)に弾性力を印加させ、前記上カッター(70)から過度な荷重がかかったときに逆方向に反り返ることを許容するトーションバネ(79)をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のお絞り製造装置。
【請求項4】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)の回転半径に位置するように前記ブラケット(10)に固設され、前記上カッター(60)が回転されるときに前記第1の切断刃(62)と接触されることにより前記第1の切断刃(62)の異物を除去するブラシ(80)をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のお絞り製造装置。
【請求項5】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が形成されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記単位生地形成ユニット(4)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)の回転半径に位置するように前記ブラケット(10)に固設され、前記上カッター(60)が回転されるときに前記第1の切断刃(62)と接触されることにより前記第1の切断刃(62)の異物を除去するブラシ(80)をさらに備えることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項6】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とする請求項5に記載のお絞り製造装置。
【請求項7】
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が、前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載のお絞り製造装置。
【請求項8】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が形成されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項9】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は、前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とする請求項8に記載のお絞り製造装置。
【請求項1】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が凹設されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は、前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて、生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項2】
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が、前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のお絞り製造装置。
【請求項3】
前記ホルダー(50)は、前記上カッター(60)の一方の側に配設され、前記ホルダー(50)に前記上カッター(60)が結合されたときに前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と同じ高さを有するように形成されるガイドリング(54)をさらに備え、
前記下カッター(70)は、
前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるシャフト(71)と、
前記ガイドリング(54)と対応する位置において突設されて前記ガイドリング(54)の外周面上に接触されるガイドバー(76)と、
を備え、
前記シャフト(71)に結合されて一端は前記下カッター(70)に支持され、他端は前記ブラケット(10)に支持されることにより、前記ガイドバー(76)が前記ガイドリング(54)に密着された状態が維持されるように前記下カッター(70)に弾性力を印加させ、前記上カッター(70)から過度な荷重がかかったときに逆方向に反り返ることを許容するトーションバネ(79)をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のお絞り製造装置。
【請求項4】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)の回転半径に位置するように前記ブラケット(10)に固設され、前記上カッター(60)が回転されるときに前記第1の切断刃(62)と接触されることにより前記第1の切断刃(62)の異物を除去するブラシ(80)をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のお絞り製造装置。
【請求項5】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が形成されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記単位生地形成ユニット(4)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)の回転半径に位置するように前記ブラケット(10)に固設され、前記上カッター(60)が回転されるときに前記第1の切断刃(62)と接触されることにより前記第1の切断刃(62)の異物を除去するブラシ(80)をさらに備えることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項6】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とする請求項5に記載のお絞り製造装置。
【請求項7】
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が、前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載のお絞り製造装置。
【請求項8】
筐体(2)内の生地収納ユニット(3)にロール状に収容された乾燥した生地を搬送させて一定の長さに切断した後、水噴射ユニット(6)において水を吸収させ、お絞り形状形成ユニット(8)において多重に折り返したり巻き取って使い捨て可能なお絞りを即座に製造するお絞り製造装置において、
前記生地収納ユニット(3)から生地を搬送させるための生地ガイド部(12)と前記生地ガイド部(12)により搬送された生地を切断するための生地切断部(14)が平行に離隔されて前記筐体(2)内の一対のブラケット(10)に設けられる単位生地形成ユニット(4)を備え、
前記生地切断部(14)は、
生地の上側に配設されて前記ブラケット(10)上に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の幅方向に取付溝(52)が形成されるホルダー(50)と、
先端に生地の幅方向に第1の切断刃(62)が形成されて前記ホルダー(50)の取付溝(52)に結合される上カッター(60)と、
生地の下側に配設されて前記ブラケット(10)に結合され、前記第1の切断刃(62)と係合されて生地を切断する第2の切断刃(72)が形成される下カッター(70)と、
を備え、
前記生地ガイド部(12)は、
前記ブラケット(10)に回動自在に結合され、駆動手段(5)の駆動力により回動され、生地の下側に密着されて生地を搬送させるための駆動ローラー(20)と、
被動ローラー(34)が回動自在に結合されたケース(32)が前記駆動ローラー(20)の上部に配設されて前記被動ローラー(34)を生地の上側に密着させ、前記駆動ローラー(20)と被動ローラー(34)を通過した生地の上側に近づくように前記ケース(32)から下方に向かって延設される停止レバー(36)を有し、前記ブラケット(10)にヒンジ運動自在に結合されるガイド止めプレート(30)と、
前記下カッター(70)の上側に配設されて前記ブラケット(10)に固定され、前記駆動ローラー(20)を通過した生地の下側を支持する支持プレート(40)と、
を備え、
前記生地切断部(14)のホルダー(50)は、前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)が前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)と接触される前に前記ガイド止めプレート(30)を回動させて前記停止レバー(36)を前記支持プレート(40)上に密着させることにより、前記第1の切断刃(62)と第2の切断刃(72)の上側において生地を固定するストッププランジャー(58)をさらに備えることを特徴とするお絞り製造装置。
【請求項9】
前記上カッター(60)の第1の切断刃(62)と前記下カッター(70)の第2の切断刃(72)のうち少なくとも一方は、前記ホルダー(50)の回動中心軸に対して生地の幅方向の一方の側から他方の側に向かって傾設されることにより、生地の切断時に前記第1の切断刃(62)と前記第2の切断刃(72)が生地の幅方向に対して一方の側から他方の側に向かって傾いた状態で係合されて生地が一方の側から他方の側に向かって漸進的に切断されることを特徴とする請求項8に記載のお絞り製造装置。
【図2】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2009−540917(P2009−540917A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516412(P2009−516412)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003348
【国際公開番号】WO2008/007894
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(507294890)シン フワ スン カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003348
【国際公開番号】WO2008/007894
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(507294890)シン フワ スン カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
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