説明

アラーム通知システム、アラーム通知作成方法、装置、プログラム及び記録媒体

【課題】環境情報を考慮してアラーム設定を行うアラーム通知システム、アラーム通知作成方法、装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】アラーム機能を備えたアラーム装置と、アラーム日時の設定を行うアラーム設定管理サーバと、がネットワークを介して接続され、前記アラーム設定管理サーバは、アラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否か、を少なくとも記憶するデータベースと、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正して最適なアラーム通知日時を算出するアラーム日時算出手段と、前記算出されたアラーム日時を前記アラーム装置に送信する送信手段と、を備え、前記アラーム装置は、前記送信されたアラーム日時に従って、アラーム通知を行うアラーム通知手段を備えることを特徴とするアラーム通知システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アラーム通知システム、アラーム通知作成方法、装置、プログラム及び記録媒体に関し、特に環境情報を考慮してアラーム設定を行うアラーム通知システム、アラーム通知作成方法、装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
アラーム機能を有する装置において、ユーザは任意にアラーム時間設定を行うことが出来る。アラーム通知は、目覚まし時計と連携して利用した装置や(特許文献1参照)、スケジュール通知と連携して利用した装置が知られている(特許文献2参照)。目覚まし時計としては、さらに、サマータイム制に対応し、アラーム設定時等に標準・サマータイムの切替え時刻を含んでいることを告知する目覚まし時計も知られている(特許文献3参照)。
【0003】
ネットワークで接続された他の装置(カーナビ)で算出されたアラーム通知時間等のアラーム設定内容を、前記ネットワークを介して携帯端末装置に通知し、前記携帯端末装置上でアラーム通知を行うナビゲーションシステムや情報提供システムも知られている(特許文献4、5参照)。特許文献4及び5には、カーナビで目的地や到着予定時間を予め設定した場合に、最適な出発日時を算出し、報知するカーナビ装置が記載されている。カーナビ装置から、ネットワークを介して前記最適な出発日時をユーザの携帯端末に通知することが出来る。
【特許文献1】特開平8−82687号公報
【特許文献2】特開平8−249288号公報
【特許文献3】特開2005−241498号公報
【特許文献4】特開平11−142179号公報
【特許文献5】特開平11−175878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような技術には、以下の問題点がある。目覚まし時計の起床時間のアラーム設定は、例えば、夜勤や遅番なら遅めの時間を手動で設定し、また、通常勤務に戻ると、アラーム設定を手動で変更しなければならなかった。さらに、休日や夜勤明けでアラームを鳴らさないようにするには、アラーム解除を事前に手動で行わなければならなかった。このように、勤務時間が不規則であると、その度に、設定変更をしなければならず、煩わしいという問題があった。
【0005】
特許文献1乃至3記載のアラーム機能を備える装置は、天候や渋滞等の環境情報を考慮した所要時間計算についての示唆は無い。特許文献4及び5に記載されたシステムは、カーナビゲーションと連動した出発時刻通知に関する発明であり、計画された行程に対しての所要時間推定と希望する時刻に対して出発しなければならない時刻をユーザの携帯端末装置に通知するのみである。特許文献4及び5に記載の発明は、目的地までのルートが不明な場合に、目的地、出発地点、到着時間等の入力を行い、移動にかかる時間を求めることを目的としている。従って、上述したようなアラーム設定変更の煩わしさを解決することは、上記特許文献1乃至5記載の発明では想定されていなかった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、環境情報を考慮してアラーム設定を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1のアラーム通知システムは、アラーム機能を備えたアラーム装置と、アラーム日時の設定を行うアラーム設定管理サーバと、がネットワークを介して接続され、前記アラーム設定管理サーバは、アラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否か、を少なくとも記憶するデータベースと、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正して最適なアラーム通知日時を算出するアラーム日時算出手段と、前記算出されたアラーム日時を前記アラーム装置に送信する送信手段と、を備え、前記アラーム装置は、前記送信されたアラーム日時に従って、アラーム通知を行うアラーム通知手段を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の第1のアラーム通知作成方法は、データベースに少なくとも記録されているアラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否かについての情報に基づき、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出するステップと、前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信するステップと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第1のアラーム通知作成装置は、アラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否か、を少なくとも記録するデータベースと、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出するアラーム日時算出手段と、前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第1のアラーム通知作成プログラムは、データベースに少なくとも記録されているアラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否かについての情報に基づき、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出する処理と、前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
本発明の第1の記録媒体は、本発明の第1のアラーム通知作成プログラムの処理を記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、環境情報を考慮してアラーム設定を行うことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0014】
本発明は、勤務時間が早番や遅番、あるいは夜勤などで起床時間が一定で無い場合において、アラーム自動設定管理サーバ上に、勤務管理表等の勤務時間を登録し、勤務開始時間にあわせた日付毎の起床時間アラーム設定情報を作成し、その後、通信機能を有した自動設定目覚まし時計に、インターネットを介してアラーム自動設定管理サーバから、起床時間アラーム設定情報を転送し、次に、自動設定目覚まし時計側で、前記起床時間アラーム設定情報に従って、日付毎の起床時間のアラーム設定を自動的に行うことを特徴とする。また、アラーム自動設定管理サーバで天気予報の情報を収集して悪天候時には起床時間を早めたり、あるいは、前記アラーム自動設定管理サーバで交通情報を収集し例えば電車事故でダイヤが乱れているときには起床時間を早めたりすることも可能な起床時間の自動設定を行う。これにより、日付毎に起床時間を設定しなおす手間を省き、また、設定忘れで遅刻等を未然に防止することが出来る。以下、さらに詳述する。
【0015】
本発明の実施形態に係るアラーム通知システムは、インターネット300を介して、ユーザ端末100と、アラーム自動設定管理サーバ400と、自動設定目覚まし時計200と、から構成される。
【0016】
自動設定目覚まし時計200はアラーム装置の一例である。ユーザ端末(パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯端末装置等)は、後述するアラーム設定情報を入力する際に必要となる端末である。アラーム装置(例えば、目覚まし時計)を家の中に置いている場合でも、外出先でユーザ端末から後述するアラーム設定を行うことが出来る。昨今は、携帯端末にアラーム機能が附属し、携帯端末のアラーム機能を起床アラームに用いることもあるため、自動設定目覚まし時計機能を有したユーザ端末とすれば、アラーム機能付きのユーザ端末と、アラーム自動設定管理サーバと、から構成されるシステムとしても良い。後述する第2の実施形態においても同様である。
【0017】
インターネット300には、一般公開されている環境情報を有するサーバが接続されている。本実施形態では、環境情報を有するサーバの一例として、天気情報公開WEBサーバ500と、交通情報公開WEBサーバ501を構成とする。天気情報公開WEBサーバ500と交通情報公開WEBサーバ501は、一般的にインターネット300で情報を常時公開しているサーバである。
【0018】
上述した構成の一例を図1に示す。
【0019】
ユーザ端末100はパーソナルコンピュータ、または携帯電話等の携帯端末である。インターネット300を介してアラーム自動設定管理サーバ400と接続し、勤務開始時間の入力や各種オプションを設定する機能を有する。
【0020】
アラーム自動設定管理サーバ400の構成を図2に示す。アラーム自動設定管理サーバ400は、通信機能部407、入力管理部401、起床時間算出部402、設定情報データベース(DB)403、情報収集機能部404、天気情報DB405、交通情報DB406で構成されている。
【0021】
アラーム自動設定管理サーバ400は、勤務開始時間から起床時間を算出してインターネット300を介して自動設定目覚まし時計200へ起床時間を送信する情報処理装置である。
【0022】
また、アラーム自動設定管理サーバ400は、入力管理部401によりユーザからの情報入力を管理する機能、起床時間算出部402により起床時間の算出する機能、設定情報データベース403により勤務時間や各種パラメータを保持する機能、情報収集機能部404により一般公開されている天気予報公開WEBサーバや交通事象公開WEBサーバから情報の収集する機能、天気情報データベース405により天気情報を蓄えておく機能、交通情報データベース406により交通情報を蓄えておく機能、通信機能部407によりインターネットと通信する機能を備える。
【0023】
自動設定目覚まし時計200の構成を図3に示す。自動設定目覚まし時計200は、通信機能部201、表示部205、アラーム設定機能部204、アラーム鳴動部206で構成され、指定時間にアラームを鳴らす時計である。
【0024】
通信機能部201は、インターネットと通信する機能を有する。表示部205は、警告ランプあるいは液晶ディスプレイ等の文字図形等を表示できるもので構成され、現在時間、注意や警告事項等を表示する機能をする。また、表示部205は、ランプとディスプレイどちらかでも、ランプとディスプレイの組み合わせでも良い。現在時間表示は一般的な時計でも良い。
【0025】
アラーム設定機能部204は、日付毎の起床時間202から目覚まし時間のアラーム設定をする自動で行う機能を有する。アラーム鳴動部206は、指定時間にベル音やアラーム音等を鳴らす機能を有する。
【0026】
次に、本発明の実施形態に係るアラーム通知システムの動作処理について説明する。図7は、本実施形態の動作処理を示すフローチャートである。まず、ユーザ端末100は、インターネット300を介してアラーム自動設定管理サーバ400へ接続し、勤務開始時間と各種設定を要求する。
【0027】
この際、事前にユーザ登録を済ませたユーザのみのサービスとする場合は、図7のフローチャートに示すように、ユーザ端末100からログインして、アラーム自動設定管理サーバ400の入力管理401にてユーザ認証が必要となる(図7 ステップS1、S2)。入力管理401にてユーザ認証が許可されると、アラーム自動設定管理サーバ400は、ユーザ端末100の要求を受けて動作する。
【0028】
アラーム設定管理サーバ400は、入力管理401から、例えば図4に示すような設定画面(勤務表画面a、オプション設定画面b)を、通信機能部407とインターネット300を介してユーザ端末100に提供する(ステップS3)。ユーザは、勤務管理表等から、ユーザ端末300に表示された、日付毎の勤務時間情報画面aに情報を入力し、登録する(ステップS4)。
【0029】
さらに、オプション設定画面bでは、
・勤務時間から何分前に起きる
・天気情報を考慮する、早める時間、地域情報
・交通情報を考慮する、早める時間、路線情報
等を月単位で設定することも出来る。
【0030】
上記入力された設定情報は、インターネット300、通信機能部407、入力管理部401を介して設定情報データベース403に送られる。これにより、設定情報データベース403は、上記勤務時間と上記パラメータ情報を蓄える(ステップS5)。
【0031】
起床時間算出部402は、設定情報データベースに記憶された設定情報に基づき、起床時間を算出する(ステップS6)。具体的には、勤務時間の開始時間からオプション設定画面bで設定した「勤務時間から何分前に起きる」の情報を元に起床時間を算出して、日付毎の起床時間アラーム設定情報を自動的に作成する。
【0032】
起床時間算出部402で作成した日付毎の起床時間アラーム設定情報は、通信機能407とインターネット300を介して自動設定目覚まし時計200に送信される。
【0033】
自動設定目覚まし時計200は、送信された起床時間を、アラーム設定機能部204で設定する(ステップS7)。
【0034】
アラーム自動設定管理サーバ400は、通信機能407によりインターネット300を介して、一般公開されている天気情報公開WEBサーバ500や交通情報公開WEBサーバ501バから、天気情報や交通情報を取得し、天気情報データベース405、交通情報データベース406に保持する(ステップ8)。例えば、オプション設定画面bで設定された地域の天気情報を取得し、天気情報データベース405へ格納したり、オプション設定画面bで設定した路線情報の交通情報を取得し、交通情報データベース406に保持したり等して、最新の情報をデータベースに保持する。
【0035】
オプション設定画面bで「天気情報を考慮する」と設定された場合には、天気情報データベース405から雪などの悪天候を判断すると、起床時間算出部402で、オプション設定画面bの「早める時間」に従って、起床時間を早めた起床時間アラーム設定情報を再作成し、自動設定目覚まし時計200にインターネット300を介して送信する(ステップS9、S10)。
【0036】
悪天候の判断基準は、例えば図9に示す天気情報の判断基準を参照して説明する。図9は、気象台から発表される防災気象情報の種類(気象警報・注意報等)の一覧を示す図である。気象台から発表される防災気象情報には、気象注意報、気象警報などがある。このなかで、オプション設定画面bで設定した地域の気象警報の大雨、洪水、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮の各警報が発表された場合に、気象時間算出部402にて悪天候と判断するようにする。
【0037】
同様に、ユーザがオプション設定画面bで「交通情報を考慮する」と設定した場合には、交通情報データベース406からダイヤの乱れを判断し、起床時間算出部402で、オプション設定画面bの「早める時間」に従って、起床時間を早めた起床時間アラーム設定情報を再作成し、自動設定目覚まし時計200にインターネット300を介して送信する(ステップS9、S10)。
【0038】
ダイヤの乱れの判断基準は図8に示すような交通情報の判断基準を参照して説明する。図8に示すような各路線の運転状況等に関する交通情報はweb(交通情報公開WEBサーバ501)で公開されている。オプション設定画面bで設定された通路経路の“平常運転”以外の「列車遅延」や「災害に伴う運転見合わせ」等をキーにして検索し、ダイヤの乱れを自動的に検出する。
【0039】
次に、自動設定目覚まし時計200は、通信機能部201よりインターネット300から送られてくる日付毎の起床時間アラーム設定情報を受信し、日付毎の起床時間202と付加情報203を入手する。
【0040】
上記日付毎に設定された起床時間202に従って、アラーム設定機能204が自動的に起床時間のアラーム設定を行い、アラーム鳴動部206は、指定時間にベル音やアラーム音等を鳴らす(ステップS11)。
【0041】
天気情報や交通情報で通常より早く起床時間となった場合には、なぜ早めにアラームがなったのかをユーザに知らせるために、自動設定目覚まし時計200の表示部分205に、天気情報にようものならば“天気事情注意“を、交通情報によるものならば”交通事情注意“を示すランプを点灯させたり、表示機能を設けて天候によるものであれば、例えば、“悪天候”等を表示させたりしてユーザに知らせる(ステップS12)。
【0042】
なお、ネットワーク障害等で、天気情報や交通情報が更新できないような場合には、“天気事情注意”あるいは“交通事情注意”のランプを点滅させたり、表示機能がある場合、“障害発生”などと表示させたりしてユーザに知らせる(図3参照)。
【0043】
翌月の予定についても、同様に設定入力していく(ステップS13、S14)
【0044】
上記実施形態により、アラーム自動設定管理サーバ400で勤務時間から起床時間のアラーム設定を日付毎に作成して目覚まし時計200に自動的に設定するため、起床時間が不規則な場合でも最適な起床時間のアラーム設定が自動的に出来る。勤務時間が不規則なため起床時間が不規則な場合に、毎日の起床時間の設定を自動的に行うことで、ユーザが毎日手動で変更する煩わしさを省くことが出来る。
【0045】
また、起床時間のアラーム設定を作成するとき、情を一般公開しているWEBサーバから取得した天気予報の情報や交通情報を考慮し、アラーム設定時間を作成するため、天気情報や、交通情報から必要に応じて起床時間を早め、遅刻を未然に防止することが出来る。
【0046】
なお、環境情報は、交通情報や天気情報だけに限られたものではない。アラーム自動設定サーバ400は、ユーザの交通手段等に合わせて随時必要な情報を取得し、アラーム鳴動前(起床時間前)に変化があれば様々な事情を考慮し、アラーム時間を再計算して通知する。例えば車で通勤している場合、大雪になるとスタットレスタイヤに交換して出勤する必要がある。かかるタイヤ交換時間を確保するためには、起床時間を早める必要がある。このように、状況変化を自動的に判断して起床時間を決定することを特徴とする。
【0047】
また、勤務先の勤務スケジュール管理サーバ等がネットワークを介して接続された場合は、ユーザがユーザ端末でアラーム設定を行わなくとも、一人ひとりの起床時間について、常に勤務形態に適したアラーム設定をすることが出来る。
【0048】
また、夜勤明け等で、アラームを鳴らさなくすることも自動的に行うことが出来る。さらに、連休の場合はアラームを鳴らさないよう設定することも出来る。連休で家に不在の場合に、アラーム解除忘れで鳴り続けると、アパート等の場合は隣室に迷惑をかけるため、これを防止することが出来る。
【0049】
また、連休中はアラームを鳴らないようにしていても、連休明けで通常業務に戻ったときには、アラーム自動設定サーバ400側に登録されているユーザの勤務情報を考慮し、自動的にアラームが鳴るように設定され、設定忘れを防止することも出来る。
【0050】
勤務スケジュールが急に変更になった場合は、ユーザ以外の管理者等が勤務スケジュール管理サーバ等のスケジュールを変更して、アラーム設定も変更し、最適な時間にユーザを起こすことも出来る。
【0051】
本発明に係る他の実施形態について図5を用いて説明する。図5は本実施形態に係るアラーム通知システムの全体構成図である。図5に示すように、ユーザ端末100、アラーム自動設定管理サーバ400、天気情報公開WEBサーバ500、交通情報公開WEBサーバ501が、インターネット300を介して接続されている。また、アラーム自動設定管理サーバ400と携帯電話(固定電話)700が、発信機能408と通信機能702により電話回線(無線を含む)で接続されている。このように、本実施形態では、自動設定目覚まし時計200ではなく、携帯電話700にアラーム通知を行う。
【0052】
ユーザ端末100はパーソナルコンピュータ、または携帯電話等の携帯端末である。インターネット300を介してアラーム自動設定管理サーバ400aと接続し、勤務開始時間の入力や各種オプションを設定する機能を有する。
【0053】
本実施形態に係るアラーム自動設定管理サーバ400aは、通信機能部407a、入力管理部401a、起床時間算出部402a、設定情報DB403a、情報収集機能部404a、天気情報DB405a、交通情報DB406a、通信機能407a、電話回線に接続する発信機能部408aから構成されている。勤務開始時間から起床時間を算出して発信機能部408aで電話回線を介して携帯電話(固定電話)700へ起床時間を送信する。
【0054】
また、アラーム自動設定管理サーバ400aは、以下の機能を有する。
1)ユーザからの情報入力を管理する機能(入力管理部401)
2)起床時間の算出する機能(起床時間算出部402)
3)勤務時間、各種パラメータを保持する機能(設定情報DB403)
4)一般公開されている天気予報公開WEBサーバや交通事象公開WEBサーバから情報の収集する機能(情報収集機能部404)
5)天気情報を蓄える機能(天気情報DB405)
6)交通情報を蓄える機能(交通情報DB406)
7)インターネットと通信する機能(通信機能部407)
8)電話回線に発信機能(発信機能部408)
9)音声案内機能(音声案内部409)
【0055】
なお、図5に示す本実施形態に係るアラーム自動設定管理サーバ400aの構成は、図2に示すアラーム自動設定管理サーバ400の構成に、電話回線と接続する発信機能部408と音声案内部409を新たに備えたものであって、電話回線を介して携帯電話(固定電話)700にアラーム通知(起床時間のアラーム通知、モーニングコール)が可能となる。
【0056】
起床時間算出部402aで、勤務時間の開始時間からユーザの設定である「勤務時間から何分前に起きる」の情報を元に起床時間を算出した日付毎の起床時間アラーム設定情報に基づき、図6に示すオプション設定画面bに設定した「携帯電話(固定電話)へ連絡する」の連絡先に、起床時間になったら、発信機能部408から携帯電話(固定電話)700の通信機能部702に発信することで、モーニングコールを行う。
【0057】
また、起床時間算出部402aで作成される日付毎の起床時間アラーム設定情報は、オプション設定画面bで「天気情報を考慮する」と設定した場合には、天気情報DB405aから雪などの悪天候と自動的に判断する。起床時間算出部402aで、オプション設定画面bの「早める時間」に従って、起床時間を早めた起床時間アラーム設定情報を再作成する。起床時間になったら、図6に示すオプション設定画面bに設定した「携帯電話(固定電話)へ連絡する」の連絡先に、発信機能408から携帯電話(固定電話)700に発信することで、モーニングコールを行う。
【0058】
また、オプション設定画面bで「交通情報を考慮する」と設定した場合には、交通情報DB406aからダイヤの乱れを自動的に判断する。起床時間算出部402aで、オプション設定画面bの「早める時間」に従って、起床時間を早めた起床時間アラーム設定情報を再作成する。図6に示すオプション設定画面bに設定した「携帯電話(固定電話)へ連絡する」の連絡先に、発信機能408から携帯電話(固定電話)700に発信することで、モーニングコールを行う。
【0059】
また、天気情報や交通情報で通常より早く起床時間となった場合には、なぜ早めにアラームがなったのかをユーザに知らせるために、携帯電話(固定電話)700の表示部701に理由を表示することが可能である。例えば天候によるものであれば、“悪天候”等を表示し、ユーザに知らせる。
【0060】
また、アラーム自動設定管理サーバ400aからの電話回線を介した通知に対し、電話を取った場合には、音声案内部409から、天候によるものであれば“悪天候により早めの起床”等のメッセージを流すようにすることも出来る。天気情報の悪天候や交通情報のダイヤの乱れの判断基準は、上記実施形態と同様である。
【0061】
なお、図7のフローチャートに示す処理を、CPUが実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録する記録媒体としては、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
【0062】
以上、本発明を好適な実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態に係るアラーム通知システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るアラーム自動設定管理サーバ400の構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る自動設定目覚まし時計200の構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る設定画面のイメージ図である。
【図5】本発明の実施形態に係るアラーム通知システムの全体構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係る設定画面のイメージ図である。
【図7】本発明の実施形態に係るアラーム通知システムの動作処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係るアラーム時間設定の際に参照する交通情報の判断基準の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るアラーム時間設定の際に参照する天気情報の判断基準の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0064】
300 インターネット
100 ユーザ端末
200 自動設定目覚まし時計
201 通信機能部
202 起床時間
203 付加情報
204 アラーム設定機能部
205 表示部
206 アラーム鳴動部
400、400a アラーム自動設定管理サーバ
401、401a 入力管理部
402、402a 起床時間算出部
403、403a 設定情報DB
404、404a 情報収集機能部
405、405a 天気情報DB
406、406a 交通情報DB
407、407a 通信機能部
408 発信機能部
409 音声案内部
500 天気情報公開WEBサーバ
501 交通情報公開WEBサーバ
700 携帯電話
701 表示機能部
702 通信機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラーム機能を備えたアラーム装置と、アラーム日時の設定を行うアラーム設定管理サーバと、がネットワークを介して接続され、
前記アラーム設定管理サーバは、
アラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否か、を少なくとも記憶するデータベースと、
前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正して最適なアラーム通知日時を算出するアラーム日時算出手段と、
前記算出されたアラーム日時を前記アラーム装置に送信する送信手段と、を備え、
前記アラーム装置は、
前記送信されたアラーム日時に従って、アラーム通知を行うアラーム通知手段を備えることを特徴とするアラーム通知システム。
【請求項2】
前記データベースは、ユーザの勤務開始時間を少なくとも含む勤務スケジュール情報を記憶し、
前記アラーム日時算出手段は、前記勤務スケジュール情報にある勤務開始時間から一定の時間前を最適なアラーム通知日時として算出することを特徴とする請求項1記載のアラーム通知システム。
【請求項3】
前記勤務スケジュール情報は、ユーザの出勤ルート情報、利用する交通機関情報を少なくとも含み、
前記環境情報は、ネットワークを介して取得した天気情報、交通情報であり、
前記アラーム日時算出手段は、前記天気情報、交通情報を考慮し、交通機関の遅れ、天候により交通機関が変更する場合、に対応してアラーム通知日時を修正し、最適なアラーム日時として算出することを特徴とする請求項2記載のアラーム通知システム。
【請求項4】
前記アラーム日時算出手段は、前記勤務スケジュールに変更があった場合は、変更に応じて前記アラーム日時を修正し、最適なアラーム日時として算出することを特徴とする請求項2又は3記載のアラーム通知システム。
【請求項5】
前記送信手段は、前記環境情報に基づいてアラーム通知日時を修正した場合は、修正理由を前記アラーム装置に送信し、
前記アラーム装置は、前記送信された修正理由を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のアラーム通知システム。
【請求項6】
前記データベースが記憶する情報は、前記ネットワークを介して接続されるユーザ端末から送信された情報であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のアラーム通知システム。
【請求項7】
データベースに少なくとも記録されているアラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否かについての情報に基づき、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出するステップと、
前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信するステップと、を備えることを特徴とするアラーム通知作成方法。
【請求項8】
アラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否か、を少なくとも記録するデータベースと、
前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出するアラーム日時算出手段と、
前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とするアラーム通知作成装置。
【請求項9】
データベースに少なくとも記録されているアラーム通知日時と、環境情報を考慮するか否かについての情報に基づき、前記環境情報を考慮する場合は、取得した環境情報に基づいて、前記アラーム通知日時を修正し、最適なアラーム通知日時を算出する処理と、
前記算出されたアラーム日時を所定の外部装置に送信する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするアラーム通知作成プログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムの処理を記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−186324(P2009−186324A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26625(P2008−26625)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】