説明

アレイ用グリップ及びアレイ

【課題】グリップにボトルを締め付けによる方法で取り付けられるようにすることにより、該グリップの成形を容易にすると共に、ボトルの取り付けを確実して液漏れが生じないようにする。
【解決手段】片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部2と、内部に重りを入れた合成樹脂製ボトル20を着脱自在に取り付けるため前記握持部2の軸線方向の両端に形成されたボトル取付部3とを有し、該ボトル取付部3は、前記ボトル20の口部24側の端部を嵌合させるための径が大小に変化する筒状の嵌合部10と、該嵌合部10の外周に軸線方向に進退動自在に嵌着された固定部材4とを有し、該固定部材を進退動させて前記嵌合部10の径を大小に変化させることにより、前記ボトル20の口部24側の端部外周を外側から締め付けて固定したり締め付けを解除して取り外したりするようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に重りを入れた合成樹脂製のボトルを両端に取り付けることによってアレイを形成することができるアレイ用グリップに関するものであり、また、グリップに合成樹脂製ボトルを取り付けて形成したアレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄製或いは木製のアレイが、一般家庭において腕等の筋肉をトレーニングするために使用される例は多い。このようなアレイは、不使用時に部屋の隅などに置いておくのが普通であるが、アレイが部屋に置いてあると、室内の美観を損ねたり違和感を覚えたりすることがあり、また、掃除をするときの邪魔になりやすい。アレイ特に鉄製のアレイは相当の重さがあるため、女性がそれを他の場所に移動させながら掃除するのはかなりの重労働である。
【0003】
このような問題を解決できるものとして、特許文献1−特許文献3には、ペットボトルのような合成樹脂製の空きボトルを再利用する運動用具が開示されている。この運動用具は、合成樹脂製のグリップの両端に、雌ねじを内周に有するキャップ状のボトル取付部を形成し、水や砂等の重りを入れたボトルの口部を前記ボトル取付部内にねじ込むことにより該ボトルを取り付け、ダンベル等として使用するものである。
【0004】
しかし、前記従来の運動用具は、前記ボトル取付部の内周の雌ねじにボトルの口部外周の雄ねじを螺合させるねじ込み式のものであるため、ダンベルとして使用するときの振動や衝撃等でボトルが少しでも回転すると、取り付け状態が緩んで液漏れを生じたり、ボトルががたついて脱落し易いなどの欠点がある。しかも、前記ボトル取付部には、キャップを取り外した状態のボトルしか取り付けることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−165158号公報
【特許文献2】特開2000−342712号公報
【特許文献3】特開2001−87414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、グリップに対するボトルの取り付けを、該ボトルを外部から締め付ける方法で行うことにより、該ボトルの取り付けを確実にして液漏れや脱落等が生じないようにすると共に、キャップ付きのボトルも取り付けられるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係るアレイ用グリップは、片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部と、内部に重りを入れた合成樹脂製のボトルを着脱自在に取り付けるため前記握持部の軸線方向の両端に形成されたボトル取付部とを有し、該ボトル取付部は、前記ボトルの口部側の端部を嵌合させるための径が大小に変化する筒状の嵌合部と、該嵌合部の外周に軸線方向に進退動自在に嵌着された固定部材とを有し、該固定部材を進退動させて前記嵌合部の径を大小に変化させることにより、前記ボトルの口部側の端部外周を外側から締め付けて固定したり締め付けを解除して取り外したりするように構成されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るアレイは、合成樹脂製のグリップと、該グリップと別形成された合成樹脂製のボトルとからなり、前記グリップは、片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部と、該握持部の軸線方向の両端に該握持部と一体に形成されたボトル取付部とからなり、該ボトル取付部は、前記ボトルの口部側の端部を嵌合させるための径が大小に変化する筒状の嵌合部と、該嵌合部の外周に軸線方向に進退動自在に嵌着された固定部材とを有し、該固定部材を進退動させて前記嵌合部の径を大小に変化させることにより、前記ボトルの口部側の端部外周を外側から締め付けて固定したり締め付けを解除して取り外したりするように構成され、前記ボトルは、内部に重りを入れて前記グリップのボトル取付部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によると、前記嵌合部は、軸線方向に延びる複数の切り込みで区分された複数の締付片を有し、各締付片の内面に、前記ボトルの口部側の端部外周に形成された鍔部に係止して該ボトルを抜止状態に固定する係止縁が形成されている。
また、前記固定部材はナットになっており、前記嵌合部の基端部外周に形成された雄ねじに該固定部材が螺着している。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、グリップの両端の嵌合部内にボトルの口部側の端部を挿入し、固定部材を変位させて前記嵌合部の径を縮小させることにより前記ボトルの口部側の端部を外側から締め付けて固定するようにしたので、グリップに対するボトルの取り付けが確実になり、ダンベルとして使用するときの振動や衝撃等で該ボトルの取り付け状態が緩んで液漏れしたり脱落したりする心配がない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアレイ用グリップの正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るアレイ用グリップの構造を、一部の固定部材を取り外した状態で説明する斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るアレイ用グリップの構造を説明する図2の断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るアレイ用グリップにキャップ付きのペットボトルを取り付けた場合の、ボトル取付部の状態を説明する要部断面図である。
【図5】本発明に係るアレイ用グリップの両端にペットボトルを取り付けて形成されたアレイの正面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るアレイ用グリップにキャップの無いペットボトルを取り付けた場合の、ボトル取付部の状態を説明する要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係るアレイ用グリップは、内部に水や砂等の重りを入れた合成樹脂製のボトルを両端に取り付けてアレイを形成するものである。以下の実施形態では、前記ボトルとして、清涼飲料水等が入れられていたペットボトルの空きボトルを利用する場合であって、キャップ付きのボトルを使用する場合と、キャップの無いボトルを使用する場合とについて説明する。
【0013】
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係るアレイ用グリップ1の構造を説明する図であり、図2は該グリップ1の斜視図、図3は該グリップ1の断面図である。第1実施形態に係るグリップ1は、合成樹脂製のボトル20として、図4に示すように、口部24にキャップ21が取り付けられたキャップ付きのペットボトルを取り付けるものである。
【0014】
図1〜図3に示されるように、第1実施形態に係るグリップ1は、片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部2と、該握持部2の軸線L方向の両端に形成されたボトル取付部3とを有している。
前記ボトル取付部3は、前記ボトル20を取り付けるためのもので、径を大小に変化させることにより該ボトル20の口部24側の端部を嵌合、固定する筒状の嵌合部10と、該嵌合部10の外周に嵌着されて握持部2の軸線L方向に進退動自在の筒状の固定部材4とを有している。
【0015】
前記握持部2と嵌合部10とは合成樹脂により一体に形成され、前記固定部材4は、合成樹脂により前記握持部2及び嵌合部10と別体に形成されている。
前記グリップ1は、前記固定部材4の位置を軸線L方向に変化させることによって嵌合部10の径を大小に変化させ、それによって前記ボトル20の固定及び取り外しを行うものである。
【0016】
前記握持部2は、図1〜図3の例では円柱形状で内部に補強用のリブ2aを有する構成となっており、片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有し、その好ましい直径は30〜40mm程度、より好ましくは35mm程度であり、好ましい長さは90〜120mm程度である。また、前記固定部材4の軸線L方向の長さは、前記嵌合部10の軸線L方向の長さと同じかそれ以上であることが望ましい。
前記握持部2と嵌合部10とは、それを軸線Lに沿って2分割した形の2つの部品に分けて成形し、該2つの部品を接着剤で相互に接着したりフックと係止孔とを係止させたりする方法で相互に結合することにより、形成することができる。
【0017】
図2及び図3に示されるように、前記嵌合部10の内外径は、該嵌合部10の先端部に近づくほど大きくなっており、その径を大小に変化させることができるようにするため、該嵌合部10には、軸線L方向に延びる複数の切り込み13が設けられている。該複数の切り込み13で区分されたそれぞれの部分は締付片11となっており、各締付片11の先端部内面には、前記ボトル20の口部24側の端部外周に形成された鍔部22に係止する係止縁12が設けられている。
【0018】
図3に示されるように、筒状をした前記嵌合部10の底部内周面即ち前記握持部2側に寄った位置の内周面には、前記締付片11の変形を容易にするため環状の第1の凹部14が設けられており、該第1の凹部14の位置で嵌合部10の内径が局部的に大きくなっている。また、前記嵌合部10の内径は、前記第1の凹部14から該嵌合部10の端部側に向けて次第に大きくなっている。
そして、前記係止縁12に隣接する位置に、嵌合部10の第2の凹部15が設けられており、該第2の凹部15の位置で嵌合部10の内径が局部的に大きくなっている。
【0019】
更に、前記係止縁12の位置で前記締付片11の先端は、嵌合部10の内側に向けて鉤状に折れ曲がったような形をなしており、該係止縁12の位置で嵌合部10の内径は、隣接する第2の凹部15の内径よりも小さくなっている。後述するように、前記第2の凹部15はボトル20の口部24にある鍔部22を収容するために設けられたものであり、前記係止縁12は該鍔部22に係止して該ボトル20を固定する役目を果たすものである。
【0020】
図2及び図3に示されるように、前記嵌合部10の基端部外周の握持部2に隣接する位置には雄ねじ16が設けられ、この雄ねじ16に前記固定部材4の内周に設けられた雌ねじ4aが螺合し、該固定部材4を回転させることによって該固定部材4が前記嵌合部10に沿って軸線L方向に進退動するようになっている。そして、前記固定部材4を握持部2の側に後退させると、前記締付片11が弾性復元力により外周側に拡がって嵌合部10の径は大きくなり、図4のように前記固定部材4をグリップ1の先端側に前進させると、前記締付片11が固定部材4により内側に押されて嵌合部10の径は小さくなる。即ち、前記固定部材4はナットとして作用している。前記雄ねじ16の一部は握持部2の端部外周に位置していても良い。
このように前記グリップ1は、前記固定部材4を回転させて該固定部材4を進退動させることにより、前記嵌合部10の径を大小に変化させて前記ボトル20の固定及び取り外しを行うものである。
【0021】
図4は、前記グリップ1にキャップ21付きのボトル20を取り付けた場合の、ボトル取付部3の状態を説明する断面図である。
【0022】
前記グリップ1のボトル取付部3に前記キャップ21付きのボトル20を取り付ける際には、前記固定部材4を回転させて該固定部材4を握持部2の中央側即ち嵌合部10の基端側に移動させ(図3の右側の固定部材4参照)、嵌合部10の締付片11を外周側に拡げて嵌合部10の径を大きくし、その状態で前記ボトル20のキャップ21が取り付けられた口部24側の端部を嵌合部10内に挿入する。このとき、該ボトル20の鍔部22が嵌合部10の係止縁12よりも握持部2の側に位置するまで該ボトル20を前記嵌合部10に挿入する。
【0023】
それから、図4に示されるように、前記固定部材4を回転させて該固定部材4を嵌合部10の先端側に向けて前進させることにより、ボトル20をグリップ1のボトル取付部3に固定する。この状態では、前記固定部材4が各締付片11を外側から押圧することにより各締付片11が内側に集束し、キャップ21の側面外周に当接して該キャップ21を外側から挟持している。また、ボトル20の鍔部22が前記締付片11の先端の第2の凹部15内に嵌合すると共に、各締付片11の係止縁12が該鍔部22の側面にグリップ1の外側から係止することにより、前記ボトル20が外側に抜け出すのが防止されている。
【0024】
このようにしてグリップ1の両端のボトル取付部3にキャップ21付きのボトル20を取り付けて固定することにより、図5に示されるようなアレイ30が形成される。
【0025】
そして、前記アレイ30のグリップ1の握持部2を手で握り、該アレイ30を上下動等させることによって、腕等の筋肉を鍛えることができる。
前記アレイ30の重さは、ボトル20の容体23内に入れる重りの重さによって調節することができる。例えば、ボトル20に入れる水の量や砂の量を調節することにより、アレイ30の重さの調節をすることができる。
【0026】
前記アレイ30の不使用時には、前記グリップ1の両端からボトル20を取り外すことにより、該グリップ1とボトル20とをコンパクトにまとめて収納場所に収納することができる。この場合、前記ボトル20にはキャップ21が取り付けられているため、該ボトル20をグリップ1から取り外したとき内部の水や砂等を捨る必要がなく、充填したままグリップ1と一緒に収納することができ、次に使用する際にそのままグリップに取り付けるだけで良い。
【0027】
次に、図6により、本発明の第2実施形態に係るグリップ1Aについて説明する。
【0028】
この第2実施形態に係るグリップ1Aは、合成樹脂製のボトルとして、キャップを取り外したボトル20Aを取り付けることができるものである。このグリップ1Aでは、嵌合部10の第1の凹部14にゴム製あるいは合成樹脂製の環状あるは板状をしたシール部材17を嵌め込んである。そして、該シール部材17にボトル20Aの口部24の先端を押し付けて密着させた状態で該ボトル20Aを取り付けるものである。これにより、ボトル20A内に入れた水や砂等が、アレイ30を動かした際に該ボトル20Aの外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0029】
前記第2実施形態に係るグリップ1Aのこれ以外の構成は前記第1実施形態に係るグリップ1と実質的に同じであるので、それらの同一構成部分に第1実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0030】
次に、前記第2実施形態のグリップ1Aのボトル取付部3にボトル20Aを取り付ける手順について説明する。図6は、グリップ1にキャップの無い前記ボトル20Aを取り付けて固定した場合の、ボトル取付部3の状態を説明する断面図である。
【0031】
第1実施形態の場合と同様に、先ず、固定部材4を回転させて該固定部材4を嵌合部10の基端部側即ち握持部2側に移動させ、該嵌合部10の締付片11を外周方向に拡げて嵌合部10の径を大きくする。この状態で前記ボトル20Aの口部24側の端部を嵌合部10に挿入する。そして、ボトル20Aの鍔部22を係止縁12の先端の第2の凹部15内に嵌合させると共に、口部24の先端を前記シール部材17に当接させて密着させる。
【0032】
それから、固定部材4を回転させて該固定部材4を嵌合部10の先端部側に移動させることにより、各締付片11を内側に変形、集束させて該嵌合部10の径を小さくし、該締付片11でボトル20Aの口部24に形成されている雄ねじ25の外周を外側から挟持させると共に、各締付片11の先端の係止縁12を該ボトル20Aの鍔部22の外面に係止させることにより、該ボトル20Aを固定する。
このとき、前記係止縁12の内側面を、前記締付片11の先端側にいくほど次第に軸線Lに近づく方向に傾斜する傾斜面12aとしておくことにより、該傾斜面12aで前記鍔部22を嵌合部の奥側に向けて押圧することができるので、ボトル20Aの口部24の先端を前記シール部材17に圧接させることができる。
【0033】
このようにしてグリップ1Aの両端のボトル取付部3に前記キャップの無いボトル20Aを取り付けることにより、図5に示されるようなアレイ30が形成される。このアレイ30は第1実施形態のアレイと同様に使用することができ、グリップ1の握持部2を手で握りアレイ30を上下動等させることによって、腕等の筋肉を鍛えることができる。
前記係止縁12の内側面の傾斜面12aは、前記第1実施形態における締付片11の係止縁12にも適用することができ、これにより、キャップ21の先端を嵌合部10の奥壁に押し付けた状態で固定することが可能である。
【0034】
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について説明したが、本発明に係るグリップ1,1Aはこれらに限定されることはない。
【0035】
例えば、前記固定部材4はナットである必要がない。即ち、握持部2の両端に雄ねじ16が無く、固定部材4の内側に雌ねじ4aが無い構成として、固定部材4を嵌合部10に沿って軸線L方向にスライド式に移動させるようにしてもよい。そして、グリップ1のボトル取付部3にボトル20,20Aを取り付ける際には、先ず固定部材4を握持部2の側に後退させて締付片11を弾力的に外周方向に拡げておく。そして、ボトル20Aを第1実施形態又は第2実施形態と同じ要領で、嵌合部10に挿入する。それから、固定部材4を嵌合部10の先端側に前進させることにより、ボトル取付部3にボトル20,20Aを固定する。
この場合に前記固定部材4は、摩擦力で前進位置に係止させるようにしても、該前進位置で該固定部材4と嵌合部10とに設けたフックとフック受けとが相互に係止することで該固定部材4が前記前進位置に固定されるようにしても良い。
【符号の説明】
【0036】
1 グリップ
2 握持部
3 ボトル取付部
4 固定部材
10 嵌合部
11 締付片
12 係止縁
13 切り込み
14 第1の凹部
15 第2の凹部
16 雄ねじ
17 シール部材
20,20A ボトル
21 キャップ
22 鍔部
23 容体
24 口部
25 雄ねじ
L 軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部と、内部に重りを入れた合成樹脂製のボトルを着脱自在に取り付けるため前記握持部の軸線方向の両端に形成されたボトル取付部とを有し、
前記ボトル取付部は、前記ボトルの口部側の端部を嵌合させるための径が大小に変化する筒状の嵌合部と、該嵌合部の外周に軸線方向に進退動自在に嵌着された固定部材とを有し、該固定部材を進退動させて前記嵌合部の径を大小に変化させることにより、前記ボトルの口部側の端部外周を外側から締め付けて固定したり締め付けを解除して取り外したりするように構成されている、
ことを特徴とするアレイ用グリップ。
【請求項2】
前記嵌合部は、軸線方向に延びる複数の切り込みで区分された複数の締付片を有し、各締付片の内面に、前記ボトルの口部側の端部外周に形成された鍔部に係止して該ボトルを抜止状態に固定する係止縁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアレイ用グリップ。
【請求項3】
前記固定部材はナットになっており、前記嵌合部の基端部外周に形成された雄ねじに該固定部材が螺着していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアレイ用グリップ。
【請求項4】
合成樹脂製のグリップと、該グリップと別形成された合成樹脂製のボトルとからなり、 前記グリップは、片手だけで握るのに適した長さ及び太さを有する棒状の握持部と、該握持部の軸線方向の両端に該握持部と一体に形成されたボトル取付部とからなり、
前記ボトル取付部は、前記ボトルの口部側の端部を嵌合させるための径が大小に変化する筒状の嵌合部と、該嵌合部の外周に軸線方向に進退動自在に嵌着された固定部材とを有し、該固定部材を進退動させて前記嵌合部の径を大小に変化させることにより、前記ボトルの端部外周を外側から締め付けて固定したり締め付けを解除して取り外したりするように構成され、
前記ボトルは、内部に重りを入れて前記グリップのボトル取付部に着脱自在に取り付けられている、
ことを特徴とするアレイ。
【請求項5】
前記嵌合部は、軸線方向に延びる複数の切り込みで区分された複数の締付片を有し、各締付片の内面に、前記ボトルの口部側の端部外周に形成された鍔部に係止して該ボトルを抜止状態に固定する係止縁が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアレイ。
【請求項6】
前記固定部材はナットになっており、前記嵌合部の基端部外周に形成された雄ねじに該固定部材が螺着していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のアレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−231976(P2012−231976A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102829(P2011−102829)
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(000101363)アズマ工業株式会社 (33)