説明

イヤホン

【課題】外部へ漏出する音を低減できるイヤホンを提供する。
【解決手段】スピーカユニット(SP)と、スピーカユニット(SP)が取り付けられると共にスピーカユニット(SP)の背面側を覆うハウジング(HS)と、スピーカユニット(SP)に音声信号を供給するコード(4a)をハウジング(HS)の内部から外部に延出させるよう支持するコード支持部(4c)及びコード支持部(4c)から広がるようにハウジング(HS)の内面に沿って延在する延在部(Ez)を有するブッシング(4)と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイヤホンに係る。特に、本体部から延出するコードを支持するブッシングを備えたイヤホンに関する。
【背景技術】
【0002】
本体部と、本体部の内部に収められたスピーカユニットと、一端側がスピーカユニットに接続され本体部から外部に延出するコードと、そのコードを、本体部から延出する出口付近において支持するブッシングと、を備えたイヤホンが、特許文献1に開示されている。特許文献1におけるコード保持部がブッシングに相当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−333484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、イヤホンの本体部として、複数のハウジングが組み合わされて構成されているものがある。
具体的には、イヤホンの本体部が、スピーカユニット2を支持し、耳介装着時の頭部側に位置する内ハウジングと外方側に位置する外ハウジングとが、内外方向に組み合わされて本体部が構成されている。
この組み合わせでは、内側と外側とのハウジングの合わせ面同士を超音波溶着する、又は合わせ面を接着剤で固着する、などの方法で両者は一体化される。
また、本体部の内部において、スピーカユニット2の背面側には、内ハウジング及び外ハウジングの内面により空隙部としてバックキャビティ部が形成されている。
【0005】
しかしながら、バックキャビティ部と外部の空間とは、内ハウジング又は外ハウジングのみで仕切られている。
通常、ハウジングは樹脂材料を射出成形して形成されており、遮音性に優れるものではない。
従って、スピーカユニット2の背面側に放出された音は、内ハウジング又は外ハウジングを、充分に遮音されずに通過して外部に漏れ出る。
【0006】
また、内ハウジングと外ハウジングとが突き合わされた合わせ部において、両ハウジングを超音波溶着で一体化する場合は合わせ部における溶着部を点溶着とし、部分的に溶着して接合するのが通常であるので、溶着した部位以外に隙間が生じている。
また、両ハウジングを接着剤で一体化する場合においては、合わせ部に隙間なく接着剤が充填されるよう作業するのが量産では難しく、部分的に隙間が生じることを避けきれない。
すなわち、いずれの方法においても合わせ部には何らかの隙間が生じている可能性が高く、この隙間がある場合に、合わせ部から外部へ漏出する音は他の部分からの漏出音と比較して大きい。
【0007】
イヤホンは、使用環境により外部へ音が漏出し難い方が好ましい場合がある(電車の中などでの使用)ので、基本的に外部への漏出音が小さく低減されていることが望まれている。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、外部へ漏出する音を低減できるイヤホンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の(1)〜(3)の構成を有する。
(1) スピーカユニット(SP)と、
前記スピーカユニット(SP)が取り付けられると共に前記スピーカユニット(SP)の背面側を覆うハウジング(HS)と、
前記スピーカユニット(SP)に音声信号を供給するコード(4a)を前記ハウジング(HS)の内部から外部に延出させるよう支持するコード支持部(4c)及び前記コード支持部(4c)から広がるように前記ハウジング(HS)の内面に沿って延在する延在部(Ez)を有するブッシング(4)と、
を備えたイヤホン(50)である。
(2) 前記ハウジング(HS)は、複数のハウジング部材(1A,1B,3)が組み合わされて成り、
前記延在部(Ez)は、前記複数のハウジング部材の内の少なくとも二つの境界部位(RS1,1e)を覆っていることを特徴とする(1)に記載のイヤホン(50)である。
(3) 前記ブッシング(4)は前記ハウジング(HS)の材料よりも軟らかい材料で形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のイヤホン(50)である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外部へ漏出する音を低減できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のイヤホンの実施例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明のイヤホンの実施例を示す天面側から見た断面図である。
【図3】本発明のイヤホンの実施例を示す前面側から見た断面図である。
【図4】本発明のイヤホンの実施例に用いるブッシングの外観斜視図である。
【図5】本発明のイヤホンの実施例に用いるブッシングを示す3つの方向から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図5を用いて説明する。
【0013】
まず、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明のイヤホンの実施例を示す外観斜視図である。このイヤホンは、右耳に装着するイヤホン50であり、右耳に装着した際の前方斜め外下方側から見た斜視図である。
図2は、イヤホン50を右耳に装着した際の天側から見た断面図である。
図3は、イヤホン50を右耳に装着した際の前側から見た断面図であり、図2のS1−S1断面に相当する図である。
【0014】
左耳用のイヤホンは、イヤホン50の面対称形状となるので、右耳用のイヤホン50を代表として説明する。
また、以下の説明における前後内外天地の方向は、イヤホン50を右耳に装着した状態の方向を示し、具体的には各図面に示された方向である。
また、天地方向は上下方向に対応するものとする。
【0015】
図1〜図3に示すように、イヤホン50は、本体部1と、本体部1から斜め前内方に突出する筒状の筒状部2と、本体部1から下方に突出するブッシング4と、ブッシング4の先端部から延出するコード4aと、を備えている。
イヤピースEPは筒状部2に着脱自由に装着される。
図3は、イヤピースEPの一部を切断して示している。
イヤピースEP及び筒状部2の少なくとも先端側が外耳道内に挿入され本体部1が耳介の内側に嵌り込むことでイヤホン50は右耳に装着される。
【0016】
ブッシング4の先端からは、スピーカユニットSPに接続されたコード4aが外部に延出している。図2及び図3において、コード4aのスピーカユニットSPとブッシング4とを繋ぐ部分については理解容易のため削除している。
【0017】
本体部1は内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとを有している。
内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとを含んでハウジングHSが構成されている。
内ハウジング1A及び外ハウジング1Bは樹脂材の射出成形により形成されている。
内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとが内外方向に組み合わされ本体部1が構成されている。
【0018】
図2及び図3において、内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとは、組み合わせの合わせ面部1eが段違いとなるよう形成されており、両者の合わせ面同士が超音波溶着により溶着されて一体化している。
具体的には、合わせ面部1eにおいて、内ハウジング1Aは板厚方向の内側において外ハウジング1Bに向かって突出するリブ1Afを有し、外ハウジング1Bは板厚方向の内方側において内ハウジング1Aのリブ1Afと嵌合する段部1Bfを有する
【0019】
超音波溶着においては、内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとを、それらの合わせ面部1eにおける周方向に離隔した複数の部分を超音波により溶かして一体化させる。
従って、他の部分には若干の隙間が生じて両者は一体化されている。
【0020】
筒状部2は内ハウジング1Aに一体的に形成されている。
スピーカユニットSPの中心軸線をCL1(図2参照)とすると、筒状部2の中心軸線CL2は、外耳道の傾きに合わせ、図2において中心軸線CL1に対して約θa度傾斜して設定されている。θaは例えば約30度に設定される。
外ハウジング1Bの外方側の面には開口部1B1が形成されている。
オーナメント3は、樹脂の射出成形により鍋状に形成されている。
オーナメント3は、縁部側に設けられた爪3aが開口部1B1の周縁部にいわゆるスナップフィットによって係合して外ハウジング1Bに固定されている。
オーナメント3と外ハウジング1Bとの連接部分には充填剤等は塗布しないので、オーナメント3と外ハウジング1Bとの連接部RS1には、僅かではあるが隙間が生じている。
上述のように、イヤホン50は、オーナメント3と内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとを含めてハウジングHSが構成されている。
【0021】
内ハウジング1Aには、筒状部2の内部の空隙V1(図2参照)と連通する凹部1Agが形成されている。
凹部1Agの内面には、筒状部2側が小径となる段部1Ahが形成されている。
スピーカユニットSPは、凹部1Agに筒状部2とは反対側(外方側)から挿入され、そのフランジ部SPfが段部1Ahに当接し位置規制がされた状態で接着剤などにより固定されている。
【0022】
スピーカユニットSPの放音面SPh側の内方には、放音面SPhと、凹部1Agの内壁1Ag1とにより、空隙V1に連接する空隙V2が形成されている。
【0023】
スピーカユニットSPの背面SPr側は、ハウジングHSにより覆われている。
詳しくは、スピーカユニットSPの放音面SPhとは反対側となる背面SPr側の外方には、背面SPrと、内ハウジング1Aの内面1Auと、外ハウジング1Bの内面1Buと、オーナメント3の内面3uと、により空隙V3が形成されている。
空隙V3は、いわゆるバックキャビティBCである。
【0024】
凹部1Agには、周方向の一部に径方向に拡張するよう抉れると共に内外方向に延在する溝状部1Ajが形成されている(図2参照)。
この溝状部1Ajにより、空隙V2と空隙V3とがスピーカユニットSPのフランジ部SPfの外側を経由して連通している。
これにより、スピーカユニットSPから空隙V2側に放出された音の一部が、空隙V2よりも容積の大きい空隙V3に到達でき、イヤホン50の再生音質が良好な特性で安定する。
従って、イヤホン50では、従来、内ハウジング1Aに設けていた空隙V2と外部空間ARとを連通する音質調整孔が不要となっている。
また、音質調整孔を通じて外部空間ARへ漏出する音が防止されている。
【0025】
図1において、オーナメント3の下方側の一部には円弧状の切り欠き部3kが形成されている。
また、外ハウジング1Bの下外方側には、オーナメント3の切り欠き部3kと連結して切り欠き部1Bkが形成されている。
切り欠き部3kと切り欠き部1Bkとにより略円形の開口部1kが形成されている。この開口部1kからブッシング4の一部が外部に延出している。
【0026】
次にブッシング4について図4及び図5を用いて詳述する。
【0027】
図4は、イヤホン50を右耳に装着した状態で、頭部内側の斜め上方からブッシング4のみを見た斜視図である。
図5(A)は、イヤホン50を右耳に装着した状態における頭部内側からブッシング4を見た平面図であり、図5(B)は、図5(A)の矢印YS1方向から見た平面図であり、図5(C)は、図5(A)の紙面裏側から見た平面図である。
【0028】
ブッシング4は、内ハウジング1A,外ハウジング1B,及びオーナメント3よりも軟らかい柔軟性を有する材料で形成されている。好適な材料として、ゴム材、発泡材がある。ゴム材の例としてはシリコンゴムである。
ブッシング4は、図5(A)〜(C)(図3も参照)に示すように概ね楕円形状で平板状に形成された基部4kと、基部4kの周縁から基部4kの一面側に立ち上がるよう形成された壁部4hと、基部4kの中央部分において他面側に突出した楕円形状の突出部4tと、根本が基部4kと突出部4tとに跨り先端側が下方に突出するよう形成されたコード支持部4cとを有して形成されている。
図4に示すように、コード支持部4cは貫通孔4dを有して中空に形成されている。コード支持部4cの根本側において、貫通孔4dは基部4k及び突出部4tに跨るように開口部4eにおいて開口している。
【0029】
スピーカユニットSPの背面SPrには、外部からの音声信号を入力するためのコード4aを接続する端子tsが一対設けられている(図2及び図3参照)
すなわち、コード4aは、その一端側が端子tSに接続され、開口部4eから貫通孔4c内に挿通されてコード支持部4cの先端から外部に延出している。
図2及び図3において、コード4aの、端子tsからブッシング4の貫通孔4c内に至る部分は省略している。
【0030】
次に、図2及び図3を用いて、内ハウジング1A,外ハウジング1B,及びオーナメント3と、ブッシング4との関係について詳述する。
【0031】
ブッシング4は、上述のように、コード支持部4cが開口部1kから外部に突出するように本体部1内に取り付けられている。
そして、ブッシング4の突出部4tから基部4kを経て壁部4hに至る部分の外面(以下、単に「ブッシング外面BG」とも称する)(図5(B)も参照)は、オーナメント3から外ハウジング1Bを経て内ハウジング1Aに至るハウジングHSの内面(以下、単に「ハウジング内面HN」とも称する)を覆うように取り付けられている。
ブッシング外面BGとハウジング内面HNとは、当接して、又は僅かな隙間を有するようになっている。また、一部分のみが当接していてもよい。
ブッシング外面BGとハウジング外面HNとは、接着剤で固着されていてもよい。その場合の固着は、全面でされていても一部の範囲でされていてもよい。
【0032】
図3に示すように、ブッシング4の壁部4hの先端側が、内ハウジング1AとスピーカユニットSPとの隙間に入り込んでいる。
ブッシング外面BGにより、オーナメント3と外ハウジング1Bとの連接部RS1が覆われている。詳しくは、連接部RS1におけるバックキャビティ部BCに露出する境界線RS2が覆われる。
また、ブッシング外面BGにより、外ハウジング1Bと内ハウジング1Aとの合わせ面部1eが覆われている。詳しくは、合わせ面部1eにおけるバックキャビティ部BCに露出する境界線1e1が覆われる。
【0033】
上述のように、イヤホン50は、ブッシング4が、そのブッシング外面BGによりハウジング内面HNを覆うように設けられている。換言するならば、本体部1が、外側のハウジングと内側のハウジングとの2重構造になっている。これにより、次の効果が得られる。
【0034】
すなわち、バックキャビティBCと外部空間ARとの間に、内ハウジング1Aとブッシング4との壁,外ハウジング1Bとブッシング4との壁,又はオーナメント3とブッシング4との壁、が形成されているので、バックキャビティBCから外部空間ARへ漏れる音が減少する。
また、内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとの境界部である合わせ面部1e,又は外ハウジング1Bとオーナメント3との境界部である連接部RS1をブッシング4が覆うので、バックキャビティBCから合わせ面部1e又は連接部RS1を通過して外部空間ARへ漏れる音が減少する。
また、各ハウジング部材同士の接合方法によらず、すなわち、超音波溶着、接着剤による固着、などの方法によらず、外部空間ARへ漏出する音が減少する。
また、ブッシング4が柔軟なゴムなどの材料で形成されているので、バックキャビティBC内に放出された音がハウジング内面HNで反射する際に、ハウジング内面HNが樹脂材で形成された部材(内ハウジング1A,外ハウジング1B,またはオーナメント3)の内面の場合と比較して、そのエネルギーがより多く減衰される
【0035】
実施例のイヤホン50の構成について、以下のように説明することもできる。
本体部1から引き出されるコード4aを支持する部材であるブッシング4の、本体部1のバックキャビティBC内に収容された部位(基部4kのコード支持部4c側の部位)にハウジングの内面に沿って広がるように拡張した延在部を設け、ハウジングの内面を覆うもう一つのハウジングとしたものである。元のハウジングが外側のハウジングに、また、ブッシング4で形成されたハウジングが内側のハウジングとなる。
ブッシング4における拡張された部位である延在部(基部4kにおけるコード支持部4cから遠い側の部位,壁部4h,及び突出部4t)は、少なくとも、引き出されるコード4aを支持するコード支持部4cの根本部分を概ね中心に、一周360度あまねく径方向に広がるように形成されている。
拡張された部位により、バックキャビティBCを形成する、スピーカユニットSPの背面SPrと外側のハウジングの内面の内、少なくとも外側のハウジングの内面の一部が覆われる。
また、外側のハウジングが複数の部材で構成されている場合(イヤホン50では、拡張された部位は、内ハウジング1A,外ハウジング1B,及びオーナメント3の三つの部材)、少なくとも2つ部材の境界部分を覆う。
【0036】
従来、ハウジングを外側と内側との二重構造にする場合、部品点数が増えてしまう問題があったが、イヤホン50のハウジング二重構造では、内側のハウジングを既に備えられているブッシング4で形成しているので、部品点数が増加することがない。
また、ブッシング4における本体部1内に収められた部位が、延在部Ezを有することにもより、従来よりも大きく拡張して形成されている。従って、コード4aが本体部1から引き抜かれる方向に強く引っ張られてもブッシング4が容易に外れることはない。
【0037】
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
イヤホン50は、本体部1が内ハウジング1Aと外ハウジング1Bとオーナメント3との三つの部材で構成されているが、四つ以上の部材で構成されていてもよく、三つ未満の部材で構成されていてもよい。
【0038】
イヤホン50は、スピーカユニットSPが本体部1の内部に収容された形態であるが、それに限るものではない。例えば、筒状部2の先端部にスピーカユニットSPが配設されて、イヤピースEPとスピーカユニットSPとが外耳道内に挿入される形態のものであってもよい(例えば、特開2010−16787号公報に記載されたイヤホン)。
その形態の場合、空隙V1及び空隙V2は存在しない。また、空隙V3であるバックキャビティBCには、筒状部2の内部も含まれるので、延在部Ezは筒状部2の内部に達して延在していてもよい。
【0039】
上述のように、ブッシング4の壁部4hの先端側が、内ハウジング1AとスピーカユニットSPとの隙間に入り込んでいると、外部への音の漏出をより低減できるので好ましいが、隙間に入り込んでない形態でもよい。
【0040】
ブッシング4における拡張された部位である延在部Ezが、少なくとも、引き出されるコード4aを支持するコード支持部4cの根本部分を概ね中心に、一周360度あまねく径方向に広がるように形成されている形態を説明したが、周方向に360度連続して形成されている必要はない。例えば、切れ込み、スリットがあっても外部への音の漏出防止効果を発揮できるので変形例となる。また、切れ込み、スリットに限らず、ハウジングの2重構造を維持する形態であれば、延出部の具体的形状は限定されない。
【符号の説明】
【0041】
1 本体部
1A 内ハウジング
1Af リブ
1Ag 凹部
1Ag1 内壁
1Ah 段部
1Au 内面
1B 外ハウジング
1Bf 段部
1Bk 切り欠き部
1Bu 内面
1B1 開口部
1e 合わせ面部
1k 開口部
2 筒状部
3 オーナメント
3a 爪
3k 切り欠き部
3u 内面
4 ブッシング
4a コード
4d 貫通孔
4c コード支持部
4e 開口部
4k 基部
4h 壁部
4t 突出部
50 イヤホン
BC バックキャビティ部
BG ブッシング外面
CL1,CL2 中心軸線
EP イヤピース
Ez 延在部
HN ハウジング内面
RS1 連接部
SP スピーカユニット
SPf フランジ部
SPh 放音面
SPr 背面
ts 端子
θa 角度
V1〜V3 空隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカユニットと、
前記スピーカユニットが取り付けられると共に前記スピーカユニットの背面側を覆うハウジングと、
前記スピーカユニットに音声信号を供給するコードを前記ハウジングの内部から外部に延出させるよう支持するコード支持部及び前記コード支持部から広がるように前記ハウジングの内面に沿って延在する延在部を有するブッシングと、
を備えたイヤホン。
【請求項2】
前記ハウジングは、複数のハウジング部材が組み合わされて成り、
前記延在部は、前記複数のハウジング部材の内の少なくとも二つの境界部位を覆っていることを特徴とする請求項1記載のイヤホン。
【請求項3】
前記ブッシングは前記ハウジングの材料よりも軟らかい材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のイヤホン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−223438(P2011−223438A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92121(P2010−92121)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】