説明

ウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブ

【課題】質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能なウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ヘッド1は、打球面を有するフェース部と、フェース部に接続され、案内溝20が形成されたソール部14と、案内溝20に沿って移動可能なようにソール部14に取り付けられた重量体41とを備えている。案内溝20は、バック側からフェース側に向けて延在する1対の主溝21と、1対の主溝21を接続する接続溝22とを含んでいる。そして、1対の主溝21のそれぞれの長手方向における曲率は、接続溝22の長手方向における曲率よりも小さくなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブに関し、より特定的には、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能なウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ウッド型のゴルフクラブは、使用者のプレースタイル等に合わせて種々の特性を有するものが提供されている。しかし、これらの一般的なゴルフクラブが備えるゴルフクラブヘッドにおいては、購入後においてその特性を調整することが困難であり、購入後に使用者が所望の特性に調整可能なゴルフクラブヘッドが求められていた。
【0003】
これに対し、ゴルフクラブヘッドのソール部に単一の曲率を有する円弧状の溝を形成し、当該溝に沿って移動可能なように重量体を設置したゴルフクラブヘッドが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このようなゴルフクラブヘッドによれば、使用者は当該重量体の位置を変更することにより、購入後においてもゴルフクラブヘッドの重心位置を変更し、ゴルフクラブヘッドの特性を所望の特性に調整することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−194454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のようにソール部に円弧状の溝を形成した場合、当該溝の存在に対応してゴルフクラブヘッドの質量が増加するという問題が生じる。そして、ゴルフクラブヘッドの質量の増加は、ゴルフクラブの操作性等に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能なウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に従ったウッド型ゴルフクラブヘッドは、打球面を有するフェース部と、フェース部に接続され、案内溝が形成されたソール部と、案内溝に沿って移動可能なようにソール部に取り付けられた重量体とを備えている。この案内溝は、バック側からフェース側に向けて延在する1対の主溝と、当該1対の主溝を接続する接続溝とを含んでいる。そして、上記1対の主溝のそれぞれの長手方向における曲率は、接続溝の長手方向における曲率よりも小さくなっている。
【0008】
上記ウッド型ゴルフクラブヘッドにおいては、上記1対の主溝は、接続溝から離れるに従って互いの間隔が広がるように形成されていてもよい。
【0009】
また、上記ウッド型ゴルフクラブヘッドにおいては、上記案内溝は、ソール部の外周から離れて形成されていてもよい。
【0010】
また、上記ウッド型ゴルフクラブヘッドにおいては、上記1対の主溝のそれぞれにおける接続溝とは反対側の端部とフェース部との距離は、重心とフェース部との距離よりも小さくなっていてもよい。
【0011】
本発明に従ったウッド型ゴルフクラブは、上記本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドを備えている。
【発明の効果】
【0012】
本発明者は、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能とする方策について詳細な検討を行なった。その結果、バック側からフェース側に向けて延在する案内溝の曲率を小さくし、案内溝の長さを減少させた場合であっても、当該案内溝に沿って重量体を移動可能とすることにより、案内溝が単一の曲率を有する円弧状の溝で構成される場合と比べて遜色ない重心位置の調整効果が得られることを見出し、本発明に想到した。すなわち、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドにおいては、案内溝が単一の曲率を有する円弧状の溝で構成されるのではなく、1対の主溝と当該1対の主溝を接続する接続溝とを含んでいる。そして、1対の主溝のそれぞれの曲率は、接続溝の曲率よりも小さくなっている。その結果、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドによれば、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能なウッド型ゴルフクラブヘッドを提供することができる。
【0013】
また、本発明のウッド型ゴルフクラブは、上述のようなウッド型ゴルフクラブヘッドを備えている。そのため、質量の増加を抑制しつつ弾道の調整が可能なウッド型ゴルフクラブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ウッド型ゴルフクラブの構成を示す概略図である。
【図2】図1のウッド型ゴルフクラブのヘッドをクラウン部側から見た概略平面図である。
【図3】図1のウッド型ゴルフクラブのヘッドをフェース部側から見た概略平面図である。
【図4】図1のウッド型ゴルフクラブのヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【図5】実施の形態2におけるウッド型ゴルフクラブのヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【図6】実施の形態3におけるウッド型ゴルフクラブのヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【図7】実施例のウッド型ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【図8】比較例1のウッド型ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【図9】比較例2のウッド型ゴルフクラブヘッドをソール部側から見た概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0016】
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1を参照して、本実施の形態におけるウッド型ゴルフクラブであるゴルフクラブ9は、ウッド型ゴルフクラブヘッドとしてのヘッド1と、ヘッド1のホーゼル部13に接続されたシャフト2と、シャフト2においてヘッド1に接続された側とは反対側の端部に配置されたグリップ部3とを備えている。そして、ゴルフクラブ9は、以下に説明する本実施の形態におけるヘッド1を備えていることにより、質量の増加を抑制しつつ弾道の調整が可能なウッド型ゴルフクラブとなっている。
【0017】
図2〜図4を参照して、ヘッド1は、打球面11Aを有するフェース部11と、フェース部11に接続され、案内溝20が形成されたソール部14と、フェース部11に接続され、ソール部14の上面を覆うように配置されたクラウン部12と、シャフト2(図1参照)に接続されるべきホーゼル部13と、案内溝20に沿って移動可能なようにソール部14に取り付けられた重量体41とを備えている。さらに、案内溝20は、バック側からフェース側に向けて延在する1対の主溝21と、当該1対の主溝21を接続する接続溝22とを含んでいる。接続溝22には、バック側に向けた開口であるスロット23が形成されており、当該スロット23から重量体41を案内溝20に入れることが可能となっている。また、スロット23には、スロット23を閉じるスロットキャップ31が取り付けられている。さらに、接続溝22は、1対の主溝21が配置される側とは反対側に向けて凸形状を有している。そして、1対の主溝21のそれぞれの長手方向における曲率は、接続溝22の曲率よりも小さくなっている。
【0018】
また、重量体41は、ねじ42によりソール部14に取り付けられている。そして、ねじ42を緩めることにより、重量体41を案内溝20に沿って移動させることが可能となっている。より具体的には、重量体41には、重量体41を貫通する貫通穴が形成されており、かつ当該貫通穴にはねじ42に螺合可能なねじ溝が形成されている。そして、ねじ42を締め付けることにより、ねじ42の一部が案内溝20の壁面に接触し、重量体41が案内溝20に対して固定されている。一方、ねじ42を緩め、ねじ42と案内溝20の壁面とが離れることにより、重量体41は案内溝20に対して移動可能となる。そして、重量体41を案内溝20に沿って所望の位置にまで移動させ、再度ねじ42を締め付けることにより、当該位置に重量体41を固定することができる。このような構成により、本実施の形態におけるヘッド1の重心位置を調整方法することができる。
【0019】
本実施の形態におけるヘッド1においては、案内溝20が単一の曲率を有する円弧状の溝で構成されるのではなく、1対の主溝21と当該1対の主溝21を接続する接続溝22とを含んでいる。そして、主溝21の長手方向における曲率は、接続溝22の曲率よりも小さくなっている。このような案内溝20の構造を採用することにより、案内溝20が単一の曲率を有する円弧状の溝で構成される場合に比べて案内溝20の全長が短くなり、案内溝20の形成に伴うヘッド1の質量の増加が抑制される。一方、上述のように、本実施の形態のような案内溝20の構成を採用し、案内溝20の全長を短くした場合でも、当該案内溝20に沿って重量体を移動可能とすることにより、案内溝20が単一の曲率を有する円弧状の溝で構成される場合と比べて遜色ない重心位置の調整効果が得られる。このように、本実施の形態におけるヘッド1は、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更可能なウッド型ゴルフクラブヘッドとなっている。
【0020】
ここで、1対の主溝21同士の位置関係は種々の状態をとり得るが、本実施の形態においては、接続溝22から離れるに従って互いの間隔が広がるように配置されている。これにより、フェース−バック方向のみならず、トゥ−ヒール方向にも大きく重心を移動させることが容易となっている。
【0021】
また、案内溝20は、ソール部14内の任意の位置に配置することができるが、本実施の形態においてはソール部14の外周から離れて形成されている。図3に示すように、通常ソール部14は、規定のライ角にてソール部14を基準面αに接地させた場合、外周側に向かうに従って基準面αから離れるような曲面形状を有している。そのため、案内溝20がソール部14の外周から離れて形成されることにより、ヘッド1の低重心化が達成されている。なお、ソール部の外周とは、規定のライ角にてソール部を基準面に接地させた状態において、基準面に投影されるゴルフクラブヘッドの投影像の外周に対応するゴルフクラブヘッドの領域をいう。
【0022】
また、本実施の形態における1対の主溝21の曲率は、0であってもよい。すなわち、1対の主溝21は直線形状であってもよい。あるいは、1対の主溝21は、直線状の形状を有していてもよい。ここで、直線状の形状とは、曲面形状を有するソール部14に対して直線を投影することにより得られる形状をいう。このような主溝21の形状を採用することにより、ヘッド1を一層軽量化することができる。また、案内溝20は、上記1対の主溝21および接続溝22以外の溝を含んでいてもよいが、ヘッド1を軽量化する観点から、上記以外の溝を含まない構成が採用されることが好ましい。
【0023】
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2におけるウッド型ゴルフクラブおよびウッド型ゴルフクラブヘッドは、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態2におけるウッド型ゴルフクラブおよびウッド型ゴルフクラブヘッドは、ヘッドのソール部に形成された案内溝の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0024】
具体的には、図5を参照して、実施の形態2におけるヘッド1に形成された案内溝20は、その長手方向の端部が図4に示す実施の形態1の場合に比べてフェース側に延長されている。そして、図5を参照して、1対の主溝21のそれぞれにおける接続溝22とは反対側の端部とフェース部11との距離d,dは、図2に示す重心51とフェース部11との距離dよりも小さくなっている。別の観点から説明すると、図2、図3および図5を参照して、実施の形態2におけるヘッド1に形成された案内溝20規定のライ角にてソール部14を基準面αに接地させた状態において、重心51から基準面αに下ろした垂線とソール部14との交点である重心投影点51Aは、1対の主溝21の、接続溝22とは反対側の端部同士をソール部14の曲面に沿って最短距離で結ぶ線Lと案内溝20とによって囲まれる領域内に位置している。これにより、本実施の形態におけるヘッド1は、フェース−バック方向において重心位置をより大きく変更することが可能となっている。
【0025】
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3におけるウッド型ゴルフクラブおよびウッド型ゴルフクラブヘッドは、基本的には実施の形態1の場合と同様の構成を有し、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態3におけるウッド型ゴルフクラブおよびウッド型ゴルフクラブヘッドは、ヘッドのソール部に形成された案内溝の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0026】
具体的には、図6を参照して、実施の形態3におけるヘッド1に形成された案内溝20の1対の主溝21は、互いに実質的に平行となっている。ここで、1対の主溝21が互いに実質的に平行である状態とは、1対の主溝21の配置が、互いに平行な直線を、曲面形状であるソール部14に対して投影することにより得られる配置となっている状態をいう。これにより、軽量化を達成しつつ、特にフェース−バック方向において重心位置を大きく変更することが容易となる。
【実施例1】
【0027】
上述のように、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドによれば、案内溝を形成することによる質量の増加を抑制することができる。したがって、同一質量のヘッドであれば、余剰の質量をヘッドの低重心化に利用できるものと考えられる。そこで、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドが、ソール部に単一の曲率を有する円弧状の案内溝が形成された従来のウッド型ゴルフクラブヘッドに対して遜色ない重心位置の調整能力を確保しつつ、低重心化が可能であることを確認するシミュレーション実験を行なった。実験の手順は以下の通りである。
【0028】
シミュレーションの対象となる本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドは、上記実施の形態1におけるヘッド1と同様の構成とした(図7;実施例)。また、本発明の範囲外である比較例として、ソール部14に単一の曲率を有し、ソール部14の外周を含む領域に円弧状の案内溝20を形成したヘッド(図8;比較例1)、ソール部14に単一の曲率を有し、ソール部14の外周から離れた領域に円弧状の案内溝20を形成したヘッド(図9;比較例2)および案内溝を形成しないヘッド(図示しない;比較例3)についてもシミュレーションの対象とした。
【0029】
ここで、上記実施例および比較例のヘッドは、いずれも重量体を除く質量を183gとし、質量7.5gの重量体を案内溝20に2個取り付け、全体の質量を198gとした。また、実施例および比較例のヘッドにおいては、フェース部およびクラウン部の厚みを同一とし、案内溝20の形状による質量の差を、ソール部14の肉厚を変化させることにより相殺し、全体の質量を上記値に調整した。案内溝20の断面形状は、実施例および比較例において同一形状とした。なお、ここでは、フェース部およびクラウン部以外のヘッドの領域を、サイド部を含めてソール部と表現している。
【0030】
そして、実施例、比較例1および比較例2のヘッドについて、2個の重量体の位置を前側、すなわち案内溝20の長手方向両端のそれぞれに位置するように配置した場合と、後側、すなわち案内溝20においてフェースから最も遠い位置に2個の重量体を配置した場合とについて、重心高さおよび重心深さを算出した。また、実施例3についても、重心高さおよび重心深さを算出した。なお、重心高さとは、規定のライ角にてソール部を基準面に接地させた状態において、基準面から重心までの距離をいう。また、重心深さとは、重心からフェースセンターまでの距離をいう。
【0031】
次に、計算結果について説明する。表1に、上記重心高さおよび重心深さの算出結果を、案内溝の質量とあわせて示す。
【0032】
【表1】

【0033】
表1を参照して、実施例の案内溝20においては、比較例1(図8)の案内溝20に対して7.583g、比較例2(図9)の案内溝20に対して3.290gの軽量化が達成されている。そして、実施例のヘッドにおいては、案内溝を形成することによる質量の増加を抑制し、余剰の質量をヘッドの低重心化に利用したことに伴い、従来の案内溝を有する比較例1および2だけでなく、案内溝を有さない比較例3と比較しても重心高さが低くなっており、低重心化が達成されている。そして、重量体を移動させることによる重心深さの変化量(前後での差)は、従来の案内溝を有する比較例1および2と比較して遜色ない値となっている。以上の結果より、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブによれば、案内溝の形成に伴う質量の増加を抑制して余剰の質量を利用することで低重心化を達成しつつ、十分な重心位置の変更機能を付与することが可能なウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブが提供できることが確認された。
【0034】
なお、上記実施例においては、余剰の質量をヘッドの低重心化に利用した場合について説明したが、本発明において得られる上記余剰の質量は、他の様々な目的に利用することができる。具体的には、たとえば上記実施例と比較例1とを比較した場合のように、約7.5gの余剰の質量をスイングウェイトの上昇に利用した場合、シャフト長さ45インチの一般的なクラブにおいて、スイングウェイトを約4ポイント上げることができる。また、7.5gの余剰の質量をクラブのバック側に配置して重心深さの増大に利用した場合、一般的なクラブにおいて、重心深さを約3mm深くすることができる。さらに、7.5gの余剰の質量をそのままヘッドの軽量化に利用した場合、一般的なクラブにおいて、同じスイングウェイトであればシャフト長さを約1インチ長くすることができる。このように、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドによれば、案内溝の形成に伴う質量の増加を抑制することができるため、設計の自由度が向上するといえる。
【0035】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブは、質量の増加を抑制しつつ重心位置を変更することが求められるウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブに、特に有利に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 ヘッド、2 シャフト、3 グリップ部、9 ゴルフクラブ、11 フェース部、11A 打球面、12 クラウン部、13 ホーゼル部、14 ソール部、20 案内溝、21 主溝、22 接続溝、23 スロット、31 スロットキャップ、41 重量体、42 ねじ、51 重心、51A 重心投影点、α 基準面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
打球面を有するフェース部と、
前記フェース部に接続され、案内溝が形成されたソール部と、
前記案内溝に沿って移動可能なように前記ソール部に取り付けられた重量体とを備え、
前記案内溝は、
バック側からフェース側に向けて延在する1対の主溝と、
前記1対の主溝を接続する接続溝とを含み、
前記1対の主溝のそれぞれの長手方向における曲率は、前記接続溝の長手方向における曲率よりも小さくなっている、ウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記1対の主溝は、前記接続溝から離れるに従って互いの間隔が広がるように形成されている、請求項1に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記案内溝は、前記ソール部の外周から離れて形成されている、請求項1または2に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記1対の主溝のそれぞれにおける前記接続溝とは反対側の端部と前記フェース部との距離は、重心と前記フェース部との距離よりも小さくなっている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のウッド型ゴルフクラブヘッドを備えた、ウッド型ゴルフクラブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−252964(P2010−252964A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105073(P2009−105073)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)
【Fターム(参考)】