エプロン支持具
【課題】 良好にエプロンを支持することができ、しかもエプロンの着脱が容易となるエプロン支持具を提供する。
【解決手段】 エプロン7の下端7aと防水パン1との間に挟み込まれてエプロン7を持ち上げ支持することのできるエプロン支持具10であって、このエプロン支持具10は、エプロン7の下端7aを上方へ押圧し得る弾性を有する弾性山部10bと、弾性山部10bの一側に立ち上げられて、垂下状をなすエプロンの下端7aの洗い場2側に当接し得る立上ヒレ部10cを備えており、エプロン支持具10の底側には、防水パン1との間に水抜き孔Rを形成し得る複数の羽根部10dが備えられている。
【解決手段】 エプロン7の下端7aと防水パン1との間に挟み込まれてエプロン7を持ち上げ支持することのできるエプロン支持具10であって、このエプロン支持具10は、エプロン7の下端7aを上方へ押圧し得る弾性を有する弾性山部10bと、弾性山部10bの一側に立ち上げられて、垂下状をなすエプロンの下端7aの洗い場2側に当接し得る立上ヒレ部10cを備えており、エプロン支持具10の底側には、防水パン1との間に水抜き孔Rを形成し得る複数の羽根部10dが備えられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽のエプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、浴槽のエプロンの下端を、防水パンの堤防部の上面との間に止水材を嵌め込んで、堤防部上に設置する構造が存在する。
【特許文献1】特開平11−313773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の構造では、止水材が挟み込まれているため、止水材の着脱がし辛く、また、エプロンの着脱もし辛いという問題点があり、また、エプロンの下端がL型形状の場合、そこに水滴が溜まりやすく、カビや汚れの原因となるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、エプロンの着脱が容易となり、また、エプロン下端裏側にカビや汚れが生じにくくなるエプロン支持具を提供せんことを目的とし、その請求項1は、エプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具であって、該エプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、山部の一側に立ち上げられて前記エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることである。
また、請求項2は、前記エプロン支持具の底側には、前記防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることである。
【発明の効果】
【0005】
本発明のエプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることにより、エプロン支持具の山部によりエプロンを上方へ押し上げて良好に支持することができ、エプロン支持具を取り外すことで、エプロンの着脱が容易なものとなる。また、エプロンの下端は垂下状をなし、洗い場側に立上ヒレ部が当接されるため、エプロン下端裏面に水滴や汚れが溜まりにくくなる。
【0006】
また、エプロン支持具の底側には、防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることにより、水抜き孔を通して、エプロンの裏側からの水を洗い場側へ良好に排水することができ、エプロンの裏側、即ち浴槽側に水が溜まることを良好に防ぐことができるものとなる。
【実施例】
【0007】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室内に設置された浴槽にエプロンが取り付けられた状態の斜視構成図である。
浴室の底面を形成する防水パン1は、図3に斜視図で示すような構造となっており、また、エプロンは、図2の正面構成図で示すような構造となっている。
【0008】
図3において、防水パン1は、洗い場2と浴槽設置面3を仕切る堤防4が形成されており、堤防4の前面4cは、洗い場2側に向いて立ち上げられている。
この堤防4の左右両端側は、浴槽設置面3側へ湾曲した湾曲部4a,4aとなっている。また、堤防4の中央部には切欠部4bが形成されており、この部分の洗い場2側に排水口5が形成されている。
【0009】
また、エプロン7は、図2に示すように、その下端縁7aの中央部に、断面L字状の中央L部7cが形成されている。
図2の中央L部7cの部分(A−A線断面)の設置状態を図4に示し説明する。
防水パン1の浴槽設置面3上に設置された浴槽6の上端のフランジ部6aの内側に、エプロン7の上端を差し込んで、エプロン7の下端の中央L部7cを、仕切板11を介在させて堤防4上に支持させることができ、排水口5上には目皿9が被せられる。
【0010】
また、図2のB−B線断面で示す部分では、図5に示すように、エプロン7の下端縁7aは下方へ真っ直ぐ延びる垂下状に形成されており、この下端縁7aの裏面が堤防4の前面4cに当接状となってエプロン7が設置されるものである。
なお、エプロン7の下端縁7aの左右側には、図1に示すように、エプロン支持具10,10が洗い場2側から差し込まれて、このエプロン支持具10,10によりエプロン7の下端が持ち上げられて支持されるものである。
【0011】
図1の状態からエプロン7を浴槽6から取り外すには、目皿9と左右両側のエプロン支持具10,10を外し、さらに図6に示すように、エプロン7を手で押さえながら仕切板11を洗い場側へ外して、この状態でエプロン7を押し下げながら浴槽のフランジ部6aから上端を外して、カウンター8側のエプロン7の端部を湾曲部4aで回転させながら、エプロン7を取り外すことができるものである。
【0012】
本例で使用されているエプロン支持具10は、図9に上向きの状態で、また図10には横倒しにした状態で示すような構造となっている。
即ち、図9,図10において、エプロン支持具10は、ベース部10aの上面左右端側にドーム状に弾性山部10b,10bが一体形成されており、この弾性山部10bは、ベース部10aから浮き上がった山状に樹脂で形成されているため、上下方向に弾性が付与されたものとなっている。
【0013】
また、ベース部10aの洗い場2側には、一体状に立ち上げて立上ヒレ部10cが形成されており、また、ベース部10aの底側には、傾斜した羽根部10d,10dが間隔をおいて垂下状に一体形成されており、各羽根部10d,10d間で傾斜状の水抜き孔R,R,Rが形成されている。また、エプロン支持具10の先端側には、堤防4に当接状に連結される連結片10eが形成されている。
【0014】
図7は、防水パンの湾曲部4aの洗い場2側にエプロン支持具10を取り付けた状態の平面拡大構成図であり、また図8は、図7のエプロン支持具10を洗い場2側から見た正面拡大構成図である。
即ち、エプロン支持具10を洗い場2側から差し込んで、エプロン7の下端を持ち上げた状態は、図11の断面図で示すような状態となる。
【0015】
図11において、エプロン7の垂下状の下端縁7aは、エプロン支持具10の弾性山部10bの弾性により上方へ持ち上げられて支持されており、この状態で、立上ヒレ部10cがエプロン7の下端縁7aの洗い場2側に当接し、この立上ヒレ部10cの当接により止水性が確保されるものである。また、防水パン1と複数の羽根部10d,10d間で複数の水抜き孔Rが形成されることとなる。
【0016】
従って、エプロン支持具10をエプロン7の下端左右側に差し込むことにより、エプロン7が持ち上げられて良好に支持され、かつ、エプロン7の下端は洗い場2側で立上ヒレ部10cと当接されて止水性が確保されることとなり、しかも、エプロン7の下端縁7aは下方へ真っ直ぐ延びる垂下状に形成されており、左右側以外では、下端縁7aの裏面が堤防4の前面4cに当接状となっているため止水性が確保され、エプロン7の下端の裏側、即ち浴槽6側には洗い場2側から水滴等が侵入できず、エプロン7の下端裏側に水滴,汚れカスが溜まらないためにカビ等の発生が減少されるものとなる。
【0017】
なお、例えば浴槽6の外周から溢れ出した水等は、図示しない樋を介して、湾曲部4aの洗い場2側に導かれて、複数の水抜き孔Rから洗い場2側に良好に排水されるため、エプロン7の裏側には水が溜まらず、カビ,汚れが生じないものとなる。
なお、複数の羽根部10d,10dを傾斜状に設けてあるのは、洗い場2側から勢いよく水が浴槽6側に流れ出た時に、羽根部10d,10dで水の勢いを止め、裏側への侵入を阻止するためである。
なお、このようなエプロン支持具10を用いたことにより、エプロン支持具10,10を取り外すことで、容易にエプロン7を着脱することができるものとなる。
【0018】
なお、エプロン7の上端側は、図12に拡大して示すように、浴槽6が、厚み4mm程度のプレス成形品である場合には、上端水平片7dから立上片7eに亘り、図13に示すようにリブ7g,7gを形成させ、リブ7g,7gから水平状に係止片7fを一体形成させて、係止片7fを、浴槽6のフランジ部6aの下面に形成されている補強リブ6bに当接状にして係止させることができるものである。
なお、リブ7gを形成させたのは、厚みの薄い浴槽にエプロン7を取り付けた時に、エプロン7が洗い場2側へ出っ張らないようにするためである。
【0019】
なお、厚み7mmの浴槽6においては、例えば図14に示すように、フランジ部6aの裏側下面に固定金具12を固定させておき、これに係止金具13をビス14で固定して、この係止金具13に、エプロン7上端の係止片7fを当接させるような構造が採用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】浴室内に設置された浴槽にエプロンを取り付けた状態の斜視構成図である。
【図2】エプロンの洗い場側から見た正面構成図である。
【図3】防水パンの斜視構成図である。
【図4】エプロンの取付状態の中央部における縦断面構成図である。
【図5】エプロンの取付状態の中央部からズレた位置の縦断面構成図である。
【図6】堤防の切欠部から仕切板を取り外す状態の要部拡大斜視図である。
【図7】エプロンの両端側に洗い場側から差し込まれたエプロン支持具の部分の要部拡大平面構成図である。
【図8】図7を洗い場側から見た拡大正面構成図である。
【図9】エプロン支持具の上方側から見た斜視構成図である。
【図10】エプロン支持具を横倒しにした状態の斜視構成図である。
【図11】エプロン支持具でエプロンの下端を押し上げ支持している状態の縦断面構成図である。
【図12】エプロンの上端が浴槽のフランジに係合されている状態の縦断面構成図である。
【図13】図12のエプロンの上端側の拡大斜視構成図である。
【図14】浴槽のフランジ部の下面に金具を用いた場合のエプロンの上端の取付状態の縦断面構成図である。
【符号の説明】
【0021】
1 防水パン
2 洗い場
3 浴槽設置面
4 堤防
4a 湾曲部
4b 切欠部
4c 前面
5 排水口
6 浴槽
6a フランジ部
7 エプロン
7a 下端縁
7c 中央L部
7d 上端水平片
7e 立上片
7f 係止片
7g リブ
8 カウンター
9 目皿
10 エプロン支持具
10a ベース部
10b 弾性山部
10c 立上ヒレ部
10d 羽根部
11 仕切板
R 水抜き孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽のエプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、浴槽のエプロンの下端を、防水パンの堤防部の上面との間に止水材を嵌め込んで、堤防部上に設置する構造が存在する。
【特許文献1】特開平11−313773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の構造では、止水材が挟み込まれているため、止水材の着脱がし辛く、また、エプロンの着脱もし辛いという問題点があり、また、エプロンの下端がL型形状の場合、そこに水滴が溜まりやすく、カビや汚れの原因となるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、エプロンの着脱が容易となり、また、エプロン下端裏側にカビや汚れが生じにくくなるエプロン支持具を提供せんことを目的とし、その請求項1は、エプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具であって、該エプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、山部の一側に立ち上げられて前記エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることである。
また、請求項2は、前記エプロン支持具の底側には、前記防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることである。
【発明の効果】
【0005】
本発明のエプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることにより、エプロン支持具の山部によりエプロンを上方へ押し上げて良好に支持することができ、エプロン支持具を取り外すことで、エプロンの着脱が容易なものとなる。また、エプロンの下端は垂下状をなし、洗い場側に立上ヒレ部が当接されるため、エプロン下端裏面に水滴や汚れが溜まりにくくなる。
【0006】
また、エプロン支持具の底側には、防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることにより、水抜き孔を通して、エプロンの裏側からの水を洗い場側へ良好に排水することができ、エプロンの裏側、即ち浴槽側に水が溜まることを良好に防ぐことができるものとなる。
【実施例】
【0007】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室内に設置された浴槽にエプロンが取り付けられた状態の斜視構成図である。
浴室の底面を形成する防水パン1は、図3に斜視図で示すような構造となっており、また、エプロンは、図2の正面構成図で示すような構造となっている。
【0008】
図3において、防水パン1は、洗い場2と浴槽設置面3を仕切る堤防4が形成されており、堤防4の前面4cは、洗い場2側に向いて立ち上げられている。
この堤防4の左右両端側は、浴槽設置面3側へ湾曲した湾曲部4a,4aとなっている。また、堤防4の中央部には切欠部4bが形成されており、この部分の洗い場2側に排水口5が形成されている。
【0009】
また、エプロン7は、図2に示すように、その下端縁7aの中央部に、断面L字状の中央L部7cが形成されている。
図2の中央L部7cの部分(A−A線断面)の設置状態を図4に示し説明する。
防水パン1の浴槽設置面3上に設置された浴槽6の上端のフランジ部6aの内側に、エプロン7の上端を差し込んで、エプロン7の下端の中央L部7cを、仕切板11を介在させて堤防4上に支持させることができ、排水口5上には目皿9が被せられる。
【0010】
また、図2のB−B線断面で示す部分では、図5に示すように、エプロン7の下端縁7aは下方へ真っ直ぐ延びる垂下状に形成されており、この下端縁7aの裏面が堤防4の前面4cに当接状となってエプロン7が設置されるものである。
なお、エプロン7の下端縁7aの左右側には、図1に示すように、エプロン支持具10,10が洗い場2側から差し込まれて、このエプロン支持具10,10によりエプロン7の下端が持ち上げられて支持されるものである。
【0011】
図1の状態からエプロン7を浴槽6から取り外すには、目皿9と左右両側のエプロン支持具10,10を外し、さらに図6に示すように、エプロン7を手で押さえながら仕切板11を洗い場側へ外して、この状態でエプロン7を押し下げながら浴槽のフランジ部6aから上端を外して、カウンター8側のエプロン7の端部を湾曲部4aで回転させながら、エプロン7を取り外すことができるものである。
【0012】
本例で使用されているエプロン支持具10は、図9に上向きの状態で、また図10には横倒しにした状態で示すような構造となっている。
即ち、図9,図10において、エプロン支持具10は、ベース部10aの上面左右端側にドーム状に弾性山部10b,10bが一体形成されており、この弾性山部10bは、ベース部10aから浮き上がった山状に樹脂で形成されているため、上下方向に弾性が付与されたものとなっている。
【0013】
また、ベース部10aの洗い場2側には、一体状に立ち上げて立上ヒレ部10cが形成されており、また、ベース部10aの底側には、傾斜した羽根部10d,10dが間隔をおいて垂下状に一体形成されており、各羽根部10d,10d間で傾斜状の水抜き孔R,R,Rが形成されている。また、エプロン支持具10の先端側には、堤防4に当接状に連結される連結片10eが形成されている。
【0014】
図7は、防水パンの湾曲部4aの洗い場2側にエプロン支持具10を取り付けた状態の平面拡大構成図であり、また図8は、図7のエプロン支持具10を洗い場2側から見た正面拡大構成図である。
即ち、エプロン支持具10を洗い場2側から差し込んで、エプロン7の下端を持ち上げた状態は、図11の断面図で示すような状態となる。
【0015】
図11において、エプロン7の垂下状の下端縁7aは、エプロン支持具10の弾性山部10bの弾性により上方へ持ち上げられて支持されており、この状態で、立上ヒレ部10cがエプロン7の下端縁7aの洗い場2側に当接し、この立上ヒレ部10cの当接により止水性が確保されるものである。また、防水パン1と複数の羽根部10d,10d間で複数の水抜き孔Rが形成されることとなる。
【0016】
従って、エプロン支持具10をエプロン7の下端左右側に差し込むことにより、エプロン7が持ち上げられて良好に支持され、かつ、エプロン7の下端は洗い場2側で立上ヒレ部10cと当接されて止水性が確保されることとなり、しかも、エプロン7の下端縁7aは下方へ真っ直ぐ延びる垂下状に形成されており、左右側以外では、下端縁7aの裏面が堤防4の前面4cに当接状となっているため止水性が確保され、エプロン7の下端の裏側、即ち浴槽6側には洗い場2側から水滴等が侵入できず、エプロン7の下端裏側に水滴,汚れカスが溜まらないためにカビ等の発生が減少されるものとなる。
【0017】
なお、例えば浴槽6の外周から溢れ出した水等は、図示しない樋を介して、湾曲部4aの洗い場2側に導かれて、複数の水抜き孔Rから洗い場2側に良好に排水されるため、エプロン7の裏側には水が溜まらず、カビ,汚れが生じないものとなる。
なお、複数の羽根部10d,10dを傾斜状に設けてあるのは、洗い場2側から勢いよく水が浴槽6側に流れ出た時に、羽根部10d,10dで水の勢いを止め、裏側への侵入を阻止するためである。
なお、このようなエプロン支持具10を用いたことにより、エプロン支持具10,10を取り外すことで、容易にエプロン7を着脱することができるものとなる。
【0018】
なお、エプロン7の上端側は、図12に拡大して示すように、浴槽6が、厚み4mm程度のプレス成形品である場合には、上端水平片7dから立上片7eに亘り、図13に示すようにリブ7g,7gを形成させ、リブ7g,7gから水平状に係止片7fを一体形成させて、係止片7fを、浴槽6のフランジ部6aの下面に形成されている補強リブ6bに当接状にして係止させることができるものである。
なお、リブ7gを形成させたのは、厚みの薄い浴槽にエプロン7を取り付けた時に、エプロン7が洗い場2側へ出っ張らないようにするためである。
【0019】
なお、厚み7mmの浴槽6においては、例えば図14に示すように、フランジ部6aの裏側下面に固定金具12を固定させておき、これに係止金具13をビス14で固定して、この係止金具13に、エプロン7上端の係止片7fを当接させるような構造が採用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】浴室内に設置された浴槽にエプロンを取り付けた状態の斜視構成図である。
【図2】エプロンの洗い場側から見た正面構成図である。
【図3】防水パンの斜視構成図である。
【図4】エプロンの取付状態の中央部における縦断面構成図である。
【図5】エプロンの取付状態の中央部からズレた位置の縦断面構成図である。
【図6】堤防の切欠部から仕切板を取り外す状態の要部拡大斜視図である。
【図7】エプロンの両端側に洗い場側から差し込まれたエプロン支持具の部分の要部拡大平面構成図である。
【図8】図7を洗い場側から見た拡大正面構成図である。
【図9】エプロン支持具の上方側から見た斜視構成図である。
【図10】エプロン支持具を横倒しにした状態の斜視構成図である。
【図11】エプロン支持具でエプロンの下端を押し上げ支持している状態の縦断面構成図である。
【図12】エプロンの上端が浴槽のフランジに係合されている状態の縦断面構成図である。
【図13】図12のエプロンの上端側の拡大斜視構成図である。
【図14】浴槽のフランジ部の下面に金具を用いた場合のエプロンの上端の取付状態の縦断面構成図である。
【符号の説明】
【0021】
1 防水パン
2 洗い場
3 浴槽設置面
4 堤防
4a 湾曲部
4b 切欠部
4c 前面
5 排水口
6 浴槽
6a フランジ部
7 エプロン
7a 下端縁
7c 中央L部
7d 上端水平片
7e 立上片
7f 係止片
7g リブ
8 カウンター
9 目皿
10 エプロン支持具
10a ベース部
10b 弾性山部
10c 立上ヒレ部
10d 羽根部
11 仕切板
R 水抜き孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具であって、該エプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、該山部の一側に立ち上げられて前記エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることを特徴とするエプロン支持具。
【請求項2】
前記エプロン支持具の底側には、前記防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のエプロン支持具。
【請求項1】
エプロン下端と防水パンとの間に挟み込まれてエプロンを持ち上げ支持することのできるエプロン支持具であって、該エプロン支持具は、エプロン下端を上方へ押圧し得る弾性を有する山部と、該山部の一側に立ち上げられて前記エプロン下端の洗い場側に当接し得る立上ヒレ部を備えていることを特徴とするエプロン支持具。
【請求項2】
前記エプロン支持具の底側には、前記防水パンとの間に水抜き孔を形成し得る複数の羽根部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のエプロン支持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−6844(P2006−6844A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192166(P2004−192166)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】
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