説明

エンドキャップ、およびそれを用いた長尺物の連結構造

【課題】 1種類のみで、その一部を折り曲げることにより、凹型と凸型との2種類に変化させることができるようにした、簡単な構造のエンドキャップ、およびそれを用いた長尺物の連結構造を提供する。
【解決手段】 上部カバー4の開口端面に嵌合して使用されるエンドキャップ9において、上部カバー4の開口端部に嵌合される差し込み部10の一端に、上部カバー4の開口端面に当接する拡幅鍔部11を連設し、それらの全長に亘って、長手方向を向く凹溝12を設け、差し込み部10の他端に、所要長の折曲片13を、可撓片14を介して、凹溝12の内面の延長上に位置する延長位置と、可撓片14が折曲されて、一部が凹溝12内に嵌合し、かつ他部が拡幅鍔部11より外方に突出する折り曲げ位置とに折り曲げ可能として連設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、間仕切パネルの上端を覆う上部カバー等の長尺物の開口端面に嵌合して使用されるエンドキャップ、およびそれを用いた長尺物の連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるローパーティションにおいては、間仕切パネルの上端を、上部カバー(笠木)で覆い、上部カバーの端面に、エンドキャップを化粧縁材として嵌着することが知られている(例えば特許文献1および2参照)。
複数の間仕切パネルおよび上部カバーを、左右方向に並べて連結したり、または支柱を介して、平面視L字状、T字状、または十字状等に連結する場合、互いに対向する上部カバーの対向端面に嵌着したエンドキャップ同士、またはエンドキャップと支柱の上端に設けた支柱キャップとは、単に突き合わせるだけとすることが多い。
【特許文献1】特開2003−105905号公報
【特許文献2】特許第3511254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、エンドキャップ同士、またはエンドキャップと支柱キャップとを単に突き合わせただけでは、間仕切パネルや上部カバーのわずかの寸法誤差や取付時の狂い等により、それらの突き合わせ部分に段差が生じ、体裁が悪くなることがある。
【0004】
このような段差を防止するための手段として、拡幅鍔部の両側に差し込み部を設けた連結用のエンドキャップにおける各差し込み部を、互いに対向する上部カバーの各対向端面に嵌合するようにしたものもあるが、これによると、単に上部カバーの端部を閉塞するだけのエンドキャップの他に、上記のような直線連結用のエンドキャップや、その他に、L字状、T字状、または十字状等の連結用のエンドキャップのように、形状の異なる他種類のエンドキャップを用意しておかなければならないという問題がある。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、1種類のみで、その一部を折り曲げることにより、凹型と凸型との2種類に変化させることができるようにした、簡単な構造のエンドキャップ、およびそれを用いることにより、段差が生じることなく、簡単に組み付けることができるようにした長尺物の連結構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 長尺物の開口端面に嵌合して使用されるエンドキャップであって、長尺物の開口端部に嵌合される差し込み部の一端に、長尺物の開口端面に当接する拡幅鍔部を連設し、前記拡幅鍔部から差し込み部までの全長に亘って、長手方向を向く凹溝を設け、前記差し込み部の他端に、前記拡幅鍔部から差し込み部までの全長より長い折曲片を、可撓片を介して、前記凹溝の内面の延長上に位置し、前記凹溝を開放する延長位置と、前記可撓片が折曲されて、一部が前記凹溝内に嵌合し、かつ他部が拡幅鍔部より外方に突出する折り曲げ位置とに折り曲げ可能として連設し、前記折曲片を延長位置として、前記差し込み部を長尺物の開口端面に嵌合することにより、凹型のものとして、また前記折曲片を折り曲げ位置として、差し込み部を長尺物の開口端面に嵌合することにより、凸型のものとして用いることができるようにする。
【0007】
(2) 上記(1)項において、差し込み部に、折曲片を折り曲げ位置において保持する保持手段を設ける。
【0008】
(3) 上記(2)項において、保持手段を、差し込み部に突設され、かつ折り曲げ位置としたときの折曲片を、両側方から把持する1対の弾性把持片とする。
【0009】
(4) 長尺物の連結構造において、互いに対向する1対の長尺物の対向端部の一方に、上記(1)〜(3)項のいずれかのエンドキャップを、その折曲片を延長位置として嵌合し、かつ他方の長尺物の対向端部に、上記(1)〜(3)項のいずれかのエンドキャップを、その折曲片を折り曲げ位置として嵌合し、折曲片を折り曲げ位置としたエンドキャップにおける拡幅鍔部より外方に突出する折曲片の突出部分を、折曲片を延長位置としたエンドキャップにおける拡幅鍔部に形成された凹溝内に嵌合して、前記両長尺物を互いに連結する。
【0010】
(5) 上記(4)項において、各長尺物を、互いに連結される1対の間仕切パネルのそれぞれの上端に設けられる上部カバーとする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、折曲片を延長位置に位置させて、エンドキャップを、長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部に凹溝が開口する凹型のエンドキャップとして用いることができ、また折曲片を折り曲げ位置に位置させて、エンドキャップを、長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部から折曲片が外方に突出する凸型のエンドキャップとして用いることができる。
すなわち、1種類のエンドキャップのみで、その一部を延ばしたり、折り曲げたりすることにより、凹型と凸型との2種類に変化させることができるので、他種類のエンドキャップを用意しておく必要がなく、また、装着される長尺物の対向部分の状況に応じて、装着時に簡単に凹型としたり、凸型としたりすることができ、長尺物の連結作業が容易になる。
【0012】
請求項2記載の発明によると、差し込み部に、折曲片を折り曲げ位置において保持する保持手段を設けてあるので、エンドキャップを凸型として長尺物の端面に嵌合する際に、折曲片が延長位置側に開くことがなく、組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明によると、保持手段を、差し込み部に突設され、かつ折り曲げ位置としたときの折曲片を、両側方から把持する1対の弾性把持片としてあるので、保持手段を差し込み部と一体的に簡単に形成することができ、安価に製造することができる。
【0014】
請求項4記載の発明によると、折曲片を折り曲げ位置として凸型としたエンドキャップにおける拡幅鍔部より外方に突出する折曲片の突出部分を、折曲片を延長位置として凹型としたエンドキャップにおける拡幅鍔部に形成された凹溝内に嵌合して、両長尺物を互いに連結してあるので、両エンドキャップが位置ずれることがなく、したがって、それらの間に段差が生じることがなく、常に美麗な外観を呈することができる。
また、長尺物同士を互いに連結する際に、エンドキャップを、装着しようとする長尺物の対向部分の状況に応じて、装着時に簡単に凹型としたり、凸型としたりすることができ、長尺物の連結作業が容易になる。
【0015】
請求項5記載の発明によると、各長尺物を、互いに連結される1対の間仕切パネルのそれぞれの上端に設けられる上部カバーとしたので、上部カバーの連結部分を、段差が生じることのない美麗な外観に仕上げることができるとともに、連結作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本発明のエンドキャップの第1の実施形態を用いて、上部カバー同士、および上部カバーと支柱キャップ等とを連結した間仕切装置の一例を示す。
【0017】
この間仕切装置は、2枚の間仕切パネル(1)(1)を直線状に連結し、その一方の側端に、エンドカバー(2)を装着し、かつ他方の側端に、支柱(3)を介して、別の間仕切パネル(1)を、平面視L字状をなすように連結したものよりなっている。
なお、各間仕切パネル(1)と、他の間仕切パネル(1)、エンドカバー(2)、または支柱(3)との連結構造に関しては、本発明に直接関係しないので、その図示および詳細な説明は省略する。
【0018】
各間仕切パネル(1)の上端には、長尺物である上部カバー(4)が着脱自在に装着されている。
上部カバー(4)は、金属板、アルミニューム合金の押し出し成形材、または硬質合成樹脂材料等により、扁平な中空角管の下面中央に長手方向を向く凹溝(5)を設けた、断面ほぼ下向きC字状に形成されている。
【0019】
図2に示すように、上部カバー(4)における下面の凹溝(5)からは、上部カバー(4)内に嵌合された把持手段(6)の基部(6a)から垂下する1対の弾性把持片(6b)(6b)が、下方に向かって突出し、この両弾性把持片(6b)(6b)により、各間仕切パネル(1)の上端に設けた長手方向を向く凹溝(7)の底面中央に上向き突設した係合片(8)を、両側方より弾圧把持することにより、上部カバー(4)は、各間仕切パネル(1)の上端に、着脱自在に装着されている。
【0020】
各上部カバー(4)の両端面には、エンドキャップ(9)が着脱自在に装着されている。
図3〜図6に示すように、各エンドキャップ(9)は、上部カバー(4)の各開口端面に嵌合される差し込み部(10)と、この差し込み部(10)の一端に連設され、かつ上部カバー(4)の開口端面とほぼ同形をなして、その開口端面に当接する拡幅鍔部(11)とを備えている。
【0021】
拡幅鍔部(11)から差し込み部(10)までの全長に亘って、それらの下面中央には、下方に向かって開口する長手方向を向く凹溝(12)が設けられている。
差し込み部(10)の他端には、拡幅鍔部(11)から差し込み部(10)までの全長より長い折曲片(13)が、可撓片(14)を介して、凹溝(12)の内面の延長上に位置し、かつ凹溝(12)を開放する延長位置(図5および図6の上部参照)と、可撓片(14)がU字状に折曲されて、一部が凹溝(12)内に嵌合し、かつ他部が拡幅鍔部(11)より外方に突出する折り曲げ位置(図5および図6の下部参照)とに折り曲げ可能として連設されている。
【0022】
差し込み部(10)は、水平の基片(10a)の両側端より下内向きに順次直角に折り曲げられて、互いに内向きコ字状をなす側部差し込み部(10b)(10b)と、基片(10a)の中央部下面に設けられて、凹溝(12)の上壁を形成する中央肉厚部(10c)とを備えている。
【0023】
差し込み部(10)の基片(10a)の下面における中央肉厚部(10c)の両側方には、折り曲げ位置としたときの折曲片(13)を、両側方から把持する保持手段をなす1対の弾性把持片(15)(15)が下向き突設されている。両弾性把持片(15)(15)の下端部内面には、折り曲げ位置としたときの折曲片(13)の下面両側縁に係合する1対の係止爪(15a)(15a)が設けられている。
【0024】
エンドキャップ(9)をこのような構成としたことにより、折曲片(13)を延長位置に位置させて、エンドキャップ(9)を、上部カバー(4)等の長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部(11)に凹溝(12)が開口する凹型のエンドキャップ(9)として用いることができ、また折曲片(13)を折り曲げ位置に位置させて、エンドキャップ(9)を、上部カバー(4)等の長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部(11)から折曲片(13)が外方に突出する凸型のエンドキャップ(9)として用いることができる。
すなわち、1種類のエンドキャップ(9)のみで、その一部を延ばしたり、折り曲げたりすることにより、凹型と凸型との2種類に変化させることができるので、他種類のエンドキャップを用意しておく必要がなく、また、装着される長尺物の対向部分の状況に応じて、装着時に簡単に凹型としたり、凸型としたりすることができ、長尺物の連結作業が容易になる。
【0025】
その具体的な連結例を、図1に基づいて説明すると、直線状に連結された2枚の間仕切パネル(1)(1)の上端に装着された上部カバー(4)(4)の対向端面のいずれか一方(図1の例では左方のもの)には、エンドキャップ(9)が、その折曲片(13)を延長位置として、すなわち凹型として嵌合され、かつ他方の対向対面(図1の例では右方のもの)には、エンドキャップ(9)が、その折曲片(13)を折り曲げ位置として、すなわち凸型として嵌合され、折曲片(13)を折り曲げ位置とした右方の凸型のエンドキャップ(9)における拡幅鍔部(11)より外方に突出する折曲片(13)の突出部分(13a)を、折曲片(13)を延長位置とした左方の凹型のエンドキャップ(9)における拡幅鍔部(11)に形成された凹溝(12)内に嵌合して、両上部カバー(4)(4)は、互いに直線状に連結されている。
【0026】
このようにして直線状に連結された1対の上部カバー(4)(4)同士は、凸型のエンドキャップ(9)における折曲片(13)の突出部分(13a)が、凹型のエンドキャップ(9)における凹溝(12)に嵌合されているので、両エンドキャップ(9)(9)が位置ずれることがなく、したがって、それらの間に段差が生じることがなく、常に美麗な外観を呈することができる。
【0027】
凹型としたエンドキャップ(9)と凸型としたエンドキャップ(9)との組み合わせにより、互いに直線状に連結した1対の上部カバー(4)(4)の一方の側端には、凹型としたエンドキャップ(9)を嵌着し、その凹溝(12)に、エンドカバー(2)の上端に装着したエンドカバーキャップ(16)の一側面に突設した突片(16a)を嵌合することにより、上部カバー(4)とエンドカバーキャップ(16)とは、互いに段差が生じることなく、体裁良く連結されている。
なお、突片(16a)は、凸型としたエンドキャップ(9)における拡幅鍔部(11)より外方に突出する折曲片(13)の突出部分(13a)の形状と同一としてある。
【0028】
支柱(3)の上端に装着した平面視正方形の支柱キャップ(17)の4側面の中央には、上記凹溝(12)と同形の凹溝(17a)がそれぞれ設けられており、各凹溝(17a)に、上部カバー(4)の端面に嵌着した凸型のエンドキャップ(9)における突出部分(13a)を嵌合することにより、複数の上部カバー(4)を、支柱キャップ(17)を介して、平面視L字状、T字状、または十字状等に、段差が生じることなく、体裁よく連結することができる。
【0029】
このように、上部カバー(4)(4)同士だけでなく、上部カバー(4)と、エンドカバーキャップ(16)や支柱キャップ(17)との連結に際しても、エンドキャップ(9)を用いることにより、それらの間に段差が生じることなく、体裁よく、連結することができるとともに、連結作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0030】
図7および図8は、本発明のエンドキャップの第2の実施形態を示す。
この例では、上部カバー(長尺物)(20)は、上述の上部カバー(4)とほぼ同一構成の基部(21)の上面に、上方を向く延長ボード(22)の下部を両側方より把持する1対の把持片(23)(23)を立設した構造のものとし、それに合わせて、その上部カバー(20)の各端部に着脱自在に装着するエンドキャップ(24)も、上部カバー(20)の各端部の外形とほぼ同一形状とした拡幅鍔部(25)と、その一側面に突設され、かつ上部カバー(20)の各端面における空隙部分に進入しうるようにした差し込み部(26)とを備えるものとしてある。
【0031】
拡幅鍔部(25)から差し込み部(26)までの全長に亘って、それらの下面中央には、下方に向かって開口する長手方向を向く凹溝(27)が設けられている。
【0032】
差し込み部(26)は、上部カバー(20)における基部(21)の中央部に嵌合するとともに、凹溝(27)の上壁を形成するようにした水平の基片(26a)と、同じく基部(21)の両側部に嵌合するようにした下向きコ字状の側部差し込み部(26b)(26b)と、把持片(23)(23)の空隙部に嵌合するようにした上部差し込み部(26c)とを備えている。
【0033】
差し込み部(26)における基片(26a)の先端には、拡幅鍔部(25)から差し込み部(26)までの全長より長い折曲片(28)が、可撓片(29)を介して、凹溝(27)の内面の延長上に位置し、かつ凹溝(27)を開放する延長位置(図7および図8の左方のもの参照)と、可撓片(29)がU字状に折曲されて、一部が凹溝(27)内に嵌合し、かつ他部が拡幅鍔部(25)より外方に突出する折り曲げ位置(図7および図8の右方のもの参照)とに折り曲げ可能として連設されている。
【0034】
差し込み部(26)の基片(26a)の両側部には、折り曲げ位置としたときの折曲片(28)を、両側方から把持する保持手段をなす1対の弾性把持片(30)(30)が下向き突設されている。両弾性把持片(30)(30)の下端部内面には、折り曲げ位置としたときの折曲片(28)の下面両側縁に係合する1対の係止爪(30a)(30a)が設けられている。
【0035】
エンドキャップ(24)をこのような構成としたことにより、折曲片(28)を延長位置に位置させて、エンドキャップ(24)を、上部カバー(20)等の長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部(25)に凹溝(27)が開口する凹型のエンドキャップ(24)として用いることができ、また折曲片(28)を折り曲げ位置に位置させて、エンドキャップ(24)を、上部カバー(20)等の長尺物の端面に嵌合することにより、拡幅鍔部(25)から折曲片(28)が外方に突出する凸型のエンドキャップ(24)として用いることができる。
すなわち、第1の実施形態におけるのと同様に、1種類のエンドキャップ(24)のみで、その一部を延ばしたり、折り曲げたりすることにより、凹型と凸型との2種類に変化させることができるので、他種類のエンドキャップを用意しておく必要がなく、また、装着される長尺物の対向部分の状況に応じて、装着時に簡単に凹型としたり、凸型としたりすることができ、長尺物の連結作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のエンドキャップの第1の実施形態を用いて、上部カバー同士、および上部カバーと支柱キャップ等とを連結した間仕切装置の一例を示す分解斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】上部カバー同士の直線状連結部の拡大縦断正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】エンドキャップにおける折曲片を、延長位置から折り曲げ位置へ折り曲げる前後の状態を、斜め上方から見た斜視図である。
【図6】エンドキャップ上下反転させて、その折曲片を、延長位置から折り曲げ位置へ折り曲げる前後の状態を、斜め上方から見た斜視図である。
【図7】本発明のエンドキャップの第2の実施形態を用いて、上部カバー同士を連結する状態を示す分解斜視図である。
【図8】同じく、上部カバー同士の直線状連結部の拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
【0037】
(1)間仕切パネル
(2)エンドカバー
(3)支柱
(4)上部カバー(長尺物)
(5)凹溝
(6)把持手段
(6a)基部
(6b)弾性把持片
(7)凹溝
(8)係合片
(9)エンドキャップ
(10)差し込み部
(10a)基片
(10b)側部差し込み部
(10c)中央肉厚部
(11)拡幅鍔部
(12)凹溝
(13)折曲片
(13a)突出部分
(14)可撓片
(15)弾性把持片(保持手段)
(15a)係止爪
(16)エンドカバーキャップ
(16a)突片
(17)支柱キャップ
(17a)凹溝
(20)上部カバー(長尺物)
(21)基部
(22)延長ボード
(23)把持片
(24)エンドキャップ
(25)拡幅鍔部
(26)差し込み部
(26a)基片
(26b)側部差し込み部
(26c)上部差し込み部
(27)凹溝
(28)折曲片
(29)可撓片
(30)弾性把持片(保持手段)
(30a)係止爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺物の開口端面に嵌合して使用されるエンドキャップであって、
長尺物の開口端部に嵌合される差し込み部の一端に、長尺物の開口端面に当接する拡幅鍔部を連設し、前記拡幅鍔部から差し込み部までの全長に亘って、長手方向を向く凹溝を設け、前記差し込み部の他端に、前記拡幅鍔部から差し込み部までの全長より長い折曲片を、可撓片を介して、前記凹溝の内面の延長上に位置し、前記凹溝を開放する延長位置と、前記可撓片が折曲されて、一部が前記凹溝内に嵌合し、かつ他部が拡幅鍔部より外方に突出する折り曲げ位置とに折り曲げ可能として連設し、前記折曲片を延長位置として、前記差し込み部を長尺物の開口端面に嵌合することにより、凹型のものとして、また前記折曲片を折り曲げ位置として、差し込み部を長尺物の開口端面に嵌合することにより、凸型のものとして用いることができるようにしたことを特徴とするエンドキャップ。
【請求項2】
差し込み部に、折曲片を折り曲げ位置において保持する保持手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンドキャップ。
【請求項3】
保持手段を、差し込み部に突設され、かつ折り曲げ位置としたときの折曲片を、両側方から把持する1対の弾性把持片としたことを特徴とする請求項2記載のエンドキャップ。
【請求項4】
互いに対向する1対の長尺物の対向端部の一方に、請求項1〜3のいずれかに記載のエンドキャップを、その折曲片を延長位置として嵌合し、かつ他方の長尺物の対向端部に、請求項1〜3のいずれかに記載のエンドキャップを、その折曲片を折り曲げ位置として嵌合し、折曲片を折り曲げ位置としたエンドキャップにおける拡幅鍔部より外方に突出する折曲片の突出部分を、折曲片を延長位置としたエンドキャップにおける拡幅鍔部に形成された凹溝内に嵌合して、前記両長尺物を互いに連結したことを特徴とする長尺物の連結構造。
【請求項5】
各長尺物を、互いに連結される1対の間仕切パネルのそれぞれの上端に設けられる上部カバーとしたことを特徴とする請求項4記載の長尺物の連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−186900(P2007−186900A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−5669(P2006−5669)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)