説明

オプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置

【課題】棚板などのオプション部材の抜け止め操作忘れを防止して、ガタつきや脱落が生じないように好適にオプション部材を取り付けることを可能にするオプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置を提供する。
【解決手段】ブラケット20のオプション部材支持面21上で前後方向T1にスライド移動可能にオプション部材4が支持され、オプション部材4に一体に設けられ、オプション部材4の後端部4dから前後方向T1に沿って後方に突出する突出片38、39と、ブラケット20に対しオプション部材4を固定する固定手段30、31とを有する抜け止め機構23を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばオフィス等の執務空間で使用される什器に着脱可能に取り付けられる棚板、トレー、ボックスなどのオプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等の執務空間で使用される什器には、例えば電子機器等の物品を載置するための棚板やトレー、ボックスなどのオプション部材を備え、このオプション部材が支柱に着脱可能に取り付けられてその高さ位置を変更できるように構成したものがある。また、オフィス、病院、公共施設等における執務空間内で移動しながら執務を行なう場合には、キャスターを備えるベースと、ベースに接続して立設された支柱(支持基体)と、支柱の上端部に取り付けられた天板と、支柱の中間部分に着脱可能に取り付けられた棚板などのオプション部材とを備え、走行可能に構成したカート装置(什器)が多用されている。
【0003】
さらに、オプション部材の取付構造としては、支柱の取付面に上下方向に所定の間隔をあけて複数穿設された係止孔に、ブラケットの後端から後方に突出形成された係止爪を挿入して係止させて、支柱に片持ち状態で取り付けたブラケットにオプション部材を支持させるように構成したものがある。このオプション部材の取付構造においては、適宜選択した係止孔にブラケットの係止爪を係止させることで、その係止孔に応じた所望の高さ位置にオプション部材を着脱可能に取り付けることができる。
【0004】
そして、このようなオプション部材の取付構造では、一般に、係止爪が突端側を下方に屈曲させて鉤状の引掛り部が形成され、物品を載置するなどしてオプション部材及びブラケットに上方から外力が作用した際に、係止孔に挿入した係止爪の突端側の引掛り部が引掛かり、且つブラケットの後端が支柱の取付面に当接することで、オプション部材を安定して支柱に支持させることができる。一方、上記のオプション部材の取付構造においては、係止爪が下方に屈曲する鉤状に形成されているため、オプション部材及びブラケットに下方から外力が作用すると、片持ち状態のブラケットの後端側の係止部分を中心にして上方に回動してしまい、オプション部材がガタついたり、係止爪の引掛り部の引掛かりが外れて係止爪が係止孔から引き抜け、オプション部材が脱落してしまうおそれがある。
【0005】
これに対し、特許文献1には、上下方向の高さ寸法が大きな大孔部と大孔部の下端側から横方向に延びる高さ寸法が小さな小孔部とを備えて係止孔(引掛け穴)をL字形に形成し、係止爪を係止孔の大孔部に挿入するとともにブラケットを横方向にスライドさせて、係止孔の小孔部に係止爪を係止させるように構成したオプション部材の取付構造が開示されている。
【0006】
このオプション部材の取付構造においては、高さ寸法が小さい小孔部に係止爪を係合させることで、オプション部材及びブラケットの回動が規制される。これにより、オプション部材に不測の外力が下方から作用した場合であっても、オプション部材がガタついたり、係止爪が係止孔から外れてオプション部材が脱落することを防止できる。
【0007】
また、特許文献2には、係止爪に加え、回動操作することによって係止孔への掛合状態と掛合解除状態とを選択できるロック爪を備えて構成したオプション部材の取付構造が開示されている。
【0008】
このオプション部材の取付構造においては、係止爪を係止孔に挿入して係止させてオプション部材を支柱に取り付けるとともに、ロック爪を手動で回動させて係止孔に挿入し、係止孔の周縁部に掛合させることで、オプション部材及びブラケットの回動が規制される。これにより、オプション部材に不測の外力が下方から作用した場合であっても、オプション部材がガタついたり、係止爪が係止孔から外れてオプション部材が脱落することを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平05−277011号公報
【特許文献2】実開平06−204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記の特許文献1、特許文献2に開示されたオプション部材の取付構造においては、係止爪を係止孔に挿入して係止させてオプション部材が所定位置に配設された後に、ブラケットを横方向に移動させたり、ロック爪を回動して係止孔に挿入するという別操作が必要になる。
【0011】
このため、オプション部材の取付位置を変更する際等、使用者がオプション部材を一時的に取り外し、再度オプション部材を所望の位置に取り付ける際に、ブラケットを移動させたり、ロック爪を回動させるというオプション部材の抜け止め操作(抜け止め機構の操作)を忘れてしまい、オプション部材の脱落を招くおそれがあった。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑み、棚板、トレー、ボックスなどのオプション部材の抜け止め操作忘れを防止して、ガタつきや脱落が生じないように好適にオプション部材を取り付けることを可能にするオプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のオプション部材の取付構造は、什器の取付面に、上下方向に間隔をあけて穿設された複数の係止孔と、オプション部材を支持するブラケットの後端から後方に突出して形成されるとともに突端側が下方に屈曲する鉤状に形成され、前記係止孔に挿入して係止させて前記ブラケットを片持ち状態で着脱可能に取り付けるための係止爪とを備えてなるオプション部材の取付構造であって、前記ブラケットのオプション部材支持面上で前後方向にスライド移動可能に前記オプション部材が支持され、該オプション部材に一体に設けられ、前記オプション部材から前後方向に沿って後方に突出する突出片と、前記ブラケットに対し前記オプション部材を固定する固定手段とを有する抜け止め機構を備えるとともに、前記ブラケットを前記取付面に取り付け、前記オプション部材を後方にスライド移動させて前記突出片を前記係止孔に挿入した状態で、前記突出片の上端部と該突出片を挿入した前記係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔が、前記係止爪の上端部と該係止爪を挿入した前記係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔よりも小さくなるように前記突出片が形成されていることを特徴とする。
【0014】
この発明においては、ブラケットの係止爪を什器の取付面の係止孔に挿入する際に、スライド移動可能に支持されたオプション部材をブラケットの前方側に位置させ、ブラケットの係止爪を大きく露出させて見やすい状態にして係止孔に挿入する。また、係止爪を係止孔に挿入して係止させ、ブラケットを取り付けた状態で、物品を載置して使用する所定位置よりも前方側に配されているオプション部材を後方にスライドさせて所定位置に移動する。
【0015】
このようにオプション部材をスライド移動するとともに、オプション部材に一体に設けられた抜け止め機構の突出片を係止孔に自動的に挿入することができる。また、固定手段によって所定位置にスライド移動したオプション部材をブラケットに固定することができ、突出片が係止孔に挿入された状態で保持することができる。また、固定手段による固定を解除し、オプション部材を前方にスライド移動させることにより、突出片を自動的に係止孔から引き抜き、ブラケットの係止爪及び取付面の係止孔を見やすくし、容易に係止爪を係止孔から外してオプション部材及びブラケットを取り外すことができる。
【0016】
そして、上記のようにオプション部材を後方にスライド移動させて突出片を係止孔に挿入し、什器に取り付けた状態で、突出片の上端部とこの突出片を挿入した係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔が、係止爪の上端部とこの係止爪を挿入した係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔よりも小さくなるように突出片が形成されている。このため、不測の外力がオプション部材やブラケットの下方側から作用した場合に、突出片の上端部が係止孔の上周縁部に当たって、ブラケット及びオプション部材の回動を規制することができる。これにより、オプション部材がガタついたり、係止爪が係止孔から外れて引き抜けてオプション部材が脱落することを防止できる。
【0017】
また、本発明のオプション部材の取付構造においては、前記突出片が、前記係止爪を挿入した前記係止孔に挿入されるとともに、前記係止爪の上端部と該係止爪を挿入した前記係止孔の上周縁部との間に挿入されるように構成されていることが望ましい。
【0018】
この発明においては、オプション部材を後方にスライド移動するとともに、突出片が自動的に係止爪の上端部とこの係止爪を挿入した係止孔の上周縁部との間に挿入される。そして、係止爪の上方に突出片があるため、外力が下方側からオプション部材に作用した場合に、係止爪の上端部が突出片の下端部に当たり、さらに突出片の上端部が係止孔の上周縁部に当たって、確実にブラケット及びオプション部材の回動を規制することができる。よって、オプション部材がガタついたり、係止爪が係止孔から外れて引き抜けてオプション部材が脱落することを確実に防止できる。
【0019】
また、このように突出片を係止爪の上端部と係止孔の上周縁部との間に挿入するように構成することにより、オプション部材の取付構造、ひいてはオプション部材とブラケットからなるオプション部材構造の上下寸法を小さくしてコンパクトに収めることも可能になる。
【0020】
さらに、本発明のオプション部材の取付構造においては、前記固定手段が、長手方向を前後方向に向けて前記ブラケットに貫通形成された長孔と、前記オプション部材に設けられたネジ孔と、前記ブラケットの長孔に挿通して前記オプション部材のネジ孔に螺着される取付ネジとを備え、該固定手段が、前記取付ネジが前記長孔に沿って前後方向に移動することで、前記オプション部材を前記ブラケットのオプション部材支持面上で前後方向にスライド移動させるガイド手段を兼ねていることがより望ましい。
【0021】
この発明においては、取付ネジをネジ孔に螺入して締め付けることによってブラケットに対しオプション部材を固定することができ、取付ネジをゆるめることによってオプション部材を前後方向にスライド移動可能な状態にすることができる。そして、オプション部材を前後方向にスライド移動する際に、長手方向を前後方向に向けて形成された長孔の内部で取付ネジが移動するため、これら長孔と取付ネジによって、オプション部材を確実に前後方向に沿って移動させることができ、固定手段とガイド手段として兼用することが可能になる。これにより、簡易的な構造でオプション部材の抜け止め機構を好適に構成することができる。
【0022】
本発明のカート装置は、キャスターを備えたベースと、前記ベースから上方に立設された支持基体と、前記支持基体に着脱可能に取り付けられるオプション部材とを備え、前記ベースのキャスターによって走行可能に構成されたカート装置であって、上記のいずれかのオプション部材の取付構造を備えていることを特徴とする。
【0023】
この発明においては、上記のオプション部材の取付構造による作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のオプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置によれば、係止爪を係止孔に挿入して係止させ、ブラケットを取り付けた後、前方にずれているオプション部材を後方にスライドさせて所定位置に移動する操作を行なうことによって、抜け止め機構の突出片を係止孔に自動的に挿入することができる。よって、オプション部材の抜け止め操作忘れを確実に防止でき、ガタつきや脱落が生じないように好適にオプション部材を取り付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係るカート装置(什器)を示す斜視図である。
【図2】図1のX1−X1線矢視図であり、図2(a)が支持基体の断面図、図2(b)が支持基体の正面図を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造を示す図である。
【図4】図3のX2−X2線矢視図であり、オプション部材及びブラケットを示す側面図である。
【図5】図4のX3−X3線矢視図であり、オプション部材及びブラケットの下方からの平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造の抜け止め部材(抜け止め機構)を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造でオプション部材を取り付ける方法を示す図であり、係止爪を係止孔に挿入して係止させた状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造でオプション部材を取り付ける方法を示す図であり、オプション部材をスライドさせて突出片を係止孔に挿入した状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造の変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係るオプション部材の取付構造及びこれを備えたカート装置について説明する。ここで、本実施形態では、オプション部材が棚板であるものとして説明を行うが、本発明にかかるオプション部材は、トレーやボックスなどであってもよく、必ずしも棚板に限定しなくてもよい。
【0027】
本実施形態のカート装置Aは、図1に示すように、最下部を構成するベース1と、このベース1から上方に延びて立設される支持基体(支柱)2と、支持基体2の前後方向T1を向く取付面(棚板取付面)3に着脱可能に取り付けて設けられた複数の棚板(オプション部材)4と、支持基体2の上端部に取り付けて設けられた天板5と、天板5の後端部5a側に接続し、後方に突設された操作ハンドル6と、天板5の後端部5a側に接続し、後方に向かうに従い下方に傾斜して設けられた操作レバー7とを備えて構成されている。さらに、本実施形態のカート装置Aには、タブレットPCなどを備えた電子機器ユニット8が天板5の後端部5a側に着脱可能に接続して設けられている。
【0028】
ここで、本実施形態において、図1の矢印T1で示す方向が「前後方向」であり、この「前後方向」に直交する図1の矢印T2で示す方向が「左右方向」とする。
【0029】
ベース1は、図1に示すように、中央部から4方向に放射状に延設され、中央部で基端部を互いに連結した4本の脚杆10と、これら脚杆10の先端部にそれぞれ取り付けられた4個のキャスター11とを備えて構成されている。また、各キャスター11は、脚杆10によって水平軸周りに回転可能に支持されるとともに、鉛直軸周りにも旋回可能に支持されている。これにより、ベース1を最下部に備えたカート装置Aは、床面の上を任意の方向に走行可能とされている。
【0030】
支持基体2は、図1及び図2に示すように、略円筒状に形成され、下端部をベースの中央部に接続して立設された外側支柱12(固定側支柱)と、この外側支柱12の上端側から内部空洞に下端部側を嵌合し、外側支柱12の内部空洞から上下方向T3に進退自在に配設された内側支柱13(移動側支柱)とを備えて構成されている。また、外側支柱12は、図2に示すように、アルミ等が一体成形されてなる断面略楕円形状で筒状のアウター14と、このアウター14に取り付けられる4つの被取付金具15とを備えている。
【0031】
そして、本実施形態の外側支柱12のアウター14は、楕円形の長辺方向に沿う幅方向両側にそれぞれ、且つ楕円形の短辺方向の前方側と後方側にそれぞれ、内側に凹み、上下方向T3に延びる装着溝16が形成されている。すなわち、このアウターには前方側と後方側に2つずつ、計4つの装着溝16が形成されている。
【0032】
被取付金具15は、金属からなる断面略U字状の棒状部材であり、その長手方向である上下方向T3に所定の間隔をあけて、略矩形状の係止孔17が複数貫通形成されている。そして、この被取付金具15は、図2に示すように、アウター14の4つの装着溝16にそれぞれ嵌合し、係止孔17を前後方向T1前方側に向けた状態で取り付けられている。
【0033】
操作ハンドル6は、図1に示すように、執務者が操作バー6aを把持して操作することにより、カート装置Aを所定の方向へ走行させるためのものであり、天板5の下面の後端部5a側から後方に突出する一対の取付バー6bと、一対の取付バー6bの先端部同士を互いに接続して左右方向T2に延びる操作バー6aとを備えて形成されている。
【0034】
操作レバー7は、外側支柱12の内部にスライド可能に設けられた内側支柱13を任意の位置でスライド不能にロックするためのものである。すなわち、執務者が、この操作レバー7を操作すると、支持基体2の内部に設けられたロック機構による内側支柱13のロックまたはロック解除が切り替わり、内側支柱13のスライド移動が制御されて、支持基体2の高さの調節が行なえる。
【0035】
次に、本実施形態の棚板(オプション部材)4は、図1、図3から図5に示すように、略平板状に形成され、その上面4aが執務に用いる各種の物品を載置する物品載置面とされている。そして、この棚板4は、取付金具であるブラケット20の棚板支持面(オプション部材支持面)21上に載置して支持され、棚板の取付構造(オプション部材の取付構造)Bによって支持基体2の取付面3に取り付けられている。
【0036】
本実施形態の棚板の取付構造Bは、支持基体2の取付面3に、上下方向T3に間隔をあけて穿設された複数の係止孔17と、棚板4を支持するブラケット20に設けられ、係止孔17に挿入して係止させてブラケット20を片持ち状態で着脱可能に取り付けるための係止爪22と、係止孔17に係止した係止爪22が係止孔17から外れて抜け出すことを防止するための抜け止め機構23とを備えて構成されている。
【0037】
まず、本実施形態のブラケット20は、略矩形平板状の棚板支持板部(オプション部材支持板部)24と、棚板支持板部24の幅方向である左右方向T2中央を境にした左右等間隔の下面位置に接続して一体形成された一対のブラケット部25、26とを備えている。このとき、一対のブラケット部25、26は、左右方向T2の間隔d1を、支持基体2の取付面3の幅方向両側に形成され、幅方向に隣り合う係止孔17同士の間隔d2と同等にして配設されている。
【0038】
また、棚板支持板部24には、図3及び図5に示すように、棚板支持板部24の奥行き方向である前後方向T1に長手方向を向けて下面から上面に貫通形成された長孔27が設けられている。本実施形態ではこの長孔27が3つ設けられており、2つの長孔27は、棚板支持板部24の後方側の左右方向T2両側にそれぞれ配設され、1つの長孔27は、棚板支持板部24の前方側の左右方向T2中央に配設されている。さらに、本実施形態の棚板支持板部24には、図5に示すように、前後方向T1に所定の間隔をあけ、下面から上面に貫通形成された2つの位置決め孔28、29が設けられ、前方側の位置決め孔28が取付操作時位置決め孔とされ、後方側の位置決め孔29が抜け止め操作時位置決め孔とされている。
【0039】
そして、本実施形態では、図1、図3から図5に示すように、棚板支持板部24の上面が棚板支持面21とされ、この棚板支持面21上に載置して棚板4が設けられている。また、このとき、棚板4の下面4bには、棚板支持板部の3つの長孔27と対応する位置にネジ孔30が形成されており、ユリアネジなどの取付ネジ31を棚板支持板部24の下面側から長孔27に挿通し、さらに棚板4のネジ孔30に螺合することによって、棚板4が棚板支持板部24ひいてはブラケット20に取り付けられている。
【0040】
また、棚板支持面21上の棚板4は、取付ネジ31をゆるめることにより、取付ネジ31が長孔27に案内されて、前後方向T1にスライド移動可能に設けられている。さらに、取付ネジ31を締め付けることによって、棚板4はブラケット20の棚板支持板部24に固定することができる。すなわち、本実施形態では、上記の棚板支持板部24の長孔27と取付ネジ31と棚板4のネジ孔30によって本発明にかかる固定手段が構成されている。
【0041】
また、図5に示すように、棚板4の下面4bには、所定位置に下面4bから下方に突出する位置決め突起33が形成されており、棚板4をスライド移動させて前方側の所定位置に配置すると、この位置決め突起33が棚板支持板部24の取付操作時位置決め孔28に係合し、棚板4をスライド移動させて後方側の所定位置に配置すると、位置決め突起33が棚板支持板部24の抜け止め操作時位置決め孔29に係合する。これにより、本実施形態の棚板の取付構造Bは、ブラケット20の棚板支持面21上でスライド移動する棚板4が、前後の所定位置で位置決め保持されるように構成されている。
【0042】
さらに、本実施形態の棚板の取付構造Bでは、図4に示すように、棚板4の下面4b側にガイド突起部4cが設けられている。このガイド突起部4cは、棚板支持板部24の幅方向両側端部側にそれぞれ設けられ、下方に突出し、棚板支持板部24の各側端部に沿う前後方向T1に延びて形成されている。そして、棚板4がスライド移動する際に、これらガイド突起部4cによって棚板支持板部24ひいてはブラケット20が左右方向T2にずれることなく、より確実に前後方向T1にスライド移動するように案内される。また、図5に示すように、棚板4の下面4b側に前後方向T1に延びるガイド溝35を設け、このガイド溝35に案内させて棚板4をスライド移動させるようにしてもよい。
【0043】
次に、図3から図5に示すように、一対のブラケット部25、26はそれぞれ、同形同大の平板状に形成され、上端部を棚板支持板部24の下面に接続し、板面を左右方向T2に向けて前後方向T1に沿って配設されるとともに、棚板支持板部24の棚板支持面21上に配設された棚板4の後端部4dよりも後端25a、26a側を前後方向T1後方に突出させて配設されている。
【0044】
また、各ブラケット部25、26(ブラケット20の後端)には、後端25a、26aから後方に突出し、突端側が下方に屈曲する鉤状に形成された係止爪22が設けられている。さらに、各ブラケット部25、26には、支持基体2に設けられた複数の係止孔17の上下方向T3の間隔に応じ、上下方向T3に所定の間隔をあけて複数の係止爪22が設けられ、本実施形態では、各ブラケット部25、26に3つの係止爪22が具備されている。
【0045】
一方、本実施形態の抜け止め機構23は、図3に示すように、ブラケット20の棚板支持面21上で前後方向T1にスライド移動可能に支持された棚板4に一体に設けられた抜け止め部材36と前記固定手段を備えて構成されている。
【0046】
本実施形態の抜け止め部材36は、図6に示すように、方形平板状の固定板37と、固定板37の幅方向である左右方向T2両側端部側の下面にそれぞれ、上端部38a、39aを接続し、固定板37の奥行き方向である前後方向T1の後端部37aから後方に突設された一対の突出片38、39とを備えて形成されている。また、固定板37には、下面から上面に貫通する挿通孔40が形成されている。
【0047】
さらに、一対の突出片38、39は、図3及び図6に示すように、左右方向T2の間隔d3を、支持基体2の取付面3の幅方向両側に形成され、幅方向に隣り合う係止孔17同士の間隔d2と同等にして配設されている。さらに、一対の突出片38、39は、同形同大で形成され、各突出片38、39には、その突端側(突出方向先端側)に抜け止め挿入部41が設けられている。この抜け止め挿入部41は、突出片38、39の突端側が、前後方向T1の突端から基端側(突出方向後端側)に向かうに従い漸次上下方向T3の高さが大となるように形成され、基端側が前後方向T1に上下方向T3の高さを一定にして形成されている。
【0048】
このように形成した抜け止め部材36は、図3、図5及び図6に示すように、固定板37の下面から挿入孔40に固定ネジ42を挿通し、この固定ネジ42を棚板4の下面の後端部4d側に形成されたネジ孔43に螺合し、固定板37を棚板4に固定することによって棚板4に一体に設けられている。このとき、抜け止め部材36の幅方向中央の位置を棚板4の幅方向中央に合わせ、一対の突出片38、39が、棚板4から前後方向T1に沿って、その一対の突出片38、39の突端側の抜け止め挿入部41を後方に突出させるようにして配設されている。また、この状態で、各突出片38、39は、ブラケット20の各ブラケット部25、26と上下方向T3に重なって配設される。さらに、棚板4をブラケット20の棚板支持面21上で後方にスライド移動させ、棚板4の位置決め突起33が棚板支持板部24の抜け止め操作時位置決め孔29に係合した状態で、各突出片38、39の突端(先端)と、各ブラケット部25、26の係止爪22の突端(先端)とが前後方向T1の略同位置となるように、抜け止め部材36が配設されている。
【0049】
そして、上記構成からなる本実施形態の棚板の取付構造Bにおいて、カート装置Aの支持基体2に棚板4を取り付ける場合には、まず、図7に示すように、取付ネジ31をゆるめ、棚板4をブラケット20に対してスライド移動させ、前方側に設けておく。このとき、棚板4をスライド移動させて前方側の所定位置に配置すると、図5に示した位置決め突起33が棚板支持板部24の取付操作時位置決め孔28に係合するため、確実に棚板4が前方側の所定位置で位置決め保持されることになる。
【0050】
このように棚板4を前方側の所定位置に配置すると、棚板4とともに抜け止め部材36が前方側にスライドし、ブラケット20の各ブラケット部25、26の後端25a、26aに設けた係止爪22が大きく露出し、棚板4の取り付けを行なっている執務者(作業者、操作者)にとって見やすい状態となる。
【0051】
このため、執務者は、棚板4及びブラケット20を手で持ちながら係止爪22を支持基体2の係止孔17に挿入する操作が容易に行なえ、係止爪22を係止孔17に挿入して係止することによって、棚板4及びブラケット20が支持基体2に片持ち状態で取り付けられる。
【0052】
そして、本実施形態では、図7に示すように、棚板4を支持基体2に取り付けた状態で、棚板4が前方側にあり、支持基体2に対する所定位置に配設されていない。このため、本実施形態の棚板の取付構造Bにおいては、図8に示すように、棚板4及びブラケット20を支持基体2に取り付けた後、執務者が棚板4を後方にスライド移動させ、後方の所定位置に配設する。また、これとともに取付ネジ31を締め付け、棚板4をブラケット20に固定する。
【0053】
また、このように棚板4を後方にスライド移動して後方側の所定位置に配設すると、まず、図5に示した棚板4の位置決め突起33が棚板支持板部24の抜け止め操作時位置決め孔29に係合し、これにより、ブラケット20の棚板支持面21上でスライド移動する棚板4が、後方側の所定位置で確実に位置決め保持される。
【0054】
さらに、本実施形態の棚板の取付構造Bでは、棚板4を後方にスライド移動して後方側の所定位置に配設するとともに、棚板4に一体に設けられた抜け止め機構23の突出片38、39の抜け止め挿入部41が係止孔17に自動的に挿入される。また、本実施形態では、ブラケット部25、26の最上方の係止爪17が挿入して係止されている係止孔17に突出片38、39の抜け止め挿入部41が挿入される。
【0055】
そして、図8に示すように、このように係止孔17に自動的に抜け止め機構23の突出片38、39が挿入されると、突出片38、39の上端部38a、39aとこの突出片38、39を挿入した係止孔17の上周縁部17aとの間の上下方向T3の間隔d4が、係止爪22の上端部22aとこの係止爪22を挿入した係止孔17の上周縁部17aとの間の上下方向T3の間隔d5よりも小さくなる。このため、不測の外力が棚板4(ブラケット20)の下方側から作用した場合には、突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当たり、ブラケット20及び棚板4の回動が規制されることになる。これにより、棚板4にガタつきが生じたり、係止爪22が係止孔17から外れて引き抜けることがなくなる。
【0056】
また、本実施形態では、棚板4を後方にスライド移動するとともに、突出片38、39が自動的に係止爪22の上端部22aとこの係止爪22を挿入した係止孔17の上周縁部17aとの間に挿入され、係止爪22の上方に突出片38、39がある。このため、不測の外力が棚板4に作用した場合に、係止爪22の上端部22aが突出片38、39の下端部に当たり、さらに突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当たって、確実にブラケット20及び棚板4の回動が規制されることになる。
【0057】
さらに、突出片38、39が係止孔17に挿入された状態で、突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当接し、この間の間隔d4をなくしておくと、ブラケット20及び棚板4の回動をなくすこともできる。
【0058】
したがって、本実施形態の棚板の取付構造(オプション部材の取付構造)B及びカート装置Aにおいては、ブラケット20の係止爪22をカート装置Aの取付面3の係止孔17に挿入する際に、ブラケット20にスライド移動可能に支持された棚板4を前方側に位置させ、ブラケット20の係止爪22を大きく露出させて見やすい状態で係止孔17に挿入する。また、係止爪22を係止孔17に挿入して係止させ、ブラケット20を取り付けた状態で、物品を載置して使用する所定位置よりも前方側に配された棚板4を後方にスライドさせて所定位置に移動する。
【0059】
このように棚板4をスライド移動するとともに、この棚板4に一体に設けられた抜け止め機構23の突出片38、39を係止孔17に自動的に挿入することができる。また、固定手段によって所定位置にスライド移動した棚板4をブラケット20に固定することができ、突出片38、39が係止孔17に挿入された状態を保持することができる。さらに、固定手段による固定を解除し、棚板4を前方にスライド移動させることにより、突出片38、39を自動的に係止孔17から引き抜き、ブラケット20の係止爪22及び取付面3の係止孔17を見やすくし、係止爪22を係止孔17から外して容易に棚板4及びブラケット20を取り外すことができる。
【0060】
そして、上記のように棚板4を後方にスライド移動させて突出片38、39を係止孔17に挿入し、カート装置Aに取り付けた状態で、突出片38、39の上端部38a、39aと係止孔17の上周縁部17aとの間の上下方向T3の間隔d4が、係止爪22の上端部22aと係止孔17の上周縁部17aとの間の上下方向T3の間隔d5よりも小さくなるように突出片38、39が形成されている。このため、不測の外力が棚板4(ブラケット20)の下方側から作用した場合に、突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当たって、ブラケット20及び棚板4の回動を規制することができる。これにより、棚板4がガタついたり、係止爪22が係止孔17から外れて引き抜けて棚板4が脱落することを防止できる。
【0061】
よって、本実施形態の棚板の取付構造B及びこれを備えたカート装置Aによれば、係止爪22を係止孔17に挿入して係止させ、ブラケット20を取り付けた後、前方にずれている棚板4を後方にスライドさせて所定位置に移動する操作を行なうことによって、抜け止め機構23の突出片38、39を係止孔17に自動的に挿入することができる。これにより、棚板4の抜け止め操作忘れを確実に防止でき、ガタつきや脱落が生じないように好適に棚板4を取り付けることが可能になる。
【0062】
また、本実施形態の棚板の取付構造Bにおいては、棚板4を後方にスライド移動するとともに、突出片38、39が自動的に係止爪22の上端部22aとこの係止爪22を挿入した係止孔17の上周縁部17aとの間に挿入される。そして、係止爪22の上方に突出片38、39があるため、不測の外力が棚板4に作用した場合に、係止爪22の上端部22aが突出片38、39の下端部に当たり、さらに突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当たって、確実にブラケット20及び棚板4の回動を規制することができる。よって、棚板4がガタついたり、係止爪22が係止孔17から外れて引き抜けて棚板4が脱落することを確実に防止できる。
【0063】
また、このように突出片38、39を係止爪22の上端部22aと係止孔17の上周縁部17aとの間に挿入するように構成することにより、棚板の取付構造B、ひいては棚板4とブラケット20からなる棚板構造の上下寸法を小さくして、コンパクトに収めることも可能になる。
【0064】
さらに、本実施形態の棚板の取付構造Bにおいては、取付ネジ31をネジ孔30に螺入して締め付けることによってブラケット20に対し棚板4を固定することができ、取付ネジ31をゆるめることによって棚板4を前後方向T1にスライド移動可能な状態にすることができる。そして、棚板4を前後方向T3にスライド移動する際に、長手方向を前後方向T3に向けて形成された長孔27の内部で取付ネジ31が移動するため、これら長孔27と取付ネジ31によって、棚板4を確実に前後方向T3に沿って移動させることができ、固定手段とガイド手段として兼用することが可能になる。これにより、簡易的な構造で棚板4の抜け止め機構23を構成することができる。
【0065】
以上、本発明に係るオプション部材の取付構造(棚板の取付構造)及びこれを備えたカート装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0066】
例えば、本実施形態では、抜け止め機構23の突出片38、39が、係止爪22が挿入して係止されている係止孔17に挿入されるものとして説明を行った。これに対し、例えば図9に示すように、棚板(オプション部材)4をスライド移動するとともに、この棚板4に一体に設けられた突出片38、39が係止爪22を挿入していない係止孔17に挿入され、この突出片38、39の上端部38a、39aが係止孔17の上周縁部17aに当たることで棚板4及びブラケット20の回動を規制するように構成してもよい。
【0067】
また、このとき、係止孔17に挿入する部分の突出片38、39の上下方向の高さ寸法を係止孔17の上下方向の高さ寸法と同等にして形成すると、突出片38、39の上端部38a、39aと係止孔17の上周縁部17aの間の間隔d4がなくなり、ブラケット20及び棚板4の回動をなくすことができる。
【0068】
さらに、例えば図10に示すように、ブラケット20のブラケット部25、26を棚板支持板部24から後方に向かうに従い漸次上方に傾斜して形成し、ブラケット20の係止爪22と抜け止め機構23の突出片38、39が挿入される係止孔17が異なるように構成してもよい。
【0069】
また、本実施形態では、カート装置Aに具備される棚板、トレー、ボックスなどのオプション部材の取付構造Bについて説明を行ったが、本発明の什器をカート装置Aに限定する必要はなく、本発明にかかるオプション部材の取付構造は、家具など、あらゆる什器に、棚板やトレー、ボックスなどのオプション部材を取り付けるための構造として適用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 ベース
2 支持基体(支柱)
3 取付面(棚板取付面)
4 棚板(オプション部材)
4a 上面
4b 下面
4c ガイド突起部
4d 後端部
5 天板
5a 後端部
6 操作ハンドル
6a 操作バー
6b 取付バー
7 操作レバー
8 電子機器ユニット
10 脚杆
11 キャスター
12 外側支柱
13 内側支柱
14 アウター
15 被取付金具
16 装着溝
17 係止孔
20 ブラケット
21 棚板支持面(オプション部材支持面)
22 係止爪
23 抜け止め機構
24 棚板支持板部(オプション部材支持板部)
25 ブラケット部
25a 後端
26 ブラケット部
26a 後端
27 長孔(固定手段)
28 取付操作時位置決め孔
29 抜け止め操作時位置決め孔
30 ネジ孔(固定手段)
31 取付ネジ(固定手段)
33 位置決め突起
35 ガイド溝
36 抜け止め部材
37 固定板
38 突出片
38a 上端部
39 突出片
39a 上端部
40 挿通孔
41 抜け止め挿入部
42 固定ネジ
43 ネジ孔
A カート装置(什器)
B 棚板の取付構造(オプション部材の取付構造)
T1 前後方向
T2 左右方向
T3 上下方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
什器の取付面に、上下方向に間隔をあけて穿設された複数の係止孔と、オプション部材を支持するブラケットの後端から後方に突出して形成されるとともに突端側が下方に屈曲する鉤状に形成され、前記係止孔に挿入して係止させて前記ブラケットを片持ち状態で着脱可能に取り付けるための係止爪とを備えてなるオプション部材の取付構造であって、
前記ブラケットのオプション部材支持面上で前後方向にスライド移動可能に前記オプション部材が支持され、該オプション部材に一体に設けられ、前記オプション部材から前後方向に沿って後方に突出する突出片と、前記ブラケットに対し前記オプション部材を固定する固定手段とを有する抜け止め機構を備えるとともに、
前記ブラケットを前記取付面に取り付け、前記オプション部材を後方にスライド移動させて前記突出片を前記係止孔に挿入した状態で、前記突出片の上端部と該突出片を挿入した前記係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔が、前記係止爪の上端部と該係止爪を挿入した前記係止孔の上周縁部との間の上下方向の間隔よりも小さくなるように前記突出片が形成されていることを特徴とするオプション部材の取付構造。
【請求項2】
請求項1記載のオプション部材の取付構造において、
前記突出片が、前記係止爪を挿入した前記係止孔に挿入されるとともに、前記係止爪の上端部と該係止爪を挿入した前記係止孔の上周縁部との間に挿入されるように構成されていることを特徴とするオプション部材の取付構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のオプション部材の取付構造において、
前記固定手段が、長手方向を前後方向に向けて前記ブラケットに貫通形成された長孔と、前記オプション部材に設けられたネジ孔と、前記ブラケットの長孔に挿通して前記オプション部材のネジ孔に螺着される取付ネジとを備え、
該固定手段が、前記取付ネジが前記長孔に沿って前後方向に移動することで、前記オプション部材を前記ブラケットのオプション部材支持面上で前後方向にスライド移動させるガイド手段を兼ねていることを特徴とするオプション部材の取付構造。
【請求項4】
キャスターを備えたベースと、前記ベースから上方に立設された支持基体と、前記支持基体に着脱可能に取り付けられるオプション部材とを備え、前記ベースのキャスターによって走行可能に構成されたカート装置であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオプション部材の取付構造を備えていることを特徴とするカート装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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