説明

オーバーヘッドコンソールの取付構造

【課題】ブラケット及びフロントヘッダの形状を変更することなく、オーバーヘッドコンソールの取付姿勢を変更する。
【解決手段】ルーフパネル20と、ルーフパネル20に接合する板状のフロントヘッダ30と、フロントヘッダ30の前後方向の略中央から下方へ膨出する膨出部31と、フロントヘッダ30に固定されるコンソールブラケット60と、コンソールブラケット60を介して、車両1に取り付けられるオーバーヘッドコンソール70と、を備える。膨出部31の下部には、所定の曲率半径で湾曲して下方へ膨出する上側円弧面34が形成され、コンソールブラケット60には、水平方向に対するコンソールブラケット60の傾きΘ(Θ1,Θ2)が所定の範囲内にあるとき、上側円弧面34に面接触するような曲率半径で湾曲して凹む下側円弧面66が形成され、下側円弧面66は、上側円弧面34に面接触して固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付けるオーバーヘッドコンソールの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2009−120151号公報には、車室内に設けられ、収納部等を備えるオーバーヘッドコンソールと、車室を上方から覆うルーフの前端部下部において車幅方向に延び、ルーフの前端部に接合されて、ルーフを補強するフロントヘッダと、が記載されている。フロントヘッダの下部にはブラケットが溶接固定され、オーバーヘッドコンソールはブラケットに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−120151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記オーバーヘッドコンソールの取付構造では、ブラケットの平面状の部分がフロントヘッダの平面状の部分に溶接固定されているため、ブラケットを介してフロントヘッダに取り付けられるオーバーヘッドコンソールの水平方向に対する傾き、すなわち取付姿勢を変更するには、ブラケット又はフロントヘッダの形状を変更しなければならなかった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、オーバーヘッドコンソールのブラケット及びフロントヘッダの形状を変更することなく、オーバーヘッドコンソールの取付姿勢を変更することができるオーバーヘッドコンソールの取付構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のオーバーヘッドコンソールの取付構造は、車両に取り付けられるオーバーヘッドコンソールの取付構造であって、ルーフパネルと、フロントヘッダと、膨出部と、ブラケットと、オーバーヘッドコンソールと、を備える。
【0007】
ルーフパネルは、車室の上面を区画する。フロントヘッダは、板状であり、車室の前端で車幅方向に沿って延び、ルーフパネルに接合して、ルーフパネルを補強する。膨出部は、フロントヘッダの前後方向の略中央から下方へ膨出する。ブラケットは、車室内で前後方向に延び、フロントヘッダに前端部が固定される。オーバーヘッドコンソールは、ブラケットに固定され、ブラケットを介して、車両の上部に取り付けられる。
【0008】
膨出部の下部には、所定の曲率半径で湾曲して下方へ膨出する上側円弧面が形成され、ブラケットの前端部には、フロントヘッダに対するブラケットの傾きが所定の範囲内にあるとき、上側円弧面に面接触するような曲率半径で湾曲して凹む下側円弧面が形成され、下側円弧面は、上側円弧面に面接触して固定される。
【0009】
上記構成では、フロントヘッダに対するブラケットの傾きが所定の範囲内にあるとき、下側円弧面と上側円弧面とが面接触し、下側円弧面が面接触した部分で上側円弧面に固定されるので、水平方向に対するブラケットの傾きをこの所定の範囲内で任意に設定することができる。したがって、ブラケットを介してフロントヘッダに取り付けられるオーバーヘッドコンソールの水平方向に対する傾き、すなわち取付姿勢をブラケット又はフロントヘッダの形状を変更することなく、所定の範囲内で任意に変更することができる。
【0010】
また、上記オーバーヘッドコンソールの取付構造は、ルーフボウと、ルーフボウ膨出部と、を備えてもよい。ルーフボウは、板状であり、フロントヘッダの後方で車幅方向に沿って延び、ルーフパネルに接合して、ルーフパネルを補強する。ルーフボウ膨出部は、ルーフボウの前後方向の略中央から下方へ膨出する。また、ブラケットの後端部には、後側接合部が形成され、後側接合部は、ルーフボウ膨出部の下部に固定される。
【0011】
上記構成では、ブラケットの後端部を、ルーフパネルの補強部材であるルーフボウに固定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ブラケット及びフロントヘッダの形状を変更することなく、オーバーヘッドコンソールの取付姿勢を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係わる車両の要部分解斜視図である。
【図2】図1の車両におけるオーバーヘッドコンソールの取付構造を示す要部斜視図である。
【図3】図2のIII−III線矢視断面図である。
【図4】図1の車両に取り付けられるオーバヘッドコンソールの要部斜視図である。
【図5】本発明の変形例における図2のV−V線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態にかかるオーバーヘッドコンソールの取付構造について図面を参照して詳細に説明する。図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは上方を、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明において、前後とは車両の前後を意味し、左右とは車両前方を向いた状態での左右を意味する。
【0015】
図1〜図4に示すように、本実施形態にかかるオーバーヘッドコンソールの取付構造を備えた車両1は、車幅方向の両側で前後方向に沿って延びるサイドルーフレール10と、サイドルーフレール10の上面に載置して接合され、車室2の上面を区画するルーフパネル20と、ルーフパネル20の下面に配置され車幅方向に延びるフロントヘッダ30、複数のルーフボウ40及びリアヘッダ50と、コンソールブラケット(ブラケット)60と、オーバーヘッドコンソール70(図4参照)と、を備えている。なお、右側のサイドルーフレール10と左側のサイドルーフレール10とは、略左右対称の構造であるため、本実施形態では、左側のサイドルーフレール10の構造について主に説明する。
【0016】
サイドルーフレール10の前端には、下方に傾斜しながら前方へ延びるフロントピラー11が一体的に形成されている。また、サイドルーフレール10の前後方向の略中央部には、下方に延びるセンターピラー12が一体的に形成され、また、後端部には、下方に延びるリアピラー13が一体的に形成されている。サイドルーフレール10のフロントピラー11の基端部付近には、車幅方向内側に突出するフロントヘッダ接合部14が形成されている。サイドルーフレール10のリアピラー13の基端部付近には、車幅方向内側に突出するリアヘッダ接合部16が形成されている。また、サイドルーフレール10のセンターピラー12の基端部付近には、車幅方向内側に突出するルーフボウ接合部15が形成され、同様のルーフボウ接合部15が、フロントピラー11の基端部とセンターピラー12の基端部との間及びセンターピラー12の基端部とリアピラー13の基端部との間に形成されている。
【0017】
ルーフパネル20は、車幅方向の略中央から車幅方向両端へ向けて高さが減少し且つ上方へ湾曲し、車幅方向の両端部がサイドルーフレール10の上面に載置して溶接等により接合される。
【0018】
フロントヘッダ30、ルーフボウ40及びリアヘッダ50は、長手方向にわたって略同一幅で、車幅方向に沿って延びる板状部材である。フロントヘッダ30、ルーフボウ40及びリアヘッダ50は、それぞれの前後方向の略中央部に下方に膨出する膨出部31,41,51が形成されており、断面が略逆ハット形状に形成されている。また、フロントヘッダ30、ルーフボウ40及びリアヘッダ50の前端部には、前側フランジ部32,42,52が一体的に形成され、また、後端部には、後側フランジ部33,43,53が一体的に形成されている。前側フランジ部32,42,52及び後側フランジ部33,43,53がルーフパネル20の下面に当接し、接着剤で接着され、又は、スポット溶接等で溶接されて接合される。ルーフパネル20に接合されたフロントヘッダ30、ルーフボウ40及びリアヘッダ50は、ルーフパネル20の面剛性を高め、補強部材として機能する。また、フロントヘッダ30の車幅方向の両端部の下面は、サイドルーフレール10のフロントヘッダ接合部14の上面に当接し、スポット溶接等で接合され、同様に、ルーフボウ40の車幅方向の両端部の下面はサイドルーフレール10のルーフボウ接合部15の上面に、リアヘッダ50の車幅方向の両端部の下面はリアヘッダ接合部16の上面に、それぞれスポット溶接等で接合される。なお、前後方向の略中央に配置されるルーフボウ40の車幅方向の略中央部は前後方向に膨出する車内灯収容部44が形成されており、このルーフボウ40がルーフパネル20に接合されると、ルーフボウ5の車室内灯収容部44の内面とルーフパネル20との下面とによって、図示しない車室内灯を収容する収容空間が形成される。
【0019】
フロントヘッダ30の車幅方向の略中央部の膨出部31の下部には、図3に示すように、所定の曲率半径R1で湾曲して下方へ膨出する上側円弧面34が車幅方向の所定の範囲に亘って形成されている。なお、所定の範囲とは、コンソールブラケット60の車幅方向の幅よりも広く設定されている。
【0020】
ルーフボウ40の膨出部41の下部は、略平面状に形成されている。
【0021】
コンソールブラケット60は、車室2内で前後方向に延び、略中央に略矩形状の開口部61を有する枠状の部材であり、車幅方向に延びて開口部61の前端を区画するブラケット前枠部62と、ブラケット前枠部62と前後方向に所定の幅を隔てて車幅方向に延びて開口部61の後端を区画するブラケット後枠部63と、車幅方向の両側で前後方向に延び、ブラケット前枠部62とブラケット後枠部63とを連結し、開口部61の車幅方向の両端を区画する一対のブラケット側枠部64と、を有する。また、コンソールブラケット60は、ブラケット前枠部62の後端部、ブラケット後枠部63の前端部及びブラケット側枠部64の下端部から開口部61の中心に向かって突出する略矩形状のブラケット側フランジ部65を有する。
【0022】
ブラケット側枠部64は、前端部及び後端部の上下方向の幅に比べて、中央部の上下方向の幅が幅広に形成され、車幅方向に所定の幅を有する板状部材である。ブラケット側枠部64の前端部の上面には、図3に示すように、水平方向に対するコンソールブラケット60の傾きΘ(傾斜角度Θ1,Θ2)が所定の範囲内にあるとき、上側円弧面34に面接触するような曲率半径R2、例えば、フロントヘッダ30の上側円弧面34の所定の曲率半径R1と略同一の曲率半径R2で湾曲して凹む下側円弧面66が形成されている。また、ブラケット側枠部64の後端部の上面には、略平面状の後側接合面(後側接合部)67が形成されている。下側円弧面66とフロントヘッダ30の上側円弧面34との面接触している部分がスポット溶接等で溶接され、また、後側接合面67とルーフボウの膨出部41の下部との面接触している部分が溶接されることによって、コンソールブラケット60は、フロントヘッダ30及びルーフボウ40に固定される。
【0023】
上側円弧面34及び下側円弧面66は、フロントヘッダ30にコンソールブラケット60が固定された際の水平方向に対するコンソールブラケット60の傾きΘ(Θ1,Θ2)が所定の範囲内にあるとき、面接触するように形成されている。図3において二点鎖線で示すように、フロントヘッダ30に対するコンソールブラケット60の位置を後方へ変更した場合(下側円弧面66を上側円弧面34上で後方へずらして組み付けた場合)は、変更する前と比較して、コンソールブラケット60の水平方向に対する傾きΘが増大し、すなわち、傾斜角度がΘ1からΘ2に変更される。一方、コンソールブラケット60の位置を前方へ変更した場合は、移動する前と比較して、コンソールブラケット60の水平方向に対する傾きΘが減少し、すなわち、傾斜角度がΘ1から減少した傾斜角度に変更される。下側円弧面66の前後方向の長さは、水平方向に対してコンソールブラケット60が最も上方に傾いた場合、すなわち、フロントヘッダ30に対するコンソールブラケット60の位置を最も後方へ変更した場合であっても、十分な接合強度が確保できるような長さに設定されている。
【0024】
オーバーヘッドコンソール70は、図4に示すように、ハウジング71と、ハウジング71に対し上下方向に回動自在に支持された蓋体72とを備える。ハウジング71は、下端に略矩形状のハウジング開口部73を有する略箱体状のハウジング本体71aと、ハウジング本体71aのハウジング開口部73の周縁部分から外側へ曲折されて延びるコンソール側フランジ部71bと、を備え、このコンソール側フランジ部71bがコンソールブラケット60のブラケット側フランジ部65に接着剤で接着され、又は、図示しない両フランジ部65,71bに設けられたボルト孔に挿通するボルトがナットと螺合することによりコンソールブラケット60に締結されて固定される。ハウジング本体71a内には、空洞部74と収容部75と板状の落下防止片76とが設けられている。空洞部74は、ハウジング開口部73の上方領域であり、蓋体72によって開閉される。収容部75は空洞部74と連続し、蓋体72の回転中心に対してハウジング開口部73と反対側へ膨出する。落下防止片76は、ハウジング本体71aと一体的に形成され、ハウジング開口部73の車両前方の端縁から車両後方に向かって上方に傾斜して延びている。収容部75に収容されたサングラス等の小物は、落下防止片76によって車室2内への落下が防止される。また、ハウジング本体71aの後方の内壁面には、後述する蓋体72の係合部と係合する被係合部(図示省略)が設けられている。蓋体72は、ハウジング開口部73よりも僅かに小さい略矩形板形状で、収納物を収容するホルダー77を有し、一端部がハウジング71に対して上下方向に回動自在に支持される。すなわち、蓋体72は、車室2に出没自在となっている。蓋体72の他端部には、ハウジング本体71aに設けられた被係合部に係合する係合部(図示省略)が設けられており、係合部が非係合部と係合することによって、蓋体72はハウジング71のハウジング開口部73を閉止する。
【0025】
次に、オーバーヘッドコンソール70、コンソールブラケット60、フロントヘッダ30及びルーフボウの接合態様について説明する。
【0026】
オーバーヘッドコンソール70は、ハウジング本体71aをコンソールブラケット60の開口部61に下側から挿入し、コンソール側フランジ部71bの上面をブラケット側フランジ部65の下面に当接して、コンソールブラケット60に固定される。
【0027】
コンソールブラケット60は、下側円弧面66が、フロントヘッダ30の上側円弧面34と面接触し、また、後側接合面67がルーフボウ40の膨出部41の下部と面接触し、面接触している部分がスポット溶接等で溶接されることによって、コンソールブラケット60は、フロントヘッダ30及びルーフボウ40に固定される。
【0028】
本実施形態では、コンソールブラケット60がフロントヘッダ30に固定されたときの水平方向に対するコンソールブラケット60の傾きが所定の範囲内にあるときは、下側円弧面66と上側円弧面34とが面接触し、面接触している部分で下側円弧面66が上側円弧面34に固定されるので、上記所定の範囲内において、水平方向に対するコンソールブラケット60の傾きを任意に設定することができる。このため、コンソールブラケット60を介してフロントヘッダ30に取り付けられるオーバーヘッドコンソール70の水平方向に対する傾き、すなわち取付姿勢をコンソールブラケット60又はフロントヘッダ30の形状を変更することなく、所定の範囲内で任意に変更することができる。したがって、車両のパッケージング(ボディの骨格やボディ内部の構成)の変更に伴うオーバーヘッドコンソール70の取付姿勢の変更を所定の範囲内で任意に行うことができる。また、車両のシリーズ車種や派生車種において、ヘッドクリアランスの拡大を目的として、ルーフパネル20を更に上方へ湾曲させ、それに伴い、オーバーヘッドコンソール70の取付姿勢を変更した場合であっても、取付姿勢変更後のオーバーヘッドコンソール70の水平方向に対する傾きが所定の範囲内であるときは、コンソールブラケット60又はフロントヘッダ30の形状を変更する必要がないので、部品を共通化することができ、シリーズ車種や派生車種の開発コストを削減することができる。
【0029】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。
【0030】
例えば、本実施形態では、ブラケット側枠部64の後端部の上面に形成した後側接合面67を、ルーフボウ40の膨出部41の下部に固定したが、図5に示すように、車室2内の上部に設けられ、ルーフパネル20の下面の全域を覆い、車幅方向の略中央部の前方にオーバーヘッドコンソール70を露出するトップシーリング開口部81を有するトップシーリング80を設けて、ブラケット側枠部64の後端部の下面をトップシーリングの上面に接着材等で接着して固定してもよい。
【0031】
また本実施形態では、フロントヘッダ30の車幅方向の両端部の下面をサイドルーフレール10のフロントヘッダ接合部14の上面に、ルーフボウ40の車幅方向の両端部の下面をサイドルーフレール10のルーフボウ接合部15の上面に、リアヘッダ50の車幅方向の両端部の下面をリアヘッダ接合部16の上面に、それぞれスポット溶接等によって固定する態様を説明したが、これに代えて、フロントヘッダ30、ルーフボウ40及びリアヘッダ50の車幅方向の両端部の上面をルーフパネルの車幅方向両端部の下面に溶接等で固定してもよい。
【0032】
また、本実施形態では、ルーフボウ40の膨出部41の下部及びコンソールブラケット60の後側接合面67を略平面状に形成した態様を説明したが、膨出部41の下部に、所定の曲率半径R3で湾曲して下方へ膨出する後上側円弧面を車幅方向の所定の範囲に亘って形成し、後側接合面67に、所定の曲率半径R3と略同一の曲率半径R4で湾曲して凹む後下側円弧面を形成し、後下側円弧面が後上側円弧面に面接触して、面接触した部分がスポット溶接等で溶接されて固定されてもよい。
【0033】
すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、フリーピストン型スターリングエンジンに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0035】
1:車両
2:車室
10:サイドルーフレール
20:ルーフパネル
30:フロントヘッダ
31:膨出部
32:前側フランジ
33:後側フランジ
34:上側円弧面
40:ルーフボウ
50:リアヘッダ
60:コンソールブラケット(ブラケット)
61:開口部
62:ブラケット前枠部
63:ブラケット後枠部
64:ブラケット側枠部
65:ブラケット側フランジ部
66:下側円弧面
67:後側接合面(後側接合部)
70:オーバーヘッドコンソール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられるオーバーヘッドコンソールの取付構造であって、
車室の上面を区画するルーフパネルと、
前記車室の前端で車幅方向に沿って延び、前記ルーフパネルに接合して、該ルーフパネルを補強する板状のフロントヘッダと、
前記フロントヘッダの前後方向の略中央から下方へ膨出する膨出部と、
前記車室内で前後方向に延び、前記フロントヘッダに前端部が固定されるブラケットと、
前記ブラケットに固定され、前記ブラケットを介して、前記車両の上部に取り付けられるオーバーヘッドコンソールと、を備え
前記膨出部の下部には、所定の曲率半径で湾曲して下方へ膨出する上側円弧面が形成され、
前記ブラケットの前端部には、水平方向に対する前記ブラケットの傾きが所定の範囲内にあるとき、前記上側円弧面に面接触するような曲率半径で湾曲して凹む下側円弧面が形成され、
前記下側円弧面は、前記上側円弧面に面接触して固定される、
ことを特徴とするオーバーヘッドコンソールの取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載のオーバーヘッドコンソールの取付構造であって、
前記フロントヘッダの後方で車幅方向に沿って延び、前記ルーフパネルに接合して、該ルーフパネルを補強する板状のルーフボウと、
前記ルーフボウの前後方向の略中央から下方へ膨出するルーフボウ膨出部と、を備え、
前記ブラケットの後端部には、後側接合部が形成され、
前記後側接合部は、前記膨出部の下部に固定される、
ことを特徴とするオーバーヘッドコンソールの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−67243(P2013−67243A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206223(P2011−206223)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】