説明

カラーテレビジョンカメラ

【課題】色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像した場合であっても所要の被写体についてホワイトバランス補正を正確に行なうことができ、また、逐次、ホワイトバランス補正を行なう場合でも一時的なピーク信号の変化に追従しない安定したホワイトバランス補正を行なうことができるホワイトバランス補正回路を備えたカラーテレビジョンカメラを提供する。
【解決手段】色分解光学素子と、複数の撮像素子と、ホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、複数の撮像素子から出力された赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力し、赤、緑、青のいずれか二つの各画像信号の信号レベルを、選択した所要の白色部分の他の一つの画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像した場合であっても所要の被写体についてホワイトバランス補正を正確に行なうことができ、また、逐次、ホワイトバランス補正を行なう場合でも一時的なピーク信号の変化に追従しない安定したホワイトバランス補正を行なうことができるホワイトバランス補正回路を備えたカラーテレビジョンカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カラーテレビジョンカメラは、撮像に先立ち、撮像レンズを通して入射したある色温度の光により照明された白色の被写体からの光を、色分解光学素子、例えば色分解プリズムで赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の3原色の光に色分解して、このR、G、B3原色の光をそれぞれ撮像素子に入射し、光電変換をしてR、G、B各画像信号とし、このR、G、B各画像信号をホワイトバランス補正回路において同一の所定信号レベルに増幅するホワイトバランス補正を行なっている。したがって、ホワイトバランスの補正を行なったある色温度の光の下で撮像を行なえば、ホワイトバランスの補正をされたカラーテレビジョン信号を、カラービデオモニタ等に出力することができる。
【0003】ところで、撮像レンズを通してカラーテレビジョンカメラに入射する被写体からの光(ホワイトバランス補正を行なったときの光と同一の色温度の光)が、人工の色温度の変化の無い光(例えば、ハロゲンランプの光)で照明された光で撮像される場合に比べ、自然の光(例えば、太陽の光)の場合には、光の色温度が気象条件、時刻の経過等により変化することが多いため、気象条件、時刻等が変化して光の色温度に変化があった場合には、ホワイトバランスがくずれ、カラービデオモニタ上に再生される被写体の色が変化してしまうことになる。これは、カラーテレビジョンカメラのホワイトバランスが、ある色温度の光の下において白色の被写体を撮像してセッティングされた状態が継続するため、カラーテレビジョンカメラに入射する被写体からの光の色温度が変化すると、撮像素子で光電変換をしたR、G、B各画像信号の白色の被写体について出力される信号レベルに差ができてしまい、白色の被写体を撮像して同一の所定信号レベルのR、G、B各画像信号でホワイトバランスの調整をしたカラーテレビジョン信号でなくなり、カラービデオモニタ上に正しい色の被写体像を再生することができなくなるからである。
【0004】上述の問題を解決するための、従来技術によるカラーテレビジョンカメラの所要部分のブロック図を図2に示す。図2に示すブロック図は、カラーテレビジョンカメラのホワイトバランス補正回路の部分である。(図2は、カラーテレビジョンカメラの中の説明に必要な回路のみを示している。)
図2において、21は、R撮像素子から出力されたR画像信号の信号レベルを所定の信号レベルとなるように利得制御する可変利得制御増幅器、27は、可変利得制御増幅器21で所要の信号レベルとなるように利得制御されたR画像信号をピークホールドするピークホールド回路、22は、B撮像素子から出力されたB画像信号の信号レベルを所要の信号レベルに利得制御する可変利得制御増幅器、29は、可変利得制御増幅器22で所要の信号レベルに利得制御されたB画像信号をピークホールドするピークホールド回路、28は、G撮像素子から出力されたG画像信号をピークホールドするピークホールド回路、30は、ピークホールド回路27、28、29から出力されたR、G、B各画像信号で演算をしてR、G、B各画像信号の信号レベルが同一信号レベルとなるような制御電圧を可変利得制御増幅器21、22へ出力する演算回路を示す。
【0005】以下、従来のカラーテレビジョンカメラにおけるホワイトバランス回路の動作を説明する。カラーテレビジョンカメラのR、G、B各撮像素子から出力されたR、G、B各画像信号は、G画像信号がピークホールド回路28に入力され、R画像信号が可変利得制御増幅器21に、B画像信号が可変利得制御増幅器22に入力される。可変利得制御増幅器21は、入力されたR画像信号を所要の信号レベルに増幅するように利得制御を行ない、所要信号レベルに増幅したR画像信号をピークホールド回路27へ出力する。同様に、可変利得制御増幅器22は、入力されたB画像信号を所要の信号レベルに増幅するように利得制御を行ない、所要信号レベルに増幅したB画像信号をピークホールド回路29へ出力する。
【0006】ピークホールド回路28は入力されたG画像信号を、また、ピークホールド回路27、29はそれぞれに入力された利得制御され所要信号レベルに増幅されたR、B各画像信号を、それぞれ1フィールド期間ピークホールドし、1フィールド期間ピークホールドしたR、G、B各画像信号を演算回路30へ出力する。演算回路30は、入力された1フィールド期間ピークホールドしたR、G、B各画像信号で、(R画像信号−G画像信号)および(B画像信号−G画像信号)の演算をそれぞれ行ない、演算の差分が0に近づくような(R画像信号−G画像信号)の演算結果を可変利得制御増幅器21の制御信号入力へ出力し、(B画像信号−G画像信号)の演算結果を可変利得制御増幅器22の制御信号入力へ出力する。この結果、可変利得制御増幅器21、22から出力されるR、B各画像信号は、G画像信号のピーク信号レベルとほぼ同一信号レベルとなるように利得制御され、自動ホワイトバランス補正が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によるカラーテレビジョンカメラでは、ホワイトバランスの補正を、R、G、B各画像信号の1フィールド期間、すなわち2フレームで構成される1フィールドの画面の中のピーク信号を検出して、R、G、B各画像信号のそのピーク信号レベルが等しくなるように行なうため、同一画面(1フィールド期間)にある色温度の異なる、例えばA、B光源で照明された2つの白の被写体を同時に撮像した場合にホワイトバランス補正を自動的に行なうと、図3に示すように、A色温度光源下のR画像信号と、B色温度光源下のB画像信号とを、A色温度光源下とB色温度光源下とのG画像信号レベルが異なるにもかかわらず、B色温度光源下のG画像信号と同一レベルにするように動作するため、ホワイトバランス補正が正確に行われないという問題があった。また、逐次、ホワイトバランス補正を行なう場合、ホワイトバランスが補正されている状態のときに、ホワイトバランスの補正を行なうピーク信号が異なる被写体を撮像する、例えば、多少輝度の高い白に近い配色の電車や車を撮像すると、この被写体のピーク信号でホワイトバランス補正を行なう動作をするため、ホワイトバランスが一時的にずれる状態となる問題があった。
【0008】本発明は、前記問題を解決し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像した場合であっても所要の被写体についてホワイトバランス補正を正確に行なうことができ、また、逐次、ホワイトバランス補正を行なう場合でも一時的なピーク信号の変化に追従しない安定したホワイトバランス補正を行なうことができるホワイトバランス補正回路を備えたカラーテレビジョンカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明のカラーテレビジョンカメラは、少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力し、赤、緑、青のうち二つの、望ましくは赤、青の各画像信号の信号レベルを、選択した所要の白色部分の他の一つ、望ましくは緑の画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができるものである。
【0010】また、本発明のカラーテレビジョンカメラは、少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力する複数のゲート回路と、赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分のゲート信号を前記複数のゲート回路へ出力するゲート信号発生器とを備え、赤、青の各画像信号の信号レベルを、選択した所要の白色部分の緑の画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができるものである。
【0011】また、本発明のカラーテレビジョンカメラは、少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、青の各画像信号の信号レベルを制御信号により所要の信号レベルとなるように利得制御する赤、青の各画像信号の可変利得制御増幅器と、該複数の可変利得制御増幅器から入力された、所要の信号レベルの赤、青各画像信号と前記撮像素子から出力された緑画像信号とを、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示すゲート信号によりゲートし、所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力する複数のゲート回路と、該複数のゲート回路から入力される所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号のピーク信号レベルをホールドしピークホールド電圧を出力する複数のピークホールド回路と、該複数のピークホールド回路から出力される所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号のピークホールド電圧を演算し、赤、青の各画像信号の信号レベルを緑の画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように赤、青の各画像信号の可変利得制御増幅器を利得制御する制御信号を出力する演算回路と、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示す制御信号により、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示すゲート信号を発生し前記複数のゲート回路へ出力するゲート信号発生器とを備えたホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるカラーテレビジョンカメラの実施の形態を説明する。図1は、本発明によるカラーテレビジョンカメラに使用するホワイトバランス補正回路のブロック図(図1に示すブロック図は、本発明の説明に必要な回路のみを示している)である。図1において、1は、R撮像素子から出力されたR画像信号の信号レベルを所要の信号レベルとなるように利得制御する可変利得制御増幅器、3は、可変利得制御増幅器1で所要の信号レベルに増幅されたR画像信号の所要部分を取り出すゲート回路、7は、ゲート回路3で取り出された所要部分のR画像信号のピーク信号レベルをピークホールドしピークホールド電圧を出力するピークホールド回路、2は、B撮像素子から出力されたB画像信号の信号レベルを所要の信号レベルとなるように利得制御する可変利得制御増幅器、5は、可変利得制御増幅器2で所要の信号レベルに増幅されたB画像信号の所要部分を取り出すゲート回路、9は、ゲート回路5で取り出された所要部分のB画像信号のピーク信号レベルをピークホールドしピークホールド電圧を出力するピークホールド回路、4は、G撮像素子から出力されたG画像信号の所要部分を取り出すゲート回路、8は、ゲート回路4で取り出された所要部分のG画像信号のピーク信号レベルをピークホールドしピークホールド電圧を出力するピークホールド回路、6は撮像画面中の所要の位置と所要の領域を示す制御信号に応じたゲート信号を発生するゲート信号発生回路、10は、ピークホールド回路7、8、9から入力されたR、G、B各画像信号のピークホールド電圧を演算してR、B各画像信号の信号レベルがG画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるような制御電圧を可変利得制御増幅器1、2へ出力する演算回路を示す。
【0013】以下、本発明によるカラーテレビジョンカメラにおけるホワイトバランス回路の動作を説明する。カラーテレビジョンカメラのR、G、B各撮像素子から出力されたR、G、B各画像信号は、G画像信号がゲート回路4に入力され、R画像信号が可変利得制御増幅器1に、B画像信号が可変利得制御増幅器2に入力される。可変利得制御増幅器1は、入力されたR画像信号を所要の信号レベルに増幅するように利得制御を行ない、所要信号レベルに増幅したR画像信号をゲート回路3へ出力する。同様に、可変利得制御増幅器2は、入力されたB画像信号を所要の信号レベルに増幅するように利得制御を行ない、所要信号レベルに増幅したB画像信号をゲート回路5へ出力する。
【0014】ゲート回路4は入力されたG画像信号を、また、ゲート回路3、5はそれぞれに入力された利得制御され所要信号レベルに増幅されたR、B各画像信号を、ゲート信号発生器6からゲート回路3、4、5のそれぞれのゲート信号入力に入力された撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示すゲート信号でゲートして所要の白色部分のR、G、B各画像信号を取り出し、ピークホールド回路7、8、9へ出力する。前記ゲート信号発生器6は、カラーテレビジョンカメラから出力されている画像信号をモニタするビデオモニタの撮像画面上で、ホワイトバランス補正を行なう被写体の所要の白色部分の位置と領域とを設定する制御装置(図示していない)から制御信号が入力されており、設定された所要の白色部分の位置と領域とを示すゲート信号を発生し、ゲート回路3、4、5のそれぞれのゲート信号入力へ出力している。また、ゲート信号発生器6は、ビデオモニタの撮像画面上で、ホワイトバランス補正を行なう被写体の所要の白色部分の位置と領域を表示する指示信号を、画像信号とともにビデオモニタへ出力するようにしている。
【0015】ピークホールド回路7、8、9は、ゲート回路3、4、5からそれぞれ入力された所要の白色部分のR、G、B各画像信号のピーク信号レベルを、それぞれ1フィールド期間ピークホールドしてピーク信号を検出し、ピークホールドした所要の白色部分のR、G、B各画像信号のピークホールド電圧を演算回路10へ出力する。演算回路10は、入力された1フィールド期間ピークホールドした所要の白色部分のR、G、B各画像信号のピークホールド電圧、(R画像信号−G画像信号)および(B画像信号−G画像信号)の演算をそれぞれ行ない、演算の差分が0に近づくような(R画像信号−G画像信号)の演算結果を可変利得制御増幅器1の制御信号入力へ出力し、(B画像信号−G画像信号)の演算結果を可変利得制御増幅器2の制御信号入力へ出力する。この結果、可変利得制御増幅器1、2から出力されるR、B各画像信号は、G画像信号のピーク信号レベルとほぼ同一信号レベルとなるように利得制御され、自動ホワイトバランス補正が行なわれる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像した場合であっても、所要の被写体についてホワイトバランス補正を正確に行なうことができ、また、逐次、ホワイトバランス補正を行なう場合でも、一時的なピーク信号の変化に追従しない安定したホワイトバランス補正を行なうことができるホワイトバランス補正回路を備えたカラーテレビジョンカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラーテレビジョンカメラのホワイトバランス補正回路のブロック図。
【図2】従来技術によるカラーテレビジョンカメラのホワイトバランス補正回路のブロック図。
【図3】異なる色温度光源下の白の被写体を同時に撮像した場合のR、G、B各画像信号波形図。
【符号の説明】
1、2、21、22 可変利得制御増幅器
3、4、5 ゲート回路
6 ゲート信号発生器
7、8、9、27、28、29 ピークホールド回路
10、30 演算回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力し、赤、緑、青のいずれか二つの各画像信号の信号レベルを、選択した所要の白色部分の他の一つの画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができることを特徴とするカラーテレビジョンカメラ。
【請求項2】 少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力する複数のゲート回路と、赤、緑、青の各画像信号の所要の白色部分のゲート信号を前記複数のゲート回路へ出力するゲート信号発生器とを備え、赤、青の各画像信号の信号レベルを、選択した所要の白色部分の緑の画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができることを特徴とするカラーテレビジョンカメラ。
【請求項3】 少なくとも、撮像レンズからの入射光を赤、緑、青の3色光に色分解する色分解光学素子と、赤、緑、青の3色光をそれぞれ光電変換し赤、緑、青の各画像信号を出力する複数の撮像素子と、赤、緑、青の各画像信号の信号レベルを同一信号レベルとなるように補正するホワイトバランス補正回路とを有するカラーテレビジョンカメラにおいて、前記複数の撮像素子から出力された赤、青の各画像信号の信号レベルを制御信号により所要の信号レベルとなるように利得制御する赤、青の各画像信号の可変利得制御増幅器と、該複数の可変利得制御増幅器から入力された、所要の信号レベルの赤、青各画像信号と前記撮像素子から出力された緑画像信号とを、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示すゲート信号によりゲートし、所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号を選択出力する複数のゲート回路と、該複数のゲート回路から入力される所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号のピーク信号レベルをホールドしピークホールド電圧を出力する複数のピークホールド回路と、該複数のピークホールド回路から出力される所要の白色部分の赤、緑、青の各画像信号のピークホールド電圧を演算し、赤、青の各画像信号の信号レベルを緑の画像信号のピーク信号レベルと同一信号レベルとなるように赤、青の各画像信号の可変利得制御増幅器を利得制御する制御信号を出力する演算回路と、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示す制御信号により、撮像画面中の所要の白色部分の位置と領域を示すゲート信号を発生し前記複数のゲート回路へ出力するゲート信号発生器とを備えたホワイトバランス補正回路を有し、色温度の異なる光源で照明された複数の被写体を同時に撮像しても所要の白色部分でホワイトバランスの補正をすることができることを特徴とするカラーテレビジョンカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開平10−327421
【公開日】平成10年(1998)12月8日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平9−133690
【出願日】平成9年(1997)5月23日
【出願人】(000005429)日立電子株式会社 (11)