説明

キノコ培地の充填システム

【課題】キノコ栽培瓶と嵌合し得るプレートを使用した培地の充填システムにおいて、前記充填工程の前後の工程を短縮し、効率化を促進すること。
【解決手段】コンテナ10に収容されているキノコ栽培瓶1の瓶口11に対しプレート2の筒状部21を上側から嵌合したうえで、前記キノコ栽培瓶1及びプレート2を、コンテナ10と共に振動台3上に搬入する第1工程、振動台3の上側に位置しているタンク4から振動台3上に載置されているキノコ栽培瓶1に対し、攪拌羽根41の回転によってタンク4内の培地をキノコ栽培瓶1内に充填する第2工程、コンテナ10及びキノコ栽培瓶1を振動台3から搬出した後、嵌合状態を解放する第3工程を採用していることによって前記課題を達成することができるキノコ栽培瓶に対する培地充填システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キノコ栽培瓶に対し、キノコを育成する養分を含有しているキノコ培地(以下、「培地」と略称する。)を充填するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
培地は、木材粉砕物を主成分とし、育成条件如何によっては、稲藁などの穀物育成茎などを加味したうえで、キノコ育成に必要な栄養分及び水を混合させており、本来流動性及び移動性に極めて乏しい状態にある。
【0003】
このため、キノコ栽培瓶に培地を充填するためには、通常、上側のタンク(容器)に培地を貯留した状態としたうえで、攪拌することによって強制的に落下させ、キノコ栽培瓶中に移動させ、かつ充填している。
【0004】
培地の充填に際しては、キノコ栽培瓶に対しては、下側の振動台によって強制的に振動させることによって、培地を所定の密度を以って略均一な充填を実現している。
【0005】
しかして、攪拌状態による培地をキノコ栽培瓶中に充填するためには、キノコ栽培瓶の瓶口よりも広い面積を有しているプレートに当該瓶口の内側又は外側において嵌合する筒状部を設け、前記プレート上から前記攪拌によって移動状態にある培地を瓶中に充填することによって、無駄のない培地の充填を実現することができる。
【0006】
このように、一方では培地を攪拌状態とし、他方では、瓶を下側の振動台によって振動状態としたうえで、プレートを介して培地をキノコ栽培瓶に充填することによって、無駄のない略均一な充填が可能であるにも拘らず、従来の公知技術においては、前記プレートを使用したことによる培地充填システムを開示又は示唆している訳ではない。
【0007】
因みに、特許文献1は、ヤナギマツタケの栽培方法に関して、キノコ栽培ビンを下側の振動台によって振動させる構成を開示するも、前記攪拌状態にある培地をキノコ栽培ビン中に充填する工程においては、何ら開示及び示唆しておらず、ましてや、前記プレートを採用した構成について全く開示及び示唆していない。
【0008】
更には、特許文献2は、キノコ類の栽培装置及びこの装置を用いた栽培方法全般を開示するも、既に培地がキノコ栽培瓶中に充填されていることを前提とした技術内容を開示しているのみであって、キノコ栽培瓶中に、プレートを介して攪拌状態にある培地を充填することについては、全く開示及び示唆していない。
【0009】
出願人が、これまで経験した前記プレートを使用したうえで、攪拌状態にある培地を下方の振動台によって振動した状態にあるキノコ栽培瓶中に充填するシステムとしては、
培地を貯留するタンクについて、上側の固定部分と、攪拌装置を設置している下側の水平方向移動部分、即ち引き出しのように移動し得る部分との2体構成としたうえで、
(a)キノコ栽培瓶を振動台上に搬入する工程、
(b)水平方向移動部分を、下側の振動台と離れた位置に設定したうえで、プレートを上側からキノコ栽培瓶に対し、前記筒状部と前記瓶口を介して嵌合する工程、
(c)水平方向移動部分を、プレートの上側に移動させたうえで、培地に対する攪拌及び下側の振動台の振動に基づくプレートを介した培地のキノコ栽培瓶への充填する工程、
(d)水平移動部分を再び元の振動台から離れた位置に戻す工程、
(e)プレートをキノコ栽培瓶の嵌合状態から外した後、次のキノコ栽培瓶の振動台への搬入に備えて上側に移行すると共に、培地が充填されたキノコ栽培瓶を振動台から搬出する工程、
を採用していた。
【0010】
しかしながら、前記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の工程を順次繰り返すことは、極めて煩雑であると共に、これらの工程は、何れも同時進行が不可能であるため、(c)以外の工程の時間を短縮させることが不可能であり、(c)の充填構成を全工程に要する時間のうちの主たる部分を占めるような効率的な充填作業を実現できないという致命的な欠陥を有していた。
【0011】
【特許文献1】特開平7−50926号公報
【特許文献2】特開2007−68440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、筒状部を介してキノコ栽培瓶の瓶口と嵌合し得るプレートを使用した培地の当該瓶への充填システムにおいて、前記充填工程の前後の工程を可能な限り、短縮することによって、効率的な培地の充填システムの構成を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するため、本発明の基本構成は、コンテナに収容されている単数又は複数のキノコ栽培瓶の瓶口に外側又は内側から嵌合する筒状部を備えているプレートを複数個用意し、当該プレートの筒状部を瓶口に上側から嵌合したうえで、コンテナに収容された前記キノコ栽培瓶及びプレートを、少なくとも上下方向に振動し得る振動台上に搬入する第1工程、振動台の上側に位置し、培地を貯留し、かつ当該培地を落下させるための攪拌装置を備えているタンクから振動台上に載置され、かつ振動台の振動によって振動しているキノコ栽培瓶に対し、当該攪拌羽根の回転によってタンク内の培地を落下させ、かつキノコ栽培瓶内に充填する第2工程、コンテナに収容されているキノコ栽培瓶を前記振動台から搬出した後、プレートの筒状部と瓶口の嵌合状態を解放する第3工程を採用していることに基づくキノコ栽培瓶に対する培地充填システムからなる。
【発明の効果】
【0014】
前記基本構成に立脚している本発明においては、複数個のプレートを採用することによって、前記第1工程の終了に伴う振動台への搬入工程と、前記第3工程の開始に伴う振動台からの搬出工程を略同時期に実現すると共に、第1工程のプレートと瓶との嵌合工程、及び第3工程の当該嵌合状態を解放する工程を、第2工程の培地充填作業と並行して推進できる以上、前記従来技術に比し、極めて効率的な培地の充填が可能となり、前記課題を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施形態に即して、前記第1、2、3、4の各工程について、以下のとおり説明する。
【0016】
図1は、前記基本構成を説明する模式形式による側面図を示しており、図2は、当該模式形式を具体化した側面図を示している。
【0017】
図1及び図2の(1)に示す第1工程は、プレート2が下方に移行し、かつコンテナ10に収容された状態にて順次移行してきたキノコ栽培瓶1に対し、筒状部21を介して瓶の口に対し嵌合が行われている。
【0018】
図1及び図2の(1)においては、筒状部21が瓶の外側から嵌合しているが、当該嵌合は、内側からの嵌合も当然可能である。
【0019】
通常、作業効率を考慮し、プレート2には単数又は複数(大抵の場合、5個〜15個程度の場合が多い)の筒状部21が設置されており、キノコ栽培瓶1の瓶口11との嵌合が行われている。
【0020】
前記嵌合は、プレート2に対し機械的な力を加えることによって実現され、その方法は特に限定される訳ではないが、実施形態においては、図4に示すように、プレート2に対する把持部61を有している移動台6を鉛直方向ポール71に沿って移動し得る上下動駆動部72によって下方への機械的な力を加える方式を採用している。
そして、上下動駆動部72の駆動源に関する方式は特に限定される訳ではなく、例えばボールネジによる駆動方式、又はリニアモーターによる駆動方式などを採用し得るが、実施形態においては、所謂ロッドレスシリンダー方式、即ち鉛直方向ポール71内のパイプに、エアーの圧力によってパイプ内の磁石を移動させ、上下動駆動部72について、磁性を有するような素材を選択することによって、前記磁石の磁力によって移動させる方式を採用している(尚、ロッドレスシリンダーの名称は、シリンダーの延長部分が作動するような棒状となっていないことに基づいている。)。
【0021】
前記嵌合が終了した後、嵌合状態となったプレート2と、キノコ栽培瓶1とは、一体となって第2工程においてキノコ栽培瓶1に振動を加える振動桿の上に搬入される。
【0022】
振動台3には、コンテナ10を自らの上に移行させる機能を有していないことから、当該振動台3への搬入を行うためには、コンテナ10をエアーシリンダー(図示せず)などによって強制的に移行させ、前記搬入を行うことになる。
【0023】
第2工程においては、図1及び図2の(2)において示すように、振動用モーター30によって回転する偏心軸31の回転を振動伝達バーの上下動に変換したうえで、振動台3の振動を実現している。
【0024】
振動台3は、弾性バネ33によって支持されており、当該振動に一定のクッション性が付与されている。
【0025】
殆ど大抵の場合、振動伝達バーと偏心軸31との間には、上下動を行いながら回転するボールベアリング(図示せず)が介在している。
尚、図1、図2においては、振動台3に対し、上下振動のみが行われる方式を示しているが、上下振動以外に、当該上下方向と直交する方向(実際には水平方向)の振動をも加味した所謂揺動方式もまた、前記基本構成における振動として採用することができる。
【0026】
第2工程においては、図3に示すように、タンク4内に設置されている攪拌羽根41を攪拌モーター40の駆動に基づいて培地を攪拌し、かつ強制的に下方に移行させ、キノコ栽培瓶1に培地を充填している。
【0027】
図2、図3に示すように、筒状部21が瓶口11の外側から嵌合している場合には、筒状部21と瓶口11とを密着した状態とすることによって、培地が当該瓶の外側に漏洩することを防止することを必要としている。
【0028】
瓶口11に対して外側から嵌合しているプレート2の筒状部21が、キノコ栽培瓶1と共に上下振動を行っている状態を放置した場合には、筒状部21と瓶口11との間に摺動が生じ、最悪の場合には、プレート2とキノコ栽培瓶1との嵌合状態が外れる危険性が存在する。
【0029】
このような危険を避けるため、図2、図3に示す実施形態においては、筒状部21を瓶口11に対し、密着した状態にて嵌合させてうえで、第2工程のキノコ栽培瓶1及びプレート2の振動に際し、プレート2に対し、所定の弾性力を伴ってプレート2に接触し、かつ当該プレート2と共に振動し得る支持具34による支持によって前記密着状態を維持することを特徴とする構成を採用し、筒状部21と瓶口11との摺動を制約することによって、前記嵌合状態が外れる危険性を防止している。
【0030】
筒状部21が瓶口11に対し、内側から嵌合する場合には、培地が外側に漏洩する危険は生じない。
【0031】
但し、筒状部21と瓶口11とが密着していない場合には、キノコ栽培瓶1の振動によって、プレート2と瓶プレート2と相互に衝突し合い、騒音を発生することから、内側から嵌合する場合においても、双方を密着した状態とする場合が多い。
【0032】
筒状部21が瓶口11の内側から密着させた状態にて嵌合する場合には、外側からの嵌合の場合と同じように前記の弾性力を伴ってプレート2に接触する支持具34による支持を行うことが好ましい。
【0033】
タンク4において培地を常時貯留させるためには、図2(2)に示すように、コンベア装置92(但し、図2(2)では、コンベアの搬送方法ではなく、当該方向と直交する方向を図示している。)などの培地搬送装置をタンク4の上側に設け、搬送された培地をタンク4内に上側から投入かつ落下させると良い。
【0034】
第2工程において、培地がキノコ栽培瓶1への充填が終了した段階では、図1及び図2に示すように、プレート2及びキノコ栽培瓶1を、振動台3から搬出することによる第3工程に移行し、プレート2とキノコ栽培瓶1との嵌合状態からの解放が行われることになる(尚、前記解放を行うことについては、図1の(3)の上側を向いている白線の矢印によって示す。)。
【0035】
前記嵌合の解放は、プレート2に対し機械的な力を上方に加えることによって実現され、特に構成は限定される訳ではなく、ボールネジによる駆動方式又はリニアモーターによる駆動方式などを採用し得ることは、第1工程の場合と同様である。
そして、第3工程の実施形態においても、図4に示すように、移動台6に対し鉛直方向パイプを移動する上下動駆動部72が上方に移動することに伴う機械的な力を加えることによって、前記解放を実現しており、第1工程の場合と同様に、ロッドレスシリンダー方式によって上下動駆動部72を移動させている。
【0036】
尚、第3工程に突入する場合の振動台3からのキノコ栽培瓶1の搬出は、第1工程を終了するに際し、コンテナ10を振動台3に搬入する場合と同様に、エアーシリンダー方式(図示せず)などによってキノコ栽培瓶1を収容しているコンテナ10を強制的に移動させることになる。
【0037】
第3工程において、嵌合状態の解放が終了した段階にて、前記基本構成は完結している。
【0038】
但し、通常、図1、図2の(4)に示すように、プレート2の上方への移行、及びキノコ栽培瓶1の更なる移行を伴う第4工程が付加され、プレート2の第1工程における嵌合への準備、更にはキノコ栽培瓶1の他の工程への準備が行われる場合が多い。
尚、第3工程及び第4工程の場合には、通常、図2に示すように、ローラーコンベア91によって、順次コンテナ10に収容されたキノコ栽培瓶1を移動することが可能となる。
【0039】
前記基本構成においては、第1工程、第2工程、第3工程がそれぞれ異なる部位において進行しているため、発明の効果の項において説明したように、前記搬入工程と前記搬出工程との概略同時実現、更には、培地充填作業と他の第1工程及び第2工程の作業の概略同時期の実現を可能としている。
【0040】
このような同時実現によって、本発明においては、前記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の各工程を各時間の順序に従って経ねばならない従来技術の工程に比し、極めて効率的な培地の充填を行うことが可能となる。
【0041】
キノコ栽培瓶1においては、通常、キノコ菌を投入し、かつ繁殖させるために、図5に示すような窪んだ孔5を設けている。
【0042】
このような孔5を形成するために、図2に示すように、第3工程の嵌合状態を解放する前及び後の段階において上下動モーター810、820によって駆動される穿孔用ポール81、82をキノコ栽培瓶1内の培地に対し上方から圧入し、キノコ菌の播種及び育成用の孔5を設ける工程を付加することを特徴とする実施形態を採用した場合には、キノコ菌の充填及び育成準備をも終了することができ、極めて便利である。
【0043】
前記穿孔5は、前記嵌合の解放の前段階及び後段階の何れか一方であっても実現可能であるが、図2に示すように、双方の段階にて行った方が深くかつ大きな穿孔5を行うことが可能となる。
【0044】
以下、実施例に即して説明する。
【実施例】
【0045】
実施例は、図1、図2に示すように、前記第4工程を付加し、当該第4工程を終了したプレート2が上方に移行し、かつタンク4の上側を移行したうえで、再び第1工程のキノコ栽培瓶1との嵌合に提供されることを特徴としている。
【0046】
このような実施例1においては、第4工程を終了したプレート2を再び第1工程のキノコ栽培瓶1との嵌合に使用することが可能となり、結局、第1、第2、第3、第4工程を限定された複数個のプレート2にて継続して推進することが可能となる。
【0047】
図1、図2からも明らかなように、前記流れ作業を実現するためには、プレート2は、第1、第2、第3、第4の各工程を実現している各段階及び第4工程を終了した後、第1工程に備える段階にそれぞれ対応して、最低5個のプレート2を必要とするが、図1、図2に示すように、合計7個のプレート2を備えている場合には、余裕のある制御状態の下に、前記のような継続推進を実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、プレートを採用したキノコ栽培瓶に対する培地の充填の分野において広範に採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】前記基本構成の工程を模式的に説明する側面図である。
【図2】前記基本構成の各工程を具体的に説明する側面図である。
【図3】タンクに攪拌羽根装置を備え、その外側にエアーシリンダーを備えた状態を示す側断面図である。
【図4】把持部を有している移動台を鉛直方向ポールに沿って移動する上下動駆動部によって、機械的力を加えることに基づいて、プレートのキノコ栽培瓶に対する嵌合及び当該嵌合の解放を実現している実施形態に関する側面図である(尚、側面の方向は、図1及び図2と直交する方向である。)。
【図5】キノコ栽培瓶内の培地に、キノコ菌を投入し、かつ育成させるための孔を設けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 キノコ栽培瓶
10 コンテナ
11 瓶口
2 プレート
21 筒状部
3 振動台
30 振動用モーター
31 偏心軸
32 上下動バー
33 弾性バネ
34 支持具
4 タンク
40 攪拌モーター
41 攪拌羽根
5 孔
6 移動台
61 把持部
71 鉛直方向ポール
72 上下動駆動部
81、82 穿孔用ポール
810、820 上下動モーター
91 ローラーコンベア
92 コンベア装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナに収容されている単数又は複数のキノコ栽培瓶の瓶口に外側又は内側から嵌合する筒状部を備えているプレートを複数個用意し、当該プレートの筒状部を瓶口に上側から嵌合したうえで、コンテナに収容された前記キノコ栽培瓶及びプレートを、少なくとも上下方向に振動し得る振動台上に搬入する第1工程、振動台の上側に位置し、キノコ栽培用培地(以下、「培地」と略称する。)を貯留し、かつ当該培地を落下させるための攪拌装置を備えているタンクから振動台上に載置され、かつ振動台の振動によって振動しているキノコ栽培瓶に対し、当該攪拌羽根の回転によってタンク内の培地を落下させ、かつキノコ栽培瓶内に充填する第2工程、コンテナに収容されているキノコ栽培瓶を前記振動台から搬出した後、プレートの筒状部と瓶口の嵌合状態を解放する第3工程を採用していることに基づくキノコ栽培瓶に対する培地充填システム。
【請求項2】
第3工程の後に、コンテナに収容されているキノコ栽培瓶を、振動台から更に離れた位置に移行させる一方、プレートを上側に移行する第4工程を付加していることを特徴とする請求項1記載の培地充填システム。
【請求項3】
第1工程の振動台への搬入と、第3工程の振動台からの搬出とが略同一時期に行われることを特徴とする請求項1、2の何れか一項に記載の培地充填システム。
【請求項4】
第1工程のプレートと瓶との嵌合工程、及び第3工程の当該嵌合状態を解放する工程を、第2工程の培地充填作業と並行して推進することを特徴とする請求項1、2、3の何れか一項に記載の培地充填システム。
【請求項5】
第4工程を終了したプレートが、タンクの上側を移行したうえで、再び第1工程のキノコ栽培瓶との嵌合に提供されることを特徴とする請求項2、3、4の何れか一項に記載の培地充填システム。
【請求項6】
第3工程の嵌合状態を解放する前及び/又は後の段階において穿孔用ポールをキノコ栽培瓶内の培地に対し上方から圧入し、キノコ菌の播種及び育成用の孔を設ける工程を付加することを特徴とする請求項1、2、3、4、5の何れか一項に記載の培地充填システム。
【請求項7】
プレートの筒状部をキノコ栽培瓶の瓶口に対し、密着した状態にて嵌合させてうえで、第2工程のキノコ栽培瓶及びプレートの振動に際し、プレートに対し、所定の弾性力を伴ってプレートに接触し、かつ当該プレートと共に振動し得る支持具による支持によって前記密着状態を維持することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6の何れか一項に記載の培地充填システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−88305(P2010−88305A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258314(P2008−258314)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【特許番号】特許第4240337号(P4240337)
【特許公報発行日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(594182742)田中技研工業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】