キャスター
【課題】ナットおよびボルトのネジ部がカバーによって目隠しされると同時に、このカバーによってナットが緩み止めされるようにして、組み立て作業に時間がかからず、生産効率が悪くなることのないキャスターを提供する。
【解決手段】本体フレーム3の両側板3a、3aに車輪5をボルト4およびナット8により回転自在に取り付け、前記ボルト4の軸部4aを前記両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、前記ボルト4のネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ボルト4のネジ部4bに前記ナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ボルト4のネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにした。
【解決手段】本体フレーム3の両側板3a、3aに車輪5をボルト4およびナット8により回転自在に取り付け、前記ボルト4の軸部4aを前記両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、前記ボルト4のネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ボルト4のネジ部4bに前記ナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ボルト4のネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スーパーマーケット等で使用するショッピングカート、工場構内等で使用する搬送用機械、または車椅子、ベビーカー、その他の運搬車などに取り付けられるキャスターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のキャスターでは、車輪をフレームに装着する場合にボルトとナットを使用しているが、車輪をフレームに装着した状態において、ボルトの頭部、ナットおよびボルトのネジ部がフレームの外側に露出してしまい、外観を損なうばかりか、物に引っ掛かってキャスター自体やその物が破損したり、使用者の脚が引っ掛かって怪我をしたりすることがある。特に、ナットおよびボルトのネジ部は、露出度が大きく目立ってしまい、より外観を損なうばかりか、物や使用者の脚が引っ掛かってしまい、キャスター自体やその物が破損したり、脚を怪我したりすることも多くなる。
【0003】
そこで、従来のキャスターでは、ボルトの頭部、ナットおよびボルトのネジ部をカバーで被覆し目隠しして、上記の問題点を解決したものが存在する。
【0004】
このようなキャスターとしては、例えば図23に示したように、車輪21の凹所22にカバー23が着脱自在に取り付けられており、ボルト24の頭部24aとナット25が目隠しされている。なお、前記カバー23は、円形状のカバー本体23aの周囲に複数の係止片23bを突設し、車輪21の凹所22の底面に設けられた係止孔22aに前記係止片23bを係止させることで装着されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−227406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のキャスターでは、ボルト24の頭部24aとナット25がカバー23によって単に目隠しされているだけであり、運搬車などに取り付けられて使用されると、その使用中に徐々にナット25がボルト24から緩んでいくので、例えば、ボルト24のネジ部24bの先端に割ピン(図示せず)を差し込んだり、ボルト24のネジ部24bに締め付けたナット25を接着剤で固めたりしたような、緩み止め構造を有した特別なものとして、ナット25がボルト24から緩んでいかないようにする必要があった。
【0007】
そのため、従来のキャスターでは、ナット25がボルト24から緩んでいかないようにするのに手間がかかり、キャスターの組み立て作業にも時間がかかって、キャスターの生産効率が悪くなるという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、特にナットおよびボルトのネジ部がカバーによって目隠しされると同時に、このカバーによってナットが緩み止めされるようにして、組み立て作業に時間がかからず、生産効率が悪くなることのないキャスターを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、この発明は、本体フレーム3の両側板3a、3aに車輪5をボルト4およびナット8により回転自在に取り付けたキャスターにおいて、前記ボルト4の軸部4aを前記両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、前記ボルト4のネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ボルト4のネジ部4bに前記ナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ボルト4のネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしている。
【0010】
そして、この発明のキャスターは、前記ボルト4の頭部4cを前記本体フレーム3の両側板3a、3aの他方の軸支孔6の周囲に設けた嵌合部11に嵌合したものとしている。
【0011】
さらに、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた円弧状の係止孔12に、前記カバー9に設けた突起13が係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0012】
また、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた係止突起14を、前記カバー9に設けた係止溝15に係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0013】
さらに、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた係止突起16を、前記カバー9に設けた複数の係止溝17の何れかに係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0014】
また、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けたギヤ18に、前記カバー9に設けたギヤ19を噛み合うようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【発明の効果】
【0015】
この発明のキャスターは、以上に述べたように構成されており、ナット8およびボルト4のネジ部4bがカバー9によって目隠しされると同時に、このカバー9によってナット8が緩み止めされるので、組み立て作業に時間がかからず、生産効率が悪くなることのないものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明のキャスターを示す斜視図である。
【図2】図1に示すこの発明のキャスターの側面図である。
【図3】図1に示すこの発明のキャスターの正面図である。
【図4】図1に示すこの発明のキャスターの本体フレームの側面図である。
【図5】図1に示すこの発明のキャスターの本体フレームとボルトおよびナットを示しており、(a)はその本体フレームの正面図であり、(b)はそのボルトおよびナットの側面図である。
【図6】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第一実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のA−A線断面図である。
【図7】図6に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図8】図6、7に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図9】この発明のキャスターのカバーに設けた突起とナットの側面との当接状態の一例を示す説明図である。
【図10】この発明のキャスターのカバーに設けた突起とナットの側面との当接状態の他の例を示す説明図である。
【図11】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第二実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のB−B線断面図である。
【図12】図11に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図13】図11、12に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図14】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第三実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のC−C線断面図である。
【図15】図14に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図16】図14、15に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図17】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第四実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のD−D線断面図である。
【図18】図17に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図19】図17、18に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図20】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第五実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のE−E線断面図である。
【図21】図20に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図22】図20、21に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図23】従来のキャスターの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明のキャスターの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
この発明のキャスターは、図1〜5に示したように、運搬車などの被取付体に軸支される支軸1と、この支軸1を軸受けするベアリング2を設けた合成樹脂からなる略倒U字形の本体フレ−ム3と、この本体フレ−ム3にボルト4により軸支して、回転自在に取り付けた車輪5とを備えたものとしている。
【0019】
前記ボルト4は、軸部4aを本体フレーム3の両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、ネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ネジ部4bにナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしている。
【0020】
前記カバー9に設けた突起10は、前記周壁部7にカバー9を被せると同時に、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしても、前記周壁部7にカバー9を被せた後、ナット8が少し緩んだときに、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしてもよい。
【0021】
さらに、前記ボルト4は、頭部4cを本体フレーム3の両側板3a,3aの他方の支持孔6の周囲に設けた嵌合部11に嵌合したものとするなどして、頭部4cが回転しないようにしている。なお、前記嵌合部11にもカバー(図示せず)を被せて、前記頭部4aを目隠ししておくこともできる。
【0022】
また、前記ボルト4は、図示したものでは、六角ボルトとしているが、四角ボルトなどとすることもできる。六角ボルトとした場合には、この六角ボルトの頭部4cを嵌合するように嵌合部11を六角溝とすればよく、四角ボルトとした場合には、この四角ボルトの頭部4cを嵌合するように嵌合部11を四角溝とすればよい。
【0023】
前記ナット8は、図示したものでは、六角ナットとしているが、四角ナットなどとすることもできる。六角ナットとした場合には、六角ナットの六側面のうちの一側面8aに、前記カバー9に設けた突起10を接触するようにすればよく、四角ナットとした場合には、四角ナットの四側面のうちの一側面(図示せず)に、前記カバー9に設けた突起10を接触するようにすればよい。
【0024】
前記カバー9は、天面9aの周囲に周壁9bを設けたものとし、この周壁9bの内面に、例えば、棒状の突起体とした前記突起10を設けたものとしている。なお、前記突起10は、周壁9bの内面の一個所に設け、前記ナット8の少なくとも一側面8aに接触するようにすればよいが、周壁9bの内面の複数個所に設け、前記ナット8の複数の側面8aに接触するようにしてもよい。前記ナット8を六角ナットとした場合には、前記突起10は、例えば、周壁9bの内面に等間隔で最大、六個所に設け、六角ナットの六側面すべてに、接触するようにすることができる。また、前記ナット8を四角ナットとした場合には、前記突起10は、例えば、周壁9bの内面に等間隔で最大、四個所に設け、四角ナットの四側面すべてに、接触するようにすることができる。
【0025】
前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図6〜8に示したように、周壁部7の内側に沿って円弧状の係止孔12を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に突起13を設けたものとし、前記係止孔12に突起13が係止するようにして、前記カバー9を、係止孔12の範囲内でしか回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0026】
また、前記カバー9に設けた突起10は、図9に示したように、前記周壁部7にカバー9を被せると同時に、前記ナット8の一側面8aに当接するように、大きく突出したものとしたり、図10に示したように、ナット8が少し緩んだときに、前記ナット8の一側面8aに当接するように、小さく突出したものとすることができる。なお、前記突起10は、大きく突出したものとすれば、周壁部7にカバー9を被せるときに、この突起10が前記ナット8の一側面8aに最初から当接するように丁度、位置合わせする必要があるが、小さく突出したものとすれば、周壁部7にカバー9を被せるときに、この突起10が前記ナット8の一側面8aに最初から当接するようにしなくてもよいので、位置合わせする必要がなくなる。
【0027】
さらに、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図11〜13に示したように、前記周壁部7の内側に係止突起14を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に円弧状の係止溝15を設けたものとし、前記係止突起14が係止溝15に係止するようにして、前記カバー9を、係止溝15の範囲内でしか回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0028】
また、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図14〜16に示したように、前記周壁部7の内側に係止突起16を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に複数の係止溝17を設けたものとし、前記係止突起16が複数の係止溝17の何れかに係止するようにして、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0029】
さらに、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図17〜19に示したように、前記周壁部7の内側に沿ってギヤ18を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に沿ってギヤ19設けたものとし、前記ギヤ18、19どうしが噛み合うようにし、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0030】
また、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図20〜22に示したように、前記周壁部7の内側に沿ってギヤ18を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの外側に沿ってギヤ19を設けたものとし、前記ギヤ18、19どうしが噛み合うようにし、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0031】
以上のように構成されたこの発明のキャスターは、図6〜8に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、このカバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、カバー9に設けた突起13が周壁部7に設けた係止孔12に係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0032】
さらに、この発明のキャスターは、図11〜13に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けた係止突起14がカバー9に設けた係止溝15に係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0033】
また、この発明のキャスターは、図14〜16に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けた係止突起16がカバー9に設けた複数の係止溝17の何れかに係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0034】
さらに、この発明のキャスターは、図17〜19および図20〜22に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けたギヤ18とカバー9に設けたギヤ19どうしが噛み合って係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0035】
したがって、この発明のキャスターでは、ナット8およびボルト4のネジ部4bがカバー9によって目隠しされると同時に、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになるので、キャスターの組み立て作業に時間がかからず、キャスターの生産効率が悪くなることのないものとなる。
【符号の説明】
【0036】
3 本体フレーム
3a 側板
4 ボルト
4a 軸部
4b ネジ部
4c 頭部
5 車輪
5a 軸孔
6 軸支孔
7 周壁部
8 ナット
8a 側面
9 カバー
10 突起
11 嵌合部
12 係止孔
13 突起
14 係止突起
15 係止溝
16 係止突起
17 係止溝
18 ギヤ
19 ギヤ
【技術分野】
【0001】
この発明は、スーパーマーケット等で使用するショッピングカート、工場構内等で使用する搬送用機械、または車椅子、ベビーカー、その他の運搬車などに取り付けられるキャスターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のキャスターでは、車輪をフレームに装着する場合にボルトとナットを使用しているが、車輪をフレームに装着した状態において、ボルトの頭部、ナットおよびボルトのネジ部がフレームの外側に露出してしまい、外観を損なうばかりか、物に引っ掛かってキャスター自体やその物が破損したり、使用者の脚が引っ掛かって怪我をしたりすることがある。特に、ナットおよびボルトのネジ部は、露出度が大きく目立ってしまい、より外観を損なうばかりか、物や使用者の脚が引っ掛かってしまい、キャスター自体やその物が破損したり、脚を怪我したりすることも多くなる。
【0003】
そこで、従来のキャスターでは、ボルトの頭部、ナットおよびボルトのネジ部をカバーで被覆し目隠しして、上記の問題点を解決したものが存在する。
【0004】
このようなキャスターとしては、例えば図23に示したように、車輪21の凹所22にカバー23が着脱自在に取り付けられており、ボルト24の頭部24aとナット25が目隠しされている。なお、前記カバー23は、円形状のカバー本体23aの周囲に複数の係止片23bを突設し、車輪21の凹所22の底面に設けられた係止孔22aに前記係止片23bを係止させることで装着されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−227406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のキャスターでは、ボルト24の頭部24aとナット25がカバー23によって単に目隠しされているだけであり、運搬車などに取り付けられて使用されると、その使用中に徐々にナット25がボルト24から緩んでいくので、例えば、ボルト24のネジ部24bの先端に割ピン(図示せず)を差し込んだり、ボルト24のネジ部24bに締め付けたナット25を接着剤で固めたりしたような、緩み止め構造を有した特別なものとして、ナット25がボルト24から緩んでいかないようにする必要があった。
【0007】
そのため、従来のキャスターでは、ナット25がボルト24から緩んでいかないようにするのに手間がかかり、キャスターの組み立て作業にも時間がかかって、キャスターの生産効率が悪くなるという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、特にナットおよびボルトのネジ部がカバーによって目隠しされると同時に、このカバーによってナットが緩み止めされるようにして、組み立て作業に時間がかからず、生産効率が悪くなることのないキャスターを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、この発明は、本体フレーム3の両側板3a、3aに車輪5をボルト4およびナット8により回転自在に取り付けたキャスターにおいて、前記ボルト4の軸部4aを前記両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、前記ボルト4のネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ボルト4のネジ部4bに前記ナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ボルト4のネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしている。
【0010】
そして、この発明のキャスターは、前記ボルト4の頭部4cを前記本体フレーム3の両側板3a、3aの他方の軸支孔6の周囲に設けた嵌合部11に嵌合したものとしている。
【0011】
さらに、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた円弧状の係止孔12に、前記カバー9に設けた突起13が係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0012】
また、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた係止突起14を、前記カバー9に設けた係止溝15に係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0013】
さらに、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けた係止突起16を、前記カバー9に設けた複数の係止溝17の何れかに係止するようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【0014】
また、この発明のキャスターでは、前記周壁部7の内側に設けたギヤ18に、前記カバー9に設けたギヤ19を噛み合うようにして、前記周壁部7にカバー9を被せたものとしている。
【発明の効果】
【0015】
この発明のキャスターは、以上に述べたように構成されており、ナット8およびボルト4のネジ部4bがカバー9によって目隠しされると同時に、このカバー9によってナット8が緩み止めされるので、組み立て作業に時間がかからず、生産効率が悪くなることのないものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明のキャスターを示す斜視図である。
【図2】図1に示すこの発明のキャスターの側面図である。
【図3】図1に示すこの発明のキャスターの正面図である。
【図4】図1に示すこの発明のキャスターの本体フレームの側面図である。
【図5】図1に示すこの発明のキャスターの本体フレームとボルトおよびナットを示しており、(a)はその本体フレームの正面図であり、(b)はそのボルトおよびナットの側面図である。
【図6】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第一実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のA−A線断面図である。
【図7】図6に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図8】図6、7に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図9】この発明のキャスターのカバーに設けた突起とナットの側面との当接状態の一例を示す説明図である。
【図10】この発明のキャスターのカバーに設けた突起とナットの側面との当接状態の他の例を示す説明図である。
【図11】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第二実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のB−B線断面図である。
【図12】図11に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図13】図11、12に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図14】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第三実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のC−C線断面図である。
【図15】図14に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図16】図14、15に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図17】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第四実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のD−D線断面図である。
【図18】図17に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図19】図17、18に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図20】この発明のキャスターの本体フレームの側板に設けた周壁部の第五実施形態を示しており、(a)はその周壁部の正面図であり、(b)はその周壁部のE−E線断面図である。
【図21】図20に示す周壁部に被せるカバーの実施形態を示しており、(a)はそのカバーの側面図であり、(b)はそのカバーの底面図である。
【図22】図20、21に示す周壁部とカバーのそれぞれの斜視図である。
【図23】従来のキャスターの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明のキャスターの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
この発明のキャスターは、図1〜5に示したように、運搬車などの被取付体に軸支される支軸1と、この支軸1を軸受けするベアリング2を設けた合成樹脂からなる略倒U字形の本体フレ−ム3と、この本体フレ−ム3にボルト4により軸支して、回転自在に取り付けた車輪5とを備えたものとしている。
【0019】
前記ボルト4は、軸部4aを本体フレーム3の両側板3a、3aの軸支孔6、6および車輪5の軸孔5aに貫通させ、ネジ部4bを前記両側板3a、3aの一方の軸支孔6の周囲に設けた周壁部7に包囲されるようにし、この周壁部7内において、前記ネジ部4bにナット8を締め付けたものとし、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せて、前記ネジ部4bおよびナット8を目隠しし、前記カバー9に設けた突起10を、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしている。
【0020】
前記カバー9に設けた突起10は、前記周壁部7にカバー9を被せると同時に、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしても、前記周壁部7にカバー9を被せた後、ナット8が少し緩んだときに、前記ナット8の少なくとも一側面8aに当接するようにしたものとしてもよい。
【0021】
さらに、前記ボルト4は、頭部4cを本体フレーム3の両側板3a,3aの他方の支持孔6の周囲に設けた嵌合部11に嵌合したものとするなどして、頭部4cが回転しないようにしている。なお、前記嵌合部11にもカバー(図示せず)を被せて、前記頭部4aを目隠ししておくこともできる。
【0022】
また、前記ボルト4は、図示したものでは、六角ボルトとしているが、四角ボルトなどとすることもできる。六角ボルトとした場合には、この六角ボルトの頭部4cを嵌合するように嵌合部11を六角溝とすればよく、四角ボルトとした場合には、この四角ボルトの頭部4cを嵌合するように嵌合部11を四角溝とすればよい。
【0023】
前記ナット8は、図示したものでは、六角ナットとしているが、四角ナットなどとすることもできる。六角ナットとした場合には、六角ナットの六側面のうちの一側面8aに、前記カバー9に設けた突起10を接触するようにすればよく、四角ナットとした場合には、四角ナットの四側面のうちの一側面(図示せず)に、前記カバー9に設けた突起10を接触するようにすればよい。
【0024】
前記カバー9は、天面9aの周囲に周壁9bを設けたものとし、この周壁9bの内面に、例えば、棒状の突起体とした前記突起10を設けたものとしている。なお、前記突起10は、周壁9bの内面の一個所に設け、前記ナット8の少なくとも一側面8aに接触するようにすればよいが、周壁9bの内面の複数個所に設け、前記ナット8の複数の側面8aに接触するようにしてもよい。前記ナット8を六角ナットとした場合には、前記突起10は、例えば、周壁9bの内面に等間隔で最大、六個所に設け、六角ナットの六側面すべてに、接触するようにすることができる。また、前記ナット8を四角ナットとした場合には、前記突起10は、例えば、周壁9bの内面に等間隔で最大、四個所に設け、四角ナットの四側面すべてに、接触するようにすることができる。
【0025】
前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図6〜8に示したように、周壁部7の内側に沿って円弧状の係止孔12を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に突起13を設けたものとし、前記係止孔12に突起13が係止するようにして、前記カバー9を、係止孔12の範囲内でしか回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0026】
また、前記カバー9に設けた突起10は、図9に示したように、前記周壁部7にカバー9を被せると同時に、前記ナット8の一側面8aに当接するように、大きく突出したものとしたり、図10に示したように、ナット8が少し緩んだときに、前記ナット8の一側面8aに当接するように、小さく突出したものとすることができる。なお、前記突起10は、大きく突出したものとすれば、周壁部7にカバー9を被せるときに、この突起10が前記ナット8の一側面8aに最初から当接するように丁度、位置合わせする必要があるが、小さく突出したものとすれば、周壁部7にカバー9を被せるときに、この突起10が前記ナット8の一側面8aに最初から当接するようにしなくてもよいので、位置合わせする必要がなくなる。
【0027】
さらに、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図11〜13に示したように、前記周壁部7の内側に係止突起14を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に円弧状の係止溝15を設けたものとし、前記係止突起14が係止溝15に係止するようにして、前記カバー9を、係止溝15の範囲内でしか回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0028】
また、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図14〜16に示したように、前記周壁部7の内側に係止突起16を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に複数の係止溝17を設けたものとし、前記係止突起16が複数の係止溝17の何れかに係止するようにして、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0029】
さらに、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図17〜19に示したように、前記周壁部7の内側に沿ってギヤ18を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの底部に沿ってギヤ19設けたものとし、前記ギヤ18、19どうしが噛み合うようにし、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0030】
また、前記周壁部7にカバー9を回転しないように被せるには、図20〜22に示したように、前記周壁部7の内側に沿ってギヤ18を設けたものとし、前記カバー9の周壁9bの外側に沿ってギヤ19を設けたものとし、前記ギヤ18、19どうしが噛み合うようにし、前記カバー9を、回転しないようにし、周壁部7の内面に設けた円周溝7aとカバー9の周壁9bに設けた円周リブ9cとが嵌合するようにして、前記周壁部7に被せたものとしている。
【0031】
以上のように構成されたこの発明のキャスターは、図6〜8に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、このカバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、カバー9に設けた突起13が周壁部7に設けた係止孔12に係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0032】
さらに、この発明のキャスターは、図11〜13に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けた係止突起14がカバー9に設けた係止溝15に係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0033】
また、この発明のキャスターは、図14〜16に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けた係止突起16がカバー9に設けた複数の係止溝17の何れかに係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0034】
さらに、この発明のキャスターは、図17〜19および図20〜22に示した実施形態では、本体フレーム3の側板3aの周壁部7にカバー9を被せると、カバー9に設けた突起10が、ナット8の一側面8aに当接するとともに、前記周壁部7に設けたギヤ18とカバー9に設けたギヤ19どうしが噛み合って係止するので、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになる。
【0035】
したがって、この発明のキャスターでは、ナット8およびボルト4のネジ部4bがカバー9によって目隠しされると同時に、このカバー9によってナット8が緩み止めされることになるので、キャスターの組み立て作業に時間がかからず、キャスターの生産効率が悪くなることのないものとなる。
【符号の説明】
【0036】
3 本体フレーム
3a 側板
4 ボルト
4a 軸部
4b ネジ部
4c 頭部
5 車輪
5a 軸孔
6 軸支孔
7 周壁部
8 ナット
8a 側面
9 カバー
10 突起
11 嵌合部
12 係止孔
13 突起
14 係止突起
15 係止溝
16 係止突起
17 係止溝
18 ギヤ
19 ギヤ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレーム(3)の両側板(3a、3a)に車輪(5)をボルト(4)およびナット(8)により回転自在に取り付けたキャスターにおいて、前記ボルト(4)の軸部(4a)を前記両側板(3a、3a)の軸支孔(6、6)および車輪(5)の軸孔(5a)に貫通させ、前記ボルト(4)のネジ部(4b)を前記両側板(3a、3a)の一方の軸支孔(6)の周囲に設けた周壁部(7)に包囲されるようにし、この周壁部(7)内において、前記ボルト(4)のネジ部(4b)に前記ナット(8)を締め付けたものとし、前記周壁部(7)にカバー(9)を回転しないように被せて、前記ボルト(4)のネジ部(4b)およびナット(8)を目隠しし、前記カバー(9)に設けた突起(10)を、前記ナット(8)の少なくとも一側面(8a)に当接するようにしたことを特徴とするキャスター。
【請求項2】
前記ボルト(4)の頭部(4c)を前記本体フレーム(3)の両側板(3a、3a)の他方の軸支孔(6)の周囲に設けた嵌合部(11)に嵌合したことを特徴とする請求項1記載のキャスター。
【請求項3】
前記周壁部(7)の内側に設けた円弧状の係止孔(12)に、前記カバー(9)に設けた突起(13)が係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項4】
前記周壁部(7)の内側に設けた係止突起(14)を、前記カバー(9)に設けた係止溝(15)に係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項5】
前記周壁部(7)の内側に設けた係止突起(16)を、前記カバー(9)に設けた複数の係止溝(17)の何れかに係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項6】
前記周壁部(7)の内側に設けたギヤ(18)に、前記カバー(9)に設けたギヤ(19)を噛み合うようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項1】
本体フレーム(3)の両側板(3a、3a)に車輪(5)をボルト(4)およびナット(8)により回転自在に取り付けたキャスターにおいて、前記ボルト(4)の軸部(4a)を前記両側板(3a、3a)の軸支孔(6、6)および車輪(5)の軸孔(5a)に貫通させ、前記ボルト(4)のネジ部(4b)を前記両側板(3a、3a)の一方の軸支孔(6)の周囲に設けた周壁部(7)に包囲されるようにし、この周壁部(7)内において、前記ボルト(4)のネジ部(4b)に前記ナット(8)を締め付けたものとし、前記周壁部(7)にカバー(9)を回転しないように被せて、前記ボルト(4)のネジ部(4b)およびナット(8)を目隠しし、前記カバー(9)に設けた突起(10)を、前記ナット(8)の少なくとも一側面(8a)に当接するようにしたことを特徴とするキャスター。
【請求項2】
前記ボルト(4)の頭部(4c)を前記本体フレーム(3)の両側板(3a、3a)の他方の軸支孔(6)の周囲に設けた嵌合部(11)に嵌合したことを特徴とする請求項1記載のキャスター。
【請求項3】
前記周壁部(7)の内側に設けた円弧状の係止孔(12)に、前記カバー(9)に設けた突起(13)が係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項4】
前記周壁部(7)の内側に設けた係止突起(14)を、前記カバー(9)に設けた係止溝(15)に係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項5】
前記周壁部(7)の内側に設けた係止突起(16)を、前記カバー(9)に設けた複数の係止溝(17)の何れかに係止するようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【請求項6】
前記周壁部(7)の内側に設けたギヤ(18)に、前記カバー(9)に設けたギヤ(19)を噛み合うようにして、前記周壁部(7)にカバー(9)を被せたことを特徴とする請求項1または2記載のキャスター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2011−156931(P2011−156931A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18939(P2010−18939)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000111731)ハンマーキャスター株式会社 (17)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000111731)ハンマーキャスター株式会社 (17)
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