説明

キャビネット

【課題】工具を用いることなく、容易に取り付け及び取り外しを行うことができる区画ユニットを備えたキャビネットを提供する。
【解決手段】
上面開口部及び前面開口部を有するキャビネット本体10と、キャビネット本体10の前面開口部における上半部領域及び下半部領域にそれぞれ差し込まれる引き出し20及び蹴込み付き引き出し30と、キャビネット本体10の奥側下隅部の配管スペースPSを収納空間から区画する区画ユニット40とから構成されている。区画ユニット40は、左右一対の側板11に取り付けられたダボに両端部が支持された上面区画板と、底板13の後端部に形成された溝に下端部が嵌め込まれる前面区画板と、上面区画板の前端部と前面区画板の上端部とを連結する連結部材とから構成されており、連結部材は、上面区画板の前端部と前面区画板の上端部とがそれぞれ取り外し可能に嵌り込む嵌合溝を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、奥側下隅部に、給水管、排水管、ガス管等の各種配管を通す配管スペースが形成された、システムキッチン、流し台、洗面台等のキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のキャビネットとしては、例えば、図7に示すようなものがある。このキャビネット50は、台輪51の上に配設された底板52と、この底板52の奥側に立設された背板53と、底板52の両側端に立設された左右一対の側板54と、前面開口部を開閉する前扉55とを備えており、このキャビネット50の上には、カウンタ60が架設されるようになっている。
【0003】
また、このキャビネット50は、背板53の下端部と底板52の後端部とが相互に離間するように、背板53及び底板52を短くすることによって、奥側の下隅部に給排水管等の各種配管Pを通す配管スペースPSを形成すると共に、図8に示すように、先端縁に沿って、ビス孔を有する取付片56aが突設された断面視L型の区画ユニット56を、背板53の下端部及び底板52の後端部にビス止めすることによって、配管スペースPSを区画するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−127381号公報
【特許文献2】特開平08−098729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したようなキャビネット50を設置する際は、配管接続のために区画ユニット56を取り外さなければならないが、区画ユニット56は背板53の下端部及び底板52の後端部にビス止めされているので、区画ユニット56の取り外し及び取り付けが面倒であり、ビスを紛失するおそれもある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、工具を用いることなく、容易に取り付け及び取り外しを行うことができる区画ユニットを備えたキャビネットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、左右一対の側板、背板及び底板を備え、少なくとも、前記底板を短くすることによって、奥側の下隅部の配管スペースを開放する開口を形成すると共に、この配管スペースを前記背板及び底板に支持された区画ユニットによって、収納空間から区画するようにしたキャビネットにおいて、前記区画ユニットが、左右一対の前記側板に取り付けられたダボに両端部が支持された上面区画板と、前記底板に形成された溝に下端部が嵌め込まれる前面区画板と、前記上面区画板の前端部と前記前面区画板の上端部とを連結する連結部材とから構成されており、前記連結部材は、前記上面区画板の前端部と前記前面区画板の上端部とがそれぞれ取り外し可能に嵌り込む嵌合溝を有していることを特徴とするキャビネットを提供するものである。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のキャビネットにおいて、前記連結部材は、上端部が前記嵌合溝に嵌り込んだ前記前面区画板の背面側に接触するガイド部を備えており、前記上面区画板の前端部が前記連結部材の嵌合溝に嵌り込んだ状態で、予め接着固定されていることを特徴としている。
【0009】
また、上記の課題を解決するため、請求項3に係る発明は、左右一対の側板、背板及び底板を備え、少なくとも、前記底板を短くすることによって、奥側の下隅部の配管スペースを開放する開口を形成すると共に、この配管スペースを前記背板及び底板に支持された区画ユニットによって、収納空間から区画するようにしたキャビネットにおいて、前記区画ユニットが、左右一対の前記側板に取り付けられたダボに両端部が支持された上面区画板と、前記底板に形成された溝に下端部が嵌め込まれ、前記上面区画板の前端部が嵌り込む嵌合溝が上端部に形成された前面区画板とから構成されていることを特徴とするキャビネットを提供するものである。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、請求項1、2または3に係る発明のキャビネットにおいて、左右一対の前記側板には、前記前面区画板が前側に倒れないように、前記前面区画板の両端部前面または前記連結部材の両端部前面に当接する係止ダボが取り外し可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に係る発明のキャビネットにおいて、左右一対の前記側板には、前記上面区画板が持ち上がらないように、前記上面区画板の両端部上面に当接する係止ダボが取り外し可能に取り付けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
以上のように構成された請求項1に係る発明のキャビネットにおいて、区画ユニットを取り付けるには、上面区画板を左右一対の側板に取り付けられたダボに載せた状態で、上端部を連結部材の嵌合溝に嵌め込んだ前面区画板の下端部を底板に形成された溝に嵌み込みながら、上面区画板の前端部を連結部材の嵌合溝に嵌め込めばよく、逆に、区画ユニットを取り外すには、連結部材の嵌合溝に嵌め込んだ前面区画板の上端部を前側に引っ張るようにして前面区画板を前傾させながら、上面区画板の前端部を連結部材の嵌合溝から外した後、前面区画板を底板の溝から抜き取ればよいので、区画ユニットをビス止めしている従来のキャビネットに比べて、区画ユニットの付け外しを容易に行うことができる。
【0013】
また、請求項2に係る発明のキャビネットは、連結部材が、嵌合溝に嵌り込んだ前面区画板の背面側に接触するガイド部を備えており、上面区画板の前端部が連結部材の嵌合溝に嵌り込んだ状態で、予め接着固定されているので、このキャビネットにおいて、区画ユニットを取り付けるには、前面区画板の下端部を底板に形成された溝に嵌め込み、これを手で支えながら、前面区画板の上端部を上面区画板と一体化された連結部材の嵌合溝に嵌め込んで、連結部材と一体化された上面区画板を左右一対の側板に取り付けられたダボに載せればよく、逆に、区画ユニットを取り外すには、連結部材と一体化された上面区画板を持ち上げることによって、連結部材の嵌合溝から前面区画板を抜き取った後、前面区画板を底板の溝から抜き取ればよいので、請求項1に係る発明のキャビネットと同様に、区画ユニットをビス止めしている従来のキャビネットに比べて、区画ユニットの付け外しを容易に行うことができる。
【0014】
特に、連結部材が、嵌合溝に嵌り込んだ前面区画板の背面側に接触するガイド部を備えているので、前面区画板の上端部を上面区画板と一体化された連結部材の嵌合溝に嵌め込む際、前面区画板を連結部材のガイド部に沿わせて支持することにより、前面区画板の奥側への倒れ込みを防止することができ、連結部材の嵌合溝に対する前面区画板の嵌め込み作業を円滑かつ確実に行うことができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明のキャビネットにおいて、区画ユニットを取り付けるには、上面区画板を左右一対の側板に取り付けられたダボに載せた状態で、前面区画板の下端部を底板に形成された溝に嵌み込みながら、上面区画板の前端部を前面区画板の上端部に形成された嵌合溝に嵌め込めばよく、逆に、区画ユニットを取り外すには、前面区画板の上端部を前側に引っ張るようにして前面区画板を前傾させながら、上面区画板の前端部を前面区画板の嵌合溝から外した後、前面区画板を底板の溝から抜き取ればよいので、区画ユニットをビス止めしている従来のキャビネットに比べて、区画ユニットの付け外しを容易に行うことができる。
【0016】
また、請求項4に係る発明のキャビネットは、取り付けた区画ユニットの前面区画板または連結部材が、左右一対の前記側板に取り付けられた係止ダボに当接することによって、前面区画板が前傾するのを確実に防止することができるので、区画ユニットの取付状態の安定性が向上し、輸送時に振動や衝撃等を受けても区画ユニットが外れにくいという効果が得られる。
【0017】
また、請求項5に係る発明のキャビネットは、取り付けた区画ユニットの上面区画板が、左右一対の前記側板に取り付けられた係止ダボに当接することによって、上面区画板が持ち上がるのを確実に防止することができるので、区画ユニットの取付状態の安定性が向上し、輸送時に振動や衝撃等を受けても区画ユニットが外れにくいという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)、(b)及び図2は、システムキッチンのベースキャビネット1を示している。このベースキャビネット1は、同図に示すように、上面開口部及び前面開口部を有するキャビネット本体10と、このキャビネット本体10の前面開口部における上半部領域に差し込まれる引き出し20と、キャビネット本体10の前面開口部における下半部領域に差し込まれる蹴込み付き引き出し30と、キャビネット本体10の奥側下隅部の配管スペースPSを収納空間から区画する区画ユニット40とから構成されており、キャビネット本体10の上面開口部にシンクSを有するカウンター(図示せず)が固定設置されるようになっている。なお、シンクSの下面には、ゴミ収納器等の排水ユニットDUが取り付けられ、この排水ユニットDUに接続されたフレキシブルパイプFPが区画ユニット40を貫通して配管スペースPS内において、設置床から立ち上がっている排水管DPに接続されるようになっている。
【0019】
前記キャビネット本体10は、左右一対の側板11、11と、この側板11、11を背面側で連結する背板12と、側板11、11を下端部で連結する底板13と、側板11、11を上部前面側で連結する戸当り桟14と、背板12の背面側における上端部及び下端部にそれぞれ固着された、背板12の幅方向に延びる後桟15、15とを備えており、側板11、11は、その前端側の下端部が切り欠かれていると共に、背板12及び底板13を短くすることによって、奥側下隅部の配管スペースPSを背面側及び底面側に開放する開口が形成されている。
【0020】
前記区画ユニット40は、図3及び図4に示すように、左右一対の側板11に取り付けられたダボDに両端部が支持された上面区画板41と、底板13の後端部に形成された溝13aに下端部が嵌め込まれる前面区画板42と、上面区画板41の前端部と前面区画板42の上端部とを連結するABS樹脂等の合成樹脂によって形成された連結部材43とから構成されており、前記連結部材43は、上面区画板41の前端部と前面区画板42の上端部とがそれぞれ取り外し可能に嵌り込む嵌合溝43a、43bを有している。
【0021】
また、左右一対の側板11、11には、前面区画板42が前側に倒れないように、前面区画板42の両端部前面に当接する係止ダボSD1が取り外し可能に取り付けられていると共に、上面区画板41が持ち上がらないように、上面区画板41の両端部上面に当接する係止ダボSD2が取り外し可能に取り付けられている。
【0022】
例えば、排水ユニットDUに接続されたフレキシブルパイプFPを設置床から立ち上がっている排水管DPに接続するために、キャビネット本体10から区画ユニット40を取り外すには、まず、図5(a)に示すように、左右一対の側板11、11に取り付けられている係止ダボSD1、SD2を取り外し、同図(b)に示すように、前面区画板42を前方側に傾けながら、上面区画板41を連結部材43の嵌合溝43aから抜き取り、同図(c)に示すように、上面区画板41を持ち上げた後、前面区画板42を底板13の溝13aから抜き取って外せばよい。
【0023】
続いて、フレキシブルパイプFPを設置床から立ち上がっている排水管DPに接続する際は、まず、上面区画板41における排水管DPの立ち上がっている位置にフレキシブルパイプFPを通すための穴H(図1(b)参照)を形成し、その穴HにフレキシブルパイプFPを通した後、フレキシブルパイプFPを排水管DPに接続する。
【0024】
そして、区画ユニット40をキャビネット本体10に取り付けるには、図6(a)に示すように、フレキシブルパイプFPを通した上面区画板41を左右一対の側板11に取り付けられたダボDに載置した後、同図(b)に示すように、前面区画板42の上端部を連結部材43の嵌合溝43bに嵌め込み、同図(c)に示すように、前面区画板42を前方側に傾けた状態で、その下端部を底板13の溝13aに嵌め込みながら、連結部材43の嵌合溝43aに上面区画板41の前端部を嵌め込み、左右一対の側板11、11に係止ダボSD1、SD2を取り付ければよい。
【0025】
以上のように、このベースキャビネット1では、キャビネット本体10に対する区画ユニット40の付け外しを、工具等を用いることなく行うことができるので、区画ユニットをビス止めしている従来のキャビネットに比べて、区画ユニット40の付け外しを容易に行うことができる。
【0026】
特に、このベースキャビネット1では、キャビネット本体10の左右一対の側板11、11に、前面区画板42が前傾するのを防止する係止ダボSD1及び上面区画板41の持ち上がりを防止する係止ダボSD2が取り外し可能に取り付けられているので、キャビネット本体10に対する区画ユニット40の取付安定性が向上し、輸送時に振動や衝撃等を受けても区画ユニット40が外れにくいという効果がある。
【0027】
なお、上述した実施形態では、背板12及び底板13を短くすることによって、奥側下隅部の配管スペースPSを背面側及び底面側の双方に開放する開口が形成されているが、これに限定されるものではなく、少なくとも、奥側下隅部の配管スペースPSを底面側に開放する開口が形成されていればよい。
【0028】
また、上述した実施形態では、前面区画板42が係止ダボSD1に当接することで、前面区画板42が前傾するのを防止する係止ダボSD1は、前面区画板42の両端部前面に当接する位置に取り付けるようになっているが、これに限定されるものではなく、連結部材43の両端部前面に当接する位置に取り付けることも可能である。
【0029】
また、上述した実施形態では、上面区画板41及び前面区画板42を連結部材43からそれぞれ取り外すことができるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、上面区画板41の前端部を連結部材43の嵌合溝43aに嵌め込んで接着固定しておいてもよい。この場合、区画ユニット40をキャビネット本体10に取り付けるには、前面区画板42の下端部を底板13の溝13aに嵌め込み、これを手で支えながら、前面区画板42の上端部を上面区画板41と一体化された連結部材43の嵌合溝43bに嵌め込んで、連結部材43と一体化された上面区画板41を左右一対の側板11、11に取り付けられたダボDに載せればよく、逆に、区画ユニット40をキャビネット本体10から取り外すには、連結部材43と一体化された上面区画板41を持ち上げることによって、連結部材43の嵌合溝43bから前面区画板42を抜き取った後、前面区画板42を底板13の溝13aから抜き取ればよい。
【0030】
特に、連結部材43は、嵌合溝43bに嵌り込んだ前面区画板42の背面側に接触して下方側に張り出すガイド部43cを備えているので、前面区画板42の上端部を上面区画板41と一体化された連結部材43の嵌合溝43bに嵌め込む際、前面区画板42を連結部材43のガイド部43cに沿わせて支持することにより、前面区画板42のキャビネット本体10の奥側への倒れ込みを防止することができ、連結部材43の嵌合溝43bに対する前面区画板42の嵌め込み作業を円滑かつ確実に行うことができる。
【0031】
また、左右一対の側板11、11に取り付けられた手前側のダボDが、前面区画板42に接近した位置に配置されているので、区画ユニット40をキャビネット本体10に取り付けるために、下端部を底板13の溝13aに嵌め込んだ前面区画板42の上端部を、上面区画板41と一体化された連結部材43の嵌合溝43bに嵌め込む際や、区画ユニット40をキャビネット本体10から取り外すために、連結部材43と一体化された上面区画板41を持ち上げることによって、連結部材43の嵌合溝43bから前面区画板42を抜き取った状態で、前面区画板42がダボDに当接してキャビネット本体10の奥側に倒れ込まないので、区画ユニット40の付け外しの作業性がよい。
【0032】
また、上述した実施形態では、区画ユニット40の取付安定性を向上させるために係止ダボSD1、SD2を取り付けているが、係止ダボSD1、SD2を省略することも可能である。
【0033】
また、上述した実施形態では、システムキッチンのベースキャビネットについて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、奥側下隅部に、給水管、排水管、ガス管等の各種配管を通す配管スペースが形成された、流し台、洗面台等のキャビネットにも適用することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)はこの発明にかかるベースキャビネットの一実施形態を示す正面図、(b)は同上のベースキャビネットを示す平面図である。
【図2】同上のベースキャビネットを示す断面図である。
【図3】同上のベースキャビネットにおける区画ユニットの取付状態を示す断面図である。
【図4】同上の区画ユニットを構成している連結部材を示す端面図である。
【図5】(a)〜(c)は同上の区画ユニットの取り外し方法を説明するための説明図である。
【図6】(a)〜(c)は同上の区画ユニットの取り付け方法を説明するための説明図である。
【図7】従来のキャビネットを示す断面図である。
【図8】同上のキャビネットに採用されている区画ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ベースキャビネット
10 キャビネット本体
11 側板
12 背板
13 底板
13a 溝
14 戸当り桟
15 後桟
20 引き出し
30 蹴込み付き引き出し
40 区画ユニット
41 上面区画板
42 前面区画板
43 連結部材
43a、43b 嵌合溝
43c ガイド部
D ダボ
DU 排水ユニット
DP 排水管
FP フレキシブルパイプ
H 穴
S シンク
SD1、SD2 係止ダボ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の側板、背板及び底板を備え、
少なくとも、前記底板を短くすることによって、奥側の下隅部の配管スペースを開放する開口を形成すると共に、この配管スペースを前記背板及び底板に支持された区画ユニットによって、収納空間から区画するようにしたキャビネットにおいて、
前記区画ユニットが、
左右一対の前記側板に取り付けられたダボに両端部が支持された上面区画板と、
前記底板に形成された溝に下端部が嵌め込まれる前面区画板と、
前記上面区画板の前端部と前記前面区画板の上端部とを連結する連結部材とから構成されており、
前記連結部材は、前記上面区画板の前端部と前記前面区画板の上端部とがそれぞれ取り外し可能に嵌り込む嵌合溝を有していることを特徴とするキャビネット。
【請求項2】
前記連結部材は、上端部が前記嵌合溝に嵌り込んだ前記前面区画板の背面側に接触するガイド部を備えており、
前記上面区画板の前端部が前記連結部材の嵌合溝に嵌り込んだ状態で、予め接着固定されている請求項1に記載のキャビネット。
【請求項3】
左右一対の側板、背板及び底板を備え、
少なくとも、前記底板を短くすることによって、奥側の下隅部の配管スペースを開放する開口を形成すると共に、この配管スペースを前記背板及び底板に支持された区画ユニットによって、収納空間から区画するようにしたキャビネットにおいて、
前記区画ユニットが、
左右一対の前記側板に取り付けられたダボに両端部が支持された上面区画板と、
前記底板に形成された溝に下端部が嵌め込まれ、前記上面区画板の前端部が嵌り込む嵌合溝が上端部に形成された前面区画板とから構成されていることを特徴とするキャビネット。
【請求項4】
左右一対の前記側板には、前記前面区画板が前側に倒れないように、前記前面区画板の両端部前面または前記連結部材の両端部前面に当接する係止ダボが取り外し可能に取り付けられている請求項1、2または3に記載のキャビネット。
【請求項5】
左右一対の前記側板には、前記上面区画板が持ち上がらないように、前記上面区画板の両端部上面に当接する係止ダボが取り外し可能に取り付けられている請求項1、2、3または4に記載のキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−166967(P2010−166967A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−10141(P2009−10141)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】