ギフト管理システム,ギフト管理装置およびその方法
【課題】クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理する。
【解決手段】ギフト管理システム5は、ギフト管理装置20とカード情報管理装置30を備える。ギフト管理装置は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶部21と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶部22と、端末装置10からギフトID・カードIDを受信する受信部23と、カード照合部24・ギフト照合部25の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成部26と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置から取得するギフト処理応答取得部27とを備える。カード情報管理装置は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶部31と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成部34とを備える。
【解決手段】ギフト管理システム5は、ギフト管理装置20とカード情報管理装置30を備える。ギフト管理装置は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶部21と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶部22と、端末装置10からギフトID・カードIDを受信する受信部23と、カード照合部24・ギフト照合部25の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成部26と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置から取得するギフト処理応答取得部27とを備える。カード情報管理装置は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶部31と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成部34とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理するギフト管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子決済の発展に伴い、各決済手段により種々のポイントシステムが提供されている。
【0003】
例えば、電子マネーのオフライン利用に対し、顧客の利用意欲を高めることができるポイントシステムなどが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ポイントシステムには、自己のポイントを他人に移転できるものがある。このような他人に移転できるポイントを「ギフト」という。
【特許文献1】特開2002−170064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したギフトは、電子的にバリューが蓄積されるので、電子マネーとの互換が容易である。それゆえ、ギフトを予め設定された比率で電子マネーに変換することにより、電子マネーによる決済時にギフトを利用することができる。すなわち、電子マネーの金額分とギフトの金額分との合計金額まで決済することができる。
【0006】
一方、クレジットカード決済は、ユーザの信用力に応じて決済を可能とするものであり、電子的なバリューが蓄積されるものではない。それゆえ、本発明者らの検討によれば、クレジットカード決済の際、ギフトを利用することができなかった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理するギフト管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するために、クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置と、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、前記ギフト管理装置は、前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段とを備え、前記カード情報管理装置は、前記ユーザが保有するクレジットカードのカードID毎に、前記ギフトの利用の許可または不許可を示すギフト利用情報と前記支払金額情報とが予め関連付けて記憶されるユーザ情報記憶手段と、前記ギフト管理装置からギフト処理要求を取得した場合、該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報を前記ユーザ情報記憶手段から抽出するギフト利用情報抽出手段と、前記ギフト利用情報抽出手段により抽出されるギフト利用情報が許可であるか不許可であるかに応じて、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段と、前記ギフト処理応答生成手段により許可応答が生成された場合、前記ギフト処理要求に含まれるギフト金額情報に基づいて前記支払金額情報を減額処理する手段とを備えたギフト管理システムを提供する。
【0009】
なお、本発明は、各装置の集合体を「システム」として表現したが、これに限らず、装置毎に「装置」として表現してもよく、また、システム又は装置毎に「方法」として表現してもよい。すなわち、本発明は、任意のカテゴリーで表現可能となっている。
【0010】
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、ギフト管理装置とカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、ギフト管理装置は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶手段と、端末装置からギフトID・カードIDを受信する受信手段と、カード照合手段・ギフト照合手段の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成手段と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置から取得するギフト処理応答取得手段とを備え、カード情報管理装置は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶手段と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段とを備えているので、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができるギフト管理システムを提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の一実施形態に係るギフト管理システム5の構成を示す模式図である。
【0014】
ギフト管理システム5は、端末装置10とギフト管理装置20・カード情報管理装置30とを備え、ギフトの流通を管理するものである。
【0015】
ここで、「ギフト」とは、他人に移転することができる、換金性を有する電子的なポイントのことである。また、本実施形態においては、複数の種類のクレジットカードに対し共通的に利用することができるポイントである。
【0016】
端末装置10は、入力部11と送信部12・受信部13・表示部14とを備えている。
【0017】
入力部11は、ギフトを識別する「ギフトID」と、クレジットカードを識別する「カードID」とを入力するものである。なお、本実施形態では、カードIDは16桁の数字からなるものである。入力されたギフトIDとカードIDとは送信部12に送出される。
【0018】
送信部12は、入力部11により入力されたギフトIDとカードIDとを含む「ギフト利用要求」を、ネットワークを介してギフト管理装置20に送信するものである。
【0019】
受信部13は、ギフト管理装置20の送信部29からギフト利用要求に対するギフト利用応答を受信するものである。また、ギフト利用応答を表示部14に送出する。
【0020】
表示部14は、受信部13が受信するギフト利用応答の内容を表示するディスプレイ等である。具体的には、ギフト利用応答に利用完了通知が含まれている場合、表示部14は、ギフトの利用が完了した旨を表示する。一方、ギフト利用応答に利用不可能通知が含まれている場合、ギフトの利用ができなかった旨を表示する。
【0021】
ギフト管理装置20は、カード情報記憶部21とギフト情報記憶部22・受信部23・カード照合部24・ギフト照合部25(ステータス照合部25A・有効日照合部25B)・ギフト処理要求生成部26・ギフト処理応答取得部27・ギフト情報変更部28・送信部29とを備えており、クレジットカードのユーザが保有するギフトのギフト情報を管理する機能を有している。
【0022】
カード情報記憶部21は、ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれる「カード識別コード」が記憶されるメモリである。本実施形態においては、カードID(16桁の数字)の最初の1桁目の数字がクレジットカードの種類を表わしており、この1桁目の数字をカード識別コードとして用いている。例えば、カード情報記憶部21には、図2に示すように、カード識別コード毎にギフト利用の可否と受取会社情報とが設定される「カード識別情報テーブルT1」が記憶されている。ここでは、カード識別コードが3,4,5,8,9であるクレジットカードであればギフトの利用が可能であり、それ以外の数字の場合には利用が不可能となっている。また、受取会社情報とは、例えばクレジットカードのイシュア(クレジットカード発行会社)を示すものである。
【0023】
ギフト情報記憶部22は、ギフトID毎に、当該ギフトが“有効”か“無効”かを示す「ステータス情報」と、当該ギフトの有効日を示す「有効日情報」と、当該ギフトの金額(バリュー)を示す「ギフト金額情報」と、カードIDとが関連付けられて記憶されるメモリである。
【0024】
詳しくは、図3に示すような「ギフトID管理テーブルT2」と、図4に示すような「ギフト登録管理テーブルT3」とが記憶されている。ギフトID管理テーブルT2はギフトが発行される際に初期値が予め設定されている情報であり、ギフトID毎に、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報が記憶されている。ギフト登録管理テーブルT3は後述するギフト登録処理により登録される情報であり、ギフトID毎に、ギフトの登録日・登録状態・カードID・受取会社情報が記憶される。登録状態の欄は、初期状態では“未登録”と設定されており、ギフト登録処理が実行されると“登録済”と変更される。また、登録後にギフトが利用されて、ギフトの残高がゼロになった場合は“支払済”となり、ギフトの残高が残っている場合には“支払中”と記録される。また、受取会社情報は、カード識別コードから特定される。
【0025】
受信部23は、端末装置10の送信部12から送信されるギフト利用要求と当該ギフト利用要求の取得日を示す「取得日情報」とを対応づけて受信するものである。受信したこれらの情報は、カード照合部24に送出される。
【0026】
カード照合部24は、ギフト利用要求に含まれるカードIDに、カード情報記憶部21に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するものである。照合の結果、カード識別コードが含まれている場合には、ギフト利用要求と取得日情報とをギフト照合部25に送出する。一方、カード識別コードが含まれていない場合は、当該ギフトの利用が不可能であることを示す「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0027】
ギフト照合部25は、ギフト利用要求および取得日情報と、ギフト情報記憶部22に記憶された情報とを照合するものであり、ステータス照合部25Aと有効日照合部25Bとを備えている。
【0028】
ステータス照合部25Aは、ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、ギフト情報記憶部22を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するものである。照合の結果、ステータス情報が有効である場合には、ギフトIDを含む「ステータス確認」をギフト処理要求生成部26に送出する。一方、ステータス情報が無効である場合には、「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0029】
有効日照合部25Bは、ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、ギフト情報記憶部22を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が取得日情報と同日または後日であるか否かを照合するものである。照合の結果、有効日情報が取得日情報と同日または後日である場合には、「有効日確認」をギフト処理要求生成部26に送出する。一方、有効日情報が取得日情報よりも前日である場合には、「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0030】
ギフト処理要求生成部26は、ステータス照合部25Aからのステータス確認と有効日照合部25Bの有効日確認とを受け取った場合、ギフト情報記憶部22を参照して、当該ギフトIDに対応するギフト金額情報と当該カードIDとを含む「ギフト処理要求」を生成する。すなわち、各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれもが否とならない場合(一致する場合)、ギフト処理要求が生成される。また、ギフト処理要求は、ネットワークを介して、カード情報管理装置30のギフト処理要求取得部32へ送信される。また、ギフト処理要求が生成された旨が送信部29に送出される。
【0031】
なお、クレジットカードの種類により取り扱う電文のフォーマットが異なる。それゆえ、複数のカード情報管理装置30が、クレジットカードの種類に応じて設置される場合には、カード情報管理装置30毎に異なるフォーマットの電文が作成される。例えば、図5に示すように、カード情報管理装置30が設置されるクレジットカード会社(図5中、受取会社名B)毎に、通信先アドレスと通信用アカウントおよびパスワード・番号照会電文フォーマット・利用照会電文フォーマット・利用照会日・ギフト支払電文フォーマット・ギフト支払日の情報からなる「フォーマット情報テーブルT4」がギフト処理要求生成部26に記憶されており、これらのフォーマットに従ってギフト処理要求が作成される。
【0032】
ギフト処理応答取得部27は、ギフト処理要求生成部26が生成するギフト処理要求に対して、許可応答または不許可応答を示すギフト処理応答をカード情報管理装置30から取得するものである。ここでは、ギフト処理応答は、ネットワークを介して、カード情報管理装置30のギフト処理応答生成部34から受信する。また、許可応答を取得した場合は、ギフト情報変更部28に当該許可応答を送出し、不許可応答を取得した場合は、送信部29に「利用不可能通知」を送出する。
【0033】
ギフト情報変更部28は、ギフト処理応答取得部27から送出される許可応答に応じて、ギフト情報記憶部22に記憶されている情報を変更するものである。具体的には、ギフト情報変更部28は、後述する許可応答に含まれている支払金額情報がギフト金額情報以上の場合(支払金額≧ギフト金額)、ギフト情報記憶部22に記憶されるギフトID管理テーブルT2のステータス情報の欄を“有効”から“無効”に変更し、ギフト金額情報の欄を“ゼロ”に変更する。さらに、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態の欄を、ギフトを利用した旨を示す“支払済”情報に変更する。一方、許可応答に含まれる支払金額情報がギフト金額情報より少ない場合(支払金額<ギフト金額)、ギフト情報記憶部22に記憶されるギフトID管理テーブルT2のギフト金額情報の欄を、ギフト金額情報から支払金額情報を引いた値に変更し、新たなギフト金額情報として記憶する(新たなギフト金額=ギフト金額−支払金額)。さらに、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態の欄を、ギフトの一部を利用した旨を示す“支払中”情報に変更する。また、ギフト情報変更部28は、これらの変更した情報を含む「利用完了通知」を送信部29に送出する。
【0034】
送信部29は、カード照合部24・ギフト照合部25(25A・25B)・ギフト処理応答取得部27から送出された利用不可能通知やギフト情報変更部28から送出された利用完了通知を「ギフト利用応答」として端末装置10の受信部13へ送信する。また、ギフト処理要求生成部26からギフト処理要求を生成した旨が送出された場合、必要に応じて、ギフトの利用を登録した旨を示す「登録完了通知」を端末装置10へ送信する。
【0035】
カード情報管理装置30は、クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するものであり、ユーザ情報記憶部31とギフト処理要求取得部32・ギフト利用情報抽出部33・ギフト処理応答生成部34・減額処理部35とを備えている。
【0036】
ユーザ情報記憶部31は、クレジットカードのユーザの利用明細情報を記憶するメモリである。具体的には、図6に示すような「利用明細情報テーブルT5」を記憶しており、カードID毎に「支払金額情報」が対応付けられている。また、図7に示すような「ギフト利用情報テーブルT6」を記憶しており、カードID毎に、ギフトの利用の“許可”または“不許可”を示す「ギフト利用情報」が記憶されている。なお、ギフト利用情報テーブルT6は、ユーザの利用明細情報に基づいて作成される。具体的には、初期状態としてギフト利用の欄を“不許可”としておき、予め設定された期間内に、クレジットカード決済をユーザが利用した場合に、ギフト利用の欄を“不許可”から“許可”に変更する。また、設定期間経過後は再び“不許可”の状態に戻し、次に設定される期日までを新たな設定期間として同様の処理を行なう。
【0037】
ギフト処理要求取得部32は、ギフト情報管理装置20のギフト処理要求生成部25により生成されるギフト処理要求を取得するものである。ここでは、通信手段を用いてギフト処理要求を受信している。ただし、本実施形態においては、通信手段を用いずに、電子媒体等に格納されたファイル等によってギフト処理要求を受け取り、まとまったデータをバッチで一括処理してもよいものとする。これらの取得されたギフト処理要求は、ギフト利用情報抽出部33へ送出される。
【0038】
ギフト利用情報抽出部33は、ギフト処理要求取得部32からギフト処理要求を受けた場合、当該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報をユーザ情報記憶部31から抽出するものである。また、ギフト利用情報抽出部33は、抽出したギフト利用情報とカードIDとをギフト処理応答生成部34へ送出する。また、抽出したギフト利用情報が“許可”である場合には、ギフト処理要求に含まれるカードIDとギフト金額情報とを減額処理部35に送出する。
【0039】
ギフト処理応答生成部34は、ギフト利用情報抽出部33から送出されるギフト利用情報とカードIDとに基づき「ギフト処理応答」を生成するものである。具体的には、ギフト利用情報が“許可”である場合には、カードIDに基づいてユーザ情報記憶部31から支払金額情報を抽出し、当該支払金額情報とカードIDとを含む「許可応答」を生成する。また、ギフト利用情報が“不許可”である場合にはカードIDを含む「不許可応答」を生成する。そして、これらの許可応答および不許可応答がギフト処理応答として、ギフト管理装置20のギフト処理応答取得部27へ送信される。なお、ここでは、通信手段を用いてギフト処理応答を送信しているが、電子媒体等にギフト処理応答のファイルを格納して受け渡してもよい。
【0040】
減額処理部35は、ギフト利用情報抽出部33からカードIDとギフト金額情報とが送出された場合、ユーザ情報記憶部31に記憶された支払金額情報を減額処理するものである。具体的には、カードIDに対応する支払金額情報からギフト金額情報を差し引く処理を行なう。なお、支払金額情報がギフト金額情報より少ない場合(支払金額≦ギフト金額)、ユーザ情報記憶部31に記憶される支払金額情報の欄を“ゼロ”にする。
【0041】
(1−2.動作)
次に、以上のように構成されたギフト管理システム5の動作を図8を用いて説明する。
【0042】
(1−2−1)ギフト登録処理
ギフトの利用に際しては、ギフトを利用する旨を登録しておいて、予め設定された支払日にギフトが利用されるようにする。このギフトを利用する旨を登録する処理を、「ギフト登録処理」という。
【0043】
始めに、クレジットカードのユーザにより、端末装置10の入力部11を介して、ギフトIDとカードIDとが入力される(ステップS1)。これにより、端末装置10から、ギフトIDとカードIDとを含むギフト利用要求がギフト情報管理装置20に送信される。
【0044】
次に、ギフト情報管理装置20の受信部23により、ギフト利用要求が受信される(ステップS2)。この際、ギフト利用要求が受信される日を取得日情報として、ギフト利用要求と対応付けて取得する。これらのギフト利用要求と取得日情報とは、カード照合部24に送出される。
【0045】
続いて、カード照合部24により、ギフト利用要求に含まれるカードIDに、カード情報記憶部21に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かが照合される(ステップS3)。
【0046】
また、ギフト照合部25(25A・25B)により、ギフト利用要求および取得日情報と、ギフト情報記憶部22に記憶された情報とが照合される(ステップS4)。
【0047】
各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれかが否となる場合、送信部29を介して端末装置10に利用不可能通知が送信される(ステップS4−No)。これにより、端末装置10の表示部14にギフトの利用ができなかった旨が表示される(ステップS5)。
【0048】
一方、各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれもが否とならない場合、ギフト利用の登録が実行される(ステップS4−Yes)。具体的には、ギフトID管理テーブルT2のステータス情報が“無効”から“有効”に変更され、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態が“未登録”から“登録済”に変更される(ステップS6)。この場合、ギフトの登録が完了した旨を示す登録完了通知が送信部29を介して端末装置10に送信される(ステップS7)。これを受けて、端末装置10の表示部14にギフトの登録が完了した旨が表示される(ステップS8)。
【0049】
以上のようにしてギフト登録処理が実行される。
【0050】
(1−2−2)ギフト利用処理
次に、ギフト登録処理されたギフトが、利用される際の処理を説明する。
【0051】
ギフト登録されると、予め設定された支払日にギフト情報の照合が行われる(ステップS9)。
【0052】
照合の結果、ギフトが利用できない場合は、端末装置10に利用不可能通知が送出される(ステップS10−No)。そして、端末装置10の表示部14にギフトの利用ができない旨が表示される(ステップS11)。
【0053】
一方、ギフトが利用できる場合には、ギフト処理要求生成部26によりギフト処理要求が生成される(ステップS10−YES)。そして、ギフト処理要求が、カード情報管理装置30へ送信される(ステップS12)。
【0054】
続いて、カード情報管理装置30のギフト処理要求取得部32によりギフト処理要求が受信される(ステップS13)。そして、ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報がギフト利用情報抽出部33によりユーザ情報記憶部31から抽出される(ステップS14)。このギフト利用情報と支払金額情報とに基づいてギフト処理応答が生成され、ギフト情報管理装置20に送信される(ステップS15)。
【0055】
次に、ギフト情報管理装置20のギフト処理応答取得部27によりギフト処理応答が取得される(ステップS16)。ギフト処理応答が許可応答である場合には、ギフト情報変更部28によりギフト情報記憶部28に記憶されているギフト金額情報が減額処理される。
【0056】
続いて、ギフト情報管理装置20の送信部29によりギフト利用応答が端末装置10に送信される(ステップS17)。
【0057】
そして、端末装置10の受信部13によりギフト処理応答が受信され、表示部14にギフトの利用が完了した旨が表示される(ステップS18)。
【0058】
以上のようにしてギフトの利用が実行される。
【0059】
なお、本実施形態において、ギフトを利用する旨を登録しておいて、予め設定された支払日にギフトが利用されるようにしているが、ギフト利用要求の送信の都度、ギフトが利用されるようにしても良い。
【0060】
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係るギフト管理システム5によれば、ギフト管理装置20は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶部21と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶部22と、端末装置10からギフトID・カードIDを受信する受信部23と、カード照合部24・ギフト照合部25の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成部26と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置30から取得するギフト処理応答取得部27とを備え、カード情報管理装置30は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶部31と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成部34とを備えているので、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができるギフト管理システムを提供することができる。
【0061】
また、カード情報管理装置30を、クレジットカードの種類毎に個別に設けることにより、複数の種類のクレジットカードの支払金額を減額させることができるギフトを提供することができる。
【0062】
また、ギフトと電子マネーとを予め設定された比率で変換することにより、電子マネーによる電子決済において、ギフトを利用することができる。この場合、電子マネーを識別するための電子マネーIDの欄をギフトID管理テーブルT1に追加することにより、電子マネー決済およびクレジットカード決済において共通して利用できるギフトを提供することができる。例えば、図9に概念を示すような共通ギフトシステムSを構築することができる。この場合、ギフトを配布する配布事業者Gは、ギフトIDが記載されたギフトカード等をユーザUに配布してギフトを提供する。ユーザUは、端末装置10を用いて当該ギフトIDを入力する。これにより、クレジットカード決済および電子マネー決済にギフトを利用できるようになる。なお、ギフト管理装置20は、クレジットカードのイシュアCや電子マネー提供会社A・Bに設置されたカード情報管理装置30にギフト利用処理要求を送信することとなる。
【0063】
(1−4.変形例)
なお、本実施形態において、クレジットカードのユーザの支払金額情報を減額処理する際、カード情報管理装置30が備えた減額処理部35により実行しているが、ギフト管理装置20が実行してもよい。具体的には、図10に示すように、ギフト管理装置20に減額処理部40を備え、カード情報管理装置30にユーザ情報変更部41を備える。減額処理部40は、ギフト処理応答に含まれる支払金額情報からギフト金額情報を減額処理して、新たな支払金額情報を生成する。ユーザ情報変更部41は、減額処理部40により生成された新たな支払金額情報を取得し、ユーザ情報記憶部31に記憶された支払金額情報を新たな支払金額情報に変更する。上述した構成により、カード情報管理装置30における減額処理の負担を軽減することができる。
【0064】
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係るギフト管理システム5の構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態に係る「カード識別情報テーブルT1」の概念を示す図である。
【図3】同実施形態に係る「ギフトID管理テーブルT2」の概念を示す図である。
【図4】同実施形態に係る「ギフト登録管理テーブルT3」の概念を示す図である。
【図5】同実施形態に係る「フォーマット情報テーブルT4」の概念を示す図である。
【図6】同実施形態に係る「利用明細情報テーブルT5」の概念を示す図である。
【図7】同実施形態に係る「ギフト利用情報テーブルT6」の概念を示す図である。
【図8】同実施形態に係るギフト管理システム5の動作を説明するための図である。
【図9】同実施形態に係る共通ギフトシステムSの概念を説明するための図である。
【図10】同実施形態に係るギフト管理システム5の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
5・・・ギフト管理システム、
10・・・端末装置、11・・・入力部、12・・・送信部、13・・・受信部、14・・・表示部、
20・・・ギフト管理装置、21・・・カード情報記憶部、22・・・ギフト情報記憶部、
23・・・受信部、24・・・カード照合部、25・・・ギフト照合部、
25A・・・ステータス照合部、25B・・・有効日照合部、26・・・ギフト処理要求生成部、
27・・・ギフト処理応答取得部、28・・・ギフト情報変更部、29・・・送信部、
30・・・カード情報管理装置、31・・・ユーザ情報記憶部、32・・・ギフト処理要求取得部、
33・・・ギフト利用情報抽出部、34・・・ギフト処理応答生成部、35・・・減額処理部、
40・・・減額処理部、41・・・ユーザ情報変更部、
T1・・・カード識別情報テーブル、T2・・・ギフトID管理テーブル、
T3・・・ギフト登録管理テーブル、T4・・・フォーマット情報テーブル、
T5・・・利用明細情報テーブル、T6・・・ギフト利用情報テーブル.
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理するギフト管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子決済の発展に伴い、各決済手段により種々のポイントシステムが提供されている。
【0003】
例えば、電子マネーのオフライン利用に対し、顧客の利用意欲を高めることができるポイントシステムなどが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ポイントシステムには、自己のポイントを他人に移転できるものがある。このような他人に移転できるポイントを「ギフト」という。
【特許文献1】特開2002−170064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したギフトは、電子的にバリューが蓄積されるので、電子マネーとの互換が容易である。それゆえ、ギフトを予め設定された比率で電子マネーに変換することにより、電子マネーによる決済時にギフトを利用することができる。すなわち、電子マネーの金額分とギフトの金額分との合計金額まで決済することができる。
【0006】
一方、クレジットカード決済は、ユーザの信用力に応じて決済を可能とするものであり、電子的なバリューが蓄積されるものではない。それゆえ、本発明者らの検討によれば、クレジットカード決済の際、ギフトを利用することができなかった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理するギフト管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するために、クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置と、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、前記ギフト管理装置は、前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段とを備え、前記カード情報管理装置は、前記ユーザが保有するクレジットカードのカードID毎に、前記ギフトの利用の許可または不許可を示すギフト利用情報と前記支払金額情報とが予め関連付けて記憶されるユーザ情報記憶手段と、前記ギフト管理装置からギフト処理要求を取得した場合、該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報を前記ユーザ情報記憶手段から抽出するギフト利用情報抽出手段と、前記ギフト利用情報抽出手段により抽出されるギフト利用情報が許可であるか不許可であるかに応じて、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段と、前記ギフト処理応答生成手段により許可応答が生成された場合、前記ギフト処理要求に含まれるギフト金額情報に基づいて前記支払金額情報を減額処理する手段とを備えたギフト管理システムを提供する。
【0009】
なお、本発明は、各装置の集合体を「システム」として表現したが、これに限らず、装置毎に「装置」として表現してもよく、また、システム又は装置毎に「方法」として表現してもよい。すなわち、本発明は、任意のカテゴリーで表現可能となっている。
【0010】
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、ギフト管理装置とカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、ギフト管理装置は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶手段と、端末装置からギフトID・カードIDを受信する受信手段と、カード照合手段・ギフト照合手段の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成手段と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置から取得するギフト処理応答取得手段とを備え、カード情報管理装置は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶手段と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段とを備えているので、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができるギフト管理システムを提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の一実施形態に係るギフト管理システム5の構成を示す模式図である。
【0014】
ギフト管理システム5は、端末装置10とギフト管理装置20・カード情報管理装置30とを備え、ギフトの流通を管理するものである。
【0015】
ここで、「ギフト」とは、他人に移転することができる、換金性を有する電子的なポイントのことである。また、本実施形態においては、複数の種類のクレジットカードに対し共通的に利用することができるポイントである。
【0016】
端末装置10は、入力部11と送信部12・受信部13・表示部14とを備えている。
【0017】
入力部11は、ギフトを識別する「ギフトID」と、クレジットカードを識別する「カードID」とを入力するものである。なお、本実施形態では、カードIDは16桁の数字からなるものである。入力されたギフトIDとカードIDとは送信部12に送出される。
【0018】
送信部12は、入力部11により入力されたギフトIDとカードIDとを含む「ギフト利用要求」を、ネットワークを介してギフト管理装置20に送信するものである。
【0019】
受信部13は、ギフト管理装置20の送信部29からギフト利用要求に対するギフト利用応答を受信するものである。また、ギフト利用応答を表示部14に送出する。
【0020】
表示部14は、受信部13が受信するギフト利用応答の内容を表示するディスプレイ等である。具体的には、ギフト利用応答に利用完了通知が含まれている場合、表示部14は、ギフトの利用が完了した旨を表示する。一方、ギフト利用応答に利用不可能通知が含まれている場合、ギフトの利用ができなかった旨を表示する。
【0021】
ギフト管理装置20は、カード情報記憶部21とギフト情報記憶部22・受信部23・カード照合部24・ギフト照合部25(ステータス照合部25A・有効日照合部25B)・ギフト処理要求生成部26・ギフト処理応答取得部27・ギフト情報変更部28・送信部29とを備えており、クレジットカードのユーザが保有するギフトのギフト情報を管理する機能を有している。
【0022】
カード情報記憶部21は、ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれる「カード識別コード」が記憶されるメモリである。本実施形態においては、カードID(16桁の数字)の最初の1桁目の数字がクレジットカードの種類を表わしており、この1桁目の数字をカード識別コードとして用いている。例えば、カード情報記憶部21には、図2に示すように、カード識別コード毎にギフト利用の可否と受取会社情報とが設定される「カード識別情報テーブルT1」が記憶されている。ここでは、カード識別コードが3,4,5,8,9であるクレジットカードであればギフトの利用が可能であり、それ以外の数字の場合には利用が不可能となっている。また、受取会社情報とは、例えばクレジットカードのイシュア(クレジットカード発行会社)を示すものである。
【0023】
ギフト情報記憶部22は、ギフトID毎に、当該ギフトが“有効”か“無効”かを示す「ステータス情報」と、当該ギフトの有効日を示す「有効日情報」と、当該ギフトの金額(バリュー)を示す「ギフト金額情報」と、カードIDとが関連付けられて記憶されるメモリである。
【0024】
詳しくは、図3に示すような「ギフトID管理テーブルT2」と、図4に示すような「ギフト登録管理テーブルT3」とが記憶されている。ギフトID管理テーブルT2はギフトが発行される際に初期値が予め設定されている情報であり、ギフトID毎に、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報が記憶されている。ギフト登録管理テーブルT3は後述するギフト登録処理により登録される情報であり、ギフトID毎に、ギフトの登録日・登録状態・カードID・受取会社情報が記憶される。登録状態の欄は、初期状態では“未登録”と設定されており、ギフト登録処理が実行されると“登録済”と変更される。また、登録後にギフトが利用されて、ギフトの残高がゼロになった場合は“支払済”となり、ギフトの残高が残っている場合には“支払中”と記録される。また、受取会社情報は、カード識別コードから特定される。
【0025】
受信部23は、端末装置10の送信部12から送信されるギフト利用要求と当該ギフト利用要求の取得日を示す「取得日情報」とを対応づけて受信するものである。受信したこれらの情報は、カード照合部24に送出される。
【0026】
カード照合部24は、ギフト利用要求に含まれるカードIDに、カード情報記憶部21に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するものである。照合の結果、カード識別コードが含まれている場合には、ギフト利用要求と取得日情報とをギフト照合部25に送出する。一方、カード識別コードが含まれていない場合は、当該ギフトの利用が不可能であることを示す「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0027】
ギフト照合部25は、ギフト利用要求および取得日情報と、ギフト情報記憶部22に記憶された情報とを照合するものであり、ステータス照合部25Aと有効日照合部25Bとを備えている。
【0028】
ステータス照合部25Aは、ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、ギフト情報記憶部22を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するものである。照合の結果、ステータス情報が有効である場合には、ギフトIDを含む「ステータス確認」をギフト処理要求生成部26に送出する。一方、ステータス情報が無効である場合には、「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0029】
有効日照合部25Bは、ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、ギフト情報記憶部22を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が取得日情報と同日または後日であるか否かを照合するものである。照合の結果、有効日情報が取得日情報と同日または後日である場合には、「有効日確認」をギフト処理要求生成部26に送出する。一方、有効日情報が取得日情報よりも前日である場合には、「利用不可能通知」を送信部29に送出する。
【0030】
ギフト処理要求生成部26は、ステータス照合部25Aからのステータス確認と有効日照合部25Bの有効日確認とを受け取った場合、ギフト情報記憶部22を参照して、当該ギフトIDに対応するギフト金額情報と当該カードIDとを含む「ギフト処理要求」を生成する。すなわち、各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれもが否とならない場合(一致する場合)、ギフト処理要求が生成される。また、ギフト処理要求は、ネットワークを介して、カード情報管理装置30のギフト処理要求取得部32へ送信される。また、ギフト処理要求が生成された旨が送信部29に送出される。
【0031】
なお、クレジットカードの種類により取り扱う電文のフォーマットが異なる。それゆえ、複数のカード情報管理装置30が、クレジットカードの種類に応じて設置される場合には、カード情報管理装置30毎に異なるフォーマットの電文が作成される。例えば、図5に示すように、カード情報管理装置30が設置されるクレジットカード会社(図5中、受取会社名B)毎に、通信先アドレスと通信用アカウントおよびパスワード・番号照会電文フォーマット・利用照会電文フォーマット・利用照会日・ギフト支払電文フォーマット・ギフト支払日の情報からなる「フォーマット情報テーブルT4」がギフト処理要求生成部26に記憶されており、これらのフォーマットに従ってギフト処理要求が作成される。
【0032】
ギフト処理応答取得部27は、ギフト処理要求生成部26が生成するギフト処理要求に対して、許可応答または不許可応答を示すギフト処理応答をカード情報管理装置30から取得するものである。ここでは、ギフト処理応答は、ネットワークを介して、カード情報管理装置30のギフト処理応答生成部34から受信する。また、許可応答を取得した場合は、ギフト情報変更部28に当該許可応答を送出し、不許可応答を取得した場合は、送信部29に「利用不可能通知」を送出する。
【0033】
ギフト情報変更部28は、ギフト処理応答取得部27から送出される許可応答に応じて、ギフト情報記憶部22に記憶されている情報を変更するものである。具体的には、ギフト情報変更部28は、後述する許可応答に含まれている支払金額情報がギフト金額情報以上の場合(支払金額≧ギフト金額)、ギフト情報記憶部22に記憶されるギフトID管理テーブルT2のステータス情報の欄を“有効”から“無効”に変更し、ギフト金額情報の欄を“ゼロ”に変更する。さらに、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態の欄を、ギフトを利用した旨を示す“支払済”情報に変更する。一方、許可応答に含まれる支払金額情報がギフト金額情報より少ない場合(支払金額<ギフト金額)、ギフト情報記憶部22に記憶されるギフトID管理テーブルT2のギフト金額情報の欄を、ギフト金額情報から支払金額情報を引いた値に変更し、新たなギフト金額情報として記憶する(新たなギフト金額=ギフト金額−支払金額)。さらに、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態の欄を、ギフトの一部を利用した旨を示す“支払中”情報に変更する。また、ギフト情報変更部28は、これらの変更した情報を含む「利用完了通知」を送信部29に送出する。
【0034】
送信部29は、カード照合部24・ギフト照合部25(25A・25B)・ギフト処理応答取得部27から送出された利用不可能通知やギフト情報変更部28から送出された利用完了通知を「ギフト利用応答」として端末装置10の受信部13へ送信する。また、ギフト処理要求生成部26からギフト処理要求を生成した旨が送出された場合、必要に応じて、ギフトの利用を登録した旨を示す「登録完了通知」を端末装置10へ送信する。
【0035】
カード情報管理装置30は、クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するものであり、ユーザ情報記憶部31とギフト処理要求取得部32・ギフト利用情報抽出部33・ギフト処理応答生成部34・減額処理部35とを備えている。
【0036】
ユーザ情報記憶部31は、クレジットカードのユーザの利用明細情報を記憶するメモリである。具体的には、図6に示すような「利用明細情報テーブルT5」を記憶しており、カードID毎に「支払金額情報」が対応付けられている。また、図7に示すような「ギフト利用情報テーブルT6」を記憶しており、カードID毎に、ギフトの利用の“許可”または“不許可”を示す「ギフト利用情報」が記憶されている。なお、ギフト利用情報テーブルT6は、ユーザの利用明細情報に基づいて作成される。具体的には、初期状態としてギフト利用の欄を“不許可”としておき、予め設定された期間内に、クレジットカード決済をユーザが利用した場合に、ギフト利用の欄を“不許可”から“許可”に変更する。また、設定期間経過後は再び“不許可”の状態に戻し、次に設定される期日までを新たな設定期間として同様の処理を行なう。
【0037】
ギフト処理要求取得部32は、ギフト情報管理装置20のギフト処理要求生成部25により生成されるギフト処理要求を取得するものである。ここでは、通信手段を用いてギフト処理要求を受信している。ただし、本実施形態においては、通信手段を用いずに、電子媒体等に格納されたファイル等によってギフト処理要求を受け取り、まとまったデータをバッチで一括処理してもよいものとする。これらの取得されたギフト処理要求は、ギフト利用情報抽出部33へ送出される。
【0038】
ギフト利用情報抽出部33は、ギフト処理要求取得部32からギフト処理要求を受けた場合、当該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報をユーザ情報記憶部31から抽出するものである。また、ギフト利用情報抽出部33は、抽出したギフト利用情報とカードIDとをギフト処理応答生成部34へ送出する。また、抽出したギフト利用情報が“許可”である場合には、ギフト処理要求に含まれるカードIDとギフト金額情報とを減額処理部35に送出する。
【0039】
ギフト処理応答生成部34は、ギフト利用情報抽出部33から送出されるギフト利用情報とカードIDとに基づき「ギフト処理応答」を生成するものである。具体的には、ギフト利用情報が“許可”である場合には、カードIDに基づいてユーザ情報記憶部31から支払金額情報を抽出し、当該支払金額情報とカードIDとを含む「許可応答」を生成する。また、ギフト利用情報が“不許可”である場合にはカードIDを含む「不許可応答」を生成する。そして、これらの許可応答および不許可応答がギフト処理応答として、ギフト管理装置20のギフト処理応答取得部27へ送信される。なお、ここでは、通信手段を用いてギフト処理応答を送信しているが、電子媒体等にギフト処理応答のファイルを格納して受け渡してもよい。
【0040】
減額処理部35は、ギフト利用情報抽出部33からカードIDとギフト金額情報とが送出された場合、ユーザ情報記憶部31に記憶された支払金額情報を減額処理するものである。具体的には、カードIDに対応する支払金額情報からギフト金額情報を差し引く処理を行なう。なお、支払金額情報がギフト金額情報より少ない場合(支払金額≦ギフト金額)、ユーザ情報記憶部31に記憶される支払金額情報の欄を“ゼロ”にする。
【0041】
(1−2.動作)
次に、以上のように構成されたギフト管理システム5の動作を図8を用いて説明する。
【0042】
(1−2−1)ギフト登録処理
ギフトの利用に際しては、ギフトを利用する旨を登録しておいて、予め設定された支払日にギフトが利用されるようにする。このギフトを利用する旨を登録する処理を、「ギフト登録処理」という。
【0043】
始めに、クレジットカードのユーザにより、端末装置10の入力部11を介して、ギフトIDとカードIDとが入力される(ステップS1)。これにより、端末装置10から、ギフトIDとカードIDとを含むギフト利用要求がギフト情報管理装置20に送信される。
【0044】
次に、ギフト情報管理装置20の受信部23により、ギフト利用要求が受信される(ステップS2)。この際、ギフト利用要求が受信される日を取得日情報として、ギフト利用要求と対応付けて取得する。これらのギフト利用要求と取得日情報とは、カード照合部24に送出される。
【0045】
続いて、カード照合部24により、ギフト利用要求に含まれるカードIDに、カード情報記憶部21に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かが照合される(ステップS3)。
【0046】
また、ギフト照合部25(25A・25B)により、ギフト利用要求および取得日情報と、ギフト情報記憶部22に記憶された情報とが照合される(ステップS4)。
【0047】
各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれかが否となる場合、送信部29を介して端末装置10に利用不可能通知が送信される(ステップS4−No)。これにより、端末装置10の表示部14にギフトの利用ができなかった旨が表示される(ステップS5)。
【0048】
一方、各照合部24・25A・25Bによる照合結果のいずれもが否とならない場合、ギフト利用の登録が実行される(ステップS4−Yes)。具体的には、ギフトID管理テーブルT2のステータス情報が“無効”から“有効”に変更され、ギフト登録管理テーブルT3の登録状態が“未登録”から“登録済”に変更される(ステップS6)。この場合、ギフトの登録が完了した旨を示す登録完了通知が送信部29を介して端末装置10に送信される(ステップS7)。これを受けて、端末装置10の表示部14にギフトの登録が完了した旨が表示される(ステップS8)。
【0049】
以上のようにしてギフト登録処理が実行される。
【0050】
(1−2−2)ギフト利用処理
次に、ギフト登録処理されたギフトが、利用される際の処理を説明する。
【0051】
ギフト登録されると、予め設定された支払日にギフト情報の照合が行われる(ステップS9)。
【0052】
照合の結果、ギフトが利用できない場合は、端末装置10に利用不可能通知が送出される(ステップS10−No)。そして、端末装置10の表示部14にギフトの利用ができない旨が表示される(ステップS11)。
【0053】
一方、ギフトが利用できる場合には、ギフト処理要求生成部26によりギフト処理要求が生成される(ステップS10−YES)。そして、ギフト処理要求が、カード情報管理装置30へ送信される(ステップS12)。
【0054】
続いて、カード情報管理装置30のギフト処理要求取得部32によりギフト処理要求が受信される(ステップS13)。そして、ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報がギフト利用情報抽出部33によりユーザ情報記憶部31から抽出される(ステップS14)。このギフト利用情報と支払金額情報とに基づいてギフト処理応答が生成され、ギフト情報管理装置20に送信される(ステップS15)。
【0055】
次に、ギフト情報管理装置20のギフト処理応答取得部27によりギフト処理応答が取得される(ステップS16)。ギフト処理応答が許可応答である場合には、ギフト情報変更部28によりギフト情報記憶部28に記憶されているギフト金額情報が減額処理される。
【0056】
続いて、ギフト情報管理装置20の送信部29によりギフト利用応答が端末装置10に送信される(ステップS17)。
【0057】
そして、端末装置10の受信部13によりギフト処理応答が受信され、表示部14にギフトの利用が完了した旨が表示される(ステップS18)。
【0058】
以上のようにしてギフトの利用が実行される。
【0059】
なお、本実施形態において、ギフトを利用する旨を登録しておいて、予め設定された支払日にギフトが利用されるようにしているが、ギフト利用要求の送信の都度、ギフトが利用されるようにしても良い。
【0060】
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係るギフト管理システム5によれば、ギフト管理装置20は、カード識別コードが記憶されるカード情報記憶部21と、ステータス情報・有効日情報・ギフト金額情報・カードIDがギフトID毎に記憶されるギフト情報記憶部22と、端末装置10からギフトID・カードIDを受信する受信部23と、カード照合部24・ギフト照合部25の各照合結果に応じてギフト処理要求を生成するギフト処理要求生成部26と、ギフト処理要求に対するギフト処理応答をカード情報管理装置30から取得するギフト処理応答取得部27とを備え、カード情報管理装置30は、ギフト利用情報・支払金額情報がカードID毎に記憶されるユーザ報記憶部31と、ギフト利用情報に応じてギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成部34とを備えているので、クレジットカード決済に利用し得るギフトを管理することができるギフト管理システムを提供することができる。
【0061】
また、カード情報管理装置30を、クレジットカードの種類毎に個別に設けることにより、複数の種類のクレジットカードの支払金額を減額させることができるギフトを提供することができる。
【0062】
また、ギフトと電子マネーとを予め設定された比率で変換することにより、電子マネーによる電子決済において、ギフトを利用することができる。この場合、電子マネーを識別するための電子マネーIDの欄をギフトID管理テーブルT1に追加することにより、電子マネー決済およびクレジットカード決済において共通して利用できるギフトを提供することができる。例えば、図9に概念を示すような共通ギフトシステムSを構築することができる。この場合、ギフトを配布する配布事業者Gは、ギフトIDが記載されたギフトカード等をユーザUに配布してギフトを提供する。ユーザUは、端末装置10を用いて当該ギフトIDを入力する。これにより、クレジットカード決済および電子マネー決済にギフトを利用できるようになる。なお、ギフト管理装置20は、クレジットカードのイシュアCや電子マネー提供会社A・Bに設置されたカード情報管理装置30にギフト利用処理要求を送信することとなる。
【0063】
(1−4.変形例)
なお、本実施形態において、クレジットカードのユーザの支払金額情報を減額処理する際、カード情報管理装置30が備えた減額処理部35により実行しているが、ギフト管理装置20が実行してもよい。具体的には、図10に示すように、ギフト管理装置20に減額処理部40を備え、カード情報管理装置30にユーザ情報変更部41を備える。減額処理部40は、ギフト処理応答に含まれる支払金額情報からギフト金額情報を減額処理して、新たな支払金額情報を生成する。ユーザ情報変更部41は、減額処理部40により生成された新たな支払金額情報を取得し、ユーザ情報記憶部31に記憶された支払金額情報を新たな支払金額情報に変更する。上述した構成により、カード情報管理装置30における減額処理の負担を軽減することができる。
【0064】
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係るギフト管理システム5の構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態に係る「カード識別情報テーブルT1」の概念を示す図である。
【図3】同実施形態に係る「ギフトID管理テーブルT2」の概念を示す図である。
【図4】同実施形態に係る「ギフト登録管理テーブルT3」の概念を示す図である。
【図5】同実施形態に係る「フォーマット情報テーブルT4」の概念を示す図である。
【図6】同実施形態に係る「利用明細情報テーブルT5」の概念を示す図である。
【図7】同実施形態に係る「ギフト利用情報テーブルT6」の概念を示す図である。
【図8】同実施形態に係るギフト管理システム5の動作を説明するための図である。
【図9】同実施形態に係る共通ギフトシステムSの概念を説明するための図である。
【図10】同実施形態に係るギフト管理システム5の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
5・・・ギフト管理システム、
10・・・端末装置、11・・・入力部、12・・・送信部、13・・・受信部、14・・・表示部、
20・・・ギフト管理装置、21・・・カード情報記憶部、22・・・ギフト情報記憶部、
23・・・受信部、24・・・カード照合部、25・・・ギフト照合部、
25A・・・ステータス照合部、25B・・・有効日照合部、26・・・ギフト処理要求生成部、
27・・・ギフト処理応答取得部、28・・・ギフト情報変更部、29・・・送信部、
30・・・カード情報管理装置、31・・・ユーザ情報記憶部、32・・・ギフト処理要求取得部、
33・・・ギフト利用情報抽出部、34・・・ギフト処理応答生成部、35・・・減額処理部、
40・・・減額処理部、41・・・ユーザ情報変更部、
T1・・・カード識別情報テーブル、T2・・・ギフトID管理テーブル、
T3・・・ギフト登録管理テーブル、T4・・・フォーマット情報テーブル、
T5・・・利用明細情報テーブル、T6・・・ギフト利用情報テーブル.
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置と、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、
前記ギフト管理装置は、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、
前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、
前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段と
を備え、
前記カード情報管理装置は、
前記ユーザが保有するクレジットカードのカードID毎に、前記ギフトの利用の許可または不許可を示すギフト利用情報と前記支払金額情報とが予め関連付けて記憶されるユーザ情報記憶手段と、
前記ギフト管理装置からギフト処理要求を取得した場合、該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報を前記ユーザ情報記憶手段から抽出するギフト利用情報抽出手段と、
前記ギフト利用情報抽出手段により抽出されるギフト利用情報が許可であるか不許可であるかに応じて、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段と、
前記ギフト処理応答生成手段により許可応答が生成された場合、前記ギフト処理要求に含まれるギフト金額情報に基づいて前記支払金額情報を減額処理する手段と
を備えたことを特徴とするギフト管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のギフト管理システムにおいて、
前記ギフト管理装置は、
前記許可応答とともに前記支払金額情報を前記カード情報管理装置から取得し、該支払金額情報に対して前記ギフト金額情報を減額処理した新たな支払金額情報を生成する減額処理手段
をさらに備え、
前記カード情報管理装置は、前記減額処理する手段に代えて、
前記減額処理手段により生成された新たな支払金額情報を取得し、前記ユーザ情報記憶手段に記憶された前記支払金額情報を該新たな支払金額情報に変更するユーザ情報変更手段
を備えたことを特徴とするギフト管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のギフト管理システムであって、
前記ギフトは、複数の種類のクレジットカードの支払金額を減額させることができ、
前記カード情報管理装置は、該クレジットカードの種類毎に個別に設けられることを特徴とするギフト管理システム。
【請求項4】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信し、かつ、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置から前記ギフトの利用が許可されるか否かの応答を取得して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置であって、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、
前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、
前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段と
を備えたことを特徴とするギフト管理装置。
【請求項5】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信し、かつ、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置から前記ギフトの利用が許可されるか否かの応答を取得して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報をギフト管理装置により管理するためのギフト管理方法であって、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードを前記ギフト管理装置のメモリに予め記憶するカード情報記憶ステップと、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとを前記ギフト管理装置のメモリに予め関連付けて記憶するギフト情報記憶ステップと、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記メモリに記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記メモリを参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記メモリを参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合ステップと、
前記各照合ステップによる照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成ステップと、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得ステップと、
前記ギフト処理応答取得ステップにより許可応答が取得された場合、前記メモリに記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更ステップと
を備えたことを特徴とするギフト管理方法。
【請求項1】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置と、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置とを備えたギフト管理システムであって、
前記ギフト管理装置は、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、
前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、
前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段と
を備え、
前記カード情報管理装置は、
前記ユーザが保有するクレジットカードのカードID毎に、前記ギフトの利用の許可または不許可を示すギフト利用情報と前記支払金額情報とが予め関連付けて記憶されるユーザ情報記憶手段と、
前記ギフト管理装置からギフト処理要求を取得した場合、該ギフト処理要求に含まれるカードIDに対応するギフト利用情報を前記ユーザ情報記憶手段から抽出するギフト利用情報抽出手段と、
前記ギフト利用情報抽出手段により抽出されるギフト利用情報が許可であるか不許可であるかに応じて、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を生成するギフト処理応答生成手段と、
前記ギフト処理応答生成手段により許可応答が生成された場合、前記ギフト処理要求に含まれるギフト金額情報に基づいて前記支払金額情報を減額処理する手段と
を備えたことを特徴とするギフト管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のギフト管理システムにおいて、
前記ギフト管理装置は、
前記許可応答とともに前記支払金額情報を前記カード情報管理装置から取得し、該支払金額情報に対して前記ギフト金額情報を減額処理した新たな支払金額情報を生成する減額処理手段
をさらに備え、
前記カード情報管理装置は、前記減額処理する手段に代えて、
前記減額処理手段により生成された新たな支払金額情報を取得し、前記ユーザ情報記憶手段に記憶された前記支払金額情報を該新たな支払金額情報に変更するユーザ情報変更手段
を備えたことを特徴とするギフト管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のギフト管理システムであって、
前記ギフトは、複数の種類のクレジットカードの支払金額を減額させることができ、
前記カード情報管理装置は、該クレジットカードの種類毎に個別に設けられることを特徴とするギフト管理システム。
【請求項4】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信し、かつ、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置から前記ギフトの利用が許可されるか否かの応答を取得して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報を管理するためのギフト管理装置であって、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードが記憶されるカード情報記憶手段と、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとが予め関連付けられて記憶されるギフト情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記カード情報記憶手段に記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合手段と、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記ギフト情報記憶手段を参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合手段と、
前記各照合手段による照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成手段と、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得手段と、
前記ギフト処理応答取得手段により許可応答が取得された場合、前記ギフト情報記憶手段に記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更手段と
を備えたことを特徴とするギフト管理装置。
【請求項5】
クレジットカードの支払金額を減額させることが可能なギフトの利用に際し、前記ギフトを識別するギフトIDと前記クレジットカードを識別するカードIDとを含むギフト利用要求を端末装置から受信し、かつ、前記クレジットカードのユーザの支払金額を示す支払金額情報を管理するためのカード情報管理装置から前記ギフトの利用が許可されるか否かの応答を取得して、該クレジットカードのユーザが保有する前記ギフトの情報をギフト管理装置により管理するためのギフト管理方法であって、
前記ギフトを利用可能なクレジットカードのカードIDに含まれるカード識別コードを前記ギフト管理装置のメモリに予め記憶するカード情報記憶ステップと、
前記ギフトID毎に、該ギフトが有効か無効かを示すステータス情報と、該ギフトの有効日を示す有効日情報と、該ギフトの金額を示すギフト金額情報と、前記カードIDとを前記ギフト管理装置のメモリに予め関連付けて記憶するギフト情報記憶ステップと、
前記端末装置から送信されるギフト利用要求と、該ギフト利用要求の取得日を示す取得日情報とを対応付けて受信する受信ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるカードIDに、前記メモリに記憶されるカード識別コードが含まれているか否かを照合するカード照合ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記メモリを参照し、当該ギフトIDに対応するステータス情報が有効であるか否かを照合するステータス照合ステップと、
前記ギフト利用要求に含まれるギフトIDに基づいて、前記メモリを参照し、当該ギフトIDに対応する有効日情報が前記取得日情報と同日または後日であるか否かを照合する有効日照合ステップと、
前記各照合ステップによる照合結果のいずれもが否とならない場合、該ギフトのギフト金額情報と該カードIDとを含むギフト処理要求を該カード識別コードに基づいて生成するためのギフト処理要求生成ステップと、
前記ギフト処理要求に対し、許可応答または不許可応答からなるギフト処理応答を前記カード情報管理装置から取得するためのギフト処理応答取得ステップと、
前記ギフト処理応答取得ステップにより許可応答が取得された場合、前記メモリに記憶されたステータス情報およびギフト金額情報を変更するギフト情報変更ステップと
を備えたことを特徴とするギフト管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−219652(P2007−219652A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−36986(P2006−36986)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000133951)株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューション (3)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000133951)株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューション (3)
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