説明

クリーム状皮膚洗浄料

【課題】皮膚洗浄料としての泡立ちや泡質に優れ、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、洗浄後に肌がつっぱらず、さっぱりとした使用感を有するクリーム状皮膚洗浄料を提供する。
【解決手段】下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄料。
(A)炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩
(B)IOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
(C)カオリン、マイカ、タルク、結晶セルロース、炭酸カルシウムから選ばれる1種又は2種以上の吸油性粉体

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクリーム状皮膚洗浄料に関し、更に詳しくは、泡立ち、泡質に優れ、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、洗浄後の使用感に優れたクリーム状皮膚洗浄料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
メイクアップ化粧料は、顔料や色素などの光学的散乱効果を用いて、美しい肌色を演出し、色素沈着などの皮膚トラブルなどを目立たせなくする目的で使用されている。その為、皮脂や汗などによる化粧崩れにより光学的な効果が損なわれないようにワックスや耐水性・耐油性油脂等が使用されている。しかしながら、この様なワックスや油脂類の使用は、これらメイクアップ化粧料を取り去る際に大きな障害となり、メイクアップ化粧料を落とす場合には、予め油脂成分を多く含有する油性クレンジング化粧料でワックスや油脂類を相溶させて除去した後に、水性洗顔料で残りの成分やクレンジング化粧料を洗い落とす2度洗いによる洗顔方法が長い間行われてきた。
【0003】
しかしながら、時間的に余裕が無くなってきている現代社会においては、この様な洗顔方法は好まれず、より簡便な方法でメイク落としを行える方法が望まれ、例えば、水性洗顔料の機能の一部を犠牲にして、簡便性に対応した商品が開発されてきた。その犠牲とされた機能としては、起泡性や洗い上がりのさっぱり感などである。一般に水性洗顔料は石鹸を主成分としているが、油脂類を配合することにより、メイクアップ化粧料により顔部に付着したワックスや油性成分を除去するメカニズムで油脂類が配合されてきた。しかしながら、水性洗顔料に配合した油脂類が洗浄成分の界面活性能力を著しく損なわれるため、起泡性と洗い上がりのさっぱり感において不十分な機能となっている。そのため水溶性洗顔料においては、従来の基本機能を犠牲することなく簡便にメイク落ちが実現でき、使用感触においても優れた洗浄技術の開発が望まれていた。
【0004】
そこでこれらの課題を解決する方法として、水性洗浄成分と吸油性粉体とを含有することを特徴とするメーク落とし(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。しかしながら、特許文献1に記載されるメーク落としは、無水ケイ酸等の吸油性粉体を10%以上配合するために硬いクリーム状となり、延びが悪く皮膚へ塗布しにくく、また洗い上がりはさっぱり感あるものの皮膚にゴワつきを生じ、仕上がり感触が好ましくないという欠点があり、また皮膚を傷つけ、使用時に刺激感や痛みを感じ、過度の脱脂により肌荒れが生じるなどといった問題を有していた。またN−アシル化アミノ酸塩で被覆したヒドロキシアパタイトと、カオリン、タルク、マイカ、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト選ばれる1種以上の粘土鉱物を含有してなる皮膚洗浄用化粧料(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。特許文献2に記載される皮膚洗浄用化粧料は、上記の皮膚に対する刺激は緩和されているものの、原料コストが高いこと、またメイク落ち効果を高めるためには多量の粘土鉱物を配合する必要があり、洗い上がりはさっぱり感あるものの皮膚にゴワつきを生じ、仕上がり感触が好ましくないという欠点があり、これらの発明は十分満足すべきレベルに至っていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−151638号公報
【特許文献2】特開2009−62309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、皮膚洗浄料としての泡立ちや泡質を損なわず、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果を両立し、かつ洗浄後に肌がつっぱらず、さっぱりとした使用感を有するクリーム状皮膚洗浄料を提供することを技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記実状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、高級脂肪酸塩を主成分とする洗浄料において、特定のIOB値を有する非イオン性界面活性剤と、カオリン、マイカ、タルク、結晶セルロース、炭酸カルシウムから選ばれる1種以上の吸油性粉体とを組み合わせて配合することにより、高級脂肪酸塩の泡立ちや泡質を損なわずにメイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、洗浄後の使用感に優れたクリーム状皮膚洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記成分(A)〜(C):
(A)炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩
(B)IOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
(C)カオリン、マイカ、タルク、結晶セルロース、炭酸カルシウムから選ばれる1種又は2種以上の吸油性粉体
を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄料である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料は、皮膚洗浄料としての泡立ちや泡質に優れ、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、洗浄後に肌がつっぱらず、さっぱりとした使用感を有するものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の構成について詳述する。本発明のクリーム状皮膚洗浄料に用いられる成分(A)炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩において、高級脂肪酸としては炭素数原子数8〜22のものが用いられ、飽和又は不飽和、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでも構わない。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸や、その他にヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸も用いることができる。
【0011】
またこれら高級脂肪酸の対イオンの塩基としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等の無機塩基、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられ、中でもアルカリ金属塩が特に好ましく用いられる。
【0012】
これらの炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩は、脂肪酸塩として配合しても、また脂肪酸と塩基とを独立に配合して処方系の中で脂肪酸塩を形成させてもよい。またこれらの高級脂肪酸塩は、一種単独又は二種以上を混合して用いてもよい。
【0013】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料における成分(A)炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩の含有量は、クリーム状皮膚洗浄料の総量を基準として、好ましくは15〜60質量%であり、更に好ましくは20〜50質量%である。これは当該含有量の範囲において、優れた起泡力と洗浄作用を発揮し、クリーム状の性状を形成できるからである。
【0014】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料に用いられる成分(B)非イオン性界面活性剤は、IOB値が0.2以上0.7未満であり、通常化粧料に使用される常温で液状またはペースト状のものであれば特に限定されず、用いることができる。ここでいうIOB値(Inorganic Organic Balance)とは、藤田穆の有機概念図によるもので、無機性及び有機性の値の比である。有機化合物の極性の指標であり、この数値が高いほど極性が高くなる。これらの非イオン性界面活性剤のIOB値が0.2未満の場合は、洗浄剤により乳化されて起泡力や泡質が悪くなり好ましくなく、IOB値が0.7以上の場合は、皮膚に残留しているメイクアップ化粧料の油性成分等を溶解することができず、除去効果が悪いため良好なクレンジング効果が得られないため好ましくない。
【0015】
本発明に用いられる成分(B)のIOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤としては、例えば、トリエチルヘキサノイン(IOB値0.35)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(IOB値0.33)、ステアリン酸グリセリル(IOB値0.47)、パルミチン酸グリセリル(IOB値0.53)、イソステアリン酸グリセリル(IOB値0.63)、ジイソステアリン酸トリグリセリル(IOB値0.52)、ジイソステアリン酸ジグリセリル(IOB値0.42)、ジラウリン酸PG(IOB値0.22)、オレイン酸グリセリル(IOB値0.62)、ステアリン酸PG(IOB値0.38)、ラウリン酸PG(IOB値0.53)、ジラウリン酸PEG(2)(IOB値0.35)、ジラウリン酸PEG(4)(IOB値0.54)、ジラウリン酸PEG(6)(IOB値0.69)、ジイソステアリン酸PEG(4)(IOB値0.40)、イソステアリン酸PEG(3)(IOB値0.66)、ジオレイン酸PEG(4)(IOB値0.40)、ジオレイン酸PEG(8)(IOB値0.62)、オレイン酸PEG(3)(IOB値0.65)、ジステアリン酸PEG(2)(IOB値0.24)、ジステアリン酸PEG(4)(IOB値0.39)、ステアリン酸PEG(2)(IOB値0.53)、ジラウリン酸グリコール(IOB値0.23)、ステアリン酸グリコール(IOB値0.40)、イソステアリン酸PEG(10)硬化ヒマシ油(IOB値0.54)、イソステアリン酸PEG(15)硬化ヒマシ油(IOB値0.67)、トリイソステアリン酸PEG(15)硬化ヒマシ油(IOB値0.47)、トリイソステアリン酸PEG(20)硬化ヒマシ油(IOB値0.57)、トリオレイン酸PEG(10)グリセリル(IOB値0.50)、トリイソステアリン酸PEG(10)グリセリル(IOB値0.51)、POE(3)ステアリルエーテル(IOB値0.56)、POE(3)オレイルエーテル(IOB値0.57)、POE(3)セチルエーテル(IOB値0.61)、POE(5)デシルテトラデシルエーテル(IOB値0.63)、ソルビタン(IOB値0.65)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(IOB値0.66)等が挙げられる。
【0016】
これらの中でも、脂肪酸グリセリルの非イオン性界面活性剤であるトリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリルが好ましく、さらに常温(25℃)において液状の性状を示すトリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、イソステアリン酸グリセリルがメイクアップ化粧料の油性成分等を除去するクレンジング効果、洗浄後の皮膚感触やクリーム状皮膚洗浄料の保存安定性の点から好ましい。
【0017】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料における成分(B)IOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤の含有量は、クリーム状皮膚洗浄料の総量を基準として、好ましくは1〜20質量%であり、更に好ましくは3〜15質量%である。1質量%未満では、十分なクレンジング効果が得られない場合があり、20質量%を超えると、製剤ののびの悪さ、洗浄後のべたつきや保存安定性が悪くなる場合がある。
【0018】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料に用いられる成分(C)吸油性粉体は化粧料などに使用される粉体であって、吸油量が自重の10重量%以上である粉体を指し、カオリン、マイカ、タルク、結晶セルロース、炭酸カルシウムから選ばれる1種又は2種以上である。
【0019】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料における成分(C)吸油性粉体の含有量は、クリーム状皮膚洗浄料の総量を基準として、好ましくは0.1〜10質量%であり、更に好ましくは0.5〜5質量%である。0.1質量%未満では、十分なメイクアップ化粧料の除去効果が得られない場合があり、10質量%を超えると、使用時ののびの悪さ、洗浄後に皮膚への残留、保存安定性が悪くなる場合がある。
【0020】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料に用いられる成分(D)多価アルコールは、脂肪酸石鹸の結晶状態の安定化効果を目的として配合され、また成分(B)の分散安定化を付与する目的で配合される。多価アルコールの具体例を例示すると、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量が10,000以下)、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジプレピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、トレハロース、グルコシルトレハロース、キシリトール、フルクトース、ラクトース、トリメチルグリシン、ソルビトール、マルチトール等が挙げられる。これら多価アルコールの中でもグリセリン、ポリエチレングリコール(平均分子量が10,000以下)、グルコシルトレハロース、ソルビトール、マルチトールが好ましい。これら多価アルコールは1種又は2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0021】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料における成分(D)多価アルコールの含有量は、クリーム状皮膚洗浄料の総量を基準として、好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは15〜40質量%である。10質量%未満では、脂肪酸石鹸の結晶状態の安定化効果が十分に発揮されず、50質量%を超える場合は、逆に脂肪酸石鹸の溶解度が向上して不安定となり好ましくない。
【0022】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料の剤型は特に限定されるものではないが、使用時の塗布のしやすさ、製剤の保存安定性の観点からクリーム状あるいはペースト状などが好ましい。
【0023】
本発明のクリーム状皮膚洗浄料には、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料、医薬品等の皮膚外用剤に用いられている任意の成分を使用することが出来る。これらの成分としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油分、高級アルコール、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、ポリマー類、パール光沢剤、アミノ酸誘導体、糖誘導体、香料、水、アルコール、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、薬剤、香料、各種ビタミン等の薬剤が挙げられる。
【実施例】
【0024】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。なお、以下の処方の含有量において%と示したものは全て質量%のことである。
【0025】
泡立ち、泡質、洗浄後の使用感
(評価方法)
専門パネラー10名により、実施例、比較例で調製した組成物を使用したときの泡立ちの良さ、泡質(泡のクリーミィーさ)の良さ、洗浄後の使用感(さっぱり感)について1点から5点の5段階の官能評価を行い、その平均点を求め、以下の基準で判定した。
(評価基準)
◎ :平均点が4.5以上
〇 :平均点が3.5以上、4.5未満
△ :平均点が2.5以上、3.5未満
× :平均点が1.5以上、2.5未満
××:平均点が1.5未満
【0026】
メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果
(評価方法)
下記に示す処方のリップカラーを上腕内側部に3cm×3cmの範囲に塗布し、10分間放置後、実施例、比較例で調製した組成物を少量の水と混合して泡立たせてから塗布し、良くなじませて擦過して流水で濯いだ。色彩色差計を用いてリップカラー塗布前の明度(E)、リップカラー塗布後の明度(E)、洗浄後の明度(E)を計測し、下記式より洗浄率を算出した。
洗浄率(%)=100×(E−E)/(E−E
【0027】
(リップカラー処方)
(1)ポリエチレン粉末 5%
(2)マイクロクリスタリンワックス 15%
(3)カルナウバワックス 10%
(4)モクロウ 5%
(5)固形パラフィン 5%
(6)重質流動パラフィン 5%
(7)グリセリルトリイソステアレート 5%
(8)ひまし油 20%
(9)ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 20%
(10)顔料 10%
【0028】
実施例1〜12、比較例1〜5
表1に示した処方のクリーム状皮膚洗浄料を調整し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
【0029】
【表1】

【0030】
表1より明らかなように本発明の成分を用いた実施例のクリーム状皮膚洗浄料はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、泡立ちの良さ、泡質(泡のクリーミィーさ)の良さ、洗浄後の使用感(さっぱり感)、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0031】
以下、本発明のクリーム状皮膚洗浄料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のクリーム状皮膚洗浄料についても、上記の泡立ちの良さ、泡質(泡のクリーミィーさ)の良さ、洗浄後の使用感(さっぱり感)、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果について各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
【0032】
実施例13(クリーム状皮膚洗浄料)
(1)ミリスチン酸 28.0%
(2)ステアリン酸 5.0%
(3)水酸化カリウム 6.5%
(4)トリエチルヘキサノイン(IOB値0.35) 1.0%
(5)ステアリン酸グリセリル(IOB値0.47) 4.0%
(6)カオリン 3.0%
(7)マイカ 1.0%
(8)グリセリン 20.0%
(9)ヒマシ油 1.0%
(10)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミン 1.0%
(11)エデト酸四ナトリウム 0.2%
(12)リン酸二水素ナトリウム 0.5%
(13)N−アセチルグルコサミン 0.1%
(14)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 5.0%
(15)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2%
(16)グルコシルトレハロース 1.0%
(17)緑茶抽出エキス 0.5%
(18)イソプロピルメチルフェノール 0.1%
(19)香料 0.3%
(20)精製水 残 部
【0033】
(製法)
(1)、(2)、(20)の一部を80℃に加温し、(3)を加えて90℃で1時間中和反応を行う。冷却を開始し、70℃で(4),(5),(8)〜(14),(20)の残部を添加し、50℃で(6),(7),(15)〜(19)を加え、ホモミキサーにて分散する。次いで30℃まで冷却してクリーム状皮膚洗浄料調整した。
【0034】
実施例14(クリーム状皮膚洗浄料)
(1)ミリスチン酸 30.0%
(2)パルミチン酸 5.0%
(3)イソステアリン酸 3.0%
(4)水酸化カリウム 7.8%
(5)ジイソステアリン酸トリグリセリル(IOB値0.52) 3.0%
(6)ジイソステアリン酸ジグリセリル(IOB値0.42) 3.0%
(7)パルミチン酸グリセリル(IOB値0.53) 3.0%
(8)タルク 1.5%
(9)炭酸カルシウム 1.5%
(10)グリセリン 25.0%
(11)プロピレングリコール 5.0%
(12)オリーブ油 3.0%
(13)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0%
(14)ヤシ油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム 3.0%
(15)リン酸一水素ナトリウム 0.2%
(16)N−アセチルグルコサミン 0.1%
(17)エデト酸二ナトリウム 0.2%
(18)グルコシルトレハロース 0.5%
(19)緑茶抽出エキス 0.5%
(20)香料 0.3%
(21)精製水 残 部
【0035】
(製法)
(1)〜(3)、(21)の一部を80℃に加温し、(4)を加えて90〜95℃で1時間中和反応を行う。冷却を開始し、80℃で(5)〜(7),(10)〜(14),(2
1)の残部を添加し、50℃で(8)、(9)、(15)〜(20)を加え、ホモミキサーにて分散する。次いで30℃まで冷却してクリーム状皮膚洗浄料調整した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄料。
(A)炭素原子数8〜22の高級脂肪酸塩
(B)IOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
(C)カオリン、マイカ、タルク、結晶セルロース、炭酸カルシウムから選ばれる1種又は2種以上の吸油性粉体
【請求項2】
成分(B)IOB値が0.2以上0.7未満の非イオン性界面活性剤が、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリルから選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤である請求項1記載のクリーム状皮膚洗浄料。
【請求項3】
更に、(D)多価アルコールを含有する請求項1又は2記載のクリーム状皮膚洗浄料。

【公開番号】特開2012−167035(P2012−167035A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27326(P2011−27326)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(306018365)クラシエホームプロダクツ株式会社 (188)
【Fターム(参考)】