説明

グリル

【課題】グリル庫内にカバー体を配置し忘れた状態で使用するのを抑制し得るグリルを提供する。
【解決手段】バーナにて形成される火炎Fを検知する検知部23sが火炎F中に位置する又は火炎Fに曝される状態で設けられた火炎検知手段23と、グリル庫7内において所定の設定位置に配置されて、グリル庫7の内壁7sを覆うカバー体30とを備え、カバー体30が、グリル庫7の前部開口部を通して着脱自在に設けられたグリルであって、カバー体30が設定位置に位置するときと設定位置に位置しないときとで、火炎検知手段23の出力信号が変動するように構成され、制御手段が、火炎検知手段23の出力信号に基づいて、カバー体30が設定位置に位置しているか否かを判定するように構成され、制御手段の判定結果を出力する報知手段が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前方に前部開口部を有するグリル庫と、焼き網を載置自在な引出部と、前記グリル庫内を加熱するバーナと、前記バーナにて形成される火炎を検知する検知部が前記火炎中に位置する又は前記火炎に曝される状態で設けられた火炎検知手段と、その火炎検知手段の出力信号に基づいて前記バーナの作動を制御する制御手段と、前記グリル庫内において所定の設定位置に配置されて、前記グリル庫の内壁を覆うカバー体とを備え、前記引出部が、前記前部開口部を通して前記グリル庫に出し入れ自在に設けられ、前記カバー体が、前記前部開口部を通して着脱自在に設けられたグリルに関する。
【背景技術】
【0002】
かかるグリルは、被加熱物を焼き網に載置して引出部をグリル庫内に収容して、バーナを燃焼させることにより使用するものであり、そのようにグリルを使用するときには、グリル庫の内壁を覆うカバー体をグリル庫内の設定位置に配置することで、グリル庫の内壁が被加熱物から飛散する油分や油煙等により汚れるのを抑制するようになっている。
そして、カバー体は、グリル庫の前部開口部を通して着脱自在であり、適宜、グリル庫から取り出して洗浄することができるようになっている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−338号公報
【特許文献2】特開2011−36556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、使用者がカバー体をグリル庫から取り出して洗浄した後に、カバー体を再びグリル庫内に配置するのを忘れる場合がある。
しかしながら、従来のグリルでは、使用者がカバー体をグリル庫内に配置し忘れると、そのようにカバー体をグリル庫内に配置し忘れた状態でもグリルを使用する虞があった。即ち、カバー体が配置されたか否か、カバー体の配置が適正か否かの判定は、事実上されていなかった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グリル庫内にカバー体を配置し忘れた状態で使用するのを抑制し得るグリルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のグリルは、前方に前部開口部を有するグリル庫と、焼き網を載置自在な引出部と、前記グリル庫内を加熱するバーナと、前記バーナにて形成される火炎を検知する検知部が前記火炎中に位置する又は前記火炎に曝される状態で設けられた火炎検知手段と、その火炎検知手段の出力信号に基づいて前記バーナの作動を制御する制御手段と、前記グリル庫内において所定の設定位置に配置されて、前記グリル庫の内壁を覆うカバー体とを備え、前記引出部が、前記前部開口部を通して前記グリル庫に出し入れ自在に設けられ、前記カバー体が、前記前部開口部を通して着脱自在に設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記カバー体が前記設定位置に位置するときと前記設定位置に位置しないときとで、前記火炎検知手段の出力信号が変動するように構成され、
前記制御手段が、前記火炎検知手段の出力信号に基づいて、前記カバー体が前記設定位置に位置しているか否かを判定するように構成され、
前記制御手段の判定結果を出力する報知手段が設けられている点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎検知手段の出力信号が変動する。
そして、制御手段により、火炎検知手段の出力信号に基づいてカバー体が設定位置に位置しているか否かが判定され、その判定結果が報知手段に出力される。
つまり、カバー体がグリル庫内に配置されていないときには、火炎検知手段からは、カバー体が設定位置に位置する状態とは異なる信号が出力されて、制御手段によりカバー体が設定位置に位置していないことが判定されるので、報知手段からは、カバー体が設定位置に位置していないことに示す情報が出力される。
すると、使用者は、そのような報知手段からの出力情報により、カバー体がグリル庫内に適正に配置されていない等、カバー体の配置に関して不具合があることを認識することができるので、使用者にグリル庫内を視認することを動機付けすることができる。
そして、使用者は、グリル庫内を視認することにより、カバー体をグリル庫内に配置し忘れていることが分かるので、使用者にグリル庫内にカバー体を配置することを動機付けすることができる。
従って、グリル庫内にカバー体を配置し忘れた状態で使用するのを抑制し得るグリルを提供することができる。
又、通常、グリル庫内には火炎検知用の火炎検知手段が設けられるが、本来、この火炎検知手段はグリル庫内の高温にも耐え得るものである。そして、本願構成は、この火炎検知手段をカバー体の検知にも用いるのであり、新たな検知機構を設けることなく、カバー体の検知と火炎の検知の両方を行うことができる。
【0008】
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記カバー体が前記設定位置に位置するときと位置しないときとで、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する範囲を異ならせることが可能なように、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する検知部遮蔽体が、前記カバー体に一体的に備えられている点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、そのカバー体に一体的に備えられた検知部遮蔽体により検知部が火炎に対して遮蔽される範囲が異なるので、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎検知手段の出力信号が異なる。
つまり、カバー体に一体的に備えられた検知部遮蔽体により検知部が火炎に対して遮蔽される範囲を異ならせることによって、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎検知手段の出力信号を明確に異ならせることができる。
従って、カバー体が設定位置に位置するか否かの判定を一層的確に行うことができる。
この構成は、カバー体と火炎検知手段との構造上の位置関係から、カバー体により直接火炎検知手段の検知部を火炎から覆えない構造の場合に有効となる。
【0010】
第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記グリル庫に対する前記カバー体の左右方向での位置を左右方向の設定位置に位置決めした状態で、前記カバー体の前後方向の移動を案内する前後移動案内手段が設けられ、
前記検知部遮蔽体が、前後方向での前記検知部との相対位置関係の変動により、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する範囲を異ならせるように前記カバー体に備えられている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、前後移動案内手段により、左右方向の位置が設定位置に位置決めされた状態で、カバー体の前後方向の移動が案内されるので、使用者がカバー体をグリル庫内の設定位置に配置したりグリル庫内から取り出したりする操作を容易化することができる。
そして、カバー体は、左右方向の位置が設定位置に位置決めされた状態で前後方向の位置が変動するので、検知部に対する検知部遮蔽体の前後方向での相対位置が変動することになり、それによって、火炎に対して検知部が遮蔽される範囲が異なる。
つまり、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎に対して検知部が遮蔽される範囲を明確に異ならせることができるので、カバー体が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎検知手段の出力信号を明確に異ならせることができる。
従って、グリル庫に対するカバー体の着脱操作を容易化しながら、カバー体が設定位置に位置するか否かの判定を更に的確に行えるようにすることができる。
【0012】
第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記カバー体が、前記グリル庫の左右の内壁を夫々覆う左側覆い部、右側覆い部と、それら左側覆い部及び右側覆い部夫々の上端部同士を連結する細長状の連結部とを備えて構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、カバー体をグリル庫内の設定位置に配置すると、グリル庫の左右の内壁が左側覆い部と右側覆い部とにより覆われるので、グリル庫の内壁の極力広い範囲をカバー体で覆うことができる。
しかも、左側覆い部と右側覆い部とは連結部にて連結されているので、左側覆い部及び右側覆い部を一挙にグリル庫内の設定位置に配置したりグリル庫内から取り出したりすることができる。
従って、カバー体にてグリル庫の内壁の極力広い範囲を覆うようにしながら、グリル庫に対するカバー体の着脱操作を容易化することができる。
【0014】
第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記火炎検知手段が、前記グリル庫の左右の側部の少なくとも一方に、前記検知部を前記グリル庫の内方に向けて突出させた形態で設けられ、
前記検知部遮蔽体が、前記火炎検知手段に対応して、前記左側覆い部、前記右側覆い部の少なくとも一方に、前記グリル庫の内方に向けて突出するように設けられている点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、左側覆い部と右側覆い部とが連結部にて連結されているので、火炎検知手段に対応して、左側覆い部と右側覆い部との少なくとも一方に検知部遮蔽体を設ければ、左側覆い部と右側覆い部との両方がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定することができる。
従って、カバー体にてグリル庫の内壁の極力広い範囲を覆うようにしながら、そのカバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定するための構成を簡略化することができる。
【0016】
第6特徴構成は、上記第2〜第5特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記バーナとして、前記グリル庫内の上部に配置される上側バーナと、前記グリル庫内の下部に配置される下側バーナとが備えられ、
前記検知部遮蔽体が、前記上側バーナに対応して設けられた前記火炎検知手段の前記検知部に対応して設けられている点にある。
【0017】
上記特徴構成によれば、上側バーナと下側バーナとにより、焼き網に載置された被加熱物を上下両側から加熱することができる。
ところで、下側バーナの近傍には、引出部や、その引出部の出し入れを案内するための案内手段等が存在するので、下側バーナの周りには、カバー体の前後移動に伴って検知部遮蔽体を前後移動させるための空きスペースを確保し難い。
一方、上側バーナの下方には、焼き網やその焼き網に載置された被加熱物が存在するものの、それらは上側バーナから比較的離れているので、上側バーナの周りには、カバー体の前後移動に伴って検知部遮蔽体を前後移動させるための空きスペースを確保し易い。
つまり、検知部遮蔽体は、下側バーナに対応して設けられた火炎検知手段に対するよりも、上側バーナに対応して設けられた火炎検知手段に対する方が設け易い。
従って、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定するための構成を簡略化することができる。
【0018】
第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎中に位置する状態で設けられた熱電対にて構成されている点にある。
【0019】
上記特徴構成によれば、熱電対の検知部が火炎に対して検知部遮蔽体により遮蔽される範囲が変動すると、熱電対から出力される熱起電力が変動するので、その熱起電力の変動に基づいて、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定する。
従って、火炎検知手段として熱電対を用いることにより、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを的確に判定することができる。
【0020】
第8特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎中に位置する状態で設けられたフレームロッドにて構成されている点にある。
【0021】
上記特徴構成によれば、フレームロッドの検知部が火炎に対して検知部遮蔽体により遮蔽される範囲が変動すると、フレームロッドの電極間を流れる電流の大きさが変動するので、その電流の大きさの変動に基づいて、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定する。
従って、火炎検知手段としてフレームロッドを用いることにより、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを的確に判定することができる。
【0022】
第9特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎に曝される状態で設けられた光学式火炎検知器にて構成されている点にある。
【0023】
上記特徴構成によれば、光学式火炎検知器の検知部が検知部遮蔽体により火炎に対して遮蔽される範囲が変動すると、光学式火炎検知器が火炎からの放射光を受光する受光量が変動するので、その受光量の変動に基づいて、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを判定する。
従って、火炎検知手段として光学式火炎検知器を用いることにより、カバー体がグリル庫内の設定位置に配置されているか否かを的確に判定することができる
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】グリルを備えたガスコンロの斜視図
【図2】トッププレートを省略し、引出部を引き出した状態でのガスコンロの斜視図
【図3】トッププレートを省略し、引出部を引き出した状態でのガスコンロの分解斜視図
【図4】扉を省略し、引出部を引き出した状態でのグリルの斜視図
【図5】グリルの概略縦断正面図
【図6】グリルの要部の縦断正面図
【図7】カバー体の斜視図
【図8】カバー体の移動に伴う検知部遮蔽体と火炎センサとの相対位置関係の変化を説明する図
【図9】ガスコンロの制御構成を示すブロック図
【図10】カバー体の位置と火炎センサの出力電圧との関係を示す図
【図11】別実施形態に係るカバー体を示すガスコンロの概略縦断正面図
【図12】別実施形態に係るカバー体を示す図
【図13】別実施形態に係るカバー体を示すガスコンロの概略縦断正面図
【図14】別実施形態に係る火炎センサ及び検知部遮蔽体の配置形態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態をガスコンロのグリルに適用した場合について説明する。
図1及び図2に示すように、本発明に係るグリルGを備えたガスコンロは、コンロ本体1の上部に3つのコンロバーナ2が配置され、コンロ本体1の内部に、グリル庫7内を加熱するグリルバーナ3(図2〜図4参照)を備えるグリルGが配置されて、ビルトインタイプのガスコンロに構成されている。
コンロ本体1の上部後方側に、グリルバーナ3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が設けられ、コンロ本体1の上部は、トッププレート5にて覆われ、このトッププレート5の上部に、3つのコンロバーナ2の夫々に対応して、加熱用容器(鍋など)を載置する五徳6が載置支持されるように構成されている。
設置状態の図示は省略するが、コンロ本体1の内部には、ガスコンロの運転を制御するための各種制御を実行するように構成された制御手段としての制御部C(図9参照)が設けられている。
【0026】
図1〜図3に示すように、コンロ本体1の前面部の略中央は、コンロ本体1に内蔵したグリルGにおけるグリル庫7の前部開口部8にて開口されている。
コンロ本体1の前面部におけるグリル庫7の前部開口部8の左側には、グリルバーナ3を操作するためのグリル操作部40が設けられている。
コンロ本体1の前面部におけるグリル庫7の前部開口部8の右側には、コンロバーナ2の点火、消火や火力の調整等の操作を行うコンロ操作つまみ50が3つのコンロバーナ2夫々に対応して設けられ、コンロバーナ2の火力を表示する火力表示部51が3つのコンロ操作つまみ50夫々に対応して設けられている。更に、各コンロバーナ2を操作するためのコンロ操作部52、コンロバーナ2及びグリルバーナ3の点火を可能にするための電源スイッチ10も設けられている。
尚、本願はグリルGに関する発明であるので、コンロ操作つまみ50及びコンロ操作部52の説明は省略する。
【0027】
図1及び図2に示すように、グリル用操作部40及びコンロ操作部52は、押し操作する毎に、前倒れ状態となってパネルスイッチにて構成される操作面が露呈する開き状態と操作面が収納される閉じ状態とに切り換え自在に構成されている。
グリル操作部40には、グリルバーナ3の点火及び消火を行うグリル運転スイッチ41、グリルバーナ3の火力の調整を行う火力調整スイッチ42、自動焼きモードを設定する自動焼きモードスイッチ43、タイマ運転モードを設定するタイマ運転スイッチ44、グリルバーナ3の燃焼状態を表示する燃焼表示部45、及び、後述するカバー体30の配置状態を表示するカバー体配置表示部46が設けられている。設置状態の図示を省略するが、燃焼表示部45には、緑色を発光する緑発光LED45gと橙色を発光する橙発光LED45rが組み込まれ、カバー体配置表示部46にも、同様に、緑発光LED46gと橙発光LED46rが組み込まれている(図9参照)。
【0028】
自動焼きモードは、グリル運転スイッチ41によるグリルバーナ3の点火後、所定の燃焼条件でグリルバーナ3を燃焼させ、被調理物の焼き調理の終了が予測されるタイミングで自動的にグリルバーナ3を消火するモードである。
タイマ運転スイッチ44は、タイマ時間を設定自在であり、タイマ運転モードは、グリル運転スイッチ41によるグリルバーナ3の点火後、火力調整スイッチ42にて設定された火力でグリルバーナ3を燃焼させ、タイマ運転スイッチ44にて設定されたタイマ時間が経過すると自動的にグリルバーナ3を消火するモードである。
【0029】
以下、グリルGについて説明を加える。
図2〜図5に示すように、このグリルGは、前方に前部開口部8を有するグリル庫7と、焼き網12を載置自在な汁受皿15を載置自在に有する引出部Hと、前述したグリル庫7内を加熱するグリルバーナ3と、グリルバーナ3にて形成される火炎Fを検知する検知部23sが火炎F中に位置する状態で設けられた火炎検知手段としての火炎センサ23(図5及び図6参照)と、前述した制御部C(図9参照)と、グリル庫7内において所定の設定位置に配置されて、グリル庫7の内壁7sを覆うカバー体30等を備えて構成されている。
【0030】
グリル庫7は、天井壁部7C、左側壁部7L、右側壁部7R、底壁部7B及び後壁部7Hを備えて、前方が前部開口部8にて開口された概略直方体形状の箱状に構成されている。
図5及び図6に示すように、左側壁部7L及び右側壁部7R夫々は、夫々の上端側の部分がグリル庫7の内方側に傾斜する傾斜状に構成されている。
【0031】
図2〜図4に示すように、引出部Hは、グリル庫7内下部の左右の両端に配置されたスライドレール11により、グリル庫7内に収納される収納位置(図1参照)とグリル庫7の前方に引き出される引出位置(図2及び図3参照)とにわたって、前部開口部8を通して出し入れ自在に設けられている。この引出部Hには、それが収納位置に位置するときにグリル庫7の前部開口部8を閉じるように扉70が着脱自在に備えられている。
又、カバー体30は、前部開口部8を通して着脱自在に設けられている。
【0032】
本発明では、カバー体30が設定位置に位置するときと設定位置に位置しないときとで、火炎センサ23の出力信号が変動するように構成されている。
その具体構成として、この実施形態では、図4〜図6、及び、図8に示すように、カバー体30がグリル庫7内の設定位置に位置するときに火炎Fに対して検知部23sを部分的に遮蔽し、且つ、カバー体30が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎Fに対して検知部23sを遮蔽する範囲を異ならせることが可能なように、火炎Fに対して検知部23sを遮蔽する検知部遮蔽体34がカバー体30に一体的に備えられて、カバー体30が設定位置に位置するときと設定位置に位置しないときとで、火炎センサ23の出力信号が変動するように構成されている。
【0033】
以下、グリルGの各部について、説明を加える。
グリルバーナ3は、図3〜図6、及び、図9に示すように、グリル庫7内の上部に位置して、焼き網12に載置された被加熱物(図示省略)を上側から加熱する上側バーナ3aと、グリル庫7内の下部左右両側に離れて位置して、焼き網12に載置された被加熱物を下側の左右両側から加熱する一対の下側バーナ3bとを備えて構成されている。
【0034】
上側バーナ3aは、平面視で概ね矩形状の外形を有するように構成され、グリル庫7の天井部の略中央に配置されて、グリル庫7の天井壁部7Cの中央側の部分を形成する形態で設けられている。
そして、この上側バーナ3aは、平面視でその外周に沿う概ね「ロ」の字状で、下向きに火炎Fを形成するように構成されている。
左右の各下側バーナ3bは、複数の炎孔3hが長手方向に沿って間隔を隔てて形成されたパイプ状に構成され、炎孔3hがグリル庫7内の内側斜め上に向く形態で、グリル庫7内下部の左側端部、右側端部夫々に設けられている。
【0035】
上側バーナ3a、左右の下側バーナ3b夫々に対して、点火プラグ22及び火炎センサ23が設けられている。この実施形態では、図6に示すように、火炎センサ23は、熱電対(図示省略)を耐熱金属製の鞘管に封入したシース型熱電対にて構成され、このシース型熱電対における二種の金属の接合部分が収納された先端の円錐状部分が検知部23sになる。
図4〜図6に示すように、シース型熱電対からなる火炎センサ23は、上側バーナ3aに対しては、グリル庫7の右側壁部7Rの上部の傾斜状部を斜め上向きに貫通して、先端の検知部23sが上側バーナ3aの右側端部の下方に位置する形態で、右側壁部7Rに支持されている。
又、図4に示すように、点火プラグ22も、上側バーナ3aに対しては、火炎センサ23と同様の形態で、右側壁部7Rに支持されている。
尚、左右の下側バーナ3b夫々に対する点火プラグ22及び火炎センサ23の設置形態の説明及び図示は、省略する。
【0036】
図2及び図3に示すように、引出部Hは、一対のスライドレール11夫々の先端レール11tに夫々固定される一対のアーム部材14と、それら一対のアーム部材14の前端に架け渡された扉支持板13とを備えて構成され、その扉支持板13に扉70が立ち姿勢で着脱自在に取り付けられるように構成されている。この扉70には、横長の窓71が形成されると共に、扉70の前面には、窓71に合わせて、横長状の透明部分が備えられたガラス板72が取り付けられている。
スライドレール11の構成は周知であるので、詳細な説明を省略して簡単に説明すると、中間レール(図示省略)が固定レール(図示省略)にその長手方向にスライド自在に支持され、先端レール11tが中間レールにその長手方向にスライド自在に支持されて構成され、固定レールがグリル庫7の底壁部7Bに取り付けられる。
【0037】
図2及び図3に示すように、各アーム部材14には、上方に突出する突起部14tが備えられている。又、汁受皿15の左右両端夫々には、汁受皿15が適正な位置で一対のアーム部材14上に載置されたときに突起部14tを挿通可能なようにスリット15sが設けられている。
そして、汁受皿15を、その一対のスリット15s夫々に各アーム部材14の突起部14tを挿通させた状態で、一対のアーム部材14上に跨り状態で載置することにより、図2に示すように、汁受皿15が引出部Hに適正な位置で載置されるように構成されている。
【0038】
図3〜図7に示すように、この実施形態では、カバー体30が、グリル庫7の内壁7sのうちの左右の内壁7Ls,7Rsを夫々覆う左側覆い部31、右側覆い部32と、それら左側覆い部31及び右側覆い部32夫々の上端部同士を連結する細長状の連結部33とを備えて構成されている。ちなみに、グリル庫7の左内壁7Lsは、グリル庫7の左側壁部7Lの内面に相当し、右内壁7Rsは、グリル庫7の右側壁部7Rの内面に相当する。
【0039】
左側覆い部31は、グリル庫7内に配置された状態で、略鉛直状に延びる縦板部分31aと、その縦板部分31aの下端からグリル庫7の内方に向かって下向きの傾斜状に延びる傾斜状下板部分31bと、その縦板部分31aの上端からグリル庫7の内方に向かって上向きの傾斜状に延びる傾斜状上板部分31cとを備えて、概ね樋状に構成されている。
左側覆い部31の傾斜状下板部分31bには、その外側の面(左内壁7Ls側の面)から内側の面(グリル庫7の内方側の面)に向けて引っ込む2個の円形の位置決め用凹部31eが、その長手方向の両端側に振り分けて設けられている。この位置決め用凹部31eの凹面は、概ね球面の一部の如き湾曲面に構成されている。
【0040】
右側覆い部32は、グリル庫7内に配置された状態で、略鉛直状に延びる縦板部分32aと、その縦板部分32aの下端からグリル庫7の内方に向かって下向きの傾斜状に延びる傾斜状下板部分32bと、その縦板部分32aの上端からグリル庫7の内方に向かって上向きの傾斜状に延びる傾斜状上板部分32cとを備えて、概ね樋状に構成されている。
右側覆い部32の傾斜状下板部分32bにも、左側覆い部31の傾斜状下板部分31bの位置決め用凹部31eと同様の形状の2個の位置決め用凹部32eが、長手方向の両端側に振り分けて設けられている
又、グリル庫7の前部開口部8から挿入されてグリル庫7内に配置される際に、上側バーナ3aに対して設けられた点火プラグ22及び火炎センサ23を逃がすために、右側覆い部32における傾斜状上板部分32cの後端側には、切り欠き部32dが設けられている。
【0041】
縦板部分31aと傾斜状下板部分31bと傾斜状上板部分31cとから成る左側覆い部31と、縦板部分32aと傾斜状下板部分32bと傾斜状上板部分32cとから成る右側覆い部32とは、鉛直方向に沿う高さが略同一となるように構成されている。
そして、概ね樋状の左側覆い部31と右側覆い部32とが互いに開口部を対向させて配置された状態で、左側覆い部31の傾斜状上板部分31cの上端縁の前方側部分と右側覆い部32の傾斜状上板部分32cの上端縁の前方側部分とが帯状の連結部33により連結されて、連結部33にて連結された状態で左側覆い部31と右側覆い部32とを一体的に備えたカバー体30が構成される。
【0042】
図2及び図4に示すように、グリル庫7の前面開口部8の左右両側に振り分けて、一対の位置決め板16,17が設けられている。
左側の位置決め板16には、左側覆い部31における長手方向視での外周形状に合致した形状に引っ込む凹部16dが形成され、右側の位置決め板17には、右側覆い部32における長手方向視での外周形状に合致した形状に引っ込む凹部17dが形成されている。
そして、これら左右の一対の位置決め板16,17は、互いの凹部16d,17dの開口部を対向させた姿勢で、それら凹部16d,17dの間に、カバー体30の左側覆い部31及び右側覆い部32を嵌め込み可能なように、前面開口部8の左右両側に振り分けて設けられている。
【0043】
図5及び図6に示すように、グリル庫7の左内壁7Lには、グリル庫7内の前後方向の基準位置P(図8参照)に位置するカバー体30における左側覆い部31の各位置決め用凹部31eに夫々対向するように、2本の左側アーム部18が設けられている。又、グリル庫7の右内壁7Rには、グリル庫7内の前後方向の基準位置Pに位置するカバー体30における右側覆い部32の各位置決め用凹部32eに夫々対向するように、2本の右側アーム部19が設けられている。
尚、この実施形態では、図8(b)に示すように、カバー体30の先端(図8では、右側覆い部分32の先端)がグリル庫7内に設定される前後方向の基準位置Pに一致すると、カバー体30が前後方向の基準位置Pに位置するとされる。
【0044】
各左側アーム部18の先端部は、左側覆い部31における傾斜状下板部分31bの外側の面に当接可能なように屈曲されると共に、その屈曲部に、傾斜状下板部分31bの位置決め用凹部31eに嵌め込み可能な円形の凸部18cが形成されている。又、各右側アーム部19の先端部も、右側覆い部32における傾斜状下板部分32bの外側の面に当接可能なように屈曲されると共に、その屈曲部に、傾斜状下板部分32bの位置決め用凹部32eに嵌め込み可能な円形の凸部19cが形成されている。ちなみに、円形の凸部18cや凸部19cの凸面は、概ね球面の一部の如き湾曲面に構成されている。
【0045】
そして、カバー体30を、その左側覆い部31及び右側覆い部32の先端を左右一対の位置決め板16,17における凹部16d、17dの間に嵌め込み、そのままグリル庫7内の後方に向けて押し込む。すると、カバー体30を、グリル庫7に対する左右方向での位置が左右一対の位置決め板16,17により、左右方向の設定位置に位置決めされた状態で案内されて、グリル庫7内の後方に向けて押し込むことができる。つまり、カバー体30の位置が、グリル庫7に対して、左右方向では設定位置に位置決めされた状態で、前後方向での位置が変わることになる。
そのようにカバー体30をグリル庫7内の後方に向けて押し込んで、カバー体30が前後方向での基準位置Pに位置すると、左側覆い部31の2個の位置決め用凹部31eに2本の左側アーム部18の凸部18cが嵌まり込み、並びに、右側覆い部32の2個の位置決め用凹部32eに2本の右側アーム部19の凸部19cが嵌まり込んで、カバー体30がグリル庫7内の前後左右の設定位置に位置決めされる。
【0046】
図4〜図8に示すように、検知部遮蔽体34は、カバー体30の右側覆い部32に設けられている。
この検知部遮蔽体34は、右側覆い部32の傾斜状上板部分32cの上端縁における切り欠き部32dが形成されていない部分の後端部に、火炎センサ23と上側バーナ3aとの間に相当する高さで、且つ、斜め上向きの火炎センサ23と平行になる姿勢で、斜め上向きにグリル庫7の内方に向かって突出するように設けられている。この検知部遮蔽体34の形状は、長方形板状であり、この長方形板状の検知部遮蔽体34が、板面を横向きにすると共に、火炎センサ23に対して平行になるように水平方向に対して上向きに傾斜させた姿勢で、右側覆い部32の上端縁に一体的に設けられている。
【0047】
つまり、この実施形態では、上側バーナ3aに対する火炎センサ23が、グリル庫7の右側部に、検知部23sをグリル庫7の内方に向けて突出させた形態で設けられ、検知部遮蔽体34が、上側バーナ3aに対応して設けられた火炎センサ23の検知部23sに対応して、右側覆い部32に、グリル庫7の内方に向けて突出するように設けられていることになる。
【0048】
そして、図8(b)に示すように、カバー体30がグリル庫7内の前後方向の基準位置Pに配置されると、検知部遮蔽体34が火炎センサ23と上側バーナ3aとの上下方向での間に位置すると共に、平面視で、検知部遮蔽体34の後端縁が火炎センサ23の長手方向の軸心Aに重なる状態となって、検知部遮蔽体34により、火炎センサ23における幅方向で軸心Aに沿って二分した半分の部分を上側バーナ3aにて形成される火炎Fに対して遮蔽するように構成されている。
【0049】
つまり、この実施形態では、左右一対の位置決め板16,17が、グリル庫7に対するカバー体30の左右方向での位置を左右方向の設定位置に位置決めした状態で、カバー体30の前後方向の移動を案内する前後移動案内手段として機能するように構成され、検知部遮蔽体34が、前後方向での検知部23sとの相対位置関係の変動により、火炎Fに対して検知部23sを遮蔽する範囲を異ならせるようにカバー体30に備えられていることになる。
【0050】
次に、図10に基づいて、火炎センサ23と検知部遮蔽体34との前後方向での相対位置と火炎センサ23からの出力信号(この実施形態では、電圧値)との関係を調べた結果を説明する。
但し、以下の説明において、火炎センサ23の各部の位置は、グリル庫7の前後方向を基準にして特定する。即ち、平面視における火炎センサ23の周縁のうち、グリル庫7の前後方向において前方側の縁部を前端縁部、グリル庫7の前後方向において後方側の縁部を後端縁部と記載する。
一方、検知部遮蔽体34の各部の位置は、カバー体30の前向き(グリル庫7の後方側への移動)の移動方向を基準にして特定する。即ち、平面視で検知部遮蔽体34の移動方向に沿って並ぶ2つの端縁部のうち、カバー体30の前向きの移動を基準として、移動方向前方側の端縁部を前端縁部とし、移動方向後方側の端縁部を後端縁部とする。
【0051】
火炎センサ23が検知部遮蔽体34にて全く遮蔽されない状態において、上側バーナ3aが正常に燃焼して火炎Fが形成されると、火炎センサ23からは、非遮蔽状態燃焼時電圧として8mV程度の電圧が出力され、上側バーナ3aが燃焼しておらず、火炎Fが形成されていないときは、火炎センサ23からは、非遮蔽状態消火時電圧として1.5mV程度の電圧が出力される。
【0052】
上側バーナ3aが正常に燃焼して火炎Fが形成されている状態において、平面視で、カバー体30が前後方向の基準位置Pよりも手前から、図8(a)に示すように、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の前端縁に達する状態に対応する位置まで移動する間は、図10に示すように、火炎センサ23からは、それが検知部遮蔽体34にて全く遮蔽されない状態と同様に、概ね非遮蔽状態燃焼時電圧の8mV程度の電圧が出力される。
更に、カバー体30が、平面視で、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の前端縁に重なる状態に対応する位置から前方に移動して、図10(b)に示す如き検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の軸心Aに重なる状態に対応する位置(前後方向の基準位置P)から、更に、図10(c)に示す如く検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の後端縁に重なる状態に対応する位置にまで前方に移動する間は、図10に示すように、火炎センサ23からの出力電圧は非遮蔽状態燃焼時電圧から徐々に低下し、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の後端縁を越えると、火炎センサ23からの出力電圧は略一定になる。
【0053】
ちなみに、カバー体30が、平面視で、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の前端縁に重なる状態に対応する位置(図8(a))に位置するときは、火炎センサ23からは、燃焼状態遮蔽開始時電圧として、非遮蔽状態燃焼時電圧と同等の8mV程度の電圧が出力される。
又、カバー体30が、平面視で、前後方向の基準位置Pに位置する状態に対応する位置(図8(b))に位置するときは、火炎センサ23からは、燃焼状態基準位置時電圧として、6mV程度の電圧が出力される。
又、カバー体30が、平面視で、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の後端縁に達する状態に対応する位置(図8(c))に位置するときは、火炎センサ23からは、遮蔽状態燃焼時電圧として、非遮蔽状態燃焼時電圧の8mVよりも低い2mV程度の電圧が出力される。
【0054】
カバー体30の左側覆い部31の2個の位置決め用凹部31eと2本の左側アーム部18の凸部18cとの嵌まり込み状態や、カバー体30の右側覆い部32の2個の位置決め用凹部32eと2本の右側アーム部19の凸部19cとの嵌まり込み状態は、多少ずれることがあり得る。そこで、グリル庫7に対してカバー体30を配置するに当たって、その前後方向での設定位置は、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の前端縁を多少越えた状態に対応する位置(但し、基準位置Pよりも手前)から、検知部遮蔽体34の前端縁が火炎センサ23の後端縁の多少手前に達する状態に対応する位置(但し、基準位置Pよりも後側)までの範囲とする。
【0055】
そして、上側バーナ3aが正常に燃焼して火炎Fが形成されている状態で、カバー体30が設定位置に位置していると判定するための火炎センサ23の出力電圧の下限値(以下、設定位置判定下限値と記載する場合がある)として、遮蔽状態燃焼時電圧(この実施形態では、2mV)よりもやや大きい電圧(例えば、2.2mV程度)に設定され、上限値(以下、設定位置判定上限値と記載する場合がある)として、燃焼状態遮蔽開始時電圧(この実施形態では8mV)よりもやや小さい電圧(例えば、7.8mV程度)に設定される。
つまり、設定位置判定下限値としては、遮蔽状態燃焼時電圧よりも大きく且つ燃焼状態基準位置時電圧よりも小さい電圧に設定され、設定位置判定上限値としては、燃焼状態基準位置時電圧よりも大きく且つ燃焼状態遮蔽開始時電圧よりも小さい電圧に設定される。
【0056】
又、上側バーナ3aが正常に燃焼して火炎Fが形成されている状態で、カバー体30が配置されていないか、又は、設置位置よりも手前に配置されているときは、火炎センサ23からの出力電圧は、非遮蔽状態燃焼時電圧と略同等である。
又、上側バーナ3aが正常に燃焼して火炎Fが形成されている状態で、カバー体30が設置位置よりも後方に配置されていて、火炎センサ23の全体が検知部遮蔽体34により遮蔽されている状態では、火炎センサ23からの出力電圧は、非遮蔽状態消火時電圧よりも高く、遮蔽状態燃焼時電圧よりも低い範囲である。
又、カバー体30が配置されていないか、カバー体30が配置されていても設定位置に位置しているかいないかに拘わらず、上側バーナ3aが燃焼しておらず、火炎Fが形成されていないときは、火炎センサ23からの出力電圧は、非遮蔽状態消火時電圧以下である。
【0057】
尚、非遮蔽状態燃焼時電圧、非遮蔽状態消火時電圧、燃焼状態遮蔽開始時電圧、燃焼状態基準位置時電圧、遮蔽状態燃焼時電圧等の実際の電圧値は、火炎センサ23の仕様、検知部遮蔽体34の大きさ、火炎センサ23と検知部遮蔽体34との相対位置関係により変動するので、これら各状態での火炎センサ23の出力電圧値は、グリルGの機種毎に実験により求めて、後述する各種の制御に用いることになる。
【0058】
次に、図9に基づいて、3つのコンロバーナ2及びグリルバーナ3へのガス供給構成について説明する。
元ガス供給路20から4系統の分岐路20bが分岐されて、3つのコンロバーナ2及びグリルバーナ3夫々に接続され、元ガス供給路20には、元電磁弁21が設けられ、各分岐路20bには、ステッピングモータ(図示省略)の駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量を調整するための流量制御弁24が備えられている。グリルバーナ3への分岐路20bは、2系統に分岐されて、上側バーナ3aと下側バーナ3b夫々に接続されている。
図9に示すように、3つのコンロバーナ2夫々の近傍には、点火プラグ22及び火炎センサ23が設けられ、グリルバーナ3の上側バーナ3a及び下側バーナ3b夫々の近傍にも、点火プラグ22及び火炎センサ23が設けられている。又、設置場所の図示は省略するが、グリル部Gには、グリル庫7内の温度を検出するグリル温度センサ25が設けられている。
【0059】
次に、図9に基づいて、このガスコンロの制御構成について説明する。
尚、本願はグリルGに関する発明であるので、3つのコンロバーナ2に関する制御の説明及び図示は省略して、グリルバーナ3に関する制御について、詳細に説明する。又、電源スイッチ10がオンされることにより各種の制御の実行が可能となるので、この電源スイッチ10の操作については、特に説明が必要でない場合は、その操作に関する記載を省略する。
【0060】
先ず、制御部Cによるグリルバーナ3の制御について、説明する。
制御部Cは、自動焼きモード及びタイマ運転モードのいずれも設定されることなく、グリル運転スイッチ41によりグリルGの運転が指令されると、グリルバーナ3を点火する点火処理を実行する。この点火処理では、元電磁弁21を開弁すると共に、グリルバーナ3の火力が予め設定された点火時火力となるように流量制御弁24を制御する状態で、上側バーナ3a、一対の下側バーナ3b全ての点火プラグ22に駆動信号を与えて点火作動させる。そして、上側バーナ3aについては、その上側バーナ3aに対応する火炎センサ23の出力電圧が遮蔽状態燃焼時電圧(2mV)以上であることにより点火が確認されるとその上側バーナ3aに対応する点火プラグ22の駆動を停止する。又、一対の下側バーナ3b夫々については、夫々に対応する火炎センサ23の出力電圧が非遮蔽状態燃焼時電圧(8mV)以上であることにより点火が確認されると、夫々に対応する点火プラグ22の駆動を停止する。尚、予め設定された点火用時間の間、点火プラグ22を駆動させても、火炎センサ23により点火が確認されない場合は、点火プラグ22の駆動を停止する。
【0061】
制御部Cは、上側バーナ3a及び一対の下側バーナ3b全てについて、火炎センサ23により点火が確認されると、燃焼表示部45の緑発光LED45gを点灯させ、上側バーナ3a及び一対の下側バーナ3bのうちの一つでも、火炎センサ23により点火が確認されないと、燃焼表示部45の橙発光LED45rを点灯させる。
【0062】
又、制御部Cは、上側バーナ3aについては、上述の点火処理時の火炎センサ23の出力電圧が、設定位置判定下限値(2.2mV)から設定位置判定上限値(7.8mV)の範囲であれば、カバー体30がグリル庫7内の設定位置に位置していると判定して、カバー体配置表示部46の緑発光LED46gを点灯させ、設定位置判定下限値(2.2mV)よりも低いとき、及び、設定位置判定上限値(7.8mV)よりも高いときのいずれの場合も、カバー体30がグリル庫7内の設定位置に位置していないと判定して、カバー体配置表示部46の橙発光LED46rを点灯させる。
【0063】
制御部Cは、点火処理の終了後は、グリルバーナ3の火力が火力調整スイッチ42にて設定された火力になるように流量制御弁24を制御し、グリル運転スイッチ41によりグリルGの停止が指令されると、元電磁弁21及び流量制御弁24を閉弁してグリルバーナ3を消火する。
【0064】
制御部Cは、タイマ運転スイッチ44によりタイマ運転モードが指令された状態で、グリル運転スイッチ41によりグリルGの運転が指令されると、上述のように点火処理を実行した後、グリルバーナ3の火力が火力調整スイッチ42にて設定された火力になるように流量制御弁24を制御し、タイマ運転スイッチ44にて設定されたタイマ時間が経過すると、元電磁弁21及び流量制御弁24を閉弁してグリルバーナ3を消火する。
【0065】
制御部Cは、自動焼きモードスイッチ43により自動焼きモードが指令された状態で、グリル運転スイッチ41によりグリルGの運転が指令されると、上述のように点火処理を実行した後、予め設定された燃焼条件でグリルバーナ3を燃焼させるべく流量制御弁24を制御し、被調理物の焼き調理の終了が予測されるタイミングになると、元電磁弁21及び流量制御弁24を閉弁してグリルバーナ3を消火する。
【0066】
制御部Cは、上述のように、タイマ運転モードが指令されたときや、自動焼きモードスイッチ43により自動焼きモードが指令されたときに、点火処理を行ったときにも、上側バーナ3a及び一対の下側バーナ3b全てについて、火炎センサ23により点火が確認されると、燃焼表示部45の緑発光LED45gを点灯させ、上側バーナ3a及び一対の下側バーナ3bのうちに一つでも、火炎センサ23により点火が確認されないと、燃焼表示部45の橙発光LED45rを点灯させる。
又、制御部Cは、タイマ運転モードが指令されたときや、自動焼きモードスイッチ43により自動焼きモードが指令されたときに、点火処理を行ったときに、上側バーナ3aに対する火炎センサ23の出力電圧が、設定位置判定下限値から設定位置判定上限値の範囲であれば、カバー体30がグリル庫7内の設定位置に位置していると判定して、カバー体配置表示部46の緑発光LED46gを点灯させ、設定位置判定下限値よりも低いとき、及び、設定位置判定上限値よりも高いときのいずれの場合も、カバー体30がグリル庫7内の設定位置に位置していないと判定して、カバー体配置表示部46の橙発光LED46rを点灯させる。
【0067】
又、制御部Cは、自動焼きモード及びタイマ運転モードのいずれも設定されていない場合、タイマ運転スイッチ44によりタイマ運転モードが設定されている場合、並びに、自動焼きモードスイッチ43により自動焼きモードが設定されている場合のいずれの場合でも、上側バーナ3a及び一対の下側バーナ3bのいずれかの火炎センサ23により消火が検出されると、あるいは、グリル温度センサ25の検出温度が過熱防止用設定温度以上になってグリルGの過熱が検出されると、燃焼表示部45の橙発光LED45rを点灯させると共に、元電磁弁21及び流量制御弁24を閉弁する。
【0068】
つまり、本発明では、制御部Cが、火炎センサ23の出力信号に基づいて、カバー体30が設定位置に位置しているか否かを判定するように構成されていることになる。
又、制御部Cの判定結果を出力する報知手段Lとして、カバー体配置表示部46が設けられていることになる。
【0069】
グリルバーナ3の点火処理の際に、上述のように、カバー体配置表示部46の表示状態の切り換えが行われるので、使用者はカバー体30の配置状態を認識することができる。
つまり、カバー体配置表示部46の緑発光LED46gが点灯して、カバー体配置表示部46が緑色に光ると、使用者はカバー体30がグリル庫7内に適正に配置していると認識することができる。
一方、カバー体配置表示部46の橙発光LED46rが点灯して、カバー体配置表示部46が橙色に光ると、使用者はカバー体30の配置状態が異常であると認識することができる。そして、例えば、グリルGの運転を停止して引出部Hを引き出し、前部開口部8からグリル庫7内を覗いて、カバー体30をグリル庫7内に配置し忘れていないかを確認することができ、配置し忘れているときはカバー体30をグリル庫7内に配置する。又、前部開口部8からグリル庫7内を覗いて、カバー体30がグリル庫7内に配置されているときは、その配置位置を適正な位置に修正することができる。
【0070】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) カバー体30の形状や、グリル庫7内における配置形態は、上記の実施形態において例示した形状や配置形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態において、連結部33を省略して、左側覆い部31及び右側覆い部32を分離状態で備えても良い。この場合、左側覆い部31にも、検知部遮蔽体34を設ける必要があり、例えば、左側の下側バーナ3bに対する火炎センサ23に対応して、検知部遮蔽体34を設ける。
【0071】
又、カバー体30を、上記の実施形態と同様のグリル庫7の左右の内壁7Ls,7Rsを夫々覆う左側覆い部31、右側覆い部32を備えて構成する場合、左側覆い部31、右側覆い部32夫々の形状や内壁7Ls,7Rs夫々を覆う範囲を種々に変更することができる。
例えば、図11に示すように、左側覆い部31を、左内壁7Lsの上方部分を覆う板状体31fにて構成し、右側覆い部32を、右内壁7Rsの上方部分を覆う板状体32fにて構成しても良い。これら、左側覆い部31を構成する板状体31f、及び、右側覆い部32を構成する板状体32fは、夫々、グリル庫7の内方ほど上方に位置する傾斜姿勢で、「ハ」の字状に配置する。
この場合、図11に示すように、板状体31f及び板状体32f夫々の上端部同士を連結部33にて連結して、左側覆い部31と右側覆い部32とを一体的に連結しても良いし、図示を省略するが、左側覆い部31及び右側覆い部32を分離状態で備えても良い。
又、左側覆い部31と右側覆い部32とを一体的に連結する場合は、火炎センサ23の配置形態、及び、その火炎センサ23に対応する検知部遮蔽体34の配置形態は、図示を省略するが、上記の実施形態と同様とすることができる。又、左側覆い部31及び右側覆い部32を分離状態で備える場合は、左側覆い部31及び右側覆い部32夫々に検知部遮蔽体34を設ける必要がある。
【0072】
又、図12(a)に示すように、左側覆い部31を、上記の実施形態の傾斜状上板部分31cを省略して、縦板部分31aと傾斜状下板部分31bとを備えて構成し、右側覆い部32も、上記の実施形態の傾斜状上板部分32cを省略して、縦板部分32aと傾斜状下板部分32bとを備えて構成しても良い。尚、図12(a)は、グリルの概略縦断正面図である。
この場合、図12(a)に示すように、縦板部分31a及び縦板部分32a夫々の上端部同士を連結部33にて連結して、左側覆い部31と右側覆い部32とを一体的に連結しても良いし、図示を省略するが、左側覆い部31及び右側覆い部32を分離状態で備えても良い。
この場合、火炎センサ23の配置形態、及び、その火炎センサ23に対応する検知部遮蔽体34の配置形態は、上記の実施形態と同様としても良いし、図12(b)に示すように、下側バーナ3bに対する火炎センサ23に対して、検知部遮蔽体34を設けても良い。尚、図12(b)は、火炎センサ23及び検知部遮蔽体34の配置形態を示す斜視図である。
即ち、火炎センサ23は、下側バーナ3bの上方に設けられるので、検知部遮蔽体34は、例えば、火炎センサ23と下側バーナ3bとの間に相当する高さで、右側覆い部32の傾斜状下板部分32bの下端に延長板35を介して設ける。
【0073】
又、図13に示すように、左側覆い部31を、左内壁7Lsの下方部分を覆う板状体31gにて構成し、右側覆い部32を、右内壁7Rsの下方部分を覆う板状体32gにて構成しても良い。これら、左側覆い部31を構成する板状体31g、及び、右側覆い部32を構成する板状体32gは、夫々、グリル庫7の内方ほど下方に位置する傾斜姿勢で配置する。
この場合、図示を省略するが、板状体31g及び板状体32gを連結部にて連結して、左側覆い部31と右側覆い部32とを一体的に連結しても良いし、図13に示すように、左側覆い部31及び右側覆い部32を分離状態で備えても良い。
この場合、検知部遮蔽体34は、一対の下側バーナ3b夫々に対して、図12に示す別実施形態と同様の構成で設ける。
【0074】
(ロ) 火炎センサ23の配置形態、及び、その火炎センサ23に対応する検知部遮蔽体34の配置形態は、上記の実施形態において例示したものに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、上側バーナ3aに対する火炎センサ23は、グリル庫7の後壁部7Hを貫通して、先端部の検知部23sが上側バーナ3aの後端部の下方に位置する形態で、後壁部7Hに支持しても良い。
この場合、検知部遮蔽体34は、右側覆い部32の傾斜状上板部分32cの後端部に、火炎センサ23と上側バーナ3aとの間に相当する高さで、後方に向かって突出するように設ける。そして、検知部遮蔽体34の後端縁は、平面視で、左右方向に対して傾斜する傾斜状に形成する。
【0075】
(ハ) カバー体30が設定位置に位置するときと位置しないときとで、検知部遮蔽体23により検知部23sを火炎Fに対して遮蔽する形態は、上記の実施形態において例示した形態に限定されるものではない。
例えば、カバー体30が設定位置に位置するときは、検知部23sの少なくとも一部を火炎Fに対して遮蔽し、カバー体30が設定位置に位置しないときは、検知部23sを火炎Fに対して全く遮蔽しないように、検知部遮蔽体34をカバー体30に備えても良い。
【0076】
(ニ) カバー体30が設定位置に位置するときと位置しないときとで、火炎センサ23の出力信号を変動させるようにするための構成は、上記の実施形態において例示した構成、即ち、検知部遮蔽体34をカバー体30に備える構成に限定されるものではない。
例えば、カバー体30が設定位置に位置すると、火炎センサ23の検知部23sを覆って雰囲気温度を上昇させることが可能なように、カバー体30に覆い体を設けて、カバー体30が設定位置に位置するときと位置しないときとで、検知部23sの雰囲気温度を異ならせることにより、火炎センサ23の出力信号を異ならせるように構成しても良い。
【0077】
(ホ) 報知手段Lの具体構成は、上記の実施形態において例示した構成、即ち、緑発光LED46r及び橙発光LED46rからなるカバー体配置表示部46に限定されるものではなく、例えば、LCD等の表示装置、ブザー、あるいは、スピーカ等でも良い。
【0078】
(ヘ) 火炎センサ23の具体構成は、上記の実施形態において例示した熱電対に限定されるものではなく、例えば、フレームロッドや光学式火炎検知器を用いることができる。
ちなみに、光学式火炎検知器は、火炎から放射される光(紫外線、可視光等)を光電効果により検出することにより火炎を検知するものである。
【0079】
(ト) 上記の実施形態においては、本発明をガスコンロに内蔵されたグリルGに適用する場合について例示したが、本発明は、グリルGのみを備えたものにも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上説明したように、グリル庫内にカバー体を配置し忘れた状態で使用するのを抑制し得るグリルを提供することができる。
【符号の説明】
【0081】
3 バーナ
3a 上側バーナ
3b 下側バーナ
7 グリル庫
7s 内壁
8 前部開口部
12 焼き網
16,17 位置決め板(前後移動案内手段)
23 火炎センサ(火炎検知手段)
23s 検知部
30 カバー体
31 左側覆い部
32 右側覆い部
33 連結部
34 検知部遮蔽体
C 制御部(制御手段)
F 火炎
H 引出部
L 報知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に前部開口部を有するグリル庫と、焼き網を載置自在な引出部と、前記グリル庫内を加熱するバーナと、前記バーナにて形成される火炎を検知する検知部が前記火炎中に位置する又は前記火炎に曝される状態で設けられた火炎検知手段と、その火炎検知手段の出力信号に基づいて前記バーナの作動を制御する制御手段と、前記グリル庫内において所定の設定位置に配置されて、前記グリル庫の内壁を覆うカバー体とを備え、
前記引出部が、前記前部開口部を通して前記グリル庫に出し入れ自在に設けられ、
前記カバー体が、前記前部開口部を通して着脱自在に設けられたグリルであって、
前記カバー体が前記設定位置に位置するときと前記設定位置に位置しないときとで、前記火炎検知手段の出力信号が変動するように構成され、
前記制御手段が、前記火炎検知手段の出力信号に基づいて、前記カバー体が前記設定位置に位置しているか否かを判定するように構成され、
前記制御手段の判定結果を出力する報知手段が設けられているグリル。
【請求項2】
前記カバー体が前記設定位置に位置するときと位置しないときとで、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する範囲を異ならせることが可能なように、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する検知部遮蔽体が、前記カバー体に一体的に備えられている請求項1に記載のグリル。
【請求項3】
前記グリル庫に対する前記カバー体の左右方向での位置を左右方向の設定位置に位置決めした状態で、前記カバー体の前後方向の移動を案内する前後移動案内手段が設けられ、
前記検知部遮蔽体が、前後方向での前記検知部との相対位置関係の変動により、前記火炎に対して前記検知部を遮蔽する範囲を異ならせるように前記カバー体に備えられている請求項2に記載のグリル。
【請求項4】
前記カバー体が、前記グリル庫の左右の内壁を夫々覆う左側覆い部、右側覆い部と、それら左側覆い部及び右側覆い部夫々の上端部同士を連結する細長状の連結部とを備えて構成されている請求項3に記載のグリル。
【請求項5】
前記火炎検知手段が、前記グリル庫の左右の側部の少なくとも一方に、前記検知部を前記グリル庫の内方に向けて突出させた形態で設けられ、
前記検知部遮蔽体が、前記火炎検知手段に対応して、前記左側覆い部、前記右側覆い部の少なくとも一方に、前記グリル庫の内方に向けて突出するように設けられている請求項4に記載のグリル。
【請求項6】
前記バーナとして、前記グリル庫内の上部に配置される上側バーナと、前記グリル庫内の下部に配置される下側バーナとが備えられ、
前記検知部遮蔽体が、前記上側バーナに対応して設けられた前記火炎検知手段の前記検知部に対応して設けられている請求項2〜5のいずれか1項に記載のグリル。
【請求項7】
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎中に位置する状態で設けられた熱電対にて構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のグリル。
【請求項8】
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎中に位置する状態で設けられたフレームロッドにて構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のグリル。
【請求項9】
前記火炎検知手段が、前記検知部が前記火炎に曝される状態で設けられた光学式火炎検知器にて構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のグリル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−92294(P2013−92294A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234064(P2011−234064)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】