説明

ケーブル固定構造

【課題】ケーブルを固定させると共に、ケーブルの軸方向の移動、ケーブルの方向調整が容易なケーブル固定構造を提供する。
【解決手段】ケーブルの一部を収容する凹部10と、凹部10内に設けられ凹部10の底部11と対向する部分にケーブルを掛けるフック部20と、凹部10に隣接して形成されフック部20に掛けたケーブル部分より延出したケーブル延長部分を載せる棚部30と、を備え、凹部10と棚部30とで構成され、フック部20に掛けられたケーブル部分の位置よりさらに底部11から離れる側にずれた位置でケーブル延長部分を支持する、凹部10の開口縁と、フック部20と棚部30との間に画成され、ケーブル延長部分の向きを変えることができる第1の間隙S1と、フック部20と凹部10との間に画成され、ケーブルの脱着を規制する第2の間隙S2と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストルメントパネルなどの車内の内装部品にケーブルを固定する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
小型で携帯できる高機能の情報機器端末を車両の機器に接続する際には、ケーブルを利用して接続している。例えば図6に示すように、充電する場合には助手席トレイ110に載置した情報機器端末200とモニター120の下側に設けられた電源供給部130とがケーブル51でつながれる。また、カーオーディオに接続する場合にはセンタートレイ140に載置した情報機器端末210と助手席トレイの奥壁111に設けられた信号供給部150とがケーブル52でつながれる。
【0003】
車両には、インストルメントパネル160上の特定個所をケーブル51,52が辿るようにケーブルを配策する手段が設けられていないため、情報機器端末200,210と車内機器との間でケーブル51,52が垂れ下がる虞がある。
【0004】
そこで、ケーブルの垂れ下がりを防ぎ、ケーブル51,52をインストルメントパネル160に固定するために、以下のような固定構造が考えられる。
図7(A)は、従来の第1の固定構造310を示す図である。第1の固定構造310は、パネル面から突き出た3つの突出部(以下、第1突出部311、第2突出部312、第3突出部313と呼ぶ。)を備えている。
【0005】
第1突出部311、第2突出部312及び第3突出部313は間隔を置いて並設されており、両端の第1突出部311と第3突出部313との間に設けられた第2突出部312が第1突出部311及び第3突出部313に対して位置をずらして配設されている。
【0006】
図示例では、第2突出部312の上面が第1突出部311と第3突出部313との各上面より高い位置に設けられている。また、ケーブル55を配策する方向に沿って、これらの第1突出部311、第2突出部312及び第3突出部313が部分的に重なるよう、第2突出部312の下面が第1突出部311と第3突出部313との各上面より低い位置に設けられている。
【0007】
このような第1の固定構造310によれば、隣り合う突出部同士の間にケーブル55を通すと、図7(B)に示すように、ケーブル55は第1突出部311と第3突出部313との間で第2突出部312によって下方へ膨出するように押し曲げられ、さらにその曲げられた部分の両端部分が第1突出部311と第3突出部313とに当たっていることで、ケーブル55が固定される。このように、第1の固定構造310では、図7(B)に示すように、ケーブル55に急な曲り部分55A,55Bを2つ形成するので、強力な固定効果を得ることができる。この第1の固定構造310が特許文献1に開示されている。
【0008】
図8(A)は従来の第2の固定構造320を示す図である。第2の固定構造320はパネル321にU字型に穿設した開口322を備えている。この開口322は、パネル面に等しい長さで平行に設けられた第1縦穴部322A及び第2縦穴部322Bと、第1縦穴部322Aと第2縦穴部322Bとを結ぶ横穴部322Cと、から構成されている。
【0009】
このような第2の固定構造320では、ケーブル56が、パネル表面から第1縦穴部322Aを経てパネル裏面へ、パネル裏面で第1縦穴部322Aと第2縦穴部322Bと横穴部322Cとで囲われた部分に沿って第2縦穴部322Bへ向かい、そして第2縦穴部322Bを経てパネル表面へ引き出されている。
【0010】
ケーブル56には、第1縦穴部322A及第2縦穴部322Bを通ることで急な曲がり部分56A,56Bが形成されている。このように、第2の固定構造320も、第1の固定構造310と同様に、ケーブル56に急な曲り部分を2つ形成するので、強力な固定効果を得ることができる。
【0011】
図9(A)は従来の第3の固定構造330を示す図である。第3の固定構造330は、パネル面から突き出た2つの爪部(以下、第1爪部331、第2爪部332と呼ぶ。)を備え、第1爪部331と第2爪部332とは間隔を置いて上下に整列している。図9(B)に示すように、第1爪部331と第2爪部332との間にケーブル57を入れることができるが、第1爪部331と第2爪部332との先端部同士の間隔Dがケーブル57の太さよりも狭く設定されているため、ケーブル57を外す際にはケーブル57を強く引っ張る必要がある。
【0012】
図10(A)は従来の第4の固定構造340を示す図である。第4の固定構造340はパネル面から突き出たフック部341を備えている。フック部341は、パネル面に固定された基部341Aと、基部341Aの先端から下方へ延びた縦部341Bと、縦部341Bの下端からパネル面側へ延びた横部341Cと、から構成されている。横部341Cは基部341Aよりも寸法が短く選定されている。これらの基部341Aと縦部341Bと横部341Cとで囲われた領域に、ケーブル58を入れることで、フック部341にケーブル58を引っ掛けて保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平9−266386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
第1の固定構造310では強力な固定効果を得ることができるが、例えば第1の固定構造310と情報機器端末との間のケーブル55の長さを調節するために固定構造310で固定されたケーブル55を軸方向に移動させることは、ケーブル55に急な曲り部分があるため容易ではない。また、図7(C)に示すように、ケーブル55の方向を変えると、ケーブル55が第1突出部311から外れてしまうので、固定することができない。第2の固定構造320も、第1の固定構造310と同様に軸方向への移動が容易ではない。
【0015】
第3の固定構造330によれば、ケーブル57の方向を変えることができるが、曲げる力が強いとケーブル57が第3の固定構造330から外れてしまう。
【0016】
第4の固定構造340は、単にケーブル58を引っ掛けているだけであるから、前述の第1の固定構造310等に比べて固定力自体が弱い。
【0017】
そこで、本発明は、ケーブルを確実に固定し得ると共に、ケーブルの軸方向の移動、ケーブルの方向調整が容易なケーブル固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、ケーブルの一部を収容する凹部と、凹部内に設けられ凹部の底部と対向する部分にケーブルを掛けるフック部と、凹部に隣接して形成されフック部に掛けられたケーブル部分から延出したケーブル延長部分を載せる棚部と、を備え、凹部と棚部とで構成され、フック部に掛けたケーブル部分の位置よりさらに底部から離れる側にずれた位置でケーブル延長部分を支持する凹部の開口縁と、フック部と棚部との間に画成され、ケーブル延長部分の向きを変えることができる第1の間隙と、フック部と凹部との間に画成されケーブルの脱着を規制する第2の間隙と、を備えることを特徴としている。本発明のケーブル固定構造は、例えばインストルメントパネルなどの車両の内装部品と一体に形成されている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ケーブルを固定させることができることに加えて、容易にケーブルの長さを調節でき、さらにケーブルの向きも変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るケーブル固定構造の斜視図である。
【図2】(A)〜(C)は本発明の実施形態に係るケーブル固定構造にケーブルを固定するための手順を説明するための図である。
【図3】本発明の実施形態に係るケーブル固定構造でケーブルを固定した状態を示す斜視図である。
【図4】図2(C)のB−B線に沿ったケーブル固定構造の断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るケーブル固定構造の使用方法を説明するための図である。
【図6】従来の車両のインストルメントパネル周辺を示す図である。
【図7】(A)〜(C)は従来の第1の固定構造を示す図である。
【図8】(A)及び(B)は従来の第2の固定構造を示す図である。
【図9】(A)及び(B)は従来の第3の固定構造を示す図である。
【図10】(A)及び(B)は従来の第4の固定構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るケーブル固定構造1の斜視図である。本発明の実施形態に係るケーブル固定構造1は、ケーブルの一部を収容する凹部10と、凹部10内に設けられてケーブルを掛けるフック部20と、凹部10に隣接して形成されフック部20に掛けられたケーブル部分より先に延びたケーブル延長部分を載せる棚部30と、から構成されている。
【0022】
凹部10は、長方形状の底部11と、底部11の一方の長い縁部11Aから立ち上がった第1壁部12と、底部11の他方の長い縁部11Bから立ち上がった第2壁部13と、底部11の一方の短い縁部11Cから立ち上がった第3壁部14と、から構成されている。
【0023】
第2壁部13は第1壁部12よりも低く形成されている。また、第2壁部13は底部11の縁部11Bから凹部外側へ行くにつれて高くなるように傾斜して形成されている。第2壁部13の上縁の高さは一定である。この第2壁部13の上縁は凹部10の開口縁の一部を構成する。
【0024】
第3壁部14は、第2壁部13と同様に、底部11の縁部11Cから凹部外側へ行くにつれて高くなるように傾斜して形成されているが、第3壁部14の上縁は、第2壁部13の上縁と異なり、第2壁部13側から第1壁部12側へ行くにつれて高くなるように形成されている。この第3壁部14の上縁も凹部10の開口縁の一部を構成する。
【0025】
これらの第1壁部12と第3壁部14とは連続した壁面を構成し、第2壁部13と第3壁部14も連続した壁面を構成する。
【0026】
棚部30は、第2壁部13の上縁から延出した第1延出部31と、第3壁部14の上縁から延出した第2延出部32と、から構成されている。第1延出部31は第2壁部13の上縁から外側へ行くにつれて下がるように形成されている。第2延出部32も、第1延出部31と同様に、第3壁部14の上縁から外側へ行くにつれて下がるように形成されている。
【0027】
これらの第1延出部31と第2延出部32とは連続した面を構成する。これにより、凹部10の周辺領域では、第1壁部12の上縁が最も高く、そこより低くなる第2延出部32が第3壁部14の上縁から延出し、また第2壁部13の上縁からも次第に低くなる第1延出部31が延出して、これらの第1延出部31と第2延出部32とが連続した傾斜面を構成する。このように構成された棚部30と第2壁部及び第3壁部とで、底部から上方へ拡開した凹部10の開口縁が形成される。
【0028】
フック部20は、底部11の上方で第1壁部12から第2壁部13側へ突出するよう第1壁部12に設けられている。フック部20は、第1壁部12に固定された基部21と、基部21の先端側に設けた爪部22と、を有する。基部21は凹部10の底部11と対向する底面21Aを有し、この底面21Aの先端側に底部11へ向けて突出するように、爪部22が設けられている。この爪部22は、凹部10内でのケーブルの延出方向、具体的には縁部11Aに沿って、フック部20の幅全体に亘って形成されている。なお、図示するように、フック部20の幅方向の延長上に第3壁部14が設けられている。
【0029】
フック部20の幅Wは、凹部10の底部11の長い縁部11Aの長さLよりも短く設定されている。また、フック部20は、凹部10の底部11の長い縁部11Aに沿った長手方向の位置に関して縁部11Aの長さ半分に相当する中間寄りの位置で、第1壁部12に設けられている。これにより、フック部20と第3壁部14及び棚部30、特に第2延出部32との間に第1の間隙S1が画成される。
【0030】
フック部20の奥行き、つまり第1壁部12から第2壁部13へ向けた方向の寸法は凹部10の底部11の短い縁部11D,11Cの寸法より小さく設定されている。これにより、フック部20の先端が第2壁部13に接触せずに凹部10に配設されるため、フック部20と第2壁部13との間に第2の間隙S2が画成される。
【0031】
また、フック部20の底面21Aに当接したケーブル部分C1(後述の図2(C))よりも高い位置で、第3壁部14の上縁によってケーブル延長部分C2が支持されるように、第3壁部14の上縁、つまり開口縁の高さが決められている。また、第2壁部13の上縁の高さも、第3壁部14の上縁と同様に、図2(C)に示すフック部20に当たったケーブル部分C1よりも高い位置で、第2壁部13の上縁によってケーブル延長部分C2を支持するように、第2壁部13の上縁も高さを選定されている。
【0032】
このように構成されたケーブル固定構造1の使用方法について説明する。
ケーブル50を固定するには、図2(A)に示すように、ケーブル固定構造1に固定するケーブル部分C1で輪を作り、この輪を構成するケーブル50の一部分を図2(B)に示すように、フック部20と第2壁部13との間に設定された第2の間隙S2に押し込む。この際、フック部20が第1壁部12に片持ち状に支持されているため、押し込む力によって第2の間隙S2が広がり、ケーブル50をフック部20と底部11との間に入れることができる。そして、ケーブル50の位置を調整する。具体的には、図2(C)に示すように、ケーブル50をフック部20に引っ掛ける。次に、図3に示すように、フック部20に掛けられたケーブル部分C1より先に延びたケーブル延長部分C2を棚部30に載せる。図示例では、ケーブル延長部分C2は、フック部20の幅方向の延長線上に沿って延出しており、このフック部20の幅方向の延長先に配設した第2延出部32に載せられている。なお、図3では、ケーブル50の一部だけを表示している。
【0033】
このようにケーブル50を部分的にフック部20に掛けて凹部10に収容させつつ、フック部20に掛けられたケーブル部分C1よりも高い位置にケーブル延長部分C2が配置されるよう棚部30にケーブル延長部分C2を載せることで、ケーブル50自体の動きを規制するようケーブル50の形態を変えることができる。具体的には、図4に示すように、ケーブル固定構造1にケーブルが装着されることで、ケーブル50は、凹部10内で底部11の長手方向に沿って延出したケーブル50がフック部20によって上方に曲がる第1曲げ部(図4の円Aで囲った部分)と、この第1曲げ部よりも延長側で第3壁部14と棚部30とで構成される開口縁によって棚部30の面に沿う方向に曲がる第2曲げ部(図4の円Bで囲った部分)と、を有するように形状が変わる。これらの第1曲げ部と第2曲げ部とが底部11からの高さ方向で異なる位置に設けられ、さらにケーブル50の軸方向において異なる方向に曲がっているため、ケーブル50を固定することができる。
【0034】
ケーブル固定構造1において、ケーブル長さを調節するためにケーブル50を軸方向に移動させるには、一方の曲げ部のケーブル固定構造1との接触を解除すればよい。例えば、第2曲げ部(図4の円Bで囲った部分)を開口縁から離れるように持ち上げれば、ケーブル50をフック部20に摺接させながら軸方向に移動させることができる。このようにしてケーブルの長さを調節することができる。
【0035】
また、ケーブル固定構造1において、ケーブル50の延出方向を変えるには、フック部20に掛けられたケーブル部分C1より先に延びたケーブル延長部分C2を載せる棚部30の位置を変えればよい。例えば、図5で破線によって示すように、第2延出部32に載せられていたケーブル延長部分C2を、第2壁部13から延出した第1延出部31上に移すことで、ケーブル50の延出方向を変えることができる。なお、ケーブル50の方向を変えることができるように、ケーブル固定構造1では第1の間隙S1の大きさが選定されている。つまり、図4に示すように、フック部20と開口縁との間のケーブル部分C3が姿勢を変えることができる程度に間隙S1の大きさが選定されている。また、フック部20の位置よりもケーブル50の延長側で、第3壁部14の上縁と第2壁部の上縁とから延出した第2延出部32と第1延出部31とで連続した棚部30を構成しているため、フック部20から延長側に延びたケーブル50を図5の破線位置から90度方向を変えた実線の位置まで曲げることができる。また、このように、向きを変えた場合であっても、フック部20の底面21Aに当接したケーブル部分C1(後述の図2(C))よりも高い位置で、ケーブル延長部分C2が第2壁部の上縁より成る開口縁によって支持される。さらに、向きを変えた後でも、開口縁によってケーブルを棚部30の面側に曲げる第2曲げ部が形成され、この場合の第2曲げ部も第1曲げ部と高さ方向で異なる位置に設けられ、さらにケーブル50の軸方向において異なる方向に曲がっているため、ケーブル50を固定することができる。
【0036】
ケーブルを外すには、フック部20と底部11との間に入ったケーブル部分C1を含めて輪を作り、この輪をケーブル固定構造1から引き抜く。この際、フック部20が第1壁部12に片持ち状に支持されているため、引き抜く力によって第2の間隙S2が広がり、ケーブル50を外すことができる。
【0037】
このように本発明の実施形態に係るケーブル固定構造1によれば、ケーブル50を固定させることができることに加えて、容易にケーブル50の長さを調節でき、さらにケーブル50の向きも変えることができる。
【0038】
なお、本発明のケーブル固定構造1は、例えば車両内のインストルメントパネルの意匠面に一体に構成することができる。
【0039】
以上説明したが、本発明は発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施できる。本発明のケーブル固定構造は助手席トレイやグラブボックスを構成するパネル部材と一体に構成することもできる。さらに、ドアトリム、ピラーガーニッシュ、コンソール等の車両の内壁を構成する部材にも一体に構成することができることは勿論である。
【0040】
前述の説明では、凹部と棚部とで構成される開口縁が角部として構成される場合を説明したが、開口縁は稜線を構成しないように曲面として構成されてもよい。この場合も、フック部の底面に当接したケーブル部分(後述の図2(C))よりも高い位置で、凹部と棚部とで構成された開口縁によってケーブルが支持される。
前述の説明では、棚部が、第2壁部の上縁の全域から延出するように構成されている場合を例示したが、棚部は、少なくとも凹部内のフック部よりケーブルの延長側で凹部に隣接して設けられていればよい。
【符号の説明】
【0041】
1 :ケーブル固定構造
10 :凹部
11 :底部
11A〜11D:縁部
12 :第1壁部
13 :第2壁部
14 :第3壁部
20 :フック部
21 :フック部の基部
21A :フック部の底面
22 :フック部の爪部
30 :棚部
31 :第1延出部
32 :第2延出部
50 :ケーブル
C1,C3:ケーブル部分
C2 :ケーブル延長部分
S1 :第1の間隙
S2 :第2の間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルの一部を収容する凹部と、上記凹部内に設けられ上記凹部の底部と対向する部分に上記ケーブルが掛けられるフック部と、上記凹部に隣接して形成され上記フック部に掛けられたケーブル部分より延出したケーブル延長部分が載せられる棚部と、を備え、
上記凹部と上記棚部とで構成され、上記フック部に掛けられたケーブル部分の位置よりさらに上記底部から離れる側にずれた位置で上記ケーブル延長部分を支持する、上記凹部の開口縁と、
上記フック部と上記棚部との間に画成され、上記ケーブル延長部分の向きを変えることができる第1の間隙と、
上記フック部と上記凹部との間に画成され、上記ケーブルの脱着を規制する第2の間隙と、を備えることを特徴とする、ケーブル固定構造。
【請求項2】
車両の内装部品と一体に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のケーブル固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−115950(P2013−115950A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261065(P2011−261065)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000157083)トヨタ自動車東日本株式会社 (1,164)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】