説明

コンテンツ蓄積サーバ、コンテンツ再生システム及び制御方法

【課題】サブ機器における小容量メモリ18の容量増大を回避しつつ、再生希望の楽曲の再生不能、再生対象の楽曲のデータ飛びを防止することができるメイン機器を提供する。
【解決手段】メイン機器13は、自機における楽曲の再生頻度の統計を備え、統計に基づき再生頻度の上位所定数の楽曲を送信楽曲として選択する。メイン機器13は、サブ機器17からの楽曲データの送信要求を受け付けると、送信楽曲のデータをサブ機器17へ送信する。サブ機器17は、メイン機器13から受信した楽曲データを小容量メモリ18に保存する。サブ機器17の次の使用期間では、ユーザは、データが小容量メモリ18に保存済みの楽曲の中から所望のものを選択して、再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばホームネットワークのようなネットワークを介してコンテンツ再生装置へ伝送するコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積サーバ及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ホームネットワークにコンテンツ蓄積サーバ及びコンテンツ再生クライアントを接続し(特許文献1の図1)、コンテンツ再生クライアントのユーザは、コンテンツ再生クライアントに表示されるリストより所望のコンテンツを選択し(特許文献1の段落0015)、コンテンツ再生クライアントは、ユーザが選択したコンテンツのデータをコンテンツ蓄積サーバから受信して、コンテンツを再生する(特許文献1の段落0016)ことを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−157800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコンテンツ再生システムでは、コンテンツ再生クライアントにおいてユーザが再生コンテンツを指定するごとに、指定コンテンツのデータをコンテンツ蓄積サーバからコンテンツ再生クライアントへネットワークを介して伝送することになるので、コンテンツ再生クライアントにおいてストリーミング再生を実施する場合には、データ飛びが発生し易く、また、コンテンツ再生クライアントの記憶媒体へ該当ファイルを全部保存してから再生開始する場合には、再生開始までの時間が長くなってしまう。
【0005】
これを回避するために、コンテンツ再生クライアントにおけるユーザの選択に先立ち、コンテンツ再生クライアントの記憶媒体にコンテンツのデータをあらかじめ蓄積しておくことは、コンテンツ再生クライアントにおける記憶媒体の記憶容量の膨大化を招来し、結果、コンテンツ再生クライアントのコストを増大させるとともに、コンテンツ再生クライアントの小型化に支障が生じる。
【0006】
本発明の目的は、コンテンツ再生装置における記憶媒体の必要記憶容量の膨大化を回避しつつ、コンテンツ再生装置におけるデータ飛び、及び再生指示から再生開始までの時間遅れを防止できるコンテンツ蓄積サーバ及び制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンテンツ蓄積サーバは、記憶媒体に複数のコンテンツのデータを蓄積して、前記記憶媒体内に蓄積されているコンテンツデータを、ネットワークを介してコンテンツ再生装置へ送信する。本発明のコンテンツ蓄積サーバは、前記コンテンツ蓄積サーバにおける各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる統計手段、前記統計に基づき送信用コンテンツを選択するコンテンツ選択手段、及び前記コンテンツ再生装置からのコンテンツデータの送信要求に基づき、前記コンテンツ再生装置へ送信用コンテンツのデータを送信するコンテンツデータ送信手段、を備える。
【0008】
本発明の制御方法は、記憶媒体に複数のコンテンツのデータを蓄積して、前記記憶媒体内に蓄積されているコンテンツデータを、ネットワークを介してコンテンツ再生装置へ送信する。本発明のコンテンツ蓄積サーバの制御方法は、前記コンテンツ蓄積サーバにおける各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる統計ステップ、
前記統計に基づき送信用コンテンツを選択するコンテンツ選択ステップ、及び前記コンテンツ再生装置からのコンテンツデータの送信要求に基づき、前記コンテンツ再生装置へ送信用コンテンツのデータを送信するコンテンツデータ送信ステップ、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンテンツ蓄積サーバは、所定の統計に基づいて選択したコンテンツをコンテンツ再生装置へ送信するので、コンテンツ再生装置では、記憶容量の小さい記憶媒体の装備にもかかわらず、ユーザの再生希望のコンテンツを再生できないという事態を極力回避することができる。また、コンテンツ再生装置における検索対象のコンテンツの個数が絞られる結果、検索処理の効率が上昇する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ホーム用楽曲再生システムの構成図である。
【図2】コンテンツ再生システムの構成図である。
【図3】コンテンツ再生システムのフローチャートである。
【図4】コンテンツ再生システムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1はホーム用楽曲再生システム10の構成図である。ホーム用楽曲再生システム10は、家庭内に装備され、1個のメイン機器13と、少なくとも1個、典型的には複数のサブ機器17a,17b,・・・と、メイン機器13及びサブ機器17a,17b,・・・を相互に接続するホームネットワーク11とを備えている。なお、ホームネットワーク11へのメイン機器13等の接続は、有線及び無線のどちらであってもよいとする。
【0012】
各サブ機器17a,17b,・・・は、トイレや風呂場等の家庭内の各部屋に設置され、ユーザは、各部屋において各サブ機器17a,17b,・・・を使用して、楽曲等の再生を楽しむことができる。サブ機器17a,17b,・・・は、典型的には、専用の電源スイッチを装備するが、省略することも可能である。例えば、各サブ機器17a,17b,・・・の電源を、各サブ機器17a,17b,・・・が配備される各部屋の照明のスイッチのオン、オフに連動して、オン(入)、オフ(切)するようにした場合、サブ機器17a,17b,・・・専用の電源スイッチは装備しなくて済む。
【0013】
メイン機器13は、例えばHDD(ハードディスク装置)から成る大容量メモリ14を備えている。各サブ機器17a,17b,・・・は、例えばフラッシュメモリから成る小容量メモリ18a,18b,・・・をそれぞれ備えている。大容量メモリ14及び小容量メモリ18a,18b,・・・には、楽曲データが記憶される。
【0014】
なお、ホームネットワーク11は、外部のインターネット22へ接続され、メイン機器13は、インターネット22上のコンテンツ提供業者のサーバ(図示せず)より所望のコンテンツを購入して、購入したコンテンツのデータを、インターネット22を介してダウンロードして、大容量メモリ14に蓄積自在になっている。その場合、ルータ20は、家庭内に配備され、ホームネットワーク11とISP(Internet Service Provider :インターネットサービスプロバイダ)21との間に介在し、ホームネットワーク11をインターネット22へ接続する。
【0015】
以下、ホーム用楽曲再生システム10の使用方法について説明する。なお、サブ機器17a,17b,・・・は、同一の基本構成を有するので、その中から任意のものを選択して、それをサブ機器17として使用方法について説明する。また、該サブ機器17の小容量メモリを小容量メモリ18で表す。
【0016】
ユーザは、サブ機器17が配備される部屋(例:風呂場やトイレ)へ進入する前、又は進入した後(進入前か進入後かは照明スイッチが該部屋の外にあるか、中にあるかに依る。)、該部屋の照明のスイッチをオンにする。これに伴い、サブ機器17は、電源入状態になる。
【0017】
また、ユーザは、サブ機器17が配備される部屋から退出する際、又は退出した後、該部屋の照明のスイッチをオフにする。該部屋の照明は、照明スイッチのオン、オフに伴い、直ちに、点灯及び消灯する。サブ機器17は、前述したように、該照明スイッチのオンに伴い、直ちに電源入状態になるが、該照明スイッチのオフの場合には、直ちに電源切状態にはならない。
【0018】
すなわち、サブ機器17は、該照明スイッチがオフになると、メイン機器13へ楽曲データ送信要求を出す。メイン機器13は、サブ機器17からの楽曲データ送信要求を受信すると、所定の楽曲データをサブ機器17へ送信する。サブ機器17は、小容量メモリ18の楽曲データを、ホームネットワーク11を介して小容量メモリ18から今回、受信した楽曲データと入れ替え、これを完了すると、自分の電源を切状態へ切り替えるようになっている。
【0019】
サブ機器17が配備される部屋の照明が点灯している期間及び消灯している期間は、それぞれサブ機器17の使用期間及び不使用期間に対応する。したがって、サブ機器17が配備される部屋の照明のスイッチがオフとされた時から、サブ機器17が自分の電源を切状態へ切り替える時までの期間は、サブ機器17が電源入状態にありかつサブ機器17が不使用状態にある期間に対応する。
【0020】
ユーザは、サブ機器17の配備されている部屋において、サブ機器17に再生させようとする楽曲を指定する。ユーザが指定できる楽曲は、その楽曲データが小容量メモリ18にすでに記憶済みとなっている楽曲のみとされる。小容量メモリ18の記憶容量は、大容量メモリ14のそれに比して、相当、小さいので、小容量メモリ18に記憶される楽曲の個数は少なく、結果、ユーザが、再生希望の楽曲をサブ機器17において再生できない事態が頻発することが考えられる。
【0021】
ユーザが再生希望した楽曲を小容量メモリ18において再生できない事態を極力、回避するため、メイン機器13は、サブ機器17へ送信する楽曲データの楽曲が、サブ機器17においてユーザが選択する可能性の高いものを選択して、その楽曲データをサブ機器17へ送るようにする。該メイン機器13は、それ自体において大容量メモリ14の楽曲データを再生できるようになっており、メイン機器13は、自機において再生される楽曲の統計を取り、該統計に基づき、直近の所定期間で再生頻度の高い楽曲を上位から所定数、選択して、それら選択した楽曲のデータをサブ機器17へ送るようにする。これにより、ユーザは、再生希望のほとんどの楽曲をサブ機器17において選択可能になる。
【0022】
なお、メイン機器13が、統計に基づき選択する楽曲の個数は、小容量メモリ18の記憶容量に基づき設定される。また、サブ機器17では、ユーザが、再生希望の楽曲を選択する際の検索数が絞られる結果、検索能率が高まり、ユーザの便となる。
【0023】
図2はコンテンツ再生システム30の構成図である。前述のホーム用楽曲再生システム10はコンテンツ再生システム30の具体例である。コンテンツ再生システム30は、ネットワーク33を介して相互にデータを送受自在のコンテンツ再生装置31及びコンテンツ蓄積サーバ32を備えている。前述のメイン機器13、サブ機器17及びホームネットワーク11はそれぞれコンテンツ蓄積サーバ32、コンテンツ再生装置31及びネットワーク33の具体例である。コンテンツ再生システム30において取り扱うコンテンツは、オーディオのコンテンツに限定されず、ビデオ及びその他のコンテンツであってもよいとする。
【0024】
コンテンツ再生装置31は、コンテンツ蓄積サーバ32からネットワーク33を介してコンテンツデータを受信して、該コンテンツデータに係るコンテンツを再生するものであり、基本構成として、コンテンツデータ受信期間設定手段40、送信要求手段41、記憶制御手段42及び再生制御手段43を備えている。コンテンツデータ受信期間設定手段40は、コンテンツ再生装置31が電源入状態にありかつコンテンツ再生装置31が不使用状態にある期間を検出して該期間をコンテンツデータ受信期間に設定する。
【0025】
送信要求手段41は、コンテンツデータ受信期間にコンテンツ蓄積サーバ32からコンテンツデータを受信するように、コンテンツ蓄積サーバ32へコンテンツデータの送信要求を行う。記憶制御手段42は、コンテンツデータ受信期間にコンテンツ蓄積サーバ32から受信するコンテンツデータを記憶媒体37に記憶する。再生制御手段43は、コンテンツ再生装置31の使用期間では記憶媒体37からそれに保存済みのコンテンツデータを読み出して、該コンテンツデータに係るコンテンツを再生する。
【0026】
コンテンツ再生装置31は、コンテンツデータ受信期間を設定して、コンテンツ蓄積サーバ32からのコンテンツデータの受信を該コンテンツデータ受信期間に制限するとともに、コンテンツ再生装置31におけるコンテンツの再生は、コンテンツデータが記憶媒体37に保存済みとなっているコンテンツの再生に限定するので、再生の際のデータ飛び防止、及び再生指示から実際に再生開始されるまで時間短縮を図ることができる。
【0027】
コンテンツ再生装置31は、好ましくは、選択制御手段46を備えている。選択制御手段46は、ユーザが再生を選択できるコンテンツを、コンテンツデータが記憶媒体37に記憶されているコンテンツに制限する。
【0028】
コンテンツデータ受信期間は、コンテンツ再生装置31が電源入状態にありかつコンテンツ再生装置31が不使用状態にある期間であれば、任意の期間であってよく、コンテンツ再生装置31が電源入状態になった直後や、電源切状態になる直前や、それらの中間の時間範囲とすることかできる。
【0029】
一例として、コンテンツ再生装置31の電源は、該電源を切にする直接若しくは間接のユーザ指示を受付けた時、又はコンテンツ再生装置31の使用終了に係る所定状態を感知した時以降も、入状態を保持される入状態延長期間を設定される。そして、コンテンツデータ受信期間とは入状態延長期間内に設定されるものであり、入状態延長期間は、コンテンツ蓄積サーバからのコンテンツデータの受信終了に応動して終了する。電源を切にする間接のユーザ指示は、コンテンツ再生装置31が配備されている部屋の照明の電源を切にするユーザ操作であってもよい。さらに、コンテンツ再生装置31の使用終了に係る所定状態の感知は、コンテンツ再生装置31が配備されている部屋における人の退出状態についての人感知センサーによる感知であってもよい。
【0030】
コンテンツ再生装置31が配備されている部屋とは、例えば、風呂場やトイレである。コンテンツ再生装置31の電源の入切は、コンテンツ再生装置31が配備されている部屋の照明の電源入切操作と連動するか、又は人感知センサーの出力に連動するようになっている。人感知センサーは、例えば、圧電素子として便座に仕掛けられ、就座中はコンテンツ再生装置31の使用期間、また、不就座中はコンテンツ再生装置31の不使用期間と認定する。
【0031】
コンテンツ蓄積サーバ32は、記憶媒体50に複数のコンテンツのデータを蓄積して、該記憶媒体50内に蓄積されているコンテンツデータを、ネットワーク33を介してコンテンツ再生装置31へ送信するものであり、基本的には、統計手段54、コンテンツ選択手段55及びコンテンツデータ送信手段56を備えている。
【0032】
統計手段54は、コンテンツ蓄積サーバ32における各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる。コンテンツ選択手段55は、統計に基づき送信用コンテンツを選択する。コンテンツデータ送信手段56は、コンテンツ再生装置31からのコンテンツデータの送信要求に基づき、コンテンツ再生装置31へ送信用コンテンツのデータを送信する。
【0033】
コンテンツ蓄積サーバ32は、コンテンツ再生装置31からのコンテンツデータ送信要求に対してコンテンツ再生装置31へ送信するコンテンツデータを、コンテンツ蓄積サーバ32における再生回数の統計に基づき、選択するので、コンテンツ再生装置31のユーザが、自分の再生希望のコンテンツの再生ができないという事態が極力、回避される。
【0034】
コンテンツ選択手段55は、例えば、統計に基づき各コンテンツの再生頻度を検出し、再生頻度の高い上位所定個数のコンテンツを送信用コンテンツとして選択するものとなっている。例えば、コンテンツ再生装置31の記憶媒体37にコンテンツデータが記憶可能なコンテンツの個数がnである場合、コンテンツ選択手段55は、直近の所定期間の再生頻度について上位n個のコンテンツをコンテンツ再生装置31への送信用コンテンツとして選択する。
【0035】
コンテンツ蓄積サーバ32は、フォルダ管理手段57を備えることができる。フォルダ管理手段57は、送信用コンテンツのデータを、該送信用コンテンツのための専用フォルダへ移動する。該専用フォルダは、例えば、「お気に入り」フォルダとして、作成することができる。そして、コンテンツデータ送信手段56は。専用フォルダの全コンテンツデータをコンテンツ再生装置31へ送信する。
【0036】
コンテンツ蓄積サーバ32は、Mac OSやWindows(登録商標)等のOSを搭載するPC(パーソナルコンピュータ)であってもよい。該PCには、USBケーブルのような接続ケーブルで接続されたiPod(登録商標)のような携帯型デジタルプレーヤが接続可能である。携帯型デジタルプレーヤの「お気に入り」フォルダの更新時では、携帯型デジタルプレーヤの「お気に入り」フォルダは、コンピュータから送られて来たコンピュータ側の「お気に入り」フォルダの全コンテンツのデータに入れ替えられることになる。携帯型デジタルプレーヤのユーザは、携帯型デジタルプレーヤの「お気に入り」フォルダに絞って、コンテンツを検索すれば、検索効率が改善される。
【0037】
図3はコンテンツ再生装置制御方法60のフローチャートである。コンテンツ再生装置制御方法60及び後述のコンテンツ蓄積サーバ制御方法70はそれぞれコンテンツ再生装置31及びコンテンツ蓄積サーバ32(図2)に適用される。S61では、コンテンツ再生装置31が電源入状態にありかつコンテンツ再生装置31が不使用状態にある期間を検出して、該期間をコンテンツデータ受信期間に設定する。
【0038】
S62では、コンテンツデータ受信期間にコンテンツ蓄積サーバ32からコンテンツデータを受信するように、コンテンツ蓄積サーバ32へコンテンツデータの送信要求を行う。S63では、コンテンツデータ受信期間にコンテンツ蓄積サーバ32から受信するコンテンツデータを記憶媒体37に記憶する。S64において、コンテンツ再生装置31の使用期間では記憶媒体37からそれに保存済みのコンテンツデータを読み出して、該コンテンツデータに係るコンテンツを再生する。
【0039】
コンテンツ再生装置31に適用された具体的態様はそのままコンテンツ再生装置制御方法60の具体的態様としても適用可能となっている。例えば、コンテンツ再生装置31の選択制御手段46に対応するステップとして、ユーザが再生を選択できるコンテンツを、コンテンツデータが記憶媒体に記憶されているコンテンツに制限するステップをコンテンツ再生装置制御方法60に付加することもできる。
【0040】
図4はコンテンツ蓄積サーバ制御方法70のフローチャートである。S71では、コンテンツ蓄積サーバ32における各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる。S72では、統計に基づき送信用コンテンツを選択する。S73では、コンテンツ再生装置31からのコンテンツデータの送信要求に基づき、コンテンツ再生装置31へ送信用コンテンツのデータを送信する。
【0041】
コンテンツ蓄積サーバ32に適用された具体的態様はそのままコンテンツ蓄積サーバ制御方法70の具体的態様としても適用可能となっている。例えば、コンテンツ蓄積サーバ32のフォルダ管理手段57に対応するステップとして、送信用コンテンツのデータを、該送信用コンテンツのための専用フォルダへ移動するステップをコンテンツ蓄積サーバ制御方法70に付加し、S73では、専用フォルダの全コンテンツデータをコンテンツ再生装置へ送信するようにしてもよい。
【0042】
コンテンツ再生装置31及びコンテンツ蓄積サーバ32の処理は、ソフトウェアとしても実現可能である。すなわち、コンテンツ再生装置31の各手段の機能をコンピュータに実現させるプログラム、及びコンテンツ再生装置31の各手段の機能をコンピュータに実現させるプログラムを、コンテンツ再生装置31及びコンテンツ蓄積サーバ32に実装することになる。
【0043】
本発明を最良の形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態における各構成要素を変形して具体化できる。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態に開示されている複数の構成要素を便宜、組み合わせて、追加したり、いくつかの構成要素を削除したりして、種々の発明を形成することができる。さらに、開示した複数の実施形態間で、所定の構成要素を選択し、それらを組み合わせても、種々の発明を形成することができる。
【符号の説明】
【0044】
30:コンテンツ再生システム、31:コンテンツ再生装置、32:コンテンツ蓄積サーバ、33:ネットワーク、37:記憶媒体、40:コンテンツデータ受信期間設定手段、41:送信要求手段、42:記憶制御手段、43:再生制御手段、46:選択制御手段、50:記憶媒体、54:統計手段、55:コンテンツ選択手段、56:コンテンツデータ送信手段、57:フォルダ管理手段、60:コンテンツ再生装置制御方法、70:コンテンツ蓄積サーバ制御方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体に複数のコンテンツのデータを蓄積して、前記記憶媒体内に蓄積されているコンテンツデータを、ネットワークを介してコンテンツ再生装置へ送信するコンテンツ蓄積サーバにおいて、
前記コンテンツ蓄積サーバにおける各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる統計手段、
前記統計に基づき送信用コンテンツを選択するコンテンツ選択手段、及び
前記コンテンツ再生装置からのコンテンツデータの送信要求に基づき、前記コンテンツ再生装置へ送信用コンテンツのデータを送信するコンテンツデータ送信手段、
を備えることを特徴とするコンテンツ蓄積サーバ。
【請求項2】
前記コンテンツ選択手段は、前記統計に基づき各コンテンツの再生頻度を検出し、再生頻度の高い上位所定個数のコンテンツを送信用コンテンツとして選択するものであることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ蓄積サーバ。
【請求項3】
送信用コンテンツのデータを、前記送信用コンテンツのための専用フォルダへ移動するフォルダ管理手段、及び
前記専用フォルダの全コンテンツデータを前記コンテンツ再生装置へ送信する前記コンテンツデータ送信手段、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ蓄積サーバ。
【請求項4】
記憶媒体に複数のコンテンツのデータを蓄積して、前記記憶媒体内に蓄積されているコンテンツデータを、ネットワークを介してコンテンツ再生装置へ送信するコンテンツ蓄積サーバの制御方法において、
前記コンテンツ蓄積サーバにおける各コンテンツデータの再生回数に係る統計をとる統計ステップ、
前記統計に基づき送信用コンテンツを選択するコンテンツ選択ステップ、及び
前記コンテンツ再生装置からのコンテンツデータの送信要求に基づき、前記コンテンツ再生装置へ送信用コンテンツのデータを送信するコンテンツデータ送信ステップ、
を備えることを特徴とする制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−204244(P2011−204244A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93056(P2011−93056)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【分割の表示】特願2006−66948(P2006−66948)の分割
【原出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】