コンドームを開梱するための方法および装置
本発明は、コンドームを開梱するための方法および装置に関する。本発明の方法に関して、装置の一部は手に保持されており、一方で、装置のもう1つの部分は、コンドームの少なくとも一部が解放されるまで、コンドームによって規定された平面内で前者の部分に対して変位される。当該変位は、装置の保持可能部分を保持する手の指によって行われる。コンドームを開梱するための装置は、装置を片手で保持するのに適した基部、コンドームを内部に保持したコンドームホルダー、および、当該基部に接続されており、コンドームを内部に保持したコンドームホルダーを内包している膜からなる。コンドームホルダーは、基部に対して滑り案内変位に適合されている。本発明に係る装置は、コンドームホルダーに接続されている、かつ、基部を保持している手の指によって基部に対して滑り案内変位に適合されているキーを備えている。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、バリア型避妊具に関するものであり、具体的には容器で保持されたコンドームを開梱する方法、および当該方法を用いた装置に関する。
【0002】
〔背景技術〕
コンドームは天然ゴムあるいは他の素材でできた膜であり、陰茎を完全にあるいは部分的に被覆する。コンドームは、性感染症から保護するのに使用され、かつ/あるいは望まない妊娠から保護するのに使用される。図1に示した、従来のコンドームおよび陰茎亀頭のみを被覆するマイクロコンドームと呼ばれるものの両者がコンドームと考えられる。従来のコンドームは通常円筒状の膜であり、陰茎の全体を被覆し、一端が開口端、もう一端が閉口端である。
【0003】
コンドームは、小型で使いやすくするために、通常リング状に巻かれている。実際、コンドームは、巻くのに従来用いられたのと反対方向にも巻かれうる。コンドームは、蛇腹状にされたり、あるいは折り畳まれたりされうる。保管する場合、コンドームは、一般に伸縮性のあるシート素材でできた包装加工された外皮に密封して、詰められる。シート素材は通常丈夫で、保管および運搬の間にコンドームを保護するのに十分な強度を備える(図2参照)。包装は、通常は例えば側面に切り込み、あるいは強度の低い部分、または、包装の一端から外側へ伸びた密封ひもといった、開梱を容易にするための手段を備える。開梱されると、コンドームは勃起した陰茎に装着され、陰茎の根元まで下げられる。
【0004】
マイクロコンドームは、陰茎亀頭のみを被覆するため、広げる必要がない可能性がある。したがって、マイクロコンドームは、もし必要であれば、最小限広げればよい。
【0005】
従来のコンドームの主な欠点は、コンドームを開梱し、装着するのに多大な時間と労力がかかるということにある。結果として、ユーザーの注意が性交から逸れる。
【0006】
従来のコンドームを開梱するのに、包装を裂く必要がある。これを行うために、ユーザーは包装を調べ、開梱を容易にするために設計された手段(例えば切り込み)を見つけなければならず、さらに両手で切り込みの両側をつかみ、両側を別方向に引く必要がある。包装を見ずに開梱することは不可能である。開梱作業に集中する必要があり、その結果として性交から気が逸れる。さらに両手を使わねばならない。ユーザーはコンドームを装着するのに集中し、装着に両手を使用する必要がある。
【0007】
しかし一般的に、ユーザーは片手のみ自由に使うことができ、もう片方の手は自分自身を支えたり、女性の頭の下に置いたりする(図3参照)。通例、ユーザーは自分の体勢を変えることなく、もう片方の手を自由にすることはできない。大抵、ユーザーが仰向けにならねばならないということである。そのような体勢変え、および片手を自由にする必要性により、ユーザーの意識が性交から逸れ、コンドームを装着するのに多大な時間がかかる主な原因となる。コンドームを装着するとき、ユーザーは一刻を争う。コンドーム包装の使用については、日常生活における他のどの包装品よりも、迅速、簡便、容易である必要がある。
【0008】
必要である場合でさえ、コンドームを使用しない者がいる。この主な理由は、コンドームの装着に多大な時間と労力がかかること、および体勢を変えることにより、性交から気が逸れてしまうためである。
【0009】
この問題が解決される場合、
a)コンドームの使用全体が増加する;その結果、
b)危険性の高い性交を行っているにもかかわらず、コンドームを全く使用しない人、あるいは殆ど使用しない人の数が減少する。
【0010】
このことが、HIV感染問題の解決、および無制御の出生率増加(特に人口過多の発展途上国における)の減少に寄与しうる。
【0011】
コンドームを保持するためのコンドームホルダーとして周知の装置は、多くの場合巻かれたコンドームの縁にある。装置により、ユーザーがコンドームホルダーを握り、コンドームを陰茎の先端部から下へ下げることにより装着することができる(図4参照)。この過程で、コンドームが陰茎の軸にそって広げられる(巻かれたコンドームが使用された場合)。
【0012】
コンドームホルダーは、コンドームの外周に沿って延長されているコンドームを支える溝を備えた、切り込みのある中空リングでありうる。上記溝の形および位置は異なる(US4738357、Martin他、1988参照)。
【0013】
ホルダーの内径がコンドームリングの内径よりも大きい、あるいは同じである場合、溝は外側へ開きうる。この場合、力がコンドームリングの中心に向かって生じ、この力によりこのリングが溝から飛び出さない。
【0014】
この種のホルダーは下記の特許文献において開示されている。JP6154260(Toshihiro、1994)、JP7308336(Tadashi、1995)、US5579784(Hirai、1996)、DE19641107(Raabe,1998)、US5437286(Stratton,1995)、FR2751869(Loyer,1998)。
【0015】
コンドームリング全体を包含するコンドームホルダー(例えば、US5163449、van der Valk 1992参照)、あるいはC型またはU型の1つの切れ目を備えたコンドームホルダー(例えば、US4875491、Parrone,1989参照)のいずれもまた周知である。ホルダーは、空間グリップを備えたコンドームリング(例えば、FR2727858、Vegega 1996参照)、あるいはリングの全周に連続的に沿ってコンドームリングを保持しうる。
【0016】
巻かれたコンドームの縁を持つために他の手段も用いられる。例えば、コンドームリングは1対のローラーで保持される(例えば、WO9801095,Liehs,1999参照)。
【0017】
図5は、両手で持つための2部品で構成されているホルダーを示す(例えば、/069861,Van Rensburg 2002参照)。
【0018】
ホルダーによって保持されたコンドームは、巻かれたコンドームに従来用いられた方向、およびその逆方向の両方に、巻き上げられうる(例えば、US5549120,Persson他、1996参照)。ホルダーの外周上に、コンドームが蛇腹状、あるいはその他の方法で折りたたまれうる(例えば、WO9319704,Wheeler,1993参照)。
【0019】
さらに、ひも(図6参照)の使用により、コンドームを装着する過程が単純化されうる(例えば、US4934382,Barone,Jr.,1990参照)。2つ、あるいはまれに2つ以上のひもをコンドームに巻き込む。これらの手段は、上記ひもがコンドームを保持し装着するのを容易にするよう設計されているため、リボンホルダーと呼ばれる。コンドームが2本のひもを備える場合、ユーザーは陰茎にコンドームを付け、ひもを両手で持ち、コンドームを引き、陰茎に沿ってコンドームを下ろすということである。図7は、互いに接続されたひもを備えたリボンホルダーを示す(JP58183161、Koike、1983参照)。
【0020】
しかし、ひもがホルダーを実質形成する固定基盤に接続される場合を除き、これらのひもを用いて、コンドームを片手で持つのは容易ではない。例えば、WO9407444(Van Kempen他、1994)は、U型基盤に接続された2本のひもで構成されている(図8および9参照)。
【0021】
ホルダーによって楽にコンドームを装着できる。実際、1つの部品からなるリジッドホルダーや、固定基盤に接続されたひもを備えたホルダーによって、ユーザーは片手で体勢を変えることなくコンドームを装着することができる。
【0022】
しかし、これらのホルダーを用いても、開梱過程に関する問題は未解決のままである。ホルダーによって保持されたコンドームが、従来の手法、すなわち図2に示すようにソフトプラスチック包装で包装される場合、ユーザーは両手を使ってこの包装を開梱しなければならず、そのため片手を自由にし、体勢を変える必要がある。この不便さが、ホルダーの潜在的な利点を相殺する。
【0023】
WO9629262(Kursner,1996)、WO9220595(Forster他、1992)、およびWO9502379(Andrews,1995)は、押圧することによって包装を開梱することを開示している。そこでは、包装内にある切り込みによって包装が裂ける。明らかに、包装を開梱したのちにコンドームを取り出す必要がある。
【0024】
JP6179476(Masamitzu、1994)、US6076661(Adadi,2000)は、軽量の取り外し可能なフタに覆われた片側側面を備えた包装から構成される。このフタは、コンドームを利用できるように取り外し可能になっている。
【0025】
US6227358(Lin,2001)、FR2706429(Lajaz,1994)には、金属製プルタブを用いた、ビールのカンと同じ方法で開梱可能なコンドーム包装が記載されている。
【0026】
WO9608220(Vilmorin,1996)、US5862908(Arbin,1999)は、箱入りコンドームを開示する。当該箱は、化粧箱のようにヒンジで接続された2つの部品からなる。包装を開梱したのち、コンドームをそこから取り出す必要がある。
【0027】
US5238103(Swisher,1993)は、下半分および上半分がヒンジ留めされた装置に格納された、ホイル貼りコンドームを開示する。装置内部に配置された刃は、コンドームが装置に入った場合、コンドームのホイルを切断する。それから、コンドームの上部、および下部を被覆したホイル片は、ユーザーにより引っ張り出されるか、半分を開梱する間に落ちるかのいずれかである。この装置を用いてコンドームを開梱するには、両手を正確に操作しなければならず、さらに、コンドームが刃で傷つく可能性がある。
【0028】
異なる方法で開梱可能な、いくつかの外部包装もまた知られている。例えばCA2130536(McVicar他,1996)およびUS5117841(McBeth,1992)を参照されたい。外部包装が開梱された際、内部包装は密封されたままである。
【0029】
上記従来技術において、耐久性に優れ、小型かつ開梱が容易である、包装されたコンドームに用いることのできる装置を開示するものはないということを特筆すべきである。
【0030】
GB2253352(Jones,1992)、US5316019(Jones,1994)、US5638949(Jones,1997)は、包装内部にあるホルダーとともにヒンジ留めのフタを備える箱の中に格納されたコンドームを開示する。箱を開けることにより、包装が開梱される。そののち、開梱された包装は広げられ、ホルダーを備えたコンドームが取り出される。これらの行動には集中力と、両手の使用が必要とされる。
【0031】
US4875491(Parrone,1989)、FR2751869(Loyer,1998)、JP11004844(Katayama、1999)、JP11019110(Mitsuoka他、1999)には、プルタブを備えた軽量のフタに上部および下部が覆われたホルダーが記載されている。この方法で包装されたコンドームは、プルタブを引いてフタを取り外すことにより開梱されうる。この場合、一方の手で包装を持つ間、もう一方の手でプルタブを探して引かなければならない。したがって、この場合も両手が使用される。
【0032】
WO9008522(Backman,1990)、GB2225721(Powell,1990)、EP1236452(Suzuki,2001)には、包装を伸張させて裂くことにより、ホルダーを備えたコンドームを開梱するための方法が記載されている。WO02069861(Van Rensburg W.2002)は、弱くしたラインに沿って包装を裂くことによりコンドームを開梱するための方法を開示する。その場合、ホルダーの半分がユーザーの手の中にあり、その間にコンドームがあり、装着準備ができている。
【0033】
US4738357(Martin他、1988)、US6089231(Thompson,2000)には、片側からホルダーにより保持されたコンドームを覆う、保護ディスクの取り外しを行う装置が記載されている。もう片側上にあるもう一方の保護ディスクは、コンドームの装着の際に陰茎により取り外される。
【0034】
US5651374(Wester,1997)は、コンドームの両側を覆った2枚の保護シートを上方に折り曲げることにより、ホルダーにより保持されたコンドームを取り出すための装置を開示する。
【0035】
上記全ての方法もまた、ユーザーの気を逸らし、集中や両手の使用を必要とする。
【0036】
コンドーム装着のための円筒形装置も周知である。コンドームは、円筒内部に設置され、真空状態で円筒の壁まで牽引され、陰茎に装着される。最後に、円筒内部の圧力が解除され、円筒が除去されうる。この種の装置は、大型で複雑な構造を備えるため、非実用的である。
【0037】
US5437286(Stratton,1995)には、両方の保護シート(薄膜でできたもの)が、コンドームの装着の際に陰茎により裂けるという発明が記載されている。ユーザーは、片手のみを用いてこのコンドームを開梱および装着できるため、US5437286に開示された装置を、使用準備の整った(ready−to−use)タイプと呼ぶ。
【0038】
しかし、陰茎により保護シートを裂く過程はユーザーには不快である。さらに、膜が陰茎により貫通しうるほど薄い場合、コンドームを実生活の状態で保存することはできず、容易に損傷されうる。したがって、コンドームは例えば紙封筒といった何か別の包装の中で保管されねばならないため、包装の問題は残ったままである。さらに、膜の底から潤滑油を差し、ユーザーが快適に感じるようにする必要がある。そのため、コンドームは潤滑油を保護するために他の包装の中に保管しなければならない。
【0039】
JP2000232988(Tanabe他、2000)においては、ホルダーにより保持されたコンドームを覆う膜が、陰茎からの圧力によって裂ける。包装は最初に、包装内部の特殊な手段に挿入された指によって伸張される。
【0040】
WO9846495(Flock,1998)には、本発明において請求される1つの方法に最も近いと考えられる、コンドームを開梱するための方法が記載されている。より具体的には、Flockには、従来使用のコンドームを包含した包装を開梱するための方法が記載されている。包装は、包装の縁上に切り込みを終端とする弱くした中心線を備える。弱くしたラインと平行に、包装側面に袋を有する。この包装を開梱するために、ユーザーは包装を片手で持ち、上記袋の1つに曲げた親指を挿入する。それから、ユーザーは親指を動かして包装をまっすぐにする。結果として、包装が伸張し、弱くしたラインに沿って裂ける。裂けた上部はおそらくユーザーの親指に残り、そののち振り払われうる。一方で、コンドームに付いたその下部はユーザーの手の中に残る。したがって、包装が裂けたあと、コンドームから包装の下部を除去し、適切な方法でコンドームを保持する必要がある。上記手順は、ユーザーには便利ではなく、片手でその手順を行うにはある程度の技術が必要とされる。袋に置かれた親指で包装をやぶる間に、親指以外の指によって柔らかい包装を掌に押し付けて包装を保持することは、不快に思われる。包装をしっかりと保持する必要があり、さもなければ包装が滑落し、包装は裂けないままである。
【0041】
弱くしたラインをコンドーム包装内部に内蔵することは、安全性に寄与しない。すなわち、ポケットの中で保管される間に、包装が裂ける可能性がある。したがって、そういった種類の包装は通常、例えばカードボードあるいはプラスチック箱といった付加の固定された箱の中に保管される。箱から包装を抜き出すことにより、コンドームを装着する手順がより複雑になり、実際、もう片方の手を用いる必要性が生じる。
【0042】
また、WO9846495(Flock,1998)に記載されたコンドームは、ユーザーが片手でコンドームを装着できるようなホルダーを備えていないことに留意されたい。したがって、Flockは容易にコンドームの装着することに対する問題を解決していない。
【0043】
本発明において請求する装置に最も近似していると考えられる装置は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を記載した、US6,425,397(2002年7月30日)に記載されている。
【0044】
US6,425,397に記載された装置は、図6および7によると、箱型の基部、コンドームを保持するコンドームホルダー、および基部と接続された包装型の膜を含む。膜は、ホルダーとコンドームを内包し、内部において、ホルダーを基部に対して滑り案内変位に適用させる。上記ホルダーはばね仕掛けであり、引き抜き式ピンによりロックされる。ピンが除去されると、ばねがホルダーを箱の外へ押し出し、これにより箱に付随して定位置に残った包装が裂ける。ホルダーおよびコンドームが開梱され、箱の外へ押し出された場合、ユーザーはホルダーを握り、コンドームを装着しうる。
【0045】
ユーザーは、片手でピンを取り外す間、もう一方の手で箱を持つ。ばねがホルダーを押し、コンドームが包装から出る。その後、ユーザーは片手でホルダーを握り、コンドームを装着する。
【0046】
この装置に用いられたホルダーにより、コンドームは楽に装着されうる。しかし、開梱手順には集中力が必要とされる。ユーザーは、片手で箱を持ち、もう一方の手でピンを外し、片手で開梱されたホルダーを握る必要があるためである。さらに、上記装置は他の欠点を有する。包装の耐久性は、包装により異なる可能性がある。ばね力も恒常的なものではなく、時間とともに弱まる。包装の耐久性がより低く、ばねがより強い場合、ばねは包装の外にホルダーを押し出すだけでなく、ホルダーを急速に射出しうる。これは望ましくない結果をもたらしうる。一方、より耐久性の高い包装は弱まったねじでは裂けず、ユーザーは手動でホルダーおよびコンドームを引き出す必要がある。
【0047】
本発明において請求する他の方法に最も近似すると考えられる方法は、WO9801095(Liehs,1999)に記載された、コンドームを開梱するための方法、すなわち、ホルダーで保持されたコンドームを含む包装を開梱するための方法である。開梱装置は銃身を備えた銃(gun)であり、内部にコンドームを保持するホルダーを内包する包装が設置される。コンドームを開梱し、装着するために、ユーザーは手に銃(gun)持ち、陰茎を銃身に挿入する。ホルダーが包装から出るまでの、コンドームを保持するホルダーを含む装置の一部が銃身内部に変位する間、銃(gun)を片手で持つ。ホルダーが変位するため、装置を保持する手の指を装置に対して置き、引き金を引く。その後、加圧式ガスシリンダーにより稼動する伸縮式装置により、ホルダーが前進する。膜は切断素子により切断、除去され、コンドームが陰茎上に装着される。ホルダーは、コンドームにより定義された平面に対して横方向に変位し、ホルダーの変位方向と平行および逆方向に指で引き金を引く。したがって、上記装置を用いる場合、ユーザーは自分の体に狙いを定めて逆方向に引き金を引くために、手を回す必要がある。明らかに、この体勢でのこの動作はユーザーにとって不快であり、十分な器用さが求められる。さらに、そのような銃は、ポケットサイズよりもずっと大きいため、非実用的である。
【0048】
本発明の目的は、コンドームを開梱するための方法、およびこの方法を実施するための小型で耐久性のある装置を提供することにある。この装置により、ユーザーの注意がほとんど性交から逸れることなく、簡便、迅速および確実な開梱を片手で行うことができる。
【0049】
〔本発明の要約〕
上記問題はホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための方法を提供することにより、解決される。上記方法は、開梱装置内部に水平に配置され、収容されたコンドームに用いることができる。上記方法は、下記の段階を含む:
−ユーザーの片手で開梱装置の一部を保持する段階;および
−上記保持可能部分に対して、コンドームの少なくとも一部が解放されるまで、開梱装置の他の部分を変位させ、上記変位が、上記保持可能部分を保持する手の指を用いて行われる段階。
【0050】
この指および装置の変位可能部分は、この指を、変位と逆方向に装置に押し付けることにより、機械的に結合される。
【0051】
上記指および上記装置における変位可能部分は、通常、この指を装置における変位可能部分に押し付けることにより機械的に結合される。
【0052】
変位は、直線形であることが望ましい。
【0053】
開梱装置における上記他の部分を変位する段階の間、変位可能部分は装置の内部、あるいは外部のいずれかを移動する。
【0054】
装置における保持可能部分を親指以外の指で保持する間に、上記手の親指を用いて上記変位可能部分を変位させるのが、最も便利な方法である。
【0055】
通常、親指によって掌から変位可能箇所を分離させる間に、親指以外の指によって保持可能部分は掌に押し付けられる。
【0056】
いくつかの実施形態において、開梱装置における上記一部分を保持する段階は、手で装置を保持するように適合された装置基部を保持することを含む。また、開梱装置における上記他の部分を変位させる段階は、基部に対して内部にコンドームを保持するホルダーを変位させることを含み、ホルダーに接続されたキーに作用することにより、上記変位が行われる。
【0057】
内部にコンドームを保持するホルダーを変位させる間に、ホルダーが少なくとも部分的に内包されている膜が裂け、膜は基部に接着される。
【0058】
いくつかの他の実施形態において、開梱装置における上記一部分を保持する段階は、手で装置を保持するように適合された装置基部を保持することを含む。また、開梱装置における上記他の部分を変位させる段階は、内部にコンドームを保持するホルダーを覆う部分を変位させることを含む。
【0059】
内部にコンドームを保持するホルダーを覆う上記部分を変位させることにより、膜は大抵裂ける。膜は当該部分に接続され、コンドームを内部に保持するホルダーが膜に少なくとも部分的に内包される。
【0060】
伸縮性のある素材の層を通して押圧することにより上記変位が生じうる。
【0061】
本実施形態において、上記指と装置における変位可能箇所との間の機械的結合は、装置における保持可能部分の範囲に指を押し付けることにより引き起こされる。当該範囲は、変位の方向とは逆に、側面から変位可能箇所上に隣接する。
【0062】
上記変位の間に、キーに作用する上記指の力のベクトルは、コンドームにより規定された平面に対して横の平面内に残るか、コンドームにより規定された平面内に残るかのいずれかである。
【0063】
コンドームを開梱するための装置を提供することにより、上記問題もまた解決される。装置は、手で装置を保持するように適合された基部、コンドームを内部に保持するコンドームホルダー、および基部に接続された、あるいは少なくとも部分的に基部で構成された膜からなる。その中で、コンドームは水平に配置され、コンドームホルダーはコンドームにより規定された平面内において、基部に対して滑り案内変位をするように適合される。また、膜が少なくとも部分的に、コンドームを内部に保持するホルダーを内包する。すなわち、当該装置は、キーに作用するこの指により基部を基準としたホルダーの変位が行われるように、コンドームホルダーと結合可能である、基部を保持する手の指により作用するように適合された、キーを備える。
【0064】
したがって、親指のたった1つの動作によりコンドームを開梱するには、片手で十分である。これにより、容易に迅速に開梱ができる。指でホルダーを変位させるため、膜を開けるのに要する力は膜の丈夫さにより調整されうる。これにより、確実な開梱ができる。したがって、コンドームを開梱する間、ユーザーの気は性交から殆ど逸れない。コンドームにより規定された平面内部のキーを変位させることから、包装はきわめて小型で、ポケットに保管しうる。
【0065】
基部は、案内面として用いられる溝を備えた箱を含む。本実施形態において、膜は箱の内部に収容および接着され、ホルダーは、溝内部に変位して収容された部分を用いて、キーと結合される。キーは、箱の外に設置されている。箱を基部として用いる利点は、包装されたコンドームを外的要因から保護する、包装が突発的に汚染されるのを防ぐための容器としても箱が使用されるという点にある。
【0066】
箱は開口端を備えうる。ホルダーは当該開口端を通って突き出る。
【0067】
また、箱は片端上にフラップを備えうる。
【0068】
組み立てを容易にするため、箱は、石鹸箱の部品のように互いに接続された2つの部品から構成されていてもよい。
【0069】
箱は、間に溝が形成された、2つの部品から構成されうる。
【0070】
基部は、膜が接続された、格子枠で構成されうる。
【0071】
基部は、膜の縁に設置されたU型あるいはO型枠のどちらかを含みうる。そのような枠は、通常膜に接着されており、コンドームに規定された平面と平行に設置されている。
【0072】
ある実施形態において、基部は膜の縁に沿って伸びたU型部材を含み、U型部材の内部はホルダーに対向する。
【0073】
上記U型部材は、一般的に膜の縁に接着されており、キーはU型部材の向かいの膜における側面に位置し、ホルダーキーはU型部材の内部に対向し、ホルダーはU型部材により可能になった方向へスライドするよう適合される。
【0074】
基部はL型枠を含みうる。U型部材がL型枠におけるヨークを構成し、膜がL型枠における別のヨークへ接着されうる。
【0075】
基部は、コンドームに規定された平面の両側面上に2枚の板を備えうる。また、膜はこれらの板との間に設置される。
【0076】
本実施形態において、上記板は膜に接着され、キーはその間に設置されうる。
【0077】
上記U型部材は縁にそって上記板に接続しうる。
【0078】
基部は、板からも構成されうる。本実施形態において、板はコンドームに規定された平面に対して平行に通常配置され、膜がこの板に接着され、キーが、当該板に対して装置の逆側面上に設置される。
【0079】
基部は、装置における表面のうちの1表面上に設置された溝を有する管が形成されるように、両端がフランジされた三角シートを含みうる。本実施形態において、内包されたホルダー、およびその内部に保持されたコンドームを備えた膜が管の内部に収容される。
【0080】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装でありうる。この包装は縁で互いに接続された2枚のシートでできたものでありうる。さらに、接続された縁を備えた折り畳みシートでできたものでありうる。
【0081】
薄膜のシートは上記板の縁に接着され、板とシートとの間にコンドームが内部に保持されたホルダーが設置されうる。
【0082】
基部は、コンドームに規定された平面の両側上に配置され、かつ、接続部によって接続された、2枚の板によって構成されうる。本実施形態において、通常、板の間の間隙は伸縮性のある素材でできたシートで覆われ、当該板の間にコンドームを内部に保持するホルダーが収容される。
【0083】
基部はまた、フランジを備えた3面上に規定された板状の底部を備えたトレイとして形成されうる。1枚の薄膜のシートは、トレイの縁に沿って接着され、内部にコンドームを保持するホルダーは、シート下のトレイ内部に収容される。
【0084】
キーは、膜で規定された空間の外へ少なくとも部分的に設置され、膜を貫通する部分により、ホルダーと接続されうる。
【0085】
キーとホルダーとの接続部は、シート素材における2層の間で伸張されうる。
【0086】
本実施形態において、膜の出口において、キーとホルダーとの接続部は、互いに対向した2つの鋭角断面を通常備える。
【0087】
キーとホルダーとの接続部は、膜のシート内部における開口部を貫通しうる。当該開口部に近接したシート範囲は、通常、キーとホルダーとの間で固定される。
【0088】
キーは、膜に規定された空間内に配置されうる。
【0089】
膜は、弱くしたラインを備えうる。
【0090】
膜は、少なくとも2層を含むシート素材からできうる。1層は薄く、丈夫で、貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、弱くしたラインを備える。
【0091】
弱くしたラインは、変位の際に、キーおよびホルダーにより生成された経路にそって伸張しうる。
【0092】
弱くしたラインは、開梱の際にホルダーが膜から突出する、膜の片端に配置されうる。
【0093】
キーは、膜に規定された空間の外へ少なくとも部分的に配置されうる。キーとホルダーとの接続部に近接した膜の範囲は、この部分に接着され、また、弱くしたラインによって、基部に接続された膜範囲から分離される。
【0094】
膜は、膜の片端に配置された弱くしたラインを備えうる。片端において、開梱の際にホルダーが膜から突出する。
【0095】
ホルダーとキーとの間の接続は、固定されうる。
【0096】
膜は、密封されうる。
【0097】
上記変位により、コンドームの表面(少なくとも表面下部)がコンドームの装着に十分な程度露出する。
【0098】
装置は、ホルダーの突発的な変位を防止または阻止するための構造を備えうる。
【0099】
基部は、ホルダーの案内面として用いられる溝を備えた板を備えうる。本実施形態において、ホルダーは突出部を通常備える。突出部は、この溝内に可動式に収容され、突出部が溝から分離することのないように、ホルダーに対して板の逆側面上に突起を備える。
【0100】
装置における少なくとも片面は、コンドームに規定された平面に対して平行に、あるいは−45度から+45度との間の角度で傾斜されうる。本実施形態において、キーは装置の側面に配置されてもよい。
【0101】
装置における少なくとも片面は、コンドームに規定された平面に対して垂直に、あるいは135度から+45度に傾斜されうる。この場合、キーは上記装置側面に配置されてもよい。
【0102】
ホルダーは、内径に沿って伸張された成形溝を備えた開口中空リングからなりうる。当該ホルダーにおいて、コンドームは溝内部に収容される。
【0103】
装置は、ケースに収容されうる。
【0104】
キーは、コンドームに規定された平面においてホルダーに対して転換されうる。
【0105】
装置は、ホルダーがキーよりも長い距離を移動するような構造を備えうる。
【0106】
キーと結合されたクロスバーを通過するケーブルは、ホルダーと基部とを接続させうる。
【0107】
キーは、基部に対向して置かれたシートを備えうる。
【0108】
基部は、膜内部に収容されうる。
【0109】
本実施形態において、膜は包装からなり、基部は、コンドームに規定された平面に対して平行に包装内部に収容された、板からなる。
【0110】
ホルダーはホルダーにより保持されたコンドームの外側を少なくとも部分的に覆う、フタを備えうる。フタは、キーとして用いられる。
【0111】
フタは、通常膜と接続され、あるいは、当該膜の一部を構成する。
【0112】
フタはホルダーの枢軸上に設置されうる。
【0113】
キーは、ホルダーから分離され、押圧部を備え、押圧部およびホルダーが結合しうるように設置されうる。
【0114】
キーはホルダーから分離され、ホルダーに結合するよう適合された押圧部を備えうる。
【0115】
基部は、案内面として使用される溝を備えた箱から構成されうる。膜は、この箱に収容および接着されうる。キーは、上記溝内部に可動式に収容されうる。キーの少なくとも一部が箱の外側にあり、上記溝の幅がキーの幅以上でありうる。
【0116】
基部は、ホルダーを備えた箱、およびその内部に収容された案内面から構成されうる。上記案内面は、1つの箱における壁の内部に配置された溝、およびこの壁に沿って、かつ箱の他の2面に沿って互いに対向し、溝の両側上を連続的に通過する、2つの切り込みを含みうる。ホルダーは、縁を有する伸縮性のあるストリップによりキーに接続されうる。縁は、ストリップが切り込みに沿って変位されるように切り込み内部に収容される。キーは、箱の外側上に配置され、溝内部に可動式に収容された部分によって、ストリップに接続される。
【0117】
基部は内部に形成された2つの溝を備えた板を含み、溝は案内面として作用しうる。さらに、ホルダーは拡張可能であり、上記溝に可動式に収容されたピンを含みうる。
【0118】
ホルダーは伸縮性のある横木を備えうる。
【0119】
ホルダーの拡張性は、開口リングとしてホルダーを成形することにより、提供されうる。その場合、溝が1つの側面において互いに収束する。
【0120】
基部は、溝が形成される箱、および上記板が収容される箱を含みうる。箱内部に形成される溝は、板内部に形成される溝よりも長い。
【0121】
基部は、フランジにより3側面上で規定された、案内面として作用する中心溝を備えた、板状の底部を有するトレイから構成されうる。ホルダーは、拡張可能な開口リングが上記溝内部に収容され、ケーブルによってフランジの2つの逆側面に接続されることにより形成されうる。
【0122】
ホルダーは、コンドームの縁を握るのに使用されるグリップを含み、上記グリップとの間に接続部を含みうる。接続部は少なくとも部分的に伸縮性を備える。そこで、ホルダーはコンドームが配置されうる空間を少なくとも部分的に画成し、2つの形態との間の上記接続の変形に適合される。上記第1の形態において、上記空間が収縮し、上記第2の形態において、上記空間が拡張する。さらに、上記第1の形態において、上記接続部の少なくとも一部にひずみが生じ、第2の形態に変形しうる。そして第2の形態において、上記ひずみが少なくとも部分的に除去される。
【0123】
装置は、第1の形態において、ホルダーを保持するための保持手段を備えうる。
【0124】
第1の形態において、ホルダー固定手段は、1つの開口端を有し、および内部に格納されたホルダーを有する箱として実施される。
【0125】
箱は溝を含み、ホルダーは、上記溝内部に収容された部分によって、ホルダーと可動式に接続されたキーを備えうる。上記キーは、箱の外に設置される。
【0126】
装置は、第2の形態におけるホルダーを保持するための保持手段を備えうる。
【0127】
装置は、第1の形態におけるホルダーを保持するための保持手段を備え、かつ、第2の形態におけるホルダーを保持するための保持手段をも備えうる。
【0128】
第1の形態において、ホルダーを保持するための保持手段は、溝を備えた箱として実施されうる。第2の形態において、ホルダーを保持するための保持手段は、ホルダーを内包し、上記箱に可動式に接続されたリングとして実施されうる。ホルダーは、溝内部に可動式に収容された部分により、ホルダーと接続されたキーを備えうる。その場合キーは、箱の外にある。
【0129】
装置は、2つの対向する弾性要素を備えうる。それぞれの弾性要素の片端はホルダーに接続され、要素の先端は基部に接続される。
【0130】
基部は、コンドームに規定された平面に対して平行に配置された板を含みうる。ここで、膜は、上記板および板に対して装置の逆側面上にあるキーとに接着されうる。
【0131】
基部は、案内面として使用される溝を備えた箱を含み、膜は上記箱内部に収容あるいは上記箱に接着されうる。ホルダーは溝内部に可動式に収容された部分によりキーに接続され、キーは箱の外にありうる。
【0132】
装置は、コンドームを内部に保持したコンドームホルダーが配置されたトレイを備えうる。トレイは、基部に対してコンドームに規定された平面内において滑り案内変位に適合されている。ここで、装置は、コンドームホルダーに接続されたキーもまた備え、基部に対するトレイの変位が、キーに作用する指により実施されるような方法で、手の指で作用するように適合される。
【0133】
基部は、1つの開口端を備えた箱から構成されており、案内面として使用される溝を備え、箱に収容されたトレイを備えうる。箱を基部として用いる利点は、箱は包装されたコンドームを外的要因から保護し、突発的に包装が汚染されるのを防止するための容器としても用いられることにある。
【0134】
トレイは上記溝内部に可動式に収容された部分によりキーに接続されてもよく、キーは箱の外側にある。
【0135】
ホルダーは上記溝内部に可動式に収容された部分でキーに接続されてもよく、キーは箱の外側にある。
【0136】
溝は、1枚の柔軟素材のシートにより被覆されうる。
【0137】
トレイは、フランジを備えた3面に沿って規定された板状底部を備えてもよい。
【0138】
トレイは、フランジを備えた4面全てに沿って規定された板状底部を備えてもよい。
【0139】
1枚の薄膜シートは、上記トレイの縁に接着され、コンドームを内部に保持したホルダーは上記シート下のトレイに配置されうる。
【0140】
容易に組み立てられるよう、箱は石鹸箱の部品のように互いに接着した2部品から構成されてもよい。
【0141】
コンドームを備えたホルダーが少なくとも部分的に収容された膜は、トレイに接着されてもよい。
【0142】
コンドームを備えたホルダーが少なくとも部分的に収容された膜は、トレイにより部分的に形成されてもよい。
【0143】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装でありうる。包装は、両端で互いに接続された2枚のシート、あるいは接続された両端を備えた1枚の折畳みシートからなりうる。
【0144】
膜は、弱くしたラインを備えうる。
【0145】
膜は、少なくとも2層を含むシート素材からできうる。これらの層の1つは薄く、丈夫で、貫通できない。また、もう1つの層は、より強度が高く、弱くしたラインを備える。
【0146】
ホルダーは、開口中空リングから構成されうる。中空リングは、リングの内径に沿って伸びた成形溝を備える。ここで、コンドームは、上記溝内部に収容される。
【0147】
ホルダーは、コンドームを保持するための、内向きつかみ具を備えた平らな開口リングでありうる。
【0148】
ホルダーは、リングが拡張可能なように形成されてもよい。リングはロッド、当該ロッドの両端に接続されたC型枠組みにより形成されうる。さらに、ホルダーはレバーを備える。レバーのより大きいアームは上記枠組みにより形成される、軸は上記ロッドの両端上に配置され、上記レバーを変位することにより拡張が生じうる。
【0149】
ホルダーはU型であり、内側部は、保持されたコンドームに面し、コンドームを内包している。
【0150】
ホルダーは、それぞれ一端がホルダーに接続され、もう一端がコンドームの外表に沿って伸びた少なくとも2本のひもを備えうる。それらのひもは、コンドームとともに巻かれる。
【0151】
ホルダーは、膜を貫通しケースに接着する部分を備えていてもよい。
【0152】
さらに、問題は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を発明することにより解決される。当該装置は、基部、内部にコンドームが水平に配置され保持されたホルダー、基部に接続されホルダーと内部に保持されたコンドームとを少なくとも部分的に内包する膜からなる。ホルダーは、コンドームに規定された平面部において基部に対して案内変位のために可動式に設置されており、装置はさらに基部に軸を有する少なくとも1つのレバーを備える。レバーが少なくとも片手の1本の指で作用して、上記指でレバーに作用することにより、基部に対するホルダーの上記変位が実施されるように、レバーをホルダーに接続する。
【0153】
コンドームを開梱する際、ユーザーは手の指で装置の基部およびレバーを持ち、レバーを保持する指により変位が実施される。
【0154】
したがって、片手の指の簡単な動作で、コンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。結果として、コンドームの開梱作業中にユーザーの気が性交から逸れることを最小限に抑える。変位がコンドームに規定された平面において実施されるため、包装はきわめて軽量でポケットに保管するのに便利である。
【0155】
基部は、開口を通ったレバーが指で作用する少なくとも1つの当該開口を備えた箱、箱に固定されホルダーの案内面として使用される溝を備えた板、およびレバーを配置するための取っ手から構成されてもよい。基部において、膜が箱内部に配置されており、板に接着され、ホルダーは膜から伸びたピンを含む。膜は、溝内部に可動式に収容され、すなわちピンが溝から外れないように、ホルダーの逆側面の板に拡張部分を備える。
【0156】
箱を基部として用いる利点は、箱が容器の役割を果たし、外的要因から包装されたコンドームを保護し、突発的な包装の破損を防止する。
【0157】
伸縮性のある横木は、開口における逆側の両壁との間を通過する。箱は開口部に配置された切り込みを備えてもよい。上記横木は、手の指で作用されるように設計されたリブ支持部から構成され、上記指と横木との間により強い摩擦を生じさせうる。
【0158】
箱は、1つの開口端を備え、当該開口端からホルダーが突き出る。
【0159】
レバーとホルダーとの接続は可撓性がありうる。
【0160】
レバーは少なくとも部分的に可撓性がありうる。
【0161】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装からなりうる。
【0162】
膜は弱くしたラインを備えうる。
【0163】
膜は少なくとも2層のシート素材からできうる。上記層のうち1層は、薄く、頑丈で、貫通できず、もう一方の層はより強く、弱くしたラインを備える。
【0164】
装置は、他のレバーを備えうる。この場合、コンドームを開梱する際、ユーザーは手の指で装置のレバー部分を持ち、同じ指で(指同士をくっつけて)上記レバーに作用することにより変位を起こす。
【0165】
したがって、片手の指の簡単な動作でコンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。
【0166】
さらに、上記問題は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を発明することにより解決されうる。装置は、内部にコンドームが水平に配置され保持されたホルダー、かつ内部に保持されたコンドームを備えたホルダーを内包する膜からなる。ホルダーの円周の少なくとも一部は、膜に対する滑り部に適合された表面が手の指で膜に押し付けられる場合、当該表面を先細にすることにより輪郭を定められる。
【0167】
この場合、ユーザーはコンドームを開梱する際に装置の膜部分を片手の指で持ち、コンドームを内部に保持したホルダーを膜から押し出すことにより変位が生じる。上記押し出しの間、指はくっついた状態である。
【0168】
本装置のこの設計により、片手の指の簡単な動作でコンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。
【0169】
上記表面は、枠により成形されうる。枠はホルダーの周囲にそってホルダーを少なくとも部分的に包囲し、膜内部に収容される。
【0170】
装置は膜に接続され、あるいは部分的に膜を形成する、楔状のキーを含みうる。キーは、上記表面に対して膜に上記キーを押し付けることにより変位に適合される。
【0171】
装置は、膜内部に収容されたV型ブラケットから構成されうる。当該ブラケットはU型横断面を備え、外側からホルダーを包囲する。
【0172】
さらに、上記問題は、ホルダーにより保持され、水平に配置され、開梱装置内部に収容された、コンドームを開梱するための方法を実施することにより解決される。この方法によると、ユーザーの手中に装置を持ち、コンドームの少なくとも一部が剥離するまで、装置の残った部分に対して装置の一部を変位させる。この方法において、上記変位は、装置を保持する手の指により実行され、上記指と装置の変位可能箇所との間の機械的相互作用は、上記指を、変位可能箇所の上記変位の方向に対して垂直方向に、装置に押し付けることにより生じる。
【0173】
したがって、コンドームを開梱する際に、ユーザーは装置を楽な姿勢で保持することができ、指が変位する方向はユーザーにとって自然で便利である。
【0174】
ある実施形態において、ユーザーの手中に装置を保持する段階は、ユーザーの指で装置の基部およびレバーを保持することを含み、上記変位の段階は、レバーを保持する指でレバーを作用させることを含む。当該段階において、レバーの軸はベース上に配置されている。
【0175】
他の実施形態において、ユーザーの指の中にある装置を保持する段階は、基部と軸方向に接続され、回転する間に手の指に保持されるよう適合されたレバーを含む。さらに、上記変位の段階は、同じ指をくっつけた状態で上記レバーを作用させる段階を含む。当該段階において、レバーの回転軸は基部上に配置される。
【0176】
さらなる他の実施形態において、ユーザーの手中に装置を保持する段階は、手の指に保持されるよう適合された膜を保持することを含む。さらに、上記変位の段階は、上記指をくっつけた状態にして、コンドームを内部に保持したホルダーを膜の外に押し出すことを含む。
【0177】
〔図面の簡単な説明〕
下記は、図面の説明を含む、好ましい実施形態の詳細な説明である。
【0178】
図1は、ユーザーの手中に把持された従来のコンドームの斜視図である。
【0179】
図2は、図1に記載のコンドームが包装された場合の斜視図である。
【0180】
図3は、コンドームを装着する前の状況を示す。
【0181】
図4は、ユーザーの手中に把持された従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0182】
図5は、両手で把持された2つの部品からなる従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0183】
図6は、従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0184】
図7は、互いに接続された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0185】
図8は、U型基部に接着された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0186】
図9は、図8に記載のコンドームの平面図である。
【0187】
図10は、ホルダーによって保持されたコンドームの開梱方法としてコンドーム包装を伸張することを示す。
【0188】
図11は、本発明に係るコンドーム開梱装置における1つの実施形態を示す側断面図である。
【0189】
図12は、図11に記載のコンドームの斜視図である。
【0190】
図13は、図11に記載の実施形態に係る、キー台座および装置におけるキーを備えている、包装内における分解されたホルダーを示す斜視図である。
【0191】
図14は、図11に記載の実施形態に係る包装されていないホルダーの斜視図である。
【0192】
図15は、図11に記載の実施形態に係るホルダーの横木を示す。
【0193】
図16は、図11に記載の実施形態に係る包装されたコンドームホルダー部品の斜視図であり、キー台座が記述上の理由により除去されることを示す。
【0194】
図17〜21は、図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0195】
図22は、図11に記載の実施形態に係る、コンドームが開梱された場合の装置の斜視図である。
【0196】
図23は、図11に記載の実施形態に係る、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【0197】
図24は、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示し、キー表面がキーの変位方向に対して垂直であることを示す。
【0198】
図25は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0199】
図26は、図23に記載のトレイの平面図である。
【0200】
図27は、図23に記載のトレイの平面図を示し、コンドームがホルダーにより保持され、当該トレイ内部に設置されることを示す。
【0201】
図28は、図23に記載の実施形態におけるコンドームの開梱装置を示す斜視図である。
【0202】
図29は、コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0203】
図30は、コンドーム開梱段階における図27に記載のコンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【0204】
図31は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0205】
図32は、図29に記載のコンドーム開梱装置の斜視図であり、装置はコンドーム開梱準備ができていることを示す。
【0206】
図33は、図29に記載の装置を示す部分断面図である。
【0207】
図33は、図30に記載の装置を示す部分断面図である。
【0208】
図35〜37は、装置の容器の異なる実施形態を示す。
【0209】
図38は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【0210】
図39は、図36に記載の組み立てられた装置を示す平面図である。
【0211】
図40は、図36に記載の装置を示す側断面図である。
【0212】
図41は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【0213】
図42は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、基部が付加案内面手段を備え、記述上の理由から図示されない包装を備えることを示す。
【0214】
図43は、図40の拡大図である。
【0215】
図44は、図40に記載の装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0216】
図45〜47は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0217】
図48〜51は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【0218】
図52は、図46〜49に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【0219】
図53および54は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0220】
図55および56は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0221】
図57は、図53および54に記載の実施形態における装置を示す端面図である。
【0222】
図58および59は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0223】
図60は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0224】
図61は、図58に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0225】
図62は、本発明に係るコンドーム開梱装置のホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【0226】
図63は、図62に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0227】
図64〜66は、図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【0228】
図67は、図63に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【0229】
図68は、図63に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【0230】
図69および70は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0231】
図71は、図69および70に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0232】
図72および73は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0233】
図74は、図72および73に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0234】
図75〜78は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0235】
図79は、図75〜78に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0236】
図80は、ホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【0237】
図81は、図80に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0238】
図82は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0239】
図83および84は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0240】
図85は、図83および84に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0241】
図86は、図83〜85に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0242】
図87は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す平断面図である。
【0243】
図88は、図87に記載の装置のホルダーを示す平面図である。
【0244】
図89は、図87に記載のホルダーの平面図であり、コンドームが包装されていることを示す。
【0245】
図90は、コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0246】
図91は、図90および91に記載の組み立てられた装置を示す斜視図である。
【0247】
図92は、図90および91に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0248】
図93は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0249】
図94および95は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0250】
図96は、図94および95に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0251】
図97は、図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0252】
図98は、図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが、開梱されておりホルダーによって保持されており装置から分離されていることを示す。
【0253】
図99は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0254】
図100は、図99に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0255】
図101は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0256】
図102は、図101に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0257】
図103は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0258】
図104は、図103に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0259】
図105は、図103および104に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0260】
図106は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0261】
図107は、図106に記載の装置を示す斜視図である。
【0262】
図108は、図106および107に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0263】
図109は、図106および107に記載のキーを示す断面図である。
【0264】
図110〜112は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0265】
図113は、図110〜112に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0266】
図114は、図110〜112に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0267】
図115は、他の実施形態において、上記のコンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【0268】
図116は、図115に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視分解図である。
【0269】
図117は、図115および116に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0270】
図118は、図115〜117に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0271】
図119は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0272】
図120は、図119に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0273】
図121および122は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0274】
図123は、図121および122に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0275】
図124は、図121〜123に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0276】
図125〜127は、実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【0277】
図128は、他の装置実施形態における上記コンドーム開梱装置の部品を示す斜視分解図である。
【0278】
図129は、図128に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0279】
図130は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0280】
図131および132は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0281】
図133は、基部における縁を示しており、当該基部は、縁に到達する溝を備えた箱によって構成されていることを示す拡大斜視図である。
【0282】
図134は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0283】
図135は、溝を備えた箱型の基部部分を拡大併置した斜視図であり、溝は狭窄部を備えることを示す。
【0284】
図136は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0285】
図137は、実施形態の1つにおける上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【0286】
図138は、図137に記載の装置を示す側断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0287】
図139は、図137に記載の装置におけるキーの斜視図であり、留め具を備えることを示す。
【0288】
図140は、図137に記載の装置におけるキーの留め具を示す斜視図である。
【0289】
図140は、図137に記載の装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【0290】
図142〜144は、他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【0291】
図415〜147は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0292】
図148は、図145〜147に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0293】
図149および150は、図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0294】
図151は、他の実施形態における、上記コンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【0295】
図152〜154は、図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【0296】
図155は、図152〜154に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0297】
図156は、図152〜155に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0298】
図157および158は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0299】
図159は、図157および158に記載の装置の開梱を示す斜視図である。
【0300】
図160は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0301】
図161は、図160に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0302】
図162は、上記装置内で使用されうる代替ホルダーを示す斜視図である。
【0303】
図163は、図162に記載のホルダーの斜視図であり、分離されたリング部分を備えることを示す。
【0304】
図164は、図162に記載のホルダーの斜視図であり、コンドームが設置されることを示す。
【0305】
図165は、図162に記載のホルダーを示す断面図である。
【0306】
図166は、さらに他の実施形態における装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【0307】
図167は、図166に記載の装置におけるキーと押圧部との間の結合を示す側断面図である。
【0308】
図168は、さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【0309】
図169は、図168に記載の装置に使用されるホルダーを示す斜視図である。
【0310】
図170は、図168に記載の実施形態における装置部品を示す斜視分解図である。
【0311】
図171は、図168に記載の上記装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0312】
図172は、さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【0313】
図173は、図172に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0314】
図174および175は、図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0315】
図176は、図173に記載の装置を示す破断面図である。
【0316】
図177は、図172〜175に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0317】
図178は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0318】
図179〜181は、図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0319】
図182は、図179〜181に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0320】
図183は、さらなる他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図であり、ホルダーの拡大部が強調されている。
【0321】
図184および185は、図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0322】
図186は、図184〜185に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0323】
図187および188は、図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【0324】
図189および190は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0325】
図191〜194は、図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0326】
図195は、図191〜194に記載の装置を示す斜視図であり、フタが分離されコンドームが開梱されていることを示す。
【0327】
図196は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0328】
図197は、図196に記載のホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0329】
図198および199は、図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【0330】
図200は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0331】
図201は、図200に記載の実施形態における装置部分毎に区分化された斜視図である。
【0332】
図202および203は、図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0333】
図204および205は、図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【0334】
図206は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0335】
図207および208は、図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0336】
図209は、他の実施形態における装置の平面図であり、フタが分離された状態を示す。
【0337】
図210は、図209に記載された装置の平面図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0338】
図211は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0339】
図212は、図211に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0340】
図213および214は、図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【0341】
図215は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0342】
図216は、図215に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0343】
図217は、図216に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0344】
図218は、実施形態の1つにおけるコンドーム開梱のための上記装置を示す側断面図である。
【0345】
図219は、図218に記載の装置を示す斜視図である。
【0346】
図220〜222は、図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0347】
図223および224は、図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0348】
図225は、他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す側断面図である。
【0349】
図226は、図218に記載された装置の斜視図である。
【0350】
図227および228は、図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0351】
図229および230は、図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0352】
図231は、他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【0353】
図232および233は、図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0354】
図234および235は、図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0355】
図236〜240は、他の実施形態においてコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【0356】
図241および242は、図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0357】
図243〜245は、上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【0358】
図246は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0359】
図247は、図246に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0360】
図248〜250は、図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0361】
図251は、図246に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0362】
図252は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0363】
図253は、図252に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0364】
図254および255は、図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0365】
図256は、図252に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0366】
図257は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0367】
図258は、図257に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0368】
図259〜262は、図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0369】
図263は、ボタンと箱との間の接続を示す側断面図である。
【0370】
図264は、図258に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0371】
図265は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0372】
図266は、図265に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0373】
図267〜269は、図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0374】
図270は、図265に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0375】
図271は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0376】
図272は、図271に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す平面図である。
【0377】
図273は、図271に記載の実施形態におけるホルダーの斜視図であり、ホルダー内部に保持されたコンドームが未包装の枠に設置されていることを示す。
【0378】
図274は、図271に記載の実施形態における上記装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0379】
図275は、図271に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0380】
図276は、図271に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示したものである。
【0381】
図277は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0382】
図278は、図277に記載されたホルダーの斜視図であり、枠に設置されていることを示す。
【0383】
図279は、図277に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0384】
図280は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0385】
図281は、図280に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0386】
図282は、図278に記載のホルダーからなる装置を示す斜視図である。
【0387】
図283は、図282に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0388】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図11〜22は、平らな箱3で構成された基部からなるコンドーム開梱装置の実施形態の一つを表す。箱3は1つの開口端4を備える。箱3は2つの部品すなわちトレイ5およびフタ6からなり、部品は石鹸箱の部品のように互いに接続されている。箱のフタ6は、箱の一端からもう一端に伸びた溝61が通る中央部を備える。トレイ5とフタ6接続部との間の接続は、接着剤あるいは取り外し可能な機械継手で固定されうる。箱3は、中身を保護し、手に持つことができるのに十分な強度を備えた、いかなる種類の素材からも作成されうる。箱は、例えばプラスチックからできうる。言い換えると、箱3は容器である。
【0389】
図11、12および14によると、箱3の内部には、中空リング8からなるホルダー7が配置され、中空リング8は、当該リングの内径にそって伸びた成形チャンネルを備える。例えば上記従来使用されたコンドーム1は、チャンネル9内に収容される。リング8の開口と繋がったコンドームの端部を除いて、コンドーム1の大部分がリング内部に巻き込まれ、リング8の成形チャンネル9内に収容される。コンドームが巻かれたリングにおける均分円(equator)を貫通した平面を、さらにコンドームに規定された平面とする。
【0390】
キー11の台座10は、ホルダー7の外側上でリング8と接続される。シート10は、トレイ5に面した2つの支持部13および14を備えた板12からなる。シート10は、リング8に規定された平面上で、L型輪郭を有する横木15によりリング8と接続され、板12をフタ6直下にある箱3に確実に収容させる。本実施形態において、ホルダー7におけるリング8は、横木15に対向する間隙154により接続されない。
【0391】
キー11は、指で操作するのに適した大きさおよび形状を備え、下側面に2つのピン16および17を備える。キー11は、ピン16および17により箱3外部に設置される。ピン16および17は溝61を通過し、板12における開口部22および23を通過する。ピン16および17は、斜め表面18および19を備え、開口部22および23の縁に結合された段部20および21を備える。したがって、キー11が台座10に保持されるように、ピン16および17はこれらの開口部においてロックされる。この場合、間隙26は、板12の上面24とキー11の下面25との間に形成され、間隙26の幅は、箱3の壁の厚さよりもやや広い。板12の上面から突出し、かつ、キー11の下側面を支える突起27および28によって、間隙が形成される。さらに、間隙は、ピン16と17との間にあるキー11における下側面上の突起29により形成される。突起29は、開口部22と23との間にある台座10における表面24上に設置され、突起27および28と同じ高さである。突出部27は、ホルダーに対向する鋭角を備える。
【0392】
ホルダー7におけるリング8、横木15、台座10およびキー11は、一体化して形成されるか、互いに強固に接続した部品で構成されるかのいずれかである。ホルダー7におけるリング8は、コンドーム1とともに、包装2で構成される膜に包装される。包装2は、コンドーム包装に従来使用された包装の形状と同様の形状である。すなわち、包装は、図11に示したように、縁において互いに接続された2枚のシート51および52を備える。好ましくは、包装2のシートはポリマー薄膜でできている。横木15がリングから突出し、そのため包装2から突出している範囲において、包装2における縁は接続されておらず、横木15を内包している。図15に示したように、この範囲に近接した横木15は、平らで鋭角の縁30および31を備える。そのため、包装2のシート51および52がしっかりと横木15に内包され、包装が密封されうる。包装を確実に密封するために、包装2と横木15との間の接続は接着剤またはシール(不図示)で密封されうる。
【0393】
包装2は、裂くのを容易にするために、弱くしたラインから構成されうる。これらのラインは、例えば包装が2層フィルムからできている場合に備えられうる。この薄膜の1つの層は、薄く、丈夫で、貫通できないものであり、もう1つの層はより強度が高く、2つの層の包装を裂いて開梱できるように弱くしたラインを備える。
【0394】
これらのラインの好ましい配置を図16に示す。1本の弱くしたラインは、横木15の突出部の逆側における包装2の縁に沿って伸びている。さらに、弱くしたライン33および34は、横木15の突出部を囲んで包装の縁を通過する。ライン33および34の終端は、弱くしたライン35に接続される。ライン36は、溝61と平行にライン32からライン35を通過する。
【0395】
包装2は、例えば箱3のトレイ5に接着される。箱の中の包装を機械的に保管することは可能である。例えば、包装内の少なくとも1つの縁開口部は、箱の内側で、それぞれの突起(不図示)と結合されうる。図16に示したように、包装2がトレイ5に保管されている部分37および38は、好ましくは包装の縁にある横木の両側上にある。縁において、包装から横木15が突出する。しかしながら、包装のより広い範囲は、包装を保管するのに使用されうる。例えば、包装は、その縁に沿って、またはトレイ5に隣接したシート51の範囲、あるいはこの範囲の一部において、保管される。同様に、包装はフタ6にも接着されうる。
【0396】
図17〜22は、装置の組み立て手順を示す。第1に、台座10が突出する包装2の中に包装されたホルダー7は、箱3におけるトレイ5内に設置される(図17)。箱3の開口端4の逆側面上に台座10を配置する。その後、フタ6(図18参照)がトレイ5に接着される。フタは、必要な場合、基部に対して固定されうる。その後、溝61を通してピン16および17を開口部22および23へ押し込み、板12においてピン16および17を開口部22および23に留めることにより、キー11が溝61端部にあるフタ6の外側に設置される(図19参照)。この場合、支持部13および14がトレイ5を支えるため、台座10はキーから作用する力に耐える。組み立て後の装置を、図20および21に示す。
【0397】
装置は、下記のように作動する。ユーザーは手に装置を持ち、箱3における開口端4が前向きに、ユーザーとは逆方向を向くようにする。そして、親指をキー11上に置く。同時に、ユーザーは他の指で装置を握る。
【0398】
それからユーザーは、親指がキーから滑らないようにその間に必要な摩擦を備えたキーを押す。そしてユーザーは、親指でキーを押したまま、コンドームに規定された板内の溝61に沿ってキーが変位するように、キーにいくらかの力を加える。
【0399】
図23に示すように、キー上に作用する力ベクトルは、2つの要素を備える。力の要素101は、キー変位ラインにそって向けられ、要素201はキー変位ラインに対して垂直方向に向けられる。力要素101はキーを動かし、力要素201は親指とキーとの間の機械的結合を提供し、摩擦力によって、親指がキーから箱表面に滑り落ちないようにする。
【0400】
キーに作用する親指による力の方向は、キーの形によって決まることに留意されたい。加力表面がキー変位方向と垂直である場合(図24参照)、親指の力ベクトルはキー変位の方向でキーに作用し、キー変位方向に対して垂直の力要素は存在しない。
【0401】
理論上は、キー変位の方向と要素201との両方に垂直な要素が存在するようにキーが作用されうる。例えば、ユーザーによる、キーに対する加力ベクトルが、要素101および201と同じ平面上に必ずしも存在しない場合、またはキーが非対称である場合である。この垂直要素があまり大きくない場合、装置の動作に影響はない。
【0402】
ピン16および17、および突起部27、28および29は、案内面として使用される溝61内に変位する。一方で、板12の上面24およびキーの下面25は、間隙26により、対応するフタの上および下に移動する。箱3の両壁は、溝61とともにホルダー7に対する案内面としても使用され、箱3の開口端4を通って外側へ向かう方向以外にホルダーが変位するのを防止する。
【0403】
キー11およびホルダー7におけるリング8は一体型であり、包装2が上記のように箱3に接着されているため、包装2はキー11の変位を妨げる。したがって、キー11の変位が始まると、ホルダー7の先端は内側から包装2の先端に対して突出し、鋭角を備えた突起27(図13参照)は包装の逆端に対して突出する。キー11のさらなる変位により、包装2は先端で裂け、コンドーム1を備えたホルダー7が前方向に滑動して包装2から出て、開口端4を通って箱3から出る。同時に、包装2は突出部27によって逆端で裂ける。引き裂き動作は、弱くしたライン32から36によって容易にできる。図面に示したように、キー11は、コンドームに規定された平面に対して平行方向に変位する。キー11が溝61の片端まで変位する場合、ホルダー7は包装3から完全に分離する(図22参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができており、ユーザーは箱3を手に持ったまま容易にコンドームを装着できる。
【0404】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー7は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、包装2を裂くのに必要な力)は、膜の強度により制御されうる。これにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0405】
記載および示された実施形態における部分の形状としては、親指で、上向き対向キー11を変位させるのが最も簡便な方法である。しかしながら、キー11を動かすために、ユーザーの裁量でどの指でも使用されうる。
【0406】
ここに記載された全ての実施形態によると、指(好ましくは親指)が外向きの動作、すなわち、親指が飛び出しナイフを開けるのに用いられるのと同様の動作を行う間、基部は手に保持されている。その種の動作はユーザにとって自然で容易である。理論上は、コンドームは内向きの動作により開梱されうるが、上記の装置はこの種の動作に適合しないため、そういった動作はユーザーにとっては不都合である。
【0407】
図25から28に記載のように、変形型トレイ5、台座10およびホルダー7が使用されうる。
【0408】
図28には、コンドーム1を備えたホルダー7が箱3とは別に図示されており、ホルダー7は、板12からなる台座10が接続されたリング8からなお構成される。しかしながら、この実施形態は、板12が支持体13および14を備えていないことを特徴とする。代わりに、トレイの底に支持体39を備え、当該支持体は支持体13および14と同じ高さである(図25から27参照)。板12を固定するために、組み立て後の装置の板12における両側に、より高い支持体40が2つ、横方向に配置される。キー11が台座10上に設置されている場合、キーは支持体39上にあるため、キーから台座10にかかる力は抵抗を受ける。さらに、台座10は付加的に支持体40に固定され、台座の横変位を防止する。開梱手順は上記と同じである。
【0409】
先端4は、フラップ41および42によって、開梱されるのではなく閉鎖されうる。これらのフラップは図29および30に示すように、ホルダーが前進した場合に開梱される。
【0410】
図31から34に図示したように、コンドームを内部に保持したホルダーが包装から分離しないように、フラップ41および42はロックを備えうる。コンドームを開梱する前に、ロックは解除される。ロックは、例えばフタ6の枢軸上に設置され、かつ、先端4、具体的には図31から34に記載されたフラップ41および42を内包した、ロッキングフック43でありうる。
【0411】
基部は、必ずしも図17から21または図25から27に記載の箱の形をしているとは限らないことに留意されたい。箱の重量を低減するために、箱は開口部を備えうる(図35)。基部は、例えば図36のように、針金枠でもありうる。基部は、図37に図示したように、膜に溶解された合成樹脂繊維網でもありうる。これらの繊維は、ユーザーが手で装置を持ちかつ膜に配置されたホルダーリングに接続されたキーに作用させた場合でも、膜が変形しないような丈夫さを備えている。これにより、繊維がない箇所において膜の破損が生じ、ホルダーに保持されたコンドームが開梱される。
【0412】
図38から40に記載された他の実施形態は、板103からなる基部を特徴とする。シート152は好ましくはポリマー薄膜でできており、例えば板103の縁に接着される。板は、手で板を保持できるような丈夫さを備えたいかなる素材であってもよい。例えば、板はプラスチックでできうる。コンドーム1を備えたホルダー107は、シート152と板103との間に設置されうる。したがって、板103は基部としての役割を果たすだけでなく、シート152とともにコンドームホルダーおよびコンドームの膜を形成する。キー111における台座110は、ホルダー107におけるリング108に接着される。本実施形態において、台座110は直接リング108に接続され、横木15は使用されない。台座110の形状は台座10の形状とは異なるが、台座110もまた、板112、および支持体113,114から構成される。板112は、キーのピン116および117を設置するために、2つの開口部122および123を備える。キー111は、キーのピンがシート152における対応開口部を通過するように、シート152の外側に設置されている。キーを設置する過程で、ピンが開口部を切り離すという実施形態があってもよい。したがって、シート152は、下方から台座110の上面124と結合し、上方からキー111の下面125と結合する。シートにおける部分150は、これらの表面の間に固定される。表面124および/または125は、シート152の隣接部150に接着され、コンドーム包装を密封しうる。
【0413】
コンドームを開梱するために、ユーザーは、キー111が仰向けでユーザーに対向するように手に装置をもち、同じ手の親指をキー111上に置く。その後、ユーザーはキーに対して親指を押し付け、親指とキーとの間に必要な摩擦を与え、親指がキーから滑り落ちるのを防ぐ。そして、キーを親指で押したまま、ユーザーは、コンドームに規定された平面におけるキーを変位させるようにキーに力を加える。
【0414】
キー111およびホルダー107は一体型であり、板3に接着されたシート152はキー111の変位を防止する。したがって、キー111が変位する場合、ホルダー107の前端が内側からシート152の前縁に配置され、シート152の部分150がキー111と台座110との間に固定されているため、シートの後ろ縁は伸張される。キーがさらに変位した場合、シート152は裂けるか、板103から分離するかのいずれかとなり、コンドーム1を備えたホルダー107は、シート152および板103を超えて、前方向に滑動する。同時に、シート152は、部分150と、シート152が板103に接着された部分との間の箇所で切り離されるか、板103から分離されるかのいずれかとなる。前記の実施形態における包装2と同様に、シート152は弱くしたラインを備え、シートの切断を促進および制御しうる。
【0415】
ホルダー107は、1つの側面からの板103および残りの3つの側面からのシート152によって、縦方向にのみ変位され、他の方向には全く変位されない。ホルダーにおいて、シート152の外側縁はリング108の軌道に沿って板103に接着されたままである。したがって、板103およびシート152は、ホルダー107の変位のための案内面としての役割を果たす。キー111が板103の縁に到達した場合、ホルダー107はシート152および板103を超えて移動する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。その時、ユーザーは親指をキー111の上においたままで、下からホルダー107を支えるために人差し指を移動させ、親指と人差し指との間にあるホルダー107を固定する。板103は、手に保持されたままか、放されるかのいずれかである。
【0416】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー107は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、シート152を裂くのに必要な力、またはこのシートを板103から分離する力)は、膜の強度により制御されうる。これにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0417】
図41において、本実施形態の変形例を示す。図41は、基部を特徴とし、基部は、シート152が接続されるのではなく、包装102が接続された板103によってまた形成される。包装102は、包装2のように縁で互いに接続された2枚のシート151および152から構成される。キー111を設置してコンドーム1を開梱する手順は、前記の例と同様である。
【0418】
本実施形態において、図42から44に示すように、板103は付加的な案内手段を備えうることに留意されたい。図において、膜を形成するシートは明確には記載されていない。付加的な案内手段とは、板103において板の一方の縁からもう一方の縁に向かって伸びるが、当該片方の縁には到達しない、溝161を指す。本実施形態において、図28に記載のホルダー7のように、ホルダー107はリング108からなり、リングには、板112からなる台座110が接着される。しかしながら、図28に記載のホルダー7とは異なり、ホルダー107における板112は、溝161に収容されたピン70を底面に備え、片端に、ピン70が溝161から分離するのを防止するための拡張部71を備える。
【0419】
コンドームの開梱は、板103に溝161がないという上記の実施形態に記載のように実施される。しかしながら、溝161は付加的な案内面としての役割を果たし、それによりホルダーの変位がよりスムーズに行える。他の利点は、ホルダー107は(基部が溝を備えた箱であるという実施形態におけるホルダー7と同様に)、開梱の最終段階において基部から分離されないということにある。
【0420】
さらに、基部の他の実施形態を図45から47に示す。本実施形態によると、基部は、トレイ186からなり、トレイ186は、曲線形の縁を備えた板として形成された底部155を有する。底部155は、外側に屈曲したフランジ157を備えた、フランジ156の3つの側面に接している。トレイ186における端部104は開口している。ピン139および140は、シート148が横方向に動かないように用いられる。ホルダー107およびコンドーム1は(図38から40に記載のものと同様に)、トレイ内に設置される。シート194は、コンドーム1を備えたホルダー107がシート194下のトレイ186内にあるように、トレイの端に接着される。したがって、シート194はトレイ186とともに、コンドーム1を備えたホルダー107が収容された膜を形成する。キー111を設置してコンドームを開梱する手順は、前記の例と同様である。トレイ186は曲線形の縁を備えるため、ポケットに保管しやすい。
【0421】
図48から52は、本発明に係る他の実施形態を示す。図において、基部は長方形のシート(例えば、ボール紙やプラスチック)からできている。シートの縁は管187を形成するように折曲されており、管187は開口面204および164を備え、上面に縦断溝を備える。この管において、コンドーム1を備えたホルダーが収容される。本実施形態において、ホルダー107は、板158からなるキー台座149と接続された、リング108からなる。板158から伸張しているのは、円錐台の形をしたピン216であり、ピンは端に円形開口部166を備える。図49および50に記載のように、ピン216は溝261を通って伸張する。この溝は、管の端204および164と同様に、例えば粘着テープといった接着膜で被覆される。キー111はピン216上に設置され、その下側面に円筒形の突起165を備える。突起165は、薄膜における開口部を通過する。この開口部は、突起を取り付ける間に引き裂かれうる。この例において、管187は、薄膜195とともに、コンドームの膜を構成する。
【0422】
コンドーム1を開梱する場合、ユーザーは、親指を用いてキー111を溝261に移動させる。したがって、端部204上の薄膜は、ホルダー107における前部の縁によって引き裂かれ、ホルダー107は管187から分離する。キー111を溝261の端まで変位させることにより、ホルダー107が管187から完全に分離する。したがって、コンドームは装着準備ができた状態であり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。その時、ユーザーは親指をキー111の上においたままで、下からホルダー107を支えるために人差し指を移動させ、親指と人差し指との間にあるホルダー107を固定する。管187は、手に保持されたままか、放されるかのいずれかである。
【0423】
明らかに、管187と類似の手段は、図41に図示した上記記載の、包装され、かつ、コンドーム1を備えたホルダー107のための基部として使用されうる。この場合、包装102は管187に接着されるべきである。本実施形態は、図53および54に図示されている。この場合、コンドーム1は上記のように開梱される。一般に、基部は、その主な目的が達成される限りは、多くの異なる実施形態で実施されうる。目的とは、手で装置を確実に保持できるようにすること、基部を膜に確実に接続させること、および基部に対してコンドームを備えたホルダーを確実に変位させることである。上記の目的に加え、他のいくつかの構造は、前述の要件を満たす。例えば、包装の縁が接着されたU型構造(図55から57参照)や、包装の縁がまた接着された長方形の枠(図58および59参照)などである。もう1つの例は、包装が接続されたトレイ(図60および61参照)であり、当該包装は、図18に記載の包装がトレイ5に接続されるように接続されている。図58および59に記載の実施形態において、下記のいくつかの実施形態と同様に、包装は2つに折り畳まれた1枚のシートからなり、両縁が接着される。
【0424】
図62から66には、ポリマー薄膜252が、板203で構成された基部における縁に接着される、もう1つの実施形態が記載されている。コンドーム1を備えたホルダー207は、シート252と板203との間に設置される。傾斜したスラスト表面260を有するキー211は、ホルダー207におけるリング208に直接接着される。したがって、キー211を備えたホルダー207は、板203およびシート252で形成された膜内に完全に内包される。
【0425】
コンドームを開梱するために、ユーザーは、キー211が仰向けに自分の方に向くように、手で装置を持つ。キー211は、シート252にしっかりと被覆された突起として認識できる。そして、同じ手の親指をキー260の上に置き、膜を通してキーを探り当てる。その後、手で板203を持ち、ユーザーは親指でいくらかの力をキー211に加え、ホルダー207を膜の外へ押し出す。押し出しは、1つの動作または複数の動作を含みうる。後者の場合、ユーザーは何度か親指を離し、再度位置決めをする必要がある。
【0426】
キーに作用する親指の力ベクトルは2つの要素を有する。キー変位ラインに沿って向けられた要素は、矢印として図68に図示されている。一方、キー変位方向に対して垂直の要素は図示していない。しかしながら、図23に記載の実施形態とは対照的に、親指とキーとの間の機械的結合を生成させて、摩擦力によって親指がキー上に滑り落ちないようにする必要はない。そのような結合が生成された場合、親指とキーとの間に固定された薄膜は、伸張して、キー変位を防止するからである。したがって、キーに作用する間、薄膜が親指とキーとの間を確実に滑動するように、親指を用いる必要がある。
【0427】
したがってユーザーは、親指の圧力が強すぎて親指が薄膜に沿って滑動しないように、または、圧力が弱すぎて親指が傾斜したキー表面の上を滑動しないことのないように、親指の圧力を調節する必要がある。
【0428】
シート252は板203に接着され、ホルダー207の変位を防止する。したがって、ホルダーが変位を始めると、ホルダー207の前縁は、シート252の前縁に対して内側から押出する。ホルダー207がさらに変位した場合、シート252の前縁は引き裂かれ(図64参照)、または、板203から分離され、コンドーム1を備えたホルダー207はシート252および板203を超えて前方向に滑動する。前記の実施形態に記載された包装2および152に関して、シート252は、制御可能な方法で引き裂きを容易にする、弱くしたラインを備える。キー211が板203の縁まで変位した場合(図65および66参照)、ホルダー207はシート252および板203から完全に分離される。同時に、ユーザーは親指以外の指を移動させてホルダー207を保持し、板203を放す。このことにより、コンドーム1は装着準備完了の状態となり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。
【0429】
図67は、本実施形態の変形例を示す。変形例において、基部は、包装202からなる膜に接続された板203から構成される。包装202は、互いに縁で接着されたシート251および252からなる。コンドーム1は、通常、前述の例に記載されたのと同様の方法で開梱される。
【0430】
本実施形態において、図42から44に記載されたものと同様の付加的案内手段を、板203が備えることに留意されたい。
【0431】
明らかに、包装の下に配置されている(図41参照)か、または膜における下壁を形成している(図39参照)かのどちらかである基部は、必ずしも長方形の板ではなく、様々な異なる方法で実施されうる。例えば、基部は、図45から47に記載されたものと同様のトレイでありうる。この例は図69から71に記載されている。キー99を備えたホルダー307は、図62に記載のホルダーと同様に設計されている。このホルダーは、トレイ型の基部188内に設置される。図45から47に記載の実施形態と同様に、コンドーム1を備えたホルダー307がシート194下のトレイ188内に設置されるように、シート194をトレイの縁に接着させる。本実施形態は、キー99が外側ではなく、シート194下に設置される点において異なる。
【0432】
図72から74の示す実施形態において、装置は付加的な案内手段、すなわち板206を備え、この板に、溝361がある。溝は、板の一端からもう一端へ向かって通っており、かつ、一端には到達しない。本実施形態において、ホルダー307は、接着されたキー311によりリング308を保持する。図42に記載の、ホルダー107における板112に関して、キー311は、下側面にピン170を備える。ピン170は溝361に収容され、かつ、ピン170が溝361から脱離しないように、拡張部171を先端に備える。隆起部72は、板206と基部255との間に配置され、それらの間に間隙を作る。設置の間に、隆起部72上に板206が設置される。この間隙は、拡張部171に嵌合させるために必要である。
【0433】
コンドームを開梱するとき、ユーザーは、キー311が仰向けに自分の方に向くように、手で装置を持つ。キー311は、シート194にしっかりと被覆された突起として認識できる。そして、同じ手の親指をキー260の上に置き、膜を通してキーを探り当てる。その後、手でトレイ189を持ったまま、ユーザーは親指でいくらかの力をキー311に加え、ホルダー307を膜の外へ押し出す。シート194の前縁は引き裂かれ、コンドーム1を備えたホルダー307が、シート194および板189を超えて前方向に滑動する。溝361は、付加的な案内面としての役割を果たし、ホルダー307の変位をよりスムースにする。キーが溝の端に到達した際、キーは溝と結合したままであり、開梱の最終段階においてホルダー307は基部(この場合、トレイ189)から分離されない。コンドーム1は装着準備完了の状態であり、ユーザーはコンドームを容易に装着できる。トレイ189が円形状の縁を備えるため、ポケットにトレイを保管し易い。
【0434】
トレイ型の基部および薄膜外にあるキーからなる実施形態(図45から47参照)において、同様の付加的案内手段が使用されうるのは明白である。この組合せは図75から79に図示されている。
【0435】
ホルダーの後端にキーを配置する必要はない。図80は、リング型ホルダー77を示す。ホルダー77の上面に、キー120を備えた円形板58が設置されている。図81は、板状基部203とポリマー薄膜シート252との間の膜内に設置されたホルダーを示す。薄膜シート252は、その両端がホルダーに接着されている。キーが移動された場合、円形板58がホルダーリングを押し出し、ホルダーによって薄膜252を引き裂く。それにより、コンドームが開梱できる。コンドームを装着している間に、板58は陰茎により除去されうる。代わりに、ユーザーは板58を手動でホルダーから除去することもできる。
【0436】
前述の例に見られるように、コンドームが装着準備のできた状態のとき、コンドームを内部に保持したホルダーの上面が取り外されている必要はない。例えば、コンドーム装着の際に軸となるフタが、上面を被覆しうる。表面を分離するためには、コンドームを内部に保持したホルダーの下面を露出しさえすればよい。
【0437】
板203上に設置され、成形された固定のフタ205(図82参照)もまた使用されうる。この場合、フタ205で被覆されていない包装の上面部分だけを用いて、薄膜を通してホルダーを押圧する。
【0438】
前述例の全てにおいて、ホルダーリングおよびキーの構造が開示されている。実施例において、コンドームに規定された平面に対して垂直な平面内において、キーに作用する指の力ベクトルが存在する。キーは装置の上面に設置されるとしてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態において、コンドームに規定された平面内にこのベクトルが存在する。これらの例において、キーは側面に沿って設置されるとしてもよい。この構造の実施形態は、図83から87に示す。基部は平らな箱303であり、箱は1つの開口端を備え、かつ、2部品トレイ305およびフタ306からなる。トレイ305およびフタ306は、石鹸箱の部品のように互いに接続されている。トレイとフタとの接続は、接着剤または取り外し可能な機械的結合で確保されうる。箱303における1側面上に、トレイ305における側面373、およびフタ306における側面374は、対応の切り込み375および376をそれぞれ備える。切り込みの間で溝362が形成され、溝は、部分305および306の両端に到達しない。
【0439】
中空リング178からなるホルダー177は、箱303内に収容される。本実施形態におけるリング178は間隙254を備えており、接続されていない。
【0440】
コンドーム1は、ホルダー177におけるリング178の環状チャンネル内に収容される。L型板248は、リング178により規定された平面内に配置され、さらに、リング178における外縁に接着される。L部分に対応する板248における部分379は、リング178から半径方向に通っている。一方で、他のL部分に対応する板248における部分380は、部分379から横断方向に延びている。板248は、図87に最もよく示されている。板248における外側端上にあるリング円周に、キー321が接線方向に配置されている。箱における分離可能な部分の間に間隙が形成されるため、キーは分離可能な部品では必ずしもない。したがって、リング178、板248およびキー321は一体化して形成される。
【0441】
ホルダーリング178およびコンドーム1は膜内に包装される。この場合、膜は包装302から構成される。包装は、1枚のシートを折って2つにしており、さらに、縁が接着されている。膜302が形成されるシートは、好ましくはポリマー薄膜からできている。包装302の両縁は接続されないままで、部分379を内包する。これらの縁において、板248における部分379が包装302から延伸して出る。包装302は、その側面の縁によって、箱303における内側に接着される。包装302は、図83において点線で示された弱くしたラインからなる。
【0442】
図83から85は装置の組み立て手順を示す。第1に、包装302の中に包装されたホルダー177が、箱303におけるトレイ305内に設置され(図83)、箱303における端304の逆側に板248が設置される。そして、板248における部分380が切り込み375内に設置される。その後、フタ306(図84参照)がトレイ305上に配置され、もし必要であればトレイ305に固定される。組み立て後の装置を図85に示す。
【0443】
装置は下記のように使用される。箱303の端304が仰向けでユーザーの逆向きになるように、ユーザーは装置を把持し、親指をキー型の突起321上に置く。それから、ユーザーは親指でキーにいくらかの力を加える。板248における部分380が、案内面として用いられる溝362に移動し、一方で、キー型突起321が箱303の外に移動する。箱303の壁は、ホルダー177への付加的案内面として使用される。この壁により、ホルダーが箱303の開口端304を通って外側方向にのみ変位するようにする。
【0444】
キー型突起321およびホルダー177におけるリング178は一体型であるため、包装302はキー型突起321の変位を防止する。前述の通り、この包装は箱303に接着されているためである。したがって、突起321が変位を始めた場合、ホルダー177の前側の縁が、内側から包装302の前側の縁に対して押出する。さらに、包装の逆側において、板に接着された範囲と箱303に接着された範囲との間で、板248における部分379が包装の端を延伸させる。一方で、包装の縁に対して部分380が押出する。キー型突起321がさらに変位した場合、包装302は弱くしたラインに沿って裂け、コンドーム1を備えたホルダー177は前方向へ滑動し、箱の開口端304を通って包装302および箱303の外に出る。キー型突起321が溝362の端まで移動した場合、ホルダー177は包装303から完全に分離する(図86参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、箱303を手に持ったままで容易にコンドームを装着できる。
【0445】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー177は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、包装302を裂くのに必要な力)は、膜の強度により制御されうる。このことにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0446】
装置の表面およびそれら表面上にあるキーは、コンドームに規定された平面に対して平行または垂直に設置されるとは限らないことに留意されたい。実際、コンドームは折り畳まれ、この場合、リングに巻き込まれて水平に設置されている。したがって、軽量でポケットに保管できるように、装置の形状は通常平らであり(すなわち、少なくとも装置の一面は比較的小さい)、上面、底面および側面は判別できる。しかしながら、表面(およびこれら表面にあるキー)は、コンドームに規定された平面に対して厳密に平行または垂直ではなく、通常、30度から45度傾斜しうる。
【0447】
キーが箱の側面上にある場合の実施形態においても同様のことが関連している。キーが上面にある実施形態と同様に、基部が前述の例のような箱形状である必要は必ずしもない。基部の主な目的を達成するために、多くの異なる基部設計が使用されうる。目的とは、手で装置を持てるようにすること、膜を基部に接着させること、さらに、基部に対して、コンドームが保持されたホルダーを変位させることである。これらの要件を満たす、最も簡素な設計は、U型部材を基部として用いたものだと考えられる。そのような基部を備えた装置が図88から92に図示されている。
【0448】
本実施形態におけるホルダーは図88に図示されている。板249は外側において、ホルダー177におけるリング178に接着される。板は2つの部品からなる。すなわち、角状部179、およびリングから略半径方向に延伸した延伸部180からなる。角状部179における縁181は、リング178から半径方向に延伸する。延伸部180の端上にあるキー型突起324は、リングの円周に対して接線方向に配置される。リング178、板249および突起324は一体化して形成される。
【0449】
図89に図示したように、コンドーム1を保持したホルダーにおけるリング178、および板249における部分179は、包装392からなる膜の中に包装される。さらに、包装392の縁は、板249の部分180がリングおよび包装392から突出している範囲とは接続されず、部分180を内包する。包装392は、その外側縁によって、側面286の内側に接続される。包装392は、図89において点線で示された弱くしたラインからなる。
【0450】
装置は下記のように使用される。ユーザーは、手に装置を持ち、親指をキー型突起324上に親指を置き、他の指で側面286を把持する。そして、ユーザーの親指によって、いくらかの力をキーに加える。角状部179の縁を側面286まで押し付け、角状部179をホルダー177とともに、案内面として使用される側面286に沿って滑動させる。結果として、縁が側面286に接続された包装392は、伸張し、弱くしたラインに沿って裂ける。側面286の縁までの角状部179の変位、ホルダー177は包装392から完全に分離し、ホルダーの案内面、すなわち側面286、から脱離する。一方で、ユーザーは指を移動させてホルダー177を保持し、側面286を放す。結果として、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーはコンドームを容易に装着できる。図93は変形例を示す。変形例において、側面286が延伸するため、ホルダー177が包装392から分離した場合でも、ユーザーは、角状部179を側面286に押圧し続けることができる。したがって、ホルダー177は側面286に接続されておらず、ユーザーは指を動かしてホルダーを把持する必要がない。
【0451】
図94から98に記載の装置は、同様の方法で使用される。すなわち、この装置の基部は、底面105および上面106といった2つの部分からなるL型保持構造である。当該2つの部分は、周知の技術で互いに接続されている。これらの部分の間に固定することによって、包装302の両端は留めつけられる。この設計により、基部を包装302の側面だけでなく後面にも接着することができ、ホルダーの変位の際に包装が破損するのを防ぐことができる。したがって、ユーザーは、包装を裂くための力を容易に制御できる。
【0452】
図99、100、101および102、ならびに103から105において、基部についての3つの他の変形を示す。それぞれ、底板を備える外形、本型、および開口側面かつ開口端を備えた箱、である。
【0453】
図106から109は、下記の実施形態を示す。基部は、コンドームを備えたホルダーを内包している膜(包装241)の両側に、2つの板220および221を備え、包装は、両板に接着されている。キー242が押圧されると、キー242は板220および221の円周から延伸し、板の縁に対して押出する。コンドームを開梱する際、ユーザーは板の縁243および244を押圧し、キー242を移動させる。ホルダーを包装245の逆の縁に対して押出する間に、キー242を板220および221に対して押出する。したがって、板220および221の縁、ならびに包装245の縁は、ホルダーのための案内面を形成する。図110から114には、基部が、1つの開口側面、および、薄膜352または接着テープにより密封された開口後端を備える箱である装置が記載されている。図48から52に記載されたように、管の表面および溝を同様に備える。本実施形態において、キーがホルダーと一体化していることは殆どない。したがって、図88に記載のキー型突起の代わりに、キーに対する台座312が延伸部280の端に備えられ、台座は2つの開口322および323を備える。さらに、キー325は、これらの開口に収容されたピン316および317上の外側から接着され、薄膜における対応開口を通過する。薄膜は、キーを配置する際に引き裂かれうる。
【0454】
他の可能な実施形態において、コンドームを備えたホルダーおよびキーの両方が包装202内に完全に包装される。図67に記載の実施形態と同様に、ホルダーを包装から押し出すことにより、コンドームを開梱する。側面にキーが配置されたこの実施形態は、図115から118に図示する。前述の2つの例について、基部は、1つの開口側面および1つの開口後面を備えた箱288である。コンドームを備えたホルダー277およびキー型突起は包装393内に完全に包装されている。包装を開梱する際、ユーザーは箱288を手に持ち、キー326を親指で移動させ、ホルダー277を膜の外に押し出す。
【0455】
いくつかの他の装置を下記に示す。
【0456】
図119および120は、装置を概略的に示したものである。装置において、基部は取手を備える。本実施形態において、コンドーム開梱の際にユーザーは親指を用いてキーを変位させ、一方で、他の指は基部の取手を把持する。したがって、本実施形態において、ユーザーは、把持可能部分の外側に配置された、装置の一部を変位させる。この例において、装置の上部に作用することによりコンドームは開梱されるが、装置の側面に作用することにより開梱できるよう、装置を容易に改良することができる。
【0457】
前述の実施形態において、ユーザーはキーに作用し、基部に対して、コンドームに規定された平面にあるホルダーを変位させる。一方で、膜は基部に対して固定されたままである。ホルダーおよびコンドームの表面を被覆する包装部分が変位する間、ホルダーが基部に対して固定されたままである場合の実施形態が可能である。
【0458】
図121から124は、把持可能範囲内に位置する部分を、ユーザーが変位させる場合の実施形態を示す。コンドームを内部に備えたホルダーは、基部として使用されるU型枠320に固定される。枠320は、上面、底面および前面から枠を被覆する薄膜シート319に接着される。シートは、枠320とともにコンドームの膜を形成する。枠はフタ318を備え、フタ318は、縁の1つに沿って接続部材340により互いに接続された、2つの板からなる。フタ318は、板がコンドームに規定された平面に対して両側にあるように、枠上に設置される。フタ318は、前進移動するように適合され、薄膜319に接続(例えば接着)される。組み立て後の装置を図123に示す。包装を開梱する際に、ユーザーはU型枠320における縁162および163を把持し、スラスト部330に親指を押し付け、フタ318を移動させる。したがって、図124に矢印で示された方向に、フタが、仰向けの接続部340とともに変位される。フタ318に接続された薄膜319の部分は、引き裂かれ、フタ318とともに変位し、結果としてコンドームを内部に保持したホルダーの表面を剥離させることになる。本実施例において、開梱手順の間、親指は装置の上面に作用するが、側面から開梱できるように、装置を容易に変更できうる。
【0459】
前述の実施形態におけるコンドーム開梱装置は、全て、外付けの箱およびケースに付加的に設置されうる。このことは図125から127に記載されている。図面から明らかなように、外付けの箱62は1端をフラップ状のフタ63で閉じられ、フタ63は粘着部67によって箱62に接着される。装置の取り外しを容易にするために、箱62におけるフタ63の下に、半円状の切欠き63を備える。フタ63の端にプルタブ69が設置されており、片手でフタを開けることができるようになっている。その後、装置は片手で箱から取り出され、上記の方法で開梱される。
【0460】
基部が、箱のフタにおいて溝型案内路を備えた箱3である場合の実施形態において、他の溝からなるもう1つの案内路が設置されうる。図11から22に示された実施形態において、弱くしたラインが溝の真下に延伸し、これによりこのラインに沿って突発的に膜が裂けることがあったのに対し、本実施形態の場合、図128から130に示した通り、案内溝262が膜の弱くしたラインの方向に変位する。とりわけ、案内路として2つの溝を用いることにより、開梱の際にキーを箱の上に安定して配置することができ、安定して変位することができる。
【0461】
図11から22に記載の実施形態とは対照的に、本実施形態は、1対のピン218および1対のピン219を備えたキー327からなり、ピン218および219は、キー台座348にある1対の開口部222および1対の開口部223にそれぞれ設置されている。
【0462】
図131および132は、トレイ335における1対の側面とフタ336との間の間隙が付加的な案内路として使用される場合の実施形態を示す。この場合、トレイ335およびフタ336は、それらの一致する側面において間隙をそなえ、間隙においてキー支持体213および214が収容される。
【0463】
溝363は、ホルダーを変位させる間に、案内路として使用され、溝はフタ336にまで達しうる。それにより、必要であれば、ホルダーからフタ336を分離させることができる。例えば、図133は、フタ336の縁まで達した溝363を示す。
【0464】
溝363は、前面に狭窄部78を備えうる。それにより、コンドーム使用についての2つの実施形態が可能となる。開梱の際、コンドームを備えたホルダーは箱に接続されたままでありうる。したがって、ユーザーはコンドームを装着できる。ユーザーがキー328をさらに加力して押した場合、コンドームを備えたホルダーおよびキーは箱289から分離される。その後、ユーザーはキー328部分によってコンドームを把持しながら、コンドームを装着することができる。
【0465】
図134は、溝364が箱の後面まで達する場合の実施形態を示す。本実施形態は下記の場合に用いられる。ホルダーおよびキー328が取り外し不可であり、かつ、包装されたホルダーを、後端から箱289に挿入することにより、装置を組み立てる必要がある場合である。
【0466】
さらに、コンドーム開梱の際に、キーおよびホルダー変位は、引き裂き可能な膜により抵抗を受ける。しかしながら、前述の通り、膜を裂くのに必要な力は膜の厚さにより異なる。したがって、膜の厚さだけに抵抗力を起因させないことが望ましい。抵抗力を調整できる何らかの機械的装置を導入することが望ましい。この特徴により、コンドームおよびホルダーを備えた包装が突発的に裂ける可能性が低減されうる。
【0467】
これは、別の方法でも達成されうる。例えば図135は、溝135を備えた箱の上面を示し、溝135がキー変位を制限する狭窄部44からなることを示す。図136は箱の下部にある突起45を示し、この突起は、台座349の下の対応突起46と結合し、ホルダー変位に対する防壁となる。
【0468】
図29および30は、折り畳まれていないフラップ41および42からなる箱の前張りを備える場合の実施形態を示す。これらのフラップは、ホルダー変位の間に容易に開梱されると考えられる。さらに、これらのフラップは、ホルダー変位に対する防壁として実施されうる。
【0469】
溝61は、容易に裂くことのできる素材でも接着されうる。例えば、素材はラベルでありうる(図示せず)。このラベルは、キーが前方向に変位する際に裂け、この手順は、キー変位に対する付加的な抵抗力をも誘発する。ラベルの安全性は、包装の安全性を示唆しうる。
【0470】
図137から141は、ホルダーとキーとの間に滑車として働く伝動装置が内蔵され、キーの変位を短くすることによりホルダーの全運動を提供することを特徴とする、実施形態を示す。
【0471】
図137は、コンドーム1を備えたホルダー377を示し、コンドームは溝365を備えた箱290内に収容されることを示す。ホルダー377は膜394内に包装され、一方で、ホルダー377における板115が膜の外に部分的に配置される。他の例と同様に、膜394は箱290に接着される。キー290は、箱290の外で、溝365内に設置されたピン100上に設置される。箱290の中で、ピン100の端に留め具81が設置される。ワイヤー82が留め具を通る。図139はキー329に接続された留め具81を示し、図140は留め具のみを示す。ワイヤー82の一端83が板115に接着されており、もう一方の端84は、箱290のフタにおける内側の突起85で固定されている。ワイヤーの端は、ワイヤーを固定するのに必要な従来手法により接続されうる。
【0472】
キー329の変位の際、留め具81がワイヤーを引っ張り、ワイヤーが、板115およびホルダー377を前方および上方へ引っ張る。箱290が上方への変位を防止するため、ホルダー377はキー変位方向に向かって前進する。しかしながら、留め具を通過するワイヤーにより形成され、かつ、箱290のフタの内側における端84で固定された滑車により、ホルダー377の変位距離は、キー329の変位距離よりも長い。
【0473】
本実施形態において、キー329はホルダー377にぴったりと固定されてはいない。そのため、ホルダーが前進した後、基部290に対してホルダー377を固定するには、箱の底面を、溝365を備えた板で補強する必要がある。一方で、ホルダーは、板365の溝を通過するピン270で補強され、かつ、変位可能性を備える必要がある。このピンは、図42から44に記載のものと同様に、拡張部271を備える。
【0474】
図142から144は、把持可能部分345および変位可能箇所346という2つの部品からなる箱291の実施形態を示す。コンドーム1を備えたホルダー387は把持可能部分345を備え、変位可能箇所346は膜395に接着されている。膜において、コンドーム1を保持するホルダー387が設置される。変位可能箇所346における上面は、スラスト部360を備えている。
【0475】
コンドームを開梱する際に、ユーザーは手で把持可能部分を把持し、親指を用いてスラスト部360に作用する。そして、把持可能部分345に対して、コンドームに規定された平面に変位可能部分345を変位させる。したがって、膜が一部分(346)に接着されるのに対し、ホルダー387は他の部分(345)に接着されているため、膜はホルダーによって裂ける。その後、変位可能箇所346は振り落とされ、ホルダー387はコンドーム1を離し、コンドーム1は楽に装着されうる。
【0476】
図145から150において、さらなる他の実施形態を示す。本実施形態によると、コンドーム開梱装置は、1つの開口面314を備えた平らな箱292として実施される基部からなり、箱292はトレイ355およびフタ356という2つの部品からなる。箱の側面において、箱のフタ356は突起90および91を備え、突起90および91は、トレイ355における、対応の溝92および93に設置される。これらの溝は、トレイ355に対してフタが移動できるように、案内路として使用される。フタは、切頂四面体角錐の形状であり、1つの側面にスラスト表面60を備える。
【0477】
コンドーム1を備えたホルダー397は、箱292内に設置される。コンドーム1を備えたホルダー397は、フタ356に接着された包装396内に包装される。ホルダー397のリング398に、横木215が接着される。図145は、ヒンジ継手を備えた横木215に接続された、フタ356を示す。フタの底部において、横木215は、拡張部371を備えたピン370を有する。箱292におけるホルダー下に、板47が設置され、この板は縦断溝366の通った中心部を特徴とし、溝366内にピン370が設置される。底部と板47との間に拡張部371を設置する可能性を与えるために、トレイ335内の、底部からいくらかの距離において、板47を固定する。包装396はフタ292に接続されるだけでなく、トレイ355または板47、あるいはその両方に接続される。
【0478】
図145から148は、装置の組み立て手順を示す。第1に、包装396内に包装され、かつ、枢軸上に接続されたフタ356を備えたホルダー397が、ピン370を溝366に設置することにより、板47に接着される。包装396は、フタと板の両方に接着される。その後、フタ356、ホルダー397および板47からなる組み立て体は、トレイ355に設置される。組み立て後の装置は図148に示す。
【0479】
装置は、下記のように使用される。ユーザーは、箱292における開口端314が前を向くように保持し、スラスト表面60に親指を置く。同時に、ユーザーは他の指で装置を保持する。その後、ユーザーは親指を用いてスラスト表面60を押し、トレイ355に対して、案内面に沿ってフタ356を移動させる。ピン370は溝366内に変位し、包装396を裂く。すなわち、フタ356に接着された包装上部が、フタおよびホルダーに沿って移動される。フタ356は、図149に記載の位置まで移動し、包装396の上部とともに旋回し、コンドーム1を内部に備えたホルダー397が露出される(図150参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、手で箱303を把持する間に、容易にコンドームを装着できる。
【0480】
したがって、上述の例と同様に、片手のみ、かつ、簡単な親指の一動作でコンドーム1を開梱できる。
【0481】
図151から161は、ホルダーから分離して実施されたキーの実施形態を示す。キーとホルダーとの機械的接続とは、それらが互いに結合することである。レッジ72を備えた押圧部342は、キー341に配置される。押圧部はホルダー板344に結合され、ホルダー板は手で把持しうる状態で実施される。したがって、キーを移動させる間、これらの部分は、ホルダーが変位するために結合される。
【0482】
図152は組み立て手順を示す。この手順において、キー341は押圧部342とともに、箱の上部350における溝347内に挿入される。ホルダーおよびコンドームを備えた包装351は、箱354におけるトレイ353に接着される(図153)。その後、箱のフタはキーとともに、箱のトレイ内に挿入され(図154)、レッジ343を備えた押圧部342が、板344と結合する。キー341を変位させる場合、押圧部と板344のキーとの間の相互作用により、ホルダーが箱から押し出される(図156)。ホルダーが完全に押し出されたとき、ホルダーは箱から分離されるが、キーは溝内に残ったままである。その後、ユーザーは板344によりホルダーを取り、コンドームを装着する。
【0483】
前述の例において、膜は、包装ポリマー薄膜シートとして実施されており、シートは、縁によって接着される。膜は、または、膜に接続されたシートを備えた板を形成する。他の実施形態も可能であることに留意されたい。例えば、膜は、ホルダーにより作用された場合、遮断可能な丈夫な素材でできた、硬い箱として実施されうる。コンドームがホルダーとともに、接着剤で縁を密封された紙またはポリマーシートに折り畳まれる実施形態。このシートは、シートの縁が結合されていないホルダーにより作用された場合、引き裂かれず、開かれる。
【0484】
基部を膜に設置することにより、膜と基部との接続は実施されうる。図157から159において、包装型の膜に設置された板357として実施される基部を示す。コンドームを保持したホルダーは、基部に沿って包装内に設置される。図38から40に記載の手段により、キーは包装を通って(図158参照)ホルダーに接着される。コンドームを開梱する際に、ユーザーは手で板を持ち、包装の縁を押し、板に対して縁を固定する(図159)。上記の他のいくつかの基部も、膜内で使用されうる。図160および161は、2つの縁に沿って接続された、2つの平行板からなる基部を示す。図104および105に記載された装置において、同種の基部が使用されている。キーを備えたホルダーが包装内部に設置されうるが、包装の境界から離れないことに留意されたい。
【0485】
上述の例において、内径に沿って通った成形溝を備えた中空開口リングによって、ホルダーが構成されることを検討する。背景技術の項では、多くのコンドームホルダー設計が記述されている。コンドームホルダーは本願の本質ではないため、これらのコンドームホルダーの全てが、本発明に係るコンドーム開梱装置内で使用されうる。図162から165に記載されたホルダーは、本発明とともに実施されうる。
【0486】
図162および163は、ホルダーが、主にC型断面を備えた開口リング200として実施されることを示す。開口リングは、2つの伸縮性のある横木97および98からなる(図165)。横木97および98は、コンドーム装着の際に、ホルダーを分離させるのに使用される。これを達成するために、ユーザーはホルダーを横方向に変位させ、リングの一部が横木97および98部分で開かれ、分離される(図163参照)。したがって、ホルダーが分離されうる。図164は、コンドーム1が設置されたホルダーを示す。
【0487】
図166から167に、支持体から分離したキーについての他の実施形態を示す。
【0488】
本実施形態において、手で把持するように適合された板144を備えたホルダーが、包装145内に収容されている。
【0489】
板144が包装に内包された箇所で包装145と隣接した押圧部147が、キー146に設置されている。
【0490】
キー146が引き出された場合、包装145を通った押圧部147と板144とが結合しているため、部分147を押圧することによりホルダーが箱から押し出される。したがって、包装は押圧部147と板144との間を滑動し、接触部において包装が裂けることはない。ホルダーは完全に押し出され、箱から分離するが、キーは溝内に残ったままである。ユーザーは板144のホルダーを取り、コンドームを装着することができる。
【0491】
図168から171に記載のさらなる他の実施形態において、装置は、平らな箱400からなる基部を含みうる。箱は1つの開口端を備え、互いに接続された、パレット402およびフタ403という2つの部材からなる。
【0492】
パレット402は、板の2つの逆側においてフランジ405および406により規定された板404として形成された、底部を含むトレイとして形成される。上記フランジは図170に記載のように、1側面に円形の縁を備える。
【0493】
フタ403は、パレットに向かって屈曲した縁407を備えた板として形成される。上記板は溝408が通った中心部を備え、溝の始点は板の縁の1つであり、終点はもう1つの縁には到達しない。
【0494】
図168に記載の通り、コンドーム1を内部に保持したホルダー409は、箱400内に設置される。キー411は、外縁においてホルダーに接着される。上記キーは傾斜したキー表面412を備える。コンドーム1を備えたホルダー409は、箱400に接着された包装410内に収容される。
【0495】
ホルダー409が箱400内に設置された場合、キー411は板404の上に押し出し、キー表面412が延伸して溝408から出る。ここで、溝408の幅はキー411の幅と同じであり、それにより、上記キーの横方向の変位を防止する。
【0496】
図172から177において、さらなる他の装置についての実施形態を示す。本実施形態において、1つの開口端237を備える箱296により形成された基部は、フタ229およびパレット230という2つの部材からなる。フタ229上に、溝224が通る中心部、および互いに対向する2つの切り込みが形成される。上記切り込みはフタ229の内側に設置され、フタ229はその二面上で溝224に沿って通っている(図175)。互いに対向する切り込み227および228はパレット230上に形成される。パレットは、切り込み225および226の反対にあり、部分231および232を含む。当該部分はフタ229に向かって屈曲し(図172、図174)、かつ、箱296における壁440にそって通っている。壁440は、図172に記載のように、パレット230の表面438、およびフタ229の表面439によって形成される。互いに接続されたパレット230およびフタ229とともに、部分231および232は、連続したU型案内路を形成する切り込み225および226に接続される。
【0497】
図173および175に記載の通り、ホルダー233は箱296内に設置される。切り込み239および246は、コンドームに規定された平面にある、ホルダー233の外側に形成される(図176)。上記切り込みの形状は、切り込み227および228の外形に対応する。
【0498】
ホルダー223は、伸縮性のある帯板235によって、キー234に接続される。上記帯板の端は、切り込み225,226および227,228にそれぞれ設置され、変位の可能性がある。帯板235の1端は、横木238によって切り込み239においてホルダー233に接続される。帯板235のもう1端は、溝224を通る部分236によって、キー234に接続される。図172に記載のとおり、ホルダー、板およびキーが全体を形成する。しかしながら、それらは別々に実施され、必要な耐久性を備えた従来手段により、互いに接続される。
【0499】
図175に示したように、帯板235は切り込み227,228および225,226内に設置され、部分231および232を内包する。ここで、切り込み227と228との間に横木が設置される。帯板235の幅が上記切り込みによって形成される溝240の幅を上回るという事実のため、上記溝を通って上記帯板が突出する可能性は除外される。
【0500】
コンドームを開梱する際に、箱の開口端296が前向きで、ユーザーの反対を向くように、ユーザーは手で装置を把持し、キー234上に親指を置く。それから、ユーザーはキーに作用し、ユーザーの方向に向かってキーを変位させる。キーは帯板235によってホルダーに接続されているため、ユーザーがキーに加える力は、帯板を通ってホルダーに伝達される。これにより、ホルダー223がキー変位方向とは逆方向に変位し、ホルダーは箱296から出る。
【0501】
上述の装置において、開梱の際に、拡張可能ホルダーを使用してもよい。
【0502】
図178から182に記載の装置実施形態において、基部は、1開口端を備えた平らな箱295によって形成され、箱は、上述のようにパレット190およびフタ191という2つの部材からなる。フタ191は溝192の通った中心部を含み、始点は1つの側面に、終点はもう1つの側面にある。
【0503】
図180および181に図示したとおり、箱295は、伸縮性のある2本の横木168および169を備えた開口リング167からなるホルダーを含む。上記リングは略C型側面を備える(図178)。コンドーム開梱の際に、伸縮性のある横木168および169によってリング167の範囲が拡大する。
【0504】
横木172を通った外側において、キー174の支持体173がリング167と接着される。横木172の両側において、拡張部182および183を備えたピン175および176が、ホルダーリング167に接着される。横木184および185によって、ピン175および176がホルダーリングに接続される。したがって、伸縮性のある横木168および169は、横木184と172との間、さらに、172と185との間に、それぞれ設置される。
【0505】
図179に図示したとおり、コンドーム1を備えたホルダーリング167は、弱くしたラインを有する包装388内に収容される。
【0506】
溝196および197を備えた板193は、箱295におけるホルダーの下に設置され(図179から181)、図179に図示されたように、上記溝は収束しており、板の11つの側面を通るがもう1つの側面には到達しない。ピン175および176は溝196および197に設置される。
【0507】
板193は、底部から離れた位置にあるパレット190に固定され、それにより、上記底部と板193との間に拡張部182および183を設置することができる。
【0508】
図179から181において、装置組み立て手順を示す。第1に、溝196および197にピン175および176を設置することにより、包装388に収容されたホルダー167が板193に接着されるため、包装が上記板に接着される。その後、ホルダーおよび板からなる組み立て体が、パレット190に設置され、フタ191が置かれ(図B4)、必要であれば、上記パレットに対して固定される。さらに、フタ191の外側にキー174が配置される。
【0509】
装置は下記のように動作する。箱の開口端295が前向きで、ユーザーの反対を向くように、ユーザーは手で装置を把持する。そして、ユーザーは親指でキー174に作用し、箱の開口端に対してキーを変位させる。したがって、ピン175および176は溝196および197に変位し、包装が裂けてコンドーム1を備えたホルダーが突出する。開梱の最終段階において、ピン175および176は溝196および197における収束部に沿って変位する。したがって、横木168および169が配置された部分が屈曲するため、リング167は拡張する(図182に記載)。結果として、ホルダーリングが箱から完全に出る。したがって、コンドームは伸張し、装着準備ができた状態になる。
【0510】
図183から188に図示したさらなる他の実施形態において、ホルダー209は、内径にそって通る成形溝211を備えた中空リング210を含む。さらに、コンドーム1が上記リングに設置される。リング210は伸縮性のある部分257、258および259を含むため、リングが包装内に収容された場合にはホルダーの大きさを低減できる。部分259において、キー212の支持体266が横木263を通ってリング210に接着される。横木263の両側において、拡張部381および382を備えたピン267および268が、横木264および265を通ってホルダーリングに接着される。横木264および265は伸縮性のある部分383および384を含む。
【0511】
コンドーム1を備えたホルダー209は、包装274内に収容され、箱269に設置される。箱はパレット385およびフタ250という2つの部材からなり、フタは中央溝253を含む。ホルダーが伸縮性のある部分を備えるため、ホルダーは折り畳まれ、包装内にコンパクトに設置されうる。さらに、ホルダー209のこの設計により、伸張しない形状でコンドームを保管することができる。
【0512】
箱269におけるホルダー209下に、平行溝272および273を備えた板247が設置されている(図184)。上記溝は板の縁を横断し、もう一方の縁には到達しない。ピン267および268は上記溝に設置され、変位可能性を備える。したがって、溝272および273は溝253よりも短い。
【0513】
コンドーム1を開梱する場合、ユーザーは片手で箱269を把持し、キー212を作用し、ホルダー209を変位させる。ピン267および268が溝272および273の端に到達した場合、キー212は動作し続ける(図187)。したがって、図188のように、横木264および265が屈曲し、ホルダー209が広がってコンドーム1を伸張させる。
【0514】
図189から195に記載の装置で使用された、ホルダー279は、図183から188に記載のホルダーと同様にピン267および268を含むが、キーの支持体を有していない。本実施形態において、装置はX型部材276を備え(図193)、部材276は、ホルダー279をピン267および268に接着するのに用いる伸長開口部281および282からなり、かつ、キー199を設置するための開口部283および284からなる。板285は、板193と類似している(図180)。
【0515】
図191から194に装置の組み立て手順を示す。第1に、溝298および299にピン267および268を設置することによって、包装297に収容されたホルダー279が板285に接着される。したがって、包装は上記板に接着される。さらに、ホルダーおよび板からなる組み立て体がパレット386に設置され、一方で、X型部材276がピン267および268上に設置される(図193)。その後、フタ198が置かれ(図194)、必要であれば、上記パレットに対して固定される。さらに、フタ198の外側にキー199が配置される。
【0516】
キー199が変位する場合、ピン267および268は、互いに平行な溝298および299に変位する。ピンは収束部を通り、互いに向かって変位し、開口部281および282に変位する(図195)。ピン267および268が溝298および299の端に到達した場合、ホルダーは箱から完全に突出して広がる。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーは箱をもったままでコンドーム1を容易に装着できる。
【0517】
図196から199に図示されたさらなる他の装置実施形態において、ホルダー300は、グリップ310を備えた平らな開口リング、および、キー313によって形成される。キーはピン372を備え、リング301の外側に接着されている。ホルダーリング301は、取手313の両側にあるリング301の内側に設置された、伸縮性のある横木331および332を備える。上記リングは、基部との接続部に使用される溝333および334によっても提供される。
【0518】
図197に図示されたように、装置の基部は板378からなるトレイ315を含む。板378はフランジが3面を画成し、中央溝337を備える。開口端359に隣接したフランジ358の2つの逆側面に、伸縮性のあるひも338および339が接着される。上記ひもは部材368および369を備え、部材は、ホルダー300における溝333および334にひもを固定するのに使用される。
【0519】
図198から199において、開梱段階を図示する(コンドームがホルダーに設置されていない状態である)。ユーザーは手でトレイ315を把持し、同じ手の親指でキー313に作用し、開口端359を通って、トレイからホルダーを変位させる。ひも338および339(ホルダー300に固定されている)が伸張することによりホルダーが伸張する。キー313のさらなる変位により、ホルダーが完全に広がる。
【0520】
図200から205に示されたさらなる他の実施形態が最も好ましいものと考えられる。本実施形態において、ホルダー422は、ヒンジ445によって接続されたアーク443および444を備える。ホルダー442はばね針金447を備え、ばね針金は、ヒンジ445の軸を内包する中間部分において屈曲部448を備える。針金447の端は、アーク443および444に形成された切り込み449および450内に固定される。
【0521】
図200に示されたように、コンドーム1を内部に保持するホルダー442は、パレット452およびフタ453という2つの部材からなる箱451内に設置される。フタは、溝454を備える。ホルダーのアーク443および444は伸縮性のある横木455および456を備えており、この横木によって、ホルダーを変形させることができる。この変形により、ホルダーを箱の中にコンパクトに収容することができる。
【0522】
キー457は、ピン458(ピンは溝454に設置されている)上の箱451の外側に設置され、伸縮性のあるひも459によってホルダーに接続される。ひもの1端はピン458に接着され、もう1端は、ヒンジ結合445の軸461を備えた開口部460を有する。結合445は、開口部460に設置されている。ひもの両端は、十分な耐久性をもつあらゆる手段によって固定されてもよい。
【0523】
キー457が変位する場合、ひも459が伸張し、ホルダー442を前に引っ張る。
【0524】
ホルダーが溝の端まで変位することにより、ホルダーが完全に延伸するという上記実施形態とは対照的に、本実施形態では、キーが溝454の端まで変位することにより、ホルダーが定位置に変位する。これにより、ねじによる加力、および、ホルダーアークと、箱の開口端にある壁462および463との相互作用によって、ホルダーが箱から自動的に突出することができる。図204および205において、キーが溝の端に到達した場合(図204)、および、ホルダーが包装から分離した後(図205)の、キーおよびホルダーの相対的な位置を示す。ホルダーとキーとのこの種の接続により、ホルダーを箱からスムーズに出すことができる。
【0525】
図200から205に記載の実施形態とは対照的に、図206から208に記載の実施形態においては、ひも459の代わりにブラケット464が設置され、ブラケット464はピン458に接着され、かつ、伸長開口465を含む。変位可能性を備えた上記開口に、ヒンジ結合445における軸461が設置される。
【0526】
図207および208に記載の開梱手順は、図202および203と類似している。キー457が端部に到達した場合、ホルダー442は自動的に変位し、ヒンジ結合の軸86が開口465に変位する。図39および40において、キーが溝の端に到達した場合(図39)、および、ホルダーが包装から分離した後(図40)の、キーおよびホルダーの相対的な位置を示す。
【0527】
他の実施形態において、ホルダー466は平らな開口リング467からなる。横木469によって、取手468がリング467の外縁に接着される。軸470は、横木469上に設置される。ホルダーは、ねじりばねからなる旋回部472を中央部に備えた、ねじ針金471を有する。上記ねじにより、ホルダーにより規定された空間が拡張した時の状態で、ホルダーが保持される。旋回部472が軸470を内包し、針金471の端473および474は、横木469の両側にある溝475内に固定される。
【0528】
図209および210に記載のように、開口端477に向けて広がった箱476内に、ホルダー466が設置されている。
【0529】
箱の本設計により(図200から208に記載の上記2つの実施例と同様に)、ばね472の伸縮力、および、開口端477における、ホルダー466と箱の壁478および479との相互作用によって、ホルダー466が箱476からスムーズに変位できる。
【0530】
図200から205に記載の装置に使用されたホルダー442は、図178から199に記載の実施形態においては、開梱装置内にも収容されうる。この場合、コンドーム開梱の際にねじの剛性を低くする必要がある。キーを変位させることによって、ホルダーおよびコンドームを伸張させるのに必要な力の一部が加えられるからである。
【0531】
図211から212に記載の実施形態において、基部は包装414を備えた板413からなる。包装414は、板413に接着された、ホルダーおよび内包のコンドームを備える。
【0532】
装置は、伸縮部材415および416を備え、伸縮部材の端にそれぞれ接着されたL型部材418および419からなる。上記L型部材は、図212に記載のように、板413上にある対向した切り込み436および437内に固定される。部材415および416のもう1端は、横木420によって互いに接続される。
【0533】
ホルダーはキー421の支持体412を備え、支持体412は、横木420を内部に固定した横断溝422を備える。支持体421は溝422から両側に設置された開口部423および424からも構成され、上記開口内に収容されたキー421を備える。
【0534】
装置は、下記の通り動作される。ユーザーは、キー421がユーザーの方を向くように装置を手にもつ。ユーザーはキー421にさらに作用し、キーをコンドームに規定された平面に変位させ、ユーザーから遠ざける。したがって、図213に記載のように、部材415および416が屈曲する。中間点を通過する際に、部材415および416は、屈曲段階の間、上記部材において生成された伸縮力によって伸長し、上記部材によってホルダーが変位する(図214)。したがって、ユーザーは支持体に作用する必要がないか、支持体に少しだけ力を加える必要があるかのいずれかである。
【0535】
図215から217において本実施形態の変形例を示す。この実施形態によると、基部は開口側面435を備えた平らな箱425からなる。箱425は2つの部材、パレット426およびフタ427からなり(図216)、上記2部材の側面にそれぞれ形成された、切り込み428、429、430および431を備える。上記切り込みを通って、部材418および419が箱425から突出する。上記パレット上に突起432および433が形成される。上記2つの突起は、切り込み429および430(不図示)から両側に設置され、2つの突起内に上記部材418および419が固定される。
【0536】
装置は、図211から214と類似の方法で動作する。
【0537】
図218から224は、本発明に係る実施形態の1つを示す。本実施形態によると、コンドーム開梱のための上記装置は、平らな箱293からなる基部で構成される。箱293は、パレット49およびフタ50という2つの部材からなる1つの開口端48を備える。2つの部材は石鹸箱のように側面で接続されている。箱のフタ50は溝367が通った中央部をそなえ、溝は一方の縁から始まり、もう片方の縁に終端がある。パレット49とフタ50とは、接着剤または取り外し可能な機械的接続によって接続されうる。箱293は、例えばプラスチックといった、箱の中身の安全性を確保し、かつ、手で装置を把持できるような耐久性を備えた、いかなる素材でも作られうる。言い換えれば、箱293は容器である。
【0538】
図218、222および223に示されたように、箱293はトレイ53を含み、トレイ53は、フランジにより4面を規定された底部を備える。フランジは、トレイの1つの側面において厚くなっており、表面54を形成する。表面54上に、指で作用するのに適した形状およびサイズのキー55を設置する。キー55は、溝367を通った横木56によって表面54に接続されるため、キー55は箱のフタ50の上方にある。トレイ53の表面54、横木56およびキー55は、一体化して形成されうるか、または、互いに堅く接続された複数の部材から構成されうる。表面54は、横木56の高さに対応する突起57をも備える。突起57は、フタ50の下部に固定され、フタをキー55の下部に押し付けるため、箱293の上部とキー55の下部との摩擦を生み出し、トレイ53に対して箱293が突発的に変位する可能性を除外する。
【0539】
トレイ53に設置されたホルダー59は、成形溝65を備えた中空リング64を含む。溝65は、コンドーム1(例えば、上述の従来のコンドーム)を配置したトレイの内径に沿って通っている。コンドーム1におけるより大きい部分はリングに巻き込まれ、リング64の開口部を被覆するコンドーム1の端以外は、リング64におけるポケットに設置される。コンドームを巻き込んだリングの均分円(equator)を通る平面を、コンドームに規定された平面と称する。平面に接着された取手73を備えた横木66は、ホルダー59におけるリング64の外縁で接着される。本実施形態において、ホルダー59におけるリング64は、横木66の逆側に間隙74を備えているため、開口している。
【0540】
本実施形態において、コンドーム1を備えたホルダー59は、ホルダーの取手73がキー55に対向するようにトレイ53内に設置される。ただし、トレイ内部のホルダーおよび取手について、別の配置も可能である。図222に記載のように、トレイ53の縁上にシート75が接着されるため、シート75の下にあるトレイ53内に、コンドームを備えたホルダー59が設置される。したがって、トレイ53を備えたシート75が、コンドーム1を収容したホルダー59の膜を形成する。
【0541】
シート75は弱くしたラインを備えてもよく、ラインに沿ってシートは容易に裂けうる。図221から222に示したように、1つの弱くしたライン76がシートの全周を通り、一方で、もう1つのライン79がシートに沿って溝367と平行に通り、薄膜の逆縁でライン76と接続する。
【0542】
シート17は、フタ6の下部に接着、例えば糊付けされる。
【0543】
図220から222は、装置組み立て手順を示す。第1に、箱293におけるトレイ53にホルダー59が設置され(図220)、キー55が設置された箱293の側面に、ホルダーの取手73が設置される。さらに、トレイ53は薄膜75に接着される(図222)。さらに、トレイ53は、フタ50にさらに被覆されたパレット49内に設置され(図222)、溝367内に横木56が設置される。フタ50は、必要であれば、パレットに対して固定される。組み立て後の装置を図219に示す。
【0544】
装置は、下記のように動作する。ユーザーは、箱293の開口端48が前向き、つまり、ユーザーの反対方向を向くように手で把持し、指をキー55上に置く。ユーザーは、他の指で装置の基部を把持する。それから、ユーザーは親指でキーを押し、指とキーとの間に必要な摩擦力を与え、指がキーから滑り落ちないようにする。さらに、ユーザーは、箱293の上部とキー55の下部との間に形成された摩擦力を十分に超える程度の力をキーに加え、親指でキーを押したまま、コンドームに規定された平面にある溝367に沿ってキーを変位させる。
【0545】
案内路として使用される溝367内に、横木56が変位する。トレイ53の表面54、およびキーの下部は、フタ50の上面および下面にそれぞれ変位する。
【0546】
キー55が溝367の端まで変位すると、トレイ53が箱293から完全に突出する(図223)。したがって、シート75は弱くしたラインに沿って裂け、シートのより大きい部分はトレイ53から分離する(図223参照)。トレイ53は水平面に設置され(不図示)、同じ手で箱の取手73を把持したまま、ホルダー59がトレイ53から分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態である。
【0547】
したがって、片手の親指の簡単な動作でコンドーム1が開梱できる。これにより、簡便で迅速な開梱が可能になる。ホルダーは、片手で保持するように適合されるため、コンドームに関する全ての動作を片手で行うことができる。トレイ59は指によって手動で変位されるので、膜を開梱するのに必要な力(この場合、シート75を裂くのに必要な力)は、膜の強度によって調整されうる。これにより、確実な開梱が可能となる。したがって、コンドーム1の開梱作業によって、ユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。上記の実施形態および面に示した部材の形状は、ユーザーが親指でキー55の表面の変位に使用するのに最適に作られる。必要であれば、ユーザーは親指の代わりに他の指でキー55を変位させてもよい。
【0548】
図225から230に記載の他の実施形態において、コンドーム1を備えたホルダー59におけるリング64は、図227に記載のように、従来のコンドームに使用された包装と類似した包装80内に収容される。包装80は好ましくはポリマー薄膜でできている。リングおよび包装80から横木56が突出している部分において、包装80の縁は接着されておらず、横木56を包含する。
【0549】
本実施形態において、トレイ86は、4面が全てフランジで規定された底部を備えるが、図218から224の実施形態とは対照的に、キー87を配置するための面を備えていない。
【0550】
キー87は、ホルダー59におけるリング64に直接接続されている。この目的で、横木56の端にキー支持体88が設置されている。支持体はピン89を通ってキー87に接続された板であり、板は、箱のフタ50の上にキー87の配置を備える。
【0551】
ホルダー59におけるリング64、横木56、支持体88、ピン89、およびキー87は、一体化して形成されうるか、互いに堅く接続された複数の部材から作成されうる。
【0552】
包装80は弱くしたラインを備えてもよく、ラインに沿って容易に裂けうる。上記ラインは、2層の薄膜でできた包装により実施されうる。これらのうちの1層は薄く、頑丈で、貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、弱くしたラインを備える。ラインに沿って包装が裂ける。
【0553】
図171に、弱くしたラインの好ましい配置を示す。1つの弱くしたライン94が包装の全周に沿って通り、一方で、もう1本のライン95が包装に沿って溝367と平行に通り、包装の逆縁でライン94と接続する。
【0554】
包装80は、1側面においてトレイ86に例えば接着され、もう1側面において箱293のフタ50に接着される。
【0555】
図227から228は、装置の組み立て段階を示す。第1に、包装80に包装されたホルダー59がトレイ86内に設置され、トレイの底に包装が接着される。さらに、包装80を備えたトレイ86がパレット49に設置されており、トレイ86は、溝367内にピン89を設置したフタ50にさらに被覆される(図228)。その後、包装80はフタの下部に接着される。フタ50は、必要であれば、パレットに対してさらに固定される。組み立て後の装置を図226に示す。
【0556】
装置は、下記のように動作する。ユーザーは、箱293の開口端48が前向き、すなわちユーザーとは反対方向を向くように装置を手に持ち、親指をキー87上に置く。ユーザーは、他の指で装置の基部を保持する。そして、ユーザーはキー87にいくらかの力を加え、箱293に対してトレイ86を変位させる。したがって、横木56が溝367に変位し、包装80が裂ける。さらにトレイ86に接着された包装下部がトレイおよびホルダーに沿って変位し、包装上部はフタ50の下部に残ったままである。トレイ86は、図229に記載の位置に変位し、さらに、水平面に設置される。箱293を保持するのと同じ手で装置の取手部分73を保持することにより(図229)、ホルダーが分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、装置の取手73を保持したままでコンドーム1を容易に装着することができる。
【0557】
図231から235に記載の実施形態において、取手73を備えたホルダー59が包装80に完全に内包される。包装80はトレイ86に設置され、1つの側面においてトレイに接着される。包装のもう1つの側面は、フタ50に接着される。トレイ86および箱293は、図218から224に記載の実施形態と同様の方法で実施される。
【0558】
図234から235は、図229および230と同様のコンドーム開梱手順を示す。
【0559】
したがって、前述の例において、片手の親指を用いた簡単な動作でコンドームを開梱することができる。それゆえ、片手で装置を保持できるようにホルダーも適合され、コンドームに関する全ての動作を片手で行うことができる。
【0560】
図236から242に記載されたさらなる他の実施形態において、平らな箱294によっても基部が形成されうる。箱294はパレット118およびフタ119という2つの部材からなり、2つ部材は石鹸箱の部品のように側面で接着されている。箱のフタ119は溝121が通った中心部を備え、溝の始点は1方の縁にあり、終点はもう1方にある。
【0561】
図237から239に記載の通り、コンドーム1を備えたホルダー59は、箱294の中にあるトレイ126に設置される。トレイ126は、フランジによって3面を規定された底部を含む。開口側面の逆側にあるトレイの側面上において、フランジがより厚いため、表面127が形成される。表面127に、長方形の突起であるキー支持体128が設置される。突起は溝121と同じ幅である。
【0562】
図239に示されたように、支持体128は溝121を通って延伸する。上記溝および箱の端109は、例えばセロハンテープ(登録商標)などで、薄膜129に接着される。キー130は、薄膜の上方にある突起128に、接着、例えば糊付けされる。
【0563】
本実施形態において、薄膜129を備えた箱294がコンドームの膜を形成する。
【0564】
コンドーム1を開梱する場合(図241および242に記載のように)、ユーザーは親指でキー130を溝121に変位させる。端109にある薄膜は、トレイ126における開口端によって裂け、トレイ126が箱294から出る。コンドーム1を備えたホルダー59にあるハンドル73部分を把持することにより、ホルダー59はトレイ126からさらに分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーは、ホルダー59にあるハンドル73部分を把持したままで、コンドーム1を容易に装着できる。
【0565】
上記例において、リングの内径に沿って延伸する成形溝を備えた開口中空リングからなる、コンドームホルダーについて概説した。しかしながら、本発明は、例えば図243から245に記載のホルダーといった、他のコンドームホルダーから構成されてもよい。
【0566】
図243に示したとおり、ホルダーは、ロッド131、および、C型枠132および133からなる平らな開口リングでありうる。C型枠は、コンドーム保持に使用される内向きの把持部134を備える。
【0567】
図244に記載のホルダーは、レバーをさらにそなえ、レバーのより大きいアームが枠132および133を形成する。一方で、上記レバーの軸135および136がロッド131の端に設置される。
【0568】
枠132の端と133の端との間に、間隙137が形成される。レバーにおけるより小さいアーム138および141を押す間に間隙137が拡張するため、コンドームが伸張し、ホルダーリングの内側が拡張する。これにより、コンドーム装着の際にホルダーと敏感な肌との間の摩擦が低減され、コンドーム装着の手順をより楽に行うことができる。さらに、コンドームの内側を拡張することにより、手探りの低照度の状況下でもコンドームを容易に装着できる。
【0569】
図245に示したような他の実施形態において、ホルダー142はU型でもありうる。さらに、ひも143によってホルダーにコンドームが接着され、ひもの1端がホルダーに接着され、もう1端がコンドームに巻き込まれる。
【0570】
さらに、従来の方向とは逆、または他の方法で巻き込まれたコンドーム、あるいは収縮したコンドーム(マイクロコンドーム)およびそのホルダーが使用されうる。
【0571】
コンドームは、巻かれている間は通常平らであるため、少なくとも1方向に沿った線形サイズは、この方向に対して垂直方向に沿った線形サイズよりもずっと小さい。巻かれたコンドームは有限厚を備え、その形状は完全に平らではないことに留意されたい。コンドームに規定された平面を測定するために、コンドームの線形サイズが最小である方向を見つける必要があり、コンドームに規定された平面は、この方向に垂直な平面である。
【0572】
上述の実施形態の他に、請求項の範囲内で本発明に係る多くの異なる実施形態が存在するのは明らかである。
【0573】
図246から251において、本発明の実施形態の1つを示す。本実施形態において、上記コンドーム開梱装置は平らな箱480からなる基部で構成される。箱480は1つの開口端481、さらに、開口部482および483を備える。図250に記載のとおり、箱はパレット484およびフタ485という2部材からなり、2部材は石鹸箱の部材のように箱の側面において接続されている。パレット484とフタ485との接続は、接着剤によって、または例えば取り外し可能な機械的接続によって、固定されうる。箱自体は、中身の安全性を確保し、かつ、手で保持するのに十分な強度を備えた、いかなる素材でも作られうる。言い換えれば、箱1は容器である。
【0574】
図246、および248から251に示したとおり、箱480は、パレット484の形状をした板486、および、板上に設置され、かつ、包装488に収容されたホルダー487を備える。板は縦断溝489、および、溝489の対称にある板の縁上に設置されたアイエンド490および491を備える。ホルダー487は成形溝493を備えた中空リング492を含み、溝はリングの内径に沿って通っている。上記溝に、コンドーム1(例えば、従来のコンドーム)が設置される(図247参照)。コンドーム1の大部分がリングに巻き込まれ、リング492におけるリングポケットに設置される。リングに巻かれたコンドームの均分円(equator)を通った平面を、ここでコンドームに規定された平面とする。
【0575】
レバー495および496の支持体494は、リングの外縁に接着される。上記支持体は、横木497によってリング492に接続される。支持体は、変位可能な溝489内に設置されたクロススライド498をも有する。
【0576】
図247および248に記載の通り、レバー495および496はL型である。レバー495のアーム499、およびレバー496のアーム500は、支持体494に接着された伸縮性のある横木501および502を備える。一方で、アーム503および504はボタン505および506を備え、ボタンはリブ付き構造を備えた支持部を有する。この構造は、指とボタン505および506との摩擦を改善する。開口部(不図示)は軸(不図示)によって、板486におけるアイエンド490および491と接続され、開口部はL型レバーにおける鋭角部に設置された軸507および508に設置される。
【0577】
コンドーム1を備えたホルダー487におけるリング492は、従来のコンドームの包装と同様の包装488からなる膜に収容される。包装は、図248に示した通り、縁で接続された1枚のシート509からなる。シート509は、好ましくはポリマー薄膜からなる。横木497がリング492および包装488から突出している部分において、シートの端は接続されず、横木497を内包する。強度を与えるため、包装488と横木497との接続は接着剤またはシール(図示せず)によって密封されうる。
【0578】
包装488は、接着剤によって板486に接着、たとえば糊付けされうる。包装488が板486に接着される接続部(不図示)は、横木497が突出する、包装488における縁に、すなわち横木の両側に、好ましくは設置される。しかしながら、包装はより長い部分、例えば、この縁の全長に沿って、接着されうる。同様に、包装488は箱480におけるフタ485にも接着されうる。
【0579】
図248から250において、装置組み立て手順を示す。第1に、包装488に収容されたホルダー8が板486に接続され、溝489におけるクロススライド498を備える(図248)。上記軸をアイエンド490および491に挿入することにより、レバー495および496が板486に接続され、開口部(不図示)が軸507および508に設置される。その後、接着された包装488を有する板486がパレット484内に設置される。フタ486は図249から250に示したように配置され、必要であれば、上記パレットに対して固定される。したがって、ボタン505および506は、開口部482および483における箱480の外に設置される。
【0580】
装置は下記のように動作する。ユーザーは装置を手に取り、2本の指で装置のボタン505および506を保持する。そして、ユーザーはボタン505および506に作用し、レバー495および496を動かす。レバーが、箱480における開口端481に対してホルダーを変位させる。
【0581】
クロススライド498およびホルダーリング492が一体化して形成されるため、板486に接着された包装488(上述のように)がクロススライドの変位を防止する。したがって、レバー495および496によって作用されたクロススライド498が変位を開始すると、ホルダー487における前縁が、包装488における前縁に対して押出する。クロススライド498がさらに変位した場合、包装488は前縁において裂け、コンドーム13を備えたホルダー8は、箱481の開口端を通って包装488および箱480から突出する。支持体494によって作用されたもう1方の縁において、包装が裂ける。アーム499および500の全長、および横木501および502の全長が箱480の幅より大きいため、さらに、横木501および502が伸縮性を備えるため、レバーが中間点を通ったあとでホルダーはさらに加速する。
【0582】
クロススライド498が溝489の端に変位する場合、ホルダー487が箱480から完全に出る(図251参照)。したがって、コンドームは装着準備ができた状態であり、ユーザーは、2本の指で装置のボタン505および506を保持したままで、コンドーム1を容易に装着することができる。
【0583】
したがって、片手の2本の指による簡単な1つの動作(ともに動かす動作)によって、コンドーム1を開梱できる。これにより、簡便で容易な開梱が可能となり、ユーザーの注意が性交から逸れる事は殆どない。
【0584】
図252から256に示した他の実施形態において、伸縮性のある横木510および511によって、開口部482および483が閉鎖される。横木510および511は支持部512および513を備え、支持部は、指と支持部との摩擦を改善するためのリブ付き構造を備える。レバー495の表面514およびレバー496の表面515は、支持部512および513の下に直接設置される。
【0585】
箱1における表面516および517は、切り込み518,519、および520,521を備え、切り込みは開口部482および483の部分に設置されている。切り込みの形状およびサイズについては、図256に記載のように、支持部を押圧することによって、ある位置、すなわちコンドーム開梱行うための位置までレバーを動かすことができるようなものを選択する。
【0586】
装置は下記のように動作する。ユーザーは片手で装置を取り、2本の指で装置の横木510および511部分を保持する。そして、ユーザーは支持部512および513に作用し、横木510および511を変形させることによって、横木を互いの方向に向かって変位させる。これにより、レバー495および496が作動し、箱480の開口端481にホルダーを変位させる。そのため、横木510および511が切り込み518、519および520、521の形状になる。
【0587】
図257から264において、さらなる他の装置実施形態を示す。
【0588】
図258、261および262に示したとおり、レバー495および496は取り外し可能である。レバー495のアーム522、およびレバー496のアーム523は支持体494に接続される。支持体は、その一端において変位可能であり、もう一端において、上記アームが、丸型ノブ524および525を備える(不図示)。丸型ノブは、軸によってアイエンド490および491に枢動可能に接着されている。
【0589】
レバー495のアーム526、およびレバー496のアーム527は、伸縮性のある素材でできたひもからなり(図261参照)、その一端にボタン528および529を備え、もう一端にアーム522および523との接続に使用される拡張部530および531を備える。アーム522および523は、ノブ524および523とアーム522および523との接続部に設置された、溝532および533を備える。上記溝は、溝内に拡張部530および531を固定できるような形状およびサイズを有する。
【0590】
本実施形態において、図257に示したように、開口部482および483は端534に隣接した箱480の角に形成される。開口部482および483において、パレット484の側面535、およびフタ485の側面536が四角形の切り込み537,538、および539,540によってそれぞれ実施される(図260、図262)。
【0591】
上記切り込み内の箱480の外側に、ボタン528および529が設置され、ボタンは溝541、542、および543、544をそれぞれ備える。溝は突起545,546および547,548とそれぞれ機械的に結合し、図262および263に記載のように、上記突起が開口部482および483の縁に形成される。突起545,546、および547,548は、ボタン528および529に対する案内面として働く。
【0592】
箱480におけるパレット484は、L型突起549および550を備え(図261)、L型突起は開口部482および483に近接した箱の内側に設置される。レバー495のアーム526およびレバー496のアーム527は上記突起内に設置され、変位可能性を備える。
【0593】
本実施形態において、箱480は溝551および552を備え、ノブ524および525は溝から部分的に突出する。溝551および552によって、箱の幅は低減される。
【0594】
図259から262に示した装置の組み立て手順は、図248から250に示した組み立て手順と同様である。
【0595】
装置は下記のように動作する。ユーザーは装置を手に取り、装置のボタン528および529を保持する。そして、ユーザーはボタンに作用し、ボタンを互いに向けて変位させる。したがって、レバーのアーム527および527が変位し、それによってノブ524および525が回転する。そこで、アーム522および523が屈曲し、箱480における開口端に向かってホルダーが変位する。開梱されたコンドームを図264に示す。
【0596】
図265から270に示したように、コンドーム開梱装置は1本のレバーで実施されうる。
【0597】
図246から251に記載の実施形態とは対照的に、本実施形態においては、図246に記載の開口部482と類似した、開口端554および開口部555によって箱553が実施される。
【0598】
ホルダーが設置された箱553に収容されている板556は、アイエンド1つのみを備え(図267)、アイエンドは図248に記載のアイエンド490と類似する。
【0599】
図266に示したように、コンドーム1を備えたホルダー487が箱480から分離し、1本のレバー558(L型でもある)のみが支持体494に接着される。
【0600】
図267から269に記載の装置組み立て手順は、図248〜250に記載の組み立て手順と同様である。
【0601】
本実施形態において、コンドームを開梱する場合、ユーザーは片手で箱480を保持し、同じ手の1本の指でレバーに作用する。したがって、2本のレバーに関する実施形態と同様に、ユーザーには片手でレバーを押すという1つの動作のみが必要とされる。したがって、本実施形態において、簡便で容易な開梱がまた可能であり、ユーザーの注意が性交から逸れることは殆どない。
【0602】
図271から276に示した装置は膜559および枠561からなる。当該膜は、三角形の板として形成されたホルダー560を有し、当該枠は、周囲にホルダー560における板を堅く内包されている。ホルダーおよび枠は、膜内に収容される。
【0603】
ホルダー560の中央部に開口部562が形成され(図272参照)、開口部の縁は屈曲してC型輪郭を備えたリング563を形成する。ホルダーは伸縮性のある横木564および565を備える(図188参照)。ホルダー61が間隙566を含むため、ホルダーは開口している。ホルダー560が開口しており、横木564および565も存在するため、ホルダーはコンドーム装着後には横断方向に除去されうる。
【0604】
図274に示したとおり、枠561は部分的にU型であり、間隙567および伸縮性のある横木568および569を備える。
【0605】
図274に示したとおり、ホルダー560を枠561に設置する間に、ホルダー560における板はその縁によって枠表面570に対して押し出し、摩擦力によって付加的に枠表面571である。枠の横木568および569は、ホルダーの横木564および565の逆にある。ホルダーを内部に備えた枠561を図273に示す。
【0606】
図271に記載の通り、膜559は弱くしたライン272を備え、ラインは、開梱の際にホルダー560が包装から突出する部分に配置されている。
【0607】
装置は下記のように動作する。ユーザーは片手の2本の指で装置を取り、包装559を通して枠561の2側面を押圧する。枠の外側が滑らかであるため、枠は包装559に対して移動して包装を裂き、図275に記載のように突出する。
【0608】
図276に示したように、支持体に作用する指の力ベクトルは2つの要素を備える。上記ベクトルの要素573は枠561の変位方向に向かい、一方で、要素574は枠の変位方向に対して垂直に向かう。要素573によって、枠の変位が起こる。また、要素574によって、膜と枠との間に機械的相互作用が生成される。それにより、膜に対して枠が移動する。
【0609】
上記の組み立て後の装置において、図277から279に示したとおり、やや形状の異なるホルダー560および枠561が実施されうる。本実施形態において、枠561の周辺部575のみが楔状である。
【0610】
図271から276に記載の実施形態において、装置は枠561に接続されたキー576および577を備えてもよく、図280および281に記載のように、枠に対して変位可能である。
【0611】
図281に記載のように、コンドームを開梱する際に、ユーザーは膜559を通してキー576および577に作用する。指によって加える力は、キーが枠561に対して移動するように向かい、膜559に対して枠を変位させる。結果として、膜が裂け、コンドーム1を備えたホルダー560が突出する。キー576および577が膜559に接続されうるか、または、別々に実施されうる。
【0612】
図282および283に記載の通り、装置はV型ブラケット578を備えうる。ブラケット578はU型横断面を備え、かつ、リブ付き構造を有する支持部579および580を備える。コンドームを開梱するために、ユーザーは膜559を通してブラケットにおける支持部579および580に作用する。したがって、ブラケット578は枠561に対して変位し、枠は膜559を裂いて膜から突出する。
【0613】
ホルダーはばね付きの状態で保管されてもよく、膜から押し出された際に広がる(図示せず)。いいかえれば、保管状態において、膜はホルダーを小型に保つ。
【0614】
さらに、上記の実施形態において、成形溝を備える中空開口リングとして構成されたコンドームホルダーについて述べた。背景技術の項から明らかなように、既存のコンドームには様々な変形例が存在する。上記ホルダーのそれぞれが、本発明に係るコンドーム開梱装置に使用されうる。本発明の範囲内で、従来技術に示されていない新しいホルダーを使用することができる。コンドームホルダー自体は本発明の範囲ではない。
【0615】
さらに、例えば図243に記載のコンドームホルダーが本発明に使用されうる。ホルダーは、ロッド131および半円形の枠132および133を含む、平らな開口リングとして形成される。枠はグリップ134を備え、グリップはリング内に延伸し、コンドームを保持するのに使用される。
【0616】
コンドームは、コンドームを巻くための従来の方向とは逆で巻かれるか、または、マイクロコンドームとして知られる短縮コンドームのように、他の方法で折り畳まれる。巻かれたコンドームの縁を保持するために、他の手段も用いられうる。例えば、コンドームリングが1対のローラーで保持されうる。マイクロコンドームの場合、巻かれたコンドームの縁は、接着剤によってホルダーに接着される。
【0617】
コンドームは折り畳まれている間は通常平らであるため、少なくとも1方向に沿った線形サイズは、この方向に対して垂直な方向に沿った線形サイズよりもずっと小さい。折り畳まれたコンドームは有限厚を備え、その形状は完全には平らでないことに留意されたい。コンドームに規定された平面を決定するために、コンドームの線形サイズが最小である方向を見つける必要がある。この方向に対して垂直な平面が、コンドームに規定された平面である。
【0618】
本発明は、請求項の範囲内において、ここに記載された実施形態以外の多くの実施形態で実施されうる。
【図面の簡単な説明】
【0619】
【図1】ユーザーの手中に把持された従来のコンドームの斜視図である。
【図2】図1に記載のコンドームが包装された場合の斜視図である。
【図3】コンドームを装着する前の状況を示す。
【図4】ユーザーの手中に把持された従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図5】両手で把持された2つの部品からなる従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図6】従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図7】互いに接続された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図8】U型基部に接着された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図9】図8に記載のコンドームの平面図である。
【図10】ホルダーに保持されたコンドームの開梱方法としてコンドーム包装を伸張することを示す。
【図11】本発明に係るコンドーム開梱装置における1つの実施形態を示す側断面図である。
【図12】図11に記載のコンドームの斜視図である。
【図13】図11に記載の実施形態に係る、キー台座および装置におけるキーを備えている、包装内における分解されたホルダーを示す斜視図である。
【図14】図11に記載の実施形態に係る包装されていないホルダーの斜視図である。
【図15】図11に記載の実施形態に係るホルダーの横木を示す。
【図16】図11に記載の実施形態に係る包装されたコンドームホルダー部品の斜視図であり、キー台座が記述上の理由により除去されることを示す。
【図17】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図18】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図19】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図20】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図21】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図22】図11に記載の実施形態に係る、コンドームが開梱された場合の装置の斜視図である。
【図23】図11に記載の実施形態に係る、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【図24】ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示し、キー表面がキーの変位方向に対して垂直であることを示す。
【図25】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図26】図23に記載のトレイの平面図である。
【図27】図23に記載のトレイの平面図を示し、コンドームがホルダーにより保持され、当該トレイ内部に設置されることを示す。
【図28】図23に記載の実施形態におけるコンドームの開梱装置を示す斜視図である。
【図29】コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図30】コンドーム開梱段階における図27に記載のコンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【図31】、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図32】図29に記載のコンドーム開梱装置の斜視図であり、装置はコンドーム開梱準備ができていることを示す。
【図33】図29に記載の装置を示す部分断面図である。
【図34】図30に記載の装置を示す部分断面図である。
【図35】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図36】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図37】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図38】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図39】図36に記載の組み立てられた装置を示す平面図である。
【図40】図36に記載の装置を示す側断面図である。
【図41】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【図42】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、基部が付加案内面手段を備え、記述上の理由から図示されない包装を備えることを示す。
【図43】図40の拡大図である。
【図44】図40に記載の装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図45】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図46】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図47】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図48】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図49】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図50】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図51】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図52】図46〜49に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【図53】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図54】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図55】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図56】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図57】図53および54に記載の実施形態における装置を示す端面図である。
【図58】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図59】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図60】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図61】図58に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図62】本発明に係るコンドーム開梱装置のホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【図63】図62に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図64】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図65】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図66】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図67】図63に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【図68】図63に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【図69】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図70】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図71】図69および70に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図72】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図73】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図74】図72および73に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図75】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図76】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図77】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図78】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図79】図75〜78に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図80】ホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【図81】図80に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図82】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図83】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図84】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図85】図83および84に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図86】図83〜85に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開封されていることを示す。
【図87】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す平断面図である。
【図88】図87に記載の装置のホルダーを示す平面図である。
【図89】図87に記載のホルダーの平面図であり、コンドームが包装されていることを示す。
【図90】コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図91】図90および91に記載の組み立てられた装置を示す斜視図である。
【図92】図90および91に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図93】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図94】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図95】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図96】図94および95に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図97】図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図98】図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱され、ホルダーに保持され、装置から分離されていることを示す。
【図99】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図100】図99に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図101】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図102】図101に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図103】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図104】図103に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図105】図103および104に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図106】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図107】図106に記載の装置を示す斜視図である。
【図108】図106および107に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図109】図106および107に記載のキーを示す断面図である。
【図110】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図111】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図112】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図113】図110〜112に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図114】図110〜112に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図115】他の実施形態において、上記のコンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【図116】図115に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視分解図である。
【図117】図115および116に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図118】図115〜117に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図119】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図120】図119に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図121】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図122】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図123】図121および122に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図124】図121〜123に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図125】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図126】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図127】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図128】、他の装置実施形態における上記コンドーム開梱装置の部品を示す斜視分解図である。
【図129】図128に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図130】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図131】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図132】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図133】基部における縁を示しており、当該基部は、縁に到達する溝を備えた箱によって構成されていることを示す拡大斜視図である。
【図134】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図135】溝を備えた箱型の基部部分を拡大併置した斜視図であり、溝は狭窄部を備えることを示す。
【図136】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図137】実施形態の1つにおける上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【図138】図137に記載の装置を示す側断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図139】図137に記載の装置におけるキーの斜視図であり、留め具を備えることを示す。
【図140】図137に記載の装置におけるキーの留め具を示す斜視図である。
【図141】図137に記載の装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【図142】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図143】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図144】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図415】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図146】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図147】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図148】図145〜147に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図149】図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図150】図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図151】他の実施形態における、上記コンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【図152】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図153】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図154】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図155】図152〜154に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図156】図152〜155に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図157】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図158】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図159】図157および158に記載の装置の開梱を示す斜視図である。
【図160】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図161】図160に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図162】上記装置内で使用されうる代替ホルダーを示す斜視図である。
【図163】図162に記載のホルダーの斜視図であり、分離されたリング部分を備えることを示す。
【図164】図162に記載のホルダーの斜視図であり、コンドームが設置されることを示す。
【図165】図162に記載のホルダーを示す断面図である。
【図166】さらに他の実施形態における装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【図167】図166に記載の装置におけるキーと押圧部との間の結合を示す側断面図である。
【図168】さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【図169】図168に記載の装置に使用されるホルダーを示す斜視図である。
【図170】図168に記載の実施形態における装置部品を示す斜視分解図である。
【図171】図168に記載の上記装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図172】さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【図173】図172に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図174】図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図175】図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図176】図173に記載の装置を示す破断面図である。
【図177】図172〜175に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図178】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図179】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図180】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図181】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図182】図179〜181に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図183】さらなる他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図であり、ホルダーの拡大部が強調されている。
【図184】図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図185】図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図186】図184〜185に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図187】図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図188】図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図189】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図190】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図191】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図192】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図193】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図194】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図195】図191〜194に記載の装置を示す斜視図であり、フタが分離されコンドームが開梱されていることを示す。
【図196】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図197】図197は、図196に記載のホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図198】図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図199】図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図200】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図201】図200に記載の実施形態における装置部分毎に区分化された斜視図である。
【図202】図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図203】図203は、図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図204】図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【図205】図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【図206】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図207】図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図208】図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図209】他の実施形態における装置の平面図であり、フタが分離された状態を示す。
【図210】図209に記載された装置の平面図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図211】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図212】図211に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図213】図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【図214】図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【図215】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図216】図215に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図217】図216に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図218】実施形態の1つにおけるコンドーム開梱のための上記装置を示す側断面図である。
【図219】図218に記載の装置を示す斜視図である。
【図220】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図221】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図222】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図223】図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図224】図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図225】他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す側断面図である。
【図226】図218に記載された装置の斜視図である。
【図227】図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図228】図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図229】図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図230】図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図231】他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【図232】図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図233】図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図234】図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図235】図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図236】他の実施形態においてコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【図237】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図238】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図239】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図240】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図241】図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図242】図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図243】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図244】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図245】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図246】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図247】図246に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図248】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図249】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図250】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図251】図246に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図252】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図253】図252に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図254】図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図255】図255は、図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図256】図252に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図257】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図258】図257に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図259】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図260】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図261】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図262】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図263】ボタンと箱との間の接続を示す側断面図である。
【図264】図258に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図265】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図266】図265に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図267】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図268】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図269】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図270】図265に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図271】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図272】図271に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す平面図である。
【図273】図271に記載の実施形態におけるホルダーの斜視図であり、ホルダー内部に保持されたコンドームが未包装の枠に設置されていることを示す。
【図274】図271に記載の実施形態における上記装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図275】図271に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図276】図271に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示したものである。
【図277】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図278】図277に記載されたホルダーの斜視図であり、枠に設置されていることを示す。
【図279】図277に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図280】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図281】図280に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図282】図278に記載のホルダーからなる装置を示す斜視図である。
【図283】図282に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、バリア型避妊具に関するものであり、具体的には容器で保持されたコンドームを開梱する方法、および当該方法を用いた装置に関する。
【0002】
〔背景技術〕
コンドームは天然ゴムあるいは他の素材でできた膜であり、陰茎を完全にあるいは部分的に被覆する。コンドームは、性感染症から保護するのに使用され、かつ/あるいは望まない妊娠から保護するのに使用される。図1に示した、従来のコンドームおよび陰茎亀頭のみを被覆するマイクロコンドームと呼ばれるものの両者がコンドームと考えられる。従来のコンドームは通常円筒状の膜であり、陰茎の全体を被覆し、一端が開口端、もう一端が閉口端である。
【0003】
コンドームは、小型で使いやすくするために、通常リング状に巻かれている。実際、コンドームは、巻くのに従来用いられたのと反対方向にも巻かれうる。コンドームは、蛇腹状にされたり、あるいは折り畳まれたりされうる。保管する場合、コンドームは、一般に伸縮性のあるシート素材でできた包装加工された外皮に密封して、詰められる。シート素材は通常丈夫で、保管および運搬の間にコンドームを保護するのに十分な強度を備える(図2参照)。包装は、通常は例えば側面に切り込み、あるいは強度の低い部分、または、包装の一端から外側へ伸びた密封ひもといった、開梱を容易にするための手段を備える。開梱されると、コンドームは勃起した陰茎に装着され、陰茎の根元まで下げられる。
【0004】
マイクロコンドームは、陰茎亀頭のみを被覆するため、広げる必要がない可能性がある。したがって、マイクロコンドームは、もし必要であれば、最小限広げればよい。
【0005】
従来のコンドームの主な欠点は、コンドームを開梱し、装着するのに多大な時間と労力がかかるということにある。結果として、ユーザーの注意が性交から逸れる。
【0006】
従来のコンドームを開梱するのに、包装を裂く必要がある。これを行うために、ユーザーは包装を調べ、開梱を容易にするために設計された手段(例えば切り込み)を見つけなければならず、さらに両手で切り込みの両側をつかみ、両側を別方向に引く必要がある。包装を見ずに開梱することは不可能である。開梱作業に集中する必要があり、その結果として性交から気が逸れる。さらに両手を使わねばならない。ユーザーはコンドームを装着するのに集中し、装着に両手を使用する必要がある。
【0007】
しかし一般的に、ユーザーは片手のみ自由に使うことができ、もう片方の手は自分自身を支えたり、女性の頭の下に置いたりする(図3参照)。通例、ユーザーは自分の体勢を変えることなく、もう片方の手を自由にすることはできない。大抵、ユーザーが仰向けにならねばならないということである。そのような体勢変え、および片手を自由にする必要性により、ユーザーの意識が性交から逸れ、コンドームを装着するのに多大な時間がかかる主な原因となる。コンドームを装着するとき、ユーザーは一刻を争う。コンドーム包装の使用については、日常生活における他のどの包装品よりも、迅速、簡便、容易である必要がある。
【0008】
必要である場合でさえ、コンドームを使用しない者がいる。この主な理由は、コンドームの装着に多大な時間と労力がかかること、および体勢を変えることにより、性交から気が逸れてしまうためである。
【0009】
この問題が解決される場合、
a)コンドームの使用全体が増加する;その結果、
b)危険性の高い性交を行っているにもかかわらず、コンドームを全く使用しない人、あるいは殆ど使用しない人の数が減少する。
【0010】
このことが、HIV感染問題の解決、および無制御の出生率増加(特に人口過多の発展途上国における)の減少に寄与しうる。
【0011】
コンドームを保持するためのコンドームホルダーとして周知の装置は、多くの場合巻かれたコンドームの縁にある。装置により、ユーザーがコンドームホルダーを握り、コンドームを陰茎の先端部から下へ下げることにより装着することができる(図4参照)。この過程で、コンドームが陰茎の軸にそって広げられる(巻かれたコンドームが使用された場合)。
【0012】
コンドームホルダーは、コンドームの外周に沿って延長されているコンドームを支える溝を備えた、切り込みのある中空リングでありうる。上記溝の形および位置は異なる(US4738357、Martin他、1988参照)。
【0013】
ホルダーの内径がコンドームリングの内径よりも大きい、あるいは同じである場合、溝は外側へ開きうる。この場合、力がコンドームリングの中心に向かって生じ、この力によりこのリングが溝から飛び出さない。
【0014】
この種のホルダーは下記の特許文献において開示されている。JP6154260(Toshihiro、1994)、JP7308336(Tadashi、1995)、US5579784(Hirai、1996)、DE19641107(Raabe,1998)、US5437286(Stratton,1995)、FR2751869(Loyer,1998)。
【0015】
コンドームリング全体を包含するコンドームホルダー(例えば、US5163449、van der Valk 1992参照)、あるいはC型またはU型の1つの切れ目を備えたコンドームホルダー(例えば、US4875491、Parrone,1989参照)のいずれもまた周知である。ホルダーは、空間グリップを備えたコンドームリング(例えば、FR2727858、Vegega 1996参照)、あるいはリングの全周に連続的に沿ってコンドームリングを保持しうる。
【0016】
巻かれたコンドームの縁を持つために他の手段も用いられる。例えば、コンドームリングは1対のローラーで保持される(例えば、WO9801095,Liehs,1999参照)。
【0017】
図5は、両手で持つための2部品で構成されているホルダーを示す(例えば、/069861,Van Rensburg 2002参照)。
【0018】
ホルダーによって保持されたコンドームは、巻かれたコンドームに従来用いられた方向、およびその逆方向の両方に、巻き上げられうる(例えば、US5549120,Persson他、1996参照)。ホルダーの外周上に、コンドームが蛇腹状、あるいはその他の方法で折りたたまれうる(例えば、WO9319704,Wheeler,1993参照)。
【0019】
さらに、ひも(図6参照)の使用により、コンドームを装着する過程が単純化されうる(例えば、US4934382,Barone,Jr.,1990参照)。2つ、あるいはまれに2つ以上のひもをコンドームに巻き込む。これらの手段は、上記ひもがコンドームを保持し装着するのを容易にするよう設計されているため、リボンホルダーと呼ばれる。コンドームが2本のひもを備える場合、ユーザーは陰茎にコンドームを付け、ひもを両手で持ち、コンドームを引き、陰茎に沿ってコンドームを下ろすということである。図7は、互いに接続されたひもを備えたリボンホルダーを示す(JP58183161、Koike、1983参照)。
【0020】
しかし、ひもがホルダーを実質形成する固定基盤に接続される場合を除き、これらのひもを用いて、コンドームを片手で持つのは容易ではない。例えば、WO9407444(Van Kempen他、1994)は、U型基盤に接続された2本のひもで構成されている(図8および9参照)。
【0021】
ホルダーによって楽にコンドームを装着できる。実際、1つの部品からなるリジッドホルダーや、固定基盤に接続されたひもを備えたホルダーによって、ユーザーは片手で体勢を変えることなくコンドームを装着することができる。
【0022】
しかし、これらのホルダーを用いても、開梱過程に関する問題は未解決のままである。ホルダーによって保持されたコンドームが、従来の手法、すなわち図2に示すようにソフトプラスチック包装で包装される場合、ユーザーは両手を使ってこの包装を開梱しなければならず、そのため片手を自由にし、体勢を変える必要がある。この不便さが、ホルダーの潜在的な利点を相殺する。
【0023】
WO9629262(Kursner,1996)、WO9220595(Forster他、1992)、およびWO9502379(Andrews,1995)は、押圧することによって包装を開梱することを開示している。そこでは、包装内にある切り込みによって包装が裂ける。明らかに、包装を開梱したのちにコンドームを取り出す必要がある。
【0024】
JP6179476(Masamitzu、1994)、US6076661(Adadi,2000)は、軽量の取り外し可能なフタに覆われた片側側面を備えた包装から構成される。このフタは、コンドームを利用できるように取り外し可能になっている。
【0025】
US6227358(Lin,2001)、FR2706429(Lajaz,1994)には、金属製プルタブを用いた、ビールのカンと同じ方法で開梱可能なコンドーム包装が記載されている。
【0026】
WO9608220(Vilmorin,1996)、US5862908(Arbin,1999)は、箱入りコンドームを開示する。当該箱は、化粧箱のようにヒンジで接続された2つの部品からなる。包装を開梱したのち、コンドームをそこから取り出す必要がある。
【0027】
US5238103(Swisher,1993)は、下半分および上半分がヒンジ留めされた装置に格納された、ホイル貼りコンドームを開示する。装置内部に配置された刃は、コンドームが装置に入った場合、コンドームのホイルを切断する。それから、コンドームの上部、および下部を被覆したホイル片は、ユーザーにより引っ張り出されるか、半分を開梱する間に落ちるかのいずれかである。この装置を用いてコンドームを開梱するには、両手を正確に操作しなければならず、さらに、コンドームが刃で傷つく可能性がある。
【0028】
異なる方法で開梱可能な、いくつかの外部包装もまた知られている。例えばCA2130536(McVicar他,1996)およびUS5117841(McBeth,1992)を参照されたい。外部包装が開梱された際、内部包装は密封されたままである。
【0029】
上記従来技術において、耐久性に優れ、小型かつ開梱が容易である、包装されたコンドームに用いることのできる装置を開示するものはないということを特筆すべきである。
【0030】
GB2253352(Jones,1992)、US5316019(Jones,1994)、US5638949(Jones,1997)は、包装内部にあるホルダーとともにヒンジ留めのフタを備える箱の中に格納されたコンドームを開示する。箱を開けることにより、包装が開梱される。そののち、開梱された包装は広げられ、ホルダーを備えたコンドームが取り出される。これらの行動には集中力と、両手の使用が必要とされる。
【0031】
US4875491(Parrone,1989)、FR2751869(Loyer,1998)、JP11004844(Katayama、1999)、JP11019110(Mitsuoka他、1999)には、プルタブを備えた軽量のフタに上部および下部が覆われたホルダーが記載されている。この方法で包装されたコンドームは、プルタブを引いてフタを取り外すことにより開梱されうる。この場合、一方の手で包装を持つ間、もう一方の手でプルタブを探して引かなければならない。したがって、この場合も両手が使用される。
【0032】
WO9008522(Backman,1990)、GB2225721(Powell,1990)、EP1236452(Suzuki,2001)には、包装を伸張させて裂くことにより、ホルダーを備えたコンドームを開梱するための方法が記載されている。WO02069861(Van Rensburg W.2002)は、弱くしたラインに沿って包装を裂くことによりコンドームを開梱するための方法を開示する。その場合、ホルダーの半分がユーザーの手の中にあり、その間にコンドームがあり、装着準備ができている。
【0033】
US4738357(Martin他、1988)、US6089231(Thompson,2000)には、片側からホルダーにより保持されたコンドームを覆う、保護ディスクの取り外しを行う装置が記載されている。もう片側上にあるもう一方の保護ディスクは、コンドームの装着の際に陰茎により取り外される。
【0034】
US5651374(Wester,1997)は、コンドームの両側を覆った2枚の保護シートを上方に折り曲げることにより、ホルダーにより保持されたコンドームを取り出すための装置を開示する。
【0035】
上記全ての方法もまた、ユーザーの気を逸らし、集中や両手の使用を必要とする。
【0036】
コンドーム装着のための円筒形装置も周知である。コンドームは、円筒内部に設置され、真空状態で円筒の壁まで牽引され、陰茎に装着される。最後に、円筒内部の圧力が解除され、円筒が除去されうる。この種の装置は、大型で複雑な構造を備えるため、非実用的である。
【0037】
US5437286(Stratton,1995)には、両方の保護シート(薄膜でできたもの)が、コンドームの装着の際に陰茎により裂けるという発明が記載されている。ユーザーは、片手のみを用いてこのコンドームを開梱および装着できるため、US5437286に開示された装置を、使用準備の整った(ready−to−use)タイプと呼ぶ。
【0038】
しかし、陰茎により保護シートを裂く過程はユーザーには不快である。さらに、膜が陰茎により貫通しうるほど薄い場合、コンドームを実生活の状態で保存することはできず、容易に損傷されうる。したがって、コンドームは例えば紙封筒といった何か別の包装の中で保管されねばならないため、包装の問題は残ったままである。さらに、膜の底から潤滑油を差し、ユーザーが快適に感じるようにする必要がある。そのため、コンドームは潤滑油を保護するために他の包装の中に保管しなければならない。
【0039】
JP2000232988(Tanabe他、2000)においては、ホルダーにより保持されたコンドームを覆う膜が、陰茎からの圧力によって裂ける。包装は最初に、包装内部の特殊な手段に挿入された指によって伸張される。
【0040】
WO9846495(Flock,1998)には、本発明において請求される1つの方法に最も近いと考えられる、コンドームを開梱するための方法が記載されている。より具体的には、Flockには、従来使用のコンドームを包含した包装を開梱するための方法が記載されている。包装は、包装の縁上に切り込みを終端とする弱くした中心線を備える。弱くしたラインと平行に、包装側面に袋を有する。この包装を開梱するために、ユーザーは包装を片手で持ち、上記袋の1つに曲げた親指を挿入する。それから、ユーザーは親指を動かして包装をまっすぐにする。結果として、包装が伸張し、弱くしたラインに沿って裂ける。裂けた上部はおそらくユーザーの親指に残り、そののち振り払われうる。一方で、コンドームに付いたその下部はユーザーの手の中に残る。したがって、包装が裂けたあと、コンドームから包装の下部を除去し、適切な方法でコンドームを保持する必要がある。上記手順は、ユーザーには便利ではなく、片手でその手順を行うにはある程度の技術が必要とされる。袋に置かれた親指で包装をやぶる間に、親指以外の指によって柔らかい包装を掌に押し付けて包装を保持することは、不快に思われる。包装をしっかりと保持する必要があり、さもなければ包装が滑落し、包装は裂けないままである。
【0041】
弱くしたラインをコンドーム包装内部に内蔵することは、安全性に寄与しない。すなわち、ポケットの中で保管される間に、包装が裂ける可能性がある。したがって、そういった種類の包装は通常、例えばカードボードあるいはプラスチック箱といった付加の固定された箱の中に保管される。箱から包装を抜き出すことにより、コンドームを装着する手順がより複雑になり、実際、もう片方の手を用いる必要性が生じる。
【0042】
また、WO9846495(Flock,1998)に記載されたコンドームは、ユーザーが片手でコンドームを装着できるようなホルダーを備えていないことに留意されたい。したがって、Flockは容易にコンドームの装着することに対する問題を解決していない。
【0043】
本発明において請求する装置に最も近似していると考えられる装置は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を記載した、US6,425,397(2002年7月30日)に記載されている。
【0044】
US6,425,397に記載された装置は、図6および7によると、箱型の基部、コンドームを保持するコンドームホルダー、および基部と接続された包装型の膜を含む。膜は、ホルダーとコンドームを内包し、内部において、ホルダーを基部に対して滑り案内変位に適用させる。上記ホルダーはばね仕掛けであり、引き抜き式ピンによりロックされる。ピンが除去されると、ばねがホルダーを箱の外へ押し出し、これにより箱に付随して定位置に残った包装が裂ける。ホルダーおよびコンドームが開梱され、箱の外へ押し出された場合、ユーザーはホルダーを握り、コンドームを装着しうる。
【0045】
ユーザーは、片手でピンを取り外す間、もう一方の手で箱を持つ。ばねがホルダーを押し、コンドームが包装から出る。その後、ユーザーは片手でホルダーを握り、コンドームを装着する。
【0046】
この装置に用いられたホルダーにより、コンドームは楽に装着されうる。しかし、開梱手順には集中力が必要とされる。ユーザーは、片手で箱を持ち、もう一方の手でピンを外し、片手で開梱されたホルダーを握る必要があるためである。さらに、上記装置は他の欠点を有する。包装の耐久性は、包装により異なる可能性がある。ばね力も恒常的なものではなく、時間とともに弱まる。包装の耐久性がより低く、ばねがより強い場合、ばねは包装の外にホルダーを押し出すだけでなく、ホルダーを急速に射出しうる。これは望ましくない結果をもたらしうる。一方、より耐久性の高い包装は弱まったねじでは裂けず、ユーザーは手動でホルダーおよびコンドームを引き出す必要がある。
【0047】
本発明において請求する他の方法に最も近似すると考えられる方法は、WO9801095(Liehs,1999)に記載された、コンドームを開梱するための方法、すなわち、ホルダーで保持されたコンドームを含む包装を開梱するための方法である。開梱装置は銃身を備えた銃(gun)であり、内部にコンドームを保持するホルダーを内包する包装が設置される。コンドームを開梱し、装着するために、ユーザーは手に銃(gun)持ち、陰茎を銃身に挿入する。ホルダーが包装から出るまでの、コンドームを保持するホルダーを含む装置の一部が銃身内部に変位する間、銃(gun)を片手で持つ。ホルダーが変位するため、装置を保持する手の指を装置に対して置き、引き金を引く。その後、加圧式ガスシリンダーにより稼動する伸縮式装置により、ホルダーが前進する。膜は切断素子により切断、除去され、コンドームが陰茎上に装着される。ホルダーは、コンドームにより定義された平面に対して横方向に変位し、ホルダーの変位方向と平行および逆方向に指で引き金を引く。したがって、上記装置を用いる場合、ユーザーは自分の体に狙いを定めて逆方向に引き金を引くために、手を回す必要がある。明らかに、この体勢でのこの動作はユーザーにとって不快であり、十分な器用さが求められる。さらに、そのような銃は、ポケットサイズよりもずっと大きいため、非実用的である。
【0048】
本発明の目的は、コンドームを開梱するための方法、およびこの方法を実施するための小型で耐久性のある装置を提供することにある。この装置により、ユーザーの注意がほとんど性交から逸れることなく、簡便、迅速および確実な開梱を片手で行うことができる。
【0049】
〔本発明の要約〕
上記問題はホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための方法を提供することにより、解決される。上記方法は、開梱装置内部に水平に配置され、収容されたコンドームに用いることができる。上記方法は、下記の段階を含む:
−ユーザーの片手で開梱装置の一部を保持する段階;および
−上記保持可能部分に対して、コンドームの少なくとも一部が解放されるまで、開梱装置の他の部分を変位させ、上記変位が、上記保持可能部分を保持する手の指を用いて行われる段階。
【0050】
この指および装置の変位可能部分は、この指を、変位と逆方向に装置に押し付けることにより、機械的に結合される。
【0051】
上記指および上記装置における変位可能部分は、通常、この指を装置における変位可能部分に押し付けることにより機械的に結合される。
【0052】
変位は、直線形であることが望ましい。
【0053】
開梱装置における上記他の部分を変位する段階の間、変位可能部分は装置の内部、あるいは外部のいずれかを移動する。
【0054】
装置における保持可能部分を親指以外の指で保持する間に、上記手の親指を用いて上記変位可能部分を変位させるのが、最も便利な方法である。
【0055】
通常、親指によって掌から変位可能箇所を分離させる間に、親指以外の指によって保持可能部分は掌に押し付けられる。
【0056】
いくつかの実施形態において、開梱装置における上記一部分を保持する段階は、手で装置を保持するように適合された装置基部を保持することを含む。また、開梱装置における上記他の部分を変位させる段階は、基部に対して内部にコンドームを保持するホルダーを変位させることを含み、ホルダーに接続されたキーに作用することにより、上記変位が行われる。
【0057】
内部にコンドームを保持するホルダーを変位させる間に、ホルダーが少なくとも部分的に内包されている膜が裂け、膜は基部に接着される。
【0058】
いくつかの他の実施形態において、開梱装置における上記一部分を保持する段階は、手で装置を保持するように適合された装置基部を保持することを含む。また、開梱装置における上記他の部分を変位させる段階は、内部にコンドームを保持するホルダーを覆う部分を変位させることを含む。
【0059】
内部にコンドームを保持するホルダーを覆う上記部分を変位させることにより、膜は大抵裂ける。膜は当該部分に接続され、コンドームを内部に保持するホルダーが膜に少なくとも部分的に内包される。
【0060】
伸縮性のある素材の層を通して押圧することにより上記変位が生じうる。
【0061】
本実施形態において、上記指と装置における変位可能箇所との間の機械的結合は、装置における保持可能部分の範囲に指を押し付けることにより引き起こされる。当該範囲は、変位の方向とは逆に、側面から変位可能箇所上に隣接する。
【0062】
上記変位の間に、キーに作用する上記指の力のベクトルは、コンドームにより規定された平面に対して横の平面内に残るか、コンドームにより規定された平面内に残るかのいずれかである。
【0063】
コンドームを開梱するための装置を提供することにより、上記問題もまた解決される。装置は、手で装置を保持するように適合された基部、コンドームを内部に保持するコンドームホルダー、および基部に接続された、あるいは少なくとも部分的に基部で構成された膜からなる。その中で、コンドームは水平に配置され、コンドームホルダーはコンドームにより規定された平面内において、基部に対して滑り案内変位をするように適合される。また、膜が少なくとも部分的に、コンドームを内部に保持するホルダーを内包する。すなわち、当該装置は、キーに作用するこの指により基部を基準としたホルダーの変位が行われるように、コンドームホルダーと結合可能である、基部を保持する手の指により作用するように適合された、キーを備える。
【0064】
したがって、親指のたった1つの動作によりコンドームを開梱するには、片手で十分である。これにより、容易に迅速に開梱ができる。指でホルダーを変位させるため、膜を開けるのに要する力は膜の丈夫さにより調整されうる。これにより、確実な開梱ができる。したがって、コンドームを開梱する間、ユーザーの気は性交から殆ど逸れない。コンドームにより規定された平面内部のキーを変位させることから、包装はきわめて小型で、ポケットに保管しうる。
【0065】
基部は、案内面として用いられる溝を備えた箱を含む。本実施形態において、膜は箱の内部に収容および接着され、ホルダーは、溝内部に変位して収容された部分を用いて、キーと結合される。キーは、箱の外に設置されている。箱を基部として用いる利点は、包装されたコンドームを外的要因から保護する、包装が突発的に汚染されるのを防ぐための容器としても箱が使用されるという点にある。
【0066】
箱は開口端を備えうる。ホルダーは当該開口端を通って突き出る。
【0067】
また、箱は片端上にフラップを備えうる。
【0068】
組み立てを容易にするため、箱は、石鹸箱の部品のように互いに接続された2つの部品から構成されていてもよい。
【0069】
箱は、間に溝が形成された、2つの部品から構成されうる。
【0070】
基部は、膜が接続された、格子枠で構成されうる。
【0071】
基部は、膜の縁に設置されたU型あるいはO型枠のどちらかを含みうる。そのような枠は、通常膜に接着されており、コンドームに規定された平面と平行に設置されている。
【0072】
ある実施形態において、基部は膜の縁に沿って伸びたU型部材を含み、U型部材の内部はホルダーに対向する。
【0073】
上記U型部材は、一般的に膜の縁に接着されており、キーはU型部材の向かいの膜における側面に位置し、ホルダーキーはU型部材の内部に対向し、ホルダーはU型部材により可能になった方向へスライドするよう適合される。
【0074】
基部はL型枠を含みうる。U型部材がL型枠におけるヨークを構成し、膜がL型枠における別のヨークへ接着されうる。
【0075】
基部は、コンドームに規定された平面の両側面上に2枚の板を備えうる。また、膜はこれらの板との間に設置される。
【0076】
本実施形態において、上記板は膜に接着され、キーはその間に設置されうる。
【0077】
上記U型部材は縁にそって上記板に接続しうる。
【0078】
基部は、板からも構成されうる。本実施形態において、板はコンドームに規定された平面に対して平行に通常配置され、膜がこの板に接着され、キーが、当該板に対して装置の逆側面上に設置される。
【0079】
基部は、装置における表面のうちの1表面上に設置された溝を有する管が形成されるように、両端がフランジされた三角シートを含みうる。本実施形態において、内包されたホルダー、およびその内部に保持されたコンドームを備えた膜が管の内部に収容される。
【0080】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装でありうる。この包装は縁で互いに接続された2枚のシートでできたものでありうる。さらに、接続された縁を備えた折り畳みシートでできたものでありうる。
【0081】
薄膜のシートは上記板の縁に接着され、板とシートとの間にコンドームが内部に保持されたホルダーが設置されうる。
【0082】
基部は、コンドームに規定された平面の両側上に配置され、かつ、接続部によって接続された、2枚の板によって構成されうる。本実施形態において、通常、板の間の間隙は伸縮性のある素材でできたシートで覆われ、当該板の間にコンドームを内部に保持するホルダーが収容される。
【0083】
基部はまた、フランジを備えた3面上に規定された板状の底部を備えたトレイとして形成されうる。1枚の薄膜のシートは、トレイの縁に沿って接着され、内部にコンドームを保持するホルダーは、シート下のトレイ内部に収容される。
【0084】
キーは、膜で規定された空間の外へ少なくとも部分的に設置され、膜を貫通する部分により、ホルダーと接続されうる。
【0085】
キーとホルダーとの接続部は、シート素材における2層の間で伸張されうる。
【0086】
本実施形態において、膜の出口において、キーとホルダーとの接続部は、互いに対向した2つの鋭角断面を通常備える。
【0087】
キーとホルダーとの接続部は、膜のシート内部における開口部を貫通しうる。当該開口部に近接したシート範囲は、通常、キーとホルダーとの間で固定される。
【0088】
キーは、膜に規定された空間内に配置されうる。
【0089】
膜は、弱くしたラインを備えうる。
【0090】
膜は、少なくとも2層を含むシート素材からできうる。1層は薄く、丈夫で、貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、弱くしたラインを備える。
【0091】
弱くしたラインは、変位の際に、キーおよびホルダーにより生成された経路にそって伸張しうる。
【0092】
弱くしたラインは、開梱の際にホルダーが膜から突出する、膜の片端に配置されうる。
【0093】
キーは、膜に規定された空間の外へ少なくとも部分的に配置されうる。キーとホルダーとの接続部に近接した膜の範囲は、この部分に接着され、また、弱くしたラインによって、基部に接続された膜範囲から分離される。
【0094】
膜は、膜の片端に配置された弱くしたラインを備えうる。片端において、開梱の際にホルダーが膜から突出する。
【0095】
ホルダーとキーとの間の接続は、固定されうる。
【0096】
膜は、密封されうる。
【0097】
上記変位により、コンドームの表面(少なくとも表面下部)がコンドームの装着に十分な程度露出する。
【0098】
装置は、ホルダーの突発的な変位を防止または阻止するための構造を備えうる。
【0099】
基部は、ホルダーの案内面として用いられる溝を備えた板を備えうる。本実施形態において、ホルダーは突出部を通常備える。突出部は、この溝内に可動式に収容され、突出部が溝から分離することのないように、ホルダーに対して板の逆側面上に突起を備える。
【0100】
装置における少なくとも片面は、コンドームに規定された平面に対して平行に、あるいは−45度から+45度との間の角度で傾斜されうる。本実施形態において、キーは装置の側面に配置されてもよい。
【0101】
装置における少なくとも片面は、コンドームに規定された平面に対して垂直に、あるいは135度から+45度に傾斜されうる。この場合、キーは上記装置側面に配置されてもよい。
【0102】
ホルダーは、内径に沿って伸張された成形溝を備えた開口中空リングからなりうる。当該ホルダーにおいて、コンドームは溝内部に収容される。
【0103】
装置は、ケースに収容されうる。
【0104】
キーは、コンドームに規定された平面においてホルダーに対して転換されうる。
【0105】
装置は、ホルダーがキーよりも長い距離を移動するような構造を備えうる。
【0106】
キーと結合されたクロスバーを通過するケーブルは、ホルダーと基部とを接続させうる。
【0107】
キーは、基部に対向して置かれたシートを備えうる。
【0108】
基部は、膜内部に収容されうる。
【0109】
本実施形態において、膜は包装からなり、基部は、コンドームに規定された平面に対して平行に包装内部に収容された、板からなる。
【0110】
ホルダーはホルダーにより保持されたコンドームの外側を少なくとも部分的に覆う、フタを備えうる。フタは、キーとして用いられる。
【0111】
フタは、通常膜と接続され、あるいは、当該膜の一部を構成する。
【0112】
フタはホルダーの枢軸上に設置されうる。
【0113】
キーは、ホルダーから分離され、押圧部を備え、押圧部およびホルダーが結合しうるように設置されうる。
【0114】
キーはホルダーから分離され、ホルダーに結合するよう適合された押圧部を備えうる。
【0115】
基部は、案内面として使用される溝を備えた箱から構成されうる。膜は、この箱に収容および接着されうる。キーは、上記溝内部に可動式に収容されうる。キーの少なくとも一部が箱の外側にあり、上記溝の幅がキーの幅以上でありうる。
【0116】
基部は、ホルダーを備えた箱、およびその内部に収容された案内面から構成されうる。上記案内面は、1つの箱における壁の内部に配置された溝、およびこの壁に沿って、かつ箱の他の2面に沿って互いに対向し、溝の両側上を連続的に通過する、2つの切り込みを含みうる。ホルダーは、縁を有する伸縮性のあるストリップによりキーに接続されうる。縁は、ストリップが切り込みに沿って変位されるように切り込み内部に収容される。キーは、箱の外側上に配置され、溝内部に可動式に収容された部分によって、ストリップに接続される。
【0117】
基部は内部に形成された2つの溝を備えた板を含み、溝は案内面として作用しうる。さらに、ホルダーは拡張可能であり、上記溝に可動式に収容されたピンを含みうる。
【0118】
ホルダーは伸縮性のある横木を備えうる。
【0119】
ホルダーの拡張性は、開口リングとしてホルダーを成形することにより、提供されうる。その場合、溝が1つの側面において互いに収束する。
【0120】
基部は、溝が形成される箱、および上記板が収容される箱を含みうる。箱内部に形成される溝は、板内部に形成される溝よりも長い。
【0121】
基部は、フランジにより3側面上で規定された、案内面として作用する中心溝を備えた、板状の底部を有するトレイから構成されうる。ホルダーは、拡張可能な開口リングが上記溝内部に収容され、ケーブルによってフランジの2つの逆側面に接続されることにより形成されうる。
【0122】
ホルダーは、コンドームの縁を握るのに使用されるグリップを含み、上記グリップとの間に接続部を含みうる。接続部は少なくとも部分的に伸縮性を備える。そこで、ホルダーはコンドームが配置されうる空間を少なくとも部分的に画成し、2つの形態との間の上記接続の変形に適合される。上記第1の形態において、上記空間が収縮し、上記第2の形態において、上記空間が拡張する。さらに、上記第1の形態において、上記接続部の少なくとも一部にひずみが生じ、第2の形態に変形しうる。そして第2の形態において、上記ひずみが少なくとも部分的に除去される。
【0123】
装置は、第1の形態において、ホルダーを保持するための保持手段を備えうる。
【0124】
第1の形態において、ホルダー固定手段は、1つの開口端を有し、および内部に格納されたホルダーを有する箱として実施される。
【0125】
箱は溝を含み、ホルダーは、上記溝内部に収容された部分によって、ホルダーと可動式に接続されたキーを備えうる。上記キーは、箱の外に設置される。
【0126】
装置は、第2の形態におけるホルダーを保持するための保持手段を備えうる。
【0127】
装置は、第1の形態におけるホルダーを保持するための保持手段を備え、かつ、第2の形態におけるホルダーを保持するための保持手段をも備えうる。
【0128】
第1の形態において、ホルダーを保持するための保持手段は、溝を備えた箱として実施されうる。第2の形態において、ホルダーを保持するための保持手段は、ホルダーを内包し、上記箱に可動式に接続されたリングとして実施されうる。ホルダーは、溝内部に可動式に収容された部分により、ホルダーと接続されたキーを備えうる。その場合キーは、箱の外にある。
【0129】
装置は、2つの対向する弾性要素を備えうる。それぞれの弾性要素の片端はホルダーに接続され、要素の先端は基部に接続される。
【0130】
基部は、コンドームに規定された平面に対して平行に配置された板を含みうる。ここで、膜は、上記板および板に対して装置の逆側面上にあるキーとに接着されうる。
【0131】
基部は、案内面として使用される溝を備えた箱を含み、膜は上記箱内部に収容あるいは上記箱に接着されうる。ホルダーは溝内部に可動式に収容された部分によりキーに接続され、キーは箱の外にありうる。
【0132】
装置は、コンドームを内部に保持したコンドームホルダーが配置されたトレイを備えうる。トレイは、基部に対してコンドームに規定された平面内において滑り案内変位に適合されている。ここで、装置は、コンドームホルダーに接続されたキーもまた備え、基部に対するトレイの変位が、キーに作用する指により実施されるような方法で、手の指で作用するように適合される。
【0133】
基部は、1つの開口端を備えた箱から構成されており、案内面として使用される溝を備え、箱に収容されたトレイを備えうる。箱を基部として用いる利点は、箱は包装されたコンドームを外的要因から保護し、突発的に包装が汚染されるのを防止するための容器としても用いられることにある。
【0134】
トレイは上記溝内部に可動式に収容された部分によりキーに接続されてもよく、キーは箱の外側にある。
【0135】
ホルダーは上記溝内部に可動式に収容された部分でキーに接続されてもよく、キーは箱の外側にある。
【0136】
溝は、1枚の柔軟素材のシートにより被覆されうる。
【0137】
トレイは、フランジを備えた3面に沿って規定された板状底部を備えてもよい。
【0138】
トレイは、フランジを備えた4面全てに沿って規定された板状底部を備えてもよい。
【0139】
1枚の薄膜シートは、上記トレイの縁に接着され、コンドームを内部に保持したホルダーは上記シート下のトレイに配置されうる。
【0140】
容易に組み立てられるよう、箱は石鹸箱の部品のように互いに接着した2部品から構成されてもよい。
【0141】
コンドームを備えたホルダーが少なくとも部分的に収容された膜は、トレイに接着されてもよい。
【0142】
コンドームを備えたホルダーが少なくとも部分的に収容された膜は、トレイにより部分的に形成されてもよい。
【0143】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装でありうる。包装は、両端で互いに接続された2枚のシート、あるいは接続された両端を備えた1枚の折畳みシートからなりうる。
【0144】
膜は、弱くしたラインを備えうる。
【0145】
膜は、少なくとも2層を含むシート素材からできうる。これらの層の1つは薄く、丈夫で、貫通できない。また、もう1つの層は、より強度が高く、弱くしたラインを備える。
【0146】
ホルダーは、開口中空リングから構成されうる。中空リングは、リングの内径に沿って伸びた成形溝を備える。ここで、コンドームは、上記溝内部に収容される。
【0147】
ホルダーは、コンドームを保持するための、内向きつかみ具を備えた平らな開口リングでありうる。
【0148】
ホルダーは、リングが拡張可能なように形成されてもよい。リングはロッド、当該ロッドの両端に接続されたC型枠組みにより形成されうる。さらに、ホルダーはレバーを備える。レバーのより大きいアームは上記枠組みにより形成される、軸は上記ロッドの両端上に配置され、上記レバーを変位することにより拡張が生じうる。
【0149】
ホルダーはU型であり、内側部は、保持されたコンドームに面し、コンドームを内包している。
【0150】
ホルダーは、それぞれ一端がホルダーに接続され、もう一端がコンドームの外表に沿って伸びた少なくとも2本のひもを備えうる。それらのひもは、コンドームとともに巻かれる。
【0151】
ホルダーは、膜を貫通しケースに接着する部分を備えていてもよい。
【0152】
さらに、問題は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を発明することにより解決される。当該装置は、基部、内部にコンドームが水平に配置され保持されたホルダー、基部に接続されホルダーと内部に保持されたコンドームとを少なくとも部分的に内包する膜からなる。ホルダーは、コンドームに規定された平面部において基部に対して案内変位のために可動式に設置されており、装置はさらに基部に軸を有する少なくとも1つのレバーを備える。レバーが少なくとも片手の1本の指で作用して、上記指でレバーに作用することにより、基部に対するホルダーの上記変位が実施されるように、レバーをホルダーに接続する。
【0153】
コンドームを開梱する際、ユーザーは手の指で装置の基部およびレバーを持ち、レバーを保持する指により変位が実施される。
【0154】
したがって、片手の指の簡単な動作で、コンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。結果として、コンドームの開梱作業中にユーザーの気が性交から逸れることを最小限に抑える。変位がコンドームに規定された平面において実施されるため、包装はきわめて軽量でポケットに保管するのに便利である。
【0155】
基部は、開口を通ったレバーが指で作用する少なくとも1つの当該開口を備えた箱、箱に固定されホルダーの案内面として使用される溝を備えた板、およびレバーを配置するための取っ手から構成されてもよい。基部において、膜が箱内部に配置されており、板に接着され、ホルダーは膜から伸びたピンを含む。膜は、溝内部に可動式に収容され、すなわちピンが溝から外れないように、ホルダーの逆側面の板に拡張部分を備える。
【0156】
箱を基部として用いる利点は、箱が容器の役割を果たし、外的要因から包装されたコンドームを保護し、突発的な包装の破損を防止する。
【0157】
伸縮性のある横木は、開口における逆側の両壁との間を通過する。箱は開口部に配置された切り込みを備えてもよい。上記横木は、手の指で作用されるように設計されたリブ支持部から構成され、上記指と横木との間により強い摩擦を生じさせうる。
【0158】
箱は、1つの開口端を備え、当該開口端からホルダーが突き出る。
【0159】
レバーとホルダーとの接続は可撓性がありうる。
【0160】
レバーは少なくとも部分的に可撓性がありうる。
【0161】
膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装からなりうる。
【0162】
膜は弱くしたラインを備えうる。
【0163】
膜は少なくとも2層のシート素材からできうる。上記層のうち1層は、薄く、頑丈で、貫通できず、もう一方の層はより強く、弱くしたラインを備える。
【0164】
装置は、他のレバーを備えうる。この場合、コンドームを開梱する際、ユーザーは手の指で装置のレバー部分を持ち、同じ指で(指同士をくっつけて)上記レバーに作用することにより変位を起こす。
【0165】
したがって、片手の指の簡単な動作でコンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。
【0166】
さらに、上記問題は、ホルダーにより保持されたコンドームを開梱するための装置を発明することにより解決されうる。装置は、内部にコンドームが水平に配置され保持されたホルダー、かつ内部に保持されたコンドームを備えたホルダーを内包する膜からなる。ホルダーの円周の少なくとも一部は、膜に対する滑り部に適合された表面が手の指で膜に押し付けられる場合、当該表面を先細にすることにより輪郭を定められる。
【0167】
この場合、ユーザーはコンドームを開梱する際に装置の膜部分を片手の指で持ち、コンドームを内部に保持したホルダーを膜から押し出すことにより変位が生じる。上記押し出しの間、指はくっついた状態である。
【0168】
本装置のこの設計により、片手の指の簡単な動作でコンドームを片手のみで開梱できる。それにより、簡便で快適な開梱が実現される。
【0169】
上記表面は、枠により成形されうる。枠はホルダーの周囲にそってホルダーを少なくとも部分的に包囲し、膜内部に収容される。
【0170】
装置は膜に接続され、あるいは部分的に膜を形成する、楔状のキーを含みうる。キーは、上記表面に対して膜に上記キーを押し付けることにより変位に適合される。
【0171】
装置は、膜内部に収容されたV型ブラケットから構成されうる。当該ブラケットはU型横断面を備え、外側からホルダーを包囲する。
【0172】
さらに、上記問題は、ホルダーにより保持され、水平に配置され、開梱装置内部に収容された、コンドームを開梱するための方法を実施することにより解決される。この方法によると、ユーザーの手中に装置を持ち、コンドームの少なくとも一部が剥離するまで、装置の残った部分に対して装置の一部を変位させる。この方法において、上記変位は、装置を保持する手の指により実行され、上記指と装置の変位可能箇所との間の機械的相互作用は、上記指を、変位可能箇所の上記変位の方向に対して垂直方向に、装置に押し付けることにより生じる。
【0173】
したがって、コンドームを開梱する際に、ユーザーは装置を楽な姿勢で保持することができ、指が変位する方向はユーザーにとって自然で便利である。
【0174】
ある実施形態において、ユーザーの手中に装置を保持する段階は、ユーザーの指で装置の基部およびレバーを保持することを含み、上記変位の段階は、レバーを保持する指でレバーを作用させることを含む。当該段階において、レバーの軸はベース上に配置されている。
【0175】
他の実施形態において、ユーザーの指の中にある装置を保持する段階は、基部と軸方向に接続され、回転する間に手の指に保持されるよう適合されたレバーを含む。さらに、上記変位の段階は、同じ指をくっつけた状態で上記レバーを作用させる段階を含む。当該段階において、レバーの回転軸は基部上に配置される。
【0176】
さらなる他の実施形態において、ユーザーの手中に装置を保持する段階は、手の指に保持されるよう適合された膜を保持することを含む。さらに、上記変位の段階は、上記指をくっつけた状態にして、コンドームを内部に保持したホルダーを膜の外に押し出すことを含む。
【0177】
〔図面の簡単な説明〕
下記は、図面の説明を含む、好ましい実施形態の詳細な説明である。
【0178】
図1は、ユーザーの手中に把持された従来のコンドームの斜視図である。
【0179】
図2は、図1に記載のコンドームが包装された場合の斜視図である。
【0180】
図3は、コンドームを装着する前の状況を示す。
【0181】
図4は、ユーザーの手中に把持された従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0182】
図5は、両手で把持された2つの部品からなる従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0183】
図6は、従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0184】
図7は、互いに接続された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0185】
図8は、U型基部に接着された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【0186】
図9は、図8に記載のコンドームの平面図である。
【0187】
図10は、ホルダーによって保持されたコンドームの開梱方法としてコンドーム包装を伸張することを示す。
【0188】
図11は、本発明に係るコンドーム開梱装置における1つの実施形態を示す側断面図である。
【0189】
図12は、図11に記載のコンドームの斜視図である。
【0190】
図13は、図11に記載の実施形態に係る、キー台座および装置におけるキーを備えている、包装内における分解されたホルダーを示す斜視図である。
【0191】
図14は、図11に記載の実施形態に係る包装されていないホルダーの斜視図である。
【0192】
図15は、図11に記載の実施形態に係るホルダーの横木を示す。
【0193】
図16は、図11に記載の実施形態に係る包装されたコンドームホルダー部品の斜視図であり、キー台座が記述上の理由により除去されることを示す。
【0194】
図17〜21は、図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0195】
図22は、図11に記載の実施形態に係る、コンドームが開梱された場合の装置の斜視図である。
【0196】
図23は、図11に記載の実施形態に係る、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【0197】
図24は、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示し、キー表面がキーの変位方向に対して垂直であることを示す。
【0198】
図25は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0199】
図26は、図23に記載のトレイの平面図である。
【0200】
図27は、図23に記載のトレイの平面図を示し、コンドームがホルダーにより保持され、当該トレイ内部に設置されることを示す。
【0201】
図28は、図23に記載の実施形態におけるコンドームの開梱装置を示す斜視図である。
【0202】
図29は、コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0203】
図30は、コンドーム開梱段階における図27に記載のコンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【0204】
図31は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0205】
図32は、図29に記載のコンドーム開梱装置の斜視図であり、装置はコンドーム開梱準備ができていることを示す。
【0206】
図33は、図29に記載の装置を示す部分断面図である。
【0207】
図33は、図30に記載の装置を示す部分断面図である。
【0208】
図35〜37は、装置の容器の異なる実施形態を示す。
【0209】
図38は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【0210】
図39は、図36に記載の組み立てられた装置を示す平面図である。
【0211】
図40は、図36に記載の装置を示す側断面図である。
【0212】
図41は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【0213】
図42は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、基部が付加案内面手段を備え、記述上の理由から図示されない包装を備えることを示す。
【0214】
図43は、図40の拡大図である。
【0215】
図44は、図40に記載の装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0216】
図45〜47は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0217】
図48〜51は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【0218】
図52は、図46〜49に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【0219】
図53および54は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0220】
図55および56は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0221】
図57は、図53および54に記載の実施形態における装置を示す端面図である。
【0222】
図58および59は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0223】
図60は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0224】
図61は、図58に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0225】
図62は、本発明に係るコンドーム開梱装置のホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【0226】
図63は、図62に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0227】
図64〜66は、図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【0228】
図67は、図63に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【0229】
図68は、図63に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【0230】
図69および70は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0231】
図71は、図69および70に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0232】
図72および73は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0233】
図74は、図72および73に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0234】
図75〜78は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0235】
図79は、図75〜78に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0236】
図80は、ホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【0237】
図81は、図80に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0238】
図82は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0239】
図83および84は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0240】
図85は、図83および84に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0241】
図86は、図83〜85に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0242】
図87は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す平断面図である。
【0243】
図88は、図87に記載の装置のホルダーを示す平面図である。
【0244】
図89は、図87に記載のホルダーの平面図であり、コンドームが包装されていることを示す。
【0245】
図90は、コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0246】
図91は、図90および91に記載の組み立てられた装置を示す斜視図である。
【0247】
図92は、図90および91に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0248】
図93は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0249】
図94および95は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0250】
図96は、図94および95に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0251】
図97は、図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【0252】
図98は、図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが、開梱されておりホルダーによって保持されており装置から分離されていることを示す。
【0253】
図99は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0254】
図100は、図99に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0255】
図101は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0256】
図102は、図101に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0257】
図103は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0258】
図104は、図103に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0259】
図105は、図103および104に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0260】
図106は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0261】
図107は、図106に記載の装置を示す斜視図である。
【0262】
図108は、図106および107に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0263】
図109は、図106および107に記載のキーを示す断面図である。
【0264】
図110〜112は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0265】
図113は、図110〜112に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0266】
図114は、図110〜112に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0267】
図115は、他の実施形態において、上記のコンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【0268】
図116は、図115に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視分解図である。
【0269】
図117は、図115および116に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0270】
図118は、図115〜117に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0271】
図119は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【0272】
図120は、図119に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0273】
図121および122は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0274】
図123は、図121および122に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0275】
図124は、図121〜123に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0276】
図125〜127は、実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【0277】
図128は、他の装置実施形態における上記コンドーム開梱装置の部品を示す斜視分解図である。
【0278】
図129は、図128に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0279】
図130は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0280】
図131および132は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0281】
図133は、基部における縁を示しており、当該基部は、縁に到達する溝を備えた箱によって構成されていることを示す拡大斜視図である。
【0282】
図134は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0283】
図135は、溝を備えた箱型の基部部分を拡大併置した斜視図であり、溝は狭窄部を備えることを示す。
【0284】
図136は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0285】
図137は、実施形態の1つにおける上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【0286】
図138は、図137に記載の装置を示す側断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0287】
図139は、図137に記載の装置におけるキーの斜視図であり、留め具を備えることを示す。
【0288】
図140は、図137に記載の装置におけるキーの留め具を示す斜視図である。
【0289】
図140は、図137に記載の装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【0290】
図142〜144は、他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【0291】
図415〜147は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0292】
図148は、図145〜147に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0293】
図149および150は、図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0294】
図151は、他の実施形態における、上記コンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【0295】
図152〜154は、図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【0296】
図155は、図152〜154に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0297】
図156は、図152〜155に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0298】
図157および158は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0299】
図159は、図157および158に記載の装置の開梱を示す斜視図である。
【0300】
図160は、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【0301】
図161は、図160に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0302】
図162は、上記装置内で使用されうる代替ホルダーを示す斜視図である。
【0303】
図163は、図162に記載のホルダーの斜視図であり、分離されたリング部分を備えることを示す。
【0304】
図164は、図162に記載のホルダーの斜視図であり、コンドームが設置されることを示す。
【0305】
図165は、図162に記載のホルダーを示す断面図である。
【0306】
図166は、さらに他の実施形態における装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【0307】
図167は、図166に記載の装置におけるキーと押圧部との間の結合を示す側断面図である。
【0308】
図168は、さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【0309】
図169は、図168に記載の装置に使用されるホルダーを示す斜視図である。
【0310】
図170は、図168に記載の実施形態における装置部品を示す斜視分解図である。
【0311】
図171は、図168に記載の上記装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0312】
図172は、さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【0313】
図173は、図172に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0314】
図174および175は、図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0315】
図176は、図173に記載の装置を示す破断面図である。
【0316】
図177は、図172〜175に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0317】
図178は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0318】
図179〜181は、図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0319】
図182は、図179〜181に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0320】
図183は、さらなる他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図であり、ホルダーの拡大部が強調されている。
【0321】
図184および185は、図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0322】
図186は、図184〜185に記載の上記装置を示す斜視図である。
【0323】
図187および188は、図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【0324】
図189および190は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0325】
図191〜194は、図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【0326】
図195は、図191〜194に記載の装置を示す斜視図であり、フタが分離されコンドームが開梱されていることを示す。
【0327】
図196は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0328】
図197は、図196に記載のホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【0329】
図198および199は、図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【0330】
図200は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0331】
図201は、図200に記載の実施形態における装置部分毎に区分化された斜視図である。
【0332】
図202および203は、図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0333】
図204および205は、図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【0334】
図206は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0335】
図207および208は、図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0336】
図209は、他の実施形態における装置の平面図であり、フタが分離された状態を示す。
【0337】
図210は、図209に記載された装置の平面図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0338】
図211は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0339】
図212は、図211に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0340】
図213および214は、図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【0341】
図215は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0342】
図216は、図215に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0343】
図217は、図216に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0344】
図218は、実施形態の1つにおけるコンドーム開梱のための上記装置を示す側断面図である。
【0345】
図219は、図218に記載の装置を示す斜視図である。
【0346】
図220〜222は、図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0347】
図223および224は、図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0348】
図225は、他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す側断面図である。
【0349】
図226は、図218に記載された装置の斜視図である。
【0350】
図227および228は、図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0351】
図229および230は、図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0352】
図231は、他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【0353】
図232および233は、図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0354】
図234および235は、図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0355】
図236〜240は、他の実施形態においてコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【0356】
図241および242は、図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【0357】
図243〜245は、上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【0358】
図246は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0359】
図247は、図246に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0360】
図248〜250は、図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【0361】
図251は、図246に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0362】
図252は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0363】
図253は、図252に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0364】
図254および255は、図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0365】
図256は、図252に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0366】
図257は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0367】
図258は、図257に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0368】
図259〜262は、図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0369】
図263は、ボタンと箱との間の接続を示す側断面図である。
【0370】
図264は、図258に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0371】
図265は、他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【0372】
図266は、図265に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0373】
図267〜269は、図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【0374】
図270は、図265に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【0375】
図271は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0376】
図272は、図271に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す平面図である。
【0377】
図273は、図271に記載の実施形態におけるホルダーの斜視図であり、ホルダー内部に保持されたコンドームが未包装の枠に設置されていることを示す。
【0378】
図274は、図271に記載の実施形態における上記装置部品毎に区分化された斜視図である。
【0379】
図275は、図271に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0380】
図276は、図271に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示したものである。
【0381】
図277は、他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【0382】
図278は、図277に記載されたホルダーの斜視図であり、枠に設置されていることを示す。
【0383】
図279は、図277に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0384】
図280は、他の実施形態における装置の斜視図である。
【0385】
図281は、図280に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0386】
図282は、図278に記載のホルダーからなる装置を示す斜視図である。
【0387】
図283は、図282に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【0388】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
図11〜22は、平らな箱3で構成された基部からなるコンドーム開梱装置の実施形態の一つを表す。箱3は1つの開口端4を備える。箱3は2つの部品すなわちトレイ5およびフタ6からなり、部品は石鹸箱の部品のように互いに接続されている。箱のフタ6は、箱の一端からもう一端に伸びた溝61が通る中央部を備える。トレイ5とフタ6接続部との間の接続は、接着剤あるいは取り外し可能な機械継手で固定されうる。箱3は、中身を保護し、手に持つことができるのに十分な強度を備えた、いかなる種類の素材からも作成されうる。箱は、例えばプラスチックからできうる。言い換えると、箱3は容器である。
【0389】
図11、12および14によると、箱3の内部には、中空リング8からなるホルダー7が配置され、中空リング8は、当該リングの内径にそって伸びた成形チャンネルを備える。例えば上記従来使用されたコンドーム1は、チャンネル9内に収容される。リング8の開口と繋がったコンドームの端部を除いて、コンドーム1の大部分がリング内部に巻き込まれ、リング8の成形チャンネル9内に収容される。コンドームが巻かれたリングにおける均分円(equator)を貫通した平面を、さらにコンドームに規定された平面とする。
【0390】
キー11の台座10は、ホルダー7の外側上でリング8と接続される。シート10は、トレイ5に面した2つの支持部13および14を備えた板12からなる。シート10は、リング8に規定された平面上で、L型輪郭を有する横木15によりリング8と接続され、板12をフタ6直下にある箱3に確実に収容させる。本実施形態において、ホルダー7におけるリング8は、横木15に対向する間隙154により接続されない。
【0391】
キー11は、指で操作するのに適した大きさおよび形状を備え、下側面に2つのピン16および17を備える。キー11は、ピン16および17により箱3外部に設置される。ピン16および17は溝61を通過し、板12における開口部22および23を通過する。ピン16および17は、斜め表面18および19を備え、開口部22および23の縁に結合された段部20および21を備える。したがって、キー11が台座10に保持されるように、ピン16および17はこれらの開口部においてロックされる。この場合、間隙26は、板12の上面24とキー11の下面25との間に形成され、間隙26の幅は、箱3の壁の厚さよりもやや広い。板12の上面から突出し、かつ、キー11の下側面を支える突起27および28によって、間隙が形成される。さらに、間隙は、ピン16と17との間にあるキー11における下側面上の突起29により形成される。突起29は、開口部22と23との間にある台座10における表面24上に設置され、突起27および28と同じ高さである。突出部27は、ホルダーに対向する鋭角を備える。
【0392】
ホルダー7におけるリング8、横木15、台座10およびキー11は、一体化して形成されるか、互いに強固に接続した部品で構成されるかのいずれかである。ホルダー7におけるリング8は、コンドーム1とともに、包装2で構成される膜に包装される。包装2は、コンドーム包装に従来使用された包装の形状と同様の形状である。すなわち、包装は、図11に示したように、縁において互いに接続された2枚のシート51および52を備える。好ましくは、包装2のシートはポリマー薄膜でできている。横木15がリングから突出し、そのため包装2から突出している範囲において、包装2における縁は接続されておらず、横木15を内包している。図15に示したように、この範囲に近接した横木15は、平らで鋭角の縁30および31を備える。そのため、包装2のシート51および52がしっかりと横木15に内包され、包装が密封されうる。包装を確実に密封するために、包装2と横木15との間の接続は接着剤またはシール(不図示)で密封されうる。
【0393】
包装2は、裂くのを容易にするために、弱くしたラインから構成されうる。これらのラインは、例えば包装が2層フィルムからできている場合に備えられうる。この薄膜の1つの層は、薄く、丈夫で、貫通できないものであり、もう1つの層はより強度が高く、2つの層の包装を裂いて開梱できるように弱くしたラインを備える。
【0394】
これらのラインの好ましい配置を図16に示す。1本の弱くしたラインは、横木15の突出部の逆側における包装2の縁に沿って伸びている。さらに、弱くしたライン33および34は、横木15の突出部を囲んで包装の縁を通過する。ライン33および34の終端は、弱くしたライン35に接続される。ライン36は、溝61と平行にライン32からライン35を通過する。
【0395】
包装2は、例えば箱3のトレイ5に接着される。箱の中の包装を機械的に保管することは可能である。例えば、包装内の少なくとも1つの縁開口部は、箱の内側で、それぞれの突起(不図示)と結合されうる。図16に示したように、包装2がトレイ5に保管されている部分37および38は、好ましくは包装の縁にある横木の両側上にある。縁において、包装から横木15が突出する。しかしながら、包装のより広い範囲は、包装を保管するのに使用されうる。例えば、包装は、その縁に沿って、またはトレイ5に隣接したシート51の範囲、あるいはこの範囲の一部において、保管される。同様に、包装はフタ6にも接着されうる。
【0396】
図17〜22は、装置の組み立て手順を示す。第1に、台座10が突出する包装2の中に包装されたホルダー7は、箱3におけるトレイ5内に設置される(図17)。箱3の開口端4の逆側面上に台座10を配置する。その後、フタ6(図18参照)がトレイ5に接着される。フタは、必要な場合、基部に対して固定されうる。その後、溝61を通してピン16および17を開口部22および23へ押し込み、板12においてピン16および17を開口部22および23に留めることにより、キー11が溝61端部にあるフタ6の外側に設置される(図19参照)。この場合、支持部13および14がトレイ5を支えるため、台座10はキーから作用する力に耐える。組み立て後の装置を、図20および21に示す。
【0397】
装置は、下記のように作動する。ユーザーは手に装置を持ち、箱3における開口端4が前向きに、ユーザーとは逆方向を向くようにする。そして、親指をキー11上に置く。同時に、ユーザーは他の指で装置を握る。
【0398】
それからユーザーは、親指がキーから滑らないようにその間に必要な摩擦を備えたキーを押す。そしてユーザーは、親指でキーを押したまま、コンドームに規定された板内の溝61に沿ってキーが変位するように、キーにいくらかの力を加える。
【0399】
図23に示すように、キー上に作用する力ベクトルは、2つの要素を備える。力の要素101は、キー変位ラインにそって向けられ、要素201はキー変位ラインに対して垂直方向に向けられる。力要素101はキーを動かし、力要素201は親指とキーとの間の機械的結合を提供し、摩擦力によって、親指がキーから箱表面に滑り落ちないようにする。
【0400】
キーに作用する親指による力の方向は、キーの形によって決まることに留意されたい。加力表面がキー変位方向と垂直である場合(図24参照)、親指の力ベクトルはキー変位の方向でキーに作用し、キー変位方向に対して垂直の力要素は存在しない。
【0401】
理論上は、キー変位の方向と要素201との両方に垂直な要素が存在するようにキーが作用されうる。例えば、ユーザーによる、キーに対する加力ベクトルが、要素101および201と同じ平面上に必ずしも存在しない場合、またはキーが非対称である場合である。この垂直要素があまり大きくない場合、装置の動作に影響はない。
【0402】
ピン16および17、および突起部27、28および29は、案内面として使用される溝61内に変位する。一方で、板12の上面24およびキーの下面25は、間隙26により、対応するフタの上および下に移動する。箱3の両壁は、溝61とともにホルダー7に対する案内面としても使用され、箱3の開口端4を通って外側へ向かう方向以外にホルダーが変位するのを防止する。
【0403】
キー11およびホルダー7におけるリング8は一体型であり、包装2が上記のように箱3に接着されているため、包装2はキー11の変位を妨げる。したがって、キー11の変位が始まると、ホルダー7の先端は内側から包装2の先端に対して突出し、鋭角を備えた突起27(図13参照)は包装の逆端に対して突出する。キー11のさらなる変位により、包装2は先端で裂け、コンドーム1を備えたホルダー7が前方向に滑動して包装2から出て、開口端4を通って箱3から出る。同時に、包装2は突出部27によって逆端で裂ける。引き裂き動作は、弱くしたライン32から36によって容易にできる。図面に示したように、キー11は、コンドームに規定された平面に対して平行方向に変位する。キー11が溝61の片端まで変位する場合、ホルダー7は包装3から完全に分離する(図22参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができており、ユーザーは箱3を手に持ったまま容易にコンドームを装着できる。
【0404】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー7は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、包装2を裂くのに必要な力)は、膜の強度により制御されうる。これにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0405】
記載および示された実施形態における部分の形状としては、親指で、上向き対向キー11を変位させるのが最も簡便な方法である。しかしながら、キー11を動かすために、ユーザーの裁量でどの指でも使用されうる。
【0406】
ここに記載された全ての実施形態によると、指(好ましくは親指)が外向きの動作、すなわち、親指が飛び出しナイフを開けるのに用いられるのと同様の動作を行う間、基部は手に保持されている。その種の動作はユーザにとって自然で容易である。理論上は、コンドームは内向きの動作により開梱されうるが、上記の装置はこの種の動作に適合しないため、そういった動作はユーザーにとっては不都合である。
【0407】
図25から28に記載のように、変形型トレイ5、台座10およびホルダー7が使用されうる。
【0408】
図28には、コンドーム1を備えたホルダー7が箱3とは別に図示されており、ホルダー7は、板12からなる台座10が接続されたリング8からなお構成される。しかしながら、この実施形態は、板12が支持体13および14を備えていないことを特徴とする。代わりに、トレイの底に支持体39を備え、当該支持体は支持体13および14と同じ高さである(図25から27参照)。板12を固定するために、組み立て後の装置の板12における両側に、より高い支持体40が2つ、横方向に配置される。キー11が台座10上に設置されている場合、キーは支持体39上にあるため、キーから台座10にかかる力は抵抗を受ける。さらに、台座10は付加的に支持体40に固定され、台座の横変位を防止する。開梱手順は上記と同じである。
【0409】
先端4は、フラップ41および42によって、開梱されるのではなく閉鎖されうる。これらのフラップは図29および30に示すように、ホルダーが前進した場合に開梱される。
【0410】
図31から34に図示したように、コンドームを内部に保持したホルダーが包装から分離しないように、フラップ41および42はロックを備えうる。コンドームを開梱する前に、ロックは解除される。ロックは、例えばフタ6の枢軸上に設置され、かつ、先端4、具体的には図31から34に記載されたフラップ41および42を内包した、ロッキングフック43でありうる。
【0411】
基部は、必ずしも図17から21または図25から27に記載の箱の形をしているとは限らないことに留意されたい。箱の重量を低減するために、箱は開口部を備えうる(図35)。基部は、例えば図36のように、針金枠でもありうる。基部は、図37に図示したように、膜に溶解された合成樹脂繊維網でもありうる。これらの繊維は、ユーザーが手で装置を持ちかつ膜に配置されたホルダーリングに接続されたキーに作用させた場合でも、膜が変形しないような丈夫さを備えている。これにより、繊維がない箇所において膜の破損が生じ、ホルダーに保持されたコンドームが開梱される。
【0412】
図38から40に記載された他の実施形態は、板103からなる基部を特徴とする。シート152は好ましくはポリマー薄膜でできており、例えば板103の縁に接着される。板は、手で板を保持できるような丈夫さを備えたいかなる素材であってもよい。例えば、板はプラスチックでできうる。コンドーム1を備えたホルダー107は、シート152と板103との間に設置されうる。したがって、板103は基部としての役割を果たすだけでなく、シート152とともにコンドームホルダーおよびコンドームの膜を形成する。キー111における台座110は、ホルダー107におけるリング108に接着される。本実施形態において、台座110は直接リング108に接続され、横木15は使用されない。台座110の形状は台座10の形状とは異なるが、台座110もまた、板112、および支持体113,114から構成される。板112は、キーのピン116および117を設置するために、2つの開口部122および123を備える。キー111は、キーのピンがシート152における対応開口部を通過するように、シート152の外側に設置されている。キーを設置する過程で、ピンが開口部を切り離すという実施形態があってもよい。したがって、シート152は、下方から台座110の上面124と結合し、上方からキー111の下面125と結合する。シートにおける部分150は、これらの表面の間に固定される。表面124および/または125は、シート152の隣接部150に接着され、コンドーム包装を密封しうる。
【0413】
コンドームを開梱するために、ユーザーは、キー111が仰向けでユーザーに対向するように手に装置をもち、同じ手の親指をキー111上に置く。その後、ユーザーはキーに対して親指を押し付け、親指とキーとの間に必要な摩擦を与え、親指がキーから滑り落ちるのを防ぐ。そして、キーを親指で押したまま、ユーザーは、コンドームに規定された平面におけるキーを変位させるようにキーに力を加える。
【0414】
キー111およびホルダー107は一体型であり、板3に接着されたシート152はキー111の変位を防止する。したがって、キー111が変位する場合、ホルダー107の前端が内側からシート152の前縁に配置され、シート152の部分150がキー111と台座110との間に固定されているため、シートの後ろ縁は伸張される。キーがさらに変位した場合、シート152は裂けるか、板103から分離するかのいずれかとなり、コンドーム1を備えたホルダー107は、シート152および板103を超えて、前方向に滑動する。同時に、シート152は、部分150と、シート152が板103に接着された部分との間の箇所で切り離されるか、板103から分離されるかのいずれかとなる。前記の実施形態における包装2と同様に、シート152は弱くしたラインを備え、シートの切断を促進および制御しうる。
【0415】
ホルダー107は、1つの側面からの板103および残りの3つの側面からのシート152によって、縦方向にのみ変位され、他の方向には全く変位されない。ホルダーにおいて、シート152の外側縁はリング108の軌道に沿って板103に接着されたままである。したがって、板103およびシート152は、ホルダー107の変位のための案内面としての役割を果たす。キー111が板103の縁に到達した場合、ホルダー107はシート152および板103を超えて移動する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。その時、ユーザーは親指をキー111の上においたままで、下からホルダー107を支えるために人差し指を移動させ、親指と人差し指との間にあるホルダー107を固定する。板103は、手に保持されたままか、放されるかのいずれかである。
【0416】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー107は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、シート152を裂くのに必要な力、またはこのシートを板103から分離する力)は、膜の強度により制御されうる。これにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0417】
図41において、本実施形態の変形例を示す。図41は、基部を特徴とし、基部は、シート152が接続されるのではなく、包装102が接続された板103によってまた形成される。包装102は、包装2のように縁で互いに接続された2枚のシート151および152から構成される。キー111を設置してコンドーム1を開梱する手順は、前記の例と同様である。
【0418】
本実施形態において、図42から44に示すように、板103は付加的な案内手段を備えうることに留意されたい。図において、膜を形成するシートは明確には記載されていない。付加的な案内手段とは、板103において板の一方の縁からもう一方の縁に向かって伸びるが、当該片方の縁には到達しない、溝161を指す。本実施形態において、図28に記載のホルダー7のように、ホルダー107はリング108からなり、リングには、板112からなる台座110が接着される。しかしながら、図28に記載のホルダー7とは異なり、ホルダー107における板112は、溝161に収容されたピン70を底面に備え、片端に、ピン70が溝161から分離するのを防止するための拡張部71を備える。
【0419】
コンドームの開梱は、板103に溝161がないという上記の実施形態に記載のように実施される。しかしながら、溝161は付加的な案内面としての役割を果たし、それによりホルダーの変位がよりスムーズに行える。他の利点は、ホルダー107は(基部が溝を備えた箱であるという実施形態におけるホルダー7と同様に)、開梱の最終段階において基部から分離されないということにある。
【0420】
さらに、基部の他の実施形態を図45から47に示す。本実施形態によると、基部は、トレイ186からなり、トレイ186は、曲線形の縁を備えた板として形成された底部155を有する。底部155は、外側に屈曲したフランジ157を備えた、フランジ156の3つの側面に接している。トレイ186における端部104は開口している。ピン139および140は、シート148が横方向に動かないように用いられる。ホルダー107およびコンドーム1は(図38から40に記載のものと同様に)、トレイ内に設置される。シート194は、コンドーム1を備えたホルダー107がシート194下のトレイ186内にあるように、トレイの端に接着される。したがって、シート194はトレイ186とともに、コンドーム1を備えたホルダー107が収容された膜を形成する。キー111を設置してコンドームを開梱する手順は、前記の例と同様である。トレイ186は曲線形の縁を備えるため、ポケットに保管しやすい。
【0421】
図48から52は、本発明に係る他の実施形態を示す。図において、基部は長方形のシート(例えば、ボール紙やプラスチック)からできている。シートの縁は管187を形成するように折曲されており、管187は開口面204および164を備え、上面に縦断溝を備える。この管において、コンドーム1を備えたホルダーが収容される。本実施形態において、ホルダー107は、板158からなるキー台座149と接続された、リング108からなる。板158から伸張しているのは、円錐台の形をしたピン216であり、ピンは端に円形開口部166を備える。図49および50に記載のように、ピン216は溝261を通って伸張する。この溝は、管の端204および164と同様に、例えば粘着テープといった接着膜で被覆される。キー111はピン216上に設置され、その下側面に円筒形の突起165を備える。突起165は、薄膜における開口部を通過する。この開口部は、突起を取り付ける間に引き裂かれうる。この例において、管187は、薄膜195とともに、コンドームの膜を構成する。
【0422】
コンドーム1を開梱する場合、ユーザーは、親指を用いてキー111を溝261に移動させる。したがって、端部204上の薄膜は、ホルダー107における前部の縁によって引き裂かれ、ホルダー107は管187から分離する。キー111を溝261の端まで変位させることにより、ホルダー107が管187から完全に分離する。したがって、コンドームは装着準備ができた状態であり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。その時、ユーザーは親指をキー111の上においたままで、下からホルダー107を支えるために人差し指を移動させ、親指と人差し指との間にあるホルダー107を固定する。管187は、手に保持されたままか、放されるかのいずれかである。
【0423】
明らかに、管187と類似の手段は、図41に図示した上記記載の、包装され、かつ、コンドーム1を備えたホルダー107のための基部として使用されうる。この場合、包装102は管187に接着されるべきである。本実施形態は、図53および54に図示されている。この場合、コンドーム1は上記のように開梱される。一般に、基部は、その主な目的が達成される限りは、多くの異なる実施形態で実施されうる。目的とは、手で装置を確実に保持できるようにすること、基部を膜に確実に接続させること、および基部に対してコンドームを備えたホルダーを確実に変位させることである。上記の目的に加え、他のいくつかの構造は、前述の要件を満たす。例えば、包装の縁が接着されたU型構造(図55から57参照)や、包装の縁がまた接着された長方形の枠(図58および59参照)などである。もう1つの例は、包装が接続されたトレイ(図60および61参照)であり、当該包装は、図18に記載の包装がトレイ5に接続されるように接続されている。図58および59に記載の実施形態において、下記のいくつかの実施形態と同様に、包装は2つに折り畳まれた1枚のシートからなり、両縁が接着される。
【0424】
図62から66には、ポリマー薄膜252が、板203で構成された基部における縁に接着される、もう1つの実施形態が記載されている。コンドーム1を備えたホルダー207は、シート252と板203との間に設置される。傾斜したスラスト表面260を有するキー211は、ホルダー207におけるリング208に直接接着される。したがって、キー211を備えたホルダー207は、板203およびシート252で形成された膜内に完全に内包される。
【0425】
コンドームを開梱するために、ユーザーは、キー211が仰向けに自分の方に向くように、手で装置を持つ。キー211は、シート252にしっかりと被覆された突起として認識できる。そして、同じ手の親指をキー260の上に置き、膜を通してキーを探り当てる。その後、手で板203を持ち、ユーザーは親指でいくらかの力をキー211に加え、ホルダー207を膜の外へ押し出す。押し出しは、1つの動作または複数の動作を含みうる。後者の場合、ユーザーは何度か親指を離し、再度位置決めをする必要がある。
【0426】
キーに作用する親指の力ベクトルは2つの要素を有する。キー変位ラインに沿って向けられた要素は、矢印として図68に図示されている。一方、キー変位方向に対して垂直の要素は図示していない。しかしながら、図23に記載の実施形態とは対照的に、親指とキーとの間の機械的結合を生成させて、摩擦力によって親指がキー上に滑り落ちないようにする必要はない。そのような結合が生成された場合、親指とキーとの間に固定された薄膜は、伸張して、キー変位を防止するからである。したがって、キーに作用する間、薄膜が親指とキーとの間を確実に滑動するように、親指を用いる必要がある。
【0427】
したがってユーザーは、親指の圧力が強すぎて親指が薄膜に沿って滑動しないように、または、圧力が弱すぎて親指が傾斜したキー表面の上を滑動しないことのないように、親指の圧力を調節する必要がある。
【0428】
シート252は板203に接着され、ホルダー207の変位を防止する。したがって、ホルダーが変位を始めると、ホルダー207の前縁は、シート252の前縁に対して内側から押出する。ホルダー207がさらに変位した場合、シート252の前縁は引き裂かれ(図64参照)、または、板203から分離され、コンドーム1を備えたホルダー207はシート252および板203を超えて前方向に滑動する。前記の実施形態に記載された包装2および152に関して、シート252は、制御可能な方法で引き裂きを容易にする、弱くしたラインを備える。キー211が板203の縁まで変位した場合(図65および66参照)、ホルダー207はシート252および板203から完全に分離される。同時に、ユーザーは親指以外の指を移動させてホルダー207を保持し、板203を放す。このことにより、コンドーム1は装着準備完了の状態となり、ユーザーは容易にコンドームを装着できる。
【0429】
図67は、本実施形態の変形例を示す。変形例において、基部は、包装202からなる膜に接続された板203から構成される。包装202は、互いに縁で接着されたシート251および252からなる。コンドーム1は、通常、前述の例に記載されたのと同様の方法で開梱される。
【0430】
本実施形態において、図42から44に記載されたものと同様の付加的案内手段を、板203が備えることに留意されたい。
【0431】
明らかに、包装の下に配置されている(図41参照)か、または膜における下壁を形成している(図39参照)かのどちらかである基部は、必ずしも長方形の板ではなく、様々な異なる方法で実施されうる。例えば、基部は、図45から47に記載されたものと同様のトレイでありうる。この例は図69から71に記載されている。キー99を備えたホルダー307は、図62に記載のホルダーと同様に設計されている。このホルダーは、トレイ型の基部188内に設置される。図45から47に記載の実施形態と同様に、コンドーム1を備えたホルダー307がシート194下のトレイ188内に設置されるように、シート194をトレイの縁に接着させる。本実施形態は、キー99が外側ではなく、シート194下に設置される点において異なる。
【0432】
図72から74の示す実施形態において、装置は付加的な案内手段、すなわち板206を備え、この板に、溝361がある。溝は、板の一端からもう一端へ向かって通っており、かつ、一端には到達しない。本実施形態において、ホルダー307は、接着されたキー311によりリング308を保持する。図42に記載の、ホルダー107における板112に関して、キー311は、下側面にピン170を備える。ピン170は溝361に収容され、かつ、ピン170が溝361から脱離しないように、拡張部171を先端に備える。隆起部72は、板206と基部255との間に配置され、それらの間に間隙を作る。設置の間に、隆起部72上に板206が設置される。この間隙は、拡張部171に嵌合させるために必要である。
【0433】
コンドームを開梱するとき、ユーザーは、キー311が仰向けに自分の方に向くように、手で装置を持つ。キー311は、シート194にしっかりと被覆された突起として認識できる。そして、同じ手の親指をキー260の上に置き、膜を通してキーを探り当てる。その後、手でトレイ189を持ったまま、ユーザーは親指でいくらかの力をキー311に加え、ホルダー307を膜の外へ押し出す。シート194の前縁は引き裂かれ、コンドーム1を備えたホルダー307が、シート194および板189を超えて前方向に滑動する。溝361は、付加的な案内面としての役割を果たし、ホルダー307の変位をよりスムースにする。キーが溝の端に到達した際、キーは溝と結合したままであり、開梱の最終段階においてホルダー307は基部(この場合、トレイ189)から分離されない。コンドーム1は装着準備完了の状態であり、ユーザーはコンドームを容易に装着できる。トレイ189が円形状の縁を備えるため、ポケットにトレイを保管し易い。
【0434】
トレイ型の基部および薄膜外にあるキーからなる実施形態(図45から47参照)において、同様の付加的案内手段が使用されうるのは明白である。この組合せは図75から79に図示されている。
【0435】
ホルダーの後端にキーを配置する必要はない。図80は、リング型ホルダー77を示す。ホルダー77の上面に、キー120を備えた円形板58が設置されている。図81は、板状基部203とポリマー薄膜シート252との間の膜内に設置されたホルダーを示す。薄膜シート252は、その両端がホルダーに接着されている。キーが移動された場合、円形板58がホルダーリングを押し出し、ホルダーによって薄膜252を引き裂く。それにより、コンドームが開梱できる。コンドームを装着している間に、板58は陰茎により除去されうる。代わりに、ユーザーは板58を手動でホルダーから除去することもできる。
【0436】
前述の例に見られるように、コンドームが装着準備のできた状態のとき、コンドームを内部に保持したホルダーの上面が取り外されている必要はない。例えば、コンドーム装着の際に軸となるフタが、上面を被覆しうる。表面を分離するためには、コンドームを内部に保持したホルダーの下面を露出しさえすればよい。
【0437】
板203上に設置され、成形された固定のフタ205(図82参照)もまた使用されうる。この場合、フタ205で被覆されていない包装の上面部分だけを用いて、薄膜を通してホルダーを押圧する。
【0438】
前述例の全てにおいて、ホルダーリングおよびキーの構造が開示されている。実施例において、コンドームに規定された平面に対して垂直な平面内において、キーに作用する指の力ベクトルが存在する。キーは装置の上面に設置されるとしてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態において、コンドームに規定された平面内にこのベクトルが存在する。これらの例において、キーは側面に沿って設置されるとしてもよい。この構造の実施形態は、図83から87に示す。基部は平らな箱303であり、箱は1つの開口端を備え、かつ、2部品トレイ305およびフタ306からなる。トレイ305およびフタ306は、石鹸箱の部品のように互いに接続されている。トレイとフタとの接続は、接着剤または取り外し可能な機械的結合で確保されうる。箱303における1側面上に、トレイ305における側面373、およびフタ306における側面374は、対応の切り込み375および376をそれぞれ備える。切り込みの間で溝362が形成され、溝は、部分305および306の両端に到達しない。
【0439】
中空リング178からなるホルダー177は、箱303内に収容される。本実施形態におけるリング178は間隙254を備えており、接続されていない。
【0440】
コンドーム1は、ホルダー177におけるリング178の環状チャンネル内に収容される。L型板248は、リング178により規定された平面内に配置され、さらに、リング178における外縁に接着される。L部分に対応する板248における部分379は、リング178から半径方向に通っている。一方で、他のL部分に対応する板248における部分380は、部分379から横断方向に延びている。板248は、図87に最もよく示されている。板248における外側端上にあるリング円周に、キー321が接線方向に配置されている。箱における分離可能な部分の間に間隙が形成されるため、キーは分離可能な部品では必ずしもない。したがって、リング178、板248およびキー321は一体化して形成される。
【0441】
ホルダーリング178およびコンドーム1は膜内に包装される。この場合、膜は包装302から構成される。包装は、1枚のシートを折って2つにしており、さらに、縁が接着されている。膜302が形成されるシートは、好ましくはポリマー薄膜からできている。包装302の両縁は接続されないままで、部分379を内包する。これらの縁において、板248における部分379が包装302から延伸して出る。包装302は、その側面の縁によって、箱303における内側に接着される。包装302は、図83において点線で示された弱くしたラインからなる。
【0442】
図83から85は装置の組み立て手順を示す。第1に、包装302の中に包装されたホルダー177が、箱303におけるトレイ305内に設置され(図83)、箱303における端304の逆側に板248が設置される。そして、板248における部分380が切り込み375内に設置される。その後、フタ306(図84参照)がトレイ305上に配置され、もし必要であればトレイ305に固定される。組み立て後の装置を図85に示す。
【0443】
装置は下記のように使用される。箱303の端304が仰向けでユーザーの逆向きになるように、ユーザーは装置を把持し、親指をキー型の突起321上に置く。それから、ユーザーは親指でキーにいくらかの力を加える。板248における部分380が、案内面として用いられる溝362に移動し、一方で、キー型突起321が箱303の外に移動する。箱303の壁は、ホルダー177への付加的案内面として使用される。この壁により、ホルダーが箱303の開口端304を通って外側方向にのみ変位するようにする。
【0444】
キー型突起321およびホルダー177におけるリング178は一体型であるため、包装302はキー型突起321の変位を防止する。前述の通り、この包装は箱303に接着されているためである。したがって、突起321が変位を始めた場合、ホルダー177の前側の縁が、内側から包装302の前側の縁に対して押出する。さらに、包装の逆側において、板に接着された範囲と箱303に接着された範囲との間で、板248における部分379が包装の端を延伸させる。一方で、包装の縁に対して部分380が押出する。キー型突起321がさらに変位した場合、包装302は弱くしたラインに沿って裂け、コンドーム1を備えたホルダー177は前方向へ滑動し、箱の開口端304を通って包装302および箱303の外に出る。キー型突起321が溝362の端まで移動した場合、ホルダー177は包装303から完全に分離する(図86参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、箱303を手に持ったままで容易にコンドームを装着できる。
【0445】
したがって、片手およびその親指の1つの簡単な動作により、コンドーム1が開梱できる。これにより、簡単で迅速な開梱が可能になる。ホルダー177は親指により手動で変位されるため、膜を開梱するのに必要な力(この場合、包装302を裂くのに必要な力)は、膜の強度により制御されうる。このことにより、確実な開梱が可能になる。したがって、コンドーム1の開梱手順によりユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。
【0446】
装置の表面およびそれら表面上にあるキーは、コンドームに規定された平面に対して平行または垂直に設置されるとは限らないことに留意されたい。実際、コンドームは折り畳まれ、この場合、リングに巻き込まれて水平に設置されている。したがって、軽量でポケットに保管できるように、装置の形状は通常平らであり(すなわち、少なくとも装置の一面は比較的小さい)、上面、底面および側面は判別できる。しかしながら、表面(およびこれら表面にあるキー)は、コンドームに規定された平面に対して厳密に平行または垂直ではなく、通常、30度から45度傾斜しうる。
【0447】
キーが箱の側面上にある場合の実施形態においても同様のことが関連している。キーが上面にある実施形態と同様に、基部が前述の例のような箱形状である必要は必ずしもない。基部の主な目的を達成するために、多くの異なる基部設計が使用されうる。目的とは、手で装置を持てるようにすること、膜を基部に接着させること、さらに、基部に対して、コンドームが保持されたホルダーを変位させることである。これらの要件を満たす、最も簡素な設計は、U型部材を基部として用いたものだと考えられる。そのような基部を備えた装置が図88から92に図示されている。
【0448】
本実施形態におけるホルダーは図88に図示されている。板249は外側において、ホルダー177におけるリング178に接着される。板は2つの部品からなる。すなわち、角状部179、およびリングから略半径方向に延伸した延伸部180からなる。角状部179における縁181は、リング178から半径方向に延伸する。延伸部180の端上にあるキー型突起324は、リングの円周に対して接線方向に配置される。リング178、板249および突起324は一体化して形成される。
【0449】
図89に図示したように、コンドーム1を保持したホルダーにおけるリング178、および板249における部分179は、包装392からなる膜の中に包装される。さらに、包装392の縁は、板249の部分180がリングおよび包装392から突出している範囲とは接続されず、部分180を内包する。包装392は、その外側縁によって、側面286の内側に接続される。包装392は、図89において点線で示された弱くしたラインからなる。
【0450】
装置は下記のように使用される。ユーザーは、手に装置を持ち、親指をキー型突起324上に親指を置き、他の指で側面286を把持する。そして、ユーザーの親指によって、いくらかの力をキーに加える。角状部179の縁を側面286まで押し付け、角状部179をホルダー177とともに、案内面として使用される側面286に沿って滑動させる。結果として、縁が側面286に接続された包装392は、伸張し、弱くしたラインに沿って裂ける。側面286の縁までの角状部179の変位、ホルダー177は包装392から完全に分離し、ホルダーの案内面、すなわち側面286、から脱離する。一方で、ユーザーは指を移動させてホルダー177を保持し、側面286を放す。結果として、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーはコンドームを容易に装着できる。図93は変形例を示す。変形例において、側面286が延伸するため、ホルダー177が包装392から分離した場合でも、ユーザーは、角状部179を側面286に押圧し続けることができる。したがって、ホルダー177は側面286に接続されておらず、ユーザーは指を動かしてホルダーを把持する必要がない。
【0451】
図94から98に記載の装置は、同様の方法で使用される。すなわち、この装置の基部は、底面105および上面106といった2つの部分からなるL型保持構造である。当該2つの部分は、周知の技術で互いに接続されている。これらの部分の間に固定することによって、包装302の両端は留めつけられる。この設計により、基部を包装302の側面だけでなく後面にも接着することができ、ホルダーの変位の際に包装が破損するのを防ぐことができる。したがって、ユーザーは、包装を裂くための力を容易に制御できる。
【0452】
図99、100、101および102、ならびに103から105において、基部についての3つの他の変形を示す。それぞれ、底板を備える外形、本型、および開口側面かつ開口端を備えた箱、である。
【0453】
図106から109は、下記の実施形態を示す。基部は、コンドームを備えたホルダーを内包している膜(包装241)の両側に、2つの板220および221を備え、包装は、両板に接着されている。キー242が押圧されると、キー242は板220および221の円周から延伸し、板の縁に対して押出する。コンドームを開梱する際、ユーザーは板の縁243および244を押圧し、キー242を移動させる。ホルダーを包装245の逆の縁に対して押出する間に、キー242を板220および221に対して押出する。したがって、板220および221の縁、ならびに包装245の縁は、ホルダーのための案内面を形成する。図110から114には、基部が、1つの開口側面、および、薄膜352または接着テープにより密封された開口後端を備える箱である装置が記載されている。図48から52に記載されたように、管の表面および溝を同様に備える。本実施形態において、キーがホルダーと一体化していることは殆どない。したがって、図88に記載のキー型突起の代わりに、キーに対する台座312が延伸部280の端に備えられ、台座は2つの開口322および323を備える。さらに、キー325は、これらの開口に収容されたピン316および317上の外側から接着され、薄膜における対応開口を通過する。薄膜は、キーを配置する際に引き裂かれうる。
【0454】
他の可能な実施形態において、コンドームを備えたホルダーおよびキーの両方が包装202内に完全に包装される。図67に記載の実施形態と同様に、ホルダーを包装から押し出すことにより、コンドームを開梱する。側面にキーが配置されたこの実施形態は、図115から118に図示する。前述の2つの例について、基部は、1つの開口側面および1つの開口後面を備えた箱288である。コンドームを備えたホルダー277およびキー型突起は包装393内に完全に包装されている。包装を開梱する際、ユーザーは箱288を手に持ち、キー326を親指で移動させ、ホルダー277を膜の外に押し出す。
【0455】
いくつかの他の装置を下記に示す。
【0456】
図119および120は、装置を概略的に示したものである。装置において、基部は取手を備える。本実施形態において、コンドーム開梱の際にユーザーは親指を用いてキーを変位させ、一方で、他の指は基部の取手を把持する。したがって、本実施形態において、ユーザーは、把持可能部分の外側に配置された、装置の一部を変位させる。この例において、装置の上部に作用することによりコンドームは開梱されるが、装置の側面に作用することにより開梱できるよう、装置を容易に改良することができる。
【0457】
前述の実施形態において、ユーザーはキーに作用し、基部に対して、コンドームに規定された平面にあるホルダーを変位させる。一方で、膜は基部に対して固定されたままである。ホルダーおよびコンドームの表面を被覆する包装部分が変位する間、ホルダーが基部に対して固定されたままである場合の実施形態が可能である。
【0458】
図121から124は、把持可能範囲内に位置する部分を、ユーザーが変位させる場合の実施形態を示す。コンドームを内部に備えたホルダーは、基部として使用されるU型枠320に固定される。枠320は、上面、底面および前面から枠を被覆する薄膜シート319に接着される。シートは、枠320とともにコンドームの膜を形成する。枠はフタ318を備え、フタ318は、縁の1つに沿って接続部材340により互いに接続された、2つの板からなる。フタ318は、板がコンドームに規定された平面に対して両側にあるように、枠上に設置される。フタ318は、前進移動するように適合され、薄膜319に接続(例えば接着)される。組み立て後の装置を図123に示す。包装を開梱する際に、ユーザーはU型枠320における縁162および163を把持し、スラスト部330に親指を押し付け、フタ318を移動させる。したがって、図124に矢印で示された方向に、フタが、仰向けの接続部340とともに変位される。フタ318に接続された薄膜319の部分は、引き裂かれ、フタ318とともに変位し、結果としてコンドームを内部に保持したホルダーの表面を剥離させることになる。本実施例において、開梱手順の間、親指は装置の上面に作用するが、側面から開梱できるように、装置を容易に変更できうる。
【0459】
前述の実施形態におけるコンドーム開梱装置は、全て、外付けの箱およびケースに付加的に設置されうる。このことは図125から127に記載されている。図面から明らかなように、外付けの箱62は1端をフラップ状のフタ63で閉じられ、フタ63は粘着部67によって箱62に接着される。装置の取り外しを容易にするために、箱62におけるフタ63の下に、半円状の切欠き63を備える。フタ63の端にプルタブ69が設置されており、片手でフタを開けることができるようになっている。その後、装置は片手で箱から取り出され、上記の方法で開梱される。
【0460】
基部が、箱のフタにおいて溝型案内路を備えた箱3である場合の実施形態において、他の溝からなるもう1つの案内路が設置されうる。図11から22に示された実施形態において、弱くしたラインが溝の真下に延伸し、これによりこのラインに沿って突発的に膜が裂けることがあったのに対し、本実施形態の場合、図128から130に示した通り、案内溝262が膜の弱くしたラインの方向に変位する。とりわけ、案内路として2つの溝を用いることにより、開梱の際にキーを箱の上に安定して配置することができ、安定して変位することができる。
【0461】
図11から22に記載の実施形態とは対照的に、本実施形態は、1対のピン218および1対のピン219を備えたキー327からなり、ピン218および219は、キー台座348にある1対の開口部222および1対の開口部223にそれぞれ設置されている。
【0462】
図131および132は、トレイ335における1対の側面とフタ336との間の間隙が付加的な案内路として使用される場合の実施形態を示す。この場合、トレイ335およびフタ336は、それらの一致する側面において間隙をそなえ、間隙においてキー支持体213および214が収容される。
【0463】
溝363は、ホルダーを変位させる間に、案内路として使用され、溝はフタ336にまで達しうる。それにより、必要であれば、ホルダーからフタ336を分離させることができる。例えば、図133は、フタ336の縁まで達した溝363を示す。
【0464】
溝363は、前面に狭窄部78を備えうる。それにより、コンドーム使用についての2つの実施形態が可能となる。開梱の際、コンドームを備えたホルダーは箱に接続されたままでありうる。したがって、ユーザーはコンドームを装着できる。ユーザーがキー328をさらに加力して押した場合、コンドームを備えたホルダーおよびキーは箱289から分離される。その後、ユーザーはキー328部分によってコンドームを把持しながら、コンドームを装着することができる。
【0465】
図134は、溝364が箱の後面まで達する場合の実施形態を示す。本実施形態は下記の場合に用いられる。ホルダーおよびキー328が取り外し不可であり、かつ、包装されたホルダーを、後端から箱289に挿入することにより、装置を組み立てる必要がある場合である。
【0466】
さらに、コンドーム開梱の際に、キーおよびホルダー変位は、引き裂き可能な膜により抵抗を受ける。しかしながら、前述の通り、膜を裂くのに必要な力は膜の厚さにより異なる。したがって、膜の厚さだけに抵抗力を起因させないことが望ましい。抵抗力を調整できる何らかの機械的装置を導入することが望ましい。この特徴により、コンドームおよびホルダーを備えた包装が突発的に裂ける可能性が低減されうる。
【0467】
これは、別の方法でも達成されうる。例えば図135は、溝135を備えた箱の上面を示し、溝135がキー変位を制限する狭窄部44からなることを示す。図136は箱の下部にある突起45を示し、この突起は、台座349の下の対応突起46と結合し、ホルダー変位に対する防壁となる。
【0468】
図29および30は、折り畳まれていないフラップ41および42からなる箱の前張りを備える場合の実施形態を示す。これらのフラップは、ホルダー変位の間に容易に開梱されると考えられる。さらに、これらのフラップは、ホルダー変位に対する防壁として実施されうる。
【0469】
溝61は、容易に裂くことのできる素材でも接着されうる。例えば、素材はラベルでありうる(図示せず)。このラベルは、キーが前方向に変位する際に裂け、この手順は、キー変位に対する付加的な抵抗力をも誘発する。ラベルの安全性は、包装の安全性を示唆しうる。
【0470】
図137から141は、ホルダーとキーとの間に滑車として働く伝動装置が内蔵され、キーの変位を短くすることによりホルダーの全運動を提供することを特徴とする、実施形態を示す。
【0471】
図137は、コンドーム1を備えたホルダー377を示し、コンドームは溝365を備えた箱290内に収容されることを示す。ホルダー377は膜394内に包装され、一方で、ホルダー377における板115が膜の外に部分的に配置される。他の例と同様に、膜394は箱290に接着される。キー290は、箱290の外で、溝365内に設置されたピン100上に設置される。箱290の中で、ピン100の端に留め具81が設置される。ワイヤー82が留め具を通る。図139はキー329に接続された留め具81を示し、図140は留め具のみを示す。ワイヤー82の一端83が板115に接着されており、もう一方の端84は、箱290のフタにおける内側の突起85で固定されている。ワイヤーの端は、ワイヤーを固定するのに必要な従来手法により接続されうる。
【0472】
キー329の変位の際、留め具81がワイヤーを引っ張り、ワイヤーが、板115およびホルダー377を前方および上方へ引っ張る。箱290が上方への変位を防止するため、ホルダー377はキー変位方向に向かって前進する。しかしながら、留め具を通過するワイヤーにより形成され、かつ、箱290のフタの内側における端84で固定された滑車により、ホルダー377の変位距離は、キー329の変位距離よりも長い。
【0473】
本実施形態において、キー329はホルダー377にぴったりと固定されてはいない。そのため、ホルダーが前進した後、基部290に対してホルダー377を固定するには、箱の底面を、溝365を備えた板で補強する必要がある。一方で、ホルダーは、板365の溝を通過するピン270で補強され、かつ、変位可能性を備える必要がある。このピンは、図42から44に記載のものと同様に、拡張部271を備える。
【0474】
図142から144は、把持可能部分345および変位可能箇所346という2つの部品からなる箱291の実施形態を示す。コンドーム1を備えたホルダー387は把持可能部分345を備え、変位可能箇所346は膜395に接着されている。膜において、コンドーム1を保持するホルダー387が設置される。変位可能箇所346における上面は、スラスト部360を備えている。
【0475】
コンドームを開梱する際に、ユーザーは手で把持可能部分を把持し、親指を用いてスラスト部360に作用する。そして、把持可能部分345に対して、コンドームに規定された平面に変位可能部分345を変位させる。したがって、膜が一部分(346)に接着されるのに対し、ホルダー387は他の部分(345)に接着されているため、膜はホルダーによって裂ける。その後、変位可能箇所346は振り落とされ、ホルダー387はコンドーム1を離し、コンドーム1は楽に装着されうる。
【0476】
図145から150において、さらなる他の実施形態を示す。本実施形態によると、コンドーム開梱装置は、1つの開口面314を備えた平らな箱292として実施される基部からなり、箱292はトレイ355およびフタ356という2つの部品からなる。箱の側面において、箱のフタ356は突起90および91を備え、突起90および91は、トレイ355における、対応の溝92および93に設置される。これらの溝は、トレイ355に対してフタが移動できるように、案内路として使用される。フタは、切頂四面体角錐の形状であり、1つの側面にスラスト表面60を備える。
【0477】
コンドーム1を備えたホルダー397は、箱292内に設置される。コンドーム1を備えたホルダー397は、フタ356に接着された包装396内に包装される。ホルダー397のリング398に、横木215が接着される。図145は、ヒンジ継手を備えた横木215に接続された、フタ356を示す。フタの底部において、横木215は、拡張部371を備えたピン370を有する。箱292におけるホルダー下に、板47が設置され、この板は縦断溝366の通った中心部を特徴とし、溝366内にピン370が設置される。底部と板47との間に拡張部371を設置する可能性を与えるために、トレイ335内の、底部からいくらかの距離において、板47を固定する。包装396はフタ292に接続されるだけでなく、トレイ355または板47、あるいはその両方に接続される。
【0478】
図145から148は、装置の組み立て手順を示す。第1に、包装396内に包装され、かつ、枢軸上に接続されたフタ356を備えたホルダー397が、ピン370を溝366に設置することにより、板47に接着される。包装396は、フタと板の両方に接着される。その後、フタ356、ホルダー397および板47からなる組み立て体は、トレイ355に設置される。組み立て後の装置は図148に示す。
【0479】
装置は、下記のように使用される。ユーザーは、箱292における開口端314が前を向くように保持し、スラスト表面60に親指を置く。同時に、ユーザーは他の指で装置を保持する。その後、ユーザーは親指を用いてスラスト表面60を押し、トレイ355に対して、案内面に沿ってフタ356を移動させる。ピン370は溝366内に変位し、包装396を裂く。すなわち、フタ356に接着された包装上部が、フタおよびホルダーに沿って移動される。フタ356は、図149に記載の位置まで移動し、包装396の上部とともに旋回し、コンドーム1を内部に備えたホルダー397が露出される(図150参照)。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、手で箱303を把持する間に、容易にコンドームを装着できる。
【0480】
したがって、上述の例と同様に、片手のみ、かつ、簡単な親指の一動作でコンドーム1を開梱できる。
【0481】
図151から161は、ホルダーから分離して実施されたキーの実施形態を示す。キーとホルダーとの機械的接続とは、それらが互いに結合することである。レッジ72を備えた押圧部342は、キー341に配置される。押圧部はホルダー板344に結合され、ホルダー板は手で把持しうる状態で実施される。したがって、キーを移動させる間、これらの部分は、ホルダーが変位するために結合される。
【0482】
図152は組み立て手順を示す。この手順において、キー341は押圧部342とともに、箱の上部350における溝347内に挿入される。ホルダーおよびコンドームを備えた包装351は、箱354におけるトレイ353に接着される(図153)。その後、箱のフタはキーとともに、箱のトレイ内に挿入され(図154)、レッジ343を備えた押圧部342が、板344と結合する。キー341を変位させる場合、押圧部と板344のキーとの間の相互作用により、ホルダーが箱から押し出される(図156)。ホルダーが完全に押し出されたとき、ホルダーは箱から分離されるが、キーは溝内に残ったままである。その後、ユーザーは板344によりホルダーを取り、コンドームを装着する。
【0483】
前述の例において、膜は、包装ポリマー薄膜シートとして実施されており、シートは、縁によって接着される。膜は、または、膜に接続されたシートを備えた板を形成する。他の実施形態も可能であることに留意されたい。例えば、膜は、ホルダーにより作用された場合、遮断可能な丈夫な素材でできた、硬い箱として実施されうる。コンドームがホルダーとともに、接着剤で縁を密封された紙またはポリマーシートに折り畳まれる実施形態。このシートは、シートの縁が結合されていないホルダーにより作用された場合、引き裂かれず、開かれる。
【0484】
基部を膜に設置することにより、膜と基部との接続は実施されうる。図157から159において、包装型の膜に設置された板357として実施される基部を示す。コンドームを保持したホルダーは、基部に沿って包装内に設置される。図38から40に記載の手段により、キーは包装を通って(図158参照)ホルダーに接着される。コンドームを開梱する際に、ユーザーは手で板を持ち、包装の縁を押し、板に対して縁を固定する(図159)。上記の他のいくつかの基部も、膜内で使用されうる。図160および161は、2つの縁に沿って接続された、2つの平行板からなる基部を示す。図104および105に記載された装置において、同種の基部が使用されている。キーを備えたホルダーが包装内部に設置されうるが、包装の境界から離れないことに留意されたい。
【0485】
上述の例において、内径に沿って通った成形溝を備えた中空開口リングによって、ホルダーが構成されることを検討する。背景技術の項では、多くのコンドームホルダー設計が記述されている。コンドームホルダーは本願の本質ではないため、これらのコンドームホルダーの全てが、本発明に係るコンドーム開梱装置内で使用されうる。図162から165に記載されたホルダーは、本発明とともに実施されうる。
【0486】
図162および163は、ホルダーが、主にC型断面を備えた開口リング200として実施されることを示す。開口リングは、2つの伸縮性のある横木97および98からなる(図165)。横木97および98は、コンドーム装着の際に、ホルダーを分離させるのに使用される。これを達成するために、ユーザーはホルダーを横方向に変位させ、リングの一部が横木97および98部分で開かれ、分離される(図163参照)。したがって、ホルダーが分離されうる。図164は、コンドーム1が設置されたホルダーを示す。
【0487】
図166から167に、支持体から分離したキーについての他の実施形態を示す。
【0488】
本実施形態において、手で把持するように適合された板144を備えたホルダーが、包装145内に収容されている。
【0489】
板144が包装に内包された箇所で包装145と隣接した押圧部147が、キー146に設置されている。
【0490】
キー146が引き出された場合、包装145を通った押圧部147と板144とが結合しているため、部分147を押圧することによりホルダーが箱から押し出される。したがって、包装は押圧部147と板144との間を滑動し、接触部において包装が裂けることはない。ホルダーは完全に押し出され、箱から分離するが、キーは溝内に残ったままである。ユーザーは板144のホルダーを取り、コンドームを装着することができる。
【0491】
図168から171に記載のさらなる他の実施形態において、装置は、平らな箱400からなる基部を含みうる。箱は1つの開口端を備え、互いに接続された、パレット402およびフタ403という2つの部材からなる。
【0492】
パレット402は、板の2つの逆側においてフランジ405および406により規定された板404として形成された、底部を含むトレイとして形成される。上記フランジは図170に記載のように、1側面に円形の縁を備える。
【0493】
フタ403は、パレットに向かって屈曲した縁407を備えた板として形成される。上記板は溝408が通った中心部を備え、溝の始点は板の縁の1つであり、終点はもう1つの縁には到達しない。
【0494】
図168に記載の通り、コンドーム1を内部に保持したホルダー409は、箱400内に設置される。キー411は、外縁においてホルダーに接着される。上記キーは傾斜したキー表面412を備える。コンドーム1を備えたホルダー409は、箱400に接着された包装410内に収容される。
【0495】
ホルダー409が箱400内に設置された場合、キー411は板404の上に押し出し、キー表面412が延伸して溝408から出る。ここで、溝408の幅はキー411の幅と同じであり、それにより、上記キーの横方向の変位を防止する。
【0496】
図172から177において、さらなる他の装置についての実施形態を示す。本実施形態において、1つの開口端237を備える箱296により形成された基部は、フタ229およびパレット230という2つの部材からなる。フタ229上に、溝224が通る中心部、および互いに対向する2つの切り込みが形成される。上記切り込みはフタ229の内側に設置され、フタ229はその二面上で溝224に沿って通っている(図175)。互いに対向する切り込み227および228はパレット230上に形成される。パレットは、切り込み225および226の反対にあり、部分231および232を含む。当該部分はフタ229に向かって屈曲し(図172、図174)、かつ、箱296における壁440にそって通っている。壁440は、図172に記載のように、パレット230の表面438、およびフタ229の表面439によって形成される。互いに接続されたパレット230およびフタ229とともに、部分231および232は、連続したU型案内路を形成する切り込み225および226に接続される。
【0497】
図173および175に記載の通り、ホルダー233は箱296内に設置される。切り込み239および246は、コンドームに規定された平面にある、ホルダー233の外側に形成される(図176)。上記切り込みの形状は、切り込み227および228の外形に対応する。
【0498】
ホルダー223は、伸縮性のある帯板235によって、キー234に接続される。上記帯板の端は、切り込み225,226および227,228にそれぞれ設置され、変位の可能性がある。帯板235の1端は、横木238によって切り込み239においてホルダー233に接続される。帯板235のもう1端は、溝224を通る部分236によって、キー234に接続される。図172に記載のとおり、ホルダー、板およびキーが全体を形成する。しかしながら、それらは別々に実施され、必要な耐久性を備えた従来手段により、互いに接続される。
【0499】
図175に示したように、帯板235は切り込み227,228および225,226内に設置され、部分231および232を内包する。ここで、切り込み227と228との間に横木が設置される。帯板235の幅が上記切り込みによって形成される溝240の幅を上回るという事実のため、上記溝を通って上記帯板が突出する可能性は除外される。
【0500】
コンドームを開梱する際に、箱の開口端296が前向きで、ユーザーの反対を向くように、ユーザーは手で装置を把持し、キー234上に親指を置く。それから、ユーザーはキーに作用し、ユーザーの方向に向かってキーを変位させる。キーは帯板235によってホルダーに接続されているため、ユーザーがキーに加える力は、帯板を通ってホルダーに伝達される。これにより、ホルダー223がキー変位方向とは逆方向に変位し、ホルダーは箱296から出る。
【0501】
上述の装置において、開梱の際に、拡張可能ホルダーを使用してもよい。
【0502】
図178から182に記載の装置実施形態において、基部は、1開口端を備えた平らな箱295によって形成され、箱は、上述のようにパレット190およびフタ191という2つの部材からなる。フタ191は溝192の通った中心部を含み、始点は1つの側面に、終点はもう1つの側面にある。
【0503】
図180および181に図示したとおり、箱295は、伸縮性のある2本の横木168および169を備えた開口リング167からなるホルダーを含む。上記リングは略C型側面を備える(図178)。コンドーム開梱の際に、伸縮性のある横木168および169によってリング167の範囲が拡大する。
【0504】
横木172を通った外側において、キー174の支持体173がリング167と接着される。横木172の両側において、拡張部182および183を備えたピン175および176が、ホルダーリング167に接着される。横木184および185によって、ピン175および176がホルダーリングに接続される。したがって、伸縮性のある横木168および169は、横木184と172との間、さらに、172と185との間に、それぞれ設置される。
【0505】
図179に図示したとおり、コンドーム1を備えたホルダーリング167は、弱くしたラインを有する包装388内に収容される。
【0506】
溝196および197を備えた板193は、箱295におけるホルダーの下に設置され(図179から181)、図179に図示されたように、上記溝は収束しており、板の11つの側面を通るがもう1つの側面には到達しない。ピン175および176は溝196および197に設置される。
【0507】
板193は、底部から離れた位置にあるパレット190に固定され、それにより、上記底部と板193との間に拡張部182および183を設置することができる。
【0508】
図179から181において、装置組み立て手順を示す。第1に、溝196および197にピン175および176を設置することにより、包装388に収容されたホルダー167が板193に接着されるため、包装が上記板に接着される。その後、ホルダーおよび板からなる組み立て体が、パレット190に設置され、フタ191が置かれ(図B4)、必要であれば、上記パレットに対して固定される。さらに、フタ191の外側にキー174が配置される。
【0509】
装置は下記のように動作する。箱の開口端295が前向きで、ユーザーの反対を向くように、ユーザーは手で装置を把持する。そして、ユーザーは親指でキー174に作用し、箱の開口端に対してキーを変位させる。したがって、ピン175および176は溝196および197に変位し、包装が裂けてコンドーム1を備えたホルダーが突出する。開梱の最終段階において、ピン175および176は溝196および197における収束部に沿って変位する。したがって、横木168および169が配置された部分が屈曲するため、リング167は拡張する(図182に記載)。結果として、ホルダーリングが箱から完全に出る。したがって、コンドームは伸張し、装着準備ができた状態になる。
【0510】
図183から188に図示したさらなる他の実施形態において、ホルダー209は、内径にそって通る成形溝211を備えた中空リング210を含む。さらに、コンドーム1が上記リングに設置される。リング210は伸縮性のある部分257、258および259を含むため、リングが包装内に収容された場合にはホルダーの大きさを低減できる。部分259において、キー212の支持体266が横木263を通ってリング210に接着される。横木263の両側において、拡張部381および382を備えたピン267および268が、横木264および265を通ってホルダーリングに接着される。横木264および265は伸縮性のある部分383および384を含む。
【0511】
コンドーム1を備えたホルダー209は、包装274内に収容され、箱269に設置される。箱はパレット385およびフタ250という2つの部材からなり、フタは中央溝253を含む。ホルダーが伸縮性のある部分を備えるため、ホルダーは折り畳まれ、包装内にコンパクトに設置されうる。さらに、ホルダー209のこの設計により、伸張しない形状でコンドームを保管することができる。
【0512】
箱269におけるホルダー209下に、平行溝272および273を備えた板247が設置されている(図184)。上記溝は板の縁を横断し、もう一方の縁には到達しない。ピン267および268は上記溝に設置され、変位可能性を備える。したがって、溝272および273は溝253よりも短い。
【0513】
コンドーム1を開梱する場合、ユーザーは片手で箱269を把持し、キー212を作用し、ホルダー209を変位させる。ピン267および268が溝272および273の端に到達した場合、キー212は動作し続ける(図187)。したがって、図188のように、横木264および265が屈曲し、ホルダー209が広がってコンドーム1を伸張させる。
【0514】
図189から195に記載の装置で使用された、ホルダー279は、図183から188に記載のホルダーと同様にピン267および268を含むが、キーの支持体を有していない。本実施形態において、装置はX型部材276を備え(図193)、部材276は、ホルダー279をピン267および268に接着するのに用いる伸長開口部281および282からなり、かつ、キー199を設置するための開口部283および284からなる。板285は、板193と類似している(図180)。
【0515】
図191から194に装置の組み立て手順を示す。第1に、溝298および299にピン267および268を設置することによって、包装297に収容されたホルダー279が板285に接着される。したがって、包装は上記板に接着される。さらに、ホルダーおよび板からなる組み立て体がパレット386に設置され、一方で、X型部材276がピン267および268上に設置される(図193)。その後、フタ198が置かれ(図194)、必要であれば、上記パレットに対して固定される。さらに、フタ198の外側にキー199が配置される。
【0516】
キー199が変位する場合、ピン267および268は、互いに平行な溝298および299に変位する。ピンは収束部を通り、互いに向かって変位し、開口部281および282に変位する(図195)。ピン267および268が溝298および299の端に到達した場合、ホルダーは箱から完全に突出して広がる。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーは箱をもったままでコンドーム1を容易に装着できる。
【0517】
図196から199に図示されたさらなる他の装置実施形態において、ホルダー300は、グリップ310を備えた平らな開口リング、および、キー313によって形成される。キーはピン372を備え、リング301の外側に接着されている。ホルダーリング301は、取手313の両側にあるリング301の内側に設置された、伸縮性のある横木331および332を備える。上記リングは、基部との接続部に使用される溝333および334によっても提供される。
【0518】
図197に図示されたように、装置の基部は板378からなるトレイ315を含む。板378はフランジが3面を画成し、中央溝337を備える。開口端359に隣接したフランジ358の2つの逆側面に、伸縮性のあるひも338および339が接着される。上記ひもは部材368および369を備え、部材は、ホルダー300における溝333および334にひもを固定するのに使用される。
【0519】
図198から199において、開梱段階を図示する(コンドームがホルダーに設置されていない状態である)。ユーザーは手でトレイ315を把持し、同じ手の親指でキー313に作用し、開口端359を通って、トレイからホルダーを変位させる。ひも338および339(ホルダー300に固定されている)が伸張することによりホルダーが伸張する。キー313のさらなる変位により、ホルダーが完全に広がる。
【0520】
図200から205に示されたさらなる他の実施形態が最も好ましいものと考えられる。本実施形態において、ホルダー422は、ヒンジ445によって接続されたアーク443および444を備える。ホルダー442はばね針金447を備え、ばね針金は、ヒンジ445の軸を内包する中間部分において屈曲部448を備える。針金447の端は、アーク443および444に形成された切り込み449および450内に固定される。
【0521】
図200に示されたように、コンドーム1を内部に保持するホルダー442は、パレット452およびフタ453という2つの部材からなる箱451内に設置される。フタは、溝454を備える。ホルダーのアーク443および444は伸縮性のある横木455および456を備えており、この横木によって、ホルダーを変形させることができる。この変形により、ホルダーを箱の中にコンパクトに収容することができる。
【0522】
キー457は、ピン458(ピンは溝454に設置されている)上の箱451の外側に設置され、伸縮性のあるひも459によってホルダーに接続される。ひもの1端はピン458に接着され、もう1端は、ヒンジ結合445の軸461を備えた開口部460を有する。結合445は、開口部460に設置されている。ひもの両端は、十分な耐久性をもつあらゆる手段によって固定されてもよい。
【0523】
キー457が変位する場合、ひも459が伸張し、ホルダー442を前に引っ張る。
【0524】
ホルダーが溝の端まで変位することにより、ホルダーが完全に延伸するという上記実施形態とは対照的に、本実施形態では、キーが溝454の端まで変位することにより、ホルダーが定位置に変位する。これにより、ねじによる加力、および、ホルダーアークと、箱の開口端にある壁462および463との相互作用によって、ホルダーが箱から自動的に突出することができる。図204および205において、キーが溝の端に到達した場合(図204)、および、ホルダーが包装から分離した後(図205)の、キーおよびホルダーの相対的な位置を示す。ホルダーとキーとのこの種の接続により、ホルダーを箱からスムーズに出すことができる。
【0525】
図200から205に記載の実施形態とは対照的に、図206から208に記載の実施形態においては、ひも459の代わりにブラケット464が設置され、ブラケット464はピン458に接着され、かつ、伸長開口465を含む。変位可能性を備えた上記開口に、ヒンジ結合445における軸461が設置される。
【0526】
図207および208に記載の開梱手順は、図202および203と類似している。キー457が端部に到達した場合、ホルダー442は自動的に変位し、ヒンジ結合の軸86が開口465に変位する。図39および40において、キーが溝の端に到達した場合(図39)、および、ホルダーが包装から分離した後(図40)の、キーおよびホルダーの相対的な位置を示す。
【0527】
他の実施形態において、ホルダー466は平らな開口リング467からなる。横木469によって、取手468がリング467の外縁に接着される。軸470は、横木469上に設置される。ホルダーは、ねじりばねからなる旋回部472を中央部に備えた、ねじ針金471を有する。上記ねじにより、ホルダーにより規定された空間が拡張した時の状態で、ホルダーが保持される。旋回部472が軸470を内包し、針金471の端473および474は、横木469の両側にある溝475内に固定される。
【0528】
図209および210に記載のように、開口端477に向けて広がった箱476内に、ホルダー466が設置されている。
【0529】
箱の本設計により(図200から208に記載の上記2つの実施例と同様に)、ばね472の伸縮力、および、開口端477における、ホルダー466と箱の壁478および479との相互作用によって、ホルダー466が箱476からスムーズに変位できる。
【0530】
図200から205に記載の装置に使用されたホルダー442は、図178から199に記載の実施形態においては、開梱装置内にも収容されうる。この場合、コンドーム開梱の際にねじの剛性を低くする必要がある。キーを変位させることによって、ホルダーおよびコンドームを伸張させるのに必要な力の一部が加えられるからである。
【0531】
図211から212に記載の実施形態において、基部は包装414を備えた板413からなる。包装414は、板413に接着された、ホルダーおよび内包のコンドームを備える。
【0532】
装置は、伸縮部材415および416を備え、伸縮部材の端にそれぞれ接着されたL型部材418および419からなる。上記L型部材は、図212に記載のように、板413上にある対向した切り込み436および437内に固定される。部材415および416のもう1端は、横木420によって互いに接続される。
【0533】
ホルダーはキー421の支持体412を備え、支持体412は、横木420を内部に固定した横断溝422を備える。支持体421は溝422から両側に設置された開口部423および424からも構成され、上記開口内に収容されたキー421を備える。
【0534】
装置は、下記の通り動作される。ユーザーは、キー421がユーザーの方を向くように装置を手にもつ。ユーザーはキー421にさらに作用し、キーをコンドームに規定された平面に変位させ、ユーザーから遠ざける。したがって、図213に記載のように、部材415および416が屈曲する。中間点を通過する際に、部材415および416は、屈曲段階の間、上記部材において生成された伸縮力によって伸長し、上記部材によってホルダーが変位する(図214)。したがって、ユーザーは支持体に作用する必要がないか、支持体に少しだけ力を加える必要があるかのいずれかである。
【0535】
図215から217において本実施形態の変形例を示す。この実施形態によると、基部は開口側面435を備えた平らな箱425からなる。箱425は2つの部材、パレット426およびフタ427からなり(図216)、上記2部材の側面にそれぞれ形成された、切り込み428、429、430および431を備える。上記切り込みを通って、部材418および419が箱425から突出する。上記パレット上に突起432および433が形成される。上記2つの突起は、切り込み429および430(不図示)から両側に設置され、2つの突起内に上記部材418および419が固定される。
【0536】
装置は、図211から214と類似の方法で動作する。
【0537】
図218から224は、本発明に係る実施形態の1つを示す。本実施形態によると、コンドーム開梱のための上記装置は、平らな箱293からなる基部で構成される。箱293は、パレット49およびフタ50という2つの部材からなる1つの開口端48を備える。2つの部材は石鹸箱のように側面で接続されている。箱のフタ50は溝367が通った中央部をそなえ、溝は一方の縁から始まり、もう片方の縁に終端がある。パレット49とフタ50とは、接着剤または取り外し可能な機械的接続によって接続されうる。箱293は、例えばプラスチックといった、箱の中身の安全性を確保し、かつ、手で装置を把持できるような耐久性を備えた、いかなる素材でも作られうる。言い換えれば、箱293は容器である。
【0538】
図218、222および223に示されたように、箱293はトレイ53を含み、トレイ53は、フランジにより4面を規定された底部を備える。フランジは、トレイの1つの側面において厚くなっており、表面54を形成する。表面54上に、指で作用するのに適した形状およびサイズのキー55を設置する。キー55は、溝367を通った横木56によって表面54に接続されるため、キー55は箱のフタ50の上方にある。トレイ53の表面54、横木56およびキー55は、一体化して形成されうるか、または、互いに堅く接続された複数の部材から構成されうる。表面54は、横木56の高さに対応する突起57をも備える。突起57は、フタ50の下部に固定され、フタをキー55の下部に押し付けるため、箱293の上部とキー55の下部との摩擦を生み出し、トレイ53に対して箱293が突発的に変位する可能性を除外する。
【0539】
トレイ53に設置されたホルダー59は、成形溝65を備えた中空リング64を含む。溝65は、コンドーム1(例えば、上述の従来のコンドーム)を配置したトレイの内径に沿って通っている。コンドーム1におけるより大きい部分はリングに巻き込まれ、リング64の開口部を被覆するコンドーム1の端以外は、リング64におけるポケットに設置される。コンドームを巻き込んだリングの均分円(equator)を通る平面を、コンドームに規定された平面と称する。平面に接着された取手73を備えた横木66は、ホルダー59におけるリング64の外縁で接着される。本実施形態において、ホルダー59におけるリング64は、横木66の逆側に間隙74を備えているため、開口している。
【0540】
本実施形態において、コンドーム1を備えたホルダー59は、ホルダーの取手73がキー55に対向するようにトレイ53内に設置される。ただし、トレイ内部のホルダーおよび取手について、別の配置も可能である。図222に記載のように、トレイ53の縁上にシート75が接着されるため、シート75の下にあるトレイ53内に、コンドームを備えたホルダー59が設置される。したがって、トレイ53を備えたシート75が、コンドーム1を収容したホルダー59の膜を形成する。
【0541】
シート75は弱くしたラインを備えてもよく、ラインに沿ってシートは容易に裂けうる。図221から222に示したように、1つの弱くしたライン76がシートの全周を通り、一方で、もう1つのライン79がシートに沿って溝367と平行に通り、薄膜の逆縁でライン76と接続する。
【0542】
シート17は、フタ6の下部に接着、例えば糊付けされる。
【0543】
図220から222は、装置組み立て手順を示す。第1に、箱293におけるトレイ53にホルダー59が設置され(図220)、キー55が設置された箱293の側面に、ホルダーの取手73が設置される。さらに、トレイ53は薄膜75に接着される(図222)。さらに、トレイ53は、フタ50にさらに被覆されたパレット49内に設置され(図222)、溝367内に横木56が設置される。フタ50は、必要であれば、パレットに対して固定される。組み立て後の装置を図219に示す。
【0544】
装置は、下記のように動作する。ユーザーは、箱293の開口端48が前向き、つまり、ユーザーの反対方向を向くように手で把持し、指をキー55上に置く。ユーザーは、他の指で装置の基部を把持する。それから、ユーザーは親指でキーを押し、指とキーとの間に必要な摩擦力を与え、指がキーから滑り落ちないようにする。さらに、ユーザーは、箱293の上部とキー55の下部との間に形成された摩擦力を十分に超える程度の力をキーに加え、親指でキーを押したまま、コンドームに規定された平面にある溝367に沿ってキーを変位させる。
【0545】
案内路として使用される溝367内に、横木56が変位する。トレイ53の表面54、およびキーの下部は、フタ50の上面および下面にそれぞれ変位する。
【0546】
キー55が溝367の端まで変位すると、トレイ53が箱293から完全に突出する(図223)。したがって、シート75は弱くしたラインに沿って裂け、シートのより大きい部分はトレイ53から分離する(図223参照)。トレイ53は水平面に設置され(不図示)、同じ手で箱の取手73を把持したまま、ホルダー59がトレイ53から分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態である。
【0547】
したがって、片手の親指の簡単な動作でコンドーム1が開梱できる。これにより、簡便で迅速な開梱が可能になる。ホルダーは、片手で保持するように適合されるため、コンドームに関する全ての動作を片手で行うことができる。トレイ59は指によって手動で変位されるので、膜を開梱するのに必要な力(この場合、シート75を裂くのに必要な力)は、膜の強度によって調整されうる。これにより、確実な開梱が可能となる。したがって、コンドーム1の開梱作業によって、ユーザーの気が性交から逸れることはほとんどない。上記の実施形態および面に示した部材の形状は、ユーザーが親指でキー55の表面の変位に使用するのに最適に作られる。必要であれば、ユーザーは親指の代わりに他の指でキー55を変位させてもよい。
【0548】
図225から230に記載の他の実施形態において、コンドーム1を備えたホルダー59におけるリング64は、図227に記載のように、従来のコンドームに使用された包装と類似した包装80内に収容される。包装80は好ましくはポリマー薄膜でできている。リングおよび包装80から横木56が突出している部分において、包装80の縁は接着されておらず、横木56を包含する。
【0549】
本実施形態において、トレイ86は、4面が全てフランジで規定された底部を備えるが、図218から224の実施形態とは対照的に、キー87を配置するための面を備えていない。
【0550】
キー87は、ホルダー59におけるリング64に直接接続されている。この目的で、横木56の端にキー支持体88が設置されている。支持体はピン89を通ってキー87に接続された板であり、板は、箱のフタ50の上にキー87の配置を備える。
【0551】
ホルダー59におけるリング64、横木56、支持体88、ピン89、およびキー87は、一体化して形成されうるか、互いに堅く接続された複数の部材から作成されうる。
【0552】
包装80は弱くしたラインを備えてもよく、ラインに沿って容易に裂けうる。上記ラインは、2層の薄膜でできた包装により実施されうる。これらのうちの1層は薄く、頑丈で、貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、弱くしたラインを備える。ラインに沿って包装が裂ける。
【0553】
図171に、弱くしたラインの好ましい配置を示す。1つの弱くしたライン94が包装の全周に沿って通り、一方で、もう1本のライン95が包装に沿って溝367と平行に通り、包装の逆縁でライン94と接続する。
【0554】
包装80は、1側面においてトレイ86に例えば接着され、もう1側面において箱293のフタ50に接着される。
【0555】
図227から228は、装置の組み立て段階を示す。第1に、包装80に包装されたホルダー59がトレイ86内に設置され、トレイの底に包装が接着される。さらに、包装80を備えたトレイ86がパレット49に設置されており、トレイ86は、溝367内にピン89を設置したフタ50にさらに被覆される(図228)。その後、包装80はフタの下部に接着される。フタ50は、必要であれば、パレットに対してさらに固定される。組み立て後の装置を図226に示す。
【0556】
装置は、下記のように動作する。ユーザーは、箱293の開口端48が前向き、すなわちユーザーとは反対方向を向くように装置を手に持ち、親指をキー87上に置く。ユーザーは、他の指で装置の基部を保持する。そして、ユーザーはキー87にいくらかの力を加え、箱293に対してトレイ86を変位させる。したがって、横木56が溝367に変位し、包装80が裂ける。さらにトレイ86に接着された包装下部がトレイおよびホルダーに沿って変位し、包装上部はフタ50の下部に残ったままである。トレイ86は、図229に記載の位置に変位し、さらに、水平面に設置される。箱293を保持するのと同じ手で装置の取手部分73を保持することにより(図229)、ホルダーが分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態であり、ユーザーは、装置の取手73を保持したままでコンドーム1を容易に装着することができる。
【0557】
図231から235に記載の実施形態において、取手73を備えたホルダー59が包装80に完全に内包される。包装80はトレイ86に設置され、1つの側面においてトレイに接着される。包装のもう1つの側面は、フタ50に接着される。トレイ86および箱293は、図218から224に記載の実施形態と同様の方法で実施される。
【0558】
図234から235は、図229および230と同様のコンドーム開梱手順を示す。
【0559】
したがって、前述の例において、片手の親指を用いた簡単な動作でコンドームを開梱することができる。それゆえ、片手で装置を保持できるようにホルダーも適合され、コンドームに関する全ての動作を片手で行うことができる。
【0560】
図236から242に記載されたさらなる他の実施形態において、平らな箱294によっても基部が形成されうる。箱294はパレット118およびフタ119という2つの部材からなり、2つ部材は石鹸箱の部品のように側面で接着されている。箱のフタ119は溝121が通った中心部を備え、溝の始点は1方の縁にあり、終点はもう1方にある。
【0561】
図237から239に記載の通り、コンドーム1を備えたホルダー59は、箱294の中にあるトレイ126に設置される。トレイ126は、フランジによって3面を規定された底部を含む。開口側面の逆側にあるトレイの側面上において、フランジがより厚いため、表面127が形成される。表面127に、長方形の突起であるキー支持体128が設置される。突起は溝121と同じ幅である。
【0562】
図239に示されたように、支持体128は溝121を通って延伸する。上記溝および箱の端109は、例えばセロハンテープ(登録商標)などで、薄膜129に接着される。キー130は、薄膜の上方にある突起128に、接着、例えば糊付けされる。
【0563】
本実施形態において、薄膜129を備えた箱294がコンドームの膜を形成する。
【0564】
コンドーム1を開梱する場合(図241および242に記載のように)、ユーザーは親指でキー130を溝121に変位させる。端109にある薄膜は、トレイ126における開口端によって裂け、トレイ126が箱294から出る。コンドーム1を備えたホルダー59にあるハンドル73部分を把持することにより、ホルダー59はトレイ126からさらに分離する。したがって、コンドーム1は装着準備ができた状態となり、ユーザーは、ホルダー59にあるハンドル73部分を把持したままで、コンドーム1を容易に装着できる。
【0565】
上記例において、リングの内径に沿って延伸する成形溝を備えた開口中空リングからなる、コンドームホルダーについて概説した。しかしながら、本発明は、例えば図243から245に記載のホルダーといった、他のコンドームホルダーから構成されてもよい。
【0566】
図243に示したとおり、ホルダーは、ロッド131、および、C型枠132および133からなる平らな開口リングでありうる。C型枠は、コンドーム保持に使用される内向きの把持部134を備える。
【0567】
図244に記載のホルダーは、レバーをさらにそなえ、レバーのより大きいアームが枠132および133を形成する。一方で、上記レバーの軸135および136がロッド131の端に設置される。
【0568】
枠132の端と133の端との間に、間隙137が形成される。レバーにおけるより小さいアーム138および141を押す間に間隙137が拡張するため、コンドームが伸張し、ホルダーリングの内側が拡張する。これにより、コンドーム装着の際にホルダーと敏感な肌との間の摩擦が低減され、コンドーム装着の手順をより楽に行うことができる。さらに、コンドームの内側を拡張することにより、手探りの低照度の状況下でもコンドームを容易に装着できる。
【0569】
図245に示したような他の実施形態において、ホルダー142はU型でもありうる。さらに、ひも143によってホルダーにコンドームが接着され、ひもの1端がホルダーに接着され、もう1端がコンドームに巻き込まれる。
【0570】
さらに、従来の方向とは逆、または他の方法で巻き込まれたコンドーム、あるいは収縮したコンドーム(マイクロコンドーム)およびそのホルダーが使用されうる。
【0571】
コンドームは、巻かれている間は通常平らであるため、少なくとも1方向に沿った線形サイズは、この方向に対して垂直方向に沿った線形サイズよりもずっと小さい。巻かれたコンドームは有限厚を備え、その形状は完全に平らではないことに留意されたい。コンドームに規定された平面を測定するために、コンドームの線形サイズが最小である方向を見つける必要があり、コンドームに規定された平面は、この方向に垂直な平面である。
【0572】
上述の実施形態の他に、請求項の範囲内で本発明に係る多くの異なる実施形態が存在するのは明らかである。
【0573】
図246から251において、本発明の実施形態の1つを示す。本実施形態において、上記コンドーム開梱装置は平らな箱480からなる基部で構成される。箱480は1つの開口端481、さらに、開口部482および483を備える。図250に記載のとおり、箱はパレット484およびフタ485という2部材からなり、2部材は石鹸箱の部材のように箱の側面において接続されている。パレット484とフタ485との接続は、接着剤によって、または例えば取り外し可能な機械的接続によって、固定されうる。箱自体は、中身の安全性を確保し、かつ、手で保持するのに十分な強度を備えた、いかなる素材でも作られうる。言い換えれば、箱1は容器である。
【0574】
図246、および248から251に示したとおり、箱480は、パレット484の形状をした板486、および、板上に設置され、かつ、包装488に収容されたホルダー487を備える。板は縦断溝489、および、溝489の対称にある板の縁上に設置されたアイエンド490および491を備える。ホルダー487は成形溝493を備えた中空リング492を含み、溝はリングの内径に沿って通っている。上記溝に、コンドーム1(例えば、従来のコンドーム)が設置される(図247参照)。コンドーム1の大部分がリングに巻き込まれ、リング492におけるリングポケットに設置される。リングに巻かれたコンドームの均分円(equator)を通った平面を、ここでコンドームに規定された平面とする。
【0575】
レバー495および496の支持体494は、リングの外縁に接着される。上記支持体は、横木497によってリング492に接続される。支持体は、変位可能な溝489内に設置されたクロススライド498をも有する。
【0576】
図247および248に記載の通り、レバー495および496はL型である。レバー495のアーム499、およびレバー496のアーム500は、支持体494に接着された伸縮性のある横木501および502を備える。一方で、アーム503および504はボタン505および506を備え、ボタンはリブ付き構造を備えた支持部を有する。この構造は、指とボタン505および506との摩擦を改善する。開口部(不図示)は軸(不図示)によって、板486におけるアイエンド490および491と接続され、開口部はL型レバーにおける鋭角部に設置された軸507および508に設置される。
【0577】
コンドーム1を備えたホルダー487におけるリング492は、従来のコンドームの包装と同様の包装488からなる膜に収容される。包装は、図248に示した通り、縁で接続された1枚のシート509からなる。シート509は、好ましくはポリマー薄膜からなる。横木497がリング492および包装488から突出している部分において、シートの端は接続されず、横木497を内包する。強度を与えるため、包装488と横木497との接続は接着剤またはシール(図示せず)によって密封されうる。
【0578】
包装488は、接着剤によって板486に接着、たとえば糊付けされうる。包装488が板486に接着される接続部(不図示)は、横木497が突出する、包装488における縁に、すなわち横木の両側に、好ましくは設置される。しかしながら、包装はより長い部分、例えば、この縁の全長に沿って、接着されうる。同様に、包装488は箱480におけるフタ485にも接着されうる。
【0579】
図248から250において、装置組み立て手順を示す。第1に、包装488に収容されたホルダー8が板486に接続され、溝489におけるクロススライド498を備える(図248)。上記軸をアイエンド490および491に挿入することにより、レバー495および496が板486に接続され、開口部(不図示)が軸507および508に設置される。その後、接着された包装488を有する板486がパレット484内に設置される。フタ486は図249から250に示したように配置され、必要であれば、上記パレットに対して固定される。したがって、ボタン505および506は、開口部482および483における箱480の外に設置される。
【0580】
装置は下記のように動作する。ユーザーは装置を手に取り、2本の指で装置のボタン505および506を保持する。そして、ユーザーはボタン505および506に作用し、レバー495および496を動かす。レバーが、箱480における開口端481に対してホルダーを変位させる。
【0581】
クロススライド498およびホルダーリング492が一体化して形成されるため、板486に接着された包装488(上述のように)がクロススライドの変位を防止する。したがって、レバー495および496によって作用されたクロススライド498が変位を開始すると、ホルダー487における前縁が、包装488における前縁に対して押出する。クロススライド498がさらに変位した場合、包装488は前縁において裂け、コンドーム13を備えたホルダー8は、箱481の開口端を通って包装488および箱480から突出する。支持体494によって作用されたもう1方の縁において、包装が裂ける。アーム499および500の全長、および横木501および502の全長が箱480の幅より大きいため、さらに、横木501および502が伸縮性を備えるため、レバーが中間点を通ったあとでホルダーはさらに加速する。
【0582】
クロススライド498が溝489の端に変位する場合、ホルダー487が箱480から完全に出る(図251参照)。したがって、コンドームは装着準備ができた状態であり、ユーザーは、2本の指で装置のボタン505および506を保持したままで、コンドーム1を容易に装着することができる。
【0583】
したがって、片手の2本の指による簡単な1つの動作(ともに動かす動作)によって、コンドーム1を開梱できる。これにより、簡便で容易な開梱が可能となり、ユーザーの注意が性交から逸れる事は殆どない。
【0584】
図252から256に示した他の実施形態において、伸縮性のある横木510および511によって、開口部482および483が閉鎖される。横木510および511は支持部512および513を備え、支持部は、指と支持部との摩擦を改善するためのリブ付き構造を備える。レバー495の表面514およびレバー496の表面515は、支持部512および513の下に直接設置される。
【0585】
箱1における表面516および517は、切り込み518,519、および520,521を備え、切り込みは開口部482および483の部分に設置されている。切り込みの形状およびサイズについては、図256に記載のように、支持部を押圧することによって、ある位置、すなわちコンドーム開梱行うための位置までレバーを動かすことができるようなものを選択する。
【0586】
装置は下記のように動作する。ユーザーは片手で装置を取り、2本の指で装置の横木510および511部分を保持する。そして、ユーザーは支持部512および513に作用し、横木510および511を変形させることによって、横木を互いの方向に向かって変位させる。これにより、レバー495および496が作動し、箱480の開口端481にホルダーを変位させる。そのため、横木510および511が切り込み518、519および520、521の形状になる。
【0587】
図257から264において、さらなる他の装置実施形態を示す。
【0588】
図258、261および262に示したとおり、レバー495および496は取り外し可能である。レバー495のアーム522、およびレバー496のアーム523は支持体494に接続される。支持体は、その一端において変位可能であり、もう一端において、上記アームが、丸型ノブ524および525を備える(不図示)。丸型ノブは、軸によってアイエンド490および491に枢動可能に接着されている。
【0589】
レバー495のアーム526、およびレバー496のアーム527は、伸縮性のある素材でできたひもからなり(図261参照)、その一端にボタン528および529を備え、もう一端にアーム522および523との接続に使用される拡張部530および531を備える。アーム522および523は、ノブ524および523とアーム522および523との接続部に設置された、溝532および533を備える。上記溝は、溝内に拡張部530および531を固定できるような形状およびサイズを有する。
【0590】
本実施形態において、図257に示したように、開口部482および483は端534に隣接した箱480の角に形成される。開口部482および483において、パレット484の側面535、およびフタ485の側面536が四角形の切り込み537,538、および539,540によってそれぞれ実施される(図260、図262)。
【0591】
上記切り込み内の箱480の外側に、ボタン528および529が設置され、ボタンは溝541、542、および543、544をそれぞれ備える。溝は突起545,546および547,548とそれぞれ機械的に結合し、図262および263に記載のように、上記突起が開口部482および483の縁に形成される。突起545,546、および547,548は、ボタン528および529に対する案内面として働く。
【0592】
箱480におけるパレット484は、L型突起549および550を備え(図261)、L型突起は開口部482および483に近接した箱の内側に設置される。レバー495のアーム526およびレバー496のアーム527は上記突起内に設置され、変位可能性を備える。
【0593】
本実施形態において、箱480は溝551および552を備え、ノブ524および525は溝から部分的に突出する。溝551および552によって、箱の幅は低減される。
【0594】
図259から262に示した装置の組み立て手順は、図248から250に示した組み立て手順と同様である。
【0595】
装置は下記のように動作する。ユーザーは装置を手に取り、装置のボタン528および529を保持する。そして、ユーザーはボタンに作用し、ボタンを互いに向けて変位させる。したがって、レバーのアーム527および527が変位し、それによってノブ524および525が回転する。そこで、アーム522および523が屈曲し、箱480における開口端に向かってホルダーが変位する。開梱されたコンドームを図264に示す。
【0596】
図265から270に示したように、コンドーム開梱装置は1本のレバーで実施されうる。
【0597】
図246から251に記載の実施形態とは対照的に、本実施形態においては、図246に記載の開口部482と類似した、開口端554および開口部555によって箱553が実施される。
【0598】
ホルダーが設置された箱553に収容されている板556は、アイエンド1つのみを備え(図267)、アイエンドは図248に記載のアイエンド490と類似する。
【0599】
図266に示したように、コンドーム1を備えたホルダー487が箱480から分離し、1本のレバー558(L型でもある)のみが支持体494に接着される。
【0600】
図267から269に記載の装置組み立て手順は、図248〜250に記載の組み立て手順と同様である。
【0601】
本実施形態において、コンドームを開梱する場合、ユーザーは片手で箱480を保持し、同じ手の1本の指でレバーに作用する。したがって、2本のレバーに関する実施形態と同様に、ユーザーには片手でレバーを押すという1つの動作のみが必要とされる。したがって、本実施形態において、簡便で容易な開梱がまた可能であり、ユーザーの注意が性交から逸れることは殆どない。
【0602】
図271から276に示した装置は膜559および枠561からなる。当該膜は、三角形の板として形成されたホルダー560を有し、当該枠は、周囲にホルダー560における板を堅く内包されている。ホルダーおよび枠は、膜内に収容される。
【0603】
ホルダー560の中央部に開口部562が形成され(図272参照)、開口部の縁は屈曲してC型輪郭を備えたリング563を形成する。ホルダーは伸縮性のある横木564および565を備える(図188参照)。ホルダー61が間隙566を含むため、ホルダーは開口している。ホルダー560が開口しており、横木564および565も存在するため、ホルダーはコンドーム装着後には横断方向に除去されうる。
【0604】
図274に示したとおり、枠561は部分的にU型であり、間隙567および伸縮性のある横木568および569を備える。
【0605】
図274に示したとおり、ホルダー560を枠561に設置する間に、ホルダー560における板はその縁によって枠表面570に対して押し出し、摩擦力によって付加的に枠表面571である。枠の横木568および569は、ホルダーの横木564および565の逆にある。ホルダーを内部に備えた枠561を図273に示す。
【0606】
図271に記載の通り、膜559は弱くしたライン272を備え、ラインは、開梱の際にホルダー560が包装から突出する部分に配置されている。
【0607】
装置は下記のように動作する。ユーザーは片手の2本の指で装置を取り、包装559を通して枠561の2側面を押圧する。枠の外側が滑らかであるため、枠は包装559に対して移動して包装を裂き、図275に記載のように突出する。
【0608】
図276に示したように、支持体に作用する指の力ベクトルは2つの要素を備える。上記ベクトルの要素573は枠561の変位方向に向かい、一方で、要素574は枠の変位方向に対して垂直に向かう。要素573によって、枠の変位が起こる。また、要素574によって、膜と枠との間に機械的相互作用が生成される。それにより、膜に対して枠が移動する。
【0609】
上記の組み立て後の装置において、図277から279に示したとおり、やや形状の異なるホルダー560および枠561が実施されうる。本実施形態において、枠561の周辺部575のみが楔状である。
【0610】
図271から276に記載の実施形態において、装置は枠561に接続されたキー576および577を備えてもよく、図280および281に記載のように、枠に対して変位可能である。
【0611】
図281に記載のように、コンドームを開梱する際に、ユーザーは膜559を通してキー576および577に作用する。指によって加える力は、キーが枠561に対して移動するように向かい、膜559に対して枠を変位させる。結果として、膜が裂け、コンドーム1を備えたホルダー560が突出する。キー576および577が膜559に接続されうるか、または、別々に実施されうる。
【0612】
図282および283に記載の通り、装置はV型ブラケット578を備えうる。ブラケット578はU型横断面を備え、かつ、リブ付き構造を有する支持部579および580を備える。コンドームを開梱するために、ユーザーは膜559を通してブラケットにおける支持部579および580に作用する。したがって、ブラケット578は枠561に対して変位し、枠は膜559を裂いて膜から突出する。
【0613】
ホルダーはばね付きの状態で保管されてもよく、膜から押し出された際に広がる(図示せず)。いいかえれば、保管状態において、膜はホルダーを小型に保つ。
【0614】
さらに、上記の実施形態において、成形溝を備える中空開口リングとして構成されたコンドームホルダーについて述べた。背景技術の項から明らかなように、既存のコンドームには様々な変形例が存在する。上記ホルダーのそれぞれが、本発明に係るコンドーム開梱装置に使用されうる。本発明の範囲内で、従来技術に示されていない新しいホルダーを使用することができる。コンドームホルダー自体は本発明の範囲ではない。
【0615】
さらに、例えば図243に記載のコンドームホルダーが本発明に使用されうる。ホルダーは、ロッド131および半円形の枠132および133を含む、平らな開口リングとして形成される。枠はグリップ134を備え、グリップはリング内に延伸し、コンドームを保持するのに使用される。
【0616】
コンドームは、コンドームを巻くための従来の方向とは逆で巻かれるか、または、マイクロコンドームとして知られる短縮コンドームのように、他の方法で折り畳まれる。巻かれたコンドームの縁を保持するために、他の手段も用いられうる。例えば、コンドームリングが1対のローラーで保持されうる。マイクロコンドームの場合、巻かれたコンドームの縁は、接着剤によってホルダーに接着される。
【0617】
コンドームは折り畳まれている間は通常平らであるため、少なくとも1方向に沿った線形サイズは、この方向に対して垂直な方向に沿った線形サイズよりもずっと小さい。折り畳まれたコンドームは有限厚を備え、その形状は完全には平らでないことに留意されたい。コンドームに規定された平面を決定するために、コンドームの線形サイズが最小である方向を見つける必要がある。この方向に対して垂直な平面が、コンドームに規定された平面である。
【0618】
本発明は、請求項の範囲内において、ここに記載された実施形態以外の多くの実施形態で実施されうる。
【図面の簡単な説明】
【0619】
【図1】ユーザーの手中に把持された従来のコンドームの斜視図である。
【図2】図1に記載のコンドームが包装された場合の斜視図である。
【図3】コンドームを装着する前の状況を示す。
【図4】ユーザーの手中に把持された従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図5】両手で把持された2つの部品からなる従来のホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図6】従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図7】互いに接続された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図8】U型基部に接着された帯板を備えた従来の帯板型ホルダー内部に、コンドームが保持されていることを示す斜視図である。
【図9】図8に記載のコンドームの平面図である。
【図10】ホルダーに保持されたコンドームの開梱方法としてコンドーム包装を伸張することを示す。
【図11】本発明に係るコンドーム開梱装置における1つの実施形態を示す側断面図である。
【図12】図11に記載のコンドームの斜視図である。
【図13】図11に記載の実施形態に係る、キー台座および装置におけるキーを備えている、包装内における分解されたホルダーを示す斜視図である。
【図14】図11に記載の実施形態に係る包装されていないホルダーの斜視図である。
【図15】図11に記載の実施形態に係るホルダーの横木を示す。
【図16】図11に記載の実施形態に係る包装されたコンドームホルダー部品の斜視図であり、キー台座が記述上の理由により除去されることを示す。
【図17】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図18】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図19】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図20】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図21】図11に記載の実施形態に係る装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図22】図11に記載の実施形態に係る、コンドームが開梱された場合の装置の斜視図である。
【図23】図11に記載の実施形態に係る、ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【図24】ユーザーが装置に作用させる力を概略的に示し、キー表面がキーの変位方向に対して垂直であることを示す。
【図25】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図26】図23に記載のトレイの平面図である。
【図27】図23に記載のトレイの平面図を示し、コンドームがホルダーにより保持され、当該トレイ内部に設置されることを示す。
【図28】図23に記載の実施形態におけるコンドームの開梱装置を示す斜視図である。
【図29】コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図30】コンドーム開梱段階における図27に記載のコンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【図31】、本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図32】図29に記載のコンドーム開梱装置の斜視図であり、装置はコンドーム開梱準備ができていることを示す。
【図33】図29に記載の装置を示す部分断面図である。
【図34】図30に記載の装置を示す部分断面図である。
【図35】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図36】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図37】装置の容器の異なる実施形態を示す。
【図38】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図39】図36に記載の組み立てられた装置を示す平面図である。
【図40】図36に記載の装置を示す側断面図である。
【図41】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【図42】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、基部が付加案内面手段を備え、記述上の理由から図示されない包装を備えることを示す。
【図43】図40の拡大図である。
【図44】図40に記載の装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図45】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図46】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図47】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図48】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図49】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図50】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図51】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て手順を示す斜視図である。
【図52】図46〜49に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【図53】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図54】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図55】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図56】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図57】図53および54に記載の実施形態における装置を示す端面図である。
【図58】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図59】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図60】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図61】図58に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図62】本発明に係るコンドーム開梱装置のホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【図63】図62に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図64】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図65】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図66】図63に記載の装置に内包されたコンドームを開梱する段階を示す斜視図である。
【図67】図63に記載の実施形態における装置を示す側断面図である。
【図68】図63に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示す。
【図69】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図70】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図71】図69および70に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図72】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図73】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図74】図72および73に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図75】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図76】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図77】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図78】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図79】図75〜78に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図80】ホルダーの他の実施形態を示す斜視図である。
【図81】図80に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図82】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図83】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図84】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図85】図83および84に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図86】図83〜85に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開封されていることを示す。
【図87】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す平断面図である。
【図88】図87に記載の装置のホルダーを示す平面図である。
【図89】図87に記載のホルダーの平面図であり、コンドームが包装されていることを示す。
【図90】コンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図91】図90および91に記載の組み立てられた装置を示す斜視図である。
【図92】図90および91に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図93】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図94】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図95】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図96】図94および95に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図97】図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図98】図94〜96に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱され、ホルダーに保持され、装置から分離されていることを示す。
【図99】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図100】図99に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図101】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図102】図101に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図103】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図104】図103に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図105】図103および104に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図106】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図107】図106に記載の装置を示す斜視図である。
【図108】図106および107に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図109】図106および107に記載のキーを示す断面図である。
【図110】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図111】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図112】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図113】図110〜112に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図114】図110〜112に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図115】他の実施形態において、上記のコンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【図116】図115に記載の実施形態におけるホルダーを備えた装置を示す斜視分解図である。
【図117】図115および116に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図118】図115〜117に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図119】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図120】図119に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図121】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図122】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図123】図121および122に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図124】図121〜123に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図125】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図126】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図127】実施形態の1つにおいて外部容器から上記装置を分離することを示す斜視図である。
【図128】、他の装置実施形態における上記コンドーム開梱装置の部品を示す斜視分解図である。
【図129】図128に記載の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図130】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図131】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図132】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図133】基部における縁を示しており、当該基部は、縁に到達する溝を備えた箱によって構成されていることを示す拡大斜視図である。
【図134】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図135】溝を備えた箱型の基部部分を拡大併置した斜視図であり、溝は狭窄部を備えることを示す。
【図136】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図137】実施形態の1つにおける上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【図138】図137に記載の装置を示す側断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図139】図137に記載の装置におけるキーの斜視図であり、留め具を備えることを示す。
【図140】図137に記載の装置におけるキーの留め具を示す斜視図である。
【図141】図137に記載の装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【図142】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図143】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図144】他の装置実施形態におけるコンドーム開梱段階を示す斜視図である。
【図415】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図146】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図147】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図148】図145〜147に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図149】図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図150】図145〜148に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図151】他の実施形態における、上記コンドーム開梱装置のホルダーを示す斜視図である。
【図152】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図153】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図154】図151に記載の実施形態における上記装置組み立て段階を示す斜視図であり、装置がホルダーを備えていることを示す。
【図155】図152〜154に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図156】図152〜155に記載の装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図157】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図158】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図159】図157および158に記載の装置の開梱を示す斜視図である。
【図160】本発明に係るコンドーム開梱装置の他の実施形態を示す斜視分解図である。
【図161】図160に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図162】上記装置内で使用されうる代替ホルダーを示す斜視図である。
【図163】図162に記載のホルダーの斜視図であり、分離されたリング部分を備えることを示す。
【図164】図162に記載のホルダーの斜視図であり、コンドームが設置されることを示す。
【図165】図162に記載のホルダーを示す断面図である。
【図166】さらに他の実施形態における装置の斜視図であり、フタが分離されることを示す。
【図167】図166に記載の装置におけるキーと押圧部との間の結合を示す側断面図である。
【図168】さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す斜視図である。
【図169】図168に記載の装置に使用されるホルダーを示す斜視図である。
【図170】図168に記載の実施形態における装置部品を示す斜視分解図である。
【図171】図168に記載の上記装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図172】さらなる他の実施形態における上記コンドーム開梱装置を示す側断面図である。
【図173】図172に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図174】図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図175】図172に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図176】図173に記載の装置を示す破断面図である。
【図177】図172〜175に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図178】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図179】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図180】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図181】図178に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図182】図179〜181に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱されていることを示す。
【図183】さらなる他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図であり、ホルダーの拡大部が強調されている。
【図184】図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図185】図183に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図186】図184〜185に記載の上記装置を示す斜視図である。
【図187】図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図188】図184〜185に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図189】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図190】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図191】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図192】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図193】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図194】図189〜190に記載のホルダーからなる実施形態における装置の組み立て段階を示す。
【図195】図191〜194に記載の装置を示す斜視図であり、フタが分離されコンドームが開梱されていることを示す。
【図196】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図197】図197は、図196に記載のホルダーを備えた装置を示す斜視図である。
【図198】図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図199】図197に記載の装置実施形態におけるコンドーム開梱手順を示す斜視図である。
【図200】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図201】図200に記載の実施形態における装置部分毎に区分化された斜視図である。
【図202】図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図203】図203は、図200に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図204】図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【図205】図202〜203に記載の装置を示す部分断面図である。
【図206】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図207】図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図208】図206に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図209】他の実施形態における装置の平面図であり、フタが分離された状態を示す。
【図210】図209に記載された装置の平面図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図211】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図212】図211に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図213】図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【図214】図211に記載された装置の略平面図であり、コンドーム開梱段階を示す。
【図215】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図216】図215に記載の実施形態における装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図217】図216に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図218】実施形態の1つにおけるコンドーム開梱のための上記装置を示す側断面図である。
【図219】図218に記載の装置を示す斜視図である。
【図220】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図221】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図222】図218に記載された装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図223】図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図224】図218に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図225】他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す側断面図である。
【図226】図218に記載された装置の斜視図である。
【図227】図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図228】図225に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図229】図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図230】図225に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図231】他の実施形態におけるコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【図232】図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図233】図231に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図234】図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図235】図231に記載された装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図236】他の実施形態においてコンドームを開梱するための上記装置を示す斜視図である。
【図237】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図238】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図239】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図240】図236に記載の実施形態における装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図241】図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図242】図236に記載の装置の開梱段階を示す斜視図である。
【図243】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図244】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図245】上記装置内で使用されうる代替ホルダーの斜視図である。
【図246】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図247】図246に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図248】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図249】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図250】図246に記載の実施形態における組み立て段階を示す斜視図である。
【図251】図246に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図252】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図253】図252に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図254】図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図255】図255は、図252に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図256】図252に記載の実施形態における装置を示す斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図257】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図258】図257に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図259】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図260】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図261】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図262】図257に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図263】ボタンと箱との間の接続を示す側断面図である。
【図264】図258に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図265】他の実施形態における装置を示す斜視図である。
【図266】図265に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図267】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図268】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図269】図265に記載の実施形態における上記装置の組み立て段階を示す斜視図である。
【図270】図265に記載の実施形態における装置を示す上部断面図であり、コンドームが開梱されることを示す。
【図271】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図272】図271に記載の実施形態における未包装のホルダーを示す平面図である。
【図273】図271に記載の実施形態におけるホルダーの斜視図であり、ホルダー内部に保持されたコンドームが未包装の枠に設置されていることを示す。
【図274】図271に記載の実施形態における上記装置部品毎に区分化された斜視図である。
【図275】図271に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図276】図271に記載の実施形態においてユーザーが装置に作用させる力を概略的に示したものである。
【図277】他の実施形態における未包装のホルダーを示す斜視図である。
【図278】図277に記載されたホルダーの斜視図であり、枠に設置されていることを示す。
【図279】図277に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図280】他の実施形態における装置の斜視図である。
【図281】図280に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【図282】図278に記載のホルダーからなる装置を示す斜視図である。
【図283】図282に記載の実施形態における装置の斜視図であり、コンドームが開梱された状態を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダーによって保持され、かつ、開梱装置内に水平に設置され収容されたコンドームを開梱するための方法であって、
上記開梱装置における一部をユーザーの片手に保持する段階;および
上記コンドームにおける少なくとも一部が分離するまで、上記開梱装置における他の部分を上記保持可能部分に対して変位させる段階;を含み、
上記保持可能部分を保持する手の1本の指を用いて上記変位が行われ、
変位方向の反対方向に向けて上記指を上記装置に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分とが機械的に結合することを特徴とする方法。
【請求項2】
上記指を上記装置における上記変位可能部分に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分とが機械的に結合することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記変位が線形であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記装置の内側に移動することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記装置の外側に移動することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記手の親指によって変位され、一方で、上記装置における上記保持可能部分が当該親指以外の指によって保持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記親指以外の指によって上記保持可能部分を掌に押し付け、一方で、上記親指が上記変位可能部分を掌から離すように移動させることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上記開梱装置における上記一部を保持する段階が、手で上記装置を保持するのに適した上記装置における基部を保持することを含み、
上記開梱装置における当該他の部分を変位させる段階が、コンドームを内部に保持したホルダーを上記基部に対して変位させることを含んでおり、
当該変位は、上記ホルダーに接続されたキーに作用することによって影響を受けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
ホルダー内に保持されたコンドームを備えたホルダーが変位する間に、上記ホルダーを少なくとも部分的に内包している上記膜が裂け、上記膜が上記基部に接着されていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
上記開梱装置における当該一部を保持する段階が、手で上記装置を保持するのに適した上記装置における基部を含んでおり、
上記開梱装置における当該他の部分を変位させる段階が、コンドームを内部に保持したホルダーに覆われている上記装置の部分を変位させること含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
コンドームを内部に保持する上記ホルダーに覆われた上記部分を移動させることによって膜が裂け、膜が上記部分に接着され、かつ、膜において、コンドームを内部に保持したホルダーが少なくとも部分的に内包されていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
伸縮性のある素材でできた層を通して押圧することによって上記変位が行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
上記指を上記装置における上記保持可能部分の範囲に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分との間に機械的な結合が生じ、当該範囲は上記指の変位方向に対する逆側から変位可能部分上において装置と隣接することを特徴とする請求項1または12に記載の方法。
【請求項14】
当該変位の間に、上記キーに作用する当該指の力ベクトルが、上記コンドームによって規定された上記平面の横にある平面内部に残ることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項15】
当該変位の間に、上記キーに作用する当該指の力ベクトルが、上記コンドームによって規定された平面内部に残ることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項16】
コンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は、装置を手で保持するのに適した基部、コンドームを内部に保持したコンドームホルダー、および、上記基部に接続されているか、または、上記基部によって少なくとも部分的に構成されている膜からなり、
当該装置において、上記コンドームが水平に設置されているため上記コンドームが平面を規定しており、上記コンドームホルダーが、コンドームによって規定された平面内において上記基部に対して滑り案内変位に適合されており、上記膜は、上記コンドームを内部に保持した上記コンドームホルダーを少なくとも部分的に内包しており、
上記基部を基準とした上記ホルダーの変位が上記キーに作用する手の指によって行われるように、当該装置が、上記コンドームホルダーと結合可能であり、かつ、上記基部を保持する上記手の指によって作用されるのに適したキーを備えることを特徴とする装置。
【請求項17】
上記基部は、案内路として使用される溝を備えており、上記膜が上記箱内に収容され、さらに接着されており、上記溝内に変位可能に収容された部品によって上記ホルダーが上記キーと結合し、上記キーが上記箱の外側に設置されていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
上記箱が開口端を備えていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
上記箱における1つの開口端がフラップを備えていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
上記箱は、石鹸箱の部品のように互いに接続された2つの部品からなることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
上記箱は、2つの部品の間に形成されている上記溝を備えた上記2つの部品からなることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項22】
上記基部は格子枠として形成されており、当該格子枠に上記膜が接続されていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項23】
上記基部は、上記膜の縁に配置されたU型枠またはO型枠のいずれかを含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項24】
上記枠は、上記膜に接着されており、かつ、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
上記基部は、上記膜の上記縁に沿って延伸するU型部材を備えており、
上記基部において、上記U型部材の内側がホルダーと対向していることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項26】
上記U型部材が上記膜の縁に接着されており、上記キーが上記U型部材の逆にある上記膜の側面上に設置されており、上記ホルダーが上記U型部材における内側に支えられており、上記ホルダーが、U型部材によって可能となる方向に滑動するように適合されていることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
上記基部はL型枠からなり、
上記基部において上記U型部材は上記L型枠における1つのヨークからなり、かつ、上記膜は上記L型枠における他のヨークに接着されていることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項28】
上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面の両側に2枚の板を備えており、上記膜は、当該板の間に設置されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項29】
当該板は上記膜に接着されており、上記キーがその間に設置されていることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
上記U型部材は、上記板の縁にそって上記板に接続されることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項31】
上記基部が板からなることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項32】
上記板が、上記コンドームによって規定された平面に対して平行に配置されており、上記膜が当該板に接着されており、上記キーが当該板に対して装置の逆側に設置されていることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
上記基部は、管が形成されるように両端にフランジを備えた三角シートを備えており、上記管は、上記装置における一表面上に溝が設置されるようになっており、上記内包されたホルダーおよび上記ホルダー内部に保持されたコンドームを備えた上記膜は、上記管内部に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項34】
上記膜が、少なくとも1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項35】
上記膜が、縁において互いに接続された2枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項34に記載の装置。
【請求項36】
上記膜が、接続された縁を備えた折り畳みシートでできた包装であることを特徴とする請求項34に記載の装置。
【請求項37】
薄膜のシートが、上記板における縁に接着されており、コンドームを内部に備えた上記ホルダーが、上記板と上記シートとの間に設置されていることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項38】
上記基部が、上記コンドームによって規定され、かつ、接続部によって接続された上記平面における両側に設置された2枚の板を含んでおり、上記板の間の間隙が伸縮性のある素材でできた1枚のシートによって覆われており、上記コンドームを備えたホルダーが上記板の間に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項39】
上記基部が、フランジによって3面を規定された板状底部を備えたトレイとして形成されており、
上記基部において、薄膜のシートが上記トレイの縁に沿って接着されており、上記コンドームを備えたホルダーが、上記シートの下の上記トレイ内に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項40】
上記キーが、上記膜によって規定されておりかつ上記膜を通過する部分によって上記ホルダーに接続されている上記間隙の外側に少なくとも部分的に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
上記キーと上記ホルダーとが接続している上記部分が、上記シート素材でできた2枚の層の間に延伸していることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
上記膜からの出口において、上記キーおよびホルダーを接続させる当該部分が、互いに対向する2つの鋭角を備える横断面を有することを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
上記キーおよびホルダーを接続させる当該部分が、上記膜のシートにおける開口部を通過しており、
当該部分において、当該開口に隣接する上記シートの範囲が上記キーと上記ホルダーとの間に固定されていることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項44】
上記キーが、上記膜によって規定された上記間隙内に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
上記膜が、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項46】
上記膜が、少なくとも2層を含むシート素材でできており、当該層の1つが薄く丈夫で貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えるものであることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
上記弱くしたラインが、変位の際に上記キーおよびホルダーによって形成された、上記経路に沿って延伸していることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項48】
上記弱くしたラインが、開梱の際に上記ホルダーが上記膜から突出している、上記膜の端に設置されていることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
上記キーが、上記膜によって規定された上記間隙の外側に少なくとも部分的に設置されており、
当該キーにおいて、上記キーとホルダーとを接続させる上記部分に近接した上記膜の範囲が当該部分に接着されており、上記基部に接続された上記膜の範囲から、弱くしたラインによって分離されていることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項50】
上記膜は、開梱の際に上記ホルダーが上記膜から突出する上記膜の端に設置された、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項51】
上記ホルダーとキー接続との間の上記接続が固定されたものであることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項52】
上記膜が密封されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
上記変位によって、上記コンドームにおける上記表面が上記コンドームを装着するのに十分な程度露出することを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項54】
上記変位によって、上記コンドームにおける上記下部が上記コンドームを装着するのに十分な程度露出することを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項55】
上記装置は、上記ホルダーが突発的に変位することを防止または阻止するための構造を備えることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項56】
上記基部は、上記ホルダーに対する案内路として使用される溝を備えた板を含んでおり、上記ホルダーは突出部からなり、当該突出部は、当該溝内に変位可能に収容されており、かつ、当該突出部が上記溝から離れないように、上記板における逆側において上記ホルダーに対して突起を備えることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項57】
上記装置の少なくとも1つの側面が、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行であるか、または、−45°から+45°の間の角度で傾斜していることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項58】
上記装置の少なくとも1つの側面が、上記コンドームによって規定された上記平面に対して垂直であるか、または、135°から+45°の間の角度で傾斜していることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項59】
上記ホルダーは、開口中空リングからなり、当該リングは、当該リングの内径に沿って延伸している成形溝を備えており、当該ホルダーにおいて、上記コンドームが上記溝内に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項60】
上記ホルダーが、U型横断面を備える円周部を有する開口リングを含むことを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項61】
上記装置が容器に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項62】
上記キーが、上記コンドームによって規定された上記平面において上記ホルダーに対して移動することを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項63】
上記装置は、上記ホルダーが上記キーよりも長い距離を移動するための構造を備えていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項64】
上記ホルダーおよび基部が、上記キーと結合しているクロスバーの上方を通過するケーブルに接続されていることを特徴とする請求項63に記載の装置。
【請求項65】
上記キーが、上記基部に支えられた台座上に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項66】
上記基部が、上記膜内に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項67】
上記膜は、包装によって構成されており、上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行な上記包装内に収容されている板によって構成されていることを特徴とする請求項66に記載の装置。
【請求項68】
上記ホルダーは、上記ホルダーによって保持された上記コンドームの外側を少なくとも部分的に覆っているフタを備え、当該フタは上記キーとして使用されることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項69】
上記フタが上記膜に接続されている、または、上記膜の一部からなることを特徴とする請求項68に記載の装置。
【請求項70】
上記フタは、上記ホルダー上に枢動可能に設置されることを特徴とする請求項68に記載の装置。
【請求項71】
上記キーは、上記ホルダーから分離しており、押圧部を備えており、かつ、上記押圧部と上記ホルダーとが結合するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項72】
上記キーは、ホルダーから分離しており、かつ、上記ホルダーとの結合に適した押圧部を備えていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項73】
上記基部が案内路として使用される溝を備えた箱を含んでおり、上記膜が当該箱内に収容および接着されており、上記キーが上記溝内に変位可能に収容されており、上記キーの少なくとも一部が上記箱の外側にあり、上記溝の幅が上記キーの幅以上であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項74】
上記基部は、上記ホルダーを備えた箱および当該箱内部に収容された案内路からなり、当該案内路は、箱の1つの壁における溝、および、互いに対向し、当該壁並びに上記箱における他の2つの壁に沿って上記溝の両側を連続して通過している2つの溝を備えており、
上記基部において、上記ホルダーは、縁が上記2つの溝内に収容された伸縮性のある帯板によって、当該帯板が上記2つの溝に沿って変位するように上記キーに接続されており、
上記キーは、上記箱における外部側面に設置されており、上記溝内に変位可能に収容された部分によって当該帯板に接続されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項75】
上記基部は、板内部に形成されている2つの溝を備えた板を含み、当該溝は案内路の機能を果たし、上記ホルダーは拡張可能であり、当該溝に変位可能に収容されたピンを含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項76】
上記ホルダーは、伸縮性のある横木を備えることを特徴とする請求項75に記載の装置。
【請求項77】
上記ホルダーの拡張性は、上記ホルダーを開口リングとして形成することによって提供され、上記溝は、1つの側面において互いに向かって収束していることを特徴とする請求項76に記載の装置。
【請求項78】
上記基部は、内部に溝が形成され、かつ、上記板が収容されている箱を含んでおり、上記箱内に形成される上記溝は、上記板内に形成される上記溝より長いことを特徴とする請求項76に記載の装置。
【請求項79】
上記基部は、底部を有するトレイからなり、当該底部はフランジによって3つの面を規定された中央溝を備える板として形成されており、かつ、案内路としての役割を果たしており、
上記基部において上記ホルダーは拡張開口リングによって形成され、上記開口リングは上記溝内に収容され、ケーブルによって上記フランジにおける2つの逆側面に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項80】
上記ホルダーは、グリップおよび当該グリップとの接続部を含んでおり、当該グリップはコンドームにおける上記縁を把持するために使用されており、当該接続部は少なくとも部分的に弾性を備えており、
上記ホルダーは、上記コンドームが設置されうる上記間隙を少なくとも部分的に規定し、2つの形態の間の上記接続部を変形させるのに適しており、
上記第1の形態において上記間隙が収縮し、かつ、上記第2の形態において上記間隙が拡大しており、さらに、上記第1の形態において上記接続部の少なくとも一部が変形し第2の形態に転換する傾向があり、かつ、上記第2の形態において上記変形が少なくとも部分的に解放されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項81】
上記装置が、上記第1の形態において上記ホルダーを保持するための保持手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項82】
上記第1の形態における上記ホルダーを保持するための上記保持手段は、1つの開口端を有する箱であり、上記ホルダーが当該箱に収容されていることを特徴とする請求項81に記載の装置。
【請求項83】
上記箱は溝を備えており、上記ホルダーは当該溝に収容された部分によって上記ホルダーに変位可能に接続されたキーを備えており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項82に記載の装置。
【請求項84】
上記装置が、上記第2の形態において上記ホルダーを保持するための上記保持手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項85】
上記装置が、上記第1の形態において上記ホルダーを保持するための手段を備えており、かつ、上記第2の形態において上記ホルダーを保持するための手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項86】
上記第1の形態における上記ホルダーを保持するための保持手段は、溝を備えた箱であって、上記第2の形態における上記ホルダーの保持手段は、上記ホルダーを内包し、かつ、当該箱に変位可能に接続されたリングであって、上記ホルダーは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記ホルダーに接着されているキーを備えており、当該キーは、上記箱の外側にあることを特徴とする請求項85に記載の装置。
【請求項87】
上記装置は、2つの対向する弾性部材を備えており、当該弾性部材における各々の一端は上記ホルダーに、さらに各々のもう一端は上記基部に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項88】
上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行に設置された板を含んでおり、
上記基部において、上記膜は当該板に接着されており、上記キーは当該板に対して上記装置の逆側面上にあることを特徴とする請求項87に記載の装置。
【請求項89】
上記基部は、案内路として使用される溝を有する箱を含んでおり、上記膜は当該箱内に収容および接着されており、上記ホルダーは当該溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは当該箱の外側にあることを特徴とする請求項87に記載の装置。
【請求項90】
上記装置は、上記コンドームを内部に保持した上記コンドームホルダーが設置されているトレイを備えており、当該トレイは、上記コンドームによって規定された上記平面内において上記基部に対して滑り案内変位に適合されており、
上記装置はキーをも備えており、当該キーは、上記コンドームホルダーに接続されており、上記トレイの変位が、上記キーに作用する上記手の指によって上記基部に対して行われるように、当該キーは、上記基部を保持する上記手の指によって作用するのに適していることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項91】
上記基部は、1つの開口端を備える箱からなり、案内路として使用される溝を備えており、当該箱内に収容されたトレイを備えていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項92】
上記トレイは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項93】
上記ホルダーは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項94】
上記溝は、伸縮性のある素材でできたシートによって覆われていることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項95】
上記トレイは、フランジによって3つの面が規定された板状の底部を有することを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項96】
上記トレイは、フランジによって4つの面すべてが規定された板状の底部を有することを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項97】
薄膜のシートは、上記トレイにおける縁に接着されており、コンドームを内部に保持した上記ホルダーは、当該シートの下にある上記トレイ内に設置されていることを特徴とする請求項95または96のいずれか1項に記載の装置。
【請求項98】
上記箱は、互いが石鹸箱の部品のように接続されている2つの部品からなることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項99】
コンドームを備えた上記ホルダーが少なくとも部分的に収容されている上記膜は、上記トレイに接着されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項100】
コンドームを備えた上記ホルダーが少なくとも部分的に収容されている上記膜は、上記トレイによって部分的に形成されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項101】
上記膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項102】
上記膜は、縁において互いに接続された2枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項103】
上記膜は、接続された縁を備える、折り畳まれた1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項104】
上記膜は、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項199〜103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項105】
上記膜は、少なくとも2層を含むシート素材からなり、当該層の1つは薄く丈夫で貫通できないものであり、当該層のもう1つはより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項99〜103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項106】
上記ホルダーは、成形溝を備えた開口中空リングからなり、当該成形溝はリングの内径に沿って延伸しており、上記コンドームは、当該溝内に収容されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項107】
上記ホルダーは、上記コンドームを保持するための内向き把持部を備えた平らな開口リングであることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項108】
上記ホルダーは、上記リングが拡張可能であるように構成されていることを特徴とする請求項107に記載の装置。
【請求項109】
上記リングは、ロッドおよび当該ロッドの端に接続されたC型枠からなり、上記ホルダーはレバーを備えており、当該レバーのより大きいアームは当該枠によって形成されており、上記軸は当該ロッドの端上に配置されており、上記拡張は当該レバーが変位することによって行われることを特徴とする請求項108に記載の装置。
【請求項110】
上記ホルダーはU型であり、当該ホルダーの内側が、内部に保持された上記コンドームに対向しており、かつ、上記コンドームを内包していることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項111】
上記ホルダーは、2本のひもを備えており、当該ひもは、片端が上記ホルダーにそれぞれ接着されており、もう1つの端は上記コンドームにおける外面に沿って延伸しており、上記コンドームとともに巻かれていることを特徴とする請求項110に記載の装置。
【請求項112】
上記ホルダーは、上記膜を通過する部分を含むことを特徴とする請求項90〜111のいずれか1項に記載の装置。
【請求項113】
ホルダーによって保持されたコンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は基部、コンドームが水平に配置され内部に保持されているホルダー、および上記基部に接続され、かつ、上記ホルダーおよび内部に保持されたコンドームを少なくとも部分的に内包している膜からなり、
当該装置において、上記ホルダーは、上記コンドームによって規定された平面において案内変位のために上記基部に対して変位可能に設置されており、
上記装置は、上記基部に設置された軸を有する少なくとも1つのレバーをさらに備えており、上記レバーは手の少なくとも1本の指によって作用しうるように上記ホルダーに接着されており、上記基部を基準としたホルダーの上記変位が、当該指を用いてレバーに作用することによって行われることを特徴とする装置。
【請求項114】
上記基部は、少なくとも1つの開口部を備えた箱からなり、当該開口部を通って上記レバーが指によって作用しうるものであり、さらに当該基部は、上記箱内に設置されており上記ホルダーにための案内路として使用される溝を備えた板、および、上記レバーを設置するための突起を備えており、
上記基部において、上記膜は上記箱内に設置されている、かつ、上記板に接着されており、上記ホルダーは上記膜を超えて延伸しているピンからなり、当該膜は、上記溝内に変位可能に収容されており、上記ホルダーから上記板における反対側に拡張部を備えており、上記ピンが上記溝から分離することを防止していることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項115】
伸縮性のある横木が、上記開口部における上記反対側の縁の間を通っており、上記箱は、上記開口部に設置されている切り込みを含むことを特徴とする請求項114に記載の装置。
【請求項116】
上記横木は、片手の指で作用するように設計されたリブ付き支持部を備えていることを特徴とする請求項115に記載の装置。
【請求項117】
上記箱は、1つの開口端を備えていることを特徴とする請求項114に記載の装置。
【請求項118】
上記レバーと上記ホルダーとの接続は、可撓性があることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項119】
上記レバーは、少なくとも部分的に可撓性があることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項120】
上記膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装として形成されることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項121】
上記膜は、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項120に記載の装置。
【請求項122】
上記膜は、少なくとも2つの層を含むシート素材でできており、当該層の1つは薄く丈夫で貫通できないものであり、当該層のもう1つはより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項121に記載の装置。
【請求項123】
上記装置が、もう1つのレバーを備えていることを特徴とする請求項113〜122のいずれか1項に記載の装置。
【請求項124】
ホルダーによって保持されたコンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は基部、コンドームが水平に配置され内部に保持されているホルダー、およびコンドームを内部に保持するホルダーを内包する膜を備えており、
手の指によって上記膜を通して上記ホルダーの外周を押圧する場合に、当該ホルダーの外周の少なくとも一部が、上記膜に対して滑動するのに適した先細り表面によって規定されることを特徴とする装置。
【請求項125】
上記表面は枠からなり、当該枠は、上記ホルダーの外周に沿って少なくとも部分的に上記ホルダーを内包しており、上記膜に収容されていることを特徴とする請求項124に記載の装置。
【請求項126】
上記装置は、上記膜に接続されているか、または、上記膜を部分的に形成している楔状のレストを含み、上記キーは、上記膜を通して上記キーを押圧することによって上記表面に対して変位に適合されていることを特徴とする請求項124に記載の装置。
【請求項127】
上記装置は、上記膜内に収容されたV型ブラケットを備えており、当該ブラケットはU型横断面を備えており、当該ブラケットは外側から上記ホルダーを内包していることを特徴とする請求項126に記載の装置。
【請求項128】
ホルダーによって保持され、かつ、開梱装置内に水平に設置され収容されたコンドームを開梱するための方法であって、
ユーザーの片手において当該装置を保持する段階;および
上記コンドームの少なくとも一部が分離するまで、当該装置の一部を、当該装置における残りの部分に対して変位させる段階;を含む方法であって、
上記装置を保持する手の1本の指を用いて、上記変位が行われ、
上記方法において、上記変位可能部分の変位方向に対して垂直な方向で上記指を上記装置に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分との機械的相互作用が生成されることを特徴とする方法。
【請求項129】
上記ユーザーの手において上記装置を保持する段階は、ユーザーの指によって上記装置の基部およびレバーを保持することを含み、
上記変位の段階は、上記レバーを保持する指によって上記レバーに作用する段階を含み、上記レバーにおける上記軸は、上記基部上に設置されていることを特徴とする請求項128に記載の方法。
【請求項130】
上記ユーザーの手において上記装置を保持する段階は、上記ユーザーの指によってレバーを保持することを含み、当該レバーは、上記基部に枢動可能に接続されており、片手の指によって保持しており回転する間にホルダーに作用するように適合されており、
上記変位の段階は、上記同じ指をくっつけて動かすことによって上記レバーに作用することを含み、
上記方法において上記レバーにおける回転軸が上記基部上に設置されていることを特徴とする請求項128に記載の方法。
【請求項131】
上記ユーザーの手で上記装置を保持する段階は、上記手の指で保持するのに適合された上記膜を保持することを含み、
上記変位の段階は、上記指をくっつけて動かすことによってコンドームを内部に保持する上記ホルダーを、上記膜の外に押し出すことを含む請求項128に記載の方法。
【請求項1】
ホルダーによって保持され、かつ、開梱装置内に水平に設置され収容されたコンドームを開梱するための方法であって、
上記開梱装置における一部をユーザーの片手に保持する段階;および
上記コンドームにおける少なくとも一部が分離するまで、上記開梱装置における他の部分を上記保持可能部分に対して変位させる段階;を含み、
上記保持可能部分を保持する手の1本の指を用いて上記変位が行われ、
変位方向の反対方向に向けて上記指を上記装置に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分とが機械的に結合することを特徴とする方法。
【請求項2】
上記指を上記装置における上記変位可能部分に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分とが機械的に結合することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記変位が線形であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記装置の内側に移動することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記装置の外側に移動することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記変位可能部分が上記手の親指によって変位され、一方で、上記装置における上記保持可能部分が当該親指以外の指によって保持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記開梱装置における上記他の部分を変位させる段階の間に、上記親指以外の指によって上記保持可能部分を掌に押し付け、一方で、上記親指が上記変位可能部分を掌から離すように移動させることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上記開梱装置における上記一部を保持する段階が、手で上記装置を保持するのに適した上記装置における基部を保持することを含み、
上記開梱装置における当該他の部分を変位させる段階が、コンドームを内部に保持したホルダーを上記基部に対して変位させることを含んでおり、
当該変位は、上記ホルダーに接続されたキーに作用することによって影響を受けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
ホルダー内に保持されたコンドームを備えたホルダーが変位する間に、上記ホルダーを少なくとも部分的に内包している上記膜が裂け、上記膜が上記基部に接着されていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
上記開梱装置における当該一部を保持する段階が、手で上記装置を保持するのに適した上記装置における基部を含んでおり、
上記開梱装置における当該他の部分を変位させる段階が、コンドームを内部に保持したホルダーに覆われている上記装置の部分を変位させること含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
コンドームを内部に保持する上記ホルダーに覆われた上記部分を移動させることによって膜が裂け、膜が上記部分に接着され、かつ、膜において、コンドームを内部に保持したホルダーが少なくとも部分的に内包されていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
伸縮性のある素材でできた層を通して押圧することによって上記変位が行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
上記指を上記装置における上記保持可能部分の範囲に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分との間に機械的な結合が生じ、当該範囲は上記指の変位方向に対する逆側から変位可能部分上において装置と隣接することを特徴とする請求項1または12に記載の方法。
【請求項14】
当該変位の間に、上記キーに作用する当該指の力ベクトルが、上記コンドームによって規定された上記平面の横にある平面内部に残ることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項15】
当該変位の間に、上記キーに作用する当該指の力ベクトルが、上記コンドームによって規定された平面内部に残ることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項16】
コンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は、装置を手で保持するのに適した基部、コンドームを内部に保持したコンドームホルダー、および、上記基部に接続されているか、または、上記基部によって少なくとも部分的に構成されている膜からなり、
当該装置において、上記コンドームが水平に設置されているため上記コンドームが平面を規定しており、上記コンドームホルダーが、コンドームによって規定された平面内において上記基部に対して滑り案内変位に適合されており、上記膜は、上記コンドームを内部に保持した上記コンドームホルダーを少なくとも部分的に内包しており、
上記基部を基準とした上記ホルダーの変位が上記キーに作用する手の指によって行われるように、当該装置が、上記コンドームホルダーと結合可能であり、かつ、上記基部を保持する上記手の指によって作用されるのに適したキーを備えることを特徴とする装置。
【請求項17】
上記基部は、案内路として使用される溝を備えており、上記膜が上記箱内に収容され、さらに接着されており、上記溝内に変位可能に収容された部品によって上記ホルダーが上記キーと結合し、上記キーが上記箱の外側に設置されていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
上記箱が開口端を備えていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
上記箱における1つの開口端がフラップを備えていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
上記箱は、石鹸箱の部品のように互いに接続された2つの部品からなることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
上記箱は、2つの部品の間に形成されている上記溝を備えた上記2つの部品からなることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項22】
上記基部は格子枠として形成されており、当該格子枠に上記膜が接続されていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項23】
上記基部は、上記膜の縁に配置されたU型枠またはO型枠のいずれかを含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項24】
上記枠は、上記膜に接着されており、かつ、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
上記基部は、上記膜の上記縁に沿って延伸するU型部材を備えており、
上記基部において、上記U型部材の内側がホルダーと対向していることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項26】
上記U型部材が上記膜の縁に接着されており、上記キーが上記U型部材の逆にある上記膜の側面上に設置されており、上記ホルダーが上記U型部材における内側に支えられており、上記ホルダーが、U型部材によって可能となる方向に滑動するように適合されていることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
上記基部はL型枠からなり、
上記基部において上記U型部材は上記L型枠における1つのヨークからなり、かつ、上記膜は上記L型枠における他のヨークに接着されていることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項28】
上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面の両側に2枚の板を備えており、上記膜は、当該板の間に設置されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項29】
当該板は上記膜に接着されており、上記キーがその間に設置されていることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
上記U型部材は、上記板の縁にそって上記板に接続されることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項31】
上記基部が板からなることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項32】
上記板が、上記コンドームによって規定された平面に対して平行に配置されており、上記膜が当該板に接着されており、上記キーが当該板に対して装置の逆側に設置されていることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
上記基部は、管が形成されるように両端にフランジを備えた三角シートを備えており、上記管は、上記装置における一表面上に溝が設置されるようになっており、上記内包されたホルダーおよび上記ホルダー内部に保持されたコンドームを備えた上記膜は、上記管内部に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項34】
上記膜が、少なくとも1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項35】
上記膜が、縁において互いに接続された2枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項34に記載の装置。
【請求項36】
上記膜が、接続された縁を備えた折り畳みシートでできた包装であることを特徴とする請求項34に記載の装置。
【請求項37】
薄膜のシートが、上記板における縁に接着されており、コンドームを内部に備えた上記ホルダーが、上記板と上記シートとの間に設置されていることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項38】
上記基部が、上記コンドームによって規定され、かつ、接続部によって接続された上記平面における両側に設置された2枚の板を含んでおり、上記板の間の間隙が伸縮性のある素材でできた1枚のシートによって覆われており、上記コンドームを備えたホルダーが上記板の間に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項39】
上記基部が、フランジによって3面を規定された板状底部を備えたトレイとして形成されており、
上記基部において、薄膜のシートが上記トレイの縁に沿って接着されており、上記コンドームを備えたホルダーが、上記シートの下の上記トレイ内に収容されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項40】
上記キーが、上記膜によって規定されておりかつ上記膜を通過する部分によって上記ホルダーに接続されている上記間隙の外側に少なくとも部分的に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
上記キーと上記ホルダーとが接続している上記部分が、上記シート素材でできた2枚の層の間に延伸していることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
上記膜からの出口において、上記キーおよびホルダーを接続させる当該部分が、互いに対向する2つの鋭角を備える横断面を有することを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
上記キーおよびホルダーを接続させる当該部分が、上記膜のシートにおける開口部を通過しており、
当該部分において、当該開口に隣接する上記シートの範囲が上記キーと上記ホルダーとの間に固定されていることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項44】
上記キーが、上記膜によって規定された上記間隙内に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
上記膜が、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項46】
上記膜が、少なくとも2層を含むシート素材でできており、当該層の1つが薄く丈夫で貫通できないものであり、もう1層はより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えるものであることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
上記弱くしたラインが、変位の際に上記キーおよびホルダーによって形成された、上記経路に沿って延伸していることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項48】
上記弱くしたラインが、開梱の際に上記ホルダーが上記膜から突出している、上記膜の端に設置されていることを特徴とする請求項41〜43および45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
上記キーが、上記膜によって規定された上記間隙の外側に少なくとも部分的に設置されており、
当該キーにおいて、上記キーとホルダーとを接続させる上記部分に近接した上記膜の範囲が当該部分に接着されており、上記基部に接続された上記膜の範囲から、弱くしたラインによって分離されていることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項50】
上記膜は、開梱の際に上記ホルダーが上記膜から突出する上記膜の端に設置された、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項51】
上記ホルダーとキー接続との間の上記接続が固定されたものであることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項52】
上記膜が密封されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
上記変位によって、上記コンドームにおける上記表面が上記コンドームを装着するのに十分な程度露出することを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項54】
上記変位によって、上記コンドームにおける上記下部が上記コンドームを装着するのに十分な程度露出することを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項55】
上記装置は、上記ホルダーが突発的に変位することを防止または阻止するための構造を備えることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項56】
上記基部は、上記ホルダーに対する案内路として使用される溝を備えた板を含んでおり、上記ホルダーは突出部からなり、当該突出部は、当該溝内に変位可能に収容されており、かつ、当該突出部が上記溝から離れないように、上記板における逆側において上記ホルダーに対して突起を備えることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項57】
上記装置の少なくとも1つの側面が、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行であるか、または、−45°から+45°の間の角度で傾斜していることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項58】
上記装置の少なくとも1つの側面が、上記コンドームによって規定された上記平面に対して垂直であるか、または、135°から+45°の間の角度で傾斜していることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項59】
上記ホルダーは、開口中空リングからなり、当該リングは、当該リングの内径に沿って延伸している成形溝を備えており、当該ホルダーにおいて、上記コンドームが上記溝内に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項60】
上記ホルダーが、U型横断面を備える円周部を有する開口リングを含むことを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項61】
上記装置が容器に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項62】
上記キーが、上記コンドームによって規定された上記平面において上記ホルダーに対して移動することを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項63】
上記装置は、上記ホルダーが上記キーよりも長い距離を移動するための構造を備えていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項64】
上記ホルダーおよび基部が、上記キーと結合しているクロスバーの上方を通過するケーブルに接続されていることを特徴とする請求項63に記載の装置。
【請求項65】
上記キーが、上記基部に支えられた台座上に設置されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項66】
上記基部が、上記膜内に収容されていることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項67】
上記膜は、包装によって構成されており、上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行な上記包装内に収容されている板によって構成されていることを特徴とする請求項66に記載の装置。
【請求項68】
上記ホルダーは、上記ホルダーによって保持された上記コンドームの外側を少なくとも部分的に覆っているフタを備え、当該フタは上記キーとして使用されることを特徴とする請求項16〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項69】
上記フタが上記膜に接続されている、または、上記膜の一部からなることを特徴とする請求項68に記載の装置。
【請求項70】
上記フタは、上記ホルダー上に枢動可能に設置されることを特徴とする請求項68に記載の装置。
【請求項71】
上記キーは、上記ホルダーから分離しており、押圧部を備えており、かつ、上記押圧部と上記ホルダーとが結合するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項72】
上記キーは、ホルダーから分離しており、かつ、上記ホルダーとの結合に適した押圧部を備えていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項73】
上記基部が案内路として使用される溝を備えた箱を含んでおり、上記膜が当該箱内に収容および接着されており、上記キーが上記溝内に変位可能に収容されており、上記キーの少なくとも一部が上記箱の外側にあり、上記溝の幅が上記キーの幅以上であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項74】
上記基部は、上記ホルダーを備えた箱および当該箱内部に収容された案内路からなり、当該案内路は、箱の1つの壁における溝、および、互いに対向し、当該壁並びに上記箱における他の2つの壁に沿って上記溝の両側を連続して通過している2つの溝を備えており、
上記基部において、上記ホルダーは、縁が上記2つの溝内に収容された伸縮性のある帯板によって、当該帯板が上記2つの溝に沿って変位するように上記キーに接続されており、
上記キーは、上記箱における外部側面に設置されており、上記溝内に変位可能に収容された部分によって当該帯板に接続されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項75】
上記基部は、板内部に形成されている2つの溝を備えた板を含み、当該溝は案内路の機能を果たし、上記ホルダーは拡張可能であり、当該溝に変位可能に収容されたピンを含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項76】
上記ホルダーは、伸縮性のある横木を備えることを特徴とする請求項75に記載の装置。
【請求項77】
上記ホルダーの拡張性は、上記ホルダーを開口リングとして形成することによって提供され、上記溝は、1つの側面において互いに向かって収束していることを特徴とする請求項76に記載の装置。
【請求項78】
上記基部は、内部に溝が形成され、かつ、上記板が収容されている箱を含んでおり、上記箱内に形成される上記溝は、上記板内に形成される上記溝より長いことを特徴とする請求項76に記載の装置。
【請求項79】
上記基部は、底部を有するトレイからなり、当該底部はフランジによって3つの面を規定された中央溝を備える板として形成されており、かつ、案内路としての役割を果たしており、
上記基部において上記ホルダーは拡張開口リングによって形成され、上記開口リングは上記溝内に収容され、ケーブルによって上記フランジにおける2つの逆側面に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項80】
上記ホルダーは、グリップおよび当該グリップとの接続部を含んでおり、当該グリップはコンドームにおける上記縁を把持するために使用されており、当該接続部は少なくとも部分的に弾性を備えており、
上記ホルダーは、上記コンドームが設置されうる上記間隙を少なくとも部分的に規定し、2つの形態の間の上記接続部を変形させるのに適しており、
上記第1の形態において上記間隙が収縮し、かつ、上記第2の形態において上記間隙が拡大しており、さらに、上記第1の形態において上記接続部の少なくとも一部が変形し第2の形態に転換する傾向があり、かつ、上記第2の形態において上記変形が少なくとも部分的に解放されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項81】
上記装置が、上記第1の形態において上記ホルダーを保持するための保持手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項82】
上記第1の形態における上記ホルダーを保持するための上記保持手段は、1つの開口端を有する箱であり、上記ホルダーが当該箱に収容されていることを特徴とする請求項81に記載の装置。
【請求項83】
上記箱は溝を備えており、上記ホルダーは当該溝に収容された部分によって上記ホルダーに変位可能に接続されたキーを備えており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項82に記載の装置。
【請求項84】
上記装置が、上記第2の形態において上記ホルダーを保持するための上記保持手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項85】
上記装置が、上記第1の形態において上記ホルダーを保持するための手段を備えており、かつ、上記第2の形態において上記ホルダーを保持するための手段を備えていることを特徴とする請求項80に記載の装置。
【請求項86】
上記第1の形態における上記ホルダーを保持するための保持手段は、溝を備えた箱であって、上記第2の形態における上記ホルダーの保持手段は、上記ホルダーを内包し、かつ、当該箱に変位可能に接続されたリングであって、上記ホルダーは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記ホルダーに接着されているキーを備えており、当該キーは、上記箱の外側にあることを特徴とする請求項85に記載の装置。
【請求項87】
上記装置は、2つの対向する弾性部材を備えており、当該弾性部材における各々の一端は上記ホルダーに、さらに各々のもう一端は上記基部に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項88】
上記基部は、上記コンドームによって規定された上記平面に対して平行に設置された板を含んでおり、
上記基部において、上記膜は当該板に接着されており、上記キーは当該板に対して上記装置の逆側面上にあることを特徴とする請求項87に記載の装置。
【請求項89】
上記基部は、案内路として使用される溝を有する箱を含んでおり、上記膜は当該箱内に収容および接着されており、上記ホルダーは当該溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは当該箱の外側にあることを特徴とする請求項87に記載の装置。
【請求項90】
上記装置は、上記コンドームを内部に保持した上記コンドームホルダーが設置されているトレイを備えており、当該トレイは、上記コンドームによって規定された上記平面内において上記基部に対して滑り案内変位に適合されており、
上記装置はキーをも備えており、当該キーは、上記コンドームホルダーに接続されており、上記トレイの変位が、上記キーに作用する上記手の指によって上記基部に対して行われるように、当該キーは、上記基部を保持する上記手の指によって作用するのに適していることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項91】
上記基部は、1つの開口端を備える箱からなり、案内路として使用される溝を備えており、当該箱内に収容されたトレイを備えていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項92】
上記トレイは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項93】
上記ホルダーは、上記溝内に変位可能に収容された部分によって上記キーに接続されており、上記キーは上記箱の外側にあることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項94】
上記溝は、伸縮性のある素材でできたシートによって覆われていることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項95】
上記トレイは、フランジによって3つの面が規定された板状の底部を有することを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項96】
上記トレイは、フランジによって4つの面すべてが規定された板状の底部を有することを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項97】
薄膜のシートは、上記トレイにおける縁に接着されており、コンドームを内部に保持した上記ホルダーは、当該シートの下にある上記トレイ内に設置されていることを特徴とする請求項95または96のいずれか1項に記載の装置。
【請求項98】
上記箱は、互いが石鹸箱の部品のように接続されている2つの部品からなることを特徴とする請求項91に記載の装置。
【請求項99】
コンドームを備えた上記ホルダーが少なくとも部分的に収容されている上記膜は、上記トレイに接着されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項100】
コンドームを備えた上記ホルダーが少なくとも部分的に収容されている上記膜は、上記トレイによって部分的に形成されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項101】
上記膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項102】
上記膜は、縁において互いに接続された2枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項103】
上記膜は、接続された縁を備える、折り畳まれた1枚のシートでできた包装であることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項104】
上記膜は、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項199〜103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項105】
上記膜は、少なくとも2層を含むシート素材からなり、当該層の1つは薄く丈夫で貫通できないものであり、当該層のもう1つはより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えていることを特徴とする請求項99〜103のいずれか1項に記載の装置。
【請求項106】
上記ホルダーは、成形溝を備えた開口中空リングからなり、当該成形溝はリングの内径に沿って延伸しており、上記コンドームは、当該溝内に収容されていることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項107】
上記ホルダーは、上記コンドームを保持するための内向き把持部を備えた平らな開口リングであることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項108】
上記ホルダーは、上記リングが拡張可能であるように構成されていることを特徴とする請求項107に記載の装置。
【請求項109】
上記リングは、ロッドおよび当該ロッドの端に接続されたC型枠からなり、上記ホルダーはレバーを備えており、当該レバーのより大きいアームは当該枠によって形成されており、上記軸は当該ロッドの端上に配置されており、上記拡張は当該レバーが変位することによって行われることを特徴とする請求項108に記載の装置。
【請求項110】
上記ホルダーはU型であり、当該ホルダーの内側が、内部に保持された上記コンドームに対向しており、かつ、上記コンドームを内包していることを特徴とする請求項90に記載の装置。
【請求項111】
上記ホルダーは、2本のひもを備えており、当該ひもは、片端が上記ホルダーにそれぞれ接着されており、もう1つの端は上記コンドームにおける外面に沿って延伸しており、上記コンドームとともに巻かれていることを特徴とする請求項110に記載の装置。
【請求項112】
上記ホルダーは、上記膜を通過する部分を含むことを特徴とする請求項90〜111のいずれか1項に記載の装置。
【請求項113】
ホルダーによって保持されたコンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は基部、コンドームが水平に配置され内部に保持されているホルダー、および上記基部に接続され、かつ、上記ホルダーおよび内部に保持されたコンドームを少なくとも部分的に内包している膜からなり、
当該装置において、上記ホルダーは、上記コンドームによって規定された平面において案内変位のために上記基部に対して変位可能に設置されており、
上記装置は、上記基部に設置された軸を有する少なくとも1つのレバーをさらに備えており、上記レバーは手の少なくとも1本の指によって作用しうるように上記ホルダーに接着されており、上記基部を基準としたホルダーの上記変位が、当該指を用いてレバーに作用することによって行われることを特徴とする装置。
【請求項114】
上記基部は、少なくとも1つの開口部を備えた箱からなり、当該開口部を通って上記レバーが指によって作用しうるものであり、さらに当該基部は、上記箱内に設置されており上記ホルダーにための案内路として使用される溝を備えた板、および、上記レバーを設置するための突起を備えており、
上記基部において、上記膜は上記箱内に設置されている、かつ、上記板に接着されており、上記ホルダーは上記膜を超えて延伸しているピンからなり、当該膜は、上記溝内に変位可能に収容されており、上記ホルダーから上記板における反対側に拡張部を備えており、上記ピンが上記溝から分離することを防止していることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項115】
伸縮性のある横木が、上記開口部における上記反対側の縁の間を通っており、上記箱は、上記開口部に設置されている切り込みを含むことを特徴とする請求項114に記載の装置。
【請求項116】
上記横木は、片手の指で作用するように設計されたリブ付き支持部を備えていることを特徴とする請求項115に記載の装置。
【請求項117】
上記箱は、1つの開口端を備えていることを特徴とする請求項114に記載の装置。
【請求項118】
上記レバーと上記ホルダーとの接続は、可撓性があることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項119】
上記レバーは、少なくとも部分的に可撓性があることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項120】
上記膜は、少なくとも1枚のシートでできた包装として形成されることを特徴とする請求項113に記載の装置。
【請求項121】
上記膜は、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項120に記載の装置。
【請求項122】
上記膜は、少なくとも2つの層を含むシート素材でできており、当該層の1つは薄く丈夫で貫通できないものであり、当該層のもう1つはより強度が高く、かつ、弱くしたラインを備えることを特徴とする請求項121に記載の装置。
【請求項123】
上記装置が、もう1つのレバーを備えていることを特徴とする請求項113〜122のいずれか1項に記載の装置。
【請求項124】
ホルダーによって保持されたコンドームを開梱するための装置であって、
当該装置は基部、コンドームが水平に配置され内部に保持されているホルダー、およびコンドームを内部に保持するホルダーを内包する膜を備えており、
手の指によって上記膜を通して上記ホルダーの外周を押圧する場合に、当該ホルダーの外周の少なくとも一部が、上記膜に対して滑動するのに適した先細り表面によって規定されることを特徴とする装置。
【請求項125】
上記表面は枠からなり、当該枠は、上記ホルダーの外周に沿って少なくとも部分的に上記ホルダーを内包しており、上記膜に収容されていることを特徴とする請求項124に記載の装置。
【請求項126】
上記装置は、上記膜に接続されているか、または、上記膜を部分的に形成している楔状のレストを含み、上記キーは、上記膜を通して上記キーを押圧することによって上記表面に対して変位に適合されていることを特徴とする請求項124に記載の装置。
【請求項127】
上記装置は、上記膜内に収容されたV型ブラケットを備えており、当該ブラケットはU型横断面を備えており、当該ブラケットは外側から上記ホルダーを内包していることを特徴とする請求項126に記載の装置。
【請求項128】
ホルダーによって保持され、かつ、開梱装置内に水平に設置され収容されたコンドームを開梱するための方法であって、
ユーザーの片手において当該装置を保持する段階;および
上記コンドームの少なくとも一部が分離するまで、当該装置の一部を、当該装置における残りの部分に対して変位させる段階;を含む方法であって、
上記装置を保持する手の1本の指を用いて、上記変位が行われ、
上記方法において、上記変位可能部分の変位方向に対して垂直な方向で上記指を上記装置に押し付けることによって、上記指と上記装置における上記変位可能部分との機械的相互作用が生成されることを特徴とする方法。
【請求項129】
上記ユーザーの手において上記装置を保持する段階は、ユーザーの指によって上記装置の基部およびレバーを保持することを含み、
上記変位の段階は、上記レバーを保持する指によって上記レバーに作用する段階を含み、上記レバーにおける上記軸は、上記基部上に設置されていることを特徴とする請求項128に記載の方法。
【請求項130】
上記ユーザーの手において上記装置を保持する段階は、上記ユーザーの指によってレバーを保持することを含み、当該レバーは、上記基部に枢動可能に接続されており、片手の指によって保持しており回転する間にホルダーに作用するように適合されており、
上記変位の段階は、上記同じ指をくっつけて動かすことによって上記レバーに作用することを含み、
上記方法において上記レバーにおける回転軸が上記基部上に設置されていることを特徴とする請求項128に記載の方法。
【請求項131】
上記ユーザーの手で上記装置を保持する段階は、上記手の指で保持するのに適合された上記膜を保持することを含み、
上記変位の段階は、上記指をくっつけて動かすことによってコンドームを内部に保持する上記ホルダーを、上記膜の外に押し出すことを含む請求項128に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
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【図11】
【図12】
【図13】
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【図20】
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【図40】
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【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
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【図54】
【図55】
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【図60】
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【図80】
【図81】
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【図89】
【図90】
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【図101】
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【図118】
【図119】
【図120】
【図121】
【図122】
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【図198】
【図199】
【図200】
【図201】
【図202】
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【図204】
【図205】
【図206】
【図207】
【図208】
【図209】
【図210】
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【図212】
【図213】
【図214】
【図215】
【図216】
【図217】
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【図219】
【図220】
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【図222】
【図223】
【図224】
【図225】
【図226】
【図227】
【図228】
【図229】
【図230】
【図231】
【図232】
【図233】
【図234】
【図235】
【図236】
【図237】
【図238】
【図239】
【図240】
【図241】
【図242】
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【図244】
【図245】
【図246】
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【図249】
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【図272】
【図273】
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【図275】
【図276】
【図277】
【図278】
【図279】
【図280】
【図281】
【図282】
【図283】
【公表番号】特表2009−519804(P2009−519804A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547143(P2008−547143)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【国際出願番号】PCT/RU2006/000687
【国際公開番号】WO2007/073243
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(508246917)ゼットエーオー“イーズィーテイル” (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【国際出願番号】PCT/RU2006/000687
【国際公開番号】WO2007/073243
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(508246917)ゼットエーオー“イーズィーテイル” (4)
【Fターム(参考)】
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