説明

コンバイン

【課題】後方や側方に離れたコンテナやトラック等に確実に排出できるようにする。
【解決手段】脱穀部(2)の横側方に穀粒タンク(5)を搭載し、該穀粒タンク(5)の下部に搬出コンベア(11)が軸装し、該搬出コンベア(11)の終端部にバケット式の排出コンベア(56)からなる穀粒排出装置(13)を立設し、該穀粒排出装置(13)から旋回可能なコンベア式搬送装置(70)に穀粒を搬送して、該コンベア式搬送装置(70)の終端の排出口(34a)より排出するようにしたコンバインにおいて、前記コンベア式搬送装置(70)の回動中心軸(125)を、前記バケット式の排出コンベア(56)に対して脱穀部(2)とは離れた側の側部に位置させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒タンク内の穀粒を傷つけることなく、しかも排出高さを高い位置に設定可能な穀粒排出装置を設けたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、穀粒の排出はスクリュー式の排出オーガや袋詰め装置により行われていた。このうち、スクリュー式の排出オーガでは、穀粒は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀された後、略水平に延出された同様のスクリュー式の排出オーガ内を搬送され、該スクリュー式の排出オーガ先端からトラック等に排出されていた。また、袋詰め装置では、選別された穀粒が揚穀された後、トップサッカという小型のタンクを通って、機体側部に設けた袋詰め装置内の穀粒袋に、落入されるようにしていた。
そして、大豆のように穀粒が軟らかい上に土などの異物が混入しやすい豆類の場合には、刈り取り・脱穀・選別した後の排出作業を、スクリュー式で搬送距離も長い前記排出オーガにより行うと、穀粒が傷つきやすく、穀粒品質の低下を招くため、従来は、前記袋詰め装置を搭載した豆専用又は他の穀物と兼用のコンバインを使用し、穀粒の汚損や損傷を最小限に抑えるようにしていた。
しかし、この袋詰め装置においては、前記穀粒袋をそれほど大きくできないために多数の袋に分けて袋詰めしなければならず、そのための袋詰め作業や運搬作業に時間や手間がかかり、作業効率が悪かった。
【0003】
そこで、本発明者らは、前記穀粒タンクに下部を連通した穀粒排出装置を機体後方に設け、該穀粒排出装置内のバケット式コンベアなどの排出コンベアで穀粒を上方まで搬送して排出できるようにしている。
【特許文献1】特開平7−99826号公報
【特許文献2】特開平5−219826号公報
【特許文献3】特開平4−370027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、トラック等のある農道の高さはコンバインのある圃場よりも高い上、この圃場と農道との間には、ブロックの畦畔や側溝などの障害物がある場合も多く、バケット式コンベアでは、トラック等の荷台までの穀粒搬送にはかなりの搬送高さや搬送距離が要求され、前記固定式、傾動式、アタッチメント式のいずれの穀粒排出装置を用いてもトラック等の荷台への穀粒の直接排出は難しい、という問題があった。
また、排出口まで搬送中の穀粒の汚損や損傷を確実に防止することによる、穀粒品質の一層の向上も、強く望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
脱穀部(2)の横側方に穀粒タンク(5)を搭載し、該穀粒タンク(5)の下部に搬出コンベア(11)が軸装し、該搬出コンベア(11)の終端部にバケット式の排出コンベア(56)からなる穀粒排出装置(13)を立設し、該穀粒排出装置(13)から旋回可能なコンベア式搬送装置(70)に穀粒を搬送して、該コンベア式搬送装置(70)の終端の排出口(34a)より排出するようにしたコンバインにおいて、
前記コンベア式搬送装置(70)の回動中心軸(125)を、前記バケット式の排出コンベア(56)に対して脱穀部(2)とは離れた側の側部に位置させたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
第1に、コンベア式搬送装置により、農道等に停車したトラック等の荷台にも穀粒を直接排出できるようになり、更には、コンベア式搬送装置の回動に関係なく、コンベア式搬送装置の穀粒流入口が略同一位置となり、排出口から穀粒流入口までの構造を簡素化でき、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係わるコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図、図4はコンベア式搬送装置の支持構成を示す後部側面図、図5は穀粒タンクの回動構成を示す平面配置図、図6は左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図、図7はコンベア式搬送装置の連結部の拡大側面図、図8は後方への穀粒排出作業状況を示す側面図、図9は右側方への穀粒排出作業状況を示す背面図、図10はコンベア式搬送装置の駆動制御のブロック図、図11は穀粒搬送状況を示す穀粒搬送部の拡大側面図であり、図11(a)は穀粒搬送をコンベア上側で行う場合、図11(b)は穀粒搬送をコンベア下側で行う場合、図12は旋回収納タイプのコンベア式搬送装置の収納状況を示す側面図、図13は同じく後方への穀粒排出作業状況を示す平面図、図14は同じく左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【0009】
はじめに、本発明に係わるコンバインの全体構成について、図1乃至図5により説明する。
図1乃至図3に示すように、クローラ1上にはシャーシ枠100が搭載され、該シャーシ枠100上には脱穀部2が搭載され、該脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方には穀粒タンク5が搭載され、該穀粒タンク5の前方側には、運転部6が連設されている。
【0010】
さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設された一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式の揚穀コンベア7が立設されている。該揚穀コンベア7では、上下部に軸支されたスプロケット14・15間にコンベアチェーン16が巻回され、該コンベアチェーン16上には複数のバケット17が列設されており、前記揺動選別装置9で選別された一番物などの精粒は揚穀コンベア7下部の円弧状の受部に搬送され、該受部の精粒はコンベアチェーン16上のバケット17により掬い上げられ、そのまま揚穀コンベア7の上部まで搬送される。
【0011】
そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パイプ68を介して穀粒タンク5に連通され、該穀粒タンク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示せぬレベリングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タンク5内に均一に分散され均等に貯留できるようにしている。該穀粒タンク5の下部樋10には、スクリュー式の搬出コンベア11が軸装され、該搬出コンベア11の終端部は、穀粒排出装置13下部に受継ぎケース12を介して連通されている。
【0012】
該穀粒排出装置13でも、バケット式の排出コンベア56が立設され、該排出コンベア56の上下部に軸支されたスプロケット88・89間には、コンベアチェーン67が巻回され、該コンベアチェーン67上には複数のバケット66が列設されており、前記穀粒タンク5内に貯留された穀粒を、穀粒排出装置13上方より排出できるようにしている。
【0013】
なお、図4に示すように、穀粒タンク5の下部にはガイド部材90を配置し、前記受継ぎケース12に向かって低くなるように傾斜して着脱可能に配設し、搬出コンベア11による搬送と、ガイド部材90による搬送との切換を自在に行い、状況に応じて搬出手段を選択できるようにしてもよい。
例えば、穀粒タンク5の収納容量を十分確保したい場合には、タンク容量をほとんど損なわない搬出コンベア11による搬送を行い、一方、ガイド部材90上を滑り落とすことにより穀粒の損傷をできるだけ軽減したい場合には、上方スペースが小さくなりタンク容量が若干損なわれるものの、穀粒がほとんど損傷しないガイド部材90による搬送を行うのである。
【0014】
このように、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設することで、機体後部の空間を活用して、従来の機体上部又は側部に設けた長い排出オーガや幅広の袋詰め装置に比べ、機体高さ、機体幅を小さくすることができ、作物の走行中の機体による損傷を防止すると共に、機体の格納スペースを小さくしている。
【0015】
そして、図3、図4に示すように、この穀粒排出装置13上部の排出口13aには、穀粒ガイド部材69上部が連結連通され、該穀粒ガイド部材69により、排出口13aから排出される穀粒を、排出口13a下方に配設したコンベア式搬送装置70の穀粒流入口50にまで導くと共に、搬送されてきた穀粒は、この穀粒ガイド部材69内に一時的に貯留できるようにしている。
【0016】
このような構成により、穀粒排出装置13内のバケット式の排出コンベア56と、コンベア式搬送装置70内のベルト式の後述する搬送コンベア54との間で、搬送方式の違い等から穀粒搬送速度に大きな差が生じたり、あるいは、刈り込み開始や終了時等に、穀粒タンク5内の穀粒貯留量が大きく変動するような場合でも、前記穀粒ガイド部材69が穀粒の流れのバッファーとして機能し、穀粒の流れを一定にして、穀粒詰まりなどの発生を防ぐことができる。
【0017】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該コンベア式搬送装置70のベルトコンベアの搬送コンベア54への穀粒流入口50と、前記穀粒排出装置13のバケットコンベアの排出コンベア56からの排出口13aとの間には、一時貯留部である穀粒ガイド部材69を介設したので、穀粒排出装置13とコンベア式搬送装置70間における穀粒の流れを一定にして、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業が可能となるのである。
【0018】
また、図4、図5に示すように、前記シャーシ枠100上には中空の支点軸104が立設され、該支点軸104は上下の支持ステー111・112により支持され、該支持ステー111・112は、前記脱穀部2や揺動選別装置9等を内設する支持ケース55から水平に突設されており、該支持ケース55は前記シャーシ枠100上に載置固定されている。
【0019】
シャーシ枠100や支持ステー111・112によって強固に支持された支点軸104には、回動部材92が回動可能に外嵌され、該回動部材92から水平に延出された上下の回動ステー92a・92bの先部は、前記穀粒タンク5の背面に連結固定されており、穀粒タンク5が、前記支点軸104の軸芯上にある回動中心軸126を中心にして、位置62から位置63まで回動できるようにしている。
【0020】
このように、穀粒タンク5が機体から突設した支点軸104により回動可能に構成することで、穀粒タンク5を迅速かつ確実にオープンすることができ、コンバイン内部の保守管理作業の容易化を図っている。
【0021】
次に、本発明に係わるコンベア式搬送装置70の構造について、図3、図4、図6、図7により説明する。
コンベア式搬送装置70は、図3、図4、図6に示すように、前記排出口13aから排出した穀粒を受け取りコンベア途中部まで搬送する第1搬送部21と、コンベア途中部まで搬送されてきた穀粒をコンベア終端まで搬送する第2搬送部22と、該第2搬送部と前記第1搬送部21との間を回動可能に連結すると共にコンベアの駆動力を伝達する連結部23と、第1搬送部21の基部を上下回動可能に支持する支持体24とから構成される。
【0022】
まず、支持体24は、第1搬送部21基部を内挿する支持ボックス24aと、該支持ボックス24a下面より垂設した回動パイプ24bと、該回動パイプ24b下端に水平に固設した旋回従動ギア24cとから構成され、そのうちの回動パイプ24b上部は、支持ステー93先部の支持パイプ93aにより外嵌支持され、該支持ステー93基部は穀粒タンク5背面上部に連結固定されている。
【0023】
さらに、回動パイプ24bには、強固に支持された前記支点軸104上部が下方より摺動可能に内挿されており、支点軸104によって支持体24を支持し、該支持体24により支えられた前記第1搬送部21、連結部23、第2搬送部22を確実に保持できるようにしている。そして、支点軸104の軸芯上にあり、回動パイプ24bの中心軸に相当する回動中心軸125を中心として、コンベア式搬送装置70を旋回できるようにしている。
【0024】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、前記穀粒タンク5は、機体を支持するシャーシ枠100より突設した支点軸104により回動可能に構成すると共に、該支点軸104により、前記コンベア式搬送装置70を支持可能としたので、穀粒排出作業中でもコンベア式搬送装置70がぶれることなく排出位置を安定化させることができ、穀粒を目標位置に確実に排出することができ、穀粒の飛散等を防止することができる。
そして、脱穀部2の横側方に穀粒タンク5を搭載し、該穀粒タンク5の下部に搬出コンベア11が軸装し、該搬出コンベア11の終端部にバケット式の排出コンベア56からなる穀粒排出装置13を立設し、該穀粒排出装置13から旋回可能なコンベア式搬送装置70に穀粒を搬送して、該コンベア式搬送装置70の終端の排出口34aより排出するようにしたコンバインにおいて、前記コンベア式搬送装置70の回動中心軸125を、前記バケット式の排出コンベア56に対して脱穀部2とは離れた側の側部に位置させている。こうして、コンベア式搬送装置により、農道等に停車したトラック等の荷台にも穀粒を直接排出できるようになり、更には、コンベア式搬送装置の回動に関係なく、コンベア式搬送装置の穀粒流入口が略同一位置となり、排出口から穀粒流入口までの構造を簡素化でき、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0025】
前記第1搬送部21は、図2、図4、図6、図7に示すように、外側は角パイプ状の第1搬送ケース33により外装され、該第1搬送ケース33の搬送始端側には、左右側板間に駆動軸38が枢支され、該駆動軸38には駆動プーリ39が外嵌・固定されている。同様に、第1搬送ケース33の搬送終端側にも、左右側板間に従動軸40が枢支され、該従動軸40には従動プーリ41が外嵌固定されており、該従動プーリ41と前記駆動プーリ39との間には第1ベルト46が巻回されている。
【0026】
そして、該第1ベルト46の外周面には、所定間隔で搬送板46a・46a・・・が立設されており、該搬送板46a・46a・・・の間に穀粒を収納するようにし、後述の如く搬送終端側が上昇して上搬送面の斜度が大きくなった場合であっても、穀粒が転動して逆戻りすることがないようにしている。
さらに、第1ベルト46の上下の搬送面間には、第1搬送ケース33の内側に固設された複数のベルト支持部材73が介設され、該ベルト支持部材73により第1ベルト46の側縁部が支持できるようにしているため、穀粒の自重により第1ベルト46の上搬送面が下方に垂れ下がらないようにすることができ、前記搬送板46a・46a・・の効果と相まって、第1搬送部21内の穀粒を搬送始端部から搬送終端部まで安定かつ確実に搬送することができる。
【0027】
また、第1搬送ケース33の搬送始端側には、上方に開いた穀粒流入口50が形成され、該穀粒流入口50直上の支持ボックス24a上部には嵌合孔が開口され、該嵌合孔には、前記穀粒ガイド部材69下部に円筒状に形成された支持部69aが摺動可能に嵌挿されており、該支持部69aを介し、穀粒排出装置13より搬送されてきた穀粒を第1搬送部21の搬送始端部に落入させるようにしている。
【0028】
このような構成において、前記排出口13aから排出された穀粒は、支持部69aから穀粒流入口50内に流下していき、搬送板46aの立設した第1ベルト46上に落下し、そのまま第2搬送部22の方に搬送されるようにしている。
【0029】
この時、支持部69aの中心軸124は、コンベア式搬送装置70の前記回動中心軸125と一致すると共に、前述したように、この回動中心軸125と、穀粒タンク5の回動中心軸126とは、いずれも前記支点軸104の軸芯上にあるように構成している。そのため、支持部69aの中心軸124、コンベア式搬送装置70の回動中心軸125、及び穀粒タンク5の回動中心軸126は、いずれも同一の中心軸30上に設けられることとなり、複数の回動中心軸を有する場合とは異なり、回動中にコンベア式搬送装置70と穀粒タンク5とが互いに干渉することがなく、しかも、回動に要するスペースも小さくできる。
【0030】
すなわち、コンバインにおいて、穀粒排出装置13の排出口先端の中心軸124と、コンベア式搬送装置70の回動中心軸125と、穀粒タンク5の回動中心軸126は、同一中心軸30上に設けるので、コンベア式搬送装置70と穀粒タンク5とは互いに独立して回動させることができ、穀粒排出作業とコンバイン内部の保守管理作業を並行して行えるなど、作業の自由度が向上すると共に、省スペース効果により、機体のコンパクト化・軽量化を図ることができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
なお、支持体24には、図3に示すように、前記駆動軸38と同心上に昇降支軸49が設けられ、該昇降支軸49を中心にして、第1搬送部21の基部が上下に回動できるようにしている。
【0031】
第2搬送部22についても、前記第1搬送部21と同様に、外側は角パイプ状の第2搬送ケース34により外装され、該第2搬送ケース34の搬送始端側には従動軸42が枢支され、該従動軸42には従動プーリ43が外嵌・固定されている。そして、第2搬送ケース34の搬送終端側にも従動軸44が枢支され、該従動軸44には従動プーリ45が外嵌固定され、該従動プーリ45と前記従動プーリ43との間には、搬送板47aを外周に立設した第2ベルト47が巻回されると共に、該第2ベルト47の上下の搬送面間にも、ベルトのたるみ防止のための複数のベルト支持部材73が介設されている。
【0032】
そして、この第2搬送ケース34の搬送始端側の内側下面と、前記第1搬送ケース33の搬送終端側の内側下面には、受継ぎガイド板48a・48bが、連結部23中央側が高くなるように傾斜して固設されている。このうちの受継ぎガイド板48aは、第1ベルト46上面を搬送されてきた穀粒が、第1ベルト46の下方に潜り込み逆戻りするのを防止し、受継ぎガイド板48bは、該受継ぎガイド板48b上に穀粒を蓄え、搬送板47aによる穀粒の掬い上げを容易にしている。また、第2搬送ケース34の搬送終端側の下面には、最終排出口34aが開口され、該最終排出口34aには、穀粒の飛散防止用の筒状のガイドカバー80が垂設されている。
【0033】
このような構成において、第1搬送部21から搬送されてきた穀粒は、第2搬送ケース34の搬送始端部において、搬送板47aにより零れることなく掬い上げられた後、第2ベルト47上を搬送終端側まで搬送されていき、最終排出口34aから、下方に載置されているコンテナ64内に落入されるのである。
【0034】
前記連結部23においては、図6、図7に示すように、前記第1搬送ケース33の搬送終端部上に第1ステー71が固設され、第2搬送ケース34の搬送始端部上には第2ステー72が固設され、該第2ステー72と前記第1ステー71との間は連結アーム74により回動自在に連結されており、第1ステー71を中心にして第2搬送部22を側方に回動させ、収納位置75から排出位置76に展開できるようにしている。該排出位置76にある第2搬送ケース34の基端面は、第1搬送ケース33の先端面に当接されると共に、当接された両端面は、図示せぬフックなどの連結部材によって強固に連結され、穀粒排出作業中に両搬送部21・22が外れないようにしている。
【0035】
すなわち、このようにコンベア式搬送装置70は、折り畳み収納可能なので、長い搬送部を機体後部上方に収納することができ、コンベアの格納スペースを小さくできると共に、穀粒排出作業を行わない時には収納して刈り取り等の作業の邪魔にならないようにし、作業効率が向上する。
【0036】
また、前記従動軸40・42と同軸上には伝達ギア81・82がそれぞれ外嵌・固定されており、第2搬送部22が展開されて排出位置76にある時には、該伝達ギア81と伝達ギア82とは噛合し、従動軸40の回動力を従動軸42に伝達することができる。これにより、前記駆動プーリ39による第1ベルト46の駆動力は、従動プーリ41→従動軸40→伝達ギア81・82→従動軸42→従動プーリ43の順で第2ベルト47に伝達され、コンベア式搬送装置70の両ベルト46・47の駆動が可能となる。
【0037】
次に、コンベア式搬送装置70のベルト46・47の駆動力伝達構成について、図3、図4、図6により説明する。
シャーシ枠100上に立設した中空の前記支点軸104には、伝達軸77が上下方向に内挿され、軸受け101等により回動可能に支持されている。そして、該伝達軸77の上端には、ベベルギア94が固設され、該ベベルギア94は、前記駆動軸38に固設されたベベルギア95と噛合されると共に、伝達軸77の下端には、ベベルギア96が固設されており、これによって、該ベベルギア96は前記駆動軸38に連結連動される。
【0038】
一方、前記搬出コンベア11のコンベア軸11a終端にもベベルギア98が固設され、該ベベルギア98と前記ベベルギア96との間には2連ギア97が介設され、該2連ギア97の大ベベルギア97aは前記ベベルギア98と噛合し、2連ギア97の小ベベルギア97bは前記ベベルギア96と噛合しており、コンベア軸11aはベベルギア96に連結連動されている。
【0039】
このような構成において、図示せぬエンジンより、伝達ギア102等から成る伝達機構を介して搬出コンベア11に伝達された駆動力は、コンベア軸11a→ベベルギア98→2連ギア97→ベベルギア96→伝達軸77→ベベルギア94→ベベルギア95→駆動軸38の順で前記駆動プーリ39に伝達され、コンベア式搬送装置70の第1ベルト46・第2ベルト47が駆動される。
【0040】
すなわち、このように、コンベア式搬送装置70は、穀粒タンク5の底部に軸装した搬出コンベア11から、支点軸104を介して伝達される動力により駆動するので、別途電動モータなどの駆動装置を設ける必要がなく、部品コストを削減することができ、更に、搬出コンベア11の搬出速度、穀粒排出装置13の排出速度、及びコンベア式搬送装置70の搬送速度の同期が容易となり、穀粒詰まりのない安定した穀粒排出作業を可能とすることができるのである。
【0041】
次に、コンベア式搬送装置70の旋回昇降構成について、図4、図6、図8、図9により説明する。
図4、図6に示すように、支点軸104上部により回動可能に支持された支持体24において、該支持体24の回動パイプ24bには固定部材103が固設され、該固定部材103にはシリンダ支軸25が設けられ、該シリンダ支軸25には昇降シリンダ26の基部が軸支され、該昇降シリンダ26より延出されたピストンロッド26aの先部が、前記第1搬送ケース33の左側板に回動自在に連結されている。
【0042】
また、図6に示すように、この支点軸104を支持する前記支持ステー111前面には旋回モータ27が固設され、該旋回モータ27より上方に向かって回動軸27aが延出され、該回動軸27aの先部には旋回駆動ギア28が固設されており、該旋回駆動ギア28は前記旋回従動ギア24cと側面で噛合している。
【0043】
このような構成において、該旋回モータ27と前記昇降シリンダ26を駆動させることにより、図6、図8、図9に示すように、コンベア式搬送装置70の旋回位置と昇降位置を自在に設定することができる。
【0044】
たとえば、前記旋回モータ27を駆動すると、旋回駆動ギア28により旋回従動ギア24cが回動され、コンベア式搬送装置70基部を支持する支持体24が支点軸104を中心に回動されるため、コンベア式搬送装置70の排出位置は、左側方位置76⇔後方位置84⇔右側方位置85間を自在に変更することができ、最終排出口34aを適正な排出位置に設定できるのである。
さらに、各旋回位置76・84・85において、前記昇降シリンダ26を駆動すると、ピストンロッド26aが伸縮され、ピストンロッド26a先部の高さ位置も上下するため、後方位置84⇔上昇位置86、右側方位置85⇔上昇位置87のように、コンベア式搬送装置70を前記昇降支軸49を中心にして自在に昇降させることができ、最終排出口34aを適正な排出高さに設定できるのである。
【0045】
すなわち、このように、コンベア式搬送装置70は、旋回及び上下動が可能な構成とするので、穀粒排出の旋回位置や高さを自由に変えることができるため、機体後方や機体側方で遠く離間した位置にあり、しかも背の高いコンテナやトラックへも問題なく排出することができ、多量の穀粒の排出作業を迅速かつ確実に行うことができる。
さらに、コンベア式搬送装置70は、支点軸104を中心に旋回可能なので、強固に支持された前記支点軸104により旋回中の振動などが抑制され、所定の排出位置まで高速で安定して旋回することができ、旋回操作時間を短縮できると共に、旋回のための支持軸を新たに設ける必要がなく、部品点数の低減を図り、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0046】
次に、コンベア式搬送装置70の制御構成について、図3、図6、図10により説明する。
図3に示すように、前記穀粒タンク5後方は背面カバー35により覆われ、該背面カバー35の右側面には、前記旋回モータ27の駆動の入切と旋回方向の切り替えを操作する旋回レバー57と、前記昇降シリンダ26の伸縮操作を行う昇降レバー58とが設けられている。さらに、旋回従動ギア24cには、ポテンショメータ等よりなる旋回角度センサ59の検出部が連結されると共に、前記昇降支軸49にも、ポテンショメータ等よりなる昇降角度センサ60の検出部が連結されている。
【0047】
そして、図10に示すように、これらのレバー57・58、角度センサ59・60、及び旋回モータ27、昇降シリンダ26は、いずれもコンバインのコントローラ51に接続されており、レバー57・58を操作してコンベア式搬送装置70の旋回・昇降を行う際、左右の旋回限界角度や上下の昇降限界角度に達すると、前記角度センサ59・60がこれらの限界角度を検出し、旋回モータ27、昇降シリンダ26が自動的に停止されるようにしている。
【0048】
このように、前記角度センサ59・60などの監視装置や、限界位置に配設したリミットスイッチなどといった牽制手段を設けることにより、コンベア式搬送装置70を旋回・昇降するに際し、コンベア式搬送装置70や機体本体部品が、部品相互間あるいは外部からの干渉等により破損するのを防止することができる。
【0049】
また、図6、図10に示すように、前記第1搬送ケース33の上面には収納スイッチ61を設け、第2搬送ケース34の先部を上方に回動して前記排出位置76から収納位置75まで回動すると、第2搬送ケース34の下面によって収納スイッチ61が押されてスイッチが入るようにする。さらに、該収納スイッチ61もコントローラ51に接続され、該コントローラ51には、エンジンから伝達ギア10の間に介設された、搬出コンベア11の駆動クラッチ32が接続されており、コンベア式搬送装置70を折り畳み収納すると、前記収納スイッチ61が「入」となり、駆動クラッチ32が「切」となって搬出コンベア11、穀粒排出装置13、及びコンベア式搬送装置70の排出駆動が全て停止される構成とすることもできる。
【0050】
このように、折り畳み部に収納スイッチ61等の収納検出手段を設けることにより、コンベア式搬送装置70を折り畳み収納するに際し、誤操作によって穀粒が連結部23から零れだしたり、搬送路途中に溢れて穀粒詰まりが発生することを確実に防止することができる。
【0051】
なお、前記支持ケース55上には受け金具55が立設されており、収納時には、該受け金具55上に第2搬送ケース34が載置され、図示せぬ取り付け具などで固定できるようにしている。これにより、穀粒排出作業以外の時に、機体振動や誤操作などによって第2搬送ケース34がぶれたり、あるいは展開されたりして、作業の邪魔になったり、連結部23が破損したりするのを確実に防止するようにしているのである。
【0052】
次に、コンベア式搬送装置70の穀粒搬送構成について、図11により説明する。
図11(a)に示すように、前記駆動プーリ39を駆動軸38を中心にして矢印18向き(図中左回り)に回転すると、前記穀粒排出装置13から穀粒流入口50を通って落下してきた穀粒14は、第1ベルト46の上搬送面46b上で、隣接する搬送板46a間に蓄えられ、そのまま第1搬送部21の搬送終端部まで搬送される。
前記連結部23で受け継がれた穀粒14は、前記第2搬送部22においても同様にして、第2ベルト47の上搬送面と隣接する前記搬送板47a間に蓄えられ、そのまま第2搬送部22の搬送終端部まで搬送され、前記最終排出口34aから下方のコンテナ64内に落入される。
【0053】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該コンベア式搬送装置70の穀粒搬送部を、ベルト46・47やプーリ39・41・43・45などから構成される搬送コンベア54の上側に設けたので、穀粒14は、搬送板46a・47aと上搬送面により把持された状態で搬送され、穀粒14同士間や穀粒14と搬送ケース33・34内壁面間で擦過されることがなく、穀粒14の汚損や損傷を確実に防止できる。
【0054】
また、第1搬送ケース33の上側には掃除口33bが開口され、該掃除口33bには掃除蓋36を着脱自在に冠着し、更に、第2搬送ケース34の上側にも掃除口が開口され、掃除蓋36を着脱自在に冠着している。
すなわち、このように、コンベア式搬送装置70は、外装の搬送ケース33・34に、メンテナンスなどのための開口部である掃除口を開閉可能に設けるので、搬送ケース内のメンテナンス時には、全体を分解することなく掃除蓋を外すだけで、内部の土や埃、あるいは残留穀粒などを容易に除去することができ、穀粒の汚損や損傷をより軽微にして、穀粒品質の一層の向上を図ることができる。
【0055】
そして、図11(b)に示すように、逆に、前記駆動プーリ39を駆動軸38を中心にして矢印19向き(図中右回り)に回転すると、前記穀粒排出装置13から穀粒流入口50を通って落下してきた穀粒14は、穀粒流入口50直下の上搬送面46b上に蓄えられつつ、一部は袋部33c底部の方に流下し、第1搬送フレーム33の下板の上に蓄えられ、さらに、回動されてきた搬送板46aにより搬送終端部側(図中では左側)に押動されながら、そのまま第1搬送部21の搬送終端部まで搬送される。
前記連結部23で受け継がれた穀粒14は、第2搬送部22においても同様にして、第2搬送フレーム34の下板の上に蓄えられ、搬送板47aにより搬送終端部側に押動されながら搬送され、前記最終排出口34aから排出されるのである。
【0056】
すなわち、穀粒タンク5の底部に穀粒排出装置13の下部を連結連通し、該穀粒排出装置13を前記穀粒タンク5の背面に立設すると共に、穀粒排出装置13の排出口13a近傍には、穀粒を後方又は側方に搬送可能なコンベア式搬送装置70を配設したコンバインにおいて、該コンベア式搬送装置70の穀粒搬送部を、搬送コンベア54の下側に設けたので、穀粒14と搬送ケース33・34内壁面間との擦過は避けられないが、排出作業をスクリュー式の排出オーガにより行う場合に比べると穀粒の損傷は軽減され、更には、穀粒運搬中にベルト46・47内側に土や埃が侵入・蓄積しにくいため、駆動プーリ39への噛み込みトラブルなどの発生が抑制されると共に、乾燥が激しく土や埃の多い条件下での穀粒の汚損を有効に防止できる。
【0057】
また、袋部33cの下半分には、多数の小孔52が開口され、該袋部33c内で前記搬送板46aの回動軌跡に沿って設けた断面視円弧状のガイド体65にも、多数の小孔65aが開口されて、該小孔52・65aを介して穀粒14より小さな土や埃などが落下するようにしている。なお、本実施例では、穀粒搬送始端部近傍にのみに孔あき部材を設けることにより、搬送コンベア54内での穀粒搬送初期段階で、土や埃などを機体外に排出するようにしているが、孔あき部材はコンベア式搬送装置70の搬送途中や搬送終端に設けてもよく、土や埃などの機体外への排出が効率的に行われる位置であれば、特には限定されない。
【0058】
すなわち、搬送コンベア54の下側には、多数の孔52・65aを開口した孔あき部材33c・65を設けたので、穀粒排出装置13から穀粒14と一緒に持ち込まれた土や埃を、排出装置を別途に設けることなく、機体外に容易に効率よく排出することができ、穀粒の汚損や損傷をより一層確実に防止することができるのである。
【0059】
以上の実施例は、折り畳み収納可能なコンベア式搬送装置(以下「折り畳み収納タイプ」とする)70をもとに説明しているが、次に、該折り畳み収納タイプ70とは異なり、穀粒排出作業後に搬送部を分割せずに、そのまま旋回して機体側方に収納可能なコンベア式搬送装置(以下「旋回収納タイプ」とする)78の場合について、以下に、図12乃至図14をもとに説明する。
【0060】
穀粒排出装置15は機体左方に傾斜して立設され、該穀粒排出装置15下部は、前記搬出コンベア11に連通される一方、穀粒排出装置15上部は、穀粒ガイド部材117を介して支持体118に連通されている。そして、該支持体118は、機体後部で機体左右略中央に立設した支点軸113に回動可能に強固に支持されると共に、支持体118からは長い搬送部119が延設されている。
【0061】
そして、収納時には、該搬送部119は受け金具116上に載置され、図示せぬ取り付け具などで固定できるようにすると共に、この時の収納位置106は、搬送部119の傾斜が水平より若干上向き(仰角120)となるようにしている。すなわち、このように、コンベア式搬送装置78の搬送部119は、収納位置106では排出口123側を斜め上方に傾斜して保持・固定したので、たとえ穀粒が搬送部119内に残留したまま穀粒排出作業が終わった場合でも、収納後の移動走行中や格納中などに、穀粒や土などが排出口123から落下することがないため、格納倉庫を汚すことなく、作業者も安心して保守作業などを行うことができるのである。
【0062】
また、支持体118は、支持軸113上部に外嵌されると共に、複数のギアを介して旋回モータ115に連結されており、該旋回モータ115を駆動することにより、搬送部119を収納位置106から右側方位置107まで旋回し、機体後方より穀粒を排出できるようにしている。
【0063】
さらに、支持体118には昇降シリンダ114が固設され、該昇降シリンダ114のピストンロッド114aの先部は搬送部119に回動自在に連結されており、前記旋回モータ115を駆動して搬送部119を左側方位置108まで旋回した後、該ピストンロッド114aを伸縮させることにより、搬送部119を、下降位置109(俯角121)⇔水平位置108⇔上昇位置110(仰角122)のように、上下に自在に傾斜を変更することができ、排出口123を適正な排出高さに設定できる。なお、前記右側方位置107などの他の排出位置でも上下に自在に傾斜を変更できるようにしている。
【0064】
すなわち、このように、コンベア式搬送装置78の搬送部119は、排出位置107・108では、排出口123側を斜め下方にも傾倒可能な構成としたので、穀粒排出作業を斜め下方に傾倒して行ったり、作業完了後に斜め下方に傾倒することにより、搬送部119内に残留しようとする穀粒も排出口123から転がり落ちて排出されるため、穀粒の残留自体を確実に防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】コンベア式搬送装置の支持構成を示す後部側面図である。
【図5】穀粒タンクの回動構成を示す平面配置図である。
【図6】左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【図7】コンベア式搬送装置の連結部の拡大側面図である。
【図8】後方への穀粒排出作業状況を示す側面図である。
【図9】右側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【図10】コンベア式搬送装置の姿勢制御及び駆動制御のブロック図である。
【図11】穀粒搬送状況を示す穀粒搬送部の拡大側面図であり、図11(a)は穀粒搬送をコンベア上側で行う場合、図11(b)は穀粒搬送をコンベア下側で行う場合である。
【図12】旋回収納タイプのコンベア式搬送装置の収納状況を示す側面図である。
【図13】同じく後方への穀粒排出作業状況を示す平面図である。
【図14】同じく左側方への穀粒排出作業状況を示す背面図である。
【符号の説明】
【0066】
5 穀粒タンク
13 穀粒排出装置
13a・123 排出口
33・34 搬送ケース
33b 掃除口
50 穀粒流入口
70 搬送装置
126 回動中心軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱穀部(2)の横側方に穀粒タンク(5)を搭載し、該穀粒タンク(5)の下部に搬出コンベア(11)が軸装し、該搬出コンベア(11)の終端部にバケット式の排出コンベア(56)からなる穀粒排出装置(13)を立設し、該穀粒排出装置(13)から旋回可能なコンベア式搬送装置(70)に穀粒を搬送して、該コンベア式搬送装置(70)の終端の排出口(34a)より排出するようにしたコンバインにおいて、
前記コンベア式搬送装置(70)の回動中心軸(125)を、前記バケット式の排出コンベア(56)に対して脱穀部(2)とは離れた側の側部に位置させてあるコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−135609(P2007−135609A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57915(P2007−57915)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【分割の表示】特願2001−7080(P2001−7080)の分割
【原出願日】平成13年1月15日(2001.1.15)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【出願人】(391025914)八鹿鉄工株式会社 (131)
【Fターム(参考)】