コード様式の柔軟性ゴルフグリップを製造する方法
【課題】 コード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法を提供する。
【解決手段】 コード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップ60を製造する方法であり、アンダーリストは継ぎ目のない筒状の未硬化エラストマーから押し出されて、アンダーリストの上に繊維コードのパターンが巻き付けられる。方法の一形態では、外側の継ぎ目のない筒状の押し出し未硬化エラストマー層が、コードパターン付きのアンダーリストの上に組み付けられる。コアロッドがアンダーリスト内に挿入されると共に、アンダーリストの一端に未硬化エラストマーのキャップが組み付けられた組付体が加熱式圧縮成形型で硬化される。硬化した組付体を成形型から取り出して、コードの一部を露出させるように材料の一部が外表面から取り除かれる。
【解決手段】 コード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップ60を製造する方法であり、アンダーリストは継ぎ目のない筒状の未硬化エラストマーから押し出されて、アンダーリストの上に繊維コードのパターンが巻き付けられる。方法の一形態では、外側の継ぎ目のない筒状の押し出し未硬化エラストマー層が、コードパターン付きのアンダーリストの上に組み付けられる。コアロッドがアンダーリスト内に挿入されると共に、アンダーリストの一端に未硬化エラストマーのキャップが組み付けられた組付体が加熱式圧縮成形型で硬化される。硬化した組付体を成形型から取り出して、コードの一部を露出させるように材料の一部が外表面から取り除かれる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップ機能を向上させるように、グリップに埋め込まれた剥き出しのコード材料を有するタイプのコード様式のゴルフグリップを製造する方法に関する。軟質ゴム製のゴルフグリップにおいて、剥き出しのコードが存在することにより、広範囲に亘る人気を獲得すると共に成長市場を享受してきた。しかしながら、このようなグリップを製造する工程は、幾分複雑であり、かつ、労働集約的であるため、グリップのコストが上昇してしまうことが分かっていた。
【背景技術】
【0002】
図1を参照すると、コード入りのゴム製ゴルフクラブグリップに採用される現在の製造工程の例が示されており、ここでは、未硬化のゴムを所定の厚さにカレンダー加工することによって事前に準備された上下のゴムシート10、12が使用される。所定寸法の厚さを達成するために、カレンダーを何回も通過させる必要がある。これらのシート10、12は、所望の繊維層またはコード層14の両側に配置され、符号16、18、20で示されるアイドラーニップを通過させる。これらの3つの層は、続いて、さらに処理するために、一対のカレンダーローラ22、24を通過させて、符号26で示される一般的な単一シート材料に圧縮されると共に押圧される。
【0003】
現在採用されている他の技術では、長いテーブルの上にシート10、12を並べて配置して、これらのシートの表面に溶剤接着剤を塗布して、これらのシートの間にコードが挟まれるように、手作業で繊維層またはコード層の上にシートを載せる。繊維層を間に備えるシートは、続いて、カレンダーを通過させて、所望の厚さのシート材料を得ることができる。この後者の技術は、シート材料を準備するために、さらに時間がかかると共にコストが高くなる。
【0004】
図2を参照すると、現在知られている製造工程が引き続き示されており、シート材料26は、符号32で示されるスタンピングプレス(打ち抜き機)を通過して、ダイ(打ち抜き型)で、シート材料26から所望のパターン片30に打ち抜かれ、続いて、パターン片は、図3において示される形状を有するように取り出される。パターン片30を打ち抜いた後に、相当な量のシート材料のスクラップが存在することが分かるであろう。さらに、繊維層14は、ゴルフグリップを製造するために、特別に織られた繊維であり、また、繊維機械にとっては比較的少量のアイテムであるために、かなり高価になってしまう。大量に製造された標準的な繊維を購入することによって、繊維のコストを埋め合わせしようとする試みがなされてきたが、この試みは、コード入りグリップの繊維に採用することができるコードの様式の選択及びコードパターンのバリエーション(変化)を必然的に制限してしまう。その結果、市場性を向上させるために提供することができるグリップの様式のバリエーションを制限してしまう。
【0005】
図4及び図5を参照すると、現在知られている製造工程が引き続き示されており、この製造工程では、パターン片30を個々にコアロッド33に巻き付けて、パターン片とコアロッドを個々に予備成形型部34に形成された円筒状の予備成形型のキャビティ32内に配置し、そして、残りの円筒状の予備成形型のキャビティ38を有する上側の予備成形型部36で予備成形型を閉鎖する。この現在公知の製造工程では、打ち抜いたパターン片30のそれぞれが成形されたゴム製グリップの半周を構成しており、図4に示すように、パターン片30の一つが、成形型の上下の半部34、36の各成形型のキャビティ内に装填される。この予備成形型は、続いて、グリップの一部のみを硬化させるために加熱され、予備成形型が型開されて、部分的に硬化した予備成形グリップとコアロッドが、成形型から取り外される。ロッド33の周囲に巻き付けられたパターン片30を備えた予備成形グリップの一つが図5に示されている。
【0006】
図5に示す予備成形グリップとコアロッドは、続いて、端部キャップ(閉鎖体)と一緒に加熱圧縮成形型内に手作業でセットされ、この予備成形品が完成したゴルフグリップの形状に成形される。
【0007】
このように、前述の説明から、コード入り軟質ゴム製のゴルフクラブグリップを製造する現在の工程は、何段階もの手作業工程を必要とするために時間を浪費するだけでなく、大量のスクラップ材料を生み出して、その結果、例えば、コード無しのゴルフクラブグリップと比較すると、グリップを製造するためのコストが大幅に増加してしまうことが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、グリップの外観の様式を多様に変化させるが、それにもかかわらず複雑ではなく、さらに、製造コストを大幅に削減する方法で、コード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法または手段を提供することが長く要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書では、埋め込まれたコードの一部がグリップの外表面に露出されている様式のコード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法を説明する。特に、この方法は、コード層の両面にシート材料の層を組み付けること、コアロッドの周囲に巻き付けるためにシート材料のパターンを打ち抜くこと、及び、グリップの予備成形物を形成するために予め硬化させるゴムを予備成形型のキャビティ内に手作業で配置すること、の必要性を省略する。グリップの予備成形物は、続いて、完全なグリップに形成するために再度成形される。
【0010】
ここで開示された方法では、ゴムの内側層、すなわち、アンダーリストは、継ぎ目のない筒状の形状に押し出され、繊維コードがコードパターンを形成するためにアンダーリストの周囲に機械巻きされる。そして、このコードは、単一のコード、編んだコードまたはねじれたコードとすることができる。このコードの巻き付けは、コード補強ホースを製造する際に利用されるような市販の編機を利用して達成することができる。本発明の方法の一形態では、コードが巻き付けられたアンダーリストは、続いて、他の未硬化のエラストマーの継ぎ目なし筒状の外側押し出し層の内側に組み付けられ、また、その中にコアロッドが挿入されると共に、コード入りアセンブリッジ(組付体)の端部に未硬化のエラストマー製端部キャップ(閉鎖体)が組み付けられる。組付体は、続いて、図示しない圧縮成形型内に配置され、完成したグリップに形成するために硬化される。硬化して完成したグリップは、続いて、図示しない圧縮成形型から取り出されて、コードの一部を露出させるように外表面がバフ加工され、ゴルフクラブ用の所望のコード入りの柔軟なグリップ表面が提供される。
【0011】
本発明の方法の他の形態では、アンダーリストに巻き付けられたコードは、コアロッドが挿入されて外表面上に注入された薄い外側層で覆われて、このアセンブリッジ(組付体)が成形プレス内に配置され、そして、外側層を形成するようにエラストマーが注入される。
【0012】
本発明の方法では、複数の異なる様式、材料及び寸法のコードをアンダーリストに巻き付けることができ、また、種々の異なるタイプのコードの巻き付けパターンを採用することができ、さらに、市場性を向上させるように、種々のデザイン効果を提供するために、コードの一部または全部を色付きにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】コードで補強されたシート材料をカレンダー加工するための従来技術の装置の斜視図である。
【図2】図1のシート材料からグリップパターンを打ち抜くための従来技術の装置の斜視図である。
【図3】図2の作業から打ち抜かれたパターン片の斜視図である。
【図4】部分的に硬化させるために、予備成形型を閉鎖する前の予備成形型内に装填される従来技術のグリップパターンの斜視図である。
【図5】図4の予備成形型から取り出した後の従来技術の予備成形グリップの斜視図である。
【図6】本発明の方法において、継ぎ目無しの筒状体として押し出されるアンダーリストの斜視図である。
【図7】図6の押し出されたアンダーリストの上に機械巻きするコードの斜視図である。
【図8】本発明に従って、継ぎ目無しの押し出し筒状外側層内に組み付けられる図7のコード入りアンダーリストの斜視図である。
【図9】コアロッドに組み付けられた未硬化グリップの斜視図であり、成形型内で硬化する前のキャップの組付けが示されている。
【図10】コードの一部を露出させるように外表面の材料を取り除いた後の成形されると共に硬化したグリップの側面図である。
【図11】本発明に従って、アンダーリストの上にコードを巻き付ける他の方法を示す図である。
【図12】本発明の方法の他の形態に従って成形されるコード入り柔軟性グリップの断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図6を参照すると、本発明の方法において、符号40で示されたアンダーリストは、市販のゴム押出機44に使用されるダイ42から、所定径で、かつ、所定壁厚のアンダーリスト40を形成するように、押し出されることによって、継ぎ目無し筒状の形状に形成される。アンダーリスト40の動きは、図6及び図7において、参照文字「A」で指定された黒い矢印で示されている。
【0015】
図7を参照すると、筒状の未硬化アンダーリスト40は、ダイ42から出ると、続いて、符号46で示される市販の環状の巻線機の中央オリフィス44を通って送られる。この巻線機46は、通常、周方向の外側に放射状に配置された複数の繊維コードのスプール48を有しており、これらのスプールは、機械によってアンダーリストの周囲に旋回される。スプール48からのコードは、アンダーリスト40が、図7において矢印Aで示される方向に機械を通って軸方向に送られるときに、機械46が図7において黒い矢印「B」で示される方向に回転することによって、アンダーリスト40の周囲に螺旋状に巻き付けられる。
【0016】
このように、本発明の方法によれば、完成したゴルフクラブグリップにおいて、種々のコーディングを提供するために、種々の所望のタイプや厚さのコード、繊維コード用の合成繊維素材や天然繊維素材などの異なる材料を選択するように、コードスプールを準備することができる。このことは、従来の非巻付製品との差別化を図ると共に市場価値を向上させることができる。
【0017】
図8を参照すると、コードパターンが巻き付けられたアンダーリスト40が所望のグリップの長さに切断されて、符号50で示されている。コードパターンを付けたアンダーリスト50は、続いて、筒状の形状で未硬化エラストマーの外側層52内に組み付けられる。この外側層は、好都合なことに、図6に示されるアンダーリストと同様の方法で押し出すことによって形成することができる。外側筒状層52とコード入りアンダーリスト50の組付体が、参照番号54で表されて図9に示されている。組立体54は、マンドレルまたはコアロッド56の上に組み付けられると共に、未硬化エラストマーの端部キャップ58がグリップ54の大径開口端部に組み付けられる。この実施の形態では、キャップ58に採用されるエラストマーは、硬化された場合に、グリップの外側層52に採用されるエラストマーよりもかなり大きいデュロメータを有するタイプとすることができる。組み付けられたグリップ54は、続いて、圧縮成形型のキャビティ(図示しない)内に配置され、完成形態のグリップを形成するように硬化される。図示しない圧縮成形型から硬化したグリップを取り出して、例えば、バフ加工により、所望量の材料を外側層から取り除いて、一つの形態では、図10において参照番号60で表された外観を有するグリップが提供される。
【0018】
図11を参照すると、各スプールステーションに配置された複数のスプール64を有する巻線機の他の配置が符号62で示されており、これらのスプールは、アンダーリスト40の軸に平行な軸の回りに旋回される。各スプールは、捩じられた配置の各コードがアンダーリスト40上に巻き付けられるように、中心の周りに回転するように装着された円形プレート66の上に放射状に配置されている。巻線機の他の形態では、例えば、複数のスプール配置を採用することにより、各スプールが各コードを編み配列を有するように移動させることができる。このような機械は市販されており、ホース製造の技術においてよく知られている。
【0019】
図12を参照すると、本発明の他の方法の形態が示されており、ここでは、符号50’で示されたコードを巻き付けたアンダーリストは、このアンダーリストの中に挿入されるコアロッド56’を備えており、その組付体が、射出成形型内に挿入される。符号61で示された成形型は、横断通路70、72を介してキャビティ64に連通するスプルー66、68を備えると共にキャビティ64を有する上部62を含んでいる。また、成形型は、キャビティ64に対応するように形成されたキャビティ76を有する下部74を含んでおり、キャビティ76は、横断通路78、80に連通すると共に、スプルーまたはライザー66、68にも連通している。図12に示される方法の形態では、コード入りのアンダーリスト50’の組付体が成形型のキャビティ64、76内にある場合に、未硬化のエラストマーがスプルーまたはライザー66、68を通して注入され、コード入りのアンダーリスト50’を比較的薄いエラストマーの外側層で包み込むように、キャビティ64,76内に流入する。完成したグリップは、続いて、成形型部62、74内で加熱されて硬化する。硬化したグリップは、続いて、成形型のキャビティから取り出されて、その外表面がバフ加工されて、外表面上のコードの一部を露出させて、図10に示されるように、仕上げられたグリップが提供される。
【0020】
本発明は、このように、埋め込まれたコードの一部がグリップの表面に露出されるコード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法を開示している。開示された方法では、アンダーリストは、未硬化エラストマーの押し出された継ぎ目のない筒状の形態として形成され、繊維コードは、市販の巻線機によって、アンダーリストの表面に巻き付けられる。一つの形態では、コード入りアンダーリストは、続いて、未硬化エラストマーから形成された押し出し筒状外側層で覆われる。組付体は、続いて、所望の長さに切断され、コアロッドに組み付けられ、未硬化エラストマーの端部キャップが組み付けられ、所望の完成したグリップの形態を形成するように圧縮成形型内で硬化される。成形型から取り出した後、硬化したグリップは、外側層から取り除かれる材料を有しており、グリップの感覚を向上させたコードを提供するように、バフ加工などによって、所望量のコードを露出させる。他の方法の形態では、コアロッドを備えたコード入りアンダーリストの組付体は、成形型内に配置され、エラストマーの外側層が、コード入りアンダーリストの上に射出成形される。このように、本発明の方法では、広範なバリエーションのコードパターンをアンダーリストの上に巻き付けることができ、また、コードの厚さや編み配列を広範なバリエーションのタイプにして、さらに、好みにより、色付きコードを使用して、露出した際のコードパターンにユニークな表面効果を提供することができる。本発明の方法は、シート材料の製造、コアロッドにパターンを巻き付けるためのパターンの打ち抜き、及び、組み付けられるグリップの仕上げ硬化に先立つ予備成形の必要性を省略することができる。
【0021】
図面を参照して、例示的な実施の形態について説明をした。当然に、上述した詳細な説明を読んで、理解することにより、修正や変更が思い浮かぶであろう。本開示は、添付した請求項の範囲内にある限り、これらの全ての修正や変更、および、これらと同等のものを含むと理解されることを意図するものである。
【符号の説明】
【0022】
40 アンダーリスト、42 ダイ、44 ゴム押出機、46 巻線機、48 スプール、50 コード入りアンダーリスト、52 外側層、54 組付体(コード入りアンダーリストと外側層とのアセンブリッジ)、56 コアロッド、58 端部キャップ、60 グリップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップ機能を向上させるように、グリップに埋め込まれた剥き出しのコード材料を有するタイプのコード様式のゴルフグリップを製造する方法に関する。軟質ゴム製のゴルフグリップにおいて、剥き出しのコードが存在することにより、広範囲に亘る人気を獲得すると共に成長市場を享受してきた。しかしながら、このようなグリップを製造する工程は、幾分複雑であり、かつ、労働集約的であるため、グリップのコストが上昇してしまうことが分かっていた。
【背景技術】
【0002】
図1を参照すると、コード入りのゴム製ゴルフクラブグリップに採用される現在の製造工程の例が示されており、ここでは、未硬化のゴムを所定の厚さにカレンダー加工することによって事前に準備された上下のゴムシート10、12が使用される。所定寸法の厚さを達成するために、カレンダーを何回も通過させる必要がある。これらのシート10、12は、所望の繊維層またはコード層14の両側に配置され、符号16、18、20で示されるアイドラーニップを通過させる。これらの3つの層は、続いて、さらに処理するために、一対のカレンダーローラ22、24を通過させて、符号26で示される一般的な単一シート材料に圧縮されると共に押圧される。
【0003】
現在採用されている他の技術では、長いテーブルの上にシート10、12を並べて配置して、これらのシートの表面に溶剤接着剤を塗布して、これらのシートの間にコードが挟まれるように、手作業で繊維層またはコード層の上にシートを載せる。繊維層を間に備えるシートは、続いて、カレンダーを通過させて、所望の厚さのシート材料を得ることができる。この後者の技術は、シート材料を準備するために、さらに時間がかかると共にコストが高くなる。
【0004】
図2を参照すると、現在知られている製造工程が引き続き示されており、シート材料26は、符号32で示されるスタンピングプレス(打ち抜き機)を通過して、ダイ(打ち抜き型)で、シート材料26から所望のパターン片30に打ち抜かれ、続いて、パターン片は、図3において示される形状を有するように取り出される。パターン片30を打ち抜いた後に、相当な量のシート材料のスクラップが存在することが分かるであろう。さらに、繊維層14は、ゴルフグリップを製造するために、特別に織られた繊維であり、また、繊維機械にとっては比較的少量のアイテムであるために、かなり高価になってしまう。大量に製造された標準的な繊維を購入することによって、繊維のコストを埋め合わせしようとする試みがなされてきたが、この試みは、コード入りグリップの繊維に採用することができるコードの様式の選択及びコードパターンのバリエーション(変化)を必然的に制限してしまう。その結果、市場性を向上させるために提供することができるグリップの様式のバリエーションを制限してしまう。
【0005】
図4及び図5を参照すると、現在知られている製造工程が引き続き示されており、この製造工程では、パターン片30を個々にコアロッド33に巻き付けて、パターン片とコアロッドを個々に予備成形型部34に形成された円筒状の予備成形型のキャビティ32内に配置し、そして、残りの円筒状の予備成形型のキャビティ38を有する上側の予備成形型部36で予備成形型を閉鎖する。この現在公知の製造工程では、打ち抜いたパターン片30のそれぞれが成形されたゴム製グリップの半周を構成しており、図4に示すように、パターン片30の一つが、成形型の上下の半部34、36の各成形型のキャビティ内に装填される。この予備成形型は、続いて、グリップの一部のみを硬化させるために加熱され、予備成形型が型開されて、部分的に硬化した予備成形グリップとコアロッドが、成形型から取り外される。ロッド33の周囲に巻き付けられたパターン片30を備えた予備成形グリップの一つが図5に示されている。
【0006】
図5に示す予備成形グリップとコアロッドは、続いて、端部キャップ(閉鎖体)と一緒に加熱圧縮成形型内に手作業でセットされ、この予備成形品が完成したゴルフグリップの形状に成形される。
【0007】
このように、前述の説明から、コード入り軟質ゴム製のゴルフクラブグリップを製造する現在の工程は、何段階もの手作業工程を必要とするために時間を浪費するだけでなく、大量のスクラップ材料を生み出して、その結果、例えば、コード無しのゴルフクラブグリップと比較すると、グリップを製造するためのコストが大幅に増加してしまうことが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、グリップの外観の様式を多様に変化させるが、それにもかかわらず複雑ではなく、さらに、製造コストを大幅に削減する方法で、コード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法または手段を提供することが長く要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書では、埋め込まれたコードの一部がグリップの外表面に露出されている様式のコード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法を説明する。特に、この方法は、コード層の両面にシート材料の層を組み付けること、コアロッドの周囲に巻き付けるためにシート材料のパターンを打ち抜くこと、及び、グリップの予備成形物を形成するために予め硬化させるゴムを予備成形型のキャビティ内に手作業で配置すること、の必要性を省略する。グリップの予備成形物は、続いて、完全なグリップに形成するために再度成形される。
【0010】
ここで開示された方法では、ゴムの内側層、すなわち、アンダーリストは、継ぎ目のない筒状の形状に押し出され、繊維コードがコードパターンを形成するためにアンダーリストの周囲に機械巻きされる。そして、このコードは、単一のコード、編んだコードまたはねじれたコードとすることができる。このコードの巻き付けは、コード補強ホースを製造する際に利用されるような市販の編機を利用して達成することができる。本発明の方法の一形態では、コードが巻き付けられたアンダーリストは、続いて、他の未硬化のエラストマーの継ぎ目なし筒状の外側押し出し層の内側に組み付けられ、また、その中にコアロッドが挿入されると共に、コード入りアセンブリッジ(組付体)の端部に未硬化のエラストマー製端部キャップ(閉鎖体)が組み付けられる。組付体は、続いて、図示しない圧縮成形型内に配置され、完成したグリップに形成するために硬化される。硬化して完成したグリップは、続いて、図示しない圧縮成形型から取り出されて、コードの一部を露出させるように外表面がバフ加工され、ゴルフクラブ用の所望のコード入りの柔軟なグリップ表面が提供される。
【0011】
本発明の方法の他の形態では、アンダーリストに巻き付けられたコードは、コアロッドが挿入されて外表面上に注入された薄い外側層で覆われて、このアセンブリッジ(組付体)が成形プレス内に配置され、そして、外側層を形成するようにエラストマーが注入される。
【0012】
本発明の方法では、複数の異なる様式、材料及び寸法のコードをアンダーリストに巻き付けることができ、また、種々の異なるタイプのコードの巻き付けパターンを採用することができ、さらに、市場性を向上させるように、種々のデザイン効果を提供するために、コードの一部または全部を色付きにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】コードで補強されたシート材料をカレンダー加工するための従来技術の装置の斜視図である。
【図2】図1のシート材料からグリップパターンを打ち抜くための従来技術の装置の斜視図である。
【図3】図2の作業から打ち抜かれたパターン片の斜視図である。
【図4】部分的に硬化させるために、予備成形型を閉鎖する前の予備成形型内に装填される従来技術のグリップパターンの斜視図である。
【図5】図4の予備成形型から取り出した後の従来技術の予備成形グリップの斜視図である。
【図6】本発明の方法において、継ぎ目無しの筒状体として押し出されるアンダーリストの斜視図である。
【図7】図6の押し出されたアンダーリストの上に機械巻きするコードの斜視図である。
【図8】本発明に従って、継ぎ目無しの押し出し筒状外側層内に組み付けられる図7のコード入りアンダーリストの斜視図である。
【図9】コアロッドに組み付けられた未硬化グリップの斜視図であり、成形型内で硬化する前のキャップの組付けが示されている。
【図10】コードの一部を露出させるように外表面の材料を取り除いた後の成形されると共に硬化したグリップの側面図である。
【図11】本発明に従って、アンダーリストの上にコードを巻き付ける他の方法を示す図である。
【図12】本発明の方法の他の形態に従って成形されるコード入り柔軟性グリップの断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図6を参照すると、本発明の方法において、符号40で示されたアンダーリストは、市販のゴム押出機44に使用されるダイ42から、所定径で、かつ、所定壁厚のアンダーリスト40を形成するように、押し出されることによって、継ぎ目無し筒状の形状に形成される。アンダーリスト40の動きは、図6及び図7において、参照文字「A」で指定された黒い矢印で示されている。
【0015】
図7を参照すると、筒状の未硬化アンダーリスト40は、ダイ42から出ると、続いて、符号46で示される市販の環状の巻線機の中央オリフィス44を通って送られる。この巻線機46は、通常、周方向の外側に放射状に配置された複数の繊維コードのスプール48を有しており、これらのスプールは、機械によってアンダーリストの周囲に旋回される。スプール48からのコードは、アンダーリスト40が、図7において矢印Aで示される方向に機械を通って軸方向に送られるときに、機械46が図7において黒い矢印「B」で示される方向に回転することによって、アンダーリスト40の周囲に螺旋状に巻き付けられる。
【0016】
このように、本発明の方法によれば、完成したゴルフクラブグリップにおいて、種々のコーディングを提供するために、種々の所望のタイプや厚さのコード、繊維コード用の合成繊維素材や天然繊維素材などの異なる材料を選択するように、コードスプールを準備することができる。このことは、従来の非巻付製品との差別化を図ると共に市場価値を向上させることができる。
【0017】
図8を参照すると、コードパターンが巻き付けられたアンダーリスト40が所望のグリップの長さに切断されて、符号50で示されている。コードパターンを付けたアンダーリスト50は、続いて、筒状の形状で未硬化エラストマーの外側層52内に組み付けられる。この外側層は、好都合なことに、図6に示されるアンダーリストと同様の方法で押し出すことによって形成することができる。外側筒状層52とコード入りアンダーリスト50の組付体が、参照番号54で表されて図9に示されている。組立体54は、マンドレルまたはコアロッド56の上に組み付けられると共に、未硬化エラストマーの端部キャップ58がグリップ54の大径開口端部に組み付けられる。この実施の形態では、キャップ58に採用されるエラストマーは、硬化された場合に、グリップの外側層52に採用されるエラストマーよりもかなり大きいデュロメータを有するタイプとすることができる。組み付けられたグリップ54は、続いて、圧縮成形型のキャビティ(図示しない)内に配置され、完成形態のグリップを形成するように硬化される。図示しない圧縮成形型から硬化したグリップを取り出して、例えば、バフ加工により、所望量の材料を外側層から取り除いて、一つの形態では、図10において参照番号60で表された外観を有するグリップが提供される。
【0018】
図11を参照すると、各スプールステーションに配置された複数のスプール64を有する巻線機の他の配置が符号62で示されており、これらのスプールは、アンダーリスト40の軸に平行な軸の回りに旋回される。各スプールは、捩じられた配置の各コードがアンダーリスト40上に巻き付けられるように、中心の周りに回転するように装着された円形プレート66の上に放射状に配置されている。巻線機の他の形態では、例えば、複数のスプール配置を採用することにより、各スプールが各コードを編み配列を有するように移動させることができる。このような機械は市販されており、ホース製造の技術においてよく知られている。
【0019】
図12を参照すると、本発明の他の方法の形態が示されており、ここでは、符号50’で示されたコードを巻き付けたアンダーリストは、このアンダーリストの中に挿入されるコアロッド56’を備えており、その組付体が、射出成形型内に挿入される。符号61で示された成形型は、横断通路70、72を介してキャビティ64に連通するスプルー66、68を備えると共にキャビティ64を有する上部62を含んでいる。また、成形型は、キャビティ64に対応するように形成されたキャビティ76を有する下部74を含んでおり、キャビティ76は、横断通路78、80に連通すると共に、スプルーまたはライザー66、68にも連通している。図12に示される方法の形態では、コード入りのアンダーリスト50’の組付体が成形型のキャビティ64、76内にある場合に、未硬化のエラストマーがスプルーまたはライザー66、68を通して注入され、コード入りのアンダーリスト50’を比較的薄いエラストマーの外側層で包み込むように、キャビティ64,76内に流入する。完成したグリップは、続いて、成形型部62、74内で加熱されて硬化する。硬化したグリップは、続いて、成形型のキャビティから取り出されて、その外表面がバフ加工されて、外表面上のコードの一部を露出させて、図10に示されるように、仕上げられたグリップが提供される。
【0020】
本発明は、このように、埋め込まれたコードの一部がグリップの表面に露出されるコード入り軟質ゴム製ゴルフクラブグリップを製造する方法を開示している。開示された方法では、アンダーリストは、未硬化エラストマーの押し出された継ぎ目のない筒状の形態として形成され、繊維コードは、市販の巻線機によって、アンダーリストの表面に巻き付けられる。一つの形態では、コード入りアンダーリストは、続いて、未硬化エラストマーから形成された押し出し筒状外側層で覆われる。組付体は、続いて、所望の長さに切断され、コアロッドに組み付けられ、未硬化エラストマーの端部キャップが組み付けられ、所望の完成したグリップの形態を形成するように圧縮成形型内で硬化される。成形型から取り出した後、硬化したグリップは、外側層から取り除かれる材料を有しており、グリップの感覚を向上させたコードを提供するように、バフ加工などによって、所望量のコードを露出させる。他の方法の形態では、コアロッドを備えたコード入りアンダーリストの組付体は、成形型内に配置され、エラストマーの外側層が、コード入りアンダーリストの上に射出成形される。このように、本発明の方法では、広範なバリエーションのコードパターンをアンダーリストの上に巻き付けることができ、また、コードの厚さや編み配列を広範なバリエーションのタイプにして、さらに、好みにより、色付きコードを使用して、露出した際のコードパターンにユニークな表面効果を提供することができる。本発明の方法は、シート材料の製造、コアロッドにパターンを巻き付けるためのパターンの打ち抜き、及び、組み付けられるグリップの仕上げ硬化に先立つ予備成形の必要性を省略することができる。
【0021】
図面を参照して、例示的な実施の形態について説明をした。当然に、上述した詳細な説明を読んで、理解することにより、修正や変更が思い浮かぶであろう。本開示は、添付した請求項の範囲内にある限り、これらの全ての修正や変更、および、これらと同等のものを含むと理解されることを意図するものである。
【符号の説明】
【0022】
40 アンダーリスト、42 ダイ、44 ゴム押出機、46 巻線機、48 スプール、50 コード入りアンダーリスト、52 外側層、54 組付体(コード入りアンダーリストと外側層とのアセンブリッジ)、56 コアロッド、58 端部キャップ、60 グリップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)硬化性エラストマーから継ぎ目のない筒状のアンダーリストを形成する工程、
(b)筒状のアンダーリストの外表面上にコードパターンを巻き付ける工程、
(c)筒状のアンダーリストの一端にエラストマー材料の閉鎖体を配置して、グリップの予備成形品を形成する工程、
(d)予備成形品の上にエラストマー材料を配置して、グリップを所定の形状に成形して、エラストマー材料を硬化させる工程、及び、
(e)グリップの外表面から硬化したエラストマー材料の一部を取り除いて、コードパターンの一部を露出させる工程、を含むことを特徴とする柔軟性ゴルフクラブグリップを製造する方法。
【請求項2】
巻き付ける工程は、(i)編み工程、または、(ii)織り工程のいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
グリップの外表面から硬化したエラストマー材料の一部を取り除く工程は、バフ加工する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、巻き付け工程の前に、アンダーリストの少なくとも一部を硬化させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
閉鎖体を配置する工程は、(i)部分的に硬化させたエラストマー、または、(ii)硬化させたエラストマーのいずれかで形成された閉鎖体を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
アンダーリストのコードパターンの上に未硬化のエラストマーの層を配置する工程は、未硬化のエラストマーの筒状体を押し出して、コードパターンの上に筒状体を組み付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
未硬化のエラストマーの層を配置する工程は、硬化したアンダーリストのデュロメータよりも小さい硬化デュロメータを有する未硬化のエラストマーの層を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
閉鎖体を配置する工程は、硬化したアンダーリストのデュロメータよりもかなり大きい硬化デュロメータを有するエラストマー材料の閉鎖体を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
巻き付ける工程は、(i)天然繊維コード、または、(ii)合成繊維コードのいずれかのパターンを巻き付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
巻き付ける工程は、(i)径、(ii)色、(iii)織物様式、及び、(iv)織物密度の異なるコードのいずれかのパターンを巻き付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
予備成形品の上にエラストマー材料を配置する工程は、射出成形する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
継ぎ目のない筒状のアンダーリストを形成する工程は、未硬化のエラストマーを押し出す工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項1】
(a)硬化性エラストマーから継ぎ目のない筒状のアンダーリストを形成する工程、
(b)筒状のアンダーリストの外表面上にコードパターンを巻き付ける工程、
(c)筒状のアンダーリストの一端にエラストマー材料の閉鎖体を配置して、グリップの予備成形品を形成する工程、
(d)予備成形品の上にエラストマー材料を配置して、グリップを所定の形状に成形して、エラストマー材料を硬化させる工程、及び、
(e)グリップの外表面から硬化したエラストマー材料の一部を取り除いて、コードパターンの一部を露出させる工程、を含むことを特徴とする柔軟性ゴルフクラブグリップを製造する方法。
【請求項2】
巻き付ける工程は、(i)編み工程、または、(ii)織り工程のいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
グリップの外表面から硬化したエラストマー材料の一部を取り除く工程は、バフ加工する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、巻き付け工程の前に、アンダーリストの少なくとも一部を硬化させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
閉鎖体を配置する工程は、(i)部分的に硬化させたエラストマー、または、(ii)硬化させたエラストマーのいずれかで形成された閉鎖体を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
アンダーリストのコードパターンの上に未硬化のエラストマーの層を配置する工程は、未硬化のエラストマーの筒状体を押し出して、コードパターンの上に筒状体を組み付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
未硬化のエラストマーの層を配置する工程は、硬化したアンダーリストのデュロメータよりも小さい硬化デュロメータを有する未硬化のエラストマーの層を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
閉鎖体を配置する工程は、硬化したアンダーリストのデュロメータよりもかなり大きい硬化デュロメータを有するエラストマー材料の閉鎖体を配置する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
巻き付ける工程は、(i)天然繊維コード、または、(ii)合成繊維コードのいずれかのパターンを巻き付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
巻き付ける工程は、(i)径、(ii)色、(iii)織物様式、及び、(iv)織物密度の異なるコードのいずれかのパターンを巻き付ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
予備成形品の上にエラストマー材料を配置する工程は、射出成形する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
継ぎ目のない筒状のアンダーリストを形成する工程は、未硬化のエラストマーを押し出す工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−43094(P2013−43094A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−185734(P2012−185734)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−185734(P2012−185734)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】
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