説明

ゴルフボールマーカーコレクション具

【課題】ゴルフ場によってまちまちで統一性の無いゴルフボールマーカー全てを対象に、簡単に挿着できるようにするとともに繰返し着脱しても挿着力が劣化しない装飾性にも優れたゴルフボールマーカーコレクション具を提供する。
【解決手段】ゴルフボールマーカー挿着口に隙間を保たせると共に本体を柔軟性のある段ボールシート素材又は発泡スチロール素材でできた本体を使用する事によって、ゴルフボールマーカーのピンの径の大小によらず、いずれのルフボールマーカーも材料の持つ弾性を利用して容易に挿着する事ができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は起立又は吊り下げが可能な額状のゴルフボールマーカーコレクション具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールマーカーコレクション具に関しては、これまでに表面、裏面が平坦な約3mmの厚さに成形したアクリル板に約4mmの多数のマーカー挿着穴を穿設したもの(例えば特許文献1参照)やウレタンフォームの芯材に差込み保存するもの(例えば特許文献2参照)が開示されている。これら公知例ではゴルフボールマーカーを繰返し着脱するには挿着穴が適当でなくいたずらに力を要するものや、繰返しの着脱で挿着部に緩みが発生し簡単に脱落するものもある。
【特許文献1】実用新案登録第3100972号公報
【特許文献2】実公平1−12843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ゴルフボールマーカー装着体は、各ゴルフ場によってまちまちで統一性の無いゴルフボールマーカーを挿着しなければならず、厚さ約3mmの合成樹脂板、例えばアクリル板に若干きつめの4mmの穴径に設定したものでは、基盤の材質自体に弾力が無くゴルフボールマーカーによっては挿着し難いものもある。
【0004】
本発明は、前記事情に鑑み、全てのゴルフボールマーカーを簡単に挿着できるようにするとともに繰返し着脱しても挿着力が劣化しない装飾性にも優れたゴルフボールマーカーコレクション具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のゴルフボールマーカーコレクション具は、柔軟性を有する段ボールシート材を箱状に組み立てた本体に設けたスリット(7)又は弾力性を有する素材である発泡スチロールの本体に設けたスリット(7)をゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)の直径より1〜2mm広い幅でとり、ゴルフボールマーカーを挿着するための表面部材(2)を山折と谷折を組み合わせて成形し、ゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)を挟み込む部分(15)をスリット(7)に差し込んで固定し、ゴルフボールマーカーを素材の弾性を利用して固定する構造になっている。
【0006】
前記の本体(1)と表面部材(2)において、表面部材のゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)を挟み込む部分(15)を本体のスリット(7)に差し込んで固定し表面部材にできた隙間(18)にゴルフボールマーカーを挿着する。ゴルフボールマーカー(19)ピン(19A)が隙間(18)の幅を過ぎると後は請求項1記載の段ボールシート材の柔軟性、又請求項3記載の発泡スチロール素材の弾力性を利用して簡単に挿着することで前記課題を解決した。
【発明の効果】
【0007】
ゴルフボールマーカー挿着口に隙間(18)を設けると共に、前記請求項1又は請求項2記載の本体の段ボールシート材の柔軟性、発泡スチロールの弾力性を利用して各ゴルフ場によって異なる形状のゴルフボールマーカーを簡単に挿着することを可能にした.これにより従来の趣味としてのゴルフボールマーカーコレクション具を一つの商品としての価値を有するもに進化させる等の効果が認められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施の形態を図1〜図7を参照して説明する。図1は本発明品の組立完成後の概略を示す斜視図である。本発明は図2の展開図に示すダンボール製箱体又は図3に示す発泡スチロール素材からなる本体(1)、図4の展開図に示す山折、谷折を組み合わせて成形した表面部材(2)、ゴルフ場名、日付、スコアが記入できる枠等が印刷されたフェイスとなる表面部材(3)を図6の斜視図に示す組み立て方により額縁フレーム(5)で固定することで構成される。
【0009】
ゴルフボールマーカーを挿着するための表面部材(2)は素材シートを山折と谷折を組み合わせて成形し、ゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)を挟み込む部分(15)を本体のスリット(7)に差し込んで固定する。本体(1)のスリット(7)はゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)の直径より1〜2mm広くなるように設計しているため表面部材(2)を本体(1)に差し込み固定すれば、隙間(18)が必然的に生起することになる。
【0010】
ゴルフ場名、日付、スコアが記入できる枠等が印刷されたフェイスとなる化粧部材(3)の上部は好みに合わせて写真版、イラスト調と変更することが可能である。材質は紙、樹脂フィルムを使用すればよいが、紙製とするのがデザインとの関係で有効である。
【0011】
前記の本体(1)、表面部材(2)および化粧部材(3)を固定するための額縁フレーム(5)は木、プラスチック、アルミニウム等を素材とし、使用者の好みにより選択すればよい。
【0012】
請求項3の発明のゴルフボールマーカーコレクション具は、表面部材の表面に毛並みの短いウール調のシート材を使用することにより、挿着したゴルフボールマーカーが短い毛並みの抵抗による負荷を利用して抜けにくくなることを特徴としている。
【0013】
ゴルフボールマーカーコレクション具は、支持脚(12)により起立させて使用することや壁に取り付けたビス用の挿入口(11)を付設し、壁掛けとして使用することも可能である。
【実施例】
【0014】
本発明の詳細を実施例で説明する。本発明はこの実施例によって何ら限定されるものではない。厚さ1mmの請求項3記載の表面部材(2)と厚さ1.5mmのダンボールを使用して概略縦333mm、横243mm、厚さ19mmの請求項1記載のゴルフボールマーカーコレクション具を木製額縁フレームで固定することにより製作した。
【0015】
ゴルフボールマーカー挿着例として、図7に示すように表面部材(2)にできた隙間(18)にゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)を挿着していく際、ゴルフボールマーカー(19A)は先端部分に比べ根元部分が少し太くなっているが、本体(1)の柔軟性又は弾力性等段ボールシート材の特性を利用してゴルフボールマーカーを根元まで挿着しても、ゴルフボールマーカー(19)のピン(19A)の形に添ってシートが変形し、緩みがない状態でしっかりと固定できた。
【産業上の利用可能性】
【0016】
各ゴルフ場でプレイした記念として保存するゴルフボールマーカーは、整理が面倒で散逸しやすい。このような場合、本発明ゴルフボールマーカーコレクション具を利用すればゴルフボールマーカー簡単に挿着でき、しかも装飾具としても利用可能であり、ゴルフコンペの商品又は参加賞、各種ノベルティ商品としても利用すれば有効である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】請求項1記載の本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の組み立て状態を示す斜視図である。
【図2】請求項1記載の本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の本体展開図である。
【図3】請求項2記載の本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の本体斜視図である。
【図4】本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の表面部材展開図である。
【図5】本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の化粧部材展開図である。
【図6】請求項1記載の本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の組み立て方を示す斜視図である。
【図7】請求項1記載の本発明ゴルフボールマーカーコレクション具にゴルフボールマーカーを挿着する状態を示す断面図である。
【図8】本発明ゴルフボールマーカーコレクション具の組み立て起立状態の裏面斜視図である。
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 表面部材
3 化粧部材
4 起立で使用時の支持脚
5 額縁フレーム
17 ゴルフ場、日付等記入欄
18 ゴルフボールマーカーを挿着する隙間


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフボールマーカーのピンの直径より1〜2mm広い幅のスリットを設けた段ボールシート材を箱状に組み立てた本体と、山折と谷折を組み合わせ成形したゴルフボールマーカーを挿着するための表面部材と、ゴルフ場名、日付、スコアが記入できる枠等が印刷されたフェイスとなる化粧部材と、前記三つの部材を固定するための額縁フレームとで構成されることを特徴とするゴルフボールマーカーコレクション具。
【請求項2】
ゴルフボールマーカーのピンの直径より1〜2mm広い幅のスリットを設けた発泡スチロール素材を用いた本体と、山折と谷折を組み合わせ成形したゴルフボールマーカーを挿着するための表面部材と、ゴルフ場名、日付、スコアが記入できる枠等が印刷されたフェイスとなる化粧部材と、前記三つの部材を固定するための額縁フレームとで構成されることを特徴とするゴルフボールマーカーコレクション具。
【請求項3】
ゴルフボールマーカーを挿着するためにゴルフボールマーカーのピンを差し込む表面部材として表面に、短い毛並みを有するウール調のシート素材を使用し、一度挿着したゴルフボールマーカーが短い毛並みの抵抗による負荷を利用して抜け難くしたことを特徴とする請求項1及び請求項2記載のゴルフボールマーカーコレクション具。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−14656(P2007−14656A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−201144(P2005−201144)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(397034316)株式会社丸善 (6)
【Fターム(参考)】