説明

システム天井用照明装置

【課題】 取付金具30を器具本体10に装着する作業において、取付金具30が目視できる状態とし、バー頭部72への係合を容易にする。
【解決手段】 器具本体10は天面板部12とその両縁から垂下する一対の側面板部14を含む。前記各側面板部14にその内側から配置する各取り付け金具30を備える。前記各側面板部14にスリット16を形成する。前記各側面板部14にねじ込まれる各止めねじ50を備える。前記各取り付け金具30に前記止めねじ50頭部52を受けるだるま孔32を形成する。前記各取り付け金具30に前記スリット16を介して延在しかつ対応する天井バー70の頂部72と着脱自在に緩く係合する一対の係合板部38を設ける。前記各だるま孔32の長手方向に沿った前記各止めねじ50頭部52の相対移動が可能ありそれに伴なう前記各側面板部14の横方向が移動なように前記スリット16の形状を定める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバー工法で施工されるシステム天井用照明装置、特にその取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来構造では取付金具を器具本体に装着するとき、取付金具をバー頭部に係合させる作業は取付金具自体が目視できない状態での天井裏作業である。
図4・図5は従来構造である。図中の12は器具本体に形成された天板、14は器具本体に形成された側面板、30は取付金具、50は取付金具止めネジ、70は天井バー、72は天井バー70の頭部、90は天井材である。図4の破線表示の取付金具30を矢印のごとくに移動させ、その後に図4・図5の実線表示の取付金具30を天井バー70の頭部72に係合するが、この作業は目視できない状態での天井裏作業である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は取付金具を器具本体に装着する作業において、取付金具が目視できる状態とし、バー頭部への係合を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明においては、爪に端板に形成したスリットを介し器具内面より天井裏のバー頭部係合部に向かい取付金具を挿入し器具内面より取付ねじ等で器具に装着する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、端板にスリットを形成することにより器具内面より目視できる状態で取付金具のバーへの装着を容易かつ確実な作業を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施形態を図1・図2・図3・図4により説明する。本発明に係るシステム天井用照明装置は天井面を走る互いに平行な一対の天井バー70を備える。前記天井バー70相互間に配置される下面開口の逆樋状の器具本体10を備える。前記器具本体10は天面板部12とその両縁から垂下する一対の側面板部14を含む。前記各側面板部14にその内側から配置する各取り付け金具30を備える。前記各側面板部14にスリット16を形成する。前記各側面板部14にねじ込まれる各止めねじ50を備える。前記各取り付け金具30に前記止めねじ50頭部52を受けるだるま孔32を形成する。前記各取り付け金具30に前記スリット16を介して延在しかつ対応する前記天井バー70の頂部72と着脱自在に緩く係合する一対の係合板部38を設ける。前記各だるま孔32の長手方向に沿った前記各止めねじ50頭部52の相対移動が可能ありそれに伴なう前記各側面板部14の横方向が移動なように前記スリット16の形状を定める。
各側面板部14にはスリット16を形成し、各側面板部14にねじ込まれる取付金具止めネジ50をあらかじめ各側面板部14に仮止めしておく。仮止めされたねじ頭部52を貫通させねじ頭部52を受ける寸法の複合穴状のダルマ孔32である。天井バー70の頭部72と着脱自在に緩く係合する一対の係合板部38を形成している各取付金具30を器具本体10内側よりスリット16介し、かつねじ頭部52をダルマ孔32のねじ貫通部34より通し天井バー70の頭部72と緩く係合するさせ、各ダルマ孔32の長手方向に沿った各止めねじ頭部52を受けるダルマ穴の受部36まで相対移動が可能あり、それに伴なう各側面板部38の横方向が移動なようにスリット16の形状を定める。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明装置の断面図
【図2】その要部斜視図に相当する説明図(取付金具装着前)
【図3】図2と同様な別の説明図(取付金具装着後)
【図4】従来装置の断面図
【図5】その要部斜視図
【符号の説明】
【0008】
10:器具本体
12:器具本体10に形成された天板
14:器具本体10に形成された側面板
16:側面板14に形成されたスリット
30:取付金具
32:取付金具30に形成されたダルマ穴
34:ダルマ穴32のネジ頭部貫通部
36:ダルマ穴32のネジ頭部受部
38:取付金具30に形成された係合板部
50:取付金具止めネジ
52:止めネジ50の頭部
70:天井バー
72:天井バーの頭部
90:天井材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井面を走る互いに平行な一対の天井バーを備え、前記天井バー相互間に配置される下面開口の逆樋状の器具本体を備え、前記器具本体は天面板部とその両縁から垂下する一対の側面板部を含み、前記各側面板部にその内側から配置する各取り付け金具を備え、
前記各側面板部にスリットを形成し、前記各側面板部にねじ込まれる各止めねじを備え、前記各取り付け金具に前記止めねじ頭部を受けるだるま孔を形成し、前記各取り付け金具に前記スリットを介して延在しかつ対応する前記天井バーの頂部と着脱自在に緩く係合する一対の係合板部を設け、前記各だるま孔の長手方向に沿った前記各止めねじ頭部の相対移動が可能ありそれに伴なう前記各側面板部の横方向が移動なように前記スリットの形状を定めことを特徴とするシステム天井用照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−173074(P2006−173074A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382617(P2004−382617)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)