説明

シャッターおよびコーナーレール固定部材

【課題】コーナーレールが破損するおそれを低減する。
【解決手段】樹脂材料の押出し成形によって形成されたシャッター扉10と、シャッター扉10をガイドする一対の樹脂製ガイドレール20a,20bとを具備するシャッターにおいて、平板状の板金のうちコーナーレールの内周壁よりもコーナー中心側に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより内周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、平板状の板金のうちコーナーレールの内周壁と外周壁との間に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより外周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、外周壁固定部の根元部分をプレス加工によって潰すことにより、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の反対側に突出する補強用リブを外周壁固定部に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂材料の押出し成形によって形成された複数のシャッター扉構成部材を相互に連結することにより構成されたシャッター扉と、シャッター扉の両端部を収容することによってシャッター扉をガイドする一対の樹脂製ガイドレールとを具備し、直線レールとコーナーレールとを組み合わせることによってガイドレールを構成し、平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成された直線レール固定部材によって、直線レールを筺体に対して固定したシャッターおよびコーナーレール固定部材に関する。
【0002】
特に、本発明は、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減することができるシャッターおよびコーナーレール固定部材に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、複数のシャッター扉構成部材を相互に連結することにより構成されたシャッター扉と、シャッター扉の両端部を収容することによってシャッター扉をガイドする一対の樹脂製ガイドレールとを具備し、直線レールとコーナーレールとを組み合わせることによってガイドレールを構成し、概略コ字状の板金製直線レール固定部材によって直線レールを筺体に対して固定したシャッターが知られている。この種のシャッターの例としては、例えば特開平6−173543号公報の図2および図4に記載されたものがある。
【0004】
特開平6−173543号公報の図4に記載されたシャッターでは、複数のシャッター扉構成部材としてのスラットを相互に連結することにより、シャッター扉が構成されている。更に、筺体の左側板に固定されたガイドレールと、筺体の右側板に固定されたガイドレールとによって、シャッター扉の両端部が収容され、シャッター扉が開閉可能にガイドされている。また、筺体の左側板に固定されたガイドレールは、3個の直線レールと2個のコーナーレールとを組み合わせることによって構成されている。
【0005】
更に、特開平6−173543号公報の図2に記載されたシャッターでは、筺体の左側板とは別個に設けられた概略コ字状の板金製直線レール固定部材によって、直線レールが筺体の左側板に対して固定されている。
【0006】
【特許文献1】特開平6−173543号公報の図2および図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特開平6−173543号公報の図2に記載されたようなシャッターでは、例えば平板状の板金の曲げ加工によって、概略コ字状の直線レール固定部材が形成されている。
【0008】
ところで、特開平6−173543号公報の図2および図4に記載されたシャッターでは、直線レールを筺体に対して固定するための直線レール固定部材が設けられているものの、コーナーレールを筺体に対して固定するためのコーナーレール固定部材が設けられていない。そのため、特開平6−173543号公報の図2および図4に記載されたシャッターでは、シャッター扉の開閉操作時にシャッター扉がコーナーレールに強く衝突した場合にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりしてしまうおそれがある。
【0009】
シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減するために、直線レール固定部材と同様に平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成されたコーナーレール固定部材によって、コーナーレールを筺体に対して固定する方法が考えられる。
【0010】
ところが、平板状の板金の曲げ加工によって概略コ字状に形成されたコーナーレール固定部材では、シャッター扉の開閉操作時にシャッター扉がコーナーレールの外周壁に強く衝突した場合に、その衝撃によって、概略コ字状のコーナーレール固定部材のうち、コーナーレールの外周壁に当接している部分が変形してしまうおそれがある。
【0011】
そこで、平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成されたコーナーレール固定部材のうち、コーナーレールの外周壁に当接している部分の剛性を向上させるために、コーナーレールの外周壁に当接している部分の根元部分をプレス加工によって潰し、補強用リブを形成する方法が考えられる。
【0012】
しかしながら、平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成されたコーナーレール固定部材のうち、コーナーレールの外周壁に当接している部分の根元部分をプレス加工によって潰して補強用リブを形成すると、その補強用リブがコーナーレールの外周壁の側に突出し、その結果、概略コ字状のコーナーレール固定部材に対してコーナーレールを取り付けることができなくなってしまう。
【0013】
つまり、補強用リブによって補強された概略コ字状のコーナーレール固定部材によっては、コーナーレールを筺体に対して固定することができず、それゆえ、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減することができない。
【0014】
前記問題点に鑑み、本発明は、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減することができるシャッターおよびコーナーレール固定部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、樹脂材料の押出し成形によって形成された複数のシャッター扉構成部材を相互に連結することにより構成されたシャッター扉と、シャッター扉の両端部を収容することによってシャッター扉をガイドする一対の樹脂製ガイドレールとを具備し、直線レールとコーナーレールとを組み合わせることによってガイドレールを構成し、平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成された直線レール固定部材によって、直線レールを筺体に対して固定したシャッターにおいて、コーナーレールを筺体に対して固定するために、平板状の板金の曲げ加工により形成されたコーナーレール固定部材を設け、平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁よりもコーナー中心側に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの内周壁に当接する内周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁と外周壁との間に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの外周壁に当接する外周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、外周壁固定部の根元部分をプレス加工によって潰すことにより、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の反対側に突出する外周壁固定部補強用リブを外周壁固定部に形成したことを特徴とするシャッターが提供される。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、コーナーレール固定部材および直線レール固定部材が筺体に取り付けられた時にコーナーレール固定部材が直線レール固定部材に当接するように、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁を延ばし、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁のうち、直線レール固定部材に当接する部分に、位置合わせ用マークを形成したことを特徴とする請求項1に記載のシャッターが提供される。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、2個以上の外周壁固定部を1個のコーナーレール固定部材に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッターが提供される。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、コーナーレール固定部材の外周壁固定部の根元部分に外周壁固定部補強用リブを形成し、コーナーレール固定部材の内周壁固定部の根元部分には補強用リブを形成しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシャッターが提供される。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される内周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法を、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される外周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャッターが提供される。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャッターに用いられるコーナーレール固定部材が提供される。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載のシャッターでは、樹脂材料の押出し成形によって形成された複数のシャッター扉構成部材を相互に連結することにより構成されたシャッター扉と、シャッター扉の両端部を収容することによってシャッター扉をガイドする一対の樹脂製ガイドレールとが設けられている。そのため、請求項1に記載のシャッターによれば、ガイドレールに対してシャッター扉を相対移動させることにより、シャッター扉を開閉することができる。
【0022】
更に、請求項1に記載のシャッターでは、直線レールとコーナーレールとを組み合わせることによってガイドレールが構成されている。また、平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成された直線レール固定部材によって、直線レールが筺体に対して固定されている。更に、コーナーレールを筺体に対して固定するために、平板状の板金の曲げ加工により形成されたコーナーレール固定部材が設けられている。
【0023】
詳細には、請求項1に記載のシャッターでは、平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁よりもコーナー中心側に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの内周壁に当接する内周壁固定部がコーナーレール固定部材に形成されている。また、平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁と外周壁との間に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの外周壁に当接する外周壁固定部がコーナーレール固定部材に形成されている。更に、外周壁固定部の根元部分をプレス加工によって潰すことにより、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の反対側に突出する外周壁固定部補強用リブが、外周壁固定部に形成されている。
【0024】
つまり、請求項1に記載のシャッターでは、平板状の板金のうちコーナーレールの外周壁よりもコーナー外側に位置する部分を約90°曲げ起こすことによって外周壁固定部が形成されるのではなく、平板状の板金のうちコーナーレールの内周壁と外周壁との間に位置する部分を約90°曲げ起こすことによって外周壁固定部が形成されている。
【0025】
その結果、請求項1に記載のシャッターでは、外周壁固定部の根元部分をプレス加工によって潰すことにより形成された外周壁固定部補強用リブが、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の側に突出するのではなく、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の反対側に突出する。
【0026】
それゆえ、請求項1に記載のシャッターによれば、外周壁固定部補強用リブが外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の側に突出するのに伴って、概略コ字状のコーナーレール固定部材に対してコーナーレールを取り付けることができなくなってしまう不具合を回避することができる。
【0027】
つまり、請求項1に記載のシャッターでは、外周壁固定部補強用リブにより補強されたコーナーレール固定部材によって、コーナーレールを筺体に対して固定することができる。そのため、請求項1に記載のシャッターによれば、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減することができる。
【0028】
請求項2に記載のシャッターでは、コーナーレール固定部材および直線レール固定部材が筺体に取り付けられた時にコーナーレール固定部材が直線レール固定部材に当接するように、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁が延ばされている。更に、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁のうち、直線レール固定部材に当接する部分に、位置合わせ用マークが形成されている。
【0029】
そのため、請求項2に記載のシャッターによれば、コーナーレール固定部材および直線レール固定部材を筺体に取り付ける時に、位置合わせ用マークが形成されていない場合よりも容易にコーナーレール固定部材を直線レール固定部材に対して位置合わせすることができる。
【0030】
1個のコーナーレール固定部材に1個のみの外周壁固定部が形成されている場合には、シャッター扉の開閉操作時にシャッター扉がコーナーレールに強く衝突すると、コーナーレールのうち、コーナーレール固定部材の外周壁固定部に当接している1箇所に応力が集中してしまうおそれがある。
【0031】
この点に鑑み、請求項3に記載のシャッターでは、2個以上の外周壁固定部が1個のコーナーレール固定部材に形成されている。そのため、請求項3に記載のシャッターによれば、1個のコーナーレール固定部材に1個のみの外周壁固定部が形成されている場合よりも、シャッター扉の開閉操作時におけるコーナーレールの応力集中を緩和することができる。その結果、請求項3に記載のシャッターによれば、1個のコーナーレール固定部材に1個のみの外周壁固定部が形成されている場合よりも、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損してしまうおそれを低減することができる。
【0032】
本発明者等の鋭意研究により、シャッター扉の開閉操作時にシャッター扉がコーナーレールに強く衝突すると、コーナーレール固定部材の外周壁固定部に大きい応力がかかるものの、コーナーレール固定部材の内周壁固定部にはそれほど大きい応力がかからないことがわかった。
【0033】
この点に鑑み、請求項4に記載のシャッターでは、コーナーレール固定部材の外周壁固定部の根元部分に外周壁固定部補強用リブが形成され、コーナーレール固定部材の内周壁固定部の根元部分には補強用リブが形成されない。そのため、請求項4に記載のシャッターによれば、コーナーレール固定部材の内周壁固定部の根元部分に不必要な補強用リブが形成される場合よりもシャッターの製造コストを抑制することができる。
【0034】
請求項5に記載のシャッターでは、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される内周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法が、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される外周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法よりも小さくされている。そのため、請求項5に記載のシャッターによれば、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される内周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法が平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される外周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法と等しくされている場合よりも、内周壁固定部の曲げ加工に要する負荷を低減することができ、それにより、シャッターの製造コストを抑制することができる。
【0035】
請求項6に記載のコーナーレール固定部材によれば、シャッター扉の開閉操作時にコーナーレールが破損したり、コーナーレールが直線レールから分離したりするおそれを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明のシャッターの第1の実施形態について説明する。図1および図2は第1の実施形態のシャッターが適用された筺体100を示した図である。詳細には、図1はシャッター扉10が開放された状態における筺体100を右前側かつ上側から見た斜視図である。図2はシャッター扉10がほぼ閉鎖された状態における筺体100を右前側かつ上側から見た斜視図である。図3は第1の実施形態のシャッターの分解斜視図である。
【0037】
図1〜図3において、100aは筺体100の前側開口を示しており、100cは筺体100の一部を構成する例えばスチール製の左側板を示しており、100dは筺体100の一部を構成する例えばスチール製の右側板を示している。1はシャッター扉10を構成するシャッター扉構成部材としてのスラットを示しており、2はシャッター扉10を構成するシャッター扉構成部材としての引手を示している。20a,20bはシャッター扉10をガイドするための樹脂製ガイドレールを示している。
【0038】
第1の実施形態のシャッターでは、図3に示すように、シャッター扉10を構成するスラット1および引手2の左側端部がガイドレール20aに挿入され、スラット1および引手2の右側端部がガイドレール20bに挿入されている。
【0039】
詳細には、第1の実施形態のシャッターでは、図3に示すように、スラット1および引手2の左側端部が挿入されるガイドレール20aが、2個の直線レール20−1と、1個の直線レール20−2と、2個のコーナーレール20−3とを組み合わせることによって構成されている。また、スラット1および引手2の右側端部が挿入されるガイドレール20bが、2個の直線レール20−1と、1個の直線レール20−2と、2個のコーナーレール20−3とを組み合わせることによって構成されている。
【0040】
図4は図1〜図3に示したシャッター扉構成部材としてのスラット1の部品図である。詳細には、図4(A)はスラット1の正面図、図4(B)はスラット1の右側面図である。図4において、1aはスラット1の本体部を示しており、1bはスラット1の連結用凹部を示しており、1cはスラット1の連結用凸部を示している。第1の実施形態のシャッターでは、スラット1が樹脂材料の押出し成形によって複数形成されている。
【0041】
図5は複数のスラット1が相互に連結される様子を示した図である。詳細には、図5(A)は複数のスラット1が相互に連結される様子を示した正面図、図5(B)は相互に連結された複数のスラット1の右側面図である。第1の実施形態のシャッターでは、図5(A)に示すように、隣接する2個のスラット1を長手方向(図5(A)の左右方向)に相対移動させることにより、一方のスラット1の連結用凹部1bと他方のスラット1の連結用凸部1cとが嵌合せしめられる。その結果、図5(B)に示すように、複数のスラット1が相互に連結される。
【0042】
図6は図1〜図3に示したシャッター扉構成部材としての引手2の部品図である。詳細には、図6(A)は引手2の正面図、図6(B)は引手2の右側面図である。図6において、2aは引手2の本体部を示しており、2a1はシャッター扉10の開閉操作時に操作者が指をかけるための凹部を示している。2bは引手2の連結用凹部を示しており、2dは戸当たりを示している。第1の実施形態のシャッターでは、引手2が樹脂材料の押出し成形によって1個形成されている。
【0043】
図7は図1〜図3に示した複数のスラット1のうちの最も先端側(図1、図2および図3の下側)に位置するスラット1と図6に示した引手2とが相互に連結される様子を示した図である。詳細には、図7(A)は最も先端側に位置するスラット1と引手2とが相互に連結される様子を示した正面図、図7(B)は相互に連結されたスラット1および引手2の右側面図である。第1の実施形態のシャッターでは、図7(A)に示すように、スラット1および引手2を長手方向(図7(A)の左右方向)に相対移動させることにより、引手2の連結用凹部2bとスラット1の連結用凸部1cとが嵌合せしめられる。その結果、図7(B)に示すように、スラット1および引手2が相互に連結される。
【0044】
第1の実施形態のシャッターでは、図5および図7に示すように複数のスラット1と引手2とを相互に連結することにより、図3に示すようなシャッター扉10が構成されている。
【0045】
図8は図3に示したガイドレール20aの分解斜視図である。詳細には、図8(A)は図3に示したガイドレール20aのうち、図3の左側の直線レール20−1、図3の左側のコーナーレール20−3、および、直線レール20−2の分解斜視図である。図8(B)は図3に示したガイドレール20aのうち、図3の右側の直線レール20−1、図3の右側のコーナーレール20−3、および、直線レール20−2の分解斜視図である。
【0046】
第1の実施形態のシャッターでは、図8(A)に示すように、コーナーレール20−3の一端の凸状部分と直線レール20−1の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20aのうち、図3の左側のコーナーレール20−3と図3の左側の直線レール20−1とが一体化せしめられる。詳細には、図8(A)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−1の底部20−1aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−1の内側壁20−1bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−1の外側壁20−1cとが連続的に接続される。更に、図8(A)に示すように、コーナーレール20−3の他端の凸状部分と直線レール20−2の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20aのうち、図3の左側のコーナーレール20−3と直線レール20−2とが一体化せしめられる。詳細には、図8(A)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−2の底部20−2aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−2の内側壁20−2bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−2の外側壁20−2cとが連続的に接続される。
【0047】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図8(B)に示すように、直線レール20−2の他端の凹状部分とコーナーレール20−3の一端の凸状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20aのうち、直線レール20−2と図3の右側のコーナーレール20−3とが一体化せしめられる。詳細には、図8(B)に示すように、直線レール20−2の底部20−2aとコーナーレール20−3の底部20−3aとが連続的に接続され、直線レール20−2の内側壁20−2bとコーナーレール20−3の内周壁20−3bとが連続的に接続され、直線レール20−2の外側壁20−2cとコーナーレール20−3の外周壁20−3cとが連続的に接続される。更に、図8(B)に示すように、コーナーレール20−3の他端の凸状部分と直線レール20−1の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20aのうち、図3の右側のコーナーレール20−3と図3の右側の直線レール20−1とが一体化せしめられる。詳細には、図8(B)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−1の底部20−1aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−1の内側壁20−1bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−1の外側壁20−1cとが連続的に接続される。
【0048】
図9は図3に示したガイドレール20bの分解斜視図である。詳細には、図9(A)は図3に示したガイドレール20bのうち、図3の右側の直線レール20−1、図3の右側のコーナーレール20−3、および、直線レール20−2の分解斜視図である。図9(B)は図3に示したガイドレール20bのうち、図3の左側の直線レール20−1、図3の左側のコーナーレール20−3、および、直線レール20−2の分解斜視図である。
【0049】
第1の実施形態のシャッターでは、図9(A)に示すように、コーナーレール20−3の一端の凸状部分と直線レール20−1の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20bのうち、図3の右側のコーナーレール20−3と図3の右側の直線レール20−1とが一体化せしめられる。詳細には、図9(A)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−1の底部20−1aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−1の内側壁20−1bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−1の外側壁20−1cとが連続的に接続される。更に、図9(A)に示すように、コーナーレール20−3の他端の凸状部分と直線レール20−2の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20bのうち、図3の右側のコーナーレール20−3と直線レール20−2とが一体化せしめられる。詳細には、図9(A)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−2の底部20−2aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−2の内側壁20−2bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−2の外側壁20−2cとが連続的に接続される。
【0050】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図9(B)に示すように、直線レール20−2の他端の凹状部分とコーナーレール20−3の一端の凸状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20bのうち、直線レール20−2と図3の左側のコーナーレール20−3とが一体化せしめられる。詳細には、図9(B)に示すように、直線レール20−2の底部20−2aとコーナーレール20−3の底部20−3aとが連続的に接続され、直線レール20−2の内側壁20−2bとコーナーレール20−3の内周壁20−3bとが連続的に接続され、直線レール20−2の外側壁20−2cとコーナーレール20−3の外周壁20−3cとが連続的に接続される。更に、図9(B)に示すように、コーナーレール20−3の他端の凸状部分と直線レール20−1の一端の凹状部分とが嵌合せしめられ、その結果、図3に示すように、ガイドレール20bのうち、図3の左側のコーナーレール20−3と図3の左側の直線レール20−1とが一体化せしめられる。詳細には、図9(B)に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aと直線レール20−1の底部20−1aとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと直線レール20−1の内側壁20−1bとが連続的に接続され、コーナーレール20−3の外周壁20−3cと直線レール20−1の外側壁20−1cとが連続的に接続される。
【0051】
図10は図3に示したガイドレール20aが図1に示した筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図11は図10に示したガイドレール20aのうち、前側(図10の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した図である。詳細には、図11(A)は図10に示したガイドレール20aのうち、前側(図10の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図11(B)は図10に示したガイドレール20aのうち、前側(図10の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定された状態を示した斜視図である。
【0052】
図12は図10に示したガイドレール20aのうち、後側(図10の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した図である。詳細には、図12(A)は図10に示したガイドレール20aのうち、後側(図10の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図12(B)は図10に示したガイドレール20aのうち、後側(図10の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定された状態を示した斜視図である。
【0053】
第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図12に示すように、ガイドレール20aのうち、2個の直線レール20−1が、2個の直線レール固定部材21−1によって筺体100の左側板100cに対して固定されている。また、直線レール20−2が、直線レール固定部材21−2によって筺体100の左側板100cに対して固定されている。更に、2個のコーナーレール20−3が、2個のコーナーレール固定部材21−3によって筺体100の左側板100cに対して固定されている。詳細には、例えば溶接、接着などによって筺体100の左側板100cに接合された直線レール固定部材21−1,21−2およびコーナーレール固定部材21−3に対して、直線レール20−1,20−2およびコーナーレール20−3が圧入されている。
【0054】
図13は図3に示したガイドレール20bが図1に示した筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図14は図13に示したガイドレール20bのうち、後側(図13の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した図である。詳細には、図14(A)は図13に示したガイドレール20bのうち、後側(図13の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図14(B)は図13に示したガイドレール20bのうち、後側(図13の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定された状態を示した斜視図である。
【0055】
図15は図13に示したガイドレール20bのうち、前側(図13の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した図である。詳細には、図15(A)は図13に示したガイドレール20bのうち、前側(図13の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した分解斜視図である。図15(B)は図13に示したガイドレール20bのうち、前側(図13の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定された状態を示した斜視図である。
【0056】
第1の実施形態のシャッターでは、図13〜図15に示すように、ガイドレール20bのうち、2個の直線レール20−1が、2個の直線レール固定部材21−1によって筺体100の右側板100dに対して固定されている。また、直線レール20−2が、直線レール固定部材21−2によって筺体100の右側板100dに対して固定されている。更に、2個のコーナーレール20−3が、2個のコーナーレール固定部材21−3によって筺体100の右側板100dに対して固定されている。詳細には、例えば溶接、接着などによって筺体100の右側板100dに接合された直線レール固定部材21−1,21−2およびコーナーレール固定部材21−3に対して、直線レール20−1,20−2およびコーナーレール20−3が圧入されている。
【0057】
詳細には、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図15に示すように、直線レール固定部材21−1が、平板状の板金の曲げ加工によって概略コ字状に形成されている。更に、直線レール20−1の底部20−1aが直線レール固定部材21−1の底部21−1aに突き当たるまで、直線レール20−1が、直線レール固定部材21−1の内側壁固定部21−1bと外側壁固定部21−1cとの間に圧入されている。その結果、直線レール20−1の内側壁20−1bが直線レール固定部材21−1の内側壁固定部21−1bに当接せしめられ、直線レール20−1の外側壁20−1cが直線レール固定部材21−1の外側壁固定部21−1cに当接せしめられている。
【0058】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図15に示すように、直線レール固定部材21−2が、平板状の板金の曲げ加工によって概略コ字状に形成されている。更に、直線レール20−2の底部20−2aが直線レール固定部材21−2の底部21−2aに突き当たるまで、直線レール20−2が、直線レール固定部材21−2の内側壁固定部21−2bと外側壁固定部21−2cとの間に圧入されている。その結果、直線レール20−2の内側壁20−2bが直線レール固定部材21−2の内側壁固定部21−2bに当接せしめられ、直線レール20−2の外側壁20−2cが直線レール固定部材21−2の外側壁固定部21−2cに当接せしめられている。
【0059】
更に、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図15に示すように、コーナーレール固定部材21−3が、平板状の板金の曲げ加工によって形成されている。
【0060】
図16はコーナーレール固定部材21−3の部品図である。詳細には、図16(A)は例えば筺体100の左側板100cの前側(図10の左側)に取り付けられたコーナーレール固定部材21−3の右側面図である。図16(B)は図16(A)のA矢視図、図16(C)はコーナーレール固定部材21−3の外周壁固定部21−3cに形成された補強用リブ21−3c1等の斜視図である。
【0061】
第1の実施形態のシャッターでは、図16に示すように、平板状の板金のうち、コーナーレール20−3の内周壁20−3bよりもコーナー中心側(図16(A)の右下側)に位置する部分21−3b’を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレール20−3の内周壁20−3bに当接する内周壁固定部21−3bがコーナーレール固定部材21−3に形成されている。また、平板状の板金のうち、コーナーレール20−3の内周壁20−3bと外周壁20−3cとの間に位置する部分21−3c’を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレール20−3の外周壁20−3cに当接する外周壁固定部21−3cがコーナーレール固定部材21−3に形成されている。
【0062】
更に、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図15に示すように、コーナーレール20−3の底部20−3aがコーナーレール固定部材21−3の平板部21−3aに突き当たるまで、コーナーレール20−3が、コーナーレール固定部材21−3の内周壁固定部21−3bと外周壁固定部21−3cとの間に圧入されている。その結果、コーナーレール20−3の内周壁20−3bがコーナーレール固定部材21−3の内周壁固定部21−3bに当接せしめられ、コーナーレール20−3の外周壁20−3cがコーナーレール固定部材21−3の外周壁固定部21−3cに当接せしめられている。
【0063】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図16に示すように、外周壁固定部21−3cの根元部分をプレス加工によって潰すことにより、外周壁固定部21−3cを隔ててコーナーレール20−3の外周壁20−3cの反対側(図16(A)の左上側)に突出する補強用リブ21−3c1が、外周壁固定部21−3cに形成されている。
【0064】
つまり、第1の実施形態のシャッターでは、平板状の板金のうちコーナーレール20−3の外周壁20−3cよりもコーナー外側(図16(A)の左上側)に位置する部分を約90°曲げ起こすことによって外周壁固定部21−3cが形成されるのではなく、図16に示すように、平板状の板金のうちコーナーレール20−3の内周壁20−3bと外周壁20−3cとの間に位置する部分21−3c’を約90°曲げ起こすことによって外周壁固定部21−3cが形成されている。
【0065】
その結果、第1の実施形態のシャッターでは、外周壁固定部21−3cの根元部分をプレス加工によって潰すことにより形成された補強用リブ21−3c1が、外周壁固定部21−3cを隔ててコーナーレール20−3の外周壁20−3cの側(図16(A)の右下側)に突出するのではなく、図16に示すように、外周壁固定部21−3cを隔ててコーナーレール20−3の外周壁20−3cの反対側(図16(A)の左上側)に突出する。
【0066】
それゆえ、第1の実施形態のシャッターによれば、補強用リブ21−3c1が外周壁固定部21−3cを隔ててコーナーレール20−3の外周壁20−3cの側(図16(A)の右下側)に突出するのに伴って、コーナーレール固定部材21−3に対してコーナーレール20−3を取り付けることができなくなってしまう不具合を回避することができる。
【0067】
つまり、第1の実施形態のシャッターでは、補強用リブ21−3c1により補強されたコーナーレール固定部材21−3によって、コーナーレール20−3を筺体100に対して固定することができる。そのため、第1の実施形態のシャッターによれば、シャッター扉10の開閉操作時にコーナーレール20−3が破損したり、コーナーレール20−3が直線レール20−1,20−2から分離したりするおそれを低減することができる。
【0068】
更に、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図15に示すように、コーナーレール固定部材21−3および直線レール固定部材21−1,21−2が筺体100の左側板300cまたは右側板300dに取り付けられた時にコーナーレール固定部材21−3が直線レール固定部材21−1,21−2に当接するように、コーナーレール固定部材21−3の平板部21−3aの外縁が延ばされている。更に、図16に示すように、コーナーレール固定部材21−3の平板部21−3aの外縁のうち、直線レール固定部材21−1,21−2に当接する部分に、位置合わせ用マーク21−3a1が形成されている。
【0069】
そのため、第1の実施形態のシャッターによれば、コーナーレール固定部材21−3および直線レール固定部材21−1,21−2を筺体100の左側板100cまたは右側板100dに取り付ける時に、位置合わせ用マーク21−3a1が形成されていない場合よりも容易にコーナーレール固定部材21−3を直線レール固定部材21−1,21−2に対して位置合わせすることができる。
【0070】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図10〜図16に示すように、2個の外周壁固定部21−3cが1個のコーナーレール固定部材21−3に形成されている。そのため、第1の実施形態のシャッターによれば、1個のコーナーレール固定部材21−3に1個のみの外周壁固定部21−3cが形成されている場合よりも、シャッター扉10の開閉操作時におけるコーナーレール20−3の応力集中を緩和することができる。その結果、第1の実施形態のシャッターによれば、1個のコーナーレール固定部材21−3に1個のみの外周壁固定部21−3cが形成されている場合よりも、シャッター扉10の開閉操作時にコーナーレール20−3が破損してしまうおそれを低減することができる。
【0071】
更に、第1の実施形態のシャッターでは、図16に示すように、コーナーレール固定部材21−3の外周壁固定部21−3cの根元部分に補強用リブ21−3c1が形成され、コーナーレール固定部材21−3の内周壁固定部21−3bの根元部分には補強用リブが形成されない。そのため、第1の実施形態のシャッターによれば、シャッター扉10の開閉操作時にコーナーレール20−3が破損してしまうおそれを低減しつつ、コーナーレール固定部材21−3の内周壁固定部21−3bの根元部分に不必要な補強用リブが形成される場合よりもシャッターの製造コストを抑制することができる。
【0072】
また、第1の実施形態のシャッターでは、図16に示すように、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される内周壁固定部21−3bの曲げ稜線方向の幅寸法Wbが、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される外周壁固定部21−3cの曲げ稜線方向の幅寸法Wcよりも小さくされている。そのため、請求項5に記載のシャッターによれば、内周壁固定部21−3bの曲げ稜線方向の幅寸法Wbが外周壁固定部21−3cの曲げ稜線方向の幅寸法Wcと等しくされている場合よりも、内周壁固定部21−3bの曲げ加工に要する負荷を低減することができ、それにより、シャッターの製造コストを抑制することができる。
【0073】
図17は第2の実施形態のシャッターに用いられるコーナーレール固定部材21−3の部品図である。詳細には、図17(A)は例えば筺体100の左側板100cの前側に取り付けられたコーナーレール固定部材21−3の右側面図である。図17(B)は図17(A)のB矢視図である。
【0074】
コーナーレール20−3の内周壁20−3bおよび外周壁20−3cの曲率半径が比較的小さく、コーナーレール20−3が比較的短い第1の実施形態のシャッターでは、図16に示すように、2組の内周壁固定部21−3bおよび外周壁固定部21−3cがコーナーレール固定部材21−3に設けられているが、コーナーレール20−3の内周壁20−3bおよび外周壁20−3cの曲率半径が比較的大きく、コーナーレール20−3が比較的長い第2の実施形態のシャッターでは、図17に示すように、3組の内周壁固定部21−3bおよび外周壁固定部21−3cがコーナーレール固定部材21−3に設けられている。そのため、第2の実施形態のシャッターによれば、コーナーレール20−3が比較的長いにもかかわらず内周壁固定部21−3bおよび外周壁固定部21−3cが2組しか設けられていない場合よりも、シャッター扉10の開閉操作時にコーナーレール20−3が破損してしまうおそれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】シャッター扉10が開放された状態における筺体100を右前側かつ上側から見た斜視図である。
【図2】シャッター扉10がほぼ閉鎖された状態における筺体100を右前側かつ上側から見た斜視図である。
【図3】第1の実施形態のシャッターの分解斜視図である。
【図4】図1〜図3に示したシャッター扉構成部材としてのスラット1の部品図である。
【図5】複数のスラット1が相互に連結される様子を示した図である。
【図6】図1〜図3に示したシャッター扉構成部材としての引手2の部品図である。
【図7】図1〜図3に示した複数のスラット1のうちの最も先端側(図1、図2および図3の下側)に位置するスラット1と図6に示した引手2とが相互に連結される様子を示した図である。
【図8】図3に示したガイドレール20aの分解斜視図である。
【図9】図3に示したガイドレール20bの分解斜視図である。
【図10】図3に示したガイドレール20aが図1に示した筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した分解斜視図である。
【図11】図10に示したガイドレール20aのうち、前側(図10の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した図である。
【図12】図10に示したガイドレール20aのうち、後側(図10の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の左側板100cに対して固定される様子を示した図である。
【図13】図3に示したガイドレール20bが図1に示した筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した分解斜視図である。
【図14】図13に示したガイドレール20bのうち、後側(図13の左側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した図である。
【図15】図13に示したガイドレール20bのうち、前側(図13の右側)のコーナーレール20−3等が筺体100の右側板100dに対して固定される様子を示した図である。
【図16】コーナーレール固定部材21−3の部品図である。
【図17】第2の実施形態のシャッターに用いられるコーナーレール固定部材21−3の部品図である。
【符号の説明】
【0076】
1 スラット
1a 本体部
1b 連結用凹部
1c 連結用凸部
2 引手
2a 本体部
2a1 凹部
2b 連結用凹部
2d 戸当たり
10 シャッター扉
20a,20b ガイドレール
20−1,20−2 直線レール
20−1a,20−2a 底部
20−1b,20−2b 内側壁
20−1c,20−2c 外側壁
20−3 コーナーレール
20−3a 底部
20−3b 内周壁
20−3c 外周壁
21−1,21−2 直線レール固定部材
21−1a,21−2a 底部
21−1b,21−2b 内側壁固定部
21−1c,21−2c 外側壁固定部
21−3 コーナーレール固定部材
21−3a 平板部
21−3a1 位置合わせ用マーク
20−3b 内周壁固定部
20−3c 外周壁固定部
20−3c1 補強用リブ
100 筺体
100a 前側開口
100c 左側壁
100d 右側壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂材料の押出し成形によって形成された複数のシャッター扉構成部材を相互に連結することにより構成されたシャッター扉と、
シャッター扉の両端部を収容することによってシャッター扉をガイドする一対の樹脂製ガイドレールとを具備し、
直線レールとコーナーレールとを組み合わせることによってガイドレールを構成し、
平板状の板金の曲げ加工により概略コ字状に形成された直線レール固定部材によって、直線レールを筺体に対して固定したシャッターにおいて、
コーナーレールを筺体に対して固定するために、平板状の板金の曲げ加工により形成されたコーナーレール固定部材を設け、
平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁よりもコーナー中心側に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの内周壁に当接する内周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、
平板状の板金のうち、コーナーレールの内周壁と外周壁との間に位置する部分を約90°曲げ起こすことにより、コーナーレールの外周壁に当接する外周壁固定部をコーナーレール固定部材に形成し、
外周壁固定部の根元部分をプレス加工によって潰すことにより、外周壁固定部を隔ててコーナーレールの外周壁の反対側に突出する外周壁固定部補強用リブを外周壁固定部に形成したことを特徴とするシャッター。
【請求項2】
コーナーレール固定部材および直線レール固定部材が筺体に取り付けられた時にコーナーレール固定部材が直線レール固定部材に当接するように、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁を延ばし、コーナーレール固定部材を構成する平板状の板金の外縁のうち、直線レール固定部材に当接する部分に、位置合わせ用マークを形成したことを特徴とする請求項1に記載のシャッター。
【請求項3】
2個以上の外周壁固定部を1個のコーナーレール固定部材に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッター。
【請求項4】
コーナーレール固定部材の外周壁固定部の根元部分に外周壁固定部補強用リブを形成し、コーナーレール固定部材の内周壁固定部の根元部分には補強用リブを形成しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシャッター。
【請求項5】
平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される内周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法を、平板状の板金を約90°曲げ起こすことにより形成される外周壁固定部の曲げ稜線方向の幅寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャッター。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャッターに用いられるコーナーレール固定部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−308880(P2008−308880A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157566(P2007−157566)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(591220665)株式会社石黒製作所 (18)