説明

シューズのソール構造体

【課題】 シューズ用ソール構造体において、圧縮変形を容易にしてクッション性を向上させるとともに、接地面からの突上げ力を緩和させる。
【解決手段】 シューズのソール構造体1において、上方に配置され、踵部を有する上部プレート2と、上部プレート2の下方において、前後方向に並設されるとともに、各々上方に開口部3A、4Aを備えた前後方向に扁平な略C字形状を有し、その開口端部が上部プレート2にそれぞれ直接固着された第1、第2のC字状部3、4と、第1、第2のC字状部3、4間に配設され、各C字状部3、4を連結する連結部5とを設ける。各C字状部3、4が、下方に凸状に湾曲する下凸状湾曲面30、40と、下凸状湾曲面30、40から上部プレート2に向かって延びかつ斜め上方に凸状に湾曲する斜上凸状湾曲面31、41とをそれぞれ有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シューズ用ソール構造体に関し、詳細には、圧縮変形を容易にしてクッション性を向上させるとともに、接地面からの突上げ力を低減させるための構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ソール構造体として、たとえば特開平11−235202号公報に示すものが本件出願人により提案されている。このソール構造体は、複数の帯状波形シートを並設するとともに、隣り合う各帯状波形シートを連結部により連結することにより構成されている。
【0003】
また、特開2003−339405号公報には、上下方向に一定の空隙を介して対向配置された上下部プレートと、上下部プレート間に配設されるとともに、その上側凸面が上部プレートに固着されかつその下側凸面が下部プレートに固着された波形プレートとからなるソール構造体が示されている。
【0004】
さらに、国際公開第2006/129837号パンフレットには、上部プレートと、その下方に配設され、上部プレートとの間で空隙を形成する2つの膨出部を有する波状の下部プレートと、各膨出部間に形成された上凸部分を上部プレートに連結する弾性ブロックとを備えたソール構造体が示されている。
【特許文献1】特開平11−235202号公報(図1参照)
【特許文献2】特開2003−339405号公報(図2参照)
【特許文献3】国際公開第2006/129837号パンフレット(第1A図参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特開平11−235202号公報に示すソール構造体においては、シューズの着地時には、各帯状波形シートの波形状部分が扁平となるように圧縮変形するとともに、この変形時に各波形状部分によって捩じられる連結部がトーションバーとして作用することにより、各帯状波形シートの波形状部分の変形と相俟って衝撃荷重が吸収される。
【0006】
しかしながら、この場合には、隣り合う各帯状波形シートが連結部により連結されていることにより、各帯状波形シートの波形状部分の圧縮変形量が規制されている。
【0007】
また、上記特開2003−339405号公報に示すソール構造体においては、シューズの着地時には、波形プレートの各波形状部分が扁平となるように圧縮変形することで、上下部プレート間の空隙がクッションホールとして作用して、衝撃荷重が吸収される。
【0008】
しかしながら、この場合には、波形プレートの上側凸面が上部プレートに固着されかつ下側凸面が下部プレートに固着されていることで、波形プレートの上側および下側凸面が上下部プレートで拘束されていることにより、波形プレートの波形状部分の圧縮変形量が規制されている。
【0009】
さらに、上記国際公開第2006/129837号パンフレットに示すソール構造体においては、シューズの着地時には、下部プレートの各膨出部が扁平となるように圧縮変形することで、上下部プレート間の空隙がクッションホールとして作用して、衝撃荷重が吸収される。
【0010】
この場合、上述した2つの公報に記載のソール構造体に比べると、下部プレートの各膨出部間の上凸部分が弾性ブロックを介して上部プレートに連結されているので、各膨出部の圧縮変形が比較的容易であり、クッション性が向上している。
【0011】
しかしながら、この場合には、下部プレートは、弾性ブロックならびにその前方および後方の連結部という3個所の連結部分を介して、上部プレートに連結されており、シューズの着地時に接地面から作用する突上げ力は、下部プレートからこれら3個所の連結部分を介して上部プレートに伝播される。
【0012】
その一方、シューズの着地時に着用者の足に作用する接地面からの突上げ力をより緩和したいとする業界の要請がある。
【0013】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、圧縮変形を容易にしてクッション性を向上できるとともに、接地面からの突上げ力を緩和できるシューズのソール構造体を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明に係るシューズのソール構造体は、上方に配置され、少なくとも踵部を有する上部プレートと、上部プレートの下方において、前後方向に並設されるとともに、各々上方に開口部を有しかつ前後方向に扁平な略C字形状を有し、その開口端部が上部プレートにそれぞれ直接固着された第1および第2のC字状部と、第1および第2のC字状部間に配設されるとともに、第1および第2のC字状部を連結する連結部とを備えている。
【0015】
請求項1の発明によれば、シューズの着地時には、第1、第2のC字状部がさらに扁平となるように圧縮変形することにより、衝撃荷重が吸収される。なお、このとき、各C字状部が連結部を介して連結されていることにより、各C字状部の圧縮変形時には、各C字状部が前後方向に過度に振れるのが防止されている。また、この場合、各C字状部が上部プレートに固着されているものの、各C字状部の圧縮変形時には、各C字状部がそのC字形状を活かして、C字形状全体が上下方向に圧縮されるように変形するので、圧縮変形を容易に行え、クッション性を向上できる。
【0016】
このように、各C字状部が圧縮変形を容易に行える構造を有していることにより、各C字状部として剛性の高いもの(例えばヤング率の高い材料)を用いてもクッション性が確保されるようになるので、クッション性と耐久性の双方を両立させることが可能になる。
【0017】
しかも、この場合には、第1、第2のC字状部がそれぞれの開口端部を介して上部プレートに固着されていることで、第1、第2のC字状部が4個所の連結部分を介して上部プレートに連結されている。これにより、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレートに伝播されることになり、その結果、着用者の足に対する突上げ力を緩和できる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1において、第1、第2のC字状部が、開口部の下方に形成されかつ開口部と対向するとともに、下方に凸状に湾曲する下凸状湾曲面と、下凸状湾曲面から上部プレートに向かって延びるとともに、斜め上方に凸状に湾曲する斜上凸状湾曲面とをそれぞれ有している。
【0019】
この場合、シューズの着地時には、下凸状湾曲面が扁平となるように圧縮変形するとともに、斜上凸状湾曲面が扁平または平坦となるように、あるいは斜め下凸状に湾曲するように圧縮変形するので、第1、第2のC字状部の圧縮変形がさらに容易になって、クッション性をさらに向上できる。
【0020】
請求項3の発明では、請求項2において、下凸状湾曲面と斜上凸状湾曲面とが、前後方向に向かって凸状に湾曲する前後凸状湾曲面を介して連結されている。
【0021】
この場合、シューズの着地時には、前後凸状湾曲面がさらに湾曲するように圧縮変形するので、第1、第2のC字状部の圧縮変形が一層容易になって、クッション性を一層向上できる。
【0022】
請求項4の発明では、請求項2において、第1、第2のC字状部のうち前方に配置されたC字状部の下凸状湾曲面が、当該C字状部を越えてさらに前方に延設されるとともに、その前端が上部プレートの下面に固着されている。
【0023】
この場合、前方のC字状部の圧縮変形時には、C字状部の延設部分によって当該C字状部が前方に過度に振れるのを防止できる。
【0024】
請求項5の発明では、請求項2において、連結部が第1、第2のC字状部の前記各下凸状湾曲面の各端部を連結している。
【0025】
この場合には、各C字状部の各下凸状湾曲面の圧縮変形が連結部によって阻害されることなく、各下凸状湾曲面の圧縮変形を円滑に行える。
【0026】
請求項6の発明では、請求項1において、上部プレートに固着される第1、第2のC字状部の各開口端部が上部プレートに沿って均等間隔に配置されている。
【0027】
この場合には、第1、第2のC字状部と上部プレートとの4個所の連結部分の間隔が上部プレートに沿って均等に配置されるので、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレートに均等に分配されて伝播されることになるので、着用者の足に対する不快な突上げ感をさらに低減できる。
【0028】
請求項7の発明では、請求項1において、上部プレートの踵部がその側縁部から上方に張り出す巻上げ部を有しており、第1、第2のC字状部の側縁部が巻上げ部に沿って上方に延びる延設部を有している。
【0029】
この場合、各C字状部は、上方への延設部を介して上部プレートの踵部の巻上げ部に固着されることになるので、この延設部によって左右方向のスタビライザー効果を発揮できる。
【0030】
請求項8の発明では、請求項1において、連結部が、第1、第2のC字状部の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインの下方に配置されている。
【0031】
この場合には、各C字状部の圧縮変形時に、各C字状部の最突出ラインから下方部分の圧縮変形量を抑制しつつ、各C字状部の最突出ラインから上方部分の圧縮変形を促進することにより、各C字状部全体の圧縮変形量を制御できる。
【0032】
請求項9の発明では、請求項1において、連結部が、第1、第2のC字状部の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインの上方に配置されている。
【0033】
この場合には、各C字状部の圧縮変形時に、各C字状部の最突出ラインから下方部分の圧縮変形を促進しつつ、各C字状部の最突出ラインから上方部分の圧縮変形量を抑制することにより、各C字状部全体の圧縮変形量を制御できる。
【0034】
請求項10の発明では、請求項1、8または9において、連結部が上凸状の湾曲形状を有している。
【0035】
この場合には、第1、第2のC字状部および連結部が、全体として前後方向に波状に形成されることになるので、ソール構造体全体の圧縮変形がより滑らかに行われるようになって、クッション性を向上できる。
【0036】
この場合において、さらに連結部が、各C字状部の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインの上方に配置されている場合には、各C字状部の圧縮変形時に、各C字状部の最突出ラインから下方部分の圧縮変形を促進でき、これにより、ソール構造体全体の圧縮変形量を増大できる。
【0037】
請求項11の発明では、請求項1、8、9において、連結部が上凸状の屈曲形状を有している。
【0038】
この場合には、連結部が上凸状の屈曲形状を有しており、各C字状部の圧縮変形時には、連結部がさらに屈曲度合いを増すように屈曲変形するので、ソール構造体全体の圧縮変形量をさらに増大でき、クッション性を向上できる。
【0039】
請求項12の発明では、請求項1において、上部プレート、各C字状部および連結部が樹脂で一体成形されている。
【0040】
この場合には、ソール構造体の製作が容易になってコストを低減できるとともに、各C字状部の繰り返し変形にともなう、各C字状部と上部プレートおよび連結部との固着または連結部分の剥がれを防止できる。
【0041】
請求項13の発明では、請求項1において、連結部の上方に空隙が形成されており、空隙内にクッション材が充填されている。
【0042】
この場合には、クッション材の弾性により、各C字状部および連結部の圧縮変形量を制御でき、クッション性を調整できる。
【0043】
請求項14の発明では、請求項1において、C字状部の開口部と対向する下凸状の湾曲面の下部にクリーツが設けられている。
【0044】
この場合、クリーツの接地時には、クリーツを介して第1、第2のC字状部が扁平となるように圧縮変形することにより、接地面からの突上げ力を緩和できる。
【0045】
請求項15の発明では、請求項1において、連結部の下部にクリーツが設けられている。
【0046】
この場合、シューズの着地時には、クリーツが接地した後、第1、第2のC字状部が接地して扁平となるように圧縮変形することにより、各C字状部の下面からのクリーツ突出量が増加して、クリーツによるグリップ力が増す。その一方、各C字状部が接地面から離れる際には、各C字状部の下面が元の位置に戻ることにより、各C字状部の下面からのクリーツ突出量が減少し、これにより、クリーツの接地面からの抜けが良くなる。
【0047】
請求項16の発明では、請求項15において、クリーツが台座を介して設けられている。
【0048】
この場合には、クリーツが取り付けられた連結部の剛性が増すことで、連結部の上下方向の変形を抑制できるので、接地面に対するクリーツのトラクションを効果的に発揮させることができる。また、この場合、接地面に対するクリーツの突刺し量を台座の上下位置によって調整できる。
【発明の効果】
【0049】
以上のように、本発明に係るソール構造体によれば、上部プレートと、その下方に配設され、上部プレートに直接固着された第1、第2のC字状部と、これらを連結する連結部とを設けたので、シューズの着地時には、各C字状部が上下方向に扁平となるように圧縮変形されることで衝撃荷重が吸収されるとともに、その圧縮変形時には、各C字状部のC字形状全体が上下に圧縮されるように変形するので、圧縮変形を容易に行え、クッション性を向上できる。しかも、この場合には、各C字状部がそれぞれの開口端部を介して上部プレートに固着されていることで、各C字状部が4個所の連結部分を介して上部プレートに連結されているので、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力がこれら4個所の連結部分を介して上部プレートに伝播されることになり、これにより、着用者の足に対する突上げ力を緩和できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
〔第1の実施例〕
図1ないし図3は、本発明の第1の実施例によるシューズ用ソール構造体を説明するための図であって、図1はソール構造体の側面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4(a)は図1のソール構造体の側面概略図、同図(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。なお、これらの図において、同一符号は同一または相当部分を示している。また、ここでは、スパイクレスタイプのゴルフシューズを例にとって説明する。
【0051】
図1に示すように、このソール構造体1は、上方に配置され、踵部を有するとともに、シューズのアッパーUの下部が固着される上部プレート2と、上部プレート2の下方において前後方向に並設されるとともに、各々上方に開口部3A、4Aを有しかつ前後方向に扁平な略C字形状を有し、その開口端部が上部プレート2にそれぞれ直接固着された第1および第2のC字状部3、4と、第1、第2のC字状部3、4間に配設され、第1、第2のC字状部3、4を連結する連結部5とを備えている。
【0052】
上部プレート2は、ベース面20の左右両側縁部および後端縁部から上方に立ち上がる巻上げ部20aを有しており、上部プレート2の踵部はヒールカップ状に形成されている(図2および図3参照)。また、第1、第2のC字状部3、4の各側縁部は、巻上げ部20aに沿って上方に延びる延設部3a、4aを有している(図2参照)。図1に示す側面図では、これら延設部3a、4aの存在により、扁平な略C字状の各C字状部3、4の上側開口部が閉じられることにより、各C字状部3、4が略楕円状または略紡錘状に見えている。
【0053】
上部プレート2、第1および第2のC字状部3、4、ならびに連結部5は、樹脂により一体成形されている。使用する樹脂材料としては、例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)等の熱可塑性材料の他、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性材料も用いられる。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やラバー等を用いて一体成形することも可能である。
【0054】
ここで、図示の簡略化のために、第1、第2のC字状部3、4から延設部3a、4aを取り除いたものを図4(a)に示す。同図に示すように、第1、第2のC字状部3、4は、開口部3A、4Aの下方に形成されかつ開口部3A、4Aと対向するとともに、下方に凸状に湾曲する下凸状湾曲面30、40と、下凸状湾曲面30、40から上部プレート2に向かって延びるとともに、斜め上方に凸状に湾曲する斜上凸状湾曲面31,41とをそれぞれ有している。
【0055】
好ましくは、下凸状湾曲面30、40と斜上凸状湾曲面31、41との間には、前後方向に向かって凸状に湾曲する前後凸状湾曲面32、42がそれぞれ配設されており、これら前後凸状湾曲面32、42により、下凸状湾曲面30、40および斜上凸状湾曲面31、41が滑らかに連結されている。
【0056】
また、第1、第2のC字状部3、4の内部には、それぞれ空隙3C、4Cが形成されており、連結部5と上部プレート2との間には、空隙5Cが形成されている。
【0057】
第1、第2のC字状部3、4のうち前方に配置された第2のC字状部4の下凸状湾曲面40は、図1に示すように、当該C字状部を越えてさらに前方に延設されるとともに、その延設部44の前端は、上部プレート2の下面に固着されている。また、上部プレート2の前端は、前足部側のソール10に連結されている。
【0058】
連結部5は、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40の各端部を連結しており、図4に明確に示されているように、ここでは、上凸状の湾曲形状を有している。また、連結部5は、第1、第2のC字状部3、4の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインLの下方に配置されている(図4(a)参照)。
【0059】
次に、本実施例の作用効果について説明する。
【0060】
シューズの着地時において、ソール構造体1に衝撃荷重が作用すると、図4(b)に示すように、第1、第2のC字状部3、4の下凸状湾曲面30、40がそれぞれ扁平となるように圧縮変形するとともに、斜上凸状湾曲面31、41が扁平または平坦となるように、あるいは斜め下凸状に湾曲するように圧縮変形する。さらに、前後凸状湾曲面32、42がより湾曲するように(つまり屈曲度合いを増すように)圧縮変形する。これにより、各C字状部3、4全体が扁平となるように圧縮変形して、衝撃荷重が吸収される。
【0061】
この場合、連結部5が各C字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40の各端部を連結しているので、各C字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40の圧縮変形が連結部5によって阻害されることなく、各下凸状湾曲面30、40の圧縮変形が円滑に行われる。また、連結部5が、各C字状部3、4の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインLの下方に配置されているので、各C字状部3、4の圧縮変形時に、各C字状部3、4の最突出ラインLから下方部分の圧縮変形量を抑制しつつ、各C字状部3、4の最突出ラインLから上方部分の圧縮変形を促進している。さらに、連結部5が上凸状の湾曲形状を有しているので、各C字状部3、4および連結部5が、全体として前後方向に波状に形成されることになるので、ソール構造体全体の圧縮変形がより滑らかに行われるようになる。
【0062】
この場合、各C字状部3、4の圧縮変形時には、各C字状部3、4が連結部5を介して連結されていることにより、各C字状部3、4が前後方向(図4(b)左右方向)に過度に振れるのが防止されている。また、各C字状部3、4のうち前方に配置された第2のC字状部4の下凸状湾曲面40が、当該C字状部を越えてさらに前方に延設され、その延設部分44の前端が上部プレート2の下面に固着されているので(図1参照)、第2のC字状部4の圧縮変形時には、延設部分44によって当該C字状部4が前方に過度に振れるのを防止できる。
【0063】
この場合には、各C字状部3、4の開口部3A、4A端部が上部プレート2に固着されているものの、各C字状部3、4の圧縮変形時には、各C字状部3、4がそのC字形状を活かして、C字形状全体が上下方向に圧縮されるように変形するので、圧縮変形を容易に行え、クッション性を向上できる。
【0064】
このように、各C字状部3、4が圧縮変形を容易に行える構造を有していることにより、各C字状部3、4として剛性の高いもの(例えばヤング率の高い材料)を用いてもクッション性が確保されるようになるので、クッション性と耐久性の双方を両立させることが可能になる。
【0065】
しかも、この場合には、第1、第2のC字状部3、4がそれぞれの開口端部を介して上部プレート2に固着されていることで、第1、第2のC字状部3、4が4個所の連結部分を介して上部プレート2に連結されている。これにより、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレート2に伝播されることになり、その結果、着用者の足に対する突上げ力を緩和できる。
【0066】
また、本実施例では、各C字状部3、4が、上方への延設部3a、4aを介して上部プレート2の踵部の巻上げ部20aに固着されているので、この延設部3a、4aによって左右方向のスタビライザー効果が発揮されている。
【0067】
さらに、本実施例では、上部プレート2、各C字状部3、4および連結部5が樹脂で一体成形されているので、ソール構造体1の製作が容易になってコストを低減できるとともに、各C字状部3、4の繰り返し変形にともなう、各C字状部3、4と上部プレート2および連結部5との固着または連結部分の剥がれを防止できる。
【0068】
〔第2の実施例〕
前記実施例では、上部プレート2の左右両側縁部に巻上げ部20aが設けられた例を示したが、本発明は、上部プレート2が巻上げ部20aを有していないものにも同様に適用可能である。
【0069】
図5は、本発明の第2の実施例によるソール構造体を示しており、同図(a)はソール構造体の側面概略図、(b)はソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0070】
この第2の実施例は、上部プレート2が巻上げ部20aを有していない点を除いて、前記第1の実施例と同様である。なお、この場合、第1、第2のC字状部3、4に延設部が設けられないことにより、各C字状部3、4を側面方向から見たとき、各C字状部3、4が略C字形状に見えている。
【0071】
この場合には、前記第1の実施例と同様に、シューズの着地時にソール構造体1に衝撃荷重が作用すると、図5(b)に示すように、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40がそれぞれ扁平となるように圧縮変形するとともに、斜上凸状湾曲面31、41が扁平または平坦となるように、あるいは斜め下凸状に湾曲するように圧縮変形し、さらに、前後凸状湾曲面32、42がより湾曲するように(つまり屈曲度合いを増すように)圧縮変形する。これにより、各C字状部3、4のC字形状全体が扁平となるように容易に圧縮変形して、衝撃荷重が吸収されるとともに、クッション性が確保される。
【0072】
しかも、この場合には、前記第1の実施例と同様に、第1、第2のC字状部3、4がそれぞれの開口端部を介して上部プレート2に固着されていることで、第1、第2のC字状部3、4が4個所の連結部分を介して上部プレート2に連結されているので、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレート2に伝播されることになり、その結果、着用者の足に対する突上げ力を緩和できる。
【0073】
〔第3の実施例〕
図6は、本発明の第3の実施例によるソール構造体を示しており、同図(a)はソール構造体の側面概略図、(b)はソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0074】
この第3の実施例では、第1、第2のC字状部3、4の開口端部の位置が、図6(a)中の間隔lに示すように、上部プレート2に沿って均等に配置されている。この場合、各C字状部3、4と上部プレート2との連結部分の間隔lが上部プレート2に沿って均等に配置されるので、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレート2に均等に分配されて伝播されることになるので、着用者の足に対する不快な突上げ感をさらに低減できる。
【0075】
〔第4の実施例〕
図7は、本発明の第4の実施例によるソール構造体を示しており、同図(a)はソール構造体の側面概略図、(b)はソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0076】
この第4の実施例では、図7(a)に示すように、連結部5が、第1、第2のC字状部3、4の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインLの上方に配置されている点が、前記第1ないし第3の実施例と異なっている。また、連結部5は、前記第1ないし第3の実施例における各連結部5と比べて湾曲の程度が増しており、上凸状の屈曲形状を有している。この場合、第1、第2のC字状部3、4からそれぞれ延びる連結部構成部分の互いになす角度が鋭角になっている。
【0077】
この場合には、連結部5が最突出ラインLの上方に配置されていることにより、各C字状部3、4の圧縮変形時に、各C字状部3、4の最突出ラインLから上方部分の圧縮変形量が抑制されつつ、各C字状部3、4の最突出ラインLから下方部分の圧縮変形が促進される。また、連結部5が上凸状の屈曲形状を有していることにより、各C字状部3、4の圧縮変形時には、図7(b)に示すように、連結部5がより屈曲度合いを増すように屈曲変形する。これにより、ソール構造体全体の圧縮変形量をさらに増大でき、クッション性を向上できる。
【0078】
〔第5の実施例〕
図8は、本発明の第5の実施例によるソール構造体を示しており、同図(a)はソール構造体の側面概略図、(b)はソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0079】
この第5の実施例では、連結部5の上方に形成された空隙5C内にクッション材50が着脱自在に充填されている。クッション材50は、空隙5Cのクッション性を制御するために設けられており、その材料としては、軟質または硬質の弾性材料が好ましく、例えばEVA等の樹脂の発泡体の他、ソリッドラバーやラバー素材の発泡体などが用いられる。また、クッション材50を配置する位置としては、ソール構造体1の内甲側および(または)外甲側に設ける場合の他、幅方向全体にわたって設けるようにしてもよい。
【0080】
この場合には、クッション材の弾性により、各C字状部3、4および連結部5の圧縮変形量を制御でき、クッション性を調整できる。
【0081】
〔第6の実施例〕
図9および図10は、本発明の第6の実施例によるシューズ用ソール構造体を説明するための図であって、図9はソール構造体の側面図、図10(a)は図9のソール構造体の側面概略図、同図(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。なお、これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。また、ここでは、ゴルフスパイクシューズを例にとって説明する。
【0082】
この第6の実施例では、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40の下部中央にクリーツ6が設けられている点が、前記第1の実施例と異なっている。また各C字状部3、4の各側縁部から巻上げ部20aに沿って上方に延びる延設部3a、4aの形状が図1に示すものとは若干異なっている。
【0083】
ここで、図示の簡略化のために、第1、第2のC字状部3、4から延設部3a、4aを取り除いたものを図10(a)に示す。同図に示すように、第1、第2のC字状部3、4は、開口部3A、4Aの下方に形成されかつ開口部3A、4Aと対向するとともに、下方に凸状に湾曲する下凸状湾曲面30、40と、下凸状湾曲面30、40から上部プレート2に向かって延びるとともに、斜め上方に凸状に湾曲する斜上凸状湾曲面31,41と、下凸状湾曲面30、40および斜上凸状湾曲面31、41の間に配設され、前後方向に向かって凸状に湾曲する前後凸状湾曲面32、42とをそれぞれ有している。
【0084】
この場合、シューズの着地時において、クリーツ6が接地すると、図10(b)に示すように、クリーツ6を介して、第1、第2のC字状部3、4の下凸状湾曲面30、40が扁平となるように圧縮変形するとともに、斜上凸状湾曲面31、41が扁平または平坦となるように、あるいは斜め下凸状に湾曲するように圧縮変形し、さらに、前後凸状湾曲面32、42がより湾曲するように(つまり屈曲度合いを増すように)圧縮変形する。これにより、各C字状部3、4全体が扁平となるように圧縮変形して、衝撃荷重が吸収され、クッション性が確保される。
【0085】
また、この場合には、第1、第2のC字状部3、4がそれぞれの開口端部を介して上部プレート2に固着されていることで、第1、第2のC字状部3、4が4個所の連結部分を介して上部プレート2に連結されている。これにより、シューズの着地時には、接地面からの突上げ力が、これら4個所の連結部分を介して上部プレート2に伝播されることになり、その結果、各クリーツ6から着用者の足への突上げ力を緩和できる。
【0086】
〔第7の実施例〕
前記第6の実施例では、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40の下部中央にクリーツ6が設けられた例を示したが、本発明の適用は、これに限定されない。
【0087】
図11は、本発明の第7の実施例によるシューズ用ソール構造体を説明するための図であって、図11(a)はソール構造体の側面概略図、同図(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。なお、これらの図において、前記第6の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0088】
この第7の実施例では、クリーツ6が連結部5の下部に設けられている。
【0089】
この場合、シューズの着地時には、クリーツ6が接地した後、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40が接地して、各C字状部3、4が扁平となるように圧縮変形する。すると、クリーツ6の接地前に、クリーツ6の各下状湾曲面30、40からの突出量がdであったのが、各C字状部3、4の圧縮変形後は、クリーツ6の各下状湾曲面30、40からの突出量はd’(>d)となって(図11(b)参照)、クリーツ突出量が増加する。これにより、クリーツ6によるグリップ力が増す。
【0090】
その一方、各C字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40が接地面から離れる際には、各下凸状湾曲面30、40が元の位置に戻ることにより、各下凸状湾曲面30、40からのクリーツ突出量が減少し、これにより、クリーツ6の接地面からの抜けが良くなる。
【0091】
〔第8の実施例〕
前記第7の実施例では、クリーツ6が連結部5の下面に直接取り付けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
【0092】
図12は、本発明の第8の実施例によるシューズ用ソール構造体を説明するための図であって、図12(a)はソール構造体の側面概略図、同図(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。なお、これらの図において、前記第7の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0093】
この第8の実施例では、クリーツ6が台座60を介して連結部5の下面に取り付けられている。
【0094】
この場合には、クリーツ6が取り付けられた連結部5の剛性が増すことで、連結部5の上下方向の変形を抑制できるので、接地面に対するクリーツ6のトラクションを効果的に発揮させることができる。また、この場合、接地面に対するクリーツ6の突刺し量を台座の上下位置によって調整できる。
【0095】
〔他の実施例1〕
前記各実施例では、上部プレート2、第1および第2のC字状部3、4、および連結部5を樹脂により一体成形した例を示したが、本発明はこれには限定されない。例えば、各C字状部3、4および連結部5を樹脂で一体成形するとともに、これとは別工程で成形された上部プレート2を用意し、各C字状部3、4および連結部5の一体成形品を上部プレート2に接着材で接着するようにしてもよい。
【0096】
〔他の実施例2〕
前記各実施例では、ソール構造体として2つのC字状部が設けられた例を示したが、本発明は、3つ以上のC字状部を有するものにも同様に適用可能である。この場合、前後方向に隣り合う各C字状部は同様に連結部を介して連結されている。
【0097】
〔他の実施例3〕
前記各実施例では、連結部5が上凸状の湾曲形状または屈曲形状を有している場合を例にとって説明したが、本発明は、連結部が平坦形状を有している場合にも適用可能である。
【0098】
この場合においても、シューズの着地時には、第1、第2のC字状部3、4の各下凸状湾曲面30、40が扁平となるように圧縮変形するとともに、各斜上凸状湾曲面31、41が扁平または平坦となるように、あるいは上凸状に湾曲するように圧縮変形し得るので、各C字状部3、4の圧縮変形が容易になって、クッション性を向上できる。
【0099】
〔他の実施例4〕
前記各実施例では、上部プレートの踵部にC字状部を設けることにより、踵部の圧縮変形を容易にして踵部のクッション性を向上させるとともに、接地面から踵部への突上げ力を緩和した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
【0100】
上部プレートをシューズの中足部まで、または中足部をへて前足部まで延設するとともに、上部プレートの中足部または(および)前足部にC字状部を設けるようにしてもよい。
【0101】
これらの場合には、中足部や前足部の圧縮変形を容易にして中足部や前足部のクッション性を向上できるとともに、接地面から中足部や前足部への突上げ力を緩和できる。
【0102】
〔適用例〕
前記実施例では、ゴルフシューズを例にとって説明したが、本発明によるソール構造体は、ランニングシューズやその他のスポーツシューズ(クリーツシューズ含む)にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の第1の実施例によるソール構造体の側面図である。
【図2】図1のII-II線断面図である。
【図3】図1のIII-III線断面図である。
【図4】(a)は図1のソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図5】(a)は本発明の第2の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図6】(a)は本発明の第3の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図7】(a)は本発明の第4の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図8】(a)は本発明の第5の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図9】本発明の第6の実施例によるソール構造体の側面図である。
【図10】(a)は図9のソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図11】(a)は本発明の第7の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【図12】(a)は本発明の第8の実施例によるソール構造体の側面概略図、(b)は(a)のソール構造体の圧縮変形後の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
1: ソール構造体

2: 上部プレート
20a: 巻上げ部

3: 第1のC字状部
3A: 開口部
30: 下凸状湾曲面
31: 斜上凸状湾曲面
32: 前後凸状湾曲面

4: 第2のC字状部
4A: 開口部
40: 下凸状湾曲面
41: 斜上凸状湾曲面
42: 前後凸状湾曲面

5: 連結部
5C: 空隙
50: クッション材

6: クリーツ
60: 台座

L: 最突出ライン
l: 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューズのソール構造体であって、
上方に配置され、少なくとも踵部を有する上部プレートと、
前記上部プレートの下方において、前後方向に並設されるとともに、各々上方に開口部を有しかつ前後方向に扁平な略C字形状を有し、その開口端部が前記上部プレートにそれぞれ直接固着された第1および第2のC字状部と、
前記第1および第2のC字状部間に配設され、前記第1および第2のC字状部を連結する連結部と、
を備えたシューズのソール構造体。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1、第2のC字状部が、前記開口部の下方に形成されかつ前記開口部と対向するとともに、下方に凸状に湾曲する下凸状湾曲面と、前記下凸状湾曲面から前記上部プレートに向かって延びるとともに、斜め上方に凸状に湾曲する斜上凸状湾曲面とをそれぞれ有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項3】
請求項2において、
前記下凸状湾曲面と前記斜上凸状湾曲面とが、前後方向に向かって凸状に湾曲する前後凸状湾曲面を介して連結されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項4】
請求項2において、
前記第1、第2のC字状部のうち前方に配置されたC字状部の前記下凸状湾曲面が、当該C字状部を越えてさらに前方に延設されるとともに、その前端が前記上部プレートの下面に固着されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項5】
請求項2において、
前記連結部が、前記第1、第2のC字状部の前記各下凸状湾曲面の各端部を連結している、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項6】
請求項1において、
前記上部プレートに固着される前記第1、第2のC字状部の各開口端部が前記上部プレートに沿って均等間隔に配置されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項7】
請求項1において、
前記上部プレートの前記踵部がその側縁部から上方に張り出す巻上げ部を有しており、前記第1、第2のC字状部の側縁部が前記巻上げ部に沿って上方に延びる延設部を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項8】
請求項1において、
前記連結部が、前記第1、第2のC字状部の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインの下方に配置されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項9】
請求項1において、
前記連結部が、前記第1、第2のC字状部の前後方向の最突出点を結ぶ最突出ラインの上方に配置されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項10】
請求項1、8または9において、
前記連結部が、上凸状の湾曲形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項11】
請求項1、8、9において、
前記連結部が、上凸状の屈曲形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項12】
請求項1において、
前記上部プレート、各C字状部および連結部が樹脂で一体成形されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項13】
請求項1において、
前記連結部の上方に空隙が形成されており、前記空隙内にクッション材が充填されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項14】
請求項1において、
前記C字状部の前記開口部と対向する下凸状の湾曲面の下部には、クリーツが設けられている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項15】
請求項1において、
前記連結部の下部には、クリーツが設けられている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。
【請求項16】
請求項15において、
前記クリーツが、台座を介して設けられている、
ことを特徴とするシューズのソール構造体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−233264(P2009−233264A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86372(P2008−86372)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【特許番号】特許第4317893号(P4317893)
【特許公報発行日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)
【Fターム(参考)】