説明

シート材、ロールカーテン及び遮光調整パネル

【課題】本発明は、見る方向に応じてシート材の反対側を見えなくすることができるシート材、ロールカーテン及び遮光調整パネルを提供することを目的とする。
【解決手段】ニット生地で設けられたシート材100において、エンボス加工がなされたエンボス加工領域Bとエンボス加工がなされていない非エンボス加工領域Aとが縦横に交互に配列された一方の面100Aと、入射光の一部を反射する反射面1が形成された他方の面100Bとを備え、前記エンボス加工領域Bと前記非エンボス加工領域Aとは、前記他方の面100Bを透過した前記入射光に対する遮光性が、前記入射光の入射角度に応じて異なるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入射光に対する遮光性を調整することのできるシート材、ロールカーテン及び遮光調整パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遮光性を有するシート材が用いられ、建造物の窓の内側に取り付けられるロールカーテンや、シート材の両面側からガラス板等で挟み込まれた遮光調整パネルが知られている。
【0003】
この種のロールカーテンや遮光調整パネルは、シート材の遮光性により外部から入射する入射光を遮光して、室内から室外が見えないように又は室外から室内が見えないように室内と室外との間を遮光したり、室外の光を室内に採光したりするように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−138152
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の構成では、入射光を遮光するか入射光をある程度透過させるかのどちらかであった。すなわち、室内から室外又は室外から室内が見えないように室内と室外との間を完全に遮光するか、室内から室外及び室外から室内が見えるように光を透過させるかのどちらか一方しか選択することができなかった。また、光を透過させる構造のシート材では、シート材をどのような角度から観察してもある程度の光が透過していた。このため、上記従来の構成によるロールカーテンでは、例えば、室内から室外の正面の景色を視認できるようにするとともに、室外の斜め方向から室内を視認できないようにしてプライバシーを保つことはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、見る方向に応じてシート材の反対側を見えなくすることのできるシート材、ロールカーテン及び遮光調整パネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ニット生地で設けられたシート材において、エンボス加工がなされたエンボス加工領域とエンボス加工がなされていない非エンボス加工領域とが縦横に交互に配列された一方の面と、入射光の一部を反射する反射面が形成された他方の面とを備え、前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、前記他方の面を透過した前記入射光に対する遮光性が、前記入射光の入射角度に応じて異なることを特徴とする。
【0008】
この場合において、前記一方の面は、それぞれ前記一方の面上を略平行に延びる複数の凸部が設けられ、前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、前記凸部の延びる方向を中心とした入射角度に応じて前記入射光に対する遮光性が異なっていてもよい。
【0009】
この場合において、前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも入射角度に対する遮光性の程度が大きくてもよい。
【0010】
この場合において、前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも前記凸部の高さが低くてもよい。
【0011】
この場合において、前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域の前記凸部と略同じ高さの前記凸部がエンボス加工により潰されて設けられていてもよい。
【0012】
この場合において、前記複数の凸部の各々の間には、前記入射光を透過させる孔部が形成されていてもよい。
【0013】
この場合において、前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも前記孔部の開口面積が小さく形成されていてもよい。
【0014】
この場合において、前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、矩形に形成され、格子状に配列されていてもよい。
【0015】
この場合において、格子状に配列された前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域との境界線は、前記凸部が延びる方向に対して略平行であってもよい。
【0016】
この場合において、前記反射面は、スパッタリング加工により形成されていてもよい。
【0017】
また、本発明は、上記本発明のシート材を備えたロールカーテンであることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明は、上記本発明のシート材を備え、前記シート材を前記一方の面側及び前記他方の面側から光透過性材料で挟んだ遮光調整パネルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、見る方向に応じてシート材の反対側を見えなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態に係るロールカーテンのシート材の一部を示す正面図である。
【図2】図2(a)は、シート材に形成されたパターンを示す模式図であり、図2(b)は、領域Aの断面を示す模式図であり、図2(c)は、領域Bの断面を示す模式図である。
【図3】領域Aと領域Bとが隣り合って配列された断面を示す模式図である。
【図4】図4(a)は、シート材を上方から見た模式図を示し、図4(b)は、シート材を側方から見た模式図を示す。
【図5】シート材の遮光性能の試験方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係るロールカーテンのシート材の一部を示す正面図である。
【0023】
本実施形態におけるロールカーテン200(図5参照)は、巻き上げ式のロールカーテンである。このロールカーテン200に用いられるシート材100の生地としては、適度な光透過性及び厚みを有するものを用いることが可能であり、本実施形態ではニット生地を用いている。
【0024】
シート材100の裏面(他方の面)100B(図3参照)は、金属を蒸着させるスパッタリング加工が施され、ステンレス鋼が蒸着されている。これにより、シート材100の裏面100Bには、外部から入射してきた入射光の一部を反射する反射面1(図3参照)が形成されている。
【0025】
一方、シート材100の表面(一方の面)100A上には、図中矢印Yで示す方向に延びて表面100Aから突出する複数の縦凸部5が設けられている。この縦凸部5は、縦凸部5に沿って編まれる細糸4と縦糸2とを編み合わせて設けられている。これら複数の縦凸部5は、図中矢印Yで示す方向と直交する方向、すなわち、図中矢印Xで示す方向に略平行に配列している。
【0026】
表面100Aと裏面100Bとは、シート材100を貫通する複数の孔部3により連通しており、入射光を透過させるようになっている。この孔部3は、それぞれ、Y方向に延びる縦凸部5と、略平行にX方向に延びる複数の横糸7と、X方向及びY方向にそれぞれ斜めに延びる細糸8,9とで囲まれて画定されている。すなわち、複数の孔部3は、それぞれ隣り合う縦凸部5、横糸7及び細糸8,9で挟まれている。なお、横糸7は、縦凸部5に対して斜め方向にジグザグに編まれた縦糸2の一部であってもよい。細糸8と細糸9とは、縦凸部5上における隣り合う横糸7の中間近傍と、横糸7上における隣り合う縦凸部5の中間近傍とで交差するようにそれぞれ略平行に複数設けられている。細糸8,9は、シート材100に対して横糸7よりも表面100A側に設けられており、横糸7と細糸8,9とで図中矢印Xで示す方向に延びて表面100Aから突出する横凸部6が設けられている。この横凸部6は、図中矢印Yで示す方向に略平行に配列している。また、横凸部6は、縦凸部5よりもシート材100からの突出量が小さくなっている。
【0027】
裏面100Bから入射した入射光のうち、反射面1で反射されなかった入射光は、孔部3を通って表面100A側に到達する。このとき、縦凸部5は、表面100A側に到達した入射光を、縦凸部5の延びる方向を中心とした入射角度に応じて遮光性が異なるように設けられている。同様に、横凸部6は、表面100A側に到達した入射光を、横凸部6の延びる方向を中心とした入射角度に応じて遮光性が異なるように設けられている。
【0028】
図2(a)は、シート材100に形成されたパターンの一部を示す模式図であり、図2(b)は、図2(a)における領域A(非エンボス加工領域)の断面を示す模式図であり、図2(c)は、図2(a)における領域B(エンボス加工領域)の断面を示す模式図である。
【0029】
シート材100の表面100Aには、図2(a)に示すように、エンボス加工がなされた領域Bとエンボス加工がなされていない非エンボス加工領域とが縦横に交互に配列されて格子状のパターンが連なって形成されている。このパターンは、格子状のパターンに対応した型を押し付けるエンボス加工により、図2(b)に示すように、表面100A上の縦凸部5及び横凸部6の一部を潰して領域Aの凸部と異なる形状の縦凸部5及び横凸部6に形成される。このとき、格子状のパターンを領域Aと領域Bとに画定して直交する境界線d1,d2は、一方の境界線d1が縦凸部5の延びる方向に略平行になっており、他方の境界線d2が横凸部6の延びる方向に略平行になっている。
【0030】
領域Bは、エンボス加工により、縦凸部5とともに細糸8,9も一緒に潰され、細糸8,9は、表面100Aに垂直な方向から見たときにそれぞれ太くなっている。これにより、細糸8,9が太くなった細糸8,9で囲まれた領域Aの孔部3(図1参照)は、表面100Aに垂直な方向から見たときに、開口面積が小さくなっている。
【0031】
領域Aと領域Bとは、それぞれ約10mm(ミリ)四方の正方形に形成されている。型押しによって潰されなかった領域Aは、図2(b)に示すように、縦凸部5及び横凸部6が突出したままの状態になっており、シート材100の領域Aにおける厚さは約0.82mm(ミリメートル)である。一方、型押しによってつぶされた領域Bは、図2(c)に示すように、縦凸部5及び横凸部6が潰された状態になっており、シート材100の領域Bにおける厚さは約0.79mm(ミリメートル)である。すなわち、領域Bは、領域Aに比べて約3〜4%(パーセント)だけシート材100の厚さ方向に潰れて高さが低くなっている。また、領域Aと領域Bとの厚さの差を約3〜4%(パーセント)にすることにより、エンボス加工を行っても裏面100B側を凸凹にすることなく略平坦に保つことができる。
【0032】
図3は、領域Aと領域Bとが隣り合って配列された断面を示す模式図である。図3において、矢印は表面100A側から観察している人の視線の方向を示している。実線矢印は視認することができることを示し、破線矢印は視認することができないことを示している。なお、図3では、一例として、表面100Aの垂直方向から約45度の位置から視認した状態を示している。
【0033】
領域Aと領域Bとは、裏面100Bを透過した入射光に対する遮光性が、入射光の入射角度に応じて異なるように設けられている。従って、表面100Aに垂直な方向からシート材100を観察した場合には、領域A,Bともに裏面100B側が視認することができる。
【0034】
一方、表面100Aに対して約45度だけ斜めの方向からシート材100を観察した場合には、領域Aの裏面100B側は視認することができるが、領域Bの裏面100B側は視認することができない。すなわち、領域Bは、領域Aよりも入射角度に対する遮光性の程度が大きくなっている。このとき、領域Bは、縦凸部5及び横凸部6が潰れて孔部3(図1参照)が小さいため、入射光は領域Bを透過し難くなっている。
【0035】
視認する方向が、表面100Aに対してさらに鋭角な方向になると、領域Bだけでなく領域Aも入射光を遮光するように設けられている。これにより、ある一定の角度から視認する場合、逆に言うと、裏面100Bからの入射光の入射角度が裏面100Bに対してある一定の角度になると、シート材100は入射光をほとんど透過しないようになっている。
【0036】
裏面100Bには反射面1が形成されているため、シート材100の裏面100B側がある程度明るい場合には、裏面100B側からシート材100への別の入射光が反射面1で反射される。このため、表面100A側からの入射光の入射角度がある程度大きくなって、入射光をほとんど透過させない状態では、シート材100の裏面100B側にいる観察者には、表面100A側からシート材100を透過している入射光と反射面1で反射する裏面100B側からの入射光とが混在して見える。このため、観察者は、シート材1の表面100A側がより一層見え難くなり、表面100A側を視認することができなくなる。
【0037】
図4(a)は、シート材100を上方から見た模式図を示し、図4(b)は、シート材100を側方から見た模式図を示す。なお、図4(a)及び図4(b)において、矢印は入射光の経路を示している。実践矢印は遮光されていない状態の入射光であり、破線矢印は遮光されてほとんど光量の無い状態の入射光である。
【0038】
領域A,B(図2(a)参照)は、それぞれX方向に交互に配列している。このため、シート材100は、図4(a)に示すように、裏面100Bの法線方向、すなわち、入射角度が0(ゼロ)度の状態で入射した入射光を表面100A側に最も透過させ、裏面100Bの法線方向から入射角度を大きくしていくにしたがって入射光を遮光する。すなわち、シート材100は、入射角度を大きくしていったときに、先ず領域Aが入射光を遮光し、さらに入射角度を大きくしていったときに、次に領域Bが入射光を遮光する。
【0039】
一方、領域A,Bは、Y方向にも交互に配列している。このため、シート材100は、図4(b)に示すように、裏面100Bの法線方向、すなわち、入射角度が0(ゼロ)度の状態で入射した入射光を表面100A側に最も透過させ、裏面100Bに対する入射角度を大きくしていくにしたがって入射光を遮光する。すなわち、シート材100は、入射角度を大きくしていったときに、先ず領域Aが入射光を遮光し、さらに入射角度を大きくしていったときに、次に領域Bが入射光を遮光する。各領域A,Bは、それぞれ入射光の入射角度の増加に応じて徐々に入射光を遮光する程度を増加させ、入射光の入射角度の減少にともなって徐々に入射光に対する遮光性の程度を増加するように設けられている。
【0040】
図5は、シート材100の遮光性能の試験方法を示す図である。
【0041】
本試験では、図5に示すように、中央にシート材100を縦向きに配置している。このシート材100の表面100A側に、約1m(メートル)の間隔を開けて大きなCの文字が記載されたボード30をシート材100と略平行に縦置きしている。観察者は、シート材100の裏面100B側から約1m(メートル)の間隔を開けた位置からシート材100を観察している。なお、シート材100の裏面100B側は明るくなっている。
【0042】
先ず、シート材100の表面100A側を明るくして、観察者がシート材100及びボード30に垂直な位置からボード30を観察した。観察の結果、観察者からはボード30に記載された文字を視認することができた。
【0043】
次に、シート材100の表面100A側を暗くして、観察者がシート材100及びボード30に垂直な位置からボード30を観察した。観察の結果、観察者からはボード30に記載された文字を視認することができなかった。
【0044】
また次に、シート材100の表面100A側を明るくして、観察者がシート材100及びボード30の垂直方向に対して斜め約45度の角度の位置からボード30を観察した。このとき、シート材100と観察者との距離は同様に1mとなっている。観察の結果、観察者からはボード30に記載された文字を視認することができなかった。
【0045】
なお、本実施形態では、シート材100に、正方形の領域A,Bが配列された格子状のパターンを用いているが、その他の矩形からなる格子状のパターンや、例えば、矩形の非エンボス加工領域の中により小さな矩形のエンボス加工領域が形成されたパターンやあるいはその逆のパターン等や、格子状以外のパターンを用いてもよい。しかしながら、非エンボス加工領域とエンボス加工領域とは縦横に交互に配列されていることが好ましい。
【0046】
例えば、非エンボス加工領域とエンボス加工領域とが左右方向だけに交互に配列されたストライプ状のパターンを有するシート材では、入射光を透過し易い領域と透過し難い領域とがストライプ状に配列される。これにより、エンボス加工領域はストライプに沿って上下方向に延びているため、この上下に延びる一列の領域は一列全てが略均一に入射光を透過させる。
【0047】
これに対して、本実施形態におけるシート材100は、非エンボス加工領域である領域Aとエンボス加工である領域Bとが上下方向及び左右方向に縦横に交互に配列されている。シート材100は、上下方向にも入射光を透過し易い領域Aと透過し難い領域Bとが交互に配列される。これにより、非エンボス加工領域及びエンボス加工領域を格子状に配列したシート材100とストライプ状に配列したシート材とが、同じ面積の非エンボス加工領域とエンボス加工領域とをそれぞれ有していても、人間の感覚としては、格子状に配列したシート材100の方がシート材100の反対側を視認し難くなる。すなわち、ロールカーテン200は、シート材100を透過した光に対し、視覚的に感じる光の量はストライプ状のシート材と同程度であるが、シート材100の反対側にある物体は認識し難くなっている。
【0048】
本実施形態では、ロールカーテン200に、エンボス加工がなされた領域Bとエンボス加工がなされていない領域Aとが縦横に交互に配列された両面100Aと、入射光を反射する反射面1とを備え、領域Bと領域Aとは、裏面100Bを透過した入射光に対する遮光性が、入射光の入射角度に応じて異なるシート材100を用いている。これにより、ロールカーテン200は、入射光の入射角度をシート材100の法線方向から大きくしていったときに、領域A、領域Bの順に入射光を略完全に遮光した状態になり、さらに反射面1が裏面100B側からの入射光を反射させるため、見る方向に応じてシート材100の表面100A側を裏面100B側から見え難くするができる。
【0049】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記実施形態では、スパッタリング加工において、ステンレス鋼を蒸着しているが、これに限定されず、光反射性を有していれば、銅、銀、ニッケル、チタン等やそれらの合金がスパッタリング加工において用いられていてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、巻き上げ式のロールカーテン200について説明しているが、これに限定されず、シート材100が用いられていれば、巻き上げ式以外のロールカーテンや、ガラス板やアクリル板等の光透過性材料でシート材100の両面側から挟んで遮光調整パネル等であってもよい。
【0051】
さらに、上記実施形態では、シート材100は、縦凸部5と横凸部6とを備えているが、これに限定されず、いずれか一方の凸部のみを備えていてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 反射面
2 縦糸
3 孔部
4 細糸
5 縦凸部
6 横凸部
7 横糸
8 細糸
9 細糸
30 ボード
100 シート材
100A 表面(一方の面)
100B 裏面(他方の面)
200 ロールカーテン
d1 境界線
d2 境界線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニット生地で設けられたシート材において、
エンボス加工がなされたエンボス加工領域とエンボス加工がなされていない非エンボス加工領域とが縦横に交互に配列された一方の面と、
入射光の一部を反射する反射面が形成された他方の面とを備え、
前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、前記他方の面を透過した前記入射光に対する遮光性が、前記入射光の入射角度に応じて異なることを特徴とするシート材。
【請求項2】
請求項1に記載のシート材において、
前記一方の面は、それぞれ前記一方の面上を略平行に延びる複数の凸部が設けられ、前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、前記凸部の延びる方向を中心とした入射角度に応じて前記入射光に対する遮光性が異なることを特徴とするシート材。
【請求項3】
請求項2に記載のシート材において、
前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも入射角度に対する遮光性の程度が大きいことを特徴とするシート材。
【請求項4】
請求項2または3に記載のシート材において、
前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも前記凸部の高さが低いことを特徴とするシート材。
【請求項5】
請求項4に記載のシート材において、
前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域の前記凸部と略同じ高さの前記凸部がエンボス加工により潰されて設けられていることを特徴とするシート材。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか一項に記載のシート材において、
前記複数の凸部の各々の間には、前記入射光を透過させる孔部が形成されていることを特徴とするシート材。
【請求項7】
請求項6に記載のシート材において、
前記エンボス加工領域は、前記非エンボス加工領域よりも前記孔部の開口面積が小さく形成されていることを特徴とするシート材。
【請求項8】
請求項2乃至7のいずれか一項に記載のシート材において、
前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域とは、矩形に形成され、格子状に配列されていることを特徴とするシート材。
【請求項9】
請求項8に記載のシート材において、
格子状に配列された前記エンボス加工領域と前記非エンボス加工領域との境界線は、前記凸部が延びる方向に対して略平行であることを特徴とするシート材。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシート材において、
前記反射面は、スパッタリング加工により形成されていることを特徴とするシート材。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート材を備えたことを特徴とするロールカーテン。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート材を備え、
前記シート材を前記一方の面側及び前記他方の面側から光透過性材料で挟んだことを特徴とする遮光調整パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−174459(P2010−174459A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−16147(P2009−16147)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(504103582)住商インテリアインターナショナル株式会社 (1)
【Fターム(参考)】