説明

シート状物分断治具、シート状物ロール体の収納箱

【課題】環境保全の意識を高めた生産及び商品流通を普及させるに際して、導入リスクを低減することができると共に、効率的な生産を可能にする。
【解決手段】シート状物分断治具1は、刃付き紙製収納箱20を用い、刃付き紙製収納箱20の一部を刃20bが付いた状態で切り離した刃付き紙片2と、刃付き紙片2を刃20bの長手方向に沿って補強支持する補強支持体3とを備え、補強支持体3は、収納箱10の係止孔11に挿入して係止される係止突部3a,3bを有すると共に、刃付き紙片2を粘着固定する粘着面3cを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状物分断治具、このシート状物分断治具が取り付けられるシート状物ロール体の収納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明におけるシート状物としては、食品包装用のラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどが含まれる。このようなシート状物はロール状に巻かれたロール体として流通しており、その際、このロール体は紙製の収納箱に収められ、この収納箱には収納箱の開放口から引き出されたシート状物を所望の長さで分断する刃が取り付けられている。
【0003】
このような収納箱は、収納されたシート状物を使い切ってしまうと廃棄物になるが、その際、紙製の収納箱に金属製などの刃が付いていると、これらを分別して廃棄する必要があるため、紙製の収納箱から金属製の刃を取り外すのに手間がかかる問題が生じる。
【0004】
一方、下記特許文献1には、シート状物のロール体を収納する収納箱は刃が付いていない状態で流通し、この刃が着いていない収納箱に対して、分断用の刃を備えた付属装置を別途用意し、この付属装置を収納箱に着脱自在に装着することなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−42844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した従来技術によると、最初に購入するユーザーは、刃が着いていない収納箱に収納されたシート状物ロール体と刃を備えた付属装置の両方を購入して、付属装置を収納箱に取り付けて使用する。そして、シート状物を使い尽くした後には、刃の着いていない収納箱に収納されたシート状物ロール体のみを購入し、これに既に購入している付属装置を取り付けて使用する。これによると、シート状物使用後に収納箱を廃棄する際には、紙製の収納箱と金属製の刃とを分別して廃棄する煩雑さを無くすことができ、また刃を備えた付属装置の再利用によって資源を有効活用し、環境保全の意識を高めた生産及び商品流通を可能にする利点が得られる。
【0007】
このような商品形態を広く普及させるためには、先ず、付属装置が広くユーザーの手に行き渡らなければならず、そのためには刃付きの付属装置を相当量生産しなければならい。しかしながら、ユーザーの中にはこのような付属装置の取り付け取り外しの煩雑さを嫌って、旧来型の刃付きの収納箱にシート状物のロール体が収納された商品を好んで購入する人もいるので、メーカーとしては、前述した付属装置の使用が広く普及したことを確認するまでは、刃付きの付属装置と、刃の着いていない収納箱に収納されたシート状物ロール体と、刃付きの収納箱に収納されたシート状物のロール体の3つの商品形態を生産し続けなければならない。
【0008】
この際、刃付きの付属装置は、刃部を一体成形したとしても比較的コスト高になり、販売当初は、付属装置の使用がユーザーに受け入れられないことのリスクを抱えながら、コストの高い付属装置をある程度の量生産しなければならない問題がある。また、前述したように、旧来型の刃付きの収納箱にシート状物のロール体を収納した商品を好んで購入するユーザーの取り込みも欠かせないことを考えると、刃付きの付属装置と刃付きの収納箱を平行して生産しなければならず、刃の形成又は取り付けが付属装置と収納箱の2つの商品で重なり、生産性においても効率性を欠く問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、環境保全の意識を高めた生産及び商品流通を普及させるに際して、導入リスクを低減することができると共に、効率的な生産を可能にすることが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために、本発明は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
【0011】
収納箱に収納されているロール状に巻かれたシート状物を当該収納箱から引き出した状態で分断するシート状物分断治具であって、ロール状に巻かれたシート状物が収納されていた紙製収納箱であって、該シート状物を引き出した状態で分断する刃が当該紙製収納箱に付いている刃付き紙製収納箱を用い、当該刃付き紙製収納箱の一部を前記刃が付いた状態で切り離した刃付き紙片と、前記刃付き紙片を当該刃の長手方向に沿って補強支持する補強支持体とを備え、前記補強支持体は、前記収納箱の係止孔に挿入して係止される係止突部を有すると共に、前記刃付き紙片を粘着固定する粘着面を有することを特徴とするシート状物分断治具。
【0012】
このような特徴を有するシート状物分断治具が着脱自在に取り付けられる収納箱であって、収納対象であるロール状に巻かれたシート状物のロール体の幅が収納可能な長辺と前記ロール体の直径が収納可能な短辺を有する矩形片を有し、前記矩形片の隣接する2つにそれぞれ前記係止孔が設けられていることを特徴とするシート状物ロール体の収納箱。
【発明の効果】
【0013】
このような特徴を有する本発明によると、環境保全の意識を高めた生産及び商品流通を普及させるに際して、導入リスクを低減することができると共に、効率的な生産を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るシート状物分断治具を示した説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るシート状物分断治具の他の例を示した説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るシート状物分断治具とこれが取り付けられる収納箱を示した説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るシート状物分断治具とこれが取り付けられる収納箱を示した説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における補強支持体の他の例を示した説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る収納箱にシート状物分断治具を取り付けた状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るシート状物分断治具を示した説明図である。シート状物分断治具1は、刃付き紙片2と補強支持体3とを備えている。
【0016】
刃付き紙片2は、同図(a)に示すように、ロール状に巻かれたシート状物が収納されていた紙製収納箱20aであって、シート状物を引き出した状態で分断する刃20bが紙製収納箱20aに付いている刃付き紙製収納箱20を用い、刃付き紙製収納箱20の一部を刃20bが付いた状態で切り離したものである。
【0017】
ここでの刃付き紙製収納箱20は、刃付き紙片2を切り離しやすくした特殊構造を有するものであってもよいし、既存の刃20bが付いた紙製収納箱20aであってもよい。刃付き紙片2を切り離しやすくした刃付き紙製収納箱20の場合は、切り離される刃付き紙片2の周囲にミシン目を形成して、これを簡易に切り離すことができるようにしている。また、既存の刃20bが付いた紙製収納箱を用いる場合は、ハサミなどで紙製収納箱の一部を切り取って、刃付き紙片2を得る。
【0018】
補強支持体3は、刃付き紙片2を刃20bの長手方向に沿って補強するものであり、プラスチック成形体や金属片などで形成することができる。この補強支持体3は、図1(b),(c)に示すように、後述する収納箱の係止孔に挿入して係止される係止突部3a,3bを有すると共に、刃付き紙片2を粘着固定する粘着面3cを有する。粘着面3cは、両面粘着テープの一面側を補強支持体3の一面に貼り付け、両面粘着テープの他面側を剥離紙で被った状態にしておき、刃付き紙片2を貼り付ける際に剥離紙を取り除く。
【0019】
図1において、同図(a)は、刃付き紙片2を刃付き紙製収納箱20から切り離した状態を示しており、同図(b)は、切り離された刃付き紙片2を補強支持体3に貼り付ける状態を示しており、同図(c)は刃付き紙片2を補強支持体3に貼り付けた状態のシート状物分断治具1を示している。
【0020】
刃付き紙片2は、刃20bの基部が貼り付けられ刃20bの長手方向に沿った長辺aを有する第1の矩形片2Aと第1の矩形片2Aに対して長辺aに沿って屈折自在に連設される第2の矩形片2Bを有し、刃20bは、第1の矩形片2Aの長辺aから刃先が突出するように第1の矩形片2Aに貼り付けられている。
【0021】
これに対して、補強支持体3は、刃付き紙片2の第1の矩形片2Aに粘着固定される第1の補強支持部30Aと第2の矩形片2Bに粘着固定される第2の補強支持部30Bとを備え、第1の補強支持体30Aは後述する収納箱の一面に形成された線状の係止孔に挿入する係止突部3a,3aを有し、第2の補強支持部30Bは後述する収納箱の一面と隣接する他面に形成された線状の係止孔に挿入する係止突部3bを有する。
【0022】
図1の例では、第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bとは、長辺aに沿った屈折線30Cを介して屈折自在に連設されている。これに限らず、図2に示すように、第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bは別部材として形成しても良く、この場合には、第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bがそれぞれ個別に第1の矩形片2Aと第2の矩形片2Bに貼り付けられる。
【0023】
図3及び図4は、シート状物分断治具とこれが取り付けられる収納箱を示した説明図である。収納箱10には、ロール状に巻かれたシート状物(ラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなど)が収納されている。収納箱10自体には刃は付いておらず、シート状物分断治具1を係止するための線状の係止孔10A,10Bが形成されている。係止孔11Aにはシート状物分断治具1の係止突部3aが挿入され、係止孔11Bにはシート状物分断治具1の係止突部3bが挿入される。
【0024】
収納箱10は、収納対象であるロール状に巻かれたシート状物のロール体の幅が収納可能な長辺L1とロール体の直径が収納可能な短辺L2を有する矩形片10A,10B,10C,10Dを有し、隣接する2つの矩形片10A,10Bにそれぞれ前述した係止孔11A,11Bが設けられている。
【0025】
補強支持体3における第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bがそれぞれ有する係止突部3a,3bの一方の係止突部3aは、係止孔11Aに挿入した状態で刃20bの長手方向にスライドさせることで係止孔11Aの端部が係合する係合スリットSを有し、第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bがそれぞれ有する係止突部3a,3bの他方の係止突部3bは、係合スリットSが係合された状態で係止孔11Bに挿入可能になるように係合スリットSとの相対位置が決められている。
【0026】
図4は、収納箱10にシート状物分断治具1を取り付ける際の取り付け方法を示した説明図である。まず、係止孔11Aに係止突部3aを挿入し、挿入した状態で矢印Mの方向(刃20bの長手方向)にシート状物分断治具1をスライドさせる。そして、その状態で矢印iのようにシート状物分断治具1を倒して、係止突部3bを係止孔11Bに挿入する。この際、シート状物分断治具1をスライドさせた状態で係合突起3bが係合孔11Bの位置に合致するようになっている。また、係合突起3bは中央部を頂点とする山形状に形成されており、この山形状の頂点を係合孔11Bに差し込むことで簡易に係合突起3bが係合孔11Bに係合できるようにしている。
【0027】
図5は、補強支持体3の他の形態例を示した説明図である。この例は、比較的長尺な収納箱10に適した例であり、第2の補強支持部30Bに設ける係止突部3bが2箇所に設けられている。これに対応して収納箱10には2つの係止突部3b,3bに対応するように係止孔11Bが2つ設けられる。係止突起3bと係止孔11Bの数は2つに限らず収納箱10の長さに応じて適宜3つ以上設けることもできる。また、この例のように、複数の係止突起3bを設ける場合には、複数の係止突起3bを同時に複数の係止孔11Bに挿入することが難しくなるので、その中の一つの係止突起3bの高さh1を高くして、これを最初に係止孔11Bに挿入させ、その後これより低い高さh2を有する係止突起3bをそれに対応する係止孔11Bに挿入できるようにしている。
【0028】
特に、図5に示した例では、補強支持体3の係止突起3aを収納箱10の係止孔11Aに挿入した後、係合スリットSの幅だけ補強支持体3をスライドさせた状態で2つの係止突起3bをそれに応じた位置に形成されている係止孔11Bに挿入する。その際、スライド方向Mの側に形成された係止突起3bの高さh1を高くし、スライド方向Mと逆側の係止突起3bの高さh2を低くしている。また、各係止突起3bはその頂部の位置を中央位置からスライド方向Mとは逆側にずらしている。また、係止突起3bの幅はスライド方向M側の係止突起3bの幅w1をスライド方向Mと逆側の係止突起3bの幅w2より狭くしている。このように、係止突起3bの形状をスライド方向Mに対して異なる形状にすることで、補強支持体3の係止突起3aを収納箱10の係止孔11Aに挿入して係合スリットSの幅だけ補強支持体3をスライドさせた状態で2つの係止突起3bをそれに応じた位置に形成されている係止孔11Bに挿入する際に、挿入し易さと挿入後の安定性が得られるようにしている。
【0029】
図6は、収納箱10にシート状物分断治具1を取り付けた状態の断面図である。収納箱10は、矩形片10A,10B,10C,10Dで囲まれた収納空間Pを有しており、矩形片の一つ(矩形片10C)が蓋になって、その収納空間P内にシート状物をロール状に巻いたロール体12が収納されている。
【0030】
シート状物分断治具1は、第1の補強支持部30Aと第2の補強支持部30Bを略垂直に屈折させた状態で、収納箱10における矩形片10Aと矩形片10Bが形成する角部に刃20bが位置するように取り付けられている。
【0031】
シート状物12Aを収納箱10から引き出す場合には、蓋となる矩形片10Cを開放した状態で、シート状物12Aの端部を矩形片10Bに沿うように引き出し、所望の長さ引き出した後にシート状物12Aを刃20bに押しつけて分断する。
【0032】
以下に、本発明の実施形態に係るシート状物分断治具1の使用形態を説明する。ユーザーは、最初に刃付き紙製収納箱20入りのロール体を購入し、これを使い切った後は、刃付き紙製収納箱20から刃付き紙片2を切り離し、これに別途入手した補強支持体3を貼り付けてシート状物分断治具1を得る。その後は、刃無しの収納箱10入りロール体を購入し、この収納箱10にシート状物分断治具1を取り付けてシート状物の引き出し及び分断を行う。ユーザーとしては、最初に刃付き紙製収納箱20から刃付き紙片2を切り離す作業の繁雑さはあるが、刃付き紙製収納箱20に予めミシン目を入れておけば比較的簡易に刃付き紙片2の切り離しを行うことができる。そして、一度この刃付き紙片2の切り離しを行えば、その後は刃無しの収納箱10入りの商品を購入して、シート状物分断治具1を繰り返し交換使用できるので、収納箱10の廃棄時には簡易にシート状分断治具1の係止を外して収納箱10のみを破棄することができる。また、刃付き紙製収納箱20から切り離された刃付き紙片2を補強支持体3で補強して使用するので、収納箱10に対して繰り返し交換使用する場合にも、ある程度の耐久性を維持することができる。
【0033】
一方、メーカーとしては、刃付き紙製収納箱20と補強支持体3と刃無しの収納箱10を並列して生産することになるが、補強支持体3自体には刃が付いていないので、プラスチック成形体などでこれを比較的低コストで生産することができる。そして、刃付き紙製収納箱20入りの商品と刃無しの収納箱10入りの商品を並列生産することは従来技術と変わらないが、導入時には、最初にユーザーが購入する刃付き紙製収納箱20の販売状況を見ながら、補強支持体3と刃無しの収納箱10入りの商品の生産量を調整することができるので、シート状物分断治具1を使用する形態が受け入れられるがどうか判らない状況で補強支持体3と刃無しの収納箱10入りの商品を過剰に生産するリスクを避けることができる。また、刃付きの商品は刃付き紙製収納箱20入りの商品だけで、刃付きの商品を重複生産しないので、生産効率を高めることができる。
【符号の説明】
【0034】
1:シート状物分断治具
2:刃付き紙片
2A:第1の矩形片
2B:第2の矩形片
3:補強支持体
3a,3b:係止突部
3c:粘着面
30A:第1の補強支持部
30B:第2の補強支持部
30C:屈折線
20:刃付き紙製収納箱
20a:紙製収納箱
20b:刃
10:収納箱
10A,10B,10C:矩形片
11(11A,11B):係止孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納箱に収納されているロール状に巻かれたシート状物を当該収納箱から引き出した状態で分断するシート状物分断治具であって、
ロール状に巻かれたシート状物を引き出した状態で分断する刃が付いており、前記シート状物が収納されていた刃付き紙製収納箱を用い、当該刃付き紙製収納箱の一部を前記刃が付いた状態で切り離した刃付き紙片と、
前記刃付き紙片を当該刃の長手方向に沿って補強支持する補強支持体とを備え、
前記補強支持体は、前記収納箱の係止孔に挿入して係止される係止突部を有すると共に、前記刃付き紙片を粘着固定する粘着面を有することを特徴とするシート状物分断治具。
【請求項2】
前記刃付き紙片は、前記刃の基部が貼り付けられ当該刃の長手方向に沿った長辺を有する第1の矩形片と当該第1の矩形片に対して前記長辺に沿って屈折自在に連設される第2の矩形片を有し、前記刃は、前記第1の矩形片の前記長辺から刃先が突出するように前記第1の矩形片に貼り付けられていることを特徴とする請求項1記載のシート状物分断治具。
【請求項3】
前記補強支持体は、前記第1の矩形片に粘着固定される第1の補強支持部と前記第2の矩形片に粘着固定される第2の補強支持部とを備え、前記第1の補強支持部は前記収納箱の一面に形成された線状の係止孔に挿入する前記係止突部を有し、前記第2の補強支持部は前記収納箱の前記一面と隣接する他面に形成された線状の係止孔に挿入する前記係止突部を有することを特徴とする請求項2記載のシート状物分断治具。
【請求項4】
前記第1の補強支持部と前記第2の補強支持部とは、前記長辺に沿った屈折線を介して屈折自在に連設されていることを特徴とする請求項3記載のシート状物分断治具。
【請求項5】
前記第1の補強支持部と前記第2の補強支持部は別部材として形成され、前記第1の補強支持部と前記第2の補強支持部がそれぞれ個別に前記第1の矩形片と前記第2の矩形片に貼り付けられていることを特徴とする請求項3記載のシート状物分断治具。
【請求項6】
前記第1の補強支持部と前記第2の補強支持部がそれぞれ有する前記係止突部の一方の係止突部は、前記係止孔に挿入した状態で前記刃の長手方向にスライドさせることで前記係止孔の端部が係合する係合スリットを有し、
前記第1の補強支持部と前記第2の補強支持部がそれぞれ有する前記係止突部の他方の係止突部は、前記係合スリットが係合された状態で前記係止孔に挿入可能になるように前記係合スリットとの相対位置が決められていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のシート状物分断治具。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載されたシート状物分断治具が着脱自在に取り付けられる収納箱であって、
収納対象であるロール状に巻かれたシート状物のロール体の幅が収納可能な長辺と前記ロール体の直径が収納可能な短辺を有する矩形片を有し、
前記矩形片の隣接する2つにそれぞれ前記係止孔が設けられていることを特徴とするシート状物ロール体の収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−235916(P2011−235916A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107137(P2010−107137)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000000550)オカモト株式会社 (118)
【Fターム(参考)】