説明

シート積載装置

【課題】シート搬送前後方向における用紙の揃え精度及び生産性の低下を抑制する。
【解決手段】シートを積載可能な第1シフトトレイ102Aと、第1シフトトレイ102Aに対し、シートの搬送方向に沿って連設され、第1シフトトレイ102Aとは別個、あるいは、一体のトレイとしてシートを積載可能な第2シフトトレイ102Bと、これらのトレイにおいてシートの搬送方向に対して前後方向の端部に前後方向可動フェンスを駆動して当接させる前後方向駆動機構と、第1シフトトレイ102Aへシートを搬送するための第1搬送路L3あるいは第2シフトトレイ102Bへシートを搬送するための第2搬送路L2、L4、L5を選択的に切り替える搬送路切替手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、あるいは複合機等の画像形成装置の排紙側、あるいはステープルや穴あけ、紙折り等のシート(用紙)の後処理を行なう用紙後処理装置の排紙側に配置可能なシート積載装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば複写機等の画像形成装置の排紙側に、当該装置から排紙されるシートを受け入れ、昇降可能な排紙トレイに比較的大量のシートを積載するシート積載装置が知られている。
【0003】
従来の画像形成装置においては、画像形成の高速化が図られており、この高速化に伴い画像形成装置本体から排出されるシートも高速化している。この結果、排出されたシートを揃えて積載するシート積載装置においても、大容量のみならず、高速かつ高精度にシートを揃えることが望まれている。
【0004】
そこで、特許文献1記載のシート積載装置は、シートの束を崩すことなく、また擦れによる汚れや傷を発生させることなくシートを積載することを目的として、トレイが二つに分離できる構成を採っていた。この構成の結果、シートサイズが小さい場合には、それぞれのトレイにシートを積載することによって、大容量のシートを揃える技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献1記載のシート積載装置は、シート先端部が整列された状態で整合板によりシートの幅方向の整合が行われる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−179478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記従来のシート積載装置においては、上述したように、シート搬送方向の前後方向においては、シート先端部でのみ用紙揃えを行っており、シート搬送方向の前後方向における揃え精度が左右方向に比較して低下するおそれがあった。
【0008】
また、シートを二つのトレイに搬送する際に、各トレイで搬送方式が異なっており、搬送方式を切り替える必要があるため、生産性の低下が生じるという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シート搬送方向の前後方向における用紙の揃え精度及び生産性の低下を抑制することが可能なシート積載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、処理対象のシートを受け入れ、そのシートの端部に可動フェンスを駆動機構により当接させて前記シートの揃えを行なうシート揃え手段を有するシート積載装置であって、前記シートを積載可能な第1トレイと、前記第1トレイに対し、前記シートの搬送方向に沿って連設され、前記第1トレイとは別個のトレイとして、あるいは、前記第1トレイと一体に一つのトレイとして前記シートを積載可能な第2トレイと、前記第1トレイあるいは前記第2トレイにおいて、前記シートの搬送方向に対して前後方向の端部に前後方向可動フェンスを駆動して当接させる前後方向駆動機構と、前記第1トレイへ前記シートを搬送するための第1搬送路と、前記第2トレイへ前記シートを搬送するための第2搬送路と、前記第1搬送路あるいは前記第2搬送路を選択的に切り替える搬送路切替手段と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シート搬送方向の前後方向における用紙の揃え精度を確保でき、第1搬送路と第2搬送路とは、選択的に切り替えられるだけであるので、各トレイで搬送方式が同一となり、生産性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施形態にかかる用紙積載装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、スタッカの概要構成説明図である。
【図3】図3は、シートの積載位置をシフトするシフト搬送機構部の概要構成図である。
【図4】図4は、先端揃え部の構成を示す説明図である。
【図5】図5は、図2におけるスタッカのメインジョガーの構成を示す説明図である。
【図6】図6は、図2におけるスタッカのメインジョガーの構成を示す斜視図である。
【図7】図7は、メインジョガーの揃え部の構成を示す説明図である。
【図8】図8は、サブジョガー機構部の構成の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるシート積載装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、この実施の形態にかかる用紙積載装置のシステム構成を示すブロック図である。この図1において、この実施の形態にかかるシート積載装置(以下、スタッカという)100は、複写機、プリンタ、複合機等の画像形成装置500の排紙側に機械的及び電気的に接続され、画像形成処理システムとして構築されている。
図2は、スタッカの概要構成説明図である。
【0015】
まず、スタッカ100の構成について説明する。
スタッカ100は、スタッカ100全体を制御するメイン制御部10と、シート(用紙)搬送路の切替を行う分岐爪切替部20と、プルーフ排紙機構23と、ストレート排紙機構26と、シフト排紙機構30とを備えている。
【0016】
メイン制御部10は、図示しないCPU、ROM、RAM、タイマー等を含むマイクロコンピュータシステムとして構成されている。メイン制御部10は、画像形成装置500のシステムコントローラ501からの制御信号に従った所定の動作モード、すなわち、プルーフ排紙モード、ストレート排紙モード、シフト排紙モードに基づいてスタッカ100の各部を制御する。なお、これらの動作モードについては、後に詳述する。
【0017】
メイン制御部10は、スタッカ100を構成する駆動系に対してROM内に格納されたプログラムに従って、駆動制御を実行する。
【0018】
分岐爪切替部20は、分岐爪N1〜N3(図2参照)を駆動して、実際にシートを搬送するシート搬送路を切り替える駆動部21と、メイン制御部10の制御下で駆動部21の制御を行う駆動制御部22と、を備えている。
【0019】
プルーフ排紙機構23は、動作モードがプルーフ排紙モードである場合に、プルーフ排紙機構23を構成する各部を駆動する駆動部24と、メイン制御部10の制御下で駆動部24を制御する駆動制御部25と、を備えている。
【0020】
ストレート排紙機構26は、動作モードがストレート排紙モードである場合にストレート排紙機構26を構成する各部を駆動する駆動部27と、メイン制御部10の制御下で駆動部27を制御する駆動制御部28と、を備えている。
【0021】
シフト排紙機構30は、シートの先端の整合を行うための先端揃え部70と、先端揃え部70の各部を駆動する駆動部41と、メイン制御部10の制御下で駆動部41を制御する駆動制御部42と、積載されたシートにより構成されるシート束のシートの搬送方向とは直交する方向(シートの幅方向;シートの左右方向)を揃えるメインジョガー機構部200と、メインジョガー機構部200を構成する各部を駆動する駆動部221と、メイン制御部10の制御下で駆動部221を制御する駆動制御部222と、積載されたシートにより構成されるシート束のシートの搬送方向(シートの前後方向)を揃えるサブジョガー機構部300と、サブジョガー機構部300を構成する各部を駆動する駆動部321と、メイン制御部10の制御下で駆動部321を制御する駆動制御部322と、シートをシートの搬送方向と直交する方向(シートの幅方向;副走査方向)にシフトさせた位置に排紙し、シート束単位でシフト方向を変更して仕分けるシフト機構部350と、シフト機構部350を構成する各部を駆動する駆動部351と、メイン制御部10の制御下で駆動部351を制御する駆動制御部352と、シートを積載するためのトレイ機構部400と、トレイ機構部400を構成する各部を駆動する駆動部401と、メイン制御部10の制御下で駆動部401を制御する駆動制御部402と、を備えている。
【0022】
次に画像形成装置の構成について説明する。
画像形成装置500は、画像形成装置500の全体制御及び周辺機器との制御信号のやり取りを司るシステムコントローラ501と、ユーザによる各種の入力設定及び装置の状態等を表示する操作表示部502と、作像プロセスを用い、画像データに応じて最終的に用紙上に画像を形成する作像エンジン503と、を備える。
【0023】
次に実施形態の動作を説明する。
スタッカ100は、図示しない画像形成装置から排紙されたシートを矢印A方向から導入する。
スタッカ100の動作モードとしては、プルーフ排紙モード、ストレート排紙モード及びシフト排紙モードの三つの動作モードのいずれかを選択可能となっている。
【0024】
プルーフ排紙モードは、第1シート搬送路L1を介してプルーフトレイ101上にシートを導いてスタックする動作モードである。
【0025】
ストレート排紙モードは、第2シート搬送路L2及び第4シート搬送路L4を介して、後段に備えられた他の用紙後処理装置(例えば、ステープラ、スタッカ等)にシートを導く動作モードである。
【0026】
シフト排紙モードは、第3シート搬送路L3を介して、第1シフトトレイ102A上にシートを排出してスタックする動作モードと、第2シート搬送路L2及び第5シート搬送路L5を介して、第2シフトトレイ102B上にシートを排出してスタックする動作モードと、を含んでいる。このシフト排紙モードにおいては、駆動制御部352が、メイン制御部10の制御下で駆動部351を制御する。
これにより、駆動部351は、シフト機構部350を駆動して、シートをシートの搬送方向と直交する方向(シートの幅方向;副走査方向)にシフトさせた位置に排紙し、シート束単位でシフト方向を変更して仕分けることにより、第1シフトトレイ102A上あるいは第2シフトトレイ102B上の互いに異なるシフト位置にシートをスタックする。
【0027】
第1シフトトレイ102Aは、昇降可能な第1エレベータ103A上に載置されている。そして、トレイ機構部400を構成する第1エレベータ103Aは、駆動部401を構成する計4本のタイミングベルト104Aによって四隅が吊られており、タイミングベルト104Aのそれぞれは、駆動部401を構成する対応するタイミングプーリ105に巻き付けられている。
【0028】
各タイミングプーリ105は、駆動部401としての複数のギヤから構成されるギヤ列107Aとウォームギヤ106Aとによって連係されており、駆動部401としてのトレイ昇降モータ109Aの駆動力によって同期的に回転されることによって、第1シフトトレイ102Aとともに第1エレベータ103Aを昇降させる。ここで、動力伝達系統がウォームギヤ106Aを介しているため、第1シフトトレイ102Aを一定位置に保つことが可能となっている。すなわち、動力の伝達を行っていない場合でも、第1シフトトレイ102Aが自重で下がってしまうようなことがなく、一定位置に保持される。
【0029】
第1エレベータ103Aを最下位置まで下降させた場合には、第1シフトトレイ102Aを台車108上に載置することにより、第1シフトトレイ102A上に積載されたシートを第1シフトトレイ102Aとともに台車108によって搬出できるようになっている。なお、第1シフトトレイ102Aは、スタッカ100の筐体内に収容されており、筐体に設けられている図示しない開閉扉を開かなければ触れることができないようになっている。
パドル110Aは、第3シート搬送路L3中の排紙ローラ111Aに連動して図2の視点では反時計回り方向に、図3の視点では時計回り方向に回転し、第1シフトトレイ102A上に排出されるシートの後端近傍を叩いて下方に押し付ける。第1シフトトレイ102A上に積載されたシートはフィラー112Aを押し上げる。光学式の紙面センサS3Aは、フィラー112Aの動きに基づいて第1シフトトレイ102A上に積載されているシートの最上面の位置が紙面センサS3Aの所定の基準位置から所定の高さ以上となっているか否かを検出する。
【0030】
紙面センサS3Aがオン状態となっているとき、すなわち、第1シフトトレイ102A上に積載されているシートの最上面の位置が所定の基準位置から所定の高さ以上となっている場合には、トレイ昇降モータ109Aによって第1シフトトレイ102Aを下降させる。そして、第1シフトトレイ102Aが下降した結果、紙面センサS3Aがオフ状態となると、第1トレイ昇降モータ109Aが停止することとなる。
【0031】
したがって、第1シフトトレイ102A上にスタックされた用紙によって紙面センサS3Aがオンとなるたびに、第1シフトトレイ102Aが所定の高さだけ下降することとなる。
【0032】
また、スタッカ100は、シート搬入口に備わってシートの通過を検出するための用紙搬送パスセンサ(以下、入口センサ)S1、第3シート搬送路L3中におけるシートの通過を検出するための用紙搬送パスセンサ(以下、排紙センサ)S2Aを備えている。また、排紙ローラ111Aには、ばねによって付勢された従動ローラ113Aが圧接されており、これらのローラ111A、113Aの間にシートが挟み込まれて搬送される。
【0033】
また、第2シフトトレイ102Bは、昇降可能な第2エレベータ103Bに載置されている。第2エレベータ103Bは、計4本のタイミングベルト104Bによって四隅が吊られており、タイミングベルト104Bのそれぞれは、対応するタイミングプーリ105に巻き付けられている。
【0034】
各タイミングプーリ105は、複数のギヤから構成されるギヤ列107Bとウォームギヤ106Bとによって連係されており、トレイ昇降モータ109Bの駆動力によって同期的に回転されることによって、第2シフトトレイ102Bとともに第2エレベータ103Bを昇降させる。ここで、動力伝達系統がウォームギヤ106Bを介しているため、第2シフトトレイ102Bを一定位置に保つことが可能となっている。すなわち、動力の伝達を行っていない場合でも、第2シフトトレイ102Bが自重で下がってしまうようなことがなく、一定位置に保持される。
【0035】
第2エレベータ103Bを最下位置まで下降させた場合には、第2シフトトレイ102Bを台車108上に載置することにより、第1シフトトレイ102Aと同様に、第2シフトトレイ102B上に積載されたシートを第1シフトトレイ102Bとともに台車108によって搬出できるようになっている。なお、第1シフトトレイ102Aは、スタッカ100の筐体内に収容されており、筐体に設けられている図示しない開閉扉を開かなければ触れることができないようになっている。
【0036】
パドル110Bは、第5シート搬送路L5中の排紙ローラ111Bに連動して図2の視点では反時計回り方向に、図2の視点では時計回り方向に回転し、第2シフトトレイ102B上に排出されるシートの後端近傍を叩いて下方に押し付ける。第2シフトトレイ102B上に積載されたシートはフィラー112Bを押し上げる。光学式の紙面センサS3Bは、フィラー112Bの動きに基づいて第2シフトトレイ102B上に積載されているシートの最上面の位置が紙面センサS3Bの所定の基準位置から所定の高さ以上となっているか否かを検出する。
【0037】
紙面センサS3Bがオン状態となっているとき、すなわち、第2シフトトレイ102B上に積載されているシートの最上面の位置が所定の基準位置から所定の高さ以上となっている場合には、トレイ昇降モータ109Bによって第2シフトトレイ102Bを下降させる。そして、第2シフトトレイ102Bが下降した結果、紙面センサS3Bがオフ状態となると、第2トレイ昇降モータ109Bが停止することとなる。
【0038】
したがって、第2シフトトレイ102B上にスタックされた用紙によって紙面センサS3Bがオンとなるたびに、第2シフトトレイ102Bも第1シフトトレイ102Aと同様に、所定の高さだけ下降することとなる。
【0039】
さらに、スタッカ100は、第5シート搬送路L5中におけるシートの通過を検出するための用紙搬送パスセンサ(以下、排紙センサ)S2Bを備えている。また、排紙ローラ111Bには、ばねによって付勢された従動ローラ113Bが圧接されており、これらのローラ111B、113Bの間にシートが挟み込まれて搬送される。
【0040】
図3は、シートの積載位置をシフトするシフト排紙機構の概要構成図である。
シフト排紙機構30は、図2に示すように、第1シフトトレイ102A側及び第2シフトトレイ102Bに対応させてそれぞれ設けられている。そして、各シフト排紙機構30は、排紙ローラ111Aと従動ローラ113Aとを図3の矢印方向(矢印G1は、図2におけるスタッカ100の手前側、矢印G2はスタッカ100の奥側に相当)に所定量移動させることによって、第1シフトトレイ102A(あるいは、第2シフトトレイ102B)上におけるシートの排出位置を、図2中、手前側又は奥側にシフトする。
【0041】
すなわち、図3に示すように、シフト排紙機構30のホルダ51と、ホルダ52とは、軸53及び軸54により互いに連結され、一体となって、矢印G1、G2方向に移動する。このとき、排紙ローラ111(=図2における排紙ローラ111A及び排紙ローラ111Bに相当。以下、同じ。)を支持する回転軸111AXと、従動ローラ113(=図2における従動ローラ113A及び従動ローラ113Bに相当。以下、同じ。)を支持する回転軸113AXとは、ホルダ51及びホルダ52により回転可能に支持されている。この結果、ホルダ51及びホルダ52が一体となって、矢印G1、G2方向にシフト移動されると、排紙ローラ111及び従動ローラ113も矢印G1、G2方向に移動されることとなる。
【0042】
これと並行して、排紙ローラ111は、矢印G1、G2方向の移動位置に関わらずモータ55によって回転される。すなわち、排紙ローラ111には、回転軸111AXを介して従動ギヤ56が取り付けられており、この従動ギヤ56は、ステッピングモータ55によって回転される駆動ギヤ60に、排紙ローラ111Aの矢印G1,G2方向の移動位置に関わらず、ギヤ57、58及びベルト59を介して連動して、排紙ローラ111を回転させ、ひいては、従動ローラ113も回転させることとなる。
【0043】
また、ホルダ51にはラック61が設けられており、ラック61はピニオン62を介してシフトモータ63に連結されている。排紙ローラ111と従動ローラ113は、図2に示す中心位置から矢印G1、G2方向に所定量(例えば、10mm)ずつスライドしてシフト可能である。
【0044】
また、排紙ローラ111及び従動ローラ113のホームポジションは、シート搬送路の中央部に設定されており、ピニオン62に連動する遮光板62Aが、光学式のホームポジションセンサS4を構成する検出光送出部S4Tから検出光受光部S4Rに至る検出光を遮っているか否かによってホームポジションにあるか否かが検知される。そして、ホームポジションを基準として、シフトモータ63を所定量回転させることにより、排紙ローラ111A及び従動ローラ113Aが所定のシフト位置に移動する。
【0045】
次に先端揃え部70の構成について説明する。
図4は、先端揃え部の構成を示す説明図である。
先端揃え部70は、図4に示すように、第1シフトトレイ102A上あるいは第2シフトトレイ102B上に排出されるシートの先端部を揃えるための機構であり、矢印H1,H2方向(図2及び図4参照)に位置調整可能なストッパ71を備えている。
【0046】
ストッパ71はスライダ72に取り付けられており、スライダ72は、図4のように、矢印H1方向に延在するシャフト73にスライド可能にガイドされている。
【0047】
スライダ72は、プーリ74,75の間に掛け渡されたベルト76に連結されている。そして、モータ77によってベルト76が移動することにより、スライダ72がストッパ71とともに矢印H1方向に移動して、その位置が調整される。スライダ72には遮蔽板78が備えられており、ストッパ71がホームポジションに移動したときに、その遮蔽板78が光学式のホームポジションセンサS5によって検出される。
【0048】
第1シフトトレイ102Aへの排出時にストッパ71に突き当たった用紙は、パドル110Aによって下方かつ搬送方向の後方へと付勢され、突き当て部に突き当たる。
【0049】
次にメインジョガー機構部200の構成について説明する。
図5は、図2におけるスタッカのメインジョガーの構成を示す説明図である。
図6は、図2におけるスタッカのメインジョガーの構成を示す斜視図である。
図7は、メインジョガーの揃え部の構成を示す説明図である。
【0050】
メインジョガー機構部200は、本実施形態のスタッカ100においては、第1シフトトレイ102A用及び第2シフトトレイ102B用の合計二つが設けられている。
【0051】
各メインジョガー機構部200は、幅方向(用紙排出方向と垂直で水平な方向)の移動を制御するステッピングモータ201、202と、上下方向移動を制御するステッピングモータ203と、ステッピングモータ203のギヤと噛み合わされたギヤ204と、ギヤ204が取り付けられる回転軸205と、回転軸205と平行に設けられた駆動軸206と、駆動軸206に連結されたスライダ207F、207Rと、スライダ207F、207Rを検出するセンサS6F、S6Rと、回転軸205の回転状態を示しギヤ204に設置されたフィラー208と、フィラー208を検出するセンサS7と、を備えている。
【0052】
本構成では、メインジョガー機構部200は、メインジョガー210Fと、メインジョガー210Rと、の互いの対向間隔が広くなったり、狭くなったりするように駆動する。
【0053】
また、メインジョガー機構部200は、メインジョガー210F及びメインジョガー210Rを上下方向(シート上面に対して離接する方向)に駆動する。センサS7にてフィラー208が検出される状態がホームポジションであり、メインジョガー210F,210Rは下がった状態位置となる。
【0054】
図6に示す状態では、回転軸205が反時計回り(CCW)に回転することにより、メインジョガー210F、210Rは、回転軸205を中心として回動し、先端210FT、210RTが弧を描くように上昇する。回動量は任意であるが、他の部材との衝突を避けるために50〜60°程度とすると良い。
【0055】
図6に示すように、メインジョガー210F、210Rは、板状体として構成されている。
揃え部211F、211Rはこれらがメインジョガー210F、210Rの最下部に位置し、互いの対向面は平坦でありシフト方向G1,G2と直交する。なお、メインジョガー210F、210Rは、下端が用紙が突き当てられる突き当て部よりも下方に位置するように設置されている。
【0056】
上述したように、揃え部211F、211Rを、互いの対向面がシフト方向G1,G2と直交する平坦面となるように構成したことにより、メインジョガー210F、210Rをシフト方向G1又はシフト方向G2に移動することによって、第1シフトトレイ102A上に積載された用紙の端面に揃え部211F、211Rを確実に接離させて用紙束を揃えることができる。
【0057】
メインジョガー210F、210Rは、図7に示すように、図2に示した排紙ローラ111Aから排出された用紙を対向間隔内に導く際に、排出される用紙との干渉を避けるために、各揃え部211F、211Rの回転軸205に近い部分が揃え部211F、211Rの対向間隔よりも広くなるように逃げ部212F、212Rが段状に形成されている。
【0058】
メインジョガー210F、210Rは、スライダ207F、207Rによって根元を挟んで押さえつけるように構成されており、スライダ207F、207Rの位置によってメインジョガー210F、210Rが所定位置より下方には垂れ下がらないようになっているが、上方向には移動が自由となっている。
【0059】
ここで、動作モードがシフト排紙モードである場合に、第1シフトトレイ102Aにシートを積載する場合の動作について説明する。
まず、メイン制御部10は、分岐爪切替部20の駆動制御部22を介して、駆動部21を駆動して分岐爪N1を第3シート搬送路L3にシートが搬送可能な状態とする。
これにより、入口ローラ114(図2参照)によりスタッカ100内に導入されたシートは、第1シフトトレイ102Aに搬送可能となる。
【0060】
この場合において、第1シフトトレイ102A側に設けられたメインジョガー210F、210Rは、排紙ローラ111Aから排出されるシート(用紙)を受け入れることができる所定の対向間隔を空けた受け入れ位置で待機している。
【0061】
シート(用紙)が排紙ローラ111Aによって排出され第1シフトトレイ102Aに積載されるたびに、メインジョガー210F、210Rの対向間隔を狭める動作をして、メインジョガー210F、210Rを受け入れ位置からシート(用紙)の端面位置まで移動した後、対向間隔を広げる動作をして受け入れ位置に復帰させる。この一連の揃え動作を繰り返し行うことによりシート(用紙)の端面を揃える。
【0062】
排紙ローラ111Aは、シート(用紙)ごとに矢印G1方向に所定量のシフト動作を繰り返しながら第1シフトトレイ102Aに積載する第一のシート束(用紙束)を構成する所定枚数のシートの排出を終了する。その後、スタッカ100の、メイン制御部10は、矢印G2方向に所定量のシフト動作を繰り返させて、第1シフトトレイ102Aに次のシート束(用紙束)を積載していく。シフト方向の切り替えの際、メインジョガー210F、210Rが退避回転位置に移動することにより、揃え部211F、211Rが退避した状態となり、この状態の下でメインジョガー210F、210Rがシフト動作を行う。
【0063】
例えば、排紙ローラ111Aがメインジョガー210F側にシフトされる場合、メインジョガー210Rは第1シフトトレイ102A上に積載された排出シートの奥側の側面、かつ、第1シフトトレイ102A上に積載されている前回、シフト排紙されたシート束(用紙束)の上面に当接する位置に配置されることとなる。
【0064】
他方のメインジョガー210Fは、第1シフトトレイ102Aに積載されている用紙手前側面に位置し、上下位置としてはホームポジションをとっている。排紙ローラ111Aのシフト方向が逆方向となるたびに回転軸205に取り付けられたアーム209F、209Rがメインジョガー210F、210Rの根元を下に押し付ける方向に回転させることにより、退避位置へ移動させる。
【0065】
シフト動作を行うたびに、反対側の揃え部材を前回揃えたシート束(用紙束)上に当接させる(乗せる)ようにし、排出されたシート束(用紙束)を揃えていく。このとき、メインジョガー210F、210Rによって用紙がずれない摩擦係数に設定することで、用紙を安定して揃えることが可能となる。よって、メインジョガー210F、210Rを低摩擦の樹脂(PTFE等)を用いて形成することが好ましい。
【0066】
また、メインジョガー210F、210Rの上方への退避量(退避距離)については、センサS7によりフィラー208を検出するホームポジションからの退避量(退避距離)となるため、その量は常に一定となる。
この場合において、ホームポジションから第1シフトトレイ102Aに積載されているシート束の最上面+α(遊び)の移動(上昇)をさせないと、シフト動作してくる積載された用紙束と干渉(接触)して、揃え束が崩れてしまうこととなる。
【0067】
ところで、遊びαの値は、第1シフトトレイ102Aに積載されているシート束の最上面からメインジョガー210F、210Rの上方への機械的な限度である最上昇位置までの間の距離を上限とするが、αの値が大きければ検出用紙のカールや折れによる膨らみに対する対応の余裕度は増えるが、次のシート(用紙)を受け入れ可能な位置(ホームポジション)への復帰に時間がかかってしまうため、紙間を詰める(排紙間隔を短くする)こととのトレードオフを考慮して最適な値を設定することとなる。
【0068】
図8は、サブジョガー機構部の構成の説明図である。
サブジョガー機構300は、第1シフトトレイ102Aあるいは第2シフトトレイ102B上に排出されるシートの先端を揃えるための機構であり、ステッピングモータ301によって幅方向に位置調整可能なサブジョガー310F、310Rを備えている。
【0069】
サブジョガー310F、310Rは、それぞれスライダ311F、311Rに取り付けられており、スライダ311F、311Rは、幅方向に延伸するシャフト302、303にスライド可能に案内されている。スライダ311F、311Rは、プーリ304、305の間に架け渡されたベルト306に連結されている。ステッピングモータ301によってベルト306が駆動されることにより、スライダ311F、311Rがサブジョガー310F、310Rとともに幅方向に移動する。
スライダ311F、311Rがホームポジションに移動したときに、図示しない光学式のホームポジションセンサによって検出される。
【0070】
次に、動作モードがシフト排紙モードである場合に、第2シフトトレイ102Bにシートを積載する場合の動作について説明する。
まず、メイン制御部10は、分岐爪切替部20の駆動制御部22を介して、駆動部21を駆動して分岐爪N1を第1シート搬送路L1及び第2シート搬送路L2側にシートが搬送可能な状態とする。
【0071】
さらにメイン制御部10は、分岐爪切替部20の駆動制御部22を介して、駆動部21を駆動して分岐爪N2を第2シート搬送路L2側にシートが搬送可能な状態とする。
【0072】
また、さらにメイン制御部10は、分岐爪切替部20の駆動制御部22を介して、駆動部21を駆動して分岐爪N3を第5シート搬送路L5側にシートが搬送可能な状態とする。
これらにより、入口ローラ114によりスタッカ100内に導入されたシートは、第2シート搬送路L2及び第5シート搬送路L5(さらに必要に応じて、第4シート搬送路L4)を介して第2シフトトレイ102Bに搬送可能となる。
【0073】
この場合において、第2シフトトレイ102B側に設けられたメインジョガー210F、210Rは、排紙ローラ111Bから排出されるシート(用紙)を受け入れることができる所定の対向間隔を空けた受け入れ位置で待機している。
【0074】
シート(用紙)が排紙ローラ111Bによって排出され第2シフトトレイ102Bに積載されるたびに、メインジョガー210F、210Rの対向間隔を狭める動作をして、メインジョガー210F、210Rを受け入れ位置からシート(用紙)の端面位置まで移動した後、対向間隔を広げる動作をして受け入れ位置に復帰させる。この一連の揃え動作を繰り返し行うことによりシート(用紙)の端面を揃える。このときの各部の動作については、第1シフトトレイ102Aの場合に説明したものと同様である。
【0075】
また、メインジョガー210F、210Rの上方への退避量(退避距離)についても、同様で、センサS7によりフィラー208を検出するホームポジションからの退避量(退避距離)となるため、その量は常に一定となる。また、遊びαについても同様に、余裕度と、紙間を詰める(排紙間隔を短くする)こととのトレードオフを考慮して最適な値を設定することとなる。
【0076】
ところで、第1シフトトレイ102Aと、第2シフトトレイ102Bとで、画像形成内容あるいはシートサイズが異なるシートを積載する場合には、さほど問題とならないが、第1シフトトレイ102A及び第2シフトトレイ102Bに同一の画像形成内容を有する同一サイズのシートを積載する場合には、取り出した際に同一の向きでシートが積載されていることが望ましい。
【0077】
すなわち、シートを第2シフトトレイ102Bに積載する場合に、第2シート搬送路L2から分岐爪N3を介して第5シート搬送路L5へ直接シートを搬送した場合には、第1シフトトレイ102Aに積載されたシートとは、表裏が逆の状態となってしまう。
【0078】
そこで、このような場合には、分岐爪N3を第5シート搬送路L5側から第4シート搬送路L4側に切り替え、一旦、第4シート搬送路L4に搬送した用紙を、図2中、分岐爪N3の下方を通して、直接、第5シート搬送路L5へ搬送し、第2シフトトレイ102Bに積載する。
これにより、第1シフトトレイ102A側へ排出していたときと用紙の向きが同じになるように排出される。
【0079】
以上の説明のように、本実施形態によれば、シート搬送方向の前後方向における用紙の揃え精度を確保でき、シートを第1シフトトレイ102Aに搬送する搬送路(=第1搬送路)と、シートを第2シフトトレイ102Bに搬送する搬送路(=第2搬送路)とは、選択的に切り替えられるだけであるので、各トレイで搬送方式が同一となり、生産性の低下を抑制できる。
【0080】
また、本実施形態においては、シフトトレイの動作を通紙中は下降させるだけとすることによりトレイの動作回数を減らしているため、第1トレイ昇降モータ109A及び第2トレイ昇降モータ109Bの長寿命化を図ることができる。
また、第1シフトトレイ102A及び第2シフトトレイ102Bの動作自体を少なくすることによって、省エネルギー化を図ることも可能となっている。
【0081】
ところで、排紙トレイが外部にあり、排紙中の用紙にユーザが常時触れることのできる装置の場合は、用紙を排出している途中でユーザが排紙トレイの用紙を取る可能性がある。したがって、トレイの位置を検出するセンサを用いて常にトレイの位置を監視することで用紙が抜き取られたことを検知し、用紙が取り除かれた場合にはトレイを上昇させる必要があった。
【0082】
本実施形態に係るシート積載装置では、上下方向に移動する排紙トレイである第1シフトトレイ102A及び第2シフトトレイ102Bは筐体内に収容されており、筐体に設けられた扉を開かない限りユーザが第1シフトトレイ102Aあるいは第2シフトトレイ102Bから用紙を取り除くことができない。また、用紙が抜き取られた場合には、扉が閉まった後で上昇させれば良いことから、第1シフトトレイ102A及び第2シフトトレイ102Bの位置を常に監視する必要はない。
【0083】
また、通紙中は、第1シフトトレイ102Aに積載された用紙とパドル110Aとが何度も接触を繰り返すが、第1シフトトレイ102Aが上昇するときには用紙とパドル110Aとの接触面積や接触圧が大きくなるため、パドル110Aの材質が用紙に移りやすくなる。本実施形態においては、第1シフトトレイ102Aは下降動作しか行わないため、第1シフトトレイ102Aが移動する際に用紙とパドル110Aとの接触面積が小さくなり、接触圧も小さくなるため、コバ面(用紙裁断面)の汚れをも低減できる。これらは、第2シフトトレイ102Bにおいても同様である。
【0084】
さらに、本実施形態においては、シートを積載する際に、第1シフトトレイ102Aあるいは第2シフトトレイ102Bを下降させるのみの動作であるため、従来のように、下降後にトレイを上昇させる場合と比較して、紙面は低い位置となるが、メインジョガー210F、210Rの先端が用紙が突き当てられる突き当て部よりも下に位置するため、第1シフトトレイ102Aあるいは第2シフトトレイ102Bの下降量が大きい場合でも、シート揃え動作を確実に行えるというメリットがある。
【0085】
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記実施形態においては用紙積載装置が画像形成装置と独立した構成を例として説明したが、画像形成装置と一体の構成であっても良い。
【0086】
以上の説明においては、第1シフトトレイ102Aと、第2シフトトレイ102Bとで積載の向きを同一にするに際し、シート積載装置100側で、積載向きを切り替えていたが、画像形成装置500に対して、第1シフトトレイ102Aが満杯になることを予め通知しておくことによって、用紙の積載がシフトトレイ102Bに切り替えられる際に画像形成装置が用紙を反転して排出するようにすることも可能である。
【0087】
また、第1シフトトレイ102Aに積載されている用紙と異なる用紙が搬送されてくる際には搬送路を切り替えて第2シフトトレイ102Bへ排出することにより、サイズの異なる用紙でも用紙の揃え、積載が可能になる。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0088】
10 メイン制御部
20 分岐爪切替部
30 シフト排紙機構
70 先端揃え部
100 スタッカ(シート積載装置)
102A 第1シフトトレイ(第1トレイ)
102B 第2シフトトレイ(第2トレイ)
200 メインジョガー機構部
300 サブジョガー機構(前後方向駆動機構)
500 画像形成装置
L2 第2シート搬送路(第2搬送路)
L3 第3シート搬送路(第1搬送路)
L4 第4シート搬送路(第2搬送路)
L5 第5シート搬送路(第2搬送路)
N1〜N3 分岐爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象のシートを受け入れ、そのシートの端部に可動フェンスを駆動機構により当接させて前記シートの揃えを行なうシート揃え手段を有するシート積載装置であって、
前記シートを積載可能な第1トレイと、
前記第1トレイに対し、前記シートの搬送方向に沿って連設され、前記第1トレイとは別個のトレイとして、あるいは、前記第1トレイと一体に一つのトレイとして前記シートを積載可能な第2トレイと、
前記第1トレイあるいは前記第2トレイにおいて、前記シートの搬送方向に対して前後方向の端部に前後方向可動フェンスを駆動して当接させる前後方向駆動機構と、
前記第1トレイへ前記シートを搬送するための第1搬送路と、
前記第2トレイへ前記シートを搬送するための第2搬送路と、
前記第1搬送路あるいは前記第2搬送路を選択的に切り替える搬送路切替手段と、
を備えたことを特徴とするシート積載装置。
【請求項2】
前記第1トレイ及び前記第2トレイのうち、前記シートの搬送方向の上流側に配置されたトレイには、対応する搬送路により上流側からシートが供給され、
下流側に配置されたトレイには、対応する搬送路により下流側からシートが供給される、
ことを特徴とする請求項1記載のシート積載装置。
【請求項3】
前記下流側に配置されたトレイに前記シートを供給する搬送路には、前記上流側に配置されたトレイに供給される前記シートと同じ向きに前記シートを積載可能とするための積載向き変更手段を設けたことを特徴とする請求項2記載のシート積載装置。
【請求項4】
前記シート積載装置の後段には、シート後処理装置が連設可能であり、
一対のトレイの下流側に設けられた搬送路は、前記シート後処理装置への搬送路を構成していることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシート積載装置。
【請求項5】
当該シート積載装置の後段には、シート後処理装置が連設可能であり、
一対のトレイの下流側に設けられた搬送路は、前記シート後処理装置へのシート搬送路を構成しているとともに、前記上流側に配置されたトレイに供給される前記シートと同じ向きに前記シートを積載可能とするための積載向き変更手段として機能していることを特徴とする請求項2記載のシート積載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−158443(P2012−158443A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20205(P2011−20205)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】