説明

スクリーンパネル

【課題】スクリーンパネルを三次元形状としても、不使用状態では前後寸法を小さくでき、保管や輸送効率を向上しうるようにする。
【解決手段】上部フレームと左右1対の側部フレーム2bとを備える下向きコ字状のフレーム2に、張り材4を張設し、左右の側部フレーム2bにおける下端の対向面に、後向き凸状に折曲された左右方向を向く可動フレーム3の両側端部を、張り材4に張力を付与してこれを後向きに膨出させる使用状態と、側部フレーム2bと平行をなして上下方向を向く不使用状態とに、選択的に固定しうるようにして取付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切りパネルや目隠し用のパネル等として用いられる、クロス等の伸縮自在な張り材が張設されたスクリーンパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスの執務空間等において、間仕切りパネルや衝立、または机等に取付けて目隠し用のパネルとして使用されるスクリーンパネルとしては、例えば特許文献1〜3に記載されているものがある。
【特許文献1】特開2004−159674号公報
【特許文献2】特開2005−21393号公報
【特許文献3】特開2006−112059号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載されているスクリーンパネルにおいては、張り材(スクリーン)の上下両端を保持して張設する横フレームの構造が複雑であり、かつスクリーンパネルを自立させる十字状のベース脚を有しているので、部品点数が多く、コスト高となる問題がある。
また、スクリーンパネル全体の前後寸法が比較的大きいので、これを梱包すると、荷姿も大きくなり、保管効率や運搬時の輸送効率が低下する。この問題をなくすために、各部材を分解して梱包し、設置現場で組立てようとすると、組立てに多くの時間を要し、作業能率が悪くなる。
【0004】
特許文献2に記載のスクリーンパネル(サイドスクリーン)は、自立しうるように、下端部の幅寸法を上端部よりも大とした三次元状の立体形としてあるため、上記と同様、梱包時の荷姿が大きくなり、保管や輸送効率が悪くなるという問題がある。
また、張り材は、下端部の幅が大きい袋状をなしているので、圧迫感や重厚感があり、かつ見栄えも悪い。
【0005】
特許文献3に記載のスクリーンパネル(クロスパネル)は、左右方向を向く中間フレームを、張り材(クロス材)を外方に膨出させるように、外向きに湾曲させて、スクリーンパネルを三次元状に形成しているが、中間フレームは、側部フレームに固定的に取り付けられているので、スクリーンパネルの幅寸法が大きくなり、上記と同様の問題が生じる。
また、スクリーンパネル単独では自立できないという問題もある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、三次元形状としても、不使用状態では前後寸法を小さくでき、保管や輸送効率を向上しうるとともに、簡単な構成で見栄えもよく、かつ組立作業性に優れるスクリーンパネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)互いに離間する左右1対の側部フレームを備えるフレームに、伸縮自在な張り材を張設し、前記左右の側部フレームに、後向き凸状に折曲された左右方向を向く可動フレームの両側端部を、前記張り材に張力を付与して、これを後向きに膨出させる使用状態と、前記側部フレームと平行をなして上下方向を向く不使用状態とに、選択的に固定しうるようにして取付ける。
【0008】
(2)上記(1)項において、可動フレームの両側端部を、側部フレームの下端の対向面に取付けるとともに、張り材の下端を可動フレームに止着する。
【0009】
(3)上記(1)または(2)項において、フレームを、両側部フレームの上端に上部フレームを有する正面視下向きコ字状をなすものとし、このフレーム全体に張り材を張設する。
【0010】
(4)上記(2)または(3)項において、可動フレームの中間部に、使用状態において接床する接床部材を取付ける。
【0011】
(5)上記(2)〜(4)項のいずれかにおいて、両側部フレームの下端に、ピボット軸を介して、接床板を取付ける。
【0012】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、可動フレームを、パイプよりなり、かつ全体を、平面視ほぼ後向き凸円弧状に湾曲させたものとする。
【0013】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、可動フレームの側端部を、左右方向を向くねじにより、使用状態と不使用状態とに固定しうるようにするとともに、ねじを緩めることにより、可動フレームを、ねじを中心として回動操作させうるようにする。
【0014】
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、側部フレームと可動フレームとの互いの取付部の対向面の一方に、可動フレームを使用状態と不使用状態とに回り止めする被係合部を、かつ他方に、被係合部と補形をなす係合部を設ける。
【0015】
(9)上記(8)項において、被係合部と係合部とを、可動フレームの回動中心から放射方向に延出する複数の山部と谷部を、円周方向に交互に形成してなるものとする。
【0016】
(10)上記(8)または(9)項において、側部フレームと可動フレームとの取付部に、連結部材をそれぞれ固着し、一方の連結部材に設けた左右方向を向く挿通孔に挿入したボルトを、他方の連結部材に設けためねじ孔に螺合することにより、両連結部材同士を互いに固定可能とし、かつ両連結部材の対向面に、被係合部と係合部を設ける。
【0017】
(11)上記(1)〜(10)項のいずれかにおいて、左右の側部フレームの下端に、ベース脚を、前後方向を向く使用状態と、左右方向を向く不使用状態とに選択的に固定しうるように設ける。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、スクリーンパネルが、使用状態において張り材が後向きに膨出する三次元状をなすものであっても、可動フレームを、側部フレームと平行なして上下方向を向く不使用状態に固定することにより、スクリーンパネルの前後寸法は極めて小さくなる。従って、スクリーンパネルをケース等に収納して梱包する際に、コンパクトに梱包することができ、保管や輸送効率が向上する。
また、可動フレームを、使用状態と不使用状態とに選択的に固定するだけで、スクリーンパネルを、使用状態と不使用状態とに、形態の変更を容易に行うことができる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、可動フレームを使用状態に固定すると、可動フレームが脚体としての機能を兼ねるようになり、スクリーンパネルは単独で自立することができるので、床面に設置する際に、別部材としての脚体を取付ける必要はなく、部品点数を削減しうる。
また、張り材の下端が可動フレームに止着されているので、張り材は、下部側が後方に大きく膨らむ三次元的形状に見栄えよく張設されるとともに、スクリーンパネルの安定感も増す。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、フレームが強固になるので、張り材を、たるみのない三次元的形状に、より見栄えよく張設することができる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、可動フレームに止着された張り材の下面と、床面との間に隙間が形成されるので、張り材の下面が汚れたり、損傷したりするのが防止される。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、床面が傾斜していたり、スクリーンパネルを後傾させて前方に倒れにくいようにしたりしても、接床板がピボット軸を中心に首振り回動してその下面は常に接床するので、スクリーンパネルを安定して床面に設置することができる。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、使用状態において、張り材の下部側が、後方に三次元的曲面状に大きく膨らむので、スクリーンパネルの見栄えがより向上するとともに、安定性も増大する。
また、可動フレームは、パイプを折曲したものよりなっているため、軽量感がある。
【0024】
請求項7記載の発明によれば、ねじを緩めたり、締め付けたりするだけで、可動フレームを容易に使用状態と不使用状態にしうるので、その都度可動フレームを側部フレームより着脱する必要はなく、作業性が極めてよい。
また、可動フレームを使用状態に回動するだけで、簡単に張り材に張力を付与することができ、かつ不使用状態に回動すると、張り材はたるみ、余計な張力が加わらないので、それが長持ちする。
【0025】
請求項8記載の発明によれば、被係合部に係合部が係合することにより、側部フレームに対し、可動フレームを確実に回り止めして、使用状態と不使用状態とに位置決めして固定することができる。
【0026】
請求項9記載の発明によれば、被係合部と係合部とが、複数の山部と谷部とを円周方向に交互に形成したものであり、互いの係合領域が大きいので、可動フレームの回り止め効果が高まる。
【0027】
請求項10記載の発明によれば、側部フレームと可動フレームとは、それらの取付部に固着した連結部材を介して取付けられ、かつ両連結部材はボルトにより直接固定可能としているため、側部フレームと可動フレームとの取付部の強度が増大し、互いの取付部が変形する恐れはない。
また、両連結部材の対向面に、被係合部と係合部を設けてあるので、例えば高さの高いスクリーンパネルとしたり、側部及び可動フレームを細めのパイプにより形成したりしても、側部フレームに対し、可動フレームを強固に回り止めして固定することができる。
【0028】
請求項11記載の発明によれば、側部フレームの下端にベース脚を設けて、スクリーンパネルを自立しうるようにしても、ベース脚は、左右方向を向く不使用状態に固定しうるので、スクリーンパネルをコンパクトに梱包することができ、その保管や輸送効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のスクリーンパネルの第1の実施形態の、使用状態を示す斜視図、図2は、同じく側面図、図3は、同じく、不使用状態の斜視図、図4は、同じく、不使用状態の正面図、図5は、同じく、不使用状態の側面図である。
【0030】
スクリーンパネルのフレーム1は、左右方向を向く上部フレーム2aと、上下方向を向く左右1対の側部フレーム2b、2bとにより前面視(以下、図2の左方を前として説明する)ほぼ下向きコ字状に折曲されたパイプよりなる固定フレーム2と、両側部フレーム2bの下端の対向面同士を連結している、使用状態での平面形がほぼ後向き凸円弧状をなすパイプ製の可動フレーム3とからなり、前面視矩形枠状を呈している。
【0031】
固定フレーム2における上部フレーム2aと両側部フレーム2b及び可動フレーム3には、張り材4の周端縁に形成された袋状部4aが挿嵌され、張り材4は、後方に向かって三次元状に膨出するように、フレーム1に張設されている。
張り材4は、例えば半透光性もしくは透光性の伸縮自在なクロス又はシート等よりなっている。
【0032】
図7〜図9は、上記側部フレーム2bと可動フレーム3とを連結する連結部材5、6(左右対称で同一形状をなすため、左方のもののみ図示する)を示すもので、一方の垂直をなす連結部材5の上方を向く連結軸5aは、側部フレーム2bの下端部に嵌合され、連結軸5aのめねじ孔7に螺合した止めねじ8により固定されている。 他方のく字状をなす連結部材6における、使用状態において内方を向く連結軸6aは、可動フレーム3の側端部に嵌合され、連結軸6aのめねじ孔7に螺合した止めねじ8により固定されている。
【0033】
図7に示すように、連結部材5の内側面に突設された円筒突部5b内には、その内端面に、左右方向を向く有底の軸孔9を中心として放射方向を向く山部と谷部を、円周方向に90度の間隔をもって交互に形成することにより、凹凸状の回り止め用被係合部10が設けられている。
また、連結部材6における下端部の外側面に突設された、上記円筒突部5bと同径をなし、かつ中心にボルト挿通孔11を有する円形突部6bの外面には、上記被係合部10と補形をなして、それに嵌合可能な回り止め用の係合部12が突設されている。
【0034】
被係合部10に係合部12を嵌合させると、連結部材6は、連結部材5に対し、90度ずつ段階的に回り止めがなされる。従って、連結部材6のボルト挿通孔11に内方より挿入したボルト13を、連結部材5の軸孔9の奥部に形成しためねじ(図示略)に螺合することにより、連結部材6とそれに連結された可動フレーム3を、図1、図2及び図8に示すように、後向き水平をなす使用状態に回り止めして固定することができる。また、同じく図3〜図5及び図9に示すように、連結部材6と可動フレーム3を、連結部材5及びそれに連結された側部フレーム2bの内側面と平行をなして、上下方向を向く不使用状態に回り止めして固定することができる。
【0035】
上記可動フレーム3を使用状態と不使用状態にするには、ボルト13を緩めて、固定フレーム2の下端部を外方に拡開させるか、可動フレーム3を内向きに若干撓ませつつ、これを回動させるだけでよく、側部フレーム2bに可動フレーム3を連結したまま行うことができる。
【0036】
上記のように、連結部材6と可動フレーム3を、後向き水平をなす使用状態まで回動させて固定すると、張り材4全体に引張力が作用し、図1及び図2に示すように、下部側が後方に凸曲面状に大きく膨らむ三次元的形状に見栄えよく張設されるとともに、スクリーンパネルの安定感も増す。
また、可動フレーム3は、脚体としての機能を兼ねているので、別部材としての脚体を取り付ける必要はなく、スクリーンパネルを、単独で自立させることができる。
【0037】
連結部材5の下端部に形成されためねじ孔(図示略)には、高さ調整用アジャスタ14における円形接床板15の中心の上向きのねじ軸16が螺合されている。なお、図10に示すように、ねじ軸16は、その下端部に形成された球形部16aを、円形接床板15の上面の球状凹孔15aに圧嵌することにより、ピボット軸を兼ねている。
【0038】
これにより、円形接床板15は、ねじ軸16を中心として多方向に首振り可能となり、その下面を常に接床させることができる。従って、床面が傾斜していたり、スクリーンパネルを若干後傾させて、前方に倒れにくいようにしたりしても、円形接床板15の下面と床面との間に隙間が形成されることがなく、スクリーンパネルを安定して床面に設置することができる。
【0039】
可動フレーム3の左右方向の中央部には、接床部材17が下方よりねじ止めされ、これを接床させることにより、可動フレーム3に挿通した張り材4の袋状部4aの下面が、床面に接触して汚れたり、損傷したりするのが防止される。なお、接床部材17や上記のアジャスタ14は、省略して実施することもある。
【0040】
以上説明したように、上記第1の実施形態のスクリーンパネルにおいては、可動フレーム3は、後向き水平をなす使用状態と、左右の側部フレーム2b間において上方を向く不使用状態とに、選択的に側部フレーム2bの下端に固定しうるため、スクリーンパネルを、使用状態と不使用状態とに、形態の変更を容易に行うことができる。
また、不使用状態としたとき、可動フレーム3と側部フレーム2bとは、互いに上下方向を向いて平行となるため、スクリーンパネルの前後(幅)寸法は、図5に示すように極めて小さくなる。従って、図6に示すように、アジャスタ14と接床部材17を取り外した状態(これらは別梱包とする)で、スクリーンパネルを段ボール箱等のケース18に収納して梱包する際に、コンパクトに梱包することができ、保管や輸送効率が向上する。
【0041】
さらに、スクリーンパネルは、構成部材の部品点数が少なく、簡単な構造であり、かつ予め連結された可動フレーム3を、単に不使用状態から使用状態に回動させて固定するだけでよいので、組立作業性も極めてよい。
【0042】
図11〜図14は、本発明のスクリーンパネルの第2の実施形態を示す。
この第2の実施形態のスクリーンパネルは、上半部を上記第1の実施形態と同形をなすフレーム1とし、このフレーム1の下端に脚体19を取り付け、フレーム1と脚体19に張り材4を張設したものである。
【0043】
脚体19は、左右の連結部材5、5における下端部のめねじ孔に上端部の雄ねじ部20a が螺着された左右1対のパイプ状の脚柱20、20と、両脚柱20の下端の対向面に両側端がねじ21により固定された横連結杆22と、左右の脚柱20の下端のめねじ孔23に、中央部がねじ24により固定された前後方向を向く左右1対のベース脚25、25とからなっている。
【0044】
張り材4の周端縁の袋状部4aは、フレーム1と、左右の脚柱20と、横連結杆22とに挿入されており、可動フレーム3は、使用状態において、張り材4に張力を付与しつつ後方に膨出させるために、その中央部の前面に押し当てているだけである。
第2の実施形態のように、下端に前後方向を向くベース脚25を有するスクリーンパネルにおいても、図14に示すように、可動フレーム3を、側部フレーム2bと平行をなすように下向き(上向きでもよい)に回動させるとともに、左右のベース脚25を、ねじ24を緩めて、左右方向を向くように回動させることにより、容易に不使用状態とすることができ、かつ全体の前後寸法が小さくなることにより、上記第1の実施形態と同様、コンパクトに梱包することができる。なお、ベース脚25は取外して梱包してもよく、このようにすれば、よりコンパクトに梱包することができる。
【0045】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
第1の実施形態のスクリーンパネルにおいては、接床させて使用するために、脚体を兼ねる可動フレーム3を、左右の側部フレーム2bの下端の対向面に回動可能に設けているが、机やテーブルの天板の側方などにスクリーンパネルを取り付ける際には、可動フレーム3は、側部フレーム2bの上下方向の中間部に、回動可能に設けてもよい。
この際には、例えばフレーム1を枠状とし、これに張設した張り材4の前面の中間部に可動フレーム3を押し当てて、張り材4に張力を付与するようにすればよい。
【0046】
第2の実施形態において、張り材4は、脚体19を除いた上半部のフレーム1のみに張設してもよい。すなわち、第1の実施形態のスクリーンパネルにおける左右の側部フレーム2bの下端に、脚体19を取り付けたような形態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のスクリーンパネルにおける第1の実施形態の使用状態の斜視図である。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】同じく、不使用状態の斜視図である。
【図4】同じく、不使用状態の正面図である。
【図5】同じく、不使用状態の側面図である。
【図6】同じく、梱包時の斜視図である。
【図7】同じく、側部フレームと可動フレームの連結部材の斜視図である。
【図8】同じく、使用状態としたときの連結部材の斜視図である。
【図9】同じく、不使用状態としたときの連結部材の斜視図である。
【図10】同じく、アジャスタの縦断面図である。
【図11】本発明のスクリーンパネルにおける第2の実施形態の使用状態の斜視図である。
【図12】同じく、側面図である。
【図13】同じく、フレームへの脚体の取付け形態を示す分解側面図である。
【図14】同じく、不使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 フレーム
2 固定フレーム
2a 上部フレーム
2b 側部フレーム
3 可動フレーム
4 張り材
4a 袋状部
5 連結部材
5a 連結軸
5b 円筒突部
6 連結部材
6a 連結軸
6b 円形突部
7 めねじ孔
8 止めねじ
9 軸孔
10 被係合部
11 ボルト挿通孔
12 係合部
13 ボルト
14 アジャスタ
15 円形接床板
15a 球状凹孔
16 ねじ軸(ピボット軸)
16a 球形部
17 接床部材
18 ケース
19 脚体
20 脚柱
20a 雄ねじ部
21 ねじ
22 横連結杆
23 めねじ孔
24 ねじ
25 ベース脚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離間する左右1対の側部フレームを備えるフレームに、伸縮自在な張り材を張設し、前記左右の側部フレームに、後向き凸状に折曲された左右方向を向く可動フレームの両側端部を、前記張り材に張力を付与して、これを後向きに膨出させる使用状態と、前記側部フレームと平行をなして上下方向を向く不使用状態とに、選択的に固定しうるようにして取付けたことを特徴とするスクリーンパネル。
【請求項2】
可動フレームの両側端部を、側部フレームの下端の対向面に取付けるとともに、張り材の下端を可動フレームに止着してなる請求項1記載のスクリーンパネル。
【請求項3】
フレームを、両側部フレームの上端に上部フレームを有する正面視下向きコ字状をなすものとし、このフレーム全体に張り材を張設してなる請求項1または2記載のスクリーンパネル。
【請求項4】
可動フレームの中間部に、使用状態において接床する接床部材を取付けてなる請求項2または3記載のスクリーンパネル。
【請求項5】
両側部フレームの下端に、ピボット軸を介して、接床板を取付けてなる請求項2〜4のいずれかに記載のスクリーンパネル。
【請求項6】
可動フレームを、パイプよりなり、かつ全体を、平面視ほぼ後向き凸円弧状に湾曲させたものとしてなる請求項1〜5のいずれかに記載のスクリーンパネル。
【請求項7】
可動フレームの側端部を、左右方向を向くねじにより、使用状態と不使用状態とに固定しうるようにするとともに、ねじを緩めることにより、可動フレームを、ねじを中心として回動操作させうるようにした請求項1〜6のいずれかに記載のスクリーンパネル。
【請求項8】
側部フレームと可動フレームとの互いの取付部の対向面の一方に、可動フレームを使用状態と不使用状態とに回り止めする被係合部を、かつ他方に、被係合部と補形をなす係合部を設けてなる請求項1〜7のいずれかに記載のスクリーンパネル。
【請求項9】
被係合部と係合部とを、可動フレームの回動中心から放射方向に延出する複数の山部と谷部を、円周方向に交互に形成してなるものとした請求項8記載のスクリーンパネル。
【請求項10】
側部フレームと可動フレームとの取付部に、連結部材をそれぞれ固着し、一方の連結部材に設けた左右方向を向く挿通孔に挿入したボルトを、他方の連結部材に設けためねじ孔に螺合することにより、両連結部材同士を互いに固定可能とし、かつ両連結部材の対向面に、被係合部と係合部を設けてなる請求項8または9記載のスクリーンパネル。
【請求項11】
左右の側部フレームの下端に、ベース脚を、前後方向を向く使用状態と、左右方向を向く不使用状態とに選択的に固定しうるように設けてなる請求項1〜10のいずれかに記載のスクリーンパネル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−93071(P2008−93071A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276118(P2006−276118)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)