説明

スケジュール機能付き携帯端末およびインターネット接続方法

【課題】 ユーザが所望する情報とその取得日時を指定して自動的に携帯端末に取得できるスケジュール機能付き携帯端末を取得する。
【解決手段】 インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納するデータ記憶部22と、接続時刻になると接続先を読み出して、インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させる動作指示部23と、接続後に、前記接続先が提供する提供データを受信する通信制御部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット接続可能なブラウザ機能を有する携帯端末のスケジュール機能を利用して、インターネット上の情報を取得するスケジュール機能付き携帯端末およびインターネット接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯端末は通常ブラウザ機能を有しており、このブラウザ機能を利用してユーザがインターネット上のホームページにアクセスし、情報を入手することが可能である。また最近では、ユーザが所望する情報を提供するホームページに電子メールアドレスを登録すると、自動的それらの情報を含む電子メールを配信してくれる情報配信サービスも実施されている。このサービスを利用すれば、ユーザは携帯端末を操作してホームページにアクセスしなくてもリアルタイムな情報の入手が可能である。しかし、欲しい情報の自動配信サービスが行われていない場合はユーザが携帯端末を操作してホームページを閲覧しなければならないので、手間と時間がかかるという問題がある。また、情報配信サービスが行われていても、それを受けるためには電子メールアドレスをインターネット上のホームページに登録しなければならないので、他人に電子メールアドレスを公開することになり、悪用される可能性があり危険である。
【0003】
上記のような問題に対処するために、例えば特許文献1に開示される発明がある。特許文献1に開示されるデータ配信システムは、データ受信端末が受信すべきデータを制御するデータ配信制御センターと、データ受信端末にデータを配信するデータ配信センターとを備えており、以下のように動作する。すなわち、データ配信制御センターは、データ受信端末が受信すべきデータとデータ受信端末に公開する公開日時を決定し、データ識別情報と相手先情報と公開日時とから、データ受信端末においてデータを受信するために必要なデータ受信情報を生成して送出し、データ配信センターは、データ受信端末からのデータ配信要求に従いデータを配信する。データ受信端末は、受信したデータ受信情報を使って公開日時以降になった時に相手先情報で特定されるデータ配信センターに対し、データ識別情報で特定されるデータの配信を要求する。
【0004】
【特許文献1】特開2003−223385号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される発明では、データ配信制御センターが、データ受信端末が受信すべきデータおよびデータ受信端末に公開する公開日時を決定して、データ受信情報を生成してデータ受信端末に送出しているので、ユーザがデータ受信端末を操作して自身が欲しい情報とその取得日時を指定することができないという課題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ユーザが所望する情報とその取得日時を指定して自動的に携帯端末に取得できるスケジュール機能付き携帯端末およびインターネット接続方法を取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の構成は、ユーザが所望するスケジュールを登録するスケジュール機能と、インターネット接続機能とを備えたスケジュール機能付き携帯端末であって、インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納するデータ記憶手段と、接続時刻になると接続先を読み出して、インターネット接続機能を利用してその接続先に接続させる制御手段と、接続後に、接続先が提供する提供データを受信する受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
具体的には、制御手段は、所定時間の経過ごとに現在時刻を受け取り、データ記憶手段からスケジュール情報の接続時刻を読み出して現在時刻と比較し、両時刻が一致する場合は、さらにその接続先を読み出して、インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させることができる。また、制御手段は、受信した提供データをデータ記憶手段に保存することができる。また、さらにインタフェース手段を含み、インタフェース手段は、インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報の登録指示を受け付けることができる。
【0009】
また、データ記憶手段は、受信した提供データをスケジュール情報と関連付けて格納することができる。また、さらに表示手段を含み、表示手段は、受信した提供データを表示することができる。また、制御手段は、所定の指示を受けると、データ記憶手段から提供データを読み出して表示手段に表示することができる。
【0010】
本発明の構成は、ユーザが所望するスケジュールを登録するスケジュール機能を備えた携帯端末からインターネットに接続するインターネット接続方法であって、インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納し、接続時刻になると接続先を読み出して、インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させ、接続後に、接続先が提供する提供データを受信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、データ記憶手段が、インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納し、制御手段が、接続時刻になると接続先を読み出して、インターネット接続機能を利用してその接続先に接続させ、受信手段が、接続後に、接続先が提供する提供データを受信する。これにより、電子メールアドレスをインターネット上のホームページに登録することなく、ユーザが指定した情報を指定した時間に取得することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明によるスケジュール機能付き携帯端末のハードウェア構成図である。図に示すように、スケジュール機能付き携帯端末は、無線部101、制御部102、表示部103、操作部104、RAM105、ROM106、電源管理部107、バイブレータ108、LED109、スピーカ110、マイク111、レシーバ112、不揮発メモリ113を備える。
【0013】
無線部101は、アンテナを介して送受信の管理、位置情報の検出等を行う。制御部102は、ROM106に記憶されたプログラムに従って、RAM105、不揮発メモリ113を利用して各種制御を行う。例えば、操作部104から入力された内容に応じて表示部103に各種メニューを表示したり、ユーザが保存した各種データを表示部103に表示したりする。また、制御部102は、音声着信時、メール受信時には表示部103、バイブレータ108、LED(Light Emitting Diode)109、スピーカ110を制御してメールの着信があったことをユーザに伝える機能等も有する。また本発明のスケジュール機能付き携帯端末は、マイク111、レシーバ112を搭載し、通常の携帯端末としての音声通信も可能である。電源管理部107は、各ハードウェアモジュールの電源の管理、充電器の状態監視、および充電動作を行う。
【0014】
図2は本発明によるスケジュール機能付き携帯端末の制御部102の具体的な構成および当該携帯端末が保持するスケジュールアプリケーションの構成を示すブロック図である。制御部102とスケジュールアプリケーションとの間の動作は、当該携帯端末のソフトウェアおよびハードウェア全体を管理するOS(Operating System)が制御する。
【0015】
図に示すように、制御部102は、キー入力検出部11、表示制御部(表示手段)12、通信制御部(受信手段)13、タイマー部14、鳴動制御部15を備える。キー入力検出部11は、携帯端末の操作部104がユーザにより操作されたことを検出する。表示制御部12は、表示部103へのデータ表示、LEDへの警告表示等を行う。通信制御部13は、インターネット接続機能を有し、指定された接続先への接続および接続先のデータの受信を行う。タイマー部14は、時計機能を有し、所定時間ごとの経過を検出する。鳴動制御部15は、スピーカ110からアラーム音を発生させたり、バイブレータ108を振動させたりして、ユーザに対するアラーム通知を制御する。
【0016】
次に、スケジュールアプリケーションの構成について説明する。スケジュールアプリケーションはカレンダー機能を備え、ユーザが登録した行事、記念日等のスケジュールの保存、表示等を行うソフトウエアであり、従来から存在する。本発明は、このスケジュールアプリケーションにインターネット接続機能を連動させることを特徴とする。すなわち、行事、記念日等のスケジュールの他にインターネット接続スケジュールの登録を行う。
【0017】
本発明による携帯端末のスケジュールアプリケーションは、表示画面作成部(インタフェース手段)21、データ記憶部(データ記憶手段)22、動作指示部(制御手段)23を備える。表示画面作成部21は、ユーザから操作部104に入力された指示に応じて、スケジュール情報の受け付けおよび表示部103への表示画面の作成、編集を行う。データ記憶部22は、ユーザから入力された情報、インターネットから受信したデータ(提供データ)等を記憶する。これは図1のRAM105と同一であっても別であってもよい。動作指示部23は、データ記憶部22に記憶される内容に従って、インターネットへの接続指示、表示画面の作成指示等を出す。
【0018】
次に、スケジュールアプリケーションの起動時の動作について説明する。まず、ユーザは操作部104を操作してスケジュールアプリケーションの起動指示を出す。キー入力検出部11は、スケジュールアプリケーションの起動指示が入力されたことを検出すると、表示画面作成部21に起動時の表示画面を作成させる。表示画面作成部21は、指示に応じてカレンダー表示とスケジュールのリスト表示を行う。
【0019】
図3は、表示画面作成部21が作成する表示部103への表示画面を説明する図である。図3の(a)は、スケジュールアプリケーションの起動時に、表示画面作成部21が作成し表示制御部12により表示部103に表示される画面を示す。図に示すように、カレンダー表示とカーソルがあたっている日のスケジュールリストの表示をする。初期状態では、カーソルは現在日付を指すようにしてよい。ここでは、2006年1月のカレンダーと30日のスケジュールリストを表示している。さらに、「新規」、「詳細」、「MENU」の各ボタンを表示する。
【0020】
表示画面作成部21は、表示画面作成時にデータ記憶部22を読み出してスケジュールリストを表示する。図4は、データ記憶部22に格納されるデータ構成を示す図であり、図4(a)はメインデータ、図4(b)は詳細データである。図に示すように、データ記憶部22は、メインデータとして「日付」、「カテゴリ」、「メモまたは接続先」、「日付時刻」、「アラーム通知」の各項目を有する。「日付」とは、そのスケジュールが組まれている日付を示す。「カテゴリ」とは、スケジュール内容の区分であり、「HP取得予定」/「HP取得済」/「スケジュール」/「休日」/「記念日」がある。「メモまたは接続先」とはスケジュールの内容説明、またはインターネットの接続先を示す。「日付時刻」とは、カテゴリに応じてユーザにスケジュール表示を行ったり、インターネット接続を行ったりする日付時刻である。「アラーム通知」は、「する」/「しない」の区分があり、アラーム音を発生させるか否かを示す。また、図4(b)の「詳細」とは、インターネットに接続して取得したインターネットの提供データである。
【0021】
ここで、「カテゴリ」の「HP取得予定」、「HP取得済」について説明する。上述したように、本発明ではスケジュールアプリケーションからインターネットへの接続を可能としている。「HP取得予定」とは、その「日付時刻」欄に記載の時にインターネットに自動的に接続して指定されたホームページの内容を取得することを意味し、「HP取得済」とは、指定されたホームページの内容をすでに取得完了したことを意味する。
【0022】
表示画面作成部21は、キー入力検出部11から起動時の表示画面の作成指示を受けると、データ記憶部22からカーソルが指す日付、例えば現在日付のデータを読み出して、図3の(a)のようにリスト表示する。ここでは2006年1月30日のスケジュールリストを表示しており、朝読新聞のホームページを取得済み、定例会議が10:00、店頭打合が15:00、また結婚記念日であることを示す。
<スケジュール登録>
次に、上記のようなスケジュールを登録する動作について説明する。スケジュールを登録する場合、ユーザは「新規」ボタンに対応するキーを操作部104に入力する。キー入力検出部11はそれ検出すると、新規登録の旨を表示画面作成部21に通知する。表示画面作成部21は通知に応じてスケジュールの新規登録画面を表示する。図3の(b)は、表示画面作成部21が作成したスケジュールの新規登録画面を示す。ここではインターネット接続スケジュールの登録画面を示す。図に示すように、カテゴリ、接続先、日付時刻、アラーム通知、メモの各項目の登録画面を表示する。
【0023】
続いて、図3の(b)においてユーザが「カテゴリ」を選択すると、キー入力検出部11がそれを検出して表示画面作成部21にカテゴリ選択画面の作成指示を出す。表示画面作成部21は指示に応じてカテゴリ選択画面を作成し、表示制御部12から表示部103に表示する。図3の(c)はカテゴリ選択画面を示す。図に示すように、カテゴリの候補として[1]スケジュール設定、[2]休日設定、[3]記念日設定、[4]インターネット接続を表示する。
【0024】
この画面から、ユーザが例えば[4]インターネット接続を選択すると、キー入力検出部11はそれを検出して表示画面作成部21に接続先指定画面の作成指示を出す。表示画面作成部21は、図3の(d)に示すような接続先指定画面を作成し、表示制御部12から表示部103に表示させる。図に示すように、表示画面作成部21は接続先の候補として、[1]接続先URL入力、[2]ブックマークから選択を表示する。
【0025】
続いて、この画面からユーザが[1]接続先URL入力を選択した場合、キー入力検出部11はそれを検出して、表示画面作成部21に接続先URL入力用画面を表示させる。表示画面作成部21は、図3の(e)に示すような接続先URL入力用画面を作成し、表示制御部12から表示部103に表示させる。一方、[2]ブックマークから選択が選択された場合は、キー入力検出部11はそれを検出して表示画面作成部21にブックマーク一覧画面を表示させる。表示画面作成部21は、図3の(f)に示すようなブックマーク一覧画面を作成し、表示部103に表示させる。
【0026】
図3の(g)は、ユーザにより各項目が上記のように選択または入力された結果を示す。この内容で、ユーザから登録指示が操作部104に入力すると、キー入力検出部11はそれを検出し、表示画面作成部21に登録指示を出す。表示画面作成部21は登録指示に応じて、入力された内容をデータ記憶部22に保存する。カテゴリ「インターネット接続」は、「HP取得予定」としてカテゴリ欄に格納する。
【0027】
なお、カテゴリが[4]インターネット接続以外の候補、すなわち[1]スケジュール設定、[2]休日設定、[3]記念日設定のいずれかが選択された場合は従来と同様の動作であり、例えば、表示画面作成部21は「メモ」、「日付時刻」、「アラーム通知」の入力欄を設け、入力された内容をデータ記憶部22に保存する。
<インターネット接続>
次に、スケジュールアプリケーションのスケジュール機能と連動したインターネット接続動作について説明する。これは、図3(g)のようにインターネット接続スケジュールが登録された場合の動作である。図5はスケジュールアプリケーションによるインターネット接続動作について説明するフローチャートであり、これを参照して説明する。図2のタイマー部14は時計機能を有し、所定時間毎、例えば1分毎の経過を検出する。携帯端末の電源がオンの状態で待ち受け画面表示時、タイマー部14は、例えば1分毎に経過を検出して(ステップS201)、現在時刻を動作指示部23に通知する。動作指示部23は現在時刻を受けるとデータ記憶部22を読み出し、「日付時刻」が現在時刻と一致するものがあるか否かを検索する(ステップS202)。ただし、動作指示部23は待ち受け画面以外の操作時に1分毎の経過の通知を受けると、待ち受け画面に戻るまで待機し、その後にデータ記憶部22の検索を行う。
【0028】
「日付時刻(例えば2006.1.30.06:30)」が現在時刻と一致するものがない場合は待ち受け画面の状態を継続する。一致するものがある場合、動作指示部23はさらにそのデータの「カテゴリ」が「HP取得予定」であるか否かを調べる(ステップS203)。「HP取得予定」である場合、インターネット接続動作を開始する。すなわち、動作指示部23はさらにそのデータの「接続先」を読み出して通信制御部13に通知し、接続指示を出す。通信制御部13は、指定された接続先に接続する(ステップS204)。
【0029】
通知制御部14は指定された接続先のホームページに接続し、そのホームページが提供するホームページデータ(提供データ)を受信する。通知制御部14は受信したホームページデータをバッファ等に格納し、受信と同時に表示画面作成部21からユーザに表示してもよい。これにより、日付時刻で指定された時刻に、接続先のホームページデータの表示を行うことができる。このとき、表示画面作成部21は受信と同時にホームページデータの表示を行うか否かの選択を受け付けてもよい。
【0030】
続いて、通知制御部14は受信した提供データを動作指示部23に供給する。動作指示部23は、提供データを日付時刻(2006.1.30.06:30)のメインデータと関連付けてデータ記憶部22の(b)詳細データに格納する(ステップS205)。このとき、動作指示部23はホームページを取得完了したデータの「カテゴリ」を、「HP取得済」に更新する。
【0031】
一方、ステップS203において、読み出したデータの「カテゴリ」が「HP取得予定」以外の場合は、動作指示部23はそのデータの「メモ」を読み出して、表示画面作成部21に通知する。表示画面作成部21は、受け取ったデータ、例えばスケジュール、記念日、休日の表示画面を作成し、表示制御部12から表示部103に表示させる(ステップS206)。以上の動作によって、スケジュールアプリケーションは、ユーザが登録したカテゴリに応じて、インターネットへの接続またはスケジュール内容の表示を行う。
【0032】
続いて、動作指示部23はステップS202で読み出したデータのアラーム通知が「する」であるか否かを調べ(ステップS207)、「する」である場合は鳴動制御部15にアラーム通知指示を出す。鳴動制御部15は、バイブレータ108、LED109またはスピーカ110を制御してアラーム通知動作を実行させる(ステップS208)。その後、待ち受け画面に戻る。
【0033】
ステップS205でデータ記憶部22に保存されたホームページデータは、ユーザの指示に応じて表示できる。図3(h)はホームページデータの表示画面である。図3(a)の画面で「HP取得済」が選択された状態で「詳細」ボタンに対応するキーが操作部104に入力されると、キー入力検出部11が検出してその旨を動作指示部23に通知する。動作指示部23は、対応するデータの「詳細」を読み出して表示画面作成部21に通知する。表示画面作成部21は取得したデータの表示画面を作成して表示制御部12から表示部103に表示させる。
【0034】
以上のように、スケジュールアプリケーションにおいて、表示画面作成部21がインターネット接続スケジュールの登録を受け付け、データ記憶部22がそのスケジュール情報を記憶し、接続時刻になると動作指示部23がインターネット接続先を読み出し、通信制御部13がその接続先に接続してホームページデータを受信してデータ記憶部22に保存するようにしたので、欲しい情報の自動配信サービスが行われていない場合でもユーザが所望する情報を指定して取得することができる効果がある。また、ユーザは電子メールアドレスをインターネット上に登録、公開しなくても上記のように所望する情報を取得できるので、電子メールアドレスの悪用を防ぐことができる効果がある。
【0035】
また、ユーザからの指示に応じて、表示画面作成部21は取得したホームページデータをデータ記憶部22から読み出して画面表示するようにしたので、ユーザはスケジュールのメモ情報としてホームページを閲覧できる効果がある。さらに、ユーザが所望の時間を指定してホームページデータを受信、保存できるので、携帯端末が基地局からの電波によるサービスエリアの圏外にあるときでも、保存データを呼び出すことによって閲覧が可能となる効果がある。
【0036】
なお、通信制御部13がインターネット上から受信したホームページデータをデータ記憶部22に保存しなくてもよい。すなわち、図5のステップST204において通信制御部13はインターネットに接続し、ホームページデータを受信するとバッファ等に格納する。表示画面作成部21は、受信したホームページデータを読み出して表示画面を作成し、表示制御部12から表示部103に表示する。このとき、通信制御部13はホームページデータをバッファ等からデータ記憶部22に保存しない。つまり、データ記憶部22は図4(b)に示した詳細データを保持せず、ユーザが詳細データを後で確認する機能を持たないスケジュール機能付き携帯端末であってもよい。
【0037】
また、上記説明した携帯端末には、例えば携帯電話があるがそれに限定されず他の携帯通信端末、パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末でよい。また、上記実施の形態では、携帯端末のスケジュール機能にインターネット接続を連動させることを説明したが、その他にも目覚まし時計機能、ストップウォッチ機能等、スケジュール機能以外の時計管理機能にインターネット接続を連動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明によるスケジュール機能付き携帯端末のハードウェア構成図である。
【図2】本発明によるスケジュール機能付き携帯端末の制御部の構成およびスケジュールアプリケーションの構成を示すブロック図である。
【図3】(a)〜(h)は、表示画面作成部が作成する表示画面を説明する図である。
【図4】データ記憶部に格納されるデータ構成を示す図であり、(a)はメインデータ、(b)は詳細データを示す。
【図5】スケジュールアプリケーションによるインターネット接続動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
11 キー入力検出部
12 表示制御部
13 通信制御部
14 タイマー部
15 鳴動制御部
21 表示画面作成部
22 データ記憶部
23 動作指示部
101 無線部
102 制御部
103 表示部
104 操作部
105 RAM
106 ROM
107 電源管理部
108 バイブレータ
109 LED
110 スピーカ
111 マイク
112 レシーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所望するスケジュールを登録するスケジュール機能と、インターネット接続機能とを備えたスケジュール機能付き携帯端末であって、
インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納するデータ記憶手段と、
前記接続時刻になると前記接続先を読み出して、前記インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させる制御手段と、
前記接続後に、前記接続先が提供する提供データを受信する受信手段とを備えたことを特徴とするスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項2】
前記制御手段は、所定時間の経過ごとに現在時刻を受け取り、前記データ記憶手段からスケジュール情報の接続時刻を読み出して前記現在時刻と比較し、両時刻が一致する場合は、さらにその接続先を読み出して、前記インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させることを特徴とする請求項1記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項3】
前記制御手段は、受信した前記提供データを前記データ記憶手段に保存することを特徴とする請求項1または請求項2記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項4】
さらにインタフェース手段を含み、前記インタフェース手段は、インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報の登録指示を受け付けることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項5】
前記データ記憶手段は、受信した提供データを前記スケジュール情報と関連付けて格納することを特徴とする請求項3記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項6】
さらに表示手段を含み、前記表示手段は、受信した前記提供データを表示することを特徴とする請求項3記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項7】
前記制御手段は、所定の指示を受けると、前記データ記憶手段から前記提供データを読み出して前記表示手段に表示することを特徴とする請求項6記載のスケジュール機能付き携帯端末。
【請求項8】
ユーザが所望するスケジュールを登録するスケジュール機能を備えた携帯端末からインターネットに接続するインターネット接続方法であって、
インターネットへの接続先および接続時刻を含むスケジュール情報を格納し、
前記接続時刻になると前記接続先を読み出して、前記インターネット接続機能を利用して当該接続先に接続させ、
前記接続後に、前記接続先が提供する提供データを受信することを特徴とするインターネット接続方法。
【請求項9】
所定時間の経過ごとに現在時刻を受け取り、スケジュール情報の接続時刻を読み出して前記現在時刻と比較し、両時刻が一致する場合は、さらにその接続先を読み出して、その接続先に接続することを特徴とする請求項8記載のインターネット接続方法。
【請求項10】
受信した前記提供データを保存することを特徴とする請求項8または請求項9記載のインターネット接続方法。
【請求項11】
受信した前記提供データを前記スケジュール情報と関連付けて保存することを特徴とする請求項10記載のインターネット接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−4539(P2007−4539A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−184763(P2005−184763)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】