説明

スプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物

履物(10)は、甲部(12)と、該甲部に固定されかつサポートアセンブリ(30)を有するソールアセンブリ(14)とを含む。サポートアセンブリは、上部プレート(32)と、該上部プレートから間隔を空けて配置された下部プレート(34)とを有する。下部プレートは、周囲縁と複数のスプリングアーム(36)とを有し、各スプリングアームは、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きに、その後上方かつ内向きに湾曲している。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は概して履物に関し、より詳細には、スプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
従来の運動用履物は2つの主要素、甲部およびソールアセンブリを含む。甲部はソールアセンブリに対し、足を快適に収容しかつ確実に位置付けする、足のための覆いを提供する。さらに、甲部は、足を保護し、換気を提供し、これにより足を冷やし、汗を除去する構造を有しうる。ソールアセンブリは甲部の下方部分に固定され、一般に足と地面との間に位置する。地面反力を減衰させる他に、ソールアセンブリは、例えば、トラクション(traction)を提供し、足の動きを(例えば回内運動に抵抗することにより)制御し、安定性を付与してもよい。したがって、甲部およびソールアセンブリは協働して機能し、様々な活動、例えばウォーキングおよびランニングに適した快適な構造を提供する。
【0003】
ソールアセンブリは一般に、従来、インソール、ミッドソール、およびアウトソールと呼ばれる複数の層を組み入れる。インソールは甲内で、足の足底面(すなわち、下面)に隣接して位置した薄い圧縮可能な部材であり、履物の快適性を増強させる。ミッドソールは、従来、甲部の長さに沿って甲部に固定され、ソールアセンブリの中間層を形成し、主に地面反力の減衰に関与する。アウトソールは、履物の接地要素を形成し、通常、トラクションを改善するためのテクスチャリングを含む耐久性の耐摩耗材料から構築される。
【0004】
従来のミッドソールは主に、履物の長さ全体にわたって広がる弾性ポリマーフォーム材料、例えばポリウレタンまたは酢酸エチルビニルから形成される。ミッドソール中のポリマーフォーム材料の特性は主に、ミッドソールの寸法形状および、ポリマーフォーム材料の密度を含むポリマーフォームに対し選択された材料の特異的な特性を含む因子に依存する。これらの因子をミッドソール全体にわたって変更することにより、相対的な剛性および地面反力減衰の程度を変化させ、その履物が使用される活動の一定の要求を満たすようにしてもよい。ポリマーフォーム材料の他に、従来のミッドソールは例えば、1つまたは複数の流体充填ブラダ(fluid-filled bladder)および調節材(moderator)を含んでもよい。
【0005】
従来の公知の装置において特有の問題のいくつかまたは全てを削減または克服する履物を提供することが望ましい。特別な目的および利点は、当業者、すなわち、当技術分野で知識または経験が豊富な者にとっては、本発明の下記開示および特定の態様の詳細な説明を考慮すれば明らかであると考えられる。
【発明の概要】
【0006】
概要
本発明の原理を有利に使用して、スプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物を提供することができる。第1の局面によれば、履物は、甲部と、該甲部に固定されかつサポートアセンブリを有するソールアセンブリとを含む。サポートアセンブリは、上部プレートと、該上部プレートから間隔を空けて配置された下部プレートとを有する。下部プレートは、周囲縁と複数のスプリングアームとを有し、各スプリングアームは、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きに、その後上方かつ内向きに湾曲している。
【0007】
別の局面によれば、履物は、甲部と、該甲部に固定されたソールアセンブリとを含む。ソールアセンブリはその下面に、複数の凹部を有する上部プレートを含むサポートアセンブリを含む。下部プレートは上部プレートから間隔を空けて配置され、周囲縁を有する。複数のスプリングアームは、下部プレートと一体構造であり、各スプリングアームは、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲している。各スプリングアームはその上端にフランジ部材を含み、各フランジ部材は上部プレートの凹部内に収容されている。
【0008】
さらなる局面によれば、履物は、甲部と、該甲部に固定されたソールアセンブリとを含む。ソールアセンブリは、ミッドソールと、ミッドソールのヒール部分の真下に位置しているサポートアセンブリとを含む。サポートアセンブリはその下面に、4つの凹部を含む上部プレートを含み、かつサポートアセンブリは、上部プレートから間隔を空けて配置されかつ周囲縁を有する下部プレートを含む。4つのスプリングアームは下部プレートの周囲縁の周りに位置し、下部プレートと一体構造である。各スプリングアームは、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲して、上部プレートと下部プレートとの間で完全に曲線を成している。各スプリングアームはその上端にフランジ部材を含み、各フランジ部材は上部プレートの凹部内に収容されている。アウトソールは複数のアウトソール要素を含み、アウトソール要素は各スプリングアームの真下に位置している。
【0009】
スプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物を提供することにより、重要な利点が達成される。特に、特定の態様では、使用者に対し改善されたサポートおよびクッション性が提供される。
【0010】
本明細書で開示されるこれらの特徴および利点ならびに追加の特徴および利点は、特定の態様の下記詳細な開示内容からさらに理解されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】複数のスプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物の斜視図である。
【図2】図1の履物の底部内側面を示す斜視図である。
【図3】図1の履物の底部外側面を示す斜視図である。
【図4】ミッドソールの真下に位置しているサポートアセンブリの上部プレートおよびスプリングアームを示す、図1の履物の一部の上方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上で言及した図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれたものではなく、関連する原理を説明する本発明の表示を提供するものと理解すべきである。図面に描かれたスプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物のいくつかの特徴は、説明および理解を容易にするために、他の特徴に比べて拡大され、歪曲されている。様々な代替の態様で示されている同様のまたは同一の構成要素および特徴に対し複数の図面において同じ参照数字が使用される。本明細書で開示されているようにスプリングアームを有するサポートアセンブリを備えた履物は、使用される対象用途および環境により部分的に決定される構造および構成要素を有すると考えられる。
【0013】
特定の好ましい態様の詳細な説明
下記説明および添付の図面は、本発明の局面における履物10を開示する。履物10は図面に描かれており、下記で、運動行為、特にランニングに適した構造を有するものとして説明されている。しかしながら、履物10に関して開示する概念は、例えば、バスケットボール、野球、フットボール、サッカー、ウォーキング、およびハイキングを含む広範囲の他の運動行為に対して特異的に設計された履物スタイルに適用されてもよく、ドレスシューズ、ローファー、サンダル、および作業ブーツを含む、運動用ではない様々な履物スタイルに適用されてもよい。したがって、当業者は、本明細書で開示する概念が、広範囲の履物スタイルに適用されてもよく、下記で説明し図面に示した具体的な態様に限定されないことを認識すると考えられる。
【0014】
履物10は図1〜3に示されているが、これは甲部12およびソールアセンブリ14を含む。参考として、図1で規定されるように、履物10を3つの一般的な領域に分割してもよい:フォアフット(forefoot)領域16、ミッドフット(midfoot)領域18、およびヒール領域20。フォアフット領域16は一般に、つま先および中足骨を指骨と結合させる関節に対応する履物10の部分を含む。ミッドフット領域18は一般に、足の弓領域に対応する履物10の部分を含み、ヒール領域20は踵骨を含む足の後方領域に対応する。履物10はまた、内側面22および反対の外側面24を含む。内側面22および外側面24は領域16〜20の各々を通して広がり、履物10の対向する側に対応する。
【0015】
領域16〜20および側面22〜24は履物10の正確な領域を区切るものではない。むしろ、領域16〜20および側面22〜24は下記説明中で判断の基準を提供する履物10の一般的な領域を示すものである。領域16〜20および側面22〜24は概して履物10に適用されるが、領域16〜20および側面22〜24への言及はまた、具体的に、甲部12、ソールアセンブリ14、または甲部12もしくはソールアセンブリ14のいずれかの中の個々の構成要素または部分、または履物10の任意の他の構成要素に適用される場合がある。
【0016】
別途記載があるかまたは下記文脈から明らかである場合を除き、本明細書で使用される方向を示す用語、例えば、後方、前方、内向き、下方、上方などは、履物10自体に対する向きを示す。着用者が履く時に水平面上に位置するように、履物10は、図1で、実質的に水平に配置されるように示されている。しかしながら、履物10はそのような向きに限定される必要はないことを認識すべきである。このように、図1の図示した態様では、後方とはヒール部分20、すなわち、図1で示されるように右に向かうことである。当然、前方とはフォアフット部分16、すなわち図1で示されるように左に向かうことであり、下方とは、図1で示されるようにページの底部に向かうことである。内向きとは、履物10の中心に向かい、外向きとは、履物10の外部周囲縁に向かうことである。
【0017】
甲部12は共に縫い合わされるかまたは接着結合されると、足を快適に収容し、足の位置をソールアセンブリ14に対し固定する内部空間が形成される、様々な材料要素から形成される。履物甲部において従来使用されている材料を含む、様々な材料が甲部12に適している。したがって、甲部12は、例えば、皮革、合成皮革、天然または合成繊維、ポリマーシート、ポリマーフォーム、メッシュ織物、フェルト、不織ポリマー、またはゴム材料の組み合わせから形成されうる。甲部12の内部は履物10の快適性を増強するためにフォーム要素を有してもよく、内部表面は、過剰の湿気を、足を直接取り囲む領域から除去するために、湿気を逃がす織物を含んでもよい。
【0018】
ソールアセンブリ14は、一般に着用者の足と地面との間に配置され、地面反力の減衰(すなわち、クッション性を付与する)、トラクションを提供し、足の動き、例えば回内運動を制御することができる。従来の履物のように、ソールアセンブリ14は甲部12内に配置されたインソール(図示せず)、ミッドソール26、およびアウトソール28を含む。ミッドソール26は甲部22に取り付けられ、履物10の主な衝撃減衰およびエネルギー吸収構成要素として機能する。ミッドソール26に適した材料は、酢酸エチルビニルおよびポリウレタンフォームを含む、履物ミッドソールにおいて使用される従来の任意のポリマーフォームである。
【0019】
アウトソール28はミッドソール26の下面に固定され、耐摩耗性を提供する。さらに、アウトソール28をテクスチャー加工し、履物10と地面との間のトラクション(例えば、摩擦)特性を増強してもよい。アウトソール28に適した材料としては、履物アウトソールで使用される従来の任意のゴム材料、例えばカーボンブラックゴム化合物が挙げられる。アウトソール28に適した他の材料は、この開示の利益を考慮すれば、当業者には容易に明らかになると考えられる。
【0020】
ソールアセンブリ14は、上部プレート32と上部プレート32から間隔を空けて配置された下部プレート34とを有するサポートアセンブリ30を含む。特定の態様では、上部プレート32はポリマー、例えばポリエーテルブロックコポリアミドポリマー(polyether-block co-polyamide polymer)(ペンシルベニア州フィラデルフィアのATOFINA ChemicalsによりPebax(登録商標)として販売されている)から形成される。上部プレート32はまた、ナイロン、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、炭素繊維複合物、ガラス繊維複合物、またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)とTPUの混合物(blend)から形成されうる。上部プレート32に対する他の適した材料は、この開示の利益を考慮すれば、当業者には容易に明らかになると考えられる。
【0021】
特定の態様では、下部プレート34はナイロンから形成される。下部プレート34はまた、炭素繊維複合物、ガラス繊維複合物、TPU、ナイロン/TPU混合物、ポリエーテルブロックコポリアミドポリマー、またはABS/TPU混合物から形成されうる。下部プレート34に対する他の適した材料は、この開示の利益を考慮すれば、当業者には容易に明らかになると考えられる。
【0022】
下部プレート34は複数のスプリングアーム36を含む。スプリングアーム36は下部プレート34の周囲縁38の周りに位置している。スプリングアーム36は、下部プレート34の周囲縁38から上部プレート32の下面40まで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲している。図4に示されるように、各スプリングアーム36は、スプリングアーム36の最外周囲縁39が上部プレート32の周囲縁43およびミッドソール26の周囲縁45の外部に位置する程度まで、外向きに湾曲している。
【0023】
フランジ部材41は、各スプリングアーム36の上端に形成され、上部プレート32下で内向きに延びていてもよい。特定の態様では、フランジ部材41は、対応するスプリングアーム36と一体構造である。複数の凹部42が上部プレート32の下面に形成され、フランジ部材41は各凹部42内に収容されている。
【0024】
各フランジ部材41の上面を、対応する凹部42内の上部プレート32の下面に固定する。フランジ部材41は接着剤または他の適した締結手段を用いて上部プレート32に固定してもよい。スプリングアーム36を上部プレート32に固定するための適した代替の締結手段は、この開示の利益を考慮すれば、当業者には容易に明らかになると考えられる。
【0025】
特定の態様では、スプリングアーム36は下部プレート34と一体構造であるが、スプリングアーム36は個々に下部プレート34に固定された別個の要素とすることができることを認識すべきである。特定の態様では、スプリングアーム36は下部プレート34と上部プレート32との間で完全に曲線を成し、すなわち、スプリングアーム36の全部分は、下部プレート34と上部プレート32との間でその長さに沿って平らでもまたは平面でもない。
【0026】
特定の態様では、アウトソール28は複数のアウトソール要素44を含み、アウトソール要素44は各スプリングアーム36の真下に位置している。
【0027】
履物10のソールアセンブリ14のためのクッション性が、スプリングアーム36のたわみおよび上部プレート32のたわみの組み合わせにより提供される。スプリングアーム36の厚さ、高さ、およびプロファイルを変更して、異なるレベルのたわみおよびサポートを提供することができる。さらに、スプリングアーム36の数および位置を変更して、サポートおよびクッション性を異なる位置でおよび様々な量で提供することもできる。スプリングアーム36を形成するために使用される材料を変更して、異なるレベルのサポートおよびクッション性を提供することもできる。
【0028】
特定の態様では、一対のスプリングアーム36が下部プレート34の内側面16に位置し、一対のスプリングアーム36が下部プレート34の外側面18に位置している状態で、4つのスプリングアーム36が下部プレート34の周囲縁38の周りに位置している。ここで示されているように、第1のスプリングアーム36はサポートアセンブリ30のヒール部分20の外側後方部分に位置し、第2のスプリングアーム36はサポートアセンブリ30のヒール部分20の外側前方部分に位置し、第3のスプリングアーム36はサポートアセンブリ30のヒール部分20の内側後方部分に位置し、かつ第4のスプリングアーム36はサポートアセンブリ30のヒール部分20の内側前方部分に位置している。
【0029】
図示した態様では、サポートアセンブリ30はソールアセンブリ14のヒール部分20に位置し、上部プレート32の上面は、ミッドソール26の下面と接触しかつ接着固定されている。他の態様では、サポートアセンブリ30はソールアセンブリ14の他の場所に位置しうることを認識すべきである。このように、例えば、サポートアセンブリ30はミッドフット部分18、フォアフット部分16に位置していてもよく、またはソールアセンブリ14の2つもしくはそれ以上の部分を通して広がっていてもよい。サポートアセンブリ30の位置決めは多くの因子に依存し、適した位置は、この開示の利益を考慮すれば、当業者には容易に明らかになると考えられる。
【0030】
本発明の前記開示および様々な態様の記載に照らして、当業者であれば、本発明の範囲および精神から逸脱せずに様々な改変および適応が可能であることを容易に理解すると考えられる。そのような改変および適応は全て添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
甲部;および
該甲部に固定され、かつサポートアセンブリを含む、ソールアセンブリ
を組み合わせて含む履物であって、
該サポートアセンブリが、
上部プレート;および
該上部プレートから間隔を空けて配置され、周囲縁を有し、かつ複数のスプリングアームを含む、下部プレート;
を含み、
各スプリングアームが、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲している、
履物。
【請求項2】
各スプリングアームが上部プレートに接着固定されている、請求項1記載の履物。
【請求項3】
各スプリングアームが、下部プレートと上部プレートとの間で完全に曲線を成している、請求項1記載の履物。
【請求項4】
上部プレートの下面に形成された複数の凹部;および
各スプリングアームの上端に形成され、かつ上部プレートの対応する凹部内に各々収容されている、フランジ部材
をさらに含む、請求項1記載の履物。
【請求項5】
各フランジ部材が、その対応するスプリングアームと一体構造である、請求項4記載の履物。
【請求項6】
各フランジ部材が上部プレートに接着固定されている、請求項1記載の履物。
【請求項7】
スプリングアームと下部プレートが一体構造である、請求項1記載の履物。
【請求項8】
サポートアセンブリが4つのスプリングアームを含む、請求項1記載の履物。
【請求項9】
第1のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の外側後方部分に位置し、第2のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の外側前方部分に位置し、第3のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の内側後方部分に位置し、かつ第4のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の内側前方部分に位置している、請求項8記載の履物。
【請求項10】
上部プレートがポリエーテルブロックコポリアミドポリマー(polyether-block co-polyamide polymer)から形成されている、請求項1記載の履物。
【請求項11】
下部プレートがナイロンから形成されている、請求項1記載の履物。
【請求項12】
下部プレートの下面に固定されているアウトソールをさらに含む、請求項1記載の履物。
【請求項13】
アウトソールが複数のアウトソール要素を含み、アウトソール要素が各スプリングアームの真下に位置している、請求項12記載の履物。
【請求項14】
サポートアセンブリがソールアセンブリのヒール部分に位置している、請求項1記載の履物。
【請求項15】
ソールアセンブリがミッドソールを含む、請求項1記載の履物。
【請求項16】
サポートアセンブリがミッドソールのヒール部分の真下に位置している、請求項15記載の履物。
【請求項17】
各スプリングアームが、スプリングアームの最外周囲縁が上部プレートの周囲縁の外部に位置する程度まで、外向きに湾曲している、請求項15記載の履物。
【請求項18】
甲部;および
該甲部に固定され、かつサポートアセンブリを含む、ソールアセンブリ
を組み合わせて含む履物であって、
該サポートアセンブリが、
下面に複数の凹部を含む上部プレート;
該上部プレートから間隔を空けて配置され、かつ周囲縁を有する、下部プレート;および
下部プレートと一体構造である、複数のスプリングアーム
を含み、
各スプリングアームが、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲しており、かつ各スプリングアームが、それらの上端に、上部プレートの凹部内に各々収容されているフランジ部材を含む、
履物。
【請求項19】
各スプリングアームが、下部プレートと上部プレートとの間で完全に曲線を成している、請求項18記載の履物。
【請求項20】
各フランジ部材が、その対応するスプリングアームと一体構造である、請求項18記載の履物。
【請求項21】
各フランジ部材が上部プレートに接着固定されている、請求項18記載の履物。
【請求項22】
アウトソールが複数のアウトソール要素を含み、アウトソール要素が各スプリングアームの真下に位置している、請求項18記載の履物。
【請求項23】
各スプリングアームが、スプリングアームの最外周囲縁が上部プレートの周囲縁の外部に位置する程度まで、外向きに湾曲している、請求項18記載の履物。
【請求項24】
甲部;および
ミッドソールと、ミッドソールのヒール部分の真下に位置しているサポートアセンブリとを含み、かつ該甲部に固定されている、ソールアセンブリ
を組み合わせて含む履物であって、
該サポートアセンブリが、
下面に4つの凹部を含む上部プレート;
該上部プレートから間隔を空けて配置され、かつ周囲縁を有する、下部プレート;
下部プレートの周囲縁の周りに位置し、かつ下部プレートと一体構造である、4つのスプリングアーム;および
複数のアウトソール要素を含む、アウトソール
を含み、
各スプリングアームが、周囲縁から上部プレートまで、初め外向きかつ上方に、その後内向きかつ上方に湾曲して、上部プレートと下部プレートとの間で完全に曲線を成しており、かつ各スプリングアームが、それらの上端に、上部プレートの凹部内に各々収容されているフランジ部材を含み、
アウトソール要素が各スプリングアームの真下に位置している、
履物。
【請求項25】
各フランジ部材が、その対応するスプリングアームと一体構造である、請求項24記載の履物。
【請求項26】
各フランジ部材が上部プレートに接着固定されている、請求項24記載の履物。
【請求項27】
第1のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の外側後方部分に位置し、第2のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の外側前方部分に位置し、第3のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の内側後方部分に位置し、かつ第4のスプリングアームがサポートアセンブリのヒール部分の内側前方部分に位置している、請求項24記載の履物。
【請求項28】
各スプリングアームが、スプリングアームの最外周囲縁が上部プレートの周囲縁の外部に位置する程度まで、外向きに湾曲している、請求項24記載の履物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−505538(P2010−505538A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531539(P2009−531539)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/079824
【国際公開番号】WO2008/042742
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】