説明

スポンジ付き積層洗い具並びにネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具

【課題】スポンジの全体を大きく変形し易く、スポンジの全体に多量の洗剤と空気を含み易くして、洗い具の変形性能と泡立ち性能を向上させることにより、狭い場所の洗浄にも適し、乾き易く、雑菌が繁殖し難い衛生的なものにする。
【解決手段】スポンジ2の全体に、一方の主要面4から他方の主要面5に抜ける貫通太孔6を多数分散配置して設け、その各貫通太孔6の孔径を、気泡の連続によって形成されている多数の各貫通細孔の孔径より大きくする。そして、スポンジ2の主要面4、5の一方に、多孔軟質材層3を接合して積層し、そのスポンジ2の内側主要面4に臨む各貫通太孔6の開口を、多孔軟質材層3で閉じる。又、スポンジ付き積層洗い具1を構成するスポンジ2の外側主要面4に臨む各貫通太孔6の開口に、線状体を張り渡すことができるネット製袋内に収納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器洗い用、浴用、その他の洗浄に用いるスポンジ付き積層洗い具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭や業界において使用する手軽な洗い具として、スポンジを単独で又は他の一段と擦り力が優れたスポンジや不織布積層体等の擦り用多孔軟質材層と接合して積層状態にして用いている。このスポンジは発泡体であり、全体に連続する気泡によって多数の貫通細孔が分散配置されているので、通気性、通水性が良い。使用時に、洗い具のスポンジに洗剤を付け、食器等の汚れを擦ると、スポンジが揉まれて、多数の貫通細孔内に洗剤と空気が行き渡る。そして、スポンジの変形とその復帰による摩擦力が各細孔内壁から孔内の洗剤と空気に夫々加わると、洗剤が泡立ち食器などの汚れを落とすことができる。
【0003】
ところが、一般的なスポンジを洗い具に用いるだけでは、洗剤の泡立ちが不十分であり、泡が濃密に発生しないので、満足すべき泡立ちを得られない。そこで、スポンジより遥かに洗剤の泡立ちがよく泡が濃密にできる洗い具として、例えばダイヤモンド編目状の布を数段層状に重ねた心布と多孔軟質材層とを積層結合した浴用布が提示されている(特許文献1参照)。又、スポンジを用いた洗い具の洗浄能力を上げるため、例えばスポンジと不織布積層体とを貼合してなる食器洗浄具に、被洗浄体を挟み込むため、スポンジの長手方向一側面から略中央部にかけて切り込み面を設けて、スポンジを上下二層に形成し、そのスポンジの表面から不織布積層体の表面に通じる直径0.5〜2.0cmの貫通孔を複数個(実施例では2又は4個)設けたものが提示されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】米国特許和文抄録5,412,830
【特許文献2】実用新案登録第3055181号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前者のスポンジを用いない洗い具は構造が複雑であるため、高価になり易い。この点、後者のスポンジを用いた洗い具ではスポンジと不織布積層体とを貼合し、そのスポンジの長手方向一側面から略中央部にかけて切り込み面を設けることにより、スポンジの一側面側半分を上下二層に切断し、その側部にスポンジの表面から不織布積層体の表面に通じる貫通太孔を、一実施例では4個の内の3個、又は別の実施例では2個全てを配設している。それ故、後者の洗い具ではスポンジの一側面側部に設けた切り込み面に、洗剤の移行をスムーズに行える構造を備えているが、他の側面側部では当然満足できる泡立ちを行えない。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、スポンジの全体を大きく変形し易く、スポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含み易くして、洗い具の変形性能と泡立ち性能を向上させることにより、狭い場所の洗浄にも適し、乾き易く、雑菌が繁殖し難い衛生的なスポンジ付き積層洗い具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明によるスポンジ付き積層洗い具は、スポンジの全体に、そのスポンジの一方の主要面から相対する他方の主要面に抜ける貫通太孔を、多数分散配置して設け、その各貫通太孔の孔径を、気泡の連続によって形成され、スポンジの全体に分散配置されている多数の各貫通細孔の孔径より大きくする。そして、そのスポンジの主要面の一方に、多孔軟質材層を接合して積層し、そのスポンジの内側主要面に臨む各貫通太孔の開口を、多孔軟質材層で閉じる。
【0007】
又、上記貫通太孔の孔径が1〜5mmにすると好ましくなる。
【0008】
又、本発明によるネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具は、上記スポンジ付き積層洗い具を、その洗い具を構成するスポンジの外側主要面に臨む各貫通太孔の開口にネットを構成する線状体を張り渡すことができるネット製袋内に収納する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスポンジ付き積層洗い具は、スポンジの全体に多数の貫通細孔のみが分散配置されている一般的なスポンジをそのまま用いる場合と比べ、スポンジの全体に、多数の貫通細孔と共に、スポンジの一方の主要面から相対する他方の主要面に抜ける貫通太孔を多数分散配置して設けているので、スポンジの全体に、特に各貫通太孔を通じて多量の洗剤と多量の空気を取り入れ、分散させて含ませることができる。
【0010】
そして、スポンジの主要面の一方に、多孔軟質材層を接合して積層し、スポンジの内側主要面に臨む各貫通太孔の開口を、多孔軟質材層で閉じることにより、スポンジの全体に分散させて含ませた多量の洗剤が多孔軟質材層に移動し難くなり、スポンジに一時的に保持できる。それ故、洗い具から洗剤が外部に急速に漏れ出さない。しかも、スポンジは弾力性を有し、その全体に多数の貫通太孔が分散配置されているので、そのスポンジを手で揉むと、スポンジの全体を大きく変形でき、スポンジ全体の大きな変形と元の形状への復帰を繰り返して簡単に行える。このため、スポンジに多孔軟質材層が接合している洗い具を手で揉んでも、当然洗い具全体を大きく変形でき、洗い具全体の大きな変形と元の形状への復帰を繰り返して簡単に行える。それ故、スポンジ付き積層洗い具は変形性能に優れている。
【0011】
使用時、洗い具の特にスポンジに洗剤を付け、スポンジの全体に分散配置されている多数の貫通太孔と貫通細孔に多量の洗剤と多量の空気を含ませた後、手で揉んで、洗い具を大きく変形させる。すると、洗い具は変形性能が優れているので、貫通太孔と貫通細孔の各内壁から含まれている洗剤に対し、空気を接触させながら大きな摩擦力を夫々加えることができる。それ故、洗い具のスポンジは泡立ち性能に優れており、スポンジの全体に亘って濃密な泡を多量に発生させることができる。しかも、そのスポンジ付き積層洗い具を大きく変形させると、洗い具の隅部等を他の部分より鋭角的に突出させることができる。従って、狭い場所の洗浄を行うのにも適している。なお、スポンジの全体に多数の貫通太孔を分散配置しておくと、洗浄後に洗い具が乾燥し易くなって、雑菌が繁殖し難くなるので衛生的である。
【0012】
そして、上記貫通太孔の孔径を選択する際、その孔径を1mm未満にして小さくして行くと、貫通細孔のみのスポンジと比べて、そのスポンジの強度と変形後の復帰力を余り損なうことなく保ち易くなる。しかし、スポンジに多量の洗剤、多量の空気を含ませることができなくなると共に、スポンジ全体を大きく変形させることができなくなる。その点、貫通太孔の孔径を5mm超にして大きくして行くと、スポンジ全体に多量の洗剤と多量の空気を含ませ、スポンジの全体を大きく変形させることができる。しかし、スポンジ全体の強度と変形後の復帰力が共に小さくなり過ぎる。
【0013】
そこで、貫通太孔の孔径を1〜5mmにすると、スポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含ませ、スポンジの全体を大きく変形させることができると共に、スポンジの強度と変形後の復帰力を必要な程度に保ち易くなる。それ故、洗い具の強度等を保ちながら、変形性能と泡立ち性能を向上させることができる。従って、スポンジ付き積層洗い具が狭い場所の洗浄等を行うのにも適したものになる。
【0014】
又、本発明のネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具は、洗浄力を大きくするため、貫通太孔の孔径を大きくし、スポンジの外側主要面に臨む貫通太孔の開口を大きくして、スポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含み易く、スポンジの全体を大きく変形し易くしても、その開口にネットを構成する線状体を張り渡して、その線状体を開口から孔内に侵入しようとするごみ等の異物に対する障害物として利用できる。しかも、スポンジに設ける貫通太孔の孔径を大きくすると、当然スポンジ全体の強度と変形後の復帰力が小さくなり、洗い具の強度等も小さくなるが、その洗い具をネット製袋内に収納することにより、洗い具の強度等の減少をネット製袋で補えるばかりでなく、更に強度等を大きくすることができる。それ故、洗い具の強度等と洗浄力を大きくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付の図1〜3を参照して、本発明の実施の最良形態を説明する。
図1は本発明を適用したスポンジ付き積層洗い具の斜視図、図2はそのA−A断面図である。このスポンジ付き積層洗い具1は、スポンジ2と多孔軟質材層3とを接合して積層体にしたものである。そして、製作時にスポンジ2として、例えば縦横の長さが6cm、10cmで、厚さが2cmの平板状ウレタンフォームを用いる。すると、スポンジ2には全体に、気泡の連続によって形成された例えば0.5mmの孔径を有する貫通細孔(図示なし)が多数分散配置されている。
【0016】
そこで、スポンジ2の全体に、一方の主要面(上面)4から相対する他方の主要面(下面)5に抜ける直線状の貫通太孔6を、多数分散配置して設け、その太孔6の孔径を貫通細孔の孔径より大きくする。例えば、スポンジ2の全体に対し、孔径2mmの円筒状貫通太孔6を28本、いずれも各主要面4、5に直交させ、隣接する太孔6同士の間隔を10mmにして分散配置する。すると、各主要面4、5の全面中央部に広く、28本の貫通太孔6の開口を縦に4個横に7個のマトリックス状に並べて、均等に分散配置できる。しかし、各主要面4、5の前後の辺部11mmの幅、左右の辺部13mmの幅には貫通太孔6を設けずに、周辺部の強度を上げる。このようなスポンジとしてウレタン以外に、ポリエチレン、アクリル、スチレン、メラミン等のプラスチックや天然物等を用いることができる。なお、スポンジの全体に、多数の貫通太孔を分散配置する際、その各貫通太孔の開口をスポンジの各主要面の全面中央部に広く、螺旋状、同心円状等に並べて分散配置することもできる。
【0017】
又、多孔軟質材層3として、例えば縦横の長さが6cm、10cmで、厚さが1cmの平板状のポリプロピレン製不織布積層体を用いる。すると、洗浄時に多孔軟質材層3の側を使用することにより、スポンジ2の側で擦っても落とし難い付着力の強い汚れを良く擦り取ることができる。なお、このような多孔軟質材層としてポリプロピレン以外、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアクリル等のプラスチックが不織布積層体に適している。又、多孔軟質材層として織物積層体やスポンジ等を用いてもよい。
【0018】
このようなスポンジ2の主要面4、5の一方、例えば下面5に多孔軟質材層3の主要面7、8の一方、例えば上面7を重ね合せて接合し、積層体を作る。その際、スポンジ2の下面5と多孔軟質材層3の上面7を熱溶着、接着剤等により接合する。すると、スポンジ2の下面に臨む各貫通太孔6の開口を、多孔軟質材層3で閉じることができ、スポンジ付き積層洗い具1が完成する。
【0019】
使用時、液状、粉状、固体状等の洗剤を用い、スポンジ2の露出側主要面4に付着させる。すると、スポンジの全体に多数の貫通細孔のみが分散配置されている一般的スポンジをそのまま用いる場合と比べ、スポンジ2の全体に各貫通細孔と共に分散配置されている特に各貫通太孔6を通じて多量の洗剤と多量の空気を取り込み、分散させて含ませることができる。しかも、多孔軟質材層3に分散配置されている多数の貫通孔の孔径を小さく、例えばスポンジ2に分散配置されている貫通細孔の孔径と等しく又はそれ以下にしておくと、スポンジ2の下面5に臨む各貫通太孔6の貫通孔が、多孔軟質材層3で閉じられているので、洗剤が多孔軟質材層3に移動し難い。それ故、洗い具1のスポンジ2に多量の洗剤を一時的に保持でき、急速に外部に漏れることがない。
【0020】
そこで、スポンジ付き積層洗い具1を手で揉むと、スポンジ2は弾力性を有し、その全体に多数の貫通太孔6が分散配置されているので、スポンジ2の全体を大きく変形でき、スポンジ全体の変形と元の形状への復帰を繰り返して簡単に行える。このため、スポンジ2に多孔軟質材層3が接合している洗い具1の全体を大きく変形でき、洗い具全体の変形と元の形状への復帰を繰り返して簡単に行える。それ故、スポンジ付き積層洗い具1はスポンジ2の全体に多数の貫通太孔6を分散配置することにより、変形性能が優れたものとなり、しかもスポンジ2の弾力性に基づき、変形後の復帰性能を十分に備えている。
【0021】
洗浄時に、洗い具1を手で揉んで全体を大きく変形させると、スポンジ2の全体に分散配置されている多数の貫通太孔6と貫通細孔の各内壁から含まれている洗剤に対し、空気を接触させながら大きな摩擦力を夫々加えることができる。このため、洗い具1のスポンジ2は泡立ち性能が優れたものとなり、スポンジ2の全体に亘って濃密な泡を多量に発生させることができる。しかも、洗い具1のスポンジ2の側に含ませた洗剤が多孔軟質材層3の側に移動し、或いは多孔軟質材層3の側に洗剤を直接付着させて含ませると、揉んだ時に、多孔軟質材層3の側においても当然泡立ちが起こる。そこで、食器等の洗浄において、スポンジ付き積層洗い具1を大きく変形させると、洗い具1の隅部等を他の部分より鋭角的に突出させることができ、コップや皿等の底部付近に付いた汚れ等を擦り取って落とし易い。それ故、スポンジ付き積層洗い具1は狭い場所の洗浄にも適している。なお、スポンジ2の全体に多数の貫通太孔6を分散配置しておくと、そのスポンジ2の内部に多量の空気が入るため、洗浄後に洗い具1が乾き易くなって、雑菌が繁殖し難くなるので衛生的である。
【0022】
図3は本発明を適用したネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具の斜視図である。このネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具9はスポンジ付き積層洗い具1と、その洗い具1を収納するネット製袋10とから構成する。そして、製作時にネット製袋10として、例えば網目11の1辺の長さが2mm未満の正方形状網目付きのポリエステルネット製袋を用いる。すると、洗い具1をネット製袋10に収納した時、スポンジ2の外側主要面4に臨む各貫通太孔6の開口にネットを構成する線状体12を夫々張り渡すことができる。
【0023】
そこで、洗浄力を大きくするため、各貫通太孔6の孔径を大きくし、スポンジ2の外側主要面4に臨む各貫通太孔6の開口を夫々大きくして、スポンジ2の全体に多量の洗剤と多量の空気を含み易く、スポンジ2の全体を大きく変形し易くしても、その各開口に線状体12を夫々張り渡して、その線状体12を開口から孔内に侵入しようとするごみ等の異物に対する障害物として利用できる。しかもスポンジ2に設ける各貫通太孔6の孔径を夫々大きくすると、当然スポンジ2の強度と変形後の復帰力が小さくなり、洗い具1の強度も小さくなるが、洗い具1をネット製袋内に収納することにより、洗い具1の強度等の減少をネット製袋10で補えるばかりでなく、更に強度等を大きくすることができる。それ故、ネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具9の強度等と洗浄力を大きくできる。そこで、スポンジ付き積層洗い具の長さを更に伸ばし、ネット製袋としてネットを複数枚重ね合せて強度を大きくした筒状ネット製袋を用いると、洗い具9の泡立ちが一段と優れたものとなって、浴用等に適したものになる。
【0024】
上記実施の形態では、洗い具1を構成するスポンジ2の全体に分散配置する各貫通太孔6の孔径を2mmにする場合について説明したが、貫通太孔6の孔径を選択する際、その孔径を1mm未満にして小さくして行くと、貫通細孔のみの一般的なスポンジと比べて、そのスポンジの強度と変形後の復帰力を余り損なうことなく保ち易くなる。しかし、スポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含ませ、スポンジの全体を大きく変形できなくなる。その点、貫通太孔の孔径を5mm超にして大きくして行くと、スポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含ませ、スポンジの全体を大きく変形させることができる。しかし、スポンジ全体の強度と変形後の復帰力が共に小さくなり過ぎる。
【0025】
そこで、貫通太孔の孔径を1〜5mmにするのが好ましく、孔径を1〜5mmにすると、スポンジ全体の強度と変形後の復帰力を比較的保ち易く、しかもスポンジの全体に多量の洗剤と多量の空気を含み易く、スポンジの全体を大きく変形し易くして、洗い具の強度等を保ちながら、変形性能と泡立ち性能を向上させることができる。それ故、スポンジ付き積層洗い具がコップや皿の底部付近のような狭い場所の洗浄等を行うのにも適したものになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用したスポンジ付き積層洗い具の斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明を適用したネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具の斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
1…スポンジ付き積層洗い具 2…スポンジ 3…多孔軟質材層 4、5、7、8…主要面 6…貫通太孔 9…ネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具 10…ネット製袋 11…網目 12…線状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポンジの全体に、そのスポンジの一方の主要面から相対する他方の主要面に抜ける貫通太孔を、多数分散配置して設け、その各貫通太孔の孔径を、気泡の連続によって形成され、スポンジの全体に分散配置されている多数の各貫通細孔の孔径より大きくし、そのスポンジの主要面の一方に、多孔軟質材層を接合して積層し、そのスポンジの内側主要面に臨む各貫通太孔の開口を、多孔軟質材層で閉じることを特徴とするスポンジ付き積層洗い具。
【請求項2】
貫通太孔の孔径を1〜5mmにすることを特徴とする請求項1記載のスポンジ付き積層洗い具。
【請求項3】
請求項1又は2記載のスポンジ付き積層洗い具を、その洗い具を構成するスポンジの外側主要面に臨む各貫通太孔の開口にネットを構成する線状体を張り渡すことができるネット製袋内に収納することを特徴とするネット製袋入りスポンジ付き積層洗い具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−148529(P2010−148529A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−326637(P2008−326637)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【出願人】(508376487)
【Fターム(参考)】