説明

セールス画面表示サーバ、セールス画面表示方法、及びセールス画面表示プログラム

【課題】最適なセールス画面を顧客操作端末に表示することができる。
【解決手段】セールス画面表示サーバとしてのチャネル制御サーバ5は、顧客操作端末の操作を行う顧客を識別する顧客識別情報を取得する顧客識別情報取得部240と、取得した顧客識別情報により特定される顧客に関する情報を表示する顧客情報表示画面と、顧客操作端末に表示するセールス画面を指示するセールス画面指示画面と、をセールス画面指示装置に表示させる指示画面表示部250と、セールス画面指示画面を用いて指示されたセールス画面を顧客操作端末に通知することで、当該セールス画面を当該顧客操作端末に表示させるセールス画面通知部260と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セールス画面表示サーバ、セールス画面表示方法、及びセールス画面表示プログラムに関し、特に、顧客操作端末としての現金自動預払機(ATM:Automated Teller Machine)で取引を行う顧客に対してセールス画面を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客操作端末とは、金融機関と顧客との接点の全てを意味するデリバリチャネルを実現する装置であり、以下では、特に金融商品や金融サービス等を顧客に提供するためのアクセスポイントを想定する。そのため、顧客操作端末としては、自動取引装置としての現金自動預払機、無人契約機等が該当する。
【0003】
従来、事前に登録した特定の顧客(以下、「対象顧客」と呼ぶ場合がある)が顧客操作端末としてのATMを利用する場合に、特定のセールス画面をATMに自動的に表示する方法が考えられていた。
【0004】
この方法を実現するための構成は2つあり、一つ目は、ホスト(例えば、勘定系ホスト)が対象顧客リストを保持し、ホストの指示により顧客操作端末としてのATMがセールス画面を表示する仕組みである。二つ目は、顧客操作端末としてのATMを制御するチャネル制御サーバを新たに構築し、チャネル制御サーバが対象顧客リストを保持し、チャネル制御サーバの指示によりATMがセールス画面を表示する仕組みである(以下、「セールス画面表示システム」と呼ぶ場合がある)。チャネル制御サーバでATMを制御する仕組みを一度構築すると、ホストで対応する仕組みに比べて、一般的に色々な種類のセールス画面を安いコストでATMに表示することができる。
【0005】
図12を参照し、従来のセールス画面表示システムの構成を説明する。図12は、比較例としての従来のセールス画面表示システムを説明するための図である。
最初に、(1)ATM909が顧客による取引の開始を検出する。次に、(2)ATM909は、顧客が挿入したカードや通帳から顧客特定情報(店番、科目、口座番号)を読み取り、チャネル制御サーバ905へ読み取った顧客特定情報(店番、科目、口座番号)を送信する。次に、(3)チャネル制御サーバ905は、対象顧客リストを参照し、ATMで取引中の顧客が対象顧客か否か判定する。次に、(4)ATM909で取引中の顧客が対象顧客の場合に、表示するセールス画面に関する画面情報をATM909へ送信する。一方、ATM909で取引中の顧客が対象顧客でない場合に、ATMに対して「対象顧客でない」ことを通知する。次に、(5)ATM909は、ATM909で取引中の顧客が対象顧客の場合に、取引中の決められたタイミングでセールス画面を表示する。なお、より詳細な構成については、特許文献1〜3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−117225号公報
【特許文献2】特開2002−279170号公報
【特許文献2】特開2000−293604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、対象顧客リストは、顧客をある一定の条件で絞りこんだ対象顧客のリストであるため、セールス画面表示サーバとしてのチャネル制御サーバが制御できる内容には限度があった。すなわち、「One−To−One(個別)」のセールス画面を顧客操作端末に表示するところまでは対応できないという問題があった。
【0008】
例えば、役席者や営業担当者等が顧客に対してセールスに結び付くような情報を有している場合でも、セールス画面表示サーバとしてのチャネル制御サーバは、予め決められたロジックに基づいてセールス画面を表示してしまう。そのため、役席者や営業担当者等が考えるベストのセールス画面を顧客操作端末に表示することができず、セールスの機会を逃すおそれがあった。
【0009】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、最適なセールス画面を顧客操作端末に表示することができる、セールス画面表示サーバ、セールス画面表示方法、及びセールス画面表示プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明に係るセールス画面表示サーバは、顧客操作端末、及びセールス画面指示装置と通信可能に接続されるセールス画面表示サーバであって、前記顧客操作端末の操作を行う顧客を識別する顧客識別情報を取得する顧客識別情報取得部と、前記取得した前記顧客識別情報により特定される顧客に関する情報を表示する顧客情報表示画面と、前記顧客操作端末に表示するセールス画面を指示するセールス画面指示画面と、を前記セールス画面指示装置に表示させる指示画面表示部と、前記セールス画面指示画面を用いて指示されたセールス画面を前記顧客操作端末に通知することで、当該セールス画面を当該顧客操作端末に表示させるセールス画面通知部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るセールス画面表示方法は、顧客操作端末、及びセールス画面指示装置と通信可能に接続されるセールス画面表示サーバが実行するセールス画面表示方法であって、前記顧客操作端末の操作を行う顧客を識別する顧客識別情報を取得し、前記取得した前記顧客識別情報により特定される顧客に関する情報を表示する顧客情報表示画面と、前記顧客操作端末に表示するセールス画面を指示するセールス画面指示画面と、を前記セールス画面指示装置に表示させ、前記セールス画面指示画面を用いて指示されたセールス画面を前記顧客操作端末に通知することで、当該セールス画面を当該顧客操作端末に表示させる、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るセールス画面表示プログラムは、上記記載のセールス画面表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、セールス画面指示装置を介してセールス画面を指示するので、最適なセールス画面を顧客操作端末に表示することができる。このとき、顧客情報に基づいたキャンペーン画面指示画面をセールス画面指示装置に表示し、この画面で指示されたキャンペーン画面を顧客操作端末に表示することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係るセールス画面表示システムの構成図である。
【図2】実施形態に係るATMの構成図である。
【図3】実施形態に係るATMに表示するセールス画面の構成を説明するための図である。
【図4】実施形態に係るチャネル制御サーバの構成図である。
【図5】実施形態に係る来店通知対象者用DBのデータ構成図である。
【図6】実施形態に係るキャンペーンDBのデータ構成図である。
【図7】実施形態に係る来店通知画面の構成図である。
【図8】実施形態に係る受付窓口システムの待ち状況画面の構成図である。
【図9A】実施形態に係るセールス画面の例示(その1)である。
【図9B】実施形態に係るセールス画面の例示(その2)である。
【図10】実施形態に係る個別メッセージ通知画面の構成図である。
【図11A】実施形態に係るセールス画面表示システムのシーケンス図(その1)である。
【図11B】実施形態に係るセールス画面表示システムのシーケンス図(その2)である。
【図12】比較例としての従来のセールス画面表示システムを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[文言の定義]
明細書で用いる文言を以下のように定義する。
(セールスとキャンペーン)
「セールス」とは、金融商品、金融サービス等を顧客に対して販売する行為をいい、「ATMを用いて金融商品、金融サービス等の宣伝、広告を行う仕組み」や「ATMを用いて金融商品、金融サービス等を販売するためにアポイントメントを取る仕組み」を含む。
「キャンペーン」とは、「セールス」のうち「ATMを用いて金融商品、金融サービス等の宣伝、広告を行う仕組み」をいう。
そのため、「セールス」は、「キャンペーン」を含む概念である。
【0016】
(セールス画面とキャンペーン画面)
「セールス画面」とは、直接的、又は間接的にセールスを行う画面のことをいい、「金融商品、金融サービス等の宣伝、広告を行うためにATMに表示する画面」や「金融商品、金融サービス等を販売するためにアポイントメントを取るためにATMに表示する画面」を含む。
「キャンペーン画面」とは、「セールス画面」のうち「金融商品、金融サービス等の宣伝、広告を行うためにATMに表示する画面」をいう。
そのため、「セールス画面」は、「キャンペーン画面」を含む概念である。
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0018】
[実施形態]
≪実施形態に係るセールス画面表示システムの構成≫
図1を参照して、実施形態に係るセールス画面表示システム1000の構成を説明する。図1は、実施形態に係るセールス画面表示システム1000の構成図である。
【0019】
セールス画面表示システム1000は、勘定系ホスト1と、GW(GateWay)2と、情報系ホスト3と、MCIF(Marketing Customer Information File)4と、セールス画面表示サーバとしてのチャネル制御サーバ5と、本部端末6と、セールス画面指示装置としての役席端末7と、営業店端末8と、顧客操作端末としてのATM9とを備えて構成される。
セールス画面表示システム1000は、通常取引時において、ATM9、営業店端末8や役席端末7がGW2経由で勘定系ホスト1に通信を行うことで、勘定系の取引を進行させる。
【0020】
一方、セールス画面表示システム1000は、ATM9にセールス画面を表示するために、ATM9で取引中の顧客がセールス画面表示対象者か否かをチャネル制御サーバ5側で判断し、顧客が対象者の場合、セールス画面を表示するためのセールス画面情報(画面タイプ、メッセージ内容、コンテンツファイル番号、背景画像番号、ボタン情報等)をATM9に通知する。そして、ATM9は、セールス画面情報を受け取り、決められたタイミングでセールス画面情報に基づくセールス画面を表示する。
【0021】
ここで、図12で説明した通り、従来では、チャネル制御サーバ905がATM909から取引中の顧客の口座情報(例えば、店番、科目、口座番号)を受信し、受信した口座情報を用いて対象顧客リストを検索し、ATM909で取引中の顧客がセールス画面表示対象者か否かを判定していた。
【0022】
これに対して、本実施形態のチャネル制御サーバ5は、ATM9から取引中の顧客の口座情報(例えば、店番、科目、口座番号)を受信し、受信した口座情報を用いて、ATM9に表示するセールス画面を指示(選択)するための指示画面を役席端末7に表示する。そして、チャネル制御サーバ5は、役席端末7の指示に従い、指示されたセールス画面をATM9に表示させる。すなわち、本実施形態では、セールス画面指示装置としての役席端末7に対象顧客の来店通知をポップアップで表示し、顧客操作端末としてのATM9を操作している顧客宛に表示するセールス画面を役席端末7から指示できる。ここで、本実施形態では、セールス画面指示装置として役席端末7を想定しているが、セールス画面指示装置は種々の装置を用いることができる。
【0023】
ATM9に表示するセールス画面は、情報提供だけの画面としてもよいし、顧客からの反応をとるための画面を含む構成としてもよい。後者の場合、チャネル制御サーバ5は、顧客からの反応結果を取得するようにする。
チャネル制御サーバ5に対するセールス画面情報(画面タイプ、メッセージ内容、コンテンツファイル番号、背景画像番号、ボタン情報等)の登録は、本部端末6を用いて行う。
【0024】
チャネル制御サーバ5は、MCIF4のような顧客情報を保持する上位サーバと接続し、対象顧客リスト(セグメントリスト)を受領したり、顧客の反応結果をアップロードしたりする。MCIF4は、必要に応じて情報系ホスト3との連携も行う。
以下では、セールス画面表示1000の中で、セールス画面表示処理を実現するための主な装置である、顧客操作端末としてのATM9とセールス画面表示サーバとしてのチャネル制御サーバ5の構成について説明する。
【0025】
<ATM>
図2を参照し、実施形態に係るATM9について説明する。図2は、実施形態に係るATM9の構成図である。
顧客操作端末としてのATM9は、記憶部300と、制御部400と、を備える。記憶部300は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。制御部400は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。なお、ATM9をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部300には、このATM9の機能を実現するためのプログラムが格納される。
なお、以下で説明する各機能とは、制御部等によって実行、管理されるプログラムないしはプログラムに含まれるモジュールとして実現される、実体を持った機能部である。本実施の形態の説明においては簡略化のため単に機能と記載するものである。
【0026】
記憶部300には、コンテンツDB310、及び背景画像DB320が格納される。
(コンテンツDB)
コンテンツDB310は、詳細は後記するセールス画面に用いる画像コンテンツファイル(以下では、略して「コンテンツ」と呼ぶ場合がある。)が格納されている。コンテンツは、コンテンツファイル番号(以下では、略して「コンテンツ番号」と呼ぶ場合がある)により識別される。
【0027】
(背景画像DB320)
背景画像DB320は、詳細は後記するセールス画面に用いる背景画面が格納されている。背景画面は、背景画面番号により識別される。
【0028】
制御部400には、勘定系機能410、コンテンツ収集機能420、口座情報通知機能430、キャンペーン画面表示機能440、及びキャンペーン結果通知機能450を実現する。以下では、各機能について説明する。
【0029】
(勘定系機能)
勘定系機能410は、通常取引時において、GW2経由で勘定系ホスト1と通信を行うことで、勘定系の取引を実現する。勘定系機能410は、ATM9が一般的に備える機能なので詳細な説明を省略する。
【0030】
(コンテンツ収集機能)
コンテンツ収集機能420は、チャネル制御サーバ5から配布(送信)されるコンテンツを収集(受信)し、コンテンツDB310に格納する機能である。本実施形態では、コンテンツ収集機能420を用いて、チャネル制御サーバ5から事前に必要なコンテンツを収集(受信)し、コンテンツDB310に格納するものとする。これは、ATM9での取引スピードやセールス画面を表示するタイミングを考慮した場合に、コンテンツをATM9側に保持する仕組みが標準的であると考えられるためである。
【0031】
(口座情報通知機能)
顧客識別情報通知機能としての口座情報通知機能430は、ATM9で取引を行う(ATM9を操作する)顧客を識別する顧客識別情報をチャネル制御サーバ5に対して通知(送信)する。本実施形態では、顧客識別情報として口座情報(店番、科目、口座番号)を用いる。口座情報は、キャッシュカードの磁気ストライプ、又はICチップから読み取る。
【0032】
(キャンペーン画面表示機能)
図3を適宜参照し、実施形態に係るキャンペーン画面表示機能440について説明する。図3は、実施形態に係るセールス画面の構成を説明するための図である。
セールス画面表示機能としてのキャンペーン画面表示機能440は、セールス画面を表示するためセールス画面情報を受信し、受信したセールス画面情報に基づいてセールス画面を構成し、構成したセールス画面を決められたタイミングで図示しない表示部に出力する。セールス画面情報は、画面タイプ、メッセージ内容、コンテンツファイル番号、背景画像番号、ボタン情報等で構成される。
【0033】
キャンペーン画面表示機能440は、セールス画面情報に含まれる画面タイプによりセールス画面のレイアウトを決定し、メッセージ内容をメッセージ内容表示欄601に配置し、コンテンツファイル番号で識別されるコンテンツをコンテンツDB310から取得しコンテンツ表示欄602に配置し、背景画像番号で識別される背景画像を背景画像DB320から取得し背景画像表示欄603に配置し、ボタン情報に示されるボタンをボタン情報表示欄604に配置することで、セールス画面600を構成する。なお、図3に示すセールス画面600は、セールス画面の例示であり、以降の説明では図3に示すセールス画面600と画面レイアウトが異なる場合がある。
【0034】
(キャンペーン結果通知機能)
キャンペーン結果通知機能450は、セールス画面600のボタン情報表示欄604に顧客からの反応をとるためのボタンを含む場合において、顧客からの反応結果を取得した際(例えば、図3に示す「資料ご要望ボタン」や「電話でご案内ボタン」が押下された場合)に、反応結果をチャネル制御サーバ5に対して通知(送信)する。
以上で、ATM9の説明を終了する。
【0035】
<チャネル制御サーバ>
図4を参照し、実施形態に係るチャネル制御サーバ5について説明する。図4は、実施形態に係るチャネル制御サーバ5の構成図である。
チャネル制御サーバ5は、記憶部100と制御部200と、を備える。記憶部100は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。制御部200は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。なお、チャネル制御サーバ5をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部100には、このチャネル制御サーバ5の機能を制御部200に実現させるためのセールス画面表示プログラムが格納される。
【0036】
記憶部100には、対象顧客リスト110、反応結果DB120、来店通知対象者用DB130、及びキャンペーンDB150が格納される。以下、それぞれのデータ構成を説明する。
【0037】
(対象顧客リスト)
対象顧客リスト110は、セールス画面600(図3参照)を表示するためのセグメントリストである。対象顧客リスト110は、例えば、外貨預金セールス画面表示対象顧客グループ1を登録するために、“外貨預金未契約先”、“預金平均残高○○円以上”、“年齢○○才以上”などという条件でMCIF4から対象顧客が抽出され、「外貨預金セールス画面表示対象顧客グループ1」として登録される。なお、本実施形態では、対象顧客リスト110は、1つのキャンペーンに対して1つ存在することとする。
【0038】
(反応結果DB)
反応結果DB120は、ATM9から通知されたセールス画面600(図3参照)に対する顧客の反応結果が格納される。反応結果DB120に格納された反応結果は、最終的にはMCIF4等の上位サーバに通知され、反応結果は上位サーバ側で管理される。
【0039】
(来店通知対象者用DB)
図5を参照し、実施形態に係る来店通知対象者用DB130について説明する。図5は、実施形態に係る来店通知対象者用DB130のデータ構成図である。
来店通知対象者用DB130は、店番131、科目132、口座番号133、キャンペーンID134、キャンペーン種別135、対象顧客リストID136、忘れ物137、投信契約138、外貨預金契約139、及び更新日時140で構成される。
なお、顧客情報には、例えば、投信契約138、外貨預金契約139が該当する。
【0040】
店番131の欄には、営業店を識別する識別情報が格納される。科目132の欄には、科目を識別する識別情報が格納される。口座番号133の欄には、口座を識別する識別情報が格納される。キャンペーンID134の欄には、キャンペーンを識別する識別情報が格納される。キャンペーン種別135の欄には、キャンペーンの分類を行うための識別情報が格納される。対象顧客リストID136の欄には、対象顧客リスト110を識別する識別情報が格納される。忘れ物137の欄には、顧客が忘れ物をしているか否かを示す情報が格納される。投信契約138の欄には、顧客が投信契約を行っているか否かを示す情報が格納される。外貨預金契約139の欄には、顧客が外貨預金契約を行っているか否かを示す情報が格納される。更新日時140の欄には、対応するレコードの最終更新時刻が格納される。
【0041】
(キャンペーンDB)
図6を参照し、実施形態に係るキャンペーンDB150について説明する。図6は、実施形態に係るキャンペーンDB150のデータ構成図である。
キャンペーンDB150は、キャンペーンID151、キャンペーン名152、補足153、コンテンツ番号154、背景画像番号155、及び更新日時156で構成される。
【0042】
キャンペーンID151の欄には、キャンペーンを識別する識別情報が格納される。キャンペーン名152の欄には、キャンペーンID151に対応するキャンペーンの名称が格納される。補足153の欄には、キャンペーンID151に対応するキャンペーンに関する補足の情報が格納される。コンテンツ番号154の欄には、セールス画面600に用いるコンテンツを識別するコンテンツ番号が格納される。背景画像番号155の欄には、セールス画面600に用いる背景画像を識別する背景画像番号が格納される。更新日時156の欄には、対応するレコードの最終更新時刻が格納される。
【0043】
次に、図4を参照し、チャネル制御サーバ5の制御部200の構成について説明する。
制御部200は、コンテンツ配布機能210、対象顧客リスト登録機能220、キャンペーン設計機能230、口座情報取得機能240、来店通知画面表示機能250、キャンペーン画面通知機能260、キャンペーン運用管理機能270、キャンペーン結果登録機能280を実現する。以下では、各機能について詳細に説明する。
【0044】
(コンテンツ配布機能)
コンテンツ配布機能210は、セールス画面600(図3参照)に用いるコンテンツをATM9に対して配布(送信)する。本実施形態では、コンテンツ配布機能210を用いて、事前に必要なコンテンツがATM9に配布(送信)されているものとする。
【0045】
(対象顧客リスト登録機能)
対象顧客リスト登録機能220は、MCIF4で抽出した対象顧客を対象顧客リスト110として記憶部100に格納する。本実施形態では、対象顧客リスト110の作成は、事前に行われるものとする。なお、本実施形態では、対象顧客リスト110は、1つのキャンペーンに対して1つ存在することとする。
【0046】
(キャンペーン設計機能)
キャンペーン設計機能230は、対象顧客リスト110(例えば、「外貨預金セールス画面表示対象顧客グループ1」)に登録される顧客に対して表示したいセールス画面600(図3参照)をキャンペーンDB150に登録する。例えば、キャンペーン設計機能230は、セールス画面600に配置するコンテンツを識別するコンテンツ番号をコンテンツ番号154の欄に登録し、背景画像を識別する背景画像番号を背景画像番号155の欄に登録する。また、キャンペーン設計機能230は、登録したセールス画面600を表示する対象期間や表示頻度、ATM9に表示する優先度などをキャンペーンDB150の図示しない項目に登録する。キャンペーン設計機能230により、セールス画面600等の登録が完了すると、実際にATM9へセールス画面600を表示することが可能になる。以下では、ATM9へセールス画面600を表示することが可能なキャンペーンのことを「運用中キャンペーン」と呼ぶ場合がある。
【0047】
(口座情報取得機能)
顧客識別情報取得機能としての口座情報取得機能240は、ATM9で取引を行う(ATM9を操作する)顧客を識別する顧客識別情報をATM9から取得する。本実施形態では、顧客識別情報として口座情報(店番、科目、口座番号)を用いる。
【0048】
(来店通知画面表示機能)
図7及び図8を適宜参照し、実施形態に係る来店通知画面表示機能250について説明する。図7は、実施形態に係る来店通知画面500の構成図である。図8は、実施形態に係る受付窓口システムの待ち状況画面530Aの構成図である。
【0049】
指示画面表示機能としての来店通知画面表示機能250は、口座情報取得機能240が取得した顧客識別情報(口座情報)を受け取り、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知対象者であるか否かの判定を行う。この判定は、種々の方法が考えられる。例えば、顧客が来店通知対象者用DB130に格納されている場合に、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知対象者であると判定する。
【0050】
来店通知画面表示機能250は、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知対象者であると判定した場合に、来店通知画面500(図7参照)を役席端末7に表示させる。ここで、来店通知画面500は、顧客情報表示画面510と、セールス画面指示画面520と、ハイ/ローカウンタ待ち一覧ボタン530(以下では、省略して「待ち一覧ボタン530」と呼ぶ場合がある)と、を含む構成である。
【0051】
一方、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知対象者でないとキャンペーン画面通知機能260が判定した場合に行う処理は、種々の物が考えられる。一つの手段として、対象顧客リスト110を参照し、顧客が対象顧客リスト110に登録されていれば、登録されていた対象顧客リスト対応するキャンペーンに関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。すなわち、役席端末7に対象顧客の来店通知をポップアップで表示せずに、図12に示す従来のセールス画面の表示処理を行うようにしてもよい。
【0052】
顧客情報表示画面510は、口座情報取得機能240が取得した顧客識別情報(口座情報)により特定される顧客に関する情報(例えば、名前、顧客の契約内容等)が表示される。
【0053】
セールス画面指示画面520は、ATM9(図1参照)に表示するセールス画面600(例えば、図3参照)を指示(選択)するための複数のボタン(符号521〜528)で構成される。上記では、セールス画面の構成を説明するための例示として図3のセールス画面600を示したが、本実施形態では、ボタン(符号521〜528)に対応して複数のセールス画面610〜680(図9参照)がある。
【0054】
セールス画面指示画面520は、店内誘致ボタン521、忘れ物案内ボタン522、緊急連絡ありボタン523、投信セールスボタン524、外貨セールスボタン525、保険セールスボタン526、年金セールスボタン527、及び個別メッセージ表示ボタン528で構成されるが、これらのボタンは例示である。そのため、これらのボタンの一部、又はこれら以外のボタンを備える構成にしてもよい。
【0055】
ここで、顧客が条件に合致しないセールス画面(図9参照)の表示を指示するためのボタンは、グレーアウトする仕組みにすることもできる。図7では、例示として、忘れ物案内ボタン522、投信セールスボタン524、及び外貨セールスボタン525がグレーアウトされている。ボタン(符号521〜528)をグレーアウトするか否かは、来店通知担当者用DB130(図3参照)の忘れ物137、投信契約138、外貨預金契約139等を参照する。例えば、来店通知画面表示機能250は、来店通知担当者用DB130の忘れ物137が「無」と登録されている顧客の場合には、忘れ物案内ボタン522をグレーアウトする。
これにより、役席端末7において、顧客に合致しないセールス画面をATM9に表示する間違った指示を行うことを防止することができる。
【0056】
役席端末7により店内誘致ボタン521〜個別メッセージ表示ボタン528が選択(押下)された場合の処理、及びATM9に表示するセールス画面610〜680(図9参照)の詳細は、キャンペーン画面通知機能260で説明する。
【0057】
店舗混雑情報表示指示画面としての待ち一覧ボタン530は、店内誘致ボタン521を選択する場合に、店内(店頭の窓口)の混雑状況を確認したい際に役席端末7により選択される。待ち一覧ボタン530が選択された場合に、来店通知画面表示機能250は、図示しない受付窓口システムのサーバから、店内の受付窓口の混雑状況に関する情報を取得し、店舗混雑情報表示画面としての受付窓口システムの待ち状況画面530A(図8参照)を役席端末7に表示させる。これにより、待ち状況画面530Aのローカウンタ待ち一覧欄530Bやハイカウンタ待ち一覧欄530Cを参照することで、店内の受付窓口の混雑状況を知ることができ、店内誘致できる状況かどうか役席が判断し顧客を誘導することができる。そのため、店内(店頭の窓口)が混雑しているにも関わらず、店内誘致ボタン521を選択して顧客を店内に誘致することを防止することができる。
【0058】
(キャンペーン画面通知機能)
図9A〜9Bを適宜参照し、キャンペーン画面通知機能260について説明する。図9A〜9Bは、実施形態に係るセールス画面610〜680の例示である。
セールス画面通知機能としてのキャンペーン画面通知機能260は、来店通知画面500(図7参照)のセールス画面指示画面520に表示された複数のボタン(符号521〜528)が選択(押下)された場合に、選択(押下)されたボタン(符号521〜528)に対応するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0059】
また、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知対象者でないとキャンペーン画面通知機能260が判定した場合に従来のセールス画面の表示処理を行うケースでは、キャンペーン画面通知機能260は、対象顧客リスト110を参照し、顧客が対象顧客リスト110に登録されていれば、登録されていた対象顧客リスト対応するキャンペーンに関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0060】
セールス画面情報には、ATM9の図示しない表示部に表示するメッセージ内容、コンテンツファイル番号、画面タイプなどが含まれる。セールス画面情報を受信したATM9は、画面タイプにより画面レイアウトを識別し、コンテンツファイルとメッセージ文言をもとにセールス画面を構成し、構成したセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)を表示する。以下では、各ボタン(符号521〜528)が選択(押下)された場合に、表示するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)について説明する。
【0061】
役席端末7により店内誘致ボタン521(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9A(a)に示すセールス画面610(以下、「店内誘導画面610」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
役席端末7により忘れ物案内ボタン522(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9A(b)に示すセールス画面620(以下、「忘れ物案内画面620」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0062】
役席端末7により緊急連絡ありボタン523(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9A(c)に示すセールス画面630(以下、「緊急連絡画面630」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
役席端末7により投信セールスボタン524(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9A(d)に示すセールス画面640(以下、「投信セールス画面640」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0063】
役席端末7により外貨セールスボタン525(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9B(a)に示すセールス画面650(以下、「外貨預金セールス画面650」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
役席端末7により保険セールスボタン526(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9B(b)に示すセールス画面660(以下、「保険セールス画面660」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0064】
役席端末7により年金セールスボタン527(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9B(c)に示すセールス画面670(以下、「年金セールス画面670」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
役席端末7により個別メッセージ表示ボタン528(図7参照)が選択された場合、キャンペーン画面通知機能260は、図9B(d)に示すセールス画面680(以下、「個別メッセージ画面680」と呼ぶ場合がある)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。ここで、個別メッセージ画面680に関するセールス画面情報のうち、メッセージ内容は、個別メッセージ表示ボタン528が選択された後に、図10に示す個別メッセージ通知画面528Aを役席端末7に表示し、メッセージ内容入力欄528Bに任意のメッセージ内容を入力後、ボタン528Cが押下されることで確定したメッセージ内容である。
【0065】
なお、セールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)のうち、キャンペーンで登録されている画面(ずなわち、キャンペーン画面)であるものについては、キャンペーンのセールス画面を表示する処理を援用してもよい。
【0066】
(キャンペーン運用管理機能)
図4に戻り、キャンペーン運用管理機能270は、運用中キャンペーンの状態確認や停止設定を行う。停止設定は、登録したセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)の内容が間違っていた場合などに利用される。
【0067】
(キャンペーン結果登録機能)
キャンペーン結果登録機能280は、ATM9に表示するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)に顧客からの反応をとるための画面を含む場合において、顧客からの反応結果を取得した際に、反応結果を反応結果DB120に格納する。また、キャンペーン結果登録機能280は、反応結果DB120に格納された反応結果をMCIF4等の上位サーバに通知する。
以上で、チャネル制御サーバ5の説明を終了する。また、セールス画面表示システム1000の構成の説明を終了する。
【0068】
≪実施形態に係るセールス画面表示システムの動作≫
以下では、セールス画面表示システム1000における主な動作について説明する。
<セールス画面の表示動作>
図11A,11Bを参照して、セールス画面表示システム1000におけるセールス画面の表示動作について説明する。図11A,11Bは、実施形態に係るセールス画面表示システム1000のシーケンス図である。
【0069】
最初に図11Aを参照し、ATM9の勘定系機能410は、顧客がATM9の前面に来ると、表示部に取引メニュー画面を表示する(ステップS10)。取引メニュー画面には、勘定系取引を開始するためのメニューが表示されている。顧客は、取引メニュー画面の任意の取引を選択する。
次に、勘定系機能410は、表示部にキャッシュカードの挿入を促すカード挿入画面を表示する(ステップS20)。顧客は、カード挿入画面に従ってキャッシュカードをカード挿入口に挿入する。これにより、勘定系機能410は、キャッシュカードの磁気ストライプまたはICチップから、口座情報(店番、科目、口座番号)を読み取る。
【0070】
次に、ATMの勘定系機能410は、表示部に暗証番号の入力を促す暗証番号入力画面を表示する(ステップS30)。顧客は、暗証番号入力画面に従って暗証番号を図示しない入力部を用いて入力する。これにより、勘定系機能410は、読み取った口座情報及び入力された暗証番号を勘定系ホスト1(図1)に送信し、その応答として暗証番号が正しいか否かの判定結果を勘定系ホスト1から受信する。
次に、ステップS30で入力された暗証番号が正しい場合に、勘定系機能410は、ステップS20で読み取った口座情報(店番、科目、口座番号)をチャネル制御サーバ5に対して送信する(ステップS40)。
【0071】
次に、チャネル制御サーバ5の来店通知画面表示機能250は、口座情報取得機能240が取得した口座情報を受け取り、顧客が役席端末7(図1参照)への来店通知画面の表示対象者であるか否かの判定を行う(ステップS50)。
ステップS50で顧客が来店通知画面の表示対象者であると判定した場合(ステップS50“Yes”)に、処理はステップS60に進む。一方、ステップS50で顧客が来店通知画面の表示対象者でないと判定した場合(ステップS50“No”)に、処理はステップS90に進む。
【0072】
ステップS50で“Yes”と判定された場合に、チャネル制御サーバ5の来店通知画面表示機能250は、役席端末7に対して来店通知画面500(図7参照)の表示を通知する(ステップS60)。
次に、役席端末7は、来店通知画面500(図7参照)を表示する(ステップS70)。次に、セールス画面指示画面520に表示されたボタン(符号521〜528)のうち何れかが押下されることで、ボタン(符号521〜528)に対応するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)が選択される(ステップS80)。
【0073】
次に、チャネル制御サーバ5のキャンペーン画面通知機能260は、ステップS80で押下されたボタン(符号521〜528)に対応するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)に関するセールス画面情報をATM9に対して送信する(ステップS90)。これにより、役席端末7で表示された来店通知画面500(図7参照)を用いて、ATM9に表示するセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)を選択することができる。
また、ステップS50で“No”と判定された場合に、キャンペーン画面通知機能260は、対象顧客リスト110を参照し、顧客が対象顧客リスト110に登録されていれば、登録されていた対象顧客リストに対応するキャンペーンに関するセールス画面情報をATM9に対して送信する。
【0074】
次に、図11Bを参照し、ATM9のキャンペーン画面表示機能440は、セールス画面を表示するか否かをチェックし(ステップS100)、セールス画面を表示すると判定した場合(ステップS100“Yes”)に、処理はステップS110に進み、一方、セールス画面を表示しないと判定した場合(ステップS100“No”)に、処理はステップS150に進む。キャンペーン画面表示機能440がステップS100でセールス画面を表示するか否かをチェックするのは、決められたタイミングでセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)を表示部に出力するためである。
【0075】
ステップS100で“Yes”と判定された場合に、ATM9のキャンペーン画面表示機能440は、勘定系機能410からATM9の制御を移され、受信したセールス画面情報に基づいてセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)を構成し、構成したセールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)を表示部に出力する(ステップS110)。顧客が、ボタン情報表示欄に配置されるボタンを押下することで、セールス画面610〜680(図9A〜図9B参照)の表示が完了する(ステップS120)。
【0076】
次に、ATM9のキャンペーン結果通知機能450は、顧客からの反応結果をチャネル制御サーバ5に対して送信する(ステップS130)。そして、チャネル制御サーバ5のキャンペーン結果登録機能280は、ステップS130で受信した反応結果を反応結果DB120に格納し(ステップS140)、登録結果をATM9に対して送信する。次に、ATM9の制御が勘定系機能410に移されることで勘定系取引に戻り、勘定系機能410は、勘定系処理画面を表示する(ステップS150)。
以上で、セールス画面の表示動作の説明を終了する。
【0077】
以上のように、実施形態に係るチャネル制御システム1000、及びチャネル制御サーバ5は、役席端末7に連絡を取りたい顧客が来店したことを知らせる来店通知画面500(図7参照)を表示させ、役席からの指示で顧客が操作するATM9に表示するセールス画面610〜680(図9A,9B参照)を変更することができる。そのため、実施形態に係るチャネル制御システム1000、及びチャネル制御サーバ5は、役席が考えるベストのセールス画面610〜680(図9A,9B参照)を表示することができる。
【0078】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
【0079】
(ATM)
実施形態では、顧客操作端末としてATM9を用いることを想定したが、顧客操作端末として無人契約機やその他の顧客操作型端末を用いることができる。
【符号の説明】
【0080】
5 チャネル制御サーバ(セールス画面表示サーバ)
7 役席端末(セールス画面指示装置)
9 ATM(顧客操作端末)
110 対象顧客リスト
120 反応結果DB
130 来店通知対象者用DB
150 キャンペーンDB
240 口座情報取得機能(顧客識別情報取得部)
250 来店通知画面表示機能(指示画面表示部)
260 キャンペーン画面通知機能(セールス画面通知部)
310 コンテンツDB
320 背景画像DB
430 口座情報通知機能
440 キャンペーン画面表示機能
600,610,620,630,640,650,660,670,680 セールス画面
1000 セールス画面表示システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客操作端末、及びセールス画面指示装置と通信可能に接続されるセールス画面表示サーバであって、
前記顧客操作端末の操作を行う顧客を識別する顧客識別情報を取得する顧客識別情報取得部と、
前記取得した前記顧客識別情報により特定される顧客に関する情報を表示する顧客情報表示画面と、前記顧客操作端末に表示するセールス画面を指示するセールス画面指示画面と、を前記セールス画面指示装置に表示させる指示画面表示部と、
前記セールス画面指示画面を用いて指示されたセールス画面を前記顧客操作端末に通知することで、当該セールス画面を当該顧客操作端末に表示させるセールス画面通知部と、
を備えることを特徴とするセールス画面表示サーバ。
【請求項2】
前記セールス画面は、キャンペーン画面を含み、
前記セールス画面指示画面は、前記キャンペーン画面を指示するキャンペーン画面指示画面も含んで構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載されるセールス画面表示サーバ。
【請求項3】
前記指示画面表示部は、
前記顧客が対象となる前記キャンペーンを顧客情報に基づいて判定し、対象となると判定された対象キャンペーンと対象とならないと判定された非対象キャンペーンとを識別できるように前記キャンペーン画面指示画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載されるセールス画面表示サーバ。
【請求項4】
前記顧客操作端末は、現金自動預払機、無人契約機、及び顧客操作型端末のうちいずれかで構成される、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されるセールス画面表示サーバ。
【請求項5】
さらに、受付窓口システムと通信可能に接続され、
前記顧客操作端末は、店舗に設置される現金自動預払機として構成され、
前記指示画面表示部は、
前記店舗の混雑状況を示す店舗混雑情報を前記受付窓口システムから取得し、前記取得した前記店舗混雑情報を表示する店舗混雑情報表示指示画面を前記セールス画面指示装置にさらに表示させる、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されるセールス画面表示サーバ。
【請求項6】
顧客操作端末、及びセールス画面指示装置と通信可能に接続されるセールス画面表示サーバが実行するセールス画面表示方法であって、
前記顧客操作端末の操作を行う顧客を識別する顧客識別情報を取得し、
前記取得した前記顧客識別情報により特定される顧客に関する情報を表示する顧客情報表示画面と、前記顧客操作端末に表示するセールス画面を指示するセールス画面指示画面と、を前記セールス画面指示装置に表示させ、
前記セールス画面指示画面を用いて指示されたセールス画面を前記顧客操作端末に通知することで、当該セールス画面を当該顧客操作端末に表示させる、
ことを特徴とするセールス画面表示方法。
【請求項7】
請求項6に記載のセールス画面表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とするセールス画面表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−114314(P2013−114314A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257535(P2011−257535)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)