説明

ソーラーシステム及びその制御方法

【課題】 太陽光集熱装置の夏場等高温時の過熱を抑制する。
【解決手段】 太陽光集熱装置による暖房運転時は、24時間換気扇5により、集熱装置100の空気流通路1cを通って加熱された暖房空気を、ダクト2,4,6,8を介して暖気入口9aから屋内に送風して暖気を行った後、通気口11aから屋外に排出し、夏場等の日中は、外気を通気口11aから屋内に取り入れて換気した後、屋内空気出口12aからダクト13,4,6,14,2及び空気流通路1cを介して屋外に排出し、集熱装置100を冷却し、熱伝導による屋内温度の上昇を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根に設定した太陽光の集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風する暖房機能を備えたソーラーシステム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カラー鉄板の金属製屋根板の直下に屋根勾配を有する空気流路を形成し、太陽光で加熱された屋根板により空気流路に導入された外気を温め、該温められた暖房空気を集熱用ファンによりダクトを介して屋内に送風して屋内の暖房を行うソーラーシステムが開示されている。
【0003】
上記ソーラーシステムにおいては、冬場等の寒冷時は、上記のように太陽光を集熱した暖房により、省エネルギ効果を発揮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−241073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、暖房不要時は、集熱用ファンによる屋内への送風を停止しているが、夏場等の高温時は、太陽光の集熱によって過度に加熱された屋根から、熱伝導によって屋内温度を上昇させてしまい、屋内の冷房能力を高める必要を生じるなど、外部電力消費を増大させて省エネルギに逆行する。
一方、建築基準法により義務付けられた建物の24時間換気を満たす必要がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、上記2つの課題を同時に解決したソーラーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため、本発明に係るソーラーシステムは、屋根に設定した太陽光の集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風する機能を備えたソーラーシステムであって、以下の要件A〜Cを含んで構成した。
【0008】
A.24時間換気用の換気扇を駆動し、前記集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風して屋内を暖房した後、屋外に排出する暖房換気経路
B.前記換気扇を駆動し、屋外から屋内に取り入れた空気を、前記集熱装置を経由して屋外に排出する非暖房換気経路
C.暖房換気経路と前記非暖房換気経路とを選択的に開通させるように切り換える経路切換手段
【0009】
また、本発明に係るソーラーシステムの制御方法は、屋根に設定した太陽光の集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風する機能を備えたソーラーシステムの制御方法であって、以下のステップa,bを含んで構成した。
【0010】
a.暖房時に、24時間換気用の換気扇により、前記集熱装置によって加熱した空気を屋内に送風して屋内を暖房した後、屋外に排出する。
b.非暖房時に、前記換気扇により、屋外から屋内に取り入れた空気を前記集熱装置を経由して屋外に排出する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、1個の換気扇を駆動してソーラーシステムの暖房機能と、暖房時および非暖房時の24時間換気機能を確保しつつ、夏場など外気温度の高いときは、外気温度より低温の屋内空気を集熱装置を経由して屋外に排出することにより、集熱装置を冷却し、屋根から屋内への熱伝達による屋内温度の上昇を抑制でき、さらには冷房等の電力消費を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るソーラーシステムの概要構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るソーラーシステムの概要構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るソーラーシステムの要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るソーラーシステムの構成を示す。
店舗等の建物の棟から軒下に向かって下方に傾斜した屋根1には、太陽光の集熱装置100が設置されている。
【0014】
前記集熱装置100は、屋根1上に敷設されたカラー金属板1Aの上方を、隙間を隔ててガラスないし樹脂製の光透過板1Bで覆い、傾斜する両側面を閉塞してある。さらに、下端の軒下と上端の棟部分とに通気口1a、1bを開口し、カラー金属板1Aと光透過板1Bとの間に空気流通路1cを形成した概要構成を有する。
【0015】
詳細には、方形状に分割されたカラー金属板と光透過板とを枠体で囲んで形成されたモジュールを、屋根上に複数枚マトリクス状に配設して形成される。なお、モジュール相互は、少なくとも上下方向に連通するように枠体下端とカラー金属板との間に隙間を開けて形成される。
【0016】
集熱装置の通気口1bには、ダクト2の一端が接続され、ダクト2の他端は電動式の第1三方弁3の第1入口ポート3aに接続される。
第1三方弁3の出口ポート3bにはダクト4の一端が接続され、ダクト4の他端は24時間換気を行う換気扇5の入口側に接続される。
【0017】
換気扇5の出口側にはダクト6の一端が接続され、ダクト6の他端は電動式の第2三方弁7の入口ポート7aに接続される。
第2三方弁7の第1出口ポート7bにはダクト8の一端が接続され、ダクト8の他端は、建物(屋内)の側壁9下部を貫通して開口された暖気入口9aに接続されている。
【0018】
建物の前記側壁9と対向する側壁11の上部には、24時間換気用の通気口11aが開口されている。
一方、屋内の天井壁12を貫通して開口された屋内空気出口12aには、ダクト13の一端が接続され、ダクト13の他端は第1三方弁3の第2入口ポート3cに接続される。
【0019】
第2三方弁7の第2出口ポート7cには、ダクト14の一端が接続され、ダクト14の他端はダクト2の中間部(又は、集熱装置の通気口1b)に接続されている。
第1三方弁3及び第2三方弁7は、暖房/非暖房の切換スイッチ15の操作に基づき、コントロールユニット16からの信号により連動して切換操作される。
【0020】
換気扇5は、基本的に24時間換気のため常時駆動されるが、ON/OFFスイッチ17の手動操作に基づき、コントロールユニット16からの信号により停止させることもできる。
【0021】
次に、かかるソーラーシステムの作動を説明する。
冬期等冷間時の日中等に暖房運転をする時には、切換スイッチ15を暖房側に設定すると、コントロールユニット16からの信号により、第1三方弁3は、第1入口ポート3aと出口ポート3bとを連通し、第2三方弁7は、入口ポート7aと第1出口ポート7bとを連通するように制御される。これにより、ダクト2が第1三方弁3を介してダクト4と連通し、ダクト6が第2三方弁7を介してダクト8と連通する。
【0022】
常時駆動される換気扇5の吸引力により、集熱装置100の通気口1aから空気流通路1cを経て外気が導入される。空気流通路1c内では、光透過板1Bを透過した太陽光を受けたカラー金属板1Bが加熱され高温状態となる。光透過板1Bも太陽光の透過及びカラー金属板1Bからの反射熱を受けて温度上昇する。
【0023】
したがって、空気流通路1c内を通過する空気は、これら高温のカラー金属板1B及び光透過板1Aからの熱を受けて温度上昇する。
このようにして温度上昇した暖房空気が、ダクト2、第1三方弁3、ダクト4、ダクト6、第2三方弁7、ダクト8を経由して、暖気入口9aから屋内へ送風され、屋内を暖房した後、通気口11aから屋外へ排出される。かかる暖房空気の経路が暖房換気経路を構成する(図示実線矢印)。
【0024】
したがって、集熱装置100からの暖房空気による屋内の暖房によって、24時間換気の機能を兼ねることができる。なお、従来一般的なように、該暖房とは別の換気扇によって24時間換気が重複して行われる場合は、24時間換気扇を駆動して無駄に電力を消費し、この24時間換気の空気によって暖房温度を低下させてしまうことにもなっていた。別途、ガス、灯油、電力等のエネルギ源による暖房を行っている場合は、暖房温度を維持するためにエネルギロスを伴うことともなる。
【0025】
これに対し、本実施形態では、暖房空気の送風と24時間換気の機能を兼有した換気扇を1個だけ配設し、該1個の換気扇を駆動させるだけで、換気扇駆動の消費電力を節減できるとともに、暖房温度の低下を伴わず、別暖房使用時のエネルギロスも回避できる。
【0026】
この場合の換気方式は、屋内に対して換気扇5による機械吸気を行い(屋内が正圧)、通気口11aから屋外に自然排気する第2種換気となる。
【0027】
一方、暖房運転を停止する時には、切換スイッチ15を非暖房側に設定すると、コントロールユニット16からの信号により、第1三方弁3は、第2入口ポート3cと出口ポート3bとを連通し、第2三方弁7は、入口ポート7aと第2出口ポート7cとを連通するように制御される。これにより、ダクト13が第1三方弁3を介してダクト4と連通し、ダクト6が第2三方弁7を介してダクト14と連通する。
【0028】
そして、換気扇5の駆動による吸引力により、外気が通気口11aから屋内に導入されて屋内を換気した後、屋内空気出口12aからダクト13、第1三方弁3、ダクト4、ダクト6、第2三方弁7、ダクト14、ダクト2を経由して通気口1bから集熱装置100の空気流通路1cを通って通気口1aから屋外に排出される。かかる非暖房空気の経路が非暖房換気経路を構成する(図示点線矢印)。
【0029】
これにより、通常の(非暖房)外気により屋内を24時間換気することができる。この場合の換気方式は、屋内に対して通気口11aから外気を自然吸気しつつ(屋内が負圧)、換気扇5により屋外に機械排気を行う第3種換気となる。
【0030】
また、従来、夏場等、外気温度が高温のときは集熱装置100が過度に加熱されて高温となり、屋根からの熱伝導により屋内温度を上昇させることが問題となっていた。カラー金属板1Bの下に断熱材を配設して熱伝導の抑制を図ってはいるが、十分に抑制しきれていない。
【0031】
そこで、上記のように24時間換気を利用して屋内の冷房等で冷却された冷気を空気流通路1cに流通させることにより、集熱装置100が冷却され屋根からの熱伝導による屋内温度の上昇を抑制できる。また、その結果、屋内での冷房等の消費電力を節減できる。
【0032】
なお、冬場でも太陽光の集熱機能が低下し、若しくは無くなる夕方から夜間には、カラー金属板1Aや光透過板1Bが放射冷却等で温度低下する。外気温度より空気流通路1c内の温度の方が低い場合には、空気流通路1cを経由する暖房換気経路によって換気を行うと、外気温度より冷却された冷気が屋内に流入してしまうため好ましくない。
【0033】
したがって、外気温度と空気流通路1cの温度(カラー金属板1Aの温度)とを検出して比較し、後者の温度の方が低い場合は、暖房換気経路から非暖房換気経路に切り換え、屋内の空気を、空気流通路1cを介して屋外に排出させるように制御する。
【0034】
また、夏場には、同じく夕方から夜間に外気温度より空気流通路1c内の温度の方が低くなる場合には、非暖房換気経路から空気流通路1cを経由する暖房換気経路に切り換え、外気温度より低温に冷却された空気で屋内を換気するように制御する。
【0035】
さらに、暖房空気は密度が低く上昇しやすいため、暖気入口9aを屋内下部に設けることで暖房効率を高めることができ、一方、屋内空気出口12aは、屋内上部に設けることで換気効率を高めることができる。ただし、簡易的に、屋内の中間高さに暖気入口機能と屋内空気出口機能とを兼ねた1個の通気口を配設し、該通気口に接続した1本のダクトの途中を分岐させて第1三方弁の第2入口と、第2三方弁の出口とに接続する構成としてもよい。
【0036】
また、暖房の風量を調節するため、一点鎖線で図示するように、第1三方弁3と第2三方弁7とをそれぞれバイパスするバイパス通路18,19を配設し、各バイパス通路18,19に電動式の開閉弁20,21を介装して、暖房風量を増大する場合は、開閉弁20,21を開弁してバイパス通路18,19を開通する構成としてもよい。
【0037】
図2は、第2の実施形態を示す。
本実施形態では、集熱装置100の通気口1bと屋内12とを結ぶダクト31の途中に、以下のように構成された1個の換気扇を配設する。
【0038】
該換気扇32は、羽車とモータとを連結したファン本体32Aが、その中間部に連結した支軸32Bを介して枠体32Cの内側に回動自由に支持される。また、枠体32Cの外側に突出させた支軸32B端部に、レバーを介してアクチュエータ33の出力ロッド33aの端部が連結される。
【0039】
そして、該出力ロッド33aを伸張させたとき、ファン本体32Aの支軸32B周りの回動位置で、暖房空気を屋内側に送風する送風方向にセットされる。同じく、出力ロッド33aを引き込ませたとき、ファン本体32Aの支軸32B周りの回動位置で、非暖房空気を屋根側に送風する送風方向にセットされる。
【0040】
ダクト31の換気扇32より屋内側部分は、さらに屋内側に近い部分で2方に分岐して分岐ダクト31A,31Bとなり、それぞれの分岐点とは反対側の先端は、屋内の暖気入口9aと、屋内空気出口12aとに接続される。
【0041】
分岐ダクト31Aには、換気扇32からの送風圧で容易に開かれ、換気扇32からの吸引負圧で閉じる逆止弁34が介装され、分岐ダクト31Bには、換気扇32からの吸引負圧で容易に開かれ、換気扇32からの送風圧で閉じる逆止弁35が介装される。
【0042】
コントロールユニット16には、アクチュエータ33の出力ロッド33aの伸張、引込を切り換えて換気扇32の送風方向を切り換える切換スイッチ36が入力される。また、第1実施形態同様の換気扇32のON/OFFスイッチ17を備える。
【0043】
そして、集熱装置100により暖房する時は、切換スイッチ36により換気扇32の送風方向を暖房空気送風側に設定すると、空気流通路1cを通って加熱された暖房空気が、ダクト31,分岐ダクト31Aを介して暖気入口9aから屋内に送風され、屋内を暖房後、通気口11aから排出される。
【0044】
非暖房時は、切換スイッチ36により換気扇32の送風方向を非暖房空気送風側にセットすると、通気口11aから屋内に吸引された外気が屋内を換気した後、屋内空気出口12aから分岐ダクト31B,ダクト31を介して空気流通路1cを経て屋外に排出される。
【0045】
したがって、第1実施形態と同様、ソーラーシステムの暖房機能と、暖房時および非暖房時の24時間換気機能を確保しつつ、夏場など外気温度の高いときは、低温の屋内空気を集熱装置を経由して屋外に排出して、集熱装置を冷却し、屋根から屋内への熱伝達による屋内温度の上昇を抑制でき、さらには冷房等の電力消費を節減できる。
【0046】
本実施形態では、換気扇の送風方向切換機構が追加されるが、電動式の2つの三方弁を省略でき、ダクト本数も減らせる。
また、機能上は、上記のように暖気入口9aは屋内の下部、屋内空気出口12aは屋内の上部に別々に配設することが好ましいが、よりシンプルな配管構成とするため、屋内の中間高さに暖気入口と屋内空気出口の機能を同時に備えた一箇所の通気孔を配設し、該通気孔を逆止弁が介装されない1本のダクトで換気扇32と接続する構成としてもよい。
【0047】
また、本発明は、ソーラーシステムとして太陽光の集熱装置と共に、発電装置の機能を兼ね備えたものにも適用できる。
例えば、図3に示すように、PVセル(太陽光発電素子)41Aを上下2枚のガラス、プラスチック等の光透過板41Bで挟んだPV板41でカラー金属板42の上方を覆った構造のPVモジュール40を、複数枚、屋根上にマトリクス状に敷設して構成される。なお、屋根上の一部、例えば、棟に近い側の1〜2列を、第1実施形態で用いた集熱専用のモジュールを配設して集熱効果を高める構成としてもよい。
【0048】
かかる太陽光による集熱機能と発電機能とを兼ね備えたハイブリッド型のソーラーシステムでは、太陽光によりPV板41とカラー金属板42との間の空気流通路43内で加熱された空気を暖房空気として屋内に送風することができると共に、PVセル41Aで太陽光を受けて発電した直流電流を電力として取り出すことができる。
【0049】
そして本発明をかかるハイブリッド型のソーラーシステムに適用した場合、夏場に非暖房換気運転を行い、冷気を空気流通路43内に送風すると、PVセル41Aが適度に冷却される結果、PVセル41Aの発電効率が高められて発電量を増大でき、外部電力の消費を節減できる効果も得られる。
【0050】
また、太陽光の集熱装置として、特許文献1のように、カラー金属板の下方に空気流通路を形成したものに適用してもよいことは勿論である。
【0051】
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0052】
1…屋根
1A…カラー金属板
1B…光透過板
1a,1b…通気口
1c…空気流通路
2,4,6,8,13,14…ダクト
3…第1三方弁
5…換気扇
7…第2三方弁
9a…暖気入口
11a…通気口
12a…屋内空気出口
15…切換スイッチ
16…コントロールユニット
17…ON/OFFスイッチ
31…ダクト
31A,31B…分岐ダクト
32…換気扇
32A…ファン本体
32B…支軸
32C…枠体
33…アクチュエータ
33a…出力ロッド
36…切換スイッチ
40…PVモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根に設定した太陽光の集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風する機能を備えたソーラーシステムであって、
24時間換気用の換気扇を駆動し、前記集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風して屋内を暖房した後、屋外に排出する暖房換気経路と、
前記換気扇を駆動し、屋外から屋内に取り入れた空気を、前記集熱装置を経由して屋外に排出する非暖房換気経路と、
前記暖房換気経路と前記非暖房換気経路とを選択的に開通させるように切り換える経路切換手段と、
を含んで構成したことを特徴とするソーラーシステム。
【請求項2】
前記暖房換気経路と前記非暖房換気経路は、少なくとも前記換気扇を挟んで前後一部の区間で共有され、
前記経路切換手段は、前記共有区間の下流端と上流端に配設された一対の三方弁と、該一対の三方弁の上・下流側の暖房換気経路及び非暖房換気経路の一方を選択的に前記共有区間に連通させるように前記一対の三方弁を制御することにより、前記暖房換気経路と前記非暖房換気経路とを切り換える制御手段とを含んで構成される、
請求項1に記載のソーラーシステム。
【請求項3】
前記暖房換気経路の屋内への暖気入口は、屋内下部に配設される、請求項1または請求項2に記載のソーラーシステム。
【請求項4】
前記非暖房換気経路の屋内空気出口は、屋内上部に配設される、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のソーラーシステム。
【請求項5】
前記集熱装置は、太陽光による発電機能も備えている、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のソーラーシステム。
【請求項6】
屋根に設定した太陽光の集熱装置によって加熱した空気を、屋内に送風する機能を備えたソーラーシステムの制御方法であって、
暖房時に、24時間換気用の換気扇により、前記集熱装置によって加熱した空気を屋内に送風して屋内を暖房した後、屋外に排出し、
非暖房時に、前記24時間換気用の換気扇により、屋外から屋内に取り入れた空気を前記集熱装置を経由して屋外に排出する、
ステップを含んで構成したことを特徴とするソーラーシステムの制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−7539(P2013−7539A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141477(P2011−141477)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000004444)JX日鉱日石エネルギー株式会社 (1,898)