説明

タイヤ用滑り止めネット

【課題】長期に亘って各滑り止め突起のヘタリを防止する。
【解決手段】網目状に形成されてタイヤTの外周に巻回されるネット本体1と、ネット本体1の表面1aに突出形成される複数の滑り止め突起2と、ネット本体1の表面1aにおいて滑り止め突起2同士を繋ぐように突出形成される連結腕3とを備えることにより、タイヤTの回転に伴って氷雪路面又は通常路面などの地面Gにネット本体1の表面1aが接地しても、各滑り止め突起2が連結腕3と支え合って潰れ変形し難くなるとともに破損し難くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などのタイヤに装着して氷雪路面に対する滑り止めを行うためのタイヤ用滑り止めネットに関する。
詳しくは、網目状に形成されたネット本体を有するタイヤ用滑り止めネットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のタイヤ用滑り止めネットとして、タイヤの外周を被覆する帯状のネット本体と、このネット本体の幅方向一端側に連結された非伸長ロープよりなる内側緊締索と、ネット本体の幅方向他端側に掛止されて同他端側をタイヤ中心方向へ引っ張る外側緊締索とを備え、前記ネット本体が、そのタイヤ周方向に6枚のネット構成片を並設して構成してある分割タイプとされ、各ネット構成片のネット長手方向両端縁が前記内側緊締索及び連結金具により互いに連結されており、前記ネット構成片の幅方向中央部が、タイヤトレッドに対応して地面に接地するトレッド対応領域(接地領域)とされ、このトレッド対応領域に位置する連結帯部の中央部分、中央網目部及び中心網目部には、多数の横長の滑り止め突起が列設されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−43524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、このような従来のタイヤ用滑り止めネットでは、ネット本体の接地領域に各滑り止め突起がそれぞれ独立して突出形成されているため、走行時にタイヤの回転に伴って各滑り止め突起が氷雪路面や通常路面などに接地すると、各滑り止め突起が潰れ変形したり破損し易く、ヘタリとなって、制動性能やトラクション力が劣るという問題があった。
特に、複数枚のネット本体をタイヤ周方向へ所定間隔毎に並べて分割配置した分割タイプのタイヤ用滑り止めネットでは、タイヤ周方向の全周に亘って網目が多数形成される帯状に連続したタイプのタイヤ用滑り止めネットと比べ、氷雪路面と接する網目の数が少なくなるため、多数の滑り止め突起を突設しただけでは、必要とする直進方向の制動力やトラクション力が劣り、必要とする制動性能とトラクション性能が得られないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、長期に亘って各滑り止め突起のヘタリを防止すること、制動性能とトラクション性能を更に向上させること、制動性能とトラクション性能に加えて操縦性能を更に向上させること、分割タイプのネット本体であっても制動性能とトラクション性能を向上させること、などを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために本発明は、網目状に形成されてタイヤの外周に巻回されるネット本体と、前記ネット本体の表面に突出形成される複数の滑り止め突起と、前記ネット本体の表面において前記滑り止め突起同士を繋ぐように突出形成される連結腕とを備えたことを特徴とする。
【0007】
前述した特徴に加えて、前記滑り止め突起の先端面が前記連結腕の先端よりも更に突出するように形成したことを特徴とする。
【0008】
さらに前述した特徴に加えて、前記ネット本体が略菱形の網目をタイヤ周方向及びタイヤ幅方向へそれぞれ複数連続形成しており、これら略菱形の網目に沿って前記滑り止め突起及び前記連結腕をタイヤ周方向と交差する方向に配置したことを特徴とする。
【0009】
また前述した特徴に加えて、前記ネット本体が複数枚それぞれ前記タイヤの外周面に沿ってタイヤ周方向へ所定間隔毎に並ぶように巻回され、これらネット本体は、それぞれのタイヤ幅方向の一端に緊締索を取り付けて互い連結され、それぞれのタイヤ幅方向の他端に締め付け具を設けて互い連結されるとともに締め付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
前述した特徴を有する本発明は、網目状に形成されてタイヤの外周に巻回されるネット本体と、前記ネット本体の表面に突出形成される複数の滑り止め突起と、前記ネット本体の表面において前記滑り止め突起同士を繋ぐように突出形成される連結腕とを備えることにより、タイヤの回転に伴って氷雪路面又は通常路面などの地面にネット本体の表面が接地しても、各滑り止め突起が連結腕と支え合って潰れ変形し難くなるとともに破損し難くなるので、長期に亘って各滑り止め突起のヘタリを防止することができる。
その結果、ネット本体の接地領域表面に各滑り止め突起がそれぞれ独立して突出している従来のものに比べ、制動性能とトラクション性能と耐久性を向上させることができる。
【0011】
さらに、前記滑り止め突起の先端面が前記連結腕の先端よりも更に突出するように形成した場合には、各滑り止め突起の端縁が氷雪路面又は通常路面などの地面にそれぞれ食い付くことで、直進方向の制動力とトラクション力が得られるので、制動性能とトラクション性能を更に向上させることができる。
【0012】
また、前記ネット本体が略菱形の網目をタイヤ周方向及びタイヤ幅方向へそれぞれ複数連続形成しており、これら略菱形の網目に沿って前記滑り止め突起及び前記連結腕をタイヤ周方向と交差する方向に配置した場合には、略菱形の各網目が氷雪路面又は通常路面などの地面にそれぞれ食い付くことで、直進方向の制動力が得られ、さらに連結腕で繋がった複数の滑り止め突起が氷雪路面又は通常路面などの地面にそれぞれ食い付くことで、制動力が向上すると同時にラダーの働きをもするので、制動性能とトラクション性能に加えて操縦性能を更に向上させることができる。
【0013】
また、前記ネット本体が複数枚それぞれ前記タイヤの外周面に沿ってタイヤ周方向へ所定間隔毎に並ぶように巻回され、これらネット本体は、それぞれのタイヤ幅方向の一端に緊締索を取り付けて互い連結され、それぞれのタイヤ幅方向の他端に締め付け具を設けて互い連結されるとともに締め付けられる場合には、ネット本体のタイヤ周方向の長さ寸法がタイヤの外周面における周方向の長さ寸法と略同じに形成される連続タイプに比べ、略菱形の網目の数が減るために直進方向の制動力やトラクション力が若干低下するものの、連結腕で繋がった複数の滑り止め突起が氷雪路面又は通常路面などの地面に食い込むことで、制動力が向上すると同時にラダーの働きをするので、分割タイプのネット本体であっても制動性能とトラクション性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るタイヤ用滑り止めネットを示すタイヤ装着状態の斜視図である。
【図2】タイヤ装着前のネット本体の展開状態における正面図である。
【図3】要部の部分拡大図であり、(a)が一部拡大正面図、(b)が同側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るタイヤ用滑り止めネットAは、図1〜図3に示すように、網目状に形成されてタイヤTの外周に巻回されるネット本体1と、ネット本体1の表面1aに突出形成される複数の滑り止め突起2と、ネット本体1の表面1aにおいて滑り止め突起2同士を繋ぐように突出形成される連結腕3とを備えている。
【0016】
ネット本体1は、必要に応じて例えばナイロン(登録商標)繊維などの高張力繊維からなる芯材(図示しない)が内設される、例えばゴムや合成樹脂やエラストマーなどの弾性変形可能な材料からなる線材を、略網目状パターンに組んで一体成形することにより、タイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法よりも短い略帯状か、又はタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法と略同じ略帯状に形成される。
ネット本体1における地面Gに接地する接地領域における表面1aには、複数の滑り止め突起2と連結腕3がそれぞれ一体成形されている。
【0017】
ネット本体1の具体例としては、タイヤTの外周面T1と対向して略菱形などの四角形や略三角形などに形成された網目1bを、タイヤTの周方向(以下タイヤ周方向という)R及びタイヤTの幅方向(以下タイヤ幅方向という)Wへそれぞれ連続成形しており、これら略菱形の網目1bに沿って滑り止め突起2及び連結腕3をタイヤ周方向Rと交差する方向へそれぞれ突出形成している。
【0018】
図1及び図2に示される例では、ネット本体1におけるタイヤ幅方向Wの中央部分に配置される網目1bを略菱形とするとともに、タイヤ幅方向Wの両端部分に配置される網目1bを略三角形としている。
また、その他の例として図示しないが、ネット本体1におけるタイヤ幅方向Wの中央部分に配置される網目1bを略五角形や略六角形などの多角形に形成したり、タイヤ幅方向Wの両端部分に配置される網目1bを略菱形や矩形などに形成することも可能である。
【0019】
各滑り止め突起2は、タイヤTの外周面T1と対向して略矩形やそれに類似する形状に形成され、略菱形などの網目1bに沿った斜め方向へ複数個それぞれ所定間隔毎に同じ突出高さで配置している。
図1及び図2に示される例では、各滑り止め突起2をタイヤ幅方向Wへ長い略矩形としている。
また、その他の例として図示しないが、円形や楕円形や多角形などに形成することも可能である。
【0020】
各連結腕3は、略菱形などの網目1bに沿った斜め方向へ各滑り止め突起2の間に亘って直線又は曲線状に連続形成され、図3(a)(b)に示されるように、各連結腕3の先端よりも、各滑り止め突起2の先端面が更に突出するように配置することが好ましい。
図1及び図2に示される例では、各連結腕3が各滑り止め突起2のタイヤ幅方向Wの中心だけを貫く太さで直線状に一本だけ配置している。
また、その他の例として図示しないが、各滑り止め突起2のタイヤ幅方向W全体に接し良くするように太くしたり、弓形に湾曲させることも可能である。
【0021】
さらに、図1及び図2に示される例では、略菱形の網目1bの交差部分にスパイク金具4をそれぞれ取り付けている。
これらスパイク金具4の具体例としては、金属などの硬質材料で形成された帯状片4aを予め略コ形に折曲し、ネット本体1の裏面側から嵌合して、ネット本体1の表面1a側に突出する帯状片4aの両端部を夫々内側に屈曲することにより、略菱形の網目1bの交差部分に巻回してかしめ固定している。
また、その他の例として図示しないが、網目1bの交差部分以外の個所にスパイク金具4を取り付けたり、略コ形に折曲された帯状片4aをネット本体1の表面1a側から嵌合して、ネット本体1の裏面側に突出する帯状片4aの両端部を夫々内側に屈曲してかしめ固定したり、ネット本体1の表面1a側に露出する帯状片4aの中央にマカロニピン(図示しない)を一体的に突出形成することも可能である。
【0022】
そして、ネット本体1は、タイヤ周方向Rの長さ寸法がタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法よりも短く形成される分割タイプと、タイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法と略同じに形成される連続タイプとがある。
【0023】
分割タイプは、図1及び図2に示されるように、複数枚のネット本体1がタイヤTの外周面T1に沿ってタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に並ぶように巻回され、これらネット本体1におけるタイヤ幅方向Wの内側縁に、タイヤTの内側に配置される緊締索5を取り付けることで、各ネット本体1の内側縁同士が互い連結され、それぞれのタイヤ幅方向Wの外側縁に、タイヤTの外側に配置される締め付け具6を取り付けることで、各ネット本体1の外側縁同士が互い連結されるとともに、タイヤTの外周面T1に対して締め付けられる。
【0024】
また、連続タイプは、図示しないが、1枚のネット本体1がタイヤTの外周面T1に沿って巻回され、このネット本体1の長手方向両端縁が互いに連結されるとともに、このネット本体1におけるタイヤ幅方向Wの外側縁に、タイヤTの外側に配置される締め付け具を取り付けることにより、タイヤTの外周面T1に対して締め付けられる。
【0025】
このようなタイヤ用滑り止めネットAによると、走行時にタイヤTの回転に伴って例えば圧雪路面や凍結路面を含む氷雪路面又は通常路面などの地面Gに対し、ネット本体1の接地領域の表面1aから突出する滑り止め突起2が順次接地すると、各滑り止め突起2には車両重量が瞬間的に掛かるために若干圧縮変形するが、滑り止め突起2同士を繋ぐように突出形成した連結腕3と支え合って各滑り止め突起2が潰れることがなくなると同時に、この潰れによる各滑り止め突起2の破損も減少する。
それにより、長期に亘って各滑り止め突起のヘタリを防止することができ、制動性能とトラクション性能と耐久性を向上させることができる。
【0026】
特に、各滑り止め突起2の先端面が連結腕3の先端よりも更に突出するように形成される場合には、各滑り止め突起2の先端縁が連結腕3の先端よりも突出するため、それぞれの滑り止め突起2の先端縁が氷雪路面又は通常路面などの地面Gにそれぞれ食い付くことで、直進方向の制動力とトラクション力が得られる。
それにより、制動性能とトラクション性能を更に向上させることができる。
【0027】
また、ネット本体1として略菱形などの網目1bを、タイヤ周方向R及びタイヤ幅方向Wへそれぞれ連続成形し、これら略菱形などの網目1bに沿って滑り止め突起2及び連結腕3をタイヤ周方向Rと交差する方向へそれぞれ突出形成した場合には、略菱形などの各網目1bが氷雪路面又は通常路面などの地面Gにそれぞれ食い付くことで、直進方向の制動力が得られ、さらに連結腕3で繋がった複数の滑り止め突起2が氷雪路面又は通常路面などの地面Gにそれぞれ食い付くことで、制動力が向上すると同時にラダーの働きをもする。
それにより、制動性能とトラクション性能に加えて操縦性能を更に向上させることができる。
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0028】
この実施例は、図1〜図3に示すように、タイヤ周方向Rの長さ寸法がタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法よりも短く形成される分割タイプのネット本体1を複数枚、タイヤTの外周面T1に沿ってタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に並ぶように巻回し、タイヤT内側の緊締索5とタイヤT外側の締め付け具6によって、各ネット本体1同士を互い連結されるとともにタイヤTの外周面T1に対して締め付けられるものである。
【0029】
図1及び図2に示される例では、ネット本体1におけるタイヤ幅方向Wの内側縁に複数の掛止部1cをタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に一体形成し、これら掛止部1cに取り付けられる掛止具1dを介して伸縮不能な緊締索5がそれぞれ移動不能に挿通され、タイヤ幅方向Wの外側縁にも複数の掛止部1eをタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に一体的に突出形成し、これら掛止部1eに取り付けられる掛止具1fを介して締め付け具6がそれぞれ移動不能に挿通されている。
【0030】
締め付け具6は、ネット本体1の掛止部1eに掛止具1fを介して挿通される例えばワイヤなどの伸縮不能な材料よりなる緊締ロープ6aと、この緊締ロープ6aの両端部に対して着脱自在に取り付けられる締め付けロック機構6bとをそれぞれ複数組み備え、これらネット本体1に挿通される緊締ロープ6aと締め付けロック機構6bとで一つのループが形成され、このループの周方向長さを締め付けロック機構6bによって可変可能にしている。
【0031】
この締め付けロック機構6bは、ロックブロック6cと、このロックブロック6cに回動自在に軸着される一対の締付けアーム6dを有し、これら締付けアーム6dの先端に形成されるフック6eを緊締ロープ6aの両端部にそれぞれ着脱自在に係止することで、各緊締ロープ6aとロックブロック6cが一対の締付けアーム6dを介して連結される。
そして、各ロックブロック6cは、その表面に工具(図示しない)と係合する凹凸部6fを有し、この工具で一方向へ回転されることにより、一対の締付けアーム6dをそれぞれ引き付けてロックできるように構成されるとともに、このロック状態から工具で反対方向に回転させることにより、ロックが解除されるように構成されている。
【0032】
また、その他の例として図示しないが、タイヤT外側の締め付け具6として、例えばゴムなどの弾性変形可能な弾性材料よりなる緊締ロープ6aを使用したり、締め付けロック機構6bを用いずに従来周知な例えばゴムなどの弾性変形可能な材料よりなる環状の弾性ロープを使用するなど、別な構造の締め付け具を使用することも可能である。
【0033】
したがって、このような本発明の実施例に係るタイヤ用滑り止めネットAは、ネット本体1のタイヤ周方向Rの長さ寸法がタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法と略同じに形成される連続タイプに比べ、周方向Rの長さ寸法が短くなった分だけ略菱形の網目1bの数が減るため、走行時において直進方向の制動力やトラクション力が若干低下する可能性がある。
しかし、連結腕3で繋がった複数の滑り止め突起2が氷雪路面又は通常路面などの地面Gに食い込むことで、制動力が向上すると同時にラダーの働きをする。
それにより、分割タイプのネット本体1を複数枚それぞれタイヤTの外周面T1に沿ってタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に並ぶように巻回する場合であっても走行時に制動性能とトラクション性能を向上させることができるという利点がある。
【0034】
なお、前示実施例では、タイヤ周方向Rの長さ寸法がタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法よりも短く形成される分割タイプのネット本体1を複数枚、タイヤTの外周面T1に沿ってタイヤ周方向Rへ所定間隔毎に並ぶように巻回したが、これに限定されず、タイヤ周方向Rの長さ寸法がタイヤTの外周面T1における周方向Rの長さ寸法と略同じに形成される連続タイプのネット本体1を1枚、タイヤTの外周面T1に沿って巻回しても良い。
この場合にも、前述した分割タイプと同様な作用効果が得られる。
【符号の説明】
【0035】
1 ネット本体 1a 表面
1b 網目 2 滑り止め突起
3 連結腕 5 緊締索
6 締め付け具 T タイヤ
T1 外周面 R タイヤ周方向
W タイヤ幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
網目状に形成されてタイヤの外周に巻回されるネット本体と、
前記ネット本体の表面に突出形成される複数の滑り止め突起と、
前記ネット本体の表面において前記滑り止め突起同士を繋ぐように突出形成される連結腕とを備えたことを特徴とするタイヤ用滑り止めネット。
【請求項2】
前記滑り止め突起の先端面が前記連結腕の先端よりも更に突出するように形成したことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用滑り止めネット。
【請求項3】
前記ネット本体が略菱形の網目をタイヤ周方向及びタイヤ幅方向へそれぞれ複数連続形成しており、これら略菱形の網目に沿って前記滑り止め突起及び前記連結腕をタイヤ周方向と交差する方向に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ用滑り止めネット。
【請求項4】
前記ネット本体が複数枚それぞれ前記タイヤの外周面に沿ってタイヤ周方向へ所定間隔毎に並ぶように巻回され、これらネット本体は、それぞれのタイヤ幅方向の一端に緊締索を取り付けて互い連結されるとともに、それぞれのタイヤ幅方向の他端に締め付け具を設けて互い連結され、且つ締め付けられることを特徴とする請求項3記載のタイヤ用滑り止めネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−143879(P2011−143879A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8068(P2010−8068)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000000550)オカモト株式会社 (118)