説明

タオル掛け及びその取付方法

【課題】デザインの自由度が広がり、容易に取り付けることができるタオル掛けを提供する。
【解決手段】本発明のタオル掛け1は、壁面Wに固定される一対のブラケット10A、10Bと、バー20とを有している。各ブラケット10A、10Bは、管状のブラケット本体11と取付部12とを有している。各ブラケット本体11の側面には、バー20の端部を挿通して支持する支持孔14が貫設されている。各取付部12には、ビス30を挿通して係止する係止孔15が貫設されている。バー20は、壁面Wに固定された一方のブラケット10Aの支持孔14に一端部が挿通され、支持孔14に対面する内側面11Aに先端面が当接された状態で、壁面Wに固定された他方のブラケット10Bの支持孔14に他端部が支持される。他端部の先端面と他方のブラケット本体10Bの内側面11Aとの間の空隙Sを通して、ビス30を壁面Wに対してねじ込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタオル掛け及びその取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来のタオル掛けが開示されている。このタオル掛けは、壁面に固定される一対のブラケットと、両端部が各ブラケットに支持されるバーとを有している。各ブラケットは、壁面に固定された際に壁面から遠ざかる方向に延びる管状のブラケット本体と、ブラケット本体の内部であって壁面側に位置する端部に設けられた取付部とを有している。ブラケット本体の側面には、バーを挿通し、支持する支持孔が貫設されている。取付部には、ブラケット本体の先端開口から内部に挿入されたボルト等を挿通し、係止する係止孔が貫設されている。バーの両端部には、先端面を二分割し、軸方向に延びる切欠き部が設けられている。このタオル掛けの壁面への取付方法は、先ず、バーの両端部を各ブラケットの支持孔に挿通する。そして、ブラケット本体の先端開口から取付部の係止孔まで連通するように切欠き部が所定の向きになるようにバーを回転させる。その後、ブラケット本体の先端開口からボルト等をブラケット本体内に挿入する。ボルト等を係止孔に挿入して壁面にねじ込みつつ、係止孔に係止させる。これにより各ブラケットが壁面に固定され、タオル掛けが壁面に取り付けられる。このように、タオル掛けを壁面に容易に取り付けることができる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−34823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のタオル掛けでは、バーの両端に切欠き部を設けなければならないため、製造の手間を要する。また、バーが細いものでは切欠き部を設け難く、バーを太いものしなければならない。バーを支持孔に挿入して支持するブラケットは、バーの太さよりも大きくなければならないため、タオル掛け全体が大型になる等、デザインの制約になってしまう。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、デザインの自由度が広がり、容易に取り付けることができるタオル掛けを提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のタオル掛けは、壁面に固定される一対のブラケットと、両端部が各ブラケットに支持されるバーとを有するタオル掛けにおいて、
前記各ブラケットは、前記壁面に固定された際に壁面から遠ざかる方向に延びる管状のブラケット本体と、ブラケット本体の内部であって壁面側に位置する端部に設けられた取付部とを有し、
前記各ブラケット本体の側面には、前記バーの端部を挿通して支持する支持孔が貫設され、
前記各取付部には、前記各ブラケット本体の先端開口から各ブラケット本体の内部に挿入された固定金具を挿通して係止する係止孔が貫設され、
前記バーは、前記壁面に固定された一方の前記ブラケットの支持孔に一端部が挿通され、支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面に先端面が当接された状態で、一方のブラケットに対して設定間隔を有して壁面に固定された他方のブラケットの支持孔に他端部が支持され、かつ、他端部の先端面と他方のブラケット本体の内側面との間の空隙を通して、他方のブラケット本体の先端開口から前記係止孔に挿通された前記固定金具を前記壁面に対して結合及び分離可能であることを特徴とする。
【0007】
このタオル掛けでは、バーの両端部に切欠き部等を設ける必要がないため、バーが簡易な形態となり、容易に製造することができる。また、バーを細くすることもできる。これにより、バーを支持孔に挿入して支持する各ブラケットも小型にすることができる。このため、デザインの制約を少なくすることができる。
【0008】
したがって、本発明のタオル掛けは、デザインの自由度を広げることができる。
【0009】
前記バーの長さは、前記各ブラケットが設定間隔を有して前記壁面に固定された状態において、一方のブラケットの前記支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面と、他方のブラケットの支持孔の周縁の外側面との間隔より長く、かつ、一方のブラケットの支持孔に対面するブラケット本体の内側面と、他方のブラケットを壁面に固定した固定金具の支持孔側の側面からブラケット本体の内側面に沿って延びる仮想面との間隔より短くし得る。この場合、バーの長さをこの範囲内にすることにより、各ブラケットにバーが確実に支持され、各ブラケットを壁面に固定することができる。このように、バーの長さを管理すればよいため、バーを容易に製造することができる。
【0010】
前記バーの両端部には係合部が設けられ、係合部に係合し、各支持孔の周縁の内側面に当接するストッパーを有し得る。この場合、タオル掛けの使用に際し、バーが軸方向に移動しないため、バーに掛けられたタオルがどちらか一方のブラケット側に寄ってしまうことを防止することができる。このため、使い勝手の良いタオル掛けを提供することができる。
【0011】
本発明のタオル掛けの取付方法は、請求項1又は2記載のタオル掛けの取付方法であって、
一方の前記ブラケット本体の先端開口からブラケット本体の内部に挿入した前記固定金具を前記係止孔に挿通して前記壁面に結合しつつ、係止孔に係止すると共に、前記支持孔を前記バーを支持すべく水平方向に向けて一方のブラケットを壁面に固定する第1工程と、
前記第1工程で前記壁面に固定された一方の前記ブラケットの支持孔に前記バーの一端部を挿通すると共に、他方のブラケットの支持孔にバーの他端部を挿通し、一方のブラケットに対して設定間隔を有するように他方のブラケットを壁面に対して位置決めする第2工程と、
一方の前記ブラケットの支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面にバーの一端部の先端面を当接させてバーを一方のブラケット側に移動させることにより、バーの他端部の先端面と他方の前記ブラケット本体の内側面との間に空隙を形成し、前記係止孔に挿通された前記固定金具を先端開口から空隙を通して前記壁面に結合させつつ、係止孔に係止させることにより、他方のブラケットを壁面に固定する第3工程とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明のタオル掛けの取付方法では、壁面に固定された一方のブラケットに対して、設定間隔を有して他方のブラケットを位置決めされた後、他方のブラケットを壁面に固定する際に、バーの両端部は各ブラケットに確実に支持され、支持孔から抜け落ちてしまわない。このため、取付作業者は、バーを直接、保持せず、他方のブラケットを一方の手で押さえ、他方の手で固定金具を壁面に結合させることができる。
【0013】
したがって、本発明のタオル掛けは壁面に容易に取り付けることができる。
【0014】
前記第3工程後に前記各ブラケットの前記支持孔の周縁の内側面に当接するストッパーを前記各ブラケット本体の先端開口からブラケット本体の内部に挿入し、前記バーの両端部に設けられた各係合部に係合させる第4工程を有し得る。この場合、各ブラケットに対して、バーが軸方向に移動しないようにすることが容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明のタオル掛けを具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0016】
実施例1のタオル掛け1は、図1に示すように、浴槽Bを備えた浴室の壁面Wに取り付けられる。浴室の壁面には、その他にシャンプー等のボトルを保持するボトルトレー2、鏡3、棚4及びシャワーヘッドが連結された水洗金具5が取り付けられている。
【0017】
ボトルトレー2は、壁面Wに後面が固定される平板状の固定部2Aと、固定部2Aの前面下部から前方に突出する平板上の載置部2Bと、固定部3の上端面に形成された一対のコ字状の孔2Dに両端部が挿入され、ボトルの首部を係止する係止部2Cとから構成されている。
【0018】
載置部2Bの上面は、前後方向に延びる複数の凸条が形成されている。ボトルの底面が接触する凸条の各上面は水平面に形成され、凸条間に形成された凹部の各底面は、水が前方に流れ落ちるように前方に向けて下方に傾斜する傾斜面に形成されている。
【0019】
係止部2Cは、1本の針金により形成されている。係止部2Cの両端部は、一対のコ字状の孔2Dの夫々に挿入され、上下方向に延びている。係止部2Cは、上下方向に延びた両端部の上端から前方に屈曲され半円弧状の中間部を有している。中間部は、載置部2Bに載置されたボトルの首部に掛けられ、ボトルを保持する。係止部2Cは弾性力を有し、両端部が左右方向に広がる力が備えられている。このため、係止部2Cの両端部を各孔2Dに挿入すると、各孔2Dの外側内面に両端部が押し付けられるため、係止部2Cは下方にずり落ちない。よって、ボトルの大きさにより、上下方向に係止部2Cを移動させ、係止部2Cの中間部の高さを固定することができる。また、係止部2Cの両端部が挿入される孔が、コ字状であるため、ボトルの大きさにより、挿入位置を前後に移動させることにより、係止部2Cの中間部をボトルの首部に適切に掛けることができる。
【0020】
タオル掛け1は、壁面Wに固定される一対のブラケット10と、両端部が各ブラケット10に支持されるバー20とを有している。ブラケット10は、図2〜図4に示すように、壁面Wに固定された際に壁面Wから遠ざかる方向に延びる四角管状のブラケット本体11と、ブラケット本体11の壁面W側に位置する端部から内側に連続して設けられた取付部12とを有している。ブラケット本体11の先端開口13は、キャップ40が嵌められ、閉鎖される。
【0021】
ブラケット本体11の側面には、バー20の端部を挿通して支持する円形の支持孔14が貫設されている。取付部12には、ブラケット本体11の先端開口13から内部に挿入されたビス(固定金具)30を挿通してビスの頭部が係止する係止孔15が貫設されている。ビス30は壁面Wに埋め込まれたプラグ材50にねじ込まれ結合される。また、タオル掛け1を取り外す際には、ビス30は壁面Wから取り外し分離することもできる。
【0022】
バー20は円管状に形成されている。バー20の両端部の外周面には、軸に向けて凹ませた係合部21が一周に亘って設けられている。係合部21には、C字状のストッパー60が係合される。
【0023】
バー20の長さLは、図4(B)に示すように、各ブラケット10A、10Bが設定間隔を有して壁面Wに固定された状態において、一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aと、他方のブラケット10Bの支持孔14の周縁の外側面11Bとの間隔L1より長い。また、バー20の長さLは、一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aと、他方のブラケット10Bを壁面Wに固定したビス30の支持孔14側の側面30Xからブラケット本体11の支持孔14が貫設された内側面11Aに沿って延びる仮想面Vとの間隔L2より短い。
【0024】
このように構成されたタオル掛け1は、次のように壁面Wに組み付けられる。
【0025】
先ず、図4(A)に示すように、一方のブラケット本体11の先端開口13から内部に挿入したビス30を係止孔15に挿通して壁面Wにねじ込み結合する。その際、支持孔14をバー20を支持すべく水平方向に向け、ビス30の頭部が係止孔15に係止するまでねじ込む。このようにして、一方のブラケット10Aを壁面Wに固定する≪第1工程≫。
【0026】
次に、壁面Wに固定された一方のブラケット10Aの支持孔14にバー20の一端部を挿通する。また、バー20の他端部を壁面Wに固定されていない他方のブラケット10Bの支持孔14に挿通する。この状態で、他方のブラケット10Bを一方のブラケット10Aに対して設定間隔を有するように壁面Wに対して位置決めをする≪第2工程≫。
【0027】
バー20の長さLは、前述したように、各ブラケット10A、10Bが設定間隔を有して壁面Wに固定された状態において、一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aと、他方のブラケット10Bの支持孔14の周縁の外側面11Bとの間隔L1より長い。このため、バー20が壁面Wに固定された一方のブラケット10A側に最も移動した状態(一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aにバー20の先端面20Aが当接した状態)でも、一方のブラケット10Aに対して設定間隔を有して壁面に対して位置決めされた他方のブラケット10Bの支持孔14にバー20の他端部は確実に支持される。よって、バー20が各ブラケット10A、10Bの支持孔14から抜け落ちてしまうことがない。
【0028】
次に、図4(B)に示すように、一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aにバー20の一端部の先端面20Aを当接させて、バー20を一方のブラケット10A側に移動させる。これにより、バー20の他端部の先端面20Bと他方のブラケット本体10Bの内壁面11Aとの間に空隙Sを形成する。
【0029】
バー20の長さLは、前述したように、一方のブラケット10Aの支持孔14に対面するブラケット本体11の内側面11Aと、他方のブラケット10Bを壁面Wに固定したビス30の支持孔14側の側面30Xからブラケット本体11の支持孔14が貫設された内側面11Aに沿って延びる仮想面Vとの間隔L2より短い。このため、空隙Sを通して、他方のブラケット本体10Bの先端開口から係止孔15に挿通されたビス30の頭部を視認することができる。よって、他方のブラケット本体10Bの先端開口からビス30を壁面Wに対してねじ込むことができる。このようにして、ビス30の頭部が係止孔15に係止するまでねじ込み、他方のブラケット10Bを壁面Wに固定する≪第3工程≫。
【0030】
この際、バー20の両端部は各ブラケット10A、10Bに確実に支持されており、支持孔14から抜け落ちてしまわない。このため、取付作業者は、バー20を直接、保持せず、他方のブラケットを一方の手で押さえ、他方の手でビスを壁面にねじ込むことができる。
【0031】
したがって、実施例1のタオル掛け1は壁面Wに容易に取り付けることができる。
【0032】
その後、図4(C)に示すように、バー20の中央部が各ブラケット10A、10B間に中央に位置するようにバー20を他方のブラケット10Bの方向に移動させる。この状態で、バー20の両端に設けられた各係合部21は、各ブラケット本体11の内部に位置する。ストッパー60を各ブラケット本体11の先端開口からブラケット本体11の内部に挿入し、各係合部21に係合させる≪第4工程≫。
【0033】
ストッパー60を係合部21に係合されると、各ブラケット10A、10Bの支持孔14の周縁の内側面11Aにストッパー60の側面が当接する。これにより、バー20はブラケット10A、10Bに対し、軸方向に移動しないように固定される。よって、タオル掛け1の使用に際し、バー20に掛けられたタオルがどちらか一方のブラケット10A、10B側によってしまうことを防止することができるため、使い勝手のよいタオル掛け1を提供することができる。
【0034】
各ブラケット10A、10Bを壁面Wに固定した後、図1〜図3に示すように、各ブラケット本体14の先端開口13にはキャップ14が嵌められる。
【0035】
このようにして壁面Wに取り付けられたタオル掛け1は、バー20の両端部に切欠き部等を設ける必要がないため、バー20が簡易な形態となり、容易に製造することができる。また、バー20を細くすることもできる。これにより、バー20を支持孔14に挿入して支持する各ブラケット10A、10Bも小型にすることができる。このため、デザインの制約を少なくすることができる。
【0036】
したがって、実施例1のタオル掛け1は、デザインの自由度を広げることができる。
【0037】
また、前述したように、バー20の長さLをL1からL2の範囲にすることにより、各ブラケット10A、10Bにバー20が確実に支持され、各ブラケット10A、10Bを壁面Wに固定することができる。このように、バー20の長さを管理すればよく、バー20を容易に製造することができる。
【実施例2】
【0038】
実施例2のタオル掛けは、図5に示すように、バー20及びストッパー61の構成を上記実施例1とは異なる形状としたものである。その他の構成については、上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0039】
実施例2のバー20の両端部の側面には、後述するストッパー61が挿通される2つの係止孔22が直線状に貫設されている。ストッパー61は、円柱状の頭部61Aと、頭部61Aの同軸上に一体に形成された挿入部61Bとを有している。挿入部61Bの先端部は4分割されている。4分割された先端部の先端には、先端から後方に広がる被係合部61Cが設けられている。
【0040】
このように構成された実施例2のバー20及びストッパー61を有するタオル掛けは、第4工程において、ストッパー61の軸部61Bをバー20に貫設された2つの係止孔22に挿通する。すると、ストッパー61の先端部が突き出た係止孔22の周縁の外側面に被係合部61Cが係合し、ストッパー61が抜け止めされる。また、ストッパー61の頭部61Aの側面が、各ブラケット10A、10Bの支持孔14の周縁の内側面11Aに当接する。このため、バー20はブラケット10A、10Bに対して、軸方向に移動しないように固定することができる。よって、タオル掛けの使用に際し、バー20に掛けられたタオルがどちらか一方のブラケット10A、10B側によってしまうことを防止することができるため、使い勝手のよいタオル掛けを提供することができる。
【0041】
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1及び2では、ブラケット本体が四角管状であるが、多角管状や円管状等、管状であればよい。
(2)上記実施例1及び2では、ブラケット本体に取付部が連続して設けられているが、ブラケット本体と、取付部とを別体に形成した後、一体化してもよい。
(3)上記実施例1及び2では、バーが円管状であるが、空洞でなくとも棒状であればよい。また、外形は角柱状でもよい。
(4)上記実施例1及び2では、ストッパーを有しているが、ストッパーを有さなくてもよい。
(5)上記実施例1及び2では、ストッパーがブラケット本体の内部に配置され、内側面に当接するように設けられているが、ストッパーをブラケット本体の外部に配置し、外側面に当接させてもよい。
(6)上記実施例1及び2では、バーに係合部を設けてストッパーを係合させているが、バーに係合部を設けず、ゴム製のOリング等をバーに外嵌し、ブラケット本体の内周面に当接させることにより、バーの軸方向の移動を防止してもよい。
(7)上記実施例1及び2では、ビスを利用してブラケットを壁面に固定したが、壁面にナットを埋め込んでおき、ボルトを利用して固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施例1のタオル掛けが取り付けられる壁面を有する浴室を示す斜視図である。
【図2】実施例1のタオル掛けの要部を示す分解図である。
【図3】実施例1のタオル掛けの要部を示す断面図である。
【図4】実施例1のタオル掛けの取付方法を示す概略図である。
【図5】実施例2のタオル掛けの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1…タオル掛け
10A、10B…ブラケット
11…ブラケット本体
11A…内側面
12…取付部
14…支持孔
15…係止孔
20…バー
20A、20B…先端面
21、22…係合部
30…ビス(固定金具)
60、61…ストッパー
S…空隙
V…仮想面
W…壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に固定される一対のブラケットと、両端部が各ブラケットに支持されるバーとを有するタオル掛けにおいて、
前記各ブラケットは、前記壁面に固定された際に壁面から遠ざかる方向に延びる管状のブラケット本体と、ブラケット本体の内部であって壁面側に位置する端部に設けられた取付部とを有し、
前記各ブラケット本体の側面には、前記バーの端部を挿通して支持する支持孔が貫設され、
前記各取付部には、前記各ブラケット本体の先端開口から各ブラケット本体の内部に挿入された固定金具を挿通して係止する係止孔が貫設され、
前記バーは、前記壁面に固定された一方の前記ブラケットの支持孔に一端部が挿通され、支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面に先端面が当接された状態で、一方のブラケットに対して設定間隔を有して壁面に固定された他方のブラケットの支持孔に他端部が支持され、かつ、他端部の先端面と他方のブラケット本体の内側面との間の空隙を通して、他方のブラケット本体の先端開口から前記係止孔に挿通された前記固定金具を前記壁面に対して結合及び分離可能であることを特徴とするタオル掛け。
【請求項2】
前記バーの長さは、前記各ブラケットが設定間隔を有して前記壁面に固定された状態において、一方のブラケットの前記支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面と、他方のブラケットの支持孔の周縁の外側面との間隔より長く、かつ、一方のブラケットの支持孔に対面するブラケット本体の内側面と、他方のブラケットを壁面に固定した固定金具の支持孔側の側面からブラケット本体の内側面に沿って延びる仮想面との間隔より短いことを特徴とする請求項1記載のタオル掛け。
【請求項3】
前記バーの両端部には係合部が設けられ、係合部に係合し、各支持孔の周縁の内側面に当接するストッパーを有していることを特徴とする請求項1又は2記載のタオル掛け。
【請求項4】
請求項1又は2記載のタオル掛けの取付方法であって、
一方の前記ブラケット本体の先端開口からブラケット本体の内部に挿入した前記固定金具を前記係止孔に挿通して前記壁面に結合しつつ、係止孔に係止すると共に、前記支持孔を前記バーを支持すべく水平方向に向けて一方のブラケットを壁面に固定する第1工程と、
前記第1工程で前記壁面に固定された一方の前記ブラケットの支持孔に前記バーの一端部を挿通すると共に、他方のブラケットの支持孔にバーの他端部を挿通し、一方のブラケットに対して設定間隔を有するように他方のブラケットを壁面に対して位置決めする第2工程と、
一方の前記ブラケットの支持孔に対面する前記ブラケット本体の内側面にバーの一端部の先端面を当接させてバーを一方のブラケット側に移動させることにより、バーの他端部の先端面と他方の前記ブラケット本体の内側面との間に空隙を形成し、前記係止孔に挿通された前記固定金具を先端開口から空隙を通して前記壁面に結合させつつ、係止孔に係止させることにより、他方のブラケットを壁面に固定する第3工程とを有することを特徴とするタオル掛けの取付方法。
【請求項5】
前記第3工程後に前記各ブラケットの前記支持孔の周縁の内側面に当接するストッパーを前記各ブラケット本体の先端開口からブラケット本体の内部に挿入し、前記バーの両端部に設けられた各係合部に係合させる第4工程を有することを特徴とする請求項4記載のタオル掛けの取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−119439(P2010−119439A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293292(P2008−293292)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)