説明

ダイエット方法およびこれに用いられるダイエットメガネ

【課題】ダイエット効果を十分に発揮することが可能なダイエット方法、およびこれに用いられるダイエットメガネを提供する。
【解決手段】本発明のダイエット方法は、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ1をかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できる。また、少なくとも食事前に、特定のブルーカラーのレンズ3を装着したメガネ1Bをかけて興奮を沈静化させた後に、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ1A(1)をかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイエットに効果のある、ダイエット方法およびこれに用いられるダイエットメガネに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康の保持や増進のためダイエットに対する関心が高まっている。従来から、各種のダイエット方法が提唱されているが、例えば、色とダイエット効果との関係に着目して、色のうち特定の青色(ブルーカラー)に基づきダイエット効果がもたらされることが知られている。
【0003】
特定のブルーカラーのレンズを装着したメガネをかけると、食物が青く、まずそうに見えて食欲を減退させ、また興奮を鎮めて心を落ち着かせ、リラックスさせる。これは色が視覚を介して脳の神経細胞に作用する結果と考えられる。そこで、食事の際に、このブルーカラーのレンズを装着したメガネをかけることにより、食欲減退効果とともにリラックス効果により食欲を低減させてダイエット効果を発揮することが知られている(例えば、非特許文献1)。
【0004】
その一方、肥満の原因となる食べ過ぎは、日常生活で幸福感が少ないことから、これを補うために起きる脳(心)のバランスの問題であり、食事制限などの一般的なダイエットでは、食べるのを我慢することで、さらに幸福感が減少するので、成功しない場合が多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】雑誌「安心」マキノ出版、2007年5月号、P.102−106
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記ブルーカラーのメガネでは、一定のダイエット効果があるものの、上述した幸福感の問題を解決できないことから、このメガネだけでは、ダイエット効果を十分に発揮できない場合があった。
【0007】
本発明は、ダイエット効果を十分に発揮することが可能なダイエット方法、およびこれに用いられるダイエットメガネを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の一構成に係るダイエット方法は、食事の際に、カラーレンズを装着したメガネをかけることによりダイエットが可能となる方法であって、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できるものである。
【0009】
この構成によれば、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、特定のパステルピンクカラーの光が視覚を介して脳の神経細胞に作用して、幸福感や満足感を高めて、それ以上食べたいという欲求、つまり食欲を抑えることができる。また、味覚にも影響して食事中には甘さなどを強く感じることができ、食事後にはその甘さなどを持続することができ、食欲を低減することができる。
【0010】
好ましくは、少なくとも食事前に、特定のブルーカラーのレンズを装着したメガネをかけて興奮を沈静化させた後に、少なくとも食事後に、前記特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できる。したがって、食事前における特定のブルーカラーレンズを装着したメガネによる興奮の沈静化と、食事後における特定のパステルピンクカラーレンズを装着したメガネによる幸福感の向上とが相俟って、よりダイエット効果を高めることができる。
【0011】
好ましくは、前記特定のパステルピンクカラーのレンズは、可視光線透過率が37.0%±1.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内のものである。さらに好ましくは、可視光線透過率が37.0%±0.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内である。したがって、ダイエット効果を十分かつ確実に得ることができる。
ここで、色相とは国際照明学会(CIE)の規格による色度図に基づいて表されたものをいう。
【0012】
本発明の他の構成にかかる前記ダイエット方法に用いられるダイエットメガネは、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したものである。この構成によれば、少なくとも食事後に、当該レンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できる。
【0013】
好ましくは、前記ダイエット方法に用いられるダイエットメガネセットは、特定のブルーカラーのレンズを装着したメガネおよび特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネのダイエットメガネセットである。したがって、ダイエット効果をさらに高めることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のダイエット方法は、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めるとともに、甘さなどの味覚も強めて持続させて、食欲を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に係るダイエット方法に用いられるダイエットメガネを示す斜視図である。
【図2】特定のパステルピンクカラーのレンズの一例を示す特性図である。
【図3】第2実施形態に係る、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネ、および特定のパステルブルーカラーのレンズを装着したメガネのダイエットメガネセットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るダイエット方法に用いられるダイエットメガネを示す斜視図である。このダイエット方法は、食事に際してカラーレンズを装着したメガネをかけることによりダイエットが可能となる方法である。ダイエットメガネ1は、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネである。
【0017】
すなわち、このダイエット方法は、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ1をかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できるものである。
【0018】
図2は、前記特定のパステルピンクカラーのレンズ2の一例を示す特性図である。可視光線透過率(縦軸)−波長(横軸)の特性図(左図)と、色度図(右図)とからなる。色相は国際照明学会(CIE)の規格による色度図に基づいて表される。
【0019】
特定のパステルピンクカラーのレンズ2は、好ましくは、可視光線透過率が37.0%±1.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内のものである。特に好ましいのは、可視光線透過率が37.0%±0.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内である。
【0020】
食事中に、このメガネ1をかけると、特定のパステルピンクカラーの光が視覚を介して脳の神経細胞に作用して、幸福感や満足感を高めて、食物をそれ以上食べたいという欲求、つまり食欲を抑えることができる。また、味覚にも影響を与えて食物の甘さなどを実際以上に強く感じることができる。
【0021】
食事後に、このメガネ1をかけると、食事中と同様に、幸福感や満足感を高めて、食べ終わった後の食欲を抑えることができる。また、味覚において食事中に感じた食物の甘さなどを持続することができ、さらに食欲を低減することができる。
【0022】
このように、本発明では、食事後または食事中から食事後にわたって、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ1をかけて幸福感を高めることにより、特定のパステルピンクカラーの光が視覚を介して脳の神経細胞に作用して、幸福感や満足感を高めて、食物に対する食欲を抑えることができる。また、味覚にも影響を与えて食物の甘さなどを持続でき、食欲を低減することができる。
【0023】
図3に、第2実施形態に係るダイエット方法に用いられるダイエットメガネセットの斜視図を示す。このダイエットメガネセットは、前記した特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネである第1のダイエットメガネ1(1A)と、特定のブルー(パステルブルー)カラーのレンズ3を装着したメガネである第2のダイエットメガネ1Bとを1セットとしたものである。
【0024】
食事前に、前記特定のパステルブルーカラーのグラス3を装着したメガネ(第2のダイエットメガネ)1Bをかけて興奮を沈静化させた後に、食事後に、前記特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ(第2のダイエットメガネ)1Aをかけて幸福感や満足感を高めて、食欲を低減させる。
【0025】
前記特定のパステルブルーカラーのレンズ3は、その一例として、可視光線透過率が15.5%±1.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.2±0.1、y=0.15±0.1の範囲内のものである。この特定のパステルブルーカラーのレンズ3を装着したメガネ1Bをかけると、特定のパステルブルーカラーの光が視覚を介して脳の神経細胞に作用して、食物が青くまずそうに見えて食欲を減退させ、また過剰な興奮を鎮めて心を落ち着かせ、リラックスさせて、つまり精神を安定させて、食べ過ぎを防ぐことができる。
【0026】
このように、第2実施形態では、少なくとも食事前に、特定のブルーカラーのレンズ3を装着したメガネ1Bをかけて興奮を沈静化させた後に、少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズ2を装着したメガネ1Aをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できる。したがって、食事前における特定のブルーカラーレンズ3を装着したメガネ1Bによる興奮の沈静化と、食事後における特定のパステルピンクカラーレンズ2を装着したメガネ1Aによる幸福感の向上とが相俟って、よりダイエット効果を高めることができる。
【0027】
なお、前記各実施形態では、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネを、ダイエット方法に適用しているが、健康法や記憶法などに適用する可能性を有する。健康法としては、例えばこのメガネをかけて呼吸することにより、血流やホルモンに作用を与えて美容・若返り効果を得ようとする「ピンク呼吸法」(ピンクの空気をイメージして、深呼吸を繰り返す呼吸法)において、わざわざ想像しなくても視覚的にピンク色の空気のイメージが得られるので、この健康法に利用できる。また、記憶法として、このメガネをかけることにより、脳内血流量が上昇し、結果として記憶力を向上させることにも利用できる。
【符号の説明】
【0028】
1:ダイエットメガネ
1A:第1のダイエットメガネ
1B:第2のダイエットメガネ
2:特定のパステルピンクカラーのレンズ
3:特定のパステルブルーカラーのレンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食事の際に、カラーレンズを装着したメガネをかけることによりダイエットが可能となる方法であって、
少なくとも食事後に、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できるダイエット方法。
【請求項2】
請求項1において、
少なくとも食事前に、特定のブルーカラーのレンズを装着したメガネをかけて興奮を沈静化させた後に、少なくとも食事後に、前記特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネをかけて幸福感を高めることにより、食欲を低減できるダイエット方法。
【請求項3】
請求項1または2において、
特定のパステルピンクカラーのレンズは、可視光線透過率が37.0%±1.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内のものである、ダイエット方法。
【請求項4】
請求項1または2において、
特定のパステルピンクカラーのレンズは、可視光線透過率が37.0%±0.5%の範囲内で、色相が色度図の座標でx=0.4±0.1、y=0.3±0.1の範囲内である、ダイエット方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項のダイエット方法に用いられる、特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したダイエットメガネ。
【請求項6】
請求項2のダイエット方法に用いられる、特定のブルーカラーのレンズを装着したメガネおよび特定のパステルピンクカラーのレンズを装着したメガネのダイエットメガネセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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