チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン誘導体
【課題】 チロシンキナーゼ阻害作用、特に、Sykキナーゼ阻害作用に優れるチエノピリミジンジアミン誘導体、その薬理上許容される塩、その薬理上許容される水和物、その薬理上許容される溶媒和物、その薬理上許容されるプロドラッグ、これらの製法、及び、Sykキナーゼ関連疾患の予防及び/又は治療に優れる、上記チエノピリミジンジアミン誘導体を有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)を有する化合物:
【解決手段】下記一般式(I)を有する化合物:
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】
[式中、
R1は、水素原子;
置換基群α及び置換基群βから選択される基で置換されていてもよい、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、若しくは、C2−C6アルキニル基;
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基;又は、
置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、若しくは、単環乃至二環式ヘテロアリール基を示し、
R2は、水素原子、又は、C1−C6アルキル基を示し、
Aは、置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、又は、単環乃至二環式ヘテロアリール基を示し、
Bは、水素原子;
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基;又は、
置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、若しくは、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。
<置換基群α>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、−SORa、‐SONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、‐OCORa、‐NRaCORa、‐NRaSORa、‐NRaSO2Ra、‐OCOORa、‐OCONRaRa、‐NRaCOORa、‐NRaCONRaRa、‐NRaSONRaRa、‐NRaSO2NRaRa、及び、‐O‐N=CRaRa。
<置換基群β>
オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORa。
Raは、各々独立して、水素原子、又は、置換基群γから選択される基を示す。
<置換基群γ>
置換基群δから選択される基で置換されていてもよい、
C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、5乃至6員ヘテロアリール基、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキルC1−C6アルキル基、5乃至8員ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、C6−C10アリールC1−C6アルキル基、及び、5乃至6員ヘテロアリールC1−C6アルキル基。
<置換基群δ>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORb,‐SRb、‐NRbRb、‐CORb、‐COORb、‐CONRbRb、−SORb、‐SONRbRb、‐SO2Rb、‐SO2NRbRb、‐OCORb、‐NRbCORb、‐NRbSORb、‐NRbSO2Rb、‐OCOORb、‐OCONRbRb、‐NRbCOORb、‐NRbCONRbRb、‐NRbSONRbRb、‐NRbSO2NRbRb、‐O‐N=CRbRb、オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORb。
Rbは、各々独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される化合物。
【請求項2】
請求項1において、R1が、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C5シクロアルキル基を示し、R2が、水素原子又はメチル基で表される化合物。
【請求項3】
請求項1において、R1が、シクロプロピル基を示し、R2が、水素原子又はメチル基で表される化合物。
【請求項4】
請求項1乃至3から選択されるいずれかの1項において、‐A‐Bが、下記一般式(II):
【化2】
[式中、
X及びYは、各々独立して、酸素原子、硫黄原子、R5で置換されていてもよい炭素原子、又は、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合、又は、二重結合を示し、
R3は、水素原子、又は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示し、
R4は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示し、
R5は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項5】
請求項1乃至3から選択されるいずれか1項において、‐A‐Bが、下記一般式(III):
【化3】
[式中、
Xは、炭素原子又は窒素原子を示し、
Yは、酸素原子、硫黄原子、R5で置換されていてもよい炭素原子、又は、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合、又は、二重結合を示し、
R3は、水素原子、又は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示し、
R4は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示し、
R5は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項6】
請求項4又は5において、
Xは、窒素原子を示し、
Yは、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合を示し、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す化合物。
【請求項7】
請求項5において、
Xは、窒素原子を示し、
Yは、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合を示し、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す化合物。
【請求項8】
請求項1において、
R1は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C5シクロアルキル基を示し、
R2は、水素原子、又は、メチル基を示し、
‐A‐Bは、下記一般式(IV):
【化4】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項9】
請求項1において、
R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(IV):
【化5】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項10】
請求項1において、R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(V):
【化6】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項11】
請求項1において、R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(V):
【化7】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R5は、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される化合物。
【請求項12】
請求項1において、
下記より選択されるいずれか1つの化合物:
N4-シクロプロピル-N2-[4-(4-ヒドロキシピペリジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[4-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-(3-フルオロ-4-ピペラジノフェニル)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
{4-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ-2-フルオロフェニル}ピペラジノアセタミド、
N2-[4-(4-アセチルピペラジノ)-3-フルオロフェニル]-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(4-グリシルピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(ヒドロキシアセチル)ピペラジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(4-メタンスルホニルピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(3-オキソピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N2-{4-[4-(アセチルアミノ)ピペリジノ]-3-フルオロフェニル}-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(メトキシカルボニルアミノ)ピペリジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(メタンスルホニルアミノ)ピペリジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N2-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
2-(4-アセチルピペラジノ)-5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]ベンゾニトリル、
5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-2-(4-メタンスルホニルピペラジノ)ベンゾニトリル、及び
5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-2-(4-ヒドロキシピペリジノ)ベンゾニトリル。
【請求項13】
請求項1乃至12から選択されるいずれか1項に記載された化合物の薬理上許容される塩、その薬理上許容される水和物、その薬理上許容される溶媒和物、又は、そのプロドラッグ。
【請求項14】
請求項1乃至12から選択されるいずれか1項に記載された化合物、その薬理上許容される塩、その薬理上許容される水和物、その薬理上許容される溶媒和物、又は、その薬理上許容されるプロドラッグを含有する医薬組成物。
【請求項15】
請求項14において、さらに、薬理学上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項16】
請求項14又は15において、Sykキナーゼ関連疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
【請求項17】
請求項16において、Sykキナーゼ関連疾患が、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、癌、又は、骨髄性細胞増殖異常関連疾患である医薬組成物。
【請求項1】
一般式(I):
【化1】
[式中、
R1は、水素原子;
置換基群α及び置換基群βから選択される基で置換されていてもよい、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、若しくは、C2−C6アルキニル基;
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基;又は、
置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、若しくは、単環乃至二環式ヘテロアリール基を示し、
R2は、水素原子、又は、C1−C6アルキル基を示し、
Aは、置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、又は、単環乃至二環式ヘテロアリール基を示し、
Bは、水素原子;
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基;又は、
置換基群α及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C6−C10アリール基、若しくは、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。
<置換基群α>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、−SORa、‐SONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、‐OCORa、‐NRaCORa、‐NRaSORa、‐NRaSO2Ra、‐OCOORa、‐OCONRaRa、‐NRaCOORa、‐NRaCONRaRa、‐NRaSONRaRa、‐NRaSO2NRaRa、及び、‐O‐N=CRaRa。
<置換基群β>
オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORa。
Raは、各々独立して、水素原子、又は、置換基群γから選択される基を示す。
<置換基群γ>
置換基群δから選択される基で置換されていてもよい、
C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、5乃至6員ヘテロアリール基、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキルC1−C6アルキル基、5乃至8員ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、C6−C10アリールC1−C6アルキル基、及び、5乃至6員ヘテロアリールC1−C6アルキル基。
<置換基群δ>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORb,‐SRb、‐NRbRb、‐CORb、‐COORb、‐CONRbRb、−SORb、‐SONRbRb、‐SO2Rb、‐SO2NRbRb、‐OCORb、‐NRbCORb、‐NRbSORb、‐NRbSO2Rb、‐OCOORb、‐OCONRbRb、‐NRbCOORb、‐NRbCONRbRb、‐NRbSONRbRb、‐NRbSO2NRbRb、‐O‐N=CRbRb、オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORb。
Rbは、各々独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される化合物。
【請求項2】
請求項1において、R1が、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C5シクロアルキル基を示し、R2が、水素原子又はメチル基で表される化合物。
【請求項3】
請求項1において、R1が、シクロプロピル基を示し、R2が、水素原子又はメチル基で表される化合物。
【請求項4】
請求項1乃至3から選択されるいずれかの1項において、‐A‐Bが、下記一般式(II):
【化2】
[式中、
X及びYは、各々独立して、酸素原子、硫黄原子、R5で置換されていてもよい炭素原子、又は、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合、又は、二重結合を示し、
R3は、水素原子、又は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示し、
R4は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示し、
R5は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項5】
請求項1乃至3から選択されるいずれか1項において、‐A‐Bが、下記一般式(III):
【化3】
[式中、
Xは、炭素原子又は窒素原子を示し、
Yは、酸素原子、硫黄原子、R5で置換されていてもよい炭素原子、又は、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合、又は、二重結合を示し、
R3は、水素原子、又は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示し、
R4は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示し、
R5は、水素原子、又は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項6】
請求項4又は5において、
Xは、窒素原子を示し、
Yは、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合を示し、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す化合物。
【請求項7】
請求項5において、
Xは、窒素原子を示し、
Yは、R5で置換されていてもよい窒素原子を示し、
点線を含む結合は、単結合を示し、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す化合物。
【請求項8】
請求項1において、
R1は、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C5シクロアルキル基を示し、
R2は、水素原子、又は、メチル基を示し、
‐A‐Bは、下記一般式(IV):
【化4】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項9】
請求項1において、
R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(IV):
【化5】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基、エトキシ基、ジメチルアミノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、メトキシカルボニル基、アセチル基、アセチルアミノ基、又は、シアノ基を示し、
R4は、水素原子、又は、メチル基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項10】
請求項1において、R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(V):
【化6】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R5は、置換基群α及び置換基群γから選択される基を示す。]
で表される化合物。
【請求項11】
請求項1において、R1は、シクロプロピル基を示し、R2は、水素原子を示し、‐A‐Bは、下記一般式(V):
【化7】
[式中、
R3は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、又は、シアノ基を示し、
R5は、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される化合物。
【請求項12】
請求項1において、
下記より選択されるいずれか1つの化合物:
N4-シクロプロピル-N2-[4-(4-ヒドロキシピペリジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[4-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-(3-フルオロ-4-ピペラジノフェニル)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
{4-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]アミノ-2-フルオロフェニル}ピペラジノアセタミド、
N2-[4-(4-アセチルピペラジノ)-3-フルオロフェニル]-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(4-グリシルピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(ヒドロキシアセチル)ピペラジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(4-メタンスルホニルピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-[3-フルオロ-4-(3-オキソピペラジノ)フェニル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N2-{4-[4-(アセチルアミノ)ピペリジノ]-3-フルオロフェニル}-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(メトキシカルボニルアミノ)ピペリジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N4-シクロプロピル-N2-{3-フルオロ-4-[4-(メタンスルホニルアミノ)ピペリジノ]フェニル}チエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
N2-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-N4-シクロプロピルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジアミン、
2-(4-アセチルピペラジノ)-5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]ベンゾニトリル、
5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-2-(4-メタンスルホニルピペラジノ)ベンゾニトリル、及び
5-[4-(シクロプロピルアミノ)チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-2-(4-ヒドロキシピペリジノ)ベンゾニトリル。
【請求項13】
請求項1乃至12から選択されるいずれか1項に記載された化合物の薬理上許容される塩、その薬理上許容される水和物、その薬理上許容される溶媒和物、又は、そのプロドラッグ。
【請求項14】
請求項1乃至12から選択されるいずれか1項に記載された化合物、その薬理上許容される塩、その薬理上許容される水和物、その薬理上許容される溶媒和物、又は、その薬理上許容されるプロドラッグを含有する医薬組成物。
【請求項15】
請求項14において、さらに、薬理学上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項16】
請求項14又は15において、Sykキナーゼ関連疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
【請求項17】
請求項16において、Sykキナーゼ関連疾患が、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、癌、又は、骨髄性細胞増殖異常関連疾患である医薬組成物。
【公開番号】特開2008−13527(P2008−13527A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−189089(P2006−189089)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
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