説明

テーブル等における天板の支持脚

【課題】脚柱の上端に、天板支持部材を、強固にかつ容易に固定し得るようにする。
【解決手段】脚柱5の上端の台座6の周縁部の複数の上向係合部16間に、内面23が外方を向く傾斜面をなし、両側に1対の被係合部22を有する天板支持部材7の基端部21を嵌合し、天板受座8をボルト9により脚柱に締付けることにより、その下面に突設した下向突部の外周面により、天板支持部材7の内面23を外向きに押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル等の天板の下面に取付けられる天板の支持脚に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の天板の支持脚としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−191441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に記載されている支持脚においては、脚柱の上端に設けた天板受座と、これに取付けられる天板支持体との対向面に、凹部と凸部を設け、これらを互いに嵌合するとともに、脚柱の外周面に天板支持体の内面を当接した状態で、ボルトにより固定している。そのため、凹部と凸部との嵌合面積が小さく、大きな取付強度を得るのが難しかった。
【0005】
また、天板支持体が下方に落下してしまうため、それを片手で押えながらボルト止めしたり、天板を床面に裏返しに置いた状態で取付作業を行う必要があるため、作業性が悪かった。
【0006】
上記特許文献1において、従来技術として開示されている図6及び図7に示す支持脚もあるが、図6の支持脚は、天板支持体の基部の外面が、脚柱の内面と面接触しているので、外力が天板支持体に加わると横ずれし易く、また図7の支持脚は、脚柱連結体とフランジとが単にボルトにより結合されているので、ねじ孔とボルトの挿通孔とを合わせる作業に手間がかかるという問題を有している。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、脚柱の上端に、天板支持部材を、強固にかつ容易に固定し得るようにしたテーブル等における天板の支持脚を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のテーブル等における天板の支持脚は、テーブル等の天板の下面を支持する支持脚であって、上下方向を向く脚柱と、該脚柱の上端に設けられ、周縁部に複数の上向係合部を有するとともに、上面の中央部に軸状の上向突部を突設してなる台座と、前記互いに隣接する少なくとも2個の上向係合部間に基端部が嵌合されるとともに、この嵌合部より内方の基端部の両側に、外面が前記隣接する2個の上向係合部の内面と係合する1対の被係合部を有し、かつ両被係合部を含む基端部の内面を、上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面とした水平方向を向く天板支持部材と、前記台座と天板支持部材の基端部の上面に載置され、下面の中央部に、外周面が前記傾斜面と同角度で上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面をなす下向突部を有するとともに、該下向突部に、前記上向突部に上方より嵌合可能な嵌合孔を形成してなる天板受座とを備え、該天板受座における嵌合孔を前記台座の上向突部に嵌合させて、天板受座を締付手段をもって前記支柱に固定することにより、該天板受座における下向突部の傾斜面により、前記天板支持部材の内面の傾斜面を外向きに押圧するようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、天板受座を締付けると、その下向突部の外周面の傾斜面により、天板支持部材の基端部の内面の傾斜面が外向きに強圧されて、基端部の両側の被係合部の外面が台座の2個の上向係合部の内面と強く係合するため、天板支持部材は、脚柱の上端の台座に強固に固定される。
また、天板支持部材の基端部を、台座における隣接する上向係合部間に上方より嵌合すると、両上向係合部の内面に1対の被係合部の外面が当接して天板支持部材の落下が防止され、かつ位置決めした状態で固定し得るので、作業性が極めてよい。
【0009】
本発明の請求項2に記載の天板の支持脚は、請求項1に記載の天板の支持脚であって、台座の上向突部と、天板受座の嵌合孔とを、互いに補形をなす截頭円錐形としたことを特徴としている。
この特徴によれば、天板受座が、求心作用によりがたなく安定して台座の上向突部に嵌合して固定されるので、天板支持部材も均一に押圧されて固定されるようになる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の天板の支持脚は、請求項1または2に記載の天板の支持脚であって、天板受座の下向突部を、逆截頭円錐形とするとともに、その外周面に当接する天板支持部材の内面を、円弧状の傾斜面としたことを特徴としている。
この特徴によれば、天板受座を、天板支持部材がどの位置にあっても位置決めする必要はなく、かつ天板支持部材の傾斜面との接触面積が増大するので、これを、より強固に押圧して固定することができる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の天板の支持脚は、請求項1ないし3のいずれかに記載の天板の支持脚であって、天板支持部材における基端部と被係合部の下部内面を、台座の上向突部の下部外周面の一部と補形をなしてそれに当接するようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、万一締付手段が緩んでも、天板支持部材が、台座の中心方向へ位置ずれするのが防止される。
【0012】
本発明の請求項5に記載の天板の支持脚は、請求項1ないし4のいずれかに記載の天板の支持脚であって、台座の上向係合部の内面と、天板支持部材の被係合部の外面との互いの当接面を、上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面としたことを特徴としている。
この特徴によれば、台座の上向係合部と、天板支持部材の被係合部との圧接力が増大するので、天板支持部材がさらに強固に固定される。
【0013】
本発明の請求項6に記載の天板の支持脚は、請求項1ないし5のいずれかに記載の天板の支持脚であって、天板支持部材の基端部における両被係合部との間の中央部に、互いに隣接する3個の上向係合部のうちの中央の上向係合部に係合可能な、それと補形をなす係合孔を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、天板支持部材の基端部が、両側部の被係合部と中央部の係合孔との3個所で、台座の3個の上向係合部と係合するので、天板支持部材を、より強固にかつ安定して固定することができる。
【0014】
本発明の請求項7に記載の天板の支持脚は、請求項1ないし6のいずれかに記載の天板の支持脚であって、天板支持部材を有しない互いに隣接する上向係合部間に、天板支持部材の基端部及び被係合部と同形をなす閉塞部材を嵌合したことを特徴としている。
この特徴によれば、天板支持部材を有しない上向係合部間の隙間が、閉塞部材により体裁よく塞がれるとともに、天板支持部材と閉塞部材とが均一に押圧されるようになるので、複数設けた天板支持部材の固定強度にばらつきが生じることはない。
【0015】
本発明の請求項8に記載の天板の支持脚は、請求項1ないし7のいずれかに記載の天板の支持脚であって、締付手段を、天板受座の下向突部と台座の上向突部との中心に設けた挿通孔と、脚柱の中心の円筒状部とに挿通され、天板受座の上端又は脚柱の下端において、ナットもしくはめねじに螺合される上下方向に長寸のボルトとしたことを特徴としている。
この特徴によれば、1本の長寸のボルトにより、支持脚を構成する全ての部材を結合し得るとともに、脚柱の中心部にボルトが挿通しているので、脚柱の強度を大とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態の支持脚を備えるテーブルを、下方より見た斜視図で、テーブル1の天板2の下面の四隅部は、上下方向を向く4本の支持脚3と、それらの上端同士を互いに連結している前後左右方向を向く複数の連結杆4とにより支持されている。
【0018】
各支持脚3は、図2ないし図6に示すように、アルミニウム合金等の押し出し成形品よりなる筒状の脚柱5と、この上端に取付けられる脚柱5とほぼ同径のアルミニウム合金製の台座6と、この台座6に互いに直交する放射方向を向くように取付けられるアルミニウム合金製の3個の天板支持部材7と、台座6及び各天板支持部材7の基端部上面に載置されて固定される天板受座8と、下端部が雄ねじ9aとなっている上下方向に長寸のボルト9とを備えている。
【0019】
脚柱5の中心には、ボルト9挿通用の挿通孔を有する欠円筒部10が、4本のリブ11を介して脚柱5の内面に一体的に結合されている。また、12は、脚柱5の下端の開口部を塞ぐキャップで、上面中央に立設された筒状嵌合部12aが、上記欠円筒部10の下端部に嵌合されるようになっている。筒状嵌合部12aの内面の上下部には、上記ボルト9の雄ねじ9aが螺合される雌ねじ13と、キャップ12の下方に設けられるアジャスタ14の上面中央の雄ねじ14aが螺合される雌ねじ15が形成されている。
【0020】
台座6の周縁部上面には、4個の同形状をなす上向係合部16が、円周方向に90°間隔おきに一体的に連設されている。各上向係合部16の内面16aは、上方に向かって漸次外方(離心方向)に傾斜する円弧状の傾斜面とされている。
【0021】
台座6の上面中央には、中心にボルト9の挿通孔17を有するとともに、外径が漸次下方に向かって大径をなす載頭円錐形の上向突部18が一体的に突設されている。また、下面中央には、図6の断面図に示すように、脚柱5の欠円筒部10の上端部内に嵌合される筒状突部19と、互いに隣接するリブ11の内端部間に嵌合される位置決め用の突片20とが突設されている。
【0022】
上記各天板支持部材7は、台座6側の取付部7aが側面視概ね倒立L字状をなし、その外端面には、連結杆4を連結するための上向コ字状の連結部7bが一体的に連設されている。
【0023】
取付部7aの上端部の台座6側に延出する基端部21は、台座6における互いに隣接する上向係合部16間にがたなく嵌合されるようになっており、また基端部21の内端部の両側には、外面が隣接する上向係合部16の内面16aにおける円周方向のほぼ半分と当接する1対の被係合部22,22が突設されている。
【0024】
両被係合部22の外面は、上向係合部16の内面と等しい円弧状の傾斜面とされ、それら同士が互いに当接するようになっている。被係合部22を含む基端部21の内面23は、上方に向かって漸次外方(離心方向)に傾斜する円弧状の傾斜面(テーパ面)とされ、かつその下端は、台座6の上向突部18の下端の外周面と補形をなして当接するようになっている。
【0025】
すなわち、基端部21を隣接する上向係合部16間に嵌合するとともに、両被係合部22を上向係合部16の内面16aに当接させると、基端部21の内面23の下端が、上向突部18の下端の外周面と当接又は近接し、天板支持部材7が内方に移動するのが防止されるとともに、固定前に位置決めし得るようになっている。
【0026】
24は、台座6における天板支持部材7を有しない上向係合部16間に嵌合される閉塞部材で、天板支持部材7の基端部21とほぼ同形をなすとともに、それと同じ被係合部22と傾斜状の内面23を有している。
【0027】
各天板支持部材7の基端部21と閉塞部材24の上面中央には、図3の2点鎖線で示すように、天板受座8の下面に突設した4個の凸部25が嵌合される位置決め用の凹部26が形成されている。
【0028】
図3に示すように、各天板支持部材7及び閉塞部材24を、台座6の互いに隣接する上向係合部16間に嵌合すると、それらの内面23と台座6の上向突部18との間に、上方に向かって漸次拡径するテーパ状の嵌合凹部27が形成される。
【0029】
上記天板受座8は、方形の板状をなし、中央部には、ボルト9の頭部が嵌合される有底孔28と、ボルト9の軸部が挿通する挿通孔29が、互いに連通して穿設されている。また四隅部には、図4に示すように、天板2に固定するためのボルト30挿入用の取付孔31が穿設されている。
【0030】
図3の2点鎖線及び図6の断面図に示すように、天板受座8の下面中央には、外周面が各天板支持部材7の基端部21の内面23と同一角度の傾斜面(テーパ面)をなす逆載頭円錐形の下向突部32が一体的に突設されている。この下向突部32の内部には、上記台座6の上向突部18と補形をなす載頭円錐形の嵌合孔(テーパ孔)33が、ボルト挿通孔17,29と同心的に形成されている。上向突部18に嵌合孔33を嵌合すると、下向突部32の外周面が、上述したテーパ状の嵌合凹部27内において、各天板支持部材7の基端部21と閉塞部材24の内面23に当接するようになっている。
【0031】
天板受座8の外周部は、内向傾斜の傾斜面34とされ、この傾斜面34は、図6に示すように、各天板支持部材7の取付部7aの上面に突設された突片35の内面の傾斜受面36と当接するようになっている。
【0032】
次に、上記第1の実施形態の支持脚3の組み立て手順について説明する。
【0033】
まず、脚柱5の上端に台座6を位置決めして載置した後、図3に示すように、その互いに隣接する上向係合部16間に、3個の天板支持部材7の基端部21と閉塞部材24とを順次上方より嵌合する。この際、各天板支持部材7と閉塞部材24の1対の被係合部22の外面が、隣接する上向係合部16の内面16aと当接するので、それらが台座6より落下する恐れはなく、その後の作業性が容易となる。
【0034】
次いで、天板受座8を、その下面の凸部25と各天板支持部材7及び閉塞部材24の凹部26とを位置合わせしながら、下面の下向突部32の嵌合孔33を、台座6の上向突部18に嵌合する。
【0035】
次いで、長寸のボルト9を、ワッシャ37を介して天板受座8の挿通孔29に上方より挿入し、台座6の挿通17と脚柱5の欠円筒部10を挿通して、下端部の雄ねじ9aを、キャップ12における筒状嵌合部12a内の上半部の雌ねじ13に螺合し、強く締付ける。
【0036】
図4ないし図6は、この状態を示すもので、ボルト9の締付時において天板受座8の下向突部32の外周面が、各天板支持部材7及び閉塞部材24の内面23と強く圧接し、それらを図5の矢印で示すように、外方(放射方向)に強圧することにより、被係合部22の外面が上向係合部16の内面16aと強く係合し、各天板支持部材7と閉塞部材24は、台座6すなわち脚柱5の上端に強固に固定される。
【0037】
この際、天板支持部材7を有しない上向係合部16間には、閉塞部材24が嵌合され、かつ各天板支持部7と閉塞部材24の内面23は、それと同一傾斜の逆截頭円錐形の下向突部32により均一に押圧されるので、各天板支持部材7の固定強度にばらつきが生じることはない。
【0038】
このようにして、支持脚3を組立てた後、図4に示すように、各天板支持部材7の連結部7bには、連結杆4の端部が嵌合され、図示しないボルトにより互いに連結される。また、天板受座8は、その四隅部が、ボルト30により天板2の下面に固着される。
【0039】
図7は、本発明の第2の実施形態の支持脚38を備えるテーブル1を、下方より見た斜視図である。なお、第2の実施形態の支持脚38は、天板支持部材39の形状が異なるとともに、脚柱5と台座6がほぼ角形をなすので、その他の構成は、上記第1の実施形態と同じであるため、同一構成の部分には上記と同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0040】
図8ないし図10に示すように、天板支持部材39は、上記取付部7aよりも基部側が幅広の水平をなす取付部39aと、その外面に連設された上向コ字状の連結部39bとからなり、取付部39aの基端部40は、上面を若干下方に段落させるとともに、幅寸法を、台座6における互いに対向する上向係合部16間に嵌合される寸法としてある。
【0041】
基端部40の内端部の両側には、外面が、互いに対向する上向係合部16の内面16aのほぼ半分に当接する1対の被係合部41,41が連設されている。両被係合部41を含む基端部40の内面42は、天板受座8の下向突部32(この実施形態では図示略)の外周面と補形をなす半円状の傾斜面(テーパ面)とされている。
【0042】
基端部40の中央部には、互いに対向する上向係合部16との間に設けた上向係合部16に嵌合される、それと補形をなす係合孔43が穿設されている。また、この係合孔43の外方には、天板受座8のコーナー部を基端部40の上面に載置した際、その取付孔31と整合するボルト30(図4参照)の挿通孔44が穿設されている。
【0043】
26,26は、上記と同様の位置決め用の凹部で、天板受座8の下面の2個の凸部25が嵌合されるようになっている。また、24,24は、上記と同様の閉塞部材で、天板支持部材39が取付けられない、互いに隣接する上向係合部16間に嵌合される。
【0044】
図9は、台座6の各上向係合部16に、上記天板支持部材39と2個の閉塞部材24を係合させて取付けた状態を示す。この状態で、上記第1の実施形態と同じ手順でボルト9により天板受座8を締付けると、図10の矢印で示すように、天板支持部材39及び各閉塞部材24が放射方向に均一に押圧される。
【0045】
その結果、天板支持部材39の両被係合部41と係合孔43とが、互いに隣接する3個の上向係合部16と強く係合し、天板支持部材39は、台座6すなわち脚柱5の上端に強固に固定される。
【0046】
天板支持部材39を固定した後、その連結部39bには、図7に示すように、両端部を天板2の隅部に向かって折曲した連結杆4の端部が、ボルト(図示略)により連結される。
【0047】
以上説明したように、上記第1及び第2の実施形態の支持脚3,38においては、いずれも、天板受座8をボルト9により脚柱5に締付けるだけで、天板支持部材7,39を、台座6に強固に固定することができる。
【0048】
また、天板支持部材7,39は、その基端部21,40を、台座6の隣接する上向係合部16間に嵌合するだけで、台座6よりの落下が防止されるとともに、位置決めされるので、従来のように、押えながら作業する必要はなく、作業性が極めてよい。
【0049】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0050】
上記実施形態においては、天板受座8の下向突部32を、逆截頭円錐形をなすものとしたが、第1の実施形態では、図11に示すように、外周面が上方に向かって外方に傾斜する逆截頭四角錐形をなす形状とし、この内部に、上記実施形態と同様の嵌合孔33を設けてもよい。この際には、天板支持部材7の内面23を、逆截頭四角錐形とした下向突部32の外周面と同角の傾斜面とすればよい。
【0051】
また、上記実施形態では、上向係合部16の内面16aと、被係合部22,41の外面を、上方に向かって漸次外方に傾傾する円弧状の傾斜面としたが、円弧状としないで平らな傾斜面としてもよい。
【0052】
台座6の上向突部18を円柱状とするとともに、天板受座8の嵌合孔33を、円柱状とした上向突部18と補形をなす上向の凹孔としてもよい。
【0053】
本発明の支持脚は、上記テーブルの他、机やその他の家具の支持脚にも適用し得ることは勿論である。
【0054】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態に記載されていた台座6は、それぞれ平面視形状が脚柱5に対応しているだけで、上向係合部16及びその内面16aの形状は同一であるため、第1の実施形態に記載の天板支持部材7を、第2の実施形態に記載の平面視角形の台座6に嵌合して使用することが可能であるとともに、逆に第2の実施形態に記載の天板支持部材39を、第1の実施形態に記載の平面視円形の台座6に嵌合して使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1の実施形態の支持脚を備えるテーブルを下方より見た斜視図である。
【図2】支持脚の分解斜視図である。
【図3】同じく、台座に天板支持部材を嵌合した状態の斜視図である。
【図4】同じく、組立終了後の支持脚の斜視図である。
【図5】同じく、拡大平面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の支持脚を備えるテーブルを下方より見た斜視図である。
【図8】同じく、支持脚の分解斜視図である。
【図9】同じく、台座に天板支持部材を嵌合した状態の斜視図である。
【図10】同じく、組立終了後の支持脚の拡大平面図である。
【図11】天板受座と天板支持部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
1 テーブル
2 天板
3 支持脚
4 連結杆
5 脚柱
6 台座
7 天板支持部材
7a 取付部
7b 連結部
8 天板受座
9 ボルト
9a 雄ねじ
10 欠円筒部
11 リブ
12 キャップ
12a 筒状嵌合部
13 雌ねじ
14 アジャスタ
14a 雄ねじ
15 雌ねじ
16 上向係合部
16a 内面
17 挿通孔
18 上向突部
19 筒状突部
20 突片
21 基端部
22 被係合部
23 内面
24 閉塞部材
25 凸部
26 凹部
27 嵌合凹部
28 有底孔
29 挿通孔
30 ボルト
31 取付孔
32 下向突部
33 嵌合孔
34 傾斜面
35 突片
36 傾斜受面
37 ワッシャ
38 支持脚
39 天板支持部材
39a 取付部
39b 連結部
40 基端部
41 被係合部
42 内面
43 係合孔
44 挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブル等の天板の下面を支持する支持脚であって、上下方向を向く脚柱と、該脚柱の上端に設けられ、周縁部に複数の上向係合部を有するとともに、上面の中央部に軸状の上向突部を突設してなる台座と、前記互いに隣接する少なくとも2個の上向係合部間に基端部が嵌合されるとともに、この嵌合部より内方の基端部の両側に、外面が前記隣接する2個の上向係合部の内面と係合する1対の被係合部を有し、かつ両被係合部を含む基端部の内面を、上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面とした水平方向を向く天板支持部材と、前記台座と天板支持部材の基端部の上面に載置され、下面の中央部に、外周面が前記傾斜面と同角度で上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面をなす下向突部を有するとともに、該下向突部に、前記上向突部に上方より嵌合可能な嵌合孔を形成してなる天板受座とを備え、該天板受座における嵌合孔を前記台座の上向突部に嵌合させて、天板受座を締付手段をもって前記支柱に固定することにより、該天板受座における下向突部の傾斜面により、前記天板支持部材の内面の傾斜面を外向きに押圧するようにしたことを特徴とするテーブル等における天板の支持脚。
【請求項2】
台座の上向突部と、天板受座の嵌合孔とを、互いに補形をなす截頭円錐形とした請求項1に記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項3】
天板受座の下向突部を、逆截頭円錐形とするとともに、その外周面に当接する天板支持部材の内面を、円弧状の傾斜面とした請求項1または2に記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項4】
天板支持部材における基端部と被係合部の下部内面を、台座の上向突部の下部外周面の一部と補形をなしてそれに当接するようにした請求項1ないし3のいずれかに記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項5】
台座の上向係合部の内面と、天板支持部材の被係合部の外面との互いの当接面を、上方に向かって漸次外方に傾斜する傾斜面とした請求項1ないし4のいずれかに記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項6】
天板支持部材の基端部における両被係合部との間の中央部に、互いに隣接する3個の上向係合部のうちの中央の上向係合部に係合可能な、それと補形をなす係合孔を設けた請求項1ないし5のいずれかに記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項7】
天板支持部材を有しない互いに隣接する上向係合部間に、天板支持部材の基端部及び被係合部と同形をなす閉塞部材を嵌合した請求項1ないし6のいずれかに記載のテーブル等における天板の支持脚。
【請求項8】
締付手段を、天板受座の下向突部と台座の上向突部との中心に設けた挿通孔と、脚柱の中心の円筒状部とに挿通され、天板受座の上端又は脚柱の下端において、ナットもしくはめねじに螺合される上下方向に長寸のボルトとした請求項1ないし7のいずれかに記載のテーブル等における天板の支持脚。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2007−255431(P2007−255431A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−76562(P2006−76562)
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】