説明

ディスク検出装置

【課題】 光センサーによるディスクの有無検出の信頼性が高いディスク検出装置を提供すること。
【解決手段】 搭載部以外のディスクトレイの部位に規定される第1の検出孔と、搭載部に規定される第2の検出孔とに検出手段よって光を照射し、その反射光を受光して受光レベルを検出し、検出手段が第1の検出孔で検出するディスクが無いときの第1の受光レベルに基づいて、ディスクの有無を判断するための判定レベルを設定し、判定レベルと検出手段により第2の検出孔で検出される第2の受光レベルとを比較してディスクの有無を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスク検出装置に関し、さらに詳しくは、光センサーによるディスクの有無検出の信頼性が高いディスク検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在ディスク再生装置(例えば、光ディスク再生装置)において、ディスク再生装置のディスクトレイにディスクが搭載されたか否か(以下、ディスクの有無)を検出するディスク検出装置のうち、ディスクトレイのディスク搭載部に検出孔を規定し、その検出孔を使用して光センサーによりディスクの有無を判断するディスク検出装置が提案されている。このディスク検出装置の光センサーは、発光部(発光素子)と受光部(受光素子)とを有し、素子の材料の成分や結合などのばらつきにより個々の光センサーによって特性が変化し、受光レベルにばらつきが生じる。ここで受光レベルとは、ディスクの有無を判断するために光センサーから検出孔へ照射された光が、ディスクが搭載部に搭載されている(以下、ディスクが有る)場合はディスクに、または、ディスクが搭載されていない(以下、ディスクが無い)場合はその他の反射物(例えば、天板など)に反射され、その反射光を光センサーが受光することにより、光強度を電力値に変換した値である。
【0003】
そこで下記特許文献1では、ディスク再生装置の製造工程で、ディスク検出装置により、ディスクトレイにディスクが有るときの受光レベルL1と無いときの受光レベルL2とを測定し(図6aのL1およびL2)、これらの受光レベルからディスクの有無を判断する基準になる判定レベルJL(数1)を設定し(図6aのJL)、メモリに記憶する。判定レベルを設定するとき、ディスクが有るときの受光レベルと無いときの受光レベルとの差が所定の範囲よりも小さい場合は、センサーが異常であることを警告することが提案されており、その異常警告により製造時に不良の光センサーを交換することができる。
【数1】

【0004】
そして、ユーザがディスクをディスク再生装置でローディングする度に、搭載部に規定されている検出孔を使用して受光レベルを検出し、製造時にメモリに記憶しておいた判定レベルJLと比較して(図6a)、ディスクの有無を判断する。受光レベルL3が判定レベルJLよりも大きい場合(図6aのL3a)、ディスクが有ると判断し、受光レベルL3が判定レベルJLよりも小さい場合は(図6aのL3b)、ディスクが無いと判断する。
【0005】
しかし、ディスク検出装置の光センサーが、ほこりなどが付着して汚れることや経時劣化により受光レベルLが低下した場合、ディスクが有る場合であっても受光レベルL3が判定レベルJLを下回ってしまい(図6bのL3a)、ディスクが有るにもかかわらずディスクが無いと誤判断する問題がある。さらに、光センサーが取り付けられているディスクトレイが開閉するディスク再生装置では、ディスクがディスクトレイに搭載されていない場合であっても、ディスクトレイと天板との間に反射物になる部品により、センサー光の反射量が増加し、受光レベルが大きくなる(図6cのL3b)。このような場合、製造時に判定レベルを設定する従来のディスク検出装置では、ディスクが無いにもかかわらずディスクが有ると誤判断する問題がある。
【0006】
【特許文献1】特開平09−091857
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、光センサーによるディスクの有無検出の信頼性が高いディスク検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施形態によるディスク検出装置は、ディスクを搭載する搭載部が規定されたディスクトレイと、該搭載部以外のディスクトレイの部位に規定される第1の検出孔と、該搭載部に規定される第2の検出孔と、該第1の検出孔および該第2の検出孔に光を照射し、その反射光を受光して受光レベルを検出する検出手段と、該検出手段が該第1の検出孔を使用して検出する該ディスクが無いときの第1の受光レベルに基づいて、該ディスクの有無を判断するための判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、該判定レベルと該検出手段により該第2の検出孔で検出された第2の受光レベルとを比較して該ディスクの有無を判断するディスク有無判断手段とを備え、該ディスク有無判断手段が、該第1の受光レベルが該判定レベルよりも大きい場合は、該ディスクが有ると判断し、該第1の受光レベルが該判定レベル以下である場合は、該ディスクが無いと判断する。
【0009】
検出手段によって、搭載部以外のディスクトレイの部位に規定される、つまりディスクが搭載されない部位に規定される第1の検出孔を使用してディスクが無いときの受光レベル(第1の受光レベル)を検出し、第1の受光レベルに基づいてディスクの有無を判断するための判定レベルを設定する。そして、搭載部に規定される第2の検出孔を使用して、ディスクが有るとき、または、ディスクが無いときの第2の受光レベルを検出し、判定レベルと第2の受光レベルとを比較してディスクの有無を判断する。その結果、検出手段により第1の検出孔で第1の受光レベルを検出することで、判定レベル設定手段によって判定レベルをいつでも設定し直すことができるので、製造工程で判定レベルを設定する必要が無い。その上、センサーにほこりなどが付着して汚れることや経時劣化により受光レベルが低下した場合でも、判定レベルを設定し直すことができ、判定レベルを受光レベルと同じ量低下させることができるので、ディスクが有るにも拘らずディスクが無いと誤判断することを防止できる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0010】
さらに好ましい実施形態においては、上記判定レベル設定手段が設定した上記判定レベルを判定レベルリストに登録する判定レベル登録手段と、該判定レベルが該判定レベルリストに登録されているか否かを判断する判定レベル判断手段とをさらに備え、該判定レベル判断手段が該判定レベルリストに該判定レベルが登録されていると判断した場合、上記検出手段が上記第1の受光レベルを検出せずに上記第2の受光レベルのみを検出する。
【0011】
判定レベル登録手段により、判定レベルを判定レベルリストに登録する。また、受光レベルを検出する前に、判定レベルが判定レベルリストに登録されているか否かを判断する。判定レベルがすでに判定レベルリストに登録されていた場合、第1の検出孔で第1の受光レベルを検出せずに第2検出孔で第2の受光レベルのみを検出する。そして、すでに判定レベルに登録されていた判定レベルと第2の受光レベルとを比較してディスクの有無を判断する。その結果、すでに判定レベルが設定されている場合、第1の検出孔で第1の受光レベルを検出し、判定レベルを設定して判定レベルリストに登録する処理を省くことができる。従って、短時間で効率良くディスクの有無を判断することができる。
【0012】
さらに好ましい実施形態においては、上記搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録するディスク有無情報登録手段と、該ディスク有無情報リストに該ディスク有無情報が登録されているか否かを判断するディスク有無情報判断手段とをさらに備え、該ディスク有無情報判断手段が該ディスク有無情報リストに該ディスク有無情報が登録されていると判断した場合、ディスクの有無を判断する処理を実行せず、さらに、ディスク有無情報リストに全てのディスク有無情報が登録されていない場合は判定レベルリストを消去する。
【0013】
ディスク有無情報登録手段により、搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録する。また、受光レベルを検出する前に、ディスク有無情報判断手段により、ディスク有無情報リストにディスク有無情報が登録されていると判断した場合、ディスク有無検出処理を実行せずに終了する。その結果、ディスク有無情報が登録されている搭載部のディスクの有無検出を省略することができる。従って、短時間で効率良くディスクの有無を判断することができる。さらに、ディスク有無情報判断手段により、ディスク有無情報リストに全てのディスク有無情報が登録されていないと判断した場合は、判定レベルを消去する。その結果、ディスクトレイが開閉され、ディスク有無情報リストのすべてのディスク有無情報が消去された場合、判定レベルを消去することで、判定レベル判断手段により判定レベルリストに判定レベルが登録されていないことが確認され、ディスク有無検出処理により新たな判定レベルを設定しなおすことができる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0014】
さらに好ましい実施形態においては、上記ディスクトレイが移動中か否かを判断するディスクトレイ移動判断手段をさらに備え、該ディスクトレイ移動判断手段が、該ディスクトレイが移動中であると判断した場合に、上記判定レベルを上記判定レベルリストから消去する。
【0015】
受光レベルを検出する前に、ディスクトレイが移動中か否かを判断する。ディスクトレイが移動中であると判断した場合、判定レベルリストに登録していた判定レベルを消去し、第2の検出孔で第2の受光レベルを検出し、新たに判定レベルを設定し直す。その結果、ディスクトレイの移動によって第1の検出孔および第2の検出孔付近の環境が変化し(すなわち、ディスクトレイと天板との間に位置する反射物が一定でない)、受光レベルが変化してしまう場合でも、判定レベルを設定し直すことができる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0016】
さらに好ましい実施形態においては、上記ディスクトレイが回転テーブルを有し、該回転テーブルが上記搭載部を有し、上記第1の検出孔が該搭載部以外の該回転テーブルの部位に規定され、該第1の検出孔と上記第2の検出孔とが、該回転テーブルの回転軸を中心とした同心円上に規定されている。
【0017】
搭載部以外の回転テーブルの部位に規定された第1の検出孔と、搭載部に規定された第2の検出孔とを回転テーブルの回転軸を中心とした同心円上に規定する。その結果、ディスクを搭載する搭載部を有する回転テーブルを回転させて、再生するディスクを交換するカルーセル型ディスクチェンジャーでは、ディスク検出装置を可動式にする必要が無く、回転テーブルを回転させるだけで全ての第1の検出孔および第2の検出孔で第1の受光レベルおよび第2の受光レベルを測定することができる。従って、効率良くディスクの有無を判断でき、さらには、部品点数を削減できる。
【0018】
さらに好ましい実施形態においては、上記判定レベルが、上記第1の受光レベルに所定のレベルを加算した、もしくは所定の係数を乗算したレベルである。
【0019】
光センサーは、同一の条件であっても、受光レベルを検出する毎に受光レベルに違い(誤差)が生じる。従って、予め第1の受光レベルに所定のレベルを加算する、もしくは所定の係数を乗算することにより、その誤差に相当するレベルを考慮して判定レベルを設定する。その結果、ディスクが無い場合の第2の受光レベルは判定レベルよりも小さくなるので、ディスクが無いと判断できる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。ここで言う同一の条件とは、例えば、第1の検出孔および第2の検出孔のそれぞれで受光レベルを検出するときの条件が、ディスクが無い場合であって、かつ、ディスクトレイの開閉が無く、さらには、光センサーにほこりなどが付着して汚れることや経時劣化による受光レベルの低下が無い場合のことである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、再生が指示される度に判定レベルを再設定することができるので、製造工程で判定レベルを設定する必要が無く、また、光センサーの受光レベルのばらつきや、ほこりなどが付着して汚れることや経時劣化による受光レベルの変化によって生じる誤判断が無くなる。さらには、ディスクトレイ移動中にディスクの有無を判断する場合でも、確実にディスクの有無を判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態をカルーセル型ディスクチェンジャーを例として図面を参照して詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を援用する。
【0022】
まず、本発明の実施形態であるディスク検出装置を図1および図2を参照してより詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施形態であるディスク検出装置100の構成を示すブロック図である。図1aは、図2において第2の検出孔203がディスク検出装置100上に位置したときの軸O−Aにおける断面図である。図1bは、図2において、回転テーブル110bが回転し、第1の検出孔202がディスク検出装置100上に位置したときの軸O−Aにおける断面図である。また、図2は本発明の実施形態によるディスク検出装置100を備えるディスク再生装置200の要部の平面図である。ディスク検出装置100は検出手段を有し、検出手段によって第1の検出孔202および第2の検出孔203に光を照射し、その反射光を受光して受光レベルLを検出する。本実施例において検出手段は、発光素子101aと受光素子101bとを含む反射型光センサー101と、発光素子101aを駆動させる直流電源102と、受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電源103と、負荷抵抗104と、出力端子105とを有する。
【0024】
また、ディスク検出装置100は、判定レベル設定手段とディスク有無判断手段とディスクトレイ移動判断手段とを有する。判定レベル設定手段はディスクの有無を判断するための判定レベルを設定する。また、ディスク有無判断手段はディスクの有無を判断する。さらに、ディスクトレイ移動判断手段は、ディスクトレイが移動中か否かを判断する。本実施例において、判定レベルの設定や、ディスクの有無の判断や、ディスクトレイが移動中か否かの判断はCPU107により実行される。
【0025】
さらに、ディスク検出装置100は、判定レベル登録手段とディスク有無情報登録手段とを有する。判定レベル登録手段は、判定レベル設定手段が設定した判定レベルを判定レベルリストに登録する。ディスク有無情報登録手段は、搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録する。本実施例においては、CPU107によって、判定レベルを判定レベルリストに、ディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録する。また、判定レベルリストおよびディスク有無情報リストはメモリ108(例えば、RAM、EPROMなど)に格納される。
【0026】
下記表1は、メモリ108に格納されるディスク有無情報リストである。
【表1】

【0027】
ディスク有無情報リストには、ディスク有無情報が登録される。このディスク有無情報リストを参照することにより、ディスク再生部が、ディスクが有ると登録されている搭載部に搭載されているディスクを再生する。また、ディスクトレイが開けられたときに、ディスク有無情報リストに登録されている全てのディスク有無情報が消去される。本実施例では、ディスク有無情報は、搭載部201の識別子(例えば、番号や文字列など)とディスク109の有無情報(例えば、フラグなど)を含む。
【0028】
下記表2は、メモリに格納される判定レベルリストである。
【表2】

【0029】
判定レベルリストには、判定レベルJLが登録される。この判定レベルJLと、ディスク検出装置100により第2の検出孔203で検出した第2の受光レベルL2とを比較することにより、搭載部201にディスク109が有るか否かを判断する。判定レベルJLは、ディスク検出装置100により第1の検出孔202で検出した第1の受光レベルL1に所定のレベルKを加算したレベルである。また、所定のレベルKを加算する代わりに、所定の係数Hを乗算しても良い。
【0030】
光センサーは、同一の条件であっても、受光レベルを検出する毎に受光レベルに違い(誤差)が生じる。その誤差に相当するレベルとして、予め第1の受光レベルに所定のレベルKを加算した、もしくは所定の係数Hを乗算したレベルを判定レベルとして設定する。所定のレベルKまたは所定の係数Kは、光センサーに用いる発光素子および受光素子の特性や、実際に生じる誤差に合わせて適宜設定すれば良い。従って、ディスクが無い場合の第2の受光レベルは判定レベルよりも小さくなるので、ディスクが無いと判断できる。ここで言う同一の条件とは、例えば、第1の検出孔および第2の検出孔のそれぞれで受光レベルを検出するときの条件が、ディスクが無い場合であって、かつ、ディスクトレイの開閉が無く、さらには、光センサーにほこりなどが付着して汚れることや経時劣化による受光レベルの低下が無い場合のことである。
【0031】
さらに、ディスク検出装置100は、A/D変換器106と、反射型光センサー101から所定の距離だけ離れた位置にディスク109(例えば、CDやDVDなど)を置くためのディスクトレイ110とを有する。
【0032】
ディスク再生装置200は、図2に示すように、ディスク検出装置100と、スライドトレイ110aおよび回転テーブル110bを含むディスクトレイ110と、ディスク再生部204とを備える。ディスク検出装置100はスライドトレイ110aに取り付けられている。ディスクトレイ110は、スライドトレイ110aが図1中の矢印の方向にスライドすることにより開閉する。また、回転テーブル110bは、複数の搭載部201a〜201fを回転軸205の周りに配しており複数のディスク109を配することができ、回転軸205を中心にモータ(図示せず)により回転する(本実施例では、反時計回り)。回転テーブル110bを回転させることにより、再生するディスクを切り替えることができる。
【0033】
回転テーブル110bには、ディスク検出装置100によってディスク109が搭載部201に配されたか否かを検出するために、複数の第1の検出孔202a〜202fと複数の第2の検出孔203a〜203fとが規定されている。第1の検出孔202は、搭載部以外の回転テーブル110bの部位に規定される。この第1の検出孔202を使用して、光センサー101により、第1の受光レベルL1を検出する。そして、第2の検出孔203は、搭載部201に規定される。本例では、第2の検出孔203は、ディスク再生部204と回転テーブル110bとが接触するのを回避するために規定された開口部の機能を併用している。この第2の検出孔を使用して、光センサーにより、第2の受光レベルを検出する。さらに、これら第1の検出孔および第2の検出孔は、回転軸205を中心として同心円上に規定されている。なぜならば、ディスク検出装置100を可動式にする必要が無く、回転テーブル110bを回転させるだけで全ての第1の検出孔202および第2の検出孔203で第1の受光レベルL1および第2の受光レベルL2を測定することができるからである。
【0034】
次に、ディスク検出装置100の動作について具体的に説明する。
【0035】
ディスク検出装置100は、反射型光センサー101からセンサー光を照射し、そのセンサー光がディスク109によって反射された反射光を受光し、反射光の光強度を電力値(以下、受光レベルL)として検出する。具体的には、反射型光センサー101の発光素子101aに、順方向の直流電流を流すと、発光素子101aからセンサー光が照射される。第1の検出孔202にセンサー光を照射したときの受光レベルを第1の受光レベルL1とし、第2の検出孔203にセンサー光を照射したときに検出する受光レベルを第2の受光レベルL2として検出する。
【0036】
より具体的にディスク検出装置100の動作について説明すると、搭載部201に規定されている第2の検出孔203にセンサー光を照射したとき、搭載部201にディスク109が有る場合は、センサー光がディスク109で反射し、光強度が強い反射光111aとして受光素子101bで受光される(図1a)。搭載部201にディスク109が無い場合は、センサー光が第2の検出孔203を通って他の部品(例えば、天板112など)で反射し、光強度が弱い反射光111bとして受光素子101bで受光される。回転テーブル110bの搭載部201以外の部位に規定している第1の検出孔202にセンサー光を照射した場合は、搭載部201にディスク109が無い状態で第2の検出孔203で受光レベルを検出する場合と同様に、センサー光が第1の検出孔202を通って他の部品で反射し、光強度が弱い反射光111cとして受光素子で受光される(図1b)。ここで、反射光111cの光強度は、反射光111bと同等であり、また、反射光111aより弱い。
【0037】
受光素子101bが反射光111を受光すると、受光素子101bで光起電力が発生する。この光起電力の大きさは、受光する反射光111の強度によって異なる。そして、受光素子101bで生じた起電力の大きさに基づいて、受光素子の順方向に出力電流Iが流れ、負荷抵抗104で電圧降下が生じる。この電圧降下を受光レベルLとして出力端子105から出力する。従って、第1の検出孔202で受光レベルを検出する場合(すなわち、受光素子101bが反射光111cを受光する場合)に出力される受光レベルL2は、第2の検出孔203でディスク109が搭載部201に無い状態で検出する場合(すなわち、受光素子101bが反射光111bを受光する場合)に出力される受光レベルL1aと同等であり、また、第2の検出孔203でディスク109が搭載部201に有る状態で検出する場合(すなわち、受光素子101bが反射光111aを受光する場合)に出力される受光レベルL1aよりも低い。そして、出力端子105から出力された受光レベルLは、A/D変換器106によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、CPU107に伝送される。
【0038】
次に、ディスク再生処理に関して、図3〜図5を参照して詳細に説明する。
【0039】
図3は、ディスク検出装置100を備えるディスク再生装置200のディスク再生処理を示すフローチャートである。まず、ユーザにより再生開始が指示されれば(例えば、再生ボタンが押下された場合)、ディスク検出処理を実行する(S301)。ディスク検出処理は、再生ボタンが押下されたときにディスク再生部204上に位置する搭載部201(例えば、搭載部201a)に、ディスク109が有るか否かを検出し、ディスク有無情報リストにディスク有無情報を登録する。また、搭載部201a〜201fに搭載されたいずれのディスク109を再生させるかを指定して再生させることができるディスクボタンを押下するなどして再生を指示した場合は、その指定された搭載部201にディスク109が有るか否かを検出する。
【0040】
次に、ステップS301でディスク有無情報リストに登録された搭載部201aのディスク有無情報を参照して搭載部201aにディスク109aが有るか否かを判断する(S302)。そして、搭載部201aにディスク109aが有る場合(S302:YES)、ディスク109aを再生する(S303)。搭載部201aにディスク109aが無い場合(S302:NO)、回転テーブル110bを反時計回りに回転させて、ステップS301に戻り、搭載部201bにディスク109が有るか否かを判断する。つまり、再生の指示があれば搭載部201のディスク109の有無を判断し、ディスク109が有るならばディスク109を再生し、ディスク109が無いならば次に再生されるべき搭載部201のディスク109の有無を判断する処理を繰り返す。全ての搭載部201にディスク109が無い場合は、ディスク再生処理を終了する。
【0041】
また、ディスク再生中に、ユーザにより再生停止が指示された場合は、ディスク109aの再生を停止し、ユーザにより再生停止が指示されなかった場合は(例えば、ディスク109aの再生を完了した場合やユーザにより別のディスク109を再生指示された場合)、反時計回りに隣の搭載部201bに、または、再生指示された搭載部201にディスクが有るか否かを判断する(S301およびS302)。
【0042】
次に、本発明の好ましい実施形態のディスク検出処理に関して図4および図5を参照して詳細に説明する。
【0043】
図4は、ディスク検出装置100におけるディスク検出処理を示すフローチャートである。図5は、第2の受光レベルと判定レベルとの比較を示す図である。再生が指示されたときに、再生が指示される前にディスクトレイの開閉動作が実行されたか否かを判断する(S401)。具体的には、ディスク有無情報リストの全てのディスク有無情報が消去されたか否かで判断する。なぜならば、本実施例において、ディスクトレイを開閉させた場合に、ディスク有無情報リストの全てのディスク有無情報が消去されるからである。ディスクトレイが開閉されたと判断した場合(S401:YES)、判定レベルリストから判定レベルJLを消去する(S403)。
【0044】
再生が指示される前にディスクトレイが開閉されなかったと判断した場合(S401:NO)、ディスクトレイが現在移動中か否かを判断する(S402)。具体的には、ディスクトレイを開閉させるモータに電圧をかけているか否かで判断する。ディスクトレイが移動中である場合(S402:YES)、判定レベルリストから判定レベルJLを消去する(S403)。ディスクトレイが移動中でない場合(S402:NO)、再生を指示されたディスク109の搭載部201(例えば、再生が指示されたときにディスク再生部204上に位置する搭載部201a)のディスク有無情報がディスク有無情報リストに登録されているか否かを判断する(S404)。搭載部201aのディスク有無情報がディスク有無情報リストに登録されていない場合(S404:NO)、判定レベルが判定レベルリストに登録されているか否かを判断する(S405)。搭載部201aのディスク有無情報がディスク有無情報リストに登録されている場合は(S404:YES)、ディスク検出処理を終了する。
【0045】
次に、ステップS405において、判定レベルJLが判定レベルリストに登録されていない場合(S405:NO)、第1の検出孔202aを使用して第1の受光レベルL1を検出する(S406)。具体的には、搭載部以外の回転テーブル110bに規定されている第1の検出孔202aを使用して、ディスク検出装置100によりディスク109aが無い状態の受光レベルLを第1の受光レベルL1として検出する。そして、ステップS406で検出した第1の受光レベルL1に所定のレベルKを加算した判定レベルJLを判定レベルリストに登録し(S407)、第2の検出孔203で第2の受光レベルL2を検出する(S408)。ステップS405において、判定レベルJLが判定レベルリストに登録されている場合は(S405:YES)、第1の受光レベルL1の検出および判定レベルJLの設定を実行せずに、第2の検出孔203を使用して第2の受光レベルL2を検出する(S408)。具体的には、搭載部201aに規定されている第2の検出孔203aを使用して、ディスク検出装置100によりディスク109aが有るまたは無い状態の受光レベルLを第1の受光レベルL1として検出する。
【0046】
そして、この第2の受光レベルL2と判定レベルリストに登録された判定レベルJLとを比較して搭載部201aにディスク109aが有るか否かを判断し、ディスク有無情報リストに201aのディスク有無情報を登録する(S409)。具体的には、図5aに示すように、第2の受光レベルL2が判定レベルJLよりも大きい場合は(図5aのL2a)、搭載部201aにディスク109aが有ることをディスク有無情報としてディスク有無情報リストに登録し、第2の受光レベルL2が判定レベルJL以下である場合は(図5aのL2b)、搭載部201aにディスクが無いことをディスク有無情報としてディスク有無情報リストに登録する。
【0047】
また、ディスク検出装置の光センサー101が、ほこりなどが付着して汚れることや経時劣化により受光レベルLが低下した場合(図5bの第2の受光レベルL2a、L2bおよび第1の受光レベルL1)であっても、ディスク検出処理を実行する度に、第1の受光レベルL1に基づいて新たな判定レベルJL(図5bの判定レベルJL)を再設定することにより、判定レベルも受光ベルと同じ量低下することになる。その結果、ディスクが有るにも拘らず、ディスクが無いと誤判断されることを防止できる。従って、確実にディスク109の有無を判断することができる。
【0048】
さらに、ディスク再生処理をディスクトレイ110移動中に実行する場合で、第1の検出孔202および第2の検出孔203がディスク再生装置200内の他の部品近辺に位置したとき、ディスク109が搭載部に無い場合でも、センサー光が他の部品に反射して、受光レベルLが大きくなる(図5cの第2の受光レベルL2bおよび第1の受光レベルL1)。このときも、ディスク検出処理を実行する度に、第1の受光レベルL1に基づいて新たな判定レベルJL(図5cの判定レベルJL)を再設定することにより、判定レベルJLも受光レベルと同じ量大きくなる。その結果、ディスクが無いにも拘らず、ディスクが有ると誤判断することを防止できる。よって、確実にディスク109の有無を判断することができる。
【0049】
以上、本発明に係るディスク検出装置の好ましい実施形態の例について説明したように、検出手段によって、搭載部以外の回転テーブルの部位に規定される、つまりディスクが搭載されない部位に規定される第1の検出孔を使用してディスクが無いときの第1の受光レベルを検出し、第1の受光レベルに基づいてディスクの有無を判断する判定レベルを設定する。そして、搭載部に規定される第2の検出孔を使用して、ディスクが有るとき、または、ディスクが無いときの第2の受光レベルを検出し、判定レベルと第2の受光レベルとを比較してディスクの有無を判断する。その結果、検出手段により第1の検出孔で第1の受光レベルを検出することで、判定レベル設定手段によって判定レベルをいつでも設定し直すことができるので、製造工程で判定レベルを設定する必要が無い。その上、センサーにほこりなどが付着して汚れることや経時劣化により受光レベルが低下した場合でも、判定レベルを受光レベルと同じ量低下させることができるので、ディスクが有るにも拘らずディスクが無いと誤判断することを防止できる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0050】
また本実施の形態では、判定レベル登録手段により、判定レベルを判定レベルリストに登録する。また、受光レベルを検出する前に、判定レベルが判定レベルリストに登録されているか否かを判断する。判定レベルがすでに判定レベルリストに登録されていた場合、第1の検出孔で第1の受光レベルを検出せずに第2検出孔で第2の受光レベルのみを検出する。そして、すでに判定レベルに登録されていた判定レベルと第2の受光レベルとを比較してディスクの有無を判断する。その結果、すでに判定レベルが設定されている場合、第1の検出孔で第1の受光レベルを検出し、判定レベルを設定して判定レベルリストに登録する処理を省くことができる。従って、短時間で効率良くディスクの有無を判断することができる。
【0051】
さらに本実施の形態では、ディスク有無情報登録手段により、搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録する。また、受光レベルを検出する前に、ディスク有無情報判断手段により、ディスク有無情報リストにディスク有無情報が登録されていると判断した場合、ディスク有無検出処理を実行せずに終了する。その結果、ディスク有無情報が登録されている搭載部のディスクの有無検出を省略することができる。従って、短時間で効率良くディスクの有無を判断することができる。さらに、ディスク有無情報判断手段により、ディスク有無情報リストに全てのディスク有無情報が登録されていないと判断した場合は、判定レベルを消去する。その結果、ディスクトレイが開閉され、ディスク有無情報リストのすべてのディスク有無情報が消去された場合、判定レベルを消去することで、判定レベル判断手段により判定レベルリストに判定レベルが登録されていないことが確認され、ディスク有無検出処理により新たな判定レベルを設定しなおすことができる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0052】
さらに本実施の形態では、受光レベルを検出する前に、ディスクトレイが移動中か否かを判断する。ディスクトレイが移動中であると判断した場合、判定レベルリストに登録していた判定レベルを消去し、第2の検出孔で第2の受光レベルを検出し、新たに判定レベルを設定し直す。その結果、ディスクトレイの移動によって第1の検出孔および第2の検出孔付近の環境が変化し(すなわち、ディスクトレイと天板との間に位置する反射物が一定でない)、受光レベルが変化してしまう場合でも、判定レベルを設定し直すことができる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。
【0053】
さらに本実施の形態では、搭載部以外の回転テーブルの部位に規定された第1の検出孔と、搭載部に規定された第2の検出孔とを回転テーブルの回転軸を中心とした同心円上に規定する。その結果、ディスクを搭載する搭載部を有する回転テーブルを回転させて、再生するディスクを交換するカルーセル型ディスクチェンジャーでは、ディスク検出装置を可動式にする必要が無く、回転テーブルを回転させるだけで全ての第1の検出孔および第2の検出孔で第1の受光レベルおよび第2の受光レベルを測定することができる。従って、効率良くディスクの有無を判断でき、さらには、部品点数を削減できる。
【0054】
さらに本実施の形態では、光センサーは、同一の条件であっても、受光レベルを検出する毎に受光レベルに違い(誤差)が生じるので、予め第1の受光レベルに所定のレベルを加算する、もしくは所定の係数を乗算することにより、その誤差に相当するレベルを考慮して判定レベルを設定する。その結果、ディスクが無い場合の第2の受光レベルは判定レベルよりも小さくなるので、ディスクが無いと判断できる。従って、正確にディスクの有無を判断することができる。ここで言う同一の条件とは、例えば、第1の検出孔および第2の検出孔のそれぞれで受光レベルを検出するときの条件が、ディスクが無い場合であって、かつ、ディスクトレイの開閉が無く、さらには、光センサーにほこりなどが付着して汚れることや経時劣化による受光レベルの低下が無い場合のことである。
【0055】
また本実施の形態では、回転テーブルの搭載部以外の部位の搭載部と搭載部との間にそれぞれ第1の検出孔を規定したが、回転テーブルに少なくとも1つ規定すればよい。好ましくは、全ての搭載部間に第1の検出孔を規定する。全ての搭載部に第1の検出孔を規定することにより、一番近い第1の検出孔で、第2の受光レベルを検出し、すばやく判定レベルを設定することができるので、搭載部にディスクが配されたか否かを検出するためにかかる時間を軽減することができる。
【0056】
さらに本実施の形態では、第2の検出孔は、ディスク再生部と回転テーブルとが接触するのを回避するために規定された開口部を併用しているが、第1の検出孔のように、搭載部に開口部とは別に第2の受光レベルを検出するための孔などを規定しても良い。その場合も第1の検出孔と第2の検出孔とを回転テーブルの回転軸を中心に同心円上に規定する。
【0057】
さらに本実施の形態では、搭載部でディスク有無検出を実行する毎に、その搭載部にディスクがあれば直ちにディスクを再生するようにしたが、全ての搭載部でディスク有無検出処理を実行してから再生を開始しても良い。すなわち、受光レベルを検出する前に、ディスク有無情報リストに全ての搭載部のディスク有無情報が登録されているかを確認する。そして、全ての搭載部のディスク有無情報が登録されていない場合は、全ての搭載部でディスク有無検出処理を実行して全ての搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録した後に、ディスク有無情報リストにディスク有りと登録されている搭載部に有るディスクを順次再生しても良い。
【0058】
さらに本実施の形態では、ディスクトレイの開閉動作が実行されたか否かを、ディスク有無情報リストの全てのディスク有無情報が消去されたか否かで判断するようにしたが、ディスクトレイを開閉させる装置に開閉状態を判断することができるスイッチなどを設けて、そのスイッチの状態によりディスクトレイの開閉動作が実行されたか否かを判断しても良い。
【0059】
さらに本実施の形態では、カルーセル型ディスクチェンジャーを例として説明したが、ディスクを1枚のみ搭載して再生するディスク再生装置や、複数枚のディスクを配列収納するマガジンを装置内に有し、そのマガジン内に収納されたディスクを引き出して再生するディスクチェンジャー装置などに本発明のディスク検出装置を用いても良い。例えば、ディスク検出装置と、ディスクトレイに規定する第1の検出孔および第2の検出孔とを、ディスクトレイを開閉する方向軸上(または、マガジンからディスクを引き出す方向軸上)に規定する。そして、ディスクトレイが開閉されるとき(または、マガジンからディスクが引き出されるとき)に第1の検出孔および第2の検出孔を使用して第1の受光レベルおよび第2の受光レベルを検出する。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明のディスク検出装置は、あらゆる用途のディスク再生装置に用いられ得るが、複数枚のディスクを搭載することができるディスク再生装置に好適に用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の好ましい実施形態であるディスク検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態によるディスク検出装置を備えるディスク再生装置の要部の平面図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態であるディスク検出装置を備えるディスク再生装置のディスク再生処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の好ましい実施形態であるディスク検出装置のディスク検出処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の好ましい実施形態である第2の受光レベルと判定レベルとの比較を示す図である。
【図6】従来のディスク検出装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
100 ディスク検出装置
101 光センサ
102 直流電源
103 バイアス電源
104 負荷抵抗
105 出力端子
106 A/D変換器
107 CPU
108 メモリ
109 ディスク
110 ディスクトレイ
110a スライドトレイ
110b 回転テーブル
111 反射光
112 天板
200 ディスク再生装置
201 搭載部
202 第1の検出孔
203 第2の検出孔
204 ディスク再生部
205 回転軸
206 ベース部
I 出力電流
L1 第1の受光レベル
L2 第2の受光レベル
JL 判定レベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを搭載する搭載部が規定されたディスクトレイと、
該搭載部以外のディスクトレイの部位に規定される第1の検出孔と、
該搭載部に規定される第2の検出孔と、
該第1の検出孔および該第2の検出孔に光を照射し、その反射光を受光して受光レベルを検出する検出手段と、
該検出手段が該第1の検出孔を使用して検出する該ディスクが無いときの第1の受光レベルに基づいて、該ディスクの有無を判断するための判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、
該判定レベルと、該検出手段が該第2の検出孔を使用して検出する第2の受光レベルとを比較して該ディスクの有無を判断するディスク有無判断手段とを備え、
該ディスク有無判断手段が、該第2の受光レベルが該判定レベルよりも大きい場合は、該ディスクが有ると判断し、該第2の受光レベルが該判定レベル以下である場合は、該ディスクが無いと判断する、ディスク検出装置。
【請求項2】
前記判定レベル設定手段が設定した前記判定レベルを判定レベルリストに登録する判定レベル登録手段と、
該判定レベルが該判定レベルリストに登録されているか否かを判断する判定レベル判断手段とをさらに備え、
該判定レベル判断手段が該判定レベルリストに該判定レベルが登録されていると判断した場合、前記検出手段が前記第1の受光レベルを検出せずに前記第2の受光レベルのみを検出する、請求項1に記載のディスク検出装置。
【請求項3】
前記搭載部のディスク有無情報をディスク有無情報リストに登録するディスク有無情報登録手段と、
該ディスク有無情報リストに該ディスク有無情報が登録されているか否かを判断するディスク有無情報判断手段とをさらに備え、
該ディスク有無情報判断手段が該ディスク有無情報リストに該ディスク有無情報が登録されていると判断した場合、ディスクの有無を判断する処理を実行せず、さらに、ディスク有無情報リストに全てのディスク有無情報が登録されていない場合は判定レベルリストを消去する、請求項1または2に記載のディスク検出装置。
【請求項4】
前記ディスクトレイが移動中か否かを判断するディスクトレイ移動判断手段をさらに備え、
該ディスクトレイ移動判断手段が、該ディスクトレイが移動中であると判断した場合に、前記判定レベルを前記判定レベルリストから消去する、請求項1〜3のいずれかに記載のディスク検出装置。
【請求項5】
前記ディスクトレイが回転テーブルを有し、
該回転テーブルが複数の前記搭載部を有し、
前記第1の検出孔が該搭載部以外の該回転テーブルの部位に規定され、
該第1の検出孔と前記第2の検出孔とが、該回転テーブルの回転軸を中心とした同心円上に規定されている、請求項1〜4のいずれかに記載のディスク検出装置。
【請求項6】
前記判定レベルが、前記第2の受光レベルに所定のレベルを加算した、もしくは所定の係数を乗算したレベルである、請求項1〜5のいずれかに記載のディスク検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−323906(P2006−323906A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144750(P2005−144750)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】