説明

デスクシステム

【課題】設置場所や作業スタイルに応じた形状に構成できるとともに、外観上の統一感に優れたデスクシステムを提供する。
【解決手段】反使用側の縁部21b〜22bの曲率が異なる少なくとも2種以上の形状に形成された複数の天板要素21〜22を備え、各天板要素21〜22の反使用側の縁部21b〜22bを滑らかに連続させつつこれらの天板要素21〜22を幅方向に連結して異形天板2を構成するとともに、各天板要素21〜22の反使用側の縁部21b〜22bに沿って複数のデスクトップパネル要素51〜52を所定位置に配置することで、これらのデスクトップパネル要素51〜52が隣接する側縁同士を滑らかに連続され、異形天板2の縁部2bに沿って異形デスクトップパネル5を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の作業者が着座して使用することができるとともに、作業内容や作業空間に適した形状に構成することのできるデスクシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デスクシステムとして、矩形天板を直線状に連ねて大型矩形状テーブルを構成し、複数の者が着座して事務作業を行うことを可能にしたものが一般に良く知られており、その中に下記特許文献1に記載されているものがある。このものは、連結を行う天板の増減を可能に構成されるとともに、隣接する天板間に設けられる中間脚の接地巾を小さくし、かつ、奥行き方向にも小さくして反使用縁側で接地させることによって、天板下の下肢空間を広げて快適な作業空間を確保できるようにされている。
【0003】
また、こうしたデスクシステムにおいては、着座したものが集中して作業できるように、天板上の空間を外部との間で遮蔽するためのデスクトップパネルが取り付けられることが多い。こうしたデスクトップパネルは、矩形天板の形状に即して一般に金属や樹脂製の薄板を利用して平板状に形成される。
【0004】
他方、近時では、様々な作業スタイルに対応できるように、様々な形状のデスクシステムが提案されてきており、その中には、例えば下記特許文献2に記載されているものがある。このものは、単体では扇形または長方形状の単板を有するテーブルを複数個連結することで、円形または楕円の多人数用の連結テーブルとして構成することが可能となっており、こうすることで周囲より内向きに複数の者が着座することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−295853号公報
【特許文献2】実公昭54−36801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、近時では、様々な作業スタイルに対応できるデスクシステムが求められているものの、作業空間を有効に活用するためには、従来以上に様々な形態に天板を形成できることが必要となる。
【0007】
また、作業者が集中できる作業環境を形成するためには、上述したデスクトップパネルを設けることが望まれる。しかしながら、上記のように天板を様々な形状に形成することを想定した場合においては、従来と同様のデスクトップパネルを用いると天板との間に大きな隙間が生じることになって使い勝手が悪化することになる。また、天板形状とデスクトップパネル形状とが相違することにより、外観上の統一感が失われて作業場全体の不安定感が生じ、作業者の心理的な落ちつきが失われる恐れがある。
【0008】
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、複数の作業者が着座して作業を行うことのできる天板を、設置場所や作業スタイルに応じた形状に構成することができるとともに、デスクトップパネルによって天板上の作業空間を適切に外部と遮蔽して効率的かつ集中しやすい作業環境を形成しつつ、外観上の統一感を備えて心理状態の安定化を図ることのできるデスクシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0010】
すなわち、本発明のデスクシステムは、反使用側の縁部の曲率が異なる少なくとも2種以上の形状に形成された複数の天板要素を備え、前記各天板要素の反使用側の縁部を滑らかに連続させつつこれらの天板要素を幅方向に連結して異形天板を構成するとともに、前記各天板要素の反使用側の縁部に沿って複数のデスクトップパネル要素を所定位置に配置することで、これらのデスクトップパネル要素が隣接する側縁同士を滑らかに連続され、前記異形天板の縁部に沿って異形デスクトップパネルを構成することを特徴とするものである。
【0011】
このように構成しているため、複数の作業者が着座して作業を行うためのデスクシステムとして、設置場所や作業スタイルに適した作業空間を生じさせる場を構成し、その作業空間を外部との間で隙間なく適切に遮蔽して効率的な作業性を得ながら集中しやすい作業環境を形成するとともに、外観上の統一感を与えつつ曲面によって滑らかな印象を与え、周囲の者の心理を和らげて安定した心理状態を得ることが可能となる。
【0012】
形状の異なる天板要素をどのような組み合わせで連結させても、使用側縁部と反使用側縁部を各々滑らかに接続可能として、いかなる天板形状に構成しても使用勝手に優れ、外観上の統一感を得られるようにするためには、前記各天板要素を連結する際に当接する側縁同士を略同一長さの直線状に形成とともに、当該側縁に対して反使用側の縁部および使用側の縁部が略直交しつつ接続するように前記各天板要素を形成して構成することが好適である。
【0013】
また、各デスクトップパネル要素を簡単な構成で取り付けつつ、各天板要素の縁部に沿わせた形状にするためには、前記各デスクトップパネル要素に弾性変形可能な共通のパネル素材を用い、各天板要素もしくは各天板要素に固定した部位に設定した取付部に前記デスクトップパネル要素の対応部位を取り付けることによって、当該取付部間でデスクトップパネル要素の平面形状もしくは所定の曲面形状を形成するように構成することが好適である。
【0014】
また、より簡単な構成で天板に沿わせてデスクトップパネル要素の湾曲形状を形成することを可能とするためには、前記対応部位が、前記デスクトップパネル要素の下縁のうちの両側縁近傍位置、およびこれら両側縁近傍位置より離間した中間位置に形成されているように構成することが好適である。
【0015】
また、デスクトップパネル要素の形状をより安定させて保持することを可能とするとともに、デスクトップパネル要素間に隙間を生じさせず、天板上を外部から遮蔽する効果をより高めることを可能とするためには、前記各デスクトップパネル要素の隣接する側縁同士を直接または間接的に連結する側縁連結手段を設けるように構成することが好適である。
【0016】
また、簡単な構成でデスクトップパネル要素の側縁を隙間なく連結して、外部からの遮蔽効果を高めることを可能とするためには、前記側縁連結手段が、両側面に溝部を各々形成された中間枠部材より構成されており、これらの溝部がデスクトッパネル要素の隣接する側縁と各々係合可能に構成することが好適である。
【0017】
また、デスクトップパネル要素の側縁を隙間なく連結して、外部からの遮蔽効果を高めるという上記の効果を、上記の中間枠部材を用いる構成とは別の構成で得られるようにするためには、前記側縁連結手段が、隣接するデスクトッパネル要素のうち片方の側縁に沿って形成された凹状係合部と、他方の側縁に沿って形成された凸状係合部とから構成されており、前記凹状係合部と凸状係合部とを互いに係合可能に構成することが好適である。
【0018】
また、直線と曲線の組み合わせからなる天板として、より設置場所や作業スタイルに応じた空間効率の高い作業空間を形成するとともに、作業内容に応じた適切な緊張感と安心感を含んだ心理状態を形成することを可能とするためには、前記天板要素のうち少なくとも1つが矩形状に形成されることが好適である。
【0019】
さらに、天板の利便性をより高めるとともに、外部から見たときの印象をより変化に富んだ華やかなものとするためには、前記天板要素のうち少なくとも1つが、反使用側の縁部を曲率の異なる曲線または曲線と直線を組み合わせて、これらを滑らかに連続させた形状として形成するように構成していることが好適である。
【発明の効果】
【0020】
以上説明した本発明によれば、複数の作業者が着座して作業を行うことができる天板を、設置場所や作業スタイルに適した様々な形状に構成することができるとともに、デスクトップパネルにより天板上を適切に外部より遮蔽して良好な作業性を得ながら集中しやすい作業空間を形成しつつ、外観上の統一感を備えて作業者の心理状態の安定化を図ることのできるデスクシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係るデスクシステムの斜視図。
【図2】同デスクシステムの平面図。
【図3】図2の一部を拡大した部分断面平面図。
【図4】図3とは異なる一部を拡大した部分断面平面図。
【図5】同デスクシステムの一部を分解した分解斜視図。
【図6】図5とは異なる一部を分解した分解斜視図。
【図7】同デスクシステムにおける支持脚と下パネル要素との連結方法を示す要部分解斜視図。
【図8】同デスクシステムにおける支持脚と下パネル要素に対する天板要素の連結方法を示す要部分解斜視図。
【図9】同デスクシステムにおける天板要素同士の連結方法を示す裏面方向から見た要部分解斜視図。
【図10】同デスクシステムにおける天板要素、支持脚および下パネル要素に対するデスクトップパネル要素の連結方法を示す要部分解斜視図。
【図11】同デスクシステムにおけるデスクトップパネル要素に対する下枠の取付方法を示す要部分解斜視図。
【図12】同デスクシステムにおける隣接するデスクトップパネル要素同士の連結手段を示す模式図。
【図13】同デスクシステムにおけるデスクトップパネル要素に対する形状確定手段の作用を模式的に示す部分平面図。
【図14】同デスクシステムにおいて天板形状を変形した変形例におけるデスクトップパネル要素に対する形状確定手段を模式的に示す部分平面図。
【図15】同デスクシステムにおける隣接するデスクトップパネル要素同士の連結手段を変形した変形例を示す模式図。
【図16】同デスクシステムにおける下枠の構成を変形した変形例を示す要部分解斜視図。
【図17】同デスクシステムにおける下パネル要素およびデスクトップパネル要素と扇形天板要素との連結構造を変形した変形例を示す分解斜視図。
【図18】同デスクシステムにおける配線蓋と配線蓋受けの形状を異ならせた変形例を示す一部断面平面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0023】
この実施形態のデスクシステムは、図1に示すように10個の扇形状の天板要素21〜21と、これらの中間に配した2個の矩形状の天板要素22、22を連結してC形に構成される異形天板としての天板2を備えており、この内周側を着座位置とすることができるようになっている。この天板2は連結させる天板要素21〜22の個数を変更することや、連結する順序を変更することで、設置場所や作業スタイルに応じて様々な形状に構成することが可能となっている。
【0024】
図1のような形状に構成したときの天板2は一箇所に開口部2aが形成されて、この部分より人の出入りが可能となる。そして、天板2を支持するための支持脚3として、端部支持脚31、31および中間脚32〜32を設けられている。このうち端部支持脚31、31は、開口部2aに隣接する天板要素21、21の開口部2a側の側縁に設けられている。また、中間脚32〜32は各々天板要素21〜21同士の連結部の下に設けられており、同時に2つの天板要素21、21を支持するようにされている。このため、部品点数を少なく構成できて製作コストおよび組立工数を削減することを可能とするとともに、下肢空間を最大限に広げることができるようにしている。
【0025】
扇形状の天板要素21〜21に対応して、その下側の下肢空間を設置面近傍までの範囲で外部より遮蔽する下パネル要素41〜41、と、上側の作業空間を外周側より遮蔽するデスクトップパネル要素51〜51と、このデスクトップパネル要素51〜51を取り付けるための下枠61〜61とが各々設けられている。同様に、矩形状の天板要素22に対応して下パネル要素42、42(図6参照)と、デスクトップパネル要素52、52と、このデスクトップパネル要素52、52取り付けるための下枠71、71とが各々設けられている。
【0026】
下パネル要素41〜42およびデスクトップパネル要素51〜52は、ともにパネル要素として構成されるとともに天板2の外縁に沿って連続する非平面パネルを構成する。下パネル要素41〜42は全体として遮蔽パネルの一つである幕板4を構成し、天板2全体の下側を外部より遮蔽する。また、デスクトップパネル要素51〜52は全体として遮蔽パネルの一つである異形デスクトップパネルとしてのデスクトップパネル5を構成し、天板2全体の上側を外部より遮蔽する。
【0027】
このデスクシステム1を上方より見た平面図を図2に示す。天板要素21〜21は全て同一形状で平面視扇形に形成しており、天板要素22、22は同一の矩形状に形成している。このうち扇形状の天板要素21〜21は内側縁21c〜21cを使用側の縁部として形成しており、外側縁21b〜21bが反使用側の縁部となる。また、各側縁21a〜21aは各天板要素がなす扇形の中心に向かう直線として形成しているため、これらの側縁21a〜21aは、上述した使用側の縁部21c〜21および反使用側の縁部21b〜21bと直交することになる。矩形状の天板要素22、22も一方の長辺となる縁部22c、22cが使用側の縁部として形成され、他方の長辺をなす縁部22b、22bが反使用側の縁部となる。天板要素22、22の短辺をなす部分は側縁22a〜22aとして形成されており、使用側の縁部22c、22cおよび反使用側の縁部22b、22bと直交している。
【0028】
天板2は、2個の矩形状の天板要素22、22を、使用縁側22c、22cを同じ向きにしつつ側縁22a、22a同士が当接するようにして連結した上で、これらを挟んで左右に5個ずつ扇形状の天板要素21〜21を各側縁21a〜22a同士が当接するように配して連結して構成している。このように各天板要素21〜22を連結することで天板2をC形に構成することができる。
【0029】
また、各天板要素21〜22の側縁21a〜22aは全て同一長さの直線となるように形成されているとともに、上述したように使用側の縁部21b〜22bと反使用側の縁部21c〜22cと直交するように形成されているために、これらの側縁21a〜22aを当接させるように連結するのみで使用側の縁部21b〜22bおよび反使用側の縁部21c〜22cは滑らかに連続して、天板2の内側縁2cおよび外側縁2bを各々構成する。こうした関係は、天板要素21〜22の連結個数を変更した場合や、連結する順序を変更した場合においても同様となる。
【0030】
なお、上記の「滑らかに連続」した状態とは、側縁21a〜22aを挟んで隣接する左右領域の湾曲曲率が一定であることを指すものである。
【0031】
図1を用いて上述したように、各天板要素21〜22は支持脚3としての端部脚31または中間脚32によって各々支持されている。具体的には、端部脚31および中間脚32は図3および図4に示す位置に配されており、各天板要素21〜22の側縁21a〜22aの下側で、かつ外側縁21b〜21b寄りに設けられている。より具体的には、端部脚31は開口部2aに面する位置に設置されており、その接地部31bは長さLeとして平面視で扇形天板要素21の外周縁21bより奥行き方向中央を越える範囲に形成している。また、中間脚32は天板要素21〜22の側縁21a〜22a同士を突き合わせた連結部を跨がる位置に設置されており、その接地部32bは、長さLiとして天板要素21の外側縁21bより奥行き方向中央までの間の範囲に形成している。すなわち、端部脚31の接地部31bの長さLeと中間脚32の接地部32bの長さLiとの間にはLe>Liの関係がある。さらに、接地部31a、31bは外周側と内側の二点、すなわち上記Le、Liを形成する両端部で少なくとも接地するように形成されていれば良く、こうすることで適切に天板要素21を各々支持することができる。
【0032】
このように接地部31b、32bを構成することによって、開口部2a(図1参照)に隣接する天板要素21、21は比較的広い範囲で設置領域を確保でき安定して支持することができるようになっている。また、これらの開口部2aに隣接する天板要素21、21の間に挟まれた他の天板要素21〜21は設置領域の形成される範囲が小さいものの、隣接する天板要素21〜22との間で互いに支持し合うことによって安定して支持できるようになっている。
【0033】
以下、本実施形態のデスクシステム1の構成について詳細に説明を行う。
【0034】
開口縁2aに面する扇形状の天板要素21とこれに対応する部材を、図5に分解図として示す。この天板要素21は端部脚31および中間脚32に連結されて、これらにより支持される。また、支持脚3である端部脚31および中間脚32には天板要素21の外側縁21bと同じ曲率に湾曲して形成された下パネル要素41が連結されるとともに、その上部にはデスクトップパネル要素51が下枠61とともに連結されるようになっている。デスクトップパネル要素51は可撓性を有する平板状のパネル素材を用いて形成しており、下枠61を含む形状確定手段A1の作用によって湾曲した形状に形成しつつ所定の位置に取り付けることができるようになっている。開口縁2a(図2参照)に面しない中間位置における扇形状の天板要素21は、端部脚31を用いることなく両端とも中間脚32、32によって支持させる点が異なるが、デスクトップパネル要素51および下パネル要素41については共通のものを取り付けている。
【0035】
同様に、天板2(図2参照)の中間部を形成する矩形状の天板要素22とこれに対応する部材を、図6に分解図として示す。この天板要素22は一対の中間脚32、32に連結されて、これらにより支持される。また、中間脚32、32には平板状に形成された下パネル要素42が連結されるとともに、その上部にはデスクトップパネル要素52が下枠71とともに連結されるようになっている。デスクトップパネル要素52は、上述のデスクトップパネル要素51と共通の可撓性を有する平板状のパネル素材を用いて形成し、下枠71を含む形状確定手段A2の作用によって平面状に保持しつつ取り付けることができるようになっている。
【0036】
図5および図6に示した下パネル要素41、42とデスクトップパネル要素51、52は、全ての天板要素21〜22に設けるものを合わせて、図1に示したように幕板4とデスクトップパネル5を各々構成する。さらに、これらの下パネル要素41、42とデスクトップパネル要素51、52は、図5および図6に示したデスクトップパネル要素51、52の形状確定手段A1、A2と合わせてひとつのパネルシステムPSを構成する。
【0037】
以下、図5に戻ってさらに詳細な構成の説明を行う。
【0038】
天板要素21は上面21dを平面として形成されるとともに、使用縁となる内側縁21cにはエッジ部材26が設けられている。エッジ部材26を取り付けることにより、美観を高めるとともに触り心地のよい適度なR形状と弾性を付与することができる。外側縁21b側には、小さな扇形形状に切り欠かれて形成された配線蓋用開口部21f、21g、21gが、中央部および両端部付近にそれぞれ設けられている。なお、本図では配線蓋は省略して記載している。
【0039】
また、天板要素21の下面21eには、隣接する天板要素21との連結に用いるための連通溝21i〜21iが各側縁21a、21aに向かって形成されており、これらの連通溝21i〜21iと連続するように連結用凹部21h〜21hが形成されている。さらには、下面21eの側縁21a〜21a近傍には支持脚3、3と連結するためのネジ穴21p〜21pが設けられている。また、下面21eにおける外側縁21b近傍の位置には、ブラケット23、23と連結するためのネジ穴21q、21qが設けられており、ブラケット23、23を介して下パネル要素41と連結することができるようになっている。また、上記ネジ穴21q、21qから側縁21a、21a寄りとなる位置には別のネジ穴21r、21rが設けられており、ブラケット24、24を介して下枠61と連結を行うことができるようになっている。
【0040】
端部脚31および中間脚32は、上部に平面状の天板受け部31a、32aを各々形成されており、それらの下側には所定の厚みを有する中空パネル状に構成された接地部31b、32bが各々設けられている。端部脚31においては天板受け部31aと接地部31bがほぼ同一の長さに形成されているため、外観上一体としてみることができる。これに対して、中間脚32の天板受け部32aは、端部脚31の天板受け部31aとほぼ同一の奥行き方向長さとしているが、上述したように接地部32bは端部脚31の天板受け部31bよりも短く形成されている。そのため、天板受け部32aは接地部32bよりも内側に向かって大きく張り出した形状になっている。
【0041】
なお、接地部31b、32bは、上述したように下面全体が設置面に対して接地することは必須ではなく、それぞれの下面の奥行き方向の両端近傍に高さ調整機構を有する足部材等を別に設けるなどしてもよい。
【0042】
下パネル要素41は、天板要素21の湾曲に沿った外側に凸となる湾曲形態で構成されており、天板要素21の下方より接地面近傍までの範囲を外部より覆うことができるように構成している。この下パネル要素41は、金属鋼板の板金加工およびネジ止めや溶接等による一体化によって所定の厚みを有する中空パネル状に構成している。なお、この内部は単なる中空に限らずペーパーハニカムなどを心材として配置するなど種々の形態にすることが可能である。
【0043】
なお、下パネル要素41の下面を設置面に当接するようにして、支持脚3〜3と同様に天板要素21〜21の重量を受けるための支持部としての機能を持たせることも可能である。
【0044】
下パネル要素41の上部に設けるデスクトップパネル要素51は可撓性を有する平板状のパネル素材によって形成されており、形状確定手段A1によって下パネル要素41とほぼ同一曲率で湾曲させた状態として設置するように構成している。
【0045】
デスクトップパネル要素51は湾曲して形成された下枠61と一体化された状態で下パネル要素41の上部に取り付ける。また、第1端部枠66および第2端部枠67を重ね合わさせた状態で溶接して一体化した後、両者の間により長手方向に沿って形成される溝の内部にデスクトップパネル要素51の端部脚31側の側縁を嵌め込むようにして設けるとともに、中間脚32側の側縁に側縁連結手段としての中間枠部材68を設けるようにしている。中間枠部材68はデスクトップパネル要素51と隣接する別のデスクトップパネル要素(図示省略)との間で共通して設けられることで、両者の間に隙間を設けることなく連結することができるように構成している。さらに、デスクトップパネル要素51の上縁には下枠61とほぼ同一の曲率で湾曲して形成された上枠部材69が設けられている。
【0046】
上述の形状確定手段A1とは、デスクトップパネル要素51の湾曲形状を規定しつつ所定の位置に設置するためのものであり、ブラケット24、24、支持脚3(31、32)、および下枠61によって構成される。
【0047】
なお、中間位置における扇形状の天板要素21の場合であれば、支持脚3、3が双方とも中間脚32、32によって構成されるとともに、デスクトップパネル要素51の両側縁に取り付ける枠部材が双方とも中間枠部材68で構成される点のみが異なる。
【0048】
図5と対比させつつ、再度図6を用いて、矩形状の天板要素22とその周辺にかかる構成についてより詳細に説明を行う。まず、天板要素22の使用側の縁部22cには直線状に形成されたエッジ部材27が取り付けられる。また、天板要素22に沿って取り付ける下パネル要素42と、デスクトップパネル要素52も平板状に形成されており、同様に下枠71も平板状に、上枠部材79も直線状に形成されている。
【0049】
天板要素22の下面には扇形状の天板要素21の場合と同様に、ネジ孔22p〜22rが形成されるとともに、側縁22a、22aの近傍には連通溝22i〜22iと連結用凹部22h〜22hが形成されている。そのため、扇形状の天板要素21の場合と共通する中間脚32、32を用いて天板要素22支持することができるとともに、共通のブラケット23〜24を用いて適切に下パネル要素42やデスクトップパネル要素52を取り付けることが可能となっている。また、隣接する天板要素21〜22がいずれの形状のものであった場合でも、全てに形成されている連通溝22i〜22iおよび連結用凹部22h〜22hを用いて連結を行うことができるようになっている。なお、デスクトップパネル要素52の両側縁には共通する中間枠部材68を取り付けることができる。
【0050】
上述の形状確定手段A2とは、デスクトップパネル要素52の平板形状を保持しつつ所定の位置に設置するためのものであり、ブラケット24、24、支持脚3(32、32)、および下枠71によって構成される。
【0051】
以下、図7〜図11を基にして本デスクシステムの組立方法について詳細に説明する。
【0052】
なお、図7、図8および図10は、一例として開口部2a(図1参照)に面する位置の扇形状の天板要素21を中心とした部材間の組立方法を示すものとして記載している。
【0053】
まず、図7に示した支持脚3としての端部脚31および中間脚32は、上述したように各々天板受け部31a、32aとこれらを支持するパネル状に形成された接地部31b、32bとから構成されており、取り付ける下パネル要素41の端部に各々配置する。接地部31bの内側の側面には下パネル要素41を取り付けるためのネジ穴31b1、31b1が上下に離間しつつ2箇所に設けられている。同様に、接地部32bの両側面には下パネル要素41を取り付けるためのネジ穴32b1〜32b1が各々2箇所に設けられている。また、接地部32bの上部には、電気配線等を通すための連通孔32b2が両側面を貫通するようにして設けられている。
【0054】
下パネル要素41には、上記端部脚31および中間脚32に設けられた上側のネジ穴31b1、32b1に対応する位置に連結部41a、41aが設けられているとともに、下側のネジ穴31b1、32b1に対応する位置に連結部41b、41bが設けられている。連結部41a〜41bは下パネル要素41の両端部より内側方向に張り出すように形成されており、このうち連結部41a、41aは中心に丸孔を有する矩形状の板部として形成され、連結部41b、41bは上方より棒状物に引っ掛けることができるフック状の板部として形成されている。
【0055】
端部脚31および中間脚32に設けたネジ穴31b1〜32b1と、下パネル要素41に設けた連結部41a〜41bとを図示しないネジを介して連結することによって、端部脚31および支持脚32と下パネル要素41とを連結することができる。このような状態とすることで、端部脚31と支持脚32とは適切な位置関係で配置されて自立することが可能となる
【0056】
同様にして、必要な個数だけ中間脚32を下パネル要素41〜42(図2参照)とともに連結していき、最後には再び端部脚31を連結する。
【0057】
上記のように組み立てた支持脚3、3および下パネル要素41に対して、図8のように天板要素21を組み付けていく。
【0058】
この際、事前に天板要素21の下面21eに2つのブラケット23、23を取り付けておく。ブラケット23、23は逆L字形に形成されているとともに、上面には天板要素21への取付用の孔部23a、23aが各々形成されている。また、下側先端には、下パネル要素41と連結するためのフック状の連結部23bが形成されている。他方、下パネル要素41には、上記ブラケット23、23の連結部23b、23bと対応して、内周面の2箇所に縦向きのスリット状の開口部として連結部41c、41cを形成している。
【0059】
各ブラケット23、23は、上面の孔部23a、23aと天板要素21の下面21eに設けたネジ穴21rとを図示しないネジによって締結することで、天板要素21の下面21eに取り付けられる。そして、ブラケット23、23の下部先端の連結部23b、23bを、天板要素21の内周面の連結部41c、41cに引っ掛けるようにして係合させる。このようにして、天板要素21を支持脚3および下パネル要素41に対して位置決めするとともに、天板要素21の下面21eを支持脚3の天板受け部31a、32aによって支持させる。
【0060】
本図では省略して記載しているものの、上述したように、下パネル要素41〜42(図2参照)を介して必要な数だけ中間脚32が連結され、開口部2a(図2参照)に面する反対側の端部には端部脚31が再び接続される。そして、図3および図4に示したように、それぞれの支持脚3の上部には各々天板要素21〜22が設けられる。また、1個の中間脚32の天板受け部32bによって、2個の天板要素21〜22の側縁21a〜22aを同時に支持するように構成している。
【0061】
このようにした状態で、図9のように、各天板要素21、21を円周方向に連結する。その連結手段として、各天板要素21、21には、その下面21eの側縁21a、21aには連続する連通溝21i〜21iが形成されるとともに、これらを挟むようにして連結用凹部21h〜21hが設けられている。そして、これらの内部にボルト25a、角座金25bおよび角ナット25cからなる締結具25、25を各々挿入する。締結具25、25は、ボルト25a、25aを締め込むことによってボルト頭と角ナット25cとの距離を狭めることができ、こうすることで隣接する天板要素21、21の側縁21a、21a同士を密着させて締結を行うことができるようにしている。このように各天板要素21〜21は、支持脚3(図5参照)および下パネル要素41によって位置決めを行わせた状態で円周方向に連結させていく。なお、こうした連結手段は、天板要素21、21同士を連結する場合のみでなく、いずれか一方または双方が天板要素22(図6参照)の場合であっても同様である。
【0062】
さらに、図8に戻って、天板要素21の下面21eに設けたネジ穴21p〜21pに対して、天板受け部31a、32aに各々設けた孔部31a1〜32a1を介してネジ(図示せず)を螺着させる。こうすることで、天板要素21は支持脚3および下パネル要素41と完全に一体化される。この際、天板要素21の外側縁21bと下パネル要素41の内面が沿うことになる。
【0063】
同様に、天板要素22(図6参照)取り付けた際には、その外側縁22b(図6参照)と平板状の下パネル要素42(図6参照)の内面が沿うことになる。
【0064】
次に、上述のように組み立てた支持脚3、下パネル要素41および天板要素21に対して、図10のように、デスクトップパネル要素51とその下縁51dに配される下枠61とを一体化させつつ取り付けていく。
【0065】
ここで、図11を用いて、デスクトップパネル要素51の下縁51dに設ける下枠61の構成について説明する。
【0066】
デスクトップパネル要素51は弾性アクリルパネルを素材として用い、単体では平板状のパネル要素として形成されており、下枠61等を介して取り付けられることによって所定の湾曲形状をなすように構成している。また、このアクリル素材として、透明なものや、白濁で透光性を有するものを使用することができる。下枠61は、デスクトップパネル要素51の下縁51dの近傍を挟み込むように設けられ、内側と外側に各々位置する湾曲型のビーム要素62と湾曲型の押さえ板要素65とから構成される。さらに、上記ビーム要素62は、第1ビーム要素63と第2ビーム要素64によって構成される。
【0067】
なお、上記の構成を機能的に見た場合、湾曲型のビーム要素62とこれと略同一の湾曲形状を有する押さえ板要素65とを近接して配置することによって、両者の間でビーム要素62に沿って上方に開口した溝部61aを形成し、この溝部61aによってデスクトップパネル要素51を挟持しつつ湾曲形状を形成するものといえる。
【0068】
第1ビーム要素63、第2ビーム要素64および押さえ板要素65は、各々金属製の板を切断した上で、ほぼ同一の曲率で湾曲させて形成されている。これらに対して、デスクトップパネル要素51は十分弾性に富んだ可撓性を有しており、第1ビーム要素63、第2ビーム要素64、押さえ板要素65によって挟みこまれることによって、これらの形状に沿って撓むことができるようになっている。
【0069】
第1ビーム要素63、第2ビーム要素64および押さえ板要素65の中でも、第1湾曲板要素63は長手方向に湾曲しているのみではなく、長手方向に直交する断面で見た場合に、その中心部が内周側に向かってコ字状に突出した形状に折り曲げられている。そのため、長手方向に直交する方向への曲げに対して十分な強度を備えている。また、第2ビーム要素64はその下部に5つの凸状係合部としての矩形状の突出部64c〜64cを形成されている。
【0070】
また、第1ビーム要素63は上述したようにコ字状に突出した面に、後述するように支持脚3(図10参照)と連結するための端部ネジ穴63a〜63a、および天板要素21(図10参照)と連結するための中間部ネジ穴63b〜63bが設けられている。
【0071】
さらに、第1ビーム要素63には、長手方向の両端部近傍に2箇所ずつ端部連結孔63c〜63cが設けられるとともに、これらの間で、かつ長手方向に離間した2箇所の位置に各々2個ずつ中間部連結孔63d〜63dが設けられている。また、このように第1ビーム要素63に設けた端部連結孔63a〜63aおよび中間部連結孔63b〜63bに対応するように、第2ビーム要素64にも端部連結孔64a〜64aおよび中間連結孔64b〜64bが設けられている。さらには、これらの位置に対応するように押さえ板要素65には止着部としての端部連結部65a〜65aおよび中間連結部65b〜65bが円形の突出部が各々形成され、その中心は外周面に貫通しない範囲でネジ穴が形成されている。そして、これらと同様に、デスクトップパネル要素51にも端部連結穴51a〜51aおよび中間連結孔51b〜51bが設けられているものの、これらはデスクトップパネル要素51の湾曲を阻害しないように長手方向すなわち湾曲方向に延びる長孔状に形成されている。
【0072】
これらを組み立てる際には、まず、デスクトップパネル要素51の外面側に押さえ板要素65を配して、デスクトップパネル要素51を湾曲させつつ端部連結孔51a〜51aおよび中間連結孔51b〜51bの内部に押さえ板要素65の端部連結部65a〜65aおよび中間連結部65b〜65bを遊嵌する。この際、端部連結部65a〜65aおよび中間連結部65b〜65bの先端は、デスクトップパネル要素51の厚み方向内に収まるように長さが設定している。
【0073】
次に、デスクトップパネル要素51の内面側にビーム要素62を構成する第2ビーム要素64と第1ビーム要素63とを配して、各々の端部連結孔64a〜64a、63c〜63cおよび中間部連結孔64b〜64b、63d〜63dを押さえ板要素65の端部連結部65a〜65aおよび中間部連結部65b〜65bと対応する位置に合わせて、図示しないネジを用いて螺着する。
【0074】
こうすることで、デスクトップパネル要素51は主として端部連結孔51a〜51aおよび中間連結孔51b〜51b周囲の領域51f〜51fを対応部位として、ビーム要素62および押さえ板要素65の間で挟まれつつ、これらによって構成される下枠61の各固定領域CL〜CLを取付部として強固に位置を規制されることで、ビーム要素62および押さえ板要素65の湾曲に沿った形状に湾曲される。
【0075】
なお、図6のように、矩形状の天板要素22に対応して形成される平板状のデスクトップパネル52を支持する下枠71も、基本的には図11と同様の構成をとるが、長手方向に湾曲されることなく直線状に形成されているために、この内部で形成される4箇所の固定領域CL〜CLによって位置規制されつつ支持されることによってデスクトップパネル要素52は平板状の形態を保持される。
【0076】
上記のようにして構成した上で、図10のように、支持脚3、天板3および下パネル要素41に対してデスクトップパネル要素51と下枠61とを一体として取付ける。
【0077】
まず、下枠61の下方に形成された5箇所の凸状係合部としての突出部64c〜64cを下パネル要素41の上部に形成されている5箇所の凹状係合部としてのスリット部41d〜41dに係合させて位置決めを行う。こうすることで、天板要素21の外側縁21bと下パネル要素41と、下枠61に連結されるデスクトップパネル要素51の位置および湾曲形状をより精密に合致させやすくしている。
【0078】
そして、下枠61の内周面の両端近傍に2個ずつ設けたネジ孔63a〜63aによって、支持脚3が備える天板受け部31a、32aの外周側に形成された孔部31a2〜32a2との間でネジ(図示せず)によって締結する。さらに、両端部間の中途の2箇所の位置で上下方向に離間して2個ずつ形成されたネジ孔63b〜63bを、L字形のブラケット24の孔部24b、24bとの間でネジ(図示せず)を用いて連結し、このブラケット24の上面に形成した孔部24aと天板要素21の下面に設けたネジ穴21q、21qとの間でネジ(図示せず)によって連結する。
【0079】
上述したように、形状確定手段A1とはデスクトップパネル要素51を所定の形状に保持しつつ所定の位置に設置するためのものであり、ブラケット24、24、支持脚3(31、32)、下枠61によって構成されている。より具体的には、ブラケット24、24、支持脚3(31、32)を介して天板要素21の外側縁21bに沿った位置に下枠61を固定することで、図11に示すように、下枠61内に設定した取付部としての固定領域CL〜CLを天板要素21の外周縁21bの両端と、これより離間した2点の中間位置に設定する。そして、これらの各固定領域CL〜CLに対応させて、デスクトップパネル要素51の下縁51dのうち両側縁51e、51eの近傍位置と、これらより離間して2箇所に設定した中間位置に形成された対応部位51f〜51fを取り付ける。こうすることで、デスクトップパネル要素51は、図2に示すように天板要素21の外側縁21bに沿った湾曲形状を形成されつつ固定される。そのため、天板要素21の外側縁21bとデスクトップパネル要素51間の隙間を少なくして外観上の一体感を高め、美観を高めることが可能となっている。
【0080】
また、図11に示すように、下枠61の中では、取付部としての固定領域CL〜CLが主にデスクトップパネル要素51の撓みを規制して湾曲形状を確定するが、こうした固定領域CL〜CLが長手方向に連続して一体的に構成されて下枠61が形成されているため、各固定領域CL〜CLの間の中間位置もデスクトップパネル要素51を挟み込むようにして、より微細な湾曲形状の形成に寄与させている。
【0081】
さらに、図10に戻って、デスクトップパネル要素51の上縁51cに上枠部材69を設ける。上枠部材69はデスクトップパネル要素51に比し十分な剛性を有する金属によって形成するとともに、湾曲させた下枠61と同一の湾曲形状を有し、長手方向に沿って上縁51cを嵌め込むための溝部を備えるように構成している。そして、上側よりデスクトップパネル要素51の上縁51cに嵌め込むことで、デスクトップパネル要素51の湾曲形状をより安定させたものとすることができる。
【0082】
また、端部脚31側の側縁51eは、溶接により一体化される断面L字形の第1端部枠66と第2端部枠67の間で形成される溝の内部に嵌め込み、これら第1端部枠66と第2端部枠67の下側に形成されているフック部66a、67aを重ね合わせた状態で、端部脚31における天板受け部31aの外周側に形成されているスリット部31a3に係合させる。こうすることで、デスクトップパネル要素51の端部位置をより安定化するとともに、端部側の側縁51eの美観を高めることができるようになっている。
【0083】
さらに、中間脚32側の側縁51eには中間枠部材68を設ける。中間枠部材68は図12に示すように断面がH形に形成されており、長手方向に沿って2本の溝部68a、68aを有するように形成されている。そして、互いに隣接する2つのデスクトップパネル要素51の側縁51eを上記溝部68a、68a内に嵌め込むようにして取り付ける。こうすることで、間接的にデスクトップパネル要素51、51の側縁51e、51e同士の連結を行い、双方の位置の安定化を図るとともに、隙間を生じさせることなく天板要素21の上方を外部より確実に遮蔽することができるようになっている。
【0084】
なお、中間枠部材68を取り付けるデスクトップパネル要素51、51の側縁51e、51eを図12のように単純に平面で切り落とした形状とすることは必須ではない。例えば、対向する側縁51e、51eの双方に、厚み方向内に段差部として形成した凸状の突出部を設けておき、さらにこれらと対応する溝部を中間枠部材68に形成して、この溝部と上記凸状の突出部とを係合させることで、中間枠部材68を介してデスクトップパネル要素51、51を連結させてもよい。逆に、対向する側縁51e、51eの双方に凹状に溝部を設けておき、これらと対応する凸状の突出部を中間枠部材68に形成、あるいは、突出部そのものを連続させた単なる帯状体として中間枠部材68を形成し、デスクトップパネル要素51、51に形成した溝部と上記凸状の突出部とを係合させることで、中間枠部材68を介してデスクトップパネル要素51、51を連結させてもよい。これらの構成を採ることで、デスクトップパネル要素51、51と中間枠部材68の厚みとを同一にすることができ、より表面の連続性を高めることが可能となる。
【0085】
なお、側縁連結手段は側縁51e、51e同士を間接的に連結する中間枠部材68として構成するだけでなく、図15のように直接的に連結するものとして構成することも可能である。この場合においては、各デスクトップパネル要素151、151の側縁の片方に凹状係合部151e1を、他方に凸状係合部151e2を設けておき、これらを互いに突き合わせて係合させることで直接的に連結を行い、双方の位置決めを行いつつ隙間が生じないように構成すればよく、こうすることで部品点数を削減することが可能となる。
【0086】
上記のように扇形状の天板要素21とその周辺部材との組立方法を中心に説明したが、その組立方法は、図6に示す矩形状の天板要素22とその周辺部材の場合であってもほぼ変わりがない。下枠71はブラケット24、24によって天板要素22の外側縁22bに沿うように固定され、下枠61(図11参照)の場合と同様に下枠71内に設定した取付部としての固定領域CL〜CLに、デスクトップパネル要素52の対応部位を取り付ける。こうすることで、デスクトップパネル要素52を天板要素22の外側縁22bに沿った平板状に保持することができる。また、デスクトップパネル要素51(図10参照)と同様、上枠部材79および中間枠部材68を取り付けることで、より安定して形状を保持することが可能となっている。
【0087】
図13を用いてデスクトップパネル要素51、52の取付けについて再度説明する。扇形状の天板要素21の場合でも、矩形状の天板要素22の場合であっても、それぞれの外側縁21bに沿って取付部としての固定領域CL〜CLを設定し、これらにデスクトップパネル要素51〜52に各対応部位を取付ける点では全く同じである。こうすることで、それぞれのデスクトップパネル要素51〜52を湾曲または平板状の所定の形状に形成した上で、各天板要素21〜22に沿った所定の位置に配置することができる。また、上述したように、天板要素21〜22の外側縁21b〜22bは天板2の外側縁2bとして滑らかに連続した縁部を構成するため、これらに沿って各々配置したデスクトップパネル要素51〜52も互いに滑らかに連続させることができる。
【0088】
なお、デスクトップパネル要素51〜52における「滑らかに連続」した状態も、隣接するデスクトップパネル要素51、51同士の近接する側縁を挟んだ左右隣接領域の湾曲曲率が一定であることを指し、必ずしも両者が直接に当接していることを要しない。
【0089】
このように、各縁部21b〜22bが連続して滑らかに接続するとともに、デスクトップパネル要素51〜52が天板要素21〜22に沿って配置されることで、外観上の統一感を生じる。このような外観上の統一感を得ることによって、本デスクシステム1を使用する作業者や周囲にいる者の心理状態に落ちつきや安定感を生じさせることが可能となる。また、天板要素21〜22とデスクトップパネル要素51〜52の間には無用な隙間を生じさせることなく、天板2上に置いた物品を落とすことが少なくなり、より作業性が向上する。
【0090】
また、天板要素21〜22は相互に連結することで、大型の天板2を構成し、他の周辺部材とともに、複数の者が着座して作業を行うことができるデスクシステム1を構成する。
【0091】
この際、図2に示すように、開口部2aに隣接している、すなわち、連設方向の両端部に位置する天板要素21、21は、天板2の中で最も変位を生じやすい部分となるものの、各々1個の端部脚31と1個の中間脚32によって支持される。このうち端部脚31の接地部31bは長く形成されているために、両端部における天板要素21、21は安定して支持される。さらに、これらの間に配置される天板要素21〜22は、接地部31bを短く形成された中間脚31により設置されているにすぎないが、隣接する天板要素21〜22によって互いに支持し合うために安定した状態を維持することが可能となっている。
【0092】
さらには、天板要素21〜22を支える支持脚3〜3は、下パネル要素41〜42および下枠61〜62を介して相互に連結されることで全体として強度を増し、支持脚3〜3同士も互いに支持し合うようになっている。そのため、支持脚3〜3は傾きを生じることなく、天板要素21〜22をより一層強く支持することが可能となっている。
【0093】
また、本実施形態のデスクシステム1では、上述したように天板要素21〜22の数を変更することや、連結する順序を変更することで天板2の形状を異ならせることも可能としている。天板要素21〜22は単一の形状のみだけでなく扇形と矩形の異なる形状の天板要素21〜22を有していることから、これらの組み合わせによって様々な形状に構成することができるため、設置場所に応じた空間効率の良い形状を選択することが可能となるとともに、作業内容等の作業スタイルに適した形状にすることも可能となる。このようないずれの形状を選択した場合であっても、各側縁21a〜22aが同一長さの直線として形成され、かつ使用側および反使用側の縁部21b〜22cと略直交するように形成されているため、変わることなく、天板2の使用縁側と反使用側の縁部2b、2cをそれぞれ滑らかに連続させることが可能であるとともに、デスクトップパネル要素41が各外側縁21b〜22bに沿って所定位置に各々設置されていることから、デスクトップパネル5として滑らかに連続しつつ、天板2との外観上の統一感を得ることが可能である。
【0094】
天板要素21、22は単なる扇形または矩形状に構成するだけでなく、外側縁21b、22bおよび内側縁21c、22cをいかなる形状にして形成することも可能である。この際、上述したように側縁21a〜22aを同一長さの直線として、かつ使用側および反使用側の縁部(外側縁および内側縁)21b〜22cと略直交するように形成しておけば、天板要素21〜22をいかなる組み合わせで連結しても使用縁側と反使用側の縁部2b、2cをそれぞれ滑らかに連続させることが可能となる。
【0095】
具体的な例として、図13に示した天板要素21〜22の各外側縁21b、22bを変更したものを、図14に示す。天板要素121の外側縁121bは外側に向けて凸の曲線と、これと曲率の異なる内側に向けて凸となる2つの曲線と、2つの直線とを連続して組み合わせた形状をしている。また、天板要素122の外側縁122bは外側に向けて凸の曲線と、これと曲率の異なる内側に向けて凸となる2つの曲線とを連続して組み合わせた形状をしている。さらに、側縁121a〜122aを同一長さの直線として、かつ使用側および反使用側の縁部(外側縁および内側縁)121b〜122cと略直交するように形成している。そのため、このデスクシステム101の場合においても、天板要素121〜122を組み合わせて天板102を構成した際に、天板2の使用縁側と反使用側の縁部2b、2cをそれぞれ滑らかに連続させることが可能となっている。
【0096】
また、このように形成した天板要素121、122の各外側縁121b、122bに沿った形状の下パネル要素141、142を設けるとともに、デスクトップパネル要素151、152を設ける。この際、各外側縁121b、122bに沿って、取付部CL〜CLを形成しておき、この取付部CL〜CLに各デスクトップパネル要素151、152の対応部位を取り付けることで天板要素121、122の外側縁121b、122bに沿った湾曲形状を形成することができる。図で示したように、外側縁121b、122bの形状が複雑な形状をしている際には、適宜取付部CL〜CLの箇所を増やすことによって、より微細かつ滑らかな形状設定を行うことができて好適である。
【0097】
このように、曲率の異なる曲線や直線を組み合わせた外側縁121b、122bを有する天板要素121〜122を連結して天板102を構成することによって、単なる長円形状ではなく、複数の曲率を有する多数の曲線や直線を組み合わせ複雑な形状に外側縁102bを形成することができる。こうすることで、設置場所や作業スタイルに応じたより適切な形態にすることが容易になるとともに、周囲より見る者に対して華やかな印象を与えて、心理的な高揚感を与えることも可能となる。
【0098】
以上のように、本実施形態におけるデスクシステム1は、反使用側の縁部21b〜22bの曲率が異なる少なくとも2種以上の形状に形成された複数の天板要素21〜22を備え、前記各天板要素21〜22の反使用側の縁部21b〜22bを滑らかに連続させつつこれらの天板要素21〜22を幅方向に連結して異形天板2を構成するとともに、前記各天板要素21〜22の反使用側の縁部21b〜22bに沿って複数のデスクトップパネル要素51〜52を所定位置に配置することで、これらのデスクトップパネル要素51〜52が隣接する側縁51e〜52e同士を滑らかに連続され、前記異形天板2の縁部2bに沿って異形デスクトップパネル5を構成することを特徴とするものである。
【0099】
このように構成しているため、複数の作業者が着座して作業を行うためのデスクシステム1として、設置場所や作業スタイルに適した作業空間を生じさせる場を構成し、その作業空間を外部との間で隙間なく適切に遮蔽して効率的な作業性を得ながら集中しやすい作業環境を形成するとともに、外観上の統一感を与えつつ曲面によって滑らかな印象を与え、周囲の者の心理を和らげて安定した心理状態を得ることが可能となる。
【0100】
また、前記各天板要素21〜22を連結する際に当接する側縁21a〜22a同士を略同一長さの直線状に形成とともに、当該側縁21a〜22aに対して反使用側の縁部21b〜22bおよび使用側の縁部21c〜22cが略直交しつつ接続するように前記各天板要素21〜22を形成して構成しているため、形状の異なる天板要素21〜22をどのような組み合わせで連結させても、反使用側の縁部21b〜22bと使用側の縁部21c〜22cを各々滑らかに接続することが可能となり、いかなる形状の異形天板2を構成したとしても、使い勝手に優れるとともに外観上の統一感が失われることがない。
【0101】
また、前記各デスクトップパネル要素51〜52に弾性変形可能な共通のパネル素材を用い、各天板要素21〜22に固定した部位に設定した取付部CL〜CLに前記デスクトップパネル要素51〜52の対応部位を取り付けることによって、当該取付部CL〜CL間でデスクトップパネル要素51〜52の平面形状もしくは所定の曲面形状を形成するように構成しているため、デスクトップパネル要素51〜52を簡単な構成で取り付けることが可能となるとともに、各天板要素21〜22の縁部21b〜22bに沿わせた形状で適切に構成することができる。
【0102】
また、前記対応部位が、前記デスクトップパネル要素51〜52の下縁51d〜52dのうちの両側縁近傍位置、およびこれら両側縁近傍位置より離間した中間位置に形成されているように構成しているため、より簡単な構成で天板に沿わせてデスクトップパネル要素51〜52の湾曲形状を形成することが可能となる。
【0103】
また、前記各デスクトップパネル要素51〜52の隣接する側縁51e〜52e同士を直接または間接的に連結する側縁連結手段を設けるように構成しているため、よりデスクトップパネル要素51〜52の形状をより安定させて保持することが可能となるとともに、デスクトップパネル要素51〜52間に隙間を生じさせず、天板2上を外部から遮蔽する効果をより高めることができる。
【0104】
また、前記側縁連結手段が、両側面に溝部68a、68aを各々形成された中間枠部材68より構成されており、これらの溝部68a、68aがデスクトッパネル要素51〜52の隣接する側縁51e〜52eと各々係合可能に構成しているため、簡単な構成でデスクトップパネル要素51〜52の側縁51e〜52eを隙間なく連結して、外部からの遮蔽効果を高めることが可能となる。
【0105】
また、前記側縁連結手段を上記とは別の構成に変形して、隣接するデスクトッパネル要素251〜252のうち片方の側縁に沿って形成された凹状係合部251e1と、他方の側縁に沿って形成された凸状係合部251e2とから構成されており、前記凹状係合部251e1と凸状係合部251e2とを互いに係合可能に構成した場合においても、簡単にデスクトップパネル要素251〜252の側縁を隙間なく連結して、外部からの遮蔽効果を高めることが可能となる。
【0106】
また、前記天板要素21〜22のうち少なくとも1つが矩形状に形成されるように構成しているため、これらを連結することで直線と曲線の組み合わさった天板2として構成でき、より設置場所や作業スタイルに適した形状に構成することが容易になるとともに、作業内容に応じた適度な固い印象と滑らかな印象とを与えることができるようになる。
【0107】
また、天板要素の形状を変形して、前記天板要素121〜122のうち少なくとも1つが、反使用側の縁部121b〜122bを曲率の異なる曲線または曲線と直線を組み合わせて、これらを滑らかに連続させただ形状として形成されるように構成した場合には、天板102の形状を設置場所や作業スタイルにより適したものに容易に設定することができ、利便性をより高めることが可能となるとともに、外部から見たときの印象をより華やかなものにすることができる。
【0108】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0109】
例えば、上述の実施形態のように環状に天板2を構成した上で、外側縁2bを使用側とする場合も考えられる。この場合には、反使用側である内側縁2cにデスクトップパネル要素51〜52および下パネル要素41〜42を取り付ける構成にすれば良く、内側縁2cの湾曲形状に沿って一体感を持たせつつデスクトップパネル5を構成することができる。
【0110】
また、上述の実施形態においては、デスクトップパネル要素51〜52の湾曲形状を決定するための形状確定手段A1、A2としての取付部を構成する固定領域CL〜CLを、下枠61、71としてデスクトップパネル要素51の幅と同じ長さに連続した形状としていたが、これらを長手方向に複数個に分割する構成としてもよく、各取付部の位置を適正に保つことができる限り、デスクトップパネル要素51〜52の湾曲を行わせるための機能は失われることはない。このように複数に分割するとすることで、部品点数は増大するものの、下枠61、71を構成する部品を小型化して簡単に製作を行うことができるようになり好適である。
【0111】
また、下枠61(71)の一部を構成するビーム要素62(図11参照)を、図16のように4つに分割して構成した第1ビーム要素363〜363と、これを取り付ける湾曲板(または平板)状の第2ビーム要素364として、簡略化して構成することが可能となる。こうすると、第1ビーム要素363〜363の製作が容易になるとともに、軽量化を図ることができる。また、デスクトップパネル要素51は、第2ビーム要素364に形成した連結孔364c〜364dを利用して取り付けられることで、第2ビーム要素364の湾曲形状に沿わせることが可能となる。第1ビーム要素363〜363が分割されたことで曲げ剛性が必要以上に低下する場合には、第2ビーム要素364の厚みを増加させることで対処が可能である。
【0112】
また、図10に示した下枠61下方に形成した突出部64c〜64cと、下パネル要素41の上方に形成したスリット部41d〜41dとの係合により、デスクトップパネル要素51の位置決めが十分に行うことができる場合には、ブラケット24、24を使用しない構成とすることも可能である。この場合には、さらにブラケット23、23(図5参照)の形状および取付方法を変更して、図17のように配線受けとしての機能を持たせるように構成することも可能である。この例では、3つのブラケット423〜423によって、天板要素421と下パネル要素441とを連結させる。このブラケット423は金属板を用いて形成されており、上方と下方を反対方向に90°に折り曲げることで上面と下面とがオフセットされた位置に平行して形成される。また、下面は上面に対して幅広に設定されており、当該部分が配線受けとして機能する。そして、上面および下面に形成した孔部423b〜423b、423a〜423aを用いて、天板要素421下面のネジ孔421q〜421qおよび下パネル要素441上面のネジ孔441c〜441cに取り付けられる。このようにして、天板要素421に対して下パネル要素441の位置決めがなされるとともに、天板要素421の外周縁421bの下方に配線受けが形成される。なお、天板要素421が図6のような矩形状のものである場合であっても同一の構成とすることが可能である。
【0113】
また、上述の実施形態では、下枠61〜62を介して固定領域CL〜CLを設定し、これらにデスクトップパネル要素51〜52の対応部位を取り付けるようにしていたが、天板要素21〜22の外側縁21b〜22bそのものに固定領域CL〜CLを設定して、これらにデスクトップパネル要素51〜52の対応部位を取り付ける構成としても良く、こうすれば部品点数の削減を行うことができて好適である。
【符号の説明】
【0114】
1…デスクシステム
2…天板
2b…外側縁
2c…内側縁
4…幕板(下パネル)
5…デスクトップパネル
21…(扇形状)天板要素
21a…側縁
21b…外側縁
22c…内側縁
22…(矩形状)天板要素
22a…側縁
22b…外側縁
22c…内側縁
23、24…ブラケット
41、42…下パネル要素
51、52…デスクトップパネル要素
61、71…下枠
61a…溝部
62…(湾曲)ビーム要素
65…(湾曲)押さえ板要素
A1、A2…形状確定手段
CL…固定領域(取付部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反使用側の縁部の曲率が異なる少なくとも2種以上の形状に形成された複数の天板要素を備え、
前記各天板要素の反使用側の縁部を滑らかに連続させつつこれらの天板要素を幅方向に連結して異形天板を構成するとともに、
前記各天板要素の反使用側の縁部に沿って複数のデスクトップパネル要素を所定位置に配置することで、これらのデスクトップパネル要素が隣接する側縁同士を滑らかに連続され、前記異形天板の縁部に沿って異形デスクトップパネルを構成することを特徴とするデスクシステム。
【請求項2】
前記各天板要素を連結する際に当接する側縁同士を略同一長さの直線状に形成とともに、当該側縁に対して反使用側の縁部および使用側の縁部が略直交しつつ接続するように前記各天板要素が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のデスクシステム。
【請求項3】
前記各デスクトップパネル要素に弾性変形可能な共通のパネル素材を用い、
各天板要素もしくは各天板要素に固定した部位に設定した取付部に前記デスクトップパネル要素の対応部位を取り付けることによって、当該取付部間でデスクトップパネル要素の平面形状もしくは所定の曲面形状を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のデスクシステム。
【請求項4】
前記対応部位が、前記デスクトップパネル要素の下縁のうちの両側縁近傍位置、およびこれら両側縁近傍位置より離間した中間位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のデスクシステム。
【請求項5】
前記各デスクトップパネル要素の隣接する側縁同士を直接または間接的に連結する側縁連結手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデスクシステム。
【請求項6】
前記側縁連結手段が、両側面に溝部を各々形成された中間枠部材より構成されており、これらの溝部がデスクトッパネル要素の隣接する側縁と各々係合可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載のデスクシステム。
【請求項7】
前記側縁連結手段が、隣接するデスクトッパネル要素のうち片方の側縁に沿って形成された凹状係合部と、他方の側縁に沿って形成された凸状係合部とから構成されており、
前記凹状係合部と凸状係合部とを互いに係合可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載のデスクシステム。
【請求項8】
前記天板要素のうち少なくとも1つが矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のデスクシステム。
【請求項9】
前記天板要素のうち少なくとも1つが、反使用側の縁部を曲率の異なる曲線または曲線と直線を組み合わせて、これらを滑らかに連続させた形状として形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のデスクシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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