デバイス及び周辺機器に知覚情報を提供するための方法及びシステム
センサデータに基づいて対話するよう構成することができる周辺機器及びデータ処理システムが開示される。少なくとも幾つかの実施形態では、デバイスの動き及び方位情報を検知するための方法は、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階を含む。本方法は更に、デバイスのディスプレイの方位を決定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内でデバイスが移動したかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが角度を超えて移動した場合にデバイスのディスプレイの方位を切り替える段階を更に含む。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
コンピュータシステム又は無線セルラー電話或いは他のデータ処理システムなどの電子デバイスは、多くの場合、周辺機器と共に使用することができる。有線もしくは無線ヘッドセット、又は無線もしくは有線キーボード、或いは有線もしくは無線カーソル制御デバイスなどの周辺機器は、ホストシステムと呼ばれることがある電子デバイスに結合される。周辺機器は通常、入力及び/又は出力機能を電子デバイスに提供する。
【0002】
周辺機器はまた、1つの特定の電子デバイス又はホストとのみ動作するように構成することができる。例えば、無線ヘッドセット周辺機器は、指定の無線セルラー電話とペアにされ、これによって、無線ヘッドセットの無線領域内にある他の無線セルラー電話以外の当該指定の無線セルラー電話と通信できるようになる。これによりユーザは、無線ヘッドセットの無線領域内にある他の無線セルラー電話によって囲まれる可能性がある場合でも、その指定の無線セルラー電話によって無線ヘッドセットを操作できるようになる。従って、この場合の無線ヘッドセットは、指定のホストシステムと共に選択的に動作可能にする何らかのインテリジェンス又はデータを含むが、無線ヘッドセットには更なる処理又は検知機能はない。Bluetoothペアリング又は連携は、周辺機器とホスト間で作成される関係の一実施例である。これは、情報をセキュアな方法で交換するためにユーザによって作成される。2つのデバイス間のBluetooth連携を作成する段階は、両方のデバイスに同じ個人識別番号(PIN)又はパスキーを入力する段階を包含し、このような連携の作成は、ワンタイムプロセスである。連携が作成されると、デバイスは、PIN再度を入力することなく連携を認識し情報を交換することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0095096号公報
【特許文献2】米国特許第6,583,676号公報
【特許文献3】米国特許第6,520,013号公報
【発明の概要】
【0004】
上述の幾つかの電子デバイスは、種々の目的のセンサを含む。しかしながら、これらのセンサ(例えば、加速度計センサ、近接センサ及び周囲光センサ)は、意図的な又は意図的ではないユーザ動作が、デバイスの動き及び/又は方位情報の発生を引き起こしたかどうかを適切に検出及び区別することはできない。例えば、デバイスの意図的でない移動は、デバイスの不適切な設定をトリガする可能性がある。意図的でない移動は、ジョギングしているユーザに伴うデバイスの動き、或いは、短時間のデバイスの移動を引き起こす表面上にユーザが素早くデバイスを置いた場合のデバイスの動きを含むことができる。センサはまた、関連の周辺機器とデバイス間のインタラクションを判断することができない。
【0005】
本開示の少なくとも幾つかの実施形態は、周辺機器の状態を検知する少なくとも1つのセンサを含む周辺機器に関する。これらの実施形態では、周辺機器及び/又は周辺機器に結合されているホストは、少なくとも1つのセンサからのデータに応答して、周辺機器又はホスト或いはこれらの両方の1つ又はそれ以上の構成を変えることができる。
【0006】
少なくとも幾つかの実施形態では、デバイスの動き及び方位情報を検知するための方法は、デバイス内に位置付けられている少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階を含む。本方法は更に、デバイスの方位を決定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、デバイスがその角度を超えて移動した場合にデバイスのディスプレイの方位を切り替える段階を含む。本方法は更に、少なくとも第1の時間期間にデバイスがその角度内で移動した場合に方位を切り替える段階を含む。本方法は更に、現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、デバイスが移動していない場合或いはデバイスが少なくとも第2の時間期間に移動した場合には、方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、方位が縦方向でない場合に方位を切り替える段階とを含む。
【0007】
少なくとも幾つかの実施形態では、デバイスと関連の周辺機器との間の方位を検知するための方法は、デバイスに関連付けられたデバイスベクトルを決定する段階を含む。デバイスベクトルは、地面基準に対するデバイスの方位を示す。本方法は更に、デバイスの周辺機器に関連付けられた周辺機器ベクトルを決定する段階を含む。周辺機器ベクトルは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す。本方法は更に、デバイスからのイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階を含む。本方法は更に、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指した場合にオーディオ信号を消音する段階を含む。
【0008】
少なくとも幾つかの実施形態では、周辺機器、及びホストシステムと考えることができる関連のデータ処理システムが協働して、周辺機器又はホスト或いはこれらの両方における少なくとも1つのセンサからのセンサデータに基づいて、ユーザの意図又は動作を判断することができる。例えば、周辺機器上のセンサのセット(例えば、加速度計センサ、近接センサ及び周囲光センサなど)は、周辺機器がユーザに近接していないことを示すデータを提供し、同時にホスト上の別のセンサのセットは、ホストがユーザの耳の近くにあることを示すデータを提供することができる。周辺機器は、周辺機器をデータ処理システムに結合するための周辺機器インターフェース、周辺機器のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサ、並びに周辺機器インターフェース及び少なくとも1つの周辺機器センサに結合された周辺プロセッサを含むことができる。周辺プロセッサは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されている。デバイスは、デバイスを周辺機器に結合するためのインターフェースを含むことができる。デバイスは更に、ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサと、インターフェース及び少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、地面基準に対するデバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、イベントに関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定するように構成されている。
【0009】
他のシステム及び方法も記載され、本明細書に説明されるようにマシンを動作させるための実行可能命令を包含するマシン可読媒体も記載される。
本発明は、同じ参照符号が同様の要素を示す添付図面の各図において限定ではなく例示として示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】周辺機器の実施例と、周辺機器と共に使用されるデータ処理システムの実施例とを含むシステムの実施例を示す図である。
【0011】
【図2A】本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。
【0012】
【図2B】本明細書に記載される開示の実施形態における地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)を示す図である。
【0013】
【図2C】本明細書に記載される開示の別の実施形態における地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)を示す図である。
【0014】
【図3A】本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。
【0015】
【図3B】本明細書に記載される開示の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図である。
【0016】
【図3C】本明細書に記載される開示の別の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図である。
【0017】
【図4A】本明細書に記載される開示の1つの実施形態によるポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0018】
【図4B】本明細書に記載される開示の1つの実施形態によるポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0019】
【図4C】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による第1の構成における(例えば、オープン構成における)ポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0020】
【図4D】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による第2の構成における(例えば、クローズ構成における)ポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0021】
【図5】開示の実施形態を実施できるデータ処理システムのブロック図である。
【0022】
【図6】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による近接センサの概略側面図である。
【0023】
【図7】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による他の近接センサの概略側面図である。
【0024】
【図8】本明細書に記載される1つ又はそれ以上の実施形態と共に使用できるデータ処理システムの実施例のブロック図である。
【0025】
【図9】2つの周辺機器、及び該周辺機器をデータ処理システムに結合するドック又は他のコネクタを備えたデータ処理システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下で検討される詳細を参照しながら開示事項の種々の実施形態及び態様を説明し、添付図面は、種々の実施形態を例示する。以下の説明及び図面は、本発明の例示するものであり、本発明を制限するものとして解釈すべきではない。多数の特定の詳細事項は、本発明の種々の実施形態を完全に理解するために説明される。しかしながら、幾つかの事例では、公知の又は従来の詳細事項については、本開示の実施形態の説明を簡潔にするために記載されない。
【0027】
以下の詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内に記憶されたデータに関するオペレーションを含むアルゴリズムの観点で提示されている。アルゴリズムは一般に、所望の結果に導くオペレーションの自己矛盾のないシーケンスである。オペレーションは通常、物理量の物理的操作を必要とし、又はこれを伴う。必須ではないが通常は、これらの量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び他の操作が可能な電気又は磁気信号の形式を取る。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、表現、数字、又は同様のものとして参照することは、主として共通使用の目的で時には好都合であることが証明されている。
【0028】
しかしながら、これら及び同様の表現の全ては、適切な物理量に関連付けられることになり、これらの量に付加される好都合なラベルに過ぎない点を留意すべきである。以下の説明から明らかなように、特に明記していない限り、本明細書全体を通じて「processing(処理する)」又は「computing(計算する)」又は「calculating(算出する)」又は「determining(決定する)」又は「displaying(表示する)」又は同様のものなどの用語を利用した説明は、システムのレジスタ及びメモリ内の物理(電気)量として表されるデータを、システムのメモリ又はレジスタ又は他のこのような情報記憶装置、送信デバイス又はディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び変換するデータ処理システム或いは類似の電子デバイスの動作及びプロセスを指すことができる点を理解されたい。
【0029】
本発明は、本明細書で記載されるオペレーションの1つ又はそれ以上を実行するための装置に関連することができる。本装置は、所用の目的のために特別に構成することができ、或いは、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は再構成される汎用コンピュータを含むことができる。このようなコンピュータプログラムは、本明細書に記載されるオペレーションを実行するための命令を含むことができ、限定ではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM、及び磁気光ディスクを含む何れかのタイプのディスク、或いは、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、磁気又は光カード、又は電子的命令を記憶するのに好適な何れかのタイプの媒体など、マシン(例えば、コンピュータ)可読記憶媒体内に記憶することができ、これらの各々はバスに結合されている。
【0030】
マシン可読媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式で情報を記憶又は送信するための何れかの機構を含む。例えば、マシン可読媒体には、読出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、電気、光、音響又は他の形式の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号、その他)、その他が含まれる。
【0031】
図1は、アクセサリーと呼ぶことができる周辺機器201、及び周辺機器201とデータを交換するよう設計されているデータ処理システム203を含むシステム200の実施例を示す。図1の実施例では、周辺機器201は、Bluetoothインターフェースなどの無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)インターフェースを介してデータ処理システム203と通信する無線ヘッドセットとすることができ、データ処理システム203は、無線モバイルセルラー電話、又は該無線モバイルセルラー電話を含むパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、或いは無線モバイルセルラー電話を含むハンドヘルドコンピュータなどの汎用コンピュータシステムとすることができる。特定のタイプの周辺機器及び特定のタイプのデータ処理システムが図1に示されているが、別の実施形態では、他のタイプの周辺機器及びデータ処理システムを使用してもよいことは理解されるであろう。例えば、別の実施形態では、周辺機器は、有線ヘッドセット、或いは有線又は無線キーボード、或いは有線又は無線カーソル制御デバイス、或いは他の有線又は無線入力又は出力デバイスとすることができ、別の事例では、周辺機器は、PDA又はセルラー電話或いは汎用コンピュータシステムに類似したデータ処理デバイスと考えることができる。別の実施形態では、データ処理システムは、汎用コンピュータシステム、又は特定用途コンピュータシステム、又はエンターテインメントシステム、又はPDA、又は別のデバイス内の埋め込みデバイス、又はメディアプレーヤー、その他とすることができる。周辺機器201は、1つ又はそれ以上のセンサ211に結合されている周辺プロセッサ205、オーディオトランスデューサ213(スピーカーとすることができる)、マイクロフォン209、及び無線トランシーバ207を含む。周辺プロセッサ205は、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又はWPANを作成するのに使用されるBluetooth又はWiFiトランシーバ又は他のタイプのトランシーバとすることができる無線トランシーバ207を動作することによって、及び無線トランシーバ及び/又はセンサからの信号及び/又は周辺プロセッサ205上で実行されるプロセスに応答してマイクロフォン209及びオーディオトランスデューサ213を動作させることによって、周辺機器201のオペレーションを制御する。周辺プロセッサ205は、オーディオトランスデューサ及びマイクロフォンそれぞれからの入力を駆動又は受信するために、オーディオコーデック(図示せず)又は他のデバイスに結合することができる。周辺機器201が電話用の無線ヘッドセットである場合、無線トランシーバ207は、電話との間で無線通信リンクを確立して、ホストデータ処理システムとして機能し、及びスピーカー(オーディオトランスデューサ213)によって再生されることになるオーディオデータを送信し、更にマイクロフォン209からオーディオデータを受信する。従って、無線ヘッドセットは、電話上の有線ヘッドセットと同じように機能する。センサ211は、ユーザアクティビティ又はデバイスコンテキストを検出又は測定するように設計されている、周辺機器201上の1つ又はそれ以上のセンサとすることができる。センサ211は、例えば、本明細書に記載される近接センサ及び/又は周囲光センサ及び/又は加速度計及び/又は他のセンサを含むことができる。センサ211は、センサデータ(例えば、近接データ)を周辺プロセッサ205に提供し、該プロセッサは、このデータを処理し、或いは以下に記載されるように、センサデータを処理するためにデータ処理システムに送信することができる。
【0032】
データ処理システム203は、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサのセットなどの処理システム221を含み、該処理システム221は無線モバイル電話トランシーバ223に結合されており、無線モバイル電話トランシーバ223は、少なくともある程度は処理システム221によって制御される無線モバイルセルラー電話トランシーバとすることができる。1つの実施形態では、データ処理システム203は、無線セルラー電話を含むハンドヘルドPDA又はハンドヘルド汎用コンピュータとすることができる。この場合、無線セルラー電話に必要なRF回路は、無線モバイル電話トランシーバ223が提供することができる。データ処理システム203はまた、1つ又はそれ以上のセンサ227、メモリ229、I/Oデバイス231及び少なくとも1つの付加的な無線トランシーバ225を含み、これらの各々は、処理システム221に結合されている。処理システム221は、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサのセットを含むことができ、これらは、1つ又はそれ以上のバスを介してデータ処理システム203の他のものに結合されている。1つ又はそれ以上のセンサ227は、データ処理システム203上に位置付けることができ、引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願第11/638,251号に更に説明されるように、ユーザアクティビティ又はデバイスコンテキストを検出又は測定するよう設計することができる。1つ又はそれ以上のセンサ227は、例えば、本明細書に記載される近接センサ及び/又は周囲光センサ及び/又は加速度計及び/又は他のセンサを含むことができる。これらの1つ又はそれ以上のセンサ227からのセンサデータは、処理システム221に提供され、該処理システムが、本明細書に記載されるようにこのデータを処理することができ、又はこのセンサデータを処理のために周辺機器に送信することができ、或いは、周辺機器と処理システム221の両方がセンサデータを処理してもよい。I/O(入力/出力)デバイス231は、(a)キーボード、(b)タッチ入力パネル、(c)カーソル制御デバイス(例えば、ジョイスティック又はトラックパッドなど)、(d)スピーカー、(e)マイクロフォン、(f)ボタン(例えば、セルラー電話の「送信」及び「終了」又は他のボタンなど)、(g)ディスプレイデバイス、及び(h)他の公知の入力/出力デバイスの1つ又はそれ以上を含むことができる。1つの実施形態では、タッチ入力パネルは、ディスプレイデバイスと一体化して、ディスプレイデバイスの同じ表面上で入力及び出力機能の両方を提供することができ、これについては以下で更に説明する。これらのI/Oデバイスによって、ユーザは、ユーザが望ましいとする方法でシステムを動作させるように、処理システム221に対して命令又はコマンドもしくはデータを入力することができる。メモリ229は、DRAM又はフラッシュメモリ、或いは、例えば磁気ハードドライブを含む他のタイプのメモリの何れかの組み合わせとすることができ、メモリ229は、1つ又はそれ以上のメモリコントローラを介して処理システムに結合することができ、メモリ229は、コンピュータオペレーションシステム(OS)を含むコンピュータプログラム命令、及び、例えばウェブブラウザアプリケーション、電子メールアプリケーション、カレンダープログラム、アドレスブックアプリケーション、及び他の可能なアプリケーションなどのユーザアプリケーションプログラムを記憶することができる。メモリ229はまた、例えば、アドレス及び/又はコンタクト情報、カレンダー情報(例えば、イベント及びタスク)、ブックマーク/お気に入り(例えば、「URL」)及び他のユーザデータ(例えば、ワードプロセッシング文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、その他)などのユーザデータを記憶することができる。処理システム221は、ユーザがデータ処理システム203を動作できるようにするために、メモリ229からコンピュータプログラム命令及びデータを取り出し記憶することができる。更に、メモリ229は、データ処理システム203上で再生するための音楽及び/又は他のメディアを記憶することができ、これにより、ユーザは、周辺機器201などの周辺機器のスピーカー(例えば、イヤホン)又は無線ヘッドセット上で再生するために音楽及び/又は他のメディアを表示及び選択可能にすることができる。無線トランシーバ225は、周辺機器201などの他のデバイスへの無線接続性又は無線ネットワーク(例えば、WiFiネットワーク又は他の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、その他)を提供する1つ又はそれ以上の無線トランシーバを含むことができる。無線トランシーバ225は、データをデータ処理システム203に提供するために処理システム221に結合される。1つの実施形態では、無線トランシーバ225は、データ処理システム203を周辺機器201及び任意選択的に他の周辺機器(例えば、無線キーボード)及びWiFi準拠トランシーバ(例えば、IEEE802.11a/g準拠トランシーバ)に無線結合するためにBluetooth準拠トランシーバを含み、システム203を無線ネットワーク及び/又は他のデバイスに無線結合する。周辺機器201及びデータ処理システム203は、Bluetooth連携を作成するために、本明細書に記載される技術などの公知の技術を使用して互いにペアにすることができる。或いは、ペアリングは、周辺機器201とデータ処理システム203との間のセキュアな認証された通信チャネルを提供するために1つのデバイスを別のデバイスに登録する他の技術を包含することができる。
【0033】
1つの実施形態では、周辺機器201及びデータ処理システム203は、周辺機器201又はデータ処理システム203又はその両方の少なくとも1つのセンサからのセンサデータに基づいて、ユーザの意図又は動作或いはシステムのコンテキストを判断するよう協働可能にすることができる。例えば、周辺機器上の近接センサ及び周囲光センサなどのセンサのセットは、周辺機器がユーザに近接していないことを示すデータを提供でき、同時にホスト上のセンサの別のセットは、ホストがユーザの耳の近くにあることを示すデータを提供でき、この状況では、周辺機器及びホストは、センサからのデータ及びセンサデータに応答して周辺機器及び/又はホストの構成を自動的に変化させる命令などのデータを交換することができる。この実施例において、周辺機器が無線ヘッドセットであり、ホストが無線セルラー電話である場合、周辺機器は、そのセンサデータをホストに送信し、ホストは、このセンサデータを該ホストからのセンサデータと共に処理して、ホスト及び/又は周辺機器についての種々の構成を判断することができる。例えば、無線セルラー電話に対する適切な方位(例えば、横方向又は縦方向)は、ユーザが無線セルラー電話を見ながら横になっていることの周辺機器の検知に基づいて判断することができる。
【0034】
幾つかの実施形態では、周辺機器201は、データ処理システム203及び周辺機器201のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサ211のようなデバイスに周辺機器201を結合する周辺機器インターフェース207を含むことができる。周辺機器201は更に、周辺機器インターフェース207及び少なくとも1つの周辺機器センサ211に結合された周辺プロセッサ205を含むことができる。周辺プロセッサ205は、ユーザによって身に付けられている間の地面基準に対する周辺機器201の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されている。デバイスは、該デバイスを周辺機器201に結合するためのインターフェース225を含むことができる。デバイスは更に、ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサ227と、インターフェース225及び少なくとも1つのセンサ227に結合されたプロセッサ221とを含むことができる。プロセッサ221は、地面基準に対するデバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、1つ又は複数のイベント(例えば、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、To−Doイベント、電子メールイベント、及び/又はリマインダーイベント)に関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判断するように構成されている。周辺機器ベクトルは、オーディオ信号が生成される前にはデバイスベクトルの方を指していない周辺機器ベクトルに基づき、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指す。
【0035】
少なくとも幾つかの実施形態では、プロセッサ221は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指していない場合にオーディオ信号を無視するように構成されている。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号が生成される前及びその後に周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指している場合には、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すことはできない。この実施例では、周辺機器ベクトルの方向の変更は、オーディオ信号に応答して発生することはない。
【0036】
幾つかの実施形態では、周辺機器インターフェース207は、デバイスを周辺機器201に無線結合する無線トランシーバを含む。周辺機器201は更に、周辺機器インターフェース207に結合されたスピーカー又はオーディオトランスデューサ213と、周辺機器インターフェース207に結合されたマイクロフォン209とを含む。無線トランシーバは、マイクロフォン209からの第1オーディオデータをデバイスに送信する。無線トランシーバは、デバイスから第2オーディオデータを受信し、該第2オーディオデータをスピーカーに移す。デバイスは、無線モバイル電話トランシーバ223を含む。
【0037】
1つの実施形態では、周辺プロセッサ205及びプロセッサ221のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの周辺機器センサ211及び少なくとも1つのセンサのうちの少なくとも1つからデータを受信し、該データに基づいて無線モバイル電話トランシーバを介して伝送される電話コールに対しスピーカー及びマイクロフォン209を使用するかどうかを決定する。少なくとも1つの周辺機器センサ211は、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含み、少なくとも1つのセンサは、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含む。周辺プロセッサ211は、少なくとも1つの周辺機器センサ211及び少なくとも1つのセンサ227からの出力に応答して自動的にスピーカー及びプロセッサ221を構成することができる。
【0038】
本開示の少なくとも幾つかの実施形態は、ポータブル音楽及び/又はビデオメディアプレーヤーなどのデジタルメディアプレーヤーを含むことができ、該デジタルメディアプレーヤーは、メディアを提示するためのメディア処理システム及びメディアを記憶するための記憶デバイスを含むことができ、本開示の少なくとも幾つかの実施形態は更に、アンテナシステム及びメディア処理システムに結合された無線周波数(RF)トランシーバ(例えば、セルラー電話のためのRFトランシーバ)を含むことができる。幾つかの実施形態では、リモート記憶デバイスに記憶されたメディアは、RFトランシーバを介してメディアプレーヤーに送信することができる。メディアは、例えば、音楽又は他のオーディオ、静止画像、又は動画の1つ又はそれ以上とすることができる。
【0039】
ポータブルメディアプレーヤーは、カリフォルニア州Cupertino所在のApple Computer, Inc.製のiPod(登録商標)又はiPod Nano(登録商標)メディアプレーヤーにおけるクリックホイール入力デバイス、タッチスクリーン入力デバイス、プッシュボタンデバイス、可動式ポインティング入力デバイス又は他の入力デバイスといった、メディア選択デバイスを含むことができる。メディア選択デバイスを用いて、記憶デバイス及び/又はリモート記憶デバイスに記憶されたメディアを選択することができる。ポータブルメディアプレーヤーは、少なくとも幾つかの実施形態では、メディア処理システムに結合されたディスプレイデバイスを含み、入力デバイスを介して選択され、更にスピーカー又はイヤホンの何れかを介して、或いはディスプレイデバイス上、或いはディスプレイデバイス及びスピーカーもしくはイヤホン上の両方で提示されるメディアのタイトル又は他の標識を表示することができる。ポータブルメディアプレーヤーの実施例は、その両方が引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0095096号及び2004/0224638号に記載されている。
【0040】
本明細書に記載される開示の実施形態は、例えば、エンターテインメントシステム又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又は汎用コンピュータシステム、又は特定用途コンピュータシステム、又は別のデバイス内の埋め込みデバイス、又はメディアプレーヤーを含まないセルラー電話、又はこれらのデバイスの態様又は機能を組み合わせたデバイス(例えば、1つのポータブルデバイスにおいて、PDAエンターテインメントシステム、及びセルラー電話と組み合わせた、iPod(登録商標)などのメディアプレーヤー)など、データ処理システムの他のタイプの一部とすることができる。
【0041】
図2Aは、本明細書に記載される開示の方法の一実施形態を示すフローチャートである。少なくとも幾つかの実施形態では、方法250は、デバイスのディスプレイの動き及び方位情報を検知する。例えば、ユーザは、デバイスを使用してインターネットをブラウズすることができる。横方向又は縦方向などのディスプレイの適切な方位を決定することにより、ブラウズされるコンテンツがディスプレイのアスペクト比に応じて確実に表示されるようになる。方法250は、ブロック252で、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階を含む。例えば、加速度計センサは、X、Y、及び/又はZ軸方向における動きを検知することができる。方法250は更に、ブロック254において、デバイスの現在の方位を決定する段階を含む。方法250は更に、ブロック256において、デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階を含む。加速度計は、現在のX、Y、及び/又はZ情報と共に前のX、Y、及びZ情報をプロセッサに提供し、該プロセッサは、X、Y、及びZ情報を閾値と比較して、デバイスが移動しているかどうかを判定することができる。
【0042】
1つの実施形態では、ブロック256において、デバイスが現在移動していない場合には、ブロック258において、前の方位又はデフォルトの方位(例えば、縦方向、横方向、逆さま、上向き、下向き、又は曖昧)に決定される。例えば、縦方向をデフォルト方位とすることができる。現在の方位が前の方位又はデフォルト方位に比べて変わっている場合には、ブロック264において、デバイスが使用しているソフトウェアアプリケーションは、その方位をデバイスの現在の方位に切り替えるメッセージ又はコールを受信する。
【0043】
別の実施形態では、ブロック258においてデバイスが縦方向方位を有する場合には、方法250は更に、ブロック260において、デバイスがブロック252でのイベントに基づいて地面基準に対して浅い角度(例えば、20〜30度の浅い角度)の範囲内で移動したかどうかを判定する段階を含む。縦方向でない場合には、ユーザの意図的な動作が地面基準に対して浅い角度よりも大きな角度を形成する動きイベントを引き起こしたと推定されるので、ブロック264において、ソフトウェアアプリケーションは、デバイスの方位を切り替えるメッセージ又はコールを受信する。
【0044】
幾つかの実施形態では、ブロック262において、デバイスが第1の時間期間に地面基準に対して浅い角度を形成すると判定された場合、ユーザの意図的な動作が少なくとも第1の時間期間に地面基準に対して浅い角度を形成する動きイベントを引き起こしたと推定されるので、ブロック264においてソフトウェアアプリケーションは、方位を切り替えるメッセージ又はコールを受信する。或いは、地面基準の浅い角度の範囲内で第1の時間期間よりも短い時間しか費やさないデバイスは、この位置に偶然に置かれていた可能性が高い。この実施例では、方法250は、ブロック252に戻り、新しい動きイベントを待機する。
【0045】
ブロック256に戻ると、方法250は更に、ブロック266において、現在移動しているデバイス(ブロック256)が第2の時間期間で移動したかどうかを判定する段階を含む。少なくとも第2の時間期間で移動が起こった場合には、第2の時間よりも長い時間で起こっている移動は意図的なユーザ動作である可能性が高いと推定されるので、方法250はブロック258に進む。そうでない場合、方法250は、ブロック252に戻り、新しい動きイベントを待機する。
【0046】
少なくとも幾つかの実施形態では、方法250は、上述のようにデバイスのディスプレイの適切な方位を決定する。方法250は、ある方位から別の方位に偶発的に切り替わるのを阻止するためにディスプレイの適切な方位付けを可能にする。例えば、偶発的又は意図的でない切り替わりは、ユーザが、デバイスを落としたこと、テーブルの上でデバイスを滑らせたこと、又はデバイスを持って走ったことにより、デバイス内のセンサが、検知された動き情報に基づいて方位の変化を誤って判断することに基づいて発生する可能性がある。
【0047】
図2Bは、本明細書に記載される開示の実施形態における、地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話などのデバイス)の図を示す。仮想軸線249を有するデータ処理システム245は、地面基準240(例えば、地面、床、テーブル、棚、水平面)に対して角度247を形成する。方法250は、仮想線249と地面基準240の間に形成された浅い角度242を有する。例えば、ブロック260において、方法250は、地面基準に対する浅い角度(例えば、20〜30度の浅い角度)の範囲内の252でのイベントに基づいてデバイスが移動したかどうかを判定する。図2Bでは、デバイス250は、浅い角度242を超える角度247を形成している。この実施例では、角度247を引き起こしたイベントが意図的な動作である可能性が高いので、方位が切り替えられる。しかしながら、図2Cでは、潜在的に偶発的な動作を示している。
【0048】
図2Cは、本明細書に記載される開示の別の実施形態における、地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)の図を示す。仮想軸線284を有するデータ処理システム280は、地面基準270(例えば、地面、床、テーブル、棚、水平面)に対して角度282を形成する。方法250は、仮想線274と地面基準240との間に形成された浅い角度272を有する。デバイス280は、浅い角度272の範囲内の角度282を形成している。この実施例では、角度282を発生させるイベントが意図的な動作であるためには、十分な時間量(ブロック262における第1の時間期間)をデバイスが費やした場合にのみ方位が切り替わることになる。
【0049】
図3Aは、本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。方法300は、ブロック302において、デバイスに関連付けられたデバイスベクトルを決定する段階を含む。デバイスベクトルは、地面基準に対するデバイスの方位を示す。方法300は更に、ブロック304において、デバイスの周辺機器に関連付けられた周辺機器ベクトルを決定する段階を含む。周辺機器ベクトルは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す。方法300は更に、ブロック306において、デバイスのイベント(例えば、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及び/又はリマインダーイベント)に関連付けられたオーディオ信号を生成する段階を含む。方法300は更に、ブロック308において、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階を含む。方法300は、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指した場合、ブロック310において、オーディオ信号を消音する段階を更に含む。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号生成前にはデバイスベクトルの方を指しておらず、且つオーディオ信号の生成中にデバイスベクトルの方を指す周辺機器ベクトルに基づいてオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指す。
【0050】
方法300は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指さない場合、ブロック312において、オーディオ信号を無視する段階を含む。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号の生成前及び生成中にデバイスベクトルの方を指す周辺機器ベクトルに基づいてオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指さない。或いは、周辺機器ベクトルがオーディオ信号の生成前及び生成中にデバイスベクトルからそれた方に指した場合、オーディオ信号は消音されない。
【0051】
図3Bは、本明細書に記載される開示の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図を示す。デバイスベクトル320は、周辺機器ベクトル322から離れた方を指している。
【0052】
図3Cは、本明細書に記載される開示の別の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図を示す。デバイスベクトル324は、周辺機器ベクトル326の方を指している。
【0053】
幾つかの実施形態では、ブロック308で説明されるように、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すことができる。例えば、図3Bは、互いから離れた方を指しているデバイスベクトル及び周辺機器ベクトルの初期時間期間を表すことができる。次いで、ブロック306にて説明されるように、デバイスからのイベントに関連付けられたオーディオ信号が生成される。オーディオ信号に応答して、周辺機器を身に付けているユーザが、図3Cのベクトルで示されるデバイスの方を向く。次に、デバイスによって生成されたオーディオ信号は、ブロック310で説明されたように消音される。
【0054】
1つの実施形態では、図3Aで説明されたオーディオ信号は、ボイスコマンドを表している。ユーザは、周辺機器ベクトルが地面基準に対して垂直方向に移動した場合に首を上下に振ることによってボイスコマンドに肯定応答することができる。或いは、ユーザは、地面基準に対して水平方向に周辺機器ベクトルが移動した場合に、首を左右に振ることによってボイスコマンドを拒否することができる。
【0055】
別の実施形態では、ユーザは、インターネットをブラウズするためにソフトウェアアプリケーションを使用する。デバイスベクトル及び周辺機器ベクトルの組み合わせは、インターネットからのウェブページなどのコンテンツをユーザが現在閲覧していることをデバイスが認知できるようにすることができる。この実施例では、デバイスは、デバイスがロックされる前及び/又はデバイスのディスプレイが減光される前のデフォルトの時間期間で構成することができる。ユーザが現在ウェブページをビューしていることをデバイスが認知していることに基づいて、デバイスは、ユーザがデフォルトの時間期間を変える必要はなく、上述の時間期間を変えて更に満足できるユーザ経験をもたらすことができる。
【0056】
別の実施形態では、ユーザは、デバイスと対話しながら及び/又はデバイスを見ながら水平面(例えば、カウチ、床、その他)に横になっている。デバイスベクトルは、デバイスの軸249が地面基準に平行であることを示すことができ、従って、デバイスのディスプレイを横方向にする必要がある。しかしながら、ユーザが周辺機器ベクトルに基づいて水平面に横になっていることをデバイスが認知している場合には、デバイスを縦方向にしておくことが好ましい。
【0057】
図4Aは、本発明の1つの実施形態によるポータブルデバイス50を示す。ポータブルデバイス50は、ハウジング52、ディスプレイ/入力デバイス54、スピーカー56、マイクロフォン58及びオプションのアンテナ60(ハウジングの外側で見ることができ、或いはハウジング内に隠すこともできる)を含むことができる。ポータブルデバイス50はまた、近接センサ62及び加速度計64並びに任意選択的に他のセンサ(例えば、周囲光センサ)を含むことができる。ポータブルデバイス50は、統合PDAであるセルラー電話又はデバイス、及び統合メディアプレーヤーであるセルラー電話又はデバイス、及びエンターテインメントシステム(例えば、ゲームをするためのもの)及びセルラー電話の両方であるセルラー電話又はデバイスとすることができ、或いは、ポータブルデバイス50は、本明細書に記載されるデバイスの他のタイプとすることができる。1つの特定の実施形態では、ポータブルデバイス50は、セルラー電話及びメディアプレーヤー並びに汎用コンピュータを含むことができ、これらはハウジング52内に全て包含される。ポータブルデバイス50は、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができ、図1に示され本開示に記載される方法で周辺機器と共に動作することができる。ポータブルデバイス50は、通常の大人の手中に納まるほど十分に小さく、且つ大人が片手で持ち運べるほど十分に軽量のフォームファクタを有することができる。用語「ポータブル」とは、大人のユーザの手(片手又は両手)で容易に持つことができるデバイスを意味することは理解されるであろう。例えば、ラップトップコンピュータ及びiPodはポータブルデバイスである。
【0058】
1つの実施形態では、図4Aに示されるように、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータブルデバイス50のハウジング52の1つの表面(例えば、上表面)の大部分を占める。1つの実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータブルデバイス50のほぼ前面全体を使いる。別の実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、例えば、ポータブルデバイス50のハウジング52の前面の少なくとも75%を使用する。代替の実施形態では、ポータブルデバイス50は、入力機能を持たないディスプレイを含むことができるが、該ディスプレイは、ポータブルデバイス50の1つの表面の大部分を依然として占有する。この場合、ポータブルデバイス50は、ポータブルデバイス50の一部分から引き出すか又は開くQWERTYキーボード又は他のタイプのキーボードなどの他のタイプの入力デバイスを含むことができる。
【0059】
図4Bは、本発明の1つの実施形態によるデータ処理システムを示し、図4Bのこのデータ処理システムは、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができる。図4Bは、「キャンディバー」スタイルを有する電話構成の無線デバイスを示す。図4Bでは、無線デバイス30は、ハウジング32、ディスプレイデバイス34、英数字キーパッドとすることができる入力デバイス36、スピーカー38、マイクロフォン40及びアンテナ42を含むことができる。無線デバイス30はまた、近接センサ44及び加速度計46を含むことができる。図4Bの実施形態がより多い又はより少ないセンサを使用することができ、及び図4Bに示されたフォームファクタとは異なるフォームファクタを有することができる点は理解されるであろう。
【0060】
ディスプレイデバイス34は、ハウジング32の上側部分に位置付けられて示されており、入力デバイス36は、ハウジング32の下側部分に位置付けられて示されている。アンテナ42は、ハウジング32の上側部分にてハウジング32から延びて示されている。スピーカー38はまた、ディスプレイデバイス34の上方のハウジング32の上側部分に示されている。マイクロフォン40は、入力デバイス36の下方のハウジング32の下側部分に示されている。スピーカー38及びマイクロフォン40はハウジング上の何れの場所に位置付けてもよいが、通常は、ユーザの耳及び口それぞれに従って位置付けられることは理解されるであろう。近接センサ44は、スピーカー38の位置又はその近くで、且つハウジング32の内部に少なくとも部分的に示されている。加速度計46は、ハウジング32の下部部分で且つハウジング32内部に示されている。上述の特徴部の特定の位置は、代替の実施形態において変えることができる点は理解されるであろう。
【0061】
ディスプレイデバイス34は、例えば、入力を受け付ける機能を含まない液晶ディスプレイ(LCD)、或いはLCDを含むタッチ入力スクリーンとすることができる。入力デバイス36は、例えば、ボタン、スイッチ、ダイヤル、スライダ、キー又はキーパッド、ナビゲーションパッド、タッチパッド、タッチスクリーン、及び同様のものを含むことができる。
【0062】
どのような公知のスピーカー、マイクロフォン及びアンテナも、スピーカー38、マイクロフォン40及びアンテナ42それぞれに対して用いることができる。
【0063】
近接センサ44は、無線デバイス30に対するオブジェクトの位置(例えば、無線デバイス30からの距離)、方位、速度、その他を検出することができる。無線デバイスに対するオブジェクトの位置は、少なくとも幾つかの実施形態において距離として表すことができる。近接センサは、ポータブルデバイス30及び/又は近接センサ44に対するオブジェクトの位置を決定するのに使用できる、位置又は移動データ或いは両方を生成することができる。近接センサの実施例を図6に示す。
【0064】
更に、処理デバイス(図示せず)は、近接センサ44に結合されている。処理デバイスを用いて、近接センサ44によって提供された位置及び/又は移動データに基づいて、ポータブルデバイス30又は近接センサ44或いはその両方に対するオブジェクトの位置を決定することができる。近接センサは、オブジェクトの位置を連続的に又は定期的にモニターすることができる。近接センサはまた、検出しているオブジェクトのタイプを決定することができる。
【0065】
近接センサについての付加的な情報は、名称「ハンドヘルドデバイスにおける近接検出器」の米国特許出願第11/241,839号、及び名称「ハンドヘルドデバイスにおける近接検出器」の米国特許出願第11/240,788号、2005年6月23日に出願された名称「リモートでプレゼンスを検出するための方法及び装置」の米国特許出願第11/165,958号、及び2003年6月24日発行の名称「近接/タッチ検出器及び較正回路」の米国特許第6,583,676号において見出すことができ、これら出願の全ては引用により本明細書に組み込まれる。
【0066】
1つの実施形態によれば、加速度計46は、無線デバイスの加速又は減速を含む移動を検出することができる。加速度計46は、無線デバイスの移動の方向を決定するのに使用できる複数の次元に対する移動データを生成することができる。例えば、加速度計46は、ポータブルデバイスが移動したことを加速度計46が検出したときに、X、Y及びZ軸加速情報を生成することができる。1つの実施形態では、加速度計46は、その引用により全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,520,013号に記載されるように実施することができる。或いは、加速度計46は、Kionixにより提供されるKGF01加速度計、又はAnalog Devicesにより提供されるADXL311加速度計、又は当該技術で公知の他の加速度計とすることができる。
【0067】
加えて、処理デバイス(図示せず)は、加速度計46に結合されている。処理デバイスを用いて、無線デバイス30の移動ベクトルとも呼ばれる移動方向を算出することができる。移動ベクトルは、加速度計46によって提供された移動データ(例えば、X、Y及びZにおける移動)に基づいて1つ又はそれ以上の予め定められた式に従って決定することができる。処理デバイスは、加速度計46と統合され、或いは、例えば、ポータブルデバイスのマイクロプロセッサのチップセットのような他のコンポーネントと統合することができる。
【0068】
加速度計46は、ポータブルデバイスの移動を連続して或いは定期的にモニターすることができる。結果として、移動前と移動後のポータブルデバイスの方位を、ポータブルデバイスに取り付けた加速度計によって提供される移動データに基づいて決定することができる。
【0069】
加速度計についての付加的な情報は、引用により全体が本明細書に組み込まれる、2004年11月12日に出願された同時係属の米国特許出願第10/986,730号に見出すことができる。
【0070】
近接センサ44及び加速度計46から取得されたデータは、ユーザのアクティビティについての情報を収集するために共に組み合わせられ、或いは単独で使用することができる。近接センサ44、加速度計46又はこれら両方からのデータを用いて、例えば、ディスプレイバックライトの作動/非作動、コマンドの起動、選択の実施、ディスプレイにおけるスクローリング又は他の移動の制御、入力デバイス設定の制御、或いはデバイスの1つ又はそれ以上の設定に対する他の変更の実施を行うことができる。例えば、ディスプレイ34の方位は、デバイス30の1つ又はそれ以上のセンサに基づいて変えることができる。図1に示されるように周辺機器からの情報は、周辺機器ベクトルがアラームに応答して方向を変えた場合に、デバイス30によって生成されたアラームの音を消音するなど、デバイス30の設定を変更することができる。
【0071】
図4C及び4Dは、本発明の1つの実施形態によるポータブルデバイス70を示す。ポータブルデバイス70は、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができ、図3A−3Cに示され、更に図3A−3C及び本開示に関して説明される方法で周辺機器と共に動作することができる。ポータブルデバイス70は、ディスプレイハウジング89をキーパッドハウジング91に結合するヒンジ87を含むセルラー電話とすることができる。ヒンジ87によって、ユーザは、図4C及び4Dに示された2つの異なる構成のうちの少なくとも1つになるように、セルラー電話を開閉することができる。1つの特定の実施形態では、ヒンジ87は、ディスプレイハウジングをキーパッドハウジングに回転可能に結合することができる。詳細には、ユーザは、図4Cに示されたオープン構成にするためにセルラー電話を開くことができ、図4Dに示されたクローズ構成にするためにセルラー電話を閉じることができる。キーパッドハウジング91は、ユーザから入力(例えば、電話番号入力又は他の英数字入力)を受信するキーパッド95と、ユーザから音声入力を受信するマイクロフォン97とを含むことができる。ディスプレイハウジング89は、その内側表面上にディスプレイ93(例えば、LCD)、スピーカー98及び近接センサ84を含むことができ、その外側表面上に、ディスプレイハウジング89は、スピーカー96、温度センサ94、ディスプレイ88(例えば、別のLCD)、周囲光センサ92、及び近接センサ84Aを含むことができる。従って、この実施形態では、ディスプレイハウジング89は、その内側表面上に第1近接センサと、その外側表面上に第2近接センサとを含むことができる。第1近接センサを用いて、第1近接センサの一定の距離内に存在するユーザの頭又は耳を検出し、ディスプレイ93及び88の照明設定をこの検出に応答して自動的に変えるようにすることができる(例えば、両方のディスプレイの照明をターンオフにするか、又はさもなければ低減されたパワー状態に設定される)。第2近接センサからのデータは、周囲光センサ92からのデータ及び温度センサ94からのデータと共に、セルラー電話がユーザのポケットに入っていることを検出するのに使用することができる。
【0072】
少なくとも幾つかの実施形態では、ポータブルデバイス70は、セルラー電話、メディアプレーヤー、エンターテインメントシステム、PDA、又は本明細書に記載される他のタイプのデバイスのような、無線通信デバイスの機能の1つ又はそれ以上を提供するコンポーネントを包含することができる。実施形態の1つの実施において、ポータブルデバイス70は、MP3音楽ファイルなどのMP3ファイルを再生するメディアプレーヤーが統合されたセルラー電話とすることができる。
【0073】
図4A、4B、4C及び4Dに示されたデバイスの各々は、無線セルラー電話などの無線通信デバイスとすることができ、無線通信の機能を提供する複数のコンポーネントを含むことができる。図5は、無線通信の機能を含む無線デバイス100の1つの実施形態を示す。無線デバイス100は、図4A、4B、4C及び4Dに示されたデバイスの何れか1つに含めことができるが、図4A、4B、4C及び4Dのこれらのデバイスの別の実施形態では、無線デバイス100よりも多い又は少ないコンポーネントを含むことができる。更に、無線デバイス100の全て又は一部は、データ処理システム203の一部として実施することができ、無線デバイス100は、本開示に記載されている方法で周辺機器と共に動作することができる。
【0074】
無線デバイス100は、アンテナシステム101を含むことができる。無線デバイス100はまた、アンテナシステム101を介して、音声、デジタルデータ及び/又はメディア信号を送信及び/又は受信するために、アンテナシステム101に結合されたデジタル及び/又はアナログ無線周波数(RF)トランシーバ102を含むことができる。
【0075】
無線デバイス100はまた、デジタルRFトランシーバを制御し、音声、デジタルデータ及び/又はメディア信号を管理するためにデジタル処理システム103を含むことができる。デジタル処理システム103は、例えばマイクロプロセッサ又はコントローラなどの汎用処理デバイスとすることができる。デジタル処理システム103はまた、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)又はDSP(デジタル信号プロセッサ)などの専用処理デバイスとすることができる。デジタル処理システム103はまた、無線デバイス100の他のコンポーネントとインターフェース接続するために、当該技術分野で公知のような他のデバイスを含むことができる。例えば、デジタル処理システム103は、無線デバイス100の他のコンポーネントとインターフェース接続するために、アナログ−デジタル及びデジタル−アナログコンバータを含むことができる。デジタル処理システム103は、メディア処理システム109を含むことができ、該処理システムは、オーディオデータのファイルなどのメディアを管理するための汎用又は専用処理デバイスを含むことができる。
【0076】
無線デバイス100はまた、無線デバイス100のデータ及び/又はオペレーティングプログラムを記憶するために、デジタル処理システムに結合された記憶デバイス104を含むことができる。記憶デバイス104は、例えば、固体又は磁気メモリデバイスの何れかのタイプとすることができる。
【0077】
無線デバイス100はまた、ユーザ入力(例えば、電話番号、名前、アドレス、メディア選択、その他)を受け付けるために、デジタル処理システム103に結合された1つ又はそれ以上の入力デバイス105を含むことができる。入力デバイス105は、例えば、キーパッド、タッチパッド、タッチスクリーン、ディスプレイデバイスと組み合わせされたポインティングデバイス、又は類似の入力デバイスの1つ又はそれ以上とすることができる。
【0078】
無線デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合された少なくとも1つのディスプレイデバイス106を含み、メッセージ、電話コール情報、コンタクト情報、画像、ムービー及び/又は入力デバイス105を介して選択されているメディアのタイトル又は他の標識などの情報を表示することができる。ディスプレイデバイス106は、例えば、LCDディスプレイデバイスとすることができる。ディスプレイデバイス106は、特定の状況下でディスプレイデバイス106を照明するバックライト106aを含むことができる。無線デバイス100が複数のディスプレイを含むことができる点は理解されるであろう。
【0079】
無線デバイス100はまた、バッテリー107を含み、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理システム103、記憶デバイス104、入力デバイス105、マイクロフォン105A、オーディオトランスデューサ108、メディア処理システム109、センサ110、及びディスプレイデバイス106を含むシステムのコンポーネントに動作電力を供給することができる。バッテリー107は、例えば、充電式又は非充電式のリチウム又はニッケル金属水素化物バッテリーとすることができる。
【0080】
無線デバイス100はまた、1つ又はそれ以上のスピーカーを含むことができるオーディオトランスデューサ108と、少なくとも1つのマイクロフォン105Aとを含むことができる。
【0081】
無線デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合された1つ又はそれ以上のセンサ110を含むことができる。センサ110は、例えば、近接センサ、加速度計、タッチ入力パネル、周囲光センサ、周囲ノイズセンサ、温度センサ、ジャイロスコープ、ヒンジ検出器、位置決定デバイス、方位決定デバイス、動きセンサ、音声センサ、無線周波数電磁波センサ、及び他のタイプのセンサの1つ又はそれ以上、及びこれらの組み合わせを含むことができる。これらのセンサの1つ又はそれ以上はまた、データ処理システムと共に動作する(例えば、これとデータを交換する)ように構成された周辺機器上に含むことができる。センサ110及び周辺機器上のセンサによって取得されたデータに基づいて、例えば、ディスプレイの方位を変える、オーディオ信号を消音する、バックライト106aを作動又は非作動にする、入力デバイス105の設定を変える(例えば、意図的なユーザ入力として、入力デバイスからの何れかの入力データを処理する又は処理しないを切り替える)、及び他の応答並びにこれらの組み合わせのように、データ処理システム又は周辺機器或いはその両方によって種々の応答を自動的に実行することができる。
【0082】
1つの実施形態では、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理システム103及び/又は記憶デバイス104は、プリント回路基板(PCB)上に配置された1つ又はそれ以上の集積回路を含むことができる。
【0083】
図6及び7は、本発明の実施形態による例示的な近接センサを示す。代替の実施形態では、図6及び7に示された近接センサ以外の容量センサ又はソナーの様なセンサなど、近接センサの他のタイプを使用できることが理解されるであろう。図6では、近接センサ120は、エミッタ122、検出器124、及びウィンドウ126を含む。エミッタ122は、赤外線(IR)域の光を生成し、例えば、発光ダイオード(LED)とすることができる。検出器124は、光の強度の変化を検出するように構成され、例えば、フォトトランジスタとすることができる。ウィンドウ126は、透光性又は半透光性の材料で形成することができる。1つの実施形態では、ウィンドウ126は、例えば、ポータブルデバイスのマイクロフォン又はスピーカーで通常見出されるメッシュなどの音響メッシュである。別の実施形態では、ウィンドウ126は、MicroPerf、メッシュでまかれたIR透明ストランド、或いはコールドミラーとすることができる。
【0084】
オペレーションの間、オブジェクト128がウィンドウ126の上方にあるときに、エミッタ122からの光は、オブジェクトに衝突して散乱する。エミッタからの光は、公知の周波数を有する方形波パルスで発光され、これによって検出器124は、周囲光と、エミッタ122からの光とを区別することが可能となり、エミッタからの光は、ユーザの手又は耳或いはユーザのポケット中の物質などのオブジェクトによって反射されて検出器124に戻る。散乱光の少なくとも一部は、検出器124に向かって反射される。光の強度の増大が検出器124によって検出され、これは、検出器124の短距離内にオブジェクトが存在することを意味すると、処理システム(図6には示さず)によって解釈される。オブジェクトが存在しないか、或いはオブジェクトが検出器124から一定の距離を超えたところにある場合、発光された光の不十分な又はより小さな量が反射されて検出器124に戻り、これは、オブジェクトが存在しないか、或いは比較的大きな距離にあることを意味すると処理システム(図6には示さず)によって解釈される。各々の場合において、近接センサは、光を反射するオブジェクトと検出器124との間の距離に関係付けられる反射光の強度を測定している。
【0085】
1つの実施形態では、エミッタ122及び検出器124は、本開示に記載されるようなポータブルデバイス又は周辺機器のハウジング内に配置される。
【0086】
図7では、近接センサのエミッタ122及び検出器124は、反射された光の検出を向上させるために互いに内向きに角度がつけられているが、それ以外は、図7の近接センサは、図6の近接センサと同様の方法で動作する。
【0087】
本開示の実施形態で使用されるセンサの少なくとも幾つかは、アナログ値を表すデータを測定又は提供できることは理解されるであろう。言い換えると、データは、1つの値から次の値への特定量の離散的ジャンプを有する離散値ではなく、連続的又はほぼ連続的に変化する可能性のある値のセットの何れか1つとすることができる値を表す。更に、データによって表される値は、予め定めることはできない。例えば、近接センサによって測定された距離の場合、距離は、事前に定められた値を表すキーパッド上のキーの値とは異なり、予め定められない。例えば、近接センサは、アナログ方式で連続して又はほぼ連続して変化することができる距離を表すデータを求め、又は提供することができ、このような近接センサの場合、距離は、近接センサのエミッタから発生した反射光の強度に対応することができる。温度センサは、アナログ値である温度を表すデータを求め、又は提供することができる。周囲光センサなどの光センサは、アナログ値である光の強度を表すデータを求め、又は提供することができる。加速度計などの動きセンサは、動きの測定値(例えば、速度又は加速度或いはその両方)を表すデータを求め、又は提供することができる。ジャイロスコープは、方位の測定値(例えば、ピッチ又はヨー又はロールの量)を表すデータを求め、又は提供することができる。音声センサは、音響強度の測定値を表すデータを求め、又は提供することができる。他のタイプのセンサでは、センサによって求められ、又は提供されたデータは、アナログ値を表すことができる。
【0088】
図8は、本開示の1つの実施形態によるデバイスの別の実施例を示す。このデバイスは、バス406を介して互いに結合されている、マイクロプロセッサ402などのプロセッサ及びメモリ404を含むことができる。デバイス400は、マイクロプロセッサ402に結合されるキャッシュ408を任意選択的に含むことができる。このデバイスはまた、ディスプレイコントローラと、バス406を介して他のコンポーネントに結合される及びディスプレイデバイス410とを任意選択的に含むことができる。1つ又はそれ以上の入力/出力コントローラ412はまた、バス406に結合されて、入力/出力デバイス414に対するインターフェースを提供し、更に、ユーザアクティビティを検知するための1つ又はそれ以上のセンサ416用のインターフェースを提供する。バス406は、当該技術で公知のように、種々のブリッジ、コントローラ、及び/又はアダプタを介して互いに接続された1つ又はそれ以上のバスを含むことができる。入力/出力デバイス414は、キーパッド又はキーボード、或いはタッチ入力パネルなどのカーソル制御デバイスを含むことができる。更に、入力/出力デバイス414は、有線ネットワーク又は無線ネットワーク(例えば、WiFi又はWPAN RFトランシーバなどのRFトランシーバ)の何れか向けの少なくとも1つのネットワークインターフェースを含むことができる。センサ416は、例えば、近接センサ又は周囲光センサを含む本明細書に記載されるセンサの何れか1つとすることができる。デバイス400の少なくとも幾つかの実施では、マイクロプロセッサ402は、1つ又はそれ以上のセンサ416からデータを受信することができ、本明細書に記載される方法で当該データの分析を行うことができる。例えば、データが分析され、次いで、マイクロプロセッサ402は、デバイスの1つ又はそれ以上の設定の調整を自動的に行うことができる。
【0089】
少なくとも幾つかの実施形態では、データ処理システム400は、第1の時間期間における地面基準に対してある角度内でデータ処理システム400が移動するかどうかを検知するために、少なくとも1つのセンサ416を含む。システム400は更に、少なくとも1つのセンサ416に結合されたプロセッサ402を含む。プロセッサ402は、データ処理システム400がその角度を超えて移動した場合にデータ処理システムの方位を切り替えることによって、少なくとも1つのセンサ416から受信されたデータに応答するように構成されている。
【0090】
プロセッサ402は更に、少なくとも1つのセンサ416からのデータに応答して、デバイスが少なくとも第1の時間期間にある角度の範囲内で移動した場合に方位を切り替えるよう構成することができる。プロセッサ402は、少なくとも1つのセンサ416からのデータに応答して、データ処理システム400の方位を決定し、データ処理システムの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて、データ処理システム400が移動したかどうかを判定するように構成することができる。プロセッサ402は更に、データ処理システム400がある時間期間で移動したかどうかを判定し、データ処理システム400が移動していない場合或いはデータ処理システムが少なくとも第2の時間期間に移動した場合に、方位が縦方向であるかどうかを判定し、更に、データ処理システム400の方位が縦方向でない場合に方位を切り替えるように構成することができる。方位は、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位を含むことができる。
【0091】
図9は、本明細書に記載される開示の別の態様に関する。この態様では、データ処理システム203は、これ自体をデータ処理システム451などの別のデータ処理システムに対する周辺機器と考えることができ、データ処理システム451は、少なくとも幾つかの実施形態では、図8に示されたシステムなどの汎用コンピュータシステムとすることができる。図9に示されたシステム450は、ネットワークインターフェース及び周辺機器インターフェース及びストレージを含むデータ処理システム451を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、データ処理システム451は、キーボード、及びカーソル制御デバイス、及びディスプレイ、並びにインターネット、或いはローカルエリアネットワーク又は電話網又はケーブルTVシステムネットワークなどの他のネットワークとすることができるネットワーク459にデータ処理システムを結合するためのネットワークインターフェースを有する汎用コンピュータシステムとすることができる。ネットワークインターフェースは、有線結合又は無線結合の何れかを介してネットワークに結合することができ、種々のネットワークのための複数のネットワークインターフェース、或いは同じネットワーク又は複数のネットワークに結合する種々の方法が存在することができる。データ処理システムは通常、不揮発性大容量記憶装置を含み、ユーザプログラム及びオペレーティングシステム、並びに、アドレス又はコンタクト情報、カレンダー情報、及びインターネットをブラウズするためのお気に入り又はブックマークなどのURLを含むユーザデータを記憶することができる。データ処理システム451の周辺機器インターフェースは、データ処理システム451を周辺機器用のドック又は他のコネクタに結合するのに使用される。ドック又は他のコネクタは、周辺機器インターフェースを介して有線又は無線方式でデータ処理システム451に結合することができる。ドック又はコネクタ453は、無線ヘッドセットとすることができる第1周辺機器457、及びPDA機能を含む無線セルラー電話とすることができる第2周辺機器455など、1つ又はそれ以上の周辺機器に結合するよう設計されている。1つの実施形態では、データ処理システム203は、第2周辺機器455とすることができ、周辺機器201は、第1周辺機器457とすることができる。ドックは、両方の周辺機器を別々に或いは同時に機械的に保持することができ、また、周辺機器への電力を供給し、周辺機器のバッテリーを再充電し、更に周辺機器とデータ処理システム451との間でデータを交換するために、両方の周辺機器に電気的に結合することができる。第2周辺機器455は、データ処理システム451上の類似のタイプのユーザデータと同期させることができる、コンタクト、カレンダー、及びURLなどのユーザ情報用のストレージを含むことができる。ユーザは、ドック又はコネクタ453上に1つ又は両方の周辺機器を配置して、本明細書に記載されるように幾つかの動作を行わせることができ、或いは、1つ又は両方の周辺機器を除去して、本明細書に記載されるような幾つかの動作を自動的に行わせることもできる。ドック及び/又は周辺機器は、ドック又はコネクタへの周辺機器の配置、及びドック又はコネクタからの周辺機器の除去を検出するために、機械的又は電気的センサを含むことができる。
【0092】
上述の明細書において、本発明をその特定の例示的な実施形態に関して説明してきた。添付の請求項に示されるような本発明の広範な技術的思想及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して種々の修正を行い得ることは明らかであろう。従って、本明細書及び図面は、限定の意味ではなく例示の意味と見なされる。
【符号の説明】
【0093】
30 無線デバイス; 32 ハウジング; 34 ディスプレイデバイス;
36 入力デバイス; 38 スピーカー; 40 マイクロフォン;
42 アンテナ; 44 近接センサ; 46 加速度計;
50 ポータブルデバイス; 52 ハウジング52;
54 ディスプレイ/入力デバイス; 56 スピーカー;
58 マイクロフォン; 60 アンテナ; 62 近接センサ62;
64 加速度計;
70 ポータブルデバイス; 84 近接センサ; 87 ヒンジ;
88 ディスプレイ; 89 ディスプレイハウジング;
91 キーパッドハウジング; 94 温度センサ; 95 キーパッド;
96 スピーカー; 97 マイクロフォン; 98 スピーカー。
【背景技術】
【0001】
コンピュータシステム又は無線セルラー電話或いは他のデータ処理システムなどの電子デバイスは、多くの場合、周辺機器と共に使用することができる。有線もしくは無線ヘッドセット、又は無線もしくは有線キーボード、或いは有線もしくは無線カーソル制御デバイスなどの周辺機器は、ホストシステムと呼ばれることがある電子デバイスに結合される。周辺機器は通常、入力及び/又は出力機能を電子デバイスに提供する。
【0002】
周辺機器はまた、1つの特定の電子デバイス又はホストとのみ動作するように構成することができる。例えば、無線ヘッドセット周辺機器は、指定の無線セルラー電話とペアにされ、これによって、無線ヘッドセットの無線領域内にある他の無線セルラー電話以外の当該指定の無線セルラー電話と通信できるようになる。これによりユーザは、無線ヘッドセットの無線領域内にある他の無線セルラー電話によって囲まれる可能性がある場合でも、その指定の無線セルラー電話によって無線ヘッドセットを操作できるようになる。従って、この場合の無線ヘッドセットは、指定のホストシステムと共に選択的に動作可能にする何らかのインテリジェンス又はデータを含むが、無線ヘッドセットには更なる処理又は検知機能はない。Bluetoothペアリング又は連携は、周辺機器とホスト間で作成される関係の一実施例である。これは、情報をセキュアな方法で交換するためにユーザによって作成される。2つのデバイス間のBluetooth連携を作成する段階は、両方のデバイスに同じ個人識別番号(PIN)又はパスキーを入力する段階を包含し、このような連携の作成は、ワンタイムプロセスである。連携が作成されると、デバイスは、PIN再度を入力することなく連携を認識し情報を交換することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0095096号公報
【特許文献2】米国特許第6,583,676号公報
【特許文献3】米国特許第6,520,013号公報
【発明の概要】
【0004】
上述の幾つかの電子デバイスは、種々の目的のセンサを含む。しかしながら、これらのセンサ(例えば、加速度計センサ、近接センサ及び周囲光センサ)は、意図的な又は意図的ではないユーザ動作が、デバイスの動き及び/又は方位情報の発生を引き起こしたかどうかを適切に検出及び区別することはできない。例えば、デバイスの意図的でない移動は、デバイスの不適切な設定をトリガする可能性がある。意図的でない移動は、ジョギングしているユーザに伴うデバイスの動き、或いは、短時間のデバイスの移動を引き起こす表面上にユーザが素早くデバイスを置いた場合のデバイスの動きを含むことができる。センサはまた、関連の周辺機器とデバイス間のインタラクションを判断することができない。
【0005】
本開示の少なくとも幾つかの実施形態は、周辺機器の状態を検知する少なくとも1つのセンサを含む周辺機器に関する。これらの実施形態では、周辺機器及び/又は周辺機器に結合されているホストは、少なくとも1つのセンサからのデータに応答して、周辺機器又はホスト或いはこれらの両方の1つ又はそれ以上の構成を変えることができる。
【0006】
少なくとも幾つかの実施形態では、デバイスの動き及び方位情報を検知するための方法は、デバイス内に位置付けられている少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階を含む。本方法は更に、デバイスの方位を決定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、デバイスがその角度を超えて移動した場合にデバイスのディスプレイの方位を切り替える段階を含む。本方法は更に、少なくとも第1の時間期間にデバイスがその角度内で移動した場合に方位を切り替える段階を含む。本方法は更に、現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、デバイスが移動していない場合或いはデバイスが少なくとも第2の時間期間に移動した場合には、方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、方位が縦方向でない場合に方位を切り替える段階とを含む。
【0007】
少なくとも幾つかの実施形態では、デバイスと関連の周辺機器との間の方位を検知するための方法は、デバイスに関連付けられたデバイスベクトルを決定する段階を含む。デバイスベクトルは、地面基準に対するデバイスの方位を示す。本方法は更に、デバイスの周辺機器に関連付けられた周辺機器ベクトルを決定する段階を含む。周辺機器ベクトルは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す。本方法は更に、デバイスからのイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階を含む。本方法は更に、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階を含む。本方法は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指した場合にオーディオ信号を消音する段階を含む。
【0008】
少なくとも幾つかの実施形態では、周辺機器、及びホストシステムと考えることができる関連のデータ処理システムが協働して、周辺機器又はホスト或いはこれらの両方における少なくとも1つのセンサからのセンサデータに基づいて、ユーザの意図又は動作を判断することができる。例えば、周辺機器上のセンサのセット(例えば、加速度計センサ、近接センサ及び周囲光センサなど)は、周辺機器がユーザに近接していないことを示すデータを提供し、同時にホスト上の別のセンサのセットは、ホストがユーザの耳の近くにあることを示すデータを提供することができる。周辺機器は、周辺機器をデータ処理システムに結合するための周辺機器インターフェース、周辺機器のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサ、並びに周辺機器インターフェース及び少なくとも1つの周辺機器センサに結合された周辺プロセッサを含むことができる。周辺プロセッサは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されている。デバイスは、デバイスを周辺機器に結合するためのインターフェースを含むことができる。デバイスは更に、ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサと、インターフェース及び少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、地面基準に対するデバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、イベントに関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定するように構成されている。
【0009】
他のシステム及び方法も記載され、本明細書に説明されるようにマシンを動作させるための実行可能命令を包含するマシン可読媒体も記載される。
本発明は、同じ参照符号が同様の要素を示す添付図面の各図において限定ではなく例示として示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】周辺機器の実施例と、周辺機器と共に使用されるデータ処理システムの実施例とを含むシステムの実施例を示す図である。
【0011】
【図2A】本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。
【0012】
【図2B】本明細書に記載される開示の実施形態における地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)を示す図である。
【0013】
【図2C】本明細書に記載される開示の別の実施形態における地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)を示す図である。
【0014】
【図3A】本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。
【0015】
【図3B】本明細書に記載される開示の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図である。
【0016】
【図3C】本明細書に記載される開示の別の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図である。
【0017】
【図4A】本明細書に記載される開示の1つの実施形態によるポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0018】
【図4B】本明細書に記載される開示の1つの実施形態によるポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0019】
【図4C】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による第1の構成における(例えば、オープン構成における)ポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0020】
【図4D】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による第2の構成における(例えば、クローズ構成における)ポータブルデータ処理システムの斜視図である。
【0021】
【図5】開示の実施形態を実施できるデータ処理システムのブロック図である。
【0022】
【図6】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による近接センサの概略側面図である。
【0023】
【図7】本明細書に記載される開示の1つの実施形態による他の近接センサの概略側面図である。
【0024】
【図8】本明細書に記載される1つ又はそれ以上の実施形態と共に使用できるデータ処理システムの実施例のブロック図である。
【0025】
【図9】2つの周辺機器、及び該周辺機器をデータ処理システムに結合するドック又は他のコネクタを備えたデータ処理システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下で検討される詳細を参照しながら開示事項の種々の実施形態及び態様を説明し、添付図面は、種々の実施形態を例示する。以下の説明及び図面は、本発明の例示するものであり、本発明を制限するものとして解釈すべきではない。多数の特定の詳細事項は、本発明の種々の実施形態を完全に理解するために説明される。しかしながら、幾つかの事例では、公知の又は従来の詳細事項については、本開示の実施形態の説明を簡潔にするために記載されない。
【0027】
以下の詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内に記憶されたデータに関するオペレーションを含むアルゴリズムの観点で提示されている。アルゴリズムは一般に、所望の結果に導くオペレーションの自己矛盾のないシーケンスである。オペレーションは通常、物理量の物理的操作を必要とし、又はこれを伴う。必須ではないが通常は、これらの量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び他の操作が可能な電気又は磁気信号の形式を取る。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、表現、数字、又は同様のものとして参照することは、主として共通使用の目的で時には好都合であることが証明されている。
【0028】
しかしながら、これら及び同様の表現の全ては、適切な物理量に関連付けられることになり、これらの量に付加される好都合なラベルに過ぎない点を留意すべきである。以下の説明から明らかなように、特に明記していない限り、本明細書全体を通じて「processing(処理する)」又は「computing(計算する)」又は「calculating(算出する)」又は「determining(決定する)」又は「displaying(表示する)」又は同様のものなどの用語を利用した説明は、システムのレジスタ及びメモリ内の物理(電気)量として表されるデータを、システムのメモリ又はレジスタ又は他のこのような情報記憶装置、送信デバイス又はディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び変換するデータ処理システム或いは類似の電子デバイスの動作及びプロセスを指すことができる点を理解されたい。
【0029】
本発明は、本明細書で記載されるオペレーションの1つ又はそれ以上を実行するための装置に関連することができる。本装置は、所用の目的のために特別に構成することができ、或いは、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は再構成される汎用コンピュータを含むことができる。このようなコンピュータプログラムは、本明細書に記載されるオペレーションを実行するための命令を含むことができ、限定ではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM、及び磁気光ディスクを含む何れかのタイプのディスク、或いは、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、磁気又は光カード、又は電子的命令を記憶するのに好適な何れかのタイプの媒体など、マシン(例えば、コンピュータ)可読記憶媒体内に記憶することができ、これらの各々はバスに結合されている。
【0030】
マシン可読媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式で情報を記憶又は送信するための何れかの機構を含む。例えば、マシン可読媒体には、読出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、電気、光、音響又は他の形式の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号、その他)、その他が含まれる。
【0031】
図1は、アクセサリーと呼ぶことができる周辺機器201、及び周辺機器201とデータを交換するよう設計されているデータ処理システム203を含むシステム200の実施例を示す。図1の実施例では、周辺機器201は、Bluetoothインターフェースなどの無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)インターフェースを介してデータ処理システム203と通信する無線ヘッドセットとすることができ、データ処理システム203は、無線モバイルセルラー電話、又は該無線モバイルセルラー電話を含むパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、或いは無線モバイルセルラー電話を含むハンドヘルドコンピュータなどの汎用コンピュータシステムとすることができる。特定のタイプの周辺機器及び特定のタイプのデータ処理システムが図1に示されているが、別の実施形態では、他のタイプの周辺機器及びデータ処理システムを使用してもよいことは理解されるであろう。例えば、別の実施形態では、周辺機器は、有線ヘッドセット、或いは有線又は無線キーボード、或いは有線又は無線カーソル制御デバイス、或いは他の有線又は無線入力又は出力デバイスとすることができ、別の事例では、周辺機器は、PDA又はセルラー電話或いは汎用コンピュータシステムに類似したデータ処理デバイスと考えることができる。別の実施形態では、データ処理システムは、汎用コンピュータシステム、又は特定用途コンピュータシステム、又はエンターテインメントシステム、又はPDA、又は別のデバイス内の埋め込みデバイス、又はメディアプレーヤー、その他とすることができる。周辺機器201は、1つ又はそれ以上のセンサ211に結合されている周辺プロセッサ205、オーディオトランスデューサ213(スピーカーとすることができる)、マイクロフォン209、及び無線トランシーバ207を含む。周辺プロセッサ205は、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又はWPANを作成するのに使用されるBluetooth又はWiFiトランシーバ又は他のタイプのトランシーバとすることができる無線トランシーバ207を動作することによって、及び無線トランシーバ及び/又はセンサからの信号及び/又は周辺プロセッサ205上で実行されるプロセスに応答してマイクロフォン209及びオーディオトランスデューサ213を動作させることによって、周辺機器201のオペレーションを制御する。周辺プロセッサ205は、オーディオトランスデューサ及びマイクロフォンそれぞれからの入力を駆動又は受信するために、オーディオコーデック(図示せず)又は他のデバイスに結合することができる。周辺機器201が電話用の無線ヘッドセットである場合、無線トランシーバ207は、電話との間で無線通信リンクを確立して、ホストデータ処理システムとして機能し、及びスピーカー(オーディオトランスデューサ213)によって再生されることになるオーディオデータを送信し、更にマイクロフォン209からオーディオデータを受信する。従って、無線ヘッドセットは、電話上の有線ヘッドセットと同じように機能する。センサ211は、ユーザアクティビティ又はデバイスコンテキストを検出又は測定するように設計されている、周辺機器201上の1つ又はそれ以上のセンサとすることができる。センサ211は、例えば、本明細書に記載される近接センサ及び/又は周囲光センサ及び/又は加速度計及び/又は他のセンサを含むことができる。センサ211は、センサデータ(例えば、近接データ)を周辺プロセッサ205に提供し、該プロセッサは、このデータを処理し、或いは以下に記載されるように、センサデータを処理するためにデータ処理システムに送信することができる。
【0032】
データ処理システム203は、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサのセットなどの処理システム221を含み、該処理システム221は無線モバイル電話トランシーバ223に結合されており、無線モバイル電話トランシーバ223は、少なくともある程度は処理システム221によって制御される無線モバイルセルラー電話トランシーバとすることができる。1つの実施形態では、データ処理システム203は、無線セルラー電話を含むハンドヘルドPDA又はハンドヘルド汎用コンピュータとすることができる。この場合、無線セルラー電話に必要なRF回路は、無線モバイル電話トランシーバ223が提供することができる。データ処理システム203はまた、1つ又はそれ以上のセンサ227、メモリ229、I/Oデバイス231及び少なくとも1つの付加的な無線トランシーバ225を含み、これらの各々は、処理システム221に結合されている。処理システム221は、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサのセットを含むことができ、これらは、1つ又はそれ以上のバスを介してデータ処理システム203の他のものに結合されている。1つ又はそれ以上のセンサ227は、データ処理システム203上に位置付けることができ、引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願第11/638,251号に更に説明されるように、ユーザアクティビティ又はデバイスコンテキストを検出又は測定するよう設計することができる。1つ又はそれ以上のセンサ227は、例えば、本明細書に記載される近接センサ及び/又は周囲光センサ及び/又は加速度計及び/又は他のセンサを含むことができる。これらの1つ又はそれ以上のセンサ227からのセンサデータは、処理システム221に提供され、該処理システムが、本明細書に記載されるようにこのデータを処理することができ、又はこのセンサデータを処理のために周辺機器に送信することができ、或いは、周辺機器と処理システム221の両方がセンサデータを処理してもよい。I/O(入力/出力)デバイス231は、(a)キーボード、(b)タッチ入力パネル、(c)カーソル制御デバイス(例えば、ジョイスティック又はトラックパッドなど)、(d)スピーカー、(e)マイクロフォン、(f)ボタン(例えば、セルラー電話の「送信」及び「終了」又は他のボタンなど)、(g)ディスプレイデバイス、及び(h)他の公知の入力/出力デバイスの1つ又はそれ以上を含むことができる。1つの実施形態では、タッチ入力パネルは、ディスプレイデバイスと一体化して、ディスプレイデバイスの同じ表面上で入力及び出力機能の両方を提供することができ、これについては以下で更に説明する。これらのI/Oデバイスによって、ユーザは、ユーザが望ましいとする方法でシステムを動作させるように、処理システム221に対して命令又はコマンドもしくはデータを入力することができる。メモリ229は、DRAM又はフラッシュメモリ、或いは、例えば磁気ハードドライブを含む他のタイプのメモリの何れかの組み合わせとすることができ、メモリ229は、1つ又はそれ以上のメモリコントローラを介して処理システムに結合することができ、メモリ229は、コンピュータオペレーションシステム(OS)を含むコンピュータプログラム命令、及び、例えばウェブブラウザアプリケーション、電子メールアプリケーション、カレンダープログラム、アドレスブックアプリケーション、及び他の可能なアプリケーションなどのユーザアプリケーションプログラムを記憶することができる。メモリ229はまた、例えば、アドレス及び/又はコンタクト情報、カレンダー情報(例えば、イベント及びタスク)、ブックマーク/お気に入り(例えば、「URL」)及び他のユーザデータ(例えば、ワードプロセッシング文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、その他)などのユーザデータを記憶することができる。処理システム221は、ユーザがデータ処理システム203を動作できるようにするために、メモリ229からコンピュータプログラム命令及びデータを取り出し記憶することができる。更に、メモリ229は、データ処理システム203上で再生するための音楽及び/又は他のメディアを記憶することができ、これにより、ユーザは、周辺機器201などの周辺機器のスピーカー(例えば、イヤホン)又は無線ヘッドセット上で再生するために音楽及び/又は他のメディアを表示及び選択可能にすることができる。無線トランシーバ225は、周辺機器201などの他のデバイスへの無線接続性又は無線ネットワーク(例えば、WiFiネットワーク又は他の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、その他)を提供する1つ又はそれ以上の無線トランシーバを含むことができる。無線トランシーバ225は、データをデータ処理システム203に提供するために処理システム221に結合される。1つの実施形態では、無線トランシーバ225は、データ処理システム203を周辺機器201及び任意選択的に他の周辺機器(例えば、無線キーボード)及びWiFi準拠トランシーバ(例えば、IEEE802.11a/g準拠トランシーバ)に無線結合するためにBluetooth準拠トランシーバを含み、システム203を無線ネットワーク及び/又は他のデバイスに無線結合する。周辺機器201及びデータ処理システム203は、Bluetooth連携を作成するために、本明細書に記載される技術などの公知の技術を使用して互いにペアにすることができる。或いは、ペアリングは、周辺機器201とデータ処理システム203との間のセキュアな認証された通信チャネルを提供するために1つのデバイスを別のデバイスに登録する他の技術を包含することができる。
【0033】
1つの実施形態では、周辺機器201及びデータ処理システム203は、周辺機器201又はデータ処理システム203又はその両方の少なくとも1つのセンサからのセンサデータに基づいて、ユーザの意図又は動作或いはシステムのコンテキストを判断するよう協働可能にすることができる。例えば、周辺機器上の近接センサ及び周囲光センサなどのセンサのセットは、周辺機器がユーザに近接していないことを示すデータを提供でき、同時にホスト上のセンサの別のセットは、ホストがユーザの耳の近くにあることを示すデータを提供でき、この状況では、周辺機器及びホストは、センサからのデータ及びセンサデータに応答して周辺機器及び/又はホストの構成を自動的に変化させる命令などのデータを交換することができる。この実施例において、周辺機器が無線ヘッドセットであり、ホストが無線セルラー電話である場合、周辺機器は、そのセンサデータをホストに送信し、ホストは、このセンサデータを該ホストからのセンサデータと共に処理して、ホスト及び/又は周辺機器についての種々の構成を判断することができる。例えば、無線セルラー電話に対する適切な方位(例えば、横方向又は縦方向)は、ユーザが無線セルラー電話を見ながら横になっていることの周辺機器の検知に基づいて判断することができる。
【0034】
幾つかの実施形態では、周辺機器201は、データ処理システム203及び周辺機器201のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサ211のようなデバイスに周辺機器201を結合する周辺機器インターフェース207を含むことができる。周辺機器201は更に、周辺機器インターフェース207及び少なくとも1つの周辺機器センサ211に結合された周辺プロセッサ205を含むことができる。周辺プロセッサ205は、ユーザによって身に付けられている間の地面基準に対する周辺機器201の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されている。デバイスは、該デバイスを周辺機器201に結合するためのインターフェース225を含むことができる。デバイスは更に、ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサ227と、インターフェース225及び少なくとも1つのセンサ227に結合されたプロセッサ221とを含むことができる。プロセッサ221は、地面基準に対するデバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、1つ又は複数のイベント(例えば、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、To−Doイベント、電子メールイベント、及び/又はリマインダーイベント)に関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判断するように構成されている。周辺機器ベクトルは、オーディオ信号が生成される前にはデバイスベクトルの方を指していない周辺機器ベクトルに基づき、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指す。
【0035】
少なくとも幾つかの実施形態では、プロセッサ221は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指していない場合にオーディオ信号を無視するように構成されている。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号が生成される前及びその後に周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指している場合には、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すことはできない。この実施例では、周辺機器ベクトルの方向の変更は、オーディオ信号に応答して発生することはない。
【0036】
幾つかの実施形態では、周辺機器インターフェース207は、デバイスを周辺機器201に無線結合する無線トランシーバを含む。周辺機器201は更に、周辺機器インターフェース207に結合されたスピーカー又はオーディオトランスデューサ213と、周辺機器インターフェース207に結合されたマイクロフォン209とを含む。無線トランシーバは、マイクロフォン209からの第1オーディオデータをデバイスに送信する。無線トランシーバは、デバイスから第2オーディオデータを受信し、該第2オーディオデータをスピーカーに移す。デバイスは、無線モバイル電話トランシーバ223を含む。
【0037】
1つの実施形態では、周辺プロセッサ205及びプロセッサ221のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの周辺機器センサ211及び少なくとも1つのセンサのうちの少なくとも1つからデータを受信し、該データに基づいて無線モバイル電話トランシーバを介して伝送される電話コールに対しスピーカー及びマイクロフォン209を使用するかどうかを決定する。少なくとも1つの周辺機器センサ211は、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含み、少なくとも1つのセンサは、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含む。周辺プロセッサ211は、少なくとも1つの周辺機器センサ211及び少なくとも1つのセンサ227からの出力に応答して自動的にスピーカー及びプロセッサ221を構成することができる。
【0038】
本開示の少なくとも幾つかの実施形態は、ポータブル音楽及び/又はビデオメディアプレーヤーなどのデジタルメディアプレーヤーを含むことができ、該デジタルメディアプレーヤーは、メディアを提示するためのメディア処理システム及びメディアを記憶するための記憶デバイスを含むことができ、本開示の少なくとも幾つかの実施形態は更に、アンテナシステム及びメディア処理システムに結合された無線周波数(RF)トランシーバ(例えば、セルラー電話のためのRFトランシーバ)を含むことができる。幾つかの実施形態では、リモート記憶デバイスに記憶されたメディアは、RFトランシーバを介してメディアプレーヤーに送信することができる。メディアは、例えば、音楽又は他のオーディオ、静止画像、又は動画の1つ又はそれ以上とすることができる。
【0039】
ポータブルメディアプレーヤーは、カリフォルニア州Cupertino所在のApple Computer, Inc.製のiPod(登録商標)又はiPod Nano(登録商標)メディアプレーヤーにおけるクリックホイール入力デバイス、タッチスクリーン入力デバイス、プッシュボタンデバイス、可動式ポインティング入力デバイス又は他の入力デバイスといった、メディア選択デバイスを含むことができる。メディア選択デバイスを用いて、記憶デバイス及び/又はリモート記憶デバイスに記憶されたメディアを選択することができる。ポータブルメディアプレーヤーは、少なくとも幾つかの実施形態では、メディア処理システムに結合されたディスプレイデバイスを含み、入力デバイスを介して選択され、更にスピーカー又はイヤホンの何れかを介して、或いはディスプレイデバイス上、或いはディスプレイデバイス及びスピーカーもしくはイヤホン上の両方で提示されるメディアのタイトル又は他の標識を表示することができる。ポータブルメディアプレーヤーの実施例は、その両方が引用により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0095096号及び2004/0224638号に記載されている。
【0040】
本明細書に記載される開示の実施形態は、例えば、エンターテインメントシステム又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又は汎用コンピュータシステム、又は特定用途コンピュータシステム、又は別のデバイス内の埋め込みデバイス、又はメディアプレーヤーを含まないセルラー電話、又はこれらのデバイスの態様又は機能を組み合わせたデバイス(例えば、1つのポータブルデバイスにおいて、PDAエンターテインメントシステム、及びセルラー電話と組み合わせた、iPod(登録商標)などのメディアプレーヤー)など、データ処理システムの他のタイプの一部とすることができる。
【0041】
図2Aは、本明細書に記載される開示の方法の一実施形態を示すフローチャートである。少なくとも幾つかの実施形態では、方法250は、デバイスのディスプレイの動き及び方位情報を検知する。例えば、ユーザは、デバイスを使用してインターネットをブラウズすることができる。横方向又は縦方向などのディスプレイの適切な方位を決定することにより、ブラウズされるコンテンツがディスプレイのアスペクト比に応じて確実に表示されるようになる。方法250は、ブロック252で、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階を含む。例えば、加速度計センサは、X、Y、及び/又はZ軸方向における動きを検知することができる。方法250は更に、ブロック254において、デバイスの現在の方位を決定する段階を含む。方法250は更に、ブロック256において、デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階を含む。加速度計は、現在のX、Y、及び/又はZ情報と共に前のX、Y、及びZ情報をプロセッサに提供し、該プロセッサは、X、Y、及びZ情報を閾値と比較して、デバイスが移動しているかどうかを判定することができる。
【0042】
1つの実施形態では、ブロック256において、デバイスが現在移動していない場合には、ブロック258において、前の方位又はデフォルトの方位(例えば、縦方向、横方向、逆さま、上向き、下向き、又は曖昧)に決定される。例えば、縦方向をデフォルト方位とすることができる。現在の方位が前の方位又はデフォルト方位に比べて変わっている場合には、ブロック264において、デバイスが使用しているソフトウェアアプリケーションは、その方位をデバイスの現在の方位に切り替えるメッセージ又はコールを受信する。
【0043】
別の実施形態では、ブロック258においてデバイスが縦方向方位を有する場合には、方法250は更に、ブロック260において、デバイスがブロック252でのイベントに基づいて地面基準に対して浅い角度(例えば、20〜30度の浅い角度)の範囲内で移動したかどうかを判定する段階を含む。縦方向でない場合には、ユーザの意図的な動作が地面基準に対して浅い角度よりも大きな角度を形成する動きイベントを引き起こしたと推定されるので、ブロック264において、ソフトウェアアプリケーションは、デバイスの方位を切り替えるメッセージ又はコールを受信する。
【0044】
幾つかの実施形態では、ブロック262において、デバイスが第1の時間期間に地面基準に対して浅い角度を形成すると判定された場合、ユーザの意図的な動作が少なくとも第1の時間期間に地面基準に対して浅い角度を形成する動きイベントを引き起こしたと推定されるので、ブロック264においてソフトウェアアプリケーションは、方位を切り替えるメッセージ又はコールを受信する。或いは、地面基準の浅い角度の範囲内で第1の時間期間よりも短い時間しか費やさないデバイスは、この位置に偶然に置かれていた可能性が高い。この実施例では、方法250は、ブロック252に戻り、新しい動きイベントを待機する。
【0045】
ブロック256に戻ると、方法250は更に、ブロック266において、現在移動しているデバイス(ブロック256)が第2の時間期間で移動したかどうかを判定する段階を含む。少なくとも第2の時間期間で移動が起こった場合には、第2の時間よりも長い時間で起こっている移動は意図的なユーザ動作である可能性が高いと推定されるので、方法250はブロック258に進む。そうでない場合、方法250は、ブロック252に戻り、新しい動きイベントを待機する。
【0046】
少なくとも幾つかの実施形態では、方法250は、上述のようにデバイスのディスプレイの適切な方位を決定する。方法250は、ある方位から別の方位に偶発的に切り替わるのを阻止するためにディスプレイの適切な方位付けを可能にする。例えば、偶発的又は意図的でない切り替わりは、ユーザが、デバイスを落としたこと、テーブルの上でデバイスを滑らせたこと、又はデバイスを持って走ったことにより、デバイス内のセンサが、検知された動き情報に基づいて方位の変化を誤って判断することに基づいて発生する可能性がある。
【0047】
図2Bは、本明細書に記載される開示の実施形態における、地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話などのデバイス)の図を示す。仮想軸線249を有するデータ処理システム245は、地面基準240(例えば、地面、床、テーブル、棚、水平面)に対して角度247を形成する。方法250は、仮想線249と地面基準240の間に形成された浅い角度242を有する。例えば、ブロック260において、方法250は、地面基準に対する浅い角度(例えば、20〜30度の浅い角度)の範囲内の252でのイベントに基づいてデバイスが移動したかどうかを判定する。図2Bでは、デバイス250は、浅い角度242を超える角度247を形成している。この実施例では、角度247を引き起こしたイベントが意図的な動作である可能性が高いので、方位が切り替えられる。しかしながら、図2Cでは、潜在的に偶発的な動作を示している。
【0048】
図2Cは、本明細書に記載される開示の別の実施形態における、地面基準に対するデータ処理システム(例えば、無線モバイルセルラー電話)の図を示す。仮想軸線284を有するデータ処理システム280は、地面基準270(例えば、地面、床、テーブル、棚、水平面)に対して角度282を形成する。方法250は、仮想線274と地面基準240との間に形成された浅い角度272を有する。デバイス280は、浅い角度272の範囲内の角度282を形成している。この実施例では、角度282を発生させるイベントが意図的な動作であるためには、十分な時間量(ブロック262における第1の時間期間)をデバイスが費やした場合にのみ方位が切り替わることになる。
【0049】
図3Aは、本明細書に記載される開示の方法の実施形態のフローチャートである。方法300は、ブロック302において、デバイスに関連付けられたデバイスベクトルを決定する段階を含む。デバイスベクトルは、地面基準に対するデバイスの方位を示す。方法300は更に、ブロック304において、デバイスの周辺機器に関連付けられた周辺機器ベクトルを決定する段階を含む。周辺機器ベクトルは、地面基準に対する周辺機器の方位を示す。方法300は更に、ブロック306において、デバイスのイベント(例えば、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及び/又はリマインダーイベント)に関連付けられたオーディオ信号を生成する段階を含む。方法300は更に、ブロック308において、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階を含む。方法300は、オーディオ信号に応答して周辺機器ベクトルがデバイスベクトルの方を指した場合、ブロック310において、オーディオ信号を消音する段階を更に含む。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号生成前にはデバイスベクトルの方を指しておらず、且つオーディオ信号の生成中にデバイスベクトルの方を指す周辺機器ベクトルに基づいてオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指す。
【0050】
方法300は更に、周辺機器ベクトルがオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指さない場合、ブロック312において、オーディオ信号を無視する段階を含む。例えば、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号の生成前及び生成中にデバイスベクトルの方を指す周辺機器ベクトルに基づいてオーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指さない。或いは、周辺機器ベクトルがオーディオ信号の生成前及び生成中にデバイスベクトルからそれた方に指した場合、オーディオ信号は消音されない。
【0051】
図3Bは、本明細書に記載される開示の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図を示す。デバイスベクトル320は、周辺機器ベクトル322から離れた方を指している。
【0052】
図3Cは、本明細書に記載される開示の別の実施形態における周辺機器ベクトルに対するデバイスベクトルの図を示す。デバイスベクトル324は、周辺機器ベクトル326の方を指している。
【0053】
幾つかの実施形態では、ブロック308で説明されるように、周辺機器ベクトルは、オーディオ信号に応答してデバイスベクトルの方を指すことができる。例えば、図3Bは、互いから離れた方を指しているデバイスベクトル及び周辺機器ベクトルの初期時間期間を表すことができる。次いで、ブロック306にて説明されるように、デバイスからのイベントに関連付けられたオーディオ信号が生成される。オーディオ信号に応答して、周辺機器を身に付けているユーザが、図3Cのベクトルで示されるデバイスの方を向く。次に、デバイスによって生成されたオーディオ信号は、ブロック310で説明されたように消音される。
【0054】
1つの実施形態では、図3Aで説明されたオーディオ信号は、ボイスコマンドを表している。ユーザは、周辺機器ベクトルが地面基準に対して垂直方向に移動した場合に首を上下に振ることによってボイスコマンドに肯定応答することができる。或いは、ユーザは、地面基準に対して水平方向に周辺機器ベクトルが移動した場合に、首を左右に振ることによってボイスコマンドを拒否することができる。
【0055】
別の実施形態では、ユーザは、インターネットをブラウズするためにソフトウェアアプリケーションを使用する。デバイスベクトル及び周辺機器ベクトルの組み合わせは、インターネットからのウェブページなどのコンテンツをユーザが現在閲覧していることをデバイスが認知できるようにすることができる。この実施例では、デバイスは、デバイスがロックされる前及び/又はデバイスのディスプレイが減光される前のデフォルトの時間期間で構成することができる。ユーザが現在ウェブページをビューしていることをデバイスが認知していることに基づいて、デバイスは、ユーザがデフォルトの時間期間を変える必要はなく、上述の時間期間を変えて更に満足できるユーザ経験をもたらすことができる。
【0056】
別の実施形態では、ユーザは、デバイスと対話しながら及び/又はデバイスを見ながら水平面(例えば、カウチ、床、その他)に横になっている。デバイスベクトルは、デバイスの軸249が地面基準に平行であることを示すことができ、従って、デバイスのディスプレイを横方向にする必要がある。しかしながら、ユーザが周辺機器ベクトルに基づいて水平面に横になっていることをデバイスが認知している場合には、デバイスを縦方向にしておくことが好ましい。
【0057】
図4Aは、本発明の1つの実施形態によるポータブルデバイス50を示す。ポータブルデバイス50は、ハウジング52、ディスプレイ/入力デバイス54、スピーカー56、マイクロフォン58及びオプションのアンテナ60(ハウジングの外側で見ることができ、或いはハウジング内に隠すこともできる)を含むことができる。ポータブルデバイス50はまた、近接センサ62及び加速度計64並びに任意選択的に他のセンサ(例えば、周囲光センサ)を含むことができる。ポータブルデバイス50は、統合PDAであるセルラー電話又はデバイス、及び統合メディアプレーヤーであるセルラー電話又はデバイス、及びエンターテインメントシステム(例えば、ゲームをするためのもの)及びセルラー電話の両方であるセルラー電話又はデバイスとすることができ、或いは、ポータブルデバイス50は、本明細書に記載されるデバイスの他のタイプとすることができる。1つの特定の実施形態では、ポータブルデバイス50は、セルラー電話及びメディアプレーヤー並びに汎用コンピュータを含むことができ、これらはハウジング52内に全て包含される。ポータブルデバイス50は、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができ、図1に示され本開示に記載される方法で周辺機器と共に動作することができる。ポータブルデバイス50は、通常の大人の手中に納まるほど十分に小さく、且つ大人が片手で持ち運べるほど十分に軽量のフォームファクタを有することができる。用語「ポータブル」とは、大人のユーザの手(片手又は両手)で容易に持つことができるデバイスを意味することは理解されるであろう。例えば、ラップトップコンピュータ及びiPodはポータブルデバイスである。
【0058】
1つの実施形態では、図4Aに示されるように、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータブルデバイス50のハウジング52の1つの表面(例えば、上表面)の大部分を占める。1つの実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、ポータブルデバイス50のほぼ前面全体を使いる。別の実施形態では、ディスプレイ/入力デバイス54は、例えば、ポータブルデバイス50のハウジング52の前面の少なくとも75%を使用する。代替の実施形態では、ポータブルデバイス50は、入力機能を持たないディスプレイを含むことができるが、該ディスプレイは、ポータブルデバイス50の1つの表面の大部分を依然として占有する。この場合、ポータブルデバイス50は、ポータブルデバイス50の一部分から引き出すか又は開くQWERTYキーボード又は他のタイプのキーボードなどの他のタイプの入力デバイスを含むことができる。
【0059】
図4Bは、本発明の1つの実施形態によるデータ処理システムを示し、図4Bのこのデータ処理システムは、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができる。図4Bは、「キャンディバー」スタイルを有する電話構成の無線デバイスを示す。図4Bでは、無線デバイス30は、ハウジング32、ディスプレイデバイス34、英数字キーパッドとすることができる入力デバイス36、スピーカー38、マイクロフォン40及びアンテナ42を含むことができる。無線デバイス30はまた、近接センサ44及び加速度計46を含むことができる。図4Bの実施形態がより多い又はより少ないセンサを使用することができ、及び図4Bに示されたフォームファクタとは異なるフォームファクタを有することができる点は理解されるであろう。
【0060】
ディスプレイデバイス34は、ハウジング32の上側部分に位置付けられて示されており、入力デバイス36は、ハウジング32の下側部分に位置付けられて示されている。アンテナ42は、ハウジング32の上側部分にてハウジング32から延びて示されている。スピーカー38はまた、ディスプレイデバイス34の上方のハウジング32の上側部分に示されている。マイクロフォン40は、入力デバイス36の下方のハウジング32の下側部分に示されている。スピーカー38及びマイクロフォン40はハウジング上の何れの場所に位置付けてもよいが、通常は、ユーザの耳及び口それぞれに従って位置付けられることは理解されるであろう。近接センサ44は、スピーカー38の位置又はその近くで、且つハウジング32の内部に少なくとも部分的に示されている。加速度計46は、ハウジング32の下部部分で且つハウジング32内部に示されている。上述の特徴部の特定の位置は、代替の実施形態において変えることができる点は理解されるであろう。
【0061】
ディスプレイデバイス34は、例えば、入力を受け付ける機能を含まない液晶ディスプレイ(LCD)、或いはLCDを含むタッチ入力スクリーンとすることができる。入力デバイス36は、例えば、ボタン、スイッチ、ダイヤル、スライダ、キー又はキーパッド、ナビゲーションパッド、タッチパッド、タッチスクリーン、及び同様のものを含むことができる。
【0062】
どのような公知のスピーカー、マイクロフォン及びアンテナも、スピーカー38、マイクロフォン40及びアンテナ42それぞれに対して用いることができる。
【0063】
近接センサ44は、無線デバイス30に対するオブジェクトの位置(例えば、無線デバイス30からの距離)、方位、速度、その他を検出することができる。無線デバイスに対するオブジェクトの位置は、少なくとも幾つかの実施形態において距離として表すことができる。近接センサは、ポータブルデバイス30及び/又は近接センサ44に対するオブジェクトの位置を決定するのに使用できる、位置又は移動データ或いは両方を生成することができる。近接センサの実施例を図6に示す。
【0064】
更に、処理デバイス(図示せず)は、近接センサ44に結合されている。処理デバイスを用いて、近接センサ44によって提供された位置及び/又は移動データに基づいて、ポータブルデバイス30又は近接センサ44或いはその両方に対するオブジェクトの位置を決定することができる。近接センサは、オブジェクトの位置を連続的に又は定期的にモニターすることができる。近接センサはまた、検出しているオブジェクトのタイプを決定することができる。
【0065】
近接センサについての付加的な情報は、名称「ハンドヘルドデバイスにおける近接検出器」の米国特許出願第11/241,839号、及び名称「ハンドヘルドデバイスにおける近接検出器」の米国特許出願第11/240,788号、2005年6月23日に出願された名称「リモートでプレゼンスを検出するための方法及び装置」の米国特許出願第11/165,958号、及び2003年6月24日発行の名称「近接/タッチ検出器及び較正回路」の米国特許第6,583,676号において見出すことができ、これら出願の全ては引用により本明細書に組み込まれる。
【0066】
1つの実施形態によれば、加速度計46は、無線デバイスの加速又は減速を含む移動を検出することができる。加速度計46は、無線デバイスの移動の方向を決定するのに使用できる複数の次元に対する移動データを生成することができる。例えば、加速度計46は、ポータブルデバイスが移動したことを加速度計46が検出したときに、X、Y及びZ軸加速情報を生成することができる。1つの実施形態では、加速度計46は、その引用により全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,520,013号に記載されるように実施することができる。或いは、加速度計46は、Kionixにより提供されるKGF01加速度計、又はAnalog Devicesにより提供されるADXL311加速度計、又は当該技術で公知の他の加速度計とすることができる。
【0067】
加えて、処理デバイス(図示せず)は、加速度計46に結合されている。処理デバイスを用いて、無線デバイス30の移動ベクトルとも呼ばれる移動方向を算出することができる。移動ベクトルは、加速度計46によって提供された移動データ(例えば、X、Y及びZにおける移動)に基づいて1つ又はそれ以上の予め定められた式に従って決定することができる。処理デバイスは、加速度計46と統合され、或いは、例えば、ポータブルデバイスのマイクロプロセッサのチップセットのような他のコンポーネントと統合することができる。
【0068】
加速度計46は、ポータブルデバイスの移動を連続して或いは定期的にモニターすることができる。結果として、移動前と移動後のポータブルデバイスの方位を、ポータブルデバイスに取り付けた加速度計によって提供される移動データに基づいて決定することができる。
【0069】
加速度計についての付加的な情報は、引用により全体が本明細書に組み込まれる、2004年11月12日に出願された同時係属の米国特許出願第10/986,730号に見出すことができる。
【0070】
近接センサ44及び加速度計46から取得されたデータは、ユーザのアクティビティについての情報を収集するために共に組み合わせられ、或いは単独で使用することができる。近接センサ44、加速度計46又はこれら両方からのデータを用いて、例えば、ディスプレイバックライトの作動/非作動、コマンドの起動、選択の実施、ディスプレイにおけるスクローリング又は他の移動の制御、入力デバイス設定の制御、或いはデバイスの1つ又はそれ以上の設定に対する他の変更の実施を行うことができる。例えば、ディスプレイ34の方位は、デバイス30の1つ又はそれ以上のセンサに基づいて変えることができる。図1に示されるように周辺機器からの情報は、周辺機器ベクトルがアラームに応答して方向を変えた場合に、デバイス30によって生成されたアラームの音を消音するなど、デバイス30の設定を変更することができる。
【0071】
図4C及び4Dは、本発明の1つの実施形態によるポータブルデバイス70を示す。ポータブルデバイス70は、図1に示されたデータ処理システム203の実施形態のように実施することができ、図3A−3Cに示され、更に図3A−3C及び本開示に関して説明される方法で周辺機器と共に動作することができる。ポータブルデバイス70は、ディスプレイハウジング89をキーパッドハウジング91に結合するヒンジ87を含むセルラー電話とすることができる。ヒンジ87によって、ユーザは、図4C及び4Dに示された2つの異なる構成のうちの少なくとも1つになるように、セルラー電話を開閉することができる。1つの特定の実施形態では、ヒンジ87は、ディスプレイハウジングをキーパッドハウジングに回転可能に結合することができる。詳細には、ユーザは、図4Cに示されたオープン構成にするためにセルラー電話を開くことができ、図4Dに示されたクローズ構成にするためにセルラー電話を閉じることができる。キーパッドハウジング91は、ユーザから入力(例えば、電話番号入力又は他の英数字入力)を受信するキーパッド95と、ユーザから音声入力を受信するマイクロフォン97とを含むことができる。ディスプレイハウジング89は、その内側表面上にディスプレイ93(例えば、LCD)、スピーカー98及び近接センサ84を含むことができ、その外側表面上に、ディスプレイハウジング89は、スピーカー96、温度センサ94、ディスプレイ88(例えば、別のLCD)、周囲光センサ92、及び近接センサ84Aを含むことができる。従って、この実施形態では、ディスプレイハウジング89は、その内側表面上に第1近接センサと、その外側表面上に第2近接センサとを含むことができる。第1近接センサを用いて、第1近接センサの一定の距離内に存在するユーザの頭又は耳を検出し、ディスプレイ93及び88の照明設定をこの検出に応答して自動的に変えるようにすることができる(例えば、両方のディスプレイの照明をターンオフにするか、又はさもなければ低減されたパワー状態に設定される)。第2近接センサからのデータは、周囲光センサ92からのデータ及び温度センサ94からのデータと共に、セルラー電話がユーザのポケットに入っていることを検出するのに使用することができる。
【0072】
少なくとも幾つかの実施形態では、ポータブルデバイス70は、セルラー電話、メディアプレーヤー、エンターテインメントシステム、PDA、又は本明細書に記載される他のタイプのデバイスのような、無線通信デバイスの機能の1つ又はそれ以上を提供するコンポーネントを包含することができる。実施形態の1つの実施において、ポータブルデバイス70は、MP3音楽ファイルなどのMP3ファイルを再生するメディアプレーヤーが統合されたセルラー電話とすることができる。
【0073】
図4A、4B、4C及び4Dに示されたデバイスの各々は、無線セルラー電話などの無線通信デバイスとすることができ、無線通信の機能を提供する複数のコンポーネントを含むことができる。図5は、無線通信の機能を含む無線デバイス100の1つの実施形態を示す。無線デバイス100は、図4A、4B、4C及び4Dに示されたデバイスの何れか1つに含めことができるが、図4A、4B、4C及び4Dのこれらのデバイスの別の実施形態では、無線デバイス100よりも多い又は少ないコンポーネントを含むことができる。更に、無線デバイス100の全て又は一部は、データ処理システム203の一部として実施することができ、無線デバイス100は、本開示に記載されている方法で周辺機器と共に動作することができる。
【0074】
無線デバイス100は、アンテナシステム101を含むことができる。無線デバイス100はまた、アンテナシステム101を介して、音声、デジタルデータ及び/又はメディア信号を送信及び/又は受信するために、アンテナシステム101に結合されたデジタル及び/又はアナログ無線周波数(RF)トランシーバ102を含むことができる。
【0075】
無線デバイス100はまた、デジタルRFトランシーバを制御し、音声、デジタルデータ及び/又はメディア信号を管理するためにデジタル処理システム103を含むことができる。デジタル処理システム103は、例えばマイクロプロセッサ又はコントローラなどの汎用処理デバイスとすることができる。デジタル処理システム103はまた、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)又はDSP(デジタル信号プロセッサ)などの専用処理デバイスとすることができる。デジタル処理システム103はまた、無線デバイス100の他のコンポーネントとインターフェース接続するために、当該技術分野で公知のような他のデバイスを含むことができる。例えば、デジタル処理システム103は、無線デバイス100の他のコンポーネントとインターフェース接続するために、アナログ−デジタル及びデジタル−アナログコンバータを含むことができる。デジタル処理システム103は、メディア処理システム109を含むことができ、該処理システムは、オーディオデータのファイルなどのメディアを管理するための汎用又は専用処理デバイスを含むことができる。
【0076】
無線デバイス100はまた、無線デバイス100のデータ及び/又はオペレーティングプログラムを記憶するために、デジタル処理システムに結合された記憶デバイス104を含むことができる。記憶デバイス104は、例えば、固体又は磁気メモリデバイスの何れかのタイプとすることができる。
【0077】
無線デバイス100はまた、ユーザ入力(例えば、電話番号、名前、アドレス、メディア選択、その他)を受け付けるために、デジタル処理システム103に結合された1つ又はそれ以上の入力デバイス105を含むことができる。入力デバイス105は、例えば、キーパッド、タッチパッド、タッチスクリーン、ディスプレイデバイスと組み合わせされたポインティングデバイス、又は類似の入力デバイスの1つ又はそれ以上とすることができる。
【0078】
無線デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合された少なくとも1つのディスプレイデバイス106を含み、メッセージ、電話コール情報、コンタクト情報、画像、ムービー及び/又は入力デバイス105を介して選択されているメディアのタイトル又は他の標識などの情報を表示することができる。ディスプレイデバイス106は、例えば、LCDディスプレイデバイスとすることができる。ディスプレイデバイス106は、特定の状況下でディスプレイデバイス106を照明するバックライト106aを含むことができる。無線デバイス100が複数のディスプレイを含むことができる点は理解されるであろう。
【0079】
無線デバイス100はまた、バッテリー107を含み、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理システム103、記憶デバイス104、入力デバイス105、マイクロフォン105A、オーディオトランスデューサ108、メディア処理システム109、センサ110、及びディスプレイデバイス106を含むシステムのコンポーネントに動作電力を供給することができる。バッテリー107は、例えば、充電式又は非充電式のリチウム又はニッケル金属水素化物バッテリーとすることができる。
【0080】
無線デバイス100はまた、1つ又はそれ以上のスピーカーを含むことができるオーディオトランスデューサ108と、少なくとも1つのマイクロフォン105Aとを含むことができる。
【0081】
無線デバイス100はまた、デジタル処理システム103に結合された1つ又はそれ以上のセンサ110を含むことができる。センサ110は、例えば、近接センサ、加速度計、タッチ入力パネル、周囲光センサ、周囲ノイズセンサ、温度センサ、ジャイロスコープ、ヒンジ検出器、位置決定デバイス、方位決定デバイス、動きセンサ、音声センサ、無線周波数電磁波センサ、及び他のタイプのセンサの1つ又はそれ以上、及びこれらの組み合わせを含むことができる。これらのセンサの1つ又はそれ以上はまた、データ処理システムと共に動作する(例えば、これとデータを交換する)ように構成された周辺機器上に含むことができる。センサ110及び周辺機器上のセンサによって取得されたデータに基づいて、例えば、ディスプレイの方位を変える、オーディオ信号を消音する、バックライト106aを作動又は非作動にする、入力デバイス105の設定を変える(例えば、意図的なユーザ入力として、入力デバイスからの何れかの入力データを処理する又は処理しないを切り替える)、及び他の応答並びにこれらの組み合わせのように、データ処理システム又は周辺機器或いはその両方によって種々の応答を自動的に実行することができる。
【0082】
1つの実施形態では、デジタルRFトランシーバ102、デジタル処理システム103及び/又は記憶デバイス104は、プリント回路基板(PCB)上に配置された1つ又はそれ以上の集積回路を含むことができる。
【0083】
図6及び7は、本発明の実施形態による例示的な近接センサを示す。代替の実施形態では、図6及び7に示された近接センサ以外の容量センサ又はソナーの様なセンサなど、近接センサの他のタイプを使用できることが理解されるであろう。図6では、近接センサ120は、エミッタ122、検出器124、及びウィンドウ126を含む。エミッタ122は、赤外線(IR)域の光を生成し、例えば、発光ダイオード(LED)とすることができる。検出器124は、光の強度の変化を検出するように構成され、例えば、フォトトランジスタとすることができる。ウィンドウ126は、透光性又は半透光性の材料で形成することができる。1つの実施形態では、ウィンドウ126は、例えば、ポータブルデバイスのマイクロフォン又はスピーカーで通常見出されるメッシュなどの音響メッシュである。別の実施形態では、ウィンドウ126は、MicroPerf、メッシュでまかれたIR透明ストランド、或いはコールドミラーとすることができる。
【0084】
オペレーションの間、オブジェクト128がウィンドウ126の上方にあるときに、エミッタ122からの光は、オブジェクトに衝突して散乱する。エミッタからの光は、公知の周波数を有する方形波パルスで発光され、これによって検出器124は、周囲光と、エミッタ122からの光とを区別することが可能となり、エミッタからの光は、ユーザの手又は耳或いはユーザのポケット中の物質などのオブジェクトによって反射されて検出器124に戻る。散乱光の少なくとも一部は、検出器124に向かって反射される。光の強度の増大が検出器124によって検出され、これは、検出器124の短距離内にオブジェクトが存在することを意味すると、処理システム(図6には示さず)によって解釈される。オブジェクトが存在しないか、或いはオブジェクトが検出器124から一定の距離を超えたところにある場合、発光された光の不十分な又はより小さな量が反射されて検出器124に戻り、これは、オブジェクトが存在しないか、或いは比較的大きな距離にあることを意味すると処理システム(図6には示さず)によって解釈される。各々の場合において、近接センサは、光を反射するオブジェクトと検出器124との間の距離に関係付けられる反射光の強度を測定している。
【0085】
1つの実施形態では、エミッタ122及び検出器124は、本開示に記載されるようなポータブルデバイス又は周辺機器のハウジング内に配置される。
【0086】
図7では、近接センサのエミッタ122及び検出器124は、反射された光の検出を向上させるために互いに内向きに角度がつけられているが、それ以外は、図7の近接センサは、図6の近接センサと同様の方法で動作する。
【0087】
本開示の実施形態で使用されるセンサの少なくとも幾つかは、アナログ値を表すデータを測定又は提供できることは理解されるであろう。言い換えると、データは、1つの値から次の値への特定量の離散的ジャンプを有する離散値ではなく、連続的又はほぼ連続的に変化する可能性のある値のセットの何れか1つとすることができる値を表す。更に、データによって表される値は、予め定めることはできない。例えば、近接センサによって測定された距離の場合、距離は、事前に定められた値を表すキーパッド上のキーの値とは異なり、予め定められない。例えば、近接センサは、アナログ方式で連続して又はほぼ連続して変化することができる距離を表すデータを求め、又は提供することができ、このような近接センサの場合、距離は、近接センサのエミッタから発生した反射光の強度に対応することができる。温度センサは、アナログ値である温度を表すデータを求め、又は提供することができる。周囲光センサなどの光センサは、アナログ値である光の強度を表すデータを求め、又は提供することができる。加速度計などの動きセンサは、動きの測定値(例えば、速度又は加速度或いはその両方)を表すデータを求め、又は提供することができる。ジャイロスコープは、方位の測定値(例えば、ピッチ又はヨー又はロールの量)を表すデータを求め、又は提供することができる。音声センサは、音響強度の測定値を表すデータを求め、又は提供することができる。他のタイプのセンサでは、センサによって求められ、又は提供されたデータは、アナログ値を表すことができる。
【0088】
図8は、本開示の1つの実施形態によるデバイスの別の実施例を示す。このデバイスは、バス406を介して互いに結合されている、マイクロプロセッサ402などのプロセッサ及びメモリ404を含むことができる。デバイス400は、マイクロプロセッサ402に結合されるキャッシュ408を任意選択的に含むことができる。このデバイスはまた、ディスプレイコントローラと、バス406を介して他のコンポーネントに結合される及びディスプレイデバイス410とを任意選択的に含むことができる。1つ又はそれ以上の入力/出力コントローラ412はまた、バス406に結合されて、入力/出力デバイス414に対するインターフェースを提供し、更に、ユーザアクティビティを検知するための1つ又はそれ以上のセンサ416用のインターフェースを提供する。バス406は、当該技術で公知のように、種々のブリッジ、コントローラ、及び/又はアダプタを介して互いに接続された1つ又はそれ以上のバスを含むことができる。入力/出力デバイス414は、キーパッド又はキーボード、或いはタッチ入力パネルなどのカーソル制御デバイスを含むことができる。更に、入力/出力デバイス414は、有線ネットワーク又は無線ネットワーク(例えば、WiFi又はWPAN RFトランシーバなどのRFトランシーバ)の何れか向けの少なくとも1つのネットワークインターフェースを含むことができる。センサ416は、例えば、近接センサ又は周囲光センサを含む本明細書に記載されるセンサの何れか1つとすることができる。デバイス400の少なくとも幾つかの実施では、マイクロプロセッサ402は、1つ又はそれ以上のセンサ416からデータを受信することができ、本明細書に記載される方法で当該データの分析を行うことができる。例えば、データが分析され、次いで、マイクロプロセッサ402は、デバイスの1つ又はそれ以上の設定の調整を自動的に行うことができる。
【0089】
少なくとも幾つかの実施形態では、データ処理システム400は、第1の時間期間における地面基準に対してある角度内でデータ処理システム400が移動するかどうかを検知するために、少なくとも1つのセンサ416を含む。システム400は更に、少なくとも1つのセンサ416に結合されたプロセッサ402を含む。プロセッサ402は、データ処理システム400がその角度を超えて移動した場合にデータ処理システムの方位を切り替えることによって、少なくとも1つのセンサ416から受信されたデータに応答するように構成されている。
【0090】
プロセッサ402は更に、少なくとも1つのセンサ416からのデータに応答して、デバイスが少なくとも第1の時間期間にある角度の範囲内で移動した場合に方位を切り替えるよう構成することができる。プロセッサ402は、少なくとも1つのセンサ416からのデータに応答して、データ処理システム400の方位を決定し、データ処理システムの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて、データ処理システム400が移動したかどうかを判定するように構成することができる。プロセッサ402は更に、データ処理システム400がある時間期間で移動したかどうかを判定し、データ処理システム400が移動していない場合或いはデータ処理システムが少なくとも第2の時間期間に移動した場合に、方位が縦方向であるかどうかを判定し、更に、データ処理システム400の方位が縦方向でない場合に方位を切り替えるように構成することができる。方位は、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位を含むことができる。
【0091】
図9は、本明細書に記載される開示の別の態様に関する。この態様では、データ処理システム203は、これ自体をデータ処理システム451などの別のデータ処理システムに対する周辺機器と考えることができ、データ処理システム451は、少なくとも幾つかの実施形態では、図8に示されたシステムなどの汎用コンピュータシステムとすることができる。図9に示されたシステム450は、ネットワークインターフェース及び周辺機器インターフェース及びストレージを含むデータ処理システム451を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、データ処理システム451は、キーボード、及びカーソル制御デバイス、及びディスプレイ、並びにインターネット、或いはローカルエリアネットワーク又は電話網又はケーブルTVシステムネットワークなどの他のネットワークとすることができるネットワーク459にデータ処理システムを結合するためのネットワークインターフェースを有する汎用コンピュータシステムとすることができる。ネットワークインターフェースは、有線結合又は無線結合の何れかを介してネットワークに結合することができ、種々のネットワークのための複数のネットワークインターフェース、或いは同じネットワーク又は複数のネットワークに結合する種々の方法が存在することができる。データ処理システムは通常、不揮発性大容量記憶装置を含み、ユーザプログラム及びオペレーティングシステム、並びに、アドレス又はコンタクト情報、カレンダー情報、及びインターネットをブラウズするためのお気に入り又はブックマークなどのURLを含むユーザデータを記憶することができる。データ処理システム451の周辺機器インターフェースは、データ処理システム451を周辺機器用のドック又は他のコネクタに結合するのに使用される。ドック又は他のコネクタは、周辺機器インターフェースを介して有線又は無線方式でデータ処理システム451に結合することができる。ドック又はコネクタ453は、無線ヘッドセットとすることができる第1周辺機器457、及びPDA機能を含む無線セルラー電話とすることができる第2周辺機器455など、1つ又はそれ以上の周辺機器に結合するよう設計されている。1つの実施形態では、データ処理システム203は、第2周辺機器455とすることができ、周辺機器201は、第1周辺機器457とすることができる。ドックは、両方の周辺機器を別々に或いは同時に機械的に保持することができ、また、周辺機器への電力を供給し、周辺機器のバッテリーを再充電し、更に周辺機器とデータ処理システム451との間でデータを交換するために、両方の周辺機器に電気的に結合することができる。第2周辺機器455は、データ処理システム451上の類似のタイプのユーザデータと同期させることができる、コンタクト、カレンダー、及びURLなどのユーザ情報用のストレージを含むことができる。ユーザは、ドック又はコネクタ453上に1つ又は両方の周辺機器を配置して、本明細書に記載されるように幾つかの動作を行わせることができ、或いは、1つ又は両方の周辺機器を除去して、本明細書に記載されるような幾つかの動作を自動的に行わせることもできる。ドック及び/又は周辺機器は、ドック又はコネクタへの周辺機器の配置、及びドック又はコネクタからの周辺機器の除去を検出するために、機械的又は電気的センサを含むことができる。
【0092】
上述の明細書において、本発明をその特定の例示的な実施形態に関して説明してきた。添付の請求項に示されるような本発明の広範な技術的思想及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して種々の修正を行い得ることは明らかであろう。従って、本明細書及び図面は、限定の意味ではなく例示の意味と見なされる。
【符号の説明】
【0093】
30 無線デバイス; 32 ハウジング; 34 ディスプレイデバイス;
36 入力デバイス; 38 スピーカー; 40 マイクロフォン;
42 アンテナ; 44 近接センサ; 46 加速度計;
50 ポータブルデバイス; 52 ハウジング52;
54 ディスプレイ/入力デバイス; 56 スピーカー;
58 マイクロフォン; 60 アンテナ; 62 近接センサ62;
64 加速度計;
70 ポータブルデバイス; 84 近接センサ; 87 ヒンジ;
88 ディスプレイ; 89 ディスプレイハウジング;
91 キーパッドハウジング; 94 温度センサ; 95 キーパッド;
96 スピーカー; 97 マイクロフォン; 98 スピーカー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を含む方法。
【請求項2】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在移動している前記デバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが移動していない場合又は前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、デフォルト方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、
前記デフォルト方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記デバイスが少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記デバイス方位が縦方向でない場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記方位を切り替える段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項12】
前記デバイスが、少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項13】
現在移動している前記デバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが移動していない場合又は前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、デフォルト方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、
前記方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項14】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項13に記載の媒体。
【請求項15】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項16】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項17】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項18】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項19】
前記デバイスが少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項20】
前記デバイス方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項21】
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する段階と、
前記デバイスの周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する段階と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階と、
を含む方法。
【請求項22】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音する段階を更に含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づき、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視する段階を更に含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記周辺機器ベクトルが地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記周辺機器ベクトルが前記地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する段階と、
前記デバイスの周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する段階と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項32】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音する段階を更に含む、
請求項31に記載の媒体。
【請求項33】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
請求項32に記載の媒体。
【請求項34】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視する段階を更に含む、
請求項32に記載の媒体。
【請求項35】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
請求項34に記載の媒体。
【請求項36】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
請求項31に記載の媒体。
【請求項37】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項31に記載の媒体。
【請求項38】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
請求項31に記載の媒体。
【請求項39】
前記周辺機器ベクトルが地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項38に記載の媒体。
【請求項40】
前記周辺機器ベクトルが前記地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項39に記載の媒体。
【請求項41】
データ処理システムにおいて、
前記データ処理システムが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを検知するための少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに結合され、前記データ処理システムが前記角度を超えて移動した場合に前記データ処理システムの方位を切り替えることによって前記少なくとも1つのセンサから受信されたデータに応答するように構成されたプロセッサと、
を備えるデータ処理システム。
【請求項42】
前記プロセッサは、前記デバイスが前記少なくとも1つのセンサからのデータに応答して少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替えるように構成されている、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項43】
前記プロセッサは、前記少なくとも1つのセンサからのデータに応答して、前記データ処理システムの方位を決定し、前記データ処理システムが移動したかどうかを判定し、前記データ処理システムがある時間期間に移動したかどうかを判定し、前記データ処理システムが移動していない場合、或いは前記データ処理システムが少なくも前記第2の時間期間に移動した場合、前記方位が縦方向であるかどうかを判定し、更に前記データ処理システムの方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項44】
前記データ処理システムが移動したかどうかを判定することが、現在の位置が前記データ処理システムの最後の位置と比較して変化していることに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項43に記載のデータ処理システム。
【請求項45】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項46】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項47】
周辺機器と、
前記周辺機器と共に使用するデバイスと、
を備えたシステムであって、
前記周辺機器が、
前記周辺機器を前記デバイスに結合するための周辺機器インターフェースと、
前記周辺機器のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサと、
前記周辺機器インターフェース及び前記少なくとも1つの周辺機器センサに結合された周辺プロセッサと、
を含み、
前記周辺プロセッサが、地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されており、
前記デバイスが、
前記デバイスを前記周辺機器に結合するためのインターフェースと、
前記ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサと、
前記インターフェース及び前記少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサが、前記地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、イベントに関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する、
ように構成されている、
ことを特徴とするシステム。
【請求項48】
前記プロセッサは、前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音するように更に構成されている、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
ことを特徴とする請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記プロセッサは、前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視するよう更に構成されている、
ことを特徴とする請求項48に記載のシステム。
【請求項51】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
ことを特徴とする請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項53】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項47に記載のシステム。
【請求項54】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
ことを特徴とする請求項54に記載のシステム。
【請求項55】
前記周辺機器ベクトルが、地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項55に記載のシステム。
【請求項56】
前記周辺機器ベクトルが、前記地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項54に記載のシステム。
【請求項57】
前記周辺機器インターフェースが、前記デバイスを前記周辺機器に無線結合する無線トランシーバを含み、
前記周辺機器が更に、前記周辺機器インターフェースに結合されたスピーカーと前記周辺機器インターフェースに結合されたマイクロフォンとを含み、
前記無線トランシーバが、前記マイクロフォンから前記デバイスに第1オーディオデータを送信し、
前記無線トランシーバが、前記デバイスから第2オーディオデータを受信して、前記第2オーディオデータを前記スピーカーに渡し、
前記デバイスが、無線モバイル電話トランシーバを含む、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項58】
前記周辺プロセッサ及び前記プロセッサの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの周辺機器センサ及び前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つからデータを受信し、前記データに基づいて、前記無線モバイル電話トランシーバを介して伝送される電話コールに対して前記スピーカー及び前記マイクロフォンを使用するかどうかを判定する、
ことを特徴とする請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記少なくとも1つの周辺機器センサが、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つのセンサが、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含む、
請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記周辺プロセッサが、前記少なくとも1つの周辺機器センサ及び前記少なくとも1つのセンサからの出力に応答して、自動的に前記スピーカー及び前記マイクロプロセッサを構成する、
ことを特徴とする請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記スピーカー及び前記マイクロフォンは、前記周辺機器が前記ユーザの耳に隣接していることを前記少なくとも1つの周辺機器センサが検知したときには、電話コールに対する出力/入力機能の提供を有効にされ、前記スピーカー及び前記マイクロフォンは、前記デバイスが前記ユーザの耳に隣接していることを前記少なくとも1つのセンサが検知したときには、前記出力/入力機能の提供を無効にされる、
ことを特徴とする請求項60に記載のシステム。
【請求項62】
前記周辺機器インターフェースが、
前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力及び前記少なくとも1つのセンサからの出力を処理する前記デバイスに対して、前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力を送信し、
前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを決定し
更に前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを示す命令を前記周辺機器に送信する、
ことを特徴とする請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記周辺プロセッサが、前記周辺機器インターフェースを介して、前記少なくとも1つのセンサからの出力を受信し、前記少なくとも1つのセンサからの出力及び前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力を処理して、前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを決定する、
ことを特徴とする請求項61に記載のシステム。
【請求項64】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する手段と、
前記デバイスの方位を決定する手段と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する手段と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する手段と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記方位を切り替える手段と、
を備える装置。
【請求項65】
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する手段と、
周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する手段と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する手段と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する手段と、
を備える装置。
【請求項66】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの現在の方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記現在の方位が、現在移動していない前記デバイスに基づくデフォルト方位に一致するかどうかを判定する段階と、
を含む方法。
【請求項67】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致する場合、前記デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、前記現在の方位が前記デフォルト方位と同じかどうかを判定する段階と、
を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項66に記載の方法。
【請求項73】
前記現在の方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項74】
前記デフォルト方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項75】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項66に記載の方法。
【請求項76】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項77】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項78】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの現在の方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが現在移動していないことに基づくデフォルト方位と前記現在の方位が一致するかどうかを判定する段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項79】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項80】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致する場合、前記デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項81】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項80に記載の媒体。
【請求項82】
前記現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、前記現在の方位が前記デフォルト方位と同じかどうかを判定する段階と、
を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項83】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項82に記載の媒体。
【請求項84】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項78に記載の媒体。
【請求項85】
前記現在の方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項86】
前記デフォルト方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項87】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項78に記載の媒体。
【請求項88】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項78に記載の媒体。
【請求項89】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合に方位を切り替える前記段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項78に記載の媒体。
【請求項1】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサから動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を含む方法。
【請求項2】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在移動している前記デバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが移動していない場合又は前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、デフォルト方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、
前記デフォルト方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記デバイスが少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記デバイス方位が縦方向でない場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記方位を切り替える段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項12】
前記デバイスが、少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項13】
現在移動している前記デバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが移動していない場合又は前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、デフォルト方位が縦方向であるかどうかを判定する段階と、
前記方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項14】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項13に記載の媒体。
【請求項15】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項16】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項17】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項11に記載の媒体。
【請求項18】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項19】
前記デバイスが少なくとも前記時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項20】
前記デバイス方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項11に記載の媒体。
【請求項21】
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する段階と、
前記デバイスの周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する段階と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階と、
を含む方法。
【請求項22】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音する段階を更に含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づき、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視する段階を更に含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記周辺機器ベクトルが地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記周辺機器ベクトルが前記地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する段階と、
前記デバイスの周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する段階と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する段階と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項32】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音する段階を更に含む、
請求項31に記載の媒体。
【請求項33】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
請求項32に記載の媒体。
【請求項34】
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視する段階を更に含む、
請求項32に記載の媒体。
【請求項35】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
請求項34に記載の媒体。
【請求項36】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
請求項31に記載の媒体。
【請求項37】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項31に記載の媒体。
【請求項38】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
請求項31に記載の媒体。
【請求項39】
前記周辺機器ベクトルが地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項38に記載の媒体。
【請求項40】
前記周辺機器ベクトルが前記地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項39に記載の媒体。
【請求項41】
データ処理システムにおいて、
前記データ処理システムが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを検知するための少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに結合され、前記データ処理システムが前記角度を超えて移動した場合に前記データ処理システムの方位を切り替えることによって前記少なくとも1つのセンサから受信されたデータに応答するように構成されたプロセッサと、
を備えるデータ処理システム。
【請求項42】
前記プロセッサは、前記デバイスが前記少なくとも1つのセンサからのデータに応答して少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替えるように構成されている、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項43】
前記プロセッサは、前記少なくとも1つのセンサからのデータに応答して、前記データ処理システムの方位を決定し、前記データ処理システムが移動したかどうかを判定し、前記データ処理システムがある時間期間に移動したかどうかを判定し、前記データ処理システムが移動していない場合、或いは前記データ処理システムが少なくも前記第2の時間期間に移動した場合、前記方位が縦方向であるかどうかを判定し、更に前記データ処理システムの方位が縦方向でない場合、前記方位を切り替える、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項44】
前記データ処理システムが移動したかどうかを判定することが、現在の位置が前記データ処理システムの最後の位置と比較して変化していることに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項43に記載のデータ処理システム。
【請求項45】
前記少なくとも1つのセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ、音声センサ、光センサ、及び動きセンサの少なくとも1つを含む、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項46】
前記方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項41に記載のデータ処理システム。
【請求項47】
周辺機器と、
前記周辺機器と共に使用するデバイスと、
を備えたシステムであって、
前記周辺機器が、
前記周辺機器を前記デバイスに結合するための周辺機器インターフェースと、
前記周辺機器のユーザを検知するための少なくとも1つの周辺機器センサと、
前記周辺機器インターフェース及び前記少なくとも1つの周辺機器センサに結合された周辺プロセッサと、
を含み、
前記周辺プロセッサが、地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定するように構成されており、
前記デバイスが、
前記デバイスを前記周辺機器に結合するためのインターフェースと、
前記ユーザを検知するための少なくとも1つのセンサと、
前記インターフェース及び前記少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサが、前記地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定し、イベントに関連付けられたオーディオ信号を起動し、更に前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する、
ように構成されている、
ことを特徴とするシステム。
【請求項48】
前記プロセッサは、前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指した場合、前記オーディオ信号を消音するように更に構成されている、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前に前記デバイスベクトルの方を指していない前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指す、
ことを特徴とする請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記プロセッサは、前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指していなかった場合、前記オーディオ信号を無視するよう更に構成されている、
ことを特徴とする請求項48に記載のシステム。
【請求項51】
前記周辺機器ベクトルは、前記オーディオ信号の生成前及び後に前記デバイスベクトルの方を指していた前記周辺機器ベクトルに基づいて、前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指さない、
ことを特徴とする請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記周辺機器ベクトルを決定する段階が、前記周辺機器を身に付けているユーザに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項53】
前記イベントが、カレンダーイベント、電話コール、アラームイベント、ToDoイベント、電子メールイベント、及びリマインダーイベントの少なくとも1つを含む、
請求項47に記載のシステム。
【請求項54】
前記オーディオ信号が音声コマンドを表す、
ことを特徴とする請求項54に記載のシステム。
【請求項55】
前記周辺機器ベクトルが、地面基準に対して垂直方向に移動した場合に前記音声コマンドに肯定応答する段階を更に含む、
請求項55に記載のシステム。
【請求項56】
前記周辺機器ベクトルが、前記地面基準に対して水平方向に移動した場合に前記音声コマンドを拒否する段階を更に含む、
請求項54に記載のシステム。
【請求項57】
前記周辺機器インターフェースが、前記デバイスを前記周辺機器に無線結合する無線トランシーバを含み、
前記周辺機器が更に、前記周辺機器インターフェースに結合されたスピーカーと前記周辺機器インターフェースに結合されたマイクロフォンとを含み、
前記無線トランシーバが、前記マイクロフォンから前記デバイスに第1オーディオデータを送信し、
前記無線トランシーバが、前記デバイスから第2オーディオデータを受信して、前記第2オーディオデータを前記スピーカーに渡し、
前記デバイスが、無線モバイル電話トランシーバを含む、
ことを特徴とする請求項47に記載のシステム。
【請求項58】
前記周辺プロセッサ及び前記プロセッサの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの周辺機器センサ及び前記少なくとも1つのセンサの少なくとも1つからデータを受信し、前記データに基づいて、前記無線モバイル電話トランシーバを介して伝送される電話コールに対して前記スピーカー及び前記マイクロフォンを使用するかどうかを判定する、
ことを特徴とする請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記少なくとも1つの周辺機器センサが、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つのセンサが、(a)近接センサ、(b)周囲光センサ、(c)温度センサ、(d)加速度計、(e)位置センサ、(f)方位センサ、及び(g)音声センサのうちの少なくとも1つを含む、
請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記周辺プロセッサが、前記少なくとも1つの周辺機器センサ及び前記少なくとも1つのセンサからの出力に応答して、自動的に前記スピーカー及び前記マイクロプロセッサを構成する、
ことを特徴とする請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記スピーカー及び前記マイクロフォンは、前記周辺機器が前記ユーザの耳に隣接していることを前記少なくとも1つの周辺機器センサが検知したときには、電話コールに対する出力/入力機能の提供を有効にされ、前記スピーカー及び前記マイクロフォンは、前記デバイスが前記ユーザの耳に隣接していることを前記少なくとも1つのセンサが検知したときには、前記出力/入力機能の提供を無効にされる、
ことを特徴とする請求項60に記載のシステム。
【請求項62】
前記周辺機器インターフェースが、
前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力及び前記少なくとも1つのセンサからの出力を処理する前記デバイスに対して、前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力を送信し、
前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを決定し
更に前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを示す命令を前記周辺機器に送信する、
ことを特徴とする請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記周辺プロセッサが、前記周辺機器インターフェースを介して、前記少なくとも1つのセンサからの出力を受信し、前記少なくとも1つのセンサからの出力及び前記少なくとも1つの周辺機器センサからの出力を処理して、前記スピーカー及び前記マイクロフォンを有効にするかどうかを決定する、
ことを特徴とする請求項61に記載のシステム。
【請求項64】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する手段と、
前記デバイスの方位を決定する手段と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する手段と、
前記デバイスが、第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する手段と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記方位を切り替える手段と、
を備える装置。
【請求項65】
デバイスに関連付けられ、地面基準に対する前記デバイスの方位を示すデバイスベクトルを決定する手段と、
周辺機器に関連付けられ、前記地面基準に対する前記周辺機器の方位を示す周辺機器ベクトルを決定する手段と、
前記デバイスからイベントに関連付けられたオーディオ信号を生成する手段と、
前記周辺機器ベクトルが前記オーディオ信号に応答して前記デバイスベクトルの方を指すかどうかを判定する手段と、
を備える装置。
【請求項66】
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの現在の方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記現在の方位が、現在移動していない前記デバイスに基づくデフォルト方位に一致するかどうかを判定する段階と、
を含む方法。
【請求項67】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致する場合、前記デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、前記現在の方位が前記デフォルト方位と同じかどうかを判定する段階と、
を更に含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項66に記載の方法。
【請求項73】
前記現在の方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項74】
前記デフォルト方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項66に記載の方法。
【請求項75】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項66に記載の方法。
【請求項76】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項77】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項66に記載の方法。
【請求項78】
実行可能プログラム命令を記憶したマシン可読媒体であって、
前記実行可能プログラム命令が、実行をされると、
デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの動きイベントを受信する段階と、
前記デバイスの現在の方位を決定する段階と、
前記デバイスが現在移動しているかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが現在移動していないことに基づくデフォルト方位と前記現在の方位が一致するかどうかを判定する段階と、
を含む方法をデータ処理システムに実行をさせる、
ことを特徴とするマシン可読媒体。
【請求項79】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項80】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致する場合、前記デバイスが第1の時間期間に地面基準に対してある角度内で移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合、前記デバイスのディスプレイの方位を切り替える段階と、
を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項81】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合、前記方位を切り替える段階を更に含む、
請求項80に記載の媒体。
【請求項82】
前記現在移動しているデバイスが第2の時間期間に移動したかどうかを判定する段階と、
前記デバイスが少なくとも前記第2の時間期間に移動した場合、前記現在の方位が前記デフォルト方位と同じかどうかを判定する段階と、
を更に含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項83】
前記デバイスが前記第2の時間期間よりも短い時間移動した場合、デバイス内に位置付けられた少なくとも1つのセンサからの新しい動きイベントを待機する段階を更に含む、
請求項82に記載の媒体。
【請求項84】
前記デバイスが移動したかどうかを判定する段階が、前記デバイスの最後の位置と比較して変化している現在の位置に基づいて行う、
請求項78に記載の媒体。
【請求項85】
前記現在の方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項86】
前記デフォルト方位が、縦方向、反時計回りの横方向、時計回りの横方向、逆さま、上向き、下向き、及び曖昧な方位の1つを含む、
請求項78に記載の媒体。
【請求項87】
前記デバイスが前記角度を超えて移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
請求項78に記載の媒体。
【請求項88】
前記デバイスが少なくとも前記第1の時間期間に前記角度内で移動した場合に前記方位を切り替える段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項78に記載の媒体。
【請求項89】
前記現在の方位が前記デフォルト方位と一致しない場合に方位を切り替える前記段階が、意図的なユーザ動作によって引き起こされたと予測される動きイベントに基づいて行う、
ことを特徴とする請求項78に記載の媒体。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2010−529552(P2010−529552A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511156(P2010−511156)
【出願日】平成20年5月6日(2008.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/005819
【国際公開番号】WO2008/153639
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.フロッピー
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月6日(2008.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/005819
【国際公開番号】WO2008/153639
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.フロッピー
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
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