トレーニングシューズ

【課題】 見た目は普通のトレーニングシューズと何ら変わることのない外観を呈するので、普段履きに使用しても外見上何らの問題はない一方、その靴底の断面内にアキレス腱を鍛えるための構造を内臓した靴底を備えることにより、普段履きシューズとして用いることができることは勿論、トレーニング専用シューズとしても機能するいわば多機能シューズを提供すること。
【解決手段】 トレーニングシューズTSに形成された靴における靴底6の内部に、その靴底全体を形成するクッション材63よりも硬度が高い材料を、当該靴底6の外形と厚みに沿って形成し内部芯材61として設けると共に、その内部芯材61の土踏まず3に対応する部分に、下向きの歯状部を形成したたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履いて普通に歩行するだけで、アキレス腱などを鍛えることができる構造を備えたトレーニングシューズに関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりアキレス腱などの鍛錬などを目的としたトレーニングシューズは、特許文献1〜同4などにより公知である。
【0003】
特許文献1〜同4などにより従来から公知のトレーニングシューズは、例えば、歩行時、或は、ランニング時のいずれにおいても、当該シューズを履いた足を踏み出すとき、或は、足が着地するときのいずれの場合でも、一例としてアキレス腱を伸ばす作用が得られるように、靴底外面における足の土踏まずに対応する部分に、靴底の外面から突出形態でクッション材乃至は同等物(以下、単にクッション材という)を設けたものが殆んどである。
【0004】
なお、従来品の中には、土踏まず部分に靴底から突出するクッション材を設けるタイプとは異なり、当該靴に踵を設けない、又は、踵のクッション材を設けない形態を採用してアキレス腱の鍛錬をするようにしたタイプのものもある。
【0005】
従来のアキレス腱を鍛えるための構成を備えたトレーニングシューズは、上記のようにいずれのタイプのものでも、概括的にいうと、靴底における足の土踏まずに対応する位置に、靴底の他の部位の外面よりも突出したクッション材を設けた構成か、或は、踵を設けない乃至は靴底の踵側にクッション材を設けない構成が採られているため、使用者が着用(履いた)状態では一見して普通(通常)のトレーニングシューズでないことが判り、いわゆる「普段履き」として使用できないか、或は、使用し難いという問題があった。
【0006】
従って、上記の公知トレーニングシューズは、トレーニング時にその専用として履くトレーニング専用靴であるため、普段履きのシューズと兼用することは実際問題としてきわめて困難であり、結果としてトレーニング用の靴と普段履き用の履を必要とするという難点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−66604号公報
【特許文献2】特開2006−204712号公報
【特許文献3】特開2001−340104号公報
【特許文献4】実開平2−55932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、見た目は普通のトレーニングシューズと何ら変わることのない外観を呈するので、普段履きに使用しても外見上何らの問題はない一方、その靴底の断面内にアキレス腱を鍛えるための構造を内臓した靴底を備えることにより、普段履きシューズとして用いることができることは勿論、トレーニング専用シューズとしても機能するいわば多機能シューズを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明シューズの構成は、トレーニングシューズに形成された靴における靴底の内部に、その靴底全体を形成するクッション材よりも硬度が高い材料を、当該靴底の外形と厚みに沿って形成し内部芯材として設けると共に、その内部芯材の土踏まずに対応する部分に、下向きの歯状部を形成したたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明トレーニングシューズでは、内部芯材と下向きの歯状部が、靴底の縦断側面から見て大略T状をなすように形成する。この内部芯材と歯状部がなす断面形態により、その下向き歯状部があたかも、いわゆる高下駄における1本歯に相当することになる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、トレーニングシューズに形成された靴における靴底の内部に、その靴底全体を形成するクッション材よりも硬度が高い材料を、当該靴底の外形と厚みに沿って形成して内部芯材として設けると共に、その内部芯材の土踏まずに対応する部分に、下向きの歯状部を形成したので、歩行時,ランニング時のいずれにおいても、アキレス腱を鍛えることができるという本来の目的を達成することができる一方、このアキレス腱鍛錬のためのシューズの外観、特に靴底の形態が普通の靴底にしか見えないので、普段履きに使用しても何ら見た目の違和感を覚えることがないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明トレーニングシューズの一例の中央縦断側面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、図を参照して本発明トレーニングシューズの実施の形態例について説明をする。
【0014】
図1,図2において、TSは、一般的な形態に形成されたトレーニングシューズであり、該シューズTSは天然皮革,布,合成皮革などの適宜のシューズ用外皮材1によって足が収容される靴内部を形成し、その靴内部にはつま先部2,土踏まず部3、踵部4が形成されている。
【0015】
前記シューズTSは、上記の外皮材1と一体の内部部材、又は、別の内部部材により形成した上記の靴内部におけるつま先部2、土踏まず部3、踵部4につながる内部底5を具備し、内部底5の外面に、クッション材を主体とする靴底6が形成されている。図示したシューズTSでは、つま先部2は幅広に形成している。
【0016】
本発明トレーニングシューズTSでは、シューズ本体1における内部底5の外面に、靴底6が形成されるが、図示した実施例では、硬質ゴム系又は硬質プラスチック系の材料によって、靴底6の外形に沿った外輪郭で、かつ、適宜の厚味、例えば5〜20mm程度に形成した芯材61と、この芯材61における土踏まずに対応する部位に、当該靴底6を横断する向きであって下向きの下駄の歯状をなす歯状部62により、靴底6の内部芯材を形成している。
【0017】
上記芯材61と歯状部62により形成された内部芯材の外面の全域には、一例として発泡したゴム系乃至プラスチック系のクッション材63が積層的に配置されることにより、本発明トレーニングシューズTSの靴底6に形成される。なお、クッション材63は非発泡のゴム系又はプラスチック系の材料で形成することもできる。また、図の歯状部62の下面はクッション材63から露出させているが、クッション材63で覆う形態としてもよい。ここで、皮外材1のつま先部2と、靴底6の前半部は幅広に形成して幅広足に対応できるようにしている。
【0018】
本発明トレーニングシューズTSにおいては、クッション材63は、その硬さが上記の芯材61及び歯状部62の硬さより低硬度の材料を使用している。この結果、クッション材63の中で土踏まず部3にある歯状部62の硬さによって、着用者はその足の土踏まず部が刺激されると共に、歩行時又はランニング時に靴底6が接地するとき、歯状部62がその硬さによって殆んど圧縮されない乃至圧縮されにくい(クッション材63の圧縮度合いよりも小さな圧縮度合)ため、アキレス腱が引張られ加減になるので、アキレス腱の鍛錬効果が得られる。このような効果をより効果的に得るため、本発明シューズTSでは、芯材61の全体の厚さを、図1の例より薄く形成したり、或は、歯状部62の前後の芯材61を薄く形成することがある。歯状部62の効果的な作用を得るためである。
【0019】
本発明トレーニングシューズTSは、上記のような土踏まず刺激作用やアキレス腱の鍛錬作用,効果があるにも拘らず、着用時(履いたとき)の見た目、特に底6の外見上の形態は、通常の靴と何ら変わらないので、普段履きとして何らの違和感もなく使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は以上の通りであって、トレーニングシューズにおける靴底の内部に、その靴底全体を形成するクッション材よりも硬度が高い材料を、当該靴底の外形と厚みに沿って形成し内部芯材として設けると共に、その内部芯材の土踏まずに対応する部分に、下向きの歯状部を形成してトレーニングシューズとしたので、特に靴底の着用時の外見(見た目)は、通常のトレーニングシューズと何ら変わるところがないにも拘らず、土踏まずの刺激作用とアキレス腱の鍛錬効果を得ることができるという、公知トレーニングシューズには見られない作用,効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0021】
TS 本発明トレーニングシューズ
1 シューズの外皮
2 つま先部
3 土踏まず部
4 踵部
5 内部底
6 靴底
61 芯材
62 下向き歯状部
63 クッション材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
トトレーニングシューズに形成された靴における靴底の内部に、その靴底の主要部を形成するクッション材よりも硬度が高い材料を、当該靴底の外形と厚みに沿って形成し内部芯材として設けると共に、その内部芯材の土踏まずに対応する部分に、下向きの歯状部を形成したたことを特徴とするレーニングシューズ。
【請求項2】
内部芯材と下向き歯状部が、縦断側面から見て大略T状をなすように形成した請求項1のトレーニングシューズ。
【請求項3】
内部芯材は、その全体を、又は、少なくとも歯状部の前後部位を、歯状部の厚さより薄く形成した請求項1又は2のトレーニングシューズ。
【請求項4】
靴のつま先部は幅広に形成した請求項1〜3のいずれかのトレーニングシューズ。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−36515(P2011−36515A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188077(P2009−188077)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【出願人】(593017360)
【Fターム(参考)】