説明

バックライトユニット及びLEDパッケージ構造体

【課題】バックライトユニット及びLEDパッケージ構造体を提供する。
【解決手段】本発明において、バックライトユニットは、基板と、基板上に配列される第一の複数の発光素子と、第二の複数の発光素子とを有する。第一の複数の発光素子は、隣り合う二列の間隔により第一配置間隔を画定する。第二の複数の発光素子は、基板上に一列に配列され、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列との間隔により第二配置間隔を画定する。また、第一配置間隔は第二配置間隔より小さいことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に用いられるバックライトユニットに関し、特に、ディスプレイ装置の使用に適し、偏よった配置間隔の発光ダイオード(LED)を備えるLEDバックライトユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)は、画像表示能力に優れ、消耗電力が少ないという長所を有し、小型電子機器のディスプレイ装置に使用されている。しかし、液晶自身は光源を出射せず、液晶は光源を用いて照射されて、明るく、明瞭に文字や画像を表示するものである。そして、通常、バックライトユニット(以下適宜「バックライト装置」という。)が、光源として使用されている。
【0003】
一般に、バックライト装置は複数の発光ダイオードからなり、マトリクス(碁盤)状に配列される。図7は、公知のLEDバックライト装置700を示す図であり、複数の発光ダイオード710は、行方向770と列方向772に沿って配列され、隣り合う二列の間隔は、略均等な配置間隔Prowを画定し、隣り合う二行の間隔は、略均等な配置間隔Pcolを画定する。
【0004】
【特許文献1】台湾特許593923号明細書
【特許文献2】台湾特許477123号明細書
【特許文献3】特開2001−356720号公報
【特許文献4】米国特許6923548号明細書
【特許文献5】台湾特許248538号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、液晶ディスプレイ用バックライトユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態で、バックライトユニットは基板を有し、基板は、第一端、第二端、第三端、及び第四端を有する。第一端は第二端に対向し、第三端は第四端に対向し、かつ第一端は第三端に連接される。バックライトユニットは、さらに、基板上に設置される第一の複数の発光素子と、第二の複数の発光素子とを有する。第一の複数の発光素子は、基板上に複数列に配列され、隣り合う列が第一配置間隔を画定する。第二の複数の発光素子は、基板上に一列に配列され、その列と、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列が、第二配置間隔を画定する。第二配置間隔は、第一配置間隔より大きい。さらに、第二の複数の発光素子からなる列は、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列と、第一端との間に設置される。
【0007】
バックライトユニットは、さらに、基板上に一列に配列される第三の複数の発光素子を有する。第三の複数の発光素子からなる列は、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列と、第二端との間に配置される。第三の複数の発光素子からなる列と、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列は、第三配置間隔を画定する。第一配置間隔は、第三配置間隔より小さい。第二の複数の発光素子からなる列と第一端との間隔により第一距離が画定し、第三の複数の発光素子からなる列と第二端との間隔により第二距離が画定する。本実施例において、第一距離は第二配置間隔より小さく、第二距離は第三配置間隔より小さい。
【0008】
バックライトユニットは、さらに、基板上で第一行と第二行に配列される第四の複数の発光素子を有する。第一行は、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と、第三端との間に設置される。第二行は、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と、第四端との間に設置される。第一行と、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行は、第四配置間隔を画定し、第二行と、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行は、第五配置間隔を画定する。第一配置間隔は第四配置間隔より小さく、第一配置間隔は第五配置間隔より小さい。第四配置間隔は第一配置間隔の3倍より小さく、第五配置間隔は第一配置間隔の3倍より小さい。第一行と第三端は、第三距離を画定し、第二行と第四端は、第四距離を画定する。第三距離は第四配置間隔より小さく、第四距離は第五配置間隔より小さい。
【0009】
本実施形態で、第一の複数の発光素子、第二の複数の発光素子、第三の複数の発光素子、及び、第四の複数の発光素子の各発光素子は、少なくとも3個の発光ダイオードチップを有する。少なくとも3個の発光ダイオードチップは、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップとからなる。もう一つの本実施形態で、第一の複数の発光素子、第二の複数の発光素子、第三の複数の発光素子、及び第四の複数の発光素子の各発光素子は、白色光を出射可能な発光ダイオードチップからなる。
【0010】
また、本発明は液晶ディスプレイに用いるバックライトユニットに関する。本実施形態で、バックライトユニットは、基板と、第一の複数の発光素子と、第二の複数の発光素子とを有し、基板は第一領域及び第二領域を有する。第一の複数の発光素子は、基板の第一領域に複数列に配列され、隣り合う列が第一配置間隔を画定する。第二の複数の発光素子は、基板の第二領域に設置される。第一領域と第二領域との間の少なくとも一部が第二配置間隔を画定する。第二配置間隔は第一配置間隔より大きい。第二の複数の発光素子は、基板の一端と平行に、かつ、その一端との間に第二配置間隔より小さい一定距離を隔てるよう、少なくとも一列に配列される。一定距離は、1ミリ以下である。
【0011】
本実施形態で、第一の複数の発光素子及び第二の複数の発光素子の各発光素子は、少なくとも3個の発光ダイオードチップを有する。少なくとも3個の発光ダイオードチップは、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップを有する。もう一つの本実施形態で、第一の複数の発光素子及び第二の複数の発光素子の各発光素子は、白色光を出射可能な発光ダイオードを有する。
【0012】
また、本発明は液晶ディスプレイに用いる発光ダイオード(LED)パッケージ構造体に関する。本実施形態で、発光ダイオードパッケージ構造体は、基板と、第一の複数の発光素子と、第二の複数の発光素子と、側壁と、光学膜とを有する。第一の複数の発光素子は、基板上に複数行に配列され、隣り合う二行が第一配置間隔を画定する。第二の複数の発光素子は、基板上に一行に配列され、その行と、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行が、第二配置間隔を画定する。第一配置間隔は、第二配置間隔より小さい。側壁は、基板の辺縁に形成される。光学膜は、側壁により支承され、第一の複数の発光素子及び第二の複数の発光素子と対向するように設置される。
【0013】
本実施形態で、第二の複数の発光素子からなる行は、基板の一端に隣接して設置され、その行と一端との距離は、第二配置間隔より小さく、かつ1ミリ以下である。第二の複数の発光素子からなる行は、第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と側壁との間に設置され、側壁は白色シート(薄板)を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、バックライトユニット中の発光ダイオードの数量を減少させた場合にも、均一な光出射を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明では、好適実施例を以下で開示するが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更、改良を加えることができる。本発明の様々な実施例が詳述され、図中の相符号は相素子に対応し、明細書及び請求項中に記載される“一つの”、若しくは、“この”は、上下文中にはっきりと複数でないと記載されていない限り、複数の意味を含み、また、“の中”の意味は、上下文にはっきりと示されていない限り、“の中”、又は“の上”のことを意味する。
【0016】
本発明の具体的な実施例の説明は、図1〜6に対応し、本発明の目的と一致すると共に、具体化と広範の描写であり、本発明の液晶ディスプレイに用いるバックライトユニットに関する。
【0017】
図1は、本発明の実施例によるバックライトユニット100の部分図である。バックライトユニット100は、基板110と、第一の複数の発光素子120と、第二の複数の発光素子130とを備え、第一の複数の発光素子120及び第二の複数の発光素子130は、基板110上に設置される。基板110は矩形で、第一端112と、第二端114と、第三端116と、第四端118とを有する。第一端112と第二端114とは略平行で、第三端116と第四端118とは略平行であり、第一端112と第三端116とは互いに垂直である。基板は、その他の幾何学形状であってもよい。
【0018】
基板110上に設置された第一の複数の発光素子120は、列{Ri},i=1,2,3,…,Nに配列され、Nは1より大きい整数であり、隣り合う二列は、略均等な配置間隔P1を画定する。尚、隣り合う列の配置間隔は、任意の隣り合う二列(若しくは、行)の各中心軸間の距離により画定する。
【0019】
基板110上に設置された第二の複数の発光素子130は、一列132に配列され、その列132と、第一の複数の発光素子120の隣り合う列のうち最も近い列122が、第二配置間隔P2を画定する。第二の複数の発光素子130からなる列132は、第一の複数の発光素子120の隣り合う列のうち最も近い列122と、第一端112との間に設置される。第二の複数の発光素子130からなる列132と、第一端112とは略平行である。P1とP2は、関係式P1<P2<3P1を満たす。さらに好ましくは、関係式P1<P2≦2P1を満たす。
【0020】
第一の複数の発光素子120と第二の複数の発光素子130の各発光素子は、1個以上、若しくは少なくとも3個の、発光ダイオードチップを有し、各発光ダイオードチップは発光する。本実施形態で、LEDチップは白色光を出射することができる。もう一つの本実施形態で、少なくとも3個の発光ダイオードチップは、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップとからなる。第一の複数の発光素子120と第二の複数の発光素子130の各発光素子は、白色光を出射することができる。代替の本実施形態で、少なくとも3個の発光ダイオードチップは、赤、青、緑、茶、黄、ピンク、紫、藍(indigo)、赤みがかったオレンジ(reddish orange)、オレンジ、シアンブルー(cyan)、サーモンピンク、藤色(mauve)、及び白からなる群から選ばれた単一色の光を出射可能な発光ダイオードチップを少なくとも一つ含む。第一の複数の発光素子120と、第二の複数の発光素子130は、相互に同一又は異なる。
【0021】
この他、バックライトユニット100は、第一端112、第二端114、第三端116、及び、第四端118上に、側壁150を設置する。側壁150は、第一の複数の発光ダイオード120及び第二の複数の発光ダイオード130から出射された光を拡散反射できる材料からなる白色シートを有する。このため、公知のバックライトユニットと比較して、発光ダイオードの数量を減らしても、バックライトユニット100の光の均一性を確保できる。例えば、本発明のバックライトユニット100と、バックライトユニットの大きさが等しい、図7に示される公知のバックライトユニット700とを比較すると、本発明のバックライトユニット100は、発光ダイオードを少なくできる。
【0022】
図2は、本発明のもう一つの実施例によるバックライトユニット200の部分図である。バックライトユニット200は、基板210上に設置される第一の複数の発光素子220と、第二の複数の発光素子232aと、第三の複数の発光素子232bとを有する。基板210は矩形に形成され、第一端212、第二端214、第三端216、及び第四端218を有する。第一端212は第二端214と略平行で、第三端216は第四端218と略平行であり、かつ第一端212は第三端216と互いに略垂直である。
【0023】
第一の複数の発光素子220は、列{Ri},i=1,2,3,…,Nに配列され、Nは1より大きい整数であり、隣り合う任意の二列は、略均等な配置間隔P1を画定する。
【0024】
第二の複数の発光素子232aは、第一の複数の発光素子220の隣り合う列のうち最も近い列222aと、第一端212との間に設置され、第三の複数の発光素子232bは、第一の複数の発光素子220の隣り合う列のうち最も近い列222bと、第二端214との間に設置される。第二の複数の発光素子232aと、第一の複数の発光素子220の隣り合う列のうち最も近い列222aは、配置間隔P2aを画定し、第三の複数の発光素子232bと、第一の複数の発光素子220の隣り合う列のうち最も近い列222bが、配置間隔P2bを画定する。P2aは、P1<P2a<3P1の関係式を満たし、かつP2bは、P1<P2b<3P1の関係式を満たす。配置間隔P2aは、P2bと相互に同一でも非同一でもよい。第二の複数の発光素子232aは、第一端212と距離d1aを画定し、第三の複数の発光素子232bは、第二端214と距離d1bを画定する。d1aは関係式d1a<P2aを満たし、かつd1bは関係式d1b<P2bを満たし、d1aはd1bと相互に同一か非同一である。本実施形態で、d1aとd1bは、それぞれ1ミリ以下である。
【0025】
この他、バックライトユニット200は、第一端212、第二端214、第三端216、及び、第四端218上に設置された側壁250を有し、側壁250は、第一の複数の発光素子220、第二の複数の発光素子232a及び第三の複数の発光素子232bから出射された光を拡散反射できる白色シートを有し、これにより、バックライトユニット200の光を均一に分散できる。
【0026】
図3は、本発明の代替実施例によるバックライトユニット300を示す図である。バックライトユニット300は、基板310上に、第一の複数の発光素子320と、第二の複数の発光素子332aと、第三の複数の発光素子332bと、第四の複数の発光素子とを有し、第四の複数の発光素子は、第一行332cと、第二行332dとを有する。基板310は、矩形に形成され、第一端312と、第二端314と、第三端316と、第四端318とを有する。第一端312と第二端314とは略平行で、第三端316と第四端318とは略平行で、かつ第一端312と第三端316は略垂直であり、基板はその他の幾何学形状でもよい。
【0027】
第一の複数の発光素子320は、列{Ri},i=1,2,3,…,Nに配列され、Nは1より大きい整数であり、隣り合う任意の二列は、略均等な配置間隔Pを画定する。
【0028】
第二の複数の発光素子332aは、第一の複数の発光素子320の隣り合う列のうち最も近い列322aと第一端312との間に設置され、第三の複数の発光素子332bは、第一の複数の発光素子320の隣り合う列のうち最も近い列322bと第二端314との間に設置される。第一行332cは、第一の複数の発光素子320の隣り合う行のうち最も近い行322cと基板310の第三端316との間に設置され、第二行332dは、第一の複数の発光素子320の隣り合う行のうち最も近い行322dと第四端318との間に設置される。
【0029】
第二の複数の発光素子からなる列332aと、第一の複数の発光素子320の隣り合う列のうち最も近い列322aは配置間隔P2a´を画定し、第三の複数の発光素子の列332bと、第一の複数の発光素子320の隣り合う列のうち最も近い列322bは配置間隔P2b´を画定する。P2a´はP1<P2a´<3Pの関係式を満たし、かつP2b´はP1<P2b´<3P1の関係式を満たし、配置間隔P2a´はP2b´と相互に同一か非同一である。第二の複数の発光素子の列332aと第一端312は距離d1a´を画定し、第三の複数の発光素子の列332bと第二端314は距離d1b´を画定し、d1a´は関係式d1a´<P2a´を満たし、d1b´は関係式d1b´<P2b´を満たし、d1a´はd1b´と相互に同一又は非同一である。
【0030】
第一行332cと、第一の複数の発光素子320の隣り合う行のうち最も近い行322cは、配置間隔P2c´を画定し、第二行332dと、第一の複数の発光素子320の隣り合う行のうち最も近い行322dは、配置間隔P2d´を画定し、P2c´はP1<P2c´<3P1の関係式を満たし、P2d´はP1<P2d´<3P1の関係式を満たし、P2c´は、P2d´と相互に同一又は非同一である。第一行332cと第三端316は距離d1c´を画定し、第二行332dと第四端318は距離d1d´を画定し、d1c´は関係式d1c´<P2c´を満たし、d1d´は関係式d1d´<P2d´を満たし、d1c´は、d1d´と相互に同一又は非同一である。
【0031】
この他、バックライトユニット300は、第一端312、第二端314、第三端316、及び、第四端318上に設置された側壁350を有する。側壁350は、第一の複数の発光素子320、第二の複数の発光素子332a、第三の複数の発光素子332b、及び第四の複数の発光素子332c、332dから出射される光を拡散反射できる材料からなる白色シートであって、バックライトユニット300の光の均一性を確保することができる。
【0032】
図4は、本発明の実施例による発光ダイオード(LED)パッケージ構造体400を示す図である。発光ダイオードパッケージ構造体400は、液晶ディスプレイに用いられる。発光ダイオードパッケージ構造体400は、基板410上の第一の複数の発光素子420と、第二の複数の発光素子430と、基板410の端部上に形成される側壁450と、側壁450によって支承される光学膜460とからなる。光学膜460は、第一の複数の発光素子420及び第二の複数の発光素子430に、対向するように設置されている。
【0033】
側壁450は、基板410上の第一の複数の発光素子420及び第二の複数の発光素子430から出射される光を拡散反射できる材料からなる白色シートであり、基板410上に設置される第一の複数の発光素子420は、列{Ri},i=1,2,3,…,Nに配列され、Nは1より大きい整数であり、隣り合う任意の二列は、略均等な配置間隔P41を画定する。
【0034】
第二の複数の発光素子430は、基板410上に一行432に配列され、第二の複数の発光素子430からなる行432と、第一の複数の発光素子420の隣り合う行のうち最も近い行422は、配置間隔P42を画定する。P42とP41は、関係式P41<P42<3P41を満たし、さらに、関係式P41<P42≦2P41を満たすことが好ましい。
【0035】
第二の複数の発光素子430からなる行432は、第一の複数の発光素子420の隣り合う行のうち最も近い行422と基板410の一端412との間に、基板410の一端412と略平行となるように設置される。行432と基板410の一端412とは距離dを画定し、d4は関係式d4<P42を満たし、さらに、d4<1mmを満たす。
【0036】
図5は、もう一つの実施例によるバックライトユニット500を示す図であり、バックライトユニット500は、第一領域511及び第二領域513を有する基板510と、第一領域511に設置される第一の複数の発光素子(図示しない)と、第二領域513に設置される第二の複数の発光素子(図示しない)とを有する。第一の複数の発光素子は、{Ri},i=1,2,3,…,N、に配列され、Nは1より大きい整数であり、隣り合う任意の列は、略均等な配置間隔P51を画定する。第一領域511と第二領域513とは、少なくとも一部が距離P52により隔てられ、P51とP52は関係式P51<P52<3P51を満たす。また、P51とP52は、関係式P51<P52≦2P51を満たすことが好ましい。
【0037】
基板510には、第一端512、第二端514、第三端516、及び、第四端518が形成され、第一端512と第二端514とは略平行で、第三端516と第四端518とは略平行で、かつ第一端512と第三端516とは略垂直である。
【0038】
第二の複数の発光素子は、基板510の第二領域513に設置されると共に、少なくとも一列に配列され、第一端512、第二端514のいずれかに略平行である。図5に示される例では、第二の複数の発光素子のうち少なくとも一列は、第二端514に略平行であり、第二端との間隔により距離d5を画定し、d5は関係式d5<P52を満たす。
【0039】
図6は、本発明の実施例によるバックライトユニット600の画像である。原理は、図1の実施例に相似する。図6Aに示されるように、第一の複数の発光素子620は、基板610上に設置され、行{Ci},i=1,2,3,…,Mに配列し、Mは1より大きい整数であり、隣り合う任意の行は、略均等な配置間隔P61を画定する。基板610上に設置された第二の複数の発光素子630は、行C1に配列される。また、第二の複数の発光素子630の行C1と、第一の複数の発光素子620の隣り合う行のうち最も近い行C2は、配置間隔P62を画定する。本実施形態で、P62=2P61である。図6Bは、操作中のバックライトユニット610である。図7に示す公知のバックライトユニット700と比較して、バックライトユニット600中の発光ダイオードの数量を減少させた場合にも、均一な光出射を得ることができる。
【0040】
また、本発明は、液晶ディスプレイにバックライトユニット100を装着する方法を提供する。本実施形態は、以下の工程からなる方法である。基板を提供し、第一の複数の発光素子を、基板上に、列{Ri},i=1,2,3,…,Nで、Nが1の整数より大きくなるように配列し、隣り合う任意の列は、略均等な配置間隔Pを画定する。続いて、基板上に、第二の複数の発光素子を少なくとも一列に配列する。第二の複数の発光素子からなる列と、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列は、第二配置間隔P2を画定し、P1とP2は関係式P1<P2<3P1を満たす。また、P1とP2は関係式P1<P2≦2P1を満たすことが好ましい。第二の複数の発光素子のうち少なくとも一列は、第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列と、基板の一端との間に設置され、その一列と基板の一端とは略平行である。
【0041】
本発明は、その他に、以下に示すような偏移したLED配置間隔を有するLEDバックライトユニットを開示する。バックライトユニットの第一領域、若しくは、中央領域上の発光ダイオードは、隣り合う任意の列が略均一な配置間隔P1を画定するように配列され、同時に、発光ダイオードは、バックライトユニットの第二領域、若しくは、辺縁領域に少なくとも一列に配列され、辺縁領域の発光ダイオードの列と、中央領域の隣り合う列のうち最も近い列は第二配置間隔P2を画定し、P1とP2は関係式P1<P2<3P1を満たす。
【0042】
本発明では好適実施例を前述の通り開示したが、これらは本発明を限定するものではなく、当業者により本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更等をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例によるLEDバックライトユニットを示す図である。
【図2】本発明のもう一つの実施例によるLEDバックライトユニットを示す図である。
【図3】本発明の代替実施例によるLEDバックライトユニットを示す図である。
【図4】本発明の実施例によるLEDパッケージ構造体を示す図である。
【図5】本発明の実施例によるLEDバックライトユニットを示す図である。
【図6A】本発明の実施例によるLEDバックライトユニットの複数のLEDを配列した画像(被覆膜を含まない)を示す図である。
【図6B】本発明の実施例によるLEDバックライトユニットの複数の発光ダイオードを配列した画像(被覆膜を含む)を示す図である。
【図7】公知のLEDバックライトユニットを示す図である。
【符号の説明】
【0044】
100、200、300、500、600 バックライトユニット
110、210、310、410、510、610 基板
112、212、312、412、512 第一端
114、214、314、514 第二端
116、216、316、516 第三端
118、218、318、518 第四端
120、220、320、420、620 第一の複数の発光素子
122、222a、222b、322a、322b 隣り合う列のうち最も近い列
130、232a、332a、430 第二の複数の発光素子
150、250、350、450 側壁
1 第一配置間隔
2 第二配置間隔
R1、R2、R3、132 列
232b、332b 第三の複数の発光素子
2a、P2b、P2a´、P2b´、P2c´、P2d´、P41、P42、P51、P52、P61、P62、Prow、Pcol 配置間隔
1a、d1b、d1a´、d1b´、d1c´、d4、d1d´、d5 距離
322c、322d、422、C2 隣り合う行のうち最も近い行
332c 第四の複数の発光素子の第一行
332d 第四の複数の発光素子の第二行
400 発光ダイオードパッケージ構造体
432、C1 行
452 白色シート
460 光学膜
511 第一領域
513 第二領域
700 公知のバックライトユニッ
710 発光ダイオード
770 行方向
772 列方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶ディスプレイ用バックライトユニットであって、
基板と、
前記基板上に複数列に配列され、隣り合う列が第一配置間隔を画定する第一の複数の発光素子と、
前記基板上に一列に配列され、前記列と、前記第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列が第二配置間隔を画定する第二の複数の発光素子と、からなり、
前記第一配置間隔が前記第二配置間隔より小さいことを特徴とするバックライトユニット。
【請求項2】
前記基板は、第一端、第二端、第三端、及び、第四端を有し、前記第一端は前記第二端に対向し、前記第三端が前記第四端に対向し、前記第一端と前記第三端は連接していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記第二の複数の発光素子からなる列が、前記第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列と、前記第一端との間に設置されていることを特徴とする請求項2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記基板上に一列に配列される第三の複数の発光素子を有し、前記第三の複数の発光素子からなる列が、前記第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列と、前記第二端との間に設置されていることを特徴とする請求項3に記載のバックライトユニット。
【請求項5】
前記第三の複数の発光素子からなる列と、前記第一の複数の発光素子の隣り合う列のうち最も近い列が、第三配置間隔を画定し、前記第一配置間隔が前記第三配置間隔より小さいことを特徴とする請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項6】
前記第三配置間隔が、前記第一配置間隔の3倍より小さいことを特徴とする請求項5に記載のバックライトユニット。
【請求項7】
前記第二の複数の発光素子からなる列と前記第一端が第一距離を画定し、前記第三の複数の発光素子からなる列と前記第二端が第二距離を画定し、前記第一距離が前記第二配置間隔より小さく、前記第二距離が前記第三配置間隔より小さいことを特徴とする請求項4に記載のバックライトユニット。
【請求項8】
前記基板上に第一行及び第二行に配列される第四の複数の発光素子を有し、前記第一行は、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と前記第三端との間に設置され、前記第二行は、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と前記第四端との間に設置されることを特徴とする請求項5に記載のバックライトユニット。
【請求項9】
前記第一行と、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行が第四配置間隔を画定し、前記第二行と、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行が第五配置間隔を画定し、前記第一配置間隔は前記第四配置間隔より小さく、前記第一配置間隔が前記第五配置間隔より小さいことを特徴とする請求項8に記載のバックライトユニット。
【請求項10】
前記第四配置間隔が前記第一配置間隔の3倍より小さく、前記第五配置間隔が前記第一配置間隔の3倍より小さいことを特徴とする請求項9に記載のバックライトユニット。
【請求項11】
前記第一行と前記第三端が第三距離を画定し、前記第二行と前記第四端が第四距離を画定し、前記第三距離が前記第四配置間隔より小さく、前記第四距離が前記第五配置間隔より小さいことを特徴とする請求項9に記載のバックライトユニット。
【請求項12】
前記第一の複数の発光素子、第二の複数の発光素子、第三の複数の発光素子、及び第四の複数の発光素子の各発光素子が、少なくとも3個の発光ダイオードチップを有することを特徴とする請求項8に記載のバックライトユニット。
【請求項13】
前記少なくとも3個の発光ダイオードチップが、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップとからなることを特徴とする請求項12に記載のバックライトユニット。
【請求項14】
前記少なくとも3個の発光ダイオードチップは、白色光を出射可能な発光ダイオードチップを含むことを特徴とする請求項8に記載のバックライトユニット。
【請求項15】
液晶ディスプレイ用バックライトユニットであって、
第一領域と第二領域とからなる基板と、
前記基板の第一領域に複数列に配列され、隣り合う列が第一配置間隔を画定する第一の複数の発光素子と、
前記基板の第二領域に設置され、前記第一領域と前記第二領域との間の少なくとも一部が第二配置間隔を画定する第二の複数の発光素子と、
からなり、
前記第二配置間隔が第一配置間隔より大きいことを特徴とするバックライトユニット。
【請求項16】
前記第二配置間隔が前記第一配置間隔の3倍より小さいことを特徴とする請求項1又は請求項15に記載のバックライトユニット。
【請求項17】
前記第二の複数の発光素子が、前記基板の一端と平行に、かつ、前記一端との間に前記第二配置間隔より小さい距離を隔てて、少なくとも一列に配列されることを特徴とする請求項15に記載のバックライトユニット。
【請求項18】
前記距離が1ミリ以下であることを特徴とする請求項17に記載のバックライトユニット。
【請求項19】
前記第一の複数の発光素子及び前記第二の複数の発光素子の各発光素子が、少なくとも3個の発光ダイオードチップを有することを特徴とする請求項15に記載のバックライトユニット。
【請求項20】
前記少なくとも3個の発光ダイオードチップが、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップとからなることを特徴とする請求項19に記載のバックライトユニット。
【請求項21】
前記第一の複数の発光素子及び前記第二の複数の発光素子の各発光素子が、白色光を出射可能な発光ダイオードチップであることを特徴とする請求項15に記載のバックライトユニット。
【請求項22】
液晶ディスプレイ用の発光ダイオードパッケージ構造体であって、
基板と、
前記基板上に複数行に配列され、隣り合う行間が第一配置間隔を画定する第一の複数の発光素子と、
前記基板上に一行に配列され、前記行と、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行が、前記第一配置間隔より大きい第二配置間隔を画定する第二の複数の発光素子と、
前記基板の周縁に形成される側壁と、
前記側壁により支承され、前記第一の複数の発光素子、及び前記第二の複数の発光素子に対向する光学膜と、
からなることを特徴とする発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項23】
前記第一配置間隔が前記第二配置間隔より小さく、前記第二配置間隔が前記第一配置間隔の3倍より小さいことを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項24】
前記第二の複数の発光素子からなる行は、前記基板の一端に隣接し、前記基板の一端との間に前記第二配置間隔より小さい距離を画定するように設置されることを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項25】
前記距離が1ミリ以下であることを特徴とする請求項24に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項26】
前記第二の複数の発光素子からなる行が、前記第一の複数の発光素子の隣り合う行のうち最も近い行と、前記側壁との間に設置されていることを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項27】
前記側壁が白色シートを含むことを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項28】
前記第一の複数の発光素子及び前記第二の複数の発光素子の各発光素子が、少なくとも3個の発光ダイオードチップを有し、前記少なくとも3個の発光ダイオードチップが、赤色光を出射可能な少なくとも1個の第一発光ダイオードチップと、青色光を出射可能な少なくとも1個の第二発光ダイオードチップと、緑色光を出射可能な少なくとも1個の第三発光ダイオードチップとからなることを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。
【請求項29】
前記第一の複数の発光素子及び前記第二の複数の発光素子の各発光素子が白色光を出射可能な発光ダイオードチップを含むことを特徴とする請求項22に記載の発光ダイオードパッケージ構造体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−71755(P2008−71755A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−225151(P2007−225151)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(501358079)友達光電股▲ふん▼有限公司 (220)
【Fターム(参考)】