説明

バットバッグ

【課題】対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有するバットを運搬するためのバッグと、バッグ内で垂直に広がり前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネルと、バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップと、分割パネルに固定された前部区画の少なくとも1つのポケットとを組合せで含む、バットを運搬するためのバッグを提供する。
【解決手段】対向する1組の側壁16,18、前壁12、および後壁14を有するバッグ10を含む、バットを運搬するためのバッグを提供する。分割パネル24がバッグ内で垂直に広がり、前部区画26および後部区画の範囲を定める。1組の肩ストラップ48がバッグの後壁の外方向に配置される。少なくとも1つのポケットがバッグの内側表面に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は概して、バットおよび他の物体を運搬するためのバッグに関し、特に、改善された構造を有するバットバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
バットバッグは、野球および/またはソフトボールを行うのに使われるバット、グローブ、ボール、および他の用品をユーザーが運搬するのを助けることが周知である。そのようなバットバッグは、ユーザーが、1本または複数のバットを1つの区画に入れて運搬し、同時に、グローブ、およびボール、水筒、鍵など他の物体を1つまたは複数の他の区画に入れて運搬することを可能にする。
【0003】
運搬が容易で、且つ、先行する公知の器具に固有の難点の一部または全部を軽減または克服するバットバッグを提供することは望ましいと考えられる。当業者すなわち本技術分野における知識または経験を有する者には、以下の本発明の開示および特定の態様の詳細な説明を考慮して、具体的な目的および利点が明らかになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有するバットを運搬するためのバッグと、バッグ内で垂直に広がり前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネルと、バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップと、分割パネルに固定された前部区画の少なくとも1つのポケットとを組合せで含む、バットを運搬するためのバッグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
本発明の原理は、運搬が容易でありそして用品を収納するための便利且つ様々な区画を提供するバットバッグを提供するために有利に用いることができる。第一の局面に従って、バットを運搬するためのバッグは、対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する。分割パネルがバッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める。少なくとも1つのストラップがバッグの外側に固定される。少なくとも1つのポケットが前部区画内に配置され、分割パネルに固定される。
【0006】
別の局面に従って、バットを運搬するためのバッグは、対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する。分割パネルがバッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める。開口部が後部区画に形成される。少なくとも1つのストラップがバッグの外側に固定される。ポケットが前部区画内に配置され、分割パネルに固定される。開口可能なパネルが前壁の一部を形成し、開口可能なパネルの下縁は前壁と共通する。開口可能なパネルが開いているとき、開口可能なパネルはその下縁で前壁から懸垂する。パネルポケットが開口可能なパネルの内側表面に固定され、開口可能なパネルが閉じているときはパネルポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有する。
【0007】
さらなる局面に従って、バットを運搬するためのバッグは、対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有するバッグを含む。分割パネルがバッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める。開口部が後部区画に形成される。1組の肩ストラップがバッグの後壁の外方向に配置される。第一のポケットが前部区画内に配置され、分割パネルに固定される。開口可能なパネルが前壁の一部を形成し、開口可能なパネルの下縁は前壁と共通する。開口可能なパネルが開いているとき、開口可能なパネルはその下縁で前壁から懸垂する。パネルポケットが開口可能なパネルの内側表面に固定され、開口可能なパネルが閉じているときはパネルポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有する。第二のポケットが前部区画の上端部に配置され、第二のポケットの前壁は透過性の材料で形成される。ハンドルがバッグの上端に固定される。
【0008】
本明細書に説明するようなバットバッグを提供することにより実質的な利点が達成される。特に、特定の態様によって、ユーザーがバッグに入れて運搬する物品を区画化することが可能になり、したがって、バッグを運搬または移動する際に物品があちこち動くのを防ぐことができる。複数のポケットが提供されることにより、ユーザーは、バッグに入れて運搬する種々の物品を分けることおよび見つけることがより容易になり、且つ、より多くの物品をバッグに入れて運搬することができる。
【0009】
本明細書に開示されるこれらおよび他の特徴および利点は、以下に示す特定の態様の詳細な開示によりさらに理解されるであろう。
【0010】
本発明(1)は、
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップ;ならびに
分割パネルに固定された、前部区画の少なくとも1つのポケット;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグである。
本発明(2)は、後部区画へのアクセスを提供する閉口可能な開口部を側壁の1つにさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(3)は、閉口可能な開口部を固定するための留め具をさらに含む、本発明(2)のバッグである。
本発明(4)は、留め具がジッパーを含む、本発明(3)のバッグである。
本発明(5)は、閉口可能な開口部をバッグの前壁にさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(6)は、閉口可能な開口部を固定するための留め具をさらに含む、本発明(5)のバッグである。
本発明(7)は、留め具がジッパーを含む、本発明(6)のバッグである。
本発明(8)は、バッグの上端部にポケットをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(9)は、ポケットがジッパー式の開口部を含む、本発明(8)のバッグである。
本発明(10)は、ポケットが、前壁に形成された開口部を有する、本発明(8)のバッグである。
本発明(11)は、ポケットがシースルーの材料で形成される、本発明(8)のバッグである。
本発明(12)は、ポケットが透明な材料で形成される、本発明(8)のバッグである。
本発明(13)は、ポケットがメッシュ材料で形成される、本発明(8)のバッグである。
本発明(14)は、前部区画の内側表面に固定された複数のポケットをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(15)は、少なくとも1つのストラップが、バッグの後壁の外方向に配置された1組の肩ストラップを含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(16)は、各肩ストラップがパッドを含む、本発明(15)のバッグである。
本発明(17)は、肩ストラップが調節可能である、本発明(15)のバッグである。
本発明(18)は、肩ストラップが後壁の外側に固定される、本発明(15)のバッグである。
本発明(19)は、バッグの外側に固定されたハンドルをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(20)は、ハンドルが、その対向する端部でバッグに固定されたストラップと、ストラップの外側表面上のパッドとを含む、本発明(19)のバッグである。
本発明(21)は、パッドがストラップの一部を囲む、本発明(20)のバッグである。
本発明(22)は、バッグの外側に固定されたポケットをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(23)は、前壁の下部に形成され且つバッグの外側からアクセス可能であるポケットをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(24)は、バッグを懸垂するための少なくとも1つのクリップをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(25)は、前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネルをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(26)は、開口可能なパネルの内側表面に固定された少なくとも1つのポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはポケットの上部に存在する開口部を有する1つのポケットをさらに含む、本発明(25)のバッグである。
本発明(27)は、少なくとも1つのポケットがジッパー式の開口部を含む、本発明(26)のバッグである。
本発明(28)は、バッグの上端部にあり且つシースルーの材料で形成されたポケットであって、開口可能なパネルが開いており且つバッグが物体から懸垂しているとき前壁から視認できるポケットをさらに含む、本発明(1)のバッグである。
本発明(29)は、
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
後部区画に形成された開口部;
バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップ;
前部区画に配置され且つ分割パネルに固定されたポケット;
前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、且つ、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネル;
開口可能なパネルの内側表面に固定されたパネルポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはパネルポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有するパネルポケット;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグである。
本発明(30)は、少なくとも1つのストラップが1組の肩ストラップを含む、本発明(29)のバッグである。
本発明(31)は、肩ストラップが調節可能である、本発明(30)のバッグである。
本発明(32)は、バッグの外側に固定されたハンドルをさらに含む、本発明(29)のバッグである。
本発明(33)は、
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
後部区画に形成された開口部;
バッグの後壁の外方向に配置された1組の肩ストラップ;
前部区画に配置され且つ分割パネルに固定された第一のポケット;
前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、且つ、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネル;
開口可能なパネルの内側表面に固定されたパネルポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有するパネルポケット;
前部区画の上端部に配置された第二のポケットであって、第二のポケットの前壁が透過性の材料で形成される第二のポケット;
バッグの上端に固定されたハンドル;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有するバットを運搬するためのバッグと、バッグ内で垂直に広がり前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネルと、バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップと、分割パネルに固定された前部区画の少なくとも1つのポケットとを組合せで含む、バットを運搬するためのバッグが提供された。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付の図面は必ずしも縮尺が一律で描かれておらず、本発明の図示を提供し関連する原理を示すためものであると理解されるべきである。図面に示したバットバッグのいくつかの特徴は、説明および理解を助けるため、他の特徴に対して拡大または変形されている。種々の代替の態様に示されている類似または同一の構成部品および特徴には、各図面において同じ参照番号が用いられている。本明細書に開示するバットバッグは、部分的には、その使用が意図される用途および環境によって決定される形状および構成部品を有すると考えられる。
【0013】
【図1】バットバッグの1つの態様を示す透視図である。
【図2】明確にするためバッグの左の側壁を除いた、開いた状態の図1のバットバッグを示す透視図である。
【図3】バットバッグの代替の態様を示す透視図である。
【図4】バットバッグの別の代替の態様を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
特定の好ましい態様の詳細な説明
本発明は種々の形態で具現化することができる。バットバッグ10の1つの好ましい態様を図1に示す。バッグ10は、前壁12、後壁14、第一のまたは右の側壁16、および第二のまたは左の側壁18を含む複数のパネルで形成される。図に示す態様において、バッグの上端20は、後方に湾曲し且つ後壁14の上端に接続された前壁12の最上部によって形成される。同様に、バッグの底部22は、後方に湾曲し且つ後壁14の底部に接続された前壁12の最下部によって形成される。他の態様において、別個の上端パネルおよび/または別個の底部パネルが提供されてもよいことが理解されるべきである。
【0015】
6つの個別の側面またはパネルについて説明するが(上端パネルおよび底部パネルを含む)、バッグ10はこれより少ないかもしくは多いパネルまたは側面を含んでいてもよく、本発明の範囲内である。例えば、バッグは、実際的な継ぎ目または接合部のない1枚の連続的な生地で構成されていてもよい。または、バッグ10は、たとえ6つより多いパネルまたは側面、ならびにその間の対応する継ぎ目または接合部で形成されていてもよい。
【0016】
バッグ10内には垂直に広がる分割パネル24が配置され、前部区画26および後部区画28の範囲を定める。後部区画28はバットの収容に特に好適である。右の側壁16に開口部30が設けられ、後部区画28へのアクセスを提供する。図に示す態様において、開口部30はジッパー式の開口部である。解放可能な他の種類の開口具を開口部30に用いてもよいことが理解されるべきである。後部区画28への、代替または追加のアクセスを提供するため、右の側壁16の開口部30と併せて、またはその代わりに、左の側壁18に開口部30を設けてもよいことも理解されるべきである。
【0017】
開口可能なパネル32が前壁12に設けられる。明確にするためバッグの左の側壁18を除いた図2に見られるようにパネル32が開いているときに、パネル32が反転した様式で前壁12から懸垂するように、パネル32の下縁34は前壁12と共通する。特定の態様において、ジッパー式の開口部36がパネル32を規定する。
【0018】
図2に見られるように、第一のポケット38がバッグ10の上端20に形成され、このポケットへのアクセスは開口部40により提供される。特定の態様において、開口部40はジッパー式の開口部である。第一のポケット38は後部区画28内に設置される。
【0019】
第二のポケット42が、バッグ10の上端20の、第一のポケット38の前方に形成される。第二のポケット42へのアクセスは開口部44により提供される。特定の態様において、開口部40はジッパー式の開口部である。特定の態様において、第二のポケット42の前パネル46は例えばプラスチックなどの透明または透過性の材料で形成され、都合のよいことに、パネル32が開いているときにユーザーが第二のポケット42の内容物を見ることが可能になる。このことは、例えばフェンスに掛けられているときなど、バッグ10が垂直に懸垂しているときに特に役立つ。
【0020】
1組の肩ストラップ48が後壁14の外方向に配置される。特定の態様において、肩ストラップ48の対向する端部が後壁14に固定される。肩ストラップ48は、ユーザーがバッグ10を肩で運搬することを可能にし、このことはバッグに重量物が入っているときに特に都合がよく、また肩ストラップ48は、バッグ10を運搬中、ユーザーの手を自由にし、このことは、ユーザーがさらなる物品を手で運搬することを可能にすることができる。特定の態様において、調節可能な留め具またはバックル50が肩ストラップ48に設けられ、これにより、肩ストラップ48の長さを調節することを可能にする。留め具またはバックル50はDリングであってもよく、または肩ストラップ48の調節を可能にする他の任意の好適な留め具であってもよい。
【0021】
ハンドル52がバッグ10の上端に設けられていてもよい。特定の態様において、ハンドル52はストラップであり、ストラップを囲み、ユーザーにとってバッグの運搬をより快適なものにする軟質のパッド54を含む。1つまたは複数のクリップ56がバッグ10に固定されていてもよく、これにより、野球場で一般的にみられるフェンスなどの他の物体にバッグ10を取り外し可能に固定することが可能になる。図に示す態様では、2つのクリップ56がハンドル52に固定されて示されている。バッグ10を他の物体に固定するための好適なクリップは当業者に周知である。
【0022】
1つまたは複数の内部ポケットがバッグ10に設けられていてもよい。図2に図示すように、1組のメッシュポケット58が分割パネル24上に配置される。ポケット58は、その上縁に、解放可能な開口部60を有する。解放可能な開口部60は、コード62とコードロック64とを含む留め具を有していてもよい。ポケット58のための他の留め具には、例えば、ジッパー、スナップ、および面ファスナーなどが含まれる。ポケット58のための他の好適な留め具は、本開示の恩典により当業者に容易に認識されると思われる。
【0023】
追加のポケット63が前部区画26の底部分に配置される。ポケット63はシューズまたはスパイクシューズに特に好適である。なぜならば、ポケットが前部区画26の底部に配置されており、履物の重量がバッグ10内の他の物体を破壊するまたは押しつぶすよう作用することがないからである。
【0024】
パネルポケット66がパネル32に配置される。特定の態様において、パネルポケット66はパネル32の内側表面に固定され、図の態様においてはジッパー式の開口部68である開口部が、バッグ10が閉じた状態にあるときのパネルポケット66の底部付近に設けられる。パネル32が開いて反転した様式で下縁34から懸垂しているとき、開口部68がパネルポケット66の上端付近になり、ユーザーにパネルポケット66へのアクセスを提供するように、パネルポケット66も同様に反転する。好ましい態様において、図2に見られるようにパネル32が開いた状態でポケットが反転した位置にあるときにポケットの上端がその底部より奥行きがあるよう、パネルポケット66は実質的に三角形の断面を有する。図3に見られるように、特定の態様において、追加のジッパー式の開口部69がパネル32に設けられ、パネル32が閉じた位置にあるときにパネルポケット66へのアクセスを提供する。
【0025】
他の態様において、パネルポケット66はパネル32の外側表面に固定される(示していない)。このような態様において、開口部68は、パネル32が閉じた状態ではパネルポケット66の上端付近にあり、パネル32が開いて懸垂した状態では開口部69がパネルポケット66へのアクセスを提供する。
【0026】
飲料ホルダー70がパネル32に配置されていてもよい。図2に図示するように、飲料ホルダー70は、パネル32が開いた状態で開口上端を備える、実質的に円柱形のポケットを含む。種々のサイズの飲料容器が収容できるように、飲料ホルダー70は特定の態様において調節可能であってもよい。したがって飲料ホルダー70は、種々のサイズの容器を収容するのに十分に可撓性であるよう、弾性材料で形成されていてもよく、または弾性の要素を含んでいてもよい。別の態様において、飲料ホルダー70を容器周囲に巻きつけた上でパネル32に固定できるよう、面ファスナーなどにより飲料ホルダー70を解放可能にパネル32に固定してもよい。飲料ホルダー70はパネル32の内側表面に固定しても(図2に見られるように)、または外側表面に固定してもよい。
【0027】
特定の態様において、図3に見られるように、1つまたは複数の外部ポケット72がバッグ10にあってもよい。同図において、外部ポケット72は側壁18の下部に配置されて示されている。開口部74が外部ポケット72に設けられ、外部ポケット58の内部へのアクセスを提供している。図に示す態様において、開口部74はジッパー式の開口部である。任意の数の外部ポケット72がバッグ10に設けられてよく、且つ、各外部ポケット58が任意の望ましい形状および/またはサイズを有していてもよいことが理解されるべきである。
【0028】
バッグ10の中のポケットの形状および数は様々であってよいことが理解されるべきである。図4に図示するように、バッグ10の中のポケットの形状は、互いを補完して前部区画26内の空間の利用を最大にするように構成されていてもよい。同図において、パネル32が閉じた状態にあるとき、パネルポケット66はその奥行きのある部分を底部に有し、狭い部分を上端に有する。第二のパネルポケット76は、第一のパネルポケット66の上でパネル32上に配置される。第二のパネルポケット76はまた、断面が実質的に三角形であり、その奥行きのある部分が底部に、狭い部分が上端に配置される。第二のパネルポケット76は、ジッパー式の開口部であってもよい解放可能な開口部78を有する。開口部78は、パネル32が閉じた状態のときに第二のパネルポケット76の底部付近となり、パネル32が開いた状態では第二のパネルポケット76の上端付近となる。
【0029】
第三のパネルポケット80が第一のパネルポケット66に対向して分割パネル24上に配置される。第三のパネルポケット80も同様に、実質的に三角形の断面を有する。ただし、第三のパネルポケット80は、その奥行きのある部分が上端にあり狭い部分が底部にあるよう、第一のパネルポケット66に対して反転している。第三のパネルポケット80は、ジッパー式の開口部であってもよい解放可能な開口部82を有する。
【0030】
同様に、第四のパネルポケット84が第二のパネルポケット76に対向して分割パネル24上に配置される。第四のパネルポケット84も同様に、実質的に三角形の断面を有する。ただし、第四のパネルポケット84は、その奥行きのある部分が上端にあり狭い部分が底部にあるよう、第二のパネルポケット76に対して反転している。第四のパネルポケット84は、ジッパー式の開口部であってもよい解放可能な開口部86を有する。
【0031】
したがって、図が示すように、第一〜第四のパネルポケット66、76、80、および84の補完的な形状が互いに入れ子になり、バッグ10に物品を収納するために利用できるポケット内の空間を最大にするように機能する。バッグ10内のポケットの他の形状および向きも可能であることが理解されるべきである。バッグ10内およびバッグ10上のポケットの、他の好適な向き、数量、および形状は、本開示の恩典により当業者に容易に認識されると思われる。
【0032】
上記の本発明の開示および種々の態様の説明に照らして、本発明の範囲および精神から逸脱することなく種々の修正および適応を行い得ることが当技術分野の当業者には容易に理解されると思われる。そのような全ての修正および適応は添付の特許請求の範疇に含まれるものと意図される。
【符号の説明】
【0033】
10 バッグ、12 前壁、14 後壁、16 右の側壁、18 左の側壁、20 上端、22 底部、24 分割パネル、26 前部区画、28 後部区画、30 右の側壁の開口部、32 前壁のパネル、34 下縁、36 パネル32の開口部、38 第一のポケット、40 ポケット38の開口部、42 第二のポケット、44 ポケット42の開口部、46 ポケット42の前パネル、48 肩ストラップ、50 留め具またはバックル、52 ハンドル、54 パッド、56 クリップ、58 メッシュポケット、60 ポケット58の開口部、62 コード、63 追加のポケット、64 コードロック、66 第一のパネルポケット、68 パネルポケット66の開口部、69 パネル32上の開口部、70 飲料ホルダー、72 外部ポケット、74 ポケット72の開口部、76 第二のパネルポケット、78 パネルポケット76の開口部、80 第三のパネルポケット、82 パネルポケット80の開口部、84 第四のパネルポケット、86 パネルポケット84の開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップ;ならびに
分割パネルに固定された、前部区画の少なくとも1つのポケット;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグ。
【請求項2】
後部区画へのアクセスを提供する閉口可能な開口部を側壁の1つにさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項3】
閉口可能な開口部を固定するための留め具をさらに含む、請求項2記載のバッグ。
【請求項4】
留め具がジッパーを含む、請求項3記載のバッグ。
【請求項5】
閉口可能な開口部をバッグの前壁にさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項6】
閉口可能な開口部を固定するための留め具をさらに含む、請求項5記載のバッグ。
【請求項7】
留め具がジッパーを含む、請求項6記載のバッグ。
【請求項8】
バッグの上端部にポケットをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項9】
ポケットがジッパー式の開口部を含む、請求項8記載のバッグ。
【請求項10】
ポケットが、前壁に形成された開口部を有する、請求項8記載のバッグ。
【請求項11】
ポケットがシースルーの材料で形成される、請求項8記載のバッグ。
【請求項12】
ポケットが透明な材料で形成される、請求項8記載のバッグ。
【請求項13】
ポケットがメッシュ材料で形成される、請求項8記載のバッグ。
【請求項14】
前部区画の内側表面に固定された複数のポケットをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項15】
少なくとも1つのストラップが、バッグの後壁の外方向に配置された1組の肩ストラップを含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項16】
各肩ストラップがパッドを含む、請求項15記載のバッグ。
【請求項17】
肩ストラップが調節可能である、請求項15記載のバッグ。
【請求項18】
肩ストラップが後壁の外側に固定される、請求項15記載のバッグ。
【請求項19】
バッグの外側に固定されたハンドルをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項20】
ハンドルが、その対向する端部でバッグに固定されたストラップと、ストラップの外側表面上のパッドとを含む、請求項19記載のバッグ。
【請求項21】
パッドがストラップの一部を囲む、請求項20記載のバッグ。
【請求項22】
バッグの外側に固定されたポケットをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項23】
前壁の下部に形成され且つバッグの外側からアクセス可能であるポケットをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項24】
バッグを懸垂するための少なくとも1つのクリップをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項25】
前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネルをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項26】
開口可能なパネルの内側表面に固定された少なくとも1つのポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはポケットの上部に存在する開口部を有する1つのポケットをさらに含む、請求項25記載のバッグ。
【請求項27】
少なくとも1つのポケットがジッパー式の開口部を含む、請求項26記載のバッグ。
【請求項28】
バッグの上端部にあり且つシースルーの材料で形成されたポケットであって、開口可能なパネルが開いており且つバッグが物体から懸垂しているとき前壁から視認できるポケットをさらに含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項29】
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
後部区画に形成された開口部;
バッグの外側に固定された少なくとも1つのストラップ;
前部区画に配置され且つ分割パネルに固定されたポケット;
前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、且つ、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネル;
開口可能なパネルの内側表面に固定されたパネルポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはパネルポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有するパネルポケット;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグ。
【請求項30】
少なくとも1つのストラップが1組の肩ストラップを含む、請求項29記載のバッグ。
【請求項31】
肩ストラップが調節可能である、請求項30記載のバッグ。
【請求項32】
バッグの外側に固定されたハンドルをさらに含む、請求項29記載のバッグ。
【請求項33】
対向する1組の側壁、前壁、および後壁を有する、バットを運搬するためのバッグ;
バッグ内で垂直に広がり、前部区画および後部区画の範囲を定める分割パネル;
後部区画に形成された開口部;
バッグの後壁の外方向に配置された1組の肩ストラップ;
前部区画に配置され且つ分割パネルに固定された第一のポケット;
前壁の一部を形成する開口可能なパネルであって、開口可能なパネルの下縁が前壁と共通し、且つ、開口可能なパネルが開いているとき下縁で前壁から懸垂する開口可能なパネル;
開口可能なパネルの内側表面に固定されたパネルポケットであって、開口可能なパネルが閉じているときはポケットの下部に存在し開口可能なパネルが開いて前壁から懸垂しているときはパネルポケットの上部に存在する開口部を有するパネルポケット;
前部区画の上端部に配置された第二のポケットであって、第二のポケットの前壁が透過性の材料で形成される第二のポケット;
バッグの上端に固定されたハンドル;
を組合せで含む、バットを運搬するためのバッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−279743(P2010−279743A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207462(P2010−207462)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【分割の表示】特願2006−345227(P2006−345227)の分割
【原出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】