説明

バラ物品の搬送装置及び搬送・計量装置

【課題】バラ物品の搬送装置及び搬送・計量装置であって、清掃負担が小さく、搬送によりバラ物品の品質が低下しないものを提供する。
【解決手段】搬送スクリュー21の外周にねじ山22が設けられており、平行する2本の搬送スクリュー21a,21bが1組とされたスクリュー対2aが構成されており、このスクリュー対2aを構成する一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとは、ねじ山22が互いに逆ねじの関係にあり、かつ、上方側にて巻き込む方向に互いに逆回転するものとされており、スクリュー対2a毎に、バラ物品Mが各搬送スクリュー21a,21bのねじ山22に載せられて前方へと送られるものであって、この際、送られるバラ物品Mが、上記ねじ山の頂部22aによって支えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えば食材などのバラ物品を搬送できる装置、及び、バラ物品を搬送して所定重量分を取り出すことのできる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平7−72002号公報
【特許文献2】特開平7−103810号公報
【特許文献3】特開平8−258945号公報
【特許文献4】特開平10−221311号公報
【0003】
物品を搬送して計量する装置として、特許文献1に示す発明が提案されている。これは、振動コンベアと組合せ計量装置とを備えたものである。
【0004】
また、特許文献2に示す発明が提案されている。これは、ベルトコンベアと組合せ計量装置とを備えたものである。
【0005】
本願の発明者は、固形物の集合体であるバラ物品として、特に食材に適した搬送・計量装置を構想した。ここで言う食材とは具体的には、ひじきやきんぴらなどの惣菜類、また、サラダや汁物の具などの、水分あるいは油分により固形物同士が緩やかに結合したものである。そして、装置中における搬送手段としてスクリューコンベアを採用する意向であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、食品を扱う運搬装置でスクリューコンベアを用いた例として、特許文献3に記載の発明がある。
【0007】
しかしながら、このようなスクリューコンベアでは、軸の周囲に螺旋状に設けられたスクリュー羽根の間に食材を詰め込み、スクリューを回転させることにより食材を移動させるようにしているため、スクリュー羽根の間に挟まったままになる食材が発生し、これにより、スクリュー清掃の負担が大きくなる問題がある。そして、食材の品質低下、詳しくは鮮度にばらつきが出るという問題がある。また、食材の品質低下に関しては、食材がスクリュー羽根に圧迫されて傷みやすいという問題もある。
【0008】
なお、例えば特許文献4に示すように、食品用に限らず、従来から存在したスクリューコンベアは、いずれもスクリュー羽根の間に物品を配位し、スクリューの回転に伴い移動するスクリュー羽根に押されて物品が移動するものであって、従来のスクリューコンベアをそのまま転用しても、上記問題を解決できるものではない。
【0009】
本願発明は上記のことに鑑み、バラ物品の搬送装置及び搬送・計量装置であって、清掃負担が小さく、搬送によりバラ物品の品質が低下しないものを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、固形物Maの集合体であるバラ物品Mを後方Bから前方Fへと送ることのできる搬送装置であり、搬送スクリュー21,21を備えており、上記の各搬送スクリュー21は、外周にねじ山22が設けられ、中心軸線Cが直線方向に延ばされたものであり、平行する2本の搬送スクリュー21a,21bが1組とされたスクリュー対2aが構成されており、上記スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとは、上記ねじ山22が互いに逆ねじの関係にあり、かつ、上方側にて巻き込む方向に、互いに逆回転するものとされており、上記搬送部2は、上記スクリュー対2aが複数並列して構成されており、バラ物品Mは、各搬送スクリュー21a,21bのねじ山22に載せられて前方Fへと送られるものであって、この際、送られる上記バラ物品Mは、上記ねじ山の頂部22aによって支えられることを特徴とする、バラ物品の搬送装置を提供する。
【0011】
なお、本願発明において主な対象とするバラ物品Mは、水分あるいは油分により固形物Ma同士が緩やかに結合したものであり、ひじきやきんぴらなどの惣菜類、また、サラダや汁物の具などの食材が例示できるが、これに限られるものではなく、例えば、ねじや針金などの金属部品や樹脂部品、医薬品、砂利など、固形物が集合した状態のバラ物品について広く使用可能である。
【0012】
また、本願の請求項2に記載の発明は、固形物Maの集合体であるバラ物品Mを後方Bから前方Fへと送る装置1であり、前方端において所定重量分のバラ物品Mをこの装置1から取り出すことのできる、バラ物品の搬送・計量装置において、搬送部2、供給部3、計量部4の各部を備えており、上記搬送部2は、複数の搬送スクリュー21〜21を備え、上記の各搬送スクリュー21は、外周にねじ山22が設けられ、中心軸線Cが直線方向に延ばされたものであり、平行する2本の搬送スクリュー21a,21bが1組とされたスクリュー対2aが構成されており、上記スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとは、上記ねじ山22が互いに逆ねじの関係にあり、かつ、上方側にて巻き込む方向に、互いに逆回転するものとされており、上記搬送部2は、上記スクリュー対2aが複数並列して構成されており、上記スクリュー対2a毎に、バラ物品Mが各搬送スクリュー21a,21bのねじ山22に載せられて前方Fへと送られるものであって、この際、送られる上記バラ物品Mは、上記ねじ山の頂部22aによって支えられており、上記供給部3は、上記搬送部2の後方側上方からバラ物品Mを供給し、上記搬送部2へと載せる部分であり、上記計量部4は、上記搬送部2の前方端に設けられ、上記搬送部2から送られたバラ物品Mを一時的に貯めることのできるホッパ部41を複数備えており、複数のホッパ部41〜41毎に、貯められたバラ物品Mの個々の重量が計測されており、前記計測された重量の和が所定の重量となる組み合わせを構成する複数のホッパ部41〜41からバラ物品Mが落下され、計量されたバラ物品Mを取り出せることを特徴とする、バラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0013】
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記ホッパ部41が、上記スクリュー対2aに対して一対一の関係に設けられたことを特徴とする、請求項2に記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0014】
また、本願の請求項4に記載の発明は、上記バラ物品Mの落下により、空になった上記ホッパ部41に対応する上記スクリュー対2aのみが間欠的に動作して、バラ物品Mを上記ホッパ部41に送ることを特徴とする、請求項3に記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0015】
また、本願の請求項5に記載の発明は、上記の各スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bにつき、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22のうち、各ねじ山22,22の山径D1よりも径寸法が縮小された部分であるねじ山谷部22bの、前後方向寸法である谷寸法Xが、バラ物品Mを構成する個々の固形物Maにおける長手方向寸法の平均値Zよりも小さく、一方側の搬送スクリュー21aにおけるねじ山22と、他方側の搬送スクリュー21bにおけるねじ山22とが、対称の関係にあることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0016】
また、本願の請求項6に記載の発明は、搬送スクリュー21a,21bのねじ山22が、棒状体の表面に螺旋状の溝が形成されてなるものであり、上記谷寸法Xが2mm〜5mmとされたことを特徴とする、請求項5に記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0017】
また、本願の請求項7に記載の発明は、上記搬送部2、供給部3、計量部4の各部に加えて、供給部3と計量部4との間にほぐし部5を備え、前記ほぐし部5と計量部4との間に均し部6を備えており、上記ほぐし部5には、各スクリュー対2a〜2a間でのバラ物品Mの搬送量が略均等となるように、各搬送スクリュー21〜21上に載せられたバラ物品Mを、少なくとも各搬送スクリュー21の軸線に交わる方向へと移動させる、掻き寄せ部52を備えており、上記均し部6には、各搬送スクリュー21〜21上に載せられたバラ物品Mを、少なくとも各搬送スクリュー21の軸線に沿う方向へと移動させる、かすり部62を備えたことを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0018】
また、本願の請求項8に記載の発明は、上記供給部3が、投入ホッパ31と分配輪32とを備えており、上記投入ホッパ31は、バラ物品Mを一時的に貯めることができるものであって、上方に投入口31aを、下方に取出口31bを備え、上記分配輪32は、上記投入ホッパ31の取出口31bに設けられており、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に回転軸32bを有する筒状体の外周に、上記投入ホッパ31に存在するバラ物品Mをすくい取り、上記搬送スクリュー21〜21上に撒くことのできるバケット部32aを備えており、上記ほぐし部5が、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に回転軸51を有し、上記掻き寄せ部52が、上記回転軸51を囲むようにして螺旋状に湾曲した棒状体からなる部分であり、上記均し部6は、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に回転軸61を有し、上記かすり部62が、少なくとも、上記の各スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとの間の上方にそれぞれ位置する、上記回転軸61から径方向外側に延びる板状体からなる部分であることを特徴とする、請求項7に記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0019】
また、本願の請求項9に記載の発明は、上記の各スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bにおける各ねじ山22,22の山径D1及び谷径D2が等しいものであり、上記一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bの中心軸線C間の距離Yが、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22,22の谷径D2よりも大きく、かつ、各搬送スクリュー21a,21bの山径D1以下とされたことを特徴とする、請求項2〜8のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【0020】
また、本願の請求項10に記載の発明は、各搬送スクリュー21におけるねじ山22のリードLが、前方Fに向かうにつれ拡大したものとされたことを特徴とする、請求項2〜9のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本願の請求項1に記載の発明は、送られる上記バラ物品Mが、搬送スクリュー21におけるねじ山の頂部22aによって支えられることにより、搬送スクリュー21におけるねじ山谷部22bにバラ物品Mが挟まってしまうことがほとんどない。そのため、清掃負担が小さく、また、バラ物品Mを半ば浮かせた状態で送ることができるため、搬送によりバラ物品の品質が低下しない搬送装置を提供することができたものである。
【0022】
本願の請求項2に記載の発明は、搬送部2にて送られる上記バラ物品Mが、搬送スクリュー21におけるねじ山の頂部22aによって支えられることにより、搬送スクリュー21におけるねじ山谷部22bにバラ物品Mが挟まってしまうことがほとんどない。そのため、清掃負担が小さく、また、バラ物品Mを半ば浮かせた状態で送ることができるため、搬送によりバラ物品の品質が低下しない搬送・計量装置を提供することができたものである。
【0023】
本願の請求項3及び4に記載の発明は、請求項2に記載の発明の効果に加え、ホッパ部41が、上記スクリュー対2aに対して一対一の関係に設けられたことにより、ホッパ部41毎にバラ物品Mの搬送を行うことができ、動作に無駄の無い搬送・計量装置を提供することができたものである。
【0024】
本願の請求項5及び6に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明の効果に加え、ねじ山谷部22bの谷寸法Xが、個々の固形物Maにおける長手方向寸法の平均値Zよりも小さいことにより、ねじ山谷部22bにバラ物品Mが挟まってしまうことがほとんどなく、清掃負担をより小さくできたものである。また、一方側の搬送スクリュー21aにおけるねじ山22と、他方側の搬送スクリュー21bにおけるねじ山22とが、対称の関係にあることにより、各搬送スクリュー21a,21bの間にて偏ることなくバラ物品Mを送ることができたものである。
【0025】
本願の請求項7及び8に記載の発明は、請求項2〜6のいずれかに記載の発明の効果に加え、ほぐし部5と均し部6を備えたことにより、計量部4に送られるバラ物品Mの量の、前後方向におけるばらつきを減らすことができたものである。
【0026】
本願の請求項9に記載の発明は、請求項2〜8のいずれかに記載の発明の効果に加え、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bの中心軸線C間の距離Yが、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22,22の谷径D2よりも大きく、かつ、各搬送スクリュー21a,21bの山径D1以下とされたことから、一方側の搬送スクリュー21aにおけるねじ山22と他方側の搬送スクリュー21bにおけるねじ山22を前後方向に交互に配位でき、これにより、各搬送スクリュー21a,21b間の隙間をより小さくすることができ、バラ物品Mが各搬送スクリュー21a,21b間から落下しにくいものとできたものである。
【0027】
本願の請求項10に記載の発明は、請求項2〜9のいずれかに記載の発明の効果に加え、各搬送スクリュー21におけるねじ山22のリードLが、前方Fに向かうにつれ拡大したことにより、バラ物品Mが前方に送られるにつれ、固形物Maの間を順次広げ、搬送部2においてバラ物品Mを薄く広げることができるため、バラ物品Mを所望の状態で装置の前方端から取り出すことができたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1及び図2は本実施例に係る搬送・計量装置の全体を示し、図3はスクリュー対を示し、図4は搬送スクリューを示す。
【0029】
本実施例の装置は、図1及び図2に示すように、バラ物品Mを後方Bから前方Fへと送り、前方端において所定重量分のバラ物品Mを取り出すことのできるものであって、搬送部2、供給部3、ほぐし部5、均し部6、計量部4の各部を備えている。搬送部2は前後方向に延び、その後方端上部に供給部3が設けられており、その前方端下部に計量部4が設けられている。そして、ほぐし部5は供給部3と計量部4との間に設けられており、均し部6はほぐし部5と計量部4との間に設けられている。
【0030】
搬送部2は、図1に示すように、複数の搬送スクリュー21〜21を備えている。搬送スクリュー21は、図3及び図4に示すように、外周にねじ山22が設けられたものであって、中心軸線Cが直線方向に延ばされたものである。よって、各搬送スクリュー21の回転中心と中心軸線Cとは一致している。
【0031】
本実施例に係る搬送スクリュー21に設けられたねじ山22は、ステンレス鋼などの金属製パイプ材の外周に螺旋状にねじ山谷部22bが形成されたものであって、このねじ山谷部22bが形成されていない部分がねじ山頂部22aである。このように、本実施例に係る搬送スクリュー21は、従来のスクリューコンベアのように、軸部の外周に板状のスクリュー羽根が取り付けられたものとは全く異なる構成となっている。ただし本願発明は、後述のように、上記従来のような搬送スクリューの構成を採用することを排除するものではない。
【0032】
本実施例におけるねじ山22は図4(A)に示すものであり、山径D1は44mm、谷径D2は41mmとされている。ねじ山谷部22bは半径Rが2mmである半円形状の溝とされており、この溝の深さは1.5mmである。ねじ山22のピッチPは8mmである。
【0033】
一方、図4(B)に示したものは、図4(A)に示すものよりもねじ山22のピッチPを縮小して6mmとしたものである。このようにねじ山22は種々の形態で実施することが可能である。つまり、ねじ山22の種類(ねじ山谷部22bの形状)について、本実施例のように丸ねじ(半円形状)に限られず、角ねじ(長方形状)、台形ねじ(台形状)、三角ねじ(三角形状)であっても良い。また、従来のスクリューのように、軸に板状体や線状体を巻き付けて一体としたものであっても良い。なお、ねじ山谷部22bの谷寸法Xについては下記で説明する。
【0034】
ねじ山22は、図3(A)に示す左側の搬送スクリュー21aのように、搬送スクリュー21の回転方向が、後方から見て時計回りである場合、左ねじに形成されており、図3(A)に示す右側の搬送スクリュー21bのように、後方から見て反時計回りである場合、右ねじに形成されている。これにより、ねじ山22の上方に接したバラ物品Mは、搬送スクリュー21の回転に伴い、後方Bから前方Fへと送られる。
【0035】
そして、図3に示すように、平行する2本の搬送スクリュー21a,21bが1組とされてスクリュー対2aを構成している。搬送部2は、このスクリュー対2aが複数並列して構成されている。
【0036】
並列した各スクリュー対2a,2aの間には隔壁部2bが設けられている。図3(B)に示すように、この隔壁部2bは断面が略W字状とされたものであって、スクリュー対2aの各搬送スクリュー21a,21bの下半分を囲むようにされている。この隔壁部2bは、搬送スクリュー21,21間から下方にバラ物品Mがこぼれ落ちることを防止するために設けられている。ただし、各スクリュー対の各搬送スクリュー21a,21b間においては、図3に示すようにほとんど隙間がなく、しかも搬送スクリュー21のねじ山22のピッチがバラ物品Mを構成する個々の固形物Maよりも小さいため(詳細は後述する)、下方にバラ物品Mが落下してしまうことはほとんど起こり得ない。
【0037】
また、この隔壁部2bの内側面と搬送スクリュー21との間には、両者が擦らない程度に僅かな隙間が設けられており、バラ物品Mから落下して、隔壁部2bの内部に溜まった水分や油分などの液体は、搬送スクリュー21のねじ山22により掻き出されるようにして前方Fに送られる。
【0038】
本実施例では、各スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bにおける各ねじ山22,22の山径D1及び谷径D2(図4(A)参照)はそれぞれ等しい。そして、図3(A)に示すように各搬送スクリュー21a,21bは、ねじ山22,22が互いに逆ねじの関係にあって、前後方向における同一位置では、ねじ山22のピッチP及びリードL(図4参照)も等しい。よって、各搬送スクリュー21a,21bは対称の関係にある。本実施例の場合、左ねじが形成された搬送スクリュー21aが後方Bから見てスクリュー対2aの左側に、右ねじが形成された搬送スクリュー21bが同右側に配置されている。これにより、各搬送スクリュー21a,21bの間にて偏ることなくバラ物品Mを送ることができる。
【0039】
そして、上記のスクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとは、図3に示すように、互いに逆回転するものとされている。これによりバラ物品Mは、上記スクリュー対2a毎に、搬送スクリュー21a,21bのねじ山22に載せられて前方へと送られる。より詳しくは、ねじ山頂部22aとバラ物品Mとの摩擦により前方へと送られる。
【0040】
上記のようにスクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとは、図3(B)に示すように、上方側において巻き込む方向に互いに逆回転しているため、バラ物品Mは上記各搬送スクリュー21a,21bの上方における谷間部分に寄せられる。
【0041】
そして、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22のうちねじ山谷部22bの、前後方向寸法である谷寸法Xが、バラ物品Mを構成する個々の固形物Maにおける長手方向寸法の平均値Zよりも小さいものとされている。ここで、上記の長手方向寸法の平均値Zとは、各固形物Maの長手方向における一方端と他方端との間の直線距離の、バラ物品M全体の平均値であると定義する(図4(C)参照)。より正確には、上記の平均値は、バラ物品M全体からランダムに一部を抽出した集合体における平均値である。
【0042】
本実施例において想定されたバラ物品Mは、水分あるいは油分により固形物Ma同士が緩やかに結合したものである。この種のバラ物品Mは、固形物Maが絡み合った状態で集合しているため、図3(B)に示すように、搬送部2にて送られる上記バラ物品Mは搬送スクリュー21のねじ山頂部22aによって支えられ、ねじ山谷部22bにはほとんど接しないものとできる。つまり、ねじ山谷部22bにバラ物品Mが挟まってしまうことがほとんどないため、清掃作業を容易に行うことができ、バラ物品Mが食材である場合、装置を清潔に維持することにあまり手がかからないというメリットがある。また、バラ物品Mを半ば浮かせた状態で搬送部2にて送ることができるため、形崩れがしにくい。よって、従来のようにねじ山谷部22bに挟まったままになるバラ物品Mが発生し、これにより、スクリュー清掃の負担が大きくなったり、バラ物品Mの鮮度低下が起こる問題や、バラ物品Mがねじ山22に圧迫されて傷むという問題が発生しにくい。
【0043】
なお本願発明は、搬送時にバラ物品Mの一部が偶然、谷部22bに落ち込んでしまうことまでも排除してはおらず、バラ物品Mの大部分がねじ山の頂部22aによって支えられて搬送されるものであれば良い。
【0044】
本実施例では、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bの中心軸線C間の距離Y(図3参照)が、各搬送スクリュー21a,21bの山径D1よりもわずかに大きく設定されている。上記のように、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22のピッチPは、固形物Maの長手方向寸法の平均値Zよりも小さくされており、しかも上記のように、バラ物品Mがねじ山の頂部22aによって支えられていることから、各搬送スクリュー21a,21b間を通ってバラ物品Mが下方に落ち込んでしまうということをほとんどなくすことができる。
【0045】
本実施例では上記のように、各スクリュー対2aを構成する搬送スクリュー21a,21bのねじ山22が前後方向に重なり合わないものとされているが、ねじ山22の形状によっては、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bの中心軸線C間の距離Yが、各搬送スクリュー21a,21bにおけるねじ山22,22の谷径D2よりも大きく、かつ、各搬送スクリュー21a,21bの山径D1以下とされたもの、つまり、搬送スクリュー21a,21bのねじ山22が互い違いとされたものであっても良い。
【0046】
こうすると、一方側の搬送スクリュー21aにおけるねじ山22と他方側の搬送スクリュー21bにおけるねじ山22とを前後方向に交互に配位でき、食い込むようにできる。これにより、各搬送スクリュー21a,21b間の隙間をより小さくすることができ、バラ物品Mが各搬送スクリュー21a,21b間から落下しにくいものとできる。
【0047】
また、本実施例では、搬送スクリュー21におけるねじ山22のリードLが前後方向で一定とされているが、ねじ山谷部22bの谷寸法Xが、固形物Maにおける長手方向寸法の平均値Zよりも小さいという条件を満たす範囲内において、前方Fに向かうにつれリードLが拡大したものであっても良い。例えば、図5に示すように、後方側リードL1よりも中間側リードL2の方が大きく、中間側リードL2よりも前方側リードL3の方が大きいものとされている。
【0048】
このようにした場合は、バラ物品Mが前方に送られるにつれ、リードLの拡大に応じて固形物Ma同士の間を順次広げていくことができるため、搬送部2においてバラ物品Mを薄く広げることができ、バラ物品Mを所望の状態で装置の前方端から取り出すことができる。
【0049】
次に、供給部3は、上記搬送部2の後方側上方からバラ物品Mを供給し、上記搬送部2へと載せるための部分である。この供給部3は、投入ホッパ31と分配輪32とを備えている。
【0050】
この投入ホッパ31は、バラ物品Mを一時的に貯めることができるものであって、上方に投入口31aを、下方に取出口31bを備えている。投入口31aは広く、取出し口31bは狭く形成されており、バラ物品Mの投入を容易にすることができる。本実施例では、手作業、あるいは別のコンベアからの落下により、バラ物品Mが投入口31aに投入されるため投入ホッパ31がこのような形状とされているが、供給部3へバラ物品Mを送るための方法に応じて、種々の形態で実施することができる。
【0051】
分配輪32は、上記投入ホッパ31の取出口31bに設けられており、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に回転軸32bを有する筒状体32cの外周に、上記投入ホッパ31に存在するバラ物品Mをすくい取り、上記搬送スクリュー21〜21上に撒くことのできるバケット部32aを備えている。本実施例では、上記の筒状体32cが円筒状とされ、バケット部32aが、この筒状体32cの外周面から板状体が径方向に延ばされた後に略周方向(図示上の時計回り方向)へと折り曲げられた形態とされており、バケット部32aと筒状体32cとの間の空間にバラ物品Mを配位することができる。
【0052】
本実施例では、この分配輪32は図示において反時計回りするものとされている。バケット部32aは取出口31bの図示右方から入り、分配輪32の回転により左方へと移動する間に、投入ホッパ31内のバラ物品Mがバケット部32aに入り込む。そして、分配輪32が回転し続けて、搬送部2の上方からバラ物品Mを次々落下させることができる。
【0053】
ほぐし部5は、各スクリュー対2a〜2a間でのバラ物品Mの搬送量が略均等となるようにするものである。このほぐし部5は、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に回転軸51を、この回転軸51の径方向外側に掻き寄せ部52を備えている。
【0054】
掻き寄せ部52は、各搬送スクリュー21〜21上に載せられたバラ物品Mを、主に、各搬送スクリュー21の軸線に交わる方向へと移動させることのできるものであり、回転軸51から延びており、回転軸51を囲むように螺旋状に湾曲された棒状体からなる部分である。図2に示すように、掻き寄せ部52は搬送部2の上方にてバラ物品Mに接触するが、上記のように掻き寄せ部52が螺旋状に形成されているため、バラ物品Mの一部を各搬送スクリュー21〜21に対して斜め方向に押し出すことができる。これにより、分配輪32のバケット部32aから落下されたままの状態にあるバラ物品Mをほぐすことができる。
【0055】
本実施例における回転軸51の回転方向は、正転、逆転が切り換わるものとされている。これにより、掻き寄せ部52がバラ物品Bを押し出す方向を、正転時と逆転時とで切り換えることができ、バラ物品Bを満遍なくほぐすことができる。
【0056】
上記のほぐし部5よりも後方には均し部6が設けられている。この均し部6は、上記搬送スクリュー21〜21に直交する方向に設けられた回転軸61と、この回転軸61の周囲に、バラ物品Mを上方から押さえるためのかすり部62とが設けられている。このかすり部62は、各搬送スクリュー21〜21上に載せられたバラ物品Mを、主に、各搬送スクリュー21の軸線に沿う方向へと移動させることのできるものである。
【0057】
本実施例におけるかすり部62は、図2に示すように、回転軸61の径方向外側に設けられた板状体であり、先端部がやや湾曲している。このかすり部62は少なくとも、図1に示すように、上記の各スクリュー対2aを構成する、一方側の搬送スクリュー21aと他方側の搬送スクリュー21bとの間の上方にそれぞれ位置するものとされており、回転軸61を中心に回転することで、搬送スクリュー21a,21b上に載せられたバラ物品Mを前後方向にかすり、厚みを均一にすることができる。上記のほぐし部5とこの均し部6とにより、計量部4に送られるバラ物品Mの量の、前後方向におけるばらつきを減らすことができる。
【0058】
計量部4は、特許文献2に示されたものと同一原理のものであって、上記搬送部2から送られたバラ物品Mを一時的に貯めることのできるホッパ部41を複数備えている。このホッパ部41は、上記スクリュー対2aに対して一対一の関係に設けられている。本実施例では、このホッパ部41は、上記のようにスクリュー対2aに対して一対一の関係に設けられたプールホッパ部41aと、一つのプールホッパ部41aに対して、下方に二つ設けられており、プールホッパ部41aから二つに分配されたバラ物品Mを受ける計量ホッパ41bからなっている(図6参照)。
【0059】
そして、複数のホッパ部41〜41毎に、貯められたバラ物品Mの個々の重量が、マイコンなどによって常に計測されており、前記計測された重量の和が所定の重量となる組み合わせを構成する複数のホッパ部41〜41からバラ物品Mが落下され、計量されたバラ物品Mを取り出せる。本実施例では、計量ホッパ41bについて上記の計測、取り出しが行われており、プールホッパ41aは、搬送部2から計量ホッパ41bへのバラ物品Mへの受け渡しを行う部分とされている。
【0060】
ここで、本実施例ではタイマー制御により、各部2〜6が一定時間毎に動作するものとされているが、搬送部2あるいはホッパ部41〜41にセンサーを設けておき、バラ物品Mの量を感知して間欠的に動作するものとしても良い。
【0061】
上記の場合では、バラ物品Mが取り出されて空になったホッパ部41にバラ物品Mを補充するために、空になったホッパ部41に対応する上記スクリュー対2aのみが間欠的に動作して、バラ物品Mを送るようになされている。こうするとホッパ部41毎にバラ物品Mの搬送を行うことができるため、無駄の無い搬送が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本実施例に係る搬送・計量装置の全体を示す、平面視の概略図である。
【図2】本実施例に係る搬送・計量装置の全体を示す、側面視の概略図である。
【図3】(A)は本実施例に係るスクリュー対を示す要部平面図であり、(B)は同正面図である。
【図4】(A)は本実施例に係る搬送スクリューを示す要部側面図であり、(B)はねじ山のピッチを変更した搬送スクリューを示す要部側面図であり、(C)は固形物の形状の例を示す図である。
【図5】ねじ山のリードが順次拡大している搬送スクリューを示す要部側面図である。
【図6】本実施例に係る搬送部と計量部との関係を示す概略図である。
【符号の説明】
【0063】
1 搬送・計量装置
2 搬送部
2a スクリュー対
21 搬送スクリュー
21a 一方側の搬送スクリュー
21b 他方側の搬送スクリュー
22 ねじ山
22a ねじ山の頂部
22b ねじ山谷部
3 供給部
31 投入ホッパ
31a 投入口
31b 取出口
32 分配輪
32a バケット部
32b 回転軸
4 計量部
41 ホッパ部
5 ほぐし部
51 回転軸
52 掻き寄せ部
6 均し部
61 回転軸
62 かすり部
B 後方
C 中心軸線
D1 ねじ山の山径
D2 ねじ山の谷径
F 前方
L ねじ山のリード
M バラ物品
Ma 固形物
X ねじ山の谷寸法
Y 搬送スクリュー間の中心軸線間の距離
Z 固形物の長手方向寸法の平均値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形物(Ma)の集合体であるバラ物品(M)を後方(B)から前方(F)へと送ることのできる搬送装置であり、
搬送スクリュー(21,21)を備えており、
上記の各搬送スクリュー(21)は、外周にねじ山(22)が設けられ、中心軸線(C)が直線方向に延ばされたものであり、
平行する2本の搬送スクリュー(21a,21b)が1組とされたスクリュー対(2a)が構成されており、
上記スクリュー対(2a)を構成する、一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)とは、上記ねじ山(22)が互いに逆ねじの関係にあり、かつ、上方側にて巻き込む方向に、互いに逆回転するものとされており、
上記搬送部(2)は、上記スクリュー対(2a)が複数並列して構成されており、
バラ物品(M)は、各搬送スクリュー(21a,21b)のねじ山(22)に載せられて前方(F)へと送られるものであって、
この際、送られる上記バラ物品(M)は、上記ねじ山の頂部(22a)によって支えられることを特徴とする、バラ物品の搬送装置。
【請求項2】
固形物(Ma)の集合体であるバラ物品(M)を後方(B)から前方(F)へと送る装置(1)であり、前方端において所定重量分のバラ物品(M)をこの装置(1)から取り出すことのできる、バラ物品の搬送・計量装置において、
搬送部(2)、供給部(3)、計量部(4)の各部を備えており、
上記搬送部(2)は、複数の搬送スクリュー(21〜21)を備え、
上記の各搬送スクリュー(21)は、外周にねじ山(22)が設けられ、中心軸線(C)が直線方向に延ばされたものであり、
平行する2本の搬送スクリュー(21a,21b)が1組とされたスクリュー対(2a)が構成されており、
上記スクリュー対(2a)を構成する、一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)とは、上記ねじ山(22)が互いに逆ねじの関係にあり、かつ、上方側にて巻き込む方向に、互いに逆回転するものとされており、
上記搬送部(2)は、上記スクリュー対(2a)が複数並列して構成されており、
上記スクリュー対(2a)毎に、バラ物品(M)が各搬送スクリュー(21a,21b)のねじ山(22)に載せられて前方(F)へと送られるものであって、
この際、送られる上記バラ物品(M)は、上記ねじ山の頂部(22a)によって支えられており、
上記供給部(3)は、上記搬送部(2)の後方側上方からバラ物品(M)を供給し、上記搬送部(2)へと載せる部分であり、
上記計量部(4)は、上記搬送部(2)の前方端に設けられ、上記搬送部(2)から送られたバラ物品(M)を一時的に貯めることのできるホッパ部(41)を複数備えており、
複数のホッパ部(41〜41)毎に、貯められたバラ物品(M)の個々の重量が計測されており、前記計測された重量の和が所定の重量となる組み合わせを構成する複数のホッパ部(41〜41)からバラ物品(M)が落下され、計量されたバラ物品(M)を取り出せることを特徴とする、バラ物品の搬送・計量装置。
【請求項3】
上記ホッパ部(41)が、上記スクリュー対(2a)に対して一対一の関係に設けられたことを特徴とする、請求項2に記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項4】
上記バラ物品(M)の落下により、空になった上記ホッパ部(41)に対応する上記スクリュー対(2a)のみが間欠的に動作して、バラ物品(M)を上記ホッパ部(41)に送ることを特徴とする、請求項3に記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項5】
上記の各スクリュー対(2a)を構成する、一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)につき、
各搬送スクリュー(21a,21b)におけるねじ山(22)のうち、各ねじ山(22,22)の山径(D1)よりも径寸法が縮小された部分であるねじ山谷部(22b)の、前後方向寸法である谷寸法(X)が、バラ物品(M)を構成する個々の固形物(Ma)における長手方向寸法の平均値(Z)よりも小さく、
一方側の搬送スクリュー(21a)におけるねじ山(22)と、他方側の搬送スクリュー(21b)におけるねじ山(22)とが、対称の関係にあることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項6】
搬送スクリュー(21a,21b)のねじ山(22)が、棒状体の表面に螺旋状の溝が形成されてなるものであり、上記谷寸法(X)が2mm〜5mmとされたことを特徴とする、請求項5に記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項7】
上記搬送部(2)、供給部(3)、計量部(4)の各部に加えて、
供給部(3)と計量部(4)との間にほぐし部(5)を備え、前記ほぐし部(5)と計量部(4)との間に均し部(6)を備えており、
上記ほぐし部(5)には、各スクリュー対(2a〜2a)間でのバラ物品(M)の搬送量が略均等となるように、各搬送スクリュー(21〜21)上に載せられたバラ物品(M)を、少なくとも各搬送スクリュー(21)の軸線に交わる方向へと移動させる、掻き寄せ部(52)を備えており、
上記均し部(6)には、各搬送スクリュー(21〜21)上に載せられたバラ物品(M)を、少なくとも各搬送スクリュー(21)の軸線に沿う方向へと移動させる、かすり部(62)を備えたことを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項8】
上記供給部(3)が、投入ホッパ(31)と分配輪(32)とを備えており、
上記投入ホッパ(31)は、バラ物品(M)を一時的に貯めることができるものであって、上方に投入口(31a)を、下方に取出口(31b)を備え、
上記分配輪(32)は、上記投入ホッパ(31)の取出口(31b)に設けられており、上記搬送スクリュー(21〜21)に直交する方向に回転軸(32b)を有する筒状体の外周に、上記投入ホッパ(31)に存在するバラ物品(M)をすくい取り、上記搬送スクリュー(21〜21)上に撒くことのできるバケット部(32a)を備えており、
上記ほぐし部(5)が、上記搬送スクリュー(21〜21)に直交する方向に回転軸(51)を有し、
上記掻き寄せ部(52)が、上記回転軸(51)を囲むようにして螺旋状に湾曲した棒状体からなる部分であり、
上記均し部(6)は、上記搬送スクリュー(21〜21)に直交する方向に回転軸(61)を有し、
上記かすり部(62)が、少なくとも、上記の各スクリュー対(2a)を構成する、一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)との間の上方にそれぞれ位置する、上記回転軸(61)から径方向外側に延びる板状体からなる部分であることを特徴とする、請求項7に記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項9】
上記の各スクリュー対(2a)を構成する、一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)における各ねじ山(22,22)の山径(D1)及び谷径(D2)が等しいものであり、
上記一方側の搬送スクリュー(21a)と他方側の搬送スクリュー(21b)の中心軸線(C)間の距離(Y)が、各搬送スクリュー(21a,21b)におけるねじ山(22,22)の谷径(D2)よりも大きく、かつ、各搬送スクリュー(21a,21b)の山径(D1)以下とされたことを特徴とする、請求項2〜8のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置。
【請求項10】
各搬送スクリュー(21)におけるねじ山(22)のリード(L)が、前方(F)に向かうにつれ拡大したものとされたことを特徴とする、請求項2〜9のいずれかに記載のバラ物品の搬送・計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−265896(P2008−265896A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107974(P2007−107974)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(391017447)サン・プラント工業株式会社 (16)
【出願人】(000004189)日本水産株式会社 (119)
【Fターム(参考)】