説明

バリアホール(barrierhole)を利用して作製した付着型ブラジャー及びその製造方法

【課題】洗濯を繰り返しても、時間が経過してもブラジャーカップの縁部分にあるスポンジが変色したり、酸化したりすることを防止する。
【解決手段】バリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法において、スポンジ13の両面に生地11、12をボンディングする工程と、前記ボンディングした生地をCNC金型に挿入する工程と、前記CNC金型に挿入した生地を圧着加熱して成型する工程を経てブラジャーカップモールドを成型するステップと、前記ブラジャーカップモールドをプレスのベース上に載置し、ブラジャーカップの形状と同一形状の凸型カッターを前記ブラジャーカップモールド上で、前記凸型カッターに力を加えて前記ブラジャーカップモールドをカットするステップと、カットした前記ブラジャーカップモールドの内面にポリオレフィンを原料とするゲルを塗布してブラジャーカップモールド内面に貼着剤層を形成するステップと、を経て製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バリアホールを利用して作製した付着型ブラジャー及びその製造方法に関し、より詳しくは、バリアホール(barrier hole)が形成されたCNC金型を使用してブラジャーカップモールドを作製した後、凸型カッターでプレスすることによってカットするだけで仕上げて、ブラジャーカップの内面に貼着剤を塗布して肩の紐や背中の紐を使用することなく貼着剤の接着力だけでブラジャーを着用可能として、優れた美感と着用者に皮膚のトラブルや傷(scratch)をつけないバリアホールを利用した付着型ブラジャー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
女性に対する美の基準が段々西欧化されつつ豊胸に対する選好度が高くなり、そのような要求につれてバスト(bust)を豊かで且つ美しく見せるようにする機能性ブラジャーが多く発売されている。発売された機能性ブラジャーのうち既存のブラジャーと異なり肩の紐と背中の紐無しに乳房に直接付着する付着型ブラジャーが若い女性に人気が高いが、このような付着型ブラジャーは、ブラジャーカップの乳房と接触する内側の表面に接着性を持つ貼着剤層を形成して乳房に付着させることができるように構成されている。
付着型ブラジャーにおいて問題となるのは、貼着剤の皮膚接着に因って発生する皮膚のトラブルと接着力の強度及び持続的な接着力の維持、美感を損なわないようブラジャーカップの縁の仕上げをどのようにするのかが問題であり、また製造費用を減らすために必然的に求められる大量生産が難しいという問題である。
【0003】
上記のような問題を解決するために、特許文献1には、ブラジャーカップモールドの縁を超音波で切断することによって縫製線がないように作製した付着型ブラジャーについて開示されている。
【0004】
【特許文献1】大韓民国特許登録第911912号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ブラジャーカップモールドには内皮と外皮との生地の間にスポンジがあるところ、特許文献1のものはブラジャーカップの縁を超音波で切断して仕上げるため、超音波発生時に発する熱によりスポンジ端部が内外に位置した生地に溶け込んで生地と一緒に固くなってしまう。この部分は、着用者の皮膚に傷(scratch)をつけることがある。また、この部分は、ブラジャーを繰り返して洗濯するにつれてスポンジが変色したり、酸化したりしながら粉となり、皮膚に付着するという問題があった。
【0006】
また、既存のブラジャーは、ブラジャーカップモールド製造時に鋳型を使用していたため、生産性が低く大量生産は不可能であったため、必然的に縁部分に誤差が発生していた。このため、これに対処するために超音波カットや折縫い作業が必須であったが、超音波カットの場合、発熱を利用してカットするのでカットされる生地の熱を受ける部分が固くなり、しかも熱のためスポンジが内外に位置した生地に溶け込むことになって縁が滑らかにならず、かさかさして感触も良くない。このように、既存のブラジャーは、肌を傷つけるだけでなく、美感も優れていないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような問題点を解決するために、本発明に係るバリアホールを利用した付着型グブラジャーの製造方法は、スポンジの両面に生地をボンディングする工程と、前記ボンディングした生地を金型に挿入する工程と、前記CNC金型に挿入した生地を圧着加熱して成型する工程を経てブラジャーカップモールドを成型するステップと、前記成型モールドをプレスのベースの上に載置し、ブラジャーカップの形状と同一な形状の凸型カッターを前記成型モールドの上に載せた後、前記凸型カッターに力を加えてブラジャーカップモールドをカットするステップと、カットした前記ブラジャーカップモールドの内面にポリオレフィンを原料とするゲルをノズルを介して噴射して塗布しブラジャーカップモールド内面に貼着剤層を形成するステップを経て製造し、一対のブラジャーカップモールドが一体形成されていないブラジャーは、前記貼着剤層が形成されたブラジャーカップモールド一対を連結手段で連結させるステップをさらに経て製造することを特徴とする。
【0008】
すなわち、本発明は、鋳型でないバリアホール(barrier hole)を備えたCNC金型を利用して作製したブラジャーカップモールドを、ブラジャーカップ形状をした凸型カッターによるプレスでカットするだけで縁を仕上げる付着型ブラジャー及びその製造方法である。
【0009】
本発明によれば、洗濯を繰り返しても、時間が経過してもブラジャーカップの縁部分にあるスポンジが変色したり、酸化したりすることも防止でき、原形がそのまま保たれ、ブラジャーカップの内面に塗布された貼着剤の接着力のみでブラジャーを着用した場合に、優れた美感と着用者に皮膚のトラブルや傷を与えなくなる。
【0010】
好ましくはCNC金型の上型(upper mold)には下向きに突出したガイドピン形成がされており、下型(under mold)には前記突出されたガイドピンに対応する形状の凹溝とブラジャーカップの縁に沿ってバリアホールとが形成されている。
【0011】
本発明に係るバリアホールを利用して作製した付着型ブラジャーは、スポンジと、前記スポンジの内外にボンディングされた生地をバリアホールが形成されたCNC金型で圧着加熱してブラジャーカップモールドを成型した後、凸型カッターでカットするだけで仕上げて、ブラジャーカップ縁で内側生地が内方から外方へ曲げられた形状をしたブラジャーカップモールドと、前記ブラジャーカップモールドの内側面の一部分のみに貼着剤を塗布して形成した貼着剤層と、前記ブラジャーカップモールド一対を連結させる連結手段で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記のような特徴を持つ本発明に係るバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法は、既存のブラジャーカップモールドのように鋳型を使用して製造するのではないため、生産性が低下することによって縁部分に誤差が発生して同一な製品の大量生産が不可能であったという問題を回避できる。具体的には、本発明ではバリアホールを備えたCNC金型を使用するので、同一のモールドを大量生産した場合でも、常に一定の形状を維持して付着型ブラジャーの大量生産が可能になる。また、本発明の付着型ブラジャーの製造方法によれば、縁が滑らかに仕上がるだけでなくバリアホールにより形成されたボーダーに沿って凸型カッターでカットするので、常に一定箇所をカットすることから誤差が全く発生せず生産性を遥かに向上することができる。
【0013】
本発明に係るバリアホールを利用した付着型ブラジャーは、鋳型でないバリアホールを備えたCNC金型を利用したブラジャーカップモールドをプレスでブラジャーカップ状の凸型カッターでカットするだけで仕上げたもので、ブラジャーカップの縁部分が滑らかで縁で内側生地が内方から外方へ曲げられた形状であるので、着用者の皮膚に全く傷(scratch)をつけず、カットの時に熱が発生しないので、生地が変形したりスポンジが内外に位置した生地に溶け込まないので洗濯を繰り返すにつれてブラジャーカップの縁部分にあるスポンジが変色したり酸化したりして型崩れすることがなく、原形がそのまま保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る付着型ブラジャーの内部表面を示した平面図である。
【図2】本発明に係る付着型ブラジャーカップの断面図及び端部の断面拡大図である。
【図3】本発明に係る付着型ブラジャーのブラジャーカップ連結手段の一例を示した図である。
【図4】本発明に係るブラジャーカップモールドを成型するためのCNC金型の断面図である。
【図5】CNC金型で成型した成型モールドと凸型カッターを示した図である。
【符号の説明】
【0015】
10:ブラジャーカップ
11:内側生地
12:外側生地
13:スポンジ
14:支持部材
20:貼着剤層
30:連結手段
40:CNC金型
41:上型
42:下型
43:ガイドピン
44:凹溝
45:バリアホール(barrier hole)
50:凸型カッター
60:成型モールド
61:ボーダー
【発明の実施のための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
本発明は肩の紐や背中の紐を使用することなくブラジャーカップの内面に塗布された貼着剤の接着力だけでブラジャーを着用する付着型ブラジャー及びその製造方法であるが、本発明に係る付着型ブラジャー製造方法上の最も大きな特徴は、バリアホールが形成されたCNC(computer numerical control)金型でブラジャーカップモールドを成型するので、大量生産した付着型ブラジャーは形状が常に同一であり、また本発明に係る方法で製造された付着型ブラジャーはブラジャーカップの縁がかさかさせず、滑らかであるだけでなく、縁で内側生地が内方から外方へラウンドされた(つまり曲げられた)形状であるので着用者の皮膚に痕や傷などができない。
【0018】
本発明に係るバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法は、CNC金型でブラジャーカップモールドを成型するステップと、成型したブラジャーカップモールドをカットするステップと、カットしたブラジャーカップモールド内面に貼着剤を塗布するステップとを経て製造し、一対のブラジャーカップを一体形成していないブラジャーは貼着剤を塗布した一対のブラジャーカップモールドを連結手段で連結するステップをさらに経て製造される。
【0019】
これまでの全てのブラジャーカップモールドは鋳型を使用していた。鋳型は人の手で作るので精度が劣り、特に、成型したブラジャーカップモールドの縁部分に必然的に誤差が発生してしまう。このためには折縫いをしたり、超音波カットを行ったりするしかなく、完全に同一形状のブラジャーを大量生産するということはそもそも不可能だった。
【0020】
本発明は上記のような鋳型で作製した付着型ブラジャーが持つ問題点を解決するために、ブラジャーカップモールドをCNC金型で成型したが、CNC金型は各種のデータを入力してブラジャーカップモールドの模様、厚さ及びサイズなどをデザインし、これを3Dスキャンしてコンピューターで精密加工して作製した。
【0021】
図4に示されるように、本発明に係るブラジャーカップモールドを成型するためのCNC金型40の下型(under mold;雌金型)42には成型されるブラジャーカップモールドの縁に沿ってバリアホール45が形成されているのが最も大きな特徴である。上型(upper mold;雄金型)41にはガイドピン43が突出形成されており、下型42には前記ガイドピン43に対応する形状の凹溝44が形成されている。これらはCNC金型でブラジャーカップモールドを圧着する時に上型41と下型42とが正確に合うようにガイドする役割を果たすので、垂直方向にテーパー(taper)されるよう形成するのが好ましく、凹溝44はバリアホール45の外側に形成されている。図4では一対のブラジャーカップが一体形成されていないブラジャーカップを成型するためのCNC金型を示している。ここでは図示してはいないが一対のブラジャーカップが一体形成されたブラジャーカップも一つのCNC金型で成型することもできる。
【0022】
図2,図5も用いて説明すると、ブラジャーカップモールドを成型するステップでは、先ずスポンジ13の両面に内側生地11と外側生地12とをボンディングし、ボンディングした生地をCNC金型40に挿入した後、CNC金型に挿入された生地を180〜210℃の熱と50〜150トン/cmの圧力を2〜4分程度加えてブラジャーカップモールドを成型する。この時、上型41で下型42を圧着加熱する過程で、成型モールド60にはブラジャーカップの縁になる部分に下型42に形成されたバリアホール45により凸状のボーダー61が形成される。
【0023】
仮に、ブラジャーに支持部材14(図1)を挿入する場合には以下の条件とすればよい。すなわち、例えば支持部材14を挿入しない時に12mmのスポンジ13を使用するとしたら、支持部材14を挿入する場合には6mmのスポンジ13を2枚使用しながらその間に支持部材14を挿入させる。従来に使用していたワイヤリング(wire ring)は固いので着用する乳房に圧迫を与え、乳房を支持する役割を碌に果たせなかったが、本発明で使用する支持部材14はプラスチックで作製し乳房形状に沿って曲げられた板状であるので乳房に圧迫を与えないだけでなく乳房形状を支持し固定して乳房をプッシュアップ(push―up)しリフトアップ(lift−up)して美しい形状を維持する機能を行なうことができる。
【0024】
ブラジャーカップモールドをカットするステップでは、成型したブラジャーカップモールドをプレスのベースの上に載置し、ブラジャーカップ10の形状と同一な形状の凸型カッター50を前記成型モールド60の上に載せた後、プレスに油圧または空圧で押圧して凸型カッター50を押下すると、ブラジャーカップ10の形状がカットされる。この時、成型モールド60の縁に沿って形成されたボーダー61の内側線に合わせて凸型カッターを置かなければならないが、凸型カッター50は図5に示されたように先端に鋭利な切断刃が形成され、その上部分にはバンド状の凸帯で構成されたており、全体的な平面形状はブラジャーカップの形状と同一となる。このようにCNC金型に形成されたバリアホール45によって成型モールド60にボーダー61が形成され、ブラジャーカップと同一な形状の凸型カッター50でボーダー61に沿ってカットするので、いつも一定箇所をカットして同一な形状のブラジャーカップを大量生産できるだけでなく、カット時にブラジャーカップに熱を加えないので生地やスポンジが溶けなくなり、ブラジャーカップの縁が柔らかく且つ滑らかに仕上げられる。
【0025】
ブラジャーカップモールドの内面に貼着剤層20を形成するステップでは、カットしたブラジャーカップモールドの内面にポリオレフィンを原料とするゲルを、ノズルを介して噴射し塗布する。貼着剤はブラジャーカップの内部表面全体に塗布することもできるが、貼着剤が乳首に触れて着心地が悪くなることを防止し、通風のために乳首部分には貼着剤を塗布せず残りの部分のみに塗布することが好ましく、貼着剤層20の平面形状は様々に変更することができる。貼着剤の塗布は、貼着剤をゲル状に溶いて塗布するホットメルト機械を使用しノズルを介して噴射し塗布するが、本発明は貼着剤を塗布する方式に特徴があるのではないので、これ以上の説明は省略する。
【0026】
貼着剤を塗布した後は、貼着剤層20が形成されたブラジャーカップモールド一対を連結手段30で連結させるステップであるが、図3は連結手段の一例を示した図であって、連結手段30は一つのブラジャーカップに付着される雌結合部と、残りの一つのブラジャーカップに付着される雄結合部とで構成され、これらが互いに結合されることによって一対のブラジャーカップを互いに連結してブラジャーを完成させる。よって、連結手段は図3に示された実施形態の外にも一対のブラジャーカップを連結できる手段であれば、どのような構成を使用しても構わない。勿論、一対のブラジャーカップが一体形成されたブラジャーでは連結手段は要らない(図1bを参照)。
【0027】
付着型ブラジャーは、一対のブラジャーカップモールドとその内部に形成された貼着剤層で構成され、一対のブラジャーカップが一体形成されていない付着型ブラジャーはブラジャーカップを連結する連結手段をさらに有するが、本発明に係る製造方法で製造された付着型ブラジャーの最も大きな特徴は、ブラジャーカップの縁がかさかさせず滑らかであるだけでなく、縁で内側生地が内方から外方へラウンドされた(つまり曲げられた)形状であるので、着用者の肌にかかれた痕や傷など一切の問題を起こさない。
【0028】
ブラジャーカップの成型モールド60には、CNC金型の下型42のみに形成されたバリアホール45により、ブラジャーカップの縁になる部分に凸状のボーダー61が形成され(図5を参照)、成型モールド60の縁に沿って形成されたボーダー61の内側線に合わせて凸型カッターを位置させた後、プレスで凸型カッター50に力を加えてカットするので、カットされながらブラジャーカップモールドの縁で内側生地が内方から外方へラウンドされた(つまり曲げられた)形状に形成される。
【0029】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野において通常の知識を持つ者であれば本発明の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正及び変形が可能である。従って、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈しなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリアホール(barrier hole)を利用した付着型ブラジャーの製造方法において、
スポンジの両面に生地をボンディング(bonding)する工程と、前記ボンディングした生地をCNC金型に挿入する工程と、前記CNC金型に挿入した生地を圧着加熱して成型する工程を経てブラジャーカップモールドを成型するステップと、
前記ブラジャーカップモールドをプレスのベース上に載置し、ブラジャーカップの形状と同一形状の凸型カッターを前記ブラジャーカップモールド上で、前記凸型カッターに力を加えて前記ブラジャーカップモールドをカットするステップと、
カットした前記ブラジャーカップモールドの内面にポリオレフィンを原料とするゲルを塗布してブラジャーカップモールド内面に貼着剤層を形成するステップと、を経て製造することを特徴とするバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項2】
前記ブラジャーカップモールドの内面に貼着剤層を形成した後、前記貼着剤層を形成したブラジャーカップモールド一対を連結手段で連結するステップをさらに経て製造することを特徴とする請求項1に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項3】
前記CNC金型の下型(under mold)にはブラジャーカップモールドの縁にバリアホールが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項4】
前記CNC金型の上型(upper mold)は下向きに突出したガイドピンが形成されており、前記下型は突出された前記ガイドピンに対応する形状の凹溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項5】
前記バリアホールによってブラジャーカップモールドに凸形成されたボーダー状の内側線に合わせて前記凸型カッターが置かれることを特徴とする請求項3に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項6】
前記ブラジャーカップモールドを成型するステップは、ブラジャーを着用した時に乳房が垂れないように支持する曲げられた板状の支持部材をブラジャーカップモールドに挿入する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項7】
前記支持部材はプラスチックで製造されたものであることを特徴とする請求項6に記載のバリアホールを利用した付着型ブラジャーの製造方法。
【請求項8】
バリアホールを利用した付着型ブラジャーにおいて、
前記ブラジャーは、
スポンジと、
前記スポンジの内外にボンディングされた生地をバリアホールが形成されたCNC金型で圧着加熱した後、凸型カッターでカットするだけで成型して、ブラジャーカップの縁で内側生地が内方から外方へ曲げられた形状をしたブラジャーカップモールドと、
前記ブラジャーカップモールドの内側面の一部分のみに貼着剤を塗布して形成した貼着剤層と、を有して構成されることを特徴とするバリアホールを利用して作製した付着型ブラジャー。
【請求項9】
前記ブラジャーカップモールド一対を連結手段で連結させることを特徴とする請求項8に記載のバリアホールを利用して作製した付着型ブラジャー。
【請求項10】
前記ブラジャーカップモールドのスポンジは2枚で構成され、前記2枚のスポンジの間に、ブラジャーを着用した時に乳房が垂れないように支持する曲げられた板状の支持部材を挿入されていることを特徴とする請求項7または8に記載のバリアホールを利用して作製した付着型ブラジャー。
【請求項11】
前記連結手段は、雌結合部と雄結合部とが各ブラジャーカップモールドに1つずつ付着されてこれらが互いに結合されるように構成されたことを特徴とする請求項9に記載のバリアホールを利用して作製した付着型ブラジャー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−226049(P2011−226049A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81851(P2011−81851)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(511077155)株式会社セニースタジオ (2)
【Fターム(参考)】