説明

ビデオカメラ

【目的】出力ビデオ信号にシャッター操作を示す特殊効果を付与する。
【構成】キャビネット内にビデオカメラ部とフォトカメラ部とを一体的に配する。シャッター釦を押圧した次のフレームにエンコーダ28からのビデオ信号SCVをメモリ34に書き込み、そのビデオ信号を続く45フレーム期間繰り返し読み出す。スイッチ33は、上記45フレーム期間はメモリ34からの読み出しビデオ信号SCV′を選択し、その他の期間はビデオ信号SCVを選択する。スイッチ33の出力をブランキング回路31を介して出力端子29に導出する。上記45フレーム期間の最初および最後の15フレーム期間には、夫々ブランキング領域が徐々に増加および減少するようにブランキング回路31のブランキング動作を制御し、中間の15フレーム期間はブランキング動作を停止する。これにより、シャッター効果を付与でき、シャッター操作時の画面を静止画で確認できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラを使用することにより、動画の他に静止画の撮像も可能である。しかし、ビデオカメラの解像度はフォトカメラの解像度に比較して低く、ビデオカメラと共にフォトカメラの使用を希望することも多い。例えば、ビデオカメラにフォトカメラを固定し、ビデオカメラで動画を撮像しながら、フォトカメラのシャッターを操作することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フォトカメラのシャッターを操作する際、ビデオカメラの出力ビデオ信号にシャッターが操作されたことを示す特殊効果を付与できれば便利である。例えば、VTRでのビデオ信号の再生時に、いかなる画面の写真が存在するか容易に知ることができる。
【0004】そこで、この発明では、出力ビデオ信号にシャッターが操作されたことを示す特殊効果を付与できるビデオカメラを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、画面毎にブランキング領域が徐々に増加し、その後徐々に減少するように設定するブランキング領域設定手段と、シャッター操作時の撮像ビデオ信号の1画面分を記憶する画像メモリと、撮像ビデオ信号または画像メモリからの読み出しビデオ信号のいずれかを選択して出力する信号選択手段と、この信号選択手段からの出力ビデオ信号をブランキングするブランキング手段とを備え、ブランキング領域設定手段で設定されるブランキング領域に対応してブランキング手段で出力ビデオ信号をブランキングし、ブランキング領域を増加したのち減少させる前の所定期間、画像メモリより1画面分のビデオ信号を繰り返し読み出すと共に、信号選択手段で画像メモリからの読み出しビデオ信号を選択し、さらにブランキング手段のブランキング動作を停止するものである。
【0006】
【作用】画面毎にブランキング領域が徐々に増加し、その後徐々に減少するように出力ビデオ信号がブランキングされ、出力ビデオ信号にシャッターが操作されたことを示す特殊効果を付与し得る。
【0007】また、ブランキング領域を増加したのち減少させる前の所定期間、画像メモリより1画面分のビデオ信号が繰り返し読み出され、これがブランキングされずに出力されるため、シャッター操作時の画面を静止画として確認し得る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の一実施例について説明する。本例は、ビデオカメラとフォトカメラとを一体的に形成したものである。また、ビデオカメラ部からはNTSC方式のカラービデオ信号が得られる例である。
【0009】図1は全体構成を示す斜視図である。同図において、1はキャビネットである。図示せずも、キャビネット1内には、撮像素子、信号処理回路等からなるビデオカメラ部と、フィルム装填機構、フィルム駆動機構等からなるフォトカメラ部とが内蔵される。
【0010】2はビデオカメラ部の撮像レンズであり、3はフォトカメラ部の撮像レンズである。つまり、ビデオカメラ部とフォトカメラ部の光学系は別個に構成される。撮像レンズ2として、焦点距離fが7mm〜42mmの6倍ズームレンズが使用される。一方、撮像レンズ3として、焦点距離fが55mmの固定焦点レンズが使用される。
【0011】また、本例ではキャビネット1内には、小型CRTよりなる電子ビューファインダが設けられ、CRTには撮像レンズ2を介してビデオカメラ部で撮像される画面が表示される。4はアイカップである。なお、撮像レンズ3を介してフォトカメラ部で撮像される画面を直接確認するファインダーは設けられていない。
【0012】また、5T,5Wは、それぞれTELE方向、WIDE方向にズーム操作をするズーム操作釦である。6はビデオカメラ部より出力される撮像ビデオ信号のVTRへの録画操作をする録画釦、7はフォトカメラ部のシャッター釦である。さらに、8はフィルム巻戻し操作釦である。
【0013】図2は、ビデオカメラ部の構成を示すものである。被写体からの像光は撮像レンズ2およびアイリス11を介して補色市松方式の色フィルタを有する単板式のCCD固体撮像素子12に供給される。
【0014】撮像レンズ2のズーム倍率の調整はズームドライバ41によって行なわれる。図7は、ズームドライバ41の具体構成を示すものである。同図において、411は撮像レンズ2を構成するレンズであり、ズーム倍率を調整するためのものである。このレンズ411の位置を回転駆動でもって前後に移動させることにより、ズーム倍率が調整される。例えばT側に回転させることでTELE方向に調整され、一方W側に回転させることでWIDE方向に調整される。
【0015】このレンズ411の回転駆動はDCモータ412によって行なわれる。このモータ412の一端および他端は、それぞれズームドライバ部413の出力端子q1,q2に接続される。ズームドライバ部413の入力端子p1,p2は、それぞれズーム操作スイッチ42のT側、W側の固定端子に接続される。
【0016】この場合、端子p1にハイレベル「H」の信号が供給されるときは、端子q1から端子q2の方向でもってモータ412に電流が流れ(実線図示)、レンズ411はT方向に回転駆動される。逆に、端子p2にハイレベル「H」の信号が供給されるときは、端子q2から端子q1の方向でもってモータ412に電流が流れ(破線図示)、レンズ411はW方向に回転駆動される。なお、端子p1,p2のいずれにもハイレベル「H」の信号が供給されないときは、モータ412に電流が流れることがなく、レンズ411はいずれの方向にも回転駆動されず、その位置が保持される。
【0017】ズーム操作スイッチ42の可動端子は電源端子に接続される。上述したキャビネット1の操作釦5T,5Wを押圧するとき、ズーム操作スイッチ42はそれぞれT側,W側に接続される。ズーム操作スイッチ42がT側、W側に接続されるとき、それぞれズームドライバ部413の端子p1,p2にハイレベル「H」の信号が供給され、TELE方向、WIDE方向にズーム調整が行なわれる。
【0018】図3は、撮像素子12のカラーコーディング模式図である。同図に示すように、フィールド読み出しが行なわれる。AフィールドではA1,A2のようなペアで電荷が混合され、BフィールドではB1,B2のようなペアで電荷が混合される。そして、水平シフトレジスタHregより、AフィールドではA1,A2,・・・の順に、BフィールドではB1,B2,・・・の順に電荷が出力される。
【0019】ここで、電荷の順番a,b,・・・は、図4R>4に示すように、A1ラインにおいては、(Cy+G),(Ye+Mg),・・・となり、A2ラインにおいては、(Cy+Mg),(Ye+G),・・・となり、B1ラインにおいては、(G+Cy),(Mg+Ye),・・・となり、B2ラインにおいては、(Mg+Cy),(G+Ye),・・・となる。
【0020】撮像素子12より上述のように出力される電荷はCDS回路(相関二重サンプリング回路)13に供給され、このCDS回路13より撮像信号として取り出される。このCDS回路13を使用することにより、周知のようにリセット雑音を低減することができる。
【0021】撮像素子12およびCDS回路13で必要なタイミングパルスは、タイミング発生器14より供給される。タイミング発生器14には、発振器15より8fsc(fscは色副搬送波周波数)の基準クロックCK0が供給されると共に、同期発生器16より水平、垂直の同期信号HD,VDが供給される。一方、同期発生器16にはタイミング発生器14より4fscのクロックCK1が供給される。
【0022】CDS回路13より出力される撮像信号はレベル検出回路17に供給され、この検出回路17の出力信号がアイリスドライバ18に供給される。そして、アイリスドライバ18でアイリス11の絞りが自動的に制御される。
【0023】ここで、CDS回路13より出力される撮像信号より輝度信号Yとクロマ信号(色差信号)を得るための処理について説明する。
【0024】輝度信号Yに関しては、隣どうしの信号を加算処理して求められる。図4において、a+b,b+c,c+d,d+e,・・・の加算信号が順に形成される。
【0025】例えば、A1ラインでは、次式のように近似される。ここで、Cy=B+G,Ye=R+G,Mg=B+Rである。
【0026】
Y={(Cy+G)+(Ye+Mg))}×1/2=(2B+3G+2R)×1/2また、A2ラインでは、次式のように近似される。
【0027】
Y={(Cy+Mg)+(Ye+G))}×1/2=(2B+3G+2R)×1/2Aフィールドのその他のライン、Bフィールドのラインについても同様に近似される。
【0028】クロマ信号に関しては、隣どうしの信号を減算処理して求められる。
【0029】例えば、A1ラインでは、次式のように近似される。
【0030】
R−Y=(Ye+Mg)−(Cy+G)
=(2R−G)
また、A2ラインでは、次式のように近似される。
【0031】
−(B−Y)=(Ye+G)−(Cy−Mg)
=−(2B−G)
Aフィールドのその他のライン、Bフィールドのラインについても、同様にして赤色差信号R−Yおよび青色差信号−(B−Y)が線順次に交互に得られる。
【0032】図2に戻って、CDS回路13より出力される撮像信号は、AGC回路19を介して輝度処理部を構成するローパスフィルタ20に供給される。ローパスフィルタ20では、隣どうしの信号の加算処理(平均化)が行なわれる。そのため、このローパスフィルタ20からは、輝度信号Yが出力される。
【0033】また、AGC回路19より出力される撮像信号は、クロマ処理部を構成するサンプルホールド回路21,22に供給される。サンプルホールド回路21,22には、タイミング発生器14よりサンプリングパルスSHP1,SHP2(図5、図6のE,Fに図示)が供給される。
【0034】サンプルホールド回路21からは、(Cy+G)または(Cy+Mg)の連続した信号S1が出力されて減算器23に供給される(図5B,図6Bに図示)。サンプルホールド回路22からは、(Ye+Mg)または(Ye+G)の連続した信号S2が出力されて減算器23に供給される(図5C,図6Cに図示)。
【0035】減算器23では信号S2より信号S1が減算される。そのため、この減算器23からは、それぞれ赤色差信号R−Y,青色差信号−(B−Y)が線順次に交互に出力される(図5D,図6Dに図示)。
【0036】減算器23より出力される色差信号は、直接切換スイッチ24のb側の固定端子および切換スイッチ25のa側の固定端子に供給されると共に、1水平期間の遅延時間を有する遅延回路26を介して切換スイッチ24のa側の固定端子および切換スイッチ25のb側の固定端子に供給される。
【0037】切換スイッチ24,25の切り換えは、コントローラ27によって制御される。すなわち、減算器23より赤色差信号R−Yが出力される1水平期間はb側に接続され、一方青色差信号−(B−Y)が出力される1水平期間はa側に接続される。なお、コントローラ27には、同期発生器16より同期信号HD,VDおよびフィールドパルスFDが基準同期信号として供給されると共に、タイミング発生器14よりクロックCK1が供給される。
【0038】上述のように切換スイッチ24,25は切り換えられるため、切換スイッチ24からは各水平期間で赤色差信号R−Yが出力され、切換スイッチ25からは各水平期間で青色差信号−(B−Y)が出力される。
【0039】ローパスフィルタ20より出力される輝度信号Yと、切換スイッチ24,25より出力される色差信号(R−Y),−(B−Y)はエンコーダ28に供給される。このエンコーダ28には同期発生器16より複合同期信号SYNC、ブランキング信号BLK、バーストフラグ信号BFおよび色副搬送波信号SCが供給される。
【0040】エンコーダ28では、周知のように輝度信号Yに関しては同期信号SYNCが付加され、色差信号に関しては直角2相変調されて搬送色信号Cが形成されると共に、カラーバースト信号が付加される。そして、これら輝度信号Yと搬送色信号Cとが加算されてNTSC方式のカラービデオ信号が形成される。
【0041】エンコーダ28より出力されるカラービデオ信号SCVは切り換えスイッチ33のa側の固定端子に供給されると共に、フレームメモリ34に書き込み信号として供給される。そして、フレームメモリ34より読み出されるビデオ信号SCV′は切換スイッチ33のb側の固定端子に供給され、この切換スイッチ33より出力されるビデオ信号はブランキング回路31を介して出力端子29に導出される。
【0042】また、エンコーダ28からは白黒ビデオ信号SV(同期信号SYNCが付加された輝度信号Y)が出力され、この白黒ビデオ信号SVは電子ビューファインダ30に供給され、小型CRTに撮像画面が表示される。
【0043】次に、切換スイッチ33の切り換え動作、フレームメモリ34の書き込み、読み出し動作およびブランキング回路31のブランキング動作について説明する。これらの動作はコントローラ27によって制御される。
【0044】コントローラ27にはシャッター釦7(図1R>1参照)の押圧を検出する検出スイッチ32が接続される。シャッター釦7が押圧されて検出スイッチ32がオンとなると(図8Bに図示、同図AはフィールドパルスFD)、次の1フレーム期間ではフレームメモリ34は書き込み状態とされ、ビデオ信号SCVが1フレーム分書き込まれる(図8Cに書き込みパルスPWを図示)。
【0045】そして、続く45フレーム期間ではフレームメモリ34は読み出し状態とされ、1フレーム分の同一ビデオ信号が繰り返し読み出される(図8Dに読み出しパルスPRを図示)。
【0046】切換スイッチ33は、フレームメモリ34が読み出し状態にある45フレーム期間ではb側に接続され、その他の期間はa側に接続される(図8Eに図示)。そのため、切換スイッチ33からは、シャッター釦7が押圧された次の次のフレームから45フレーム期間はフレームメモリ34から読み出されたビデオ信号SCV′が出力され、その他の期間はエンコーダ28より出力されるリアルタイムのビデオ信号SCVが出力される(図8Fに図示)。ビデオ信号SCV′は、シャッター釦7が押圧された次の1フレーム期間のビデオ信号SCVの繰り返し信号である。
【0047】45フレーム期間は各々15フレーム期間である3期間TA,TB,TCに分割され、最初と最後の期間TA,TCでブランキング回路31が動作するようにされ、中間の期間TBではブランキング回路31のブランキング動作は停止される。
【0048】図9Bは、期間TAにおけるブランキング信号SBLK のパターンの一例を示すものである。ブランキング信号SBLK はフィールドパルスFD(図9Aに図示)に同期して形成される。
【0049】第1フレームの奇数フィールドでは最初から9H(Hは水平期間)および最後から8.5Hの期間、その偶数フィールドでは最初から8.5Hおよび最後から9Hの期間がブランキング期間とされる。以下、第2〜第14フレームでは各フィールドの最初と最後のブランキング期間が9Hずつ順次増加される。そして、第15フレームでは全期間がブランキング期間とされる(図9Bのハイレベル期間参照)。
【0050】また、図9Dは、期間TCにおけるブランキング信号SBLK のパターンの一例を示すものである。ブランキング信号SBLK はフィールドパルスFD(図9Cに図示)に同期して形成される。第1フレームでは全期間がブランキング期間とされる。第2フレームの奇数フィールドでは最初から126Hおよび最後から125.5Hの期間、その偶数フィールドでは最初から125.5Hおよび最後から126Hの期間がブランキング期間とされる。そして、第3〜第15フレームでは各フィールドの最初と最後のブランキング期間が9Hずつ順次減少される(図9Dのハイレベル期間参照)。
【0051】ブランキング回路31はブランキング信号SBLK で示されるブランキング期間で動作し、切換スイッチ33より出力されるビデオ信号は出力端子29に導出されなくなる。そのため、出力端子29に得られるビデオ信号による画像は、図10に斜線をもって示すようにブランキング領域が変化するものとなり、シャッター効果が付与されたものとなる。
【0052】すなわち、期間TAを構成する第1〜第15フレーム(0.5sec)では、画面上の上側および下側から中央に向かってブランキング領域が徐々に増加していって最終的に全画面がブランキング領域となり、シャッターインの効果が付与される。一方、期間TCを構成する第1〜第15フレーム(0.5sec)では、画面中央から上側および下側に向かってブランキング領域が徐々に除去されていき、シャッターアウトの効果が付与される。
【0053】このように本例においては、シャッター釦7が押圧されて、フォトカメラのシャッターが切られるときは、期間TA,TCで出力端子29に得られるビデオ信号にシャッター効果が付与される。そのため、VTRでのビデオ信号の再生時に、シャッター効果が付与された画面から、いかなる画面の写真をフォトカメラで撮ったか容易に知ることができる。
【0054】また、期間TA,TCの間の期間TBでは、ブランキング回路31の動作が停止され、切換スイッチ33からのビデオ信号が出力端子29にそのまま導出される。この期間TBにおける切換スイッチ33からのビデオ信号はフレームメモリ34から読み出されたビデオ信号SCV′であり、シャッター釦7が押圧された次の1フレーム期間のビデオ信号SCVの繰り返し信号である。そのため、VTRでのビデオ信号の再生時に、フォトカメラで撮った画面を静止画でもって確認することができる。
【0055】なお、上述実施例においては、シャッターイン、シャッターアウトの効果がそれぞれ15フレーム(0.5sec)でもって付与されるものであるが、使用フレーム数はこれに限定されるものではない。また、ブランキング領域は上側および下側から中央に向かって徐々に増加し、その後中央から上側および下側に向かって徐々に除去されるものであるが、その他のパターンで変化するようにしてもよい。これら使用フレーム数およびブランキング領域の変化パターンは、ブランキング信号SBLK のパターンを変更して容易に変えることができる。
【0056】また、上述実施例においては、ビデオ信号SCVを書き込むためにフレームメモリ34を使用したものであるが、フィールドメモリを使用して1フィールド分を書き込む構成とすることもできる。また、メモリ34および切換スイッチ33の配置位置はエンコーダ28の前段であってもよく、その場合、輝度信号Y、色差信号R−Y,−(B−Y)のそれぞれに対応して配置する必要がある。
【0057】また、上述実施例においては、期間TA,TCでもフレームメモリ34より読み出されるビデオ信号SCV′が出力ビデオ信号とされるが、この期間はエンコーダ28からのリアルタイムのビデオ信号SCVを使用するようにしてもよい。
【0058】また、上述実施例においては、シャッター釦7が押圧されるときは、常にシャッター効果が付与されるが、シャッター効果を付与するか否かを選択する手段を設けるようにしてもよい。
【0059】また、上述実施例においては、ビデオカメラとフォトカメラとが一体とされているが、ビデオカメラに別体のフォトカメラを固定して使用するタイプのものにも同様に適用することができる。この場合、何らかの手段をもってフォトカメラのシャッター釦が押圧されたことを検出する必要がある。
【0060】また、上述実施例は、NTSC方式のカラービデオ信号を得るビデオカメラに適用したものであるが、その他の方式のビデオ信号を得るビデオカメラにも同様に適用できることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、画面毎にブランキング領域が徐々に増加し、その後徐々に減少するように出力ビデオ信号がブランキングされるので、出力ビデオ信号にシャッターが操作されたことを示す特殊効果を付与することができる。また、ブランキング領域を増加したのち減少させる前の所定期間、画像メモリより1画面分のビデオ信号が繰り返し読み出され、これがブランキングされずに出力されるため、シャッター操作時の画面を静止画として確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】ビデオカメラ部の構成を示す図である。
【図3】カラーコーディング模式図である。
【図4】水平出力レジスタの出力を示す図である。
【図5】色信号処理の説明のための図である。
【図6】色信号処理の説明のための図である。
【図7】ズームドライバの構成を示す図である。
【図8】フレームメモリ、切換スイッチの動作を説明するための図である。
【図9】ブランキング信号のパターンを示す図である。
【図10】ブランキング領域の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
2,3 撮像レンズ
4 アイカップ
5T,5W ズーム操作釦
6 録画釦
7 シャッター釦
12 CCD固体撮像素子
14 タイミング発生器
16 同期発生器
20 ローパスフィルタ
21,22 サンプルホールド回路
23 減算器
24,25 切換スイッチ
26 遅延回路
27 コントローラ
28 エンコーダ
29 出力端子
30 電子ビューファインダ
31 ブランキング回路
32 検出スイッチ
33 切換スイッチ
34 フレームメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 画面毎にブランキング領域が徐々に増加し、その後徐々に減少するように設定するブランキング領域設定手段と、シャッター操作時の撮像ビデオ信号の1画面分を記憶する画像メモリと、撮像ビデオ信号または上記画像メモリからの読み出しビデオ信号のいずれかを選択して出力する信号選択手段と、この信号選択手段からの出力ビデオ信号をブランキングするブランキング手段とを備え、上記ブランキング領域設定手段で設定されるブランキング領域に対応して上記ブランキング手段で出力ビデオ信号をブランキングし、上記ブランキング領域を増加したのち減少させる前の所定期間、上記画像メモリより1画面分のビデオ信号を繰り返し読み出すと共に、上記信号選択手段で上記画像メモリからの読み出しビデオ信号を選択し、さらに上記ブランキング手段のブランキング動作を停止することを特徴とするビデオカメラ。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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