ビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【課題】円柱支持体に遊嵌した多数のクリーナユニットを、一部の係着で全体を同時に着脱可能にする茎葉除去装置を提供する。
【解決手段】回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌する。クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体構成する。挟持盤に結合する円柱支持体は前記円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に選択する。クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化してもよい。
【解決手段】回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌する。クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体構成する。挟持盤に結合する円柱支持体は前記円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に選択する。クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化してもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はビートハーベスタの前部に回転駆動手段を介して取付けられ、掘り取り口の前でビート回りの茎葉を畝の左右に振り払う茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
ビートハーベスタはビートタンクを搭載した車台の下方にビート掘り取り口とこの後方に続く搬送コンベアを有し、トラクタ等に牽引されるビートハーベスタの前進でビートを掘り起こしながら後方に搬送してビートタンクに投入するものであるが、収穫前のビートの周囲には枯れた茎葉が倒伏しており、これを取り除いて掘り起こすようにしないと異物となって様々な支障が生ずる。
このため、車台下方のビート掘り取り口前方に、クリーナユニット群を放射状に配した一対の回転駆動盤を畝の左右に配設し、回転駆動ベース盤に取付けた前記クリーナユニットの先端で倒伏した茎葉を畝の両側へ払い落とすようにしている。
【０００３】
ビートハーベスタの茎葉除去装置は一般に、回転駆動されるベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、基端に貫通孔を形成したゴムなどの可撓性クリーナユニットを放射状に遊嵌し、クリーナユニットの回転弾発力で倒伏茎葉を振り払うようにしたものが使用されている。
【０００４】
この場合に、従来の茎葉除去装置は図７、図８に示すように、回転ベース盤１上の円形ラインに沿って一体形成した複数の円柱支持体２の各々にクリーナユニット３の基端貫通孔４を遊嵌し、各々の円柱支持体２の先端側ピン孔５に抜け止めのピン６を差し込んで係着したものがあり、また、図９、図１０のように、ボルト７を円柱支持体２とし、このボルト軸に基端貫通孔４を遊嵌した複数のクリーナユニットの両側を、円形ラインに沿って複数の通孔８を形成した左右回転駆動ベース盤１で放射状に挟持したものも知られている。尚、図８の符号９は座金、図１０の符号１０はナットを示す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
これら従来の茎葉除去装置は、放射状に配設した複数のクリーナユニットを回転駆動ベース盤に１本づつ独立に取付ける構造であるため組付け作業が煩雑で手間がかかり、ともすると取付ミスや締付不備といった不良品を発生させるおそれもある。
【０００６】
また、個々独立に着脱できる取付構造は個別の取替えに便利なものと考えられがちであるが、この種のクリーナユニット群は共有の回転駆動ベース盤に放射状に取付けられて同時に回転使用されるので一様に摩耗損傷する。このため、摩耗等によるクリーナユニットの交換はすべてのクリーナユニットについて同時に行なう必要が生じ、ここでも個々独立の脱着作業に手間隙がかかっていた。
【０００７】
従って、本発明の第１の目的は、円柱支持体に遊嵌した多数の放射状クリーナユニットのうち、その二つ以上の円柱支持体に係着するだけですべての放射状クリーナユニットを一体の除去装置に組込むことができる茎葉除去装置のクリーナユニット取付構造を提供することにある。
【０００８】
本発明の他の目的は、円柱支持体に遊嵌した放射状のクリーナユニットを１個所の結合で回転駆動ベース盤に組付けることができる茎葉除去装置のクリーナユニット取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記第１の目的を達成するために、本発明のクリーナユニット取付構造は、回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体化したことを特徴とする。
この場合、挟持盤に結合する円柱支持体は２個所以上とし、回転駆動ベース盤上に固定した円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に設定する。
【００１０】
上記他の目的を達成するために、本発明のクリーナユニット取付構造は、回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化したことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
以上の構成により、請求項１の発明では、回転駆動ベース盤に８本のクリーナユニットを組付ける場合に、例えば１本おきに４本の円柱支持体にボルトねじ孔を設け、これに対応するボルト通孔を設けた挟持盤を放射状クリーナユニットの円柱支持体先端に当接し、前記４個所のボルト通孔にボルトを通して対応する円柱支持体のボルトねじ孔に締付けることにより、４個所の作業で８本のクリーナユニットを装着あるいは着脱できるので労力、時間を半減させることができる。さらに、ボルト着脱個所を２個所にすることにより、作業は４分の１に軽減される。
【００１２】
放射状クリーナユニット群を取付けた回転駆動ベース盤の反対側から円柱支持体上端に挟持盤を当接し、前記回転駆動ベース盤と挟持盤の中心軸を一体に結合する場合は１個所の着脱作業で放射状クリーナユニットのすべてを同時に着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施例を添付図１乃至図６に基づいて説明する。尚、図１乃至図６の符号中、従来例と同じ符号は実質的に共通の部材を示している。
図１、図２は本発明による茎葉除去装置の一実施例を示すもので、中心部にビートハーベスタ本体の回転駆動軸（図は省略）に固定される取付軸１１を有する回転駆動ベース盤１の面上に８本の円柱支持体２が取付軸１１周囲の円形ラインに沿って一体に固定されており、これら円柱支持体２は８本のうち、１本おきの計４本の上端にボルトねじ孔１２が形成されている。
【００１４】
これら各円柱支持体２には、基端に貫通孔４を形成したクリーナユニット３が貫通孔４を通して放射状に遊嵌されている。
クリーナユニット３はゴム、合成ゴムなどの可撓性の材質からなり、回転方向の抵抗に対して弾発的に撓み、接触物を遠心力で回転方向へ振り分けるように配設されている。
【００１５】
クリーナユニット３の基端貫通孔４を遊嵌した円柱支持体２群の上端側に挟持盤１３が一体結合されるようになっており、この挟持盤１３は円形プレート１４面に、前記４本の円柱支持体２のボルトねじ孔１２に対応する位置に４個所のボルト通孔１５を有し、４本のボルト１６が座金１７とボルト通孔１５を通して円柱支持体２の対応する４個所の前記ボルトねじ孔１２にそれぞれ着脱自在に螺着し、これにより茎葉除去装置として一体に取付けられる。従って、８本のクリーナユニット３は４個所の作業で着脱可能になる。
【００１６】
図３、図４は本発明の他の実施例を示すもので、この実施例は８本の円柱支持体２のうちの２本にボルトねじ孔１２を穿孔し、これに対応する２個所のボルト通孔１５を有する挟持盤１３をすべての円柱支持体２の先端に当接し、２本のボルト１６だけで茎葉除去装置を一体に構成したものである。
【００１７】
図１乃至図４実施例のように、多数の放射状クリーナユニット３の円柱支持体２の一部を挟持盤１３を介して着脱する場合は、挟持盤１３を着脱する円柱支持体は円柱支持体２群の上下及び／又は左右に、例えば、対称的にバランスよく配置するのが望ましい。
【００１８】
図５、図６は本発明のさらに別の実施例を示すもので、この実施例はクリーナユニット３群を遊嵌した回転駆動ベース盤１の円柱支持体２群の先端側に、すべての円柱支持体２の先端に圧接してカバーする１本の円形挟持盤１３を当接し、この挟持盤１３の中心部通孔１８と回転駆動ベース盤１の前記取付軸１１を１個所のボルト１９で着脱可能に結合したものである。この実施例では１本のボルト１９の着脱で放射状クリーナユニット３のすべてが同時に着脱される。
【００１９】
本発明のすべての実施例において、ボルトねじ孔１２などの着脱手段をもたない円柱支持体２は挟持盤１３を当接して締付けるだけでもよい。但し、図は省略したが、円柱支持体２の先端面とこれに当接する挟持盤１３のプレート１４の対向面を凹凸嵌合して当接し、これにより回転力の負荷が挟持盤１３の１個所に偏らず全体に分散するようにしてもよい。
【００２０】
図の実施例では挟持盤１３は縁辺２０を上方へ折り曲げて強度を得るようにしてある。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
本発明はビートハーベスタの茎葉除去装置に取付けられている多数のクリーナユニットを共通部材で係着しているのでクリーナユニットの組付け、あるいは交換のために作業が簡略され、装置製造の合理化、ビート収穫作業能率に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明による茎葉除去装置の平面図
【図２】図１の組付説明図
【図３】本発明の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図４】図３の側面図
【図５】本発明の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図６】図５の側面図
【図７】従来例による茎葉除去装置の平面図
【図８】図７の組付説明図
【図９】従来例の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図１０】図９の組付説明図
【符号の説明】
【００２３】
１…回転駆動ベース盤
２…円柱支持体
３…クリーナユニット
４…基端貫通孔
５…ピン孔
６…ピン
７…ボルト
８…通孔
９…座金
１０…ナット
１１…取付軸
１２…ボルトねじ孔
１３…挟持盤
１４…円形プレート
１５…ボルト通孔
１６…ボルト
１７…座金
１８…中心部通孔
１９…ボルト
２０…縁辺
【技術分野】
【０００１】
本発明はビートハーベスタの前部に回転駆動手段を介して取付けられ、掘り取り口の前でビート回りの茎葉を畝の左右に振り払う茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
ビートハーベスタはビートタンクを搭載した車台の下方にビート掘り取り口とこの後方に続く搬送コンベアを有し、トラクタ等に牽引されるビートハーベスタの前進でビートを掘り起こしながら後方に搬送してビートタンクに投入するものであるが、収穫前のビートの周囲には枯れた茎葉が倒伏しており、これを取り除いて掘り起こすようにしないと異物となって様々な支障が生ずる。
このため、車台下方のビート掘り取り口前方に、クリーナユニット群を放射状に配した一対の回転駆動盤を畝の左右に配設し、回転駆動ベース盤に取付けた前記クリーナユニットの先端で倒伏した茎葉を畝の両側へ払い落とすようにしている。
【０００３】
ビートハーベスタの茎葉除去装置は一般に、回転駆動されるベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、基端に貫通孔を形成したゴムなどの可撓性クリーナユニットを放射状に遊嵌し、クリーナユニットの回転弾発力で倒伏茎葉を振り払うようにしたものが使用されている。
【０００４】
この場合に、従来の茎葉除去装置は図７、図８に示すように、回転ベース盤１上の円形ラインに沿って一体形成した複数の円柱支持体２の各々にクリーナユニット３の基端貫通孔４を遊嵌し、各々の円柱支持体２の先端側ピン孔５に抜け止めのピン６を差し込んで係着したものがあり、また、図９、図１０のように、ボルト７を円柱支持体２とし、このボルト軸に基端貫通孔４を遊嵌した複数のクリーナユニットの両側を、円形ラインに沿って複数の通孔８を形成した左右回転駆動ベース盤１で放射状に挟持したものも知られている。尚、図８の符号９は座金、図１０の符号１０はナットを示す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
これら従来の茎葉除去装置は、放射状に配設した複数のクリーナユニットを回転駆動ベース盤に１本づつ独立に取付ける構造であるため組付け作業が煩雑で手間がかかり、ともすると取付ミスや締付不備といった不良品を発生させるおそれもある。
【０００６】
また、個々独立に着脱できる取付構造は個別の取替えに便利なものと考えられがちであるが、この種のクリーナユニット群は共有の回転駆動ベース盤に放射状に取付けられて同時に回転使用されるので一様に摩耗損傷する。このため、摩耗等によるクリーナユニットの交換はすべてのクリーナユニットについて同時に行なう必要が生じ、ここでも個々独立の脱着作業に手間隙がかかっていた。
【０００７】
従って、本発明の第１の目的は、円柱支持体に遊嵌した多数の放射状クリーナユニットのうち、その二つ以上の円柱支持体に係着するだけですべての放射状クリーナユニットを一体の除去装置に組込むことができる茎葉除去装置のクリーナユニット取付構造を提供することにある。
【０００８】
本発明の他の目的は、円柱支持体に遊嵌した放射状のクリーナユニットを１個所の結合で回転駆動ベース盤に組付けることができる茎葉除去装置のクリーナユニット取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記第１の目的を達成するために、本発明のクリーナユニット取付構造は、回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体化したことを特徴とする。
この場合、挟持盤に結合する円柱支持体は２個所以上とし、回転駆動ベース盤上に固定した円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に設定する。
【００１０】
上記他の目的を達成するために、本発明のクリーナユニット取付構造は、回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化したことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
以上の構成により、請求項１の発明では、回転駆動ベース盤に８本のクリーナユニットを組付ける場合に、例えば１本おきに４本の円柱支持体にボルトねじ孔を設け、これに対応するボルト通孔を設けた挟持盤を放射状クリーナユニットの円柱支持体先端に当接し、前記４個所のボルト通孔にボルトを通して対応する円柱支持体のボルトねじ孔に締付けることにより、４個所の作業で８本のクリーナユニットを装着あるいは着脱できるので労力、時間を半減させることができる。さらに、ボルト着脱個所を２個所にすることにより、作業は４分の１に軽減される。
【００１２】
放射状クリーナユニット群を取付けた回転駆動ベース盤の反対側から円柱支持体上端に挟持盤を当接し、前記回転駆動ベース盤と挟持盤の中心軸を一体に結合する場合は１個所の着脱作業で放射状クリーナユニットのすべてを同時に着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施例を添付図１乃至図６に基づいて説明する。尚、図１乃至図６の符号中、従来例と同じ符号は実質的に共通の部材を示している。
図１、図２は本発明による茎葉除去装置の一実施例を示すもので、中心部にビートハーベスタ本体の回転駆動軸（図は省略）に固定される取付軸１１を有する回転駆動ベース盤１の面上に８本の円柱支持体２が取付軸１１周囲の円形ラインに沿って一体に固定されており、これら円柱支持体２は８本のうち、１本おきの計４本の上端にボルトねじ孔１２が形成されている。
【００１４】
これら各円柱支持体２には、基端に貫通孔４を形成したクリーナユニット３が貫通孔４を通して放射状に遊嵌されている。
クリーナユニット３はゴム、合成ゴムなどの可撓性の材質からなり、回転方向の抵抗に対して弾発的に撓み、接触物を遠心力で回転方向へ振り分けるように配設されている。
【００１５】
クリーナユニット３の基端貫通孔４を遊嵌した円柱支持体２群の上端側に挟持盤１３が一体結合されるようになっており、この挟持盤１３は円形プレート１４面に、前記４本の円柱支持体２のボルトねじ孔１２に対応する位置に４個所のボルト通孔１５を有し、４本のボルト１６が座金１７とボルト通孔１５を通して円柱支持体２の対応する４個所の前記ボルトねじ孔１２にそれぞれ着脱自在に螺着し、これにより茎葉除去装置として一体に取付けられる。従って、８本のクリーナユニット３は４個所の作業で着脱可能になる。
【００１６】
図３、図４は本発明の他の実施例を示すもので、この実施例は８本の円柱支持体２のうちの２本にボルトねじ孔１２を穿孔し、これに対応する２個所のボルト通孔１５を有する挟持盤１３をすべての円柱支持体２の先端に当接し、２本のボルト１６だけで茎葉除去装置を一体に構成したものである。
【００１７】
図１乃至図４実施例のように、多数の放射状クリーナユニット３の円柱支持体２の一部を挟持盤１３を介して着脱する場合は、挟持盤１３を着脱する円柱支持体は円柱支持体２群の上下及び／又は左右に、例えば、対称的にバランスよく配置するのが望ましい。
【００１８】
図５、図６は本発明のさらに別の実施例を示すもので、この実施例はクリーナユニット３群を遊嵌した回転駆動ベース盤１の円柱支持体２群の先端側に、すべての円柱支持体２の先端に圧接してカバーする１本の円形挟持盤１３を当接し、この挟持盤１３の中心部通孔１８と回転駆動ベース盤１の前記取付軸１１を１個所のボルト１９で着脱可能に結合したものである。この実施例では１本のボルト１９の着脱で放射状クリーナユニット３のすべてが同時に着脱される。
【００１９】
本発明のすべての実施例において、ボルトねじ孔１２などの着脱手段をもたない円柱支持体２は挟持盤１３を当接して締付けるだけでもよい。但し、図は省略したが、円柱支持体２の先端面とこれに当接する挟持盤１３のプレート１４の対向面を凹凸嵌合して当接し、これにより回転力の負荷が挟持盤１３の１個所に偏らず全体に分散するようにしてもよい。
【００２０】
図の実施例では挟持盤１３は縁辺２０を上方へ折り曲げて強度を得るようにしてある。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
本発明はビートハーベスタの茎葉除去装置に取付けられている多数のクリーナユニットを共通部材で係着しているのでクリーナユニットの組付け、あるいは交換のために作業が簡略され、装置製造の合理化、ビート収穫作業能率に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明による茎葉除去装置の平面図
【図２】図１の組付説明図
【図３】本発明の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図４】図３の側面図
【図５】本発明の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図６】図５の側面図
【図７】従来例による茎葉除去装置の平面図
【図８】図７の組付説明図
【図９】従来例の他の実施例による茎葉除去装置の平面図
【図１０】図９の組付説明図
【符号の説明】
【００２３】
１…回転駆動ベース盤
２…円柱支持体
３…クリーナユニット
４…基端貫通孔
５…ピン孔
６…ピン
７…ボルト
８…通孔
９…座金
１０…ナット
１１…取付軸
１２…ボルトねじ孔
１３…挟持盤
１４…円形プレート
１５…ボルト通孔
１６…ボルト
１７…座金
１８…中心部通孔
１９…ボルト
２０…縁辺
【特許請求の範囲】
【請求項１】
回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体化したことを特徴とするビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【請求項２】
挟持盤に選択的に結合する円柱支持体が、前記円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に設定されていることを特徴とする請求項１記載のビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【請求項３】
回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化したことを特徴とするビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【請求項１】
回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤を前記円柱支持体群の一部に着脱可能に結合して一体化したことを特徴とするビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【請求項２】
挟持盤に選択的に結合する円柱支持体が、前記円柱支持体群の上下及び／又は左右対称に設定されていることを特徴とする請求項１記載のビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【請求項３】
回転駆動ベース盤上の円形ラインに沿った複数の円柱支持体の各々に、複数本のクリーナユニットの基端貫通孔を放射状に遊嵌したビートハーベスタの茎葉除去装置において、クリーナユニットを遊嵌した前記円柱支持体群の先端側に、すべての円柱支持体の先端をカバーする一体の挟持盤を当接し、この挟持盤と前記回転駆動ベース盤の中心部を着脱可能に結合して一体化したことを特徴とするビートハーベスタの茎葉除去装置におけるクリーナユニット群の取付構造
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２００６−２５７２６（Ｐ２００６−２５７２６Ａ）
【公開日】平成１８年２月２日（２００６．２．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２１１２１６（Ｐ２００４−２１１２１６）
【出願日】平成１６年７月２０日（２００４．７．２０）
【出願人】（０００１１７２７２）
【出願人】（０００１１７２８３）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年２月２日（２００６．２．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年７月２０日（２００４．７．２０）
【出願人】（０００１１７２７２）
【出願人】（０００１１７２８３）
【Ｆターム（参考）】
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