説明

ファイル特定装置、ファイル特定方法及びプログラム

【課題】装置の設定を支援する。
【解決手段】設定端末100は、取得した位置や気圧等の各情報を基にファイル特定装置200から設定ファイルを受信する。ファイル特定装置200は、設定端末100から受信した各情報を基に、設定ファイルを特定する。設定端末100が取得する情報に対応する設定ファイルが複数ある場合、設定端末100は、設定対象装置300の配置予定方角をファイル特定装置200に送信し、ファイル特定装置200は方角を基に設定ファイルを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル特定装置、ファイル特定方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ルータ等のネットワーク装置は、システムに導入する際、設置する場所や回線状況に応じた個別の設定を行う必要がある。
【0003】
特許文献1は、ユーザがルータの機種情報(メーカや機種番号等)を入力し、その情報を基にルータを設定する設定サーバを開示している。
【0004】
また、特許文献2は、機器設定ツールサーバ装置が、ユーザの指示に従って機器を設定する機器管理システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−032142号公報
【特許文献2】特開2010−092090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1が開示する設定サーバは、ルータの機種情報等を基にルータを設定するため、予めルータの機種情報等を記憶し、これらの情報を管理する必要がある。また、このようなサーバが故障した場合、再度ルータの情報を登録し直す必要もある。
【0007】
特許文献2が開示する機器管理システムは、機器を設定するために指示を入力する必要があるため、スキルを持つユーザが機器を設定する必要がある。このため、スキルを持たないユーザによる機器の設定は難しいという問題があり、人為的な設定ミスが発生する可能性がある。
【0008】
このような問題を解決するために、スキルを持たないユーザであっても、自動で容易にルータ等のネットワーク装置の設定が可能なシステムや手法が求められている。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置の設定を支援することができるファイル特定装置、ファイル特定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るファイル特定装置は、
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるファイル特定装置であって、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶手段と、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
また、前記ファイル記憶手段は、前記設定端末の識別番号と気圧情報及び高度情報とをさらに関連付けて記憶し、
前記情報受信手段は、前記設定端末から前記識別番号と前記気圧情報をさらに受信し、受信した前記気圧情報を基に高度情報を求め、
前記ファイル特定手段は、前記位置情報及び前記識別番号を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルが2以上ある場合に、前記情報受信手段が求めた高度情報を基に、取得した2以上の前記設定ファイルのうちから1つの前記設定ファイルを特定しても良い。
【0012】
また、前記設定端末に該設定端末を移動させる旨の表示をさせる表示指示を送信し、前記設定端末から受信した前記設定対象の装置を配置する方角を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信する詳細位置特定手段をさらに備え、
前記ファイル記憶手段は、前記方角をさらに関連付けて記憶し、
前記詳細位置特定手段は、前記ファイル特定手段が2以上の前記設定ファイルを取得した場合に、前記設定端末に前記表示指示を送信し、前記設定端末から受信した前記方角を基に、前記ファイル特定手段が取得した2以上の前記設定ファイルのうちから、1つの前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信しても良い。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るファイル特定方法は、
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるファイル特定装置で設定ファイルを特定する方法であって、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶ステップと、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信ステップと、
前記情報受信ステップで受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶ステップで記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるコンピュータを、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶手段、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信手段、
前記情報受信手段が受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定手段、として機能させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、装置の設定を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る設定支援システム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】実施形態1に係る設定支援システムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【図4】実施形態1に係る設定ファイルと各種情報の関係を説明するための図である。
【図5】実施形態1に係る設定支援システムの各装置の動作の一例を示すフロー図である。
【図6】実施形態2に係る設定支援システムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【図7】実施形態2に係る設定ファイルと各種情報の関係を説明するための図である。
【図8】実施形態2に係る設定支援システムの各装置の動作の一例を示すフロー図である。
【図9】実施形態2に係る移動情報送信処理及び詳細位置特定処理の一例を示すフロー図である。
【図10】実施形態2に係る設定支援システムの具体的な動作の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施形態1)
以下、本実施形態に係る設定支援システムについて、図面を参照して説明する。
【0018】
設定支援システム1は、図1に示すように、設定端末100と、ファイル特定装置200と、設定対象装置300と、から構成されている。
【0019】
設定端末100は、設定対象装置300を設定する端末であり、例えば、スマートフォン等の携帯端末である。設定端末100は、移動体通信網等のネットワークを介して相互にファイル特定装置200と接続し、取得した位置情報や気圧情報等の各情報を基にファイル特定装置200から設定ファイルを受信する。なお、位置情報とは、緯度・経度の位置情報であり、気圧情報とは、hpa(ヘクトパスカル)単位の値である。また、設定ファイルとは、設定対象装置300を設定するための情報を記述しているファイルである。
【0020】
ファイル特定装置200は、設定対象装置300の設定ファイルを複数記憶する装置であり、例えば、通常のコンピュータ等の情報処理装置である。ファイル特定装置200は、移動体通信網等のネットワークを介して相互に設定端末100と接続し、設定端末100から受信した各情報を基に、設定ファイルを特定する。
【0021】
設定対象装置300は、設定対象の装置であり、例えば、ルータ等のネットワーク装置である。設定対象装置300は、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインタフェースを介して設定端末100と接続する。なお、接続方法はシリアル接続に限られず、例えば、ネットワークを介して接続しても良い。
【0022】
以上が、設定支援システム1の構成である。
【0023】
続いて、設定支援システム1を構成する各装置のハードウェア構成について説明する。
【0024】
設定支援システム1を構成する各装置は、それぞれ図2に示すように、制御部11と、主記憶部12と、外部記憶部13と、操作部14と、表示部15と、送受信部16と、から構成されている。主記憶部12と、外部記憶部13と、操作部14と、表示部15と、送受信部16とは、いずれも内部バス10を介して制御部11と接続している。
【0025】
送受信部16は、シリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェース等から構成されている。送受信部16は、図1に示す各装置からシリアルインタフェースやネットワークを介して送信された情報等を受信する。また、送受信部16は、受信した情報等を、制御部11に供給する。
【0026】
外部記憶部13は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、後述する各処理を制御部11に行わせるためのプログラム19を予め記憶し、また、制御部11の指示に従って、外部記憶部13が記憶するデータを制御部11に供給し、制御部11から供給されたデータを記憶する。
【0027】
主記憶部12は、RAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部13に記憶されているプログラム19を読み込み、さらに制御部11の作業領域としても使用される。
【0028】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部13に記憶されているプログラム19に従って、後述する各処理を実行する。
【0029】
操作部14は、キーボードやマウス、操作キーやタッチパネルなどの入力デバイス等と、入力デバイス等を内部バス10に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部14は、ユーザの指示を処理する機能を備え、ユーザの操作によって入力されたデータを制御部11に供給する。
【0030】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)等から構成されている。表示部15は、各データや情報等を表示する。
【0031】
なお、設定支援システム1内の各装置は、必ずしも上述の構成要素を備えている必要は無い。上述のハードウェア構成は一般的な情報処理装置の一例であり、例えば、設定対象装置300は操作部14、表示部15を必ずしも備える必要は無い。
【0032】
以上が、設定支援システム1を構成する各装置のハードウェア構成である。
【0033】
続いて、設定支援システム1の詳細な構成について説明する。
【0034】
設定端末100は、図3に示すように、情報取得部110と、設定反映部120と、を備えている。
【0035】
情報取得部110は、位置情報と、気圧情報と、自端末を一意に識別する識別番号と、を取得し、ネットワークを介してファイル特定装置200に取得した各情報を送信する。情報取得部110は、GPS(Global Positioning System)アンテナを備えており、GPS衛星から受信した複数のGPS信号を基に現在の位置情報を求める。
【0036】
また、情報取得部110は、気圧センサを備えており、例えば、コンデンサの電極間の距離の変化を静電容量の変化として検出し、気圧情報を求める。識別番号は、予め外部記憶部13に記憶されており、情報取得部110は、外部記憶部13から識別番号を取得する。なお、識別番号は、例えば設定端末100の電話番号や、SIM(Subscriber Identity Module)カードのID等である。
【0037】
設定反映部120は、ファイル特定装置200から設定ファイルを受信し、受信した設定ファイルを設定対象装置300に反映させる。設定の反映方法は、例えば、設定ファイルを設定対象装置300に送信することで行われる。一般的な設定対象装置300は、設定ファイルから設定を読み込む機能を備えているため、設定反映部120が設定ファイルを設定対象装置300に送信するだけで、設定は反映されることとなる。
【0038】
なお、情報取得部110及び設定反映部120は、プログラム19により提供され、制御部11及び主記憶部12が協働して動作することで実現される機能部である。
【0039】
ファイル特定装置200は、情報受信部210と、ファイル特定部220と、ファイル記憶部230と、を備えている。
【0040】
情報受信部210は、ネットワークを介して設定端末100が取得した上述の各情報を受信し、受信した各情報をファイル特定部220に出力する。また、情報受信部210は、各情報をファイル特定部220に出力する際、気圧情報を基に高度情報を求め、求めた高度情報もファイル特定部220に出力する。
【0041】
ファイル特定部220は、情報受信部210から受信した各情報を基にファイル記憶部230を参照して受信した情報に対応する設定ファイルを特定する。
【0042】
ファイル記憶部230は、図4に示すように、位置情報、気圧情報、高度情報、識別番号、設定ファイル、をそれぞれ関連付けて記憶している。また、ファイル記憶部230は、設定ファイルそのものについても記憶している。なお、ファイル記憶部230は、位置情報を基に一意の設定ファイルを識別できる場合、必ずしも識別番号と気圧情報及び高度情報を関連付けて記憶する必要はない。
【0043】
ファイル記憶部230は、予め上述の情報を記憶しており、設定対象装置300の開発時、または設定対象装置300を採用するシステムの構想時、等のタイミングで、スキルを持つ技術者が記憶する。
【0044】
なお、情報受信部210及びファイル特定部220は、プログラム19により提供され、制御部11及び主記憶部12が協働して動作することで実現される機能部である。
【0045】
ファイル特定装置200は、設定対象装置300と接続した設定端末100から位置情報を受信することで、例えば、その設定対象装置300を配置するビル等の建物を特定することができる。また、ファイル特定装置200は、設定端末100から気圧情報を受信することで、そのビルのフロア(階数等)を特定することもできる。すなわち、ファイル特定装置200は、位置情報と気圧情報を基に、設定対象装置300をどのビルの何階に配置するのかを認識することができる。ファイル特定装置200は、このようなビルやフロアの情報と設定ファイルとを関連付けて記憶していても良い。
【0046】
なお、仮に同一位置(ビル)の同一気圧(フロア)の場所に複数の設定対象装置300を配置する場合、ファイル特定装置200は、設定端末100を介してそのフロアの詳細な位置を設定端末100の使用者に入力させ、同一ビルの同一フロア内に複数の設定対象装置300を配置する場合でも、各設定対象装置300に一意の設定ファイルを反映させることができる。
【0047】
以上が、設定支援システム1の詳細な構成である。
【0048】
続いて、設定支援システム1の動作の一例について説明する。
【0049】
例えば、あるシステムに設定対象装置300を配置するとする。この場合、まず、配送業者がそのシステムがある場所に設定対象装置300を運送する。このとき、配送業者は設定端末100を保有している。
【0050】
配送業者は、予め決められた場所に設定対象装置300を配置し、各種ケーブル(LANケーブルや電源ケーブル)をセットし、設定端末100と設定対象装置300とをUSBで接続する。
【0051】
そして、配送業者は、設定端末100を操作し、設定処理を開始させる。
【0052】
設定処理を開始すると、設定端末100は、図5に示すように、ファイル特定装置200との通信を確立する(S101)。ファイル特定装置200は、設定端末100がファイル特定装置200との通信を確立しようとすると、ファイル特定処理を開始し、設定端末と通信を確立する(S102)。
【0053】
なお、この時、電波が良好でない場合など、ファイル特定装置200との通信が確立できない場合、設定端末100は、表示部15にその旨を表示し、処理を終了する。
【0054】
次に、設定端末100の情報取得部110は、GPSを基に位置情報を取得し(S103)、気圧センサを基に気圧情報を取得し(S104)、外部記憶部13から自端末の識別番号を取得する(S105)。
【0055】
情報取得部110は、取得した各情報をファイル特定装置200に送信する(S106)。
【0056】
ファイル特定装置200の情報受信部210は、設定端末100から各情報を受信し、高度情報を求めてファイル特定部220に出力する。ファイル特定部220は、ファイル記憶部230を参照し、受信した各情報に対応する設定ファイルがあるか否かを判別する(S107)。
【0057】
ファイル特定部220は、判別する際、始めに設定端末100から受信した位置情報に対応する設定ファイルがあるか否かを判別し、対応する設定ファイルが複数ある場合、識別番号や高度情報を基に設定ファイルを絞り込んでも良い。すなわち、ファイル特定部220は、位置情報を基に一意の設定ファイルを特定できる場合、識別番号や高度情報を参照する必要はない。また、ファイル特定部220は、始めから位置情報、高度情報、識別番号に対応する設定ファイルを絞り込んでも良い。
【0058】
受信した各情報に対応する設定ファイルがある場合(S107;YES)、ファイル特定部220は、その設定ファイルを取得し(S108)、取得した設定ファイルを設定端末100に送信し(S110)、処理を終了する。
【0059】
受信した各情報に対応する設定ファイルが無い場合(S107;NO)、ファイル特定部220は、デフォルトの設定ファイルを取得し(S109)、取得した設定ファイルを設定端末100に送信し(S110)、処理を終了する。
【0060】
設定端末100は、ファイル特定装置200から設定ファイルを受信すると(S111)、設定対象装置300に設定ファイルを送信し(S112)、処理を終了する。
【0061】
なお、デフォルトの設定ファイルは、予めファイル特定装置200に記憶されており、このファイルの設定を反映した設定対象装置300は、概ねシステムに異常をきたさない程度に動作する。
【0062】
以上が、設定支援システム1の動作の一例である。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係る設定支援システム1は、設定端末100の位置情報、気圧情報、識別番号を基に設定ファイルを特定し、そのファイルの設定が設定対象装置300に反映されるため、スキルの無い作業者でも容易に設定対象装置300の設定をすることができる。
【0064】
また、ファイル特定装置200は、設定対象装置300を一意に特定する情報を記憶する必要がないため、仮に設定対象装置300に初期不良があった場合でも、その場で交換することができる。すなわち、設定ファイルと関連付けられているのは位置情報や気圧情報等の設定対象装置300の配置場所であり、設定対象装置300そのものではない。このため、例えば設定対象装置300を複数台配置する場合でも、同一の機能を有する設定対象装置300であればどこに配置しても良いことになる。
【0065】
(実施形態2)
以下、本実施形態に係る設定支援システムについて、図面を参照して説明する。なお、実施形態1に係る設定支援システム1と同等の部分については、同一の符号を付す。
【0066】
実施形態1に係る設定支援システム1の場合、ファイル特定装置200は、同一ビルの同一フロアに複数の設定対象装置300を配置する場合、設定端末100を介してそのフロアの詳細な位置を設定端末100の使用者に入力させることでフロア内の詳細な位置を特定する。本実施形態では、そのような場合でも、自動で詳細な位置を特定することができる設定支援システムについて説明する。
【0067】
本実施形態に係る設定支援システム2は、図6に示すように、設定支援システム1の装置構成と同様である。
【0068】
設定支援システム2に係る設定端末100は、情報取得部110と設定反映部120に加え、移動情報送信部130を備えている。
【0069】
移動情報送信部130は、加速度センサ等の計測器を備えており、設定端末100が移動した際に、東西南北の移動方角を求める。すなわち、設定端末100が南側から北側に移動した場合、移動情報送信部130は、移動方向を「南から北」として求める。以下の説明では、理解を容易にするために東西南北の4方角求める場合について説明するが、これに限られず、南東、北北西等、16方位求めることができる。
【0070】
なお、移動情報送信部130は、プログラム19により提供され、制御部11及び主記憶部12が協働して動作することで実現される機能部である。
【0071】
設定支援システム2に係るファイル特定装置200は、情報受信部210とファイル特定部220及びファイル記憶部230に加え、詳細位置特定部240を備えている。
【0072】
詳細位置特定部240は、設定端末100から上述の移動情報を受信し、受信した移動情報を基に設定対象装置300を配置する詳細な位置を求める。また、詳細位置特定部240は、求めた詳細な位置を基に、ファイル記憶部230を参照して設定ファイルを特定する。
【0073】
なお、詳細位置特定部240は、プログラム19により提供され、制御部11及び主記憶部12が協働して動作することで実現される機能部である。
【0074】
また、ファイル記憶部230は、図7に示すように、位置情報や気圧情報等と共に、詳細位置の情報も設定ファイルと関連付けて記憶している。
【0075】
以上が、設定支援システム2の詳細な構成である。
【0076】
続いて、設定支援システム2の動作の一例について説明する。なお、ここでの説明は、実施形態1での説明と同様に、あるシステムに設定対象装置300を配置する場合について説明する。
【0077】
実施形態1に係る設定支援システム1と同様に、設定端末100は、設定処理を開始し、位置情報、気圧情報、識別番号の各情報をファイル特定装置200に送信し、ファイル特定装置200はファイル特定処理を開始し、ファイル特定部220が受信した情報を基に対応する設定ファイルを特定する。
【0078】
ここで、ファイル特定部220は、図8に示すように、受信した各情報の他に、詳細な位置の情報が必要か否かを判別する(S201)。例えば、受信した各情報を基に特定した設定ファイルが2以上あった場合、すなわち、位置情報、気圧情報、高度情報、識別番号を基に特定した設定ファイルが複数ある場合、ファイル特定部220は、詳細な位置の特定が必要であると判別する。
【0079】
ファイル特定部220が詳細な位置の情報が必要であると判別した場合(S201;YES)、詳細位置特定部240は、詳細位置特定処理を実施し(S202)、処理を終了する。詳細位置特定部240は、処理を開始する際、設定端末100に移動情報送信処理を開始させる。そして、設定端末100の移動情報送信部130は、移動情報送信処理を開始し(S203)、処理を終了する。なお、これらの処理については後述する。
【0080】
ファイル特定部220が詳細な位置の情報が不必要であると判別した場合(S201;NO)、ファイル特定部220は、実施形態1の説明と同様に、設定ファイルを取得し(S108)、取得した設定ファイルを送信し(S110)、処理を終了する。
【0081】
設定端末100は、設定ファイルを受信し(S111)、設定対象装置300に設定ファイルを送信し(S112)、処理を終了する。
【0082】
以上が、設定支援システム2の動作の一例である。
【0083】
続いて、上述の詳細位置特定処理(図8のステップS202)と、移動情報送信処理(図8のステップS203)の一例について説明する。ここでは、同一位置、同一気圧の場所に、第1の設定対象装置300と第2の設定対象装置300を配置する場合について説明する。
【0084】
詳細位置特定部240は、詳細位置特定処理を開始すると、図9に示すように、設定端末100に移動情報送信処理を開始させると共に、表示指示を設定端末100に送信する(S301)。
【0085】
移動情報送信部130は、移動情報送信処理を開始すると、詳細位置特定部240から表示指示を受信し、表示部15を介してユーザに対して操作指示を表示する(S302)。この指示は、例えば、「現在の設定対象装置から次に設定する予定の位置まで端末を移動させて下さい」というものである。
【0086】
移動情報送信部130は、上述のような操作指示を表示した後、ユーザが操作するのを待機する(S303)。ここで、一定の時間が経過してもユーザが操作を開始しない場合、移動情報送信部130は、エラーをファイル特定装置200に送信し、処理を終了する。
【0087】
ユーザが操作指示に従って設定端末100を移動させると、移動情報送信部130は、設定端末100の移動後、移動情報を取得する(S304)。例えば、「現在の設定対象装置から次に設定する予定の位置まで端末を移動させて下さい」という指示に従って、ユーザが設定端末100を第1の設定対象装置300から第2の設定対象装置300まで移動させた後、移動情報送信部130は、加速度センサを介して、どの方角からどの方角へ移動したかを取得する。ユーザが南から北へ設定端末100を移動させた場合、移動情報送信部130は、「南から北」として移動情報を求める。
【0088】
次に、移動情報送信部130は、求めた移動情報をファイル特定装置200に送信する(S305)。
【0089】
詳細位置特定部240は、設定端末100から移動情報を受信すると、第1の設定対象装置300の配置方角を求める(S306)。例えば、「南から北」という移動情報を受信した場合、詳細位置特定部240は、第1の設定対象装置300の詳細位置は「南」、第2の設定対象装置300の詳細位置は「北」、として求める。
【0090】
次に、詳細位置特定部240は、ファイル記憶部230を参照し、求めた詳細位置に対応する設定ファイルがあるか否かを判別する(S307)。つまり、ファイル特定部220が求めた同一位置情報、同一気圧(高度)情報に対応する複数の設定ファイルの内から、詳細位置の情報を基に一意の設定ファイルをそれぞれ特定する。
【0091】
求めた詳細位置に対応する設定ファイルがある場合(S307;YES)、詳細位置特定部240は、設定ファイルを特定し(S308)、特定した設定ファイルを設定端末100に送信する(S310)。
【0092】
求めた詳細位置に対応する設定ファイルが無い場合(S307;NO)、詳細位置特定部240は、デフォルトの設定ファイルを特定し(S309)、特定した設定ファイルを設定端末100に送信する(S310)。
【0093】
設定端末100が設定ファイルを受信すると(S312)、移動情報送信部130は、ユーザに設定対象装置300と接続させる指示を表示する(S313)。この表示は、例えば、「先程接続していた装置と再度接続して下さい」のようなものである。
【0094】
設定端末100と第1の設定対象装置300が接続すると、設定端末100は、設定ファイルを第1の設定対象装置300に送信する(S314)。
【0095】
このように処理することで、先に接続していた第1の設定対象装置300への設定が完了となる。この設定処理の後、移動情報送信部130と詳細位置特定部240は、全ての設定対象装置300の設定が終了したか否かを判別する(S311、S315)。なお、設定端末100は、この判別をユーザに入力させることで実施しても良い。
【0096】
全ての設定対象装置300の設定が終了していない場合(S311;NO、S315;NO)、詳細位置特定部240は、ステップS306に戻り、移動情報送信部130は、ステップS312に戻る。
【0097】
詳細位置特定部240は、先の処理で受信した移動情報を基に第2の設定対象装置300の詳細位置を特定する(S306)。詳細位置の特定後、詳細位置特定部240は、設定ファイルの判別(S307)、設定ファイルの特定(S308、S309)を経て、第2の設定対象装置300の設定ファイルを設定端末100に送信する(S310)。そして、詳細位置特定部240は、全ての設定対象装置300への設定が完了したと判別し(S311;YES)、処理を終了する。
【0098】
移動情報送信部130は、ファイル特定装置200から設定ファイルを受信し(S312)、第2の設定対象装置300との接続指示を表示する(S313)。その後、移動情報送信部130は、設定ファイルを設定対象装置300に送信し(S314)、全ての設定対象装置300への設定が完了したと判別し(S315;YES)、処理を終了する。
【0099】
このように処理することで、第2の設定対象装置300の設定が完了となる。同一位置、同一気圧の場所に3以上の設定対象装置300を配置する場合でも、同様の処理で設定する。
【0100】
なお、ここでは、別々に設定対象装置300の設定をする処理を説明したが、これに限られず、例えば、ファイル特定装置200が一度に複数の設定ファイルを設定端末100送信し、設定端末100が設定ファイルを保持しながら各設定対象装置300の設定をする処理にしても良い。
【0101】
以上が、詳細位置特定処理(図8のステップS202)と、移動情報送信処理(図8のステップS203)の一例である。
【0102】
続いて、理解を容易にするために、設定支援システム2の具体的な動作の一例について説明する。本具体例では、設定端末100がスマートフォンであり、設定対象装置300がルータである場合について説明する。
【0103】
まず、配送業者は、設定対象装置300であるルータAを配置する場合、図10に示すように、指定されたビルの指定されたフロアにルータAを配置する。
【0104】
その後、配送業者は、指定されたスマートフォンAをルータAとUSBケーブルを用いて接続する。接続が完了すると、配送業者は、スマートフォンAを操作して設定開始指示を出す。
【0105】
設定開始指示が出されると、スマートフォンAは、ファイル特定装置200との接続を確立し、現在の位置情報と気圧情報及び電話番号を取得してファイル特定装置200に送信する。このとき、位置情報は、「北緯35”38’37.61、東経139”12’06.35」であり、気圧情報は、「1013.4hpa」であり、識別番号は、電話番号の「08022222222」であるとする。
【0106】
ファイル特定装置200は、受信した位置情報と気圧情報及び電話番号を基に設定ファイルを特定する。受信した情報が上述の情報であり、ファイル記憶部230に図7に示す各データを記憶している場合、ファイル特定装置200は、設定ファイルとして、「config02.conf」を特定する。ファイル特定装置200は、特定した「config02.conf」ファイルをスマートフォンAに送信し、スマートフォンAは、受信した「config02.conf」ファイルをルータAに送信する。
【0107】
このように、配送業者はルータAを指定された場所に配置し、スマートフォンAのボタンを押すだけでルータAの設定を完了することができる。
【0108】
次に、ルータBとルータCを配置する場合、配送業者は、ルータBとルータCを指定された場所に配置し、まずはルータBと指定されたスマートフォンBとをUSBで接続し、スマートフォンBに設定開始指示を出す。
【0109】
スマートフォンBは、ファイル特定装置200と接続を確立し、現在の位置情報と気圧情報及び識別番号を取得してファイル特定装置200に送信する。このとき、位置情報は、「北緯35”38’37.61、東経139”12’06.35」であり、気圧情報は、「1013.5hpa」であり、識別番号は、電話番号の「08033333333」であるとする。
【0110】
ファイル特定装置200は、受信した位置情報と気圧情報及び電話番号を基に設定ファイルを特定する。受信した情報が上述の情報である場合、ファイル特定装置200は、図7に示すファイル記憶部230を参照し、設定ファイルとして「config04.conf」と「config05.conf」の2ファイルを特定する。
【0111】
この場合、ルータB、Cに一意の設定ファイルを反映させるため、詳細な位置の情報が必要であり、ファイル特定装置200は、スマートフォンBを介して配送業者に指示を出し、スマートフォンBを移動させる。スマートフォンBは、ファイル特定装置200の指示に従って、画面上で「現在接続している装置から次に設定する予定の装置の配置予定場所まで移動して下さい」と表示する。
【0112】
配送業者は、スマートフォンBの画面上の案内に従って、スマートフォンBをルータBからルータCまで移動させる。このとき、ルータBとスマートフォンBは一旦切断する。
【0113】
スマートフォンBは、自端末の移動に伴い、移動情報を取得する。この場合、「北から南」に移動したという情報を取得し、ファイル特定装置200にこの移動情報を送信する。
【0114】
ファイル特定装置200は、移動情報を受信すると、ルータBの詳細な位置を特定する。スマートフォンBをルータBからルータCに移動させると、「北から南」に移動するため、ファイル特定装置200は、ルータBが北側、ルータCが南側に配置されていると判別することができる。
【0115】
このようにルータB、Cの詳細な位置を判別することで、ファイル特定装置200は、ルータBには「config04.conf」、ルータCには「config05.conf」、と各ルータに一意の設定ファイルを割り振ることができる。
【0116】
スマートフォンBは、設定ファイルを受信すると、元のルータとの接続を戻すように配送業者に指示し、ルータBとの接続後に「config04.conf」をルータBに反映する。
【0117】
その後、次に設定予定のルータCに接続するように指示し、次に設定予定の装置、すなわちルータCに、「config05.conf」ファイルを反映させる。
【0118】
このように、配送業者はルータB、Cを指定された場所に配置し、スマートフォンBのボタンを押し、画面上の案内に従って操作するだけでルータB、Cの設定を完了することができる。
【0119】
以上が、設定支援システム2の具体的な動作の一例である。
【0120】
以上説明したように、本実施形態に係る設定支援システム2は、実施形態1に係る設定支援システム1と同等の効果を得ることができ、さらに、同一の位置情報と気圧情報に設定対象装置300を配置する場合であっても、最上に設定ファイルを反映させることができる。
【0121】
また、移動情報を基に詳細な位置を特定し、それを基に設定ファイルを特定するため、スキルの無い作業者でも容易に設定対象装置300の設定をすることができる。
【0122】
また、自動的に詳細な位置を特定することができるため、人為的なミスを削減することができる。
【0123】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例及び応用が可能である。上記実施形態では、設定対象装置300の配置場所が同一位置情報、同一気圧情報である場合に、加速度センサを基にさらに詳細な方角の配置場所を特定する構成について説明したが、これに限られない。すなわち、設定対象装置300の配置場所から特定される設定ファイルが複数ある場合でも、設定対象装置300に一意の設定ファイルを割り振る方法は任意である。
【0124】
例えば、予め設定対象装置300の設定順を決めておき、ファイル特定装置200は設定順に従って設定ファイルを特定する構成にしても良い。この構成を採用する場合、ファイル特定装置200のファイル記憶部230は、図7に示す詳細位置に代わり、「設定順」を関連付けて記憶すれば良い。
【0125】
また、例えば、設定対象装置300の配送業者等が配置場所のラック番号や、部屋番号等、詳細な位置を特定する識別子を入力し、ファイル特定装置200はその識別子を基に設定ファイルを特定する構成にしても良い。この構成を採用する場合、ファイル特定装置200のファイル記憶部230は、図7に示す詳細位置に代わり、「詳細位置識別子」を関連付けて記憶すれば良い。
【0126】
また、例えば、配置場所に既存している装置を利用し、設定端末100と通信することで詳細な位置を特定しても良い。例えば、無線LANのアクセスポイントを利用し、設定端末100とアクセスポイントとの無線LAN通信によって詳細な位置を特定しても良い。また、例えば、Bluetoothを利用した設定端末100と装置との通信によって詳細な位置を特定しても良い。
【0127】
本実施形態では、ファイル特定装置200が記憶している設定ファイルを基に設定対象装置300の設定を行うが、設定対象装置300がルータ等のネットワーク装置である場合、設定ファイルには、IP(Internet Protocol)アドレス等の各種ネットワークの情報が記述されている。ファイル特定装置200は、事前にIPアドレス等が決められていなくとも、位置情報を基にIPアドレスを作成し、自動的に設定ファイルを作成することも可能である。
【0128】
この構成を採用する場合、例えば、ファイル特定装置200は、位置情報を基に作成したIPアドレスのリストを生成しておき、次にそのリストの位置情報に近い場所の位置情報を受信した際、そのIPアドレスと同一ネットワークのIPアドレスを設定ファイルに記述する、等の動作をする。このように、ファイル特定装置200が設定ファイルを学習することで、システム構築者や技術者は、一定のルールだけ記憶させておけば、予め設定ファイルを作成する必要が無くなる。
【0129】
本実施形態では、位置情報と気圧情報及び移動方角を基に設定対象装置300の配置場所(ビル、フロア等)を特定する構成について説明したが、これに限られず、設定対象装置300の配置場所が特定できれば任意である。例えば、予め配置場所の住所と設定ファイルとを関連付けて記憶させておき、配送業者が設定端末100を介して住所を入力することで、設定ファイルを特定する構成を採用しても良い。
【0130】
また、本実施形態に係る設定支援システム1、2は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、上述の動作を実行するためのプログラム19を、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、このプログラム19をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する設定支援システム1、2を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のファイル特定装置が有する記憶装置にこのプログラム19を格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで設定支援システム1、2を構成してもよい。
【0131】
また、設定支援システム1、2の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
【0132】
また、搬送波にプログラム19を重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にこのプログラム19を掲示し、ネットワークを介してプログラム19を配信してもよい。そして、このプログラム19を起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0133】
なお、本発明は、本発明の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0134】
1、2 設定支援システム
100 設定端末
110 情報取得部
120 設定反映部
130 移動情報送信部
200 ファイル特定装置
210 情報受信部
220 ファイル特定部
230 ファイル記憶部
240 詳細位置特定部
300 設定対象装置
10 内部バス
11 制御部
12 主記憶部
13 外部記憶部
14 操作部
15 表示部
16 送受信部
19 プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるファイル特定装置であって、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶手段と、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定手段と、を備える、
ことを特徴とするファイル特定装置。
【請求項2】
前記ファイル記憶手段は、前記設定端末の識別番号と気圧情報及び高度情報とをさらに関連付けて記憶し、
前記情報受信手段は、前記設定端末から前記識別番号と前記気圧情報をさらに受信し、受信した前記気圧情報を基に高度情報を求め、
前記ファイル特定手段は、前記位置情報及び前記識別番号を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルが2以上ある場合に、前記情報受信手段が求めた高度情報を基に、取得した2以上の前記設定ファイルのうちから1つの前記設定ファイルを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のファイル特定装置。
【請求項3】
前記設定端末に該設定端末を移動させる旨の表示をさせる表示指示を送信し、前記設定端末から受信した前記設定対象の装置を配置する方角を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信する詳細位置特定手段をさらに備え、
前記ファイル記憶手段は、前記方角をさらに関連付けて記憶し、
前記詳細位置特定手段は、前記ファイル特定手段が2以上の前記設定ファイルを取得した場合に、前記設定端末に前記表示指示を送信し、前記設定端末から受信した前記方角を基に、前記ファイル特定手段が取得した2以上の前記設定ファイルのうちから、1つの前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイル特定装置。
【請求項4】
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるファイル特定装置で設定ファイルを特定する方法であって、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶ステップと、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信ステップと、
前記情報受信ステップで受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶ステップで記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定ステップと、を備える、
ことを特徴とするファイル特定方法。
【請求項5】
設定対象の装置に設定ファイルを反映させる設定端末にネットワークを介して接続されるコンピュータを、
位置情報と前記設定ファイルとを関連付けて記憶するファイル記憶手段、
前記設定端末から前記位置情報を受信する情報受信手段、
前記情報受信手段が受信した前記位置情報を基に、前記ファイル記憶手段に記憶された前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルを前記設定端末に送信するファイル特定手段、として機能させる、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−191555(P2012−191555A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55248(P2011−55248)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】